JPH01121065A - 医療用チューブおよびその製造方法 - Google Patents

医療用チューブおよびその製造方法

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JPH01121065A
JPH01121065A JP62279700A JP27970087A JPH01121065A JP H01121065 A JPH01121065 A JP H01121065A JP 62279700 A JP62279700 A JP 62279700A JP 27970087 A JP27970087 A JP 27970087A JP H01121065 A JPH01121065 A JP H01121065A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、血管挿入用カテーテル、気管内チューブなど
に使用される剛性付与体を有する医療用チューブおよび
その製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、体内、特に体腔内、例えば、気管に挿入、留置さ
れる気管内チューブ、胸腔、腹腔などに挿入、留置され
るソラシックカテーテル、トロツカ−カテーテル、ドレ
ーンチューブなどの医療用チューブは、折れ曲がりや押
しつぶされないように肉厚の厚いチューブが使用されて
いた。しかし、体内、体腔内への穿刺による痛みの低減
、すなわち低侵襲性医療用デユープの必要性により、さ
らには、体液を効率よく排出するため、および薬液を効
率よく注入するために、内腔面積が広くかつチューブ外
径が小さい、肉厚の薄いチューブを形成し、かつ必要な
強度を有するものとするためにある程度剛性の高い熱可
塑性樹脂を用いたチューブが使用される場合もあった。
その場合では、逆にチューブを形成する樹脂の剛性のた
め穿刺後、留置部での組織を傷つける可能性を有してい
た。
そこで、上記のような目的に使用される医療用チューブ
、さらには、血管内に挿入される血管造影用カテーテル
などに、ある程度柔らかい熱可塑性樹脂を用いてチュー
ブを形成し、さらにそのチューブの外周に剛性付与体を
設けて、柔軟性が高くかつ、折れ曲がりや押しつぶされ
ることが抑制された医療用チューブが考えられるように
なった。さらに、剛性付与体を設けた医療用チューブの
外面に合成樹脂を被覆したものも考えられるようになっ
た。
[発明が解決しようとする問題点コ しかし、上記の剛性付与体を有するチューブにおいては
、チューブの先端の切断面に剛性付与体の末端が突出す
るおそれが高く、やはり留置部における組織の損傷の可
能性を有しており、先端より剛性付与体の突出を安易か
つ確実に防止することが困難であり、また、剛性付与体
を有するチューブの外面に合成樹脂を被覆したものにお
いても、剛性付与体の端部が被覆面より、突出すること
があり、゛生体組織に損傷を与える可能性を有していた
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決
し、剛性付与体を有する医療用チューブであってもその
チューブの先端から剛性付与体の突出がない医療用チュ
ーブおよびその製造方法を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するものは、先端から後端まで貫通した
ルーメンを有する合成樹脂製のチューブ体であり、かつ
デユープ体の軸方向に延びる剛性を付与する剛性付与体
を有し、該剛性付与体の端部が一端に露出した本体チュ
ーブと、該本体チューブの前記一端に接続された合成樹
脂製の環状部材とからなる医療用チューブであり、前記
環状部材は、前記剛性付与体の露出部分を前記本体チュ
ーブと前記環状部材の前記接続部または接続部に面する
航記環状部材の内部に位置するように前記本体チューブ
に接続されている医療用デユープである。
また、前記本体チューブおよび前記環状部材は、熱可塑
性合成樹脂にて形成されていることが好ましい。さらに
、萌記剛性付与体は、前記本体チューブの外面または内
部に埋没していることが好ましい。さらに、前記環状部
材は、前記本体チューブを形成する可撓性合成樹脂より
軟質な可撓性合成樹脂により形成されているものである
ことが好ましい。
さらに、上記目的を達成するものは、先端から後端まで
貫通するルーメンを有するチューブ体であって、かつチ
ューブ体の軸方向に延びる剛性を付与する剛性付与体を
