JPH06199646A - 美白化粧料 - Google Patents
美白化粧料Info
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- JPH06199646A JPH06199646A JP4348612A JP34861292A JPH06199646A JP H06199646 A JPH06199646 A JP H06199646A JP 4348612 A JP4348612 A JP 4348612A JP 34861292 A JP34861292 A JP 34861292A JP H06199646 A JPH06199646 A JP H06199646A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 次の成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）を含有す
る美白化粧料。 （Ａ）チョウジ抽出物、緑茶抽出物、葛根抽出物、桑白
皮抽出物、甘草抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物
及び橙皮抽出物から選ばれる植物抽出物の一種又は二種
以上 （Ｂ）尿素 （Ｃ）尿素安定化剤 【効果】 この美白化粧料は、安全性に優れると共に、
植物抽出物の皮膚浸透性が高く、優れた美白効果とシ
ミ、ソバカス等の予防及び治療効果を有する。
る美白化粧料。 （Ａ）チョウジ抽出物、緑茶抽出物、葛根抽出物、桑白
皮抽出物、甘草抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物
及び橙皮抽出物から選ばれる植物抽出物の一種又は二種
以上 （Ｂ）尿素 （Ｃ）尿素安定化剤 【効果】 この美白化粧料は、安全性に優れると共に、
植物抽出物の皮膚浸透性が高く、優れた美白効果とシ
ミ、ソバカス等の予防及び治療効果を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は美白化粧料、更に詳しく
は安全性が高く、皮膚美白効果に優れ、日焼け等による
シミ及びソバカスを予防及び治療することのできる美白
化粧料に関する。
は安全性が高く、皮膚美白効果に優れ、日焼け等による
シミ及びソバカスを予防及び治療することのできる美白
化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】皮膚のシミ及びソバカスは一般に日光か
らの紫外線暴露による刺激やホルモンの異常、あるいは
遺伝的要素などが原因となってメラノサイトが活性化さ
れ、そこで合成されたメラニン色素が皮膚内に異常沈着
して発生するものと考えられている。
らの紫外線暴露による刺激やホルモンの異常、あるいは
遺伝的要素などが原因となってメラノサイトが活性化さ
れ、そこで合成されたメラニン色素が皮膚内に異常沈着
して発生するものと考えられている。
【０００３】従来、このようなシミやソバカスを防ぐた
めに様々な美白化粧料が提供されてきたが、その中でも
植物抽出物（エキス）を化粧料に応用した例は多く、シ
ミ、ソバカスを予防及び治療する美白効果を有するもの
についてが報告されている。
めに様々な美白化粧料が提供されてきたが、その中でも
植物抽出物（エキス）を化粧料に応用した例は多く、シ
ミ、ソバカスを予防及び治療する美白効果を有するもの
についてが報告されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
植物抽出物は皮膚への浸透性は低く、そのためにこれを
配合した化粧料は美白効果が充分に発揮されないという
問題がある。そこで、このような有効成分の皮膚浸透性
を向上させる浸透促進剤の研究もなされているが、これ
までのところ浸透促進効果を有するものは安全性の面で
劣り、化粧料への応用には依然問題がある。
植物抽出物は皮膚への浸透性は低く、そのためにこれを
配合した化粧料は美白効果が充分に発揮されないという
問題がある。そこで、このような有効成分の皮膚浸透性
を向上させる浸透促進剤の研究もなされているが、これ
までのところ浸透促進効果を有するものは安全性の面で
劣り、化粧料への応用には依然問題がある。
【０００５】従って、植物抽出物を含有し、安全性に優
れると共に、皮膚への浸透性が高く、シミ及びソバカス
を予防及び治療することができる美白化粧料の開発が望
まれていた。
れると共に、皮膚への浸透性が高く、シミ及びソバカス
を予防及び治療することができる美白化粧料の開発が望
まれていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、特定の植物抽出物に
