JP7843797B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

鞍乗り型車両

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
例えば特許文献1には、鞍乗り型車両のシートレールに固定された左右のグラブバーと、リアシートの下方で左右のグラブバー同士を連結する連結部と、を備え、リアシートと連結部との間に物品収納部を形成する構成が開示されている。
特開2021-169276号公報
ところで、リアシート下方の空間は、荷物の収納のみならず、近年の鞍乗り型車両が有する種々の電装部品の配置スペースとしても利用される。
しかし、車体後部でリアシート下方の空間は、後ろ上がりの外観によって後側ほど上下寸法が狭まりやすく、部品配置スペースが限られやすい。また、特許文献1のように側壁、底壁を設ける場合、収容空間が小さくなる。一方で、前記側壁、底壁を設けない場合、収容品に傷がつく可能性がある。このため、シートレールおよびその周辺部品を利用して効率よく車両部品を配置できる構成が要望されている。
そこで本発明は、シートとシートレールとの間に車両部品を配置する鞍乗り型車両において、複数の車両部品を効率よく配置可能とすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、車両前後方向に延びる左右一対のシートレール(11)と、前記シートレール(11)の下方に間隔をあけて配置されるリアフェンダ(30)と、前記シートレール(11)の上方に間隔をあけて配置されるシート(19b)と、前記シート(19b)の下方かつ左右の前記シートレール(11)の間で車両部品を支持する支持トレー(40)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、前記支持トレー(40)は、左右の前記シートレール(11)にそれぞれ係止される左右一対の把持部(41)と、左右の前記把持部(41)の間で車幅方向に延びて左右の前記把持部(41)を連結し、前記車両部品を支持するトレー本体(43)と、を備え、前記トレー本体(43)は、上面側に第一の車両部品(46A,49A)を支持する上面支持部(48)と、下面側に第二の車両部品(51A)を支持する下面支持部(55)と、を備え、前記トレー本体(43)と前記把持部(41)とは、車両側面視で互いに重なる高さに配置されている。
この構成によれば、左右シートレールの上下に後部シートおよびリアフェンダをそれぞれ配置し、左右シートレール間には支持トレーをかけ渡す。トレー本体の上面側には上面支持部を設け、後部シートとの間に第一の車両部品を支持可能とする。トレー本体の下面側には下面支持部を設け、リアフェンダとの間に第二の車両部品を支持可能とする。このように、ピリオンシートとリアフェンダとの間に形成されたスペースを上下に区画し、複数の車両部品を効率よく配置することができる。また、トレー本体の高さと左右の把持部の高さとを互いに同一にすることで、左右シートレールの上下に振り分けて複数の車両部品を効率よく配置することができる。
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、前記シートレール(11)を下方から支持する左右一対のバックステー(12)を備え、前記シートレール(11)は、車両側面視で後上がりに傾斜して延び、前記把持部(41)は、車両側面視で前記シートレール(11)に沿って傾斜し、前記トレー本体(43)は、車両側面視でフェンダ上面(31a)に沿うように形成されている。
この構成によれば、シートレールを下方から支持するバックステーに沿うようにリアフェンダを延ばし、支持トレーの把持部はシートレールに沿わせてシートレールに係止し、トレー本体はリアフェンダにおける緩傾斜のフェンダ上面に沿うように形成する。これにより、トレー本体は傾斜を緩めて略水平となり、上下面に安定して車両部品を支持できるとともに、トレー本体と把持部とを互いにねじって配置し、これらを車両側面視で互いに重なるように配置することができる。
本発明の第三の態様は、上記第二の態様において、前記第二の車両部品(51A)は、前記下面支持部(55)から垂下して取り付けられ、前記第二の車両部品(51A)と前記フェンダ上面(31a)とは互いに離間している。
