JPH01132856A - 三次元網状繊維から成る不織布 - Google Patents

三次元網状繊維から成る不織布

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JPH01132856A
JPH01132856A JP62316089A JP31608987A JPH01132856A JP H01132856 A JPH01132856 A JP H01132856A JP 62316089 A JP62316089 A JP 62316089A JP 31608987 A JP31608987 A JP 31608987A JP H01132856 A JPH01132856 A JP H01132856A
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fiber
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dimensional
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は特殊素材として各種の面材料として使用しうる
有用な網状繊維不織布に関する。さらに詳しくは、高密
度ポリエチレンより成る高度にフィブリル化した連続す
る網状形態を有する繊維からなる不透明性が高く被覆力
にすぐれており、柔軟でかつ高強度な不織布に関する。
〔従来の技術〕
三次元網状繊維、及びその繊維よシ成る不織布は従来か
ら知られている。即ち、三次元網状繊維を得る技術とし
て、/リマーと溶剤全高温・高圧条件からノズルより低
温・低圧域へ吐出し、溶剤をフラッジ、させて繊維とす
るフラッシュ紡糸技術が知られている。そしてこの繊維
は1例えば特公昭40−28125号公報に示されるご
とく。
三次元状に襟維状の連続した、単一の、縦軸方向に引き
伸ばされ且、本質的に自由at含まず、各フィブリルの
厚さが2μ以下であるフィブリルから成る網状組織であ
る。
そして、この繊維から成る不織シート状物も公知であシ
、特公昭36−16460号公報に示される如く短HI
維からシート化した。あるいは特公昭42−19520
号公報に示される如くフィラメントからシート化した不
織布が公知である。特に後者に示されるフラッジ、紡糸
した繊維を邪魔板等にあてて網状繊維を広げて堆積し不
織シートとする方法は好ましい方法である。即ち、フラ
ッシュ紡糸は溶剤のフラッジ、力を利用するものであり
、通常その紡糸速度は4,900m/分以上で。
9.000〜13,500g/分に達することが知られ
ておシ、生産性よく不織シー)f得る方法として極めて
有用である。
そしてこの不織シートは、不織布としての形態の保持、
強度の発現やその他目的に応じて通常熱接着して用いら
れる。この熱接着された不織布としては、各種の形態を
とシ得ることが知られている。即ち、表面がフラットな
紙様の不織布1表面にエンゲス模様を有する不織布、柔
軟に仕上げられ九クロスライクな不織布、そして、表面
のみ軽く熱接着し友ものあるいは全く熱接着されていな
い不織布等である。そして、これらは、微細なフィブリ
ルの網状繊維から成シ、高い被覆力や白変、そして強度
を活かして各種の用途に用いられる。
又、この網状繊維不織布となる一すマーとしては各種の
ポリi−が示されているがポリオレフィン、とシわけ高
密度4リエリエチレンがフラッジ、紡糸からの網状繊維
不織布に適するものとして多くの研究が成されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
三次元網状構造を有するフラッシュ紡糸された繊維を用
いる不織布は、その独特の繊維構造による特性を活用し
て、各種用途に用いられている。
そして、その不織布は前述の特公昭42−19520号
公報に示される如く紡糸したtまの繊維が用いられる。
即ち、フラッシュ紡糸した繊維を邪魔板等で広げてシー
ト状にした連続繊維より成る不織布として用いられる。
この不織シートは形態保持、強度発現、そして表面毛羽
どめ等の目的で各種の熱接着がなされる。
通常これらのシートは三次元網状繊維が広げられて堆積
された多層の構造を有しており、シートの断面方向の各
層で異なる繊維間の接着状態とすることができる。
本発明が対象とする不織布は不織布を構成する多層の繊
維層のうち、少なくともその一部に接着程度のゆるやか
な層が含まれている不織布に関する。即ち、不織布の表
面あるいは、不織布を層状に剥離した場合の内部の層中
に部分的に未融着の独立した網状形態の繊維を有する不
織布に関する。
従りて、このような構造を有する不織布は、嵩高であり
、柔軟であシ、被覆力が高く、そして引裂強度が高いも
のとなしうる。
例えば、このような不織布として、高密度ポリエチレン
の三次元網状繊維のシート状物を1部分的に熱接着した
Tyvak■14タイグ(E、T、dq Pant社製
)が知られている。この不織布は、比較的強固に熱接着
された表面層と、比較的ゆるやかに熱接着された内層と
から成り、かつ部分的に圧着されたエンゲス模様を有し
