JP2921895B2 - カテーテル - Google Patents
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- catheter
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、生体の血管、消化管、気管等の管状器官の
所定部位にまで挿入、留置して用いられるカテーテルに
関する。
所定部位にまで挿入、留置して用いられるカテーテルに
関する。
[従来の技術] 従来、特公平1−28588号公報に記載の如く、可撓性
チューブの先端に、柔軟な異材質からなる弾性チューブ
状スリーブを取付けたカテーテルが提案されている。
チューブの先端に、柔軟な異材質からなる弾性チューブ
状スリーブを取付けたカテーテルが提案されている。
この従来カテーテルにあっては、選択的血管造影や、
血管拡張術に用いられる時、血管内を押し進められる該
カテーテルの先端が柔軟であるが故に、血管壁組織に損
傷を与える可能性を小さくできる。
血管拡張術に用いられる時、血管内を押し進められる該
カテーテルの先端が柔軟であるが故に、血管壁組織に損
傷を与える可能性を小さくできる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、カテーテルを用いて例えば脳血管等の体内
深部の病変にアプローチする場合には、血管内にガイド
ワイヤを先行させ、このガイドワイヤに冠挿されるカテ
ーテルを該ガイドワイヤに追随させることにて、該カテ
ーテルを目的部位にまで挿入せしめることとなる。
深部の病変にアプローチする場合には、血管内にガイド
ワイヤを先行させ、このガイドワイヤに冠挿されるカテ
ーテルを該ガイドワイヤに追随させることにて、該カテ
ーテルを目的部位にまで挿入せしめることとなる。
然しながら、前述の従来カテーテルにあっては、先端
に柔軟なスリーブを備えているとしても、急角度の血管
分枝をスムースに越える如くに十分には柔軟でない。即
ち、従来カテーテルは先行するガイドワイヤに対する追
随性が十分でなく、結果としてこのカテーテルを超選択
的に体内深部に挿入させることには非常な困難がある。
に柔軟なスリーブを備えているとしても、急角度の血管
分枝をスムースに越える如くに十分には柔軟でない。即
ち、従来カテーテルは先行するガイドワイヤに対する追
随性が十分でなく、結果としてこのカテーテルを超選択
的に体内深部に挿入させることには非常な困難がある。
本発明は、管状器官壁組織に損傷を与えことなく、更
に、管状器官分枝に超選択的に挿入できるカテーテルを
提供することを目的とする。
に、管状器官分枝に超選択的に挿入できるカテーテルを
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の本発明は、可撓性チューブからなる
カテーテルにおいて、該チューブの先端に金属よりなる
コイルが設けられ、該コイルの表面に樹脂がコーティン
グされているようにしたものである。
カテーテルにおいて、該チューブの先端に金属よりなる
コイルが設けられ、該コイルの表面に樹脂がコーティン
グされているようにしたものである。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明
において更に、前記金属が超弾性合金であるようにした
ものである。
において更に、前記金属が超弾性合金であるようにした
ものである。
請求項3に記載の本発明は、請求項1〜2のいずれか
に記載の本発明において更に、前記樹脂が生体適合性樹
脂であるようにしたものである。
に記載の本発明において更に、前記樹脂が生体適合性樹
脂であるようにしたものである。
請求項4に記載の本発明は、可撓性チューブからなる
カテーテルにおいて、該チューブの先端にコイルが設け
られ、該コイルが前記チューブの肉厚以下の素線直径を
有して該チューブの先端に設けられ、該チューブの先端
側表面は該チューブの本体側表面から該コイル表面に連
続するテーパ面をなすようにしたものである。
カテーテルにおいて、該チューブの先端にコイルが設け
られ、該コイルが前記チューブの肉厚以下の素線直径を
有して該チューブの先端に設けられ、該チューブの先端
側表面は該チューブの本体側表面から該コイル表面に連
続するテーパ面をなすようにしたものである。