この構成によれば、下面支持部から垂下するように第二の車両部品を支持し、この第二の車両部品とフェンダ上面とは互いに離間することで、支持トレーの下方の第二の車両部品を支持しながら、リアフェンダに第二の車両部品が接触することを回避し、傷や音等の発生を抑止することができる。
本発明の第四の態様は、上記第三の態様において、前記リアフェンダ(30)は、前記支持トレー(40)に支持される前記第二の車両部品(51A)とは別の第三の車両部品(61A)を支持するフェンダ上部(31)を備え、前記第三の車両部品(61A)と前記下面支持部(55)とは、上面視で互いに重なる。
この構成によれば、リアフェンダ上に第三の車両部品を支持するフェンダ上部を備え、下面支持部と第三の車両部品とが上面視で重なることで、下面支持部とリアフェンダとの間の空間を第三の車両部品の配置スペースとして有効活用し、かつ下面支持部ひいてはトレー本体によって第三の車両部品を上方からの外乱から保護することができる。
本発明の第五の態様は、上記第一の態様において、前記支持トレー(40)は、前記トレー本体(43)の端部から上下方向に延出する壁部(44)を備え、前記壁部(44)には、前記リアフェンダ(30)に係止されるトレー後係止部(44a)を備えている。
この構成によれば、支持トレーの後側から下方に延びる後壁の下端部に、リアフェンダに係止されるトレー後係止部を備えることで、下面支持部に支持する第二の車両部品を避けながら支持トレーをリアフェンダに係止して相対位置を固定するとともに、後壁によって第二の車両部品を後方からの外乱から保護することができる。
本発明の第六の態様は、上記第一の態様において、前記第一の車両部品(49A)は、自動料金支払いシステムの車載器(49)を備えている。
この構成によれば、ETC車載器が上面支持部に支持されることで、アクセス頻度の高いETC車載器を操作しやすい(蓋を開けやすい)状況で車載することができる。
本発明の第七の態様は、上記第一の態様において、前記シートレール(11)の後方にテールライトユニット(34)を備え、前記第一の車両部品(46A)は、発音器(46)を備え、前記発音器(46)は、発音方向を車両後方に指向させて配置され、前記テールライトユニット(34)は、前記シートレール(11)の後端(11a)よりも後方に配置され、前記発音器(46)は、前記シートレール(11)の後端(11a)よりも前方で、前記テールライトユニット(34)の前方に離間して配置されている。
この構成によれば、発音器が車両後方に発音方向を向けて配置され、かつ発音器とテールライトユニットとの間に空間が形成されることで、発音器が音を鳴らした際にこの音がテールライトユニットとの間で反響し、効率よく音量を確保することができる。
本発明の第八の態様は、上記第一の態様において、左右の前記シートレール(11)同士を連結するとともに、前記リアフェンダ(30)を支持する下側クロスメンバ(28)を備え、前記支持トレー(40)は、前記下側クロスメンバ(28)の上方に配置されている。
この構成によれば、左右シートレール同士を連結する下側クロスメンバの上方に支持トレーを配置することで、支持トレーを効率よく配置するとともに、下側クロスメンバによって支持トレーを下方からの外乱から保護することができる。
本発明の第九の態様は、上記第八の態様において、前記支持トレー(40)の上方に前記シート(19b)が配置され、前記シートレール(11)の前部上面側で左右の前記シートレール(11)を連結する前上クロスメンバ(26)と、前記シートレール(11)の後部上面側で左右の前記シートレール(11)を連結する後上クロスメンバ(27)と、を備え、前記前上クロスメンバ(26)と前記後上クロスメンバ(27)とは、それぞれ前記シートレール(11)よりも上方に延び、前記シート(19b)を下方から支持し、前記支持トレー(40)は、前記前上クロスメンバ(26)と前記後上クロスメンバ(27)との間で左右の前記シートレール(11)にかけ渡され、前記トレー本体(43)は、前記前上クロスメンバ(26)および前記後上クロスメンバ(27)の上端よりも下方に配置されている。
