JPS63273473A - 熱安定性ヒトCu/Znスーパーオキシドジスムターゼ変異タンパク - Google Patents

熱安定性ヒトCu/Znスーパーオキシドジスムターゼ変異タンパク

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JPS63273473A
JPS63273473A JP63006748A JP674888A JPS63273473A JP S63273473 A JPS63273473 A JP S63273473A JP 63006748 A JP63006748 A JP 63006748A JP 674888 A JP674888 A JP 674888A JP S63273473 A JPS63273473 A JP S63273473A
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JP
Japan
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hsod
mutant protein
amino acid
substituted
protein according
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JP63006748A
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ロバート エー.ホールウェル
パトリシア テカンプ−オルソン
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Novartis Vaccines and Diagnostics Inc
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Chiron Corp
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    • C12N9/0089Oxidoreductases (1.) acting on superoxide as acceptor (1.15)
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はタンパク化学および遺伝子工学の分野に属する
。さらに詳細には1本来のタンパクのアミノ酸配列にお
ける6位および111位の遊離システィンのいずれかま
たは両方が、中性アミノ酸で置換されているヒトCu/
Znスーパーオキシドジスムターゼに関する。
(従来の技術) スーパーオキシドジスムターゼは結合金属イオンを含有
する酵素タンパク系である。この系に属する酵素は、ア
ミノ酸配列および結合している金属のタイプの両方が異
なっている。スーパーオキシドジスムターゼのスーパー
オキシドイオンの分解を触媒する能力は、該酵素を薬剤
、化粧品および食品保存に有用なものとしている。ヒト
Cu/Znスーパーオキシドジスムターゼ(以下hsO
Dで表す)のアミノ酸配列は、 Jabuschら、…
匹hemist■(1980)旦: 2310−231
6に記載されテいる。hsOD cDNAのクローニン
グと配列決定、および細菌と酵母でのhsODの生産は
、欧州特許出願第84111416.8号(1985年
4月24日公開、第0138111号公報)に記載され
ている。
hsooの一つの潜在的な欠点は、熱に対して比較的不
安定なことである。この性質はこの酵素の貯蔵寿命、お
よび高温にして行われ得る薬剤2食品。
または化粧品の調製に使用される可能性を制限している
。これに関して、酵母のCu/Zn5ODは遊離のシス
ティンを含有せず、ウシのSODまたはhsODよりも
熱安定性が゛低いことが知られている(Steinma
n+H,M、、  Su eroxide Disnu
tase Vol 1.  pp 18−19+CRC
Press、 1982)。hsODの熱安定性の増大
に関する唯一の参照文献は、  Jabuschらの文
献(前出)である。この文献は、天然hsooの111
位のCysをヨード酢酸でアルキル化すると、さらに安
定な分子を生じることを報告している。
hsooの変異タンパクを記載している唯一の参照文献
は、 Hallewell ら、 Nucleic A
c1ds Re5earch(1985) vol 1
3. No 6. pp 2017−2034である。
この文献は、4位でA 1 a−+G 1 u置換され
ている変異タンパクを報告している。この変異タンパク
ではジスムターゼ活性は検出されず、その活性は天然分
子の20倍以上低下したと推定された。
システィンの修飾は、その他の分子で行われている。例
えば、米国特許第4,518,584号は、適当なジス
ルフィド結合を有する分子の細菌内での生産を促進する
ために、生物学的活性に本質的ではないシスティンを中
性アミノ酸に置換したリンホカインの変異タンパクを記
載している。PerryおよびWetzel、 5ci
ence (1984) 226 : 555−557
は。
3位がl1e−)Cys置換されており、3位と97位
との間がジスルフィド結合し、そして54位に遊離シス
ティンを有するT4リゾチームの変異タンパクを記載し
ている。この遊離システィンのアルキル化は、この変異