請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4のいずれか
に記載の本発明において更に、前記コイルの素線の断面
形状が矩形状であるようにしたものである。
に記載の本発明において更に、前記コイルの素線の断面
形状が矩形状であるようにしたものである。
請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5のいずれか
に記載の本発明において更に、前記コイルの軸芯が屈曲
状であるようにしたものである。
に記載の本発明において更に、前記コイルの軸芯が屈曲
状であるようにしたものである。
[作用] 請求項1に記載の本発明は、下記〜の作用効果が
ある。
ある。
管状器官内を押し進められるカテーテルの先端がコイ
ルであり、極めて柔軟であるため、管状器官壁組織に損
傷を与えることがない。
ルであり、極めて柔軟であるため、管状器官壁組織に損
傷を与えることがない。
カテーテルの先端に極めて柔軟なコイルを備えている
ため、急角度の管状器官分枝もスムースに越えることが
できる。即ち、先行するガイドワイヤに沿ってコイルを
追随させることができれば、該コイルに連続する可撓性
チューブも該ガイドワイヤに沿って曲げられ易くなり、
管状器官分枝を越えることができる。
ため、急角度の管状器官分枝もスムースに越えることが
できる。即ち、先行するガイドワイヤに沿ってコイルを
追随させることができれば、該コイルに連続する可撓性
チューブも該ガイドワイヤに沿って曲げられ易くなり、
管状器官分枝を越えることができる。
ガイドワイヤに沿ってカテーテルを押し進める際、カ
テーテルの先端のみにコイルが設けられているので、可
撓性チューブによって剛性を持たせることにより押込性
(プッシャビリティ)が良好となる。
テーテルの先端のみにコイルが設けられているので、可
撓性チューブによって剛性を持たせることにより押込性
(プッシャビリティ)が良好となる。
カテーテルの先端に設けられるコイルが金属であり、
金属はX線不透過である。従って、手技に際し、X線造
影装置によりカテーテルの先端位置を非常に明瞭に確認
でき、操作性、安全性を向上できる。
金属はX線不透過である。従って、手技に際し、X線造
影装置によりカテーテルの先端位置を非常に明瞭に確認
でき、操作性、安全性を向上できる。
請求項2に記載の本発明によれば、下記の作用効果
がある。
がある。
カテーテルの先端に設けられるコイルが超弾性金属で
あり、超弾性金属は一定応力の下で大きく変位するとと
もに復元可能な弾性歪特性を備え、かつ座屈強度の大な
る弾性歪特性を備える。従って、上記の管状器官分枝
に対する超選択的な挿入性をより向上できる。
あり、超弾性金属は一定応力の下で大きく変位するとと
もに復元可能な弾性歪特性を備え、かつ座屈強度の大な
る弾性歪特性を備える。従って、上記の管状器官分枝
に対する超選択的な挿入性をより向上できる。
請求項3に記載の本発明によれば、下記の作用効果
がある。
がある。
カテーテルの先端に設けられるコイルの表面が生体適
合性樹脂のコーティングによって覆われるから、コイル
の生体適合性を確保できる。
合性樹脂のコーティングによって覆われるから、コイル
の生体適合性を確保できる。
尚、コイル表面にコーティングされる生体適合性樹脂
として、可撓性チューブにおけると同一材質のものを用
いるものとすれば、該チューブの先端に対するコイルの
接合強度を高めることができる。
として、可撓性チューブにおけると同一材質のものを用
いるものとすれば、該チューブの先端に対するコイルの
接合強度を高めることができる。
請求項4に記載の本発明によれば、下記の作用効果
がある。
がある。
可撓性チューブの本体側表面とコイルの表面とが、該
チューブの先端側のテーパ面にて滑らかに連続化され、
段差を伴わない。従って、カテーテル表面の段差が管状
器官壁組織に損傷を与えることがない。
チューブの先端側のテーパ面にて滑らかに連続化され、
段差を伴わない。従って、カテーテル表面の段差が管状
器官壁組織に損傷を与えることがない。
請求項5に記載の本発明によれば、下記〜の作用
効果がある。
効果がある。
コイルの断面が矩形状であるから、ガイドワイヤに沿
ってカテーテルを進める時、又はガイドワイヤがない状
態で進める時、直進性が良い。