尿素及び尿素安定化剤を併用することにより、皮膚浸透
性に優れ、美白効果が良好で、かつ安全性の高い美白化
粧料の得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
発明者らは鋭意検討を行った結果、特定の植物抽出物に
尿素及び尿素安定化剤を併用することにより、皮膚浸透
性に優れ、美白効果が良好で、かつ安全性の高い美白化
粧料の得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【０００７】すなわち、本発明は次の成分（Ａ）、
（Ｂ）及び（Ｃ） （Ａ）チョウジ抽出物、緑茶抽出物、葛根抽出物、桑白
皮抽出物、甘草抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物
及び橙皮抽出物から選ばれる植物抽出物の一種又は二種
以上 （Ｂ）尿素 （Ｃ）尿素安定化剤を含有することを特徴とする美白化
粧料を提供するものである。
（Ｂ）及び（Ｃ） （Ａ）チョウジ抽出物、緑茶抽出物、葛根抽出物、桑白
皮抽出物、甘草抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物
及び橙皮抽出物から選ばれる植物抽出物の一種又は二種
以上 （Ｂ）尿素 （Ｃ）尿素安定化剤を含有することを特徴とする美白化
粧料を提供するものである。
【０００８】本発明で用いられる成分（Ａ）の植物抽出
物としては、チョウジ、緑茶、葛根、桑白皮、甘草、オ
ウゴン、アロエ若しくは橙皮を水やエタノール、メタノ
ール、１，３−ブチレングリコール、プロピレングリコ
ール等の親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出し
て得られる抽出液又は当該抽出液を乾燥して得られる乾
燥粉末などを用いることができる。
物としては、チョウジ、緑茶、葛根、桑白皮、甘草、オ
ウゴン、アロエ若しくは橙皮を水やエタノール、メタノ
ール、１，３−ブチレングリコール、プロピレングリコ
ール等の親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出し
て得られる抽出液又は当該抽出液を乾燥して得られる乾
燥粉末などを用いることができる。
【０００９】例えばチョウジの抽出物を得るには、チョ
ウジのつぼみを乾燥して細切りし、これに水／エタノー
ル混合液を加え、時々攪拌した後室温で浸漬し、圧搾分
離して抽出液を得た後、ろ過すればよい。
ウジのつぼみを乾燥して細切りし、これに水／エタノー
ル混合液を加え、時々攪拌した後室温で浸漬し、圧搾分
離して抽出液を得た後、ろ過すればよい。
【００１０】また、成分（Ａ）の植物抽出物としては市
販のものを用いることができ、かかる市販品としては、
例えばファルコレックス チョウジ、緑茶リキッド、カ
ッコンエキスパウダー、ファルコレックス ソウハク
ヒ、オウゴンエキスパウダー、オウゴンリッキド、アロ
エＭＳ、トウヒエキスパウダー（以上、一丸ファルコス
（株）製）、油溶性甘草エキス（丸善製薬（株）製）等
が挙げられる。
販のものを用いることができ、かかる市販品としては、
例えばファルコレックス チョウジ、緑茶リキッド、カ
ッコンエキスパウダー、ファルコレックス ソウハク
ヒ、オウゴンエキスパウダー、オウゴンリッキド、アロ
エＭＳ、トウヒエキスパウダー（以上、一丸ファルコス
（株）製）、油溶性甘草エキス（丸善製薬（株）製）等
が挙げられる。
【００１１】成分（Ａ）の植物抽出物は、一種を単独で
も、又は二種以上を組合わせて用いることができ、全組
成中に固形分として０．００１〜２０重量％（以下、単
に％で示す）、特に０．００５〜１０％配合するのが好
ましい。
も、又は二種以上を組合わせて用いることができ、全組
成中に固形分として０．００１〜２０重量％（以下、単
に％で示す）、特に０．００５〜１０％配合するのが好
ましい。
【００１２】本発明に用いられる成分（Ｂ）の尿素は、
全組成中に０．０５〜１０％、特に０．２〜５％配合さ
れるのが好ましい。配合量が０．０５％未満では充分な
効果が得られず、１０％を超えて配合してもそれに見合
った効果は得られない。
全組成中に０．０５〜１０％、特に０．２〜５％配合さ
れるのが好ましい。配合量が０．０５％未満では充分な
効果が得られず、１０％を超えて配合してもそれに見合
った効果は得られない。
【００１３】また、本発明に用いられる成分（Ｃ）の尿
素安定化剤は、水溶液中での尿素の分解を抑制し、安定
化する化合物であれば特に限定されないが、具体例とし
ては、乳酸、脂肪族ジカルボン酸、アラントイン、アン
モニウム化合物、６−アミノ−ｎ−カプロン酸に代表さ