有し、該剛性付与体の端部が一端に露出した合成樹脂製
の本体チューブを形成する工程と、該工程により形成さ
れた本体チューブの前記一端に合成樹脂製の環状部材を
溶着する工程とを有することを特徴とする医療用チュー
ブの製造方法である。
さらに、前記本体チューブおよび前記環状部材は、熱可
塑性合成樹脂にて形成され、前記本体チューブと前記環
状部材は熱融着されていることが好ましい。さらに、前
記本体チューブを形成する工程は、例えば、先端から後
端まで貫通するルーメンを有する合成樹脂製チューブ体
を成形する工程と、該工程により成形された合成樹脂製
チューブ体の外周に剛性付与体を被着する工程と、剛性
付与体を被着したチューブ体を切断する工程とからなる
ものである。また、前記チューブ体は、熱可塑性樹脂に
より形成され、該チューブ体の外周に剛性付与体を被着
する工程は、チューブ体の外周に剛性付与体を巻き付け
る工程と、該工程により巻き付けられた剛性付与体をチ
ューブ体の外周に埋没させる工程とからなるものである
ことが好ましい。さらに、前記剛性付与体をチューブ体
の外周に埋没させる工程は、例えば、剛性付与体を巻き
付けたチューブ体を加熱ダイスに挿通することにより行
うものである。さらに、前記チューブ体の外周に剛性付
与体を被着する工程は、例えば、チューブ体の外周に剛
性付与体を巻き付けながら、順次加熱ダイスに挿通し、
チューブ体の外周に剛仕付与体を埋没させるものである
。さらに、面記剛性付与体を被着したチューブ体を切断
する工程は、例えば、剛性付与体が埋没している部分に
て切断するものである。さらに、面記合成樹脂製の環状
部材は、例えば、前記本体チューブを形成する合成樹脂
と相溶性のある材質からなるものである。さらに、前記
環状部材と該環状部材が溶着される本体チューブの一端
は、内径が略同一であることが好ましい。さらに、前記
環状部材と該環状部材が溶着される本体チューブの一端
は、内径および外径が略同一であることが好ましい。さ
らに、前記本体チューブの一端に環状部材を融着する工
程は、本体チューブおよび環状部材を熱可塑性樹脂によ
り形成し、該本体チューブおよび該環状部材の内径と略
同一の外径を有する芯棒を該チューブ体の一端および該
環状部材に挿入し、該デユープ体の一端と該環状部材が
隣接するようした後、該チューブ体の一端および環状部
材を加熱処理型に挿入して行うものであることが好まし
い。さらに、前記剛性付与体は、金属線により網目状に
形成されているものであることが好ましい。
本発明の医療用チューブを図面に示す実施例を用いて説
明する。
本発明の医療用デユープ20は、先端から後端まで貫通
したルーメン13を有する合成樹脂製のチューブ体15
であり、かつチューブ体15の軸方向に延びる剛性を付
与する剛性付与体2を有し、剛性付与体2の端部が一端
に露出した本体チューブlと、本体チューブ1の前記一
端に接続された合成樹脂製の環状部材4とにより形成さ
れている。そこで、本発明の医療用チューブ2Gを、第
1図に示す実施例を用いて説明する。
この実施例の医療用チューブ20は、軸方向に延びる剛
性付与体2を有する本体チューブlと、剛性付与体を有
していない部分として、本体チューブlの先端に接続さ
れた環状部材4とにより形成されており、医療用チュー
ブ20内部には、その基端より先端まで貫通するルーメ
ン13を有している。
本体チューブlの形成材料としては、ある程度の可撓性
を存するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン共重合体などを用い
たポリオレフィンエラストマー、ポリ塩化ビニル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体1、ポリアミドエラストマー
、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ンリコーンゴム、ラ
テックスゴム等が使用でき、ポリアミドエラストマーお
よびポリウレタンとしては、パラオキシベンゾイックエ
チルヘキシル(POBO)等の可塑剤によって柔軟にさ
れたものが特に好ましい。さらに、これらの材料中にX
線不透過物質(例えば、硫酸バリウム、次炭酸ビスマス
)などを混合してもよい。
さらに、本体チューブIには、軸方向に延びるる剛性付
与体2が設けられている。そして、剛性付与体2は、複
数本の金属線により、網目状に形成されているものが好
ましい。この剛性付与体2は、屈曲部位でのカテーテル
