JPH01110631A - 微小循環障害に基づく心筋虚血傷害治療薬 - Google Patents

微小循環障害に基づく心筋虚血傷害治療薬

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JPH01110631A
JPH01110631A JP62266308A JP26630887A JPH01110631A JP H01110631 A JPH01110631 A JP H01110631A JP 62266308 A JP62266308 A JP 62266308A JP 26630887 A JP26630887 A JP 26630887A JP H01110631 A JPH01110631 A JP H01110631A
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ischemic injury
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    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、微小循環傷害に基づく虚血傷害治療薬に関す
るものであり、ざらに詳しくは、ヒト銅、亜鉛型スーパ
ーオキシドディスムターゼMATj M転子を有する組
替えDNAで形質転換された単細胞微生物中で産生きれ
たヒトスーパーオキシドディスムターゼと実質的に同一
のアミノ酸配列を有するポリペプチドを有効成分とする
微小循環障害に基づく虚血傷害治療薬に関するものであ
る。
[従来の技術] スーパーオキシドディスムターゼ(以下SODと略す)
は、次式に示す不均化反応により、スーパーオキシド(
・02−)を消失させる酵素である。
・0−十・0−1−21−1  →02 + H202
スーパーオキシドは、牛体における酸素毒性の中で最も
毒性の高い分子種で、炎症、未熟児酸素網膜症、放射線
障害、ガンなどの疾病を引き起こすと言われている。
虚血性心疾患は成人病の中で重要な位置を占めている。
この疾患は、心筋虚血にJ:る細胞傷害に基づくもので
あり、その細胞(セ害の重要な因子として活性酸素が考
えられている。
近年、急性心筋梗塞発症後に自然再疎通が高頻度に生じ
ることが明らかになり、また、血栓溶解療法が普及する
につれて再疎通する症例が増加してぎた。かかる再疎通
時には、血球成分による微小冠血管塞栓が生じ虚血が遷
延すること、また、心臓手術時の人工心肺循環や人工弁
置換後に微小血栓による冠動脈塞栓が生じやすいことが
知られている。さらに、血管挙縮などに起因する冠微小
循環障害が、虚血性心疾患の原因として注目されてきて
いる。
このような冠微小循環障害による心筋虚血の特徴は、虚
血部位が散在性、かつ多発性であることである。虚血部
位が、かかる状態では、虚血は持続的であり、周辺部か
らの酸素供給が持続的に活性酸素を産生じ、心筋虚血傷
害が助長される。
従って、フリー・ラジカル・スカベンジャーが、かかる
心筋傷害に対する有効な治療薬になると考えられるが、
未だ十分有効なものは見出されていない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、ヒトスーパーオキシドディスムターゼ
と実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドを
含有する微小循環障害に基づく虚血傷害治療薬を提供す
ることにおる。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研究
した結果、ヒトスーパーオキシドディスムターゼと実質
的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドが、微小
循環障害に基づく虚血傷害治療薬として有効であること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明はヒトスーパーオキシドジスムターゼと実
質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドを有効
成分とすることを特徴とする微小循環障害に基づく虚血
傷害治療薬に関するものである。
本発明のポリペプチドは、例えばポジティブレギュレー
ションサイトを有する形質発現調節遺伝子の下流にヒト
