JPH01117816A

JPH01117816A - 育毛・養毛料

Info

Publication number: JPH01117816A
Application number: JP62274408A
Authority: JP
Inventors: Takashi Sato; 孝佐藤
Original assignee: Pola Chemical Industries Inc
Current assignee: Pola Orbis Holdings Inc
Priority date: 1987-10-29
Filing date: 1987-10-29
Publication date: 1989-05-10
Anticipated expiration: 2012-05-21
Also published as: JP2612010B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は新規な化粧料に関し、更に詳しくはイチョウの
菜から抽出される抽出エキスを配合することにより、皮
膚もしくは頭皮等の賦活活性効果に優れた化粧料を提供
しようとするものである。

〔従来技術及びその問題点〕

従来、植物等よりの抽出エキスを化粧料に配合すること
は知られているが、皮膚等の賦活活性の点で顕著な効果
を示すものは少なく、またある程度効果を有するものは
皮膚炎を起す程刺激が強く連続使用が困難である等の欠
点があった。

すなわち、これまで血行促進作用を有する、皮膚及び頭
皮における緩和な刺激と、皮膚においては賦活活性、頭
皮においては賦活活性に伴なう育毛・養毛効果等と、安
全性を兼ね備えた素材の開発はあまりなかった。

〔問題点を解決する手段〕

そこで、本発明者は上記問題点に鑑み鋭意研究を重ねた
結果、皮膚や頭皮の賦活活性効果に優れ且つ安全性に優
れた素材を得て、本発明を完成した。

すなわち、本発明はイチョウの葉から、有機溶剤もしく
は水と有機溶剤との混合物で抽出した抽出エキスを配合
することを特徴とする化粧料に関するものである。

以下、本発明を詳述する。

本発明に適用される抽出エキスを得る方法としては、イ
チョウの乾燥葉１００９を、例えばメタノール、エタノ
ール、プロパツール、ブタノール等の一級アルコールま
たはアセトン、テトラヒドロフラン、ジオキ酸等を５０
重量％以上含有する含水有機溶媒８００ｇで７時間攪拌
し、固形物を濾過後、減圧濃縮し、１稠のエキスを１ｑ
る。

得られたエキスはそのまま、あるいは適宜の溶媒等で溶
解分散希釈させて基材中に配合することができる。

尚、上記の方法は本発明のイチョウ抽出エキスを得る為
の方法としての一態様を示すものであり、本発明に係る
製造過程において抽出に用いる溶剤ならびにその溶剤の
使用順序は、限定されることなく任意に選択し１ｑるも
のである。

ここで、本発明に係るイチョウ抽出エキスの具体的な製
造例を示しておく。

製造例イチョウの乾燥葉１　Ｋｇに、エタノール精製水（１容
＝１容）混液８　Ｋｙを加え２０〜４０℃で７時間攪拌
し抽出する。抽出された固形物を濾過後、濾液を６０℃
以下にて全量が約１０分の１容量になるまで減圧、濃縮
し、得られる緑褐色の粘稠な液体（乾燥燥１　Ｋｇから
０．２０〜０．２’ｌｄｇを採取）を、約３０倍量のプ
ロピレングリコールまたは、ジプロピレングリコール、
精製水混液（８容＝２容）に溶解し、微量の不溶物を濾
過して、精製する。

上記の方法により得られた本発明に係るイチョウ抽出エ
キスは、化粧料基剤に対して０．１〜５重量％、好まし
くは０．１〜２重量％の範囲で配合される。０．１重量
％より少ない量では本発明の目的である血行促進作用に
基づく賦活活性効果を十分に期待できず、反対に５重量
％を超える徂を用いても効果の増強は見られず、また刺
激感を誘発する恐れもあるので好ましくない。

本発明では、上記イチョウ抽出エキスを配合することに
より、例えば皮膚適用時には血行促進作用に基づく緩和
な刺激による皮膚賦活活性効果、また頭皮ではこの賦活
活性効果に伴なう育毛・養毛効果が期待され、各種の化
粧料の提供が可能となる。具体的には、化粧水、乳液、
クリーム、マツサージ料、バック料等の基礎化粧料やヘ
アトニック、ヘアクリーム等の頭髪化粧ＦＪ等が例示さ
れる。

また、上記の化粧料の調製に際して、イチョウ抽出エキ
スは従来の植物抽出エキスの配合と同様にして行なうこ
とができる。すなわち、クリーム参の調製に際しては水
相成分の１種として用い、またローション系においては
そのまま水及び／又はアルコール等に溶解して用いるこ
とができる。

本発明に係るイチョウ抽出エキスを配合した化粧料は、
皮膚もしくは頭皮に直接塗布することにより、賦活活性
による美肌効果や、育毛・養毛効果が達せられる。皮膚
もしくは頭皮に投与されたイチョウ抽出エキスは、経皮
脂腺吸収等により皮脂腺中に貿まり、表皮部又は頭皮部
毛細血管に直接作用し、血行を促進することにより賦活
活性効果を高めるものと考察される。

イチョウ抽出エキスに関しては、従来、体内投与下にお
いて血管拡張作用、血流増大作用等を示すことが一部報
告　（ｕ、ｐｅｒｃｒほか、＾ｒｚｅｉｍＦｏｒｓｃｈ
　、　１Ｂ（６）　、　７１９　（１９６６）］されて
いる。