本体の折れ曲がりを防止し、さらにカテーテル本体のト
ルク性を高めるためのらのである。
よって、この剛性付与体2を設けることにより、屈曲部
位での医療用デユープ20の折れ曲がりを防止でき、さ
らに、医療用チューブ20の基端部にて医療用チューブ
を回転させたときその回転を先端部に確実に伝達するこ
とがでる。さらに、この剛性付与体2は、本体チューブ
lを形成する樹脂の外面または肉厚内に埋没しており、
特に第1図に示すものでは、本体チューブ1は、熱可塑
性樹脂により形成され、上記剛性付与体を巻き付けた本
体チューブ1を外側より加熱し、(例えば、本体チュー
ブlを加熱ダイスに挿通する)ことにより、本体チュー
ブlの外壁に剛性付与体2が埋没している。剛性付与体
3としては、網目状であることが好ましく、線径0.0
1〜0.211Ij11好ましくは0.03〜0.1次
肩のステンレス、弾性金属、超弾性合金、形状記憶合金
、アモルファス合金などの金属線が好適に使用できる。
そして、本体チューブ1の先端には、本体チューブを切
断したときに形成された剛性付与体2の端部が突出して
いる。
環状部材4は、本体チューブlの先端部の外径とほぼ等
しい外径を有し、さらに本体チューブ1の内径と本体等
しい内径を有しており、剛性付与体を有しておらず、本
体チューブlの先端に段差などが形成されないように接
続されており、医療用チューブ20は、全体においてほ
ぼ均一した外径を有している。さらに、環状部分4は、
第1図に示すようにその先端部が丸みを帯びた形状とな
っていることが好ましい。
環状部材4の形成材料としては、本体チューブlと接着
性の高いものが好ましく、チューブ15の形成に用いた
樹脂と同質または近似したものが好ましい。そして、両
者は、熱、溶剤などにより接続されている。環状部材4
の形成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体などを用いたポ
リオレフィン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン等の
熱可塑性樹脂、ンリコーンゴム、ラテックスゴム等が使
用でき、ポリアミドエラストマーおよびポリウレタンと
しては、パラオキシベンゾイックエチルヘキシル(PO
BO)等の可塑剤によって柔軟にされたものが特に好ま
しい。また、X線造影剤を混合させたものでもよい。さ
らに、本体チューブlの形成材料よりより可撓性の高い
もの(例えば、同質あるいは近似した材料であって、本
体チューブlより可塑剤含有量の多いもの)を選択する
ことにより、医療用チューブ20の先端部か柔軟なもの
となり、体内の挿入時さらには留置時における生体組織
の損傷を減少することができる。
さらに、本体チューブlの先端より突出する剛性付与体
2の端部は、本体チューブlと環状部材4との接合部あ
るいは接合部に面する環状部材中に位置しており、外面
に露出していないので、体内に挿入するとに、剛性付与
体2の端部が生体組織に損傷を与えることを防止できる
さらに、本体チューブ1および環状部材4の外面全体を
合成樹脂にて被覆して、外面を平滑にしでもよい。特に
、本体チューブlおよび環状部材4を形成する材料中に
X線造影剤混入されている場合は、X線造影剤を含有し
ない合成樹脂にて被覆することにより、医療用チューブ
20の外面を平滑なものとすることができ好ましい。被
覆に用いられる合成樹脂としては、本体チューブおよび
環状部材に用いられる材料などが好適に使用でき、特に
、本体チューブを形成する材料より可撓性の高いものが
より好適である。
また、医療用チューブ20の外側に生体適合性、特に抗
血栓性を有する樹脂をコーティングしてもよく、例えば
、ポリヒドロキシエチルメタアクリレート、ヒドロキシ
エチルメタアクリレートとスチレンの共重合体(例えば
、HEMA−8t−HEMAブロック共重合体)などが
使用できる。
特に、チューブ体15にX線不透過物質を混合した材料
を用いた場合は、X線不透過物質による外表面のざらつ
きを解消するために、上記のコーティングを行ってもよ
い。
そして、医療用チューブ20が、血管造影用カテーテル
として用いられる場合においては、医療用チューブ20
の外径としては、1.0〜4.0xx、より好ましくは
、1.3〜3.5xxである。
次に、本発明の医療用チューブの製造方法を第2図ない
し第10図を用いて説明する。
本発明の医療用チューブの製造方法は、先端から後端ま