銅、亜鉛型スーパーオキシドディスムターゼ構造遺伝子
を有する組替えDNAで形質転換された微生物を培養し
、培谷物中に蓄積されたヒト銅、亜鉛型スーパーオキシ
ドディスムターゼ(以下ヒトCu、Zn−3ODという
)を採取することによって製造される。
前記ヒトCLJ、Zn−3ODのCDNA合成の鋳型と
して用いられるmRNAは正常なヒト組織(肝臓、胎盤
、腎臓など)から分離される。組織からのDNAの分離
は、フェノ−ルー−クロロホルム法、グアニジニウム−
熱フェノール法、グアニジニウム−塩化セシウム法など
の公知の方法(Maniatis 、 T、ら、 MO
l(ICLIIar  Cloning。
187−198.1982.Co1d  Spring
ト1arbor  Laboratory >が利用で
きる。次いでオリゴ(dT)セルロース、ポリ(U)セ
ファロースなどを用いてポリ(A)テイルをもつn+R
NAを分離する。
このようにして得られたmRNAは、ヒトCU。
Zn−3ODのmRNAを含んでいるmRNA混合物で
あるが、これをそのままCDNA合成に用いる。まず、
逆転写酵素を用いmRNAを鋳型として一本鎖CDNΔ
を合成し、次いで逆転写酵素またはDNAポリメラービ
を用いて二本M1cDNAを合成した後、適当なベクタ
ーに組込まれた形でcDNAを得る。これにはdG−d
CまたはdA−dTホモポリマー結合法(Nelson
 、 T。
S、 Methods  in  EnzymoloQ
V 、 68.41 。
’1979. Academic  Press  I
nc、 )やOkayama−B er(]  法 (
Qkayama、   H、and  Berg  。
p、 、 MOl、 Ce1l 、 [3iol 、、
 2.161゜1982>が利用できる。
この場合のようにmRNA混合物中の目的mRNA含0
が低い場合は、効率の高いQkayama−[3erg
法が好ましい。この方法に必要なりNAおよび宿主菌は
ファルマシアP、L、バイオケミカルズ社カタログNo
、27−4750−01として入手できる。
このようにして得られる絹換えDNAをたとえばエシェ
リヒア−]す(E 5chcrichia  col 
i ) x1776株あるいはD H1株(Low、 
B、 、 Pr。
c 、Natl 、 Acad 、 Sci、 、  
60. 160゜1968 :Meselson 、 
M、 and Yuan 、  R,。
NajUre 、  217. 1110. 1968
 :Hanahan、D、、J、Mol、3iol 、
166.557゜1983>に導入して形質転換させる
。形質転換法は公知の方法(重定勝哉、細胞工学、VO
I、 2゜No、3.616.1983>またはそれに
準する方法で行うことができる。アンピシリン耐性など
の桑剤耐性によりまず形質転換体を選別したのち、ヒト
Cu、Zrl−3ODi仏子に対応すると考えられる塩
基配列を有するオリゴヌクレオチドを化学合成し、これ
を32Pで標識してプローブとして用い、公知のコロニ
ーハイブリダイゼーション法(ト(anahan、  
 D、   ら、 Methods  in  E n
zymology  。
100.333.1983)によりポジティブなシグナ
ルを示した形質転換体をmlJ’(する。
これらの形質転換体より常法に従ってプラスミドDNA
を単離し、CDNA部分の塩基配列をMaXam −G
 1lbert法(Maxam、 A、 M、 and
 G11bert。
W、 、 Proc 、 Natl 、 Acad 、
 Sci、、 74゜560.1977>またはジデオ
キシ法(MeSSinlJ、J、ら、 Nuclcic
Acidsl?cs、 、 9.309゜1981>に
J:って決定し、ヒ1−Cu、Zn−3OD CDNA
の存在を確認する。確認には、ヒト赤血球より単離され
たCu、Zn−3ODのアミノ酸配列(Jabusch
、 J、 R,、[3iochemistry 。
19.2310.1980>またはダウン症候群患者に
由来する樹立細胞株より分離されたmRNAから賀−ら
れたCDNAの塩基配列(S herman。
し、ら、 Proc 、 Natl 、 Acad 、
 Sci、、 80゜5465.1983>を参考にす
ることができる。
次に得られたヒ1−Cu、Zn−3ODのcDNAを適
当な形質発現調節遺伝子の下流に連結する。
これにはトリプトファンオペロンプロ[−ター(trp
