JPH01103831A - 半導体膜の形成方法 - Google Patents

半導体膜の形成方法

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JPH01103831A
JPH01103831A JP8823881A JP2388188A JPH01103831A JP H01103831 A JPH01103831 A JP H01103831A JP 8823881 A JP8823881 A JP 8823881A JP 2388188 A JP2388188 A JP 2388188A JP H01103831 A JPH01103831 A JP H01103831A
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仁 石井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、基板表面の光励起によって元素の周期表■族
生導体膜の形成方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えばGeやSiなどの元素の周期表■族の元素
からなる半導体膜を基板上の所望の領域に形成される場
合に、(1)通常のLSIプロセスのように、フォトリ
ソグラフィやエツチングなどの多段の工程を経る方法、
(2〕Si3N4.Sin□などのマスク膜を形成し、
所望の領域のみエツチングによって削除して基板面を露
出させた後、Si膜であれば、例えば5i2HGガスを
用いて選択的に成長させる方法が、エフ、ミエノらのエ
クステンプイドアブストラクト第18回(1986年イ
ンタナショナル)コンファレンスオンソリッドステート
デバイスアンドマテリアルス、東京。
1986年、第49〜52頁(F、 Mieno et
 al、* Ex−tended Abstracts
 of the 18th (1986Inter−n
ational) Conf、 on 5olid 5
tate Devicesand Materials
、 Tokyo、 1986. pp 49−52〕に
おいて論じられており、また5iHCf13ガスを用い
て選択的に成長させる方法が、ライ。フルムラらのジャ
ーナルオブエレクトロケミカルソサイティ 133巻(
1986年)第379頁(Y 、 Furumura 
etal、、 J 、 Electrochem、 S
ac、 133 (1986) 379)において提案
されており、これらの方法は、基板上の露出された部分
のみにSi膜を選択的に成長させる方法である。一方、
Ge膜の場合については、本発明者らがすてに先願発明
として提案している基板上にマスク膜を形成し、所望の
領域をエツチングして基板面を露出させた後、G e 
H4ガスなどを用いて選択的に成長させる方法(特願昭
60−44379号)またはGeC114−H2ガスな
どを用いた選択的成長法(特願昭61−20283号)
がある。
上記(1)の方法の場合は、成膜工程が多段で複雑にな
る欠点があり、また上記(2〕の選択的成長を用いる方
法においては、セルファラインプロセスとなるので(1
)の方法と比較すれば成膜工程数を減らすことができ、
より容易に所望する領域に半導体膜形成が可能となる。
しかし、依然として、基板上にマスク膜を形成し、これ
をエフテンプする工程が必要であり、なおかつ、選択的
成長を再現性良く持続させるためには反応容器内の温度
、圧力などの成膜条件の厳しいコントロール、および反
応容器の頻繁な清浄化が必要であった。一方所望する領
域に半導体膜を形成させるために、上記(1)および(
2〕の方法とは異なりマスク膜を用いない方法として光
CVD法を利用する方法がある。これは、CVD反応容
器に光照射用窓を設け、通常のCVD反応条件下で5i
H4tSi、H,ガスあるいはGeH,ガスを導入しな
がら紫外光あるいは赤外光を基板上の所望の領域にのみ
照射することにより、光照射した部分にのみSi膜ある
いはGe膜を成膜させる方法であって、マスク膜の形成