ている。そして、この不織布を層として剥離した場合、
比較的ゆるやかに熱接着され比内層から2011IK以
上の独立する連接網状繊維をとシ出すことが可能である
しかしながら、この従来公知の不織布は、三次元網状繊
維不織布の最も基本的な物性である。不透明性・被覆力
及び引張強度と引裂強度において。
実用上満足する性能を有していない。
周知の如く、不織布においては、同じ非接着の繊維シー
トを用いて熱接着を実施した場合、引張強度と引裂強度
は略ね逆相関する。すなわち、これらの二つの強度の内
、一方の強度を満足させるためには他方の強度會犠性に
しなければならないという問題がある。一般に、非接着
の繊維シートは、大きな引裂強力を有しているものの引
張強力が弱く、表面の毛羽も全くとめられていない。こ
れを熱接着することによりて引張強力を高めて表面毛羽
も良好なものとすることができるが引裂強度が低下して
いく。そして熱接着の程度を強める程、この傾向が強ま
る。
一方、網状繊維より成る不織布におい−では、この繊維
特有の高い被覆力を活かした用途も多く、不透明性も重
要か物性である。上記の如く、例えば引張強度の増大を
目指し熱接着の程度を強くしていくことは、この不透明
性を損うことになる。
そしてあまりに強く熱接着することは透明性のあるフィ
ルムライクなものとなってしまう。
エンざスロール等を用いて、不織シートの表面に渡りて
部分的に熱圧着する場合も同様であシ、好ましい引張強
度と引裂強度の関係を有し、かつ不透明性にすぐれ次組
状繊維不織布が要望されているが、現在それら要件をみ
たす不織布は出現していない。
本発明は不透明性が高く被覆力にすぐれており。
柔軟でかつ高強度な高密度ポリエチレン系のフィブリル
化された三次元網状繊維から成る不織布を提供すること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は従来の不織布の有する前述の問題点を解決
すべく鋭意研究の結果本発明を完成した。
すなわち本発明の前述の目的は、高密度ポリエチレン系
のフィブリル化された三次元網状繊維が、ランダムな方
向に配置され1層状に堆積され、独立した網状形相の繊
維を取シ出しうる層を含む不織布であって、該独立し次
組状繊維のX線小角散乱による長周期散乱強度比が40
以下であることを特徴とする三次元網状繊維から成る不
織布によって達成される。そして、さらに好ましくは、
該網状形態繊維の長周期が150X以上である不織布で
ある。
本発明の不織布について、図面を用いて以下に詳細に説
明する。
本発明の不織布は、高密度ポリエチレン系の三次元網状
連続繊維よシ成りておシ、これらはランダムに配置され
、堆積されている。即ちフラッシュ紡糸された実質的に
末端を含まない三次元網状繊維が、広げられて各繊維要
素が全方向に対しておおむね均一になるように配置され
、連続繊維が層を成すように堆積されて不織布状となっ
ている。
そして本発明の不織布は、これを構成する多くの繊維層
のうち、少なくともその一部に接着程度のゆるやかな層
を有している。即ち不織布の表面、あるいは内層部にこ
の層を有しておシ、この層から部分的に未融着の独立し
た網状繊維を取シ出すことが出来る。ここでいう独立し
た網状繊維とは。
例えば眉間を剥離し九場合端面に生じる繊維状物の束を
持ち、入念に引っ張ることによりて、他の繊維状物と分
離され連続的に引きとれる網状繊維をいう。従ってこの
層においては1強固にフィルム状に接着されていす、全
く接着されていないか、ゆるやかに接着されている。
このような独立する網状繊維は、繊維形態を保持してお
り、20vR以上の連続する繊維であり、引き揃えてX
線小角散乱の測定を行うことができる。
そして、独立する網状繊維のX線小角散乱による長周期
散乱強度が40以下であシ、ここに本発明の不織布を構
成する網状繊維の微細構造の特徴があられれる。このこ
とは、本発明の不織布を構成する網状繊維の特徴が独立
する網状繊維にそのまま現われていることを示す。そし
て、他の部分の繊維が強固に熱接着される処理をうけた
としても繊維形状を残す部分の長周期散乱強度比は、紡
糸された直後と比較して、殆んど変化していないことを
示している。
一方、熱接着処理を受は九場合の不織布中の独立した網
状形態の繊維は、長周期サイズは増加傾向にあシ、15
0X以上であることが好ましく、約300Xまでは通常
とシうる。
通常、熱接着不織布を製造するにおいて、不織布の物理
的性質は基本的にそれを構成する繊維の性質によってい
ることは明らかである。即ち、繊維を広げてシート化す
る方法、あるいはそのシートを熱接着する方法にいかに
工夫をこらしても得られる不織布の物理的な性質は、構
成する繊維の機械的性質、熱的性質、光学的性質等に依
存している。例えば、熱接着され九不織布の機械的性質
は、構成する繊維の機械的性質及び熱的性質によってい
ること、また、不織布の光学的性質は、繊維の光学的性
質及び熱的性質によりていること等は容易に理解される
であろう。
フラッシュ紡糸繊維シートを熱接着する方法は各種の公
知の方法が採られる。そして、高密度ポリエチレンでは
、不織布としての強度の発現中形態保持、そして表面毛