タンパクの熱安定性を増大させた。
これらの技術をまとめると、天然hsODの111位の
Cysのアルキル化は熱安定性を増大させることが示唆
されるが、111位または他の位置のアミノ酸配列は機
能分子を生じるのか、そしてその様な変化は分子の熱安
定性を増大させるのかについては記載がない。実際、唯
一報告されているhsODの変異タンパクはジスムター
ゼ活性を欠いており。
酵母、ウシおよびヒトのSODの相対的熱安定性は。
分子中に含有される遊離システィンではなく別のなにか
に依存することを示していることがわかる。
(発明の構成) 出願人らは、 hsooの6位と111位の遊離システ
ィンのいずれか、または両方を非荷電(中性の)アミノ
酸で置換すると2分子の熱安定性を増大させることを見
い出した。この両方のシスティンを置換したhsODは
、単一のシスティン置換をしたhso。
よりもかなり熱安定性である。それゆえ2両方のシステ
ィンを置換したhsODが好適である。
従って、6位と111位のシスティン残基の少なくとも
一方が非荷電アミノ酸で置換されたhsooの変異タン
パクが1本発明のひとつの面である。
本発明の他の面は、 hsooの熱安定性を増大させる
方法であり、該方法は、 hsooの6位と111位の
システィン残基の少なくとも一方を非荷電アミノ酸で置
換することを包含する。
この様な変異タンパクを含有する薬剤組成物および化粧
品組成物も2本発明のさらに他の面である。
上記の変異タンパクを生産するのに用いられるDNA 
、発現ベクターおよび組換え体止物もまた。
本発明の一部である。
(以下余白) (発明を実施するための様式) 本発明のhsOD変異タンパクは、6位および111位
(ここでのアミノ酸の番号は、第1図に示した天然分子
の番号に対応する)の2つの遊離システィン残基の少な
くとも一方が、非荷電(非極性また1よ非荷電極性)の
、好ましくは非環式(非芳香族、非複素環式)のアミノ
酸で置換されている。
側鎖が水素であるアミノ酸(すなわちグリシン)。
脂肪族の側鎖を有するアミノ酸、または水酸基を持った
側鎖を有するアミノ酸は、置換に特に好適である。両方
のシスティンを置換する場合、2つの置換アミノ酸は同
じもの、または異なるものであり得る。システィンを置
換するのに用いられ得るアミノ酸の例としては、グリシ
ン、アラニン。
バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン
、アスパラギン、グルタミン、メチオニン。
プロリン、トリプトファン、およびチロシンがある。セ
リンおよびアラニンは、好適な置換残基である。天然h
sODの配列における他のアミノ酸も置換または欠失さ
せ得るが、そのような改変は変異タンパクのジムスター
ゼ活性とその熱安定性とに悪影響を及ぼさないものでな
ければならない。このような改変の数は1通常約5より
も少ない。
本発明の変異タンパクの詳細な例は、以下のとおりであ
る: 実施例の変異タンパクの特異的な例は。
hsOD  AIa6.  hsOD  Gly6. 
 hsoo Va16.  hsOD  Leu6. 
 hsOD  rle6゜hsOD  Thr6. h
sOD  5er6. hsOD  G1n6. hs
OD  Asn6. hsODMet6.  hsOD
   5erlll、  hsoo  Alalll、
  hsOD   Glylll、  hsODVal
lll、  hsOD  LeuLll、  hsoo
 11eLLL、  hsO[l  Thrill、 
 hso口G1n1ll、  hsOD  Asn11
1.  hsOD  Metlll、  hsOD  
Gly6  Glylll、  hso。
A1a6 Alalll、 hsOD Leu6 Le
ulll、 hsOD IIe611elll、 hs
ODSer65erlll、 hsOD Thr6 T
hrill、 hsOD GIn6 G1n1ll h
sODAsn6 Asn1ll、 hsOD Met6
 Metlll、 hsOD G1y6 Alalll
、 hsODGIy6 Vallll、 hsOD G
Iy6 Leulll、 hsOD Gly611el
ll、 ’hsODGly65erl11. hsOD
 GIy6 Thrill、 hsOD G1y6 G
1n1ll、 hsODGly6 Asn1ll、 h
sOD G1y6 Metlll、 hsOD A1a
6 Glylll、 hso。
Ala6 Vallll、 hsOD A1a6 La
ulll、 hsOD A1a611elll、 hs
O[1A1a65erlll、 hsOD Ala6 
Thrill、 hsOD AIa6 G1n1ll、
 hsODA1a6 Asn111. hsOD AI
a6 Metlll、 hsOD Va16 Glyl
ll、 hso。
Va16  八Ialll、  hsOD  Va16
  Leulll、  hsOD  Va16 11e
l11.  hso口Va165erlll、hsOD
  Va16 Thrill、hsOD Va16 G
1n1ll、hsODVa16  八5nlll、  
hsOD  Va16  Metlll、  hsOD
  Leu6  Glylll、  hsODLeu6
  八Ial11.  hsOD  Leu6  Va
llll、  hsOD  Leu6 11elll、