とパターニングの工程を省いてプロセスを簡素化できる
利点はあるが、気相分子の光励起に基づく方法であるの
で、第7図に示すよ゛うに励起した分子がガス流れ方向
4に沿って流れ光照射部分以外の所に、励起状態を保っ
たまま失活せずに到達した分子が付着して半導体膜3′
が成膜されるという欠点があった。また、励起された気
相分子が光照射窓にも付着して成膜し、そのため励起用
の光が透過しなくなるという欠点があった。他方、気相
分子の励起ではなく、基板を光で加熱することにより、
基板上の所望の領域に成膜させることも考えられるが、
この方法においても基板の熱伝導により光照射部分以外
の部分も加熱されるので第8図に示すように必ず所望の
領域以外に半導体膜3′が成膜してしまうという欠点が
あった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したごとく、従来の技術によって基板上の所望の領
域に半導体膜を形成させる場合においては、マスクパタ
ーンを必要としたり、かつ成膜工程が多段で成膜操作が
極めて複雑になるという欠点があり、また気相分子の光
励起法あるいは光による基板の加熱法などにおいては、
所望する領域以外の領域にまで半導体膜が成膜されてし
まうという欠点があった。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、半導体
膜を基板上の所望する領域に形成させる場合において、
マスクパターンを用いることなく、極めて簡便な工程お
よび操作で、所望する領域にのみ元素の周期表■族生導
体膜を形成させる方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記本発明の目的は、化学気相反応容器内に設けられた
基板上に、半導体膜の構成元素である周期表■族の元素
を含み、この元素と炭化水素基もしくはハロゲン化炭化
水素基のうちより選ばれる少なくとも1種の基と結合し
た化合物を気相で導入し、基板上に吸着された吸着種の
みを光励起し、光を照射した所望の領域のみに半導体膜
を成膜させることにより、達成される。
本発明の■族生導体膜の形成方法において、基板上に導
入する炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基と結合
した半導体膜構成元素を含む化合物は、気相では光分解
せず、基板の表面に吸着したときにのみ光分解する性質
をもつガス分子を原料とするものである。
本発明の半導体膜の形成方法は、化学気相反応容器内に
設けられた基板上に、半導体膜の構成元素である元素の
周期表■族元素を含み、該■族元素と、炭化水素基もし
くはハロゲン化炭化水素基のうちより選ばれる少なくと
も1種の基と結合した化合物を気相で導入して、上記化
合物の炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基が上記
基板の最表層に配列するように吸着させた後、(1)上
記化合物を構成する■族元素と炭化水素基もしくはハロ
ゲン化炭化水素基との結合を切断し得るエネルギーを有
する光を上記化合物を吸着させた基板上に照射して、眩
光を照射した部分のみ上記化合物の結合を切断して■族
元素のタンクリンクボンドを形成させ、 (2〕ついで上記■族元素のタンクリンクボンドを形成
させた部分に、上記化合物の炭化水素基もしくはハロゲ
ン化炭化水素基が基板の最表層に配列するように上記化
合物を吸着させ、連続的に光を照射した部分のみに周期
表■族元素からなる半導体膜を形成させる方法である。
そして、本発明の半導体膜の形成方法において用いる元
素の周期表■族元素を含み炭化水素基と結合した化合物
は、例えばジメチルゲルマン(GeCCH3)2 H2
〕ガス、ジエチルゲルマン〔Ge(C,H3)、H3)
ガスなどを用いることができ、これらの化合物ガスを基
板上に導入して、所定の波長領域の光の照射と上記化合
物ガスの導入を、繰り返すことにより所望する膜厚のG
e半導体膜を形成することができる。
本発明の半導体膜の形成方法において、元素の周期表■
族元素を含み炭化水素基と結合した化合物ガスを基板上