羽止めのためには結晶融点に近い温度で接着される。従
って、熱接着不織布を考える場合、繊維間の熱接着性が
強固であると共に、熱接着時に収縮が生じにくいこと、
接着温度近傍の高温で繊維の機械強度が高いこと等が繊
維として要求される。
このような意味から、従来公知の紡糸したままの三次元
網状amで不織布を作り九場合本発明の目的を達成し得
る不織布が得られない。即ち、前記従来公知の繊維は機
械的強度が劣り、且つ接着温度近辺での劣化が大きい、
そして熱接着不織布とした場合の機械的強度(引張・引
裂等)が悪く、白皮・被覆力が不十分である、斑が目立
つ等の問題点を有していた。
そこで本発明と同一の出願人は本発明による不織布の製
造に用いるのに適し九三次元網状繊維としてX線小角散
乱による長周期散乱強度比が所定値以下であることを特
徴とするフィブリル化され念高密度ポリエチレン系の三
次元網状繊維を提案した(特願昭62−169682参
照)。本発明者らは前記三次元網状繊維を用いて、本発
明に示される新規な三次元網状繊維不織布を完成したも
のである。
本発明の不織布を得る繊維は、高密度ポリエチレン系の
4リマーから構成された繊維である。そして、多数の微
細なフィブリルよシ成シ1本質的に自由端を含まない連
続した三次元網状繊維である。
このような三次元網状繊維は前述の如く、フラッジ、紡
糸から得られることは公知である。しかし、本発明の三
次元網状繊維は、繊維の微細構造において、そしてフィ
ブリル形態の細かさ及び機械的強度において、従来公知
の繊維とは異なる三次元網状繊維である。それ故に1機
械的な強度及び高温時の特性や接着性にすぐれたもので
ある。
この繊維は、微細構造上、繊維軸方向の長周期構造に特
徴を有している。そして、このことはX線小角散乱を測
定する4とによって明確にされる。
第1図に、この繊維の小角散乱写真を模式的に図示する
直射ビーム1の近くの赤道線上にフィブリルやダイトの
存在を示す散乱像2t−示すと共に、子午線上に層線状
散乱像3t−提する。一般に高分子物質の長周期のX線
小角散乱像として、円環状散乱、層紳状散乱1層線様二
点散乱1層線状四点散乱等が知られており、この繊維は
、通常の紡糸・延伸t−経る延伸糸の長周期構造に類似
していることが判る。
そして、子午線方向の位置敏感型比例計数管(pspc
)による測定での散乱ピークの解析によれば、この網状
繊維は150〜200又の長周期を有している。さらに
、長周期による散乱強度が大きくない、という予想外の
特徴を見い出した。即ち、長周期の散乱強度の意味から
考えれは、散乱強度が小さいということは、長周期構造
が不均一である。あるいは明確でないと考えられ、繊維
の微細構造としては機械的物性上、又熱的特性上好まし
くないことが予想され九つしかし、意外にもこの構造故
に融点近辺の高温特性にすぐれておシ、熱接着不織布に
適する三次元網状繊維となっている。
長周期及びその散乱強度比は次のように定量される。
子午線方向のpspcによる、実測散乱強度対角度プロ
ットを第2図に示す。散乱強度曲線のピーク又はショル
ダーの部分の極大散乱強度を示す位置を長周期散乱角度
(2θ)とし、この値をMとする。この値が求めにくい
場合は、実測散乱強度にLorsntz因子L−(2g
tnθ/λ)2をかけて求め念Tnvariant強度
のグHyト、即ちInvariantグロットよシ求め
た。
そして第2図における長周期散乱ピーク又はシ冒ルダー
の両端の変曲部の共通接線p6抽く。角度Mの実測散乱
強度値QAとし、線P上の値をBとする。一方向度(2
θ)2.5° の実測散乱強度(ブランク)の値2cと
して、散乱強度比りをD寓(A−B)/Cとして求める
を入れることによって求められる。
このようにした本発明の三次元網状繊維は長周期が15
0〜200Xであυ、長周期散乱強度化は40以下であ
る。
このX線小角散乱は1次に示す装置・方法を用いて測定
された。X線回折装置は理学電機社製RV−200−P
L 、 X #1PiCu−Kaで1.541.ピンホ
ールスリットとして1st 5LT70.5mφ、2n
dSLIT O,3朋φを用いた。測定電圧け45 k
V、電流は140mAで照射時間は2X10secとし
た。
測定用のサンプルは、網状繊維を揃えて照射部分のサン
グル巾が約2.5 tnになるように作っ九。
この繊維は、特殊の微細繊維構造を有しておシ。
融点近傍での熱機械物性や接着性にすぐれている。
繊維の熱的な性質は各種方法の測定で知ることが出来る
。そして、この熱物理的な測定は、不織布としての使用
を想定し、撚りのない状態で行なわれる。
この網状繊維は熱接着温度近傍での熱機械特性が良好で
加熱時の伸長率が小さいことに特徴を有している。即ち
、熱機械試験機(TMA )の試験において、デニール
のl/10の一定荷重下で昇温する時の130℃での伸
長率が好ましくは3チ以下であシ、さらに好ましくは2
俤以下である。測定は、真空理工社製「TM−3000
J f用いて2℃/分の昇温速度で測定された。
又、パイプロンによる測定においても、熱的及び動的性
質を知ることが出来る。即ち、本発明の網状繊維は、高