この構成によれば、前後のクロスメンバの上方にシートを支持するとともに、トレー本体は前後のクロスメンバよりも下方に配置することで、シートとトレー本体との間に部品収納空間を確保して車両部品を配置しやすくし、かつ前後のクロスメンバによって支持トレーを上方からの外乱から保護することができる。
本発明の第十の態様は、上記第一の態様において、前記トレー本体(43)の下面には、下方に延びた後に前記下面支持部(55)の下面に沿って延びる下面係止片(52)を備え、前記第二の車両部品(51A)は、被覆部材(53)によって周囲を覆われ、前記被覆部材(53)には、前記下面係止片(52)を挿入可能なスリット形成部(54)を備え、前記下面係止片(52)が前記スリット形成部(54)に挿入されることによって、前記第二の車両部品(51A)が前記下面支持部55に係止されている。
この構成によれば、第二の車両部品を覆う被覆部材に下面係止片を差し込んで、第二の車両部品を下面支持部に係止することで、支持トレーやリアフェンダに第二の車両部品が接触することを回避し、傷や音等の発生を抑止することができる。また、支持トレーにおける部品支持構造を簡略化して部品点数を削減するとともに、支持トレーと第二の車両部品との小組を可能にできる。
本発明の第十一の態様は、上記第一の態様において、前記トレー本体(43)の前端には、車体前方に延びた後に前記トレー本体(43)の前端に沿って側方に延びる前端係止片(56b)を備え、前記前端係止片(56b)には、第四の車両部品(57A)が係止されている。
この構成によれば、トレー本体の前端係止片に第四の車両部品を更に支持することで、支持トレーによってさらに多くの車両部品を支持することができる。
本発明の第十二の態様は、上記第一の態様において、前記トレー本体(43)の少なくとも左右一方の側端部から下方に延びる第一垂下壁(63a)と、左右方向で前記第一垂下壁(63a)と同側の前記把持部(41)から下方に延びる第二垂下壁(63b)と、前記第一および第二垂下壁(63a,63b)の下端の間を連結する底壁(63c)と、を備え、前記トレー本体(43)と少なくとも左右一方の前記把持部(41)との間に、前記第一および第二垂下壁(63a,63b)と前記底壁(63c)とによって、物品(64)を収納可能な物品収納部(63)が形成されている。
この構成によれば、支持トレーにおけるトレー本体と少なくとも左右一方の把持部との間に、車載工具等の物品を収納可能な物品収納部が形成されることで、収納物品を他の車両部品と離間させて収納可能とし、収納物品と車両部品との接触を回避してこれらを保護することができる。
本発明によれば、シートとシートレールとの間に車両部品を配置する鞍乗り型車両において、複数の車両部品を効率よく配置可能とすることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の上面図である。 上記自動二輪車の車体フレームの後部を示す左側面図である。 上記車体フレームの後部の上面図である。 上記自動二輪車の後部シート周辺の車体左右中央の断面図である。 上記後部シート周辺の上面図である。 図6のVII-VII断面図である。 図6のVIII-VIII断面図である。 上記後部シート下方の支持トレーの左側面図である。 上記支持トレーの右側面図である。 上記支持トレーの上面図である。 上記支持トレーの前面図である。 上記支持トレーに車両部品を取り付けた状態の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中央を示す線CLが示されている。本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。
<車両全体>
図1は実施形態の自動二輪車1の左側面図、図2は自動二輪車1の上面図である。
図1、図2に示すように、自動二輪車(鞍乗り型車両)1の前輪2は、左右フロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して、車体フレーム5のヘッドパイプ6に操向可能に支持されている。ステアリングステム4の上部には、操向用のバーハンドル4aが取り付けられている。
自動二輪車1の後輪13は、車体後部下側で前後に延びるスイングアーム14の後端部に支持されている。スイングアーム14の前端部は、ピボット軸8aを介して、車体フレーム5の左右ピボットフレーム8に上下揺動可能に支持されている。例えば、スイングアーム14の前部には、リアクッション(不図示)の下端部が連結されている。リアクッションの上端部は、車体フレーム5のクッション連結部(不図示)に連結されている。