プロモーター)、ラクトースオペロンプロモーター(l
acプロモーター)、λファージのPLプロモーター、
tacプロモーターなどの公知のプロモーターが利用で
きる。
しかし、ここで注目すべきことは、生体内には02−を
必要とする酵素の存在が知られており(大柳善彦、スー
パーオキサイドと医学、58゜1981、共立出版)、
従って、02−を消去する作用を持つSODを過剰生産
さヒることにより宿主菌の生理障害をひき起す可能性が
充分に考えられることである。これを避けるためには、
遺伝子の発現を抑制した状態で細胞を成育させたのち、
適当な条件下にこの抑制を解除させて遺伝子を発現させ
SODを多足に産生させることが好ましい。
エシェリヒア・コリから分離されたプラスミドC01E
l上に存在するコリシンEILt転子はコリシンE1タ
ンパクの産生を支配している遺伝子であり、通常の状態
においてはリプレッサータンパクがオペレーターに結合
することにより遺伝子の発現は抑制されでいるが、DN
Aに損傷を与えるような処理、たとえば紫外線照射、マ
イトマイシン処理、ナリジキシン酸処理などによりこの
抑制が解除されて誘発が起り、コリシンE1タンパクが
多量につくられる。これはいわゆる負の制御と呼ばれる
調節機構である。これに加えて、コリシンE13u伝子
には正の制御も存在しており(調恒明ら、生化学、Vo
l、56.No、8.1082.1984)、ユニーク
な形質発現調節機構を持つ遺伝子であって、誘発時には
正の制御の効果も加わってきわめて多串のコリシン上1
タンパク質が産生される。さらにコリシン上1タンパク
質はエシェリヒア・コリに対する抗菌性を機能とするタ
ンパク質であって、通常時の細胞の成育には必要ないタ
ンパク質とみなし得るものであり、その性質上、通常時
のコリシンE1m転子の発現が厳密に抑制されているこ
とからも、コリシン「1遺伝子の形質発現調節遺伝子の
利用は本発明にとってきわめて右利である。
Col  El  DNAはたとえばファルマシアP。
L、バイオケミカルズ社のカタログN0.27−/19
14−01として入手することが可能である。
また、正の制御に関与する領域、プロモーター・オペレ
ーター領域、リポソーム結合領域からなるコリシンE1
遺伝子の形質発現調節遺伝子の塩基配列は既に報告され
ている(Ebina、 Y、ら。
Gene、15,119.1981>、なお、本発明に
a3けるコリシンEln転子の形質発現調節遺伝子とは
、第1図の−140から78番目までの塩基配列の存在
を必須とするものでおる。
コリシンEIi転子の形質発現調節遺伝子の下流にヒト
Cu、Zn−3OD cDNAを連結する際に、いわゆ
る融合タンパク質を産生ずるような形での連結は、適当
な制限酵素の切断部位を利用することにより比較的容易
に行うことができる。
しかし、コリシン上1タンパク質に由来する部分がある
程度以上の長さを持っている場合、この融合タンパク質
を人体に投与した際に免疫原性(抗原性)を発揮する危
険性が充分に考えられる。従って、コリシンElW転子
の翻訳開始コドン(ATG)の直後にヒトcu、zn−
soDのN末端アミノ酸フトンが連結される形が好まし
い。しかし、これを満足させてくれるような適当な制限
酵素の切断部位はどちらの遺伝子にも存在しない。
そこで、制限酵素を用いて両方のDNA断片を必要部分
が欠失した形で切り出し、欠失した部分は合成りNA断
片により補完することができる。
合成りNA断片は、たとえば固相トリエステル法(Mi
yoshi、 K、ら、NLIcl 、△cids  
R(!S、。
8.5507,1980)によりオリゴヌクレオチドを
化学合成し、これらをたとえばT4DN△リガーUでつ
なぎ合けることにより得られる。合成りNA断片は、も
との塩阜配夕11を再現するものである必要は必ずしも
ない。アミノ酸コドンには縮重が存在し、かつ生物の種
によってコドンの使用頻度が異なることは良く知られて
いる。従って、アミノ酸の配列を変えない限りにおいて
は、合成りNA断片の作製時にどのようなコドンを選ん
でも自由でおるが、宿主菌中で使用頻度の高いコドンを
選択すると、遺伝子の発現量の増大が期待できる。コリ
シンEln転子の形質発現調節遺伝子領域に関しては、
もとの塩基配列を再現する方が好ましいが、結果として
遺伝子の発現量の増加につながるような塩基配列の変更
は採用できる。
自律複製できるベクターに、コリシン[1逍伝子の形質
発現調節遺伝子を含むDNA断片、合成りNA断片、ヒ