ってカテーテルを進める時、又はガイドワイヤがない状
態で進める時、直進性が良い。
コイル表面において、凹凸が少ないので挿入抵抗が小
さくなり、血管等の内壁に与える損傷が非常に小さく、
血栓の発生も防止できる。
さくなり、血管等の内壁に与える損傷が非常に小さく、
血栓の発生も防止できる。
矩形状により、コイル表面が平面状となるため、生体
適合性を向上する等の表面処理を施す面積が大きくでき
るので表面処理の効果が大きい。
適合性を向上する等の表面処理を施す面積が大きくでき
るので表面処理の効果が大きい。
内径が大きくとれるのでガイドワイヤの挿通に支障が
なく、又、薬液や造影剤等の流通液体の量を大きくする
ことが可能となる。
なく、又、薬液や造影剤等の流通液体の量を大きくする
ことが可能となる。
請求項6に記載の本発明によれば、下記の作用効果
がある。
がある。
カテーテルの先端に設けらるコイルの軸芯が予め屈曲
されているから、例えばガイドワイヤを併用しなくて、
カテーテルの極めて柔軟である先端屈曲状コイルにて可
撓性チューブをガイドする如くにより、簡単な管状器官
分枝の選択を可能とする。
されているから、例えばガイドワイヤを併用しなくて、
カテーテルの極めて柔軟である先端屈曲状コイルにて可
撓性チューブをガイドする如くにより、簡単な管状器官
分枝の選択を可能とする。
[実施例] 第1図は本発明のカテーテルの一例を示す模式図、第
2図は第1図のカテーテルの先端部を示す断面図、第3
図は第1図のカテーテルの使用状態を示す模式図、第4
図は本発明のカテーテルの他の例の先端部を示す断面
図、第5図は本発明のカテーテルの他の例の先端部を示
す断面図である。
2図は第1図のカテーテルの先端部を示す断面図、第3
図は第1図のカテーテルの使用状態を示す模式図、第4
図は本発明のカテーテルの他の例の先端部を示す断面
図、第5図は本発明のカテーテルの他の例の先端部を示
す断面図である。
カテーテル10は、例えば血管造影用カテーテルとして
用いられるものであり、可撓性チューブ11と、ハブ12
と、コイル13とから構成されている。
用いられるものであり、可撓性チューブ11と、ハブ12
と、コイル13とから構成されている。
可撓性チューブ11は、例えばポリウレタン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ
塩化ビニル等の、熱可塑性樹脂又は、熱硬化性樹脂にて
形成される。
レン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ
塩化ビニル等の、熱可塑性樹脂又は、熱硬化性樹脂にて
形成される。
この時、チューブ11は、第1層のインナチューブと、
第2層のアウタチューブからなる2層チューブ、或は、
第1層のインナチューブと第2層の造影剤微粒子入りチ
ューブと、第3層のアウタチューブからなる3層チュー
ブ等の積層チューブであっても良い。そして、チューブ
11は、上述の如くの積層チューブにおいて、インナチュ
ーブとアウタチューブの2つのチューブのうち、先端部
における肉厚が他方のチューブに比して厚肉でありかつ
本体部における肉厚が他方のチューブに比して薄肉であ
る方のチューブの可撓性を他方のチューブの可撓性に比
してより大とすることにて、本体部には比較的小さな
可撓性を与え、押し進める力を的確に先端部に伝え、
先端部には比較的大きな可撓性を与え、血管壁組織を傷
つけないようにすることもできる。
第2層のアウタチューブからなる2層チューブ、或は、
第1層のインナチューブと第2層の造影剤微粒子入りチ
ューブと、第3層のアウタチューブからなる3層チュー
ブ等の積層チューブであっても良い。そして、チューブ
11は、上述の如くの積層チューブにおいて、インナチュ
ーブとアウタチューブの2つのチューブのうち、先端部
における肉厚が他方のチューブに比して厚肉でありかつ
本体部における肉厚が他方のチューブに比して薄肉であ
る方のチューブの可撓性を他方のチューブの可撓性に比
してより大とすることにて、本体部には比較的小さな
可撓性を与え、押し進める力を的確に先端部に伝え、
先端部には比較的大きな可撓性を与え、血管壁組織を傷
つけないようにすることもできる。
又、チューブ11は、積層チューブの層間に金属メッシ
ュ等からなる補強体を介装する如く、チューブ内に補強