車体フレーム5の内側には、自動二輪車1の原動機であるエンジン(内燃機関)15を含むパワーユニット15Aが搭載されている。エンジン15の上方であって車体フレーム5の左右メインフレーム7の上方には、エンジン15の燃料を貯留する燃料タンク18が配置されている。燃料タンク18の後方であって車体フレーム5の左右シートフレーム9の上方には、運転者が着座する前部シート19aと後部同乗者が着座する後部シート19bとが支持されている。後部シート19bは、前部シート19aとは別体のピリオンシートであり、キー操作によって個別に着脱可能である。
図中符号21aは運転者が足を乗せるメインステップ、符号21bは後部同乗者が足を乗せるピリオンステップ、符号22は車体を左側に傾斜した起立姿勢で支持するサイドスタンドをそれぞれ示す。
<車体フレーム5>
図3は自動二輪車1の車体フレーム5の後部を示す左側面図、図4は車体フレーム5の後部の上面図である。
図1、図3、図4に示すように、車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等により一体に接合して形成されている。車体フレーム5は、前端部に位置するヘッドパイプ6と、ヘッドパイプ6から下後方へ延びる左右一対のメインフレーム7と、左右メインフレーム7の後下端部から下方へ延びる左右一対のピボットフレーム8と、左右メインフレーム7および左右ピボットフレーム8の後方へ延びる左右一対のシートフレーム9と、を備えている。左右シートフレーム9は、左右メインフレーム7の後部から後方へ後ろ上がりに延びるシートレール11と、左右シートレール11の下方で左右ピボットフレーム8から後方へ後ろ上がりに延び、左右シートレール11の後部を下方から支持するバックステー12と、を備えている。左右シートフレーム9の周囲は、リヤカウル23で覆われている。
<エンジン15>
図1に示すように、エンジン15は、車幅方向(左右方向)に沿うクランク軸(回転中心軸線(軸心)C1のみ示す)を有している。エンジン15は、クランクケース16の前部上方にシリンダ17を起立させている。シリンダ17の後部には、エンジン吸気系の吸気通路が接続されている。シリンダ17の前部には、エンジン排気系の排気管が接続されている。クランクケース16の後部には、クラッチ及びトランスミッションが収容されている。クランクケース16の後部左側には、変速機の出力軸が突出している。前記出力軸と後輪13とは、チェーン式伝動機構24を介して連結されている。車体後部右側には、エンジン排気系のマフラー15bが配置されている。
<リアフェンダ30>
図5は自動二輪車1の後部シート19b周辺の車体左右中央の断面図、図6は後部シート19b周辺の上面図、図7は図6のVII-VII断面図、図8は図6のVIII-VIII断面図である。図6では後部シート19bおよびリヤカウル23の図示を省略している。
図1および図5から図7に示すように、左右シートフレーム9の間には、後輪13の上方に離間してリアフェンダ30が配置されている。リアフェンダ30は、側面視で左右バックステー12と重なるように、全体的に後ろ上がりに傾斜して配置されている。リアフェンダ30は、例えば合成樹脂製の一体成型品である。
リアフェンダ30の後部の下方には、リアフェンダ30の下面から後ろ下がりに延びるステー37を介して、後尾フェンダ38が支持されている。
リアフェンダ30は、バックステー12に沿って斜め上方に延びた後、後輪13の上方で水平に近づく角度に屈曲している。リアフェンダ30は、側面視で後輪13の外周面に沿うように湾曲してもよい。図1は前後サスペンションに車両重量が作用した1G状態を示し。リアフェンダ30と後輪13の外周部とは規定の距離だけ離間している。リアフェンダ30は、左右シートフレーム9およびクロスメンバ等に締結又は係止等の手段で固定されている。
リアフェンダ30は、後部シート19bの下方かつ後輪13の上端部(頂点部)13bの鉛直上方(車軸13aの鉛直上方でもある)で、平面視で後述する支持トレー40と重なる部位に、略水平なフェンダ平坦部31を形成している。後輪13の上端部の鉛直上方では、リアフェンダ30が後ろ上がりに傾斜するよりも略水平に配置される方が、後輪13の上端部よりも後方においてリアフェンダ30と後部シート19bとの間のスペースを確保しやすく、かつ略水平になることで車両部品を搭載しやすくなる。
