JPH03173746A - 低Ｃｒ、省Ｎｉ型高耐食二相系ステンレス鋼 - Google Patents
低Ｃｒ、省Ｎｉ型高耐食二相系ステンレス鋼Info
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- JPH03173746A JPH03173746A JP31328789A JP31328789A JPH03173746A JP H03173746 A JPH03173746 A JP H03173746A JP 31328789 A JP31328789 A JP 31328789A JP 31328789 A JP31328789 A JP 31328789A JP H03173746 A JPH03173746 A JP H03173746A
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- stainless steel
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、高温低濃度塩化物環境における使用に適し
た高耐食二相系ステンレス鋼に関する。
た高耐食二相系ステンレス鋼に関する。
二相系ステンレス鋼は、フェライト（α）とオーステナ
イト（γ）相から成るステンレスで、その優れた耐食性
、高強度等の利点から石油生産産業で主として油井管に
利用されている。既存の二相系ステンレス鋼としてはＳ
Ｏ５３２９Ｊ、Ｌが代表的で１次のような成分組成を有
している。
イト（γ）相から成るステンレスで、その優れた耐食性
、高強度等の利点から石油生産産業で主として油井管に
利用されている。既存の二相系ステンレス鋼としてはＳ
Ｏ５３２９Ｊ、Ｌが代表的で１次のような成分組成を有
している。
このような油井管用二相系ステンレス鋼は、耐食性の点
で優れている反面、非常に高価であり、高温高濃度塩化
物環境である油井環境に比べ比較的マイルドな高温低濃
度塩化物環境で使用される場合（例えば給湯管等に使用
される場合）、コスト的に割高となる。
で優れている反面、非常に高価であり、高温高濃度塩化
物環境である油井環境に比べ比較的マイルドな高温低濃
度塩化物環境で使用される場合（例えば給湯管等に使用
される場合）、コスト的に割高となる。
一方、高温低濃度塩化物環境用材料としては５ＵＳ３０
４Ｌ、 ５ＵＳ３１６Ｌの使用も考えられるが、これら
の材料の耐食性限界温度は各々８０℃。
４Ｌ、 ５ＵＳ３１６Ｌの使用も考えられるが、これら
の材料の耐食性限界温度は各々８０℃。
１２０℃と言われており、これ以上の温度での使用には
問題が生ずる。
問題が生ずる。
本発明は従来技術の以上のような問題に鑑み創案された
もので、高温低濃度塩化物環境における使用で充分な耐
食性を示し、且つコスト的に割安な低Ｃｒ、省Ｎｉの高
耐食二相系ステンレス鋼を提供せんとするものである。
もので、高温低濃度塩化物環境における使用で充分な耐
食性を示し、且つコスト的に割安な低Ｃｒ、省Ｎｉの高
耐食二相系ステンレス鋼を提供せんとするものである。
そのため本発明の二相系ステンレス鋼は、Ｃ： ０．０
３％以下、Ｓｉ：１％以下、Ｍｎ：１％以下、Ｐ ：
０．０４％以下、Ｓ ： ０．０３％以下、Ｃｒ ：
１ｇ〜２２％、Ｎｉ：３〜５％、Ｍｏ：１〜３％、Ｎ
： ０，０８〜０．２０％を含有し、残部Ｆｅ及び不可
避的不純物から成る組成を有し、且つフェライト量が３
０〜７０％であることを基本的特徴としている。
３％以下、Ｓｉ：１％以下、Ｍｎ：１％以下、Ｐ ：
０．０４％以下、Ｓ ： ０．０３％以下、Ｃｒ ：
１ｇ〜２２％、Ｎｉ：３〜５％、Ｍｏ：１〜３％、Ｎ
： ０，０８〜０．２０％を含有し、残部Ｆｅ及び不可
避的不純物から成る組成を有し、且つフェライト量が３
０〜７０％であることを基本的特徴としている。
以下本発明の構成として規定された成分組成及びフェラ
イト量の限定理由につき説明する。
イト量の限定理由につき説明する。
Ｃ：カーバイト析出を促進し、耐食性劣化を促す元素で
ある。既存の二相系ステンレス鋼の代表格であるＳＵＳ
３２９Ｊ、Ｌと同様に０．０３％以下とした。
ある。既存の二相系ステンレス鋼の代表格であるＳＵＳ
３２９Ｊ、Ｌと同様に０．０３％以下とした。
Ｓｉ：耐食性向上に有効なフェライト形成元素であり、
なるべく多量に添加したいが、フェライト量を抑制する
ため１％以下に限定した。
なるべく多量に添加したいが、フェライト量を抑制する
ため１％以下に限定した。
Ｍｎ：脱酸剤として有効な元素であるが、耐食性の観点
からは極力微量にすることが望ましい１通常の製造プロ
セスを考慮し、１％以下とした。
からは極力微量にすることが望ましい１通常の製造プロ
セスを考慮し、１％以下とした。
Ｐ：不純物として少ない方が望ましく、耐食性を劣化さ
せるので０．０４％以下とした。
せるので０．０４％以下とした。
Ｓ：熱間加工性、耐孔食性を劣化させるので０．０３％
以下に限定した。
以下に限定した。
Ｃｒ：耐食性維持のための基本成分であり、フェライト
形成元素の１つでもある。一定の耐食性を維持し、且つ
フェライト量を抑制するため１８％以上２２％以下の範
囲とした。
形成元素の１つでもある。一定の耐食性を維持し、且つ