体を埋込み、トルク伝達性を向上させたものであっても
良い。
ュ等からなる補強体を介装する如く、チューブ内に補強
体を埋込み、トルク伝達性を向上させたものであっても
良い。
ハブ12は、チューブ11の基端に接着又は、かしめ等に
て取付けられ、血管造影剤又は他の薬剤を注入可能とす
る。
て取付けられ、血管造影剤又は他の薬剤を注入可能とす
る。
コイル13は、チューブ11の先端に埋込んで取付けられ
ている(第2図参照)。この埋込み方法は、下記又は
等による。
ている(第2図参照)。この埋込み方法は、下記又は
等による。
予めコイル13がセットされた加熱金型の中にチューブ
11を押込み、金型の熱でチューブ11の先端のみを溶融さ
せながら、溶融チューブ内にコイル13を埋込む。
11を押込み、金型の熱でチューブ11の先端のみを溶融さ
せながら、溶融チューブ内にコイル13を埋込む。
チューブ11の先端のみを高周波誘導加熱で溶融させ、
この溶融チューブ内にコイル13を埋込む。
この溶融チューブ内にコイル13を埋込む。
コイル13は、合成樹脂、又は金属からなる帯状薄板を
らせん状に巻いて形成されたものである。
らせん状に巻いて形成されたものである。
コイル13を形成する合成樹脂としては、例えば、ポリ
ウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニ
ル、ポリアミドエラストマー、その他一般的熱可塑性樹
脂等が利用可能である。
ウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニ
ル、ポリアミドエラストマー、その他一般的熱可塑性樹
脂等が利用可能である。
尚、コイル13が合成樹脂にて形成される場合には、コ
イル13はチューブ11の先端に一体的に成形されるもので
あっても良い。
イル13はチューブ11の先端に一体的に成形されるもので
あっても良い。
又、コイル13を形成する金属としては、例えば、ステ
ンレス、アモルファス合金、タングステン等が利用可能
である。
ンレス、アモルファス合金、タングステン等が利用可能
である。
尚、コイル13を形成する金属として、例えば49〜58原
子%のNiのTiNi合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合
金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(X=Be、Si、S
n、Al、Ga)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等の超弾性
金属を採用することもできる。
子%のNiのTiNi合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合
金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(X=Be、Si、S
n、Al、Ga)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等の超弾性
金属を採用することもできる。
コイル13は、生体適合性樹脂にてコーティングされる
ことが好ましい。生体適合性樹脂としては、ポリウレタ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリ
アミド、ポリ塩化ビニル等がある。
ことが好ましい。生体適合性樹脂としては、ポリウレタ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリ
アミド、ポリ塩化ビニル等がある。
コイル13は、第2図に示す如く、チューブ11の肉厚以
下の素線肉厚を有して該チューブ11の先端に前述の如く
埋込まれ、該チューブ11の先端側の内外両表面は、該チ
ューブ11の本体側の内外両表面のそれぞれからコイル13
の内外両表面のそれぞれに連続するテーパ面11A、11Bを
なしている。
下の素線肉厚を有して該チューブ11の先端に前述の如く
埋込まれ、該チューブ11の先端側の内外両表面は、該チ
ューブ11の本体側の内外両表面のそれぞれからコイル13
の内外両表面のそれぞれに連続するテーパ面11A、11Bを
なしている。
チューブ11の先端から突出するコイル13の軸方向長さ
は、血管壁組織に対するクッション機能、及びガイドワ