<シートフレーム9>
図3、図4を参照し、左右シートフレーム9の各シートレール11および各バックステー12は、側面視では後ろ上がりに傾斜して延び、平面視では車両前後方向に沿うように延びている。各シートレール11および各バックステー12は、例えば互いに略同径の丸鋼管で形成されている。左右同側のシートレール11およびバックステー12の前部の間は、複数の傾斜パイプ9aでトラス状に連結されている。
図5、図6を併せて参照し、左右シートレール11の後端11a寄り(平面視でシートレール11の後端11aから後部シート19bの前後中央近傍までの間)に位置する後部11bは、後端11a側ほど車幅方向内側に位置するように平面視で傾斜している。左右シートレール11の各後部11bよりも前方側の部位は、平面視で車両前後方向に沿うように直線状に延びている。図中符号11cは左右シートレール11の平面視で後部11bの前端に位置する屈曲部を示す。左右シートレール11は、側面視で傾斜パイプ9aとの接合部でも下方に凸の屈曲部11c2を形成している。屈曲部11c2からメインフレーム7との接続部11dに至るまでの部位は、屈曲部11c2よりも後方の部位に対して側面視の傾斜を緩めている。
左右バックステー12は、平面視で左右シートレール11の後部11bと略平行に傾斜している。左右バックステー12は、平面視では左右シートレール11の後部11bと略平行な傾斜のまま、ピボットフレーム8との接続部12dまで至る。左右バックステー12は、側面視では左右シートレール11の後部11bの下方で上方に凸の屈曲部12cを形成している。屈曲部12cから後端12aまでの部位(以下、左右バックステー12の後部12bという)は、左右シートレール11の後部11bに沿って延びている。左右同側のシートレール11およびバックステー12の各後部11b,12bは、互いに上下方向で接し、溶接等により一体に結合されている。
左右シートフレーム9の後部の間は、後部シート19bの下方において、前上クロスメンバ26、後上クロスメンバ27および後下クロスメンバ28によって連結されている。
前上クロスメンバ26は、左右シートレール11の後部11bの前端(屈曲部11c)よりも前方で、左右シートレール11の間を連結する。前上クロスメンバ26は、厚さ方向を上下方向に向けた板状をなし、左右シートレール11よりも上方で左右方向に延びる上板部26aと、上板部26aの左右両端から下方に屈曲して延び、左右シートレール11にそれぞれ溶接等で接合される左右側板部26bと、を備えている。上板部26aの下面側には、着脱可能な後部シート19bを施錠状態に保持するシートロック機構(不図示)が支持される。上板部26aの左右中央部の前縁部には、下方に屈曲して延び、シートロック機構操作用のキーシリンダ26dを支持する前フランジ26cが形成されている。上板部26aの上面側には、後部シート19bの底板の前部が支持され、もって後部シート19bの着座荷重が支持される。
後上クロスメンバ27は、左右シートレール11の後端11aに掛かる部位で、左右シートレール11の間を連結する。後上クロスメンバ27は、厚さ方向を上下方向に向けた板状をなし、左右シートレール11よりも上方で左右方向に延びる上板部27aと、上板部27aの左右両側から下方に屈曲して延び、左右シートレール11にそれぞれ溶接等で接合される左右側板部27bと、を備えている。上板部27aの左右中央部の前側には、後方側に凹む平面視矩形状の中央切り欠き部27cが形成されている。中央切り欠き部27cの前方側は、前側ほど左右幅が広がる平面視台形状の前方切り欠き部27dが連続して形成されている。前方切り欠き部27dの左右両側に形成される左右傾斜辺の後方には、平面視三角形状の開口27eが形成されている。