温でも高い動的弾性率を示し、例えば動的弾性率が10
  dyn/cWL”になる温度は115℃以上が好ま
しい。
さらに、高温時の結晶の安定性は−nδの結晶分散の開
始温度で評価される。そして、この繊維は、結晶分散の
開始温度が好ましくは123℃以上。
さらに好ましくは125℃以上の高い値を示し、接着温
度近傍での結晶の安定性にすぐれていることが判る。こ
れらの測定は、動的粘弾性測定装置を用いて実施され、
本発明では東洋ホールドウィン社製r RHEOVT 
B RON DDV−11−EA J @用い1周波数
110Hz、昇温1℃/分で行り九。
この網状繊維はまた高度に配向された繊維であシ、この
ことはX線回折による結晶配向角を測定することによシ
明らかになる。即ち、X線による配向角は30°以下が
好ましい。さらに好ましくは20°以下である。
また、赤外吸収二色性からも高分子の結晶部と非晶部の
配向がall定されることが知られておシ、二色比配向
係数F、2 Gで評価される。ポリエチレンの平行二色
性バンドである2017cm  での繊維の二色比配向
係数は0.3以上であることが好ましい。ここでは、日
本型、子社製[JTR−1004のFT−TR装Wiを
使用し、 ATR結晶としてKH2−5を用いる方法で
測定した。
さらに、マイクロ波による繊維の複屈折測定も分子の配
向の程度を現わすものとして用いることが出来る。神崎
製紙社製「マイクロ波分子配向計」MOA−2001A
型による4 GHzの複屈折において、この網状繊維は
好ましくは0.13以上の複屈折の値を示す。
三次元網状繊維は、極めて機械的強度がすぐれている。
三次元網状繊維は、網状に分岐しており、そのままで糸
の強伸度を測定する場合、繊維要素間ですり抜は等が生
じ値のバラツキが大きくなる。
従って、引張試験忙おいて、4回/cmの撚シをかけて
測定した。このような測定における本発明で用いられる
繊維は、初期モジ、ラスが15〜50.9/d好ましく
t′i20〜50.9/dであシ、破断強度は4.0#
/d以上、好ましくは7.0g/dである。
この三次元網状繊維は、そのフィブリル化の形態におい
て、極めて微細なフィブリルから成っていることが好ま
しい。そして、この三次元網状繊維の比表面積が30m
”/I以上であることが好ましい。
本発明者らは、この三次元網状繊維を次のようなフラッ
シュ紡糸機構よシ得た。即ち?リマーの均一溶液に瞬間
的な活性化金部え、従来公知の一液相から二液相への変
化による相分離構造とは異なった活性化構造とした後、
紡糸ノズルよシ紡出し、その活性化構造に基づく繊維構
造を形成させることにある。ここでいう「活性化」とは
、減圧オリアイスを通過する際の圧力損失を大きくする
ことであり、少なくともs Oky/cm?、さらに好
ましくは120 kg/crn”以上の圧力損失とする
ことによって活性化を行うことにある。この活性化は、
密度や濃度の大きなゆらぎによりて生じるものであシ、
溶液に極めて微細に相分離したかの如き構造を一時的に
与える。
そして、この状態で紡糸ノズルよシ吐出することによっ
てこの三次元網状繊維が得られる。即ち。
この微細な活性化構造から低圧・低温域に開放された溶
剤が急故に気化し、膨張しようとするフラッシュ力が凝
固をはじめるポリマーに配向を与えることにな9、高度
に配向した三次元網状繊維を形成する。
この活性化は瞬間的なものであシ、静的平衡状態で測定
される相図の一液相領域内からの紡糸でも好ましい三次
元網状繊維を得ることが出来る。
従りて、この活性化構造から得られる繊維は、従来公知
の繊維とは異なシ、比表面積が30 m” 71以上の
極めて微細なフィブリルよシ成っている。
そして、独特の長周期構造を有する高強度な三次元網状
繊維である。
そして、この−リマーと溶剤から成る溶液の活性化は重
合度が大きく、かつ分子量分布の狭いポリマーに対して
、上記の圧力損失を大きくすることが有効に作用するこ
とが本発明者らの研究で明確になりた。
前記フラッジ、機構において用いられる溶解プロセスは
、特に制限されることはなく、従来公知の溶解グロセス
を用いることが出来る。本発明の不織布を構成する繊維
は、高分子量で分子量分布の狭い高密度Iリエチレンか
ら成っており、原料ポリマーを短時間で溶剤に溶解し、
紡糸してポリマーの変質を防止することが好ましい。又
、高圧での溶解が溶解速度及び本発明の紡糸機構から好
適である。(本発明者らがすでに出願している特願昭6
1−91254号、及び特願昭61−96826号参照
) 又、そのために用いる溶剤はフラッジ、紡糸に用いうる
ものであれば特に制限されることなく。
従来公知の溶剤が用いられてよい。好ましくは、トリク
ロロフルオロメタンであシ、塩化メチレン。
トリクロロトリフルオロエタ7等のハロゲン化炭化水素
、シクロへ中サン等の炭化水素又はこれらの混合液が用
いられる。
この繊維を得るための紡口アセンブリーは、先。
述の紡糸機構をとり得るものであれば制限されることは
ない。即ち、均一溶液を活性化するための減圧用オリフ
ィス、減圧室やノズル等は従来公知の形状のものが任意
に用いられてよい。
上記の如く、極めて微細なフィブリルよシ成り、長周期