イヤに対する追随機能を確保する点から、2mm〜50mm、
好ましくは3mm〜20mm、より好ましくは5mm〜15mm程度が
良い。短すぎると血管壁組織に対するクッション機能を
備えることができない。又、長すぎると屈曲留置状態下
で造影剤を注入する時、コイル13の素線間隙から造影剤
が漏れ出し、造影剤を目的部位にまで注入できないこと
となる。
は、血管壁組織に対するクッション機能、及びガイドワ
イヤに対する追随機能を確保する点から、2mm〜50mm、
好ましくは3mm〜20mm、より好ましくは5mm〜15mm程度が
良い。短すぎると血管壁組織に対するクッション機能を
備えることができない。又、長すぎると屈曲留置状態下
で造影剤を注入する時、コイル13の素線間隙から造影剤
が漏れ出し、造影剤を目的部位にまで注入できないこと
となる。
又、コイル13の断面形状は矩形状でカテーテル軸方向
の幅は、0.5〜1.0mm、半径方向の幅は0.03〜0.07mmが好
ましい。又、コイル13の内径は、挿入する血管によるカ
テーテルの種類にもよるが、0.5〜1.5mm程度が良い。
の幅は、0.5〜1.0mm、半径方向の幅は0.03〜0.07mmが好
ましい。又、コイル13の内径は、挿入する血管によるカ
テーテルの種類にもよるが、0.5〜1.5mm程度が良い。
尚、コイル13の軸芯は、第2図の如くのストレート状
に限らず、第4図の如くα=10度〜80度程度屈曲してい
ても良い。
に限らず、第4図の如くα=10度〜80度程度屈曲してい
ても良い。
又、第5図の如く、コイル13の断面形状が円形状であ
っても良い。
っても良い。
次に、上記カテーテル10の使用方法について説明す
る。
る。
鋭角に屈曲した血管分枝の中にカテーテル10を挿入す
る場合について説明する(第3図参照)。
る場合について説明する(第3図参照)。
(1)先行して選択枝に入っているガイドワイヤ20にカ
テーテル10を冠挿し、カテーテル10をガイドワイヤ20に
沿って押し進める(第3図(A)参照)。
テーテル10を冠挿し、カテーテル10をガイドワイヤ20に
沿って押し進める(第3図(A)参照)。
(2)カテーテル10の先端のコイル13が極めて柔軟であ
るため、コイル13は容易にガイドワイヤ20に沿って血管
屈曲部を通過する(第3図(B)参照)。この時、柔軟
なコイル13がないと、ここでカテーテル10はつかえ血管
屈曲部を通過できない。
るため、コイル13は容易にガイドワイヤ20に沿って血管
屈曲部を通過する(第3図(B)参照)。この時、柔軟
なコイル13がないと、ここでカテーテル10はつかえ血管
屈曲部を通過できない。
(3)カテーテル10の可撓性チューブ11も上記コイル13
に続いて、ガイドワイヤ20に沿って曲げられながら進
み、血管屈曲部を越える(第3図(C)参照)。
に続いて、ガイドワイヤ20に沿って曲げられながら進
み、血管屈曲部を越える(第3図(C)参照)。
次に、上記実施例の作用について説明する。
血管内を押し進められるカテーテル10の先端がコイル
13であり、極めて柔軟であるため、血管壁組織に損傷を
与えることがない。
13であり、極めて柔軟であるため、血管壁組織に損傷を
与えることがない。
カテーテル10の先端に極めて柔軟なコイル13を備えて
いるため、急角度の血管分枝もスムースに越えることが
できる。即ち、先行するガイドワイヤ20に沿ってコイル
13を追随させることができれば、該コイル13に連続する
可撓性チューブ11も該ガイドワイヤ20に沿って曲げられ
易くなり、血管分枝を越えることができる。
いるため、急角度の血管分枝もスムースに越えることが
できる。即ち、先行するガイドワイヤ20に沿ってコイル
13を追随させることができれば、該コイル13に連続する
可撓性チューブ11も該ガイドワイヤ20に沿って曲げられ
易くなり、血管分枝を越えることができる。
これによって、カテーテル10を超選択的に体内深部の
病変部位に到達させ、該病変部位の鮮明なX線撮影を行
なう等、診断と治療に供することができる。
病変部位に到達させ、該病変部位の鮮明なX線撮影を行
なう等、診断と治療に供することができる。
ガイドワイヤ20に沿ってカテーテル10を押し進める
際、カテーテル10の先端のみにコイル13が設けられてい
るので、可撓性チューブ11によって剛性を持たせること
により押込性(プッシャビリティ)が良好となる。