れるアミノカルボン酸、グリシンに代表されるアミノ酸
及びその塩、ニコチン酸及びその誘導体等が挙げられ
る。
素安定化剤は、水溶液中での尿素の分解を抑制し、安定
化する化合物であれば特に限定されないが、具体例とし
ては、乳酸、脂肪族ジカルボン酸、アラントイン、アン
モニウム化合物、６−アミノ−ｎ−カプロン酸に代表さ
れるアミノカルボン酸、グリシンに代表されるアミノ酸
及びその塩、ニコチン酸及びその誘導体等が挙げられ
る。
【００１４】成分（Ｃ）の尿素安定化剤は、一種を単独
でも、又は二種以上を組合わせて用いることができ、有
効な配合量は尿素安定化剤の種類によって異なるが、一
般に成分（Ｂ）の尿素に対して、５〜２００％、特に１
０〜１００％配合するのが好ましい。
でも、又は二種以上を組合わせて用いることができ、有
効な配合量は尿素安定化剤の種類によって異なるが、一
般に成分（Ｂ）の尿素に対して、５〜２００％、特に１
０〜１００％配合するのが好ましい。
【００１５】更に、本発明の美白化粧料には、前記必須
成分の他、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用い
られる各種任意成分、例えば油剤、保湿剤、増粘剤、防
腐剤、乳化剤、顔料、粉体、pH調整剤、薬効成分、紫外
線吸収剤、抗酸化剤、香料等を適宜配合することができ
る。
成分の他、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用い
られる各種任意成分、例えば油剤、保湿剤、増粘剤、防
腐剤、乳化剤、顔料、粉体、pH調整剤、薬効成分、紫外
線吸収剤、抗酸化剤、香料等を適宜配合することができ
る。
【００１６】具体的には、油剤としては流動パラフィ
ン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツ
ロウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級ア
ルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合成エス
テル油、シリコーン油等が挙げられ、保湿剤としてはソ
ルビトール、キシリトール、グリセリン、マルチトー
ル、プロピレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナト
リウム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリエ
チレングリコール等が挙げられ、増粘剤としてはカルボ
キシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニルアルコール、カラギーナン、ゼラチン等の水溶
性高分子、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質な
どが挙げられ、防腐剤としてはメチルパラベン、エチル
パラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香
酸ナトリウム等が挙げられ、乳化剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性
剤が挙げられ、粉体としてはタルク、セリサイト、マイ
カ、カオリン、シリカ、ベントナイト、バーミキュライ
ト、亜鉛華、雲母、雲母チタン、酸化チタン、酸化マグ
ネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、ベンガ
ラ、酸化鉄、群青等が挙げられ、pH調整剤としてはクエ
ン酸−クエン酸ナトリウム等の緩衝剤が挙げられ、薬効
成分としては、アルブチン、コウジ酸、ビタミンＣ及び
その誘導体、プラセンタエキス、グリチルリチン酸ジカ
リウム等が挙げられる。
ン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツ
ロウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級ア
ルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合成エス
テル油、シリコーン油等が挙げられ、保湿剤としてはソ
ルビトール、キシリトール、グリセリン、マルチトー
ル、プロピレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナト
リウム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリエ
チレングリコール等が挙げられ、増粘剤としてはカルボ
キシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニルアルコール、カラギーナン、ゼラチン等の水溶
性高分子、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質な
どが挙げられ、防腐剤としてはメチルパラベン、エチル
パラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香
酸ナトリウム等が挙げられ、乳化剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性
剤が挙げられ、粉体としてはタルク、セリサイト、マイ
カ、カオリン、シリカ、ベントナイト、バーミキュライ
ト、亜鉛華、雲母、雲母チタン、酸化チタン、酸化マグ
ネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、ベンガ
ラ、酸化鉄、群青等が挙げられ、pH調整剤としてはクエ
ン酸−クエン酸ナトリウム等の緩衝剤が挙げられ、薬効
成分としては、アルブチン、コウジ酸、ビタミンＣ及び
その誘導体、プラセンタエキス、グリチルリチン酸ジカ
リウム等が挙げられる。
【００１７】本発明の美白化粧料は常法に従って製造す
ることができる。また、本発明の対象となる美白化粧料
は、一般皮膚化粧料に限定されるものではなく、医薬部
外品、外用医薬品等を包含するものであり、その剤型も
クリーム、乳液、化粧水、ファンデーション、パック、
ローション状、ゲル状、溶液状、スティック状等、その
目的に応じて任意に選択することができる。
ることができる。また、本発明の対象となる美白化粧料
は、一般皮膚化粧料に限定されるものではなく、医薬部
外品、外用医薬品等を包含するものであり、その剤型も
クリーム、乳液、化粧水、ファンデーション、パック、
ローション状、ゲル状、溶液状、スティック状等、その
目的に応じて任意に選択することができる。
【００１８】
【発明の効果】本発明の美白化粧料は、特定の植物抽出
物と尿素と尿素安定化剤を併用することにより、植物抽
出物の皮膚浸透性が高められ、優れた美白効果と、日焼
け等によるシミ及びソバカスの予防及び治療効果を有
し、かつ安全性も高いものである。
物と尿素と尿素安定化剤を併用することにより、植物抽
出物の皮膚浸透性が高められ、優れた美白効果と、日焼
け等によるシミ及びソバカスの予防及び治療効果を有
し、かつ安全性も高いものである。
【００１９】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお、以下の実施例において、皮膚浸透性の評価、
及び美白効果の評価は下記の方法により行った。
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお、以下の実施例において、皮膚浸透性の評価、
及び美白効果の評価は下記の方法により行った。
【００２０】皮膚浸透性の評価 豚皮背部を除毛し、表面を洗浄した後、４cm四方の小片
に裁断する。以下に示す実施例及び比較例の試料４０μ
ｌを、調製した豚皮に塗布し、室温に放置する。表面に
残存する未浸透成分を除去した後、浸透成分を抽出回収
し、ＨＰＬＣにて植物抽出物の浸透量を測定した。浸透
量は塗布面積当たりの値（μｇ／cm2）で表した。
に裁断する。以下に示す実施例及び比較例の試料４０μ
ｌを、調製した豚皮に塗布し、室温に放置する。表面に
残存する未浸透成分を除去した後、浸透成分を抽出回収
し、ＨＰＬＣにて植物抽出物の浸透量を測定した。浸透
量は塗布面積当たりの値（μｇ／cm2）で表した。
【００２１】ＵＶ−Ｂ誘導色素斑に対する美白効果試験 健常男子被験者２０名の上腕内側部に、ＵＶ−Ｂ領域の
紫外線を最小紅斑量の２倍量、１日１回２日間にわたり
照射し、誘導した色素斑に１日２回、１カ月間被験部位
に試料を連続塗布することによる美白効果を調べた。評
価は、色差計（村上色彩製、ＣＭＳ−１２００）を用い
て測定を行い、得られたマンセル値よりＬ*値を算出
し、その回復を表すΔΔＬ*値を用いた。なお、ΔΔＬ*
値は以下のように定義した。試料塗布開始直前の試料塗
布被験部位及び試料未塗布被験部位のＬ*値をそれぞれ
Ｌ0、Ｌ0′、連続塗布１カ月後の各々の部位のＬ*値を
それぞれＬ1、Ｌ1′としてΔΔＬ*は以下の式で表し
た。 ΔΔＬ*＝（Ｌ1−Ｌ0）−（Ｌ1′−Ｌ0′） また、評価は被験者２０名の平均値で示した。評価点と
判定基準との関係を表１に示す。
紫外線を最小紅斑量の２倍量、１日１回２日間にわたり
照射し、誘導した色素斑に１日２回、１カ月間被験部位
に試料を連続塗布することによる美白効果を調べた。評
