JPH01104187A - 酵素法による環状ラクトンの製法 - Google Patents

酵素法による環状ラクトンの製法

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JPH01104187A
JPH01104187A JP26321487A JP26321487A JPH01104187A JP H01104187 A JPH01104187 A JP H01104187A JP 26321487 A JP26321487 A JP 26321487A JP 26321487 A JP26321487 A JP 26321487A JP H01104187 A JPH01104187 A JP H01104187A
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solvent
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cyclic lactone
enzyme
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JP26321487A
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Shoichi Shimizu
清水 祥一
Tsuneo Yamane
恒夫 山根
Yoshikazu Kojima
小島 義和
Takayuki Ichiyanagi
一柳 貴之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ル吸q旦カ [産業上の利用分ツコ 本発明は、環状ラクトンの製法に関し、特に酵素により
、ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸を基質として、環状ラクト
ンの収率を良好に制御できる製法に関するものである。
[従来の技術] 環状ラクトン、特に環の員数が大きいラクトン(大環状
ラクトン)は、香料等に有用である。このラクトンの製
法としては従来種々の方法が提案されている。
例えば、ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸とトリフェニルホス
フィン及び(C5H4NS)2との反応により合成する
方法(J、Am、Chem、Soc、、96(I7) 
5614(I974))、あるいは、n−Bu2SnO
を触媒として合成する方法(J、Am、Chem、So
c、、102(25) 75B7(I980) ’)あ
るいはα・ω−ジ(メタルオキシ)アルカンを活性ハロ
ゲンと接触することにより合成する方法(特公昭60−
24107号)等が知られている。
この他にも環状ケトン等から合成する方法が知られてい
る。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、これらの製法は、反応条件のコントロールが厳
しく、製造時の操作が複雑であるという問題点かあフた
。更に、それ以上に問題なのは、収率が低く(60重量
%以下)、不純物として副産物の生成量も多いことであ
った。そのため、不純物の分離に多くの工程を要し収部
:も一層低くならざるをえなかった。
このような理由から、これら従来の方法は、工業的に利
用し難く、従って、製造された環状ラクトンも極めて高
価なものとならざるをえず、香料等の用途に広く利用し
たくてもできないのが現状であった。
え胛q橡成 そこで、本発明は、上記問題点を解決し、容易に反応が
コントロールでき、゛簡単な工程・操作で、収率が高く
、副生成物が極めて少ない環状ラクトンの製法を実現す
ることを目的としてなされたものであり、次のような構
成をなすものである。
[問題点を解決するための手段] 即ち、本発明の要旨とするところは、 下記式(I) HO−(CH2)。−COOI−1式(I)(ただし、
式中、nは4〜19の整数を表す。)で示されるω−ヒ
ドロキシ直鎖飽和脂肪酸を基質とし、酵素リパーゼを触
媒として、溶媒中で基質の分子内エステル縮合反応を行
うことにより、下記式(II) (CH2)。    1 (ただし、式中、nは4〜19の整数を表す。)で表さ
れる環状ラクトンを合成するに際して、反応系全体の水
分量、溶媒中の水分量または酵素リパーゼ蛋白質への結
合水の量を調整することにより、環状ラクトンの収率を
制御することを特徴とする酵素法による環状ラクトンの
製法にある。
[作用コ 酵素リパーゼは、ω−ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸を基質
゛として、その水酸基とカルボキシル基とを選択的に反
応させて、分子内エステル結合を形成し、環状ラクトン
を生成する。このとき、酵素反応には水分量が極めて重
要な役割を果たす。即ち、反応系における水分の存在量
により、環状ラクトンの収量及びそれに伴い副生成物の
生成量も顕著に変化する。これは、おそらく酵素蛋白質
に結合した水分がその酵素活性に極めて敏感な影響を及
ぼしているものと解される。
反応系における水分は、溶媒中の自由水として存在して