に独特の構造を有し、かつ高温特性にすぐれた網状繊維
から成る熱接着不織布が本発明の不織布であり、その高
い機械的強度と融点近傍での高温特性を有している。
そして1本発明の不織布は不透明性にすぐれていること
もその特徴である。
即ち、従来公知の熱接着方法によっても、本来その網状
繊維が有する比表面積が大きいために光を乱反射しやす
く不透明性にすぐれている。さらに機械的強度が高く、
高温特性が良好であるため、熱接着によって繊維が損傷
されることが少なく。
接着程度を高くせずとも機械的強度が発現されることと
相まりて、不透明性にすぐれた不織布となる。
この不織布の不透明性は、包材、保護衣、衣料等の被覆
材として非常に重要な性質であシ、肉眼での観察結果と
合致する方法として、Hs −N・ レーザー透過光量
を測定する方法が推奨される。この測定は暗室中で出力
5mWビーム径2.5 *wφのレーザー光を不織布に
照射させ、不織布を透過する光量をレーザーパワメータ
ーで測定し、この位置を連続してずらして平均すること
によって求めた。
当然不織布の目付によって透過光量が変化し、目付が増
加すれば光量は減少する。本発明の不織布においては、
目付けが25117m”で25μW以下の光量であシ、
4097m”では20μW以下、50#/m2では18
μW以下、6017m 2では16μW以下であシ、比
較的低い目付においても従来にない良好な被覆力を示し
ている。
本発明の不織布は、独立した網状繊維形態を取り出しう
る層を含むものであり、他の層は、−様の層であっても
、さらに強固にフィルム状に接着されていてもよい。
即ち、シートを熱接着するための従来公知のいかなる方
法が採られてよく、ロール間でのプレスやカレンダー、
エンゲスロールによる部分熱接着。
フェルトカレンダーによる接着や、オープン中又は強制
的な熱気流による接着法等が採られてよい。
当然1両面同時に処理する、片面のみ処理する。
片面づつ順次処理する等の各種の方法が採られてよい。
そして、熱接着後に揉み加工等を実施し。
構成繊維層の層間の一部を剥離して柔軟にする等の処理
をした不織布であってもよい。
一方、シート状物に何ら接着に寄与する熱処理を行なわ
ず、全体が非接着状態、あるいは圧力で押し固めた状態
の不織布であってもよい。又、ニードル/9ンチやウォ
ーターパンチ等で繊維間を交絡させた不織布、さらに、
これらに熱接着が併用された不織布も含まれる。
本発明の不織布に用いられる繊維は、前述のように高密
度ポリエチレン系よシ成っている。主として用いられる
高密度ポリエチレンに特に制限はなく密度0.94以上
の高密度ポリエテンでよい。
又、10(lエチレン単位から成るものの外、10モル
係以内のエチレン以外のモノマー成分をランダム又はブ
ロックで共重合したポリマーであってもよい。ポリマー
中に添加剤が含まれることも任意であシ、熱安定剤、紫
外線安定剤、滑剤や顔料等も本発明を損わない範囲の量
で含まれていてよい。
又、この高密度ポリエチレンと他のポリマーをブレンド
して成ることも当然可能であり、目的に応じて用いるこ
とが出来る。特にこの三次元網状繊維はその特殊な構造
故に高強度であり、従来高密度?リエチレyに他のポリ
マーをブレンドすることで強度低下を生じ実用できなか
った種類の4リマーをブレンドすることも可能である。
高密度ポリエチレンとブレンドされるポリマーとしては
低密iポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共を合体、
アイオノマー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメ
チルメタクリレート等が挙げられる。
本発明の不織布に用いられる網状繊維を成す高密度ポリ
エチレンは、重合度が高いことが好ましい。紡出され不
織布化された繊維のメルトインデックス(MT)は1以
下であることが好ましい。
さらに好ましくは0.5以下である(Mrの測定はAS
TM D−1238−57T条件Eによる)。そして、
不織布を構成する繊維のポリマーの分子量分布が狭いこ
とも重要である。即ち、同様のMTであっても分子量分
布が広ければ、本発明の不織布よシも性能の劣ったもの
になる。本発明の不織布の繊維の分子量分布はMw/ 
M nで15以下、さらに好ましくは10以下である。
当然ながら本発明の繊維を得るために用いる原料ポリマ
ーのMTは、本発明の繊維のMTと等しいか、それ以下
のポリマーが用いられる。
本発明の不織布は、フラッジ、紡糸されたままの三次元
網状繊維を広げて繊維要素がランダムな方向に配置され
堆積された非接着シートを所望によシ前述の如く熱接着
したものである。この非接着シートラ得るためのグロセ
スは従来公知の任意のグロセスが選定されてよい。
又、この三次元網状繊維を広げて、非接着の不織シート
とする方法としても従来公知の如何なる方法・装置が用
いられてよい。基本的には紡出される網状繊維形態げる
衝突装置、衝突して広がった繊維の進行方向を決める装
置、広がった繊維に電荷t−1える装置、繊維を受は取
り堆積させる装置より成っている。即ち、特公昭42−