価は、色差計（村上色彩製、ＣＭＳ−１２００）を用い
て測定を行い、得られたマンセル値よりＬ*値を算出
し、その回復を表すΔΔＬ*値を用いた。なお、ΔΔＬ*
値は以下のように定義した。試料塗布開始直前の試料塗
布被験部位及び試料未塗布被験部位のＬ*値をそれぞれ
Ｌ0、Ｌ0′、連続塗布１カ月後の各々の部位のＬ*値を
それぞれＬ1、Ｌ1′としてΔΔＬ*は以下の式で表し
た。 ΔΔＬ*＝（Ｌ1−Ｌ0）−（Ｌ1′−Ｌ0′） また、評価は被験者２０名の平均値で示した。評価点と
判定基準との関係を表１に示す。
【００２２】
【表１】
【００２３】なお、以下の実施例において、液状の植物
抽出物を使用した場合の配合量は、液体としての重量％
で示した。
抽出物を使用した場合の配合量は、液体としての重量％
で示した。
【００２４】実施例１ 表２に示す組成のクリームを下記の方法により調製し、
皮膚浸透性の評価及び連続塗布による美白効果について
の評価を行った。皮膚浸透量は葛根抽出物の主成分であ
るプエラリンの浸透量を示した。以上の結果を表２に併
せて示す。 （調製方法）油相成分（１）〜（６）を８０℃で加熱溶
解したものに、攪拌しながら８０℃に加熱した水相成分
（７）〜（１４）を加えて乳化した後（１５）を加え、
攪拌しながら室温まで冷却した。
皮膚浸透性の評価及び連続塗布による美白効果について
の評価を行った。皮膚浸透量は葛根抽出物の主成分であ
るプエラリンの浸透量を示した。以上の結果を表２に併
せて示す。 （調製方法）油相成分（１）〜（６）を８０℃で加熱溶
解したものに、攪拌しながら８０℃に加熱した水相成分
（７）〜（１４）を加えて乳化した後（１５）を加え、
攪拌しながら室温まで冷却した。
【００２５】
【表２】
【００２６】表２より明らかなように、本発明品は植物
抽出物の皮膚浸透性が有意に高く、美白効果も優れたも
のであった。
抽出物の皮膚浸透性が有意に高く、美白効果も優れたも
のであった。
【００２７】実施例２ 表３に示す組成のエッセンス（美容液）を下記の方法に
より調製し、連続塗布による美白効果についての評価を
行った。その結果を併せて表４に示す。 （調製方法）（１）〜（５）の成分を攪拌分散した後、
これに精製水（１１）６５部を加えＡとした。一方、
（６）、（７）、（１２）、（１３）の成分を攪拌溶解
した後、これに残量の精製水（１１）を加えＢとした。
Ａを攪拌しながらＢを加え均一にした後、（８）〜（１
０）の成分を加え、攪拌溶解した。
より調製し、連続塗布による美白効果についての評価を
行った。その結果を併せて表４に示す。 （調製方法）（１）〜（５）の成分を攪拌分散した後、
これに精製水（１１）６５部を加えＡとした。一方、
（６）、（７）、（１２）、（１３）の成分を攪拌溶解
した後、これに残量の精製水（１１）を加えＢとした。
Ａを攪拌しながらＢを加え均一にした後、（８）〜（１
０）の成分を加え、攪拌溶解した。
【００２８】
【表３】
【００２９】
【表４】
【００３０】表４より明らかなように、本発明品は美白
効果に優れていることがわかる。
効果に優れていることがわかる。
【００３１】
【表５】 実施例３ 乳液：以下にその組成を示す乳液を下記方
法により調製した。 （組成） （重量％） （１）トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン １．０ （２）オレイン酸グリセリル １．０ （３）モノステアリン酸グリセリル ０．５ （４）スクワラン ６．０ （５）トリオクタン酸グリセリル ２．０ （６）オクタン酸セチル ２．０ （７）ステアリルアルコール ２．０ （８）メトキシケイ皮酸オクチル ２．０ （９）１，３−ブチレングリコール ５．０ （１０）グリセリン ３．０ （１１）緑茶抽出物*10 ５．０ （１２）尿素 ２．０ （１３）ニコチン酸アミド １．０ （１４）精製水 残量 （１５）防腐剤 適量 （１６）香料 適量 *10 ：一丸ファルコス（株）製，緑茶リキッド（固形
分：１．０〜２．５重量％）
法により調製した。 （組成） （重量％） （１）トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン １．０ （２）オレイン酸グリセリル １．０ （３）モノステアリン酸グリセリル ０．５ （４）スクワラン ６．０ （５）トリオクタン酸グリセリル ２．０ （６）オクタン酸セチル ２．０ （７）ステアリルアルコール ２．０ （８）メトキシケイ皮酸オクチル ２．０ （９）１，３−ブチレングリコール ５．０ （１０）グリセリン ３．０ （１１）緑茶抽出物*10 ５．０ （１２）尿素 ２．０ （１３）ニコチン酸アミド １．０ （１４）精製水 残量 （１５）防腐剤 適量 （１６）香料 適量 *10 ：一丸ファルコス（株）製，緑茶リキッド（固形