いるものと、酵素リパーゼ蛋白質に結合した水分(以下
結合水という。)とが存在するが、反応系の水分量のコ
ントロールは、十分に乾燥した溶媒中に所定量の水を添
加することにより、達成される。自由水の量は、溶媒中
での濃度を、カールフィッシャ モイスチャーメータに
より測定することにより容易に決定できるが、自由水の
量が判明すれば、反応系に添加された水分量の収支から
結合水の量も容易に決定することができる。
ここで特に原料の調製、反応予備段階あるいは反応中で
の系内の水分量のコントロールの容易化あるいは安定化
を図るため、水分を溶質とする溶解度が低い溶媒、即ち
水が難溶性な溶媒を使用することが好ましい。これは溶
媒に包囲されている酵素に対する反応系外からの水分の
浸入速度あるいは酵素から反応系外への水分の離脱速度
が極めて低くなり、初期の水分量を長期間維持するため
と解される。溶媒における水の溶解度としては、1.0
%(重量%をいう。以下同じ)以下である場合が、反応
系全体の水分量(総水分量)をコントロールする上で、
最も好ましい範囲である。
総水分量については、0.1・1〜0.25%に、ある
いは溶媒中の水分量(自由水量)については、0.02
〜0.05%に、調整することが、収率上はぼ最高の数
値が得られ、副生成物もほとんど生じないことから、工
業的製造上好ましい範囲である。
結合水量、自由水量あるいは反応系の総水分量に応じた
環状ラクトンの収率と副生成物の量とを概略的に表すと
、図のグラフに示すごとくとなる。
即ち、水分量をコントロールすれば、他の条件は酵素反
応に必要な當温附近の極めて穏やかな温度を維持するだ
けで、収率を極めて容易かつ安定にコントロールできる
ものである。
本発明で使用できる酵素リパーゼとしては、次のJ、う
なものが挙げられる。
即ち、アスペルギルス ニガー(Asperg i I
 Iusn iger)、キャンディダ シリンドラセ
ア(Cand ida cyl 1ndracea)、
クロモバクテリウム ビスコサム(Chromobac
terium viscosum)、ジオトリカム キ
ャンデイダム(Geotrichum candicl
um)、フミコーラ ラヌジノーサ(tlumicol
a Ianuginosa)、ムコール ジャバニカス
(Mucor javanicus) 、シュードモナ
ス フルオレセンス(Pseudomonas flu
orescence)、シュードモナス フラジ(Ps
eud。
monas fragi)、リゾプス アルヒザス(R
hizopus arrhizus)、リゾプス デレ
マー(Rhizopus delemar)、トルロプ
シス エルノビ−(Torulopsis ernob
ii)等の微生物から得られる微生物産生リパーゼが挙
げられ、その他として膵臓リパーゼ、子牛リパーゼ等で
ある。
これらのリパーゼは単体で用いてもよいが、通常、珪藻
土等に担持させた粉末体の形で用いられる−− またω−ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸としては、次のよう
なものが挙げられる。
即ち、5−ヒドロキシペンタン酸、6−ヒドロキシヘキ
サン酸、7−ヒドロキシへブタン酸、8−ヒドロキシオ
クタン酸、9−ヒドロキシノナン酸、10−ヒドロキシ
デカン酸、11−ヒドロキシウンデカン酸、12−ヒド
ロキシドデカン酸、13−ヒドロキシトリデカン酸、1
4−ヒドロキシテトラデカン酸、15−ヒドロキシペン
タデカン酸、16−ヒドロキシウンデカン酸、17−ヒ
ドロキシウンデカン酸、1日−ヒドロキシオクタデカン
酸、19−ヒドロキシノナデカン酸、20−ヒドロキシ
エイコサン酸等である。
上記ω−ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸を基質とし、上記酵
素リパーゼを触媒として、溶媒中で分子内エステル縮合
反応を行うことにより、生成する環状ラクトンの対応す
るものは、シクロペンタライド、シクロへキサライド、
シフ[lヘプタライド、シクロオクタライド、シクロノ
ナライド、シクロオクタライド、シクロウンデカノライ
ド、シクロトチカッライド、シクロウンデカノライド、
シクロテトラゾカッライド、シクロベンタデカッライド
、シクロウンデカノライド、シクロウンデカノライド、
シクロウンデカノライド、シクロウンデカノライド、シ
クロエイコサンノライド等が挙げられる。
上記溶媒としては、酵素反応に対して溶媒として安定な
挙動を示すものであれば、酵素反応の溶媒として用いら
れる各種の溶媒が採用できる。この内でも、特に水を溶
質とした場合にその溶解度が低い溶媒が反応系における
水分量のコントロールが容易である。
例えば、特に高収用を望む場合に、ベンゼン、トルエン
、n−ヘキサン、n−へブタン、n−オクタン、イソオ
クタン、シクロヘキサン等を用いると、系内の総水分量
、溶媒中の自由水の量及び酵素リパーゼ蛋白質への結合
水の量を低くコントロールすることが極めて容易になり
、製造装置が簡素化でき、取扱も容易となる。これらの
溶媒への水の溶解度は20℃〜40℃で1.0%以下で
あり、この範囲が高収率にとって好適な範囲である。