際、カテーテル10の先端のみにコイル13が設けられてい
るので、可撓性チューブ11によって剛性を持たせること
により押込性(プッシャビリティ)が良好となる。
カテーテル10の先端に設けられるコイル13が金属であ
る時、金属はX線不透過である。従って、手技に際し、
X線造影装置によりカテーテル10の先端位置を非常に明
瞭に確認でき、操作性、安全性を向上できる。
る時、金属はX線不透過である。従って、手技に際し、
X線造影装置によりカテーテル10の先端位置を非常に明
瞭に確認でき、操作性、安全性を向上できる。
カテーテル10の先端に設けられるコイル13が超弾金属
性である時、超弾性金属は一定応力の下で大きく変位す
るとともに復元可能な弾性歪特性を備え、かつ座屈強度
の大なる弾性歪特性を備える。従って、上記の血管分
枝に対する超選択的な挿入性をより向上できる。
性である時、超弾性金属は一定応力の下で大きく変位す
るとともに復元可能な弾性歪特性を備え、かつ座屈強度
の大なる弾性歪特性を備える。従って、上記の血管分
枝に対する超選択的な挿入性をより向上できる。
カテーテル10の先端に設けられるコイル13の表面が生
体適合性樹脂のコーティングによって覆われる時、コイ
ル13の生体適合性を確保できる。
体適合性樹脂のコーティングによって覆われる時、コイ
ル13の生体適合性を確保できる。
尚、コイル13の表面にコーティングされる生体適合性
樹脂として、可撓性チューブ11におけると同一材質のも
のを用いるものとすれば、該チューブ11の先端に対する
コイル13の接合強度を高めることができる。
樹脂として、可撓性チューブ11におけると同一材質のも
のを用いるものとすれば、該チューブ11の先端に対する
コイル13の接合強度を高めることができる。
可撓性チューブ11の本体側表面とコイル13の表面と
が、該チューブ11の先端側のテーパ面11A、11Bにて滑ら
かに連続化され、段差を伴わない。従って、カテーテル
10の表面の段差が血管壁組織に損傷を与えることがな
い。
が、該チューブ11の先端側のテーパ面11A、11Bにて滑ら
かに連続化され、段差を伴わない。従って、カテーテル
10の表面の段差が血管壁組織に損傷を与えることがな
い。
コイル13の断面が矩形状であるから、ガイドワイヤ20
に沿ってカテーテル10を進める時、又はガイドワイヤ20
がない状態で進める時、直進性が良い。
に沿ってカテーテル10を進める時、又はガイドワイヤ20
がない状態で進める時、直進性が良い。
コイル13の表面において、凹凸が少ないので挿入抵抗
が小さくなり、血管等の内壁に与える損傷が非常に小さ
く、血栓の発生も防止できる。
が小さくなり、血管等の内壁に与える損傷が非常に小さ
く、血栓の発生も防止できる。
矩形状により、コイル13の表面が平面状となるため、
生体適合性を向上する等の表面処理を施す面積が大きく
できるので表面処理の効果が大きい。
生体適合性を向上する等の表面処理を施す面積が大きく
できるので表面処理の効果が大きい。
内径が大きくとれるのでガイドワイヤ20の挿通に支障
がなく、又、薬液や造影剤等の流通液体の量を大きくす
ることが可能となる。
がなく、又、薬液や造影剤等の流通液体の量を大きくす
ることが可能となる。
カテーテル10の先端に設けらるコイル13の軸芯が第4
図に示す如く予め屈曲されている場合には、例えばガイ
ドワイヤ20を併用しなくても、カテーテル10の極めて柔
軟である先端屈曲状コイル13にて可撓性チューブ11をガ
イドする如くにより、簡単な血管分枝の選択を可能とす
る。
図に示す如く予め屈曲されている場合には、例えばガイ
ドワイヤ20を併用しなくても、カテーテル10の極めて柔
軟である先端屈曲状コイル13にて可撓性チューブ11をガ
イドする如くにより、簡単な血管分枝の選択を可能とす
る。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、管状器官壁組織に損傷
を与えことなく、更に、管状器官分枝に超選択的に挿入
できるカテーテルを得ることができる。
を与えことなく、更に、管状器官分枝に超選択的に挿入
できるカテーテルを得ることができる。
第1図は本発明のカテーテルの一例を示す模式図、第2
図は第1図のカテーテルの先端部を示す断面図、第3図
は第1図のカテーテルの使用状態を示す模式図、第4図