で貫通するルーメンを有するチューブ体であって、かつ
デユープ体の軸方向に延びる剛性を付与する剛性付与体
を有し、該剛性付与体の端部が一端に露出した合成樹脂
製の本体チューブを形成する工程と、該工程により形成
された本体チューブの前記一端に合成樹脂製の環状部材
を溶着する工程とを有している。
そこで、各工程について説明する。
まず、先端から後端まで貫通するルーメンを有するチュ
ーブ体であって、かつチューブ体の軸方向に延びる剛性
を付与する剛性付与体2を有する合成樹脂製のチューブ
体15を形成する。この工程は、例えば、先端から後端
まで貫通するルーメンを有する合成樹脂製チューブ体を
成形する工程と、該工程により成形された合成樹脂製チ
ューブ体の外周に剛性付与体2を被着する工程と、剛性
付与体2を被着したチューブ体15を切断する工程とか
らなるものであることが好ましい。
チューブ体15の成形に用いられる合成樹脂としては、
ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレ
フィン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー
、ポリウレタンなどの熱可塑性樹脂、シリコーンゴムな
どが考えられる。
そして、チューブ体を成形する工程は、上記の合成樹脂
をチューブ状に押し出し成型したものを所定の長さに切
断すること、また所定の長さのチューブ状のものを射出
成形することにより行われる。
次に、チューブ体15に、屈曲部位でのチューブ体15
の折れ曲がりを防止し、さらに、チューブ体15のトル
ク性を高めるために剛性付与体2を被着する工程が行わ
れる。この工程では、剛性付与体2を形成する金属線を
、チューブ体15の外周に網目状の巻き付けることによ
り行われる。
剛性付与体2を形成する金属線としては、例えば、ワイ
ヤーブレードであり、線径0.O1〜0,2R肩、好ま
しくは0.03〜O,lxxのステンレス、弾性金属、
超弾性合金、形状記憶合金、アモルファス合金などの金
属線が好ましい。
さらに、チューブ体15の外周に剛性付与体2を被着す
る工程では、上記のチューブ体の外周に剛性付与体を巻
き付ける工程の後に、該工程により巻き付けられた剛性
付与体をチューブの外周に埋没させる工程を行うことが
好ましく、剛性付与体をチューブ体15の外周に埋没さ
せる工程を設けることにより、剛性付与体2を巻き付け
たチューブ体15の外面を平滑にすることができる。
剛性付与体をチューブ体15の外周に埋没させる工程と
しては、例えば、第2図に示すように、チューブ体15
を熱可塑性樹脂により形成し、その内部に芯金10を挿
通し、このチューブ体15の外周に剛性付与体2を形成
する金属線を巻き付けながら、順次剛性付与体2を巻き
付けられたチューブ体15を、加熱ダイス12内に挿通
することにより行われ、加熱ダイス12を挿通したチュ
ーブ体15は、第2図のv−V線断面図である第3図に
示されるように、チューブ体15の外周に剛性付与体2
が埋没している。また、剛性付与体をチューブ体15の
外周に埋没させる工程は、あらかじめチューブ体15の
外周に剛性付与体2を巻き付けたものを作成し、その後
上記のような加熱ダイスに挿通する方法を用いてもよい
次に、剛性付与体2を被着したチューブ体15が切断さ
れ本体チューブlが形成される。好ましくは、この工程
では、剛性付与体2が埋没している部分のチューブ体1
5であって、かつ剛性付与体2の埋没端部付近にて切断
することである。
図面を用いて具体的に説明するる。第4図は、剛性付与
体2が設けられたチューブ体15の先端部分を示してい
る。デユープ体15における剛性付与体2の、埋め込み
、始めや、埋め込み終わり部分では、剛性付与体2を形
成する金属線の端部がチューブ体2の外面より、露出し
ており、金属線同士が絡み合い、金属線が引っ張られる
ことなどにより、チューブ体15にピンホールが発生す
る原因となる。そこで埋め込み始め等のブレード線が露
出する部分を除去するために、A−A線にてチューブ体
15を切断する。第5図は、第4図のA−A線にて切断
したチューブ体15を示している。 そして、第5図に
示されるように、チューブ体15の切断面から剛性付与
体2を形成する金属線が突出しており、この状態では体
内に留置した際に組織を傷つける虞れがあるので、剛性
付与体2を有する本体チューブlの一端に環状部材4を
溶着する工程が行われる。
環状部材4としては、チューブ体15を形成する合成樹