に導入し、基板上に照射する光は230〜310nmの
波長成分を含む紫外光が望ましく、この波長領域の光を
照射すると吸着層からメチル基、エチル基などの炭化水
素基の脱離が効果的に行われ、Ge膜などの半導体膜を
高率的に形成させることができる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を挙げ、図面に基づいてさらに
詳細に説明する。本実施例においては、ジメチルゲルマ
ン〔Ge(CHa)zH2〕ガスを用いた場合を例にと
り説明する。
第1図(a)〜(e)は、本発明の半導体膜の形成方法
において、Ge半導体膜の成膜過程を模式的に示したも
ので、成膜過程を素反応過程に分けて示しである。
基板1として、例えばSi、Ge、GaAsなどの(1
00)面を用い、この基板上の半導体膜を形成しようと
する所望の領域に光(光束2〕を照射する〔第1図(a
)〕。次にG e (CHa )z H2ガスを導入す
る〔第1図(b)〕。ここで、図中のMeはメチル(C
Ha)基を表わす。このとき、Ge(CH3)2 Ha
ガスは基板1上に、室温から約400℃の温度範囲でG
e−H間結合が解離しCH。
基を最表層に出した形で吸着する。そして、光が照射さ
れていない部分では上記のCH3基によってGeの表面
側の本来ならばタンクリンクボンドとなるべき結合がタ
ーミネートされているのでさらなる成膜は生じない。一
方、光が照射されている部分では、Ge(CH3)2の
形で吸着した直後Ge−0間の結合が光励起によって切
断され、CH□基によってターミネートされていたタン
クリンクボンドが表面に出る〔第1図(C)〕。このタ
ンクリンクボンドの部分にG e (CHy )2 H
2ガスが吸着反応によりaecc Ha)2の形で吸着
する〔第1図(d)〕。また吸着直後に光励起によって
Ge−C間の結合が光励起を受けて切断されCH,基が
脱離する。そして再び表面のタンクリンクボンドとG 
e (CH3) t H2ガスのGe−H結合が相互作
用を持ちa e (c Ha )2の形で吸着する。
このようにして、光照射部分にのみGe(CH3)2H
2ガスの吸着反応、吸着種の光励起によるCH3基の脱
離のサイクルが繰り返されるので連続的にGe膜を成膜
させることができる〔第1図(e)〕。
次に、本実施例における成膜の原理を実験的に検証した
例を具体的に説明する。
基板として5i(100)面を用い、これに薄い酸化膜
を形成させた後、10−’ Torr台以下に排気され
た超高真空反応容器中にて加熱するという一般的な方法
で清浄化した。次に、基板温度を210℃として、G 
e (CH) )2 H2ガスを導入した。
この導入後反応容器内のGe(CHa)2 H2ガスを
排気して超高真空とした後、基板を大気にさらすことな
く移動して、通常用いられているX線光電子分光法(x
ps法)によって基板上のGeの吸着量を調べた。第2
図は、Si基板に吸着したGeのGe(CH3)2H,
ガス導入量依存性を示す図である。
この図では、ガス導入量をラングミュアL単位(L =
 I X 10”” Torr−see)で表わしであ
る。この図から、約lX10’L以上ではGeの吸着量
は一定となり、Ge(CHa)2H2ガス導入量をいく
ら増やしても飽和吸着、すなわちほぼ1原子層のGe層
形成で膜成長は止まることがわかる。第3図に、Ge(
CHl)2H2ガス導入量を2.4 X 10’ Lと
して基板上のGe吸着量の温度依存性をxPSによって
調べた結果を示す。この図から明らかなごとく、室温か
ら約400℃までの吸着量は一定であり、はぼ1原子層
分であることがわかる。このように、広いガス導入量、
広い温度範囲にわたってGeの吸着量が1原子層の一定
値となるのはGeが吸着層を形成する際に、Ge(CH
3)2の形で吸着して一11= 最表層側にCH3基を出しており、このCH3基によっ
てGg自身のタンクリンクボンドがターミネートされて
いるからである。このことを確認した結果を第4図に示
す。すなわち、清浄化した5i(100)基板にG e
 (CH3)2 H2ガスを基板温度210℃にて2.
