JPH0110801Y2 - - Google Patents

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JPH0110801Y2
JPH0110801Y2 JP3518581U JP3518581U JPH0110801Y2 JP H0110801 Y2 JPH0110801 Y2 JP H0110801Y2 JP 3518581 U JP3518581 U JP 3518581U JP 3518581 U JP3518581 U JP 3518581U JP H0110801 Y2 JPH0110801 Y2 JP H0110801Y2
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casing
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車に使用される自動車用灯器に
関し、特にその水抜き構造に関するものである。
(従来の技術) 従来より、自動車に左右非対称なコンビネーシ
ヨンランプ等として使用する灯器を車体の左右対
称位置に取り付ける場合、部品の規格化を図るべ
く、該灯器を180゜回転させて車体の左右どちら側
にも取付可能にすることが行われている。
ところが、このような自動車用灯器は、防水性
が要求され、そのため、内部に電球収容空間を形
成したケーシングと該ケーシングの前面に取り付
けられるレンズとの間にパツキン等シール部材を
介在せしめて密閉シールすることがなされてい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものでは、パツキン
が経時劣化してくると、雨水等がケーシング内に
浸入するようになり、一旦浸入した雨水は、ケー
シングが密閉シールされていることによつて、か
えつてその排出が妨げられることになり、その結
果、ケーシング内に雨水が溜つてしまい、ランプ
が使用不可能になるという問題があつた。
上記問題に対して、実開昭50−49840号(実公
昭53−47911号)公報においては、フランジ部の
上下に溝を設け、パツキンには、表裏のいずれか
の取付状態に応じてフランジに記された取付位置
区分記号を表出させるように切欠きを設け、浸入
した雨水をフランジの溝と上記パツキンの切欠き
を通して排水するようにしたものがある。
しかし、この従来の技術では、浸入した雨水を
排水できるものの、灯器の取付時にパツキンを取
付位置区別記号に従つて表か裏かを選択して取り
付けなければならず、、取付作業性に関して問題
があつた。
本考案はかかる諸点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、灯器を180゜回転させて車体の左
右どちら側に取り付ける場合でも、灯器の取付作
業性を犠性にすることなく、パツキン等シール部
材の経時劣化等によりケーシング内に浸入した雨
水等の排出を可能にするとともに、この排水構造
からケーシング内への雨水等が直接浸入するのを
防止できるようにせんとすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的の達成のため、本考案の解決手段
は、前側が開放され、内部に電球収容空間を形成
したケーシングと、該ケーシングにその前側開放
端を閉塞するようにパツキン等シール部材を介し
て装着されたレンズとを備えた自動車用灯器にお
いて、上記ケーシングの上下壁に、上記電球収容
空間をケーシングの上下壁面に開口する第1開口
を介してケーシング外に連通する第1通路をそれ
ぞれ設ける。
また、ケーシングの上下壁には、前端が閉塞し
かつ上記第1開口側に向けて開口する樋形状の壁
部を上記電球収容空間に向けて突設して、該壁部
により上記第1通路に連通しかつ水平方向に延び
る第2通路を形成し、該第2通路の他端はケーシ
ングの左右側壁面ないし後壁面に開口する第2開
口を介してケーシング外に連通させる構造とす
る。
そして、上記第2通路の第1通路への連通は上
記電球収容空間とケーシング上壁又は下壁との間
において上記第1開口に対向してなされ、上記第
2通路の第1通路への連通の左右方向の幅は第1
通路の電球収容空間側の開口よりも狭くかつ上記
第1開口よりも広くなし、上記第2通路の前端は
第1開口よりもケーシングの前側に位置している
構造とする。
(作用) 以上の構成により、本考案では、ケーシングと
レンズとの間に介在されるパツキン等シール部材
の経時劣化に伴うシール性の低下により雨水等が
ケーシング内の電球収容空間に浸入したとして
も、その雨水等はケーシングの下壁に位置する第
1通路に流れ込み、その第1開口を介してケーシ
ング外にスムーズに排出されることになる。
その場合、上記第1通路によりケーシング内外
が連通されているので、特にケーシング上壁に位
置する第1通路の第1開口からケーシング内電球
収容空間に雨水等が逆に浸入しようとする。しか
しながら、ケーシングの上下壁に電球収容空間に
向けて突設した樋形状の壁部により上記第1通路
