JPH0110915Y2 - - Google Patents

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JPH0110915Y2
JPH0110915Y2 JP14837883U JP14837883U JPH0110915Y2 JP H0110915 Y2 JPH0110915 Y2 JP H0110915Y2 JP 14837883 U JP14837883 U JP 14837883U JP 14837883 U JP14837883 U JP 14837883U JP H0110915 Y2 JPH0110915 Y2 JP H0110915Y2
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shield plate
coil
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shield
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JP14837883U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、変圧器のコイルから発生する漏洩磁
束に対するシールド板の構成を改良した変圧器の
磁気シールド構造に関するものである。
一般に変圧器は、第1図および第2図に示すよ
うに、例えば大容量3相の内鉄型の場合、タンク
1の内部に3個のコイル2A,2B,2Cを配置
し、これを鉄心3で連結した構造をなしている。
前記タンク1は軟鋼で形成され、この内面側に、
各コイル2A,2B,2Cと対向してケイ素鋼板
を積層した複数本のシールド板4…が横方向に間
隔を設けて、上下に取付けられている。このシー
ルド板4は、その内部に各コイル2A,2B,2
Cから発生した漏洩磁束5を通して、タンク1側
への漏洩によるタンク1の加熱を防止したり、漂
遊損失を低減する磁気シールド作用をなしてい
る。
従来のシールド構造では、第3図に示すよう
に、厚さ0.35mmで幅100〜200mmのケイ素鋼板6を
積層し、エポキシ樹脂などの絶縁樹脂を塗布して
各々一体に固め、これをタンク1の内壁面に取付
けている。この取付方法は、タンク1の内壁面
に、水平にアングル材7を設けると共に、上下方
向に沿つて多数のスタツド8…を突設し、シール
ド板4…の下部を前記アングル材7で支持し、両
側縁部を、スタツド8の先端を交互に折曲げて固
定していた。
このシールド板4は幅が狭いほど、渦電流の発
生を抑え、損失を少なくすることができるが、特
性上と作業性の上から、150mm幅程度の帯板を使
用し、その取付間隔は10〜30mm程度に設定されて
いる。
しかしながら、帯状のシールド板4…を多数取
付けるために、これを支持するスタツド8を数百
本突設しなければならず極めて組立の作業性が悪
かつた。
また発生する磁束の密度はコイル2A,2B,
2Cからの距離や位置によつて異なるが、従来の
シールド構造では、作業性の上から同一形状をな
す帯状のケイ素鋼板を取付けるのが一般的であ
り、最適形状に幅や間隔を設定することが困難で
あつた。
本考案は上記欠点を除去し、シールド板の取付
け作業性を大幅に向上させると共に、スリツトや
溝の幅、およびその形成間隔を容易に最適条件に
形成でき、充分なシールド効果を上げることがで
きる変圧器の磁気シールド構造を提供することを
目的とするものである。
以下本考案を図面に示す実施例を参照して詳細
に説明する。
第4図および第5図は本考案の一実施例を示す
もので1相あたりのケイ素鋼板6は高さがコイル
スタツド長Hよりやや長く、横幅がコイル外径D
より同じか、やや小さく形成されているもので、
これを複数枚積層して絶縁樹脂で固めて一体にし
てシールド板4を形成する。
このシールド板4の上下両端側に上下方向のス
リツト9…を幅方向に沿つて複数本形成し、適宜
の位置にボルト孔10…を開孔したものである。
このスリツト9の形成方法としては例えばレーザ
ーにより行う。
このシールド板4の取付けは、例えばタンク1
の内壁面の下部に、アングル材7を水平に設けて
シールド板4の下部を支持すると共に、スタツド
ボルトを突設し、これを前記ボルト孔10に挿通
して締付け固定し、各相コイル2A,2B,2C
に対向して8枚取付ける。
従つて上記シールド構造によれば、コイル2
A,2B,2Cの上部から漏洩した磁束5は円弧
を画きながらシールド板4の上端側に入り、この
流入部11から下方に向つて内部を通り、更に下
端側の流出部12から出て、再びコイル2A,2
B,2Cに戻るループを画く。
シールド板4に磁束5が垂直に入る流入部11
では左向きのうず電流13が生じ、また流出部1
2では右向きのうず電流13が生じるが、中間部
では平行な磁束5が流れるためうず電流13の発
生は少ない。
従つて、うず電流13が発生し易い磁束5の流
入部11と流出部12となるシールド板4の上下
両端側にスリツト9を形成してあるので、うず電
流13を抑えて損失を少なくすることができる。
