JPH01115493A

JPH01115493A - 生活排水からの水再生法

Info

Publication number: JPH01115493A
Application number: JP27367987A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Sano; 健一佐野; Masahiro Ikenouchi; 池ノ内　昌弘
Original assignee: Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Current assignee: Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date: 1987-10-29
Filing date: 1987-10-29
Publication date: 1989-05-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は生活排水からの水再生法に関し、特に浸透気化
膜を用いた生活排水からの水再生法に関する。

〔従来の技術〕

浸透気化膜は、液体混合物の特定成分を選択的に浸透さ
せた後、膜の裏側から蒸気の形で取り出すことができる
機能を有する膜をいう。従来、浸透気化膜（ＰＶ　（Ｐ
ｅｒｖａｐｅｒａｔ　１ｏｎ）膜ともいう）は、主にア
ルコール、アセトン等の有機物−水系混合物から水また
は有機物を分離するために利用されているが、排水処理
に利用する例は知られていない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、特に生活排水または工場排水（以下、
生活排水で代表する）の処理に浸透気化膜を用い、高純
度の再生水を得る生活排水からの水再生法を提供するこ
とにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、予め固形物を除去した生活排水を浸透気化膜
を有する密閉槽に供給し、該浸透気化膜の透過側を減圧
にすることにより、前記生活排水から水を蒸発、分離す
ることを特徴とする。

〔実施例〕

第１図は、本発明に用いる水再生実験装置の概念図であ
る。密閉容器からなるセル本体１の上着の中央部には、
モーター４に連結された攪拌翼３付きの攪拌機２が挿入
され、一方、底部下蓋には浸透気化膜３０が設けられ、
その透過側から真空ポンプ１４によって減圧することに
より、水が膜を介して’／Ｍ　透気化するようになって
いる。セル本体１には、ヒータＩＡ、被処理水（フィー
ド）　？ｉｆｉ充管７充圧７計５、安全弁６、フィード
温度制御装置８、フィード液抜き用三方コック９が設け
られている。なお、１６は乾燥管、１２は保護トラップ
、１３はバッファタンク、１７は大気解放用三方コック
、１８は真空度調節用電磁弁である。

このような構成において、セル本体１に管７からフィー
ド液が供給され、ヒータＩＡによって加熱される。セル
内が常に均質になるように置拌機２によって攪拌する。

運転を始める際は真空ポンプ１４によって装置内の空気
を排出し、膜３０の透過側を真空にする。浸透気化膜３
０を通して分離された水蒸気はリービッヒ管１０で冷却
、凝縮され、ハンディクーラー１９を有する恒温槽２１
中に保持された凝縮液溜１１に貯留される。リービッヒ
管１０で蒸気が凝縮する時に体積が減少するので膜３０
の透過側は常に真空に保たれる。真空ポンプ１４は非凝
縮性ガスを排出するために間歇的に運転すれば十分であ
る。

上記装置において、浸透気化膜３０としてＡ（酢酸セル
ロース膜）、Ｂ（ポリエーテル系複合膜）およびＣ（酢
酸セルロース非対称膜）を用い、第１表に示す試験条件
で第２表に示すモデル排水、尿素溶液（３５，ＯＯＯｍ
ｇ／ｊ７）およびＡＢＳ溶液（ＡＢＳの長鎖Ｃ１２〜Ｃ
１３，１００ｒｎ　ｇ　／　１）についてそれぞれ膜性
能の比較試験を行なった結果を第３表に示す。

以下余白第　　１　　表１Ｉ側：２１．５６ｃＪ第　　２　　表以上の実験結果から明らかなように、浸透気化膜は各種
の溶質に対して分離性能が高く、従って生活排水、勤稙
物系からの排水から含まれる種々の溶質を高分離効率で
分離することができることがわかる。従って本発明方法
は雑多な物質を含む排水、特に生活排水の処理に適する
。また浸透気化膜を用いた装置は低温（例えば３５℃）
で運転できるので、難溶性の燐酸化合物等の析出等につ
いては配慮する必要がなく、運転管理が容易である。さ
らに本発明は、相変化を伴う水処理、例えば再生水を飲
用にする場合等において相変化を伴う処理が要求される
場合に好適である。

なお本発明の？′；ｉ：透気化膜によるパーベーパレー
シヨンと、従来の多孔質膜によるサーモベーパレーショ
ンおよび逆浸透法との性能比較を行なった結果を第４表
に示す。

以下余白第　　４　　表註二表中の数字は排除率（％）である。

次に第２図は、宇宙、海底、核シェルター等で水を連続
的に再生する場合に本発明を適用した連続式水再生装置
の概念図である。この装置は、排水３２から予め固形分
３４を除去する濁質除去フィルタ装置３Ｇと、熱交換器
３８と、ヒーター４２と、ｐｖ膜３０を有する浸透気化
分離装置４４と、フィード液循環ポンプ４６と、気液分
離装置５０と、再生ポンプ５４とから主として構成され
る。排水３２は濁質除去フィルタ装置３６で固形分を除
かれ、熱交換器３８およびヒーター４２で加熱された後
、浸透気化分離装置４４に入り、ここでＰＶ膜により水
蒸気が透過分離される。残留液は濃縮汚水４８として一
部が排出された後、フィード液循環ポンプ４６によりヒ
ーター４２の前流に戻される。このように排水を循環さ
せることにより膜に接触する排水が均質化される。水蒸
気は膜の真空側へ透過し、熱交換器３８およびコンデン
サ−５６により冷却・凝縮され、次いで気液骨＆１を装
置５０により非凝縮性のガスを除去し、再生水ポンプ５
４により再生水５８が回収される。

透過側は只空状態なので、再生水はポンプ５４によって
適当に加圧して回収される。透過蒸気の熱を熱交換器３
８により排水に与えることによりヒーター４２およびコ
ンデンサー５６の負担を軽減することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、生活排水の処理に浸透気化膜を用い、
高効率で該生活排水中の溶質を分離し、高純度の再生水
を得ることができる。本発明は、特に宇宙、海底、核シ
ェルター等の再生水の製造に適している。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す浸透気化膜を用いた
水再生装置の概念図、第２図は、本発明の宇宙、海底等
に好適な連続式水再生装置の概念図である。１・・・セル本体、２・・・攪拌機、５・・・圧力計、
７・・・被処理水（フィード）補充管、８・・・フィー
ド温度制御装置、９・・・フィード液抜き三方コック、
１０・・・リービッヒ管、１１・・・凝縮液溜、１２・
・・保護トラップ、１３・・・バンファタンク、１４・
・・真空ポンプ、１５・・・真空計、１６・・・乾燥管
、１７・・・大気解放用三方コック、１８・・・真空度
調節用電磁弁、１９・・・ハンディクーラー、２０・・
・冷媒循環ポンプ、２１・・・恒温槽、３０・・・浸透
気化膜（ｐｖ膜）、３２・・・排水、３４・・・固形廃
棄物、３６・・・濁質除去フィルタ装置、３８・・・熱
交換器、４２・・・ヒーター、４４・・・浸透気化分離
装置、４６・・・フィード液循環ポンプ、４８・・・濃
縮汚水、５０・・・気液分離装置、５２・・・非凝縮性
ガス、５４・・・再生水ポンプ、５６・・・コンデンサ
ー、５８・・・再生水。代理人　弁■士　川　北　武　長

Claims

【特許請求の範囲】

（１）予め固形物を除去した生活排水または工場排水を
浸透気化膜を有する密閉槽に供給し、該浸透気化膜の透
過側を減圧にすることにより、前記生活排水から水を蒸
発、分離することを特徴とする生活排水からの水再生法
。