JPH0114250Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気調理器の感温装置に関するもの
である。

従来より内鍋から、温度を検出する場合、内鍋
と感温装置の感熱部との熱的な接合が重要であ
り、温度制御の面で誤差を生ずることが最も多
い。特に絶えず容器の出し入れなどで接合面の状
態が変化する恐れのある電気調理器においては、
内鍋の載置状態によつて、感温面の接合が充分行
われない場合が生じ、正確な温度検知が出来ない
欠点があつた。そこで内鍋に感温部を接触させ
て、温度検出する構成として、感温装置に長いア
ーム状のばね性金属板材で、固着面の内容器底面
から立ち上げて、内容器内部から内鍋側面に当接
させたものがあるが、ばね性が長期の使用で減衰
することや、また、一定の押圧で内鍋を押接する
ことが難しく、内鍋の側面角度や位置が変化して
も均一に接合面が接合させるためには、複雑な構
造であるという欠点があつた。

本考案は、上記電気調理器の感温装置取付けに
おける感温面と、内容器との接合に係るその欠点
を解消するためになされたもので、感温装置の背
部に、間隙を有する両袖部を設けて、間隙にばね
性を有する金属板材を通し、内容器に感温装置を
支持させるとともに、感温装置の間隙を板材の板
厚の２倍程度に大きくして、内鍋の側面角度や位
置によつて装置全体の角度を自由に変えられる様
にして内鍋に均一押接されることを提供するもの
である。

以下本考案の一実施例を図面により説明する。

実施例の構成は第１図〜第４図の如くであり、
１は感温素子を収納したケースで、端面に感温面
２を露出し、内容器４を貫通し、その感温面２を
内側に向け突出する。また、感温面２の背部にば
ね性金属材料３が挿通する間隙６を有する両袖部
９を備える。４は内容器で、前記の如く側面のケ
ース１を貫通する穴部の水平方向にケース１を抱
える如く、ストツパー７を形成した支持枠８を設
け、ケース１を挿通したばね性金属板材３を支持
する。

本実施例の作用は、第１図に示す如く、内鍋５
の載置前の状態においては、内容器４の支持枠８
に支持されたばね性金属板材３は、感温素子を収
納したケース１を背部の両袖部９の間隙６をルー
ズな状態で挿入し保持する。この状態におけるケ
ース１前端の感温面２は、内容器４に設けた貫通
穴１０より内容器４内に内鍋５載置時の内鍋８側
面位置より前方に突出している。第３図、第４図
に示す如く、内鍋５が内容器４内に載置される
際、内鍋５の側面壁がばね性金属板材３で保持さ
れたケース１の感温面２と接し、均一に密接しな
がらケース１をばね付勢に抗して外方に押動さ
せ、内容器４のストツパー７でケース１は停止す
る。この場合ストツパー７でケース１は抑えられ
るため、ばね性金属板材３は無暗にたわむことが
なく、従つてばね性の減衰も未然に防止できる。

以上の如く本考案によれば、ケース１両袖部の
ルーズな間隙によりばね性金属板材の作用で、内
鍋の側面角度や位置の載置状態にかかわらず自由
に感温面を均一に押接することができる効果があ
り、また、従来の如く長いばね性金属板材を使用
することなく、取付けも内容器の支持枠にケース
両袖部を通し、ばね性金属板材を挿入するだけで
ねじ止め、特別な部品等を要することなく簡単で
実用的であり、前記の如く、均一に密接するため
温度検出誤差も少く、従つて加熱制御も正確とな
り実用的価値は大となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気調理器の
感温装置の内鍋載置前の要部構成図、第２図は同
要部正面図、第３図は同内鍋載置後の要部構成
図、第４図は同要部側面構成図である。 １……ケース、２……感温面、３……ばね性金
属板材、４……内容器、５……内鍋、６……間
隙、８……支持枠、９……両袖部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内鍋とその内鍋を収納する内容器を有し、内鍋
   の側面より温度を検出し加熱制御を行う電気調理
   器の感温装置において、該感熱装置の感温素子を
   収納するケース１の両袖部９に間隙６を設け、そ
   の間隙６内を挿通し内容器４の支持枠８で支持し
   たばね性金属板材３により、前記ケース１の感温
   面２は間隙６の範囲で内鍋５側面に押接されるこ
   とを特徴とする電気調理器の感温装置。