酵素反応は、最も簡易には、通常知られた乾燥方法によ
り十分に乾燥した溶媒に、ω−ヒドロキシ直鎖飽和脂肪
酸を溶解して適当な濃度の溶液とし、その溶液中に酵素
リパーゼを担持した粉体を分散・懸濁させ、0℃〜80
℃(酵素活性の点から好ましくは20℃〜50℃)に数
時間維持することによりなされる。
上記ω−ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸の溶液の濃度は、0
.2%以下に調整すれば、副生成物を抑制する効果が向
上する。
ル肌q効】 本発明は上述のごとく構成されているため、水分量をコ
ントロールするだけで、ω−ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸
から酵素反応により得られる環状ラクトンの収率を容易
に制御することができる。
その水分量によっては、収率を95%以上とし、副生成
物をほぼゼロとすることも可能である。特に溶媒として
水の溶解度が低い溶媒を用いると、簡易な製造装置でも
製造時に水分量のコントロールが容易となり、より一層
、収率と副生成物量とをコントロールし易くなる。特に
粉末のリパーゼを用いれば、反応後、リパーゼ粉末を濾
過し、溶媒を減圧濃縮等で除去するという簡単な操作で
高純度の環状ラクトンが得られる。
[実施例コ 次に、実施例にて更に詳細に説明する。
・実施例−1 種々の添加水分量で、酵素リパーゼとしてシュードモナ
ス フルオレセンス(Pseudomonas flu
rescence)産生のリパーゼ(大野製薬■製リパ
ーゼP)を、溶媒としてベンゼンを、ω−ヒドロキシ直
鎖飽和脂肪酸として8−ヒドロキシオクタン酸、15−
ヒドロキシペンタデカン酸または18−ヒドロキシオク
タデカン酸を用い、40℃の雰囲気下の閉鎖系で撹拌し
つつ、7時間、分子内エステル縮合させ、環状ラクトン
を生成させ、その収率を求めた。溶媒中でのω−ヒドロ
キシ直鎖飽和脂肪酸の濃度は0.1%とした。
その結果を第1表〜第3表に示す。
第1衷 [基質:15−ヒドロキシペンタデカン酸][酵素:シ
ュードモナス フルオレセンス(Pseudomona
s fluorescence)産生iノノイーゼ][
溶媒:ベンゼン] 第2表 [基質:8−ヒドロキシオクタン酸コ [酵素:シュードモナス フルオレセンス(Pseud
omonas fluorescence)産生リバー
ゼコ[溶媒:ベンゼン] 第3表 [基質: 18−ヒドロキシオクタデカン酸コ[酵素:
シュードモナス フルオレセンス(Pseudomon
as fluorescence)産生リバーゼコ[溶
媒:ベンゼン] ・実施例−2 実施例−1と同様な条件下で、各種ω−ヒドロキシ直鎖
飽和脂肪酸について、総水分量0.12〜0.14%、
溶媒中の自由水0.023〜0゜026%、結合水0.
018〜0.028g/gの範囲での最大収率を測定し
た。その結果を第4衷に示す。
第4表 [酵素:シュードモナス フルオレセンス(Pseud
omonas fluorescence)産生リパー
ゼコ[溶媒:ベンゼン] ・実施例−3 溶媒をトルエンに替え、実施例−2と同様な条件下で各
種ω−ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸について、総水分量0
.23〜0.27%、溶媒中の自由水0.041〜0.
044%、結合水0.037〜0.043g/gの範囲
での最大収率を測定した。その結果を第5表に示す。
第5表 [酵素:シュードモナス フルオレセンス(Pseuc
lomonas fluorescence)産生リパ
ーゼ][溶媒: トルエンコ ・実施例−4 酵素リパーゼとして、シュードモナス フラジ(Pse
udomonas fragi )産生のリパーゼ(サ
ラポロビール■製リパーゼB“サラポロ″)を用い、溶
媒としてベンゼンを、ω−ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸と
して15−ヒドロキシペンタデカン酸を用い、40℃の
雰囲気下で、添加の水分量を変化させて分子内エステル
縮合させ、環状ラクトンを生成させ、その収率を求めた
。溶媒中でのω−ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸の潤度は0
.1%とした。
その結果を第6表に示す。
第6表 [基質:15−ヒドロキシペンタデカン酸コ[酵素:シ
ュードモナス フラジ(Pseudomonasfra
gi )産生リパーゼコ [)容媒:ベンゼン] ・実施例−5 15−ヒドロキシペンタデカン酸(基質)尤こついて、
その溶媒中の潤度を変えて、酵素リパーゼとしてシュー
ドモナス フルオレセンス(Pseud。
monas fluorescence)を使用し、溶
媒としてベンゼンを使用し、総水分量0.224%(溶
媒中の自由水0.044%、酵素蛋白質への結合水0゜
044g/g)の条件下での、収率、副生成物量及び基
質残量を測定した。
上記総水分量は、反応系に添加した水分量であり、自由
水の量は混合30分後にほぼ平衡に達した時の測定値で
あり、結合水の量は総水分量から自由水を差し引き、乾