は本発明のカテーテルの他の例の先端部を示す断面図、
第5図は本発明のカテーテルの他の例の先端部を示す断
面図である。 10…カテーテル、11…可撓性チューブ、11A、11B…テー
パ面、13…コイル。
図は第1図のカテーテルの先端部を示す断面図、第3図
は第1図のカテーテルの使用状態を示す模式図、第4図
は本発明のカテーテルの他の例の先端部を示す断面図、
第5図は本発明のカテーテルの他の例の先端部を示す断
面図である。 10…カテーテル、11…可撓性チューブ、11A、11B…テー
パ面、13…コイル。
Claims (6)
- 【請求項1】可撓性チューブからなるカテーテルにおい
て、該チューブの先端に金属よりなるコイルが設けら
れ、該コイルの表面に樹脂がコーティングされているこ
とを特徴とするカテーテル。 - 【請求項2】前記金属が超弾性合金である請求項1記載
のカテーテル。 - 【請求項3】前記樹脂が生体適合性樹脂である請求項1
〜2のいずれかに記載のカテーテル。 - 【請求項4】可撓性チューブからなるカテーテルにおい
て、該チューブの先端にコイルが設けられ、該コイルが
前記チューブの肉厚以下の素線直径を有して該チューブ
の先端に設けられ、該チューブの先端側表面は該チュー
ブの本体側表面から該コイル表面に連続するテーパ面を
なすことを特徴とするカテーテル。 - 【請求項5】前記コイルの素線の断面形状が矩形状であ
る請求項1〜4のいずれかに記載のカテーテル。 - 【請求項6】前記コイルの軸芯が屈曲状である請求項1
〜5のいずれかに記載のカテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2024456A JP2921895B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | カテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2024456A JP2921895B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | カテーテル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03228773A JPH03228773A (ja) | 1991-10-09 |
JP2921895B2 true JP2921895B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=12138666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2024456A Expired - Lifetime JP2921895B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | カテーテル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2921895B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6595952B2 (en) | 2001-01-04 | 2003-07-22 | Scimed Life Systems, Inc. | Guide catheter with backup support system |
JP4827301B2 (ja) * | 2001-02-05 | 2011-11-30 | Hoya株式会社 | 内視鏡用カテーテル |
US8945025B2 (en) * | 2011-12-30 | 2015-02-03 | St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. | Catheter with atraumatic tip |
-
1990
- 1990-02-05 JP JP2024456A patent/JP2921895B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03228773A (ja) | 1991-10-09 |
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