  hso口Leu6 5erl11.  hsOD 
 Leu6  Thrill、  hsOOLeu6 
 G1n1ll、  hsODLeu6  八5nl1
1.  hsOD  Leu6  Metlll、  
hsOD  IIe6  Glylll、  hsOD
11e6  八Ialll、  hsOD  IIe6
  Vallll、  hsOD  IIe6  Le
ulll、  hsOD11e65erl11.hsO
D  IIe6 Thrill、hsOD  IIe6
 G1n1ll、hsOD11e6  Metlll、
  hsOD  5er6  Glylll、  hs
oo  5er6  八1alll、  bsODSe
r6 シallll、hsOD 5er6  Leul
ll、hsOD 5er6 11elll、hsODS
er6  Thrill、  hsoo 5er6  
G1n111.  hsOD  5er6  八5nl
ll、  hsODSer6  Metlll、  h
sOD Thr6  Glylll、  hsoo  
Thr6  八1alll、  hso口Thr6  
Leulll、  hsOD  Thr6 11ell
l、  hsOD  Thr6  G1n1ll、  
hsODThr6  八5nlll、  hsOD  
Thr6  MeLlll、  hsOD  G1u6
  Glylll、  hso。
GIn6  Alalll、  hsOD  G1n6
  Vallll、  hsOD  GIu6  Le
ulll、  hsODG1n6 5erlll、  
hsOD  G1u6  Thrill、  hsOD
  GIu6  八5nl11.  hsODGlu6
  Metlll、  hsOD  Asn6  Gl
ylll、  hsoo  Asn6  八IallL
  hsOD^sn6  Vallll、  hsOD
  Asn6 5erl11.  hsOD  Asn
6  Thrlll、  hsOD^sn6  Met
lll、  hsOD  Met6  Glylll、
  hsoo  Met6  Alalll、  hs
o口Met6 Vallll、hsOD Met65e
rlll、hsOD Met6 Thrlll、hsO
DMet6 Glulll、  およびhsOD Me
t6八5nlll  である。
変異タンパクのN−末端は、変異タンパクを生産する生
物に依存してアセチル化され得る(天然hsooと同様
)か、またはアセチル化されていない。
細菌で生産された変異タンパクは、このようなアセチル
化がなされていないが、欧州特許出願第8411141
6.8号に記載された方法を用いて酵母で生産された変
異タンパクはアセチル化されている。
このようにアセチル化された変異タンパクが好適である
。同様に、生物、および変異タンパクとともに生産され
るシグナル配列に依存して、変異タンパクはグリコジル
化され得るか、またはグリコジル化され得ない。
本発明の変異タンパクをコードする遺伝子は。
オリゴヌクレオチドの合成および連結;第1図に示した
DNA配列の部位特異的変異処理;および/または所望
のアミノ酸置換をコードする合成りNA断片の、天然h
sODをコードするDNA配列への挿入により調製し得
る。部位特異的変異処理法は、当該技術分野で良く知ら
れている。例えば+ Sm1thおよびGilliam
、む朋刀旦上旺堕並亘」」狙二江吐競and Meth
ods  、Plenum Press  (1981
)3:1−32;  ZollerおよびSm1th、
 Nucleic ActdsRes (19B2)1
0:6487−6500、およびBrakeら、 Pr
oc Natl Acad Sci IJs^(198
4)81:4642−4646を参照のこと。変異遺伝
子を適当な原核または真核生物のレプリコン(プラスミ
ド、染色体、または細胞内でポリヌクレオチド複製の自
律単位としての性質を示すウィルスのような遺伝的要素
)に挿入し、得られた発現ベクターを適当な宿主生物ま
たは細胞に導入し2組換え体性物または細胞を変異遺伝
子が発現される条件下で増殖させ、そして得られた変異
タンパクを宿主から単離し得る。あるいは9分泌される
場合には、欧州特許出願第841111416.8号に
記載されている方法と同様の方法を用いて変異タンパク
を増殖培地から単離し組換え体hsooを生産し得る。
この欧州特許出願の開示内容は、ここに参照文献として
引用する。
発現ベクターを作成するには、変異配列をプロモーター
、リボゾーム結合部位、そして転写停止コドンおよび翻
訳停止コドンを有する適当な制御DNA配列とともにベ
クター中に位置させる。コード配列の制御配列に対する
位置および方向は、制御配列の“制御°゛下でコード配
列が転写されるような位置および方向である:すなわち
、プロモーターはコード配列由来のmRNAの転写を制
御し; リポゾームは翻訳過程を開始するためにリボゾ
ーム結合部位に結合し:そして翻訳を終止するために使
われる停止コドンは転写終止コドンの上流に存在する。
制御配列に加えて、宿主細胞の増殖に関連する変異hs
oo遺伝子の発現を調節することを可能にする調節配列
を加えることが望ましい。
本発明のhsoo変異タンパクは、 hsODと同様の
目的に用いられ得る。該変異タンパクは、より良い安定
性を有するので、混合または加工の際に高温の使用を必
