JPH0110255Y2 - - Google Patents

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JPH0110255Y2
JPH0110255Y2 JP1982044671U JP4467182U JPH0110255Y2 JP H0110255 Y2 JPH0110255 Y2 JP H0110255Y2 JP 1982044671 U JP1982044671 U JP 1982044671U JP 4467182 U JP4467182 U JP 4467182U JP H0110255 Y2 JPH0110255 Y2 JP H0110255Y2
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liquid chamber
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車エンジンなどの動力装置と車
体フレームとの間に設けられ動力装置から発生す
る振動を吸収するための振動吸収装置に関する。
自動車の乗心地の重要課題であるアイドル振動
(高振動数小振幅)と加減速時トルク反力によつ
て発生するシヨツク(低振動数大振幅)を両立す
るために、従来からエンジンと車体との間に第1
図に示すように、ばね特性を非線形にした振動吸
収部材を設けている。この振動吸収部材は第2図
に示すように、内筒aと外筒bとからなる2重管
構造をなし、内筒aと外筒bとの間に板状のゴム
cを架設している。そして、上記内筒aをエンジ
ン側に固定し、外筒bを車体側に固定して上記ゴ
ムcによつて振動を吸収するようにしているが、
大型エンジンなどのように大トルクを発生するエ
ンジンに対してはゴムcだけでは吸収しきれずに
シヨツクが発生している。これを解決するために
第3図に示すように、上部マウントゴムdと下部
マウントゴムeとによつて液室f,gを形成し、
これら液室f,g間にオリフイスhを設け、iを
車体側、jをエンジン側にそれぞれ固定したもの
もあるが、これは液体がオリフイスhを通過する
ときに発生する減衰力を利用してシヨツクを吸収
するものであり、大きな振幅が発生するときには
オリフイスの作用によつて減衰力が発生するが微
小変位時にはオリフイスhの流路抵抗によつて液
体が通過せず、ばね定数が大きくなり振動伝達力
が大きくなつてしまう。
この考案は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、アクセル開度、エ
ンジン回転数、車速、クラツチ接合速度およびニ
ユートラル位置などをセンサによつて検知し、こ
のセンサからの検知信号によつて駆動源を制御す
ることによりオリフイスの開度を調節してトルク
の大小に応じて吸収することができるとともに弾
性ストツパを内蔵して小形化を図ることができる
振動吸収装置を提供しようとするものである。
以下、この考案を図面に示す一実施例にもとづ
いて説明する。第4図および第5図は車体フレー
ム1に対して動力装置2を搭載した状態を示すも
のである。動力装置2はエンジン本体3、クラツ
チハウジング4およびトランスミツシヨンハウジ
ング5からなり、エンジン本体3には第1、第2
および第3の振動吸収装置6,7,8が、トラン
スミツシヨンハウジング5には第4の振動吸収装
置9が設けられている。そして、上記動力装置2
は第1〜第4の振動吸収装置6〜9によつて車体
フレーム1に取付けられ、動力装置2の振動を減
衰して車体フレーム1への伝達力を軽減させてい
る。
上記第1〜第4の振動吸収装置6〜9は同一構
造であるため、その1つについて説明すると第6
図ないし第8図に示すように構成されている。す
なわち、10は車体フレーム1に取付けられるケ
ーシングで、このケーシング10内は仕切板11
によつて上部液室12と下部液室13とに区画さ
れている。そして、この上部液室12および下部
液室13にはそれぞれ液体14が収容されてお
り、この液体14は上部液室12内の弾性ストツ
パたとえばゴム座15と下部液室13内のダイヤ
フラム16との間に液密に封入されている。
また、上記ゴム座15には上方へ突出するゴム
ストツパ17が一体に設けられており、上記ケー
シング10の天板部18と対向してゴム座15の
移動量の規制するようになつている。さらに、こ
のゴム座15には上方へ突出する支軸19が突設
され、この支軸19はケーシング10の天板部1
8に穿設された通孔20を貫通してケーシング1
0の上部に突出し動力装置2に固定されている。
また、上記仕切板11には上部液室12と下部
液室13とを連通するための小孔からなる直線上
に配列された複数個のオリフイス23…が板厚方
向に穿設されている。これらのオリフイス23…
と対応する仕切板11の板厚方向ほぼ中間部には
その長手方向に亘つて軸受孔24が穿設されてい
る。そして、この軸受孔24には前記直線上に配
列されたオリフイス23…の開度を調節する1つ
