JPH01100357A - ガスエンジンのガス燃料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ガスエンジンのガス燃料供給装置に関し、ガ
ス燃料供給遮断弁の弁入口とガス燃料・空気混合器とを
ガス燃料補助供給路で連通ずることにより、ガスエンジ
ンの始動性を向上できるものを提供する。

〈従来技術〉 本発明の対象となるガスエンジンのガス燃料供給装置の
基本構造は、第１図或いは第５図に示すように、ガスエ
ンジンＥのガス燃料・空気混合器ｌを、ガス燃料圧調整
器２、ガス燃料供給遮断弁３及びガス燃料供給源４に順
々にガス燃料供給路５を介して接続し、ガス燃料供給遮
断弁３の弁入口７を弁体６で出口室８に対して開閉切換
え自在に構成した形式のものである。

この形式の従来技術としては、第５図に示すように、ガ
ス燃料圧調整器２をダイヤフラムシリンダとして、弁体
１００を閉弁用バネ１０１で弁入口１０２に閉弁付勢す
るようにしてダイヤフラム１０３に同行移動可能に固定
し、開弁作動室１０４の大気圧と、出口室１０５での負
圧及び閉弁用バネ＋０１のバネ力の合計力とのバランス
でダイヤフラムの弁体１００を開閉可能に構成したもの
がある。

〈発明が解決しようとする間雇点〉 しかしながら、上記ガス燃料供給装置では、ガスエンジ
ンＥの始動時、即ち、無負荷或いは軽負荷低回転時には
エンジン回転数が低く、ガス燃料・空気混合器Ｉで発生
する負圧も充分でない。

従って、ガス燃料・空気混合器ｌに連通ずるガス燃料圧
調整器３の出口室１０５の作動力が低くなり、当該調整
器３の弁入口１０２が円滑に開弁じないので、ガス燃料
の供給が不足しがちとなり、ガスエンジンの始動性が低
下してしまう。

一方、この始動時におけるガス燃料の供給不足を解消す
る補助手段として、第５図の仮想線で示すように、ガス
燃料・空気混合器ｌのベンチュリ１１０の風上側にチョ
ーク弁１２０を付設する技術構成があるが、仮に、チョ
ーク弁１２０の開度調整により始動時のガス燃料供給ｍ
を適正にできたとしても、このままの開度では高回転時
でのガス燃料供給量は過剰になってしまうので、再びチ
ョーク弁１２０の開度を調整しなければならず、操　　
　　　作が煩雑である。

しかも、ガス燃料・空気混合器ｌにスロットル弁１１１
とは別個にチョーク弁１２０を新たに追加せねばならず
、混合器の構造が複雑になる。

本発明（よ、ガスエンジンの始動性を改善するとともに
、全回転領域でのガス燃料供給量を自動的に調整し、し
かもガス燃料供給装置全体の構造を簡略にすることを技
術的課題とする。

く問題点を解決するための手段〉 上記課題を達成するための手段を、実施例に対応する図
面を用いて以下に説明する。

即ち、本発明は、前記基本構造のガスエンジンのガス燃
料供給装置において、当該ガス燃料供給遮断弁３の出口
室８をガス燃料補助供給路１０を介してガス燃料・空気
混合器Ｉに連通連結して、弁体６が開弁して弁入口７が
出口室８に連通ずると、ガス燃料がガス燃料供給路５と
ガス燃料補助供給路１０との両方からガス燃料・空気混
合器１に供給可能になることを特徴とするものである。

く作用〉 ガスエンジンＥを始動させると、ガス燃料供給遮断弁３
の弁入口７が開弁じて出口室８に連通し、当該出口室８
がガス燃料補助供給路１０を介してガス燃料・空気混合
器Ｉに連通ずる。

このため、ガス燃料の供給圧によりガス燃料がガス燃料
供給遮断弁２の出口室８から直接的にガス燃料補助供給
路ＩＯを介してガス燃料・空気混合器４に供給される。

このため、第４図に示すように、ガス燃料圧調整器３を
介して供給されるメインのガス燃料は、始動時における
ガスエンジンＥの吸気系の負圧不足のためにガス燃料圧
調整器３の開弁が不十分になり、供給不足を起こしがち
になるが、この不足は一上記ガス補助燃料供給路１０か
ら供給されるガス燃料によって補填される（総合ガス燃
料供給曲線を参照）。