4 X 10’ L導入して残留するG e (CH3
) 2 H2ガスを排気した後、昇温脱離法によって基
板から飛び出してくる化学種を四重横型質量分析計を使
って調べた。昇温脱離法は、基板温度を上昇させてゆき
基板から出てくる化学種の同定、吸着の仕方などを調べ
る方法であり、表面科学の分野で広く用いられる表面分
析法の一つである。第4図においては、昇温速度50’
C/minのときのCH3基の脱離特性を示している。
昇温するにしたがって、450℃を超える温度でCH3
基の脱離が急激に始まり、570℃にピークを持つこと
がわかる。これは、表面最表層にCH3基が存在し、し
たがってGeのタンクリンクボンドがターミネートされ
ていることを示している。次に、光励起によってCH,
基を脱離させ、この上にGe層を形成できることを説明
する。5i(100)基板を上述の方法で超高真空中で
清浄化した後、基板温度210℃にて、0.04Tor
r5秒間(2X10’L)G e (CH3)2 H2
ガスを反応容器に導入する。この後、残留ガスをターボ
モレキュラポンプにて15秒間排気したところで(I 
X 1O−7T orr以下の真空になる)、超高圧水
銀灯による紫外光を5秒間照射する。そして、さらに4
0秒間排気する(5×10−” T orr以下の真空
になる)。このプロセスを、1サイクルとして数回繰り
返したときと、このプロセスで光照射プロセスを除いた
プロセスを1サイクルとして数回繰り返したときの基板
上のGe量をXPSでGeの光電子の強度をモニタする
ことによって調べた。第5図にこの結果を示す。光照射
を含むサイクル(A)ではGe量はサイクル数に対応し
て増えてゆくが、光照射を含まないサイクル(B)では
全くGe量の増加は無い。このことは、紫外線照射によ
って吸着種を励起することによってCH3基を脱離させ
てGe膜の成長が可能なことを示している。また、基板
を反応容器内に置いて、Ge(CH3)2H2ガスを0
.04Torr導入して光を照射し続けた場合、反応容
器の全圧は2倍の0.08Torrとなる。これは、成
膜反応がG Q (CH3) 2 H2→Ge+2CH
4なる反応で進行することを示している。一方、基板を
反応容器内に置かず、Ge(CH3)2H2ガスを0.
04Torr導入し光照射を行っても、圧力増加は見ら
れながった。
この実験で用いた圧力計の指示精度から計算すると、た
とえ気相分解が起こったとしても、分解したガス分子は
2X10−’モル以下となる。この値は、分解した分が
すべて基板上にGeとして堆積したと考えて膜厚に換算
すると、0.035Å以下であり充分に無視できる量で
ある。以上の事実は、光照射によって、Ge(CH3)
2H2ガスは気相分解しないことを示している。さらに
、このことは以下の実験によっても確かめられた。すな
わち、Ge(CH3)2H2ガスを真空反応容器に導入
して光照射をした場合と、光照射しない場合に、検出さ
れるCH,基などの炭化水素基のH2Oに対するフラグ
メントレシオ(Fragment Ratio)が変化
しない。このとき、反応容器内のH2O量は光照射の有
無にかかわらず一定であることを確認している。以上の
事実は、光照射によってGe(CH3)2H2ガスが気
相分解しないことを示している。また、たとえ若干の気
相励起種や分解種が生成していたとしても、本方法では
基板上の光照射のない領域ではGe(CH3)2が吸着
してCH3基がGeのタンクリンクボンドをターミネー
トしているので、気相励起種や分解種が光照射領域外に
おいて成膜に寄与することはない。
さらに、超高圧水銀灯によるCH3基の光脱離の波長依
存性について調べた。波長の選択に当って、次に示す3
種類の光学フィルタを用い、上述の光照射を含むサイク
ルを行ってGe膜の成膜量をXPSによって評価した。
実験に用いた光学フィルタは、透過率1%を有効透過率
としたときに、波長230〜410nmを透過する光学
フィルタ〔コーニング(CORNING)社製ガラスコ
ードナンバー9863)、 310〜410nmを透過
する光学フィルタ(コーニング社製ガラスコードナンバ
ー5970)、そして420nm以下をカットする光学
フィルタ(コーニング社製ガラスコードナンバー338
9)の3種である。その結果、第6図のサイクル(a)
に示すごとく、Ge膜の成長は230〜410nmの光
を透過する光学フィルタを用いた場合にのみ起こり、第
6図のサイクル(b)に示すように、310〜410n