トCu、Zn−3ODI造遺伝子断転子正しく組込むこ
とにより目的の組替えDNAが1昇られる。これらのD
NA断片は、たとえばT4DNAリガーゼにより連結す
ることができ、最終的に得られる組替えDNAの@造が
目的とするものである限り、DNA断片の連結順序に制
限はない。使用するベクターは宿主微生物内で複製可能
なものであれば特にl111限はなく、宿主がエシェリ
ヒア・コリの場合はpBR322が良く用いられている
得られた組替えDNAをベクターの宿主微生物内に導入
し形質転換させる。本発明では宿主微生物としてエシェ
リヒア・コリを使用しているが、形質発現調節遺伝子、
特にコリシンE1遺伝子の形質発現調節遺伝子が機能す
る限りにおいては、バヂルスφズブチリス(Bacil
lus  5ubtilis )、1ナツカロミセス・
セレビシェ(3accharomycesccrcvi
siac)等の他の微生物も使用できる。エシェリヒア
・コリの場合はW3110株、2O3O株、C600S
 aなどの名前があげられる。特にW3110株が好ま
しい。W3110株はエシェリヒア・コリに12株の野
性法(λ 、F  )から誘導されたλ−1「−株であ
り、米る要求性などその他の点では野性法と同一で必る
( B achmann 、 B、 J、 、 Bac
teriological  Reviews。
36.525.1972>。
テトラサイクリン耐性などによりまず形質転換体を選択
したのら、常法に従いプラスミドDNAを分離し、制限
11り素地図の解析ににり第2次のスクリーニングを行
う。さらに誘発時のヒトCu。
zn−sooの産生能によって目的の形質転換体を選択
する。
SOD活性の測定法としては、チトクロームC−キサン
チンーキンヂンオキシダーピを用いる方法(Mc Co
rd 、 J、 M、 and Fr1dovich、
 1.。
J、Biol 、Chcm、、2/14,6049.1
969)、ニトロブルーテ1〜ラゾリウム(NBT)−
リボフラビンを用いる方法(B cauchamp、 
C。
and Fr1dovich、  I 、 、 Ana
l 、 B iochcmft44.276.1971
>等が利用できる。NBT−リボフラビン法は簡便であ
り、電気泳動後のタンパクの活性染色にも利用できるた
め便利である。エシェリヒア・コリの場合について言う
と、組替えDNAから産生されるヒトCu、Zn−3O
Dに加えて、宿主染色体から産生される1vln−3O
DおよびFe−3ODが混在している。これらのSOD
の酵素としての作用は同一であるが、Cu、Zn−3O
Dは1〜2mMのCN−又は青酸イオンによって活性が
阻害されるのに対し、Mn−3OD、Fe−3ODは同
条件下での阻害を受けないことから区別できる。また、
これら3種のSODは分子量や等電点が互いに異なるた
め、電気泳動、イオン交換またはゲル濾過カラムクロマ
トグラフィーによって分離することができる。
このようにして得られた、形質発現調節遺伝子、特にコ
リシンE13m転子の形質発現調節遺伝子の下流にヒト
cu、zn−soo構造遺伝子を有する組替えDNAで
形質転換された微生物を、その宿主微生物の増殖に適し
た条件下で所定の時間培養し、その後に誘発合成を行わ
せてヒトCU、Zn−5oDを大量に産生きせる。エシ
ェリヒア・コリの場合、たとえばL培地、グルコースお
よびカザミノ酸を含むM9培地などの公知の培地により
培巷を行う。培養は通常15〜43℃の温度で2〜24
時間行う。必要により通気、攪拌を加えることができる
。対数増殖期にあるJ8養物にマイトマイシンC、ナリ
ジキシン酸などの薬剤を添加したり、紫外線を照射する
ことにより誘発合成を行わせることができる。
培養後、公知の方法で菌体を集め破砕したのち、通常知
られているタンパク質の精製法に従ってヒトcu、zn
−soD活性を持つタンパク質を単離ツることによりヒ
1〜Cu、Zn−3ODが製造できる。m製は、たとえ
ば熱処理、塩析、濃縮、透析、イオン交換クロマトグラ
フィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、クロマトフオー
カシング、電気泳動、高速液体クロマトグラフィー、ア
フイニティクロマトグラフイーなどの操作を適宜組合せ
て行うことができる。
かくして製造されたヒトスーパーオキシドディスムター
ピと実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチド
は、微小循環障害に基づく虚血傷害治療薬としての有効
性を示す。
本発明のポリペプチドは、通常の方法に従して注射剤、
錠剤、軟膏剤、カプセル剤、リポソームなどの製剤とす
ることができる。
本発明のポリペプチドは、例えば1〜”+omyの〕で
好適に用いられ、あるいは1日0.017〜0.17m
l/Kg・体重の投与量で1回〜数回に分けて、例えば
、微小循環障害に基づく虚血傷害の治療を目的として、
経口的また非経[1的に投与し得る。
[実施例コ 以下、本発明の実施例および参考例を示す。なお、これ
らの実施例は、本発明の範囲を限定するものでない。
参考例1 (ヒトSODのcDNAを組込んだプラスミ
ドpsOD2の作製) 正常分娩によって得られたヒト胎盤から、グアニジウム
−塩化セシウム法によってRNAを分離し、ついでオリ
ゴ(dT)セルロースを用いてポリ(A)テイルをしっ
たmRNAを分離した。
得られたmRNAより、岡111−バーグ法に従って、
CDNAライブラリーを作成した。宿主菌として大腸菌
D I−11株を用いた。
コロニーバイブリグイセ−ジョン法にて、ヒトSODの
CDNAが組込まれたプラスミドpSOD2を保持した
大腸菌D)−11(psOD2>株を得た。この菌株よ
り常法に従ってプラスミドpS002を単離した。
参考例2 (ヒトSOD産生用組替えDNAの作製) コリシン213M仏子の形質発現調節遺伝子の下流にヒ
トSOD構造道転子を連結して、組替えヒトSODを産
生きせるためのプラスミドは、第1図に示すストラテジ
ーに従って作製した。
(1)コリシンE1迫伝子の形質発現調節遺伝子断片を
組込んだプラスミドpAOK1の作製コリシンE 1 
DNA@D r a Iテ切断し、ライで、5tuIで
切断したのち、5%ポリアクリルアミドゲル電気泳動法
で340bDの5tu■−DraI断片を得た。この断
片をプラスミドI)BR322の[)ra■サイトに挿
入し、プラスミドI)AOKlを作製した。
(2)ヒ1〜SOD溝造道転子断片の作製プラスミドp
SOD2をAluIで切断し、ついでTaq■で切断し
たのち、5%ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で44
. Ob l)断片を得た。
(3)合成りNAの作製 コリシンE1W仏子の形質発現調節遺伝子の下流にヒト
5ODI造遺伝子を連結するために、コリシンE134
0bp断片およびSOD構8道伝子の440bD断片で
欠失している部分84 bpを図2゛に示すように12
個のオリゴペプチドに分割して合成した。
(/1)ヒトSOD産生用組替えDNAの作製プラスミ
ドpAOK1の[)raIl−i’M:、84bpの合
成りNAと440bpの5ODI苦造遺伝子断転子挿入
し、コリシンE1n仏子の形質発現調節遺伝子の下流に
、ヒト5ODI造遺伝子が連結したヒトSOD産生用組
替えDNA、pUBE2を得た。
参考例3 ヒトSODを産生する組替え大腸菌W311
0(pUBE2>(微工研条奇 第634号)株の作製 SOB培地でoosso =0.55まで培養した大腸
菌W3110株をTfbIついでTfbIIで処理した
のち、処理液にプラスミドpUBE2を加え、0℃で3
0分間、ついて42℃で90秒間熱処理して、プラスミ
ドpUBE2を保持する大腸菌W3110 (pUBE
2>株を得た。
参考例4 ヒトCut、Zrl−3ODと実質上同一の
アミノ酸配列を有するポリペプチド の製造 カザミノ酸300g、グルコース4009、テトラサイ
クリン1g、Na2 HPO4600g、KH2PO4
3009、NaC,l!509、NH4c、c’+oo
g、vqso424g、CaCf121.119、Cu
(、Q2−2H20540my、ZnSO4171−1
2osaomy、FFeSO4−7H206001、M
nSO4・H20150m1、A、l! C,l! 3
−6H20150myとH3BO37゜5mgを含む滅
菌培地100ρに、大腸菌W3110 (pUBE2)
を接種し、溶存酸素量を2 ppm以上に保持するため
攪拌およびエアレーションを行いながら、pH7,1〜
7.4で、37℃で培養を行った。
クレット75まで培養したのち、培養液に、N a2 
P 04600 g、K1−12 PO4300y、N
aC,l!509とN1−14 CN 100gを含む
水溶液2g、グルコース100gを含む水溶液1.1!
