JPH01132637A - 合成樹脂成形材料に対するシクロデキストリンの添加方法 - Google Patents

合成樹脂成形材料に対するシクロデキストリンの添加方法

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JPH01132637A
JPH01132637A JP28983587A JP28983587A JPH01132637A JP H01132637 A JPH01132637 A JP H01132637A JP 28983587 A JP28983587 A JP 28983587A JP 28983587 A JP28983587 A JP 28983587A JP H01132637 A JPH01132637 A JP H01132637A
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JP
Japan
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cyclodextrin
synthetic resin
resin molding
molding material
molding
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JP28983587A
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Nobuhiko Chikahisa
近久 順彦
Shinichi Cho
長 慎一
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CHIKAHISA SHOTEN KK
Original Assignee
CHIKAHISA SHOTEN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プラスチック成形品を成形するにあたり、そ
の主原料である合成樹脂成形材料に対しシクロデキスト
リンを添加する方法の改良に関する。
(従来の技術) 最近、シクロデキストリンの特異な包接作用つまり環状
空洞内にゲスト化合物を包み込み捕捉するという作用が
各種の産業分野において注目されかつ利用されつつある
その利用の一例を挙げれば、芳香を有する合成樹脂成形
品において、香料をゲスト化合物としてシクロデキスト
リンに包接させることにより、合成樹脂成形材料中にお
ける香料の芳香の散逸を上記シクロデキストリンの包接
作用によって抑制して徐放性となし、これにより芳香を
長期間に亘って安定して持続せしめるようにすることで
ある。
また、ポリエチレン等の透過性合成樹脂成形材料からな
る容器やフィルム等の成形品において、ゲスト化合物を
包接していないシクロデキストリンを合成樹脂成形材料
に添加して合成樹脂成形材料の分子間に介在せしめるこ
とにより、容器やフィルム等を透過しようとする流体や
、合成樹脂成形材料に配合されている可塑剤、安定剤等
の配合物の組成物等をシクロデキストリンの包接作用に
より捕捉し、これにより上記流体や配合物等に対する不
透過性を著しく高めるようにすることである。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上述の如くシクロデキストリンの有する包接
作用により各種の合成樹脂成形品に例えば香料の芳香の
長期間に亘る安定した持続性や、流体や配合組成物等に
対する不透過性を付与することができるものの、シクロ
デキストリンは合成樹脂成形材料に対して均一に分散し
難く、このため、シクロデキストリンが成形品中に偏在
してその包接作用を成形品全体に亘って均等に発揮せし
め得なくなるおそれがある。また、このシクロデキスト
リンの分散不良に起因して成形品が白濁するため、成形
品が透明性のものである場合には透明度が低下したり、
あるいは成形品に付与した彩色が不鮮明になるおそれが
ある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、上述
の如く合成樹脂成形材料にシクロデキストリンを添加す
る際、予め該シクロデキストリンに適切な添加物を添加
しておくだけで、合成樹脂成形材料に対するシクロデキ
ストリンの分散性を良好となし、これにより成形後の成
形品全体に亘ってシクロデキストリンの包接作用を均等
に発揮せしめ得、さらには、シクロデキストリンの分散
不良に起因する成形品の白濁現象をなくして透明度の高
い成形品や彩色の鮮明な成形品を得んとすることを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明の解決手段の1つは
、まず、シクロデキストリンを極性溶媒中に分散させる
。次いで、この極性溶媒を可塑剤等の配合物を配合した
合成樹脂成形材料に添加して撹拌するようにする。
また、別の解決手段として、まず、シクロデキストリン
を極性溶媒中に分散させる。次いで、この極性溶媒を可
塑剤等の配合物に添加する。その後、この配合物を合成
樹脂成形材料に配合して撹拌するようにする。
(作用) 上記の構成により、本発明方法では、合成樹脂成形材料
に添加されるシクロデキストリンは、予め極性溶媒中に
均一に分散せしめられていることから、これを可塑剤等
の配合物を配合した合成樹脂成形材料に添加したり、あ
るいは上記配合物に一旦添加した後この配合物を合成樹
脂成形材料に配合しても、上記シクロデキストリンは合
成樹脂成形材料中に凝集することがない。よって、成形
後の成形品中にはシ、クロデキストリンが均一に分布せ
しめられていてその包接作用が成形品全体に亘って万遍
無くかつ十分に発揮されることとなる。
さらには、シクロデキストリンの分散不良に起因する成
形品の白濁現象がなくなり、これにより透明度の高い成
形品や彩色の鮮明な成形品が容易に得られることとなる
(実施例) 以下、プラスチック成形品を成形するにあたり、その主
原料である合成樹脂成形材料に対する本発明の一実施例
に係るシクロデキストリン添加方法について説明する。
本発明に適用される合成樹脂成形材料としては、容器や
、フィルム等の各種のプラスチック成形品の主原料であ
る例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレンおよびポリプロ
ピレン等の合成樹脂であって、この合成樹脂成形材料に
対しシクロデキストリンを添加する要領は、まず、シク
ロデキストリン(以下、CDという)を極性溶媒に適宜
量添加して均一に分散させる。
上記シクロデキストリン(CD)は、グルコース残基が