に連通しかつ水平方向に延びる第2通路が形成さ
れ、該第2通路の他端はケーシングの左右側壁面
ないし後壁面の第2開口を介してケーシング外に
連通し、第2通路の第1通路への連通は上記電球
収容空間とケーシング上壁又は下壁との間におい
て上記第1開口に対向してなされ、上記第2通路
の第1通路への連通の左右方向の幅は第1通路の
電球収容空間側の開口よりも狭くかつ上記第1開
口よりも広くされ、上記第2通路の前端は第1開
口よりもケーシングの前側に位置していることか
ら、上記第1開口からケーシング内電球収容空間
に向かう雨水等はそのまま第2通路の開口に受け
止められて該第2通路へ流れ込み、その第2開口
を介してケーシング外に排出される。このことに
より、雨水等の第1通路を経るケーシング内への
浸入を実質的に防止できることになる。
さらに、上記第1及び第2通路の各々がケーシ
ング上下壁の双方に設けられているため、灯器を
車体の左右位置に合わせて上下に反転させた状態
で取り付けても、上記ケーシング内に侵入した雨
水等の排水効果及び雨水のケーシング内への浸入
防止効果を確実に得ることができ、換言すれば灯
器を取付方向性を気にすることなく取り付け得
て、その取付作業性を向上できることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図ないし第4図において、1は車体、2は
車体1前端に取り付けられたフロントバンパであ
つて、該フロントバンパ2の左右両端部にはそれ
ぞれ嵌合口3,3が開設され、該嵌合口3には
180゜回転させることによつて左右どちら側の嵌合
口3にも嵌合可能なターンシグナルランプ用の灯
器4が嵌合固定されている。
上記灯器4は、前側が開放されたケーシング5
と、該ケーシング5の前面にその前側開放端を閉
塞するようにシール部材としてのパツキン6を介
して装着されるレンズ7とを備えてなり、このケ
ーシング5とレンズ7とによつて内部空間を密閉
シールした構造に形成されている。上記ケーシン
グ5は塩化ビニル樹脂等の合成樹脂からなり、そ
の周縁部には上記レンズ7が当接する断面L字状
の当接部8が形成されているとともに、ケーシン
グ5の内部には該ケーシング5の後壁部5aを後
方に円弧状に湾曲させてなる電球収容空間9が形
成され、該電球収容空間9の中央部には電球10
がその口金部10aをケーシング後壁5aに設け
たソケツト11に螺合せしめて着脱自在に配設さ
れている。
また、上記ケーシング5の上下壁部5b,5c
の前端には上記電球10を挾んで対向する部位に
それぞれケーシング5の電球収容空間9から上下
方向に向つて延びる第1通路12,12が貫通形
成され、該第1通路12,12は、ケーシング5
の上下壁部5b,5c外壁面、つまりケーシング
5の上下壁面に開口する第1開口13,13を介
して上記電球収容空間9をケーシング5外に連通
している。
さらに、上記ケーシング5の上下壁部5b,5
cには、前端が閉塞しかつ上記第1開口13,1
3側に向けて開口する壁部5d,5dが電球収容
空間9に樋形状に突出した状態でそれぞれ一体形
成され、この壁部5d,5dによりそれぞれ上記
第1通路12,12に連通しかつ前後水平方向に
延びる第2通路14,14が形成され、該各第2
通路14の他端は、上記第1開口13とは異なる
位置であるケーシング5の後壁部5a外壁面に開
口する第2開口15を介してケーシング5の外部
に連通している。そして、上記各第2通路14の
第1通路12への連通は上記電球収容空間9とケ
ーシング5の上壁部5b又は下壁部5cとの間に
おいて上記第1開口13に対向してなされ、上記
第2通路14の第1通路12への連通の左右方向
の幅は第1通路12の電球収容空間9側の開口よ
りも狭くかつ上記第1開口13よりも広くされ、
上記第2通路14の前端は第1開口13よりもケ
ーシング5の前側に位置している。
したがつて、上記実施例においては、ケーシン
グ5の下壁部5cに、該ケーシング5内の電球収
容空間9から上下方向に延びかつ下壁部5bの外
壁面に開口する第1開口13を介してケーシング
5外に連通する第1通路12が設けられているの
で、長期の使用によつてパツキン6が経時劣化し
て、ケーシング5の電球収容空間9内に雨水等が
浸入しても、第3図に示すように該ケーシング5
内の水は直ちに、該第1通路12及び下壁部5c
外壁面に開口された第1開口13を介してケーシ
ング5外部に排出されることになり、よつてケー
シング5内での水溜りの発生を防止して灯器4の
耐久性の向上を図ることができる。
また、その場合、上記ケーシング5の上壁部5
bにも上記と同様にケーシング5内外を連通する
第1通路12が設けられているので、この上壁部
5b側の第1通路12の第1開口13を介して雨
水等がケーシング5内へ浸入しようとする。しか
し、該第1開口13の下方には水平方向に延びる
第2通路14の開口が対向配置され、該第2通路
14の第1通路12への連通は上記電球収容空間
9とケーシング5の上壁部5b又は下壁部5cと
の間において上記第1開口13に対向してなさ
れ、上記第2通路14の第1通路12への連通の