しかし、外用下において塗布した場合に、直接的に毛細
血管に作用して血行促進効果を発揮することについては
本発明者によって初めて知見されたものであり、従来技
術からは全く予期し得ないものである。

〔発明の効果〕

ここで本発明の化粧料の賦活活性効果を評価するため、
賦活活性効果の作用機序に係る血流増大作用について行
なった実証データを示す。

試験方法本イチョウ抽出エキス（製造例）を約３０倍量の混液（
プロピレングリコール８：精製水２）に、溶解したもの
を■液とする。、コントロールとして、混液（プロピレングリコール８：
精製水２）を、■液とする。

血流計［ＬＡＳＥＲＤＯＰＰＬＥＲＶＥＬ６ＣＩ）ＩＥ
ＴＥＲ：Ｃａｎｏｎ“ＰＥＲＩＦＬＵＸ”　］により、
予め左右の前腕の中央部の静脈が通っている部分にセン
サーを置いて測定しておく。

その際、被験者は安静状態にしておく為、ベツドに寝か
せておく。

次に直径１５履の円形リント布に■液を０．０４ｍＮ浸
透したものを、予め血流計で測定した、右前腕の中央部
の静脈が通っている場所に貼り５分間装置しておく。

１０分経過後■液を浸透したリント布を外し、その部分
を再度血流計により３０分間測定する。

同方法で■液を左前腕の中央部の静脈が通っている部分
で行なう。

その試験結果を表−１に示す。

尚、表−１の血流量はチャート値として示したもので、
１分間にチャート値が示した数値の平均値である。

■、■液の各々の投与前、投与後の値を取ってその差を
みた。今回は、左腕を■液、右腕を■液に統一して行な
った。

表−１試験結果以上の結果、１０人全員が■液の方が■よりも血流量が
多かった。

左、右の投与前は、平均値２０／ｍｉｎ前後であったが
、■液を投与したものは、平均値３５／ｍｉｎ前後であ
った。■液の方は、投与前と同じく平均値は２０／ｍｉ
ｎ前後であった。■と■の投与後を比べると、平均的７
０％の血流量が増進された。

これらの結果から、イチョウエキスの血流促進効果は十
分あると評価できる。

実施例１試料として、イチョウエキスを１重量％含有させたクリ
ームを用いたところ、後頭部に直径３．２０の脱毛部位
を有する女性（３８才）の円形脱毛症患者に検体を１日
３回（１回に、１〜３ｇ＞塗布したところ、約３．５ケ
月後には、脱毛部位に短いうぶ毛を生じ、６．５ヶ月俊
には硬毛となり、脱毛部位は消失した。

実施例２試料として、処方例１を用いた。

頭頂部及び側頭部にそれぞれ２．４０の脱毛部位を有す
る男性（年令２９才）の円形脱毛患者に検体を１日３回
（１回に１〜３９）を塗布したところ、４ケ月後頭頂部
及び側頭部の脱毛部位にうぶ毛を生じ、６．５ケ月間に
は硬毛を生じたが、完治までには至らなかった。

実施例１および２とも６．５ケ月の連続塗布による皮膚
障害は全く認められなかった。

次に処方例を示す。数値は重量％。

処方例１．ヘアトニックイチョウエキス　　　　　　　　　　０．５０メントー
ル　　　　　　　　　　　　０．３０９５％エタノール
　　　　　　　　　６５．００精製水　　　　　　　　
　　　　　　３４．００香　　料　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　０．２０製法９５％エタノールに、イチョウエキス、メント−ル、香
料を溶かしておき、次に精製水を加えて製造する。

処方例２．　ヘアクリームイチョウエキス　　　　　　　　　　　０．５ワセリン
　　　　　　　　　　　　　７．０蜜ロウ　　　　　　
　　　　　　　　　　８、Ｏ流動パラフィン　　　　　
　　　　　３７．０乳化剤　　　　　　　　　　　　　
　　５．５精製水　　　　　　　　　　　　　　４１．
８香　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　０．２製　　法イチョウエキス、ワセリン、蜜ロウ、流動パラフィン、
乳化剤を混合して８０℃で溶解し、次で８０℃の精製水
を油相に徐々に加え、冷却途中に香料を加えて製造する
。

処方例３．マッサージクリームイチョウエキス　　　　　　　　　　０．５ステアリン
ｔｉ２．０ステアリルアルコール　　　　　　　１．Ｏ還元ラノリ
ン　　　　　　　　　　　　１．８スクワラン　　　　
　　　　　　　　１０．０オクチドデカノール　　　　
　　　　　６．ＯＰ、Ｏ，Ｅ（２５）セチルエーテル　
　　　　３６０グリセリルモノステアレート２．０香　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　０．３防腐剤　　　　　　　　　　　　　　　
０．２グリセリン　　　　　　　　　　　　Ｓ、Ｏ精製
水　　　　　　　　　　　　　　６８．２製法ステアリン酸、ステアリルアルコール、還元ラノリン、
スクワラン、オクチドデカノール、Ｐ、０．Ｅ（２５）
セチルアルコール、グリセリルモノステアレートを８０
℃で混合溶解し、次に８０℃の精製水、防腐剤、グリセ
リンの混合したものを油相に徐々に加え、冷却途中に、
イヂョウエキス、香料を加えて製造する。

Claims

【特許請求の範囲】

イチョウの葉から、有機溶剤もしくは、水と有機溶剤と
の混合物で抽出した抽出エキスを配合することを特徴と
する化粧料。