19520号報、特1昭44−21817号報やU8P
3.456,156号報1さらにそれらの改良等多数の
方法が公知であシ、これらを用いることができ。
特に制限されることはない。
〔実施例〕
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
実施例1゜ ポリマーを連続して溶融供給する押出機、溶剤を連続注
入する定量47ノ、及びこれらを連続的に混合する念め
の装置より成る溶液調整設備と。
減圧オリフィス、容積が約2ccの減圧室、そして紡糸
ノズルよシ成る紡口アセンブリーから連続し九フラッシ
ュ紡糸を行う。
高密度ポリエチレ:/ (M T −0,31+ Mw
/Mn−4,8、密度0.960 )とトリクロロフル
オロメタンとから?リマー濃度9.2 wtlの均一溶
液を調整し、0.5511iIφ−5露りの減圧オリフ
ィス。
0.55mφ−Q、55ymLの孔とそれに続く3fl
φ−3ms< Lのトンネルフレアーを有する紡糸ノズ
ルから成る紡口アセンブリーを用いてフラッシュ紡糸を
実施した。
Iリマー流速7.5kp/Hrにおいて、溶液は温度1
91℃で325 kpA−Gを示し、減圧室内では温度
191℃、圧力110 kg/cm”Gに変化して。
紡糸ノズルよシ繊度が101dで純白の連続し九三次元
網状繊維を得念◎ この繊維は、比表面積が41 m” /Iでありた。
そして、X線小角散乱による長周期が162Xで長周期
による散乱強度比は8.4であった。
撚多回数が4回/cWLでの引張試験において、初期モ
ジュラスが38.5.9/d、破断強度が9.3II/
dであった。
又、 TMAでの130℃での伸長率は1.5 % 、
パイプロンでの動的弾性率が10  dyn/m” で
ある温度は122℃1mδの結晶分散開始温度は126
℃であり九。
そして、X線回折による配向角は18°で、波数201
7cm  での赤外吸収二色性にょる配向係数F20は
0.43の値を示した。また、マイクロ波複屈折は0.
147である。
この線維はM T = 0.34 、Mw/Mn = 
4.8であった。
次にこの繊維を、USP 3,456.156号報8示
されるが如き1回転偏向板、コロナ放電装置を有する分
散装置を用いて、移動するネットコンベア上に捕集した
。この時、紡口から吐出する三次元網状繊維は、巾が3
0〜60II+に広がった状態でネットコンベア上に連
続的に左右に振られながら堆積され念。
この非接着不織シ一トヲ、エンゲスロールと゛ゴムロー
ルを用いて部分的に接着した。即ち、エンゲスロールと
して、それぞれの突起部が0.7 ym X017闘の
正方形で巾方向及び周方向のピッチがいずれも1.25
 Illで二ンゲス深さが0.3鶴のロールを用いた。
エンがスロール1132℃に加熱し、ゴムロールとエラ
グすることによって表・裏の両面処理を行い、模様付き
の熱接着不織布を得た。この不織布は表面の耐摩擦性に
すぐれた不織布であったが、手ざわシが少し固いため、
手によって揉み加工を行ったところ極めて柔軟な不織布
となりた。
この不織布に切れ目を入れ、無理やり引き裂いたところ
、強固に熱接着された表面層と、網状繊維形態を保持し
た繊維よシ成る内層部に剥離された。内層部の網状繊維
の一端を把持して入念に他の網状繊維と分離することに
よって、約30〜100αの連続する網状繊維を多数取
シ出した。
これらの網状繊維を用いてX線小角散乱を測定したとこ
ろ、長周期散乱強度比は9.0であった。−方、長周期
は、若干増加し181Xの値を示した。
この不織布は、極めて柔軟で、なおかつ表面の耐摩擦性
にすぐれておシ、指で強く表面をこすっても毛羽が出な
い不織布であり、被覆力も極めて高く、保護衣、簡易衣
料、乾燥剤−脱酸素材等の通気性包装材や、その他柔欧
な包装材として適するものであった。
この不織布は目付50117m”で、レーザー光平均透
過光量が14μWであった。そして、不織布のタテ/ヨ
コの物性は、引張強力が9.5 / 10.3(klF
/3crIL巾)、シングルタング引裂強力が1,9/
2.0(kg)であシカンチレパー法による柔軟度は5
.2/ 5.6 (cWL)であった。
実施例2゜ 実施例1で得た非接着不織シートを全面圧着ロールとゴ
ムロールの間で処理した。この場合1表面のみの処理と
し、ロール温度は135℃ロール線圧10kf/c++
+で速度IOm/分とし九。
得られた不織布は一方の表面が強固に熱接着され、他方
の表面及び内層にかけては熱接着されていない不織布で
あり、熱をかけていない面から網状形態を保持する繊維
を独立に取シ出した。
この繊維のX線小角散乱の測定において長周期散乱強度
比は8,5であシ、長周期は1801でありた。
この不戦布け、両表面の差異を活用した用途九使用でき
、接着されていない面に吸着剤や脱臭剤を添加して吸着
用フィルター、脱臭用フィルターにするとか、他の面材
(フィルムや織布等)t−貼り合わせて、被覆力の高く
、かつ引裂強力の高い複合材として用いられる。
この不織布は、目付5017m”において、レーザー平
均透過光量が、5μWであり、極めて高い被覆力を示す
。又、不織布のタテ/ヨコの物性は、引張強力が11.