フェライト量を抑制するため１８％以上２２％以下の範
囲とした。
Ｎｉ：耐食性に有効な成分であるが、高価であるため相
比を考慮し、３％以上５％以下の範囲とした。
比を考慮し、３％以上５％以下の範囲とした。
Ｍｏ：耐食性に有効な成分であるが、高価であるため、
１％以上３％以下の範囲とした。
１％以上３％以下の範囲とした。
Ｎ ：耐食性向上のため有効な元素であるが、熱処理を
施すと炭窒化物を生成し、耐食性を劣化させる。しかし
ながらその添加により耐食性が向上するので、その効果
が認められる０、０８％以上０．２０％以下に限定した
。
施すと炭窒化物を生成し、耐食性を劣化させる。しかし
ながらその添加により耐食性が向上するので、その効果
が認められる０、０８％以上０．２０％以下に限定した
。
フェライト量：フェライト量３０％〜７０％の範囲外の
二相系ステンレス鋼は、その範囲内のものに比較して耐
食性について著しく劣るので、上記の範囲内に限定した
。
二相系ステンレス鋼は、その範囲内のものに比較して耐
食性について著しく劣るので、上記の範囲内に限定した
。
以下本発明の具体的実施例につき説明する。
下表に示す成分組成を示す本発明ｍ１乃至３、比較鋼４
乃至７及び従来鋼８乃至１０を供試材として、孔食電位
の測定及び隙間腐食試験を行なった。
乃至７及び従来鋼８乃至１０を供試材として、孔食電位
の測定及び隙間腐食試験を行なった。
これらの供試鋼のうち、比較鋼４乃至７は本発明鋼の一
部の成分（１又は２成分）を低減又は増加したものであ
り、比較ｍ４及び５はＳｉ量とＭｎ量を増加したもの、
比較鋼６はＭｎ ｉｋを増加したもの、比較１１７はＭ
ｎ量を増加し、Ｎｉ量を低減したものである。又、従来
鋼８はＪＩＳ ＳＵＳ ３２９Ｊ、Ｌ、従来鋼９はＪＩ
Ｓ ５Ｏ５３１６Ｌ、従来鋼１０はＪＩＳ ５ＩＪＳ
３０４Ｌに該当する。
部の成分（１又は２成分）を低減又は増加したものであ
り、比較ｍ４及び５はＳｉ量とＭｎ量を増加したもの、
比較鋼６はＭｎ ｉｋを増加したもの、比較１１７はＭ
ｎ量を増加し、Ｎｉ量を低減したものである。又、従来
鋼８はＪＩＳ ＳＵＳ ３２９Ｊ、Ｌ、従来鋼９はＪＩ
Ｓ ５Ｏ５３１６Ｌ、従来鋼１０はＪＩＳ ５ＩＪＳ
３０４Ｌに該当する。
更に隙間腐食試験は、第１図に示されるように上記供試
材（１）を平板状にすると共に１円柱状に成形してその
一平面側に第２図（ａ）（ｂ）に示されるように放射状
に溝状の隙間（３）を設けた試験用治具（２）と共に、
これらをボルト・ナツト（４ａ） （４ｂ）及びワッシ
ャ（５）で前記供試材（１）に取ＨＣｆｉ水溶液中に２
４時間浸漬し行なわれた。又、孔食電位の測定も６０℃
の５％Ｎａ（４＋Ｈ（、Ｑ （ｐｌ！＝４）水溶液中で
実施された。これらの隙間腐食度と孔食電位も下記衣に
併せて示す。
材（１）を平板状にすると共に１円柱状に成形してその
一平面側に第２図（ａ）（ｂ）に示されるように放射状
に溝状の隙間（３）を設けた試験用治具（２）と共に、
これらをボルト・ナツト（４ａ） （４ｂ）及びワッシ
ャ（５）で前記供試材（１）に取ＨＣｆｉ水溶液中に２
４時間浸漬し行なわれた。又、孔食電位の測定も６０℃
の５％Ｎａ（４＋Ｈ（、Ｑ （ｐｌ！＝４）水溶液中で
実施された。これらの隙間腐食度と孔食電位も下記衣に
併せて示す。
上記表から明らかなように、比較＃Ｉ４乃至７と従来鋼
９及び１０は隙間腐食度が３以上であるのに対し、本発
明ｌ１１乃至３及び従来鋼８は３以下である。又、孔腐
食電位についても、比較１１４乃至７と従来＃Ａ９及び
１０は２００以下であるのに対し、本発明ｗＡｌ乃至３
は従来鋼８と同様に２００以上である。このように本発
明鋼１乃至３はＳｉ、 Ｋｎ ｔｔ １％以下に低減し
、且つＮｉを３％以上５％以下にしているにも拘らず。
９及び１０は隙間腐食度が３以上であるのに対し、本発
明ｌ１１乃至３及び従来鋼８は３以下である。又、孔腐
食電位についても、比較１１４乃至７と従来＃Ａ９及び
１０は２００以下であるのに対し、本発明ｗＡｌ乃至３
は従来鋼８と同様に２００以上である。このように本発
明鋼１乃至３はＳｉ、 Ｋｎ ｔｔ １％以下に低減し
、且つＮｉを３％以上５％以下にしているにも拘らず。
優れた耐食性を示している（又１本発明ｍｌ乃至３は従
来ｗ４８に比べてＣｒ、 Ｎｉ、 Ｍｏを低減している
にも拘らず、該鋼と同様耐食性に優れている）。
来ｗ４８に比べてＣｒ、 Ｎｉ、 Ｍｏを低減している
にも拘らず、該鋼と同様耐食性に優れている）。
以上詳述したように本発明の構成によれば、高温低濃度
塩化物環境で充分な耐食性を示す低Ｃｒ 、省Ｎｉタイ
プのフェライト・オーステナイト二相系ステンレス鋼が
得られることになり、又、従来のフェライト・オーステ
ナイト二相系ステンレス鋼よりも製造コスト的に安価で
済むことになる。
塩化物環境で充分な耐食性を示す低Ｃｒ 、省Ｎｉタイ
プのフェライト・オーステナイト二相系ステンレス鋼が
得られることになり、又、従来のフェライト・オーステ
ナイト二相系ステンレス鋼よりも製造コスト的に安価で
済むことになる。
第１図は本発明の一実施例において耐食性評価に用いた
隙間腐食試験において使用される供試材試験片の外観を
示す斜視図、第２図（ａ） （ｂ）は当該隙間腐食試験
において使用された試験用治具の外観を示す説明図であ