脂と相溶性のある合成樹脂からなるものであることが好
ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体などのポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリ
アミドエラストマー、ポリウレタンなどが考えられる。
さらに、環状部材4は、環状部材4が溶着されるチュー
ブ体15の一端と、内径さらには外径が略同一であるこ
とが好ましい。また、環状部材4の長さは、1suy〜
10肩肩、好ましくは3肩R〜5Iである。
そして、本体チューブlの一端に環状部材4を溶着する
工程は、例えば、熱融着を用いることが好ましく、この
場合には、チューブ体15および環状部材を熱可塑性樹
脂により形成し、本体チューブlおよび環状部材4の内
径と略同一の外径を有する8棒5を本体チューブlの一
端および環状部材4に挿入し、本体チューブ1の一端と
環状部材4が隣接するようした後、本体チューブ1の一
端および環状部材4を加熱処理型6に挿入して加熱し、
融着させることにより行われる。
より、具体的に述べると、第6図に示されるように8棒
5を本体チューブlの先端部より挿入し、環状部材4を
8棒5の先端部より挿入し、環状部材4を8棒5の先端
部より本体チューブ1の先端方向に押し進める。環状部
材4は内径、外径とも本体チューブlの内径、外径とほ
ぼ同一であり、熱可塑性樹脂で形成されている。第7図
は、第6図に引き続く工程を示す図であり、環状部材4
は本体チューブlの切断面より突出している剛性付与体
2を形成するブレード線に隣接する位置まで押し進める
。その状態のまま、第8図に示すように、加熱処理型6
に挿入し、本体チューブlを先端方向に軽く押し込む。
加熱処理型6は、本体チューブlお上び環状部材4の外
径とほぼ等しい内径を存する円柱状の四部7を有してお
り、さらに、この凹部7の中心部底面には8棒5が挿通
可能な穴部8が設けられている。そして、加熱処理型6
を加熱し、さらに、本体チューブ1を先端方向(環状部
材4方向)に軽く押し込むことにより、本体チューブl
の切断面と密着し、さらに、環状部材4および本体チュ
ーブlの先端部は加熱処理型により溶融状態となり、融
着し、本体チューブ1の切断面より突出したブレード線
は環状部材4の肉厚の中に埋没される。そして、第9図
に示すように、本体チューブlを挿入した加熱処理型6
を冷却する。冷却方法としては、冷水等の冷媒を収納し
た冷却容器9内に、加熱されて温まった状態の加熱処理
型6を入れ、加熱処理型6が十分冷却されるまでそのま
ま放置することにより行われる。そして、加熱処理型6
が十分冷却された後、冷却容器9より取り出し、加熱処
理型6を取りはずし、8棒5を本体チューブ1より引き
抜くことにより、第1θ図に示されるような、本体チュ
ーブlの切断面より突出した剛性付与体2を形成するブ
レード線が本体チューブlと溶融密着した環状部材4の
中に埋没された医療用チューブができあがる。特に、本
体チューブlの先端部より、突出する剛性付与体を、外
部に突出しないようにするために環状部材を用いたので
、単に本体デユープ1の先端部に環状部材4を融着すれ
ばよく、容易に行うことかできる。また、上記の説明で
は、熱溶着により本体チューブと環状部材とを接続する
方法を例にとり説明したが、これに限らず両者を形成す
る材料を溶解可能な溶媒を用いて、両者を溶着してもよ
く、例えば、チューブ体および環状部材が、ポリウレタ
ン、塩化ビニル樹脂である場合には、溶媒としてテトラ
ヒドロフランを用いることにより溶着することができる
さらに、上記のチューブ体15の先端部に環状部材4が
融着された医療用チューブの外面に合成樹脂を被覆する
工程を設けてもよい。合成樹脂としては、医療用チュー
ブ体の成形材料との接着性の高いものが好ましく、例え
ば、チューブ体15の形成に用いたものと同材質または
近似したものを使用することが好ましく、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフ
ィン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、
ポリウレタン、さらには生体適合性、例えば抗血栓性を
有する合成樹脂、ポリヒドロキシメチルアクリレート、
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシメチルアク
リレートとスチレンの共重合体(例えば、HEMA−3
t−HEMAブロック共重合体)などが考えられる。そ
して、医療用チューブの外面に合成樹脂を被覆する工程
としては、医療用チューブを、被覆用の合成樹脂を溶融
状態にて吐出するダイス(図示せず)内を挿通させるこ
と、また、上記チューブを、被覆用の合成樹脂を溶解し
た溶液中に浸漬することにより行うことができる。
[発明の効果] 本発明の医療用チューブは、先端から後端まで貫通した
ルーメンを有する合成樹脂製のチューブ体であり、かつ
チューブ体の軸方向に延びる剛性を付与する剛性付与体
を有し、該剛性付与体の端部が一端に露出した本体チュ
ーブと、該本体チューブの前記一端に接続された合成樹
脂製の環状部材とからなる医療用チューブであり、前記
環状部材は、前記剛性付与体の露出部分を前記本体デユ
ープと前記環状部材の前記接続部または接続部に面する
前記環状部材の内部に位置するように前記本体チューブ
に接続されているものであるので、本体チューブから突
出する剛性付与体の端部が、環状部材のとの接合部また
は接合部に面する環状部材の中に埋め込まれるので、チ
ューブの端部より突出することがなく、挿入時および留
置部における組織の損傷を与えることが少なく、さらに
、柔軟性が高く、かつ、折れ曲がりや押しつぶされるこ
とが少なく、トルク伝達性の優れたものである。
さらに、本発明の医療用チューブの製造方法は、先端か
ら後端まで貫通するルーメンを有するチューブ体であっ
て、かつチューブ体の軸方向に延びる剛性を付与する剛
性付与体を有し、該剛性付与体の端部が一端に露出した
合成樹脂製の本体チューブを形成する工程と、該工程に
より形成された本体チューブの前記一端に合成樹脂製の
環状部材を溶着する工程とを有するものであるので、チ
ューブ体の先端部において、剛性付与体の端末の絡み合
いを生じる部分を切断した時などに形成される切断面か
ら突出する剛性付与体の端部が、環状部材のとの接合部
または接合部に面する環状部材の中に埋め込まれるので
、チューブの端部より突出することを防止し、留置部に
おける組織の損傷を与えることが少なく、さらに、柔軟
性が高く、かつ、折れ曲がりや押しつぶされることが少
なく、トルク伝達性の優れた医療用チューブを容易に製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の医療用チューブの部分断面図、第2
図は、チューブ体に剛性付与体を被着する工程を示す図
、第3図は、第2図におけるチューブ体のV−V線断面
図、第4図は、剛性付与体が被着された状態のチューブ
体の先端部を示す図、第5図はζ第4図におけるチュー
ブ体をA−A線にて切断した状態を示す図、第6図は、
チューブ体の先端より芯棒を挿入しさらに環状部材を挿
入する工程を示す図、第7図は、環状部材をチューブ体
の先端に隣接させる工程を示す図、第8図は、加熱処理
型にデユープ体と環状部材を挿入し、加熱して環状部材
を溶着させる工程を示す図、第9図は、加熱されて温ま
った加熱処理型を冷却する工程を示す図、第10図は、
製造された医療用チューブの先端部を示す図である。 1・・・本体チューブ、   2・・・剛性付与体、4
・・・環状部材、     5・・・芯棒、6・・・加
熱処理型、    7・・・凹部、8・・・穴部、  
     9・・・冷却容器、10・・・芯金、   
    12・・・加熱ダイス13・・・ルーメン、 
    15・・・チューブ体20・・・医療用チュー
ブ、 半21!1 / 稟3 目

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)先端から後端まで貫通したルーメンを有する合成
    樹脂製のチューブ体であり、かつチューブ体の軸方向に
    延びる剛性を付与する剛性付与体を有し、該剛性付与体
    の端部が一端に露出した本体チューブと、該本体チュー
    ブの前記一端に接続された合成樹脂製の環状部材とから
    なる医療用チューブであり、前記環状部材は、前記剛性
    付与体の露出部分を前記本体チューブと前記環状部材の
    前記接続部または接続部に面する前記環状部材の内部に
    位置するように前記本体チューブに接続されていること
    を特徴とする医療用チューブ。
  2. (2)前記本体チューブおよび前記環状部材は、熱可塑
    性合成樹脂にて形成されている特許請求の範囲第1項に
    記載の医療用チューブ。
