JPH01104748A - 非酸化性環境における耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents
非酸化性環境における耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼Info
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- JPH01104748A JPH01104748A JP25838087A JP25838087A JPH01104748A JP H01104748 A JPH01104748 A JP H01104748A JP 25838087 A JP25838087 A JP 25838087A JP 25838087 A JP25838087 A JP 25838087A JP H01104748 A JPH01104748 A JP H01104748A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、5IJS 304およびSO3304L (
JIS規格)が主に用いられている分野に利用でき、と
くに非酸化性環境における耐食性を改善したオーステナ
イト系ステンレス鋼に関するものである。
JIS規格)が主に用いられている分野に利用でき、と
くに非酸化性環境における耐食性を改善したオーステナ
イト系ステンレス鋼に関するものである。
〈従来の技術〉
18Cr−8Niで代表される5tlS 304鋼は汎
用耐食材料として化学プラント、食品関係その他多くの
産業分野に用いられているが、中高温の硫酸等の非酸化
性の環境には耐食的でなく、この種環境には一般にSU
S 316のグレードの高い材料が通常用いられている
。
用耐食材料として化学プラント、食品関係その他多くの
産業分野に用いられているが、中高温の硫酸等の非酸化
性の環境には耐食的でなく、この種環境には一般にSU
S 316のグレードの高い材料が通常用いられている
。
しかしながら、SUS 316は当該環境に対してコス
ト高な材料であり、これに替わるものが望まれていた。
ト高な材料であり、これに替わるものが望まれていた。
〈発明が解決しようとする問題点〉
本発明はこれに1み、5tlS304あるいは5IJS
304L相当鋼を改善し、SUS 316 とのギャ
ップを埋め、経済的な材料選択の帽を広げようとするも
のである。
304L相当鋼を改善し、SUS 316 とのギャ
ップを埋め、経済的な材料選択の帽を広げようとするも
のである。
く問題点を解決するための手段〉
本発明は、重量%で、
C≦0.08%、 Si≦1.0%。
Mn O,5〜2.0%、 P≦0.040%
。
。
S≦0.020%、 Ni 7.00〜11
.50%。
.50%。
Cr t7.00〜19.00%、 Cu O
,05〜0.405%。
,05〜0.405%。
残部Feおよび不可避的不純物からなることを特徴とす
る非酸化性環境における耐食性に優れたオーステナイト
系ステンレス鋼である。
る非酸化性環境における耐食性に優れたオーステナイト
系ステンレス鋼である。
〈作 用〉
本発明者等らは、ステンレス鋼中微量元素の影響を調査
した結果、微量のCu添加により、非酸化性環境におけ
る耐食性の著しい向上の得られることを見出した。ステ
ンレス鋼へのCuの添加は高耐硫酸用材料としてSUS
316に1.00〜2.50%に添加し、SO531
6Jlとした例が知られているが、この鋼にはMoも添
加されており本発明が対象としている5IJS 304
とSO5316のギ+ツブを埋める鋼とは技術思想を全
く異にしている。
した結果、微量のCu添加により、非酸化性環境におけ
る耐食性の著しい向上の得られることを見出した。ステ
ンレス鋼へのCuの添加は高耐硫酸用材料としてSUS
316に1.00〜2.50%に添加し、SO531
6Jlとした例が知られているが、この鋼にはMoも添
加されており本発明が対象としている5IJS 304
とSO5316のギ+ツブを埋める鋼とは技術思想を全
く異にしている。
第1図に5ljS 316 Jlと比較して本発明鋼の
Cu添加量と腐食減量との関係を示す。
Cu添加量と腐食減量との関係を示す。
本発明の骨子はCuを0.05〜0.40%の微量添加
することであり、これにより18Cr −8Ni系ステ
ンレス鋼の非酸化性環境での耐食性を改善したもので、
その程度はSO3316よりは劣るものの、微ICuを
添加しない鋼に比べるとはるかに改善されている。
することであり、これにより18Cr −8Ni系ステ
ンレス鋼の非酸化性環境での耐食性を改善したもので、
その程度はSO3316よりは劣るものの、微ICuを
添加しない鋼に比べるとはるかに改善されている。
Cu O,05%未満では、添加効果が殆どなく、また
0、40%を越えて添加しても効果が飽和するためコス
ト的にメリットはない、そこで本発明ではCuの含育量
を0.05〜0.40%に限定する。
0、40%を越えて添加しても効果が飽和するためコス
ト的にメリットはない、そこで本発明ではCuの含育量
を0.05〜0.40%に限定する。
次に他の主要元素の限定理由を述べる。
CはN t * N * M nとならんで重要なオ
ーステナイト生成元素であるが、多量に存在する場合に
は溶接部での鋭敏化が顕著になるため上限を0.08%
とした。鋼中C量が0.02%以下となった場合には鋭
敏化が著しく抑制されるので0.02%以下にすること
が望ましい。
ーステナイト生成元素であるが、多量に存在する場合に
は溶接部での鋭敏化が顕著になるため上限を0.08%
とした。鋼中C量が0.02%以下となった場合には鋭
敏化が著しく抑制されるので0.02%以下にすること
が望ましい。
Siは脱酸元素として必要であるが1.0%を越えると
機械的性質が劣化するので本発明ではその上限は1.0
%とする。
機械的性質が劣化するので本発明ではその上限は1.0
%とする。
Pは不純物として混入するが0.040%を越えると耐
食性を劣化させるので、本発明では上限は0.040%
とする。
食性を劣化させるので、本発明では上限は0.040%
とする。
MnはSi同様脱酸作用がある。2%を越えるとマンガ
ン硫化物の析出物が孔食の起点となり易いため、上限を
2%とした。なお、0.5%より低いと強度不足となる
ので下限を0.5%とした。
ン硫化物の析出物が孔食の起点となり易いため、上限を
2%とした。なお、0.5%より低いと強度不足となる
ので下限を0.5%とした。
不純物として混入するSは耐酸性を劣化させるので0.