左右方向の幅は第1通路12の電球収容空間9側
の開口よりも狭くかつ上記第1開口13よりも広
くなされ、上記第2通路14の前端は第1開口1
3よりもケーシング5の前側に位置しているた
め、上記第1開口13を介して第1通路12内に
向かう雨水等は、第1開口13の上下方向内方す
なわち第4図の下方で第1通路12に連通する第
2通路14に全て流れ込んで該第2通路14を介
して再びケーシング5外部に排出される。その結
果、第1通路12により雨水等がケーシング5の
電球収容空間9内に浸入することはない。
しかも、上記の機能を有する第1通路12と第
2通路14とをケーシング5の上下壁部5b,5
cの双方にそれぞれ設けたことにより、灯器4を
180゜転倒させた状態において取り付けても上述と
全く同様の作用効果を奏することができ、よつて
灯器4をフロアバンパ2の左右どちら側の嵌合口
3にも取り付けることが可能で、灯器4の取付作
業性の向上及び部品の規格化を図ることができ
る。
尚、上記実施例では、本考案をフロントターン
シグナルランプ用の灯器4に適用した場合につい
て述べたが、本考案はコンビネーシヨンランプ用
やリターンシグナルランプ用等、その他の自動車
用灯器に対しても同様に適用できるのは勿論であ
る。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の自動車用灯器に
よれば、内部に電球収容空間を形成したケーシン
グの上下壁に、電球収容空間をケーシングの上下
壁面に開口する第1開口を介してケーシング外に
連通する第1通路をそれぞれ設け、ケーシングの
上下壁に、前端が閉塞しかつ上記第1開口側に向
けて開口する樋形状の壁部を上記電球収容空間に
向けて突設して、該壁部により、上記第1通路に
連通しかつ水平方向に延びるとともに他端がケー
シングの左右側壁面ないし後壁面に開口する第2
開口を介してケーシング外に連通する第2通路を
形成し、上記第2通路の第1通路への連通は上記
電球収容空間とケーシング上壁又は下壁との間に
おいて上記第1開口に対向してなし、上記第2通
路の第1通路への連通の左右方向の幅は第1通路
の電球収容空間側の開口よりも狭くかつ上記第1
開口よりも広くなし、上記第2通路の前端は第1
開口よりもケーシングの前側に位置したものであ
るので、灯器を180゜回転させて車体の左右どちら
側に取り付けた場合においても、たとえ長期の使
用によるシール部材の経時劣化等によりケーシン
グ内に雨水等が浸入してもそれを第1通路によつ
て直ちにケーシング外へ排水することができると
ともに、この第1通路による排水構造からケーシ
ング内へ浸入する雨水等を第1通路に連通する第
2通路で受けてその雨水等の直接の浸入を確実に
防止することができ、よつて灯器の取付作業性の
向上維持及び部品の規格化を図りつつ、ケーシン
グ内での水溜りの発生を防止して自動車用灯器の
耐久性の向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
自動車の車体前部における斜視図、第2図は灯器
ケーシングの拡大斜視図、第3図及び第4図はそ
れぞれ第2図の−線及び−線における拡
大断面図である。 5……ケーシング、5b……上壁部、5c……
下壁部、5d……壁部、6……パツキン(シール
部材)、7……レンズ、9……電球収容空間、1
2……第1通路、13……第1開口、14……第
2通路、15……第2開口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 前側が開放され、内部に電球収容空間を形成し
    たケーシングと、該ケーシングにその前側開放端
    を閉塞するようにシール部材を介して装着された
    レンズとを備えた自動車用灯器において、 上記ケーシングの上下壁には上記電球収容空間
    をケーシングの上下壁面に開口する第1開口を介
    してケーシング外に連通する第1通路がそれぞれ
    設けられ、 ケーシングの上下壁には、前端が閉塞しかつ上
    記第1開口側に向けて開口する樋形状の壁部が上
    記電球収容空間に向けて突設されていて、該壁部
    により上記第1通路に連通しかつ水平方向に延び
    る第2通路が形成され、該第2通路の他端はケー
    シングの左右側壁面ないし後壁面に開口する第2
    開口を介してケーシング外に連通しており、 上記第2通路の第1通路への連通は上記電球収
    容空間とケーシング上壁又は下壁との間において
    上記第1開口に対向してなされ、上記第2通路の
    第1通路への連通の左右方向の幅は第1通路の電
    球収容空間側の開口よりも狭くかつ上記第1開口
    よりも広くなし、上記第2通路の前端は第1開口
    よりもケーシングの前側に位置していることを特
    徴とする自動車用灯器。
JP3518581U 1981-03-12 1981-03-12 Expired JPH0110801Y2 (ja)

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