分：１．０〜２．５重量％）
【００３２】（調製方法）油相成分（１）〜（８）を８
０℃で加熱溶解したものに、攪拌しながら８０℃に加熱
した水相成分（９）〜（１５）を加えて乳化した後、
（１６）を加え攪拌しながら室温まで冷却した。
０℃で加熱溶解したものに、攪拌しながら８０℃に加熱
した水相成分（９）〜（１５）を加えて乳化した後、
（１６）を加え攪拌しながら室温まで冷却した。
【００３３】
【表６】 実施例４ 化粧水：以下にその組成を示す化粧水を下
記方法により調製した。 （組成） （重量％） （１）１，３−ブチレングリコール ６．０ （２）グリセリン ４．０ （３）ヒアルロン酸ナトリウム ０．１ （４）エタノール ５．０ （５）ポリオキシエチレン−オレイルエーテル（２０E.O.） ０．３ （６）エデト酸二ナトリウム ０．１ （７）クエン酸ナトリウム １．０ （８）チョウジ抽出物*11 ０．２ （９）アロエ抽出物*12 ０．２ （１０）尿素 １．０ （１１）塩化アンモニウム ０．５ （１２）Ｌ−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム ３．０ （１３）精製水 残量 （１４）防腐剤 適量 （１５）香料 適量 *11 ：一丸ファルコス（株）製，ファルコレックス チ
ョウジ（固形分：２．０〜４．０重量％） *12 ：一丸ファルコス（株）製，アロエＭＳ
記方法により調製した。 （組成） （重量％） （１）１，３−ブチレングリコール ６．０ （２）グリセリン ４．０ （３）ヒアルロン酸ナトリウム ０．１ （４）エタノール ５．０ （５）ポリオキシエチレン−オレイルエーテル（２０E.O.） ０．３ （６）エデト酸二ナトリウム ０．１ （７）クエン酸ナトリウム １．０ （８）チョウジ抽出物*11 ０．２ （９）アロエ抽出物*12 ０．２ （１０）尿素 １．０ （１１）塩化アンモニウム ０．５ （１２）Ｌ−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム ３．０ （１３）精製水 残量 （１４）防腐剤 適量 （１５）香料 適量 *11 ：一丸ファルコス（株）製，ファルコレックス チ
ョウジ（固形分：２．０〜４．０重量％） *12 ：一丸ファルコス（株）製，アロエＭＳ
【００３４】（調製方法）（１）〜（３）の成分を攪拌
分散した後、精製水（１３）６５部を加えＡとした。一
方、（４）、（５）、（１４）、（１５）の成分を攪拌
溶解した後、これに残量の精製水（１３）を加えＢとし
た。Ａを攪拌しながらＢを加え均一にした後、（６）〜
（１２）の成分を加え攪拌溶解した。
分散した後、精製水（１３）６５部を加えＡとした。一
方、（４）、（５）、（１４）、（１５）の成分を攪拌
溶解した後、これに残量の精製水（１３）を加えＢとし
た。Ａを攪拌しながらＢを加え均一にした後、（６）〜
（１２）の成分を加え攪拌溶解した。
【００３５】
【表７】 実施例５ クリーム状ファンデーション：以下にその
組成を示すクリーム状ファンデーションを下記製法によ
り調製した。 （組成） （重量％） （１）ジメチルポリシロキサン（６cs） １０．０ （２）メチルフェニルポリシロキサン ３．０ （３）オクタメチルシクロテトラシロキサン １０．０ （４）ポリオキシアルキレン変性シリコーン ５．０ （５）酸化チタン ５．０ （６）セリサイト ２．０ （７）タルク ３．０ （８）ベンガラ ０．４ （９）酸化鉄黄 ０．７ （１０）酸化鉄黒 ０．１ （１１）グリセリン ５．０ （１２）オウゴン抽出物*13 ０．２ （１３）尿素 １．０ （１４）６−アミノ−ｎ−カプロン酸 ０．５ （１５）精製水 残量 （１６）防腐剤 適量 （１７）香料 適量 *13 ：一丸ファルコス（株）製，オウゴンエキスパウダ
ー
組成を示すクリーム状ファンデーションを下記製法によ
り調製した。 （組成） （重量％） （１）ジメチルポリシロキサン（６cs） １０．０ （２）メチルフェニルポリシロキサン ３．０ （３）オクタメチルシクロテトラシロキサン １０．０ （４）ポリオキシアルキレン変性シリコーン ５．０ （５）酸化チタン ５．０ （６）セリサイト ２．０ （７）タルク ３．０ （８）ベンガラ ０．４ （９）酸化鉄黄 ０．７ （１０）酸化鉄黒 ０．１ （１１）グリセリン ５．０ （１２）オウゴン抽出物*13 ０．２ （１３）尿素 １．０ （１４）６−アミノ−ｎ−カプロン酸 ０．５ （１５）精製水 残量 （１６）防腐剤 適量 （１７）香料 適量 *13 ：一丸ファルコス（株）製，オウゴンエキスパウダ
ー
【００３６】（調製方法）（１）〜（１０）の成分を８
０℃で加熱溶解し攪拌しながら（１１）〜（１６）の成