2/11.8 (ゆ/3G巾)であシ。
エレメンドルフ引裂強力は1.6/1.6(klF)と
極めて高い値を示し念。
実施例3゜ 実施例1で得た非接着不織シート1−フェルトカレンダ
ーで両面処理した。132℃に加熱したドラムとの接触
を1秒として高速で処理することにより1表面層が熱接
着され、内層部に網状繊維形、態を有する不織布を得九
この不織布の内層部よりa6出した繊維のX線小角散乱
は、長周期散乱強度比は7.0でるシ、長周期は230
Xであった。
又、この不織布は目付4017m”でレーザー平均透過
光景が8μWで被覆力にすぐれ、嵩高な紙様の不織布で
あり、封筒、ラベル、その他多様な紙的用途に使用しう
るものである。
そしてこの不織布のタテ/ヨコの物性は、引張強力が1
0.8 / 12.0 (kg73cm巾)でエレメン
ドルフ引裂強力は1.4/1.4(ky)であっな。
実施例4゜ 実施例1と同じ溶解装置及び紡ロアセンプ+7−を用い
て、高密度ポリエチレン’1Ml−0,78゜Mw/M
n = 8.0 、密度0.962に変更し、トリクロ
ロフルオロメタンの12.4 wt%の溶液を作製して
紡糸を行った。
ポリマー流速9.7 kg/Hrで溶液圧力210に9
/crn” Gから減圧室内圧力83 kg/cm”G
に変化しく減圧室温度190℃)、紡糸ノズルから吐出
される繊度145dの純白の連続した三次元網状繊維を
得た。
この!a、H#は比表面積が33 m” /lであっ九
そして、X線小角散乱での長周期が173Xで。
長周期の強度比が19.2であった。
この繊維は撚シ回数4回/anでの引張試験において、
初期モジュラスが23.6.9/d、破断強度は7.4
g/dの値を示した。
また、TMA測定の130℃での伸長率は1.7%で1
7.パイプロンでの動的弾性率が1010d yn 7
cm ”になる温度は116℃、−δの発散開始温度が
124℃の高温特性を有している。
そして、X線回折による結晶配向角は27°であり、波
数2017crIL−’での赤外配向係数Fざ0は0.