およびマイトマイシンC200mffを含む水溶液0゜
5ρを順次加えて誘発合成を37℃で2時間行わせた。
誘発体150gを水600威に懸濁して、フレンチプレ
スで破砕した。破砕液を遠心分離(80oorpm、6
0分間)し、得られた上清液に0.5M酢酸緩衝液(p
f−15,0>300dとNaC,Q 43.’sgを
加えたのち、水を加えて仝債を1.5fJとし、ついで
0.75m1を加えた。
混合物を4℃付近の温度で1日攪拌したのち、β−メル
カプトエタノール1.17!?を加えた。混合物をNa
OH水溶液でpH7,0に調整したのち、4℃付近の温
度で1晩攪拌した。混合物に硫酸アンモニウム680g
を加え、4℃付近の温度で3時間攪拌したのち、遠心分
離(8000rpm、15分間)した。得られた上清液
に硫酸アンモニウム387gを加え、4°C付近の温度
で1晩攪拌したのち、生だ沈澱物を遠心分離(8000
rpm、15分間〉で集めた。得られた沈澱物を10m
Mトリエタノールアミン緩衝液(pH7゜0)に溶解し
、10mMトリエタノールアミン緩衝液(pH7,0)
に対して透析した。透析によって得た溶液を、10mM
トリエタノールアミン緩衝液(pH7,0>で平衡化し
たDEAEセファロースFF(ファルマシア社製)カラ
ムに通した。このカラムを10mMトリエタノールアミ
ンtli液(pH7,0>1.[!で洗ったのち、30
mMNa(J! −10mM トリエタノールアミン緩
衝液(117,0>で展開し、ヒトSOD含有画分を集
めた。1qられた両分に酢酸ナトリウム・3水和物47
.69とNaC,l! 1.02.39を加え、塩酸で
pt−+を5.0に調整したのち、IMCuC、l!2
水溶液90μpを加えた。混合物を4℃付近の温度で1
晩攪拌したのち、NaOH水溶液でDHを7.0に調整
し、05MNaCu−10mMトリエタノールアミン緩
衝液(pH7,0>で平衡化した同担持キレ−ティング
セファロース6B(ファルマシア社製)カラムに通した
。このカラムを0.5MNaCJ−10mMトリエタノ
ールアミン緩衝液(pH7,0)350m、ついで0.
5MNaC,l!−50mMリンM緩衝液(pH6,0
)1800mで洗ったのち、50mMグリシン−0,5
MNa(j! −10mMトリエタノールアミン緩衝液
(pt−17,0>で展開し、ヒトSOD含有画分を集
めた。集めた両分に硫酸アンモニウム355.59を加
え、混合物を4℃付近の温度で4時間攪拌したのち、生
じた沈澱を遠心分離(9000rpm、20分間)で集
めた。得られた沈澱物を10mMトリエタノールアミン
緩衝液(pH7,0>に対して透析した。透析液を、1
0mMトリエタノールアミン緩衝液(pH7,0)で平
衡化したQセフ10−スFF(ファルマシア社製)カラ
ムに通した。このカラムを10mMトリエタノールアミ
ン緩衝液(pl−17,0>500m1で洗ったのち、
20mMNaC、l!−10mMトリエタノールアミン
緩衝液(p 1−17.0)で展開し、ヒトSOD含有
画分を集めた。
この両分に硫酸アンモニウム781gを加え、4℃付近
の温度で4時間攪拌したのち、生じた沈澱物を遠心分離
(9000ppm、20分間)で集めた。1qられた沈
澱物を水に溶解し、水に対して透析したのち、凍結乾燥
すると、濃青緑色固体としてヒトcu、zn−soD′
”と実質上同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドが
933m5’t*られた。実施例1(マウスにお(プる
急性毒性試験)ddV系雄マウス(体重32±2g)1
群8匹を用いて、本物質を生理食塩液に溶解し、静脈内
(i、v、)投与した。投与口は30mFJ/に’j、
”100trry/Kg、300I!rg/に3の3詳
である。投与後2週間中焉症状について観察したが、各
群とも異常なく生存した。屠殺後の解剖所見においても
、生理食塩液のみを投与したコントロール群(投与量O
Rg/Ky>と何ら変わるところがなかった。従って、