の弁体としてのスライダ25が往復運動自在に挿
入されている。このスライダ25は棒状をなして
いて、その軸部には上記オリフイス23…の間隔
に対応して小径部26と大径部27とが交互に設
けられ弁部28を構成している。さらに、このス
ライダ25はその両端部がオイルシール29,2
9によつて液密にシールされているとともに、一
端部には駆動源となるソレノイド30に連結され
ていて、他端部にはリターンスプリング31が設
けられている。そして、上記ソレノイド30はソ
レノイド駆動回路32、ロジツクコントローラ3
3からなる制御回路34を介してセンサ35に電
気的に接続されている。このセンサ35はスロツ
トルセンサ、エンジンパルスセンサ、車速セン
サ、ニユートラルセンサおよびクラツチセンサか
らなり、これらセンサによつてトルク反力を検知
し、その検知信号すなわちトルク反力の大小によ
つて制御回路34がソレノイド30を制御し、上
記仕切板11のオリフイス23…の開度を調節す
るようになつている。
しかして、アイドル振動(高振動数小振幅)た
とえば低速走行時や高速高回転時には大きなトル
ク反力は発生しないため、センサ35からの入力
信号によつて制御回路34がソレノイド30を消
磁するとスライダ25がリターンスプリング31
の復元力によつて後退し、オリフイス23…と小
径部26…とが対向し、オリフイス23…は連通
する。したがつて、支軸19に伝達される動力装
置2からの振動はゴム座15によつて吸収され
る。さらに、このゴム座15が下方に弾性変形す
ると、上部液室12内の液体14はオリフイス2
3…を介して下部液室13に導びかれ、上方へ弾
性変形すると、下部液室13内の液体14はオリ
フイス23…を介して上部液室12に導びかれ
る。したがつて、支軸19に加わつた振動は液体
14がオリフイス23…を通過するときに減衰さ
れ、ケーシング10を介して車体フレーム1に伝
達される振動を軽減することができる。
また、シヨツク(低振動数大振幅)たとえば加
減速時やクラツチ急接合時には大きなトルク反力
が発生するため、センサ35がこれを検知し、制
御回路34に検知信号を入力する。したがつて、
制御回路34がソレノイド30を励磁すると、ス
ライダ25はリターンスプリング31の復元力に
抗して前進し、オリフイス23…と大径部27…
とが対向し、オリフイス23…はしや断される。
したがつて、支軸19に伝達される動力装置2か
らの振動はゴム座15の弾性のみによつて吸収さ
れるようになつており、その結果、振動吸収装置
全体としてバネ定数をオリフイス23が開いてい
るときと比較して大幅に高くすることができるた
め、動力装置2の振幅の大きい振動(通称、ロー
ル)によつて振動吸収装置が底突きをおこすこと
により車体へ伝達されるシヨツクを、軽減するこ
とができるものである。
したがつて、動力装置2の振動エネルギは第8
図に示すように、ゴム座15による吸収力イとオ
リフイス23…による減衰力ロとによつて車体フ
レーム1への伝達力を軽減することができる。
上記一実施例の構成によれば、上部液室12と
下部液室13とを連通するオリフイス23が複数
個設けられているので、全オリフイス23の総流
通面積と単一のオリフイスしか有していない従来
装置の流通面積とを同一にする場合、各オリフイ
ス23の流通面積を従来のものよりも小さくする
ことができ、また本一実施例の構成によれば、各
オリフイス23が直線上に配列されているので、
各オリフイス23を単一のソレノイド30で開閉
することができる。さらに、各オリフイス23の
流通面積が従来のものよりも小さいので、上記ソ
レノイド30のストローク量を従来のものよりも
小さくすることができる。
なお、上記一実施例においては、スライダ25
の一端部にソレノイド30を設け、このソレノイ
ド30によつてスライダ25をスライドさせてオ
リフイス23…を開閉するようにしたが、この考
案は上記実施例に限定されず、第9図に示すよう
に構成してもよい。すなわち、第9図の実施例は
スライダ25の一端部にメインソレノイド36と
直結し、スライダ25の他端部にスプリング37
を介してサブソレノイド38を連結したものであ
る。そして、中程度のトルクが作用したとき、メ
インソレノイド36およびサブソレノイド38を
励磁させ、スライダ25の先端部25とサブソレ
ノイド38のプツシユロツド38aとを当接させ
てスライダ25のスライド量をΔlに規制してオ
リフイス23を半開き状態とし、全開よりも大き
な減衰力を発生させるようにする。また、大きな
トルクが作用したとき、サブソレノイド38を消
磁、メインソレノイド36を励磁してメインソレ
ノイド36の押圧力によつてスプリング37を圧
縮し、サブソレノイド38のプツシユロツド38
aを没入してスライダ25をスライドさせること
によりオリフイス23を全閉状態とし、大きな減
衰力を発生させるようにする。
また、上記一実施例においては、スライダ25