02%以下に限定される。
02%以下に限定される。
N口よオーステナイト生成元素、として重要で、安定な
オーステナイト組織を与える。オーステナイト系ステン
レス鋼としての一般的な耐食性をコスト的に割高になら
ぬ範囲で確保するには、7.00〜11.50%必要で
ある。
オーステナイト組織を与える。オーステナイト系ステン
レス鋼としての一般的な耐食性をコスト的に割高になら
ぬ範囲で確保するには、7.00〜11.50%必要で
ある。
Crはステンレス鋼の必須元素であり、オーステナイト
系ステンレス鋼としての一般的な耐食性を得るためには
17.00%以上は必要である。また19.00%を越
えるとSUS 316よりも廉価な綱を提供するという
本発明の主旨からは〜ずれるため17.00〜19.0
0%に限定した。
系ステンレス鋼としての一般的な耐食性を得るためには
17.00%以上は必要である。また19.00%を越
えるとSUS 316よりも廉価な綱を提供するという
本発明の主旨からは〜ずれるため17.00〜19.0
0%に限定した。
〈実施例〉
第1表に示す化学組成の鋼材を5.0mm板厚まで熱間
圧延し、ついで1080℃×5分の固溶化熱処理を施し
た。板厚中央より 3.0nIIIlt X 25.O
w X 40.Olの試片を切り出し全表面をエメリー
紙400番にて湿式研磨し、試験に供した。
圧延し、ついで1080℃×5分の固溶化熱処理を施し
た。板厚中央より 3.0nIIIlt X 25.O
w X 40.Olの試片を切り出し全表面をエメリー
紙400番にて湿式研磨し、試験に供した。
酸腐食は沸騰1%塩酸中6時間浸漬および60℃。
10%硫酸中24時間浸漬の2種類を実施した。結果は
第1表に腐食減量で示す、いずれの非酸化性酸において
もCuの微量添加効果が大きい。
第1表に腐食減量で示す、いずれの非酸化性酸において
もCuの微量添加効果が大きい。
なお本発明の主旨は鋼板、調帯、および鋼管のいずれを
問わず適用し得るものである。
問わず適用し得るものである。
〈発明の効果〉
本発明は1日−8系統の鋼にCuを微量添加することに
より、非酸化性環境、特に非酸化性酸中における耐食性
を飛躍的に向上させたもので、その経済的意義は大きい
。
より、非酸化性環境、特に非酸化性酸中における耐食性
を飛躍的に向上させたもので、その経済的意義は大きい
。
第1図はCu添加による腐食減量に及ぼす効果を示す図
である。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 第1図 Cu量 (%)
である。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 第1図 Cu量 (%)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 重量%で、 C≦0.08%、Si≦1.0%、 Mn0.5〜2.0%、P≦0.040%、S≦0.0
20%、Ni7.00〜11.50%、Cr17.00
〜19.00%、Cu0.05〜0.40%、残部Fe
および不可避的不純物からなることを特徴とする非酸化
性環境における耐食性に優れたオーステナイト系ステン
レス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25838087A JPH01104748A (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 非酸化性環境における耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25838087A JPH01104748A (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 非酸化性環境における耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01104748A true JPH01104748A (ja) | 1989-04-21 |
Family
ID=17319437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25838087A Pending JPH01104748A (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 非酸化性環境における耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01104748A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8531857B2 (en) | 2007-09-10 | 2013-09-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Power supply device and method for driving the same |
JP2019502021A (ja) * | 2015-12-23 | 2019-01-24 | ポスコPosco | シワ抵抗性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼管 |
-
1987
- 1987-10-15 JP JP25838087A patent/JPH01104748A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8531857B2 (en) | 2007-09-10 | 2013-09-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Power supply device and method for driving the same |
JP2019502021A (ja) * | 2015-12-23 | 2019-01-24 | ポスコPosco | シワ抵抗性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼管 |
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