mの光を透過、420nm以下をカットする光学フィル
タを用いた場合においてはGe膜の成長は起こらないこ
とが分かった。このことは、吸着層からのCH3基の脱
離に有効な最良の波長領域は、紫外領域の230〜31
0nmにあることを示している。
このことから、吸着層におけるCH,l基の解離性の励
起は、1光子吸収を仮定すれば4.0〜5.4eV程度
のエネルギーギャップに対応する電子遷移によって生じ
ていることが分かる。したがって、基板上にGe(CH
3)2H2ガスを導入して、少なくとも230〜310
nmの波長を含む光を照射すれば、このガスの表面吸着
層を励起することができ、Ge膜の光CVDが可能とな
る。
このような吸着種の光励起による成膜用原料ガスとして
は、G e (C2Hs )2 H2(ジエチルゲルマ
ン)もGe(CH3)2H2と同様に使用可能であるこ
とを確認している。ただし、このガスを用いる場合は、
C2H,基がCH1基に比べて熱脱離し易いので、基板
温度を室温から350℃程度とすることが必要になる。
なお、光照射中に基板温度は350℃を超えないことを
確認している。したがって、G e (CHa ) 2
 H2ガスでもGe(C2H3)2H2ガスでも吸着種
のCH3基tc2H5基は熱脱離ではなく光励起で脱離
していることは明らかである。また、用いる光源は気相
を励起せず吸着種を励起できる波長の光を出せるもので
あれば低圧水銀灯であっても、レーザ光であってもよく
、あるいはシンクロトロン放射光のようなものであって
も良いことは言うまでもない。低圧水銀灯やシンクロト
ロン放射光は、適当なフィルタや分光器を用いて必要な
波長成分をもつ光をとり出すことができる。本発明の方
法では、光が照射された領域外にも、Ge(CH3)2
.Ge(C2H5)2の1分子層が形成されるが、空気
中に取り出せば酸化されて飛散してしまうので実用上の
問題は生じない。本発明の方法の特徴の一つは、Ge(
CH3)2 H2ガス。
Qe(C2H5)zH2ガスが超高圧水銀灯による紫外
光照射によって著しい気相分解をせず、基板の表面に吸
着した場合にのみ分解されるところにあることは上述し
た通りである。
また本実施例で用いたGe(CH3)2 H2ガス。
GeCC2H3)2 H2ガスは5in2あるいはSi
3N4などの絶縁膜上には吸着せず、S i 、 G 
e 、 G a A sなどの基板上にのみ吸着される
選択性がある。したがって、例えばS i O2膜をマ
スク膜として用いることによって基板上の所望の領域に
のみ成膜できることはもちろんである。さらに、SiO
2膜には吸着しないので当然、光照射用窓への吸着はな
い。
したがって、光照射用窓への成膜がないので照射用の光
透過効率が減衰することもない。また原料ガスとしては
GeRR’ H2(ここで、R,R’は種類の異なる炭
化水素基あるいは種類の異なるハロゲン化炭化水素基を
表わす)が使えることは、Ge(CH3)2 H2+ 
G e(C2HS)2 H2の結果から考えて、本発明
の技術分野に属する当業者であれば容易に推察すること
ができる。ただし、R,R’がCH3基やC2H5基よ
り大きな炭化水素基であれば、当然熱脱離しやすくなる
ので基板温度を低くしなければならないことはもちろん
である。また基板は(100)面以外にも他の面、例え
ば(110)面、(111)面を用いてもよい。さらに
、原料ガスについても基板表面に吸着して、その最表面
側にタンクリンクボンドをターミネートするような基が
保護基として残れば良いことになるので、GeRH,、
GeRR’ R’ H(ここで、R,R’ 、R’は種
類の異なる炭化水素基あるいは種類の異なるハロゲン化
炭化水素基を表わす)を用いても良いことは言うまでも
ない。さらに付は加えるならば、上述した、例えばレー
ザ光やシンクロトロン放射光を集光するなどの手法によ
って微小面積を照射できるようにし、例えばGe(CH
3)2H2ガスを基板上に供給して、光を走査して、マ
スク膜を形成させることなく、Ge膜を光を走査した部
分にのみ成膜させることも可能である。このとき、もち
ろん5in2膜や513N4膜をマスク膜として用いれ
ば、G e (CH3)2 H2ガスやGe(C2H3
)2H2ガスは先に述べたように選択的成長するので、
この選択的成長を光を走査する方法と併用しても良いこ
とは言うまでもない。
また、例えばグレーティングなどを用いる従来の方法に
よって光の干渉パターンを作り、本発明の方法を応用す
れば、干渉縞の明の部分にのみ成膜し暗の部分には成膜