要とする材料とともにより容易に調合される。この変異
タンパクは1種々の状態を処置(すなわち治療、苦痛の
緩和、または予防)するためのヒトまたは動物用薬剤に
用いられ得る。これらは、抗炎症剤1発癌および腫瘍の
発生を防ぐ化学予防剤、抗癌剤の細胞毒性および心臓に
対する毒性の効果を減少させる保護剤、または組織の虚
血防止剤として有用である。天然hsooと同様に。
変異タンパクはスーパーオキシドラジカルの過酸化水素
および酵素分子への還元を触媒し、このように虚血を伴
う潅流傷害を減少させ、切除単離した器官移植物の生存
能力を持続させ、器官移植またはを髄虚血症を伴う再潅
流での傷害を減少させ。
心筋梗塞の大きさを減少させ、そして気管支肺動脈形成
異常症を治療するのに用いられ得る。
医学への応用としては、この変異タンパクは。
錠剤、カプセル、および注射液のような多様な投与形態
で経口的または非経口的にそれぞれの個体に投与し得る
。インビトロで組織を処理するのに用いる場合には、変
異タンパクを潅流液または培養培地に添加する。この変
異タンパクは、そのまま投与するか、または効果的な量
を薬学的に受容され得る固体、半固体、または液体の賦
型剤(例えば、アルブミン、グロブリン、デキストラン
、フィコールポリマー、糖、デンプンおよびリポソー−
ム)と混合して投与し得る。好ましくは、 hso。
変異タンパクは、IJ!(通常ショ糖であり9通常1:
2−/讐の割合で用いられる)とともに凍結乾燥して便
利に貯蔵される。凍結乾燥した酵素は、特定の適用の為
に適当な希釈剤で筒便に再調製される。
例えば、炎症性関節疾患の治療には、 hsoo変異タ
ンパクは関節的投与に都合のよい容量の生理食塩水で再
調製され得る。
個体に投与するhsoo変異タンパクの投与量は。
治療を受けている個体の体質、治療の様式および治療を
受けている個体の状態に依存する。一般に投与される量
は、治療が望まれる部位に酵素学的に有効な量の変異タ
ンパクを供給するのに充分な量でなければならない。こ
の点に関して、変異タンパクを全身に投与する場合は、
変異タンパクを治療を必要とする部位に部分的に投与す
る場合よりも典型的には多くの投与量が必要である。炎
症性関節疾患を有するヒト患者は、実施例の方法により
、炎症を減少させるのに効果的な量のhsOD変異タン
パク(通常1〜10■、より一般的には2〜6■)を適
当な希釈液中に含有する溶液を、毎週疾患のある関節へ
関節的注射することによって治療される。注射は、炎症
を減少させるのに充分な期間にわたって毎週行われ、こ
の期間は通常2〜8週、より一般的には4〜6週である
。関節包は高分子量の化合物の漏出を制限するので、そ
れぞれの関節患部は必要な投与量で治療されるべきであ
る。虚血後の組織の損傷を最小に抑えるのに用いる場合
には、ヒト患者に10■〜1 、000■、より一般的
には適当な希釈液中のhsOD変異タ変異タンパク50
1−1 病のために虚血を生じた場合,この溶液を静脈内または
関節内に丸薬投与または継続的な点滴として投与する。
このような場合には, hsOD変異タンパクをウロキ
ナーゼ、ストレプトキナーゼ、または組織プラスミノー
ゲン活性化因子(TPA)のようなフィブリン溶解剤と
組み合わせて投与し得る。
虚血による損傷が外科的方法による場合には, hsO
D変異タンパクを手術中に投与する。本出願は,好まし
くはhsODが器官の再洗浄に先立って投与されるよう
な器官移植手術における特別な用法を見い出し、この用
法は心臓切開手術のように器官への血流が中断されるよ
うなその他のいずれの手術においても有用であることを
見い出している。
hsOD変異タンパクは、ケラチン物質の保護剤。
またはそのような組成物成分の酸化による劣化を防止す
るものとして、皮膚または髪を保護する化粧品組成物に
も使用し得る。例えば、これらhso。
変異タンパクは、柔かさ、しなやかさ、または弾性のよ
うな皮膚や髪の質を維持または改善するため、または化
粧用調製物に使用される色素のような酸化され易いまた
は自己酸化され易い物質の酸化を防止するために、その
ような調合物に添加され得る。変異タンパクを含有する
化粧品調合物の形態は、固体(例えば、固形状洗顔料(
cleansingbars) ) +半固体(例えば
、クリーム、ゲル、軟膏)、または液体(例えば、スプ
レー、ローション、シャンプー)であり得る。このよう
な調合物中のhsOD変異タンパクの量は2通常は約0
.01〜5重量%、より一般的には0.05〜1重量%
の範囲である。hsOD変異タンパクに加えて、化粧用
調製物は以下のものを含有し得る:天然油(例えば、オ
リーブオイル、アボカドオイルなど)のような脂肪運搬
物質;ステアリン、グリセリルモノステアレート、エチ
ルパルミテートセチルミリステート、イソプロピルオレ
エートなどの脂肪酸エステル;セチルアルコールまたは
ポリオキシエチレン化脂肪族アルコールのようなアルコ
ール;蜜蝋または合成ワックスのようなワックス;色素
、香料。
界面活性剤、防腐剤、糊料、または化粧品に通常含有さ
れる他の添加物を含有し得る。
これらhsoo変異タンパクはまた2食品の成分の酸化
による品質の低下を防止するための防腐剤として食品に
添加し得る。
以下の実施例によりさらに本発明を説明する。
これらの実施例は、いかなる方法においても本発明を制
限することを意図しない。
(実施例) hsOD AIa6の  をコード る  ブースミド