を小径部26と大径部27とを交互に設けた棒状
体によつて構成したが、この考案は上記実施例に
限定されず、第10図に示すように、帯状板体か
らなるスライダ39にオリフイス23…と対応し
て複数個の通孔40…を穿設し、スライダ39を
スライドしてオリフイス23に対して通孔40の
位置をずらしてオリフイス23…の開度を調節す
るようにしてもよい。
この考案は以上説明したように、内部に液体を
収容したケーシング内を仕切板によつて上部液室
と下部液室とに区画し、この仕切板にスライダに
よつて開度が可変できるオリフイスを設け、上記
上部液室に動力装置のトルクを受けて弾性変形す
る弾性体を内装し、ケーシングを車体フレームに
取付けるように構成したから、動力装置から発生
する振動エネルギを弾性ストツパと液体がオリフ
イスを通過するときに発生する減衰力とによつて
吸収することができ、車体フレームへの伝達力を
大幅に軽減することができる。しかも、スライダ
をスライドする駆動源を動力装置のトルクの大小
を検知するセンサからの入力信号にもとづいて制
御し、オリフイスの開度を可変するようにしたか
ら、トルクの大小に応じた振動吸収が自動的に行
なえるという効果を奏する。さらに、弾性ストツ
パをケーシングに内蔵したから、装置の小形化、
軽量化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の振動吸収部材の特性を示すグラ
フ図、第2図は従来の振動吸収部材の構造を示す
断面図、第3図は従来の液体封入式振動吸収部材
の断面図、第4図はこの考案の一実施例を示す斜
視図、第5図は同じく平面図、第6図は同じく振
動吸収装置の断面図、第7図は同じく電気回路の
ブロツク図、第8図は同じく特性を示すグラフ
図、第9図はこの考案の他の実施例を示す断面
図、第10図はスライダの他の実施例を示す平面
図である。 1……車体フレーム、2……動力装置、10…
…ケーシング、11……仕切板、12……上部液
室、13……下部液室、14……液体、15……
ゴム座(弾性ストツパ)、23……オリフイス、
25……スライダ(弁体)、30……ソレノイド
(駆動源)、32……制御回路、33……センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体フレームとこの車体フレームに搭載された
    動力装置との間に設けられ上記動力装置から発生
    する振動を吸収する振動吸収装置において、上記
    車体フレームに取付けられ内部に液体を収容した
    ケーシングと、このケーシング内に設けられ内部
    を上部液室と下部液室とに区画する仕切板と、上
    記上部液室に設けられ上記動力装置のトルクを受
    けて弾性変形する弾性ストツパと、上記仕切板に
    直線上に配列され上記上部液室と下部液室とを連
    通する複数個のオリフイスと、これら複数個のオ
    リフイスの開度を調節する往復運動自在な1つの
    弁体を有した駆動源と、この駆動源と電気的に接
    続され上記動力装置のトルクの大小を検知するセ
    ンサからの入力信号にもとづいて駆動源を制御す
    る制御回路とを具備したことを特徴とする振動吸
    収装置。
JP4467182U 1982-03-31 1982-03-31 振動吸収装置 Granted JPS58147817U (ja)

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JP4467182U JPS58147817U (ja) 1982-03-31 1982-03-31 振動吸収装置

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JP4467182U JPS58147817U (ja) 1982-03-31 1982-03-31 振動吸収装置

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JPS58147817U JPS58147817U (ja) 1983-10-04
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JP4467182U Granted JPS58147817U (ja) 1982-03-31 1982-03-31 振動吸収装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633229Y2 (ja) * 1988-01-30 1994-08-31 東海ゴム工業株式会社 流体封入式マウント装置

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JPS6339457Y2 (ja) * 1981-03-05 1988-10-17

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