る。 図中、（１）は供試材、（２）は試験用治具、（３）は
隙間、（４ａ） （４ｂ）はボルト・ナツト、（５）は
ワッシャを各示す。 ４
隙間腐食試験において使用される供試材試験片の外観を
示す斜視図、第２図（ａ） （ｂ）は当該隙間腐食試験
において使用された試験用治具の外観を示す説明図であ
る。 図中、（１）は供試材、（２）は試験用治具、（３）は
隙間、（４ａ） （４ｂ）はボルト・ナツト、（５）は
ワッシャを各示す。 ４
Claims (1)
- Ｃ：０．０３％以下、Ｓｉ：１％以下、Ｍｎ：１％以下
、Ｐ：０．０４％以下、Ｓ：０．０３％以下、Ｃｒ：１
８〜２２％、Ｎｉ：３〜５％、Ｍｏ：１〜３％、Ｎ：０
．０８〜０．２０％を含有し、残部Ｆｅ及び不可避的不
純物から成る組成を有し、且つフェライト量が３０〜７
０％であることを特徴とする低Ｃｒ、省Ｎｉ型高耐食二
相系ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31328789A JPH03173746A (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | 低Ｃｒ、省Ｎｉ型高耐食二相系ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31328789A JPH03173746A (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | 低Ｃｒ、省Ｎｉ型高耐食二相系ステンレス鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03173746A true JPH03173746A (ja) | 1991-07-29 |
Family
ID=18039399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31328789A Pending JPH03173746A (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | 低Ｃｒ、省Ｎｉ型高耐食二相系ステンレス鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03173746A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1838890A1 (en) * | 2004-12-27 | 2007-10-03 | Posco | Duplex stainless steel having excellent corrosion resistance with low nickel |
| KR101230134B1 (ko) * | 2010-09-17 | 2013-02-05 | 주식회사 포스코 | 듀플렉스 스테인리스강 및 이를 이용하여 제조된 케이블 트레이 |
| JP2013199679A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp | 耐高温乳酸腐食性に優れたステンレス鋼及びその使用方法 |
| CN104357751A (zh) * | 2014-10-24 | 2015-02-18 | 无锡乐华自动化科技有限公司 | 一种阀门双相不锈钢材料及其制备方法 |
-
1989
- 1989-12-04 JP JP31328789A patent/JPH03173746A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1838890A1 (en) * | 2004-12-27 | 2007-10-03 | Posco | Duplex stainless steel having excellent corrosion resistance with low nickel |
| EP1838890A4 (en) * | 2004-12-27 | 2008-02-20 | Posco | DUPLEX STAINLESS STEEL HAVING EXCELLENT CORROSION RESISTANCE AND LOW NICKEL CONTENT |
| JP2008525636A (ja) * | 2004-12-27 | 2008-07-17 | ポスコ | ニッケル低減型高耐食性二相ステンレス鋼 |
| KR101230134B1 (ko) * | 2010-09-17 | 2013-02-05 | 주식회사 포스코 | 듀플렉스 스테인리스강 및 이를 이용하여 제조된 케이블 트레이 |
| JP2013199679A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp | 耐高温乳酸腐食性に優れたステンレス鋼及びその使用方法 |
| CN104357751A (zh) * | 2014-10-24 | 2015-02-18 | 无锡乐华自动化科技有限公司 | 一种阀门双相不锈钢材料及其制备方法 |
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