YSODAΩ構築 プラスミドpYsODAの構築は第2図に示される。
次の配列を有するDNAアダプター断片(第2図でBと
命名されている)を合成した。
この断片は、コード配列(上側の鎖)のみがリン酸化さ
れた。そして、 hsODのN−末端配列(6番目のア
ミノ酸がシスティンの代わりにアラニンをコードするよ
うに変化したコドンを有する)をコードし、5′末端が
NcoI部位を、そして、3′末端がJu1部位を有す
るように設計された。
プラスミドpAs11rをNeo Iで直線化し、アダ
プターBに連結した。プラスミドpAs11rは、 S
、R,322ベクター中にプラスミドpAs11の発現
カセットを包含する。このpAsllの発現カセットは
、 hsOD遺伝子を、ヒトプロインシュリン遺伝子の
N−末端に、該2つの遺伝子の連結部がメチオニンコド
ンを形成するように融合させたものである。そしてこれ
ら遺伝子は、雑種誘導性の、 S、cerevisae
アルコールデヒドロゲナーゼ2−グリセルアルデヒドホ
スフェートデヒドロゲナーゼ(ADH2−GAP)プロ
モーター、およびGAPターミネータ−の制御下にある
。プラスミドpAs11の組成および構築の詳細は。
共同出願である日本国特許出願、特願昭第61−706
48号に開示されており、そのpAsllに関する内容
は。
ここに示されている。(上記特順昭第61−70648
号においては、該プラスミドは、 pYAsllと命名
されている。) S、R,322ベクターは、 J、B
iol、Chem  (1985)並貼: 4384−
4389に述べられている。連結生成物を5allで切
断し、得られた大きな断片をゲル精製した。
プラスミドps11/8を」旦Iとj皿Iとで切断し。
660pI) (7)−シ狙1−5alT 断片(ヒト
プロインシュリン遺伝子のN末端に融合したhsOD遺
伝子の部分を含む)を2分解物からゲル分離した。プラ
スミドpAs11/8は、 GAPプロモーターおよび
ターミネータ−の制御下にあるヒトプロインシュリン遺
伝子のN−末端に融合したhsoo遺伝子を含む。その
組成および構築の詳細は共同出願である日本国特許出願
、特願昭第61−70648号に開示されており、その
pAs11/8に関する内容は、ここに示されている。
(上記特願昭第61−70648号においては、該プラ
スミドは、 pYsll と命名されている。)660
ppのコI−5ail断片を、直線状のpAsllr−
アダプターB構築物に連結し、プラスミドpsI6を調
製した。このプラスミドをNcol と−5tul と
で切断し、 126ppの断片を分解物からゲル分離し
た。
プラスミドpGAPsODをNco I と−5tul
 とで切断し、ベクターDNAをゲル精製した。pGA
PsODは。
GAPプロモーターおよびターミネータ−の制御下にあ
るhsoo遺伝子を含む酵母プロモーターベクターであ
る。その組成および構築の詳細は、共同出願である日本
国特許出願、特願昭第59−206434号に開示され
ており、このプラスミドに関する内容は、ここに示され
ている。(上記特願昭第59−206434号において
は、該プラスミドは、 pPGAPsODと命名されて
いる。) psI6からの126bpの」匹1− Sハ
■断片をベクター叶^に連結し、プラスミドpsO[l
Aを形成させた。次いで、 psooAをBamHIで
切断し。
Bamlll発現カセットを単離した。この勿旧カセッ
トは、 GAPプロモーター配列とターミネータ−配列
とにはさまれ、6番目のアミノ酸の位置がAlaコドン
であるhsOD遺伝子を有する。次いで、この発現カセ
ットを、」憇旧で分解し、ホスファターゼ処理したプラ
スミドpci/1に1発現可能な方向にクローン化し、
 pYsODAを調製した。プラスミドpc1/1は、
pJDB219(Beggs、 Nature (19
7B) 275 :104)に由来する。このpci/
1 は、 pJDB219中のバクテリアプラスミドp
M89に相当する領域がpBR322で置換されたもの
である。
hsOD Cyslll コドンの、セリンをコードす
るトリプレットへの変異誘発を1M13部位特異的変異
誘発法により行った。変異体M13プラスミドおよびこ
れに関連するプラスミドの構築(pysoosの構築に
包含される)は、第3図および第4図に示され、そして
、以下に述べられている。
プラスミドpsODX8 (Nucleic Ac1d
s Res (1985)13:2017−2034に
記載)を血■と韮■とで切断した。およそ400bpの
断片をゲル分離し、そして。
5au3Aで部分分解し、 327bpのhsoo断片
を回収した。プラスミドpsODX16  (Nucl
 Ac1ds Re5(1985)13:2017−2
033に記載)を」旦Iと」憇IIIとで切断し、得ら
れた大きいベクター断片を9分解物中からゲル分離した
。このベクター断片を327bpのhsOD断片に連結
し、プラスミドpsQDcFlを調製した。
プラスミドpSI8 (pYAsll (上記参照)由
来のhsOD −プロインシュリン融合発現プラスミド
であり、S。
R,322ベクター中にpsYAllの発現カセットを
含む)を、  NcoIと5tuIとで切断し2分解物
中から124bpの断片をゲル分離した。その断片を、
 psODcFlから5tur と」閃旧とで分解して