燥無水酵素粉末重量で除した値である。
その結果を第7衷に示す。
第7衷 [酵素:シュードモナス フルオレセンス(Pseud
omonas fluorescence)産生リパー
ゼ][基質:15−ヒドロキシペンタデカン酸コ[)容
媒:ベンゼンコ ◆実施例−6 実施例−5と同様に、15−ヒドロキシペンタデカン酸
(基質)について、その溶媒中の潤度を変えて、酵素リ
パーゼとしてシュードモナス フルオレセンス(Pse
udomonas fluorescence)を使用
し、溶媒としてベンゼンを使用し、総水分量0゜126
%(溶媒中の自由水0.024%、酵素蛋白質への結合
水0.025g/g)の条件下での、収率、副生成物量
及び基質残量を測定した。
その結果を第8表に示す。
第8表 [酵素:シュードモナス フルオレセンス(Pseud
omonas fluorescence)産生リパー
ゼコ[基質:15−ヒドロキシペンタデカン酸コ[溶媒
:ベンゼンコ ・実施例−7 1日−ヒドロキシオクタデカン酸(基質)゛について、
その溶媒中の濃度を変えて、酵素リパーゼとしてシュー
ドモナス フルオレセンス(PSeLIdOmonas
 fluorescence>産生リパーゼを使用し、
溶媒としてベンゼンを使用し、総水分Ji0. 126
(溶媒中の自由水0.024%、酵素蛋白質への結合水
0.025g/g)の条件下での、収率、副生成物量及
び基質残量を測定した。
その結果を第9表に示す。
第9表 [酵素:シュードモナス フルオレセンス(Pseud
omonas fluorescence)産生リパー
ゼ][基質: 18−ヒドロキシオクタデカン酸コ[)
容媒:ベンゼンコ 第1表〜第3衷の結果から、水分量と収率とは図に示す
ような十分な相関性があることがわかる。
特に、総水分量0.11〜0.25%、溶媒中の自由水
0.02〜0.05%あるいは酵素蛋白質への結合水は
蛋白質1gあたり0.02〜0゜05g (シュードモ
ナス フルオレセンス(Pseudomonas fl
uorescence)産生リパーゼの場合)または0
.01〜0.02g(シュードモナス フラジ(Pse
udomonas fragi )産生のリパーゼの場
合)の範囲が、収率も高く副生成物も生じていす、工業
的にも有用である。
従って、添カルの総水分量、溶媒中の自由水あるいは酵
素蛋白質への結合水の量をコントロールすれば、環状ラ
クトンの収率を容易にコントロールができる。更に、十
分に収率の高い領域に系をコントロールすることができ
、工業的にも極めて有用な製造方法を提供できる。また
、水分量は副生成物の量にも相関性が、あることから、
高収率でかつ副生成物が極めて少ない領域にもコントロ
ールできる。
特にベンゼンやトルエン等の、水を溶解しにくい溶媒の
場合は、反応前の調整時や反応中に系での水分の存在量
がほとんど変化せず、安定した反応が実現でき、簡便な
反応装置でよく、特別な反応装置は必要としない。
また、第4衷及び第5衷に示すごとく、収率は非常に高
く、特に炭素数15の15−ヒドロキシペンタデカン酸
が、はぼ95%と驚異的な高収率である。
また、第7表、第8衷及び第9衷に示すごとく、基質)
3度は0.10%以下の範囲が、特に収率が高く、副生
成物も生じない。
【図面の簡単な説明】
図は水分量と収率及び副生成物量との関係を示すグラフ
である・

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式( I ) HO−(CH_2)_n−COOH式( I )(ただし
    、式中、nは4〜19の整数を表す。)で示されるω−
    ヒドロキシ直鎖飽和脂肪酸を基質とし、酵素リパーゼを
    触媒として、溶媒中で基質の分子内エステル縮合反応を
    行うことにより、下記式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼式(II) (ただし、式中、nは4〜19の整数を表す。)で表さ
    れる環状ラクトンを合成するに際して、反応系全体の水
    分量、溶媒中の水分量または酵素リパーゼ蛋白質への結
    合水の量を調整することにより、環状ラクトンの収率を
    制御することを特徴とする酵素法による環状ラクトンの
    製法。 2 上記溶媒が、水を溶質とする溶解度が低い溶媒であ
    る特許請求の範囲第1項記載の酵素法による環状ラクト
    ンの製法。 3 水を溶質とする上記溶媒の溶解度が、1. 0重量%以下である特許請求の範囲第2項記載の酵素法
    による環状ラクトンの製法。 4 上記反応系全体の水分量を、0.11〜0. 25重量%に調整することにより、環状ラクトンの収率
    を最大値近傍に制御する特許請求の範囲第1項乃至第3
    項いずれか記載の酵素法による環状ラクトンの製法。 5 上記溶媒中の水分量を、0.02〜0.05重量%
    に調整することにより、環状ラクトンの収率を最大値近
    傍に制御する特許請求の範囲第1項乃至第3項いずれか
    記載の酵素法による環状ラクトンの製法。
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