分を８０℃に加熱溶解した水相を加え均一に乳化した
後、（１７）を加え攪拌しながら室温まで冷却した。
０℃で加熱溶解し攪拌しながら（１１）〜（１６）の成
分を８０℃に加熱溶解した水相を加え均一に乳化した
後、（１７）を加え攪拌しながら室温まで冷却した。
【００３７】
【表８】 実施例６ パック：以下にその組成を示すパックを下
記製法により調製した。 （組成） （重量％） （１）ジプロピレングリコール ３．０ （２）ポリエチレングリコール ３．０ （３）１，３−ブチレングリコール １．０ （４）グリセリン ２．０ （５）ピロリドンカルボン酸ナトリウム １．０ （６）桑白皮抽出物*14 １．５ （７）尿素 ２．５ （８）乳酸 ０．５ （９）乳酸ナトリウム ０．５ （１０）ポリビニルアルコール １２．０ （１１）エタノール ３．０ （１２）ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン デシルテトラデシルエーテル ０．３ （１３）精製水 残量 （１４）防腐剤 適量 （１５）香料 適量 *14 ：一丸ファルコス（株）製，ファルコレックス ソ
ウハクヒ（固形分：０．３〜０．８重量％）
記製法により調製した。 （組成） （重量％） （１）ジプロピレングリコール ３．０ （２）ポリエチレングリコール ３．０ （３）１，３−ブチレングリコール １．０ （４）グリセリン ２．０ （５）ピロリドンカルボン酸ナトリウム １．０ （６）桑白皮抽出物*14 １．５ （７）尿素 ２．５ （８）乳酸 ０．５ （９）乳酸ナトリウム ０．５ （１０）ポリビニルアルコール １２．０ （１１）エタノール ３．０ （１２）ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン デシルテトラデシルエーテル ０．３ （１３）精製水 残量 （１４）防腐剤 適量 （１５）香料 適量 *14 ：一丸ファルコス（株）製，ファルコレックス ソ
ウハクヒ（固形分：０．３〜０．８重量％）
【００３８】（製法）（１）〜（９）の成分を精製水
（１３）５０部と攪拌溶解しＡとした。（１１）、（１
２）、（１４）、（１５）の成分を攪拌溶解した後、残
量の精製水（１３）を加えて均一にしＢとした。Ａを攪
拌しながら（１０）を加え、均一に分散した後、７０℃
に加熱溶解した。これを４５℃に冷却し、Ｂを加えて均
一にし、室温まで冷却した。
（１３）５０部と攪拌溶解しＡとした。（１１）、（１
２）、（１４）、（１５）の成分を攪拌溶解した後、残
量の精製水（１３）を加えて均一にしＢとした。Ａを攪
拌しながら（１０）を加え、均一に分散した後、７０℃
に加熱溶解した。これを４５℃に冷却し、Ｂを加えて均
一にし、室温まで冷却した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年１月１２日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１０
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１０】また、成分（Ａ）の植物抽出物としては市
販のものを用いることができ、かかる市販品としては、
例えばファルコレックス チョウジ、緑茶リキッド、カ
ッコンエキスパウダー、ファルコレックス ソウハク
ヒ、オウゴンエキスパウダー、オウゴンリキッド、アロ
エＭＳ、トウヒエキスパウダー（以上、一丸ファルコス
（株）製）、油溶性甘草エキス（丸善製薬（株）製）等
が挙げられる。
販のものを用いることができ、かかる市販品としては、
例えばファルコレックス チョウジ、緑茶リキッド、カ
ッコンエキスパウダー、ファルコレックス ソウハク
ヒ、オウゴンエキスパウダー、オウゴンリキッド、アロ
エＭＳ、トウヒエキスパウダー（以上、一丸ファルコス
（株）製）、油溶性甘草エキス（丸善製薬（株）製）等
が挙げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｋ 35/78 ＡＤＡ Ｃ 7167−4Ｃ (72)発明者 鈴木 裕二 千葉県佐倉市中志津３−28−１−102
Claims (1)
- 【請求項１】 次の成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ） （Ａ）チョウジ抽出物、緑茶抽出物、葛根抽出物、桑白
皮抽出物、甘草抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物
及び橙皮抽出物から選ばれる植物抽出物の一種又は二種
以上 （Ｂ）尿素 （Ｃ）尿素安定化剤を含有することを特徴とする美白化
粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4348612A JP2764510B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 美白化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4348612A JP2764510B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 美白化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06199646A true JPH06199646A (ja) | 1994-07-19 |
| JP2764510B2 JP2764510B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=18398181
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4348612A Expired - Lifetime JP2764510B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 美白化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2764510B2 (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2717386A1 (fr) * | 1994-03-17 | 1995-09-22 | Fischer Pharma Ltd | Composition pour blanchir la peau. |
| JPH0892056A (ja) * | 1994-09-22 | 1996-04-09 | Kao Corp | 美白化粧料 |
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| JP2005075769A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Eiyo Kogaku Kenkyusho:Kk | 化粧用パック剤 |
| KR100516447B1 (ko) * | 1997-11-20 | 2005-12-06 | 주식회사 엘지생활건강 | 수렴효과가 우수한 갈근추출물 함유 화장료 조성물 |
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| JP2008069179A (ja) * | 2007-12-03 | 2008-03-27 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 乳化組成物 |
| US7435725B2 (en) | 2001-11-06 | 2008-10-14 | The Quigly Corporation | Oral compositions and methods for prevention, reduction and treatment of radiation injury |
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| CN105747065A (zh) * | 2016-03-23 | 2016-07-13 | 东莞市东卓中天生物科技有限公司 | 清咽净肺的饮料 |
| KR20220015309A (ko) * | 2020-07-30 | 2022-02-08 | 주식회사 엘지생활건강 | 소듐 피루베이트를 유효성분으로 하는 미백 화장료 조성물 |
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- 1992-12-28 JP JP4348612A patent/JP2764510B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| CN116194074A (zh) * | 2020-07-30 | 2023-05-30 | 株式会社Lg生活健康 | 包含丙酮酸钠作为有效成分的美白化妆料组合物 |
| CN116194074B (zh) * | 2020-07-30 | 2024-04-02 | 株式会社Lg生活健康 | 包含丙酮酸钠作为有效成分的美白化妆料组合物 |
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