単離された330bpの断片に連結し、 454bpの
NcoI−BamHI断片を得た。その断片をプラスミ
ドpHB56  (ヨーロッパ特許出願第851054
05.6に開示されており、そのp HB S 6に関
する開示内容は、ここに述べられている)にクローニン
グし増幅した。
ファージベクターM13rp8をNcol と」憇旧と
で切断し、得られたベクター断片を上記454bpのh
sOD断片に連結し、 M13rp8SOD−1を調製
した。1本鎖DNAをこのベクターから調製し9次に示
す合成オリゴヌクレオチドプライマーを用いるインビト
ロでの部位特異的変異誘発の鋳型として用いた。
5’ −GCCAATGATGGAATGGTCTCC
TTGAGAGTGATATCACAGAATC−3’
変異誘導は、 Brakeら、(前出)の方法に従って
行った。hsOD Cyslll遺伝子を含む変異体R
F M13クローン(M13rp8SODC111Sと
命名された)を1次の配列を有し 3tpで標識された
プローブを用いてスクリーニングすることにより同定し
た。
5’  −TTGAGAGTGATATCACAGAA
TC−3’この変異体M13クローン旧3rp8SOD
C111Sを、  5tuIおよび」短目で切断し、 
330bpの」旦1− B憇III断片を分解生成物中
から単離した。その断片を、 psODcFlを5tu
I とBamHIとで分解することによって調製された
ベクター断片に連結した。得られたプラスミド、 ps
ODXcs、を」短目で分解し、以下に示される配列を
有する合成アダプター(第5図で(C)と命名されてい
る)をベクターに連結した。
alI この連結生成物を9次に、  5tul’で切断し、 
260bpの5tuI−5alI断片をゲル分離した。
次いでこの断片を、 pGAPsODを5tul と5
alI とで分解することにより調製したベクターDN
Aに連結し、プラスミドpsODs−t−調製した。次
いで、 psoosを」短目で切断し、 GAPプロモ
ーター配列とターミネータ−配列とにはさまれたhsO
D Cyslll遺伝子からなる断片を1分解物中から
単離した。その断片を。
Bam1llで切断しホスファターゼ処理したベクター
pct/1に連結し、プラスミドpYsODsを調製し
た。
pYsODAsの構築が第6図に示されている。
上記260bp(7)断片(psODXcsから+7)
 BamHI−5tuI断片からなり勿旧端に連結した
アダプター(C)を有する)を、  5tuI と5a
lI とで切断したpsODAにクローン化した。得ら
れたプラスミドpsODAsをBam111で切断し、
 GAPプロモーター配列とターミネータ−配列とには
さまれたhsOD A1a65erlllに対応する遺
伝子からなる断片を得た。その断片を。
勿I11で切断したpct/1に挿入し、 pYsO[
lAsを調製した。
7  え     のx、−1 プラスミドpYsODA、 pysoosおよびpys
ooasを酵母株2150−2−3 (PNAS US
A(1978)75:1929−1933に記載)に導
入して形質転換し、hsOD A1a6. hsOo 
5erlllおよびhsOD A1a65erlllを
生産する組換え株を調製した。
(以下余白) 7.のl  ′よびhsOD゛   ンパクの 1hs
OD A1a6. hsQD 5erlll、そしてh
sOD ALa6Setlllを生産する酵母株を10
リツトルの培養液中で増殖させた。この増殖は、ロイシ
ンを欠く最小グルコース培地(Sherman、 F、
、 Fink、 G、R,、&flicks、 J、B
、、  r酵母遺伝学における方法」、(1982) 
、 Co1d Spring l1arbor、 Ne
h York)に50uMCuSO4が補われた培地を
用いた前培養液500mNを。
3mM CuSO4を含むYEPD培地10fに接種し
、 006.。
が約20となるまで増殖させることにより行われた。
酵母ペースト(湿重量100〜250g )をグイノミ
ルビーズ破砕機を用いて、20mM)リスHCI、 p
H8の緩衝液中で溶菌させた。その溶菌産物を遠心分離
し、ペレットを緩衝液で2回洗浄した。洗浄物を最初の
上清と共にプールした。遠心分離後、約1リツトルの抽
出物を得、それをNaOHでpH8に調整し、−20°
Cで保存した。その抽出物を解凍し。
65°Cで2時間加熱した。沈澱したタンパクおよび細
胞破砕物を除去するために遠心分離を行い、850−の
澄明な抽出物を得た。緩衝液を最終容量が約8.52に
なるように加えると、伝導率が1.2mmhoになった
。これを400dのDEAE−セファロースカラムに流
した。そのカラムを同様の緩衝液で洗浄し。
緩衝液中のNaC1を0.15Mにまで上昇させる濃度
勾配により溶出させた。ピークを示す両分を3つのプー
ル(A、BおよびC)に採取した。そのうちのAは、ピ
ークの中央部からの物tの大部分を含み−Bは初期の画
分を含み;そしてCは後期の両分を含む。これらプール
をフィルター滅菌しそしてその一部を4°Cおよび一2
0″Cでそれぞれ保存した。これらの両分の電気泳動を
行なった結果を第7図に示す。
この方法により2.5倍に精製され、そして少なくとも
95%の純度のタンパクが得られた(第7図参照)。発
現レベル(全タンパクの約40%)が高いために、2.