ここで、後部シート19bの底板の後部下面側には、下方に延びた後に後方へ屈曲して延びる後フックが形成されている。中央切り欠き部27cの後側には、後部シート19bの後部を係止するための中央係止部27fが形成されている。後部シート19bは、前上がりに傾斜させた姿勢で、後フックを後上クロスメンバ27の中央係止部27fに係止させる。その後、後部シート19bの前部を下ろすように回動させることで、底板下面のストライカをロック機構に係合させ、後部シート19bのシートフレーム9への取り付けが完了する。後部シート19bの取り外しは、キーシリンダ26dを操作してロック機構のロックを解除し、後部シート19bの前部を持ち上げて後フックを外すことでなされる。
上板部27aの上面側には、後部シート19bの底板の後部が支持され、もって後部シート19bの着座荷重が支持される。後部シート19bの底板は、左右シートレール11よりも緩傾斜で後ろ上がりに傾斜している。後上クロスメンバ27の上下幅は、前上クロスメンバ26の上下幅よりも小とされる。後上クロスメンバ27の上板部27aは、左右シートレール11の後端11aよりも後方まで張り出している。
後下クロスメンバ28は、厚さ方向を上下方向に向けた板状をなし、左右バックステー12よりも下方で左右方向に延びる下板部28aと、下板部28aの左右両側から上方に屈曲して延び、左右バックステー12にそれぞれ溶接等で接合される左右側板部28bと、を備えている。下板部28aは、側面視で左右バックステー12の後部12bと略平行に傾斜している。下板部28aは、左右バックステー12の後端12aから前方側へ、平面視で後述する支持トレー40と重なる位置まで延びている。下板部28aには、後尾フェンダ38のステー37の基端(前上端)をリアフェンダ30と共締め固定するための複数の締結部28cが備えられている。
<支持トレー40>
図5から図7を参照し、前上クロスメンバ26および後上クロスメンバ27は、前後方向で互いに離間しており、前上クロスメンバ26および後上クロスメンバ27の間には、複数の車両部品を支持するための支持トレー40が配置されている。
図9は後部シート19b下方の支持トレー40の左側面図、図10は支持トレー40の右側面図、図11は支持トレー40の上面図、図12は支持トレー40の前面図、図13は支持トレー40に車両部品を取り付けた状態の斜視図である。
図5から図7、ならびに図9から図13を参照し、支持トレー40は、左右シートレール11に沿うように形成されて左右シートレール11の外周面に上方から嵌合する左右一対の把持部41と、左右把持部41の間に設けられて略水平な矩形板状に形成されるトレー本体43と、を備えている。支持トレー40は、例えば合成樹脂製の一体成型品である。図6を参照し、支持トレー40の周囲には、車体後部の灯火器や支持トレー40上の車両部品等に接続されるハーネスが配索されている。例えば左把持部41の前後中間部の上面には、ハーネス(カプラ)haをタイラップ等の係止部材で係止するためのフープ状のハーネス係止部41aが設けられている。
支持トレー40は、後ろ上がりに傾斜する左右把持部41に対してトレー本体43を略水平に配置する。トレー本体43と左右把持部41とは、側面視で互いに重なるように上下方向高さを設定している。左右把持部41とトレー本体43とは、側面視で互いに異なる傾斜角を有している。支持トレー40は、左右把持部41とトレー本体43との間でねじれた態様となる。トレー本体43は、側面視で後ろ上がりに傾斜するシートレール11の後部11bを、前後方向に沿って斜めに横断するように設けられている。トレー本体43の後部は、後下クロスメンバ28の前部と平面視で重なる。トレー本体43の後部と後下クロスメンバ28の前部とは、上下方向で互いに離間し、互いの接触を抑えている。トレー本体43の平面視の前辺および左右辺には、トレー本体43の平板部分に対して上方に起立する外周壁43aが形成されている。
トレー本体43は、後端から下方に延びる後壁44を備えている。後壁44は、下端から後方に延び、リアフェンダ30に係止可能なトレー後係止部44aを備えている。トレー後係止部44aは、リアフェンダ30の上面に突設されたボス32に対して締結される。ボス32は、例えば前後に二つ並んで形成され、トレー本体43のサイズが変わっても対応可能とされる。リアフェンダ30は、ボス32の周囲において後下クロスメンバ28の下板部28aに下方から取り付けられる。下板部28aには、下板部28aの下方から上方へボス32を突出させる開口28dが形成されている。開口28dの周囲には、複数(例えば四ケ所)の締結部28cが備えられている。下板部28aには、下方からリアフェンダ30のボス32の周囲、および後尾フェンダ38のステー37の基端(前上端)が順に重なり、これらが複数の締結部28cにおいて共締め固定されている。