また、ガス燃料補助供給路１０の口径を調整したり、或
いは絞り弁を介装したりすると、ガス燃料の補填量を適
正なものにでき、上記メインのガス燃料と合わせて低速
から高速回転域に亘りガスエンジンＥの要求に見合った
ガス燃料の供給が可能となる。

〈発明の効果〉 （１）ガスエンジンが始動してガス燃料供給遮断弁が開
弁すると、直ちにガス燃料自身の供給圧力によって、ガ
ス燃料補助供給路からガス燃料・空気混合器にガス燃料
が供給されるので、ガスエンジンの始動性能が大幅に改
善できる。

（２）ガス燃料補助供給路の口径を調整したり、或いは
絞り弁を介装したりすることにより、低速から高速回転
域に亘りガスエンジンの要求に見合ったガス燃料の供給
が自動的に行なえるので、チョーク弁を付設する場合の
ようにエンジンの回転数の変化に応じて弁の開度を調整
する煩雑さがなくなる。

（３）ガス燃料・空気混合器にチョーク弁のような補助
手段を設ける必要はなく、ガス燃料供給遮断弁の出口室
とガス燃料・空気混合器とをガス燃料補助供給路で接続
すれば良いだけなので、ガス燃料供給装置全体の構造が
簡略になる。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づいて述べる。

第１図はガスエンジンのガス燃料供給装置の縦断正面図
、第２図は同ガス燃料供給装置の横断平面図、第３図は
２サイクル単気筒ガスエンジンの概略正面図であって、
同ガスエンジンＥの一側に吸気ボート２１が、また、そ
の他側に排気ボート２３が各々形成され、当該吸気ボー
ト２１にガス燃料供給装置Ｇ及びエアークリーナ２２が
直列状に接続されるとともに、排気ボート２３にマフラ
２４が接続される。

上記ガス燃料供給装置Ｇは、第１図に示すように、装置
本体１２に負圧式ガス燃料供給遮断弁３　′とガス燃料
圧調整器２とガス燃料・空気混合器ｌとを一体に組み込
んで構成される。

負圧式ガス燃料供給遮断弁３は、装置本体５の側面に形
成されたダイヤフラムシリンダであって、弁体６をダイ
ヤフッラム１４の閉弁用バ＊　１５　ニより介入ロアに
対して閉弁付勢するとともに、開弁用負圧作動室１６に
より弁体６を開弁作動させるようにして構成される。

尚、上記開弁用負圧作動室！６はガスエンジンＥの吸気
系、具体的にはガス燃料・空気混合器ｌのスロットル弁
の風下側に連通されて、エンジン運転中には負圧に保持
される。

また、ガス燃料圧調整器２も、遮断弁３と同じダイヤフ
ラムシリンダであって、ダイヤフラム２５の背部にある
開弁作動室２６の大気圧を、出口室２７の負圧と閉弁用
バネ２８のバネ力とで対抗させて、ダイヤフラム２５に
連動した弁体３０を開度調整可能に構成しである。

前記ガス燃料・空気混合器ｌは、第２図に示すように、
混合用通気路３１にベンチュリ３２を形成し、当該ベン
チュリ３２の風下側にスロットル弁３３を付設したもの
である。

一方、装置本体１２の肉壁内にガス燃料流入路３４とガ
ス燃料導入路３５とガス燃料導出路３６とが貫設され、
当該三つのガス燃料路でガス燃料供給路５が構成される
。

ガス燃料流入路３４の入口３．４ａはＬＰガスなどを充
填したガス燃料供給源４に接続され、その出口３４ｂは
上記負圧式ガス燃料供給遮断弁３の介入ロアに連通ずる
。

ガス燃料導入路３５の人口３５ａは上記遮断弁３の出口
室８に、また、その出口３５ｂは前記ガス燃料圧調整器
２の弁入口３７に各々連通する。

そして、ガス燃料導出路３６の入口３６ａはガス燃料圧
調整器２の弁出口室２７に、その出口３６ｂはガス燃料
・空気混合器ｌのベンチュリ３２に各々連通される。

上記ガス燃料導出路３６は「く字状」に屈曲しており、
当該屈曲部３８にガス燃料の供給量を調整する主調整弁
４０が介装される。

他方、前記負圧式ガス燃料供給遮断弁３の出口室８とガ
ス燃料・空気混合器１のベンチュリ３２との間にガス燃
料補助供給路１０が「く字状」に形成され、当該く字状
部４１にガス燃料の供給量を補助的に調整する副調整弁
５０が介装される。