5倍の精製が限界である。全収率は約60%であり;加
熱工程の収率は83%であり、そしてカラムにかけたと
きの収率は約70%であった。
加熱工程はhsOD変異タンパクを精製するのに有用で
あり、そしてまた、除去するのが困難な細胞破砕物で濁
っている抽出物を澄明にするという点において有用であ
る。DEAR−セファロースカラムは残留している混入
タンパクおよび他の非タンパク性混入物(例えば、脂質
、炭水化物、および核酸)を除去する。
精製したhsOD変異タンパクを粗抽出物の中に存在す
るタンパクと比較し、活性が存在することだけではなく
、タンパクそれ自身が修飾を受けていないことを確認し
た。加熱工程の間に反応が起こり得るため、これは特に
重要である。アガロースゲルによる未変性ゲル電気泳動
を用いれば、 hso。
に帰属する5つの荷電した異性体を分離することが一般
に可能である。これらは、+2.+1.O。
−1そして一2型と呼ばれる。事実、未変性ポリアクリ
ルアミドゲルおよびアガロースゲルの電気泳動により、
 hsOD A1a65erlllは加熱後においても
見かけ上は変化していないことが見い出された。
第8図Aから明らかなように、抽出物を65゛cまたは
70°Cで2時間加熱すると、アガロースゲル電気泳動
後に見られるバンドパターンは、はんのゎずかだけ変化
する。これは、非常に急速に移動するいくつかの微量成
分が失われるためである。しかし、その他については変
化はない。
ピロガロール法による測定によれば、 hsOD Al
a6Ser111の比活性(34000/■)は、野性
型hsOo (3500U/■)とほぼ同程度である。
ピロガロール法は。
ピロガロールの自動酸化におけるスーパーオキシドアニ
オンラジカルを包含し、スーパーオキシドジスムターゼ
の簡便な測定法である(Eur J Biochem(
1974)打:469−474)。
酵母で生成されたhsOD変異タンパクの熱安定性の検
定は、粗抽出物を80°Cで10分間および25分間加
熱し、そして第9図で示すように、加熱したスーパーオ
キシドジスムターゼのSOD活性を未加熱の対照のSO
D活性と、 SOO活性ゲル上で比較することにより行
なった(Beauchamp、 C,およびFr1do
vich。
!、、 Anal t Biochem(1971)4
4:276−287) 、第9図に示す結果によると、
 hso口^1a65erlllは、 hsODおよび
hsOD AIa6およびhsOD 5erlllより
も熱安定性の高いことが検知され得る。hsOD AI
a6およびhsOD 5erlll もまた、野性型h
sODよりも熱に対して安定であるように思われる。
hsOD Ala65erlllの A、此虹虹 精製した組換えhsOD、ウシSODおよ
びhso口Ala65erlllの熱安定性を、 20
mM酢酸ナトリウム(pH4)中、タンパク濃度20u
g/m1M:測定した。加熱後、 SOD活性をピロガ
ロール法で測定した。第10図は50゛Cから70°C
の温度で1時間加熱したときにSOD活性が除々に低下
する様子を示すグラフである。hsOD A1a65e
rlllは、これらの条件下において、熱変性に対して
最も抵抗性を示すことに留意されたい。熱変性に対する
抵抗性が次に高いのは、ウシSODであり、その次はh
sooである。60°Cで1時間保持した後、 hsO
D Ala65erlllは86%の活性を保持してい
る。これに対して、ウシSODおよびhsooは、それ
ぞれ68%および48%の活性を保持している。
第11図は60°Cにおける変性の速度を示す。ここで
は、1時間後のson活性の差は先の実験よりも小さい
(69%:62%:56%)。しかし、相対的な安定性
は先の結果と一致する。
hsOD Ala65erlllの安定性が向上してい
ることは、特に70゛Cで加熱したときに明らかである
(データは示さない)。ここでは、30分後、 hsO
D Ala6Serlllがその活性の29%を保持し
ていたのに対して他の30口では約10%であった。そ
して70°Cで90分間保持した後においても、 hs
OD Ala65erlllはもとの活性の25%を保
持していたが、他のSODは10%を下まわる活性を保
持するのみであった。
B、J!uLL  実験の条件は、緩衝液が0.1Mリ
ン酸ナトリウム(pH7,8)であること以外は、pH
4における場合と同じであった。第12図は70°Cに
おける不活性化の速度を示す。ここでは、安定性の差は
劇的である; hsOD A1a65erlllが最も
安定であり2次は、ウシSODであり、その次はhsO
Dである。
pH4で見られたのと同様の相対的安定性が認められる
が、 pH7,8においては、 hsQD^1a65e
rlllは。
70°CにおいてhsODよりも10倍長い半減期を有
する(175分:16分) 、 hsOD A1a65
erlllはまた。ランSOOよりも2倍を越える程度
安定である(175分二8イ分)。
タンパク化学、遺伝子工学、医学および関連する分野の
当業者に明らかであるような1本発明を実施するための
上述の様式の改変は1本発明の特許請求の範囲内にある
(発明の要約) ヒトCu/Znスーパーオキシドジスムターゼ(hsO
D)に対する本発明の熱安定性変異タンパクは、6位お
よび111位における遊離システィン残基の一方または
両方が非荷電アミノ酸で置換されている。
ここでは、特にhsOD Ala6. hsOD 5e
rlll、およびhsOD Ala65erlllが例
証されている。
4  °  の   なi″H 第1図は、 hsODをコードするDNA断片の配列お
よびhsODのアミノ酸配列を示す。
第2図は、第1図に示したアミノ酸配列の6位がCys