リアフェンダ30のボス32にトレー後係止部44aがボルトで締結されることで、リアフェンダ30ひいては左右シートフレーム9に対する支持トレー40の位置決めがなされる。左右シートレール11の後部11bは、平面視でハの字状に配置されており、左右シートレール11の後部11bに左右把持部41を係合させるのみでも、支持トレー40の位置は概ね規定されるが、リアフェンダ30のボス32にトレー後係止部44aを締結することで、より確実に支持トレー40の位置決めがなされる。
トレー本体43の上面側には、第一の車両部品46Aとして、側面視L字形のステー45を介して、防犯装置のブザー(発音器、アラーム)46が支持されている。ブザー46は、概ね直方体形状をなし、後方側を向く後面47を発音面とし、後方側に発音方向を向けている。ブザー46は、トレー本体43の後縁の後方に隣接して配置され、前面にステー45の縦板を固定し、ステー45の横板がトレー本体43の上面に固定されている。ブザー46の下部は、トレー本体43よりも下方に位置している。換言すれば、ブザー46は、トレー本体43に対して下方にオフセットして配置されている。トレー本体43の上面側は、第一の車両部品46Aを支持する上面支持部48となる。
図8を併せて参照し、別実施例として、トレー本体43の上面側には、他の第一の車両部品49Aとして、例えば自動料金支払いシステムの車載器(ETC車載器)が搭載されてもよい。ETC車載器は、厚さ方向の寸法を抑えた偏平の直方体形状をなし、厚さ方向を上下方向に向けて配置される。ETC車載器は、種々の固定手段(例えば両面テープ)によってトレー本体43に固定される。ETC車載器のサイズによっては、支持トレー40の上面側に支持する車両部品は、ETC車載器およびブザー46の一方のみとなる。
トレー本体43の下面側には、第二の車両部品51Aとして、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)ユニットが支持されている。
トレー本体43の平面視の内側には、トレー本体43の平板部分を下方に変位させた態様の下面係止片52が形成されている。下面係止片52は、トレー本体43の下面から垂下する垂下壁52aから前方へ、トレー本体43の下面と平行に延びている。下面係止片52には、ブルートゥースユニット51のケースを被覆する被覆部材53に形成された(あるいはケース自体に形成された)スリット形成部54に差し込まれ、もってブルートゥースユニット51がトレー本体43の下面側に支持される。トレー本体43の下面側は、第二の車両部品51Aを支持する下面支持部55となる。下面係止片52の前端部の例えば幅方向一側には、スリット形成部54の抜け止めとなる凸部52bが形成されている。
トレー本体43の前方には、トレー本体43の平板部分を前方に延長させた態様の前方延出部56が形成されている。前方延出部56は、トレー本体43の左側部の前方に形成され、トレー本体43の平板部分と面一状の延長部56aと、延長部56aの右端から右方に延びる前端係止片56bと、を備えている。前端係止片56bには、第四の車両部品57Aとして、例えばアラーム制御装置57が支持されている。前端係止片56bは、アラーム制御装置57のケースに形成された(あるいはケースを被覆する被覆部材に形成された)レール部58に差し込まれ、もってアラーム制御装置57がトレー本体43の前方延出部56の下面側に支持される。
ここで、リアフェンダ30の後端部には、テールライトユニット34が支持されている。テールライトユニット34は、ブザー46の後方(発音方向)に空間を空けて配置されている。詳細には、テールライトユニット34の前端部34aは、シートフレーム9の後端よりも後方に位置し、ブザー46の後面47は、シートフレーム9の後端よりも前方に位置している。ブザー46の発音方向に空間が確保されるので、ブザー46の発音が阻害されず良好に発音可能である。