そこで、上記ガス燃料供給装置の機能を述べると次のよ
うになる。

（１）単気筒ガスエンジンＥが運転されると、ガス燃料
・空気混合器ｌに負圧が生じるので、負圧式ガス燃料供
給遮断弁３の開弁用負圧作動室Ｉ６の作動力が大きくな
って弁体６が開弁じ、弁入口７が出口室８に連通ずる。

この結果、ガス燃料は、ガス燃料流入路３４−負圧式ガ
ス燃料供給遮断弁３−ガス燃料導入路３５→ガス燃料圧
調整器２→ガス燃料導出路３６→ガス燃料・空気混合器
ｌに供給される。

（２）シかしながら、エンジンＥの始動時、即ち、無負
荷乃至軽負荷低速回転時には、ガス燃料・空気混合器ｌ
で生ずる負圧が小さいために、第４図のメインガス燃料
供給曲線に示すように、ガス燃料・空気混合器Ｉに供給
されるガス燃料は不足しがちとなる。

（３）負圧式ガス燃料供給遮断弁３は開弁じているので
、第４図の補助ガス燃料供給曲線に示すように、その出
口室８からガス燃料補助供給路ＩＯを通り、ガス燃料・
空気混合器ｌに直接的にガス燃料が補給されて、上記ガ
ス燃料の不足が補填される。

（４）シかも、ガス燃料補助供給路１０は、副調整弁５
０によって流路断面積を適正に絞られるので、低回転時
には供給量が多く、且つ、回転数に対するガス燃料の供
給勾配はメイン曲線に比べて小さく設定できるので、低
速回転域から高速回転域にかけて自動的にエンジンＥの
回転数に見合ったガス燃料供給ができる。

以上のように、本発明は、ガス燃料供給遮断弁３の出口
室８をガス燃料補助供給路ＩＯを介してガス燃料・空気
混合器ｌに連通連結することを特徴とするので、ガス燃
料供給遮断弁３は上記実施例のような負圧式ダイヤフラ
ムシリンダに限らず、例えば、ソレノイド式の燃料供給
遮断弁であっても良い。

また、ガス燃料・空気混合器１とガス燃料圧調整器２と
ガス燃料供給遮断弁３とが装置本体に一体的に組み込ま
れることは必須要件ではなく、ガス燃料・空気混合器ｌ
がガス燃料圧調整器２、ガス燃料供給遮断弁３及びガス
燃料供給源４に順々にガス燃料供給路５を介して接続さ
れていれば差し支えない。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の実施例を示し、第１図はガス
エンジンのガス燃料供給装置の縦断正面図、第２図は同
ガス燃料供給装置の横断平面図、第３図は２サイクル単
気筒ガスエンジンの概略正面図、第４図はガス燃料供給
曲線図、第５図は従来技術を示すガス燃料供給装置の概
略説明図である。 ｌ・・・ガス燃料・空気混合器、２・・・ガス燃料圧調
整器、３・・・ガス燃料供給遮断弁、４・・−ガス燃料
供給源、６・・・弁体、８・・・出口室、１０・・・ガ
ス燃料補助供給路、Ｅ・・・ガスエンジン。 特許出願人　　久保田鉄工株式会社 第２図 丁 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ガスエンジンＥのガス燃料・空気混合器１を、ガス
   燃料圧調整器２、ガス燃料供給遮断弁３及びガス燃料供
   給源４に順々にガス燃料供給路５を介して接続し、ガス
   燃料供給遮断弁３の弁入口７を弁体６で出口室８に対し
   て開閉切換え自在に構成したガスエンジンのガス燃料供
   給装置において、当該ガス燃料供給遮断弁３の出口室８
   をガス燃料補助供給路１０を介してガス燃料・空気混合
   器１に連通連結して、弁体６が開弁して弁入口７が出口
   室８に連通すると、ガス燃料がガス燃料供給路５とガス
   燃料補助供給路１０との両方からガス燃料・空気混合器
   １に供給可能になることを特徴とするガスエンジンのガ
   ス燃料供給装置