JPH01117745A - 渋皮が除去されたコーヒー材料の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本願発明は次に述べる問題点の解決を目的とする。

（産業上の利用分野）　この発明はコーヒー豆に関し、
詳しくは、コーヒー豆における渋皮が除去された後の豆
をコーヒー材料として用いようとする場合におけるその
コーヒー材料の製法に関するものである。

（従来の技術）　従来よりコーヒー豆はこれを適当な加
熱によって炒り、次にそれを袋に入れて販売している。

消費者はその袋に入った豆を購入し、開封して中の豆を
取り出し、次にミルと称されるものでそれを粉にし、そ
の後その粉からコーヒー液を抽出する手段を講じて、コ
ーヒーを飲用に供しているのが一般的である。しかし上
記の場合、コーヒー豆には渋皮と称するものがあり、こ
れを共にミルで粉にすると前記コーヒー液に渋味が混入
する等、コーヒー本来の味を損じる問題点がある。

上記問題点を除去する為に、コーヒー豆の渋皮を予め除
去することが講じられている０例えばコーヒー豆を炒る
に当たり、上記の豆に向けてバーナーからの高熱の炎を
極めて短時間照射することによって渋皮を焼損させ、そ
の後上記の炒る作業と袋に詰める作業を行う手段が講じ
られている。しかし上記のように高熱の炎で渋皮を除去
する手段を講じても充分に渋皮を除去することかできぬ
は」 勿論のこと、コーヒー豆を高熱にさらすと豆の一部に炭
化を起こし、そのような豆をコーヒー材料として用いた
場合は、コーヒー抽出液に炭臭い匂いを残す問題点があ
り、それらの改良が望まれていた。

（発明が解決しようとする問題点）　この発明は上記従
来の問題点を除（ようにしたものであって、コーヒー豆
を炒り上げた後は、これを粗挽きすることによって豆の
部分から渋皮を分離させ、然る後比重差をもって、即ち
風力を使うことによって渋皮だけを粗挽きされた豆から
除去するようにした、渋皮が除去されたコーヒー材料の
製法を提供しようとするものである。

本願発明の構成は次の通りである。

（問題点を解決する為の手段）　本願発明は前記請求の
範囲記載の通りの手段を講じたものであってその作用は
次の通りである。

（作用）　豆を炒り粗挽きすると、粗挽きされた豆と破
砕された渋皮とは分離する０次にそれらに風力を当てる
と、粗挽きされた豆は比重が大きいので比重の軽い渋皮
のみが飛散し、両者が分離される４、又粗挽きされた豆
は粒子が大きいので、空気に触れても酸化の度合は少な
（、風味の損失が少ない。

（実施例）以下本願の実施例を示す図面について説明す
る０図において、Ａは通常市販されているコーヒー豆１
の存在を示す、このコーヒー豆１が予め炒られている場
合は直ちに次工程に入る。未だ炒られていない場合は通
常の周知の焙煎手段でもって炒る０次に任意の破砕機例
えば目盛の大きい粗挽き用のミルを用いて上記の豆１　
（焙煎後１日経ったものがよい）を粗く破砕することに
より、Ｂの如く粗挽きされた豆２と破砕された渋皮３と
に分かれる。上記豆２の粒子の粒度は渋皮３が豆２から
分かれる範囲でなるべく大きい方が好ましい０次に風力
により、例えば挽割られたものに対して熱風又は冷風４
を当てることによって豆２と渋皮３との比重差を利用し
てＣの如く渋皮３を豆２から分離させる。渋皮３が除去
された粗挽きの豆２（以下コーヒー材料とも言う）はり
、Ｈの如く直ちに袋詰めされる。この袋５はコーヒー材
料２の酸化を防止する為のものであり、真空容器であっ
ても良いし、酸化防止雰囲気の状態を維持するような任
意の袋であっても良い、又この袋の保管は冷蔵庫の中等
の低温の雰囲気内で行なっても良い、このようにすると
いつまでもコーヒーの香りを維持することができる０次
に上記袋詰めされた豆２の購入者はＦ図に示す如く袋５
を開封し、袋内からコーヒー材料２を取り出し、これを
ミルに掛けてＧの如（任意の細かさの粉６にする。以後
は周知の如く任意の手段でコーヒー液を抽出する。例え
ばＨ図に示すようにコーヒーボット７にフィルタ８を装
着し、これに前記粉末６を入れ、そこに適温の湯９を注
ぐとボット７内にはコーヒー液１０が抽出される。

以上の如くして抽出されたコーヒー液は、そのコーヒー
材料である豆２に渋皮が無いので、非常に美味しく戴く
ことができる。尚上記過程においてＤ図における袋詰め
を省略し、０図のコーヒー材料２を直ちにＧ図の細粉化
を経て又は経ずにＨ図に示すようにコーヒー液の抽出に
用いても良いし、又０図に示す粗挽きのコーヒー材料２
をコーヒー店においては熱風で乾燥したガラス容器に直
ちに詰めて冷蔵庫に低温保管し、来客に対応してコーヒ
ー液の抽出に用いても良い。

（発明の効果）　以上のように本発明にあっては、コー
ヒー豆を細かく砕いてコーヒーの粉にするに先立って、
コーヒー豆１を粗挽きして渋皮３を比重差によって除去
可能な状態に分離させ、その渋皮３を比重差を利用して
除去した後、上記粗挽きしたコーヒー豆２　（コーヒー
材料）を粉にして用いるものであるから、その粉を利用
して抽出したコーヒーは誠に美味に賞味することができ
る利点がある。

しかもそのように渋皮を除去してコーヒー液の抽出に用
いようとするものであっても、その除去作業は単に豆を
大きい粒度に粗挽きするという単純な作業でもって極め
て容易に渋皮を除去するものであって、小さな喫茶店に
おいて利用できる製法であるは勿論のこと、大きな生産
工場においても設備投資費少なく利用できる優れた製法
を提供するものである。

又コーヒー豆は粗挽きされただけでその粒度を大きいま
まにしておくことができるので、風味が逸散することを
防止することもでき、購買者がＥ図に示す袋入の粗挽き
豆２を購入した場合でも、その香りを充分に残し楽しむ
ことのできる特長もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図はコーヒー豆
を用いてコーヒー液を抽出する過程を説明する為の図面
。 １・・・コーヒー豆、２・・・粗挽きされたコーヒー材
料１．３・・・渋皮、４・・風、１０・・・コーヒー液
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　コーヒー豆を炒った後、上記コーヒー豆を渋皮が分か
   れる範囲で大きな粒子となるよう粗く破砕し、次に風力
   により上記渋皮を比重差を利用して分離させ、残る破砕
   されたコーヒー豆をコーヒー材料とすることを特徴とす
   る渋皮が除去されたコーヒー材料の製法。