→Ala置換されている。 hson変異タンパク生産
に用いる酵母の発現プラスミドである。プラスミドpY
sODAの構築の流れ図である(この変異タンパクをh
sOD A1a6と命名する)。
第3図は、以下に述べるプラスミドpYsODAsの構
築に用いる中間体であるプラスミドpsODcF 1の
構築の流れ図である。
第4図は、以下に述べるプラスミドpYsODsの調製
に用いる中間構築物である。変異M13クローンM13
rp8SODC111Sの構築の流れ図である。
第5図は、第1図に示した配列のアミノ酸の111位が
Cys−”Ser置換されているhsOD変異タンパク
生産に用いられ、酵母の発現プラスミドである。
プラスミドpYsODsを構築するための流れ図である
(この変異タンパクをhsOO5erlllと命名する
)。
第6図は、6位がCys→Ala置換、そして111位
がCys→Ser置換されているhsOD変異タンパク
生産のための酵母発現プラスミドである。プラスミドp
YsODAsを構築′スるための流れ図である(この変
異タンパクをhsOD A1a65erlll と命名
する)第7図〜第9図は、実施例に記載の種々の電気泳
動を行ったゲルの分析結果を示す図である。
第10図〜第12図は、実施例に記載のhsOD変異タ
ンパクの相対的熱安定性を示すグラフである。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、6位および111位におけるシステイン残基の少な
    くとも一方が非荷電アミノ酸で置換されているヒトCu
    /Znスーパーオキシドジスムターゼの変異タンパク。 2、前記非荷電アミノ酸が非環式である特許請求の範囲
    第1項に記載の変異タンパク。 3、前記非荷電非環式アミノ酸の側鎖が、水素、脂肪酸
    側鎖、または水酸基を有する側鎖である特許請求の範囲
    第2項に記載の変異タンパク。 4、N−末端がアセチル化されている特許請求の範囲第
    1項、第2項、または第3項に記載の変異タンパク。 5、前記システイン残基の一方だけが非荷電アミノ酸で
    置換されている特許請求の範囲第1項、第2項、第3項
    、または第4項に記載の変異タンパク。 6、前記システイン残基の一方が6位にある特許請求の
    範囲第5項に記載の変異タンパク。 7、前記システイン残基の一方が111位にある特許請
    求の範囲第5項に記載の変異タンパク。 8、前記非荷電アミノ酸が、グリシン、アラニン、バリ
    ン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、ア
    スパラギン、グルタミン、またはメチオニンである特許
    請求の範囲第1項、第4項、第5項、第6項、または第
    7項に記載の変異タンパク。 9、前記システイン残基の両方が非荷電アミノ酸で置換
    されている特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、ま
    たは第4項に記載の変異タンパク。 10、前記非荷電アミノ酸が、グリシン、バリン、アラ
    ニン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、
    アスパラギン、グルタミン、またはメチオニンである特
    許請求の範囲第9項に記載の変異タンパク。 11、前記6位のシステイン残基がアラニンで置換され
    、前記111位のシステイン残基がセリンで置換されて
    いる特許請求の範囲第9項に記載の変異タンパク。 12、ヒトCu/Znスーパーオキシドジスムターゼの
    熱安定性を向上させる方法であって、6位および111
    位におけるシステイン残基の少なくとも一方を非荷電ア
    ミノ酸で置換することを包含する、方法。 13、前記6位のシステイン残基だけが置換され、そし
    て前記非荷電アミノ酸がセリンである特許請求の範囲第
    12項に記載の方法。 14、前記111位のシステイン残基だけが置換され、
    そして前記非荷電アミノ酸がセリンである特許請求の範
    囲第12項に記載の方法。 15、前記6位のシステイン残基がアラニンで置換され
    、そして前記111位のシステイン残基がセリンで置換
    されている特許請求の範囲第12項に記載の方法。 16、特許請求の範囲第1項から第11項のいずれかに
    記載の変異タンパクを酵素的に有効な量で、薬学的に許
    容される担体と混合して含有する薬剤組成物。 17、特許請求の範囲第1項から第11項のいずれかに
    記載の変異タンパクを酵素的に有効な量で、担体と混合
    して含有する化粧品組成物。 18、特許請求の範囲第1項から第11項のいずれかに
    記載の変異タンパクをコードするDNA。 19、特許請求の範囲第18項に記載のDNAを生物体
    において発現させるための発現ベクターであって、 特許請求の範囲第18項に記載のDNAを含み、該DN
    Aが、該生物体における該DNAの発現を可能にするD
    NAに作動可能なように連結されている、発現ベクター
    。 20、前記変異タンパクをコードするDNAを発現させ
    る特許請求の範囲第19項に記載のベクターを含有する
    宿主生物。
JP63006748A 1987-01-15 1988-01-14 熱安定性ヒトCu/Znスーパーオキシドジスムターゼ変異タンパク Pending JPS63273473A (ja)

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