しかも中間部側は連通して全体として一体に構成
されているので、従来の如く帯状をなす多数のシ
ールド板4を間隔をあけて1本ずつスタツド8で
固定して行く構造に比べて、取付け工数を3分の
1以下に低減させることができる。
またスリツト9は任意の幅および間隔で、レー
ザーにより容易に形成できるので、従来の一定幅
のシールド板4に比べて、損失の最も少ない最適
形状を選定することができる。例えばコイル2
A,2B,2Cと最も短く、磁束密度の大きいシ
ールド板4の中央側ではスリツト9の形成間隔を
狭くし、磁束密度の小さいシールド板9の左右両
端側では間隔を広く形成することも容易にでき
る。
第6図は他の実施例を示すもので、複数枚のケ
イ素鋼板6を積層したシールド板4の表面側に、
磁束浸透深さdよりも深い溝14を形成したもの
である。
第7図は第4図の変形例で、シールド板4の上
下両端部および中間部を連通させ、この間に上下
方向のスリツト9を形成し、シールド板4の機械
的強度を上げたものである。
第8図はスリツト9を千鳥状に形成し、中間部
でのうず電流の発生を抑えたものである。
また第9図はスリツト9の形成間隔が、シール
ド板4の幅方向に対して、磁束密度の大きいコイ
ルに近い中間側を狭く形成し、両側を広く形成す
ると共に、ボルト孔の代りにスリツト9を利用す
るようにしたものである。
更に第10図は上下のスリツト9を中間部でラ
ツプさせたものである。
なおケイ素鋼板6としては表面が平滑なものに
限らず、レーザーにより表面に細い溝を多数形成
したものを用い、これを積層してシールド板4を
構成すれば更に効果的である。またコイルに対す
るシールド板4の取付枚数はタンク1の形状に応
じて任意に選定することができる。
以上説明した如く、本考案によればシールド板
の取付作業性を大幅に向上できると共に、うず電
流の発生を抑えるスリツトや溝の幅およびその形
成間隔を容易に最適条件に形成でき、充分なシー
ルド効果を上げることができる変圧器の磁気シー
ルド構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は従来の磁気シールド構造を
示すもので、第1図は蓋を外した変圧器の平面
図、第2図はその縦断面図、第3図は第1図の要
部を拡大して示す平面図、第4図は本考案の一実
施例によるシールド板の正面図、第5図はその要
部を拡大して示す平面図、第6図は本考案の他の
実施例による溝を形成したシールド板の要部拡大
平面図、第7図乃至第10図は本考案の夫々異な
る他の実施例によるシールド板の平面図である。 1……タンク、2A,2B,2C……コイル、
3……鉄心、4……シールド板、5……磁束、6
……ケイ素鋼板、7……アングル材、8……スタ
ツド、9……スリツト、10……ボルト孔、11
……流入部、12……流出部、13……うず電
流、14……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 変圧器のタンク内壁面に、コイルスタツク長よ
    り長く、コイル直径より横幅が短かいケイ素鋼板
    を複数枚積層して形成したシールド板を、各コイ
    ルに対向して設け、少なくとも磁束の流入部と流
    出部となるシールド板の上下両端側に、磁束の浸
    透深さより深い、上下方向のスリツトまたは溝
    を、幅方向に沿つて複数本形成したことを特徴と
    する変圧器の磁気シールド構造。
JP14837883U 1983-09-26 1983-09-26 変圧器の磁気シ−ルド構造 Granted JPS6057115U (ja)

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JPS6057115U JPS6057115U (ja) 1985-04-20
JPH0110915Y2 true JPH0110915Y2 (ja) 1989-03-29

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016025218A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 コイル部品

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JP2009164279A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Ricoh Elemex Corp 非接触授受装置
KR101407884B1 (ko) 2009-11-20 2014-06-16 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 변압기
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JPS6057115U (ja) 1985-04-20

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