マウスにおける本物質の静脈内投与におけるLD5Q値
は3001r1g/Kg以上である(第1表参照)。
第1表 実施例2(急性冠微小血管塞栓に対する効果)体重18
〜20ffgの雑種成人をコントロール群(生理食塩水
投与)8例、ヒトcu、zn−s。
D投与群8例、計16例を用いた。
実験穴をベンドパルビタール麻酔下で左肋間開胸し、内
題動脈より左冠動脈、前下行枝(LAD)を体外バイパ
スチューブにて潅流した。急性冠微小血管塞栓モデルは
本チューブ内に直径15μ7nのマイクロスフェア(M
S)を血流ff11m/分あたり、5X104個注入す
ることにより作成した。
冠血流但はバイパスチューブ内に装着した電磁流伍計に
より計測した。また心筋虚血の程度を表わす指標として
乳酸摂取率(LEP)を局所冠静脈血採取により算出し
、局所心機能の指標として、前下行枝領域に超音波クリ
スタルデイメンジョンゲージを装着し、局所心筋短縮率
(regionalfractional short
ening  : FS)を計測した。
ヒトCu、Zn−500(コントロール群では生理食塩
水)は、マイクロスフェア注入10分前に、25rIt
g静注後、実験終了時まで25Ing/時間で持続注入
した。マイクロスフェアの注入は、冠血流ff11ml
1/分当り5万個で、血行動態の安定する10分毎に反
復投与を行なった。マイクロスフェア注入前および注入
後に冠血流量、心筋虚血(LER) 、心機能(%FS
)を計測し、ヒトCu。
Zn−3ODの効果を検討した。
図3に示すようにヒトCu、Zn−3OD投与によりL
ER1%FSの悪化が有意におさえられ(Mannov
ar analysisP < 0 、05 > 、冠
血流量がOになるまでのマイクロスフェア塞栓量(最大
MS投与母)も50万個/g(心筋)から90万個/g
(心筋)に増大した。
次に、同モデルにおける心筋浮腫に対するヒトCu、Z
n−8ODの影響をしらべるために、虚血域(左前下行
枝領域)および非虚血域(左回旋枝領域)を取り出し、
(湿重量−乾燥重量)/乾燥重量=粗減水分但を算出し
た。図4に示したように、ヒトCu、 Zn−3OD投
与により、虚血領域にみられる心筋浮腫は有意(P<0
.01>に抑制された。
[発明の効果] 本発明の虚血傷害治療薬は、微小冠血管塞栓などの虚血
1カ害の治療薬として有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は組替えヒトSODを産生せしめるためのプラス
ミドの作製手順を示す図である。 第2図は合成りNA断片を示す図である。 第3図は、ヒトCu、 Zn−3OD投与の右室ににる
心筋虚血(LER) 、心機能(%FS)、血流量の変
化を示している。 第4図は、Contro1時およびヒトCLJ、 Zn
 −3OD投与時の組織水分量の比較を示している。 特許出願人   宇部興産株式会社 7N開干1−110631 (10)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒトスーパーオキシドディスムターゼと実質的に
    同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドを有効成分と
    することを特徴とする微小循環障害に基づく虚血傷害治
    療薬。
  2. (2)ポリペプチドが単細胞微生物中で産生されたもの
    である特許請求の範囲第1項に記載の微小循環障害に基
    づく虚血傷害治療薬。
  3. (3)単細胞微生物がポジテイプレギユレーシヨンサイ
    トを有する形質発現調節遺伝子の下流にヒト銅、亜鉛型
    スーパーオキシドディスムターゼ構造遺伝子を有する組
    替えDNAで形質転換されたものである特許請求の範囲
    第2項に記載の微小循環障害に基づく虚血傷害治療薬。
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