  3. (3)前記剛性付与体は、前記本体チューブの外面また
    は内部に埋没している特許請求の範囲第1項または第2
    項に記載の医療用チューブ。
  4. (4)前記環状部材は、前記本体チューブを形成する可
    撓性合成樹脂より軟質な可撓性合成樹脂により形成され
    ているものである特許請求の範囲第1項ないし第3項の
    いずれかに記載の医療用チューブ。
  5. (5)先端から後端まで貫通するルーメンを有するチュ
    ーブ体であつて、かつチューブ体の軸方向に延びる剛性
    を付与する剛性付与体を有し、該剛性付与体の端部が一
    端に露出した合成樹脂製の本体チューブを形成する工程
    と、該工程により形成された本体チューブの前記一端に
    合成樹脂製の環状部材を溶着する工程とを有することを
    特徴とする医療用チューブの製造方法。
  6. (6)前記本体チューブおよび前記環状部材は、熱可塑
    性合成樹脂にて形成され、前記本体チューブと前記環状
    部材は熱融着されている特許請求の範囲第5項に記載の
    医療用チューブの製造方法。
  7. (7)前記本体チューブを形成する工程は、先端から後
    端まで貫通するルーメンを有する合成樹脂製チューブ体
    を成形する工程と、該工程により成形された合成樹脂製
    チューブ体の外周に剛性付与体を被着する工程と、剛性
    付与体を被着したチューブ体を切断する工程とからなる
    ものである特許請求の範囲第5項または第6項に記載の
    医療用チューブの製造方法。
  8. (8)前記チューブ体は、熱可塑性樹脂により形成され
    、該チューブ体の外周に剛性付与体を被着する工程は、
    チューブ体の外周に剛性付与体を巻き付ける工程と、該
    工程により巻き付けられた剛性付与体をチューブ体の外
    周に埋没させる工程とからなるものである特許請求の範
    囲第7項に記載の医療用チューブの製造方法。
  9. (9)前記剛性付与体をチューブ体の外周に埋没させる
    工程は、剛性付与体を巻き付けたチューブ体を加熱ダイ
    スに挿通することにより行うものである特許請求の範囲
    第8項に記載の医療用チューブの製造方法。
  10. (10)前記チューブ体の外周に剛性付与体を被着する
    工程は、チューブ体の外周に剛性付与体を巻き付けなが
    ら、順次加熱ダイスに挿通し、チューブ体の外周に剛性
    付与体を埋没させるものである特許請求の範囲第8項に
    記載の医療用チュー体の製造方法。
  11. (11)前記剛性付与体を被着したチューブ体を切断す
    る工程は、剛性付与体が埋没している部分にて切断する
    ものである特許請求の範囲第7項ないし第10項のいず
    れかに記載の医療用チューブの製造方法。
  12. (12)前記合成樹脂製の環状部材は、前記本体チュー
    ブを形成する合成樹脂と相溶性のある材質からなるもの
    である特許請求の範囲第7項ないし第11項のいずれか
    に記載の医療用チューブの製造方法。
  13. (13)前記環状部材と該環状部材が溶着される本体チ
    ューブの一端は、内径が略同一である特許請求の第7項
    ないし第12項のいずれかに記載の医療用チューブの製
    造方法。
  14. (14)前記環状部材と該環状部材が溶着される本体チ
    ューブの一端は、内径および外径が略同一である特許請
    求の第7項ないし第12項のいずれかに記載の医療用チ
    ューブの製造方法。
  15. (15)前記本体チューブの一端に環状部材を融着する
    工程は、本体チューブおよび環状部材を熱可塑性樹脂に
    より形成し、該本体チューブおよび該環状部材の内径と
    略同一の外径を有する芯棒を該チューブ体の一端および
    該環状部材に挿入し、該チューブ体の一端と該環状部材
    が隣接するようした後、該チューブ体の一端および環状
    部材を加熱処理型に挿入して行うものである特許請求の
    範囲第9項または第10項に記載の医療用チューブの製
    造方法。
  16. (16)前記剛性付与体は、金属線にて網目状に形成さ
    れているものである特許請求の範囲第7項ないし第15
    項のいずれかに記載の医療用チューブの製造方法。
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