しないので、光の干渉パターンと同様のパターンの半導
体膜を形成させることができることは言うまでもない。
また、ホトマスクを用いれば、ホトマスクのパターンと
同様のパターンの半導体膜を形成させることもできる。
以上、本実施例においては、半導体膜としてGe膜の場
合を例に挙げたが、Si膜についてもGe膜の場合と同
様の方法で成膜できることを確認している。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したごとく、本発明の元素の周期表■族
生導体膜の形成方法は、半導体膜の構成元素と炭化水素
基あるいはハロゲン化炭化水素基と結合した成膜原料ガ
スの基板表面の吸着種のみを光励起して、その最表面側
の炭化水素基あるいはハロゲン化炭化水素基を脱離させ
ることにより成膜できる完全な基板表面光励起に基づく
半導体膜の成膜法であるので、成膜する領域を基板上に
光照射された所望する領域にのみ限定することができ、
確実な半導体膜のパターニングが得られる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、 (b)、 (c)、 (d)、 (e
)は、本発明の実施例であるGe半導体膜の成膜過程を
模式的に示した図、第2図は実施例におけるGe吸着量
のG e (CHa )z H2ガス導入量依存性を示
すグラフ、第3図は実施例におけるGe吸着量の温度依
存性を示すグラフ、第4図は実施例におけるCH3基の
昇温脱離特性を示すグラフ、第5図は実施例におけるG
e膜成長量のサイクル数依存性を示すグラフ、第6図は
実施例における光の透過波長をパラメータとするGe膜
成長量のサイクル数依存性を示すグラフ、第7図は従来
の気相光分解法による成膜状態を示す説明図、第8図は
従来の光による基板加熱法による成膜状態を示す説明図
である。 1・・・基板 2・・・光束 3.3′・・・半導体膜 4・・・ガス流れ方向 特許出願人  日本電信電話株式会社 代理人弁理士  中 村 純 之 助 1l  %I 廻告 艷娠邸匝類屓訳腰は耐薪印 未−b4ヰ収訳−吟 勺イフル数

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、化学気相反応容器内に設けられた基板上に、半導体
    膜の構成元素である元素の周期表IV族元素を含み、該I
    V族元素と、炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基
    のうちより選ばれる少なくとも1種の基と結合した化合
    物を気相で導入して、上記化合物の炭化水素基もしくは
    ハロゲン化炭化水素基が上記基板の最表層に配列するよ
    うに吸着させた後、上記化合物を構成するIV族元素と炭
    化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基との結合を切断
    し得るエネルギーを有する光を上記化合物を吸着させた
    基板上に照射して、該光を照射した部分のみ上記化合物
    の結合を切断してIV族元素のタンクリンクボンドを形成
    させ、ついで上記IV族元素のタンクリンクボンドを形成
    させた部分に、上記化合物の炭化水素基もしくはハロゲ
    ン化炭化水素基が基板の最表層に配列するように上記化
    合物を吸着させ、連続的に光を照射した部分のみに周期
    表IV族元素からなる半導体膜を成膜することを特徴とす
    る半導体膜の形成方法。 2、元素の周期表IV族元素を含み炭化水素基と結合した
    化合物として、ジメチルゲルマン 〔Ge(CH_3)_2H_2〕ガスもしくはジエチル
    ゲルマン〔Ge(C_2H_5)_2H_2〕ガスのう
    ちの少なくとも1種を用い、これを基板上に導入して、
    請求項1記載の方法により成膜することを特徴とするゲ
    ルマニウム半導体膜の形成方法。 3、元素の周期表IV族元素を含み炭化水素基と結合した
    化合物として、Ge(CH_3)_2H_2ガスを用い
    、これを基板上に導入し、基板上に照射する光が230
    〜310nmの波長成分を含む紫外光を用い、請求項1
    記載の方法により成膜することを特徴とするゲルマニウ
    ム半導体膜の形成方法。
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