51である。また、マイクロ波複屈折は0.133の値
を示し友。
なお、この紡糸した繊維は、MT−0,94でMw/M
難■6.0と測定された。
この繊維を実施例1と同様に非接着不織シートとして捕
集した後、全く同様にエンゲス模様のある柔軟な不織布
とした。
同様に内層よシ取り出した繊維のX線小角散乱。
の測定で長周期散乱強度比は2.0であり、長周期は2
10Xであった。
この不織布は目付501/m”でレーザー平均透過光量
が15μWであった。又、不織布のタテ/ヨコの物性は
、引張強力が9.3/9.0(k1?/3眞沖)、シン
グルタング引裂強力は、 1.7/1.8(klF)で
あシ、カンチレバー法による柔軟度ri5.0 / 5
.0(clIL)でありた。
実施例5゜ 実施例1と同じ溶解装置上用い、同様の紡糸を行った。
この時、MT−0,78、My/Mn = 8.0の高
密度ポリエチレンとM T ! 5. O、My/Mn
 m5.0の高密度−リエチレンの60740ブレンド
4リマーを用い、トリクロロフルオロメタンのtz、o
wt係溶液とした。紡口アセンブリーは、減圧オリフィ
ス/紡糸ノズルの径を0.6 mφ/ 0.55nφと
した。
fリマー流速10.2 kg/Hrにおいて、溶液圧力
230 kg/an″Gで減圧室圧力が90 kg/c
m” G (温度190℃)から紡糸ノズルより連続し
た三次元網状繊維を得た。
この繊維は、X線小角散乱の測定で、長周期が1701
、散乱強度比が36.8であった。
又、比表面積は39m”/Iであシ、撚シ回数4回/c
mの引張試験で初期モジュラスが21.3.9/d、破
断強度は5.711/dであった。
TMAによる130℃の伸長率は3.0係であり、バイ
プロンでの−δの結晶分散開始温度は123℃でありた
この繊維を実施例1と同様にシートとしてエンメスロー
ルとゴムロールを用いて両面を接着した。
さらに揉み金行って、熱接着柔軟不織布を得友。
この不織布は目付5011/m”でレーザー光平均透過
光景が15μWであシ、不織布のタテ/ヨコ物性は引張
強力が8.3 / 9.7 (ky/acML中)、シ
ングルタング引裂強度が1.771.7であった。カン
チレバー法による柔軟度は、4.8 / 5.0ときわ
めて柔軟な不織布である。
この不織布から取シ出した繊維のX線小角散乱の測定は
、長周期散乱強度比が38,1であり、長周期は185
Xであった。
比較例1゜ 実施例1の溶解装置を用いて、高密度ポリエチレン(M
 T = 5.0 、 My/Mn = 7.0 、密
度0.969)のトリクロロフルオロメタン10 wt
%溶液を作成して紡糸した。この際、減圧オリフィス’
i 0.7龍φ−5m L 、紡糸ノズルを0.7 m
uφ−0,7mx Lの孔とそれに続<4mφ−411
11Lのトンネルフレアーを有する紡ロアセyプリー全
用い九〇ポリマー流速8.8 kg/Hrにおいて、溶
液圧力130 kg/lx”Gが減圧室圧力53 曙偽
” G (温度173℃)に低下し紡糸ノズルにより、
繊度157dの連続した三次元網状繊維を得比。
この繊維は、比表面積が18 m” /Iであシ、撚り
回数4回/caの引張試験での初期モジ、ラスが10.
8.9/d、破断強度は3.8N/dにすぎなかった。
又、X線小角散乱の測定では、長周期が133又で、散
乱強度比は、52.4であった。
そして、 TMAによる130℃での伸長率は3.6憾
であり、パイプロンでの−δの結晶分散開始温度は、1
13℃で熱的性質も劣るものであっ九。
この繊維を用いて、実施例1と同様にして、非接着不織
シートを作成し全く同様に柔軟性不織布を製造した。
同様に、内層部から網状繊維形態の繊維をとり出し、X
線小角散乱の測定を行った。この長周期散乱強度比は6
0で、長周期は240Xであつ九。
又、この不織布は目付501/m”でレーザー平均透過
光量は20pWで実施例に比べて劣り念ものであった。
そして不織布のタテ/ヨコの物性は、引張強力が6.5
/ 6.4 (klF/ acIIL巾)、シングルタ
ンク引裂強力は0.810.8(kg)であり、強度的
にも実施例に劣っていた。
比較例2゜ 市販のEJ、d++Pont社製のTyvsk■144
3 Rの不織布を解析した。
この不織布は、エンメス模様を有する柔軟型の不織布で
あり1本発明に示される如く内層に網状線維形態を保持
している。
本発明に従りて、独立する網状繊維2X線小角散乱の測
定を行ったところ、長周期散乱強度比は50で、長周期
は172Xでありた。
又、不織布の目付は4417m”でありレーザー平均透
過光景ri22μWであり斑の目立ったもので被覆力が
劣ったものである。
そして、不織布のタテ/ヨコの物性は、引張強力が7.
9 / 9.0 (klF/ 3cm巾)で、シングル
タング引裂強力は1.4/1.6(kP)であり、カン
チレバー法による柔軟度は6,2/6,3(cr/L)
であった。
〔発明の効果〕
本発明による三次元網状繊維から成る不織布は前述のよ
うに構成されているので、その不織布は極めて倣細なフ
ィブリルよ構成るため均一であり。
かってない自照や被覆力、そして不透明感を有し、機械
的強度が極めてすぐれ念ものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のX線小角散乱像を示す模式第2図は
、X線小角散乱のpspcにおける。長周期による散乱
強度比を求める方法を説明するための図面である。 第1図 →2e 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.高密度ポリエチレン系のフィブリル化された三次元
    網状繊維が、ランダムな方向に配置され、層状に堆積さ
    れ、独立した網状形態の繊維を取り出しうる層を含む不
    織布において、該独立した網状繊維のX線小角散乱によ
    る長周期散乱強度比が40以下であることを特徴とする
    三次元網状繊維から成る不織布。
  2. 2.独立した網状繊維が150Å以上の長周期を有する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の三次元網
    状繊維から成る不織布。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104452110A (zh) * 2014-12-01 2015-03-25 柳州市威腾汽车配件厂 用于制备纺粘非织造布的螺杆挤出机

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