α−1,4−グリコシド結合で環状に結合したデキスト
リンであって、工業的に生産されているものとして、6
. 7. 8価のグルコース残基からなるα−CD、β
−CD、γ−CDがよく知られている。このCDはバチ
ルスマセランスアミラーゼ(Baclllus  ma
cerans  amylase)や好アルカリ性微生
物を適当な培地で好気的に培養して得られるCD生成酵
素(サイクロデキストリングリコジルトランスフェラー
ゼ)を糊化又は液状澱粉に作用させることによって得ら
れる。このCDの添加量は、合成樹脂に対して20重量
%を越えると合成樹脂の物性に悪影響を与えるので、2
0重量%以下に設定され、好ましくは数重量%に設定さ
れ、その程度で十分にゲスト化合物を包接し得る著効を
発揮する。
また、上記極性溶媒としては、例えばジメチルホルムア
ミド、エタノールアミン、ホルムアミド、N−メチル−
2−ピロリドン、ジメチルアセトアミドおよびジグリセ
リン等である。
その後、上記CDが分散した極性溶媒を可塑剤等の配合
物を配合した合成樹脂成形材料に添加して撹拌し、CD
を合成樹脂成形材料中に分散させる。上記配合物として
は可塑剤以外に各種の安定剤があり、可塑剤としては、
例えばフタル酸エステル系、リン酸エステル系等のもの
である。また、安定剤としては、例えば鉛系、有機スズ
系等のものである。これらは得ようとする成形品の合成
樹脂成形材料の種類、目的および用途等に応じて適宜選
定して使用される。
そして、このようにCDが分散せしめられた合成樹脂成
形材料を用いて容器やフィルム等を一般的な成形方法に
より所定の形状や厚みに成形する。
その成形方法は、例えば成形品が容器である場合には射
出成形法、ブロー成形法等であり、また、フィルムやシ
ート等である場合にはインフレーション成形法、カレン
ダ成形法、押出成形法およびキャスティング成形法等で
ある。
このようにCDを合成樹脂成形材料に直接に添加するの
ではなく、予め極性溶媒中に分散させた状態で合成樹脂
成形材料に添加することから、合成樹脂成形材料に添加
されたCDは、極性溶媒の分散作用により速やかに合成
樹脂成形材料中に均一に分散せしめられ、よって得られ
た成形品中にはCDが偏在することなく全体に均一に分
布せしめられ、その包接作用を成形品全体に亘って万遍
無くかつ十分に発揮せしめることができる。さらには、
CDの分散不良に起因する白濁現象が生ずることがなく
、これにより透明度の高い成形品や彩色の鮮明な成形品
を容易に得ることができる。
今、具体的に、ゲスト化合物を包接していないCDを上
記方法によりポリ塩化ビニルに添加して所定厚の透明フ
ィルムを成形した。そのときの配合例は下記の如くであ
る。
ポリ塩化ビニル        100重量部フタル酸
エステル系可塑剤    80重量部有機スズ系安定剤
       1〜3重量部CD          
     3〜5重量部極性溶媒          
 3〜5重量部その結果、得られたフィルムは、CDの
分散不良に起因する白濁現象がなく、優れた透明度を有
していた。また、この透明フィルムを園芸用のビニルハ
ウスに適用したが、フィルム内面には結露が生じなかっ
た。このことは、ハウス内の飽和水蒸気を凝集水として
CD環状空洞内に包接して捕捉するというCDの包接作
用がフィルム全体に万遍無くかつ十分に発揮されている
ことによるものであると推量される。
また、上記配合例のものにさらに着色剤を添加したが、
彩色の鮮明なフィルムを得ることができた。
また、別のCD添加方法として、まず、CDが分散した
極性溶媒を、可塑剤等の配合物に添加し、その後、この
配合物を合成樹脂゛成形材料に配合するようにしても、
上記の場合と同様にCDを合成樹脂成形材料中に均一に
分散せしめることができる。したがって、この場合にお
いても上記実施例と同様の作用効果を奏することができ
るものである。
因みに、CDを極性溶媒中に分散させる方法を採用せず
に可塑剤に直接に添加してみたが、この可塑剤を用いて
成形された成形品中にはCDが凝集して均一に分布しな
かった。
なお、上記具体例では、成形品が軟質塩化ビニルフィル
ムである場合を示したが、これに限らず、例えば硬質塩
化ビニルやポリエチレン等地の合成樹脂成形材料を用い
た成形品に、CDの包接機能である香料の芳香持続性や
ガソリン等液体に対する不透過性等の向上効果を発揮せ
しめる場合にも適用できることは勿論である。
(発明の効果) 以上の如く、本発明方法によれば、極性溶媒中に分散せ
しめた状態のシクロデキストリンを、可塑剤等の配合物
を配合した合成樹脂成形材料に添加するか、もしくは上
記配合物に一旦添加した後この配合物を合成樹脂成形材
料に配合するだけの簡易な処理でもって、上記シクロデ
キストリンを合成樹脂成形材料中に均一に分散せしめ得
、これにより成形後の成形品全体にシクロデキストリン
が均等に分布して、その包接作用を成形品全体に亘って
万遍無くかつ十分に発揮せしめることができる。また、
シクロデキストリンの分散不良に起因する成形品の白濁
現象をなくして透明度の高い成形品や彩色の鮮明な成形
品を容易に得ることができる。
特 許 出 願 人  株式会社近久商店同     
    上  長    慎 −パ代    理   
 人   前 1)  弘   ・ ′  。
1jiB1−二一

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シクロデキストリンを極性溶媒中に分散させた後
    、この極性溶媒を可塑剤等の配合物を配合した合成樹脂
    成形材料に添加して撹拌することを特徴とする合成樹脂
    成形材料に対するシクロデキストリンの添加方法。
  2. (2)シクロデキストリンを極性溶媒中に分散させた後
    、この極性溶媒を可塑剤等の配合物に添加し、しかる後
    、この配合物を合成樹脂成形材料に配合して撹拌するこ
    とを特徴とする合成樹脂成形材料に対するシクロデキス
    トリンの添加方法。
JP28983587A 1987-11-17 1987-11-17 合成樹脂成形材料に対するシクロデキストリンの添加方法 Pending JPH01132637A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05230225A (ja) * 1992-02-20 1993-09-07 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 着色高分子微粒子の製造方法
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