トレー本体43は、後部シートとリアフェンダ30との間の空間の上下中間部に配置されている。トレー本体43と後部シートとの間に第一の車両部品46A,49Aが配置され、トレー本体43とリアフェンダ30との間に第二の車両部品51Aおよび第四の車両部品57Aが配置されている。支持トレー40は、左右シートレール11にかけ渡されて支持されており、リアフェンダ30に対しては、トレー後係止部44aを除いて係止・当接していない。
リアフェンダ30におけるトレー本体43の下方に位置する部位には、略水平な上面(フェンダ上面31a)を形成するフェンダ平坦部31が形成されている。フェンダ平坦部31は、側面視で後ろ上がりに傾斜したバックステー12に対して傾いている。フェンダ平坦部31は、平面視でトレー本体43と重なる位置に配置されている。フェンダ平坦部31は、トレー本体43の下面側に支持した第二の車両部品51Aおよび第四の車両部品57Aに対して下方に離間している。
フェンダ平坦部31上には、例えばボディコントロールユニット(BCU:Body Control Unit)61等の第三の車両部品61Aが支持されている。ボディコントロールユニット61は、上下方向の厚さを抑えた偏平の直方体状をなし、後下クロスメンバ28よりも前方に配置されている。ボディコントロールユニット61は、前部の厚さが後部の厚さよりも大きく、側面視で段差状の上面形状を有している。ボディコントロールユニット61の前部は、前端係止片56bおよびアラーム制御装置57の下方に位置し、平面視で重なる配置とされる。
トレー本体43に支持されたブルートゥースユニット51は、前端係止片56bに支持されたアラーム制御装置57よりも下方への突出高さが大きい。ブルートゥースユニット51およびアラーム制御装置57は、ともにボディコントロールユニット61に対して同等の隙間を空けて配置される。トレー本体43側の第二の車両部品51Aおよび第四の車両部品57Aとリアフェンダ30側の第三の車両部品61Aとは、互い違いの凹凸状に配置され、複数の車両部品を効率よく配置可能である。
トレー本体43と左右一側(図では右側)の把持部41との間には、例えば車載工具や書類等の物品64を搭載可能とする凹状の物品収納部63が形成されている。物品収納部63は、トレー本体43の外側部から下方に延びる内側壁(第一垂下壁)63aと、把持部41の内側部から下方に延びる外側壁(第二垂下壁)63bと、内外側壁63a,63bの下端部間に渡る底壁63cと、を有している。物品収納部63は、上方に開放するU字状の断面形状を有して前後方向に延びている。物品収納部63の上部開放部には、物品64を保持するゴム紐65を掛け渡し可能である。トレー本体43の右側部には、物品収納部63内に物品64を収納しやすくするガイド壁43bが形成されている。第二垂下壁63bには、シートレール11に沿って長い開口63dが形成されている。
リアフェンダ30は、側面視でバックステー12と重なるように傾斜して設けられている。リアフェンダ30における平面視で支持トレー40と重なる部位には、略水平なフェンダ平坦部31が形成されている。これにより、後輪13の上方においてリアフェンダ30と後部シート19bとの間のスペースを確保しやすく、車両部品を搭載しやすくなる。
以上説明したように、上記実施形態における鞍乗り型車両は、車体フレーム5の後部に配置されて車両前後方向に延びる左右一対のシートレール11と、左右の前記シートレール11の下方に間隔をあけて配置されるリアフェンダ30と、左右の前記シートレール11の上方に間隔をあけて配置されるピリオンシート19bと、前記ピリオンシート19bの下方かつ左右の前記シートレール11の間で車両部品を支持する支持トレー40と、を備える自動二輪車1において、前記支持トレー40は、左右の前記シートレール11にそれぞれ係止される左右一対の把持部41と、左右の前記把持部41の間で車幅方向に延びて左右の前記把持部41を連結し、前記車両部品を支持するトレー本体43と、を備え、前記トレー本体43は、上面側に第一の車両部品46A,49Aを支持する上面支持部48と、下面側に第二の車両部品51Aを支持する下面支持部55と、を備え、前記トレー本体43と前記把持部41とは、車両側面視で互いに重なる高さに配置されている。
この構成によれば、左右シートレール11の上下にピリオンシート19bおよびリアフェンダ30をそれぞれ配置し、左右シートレール11間には支持トレー40をかけ渡し、トレー本体43の上面側には上面支持部48を設けてピリオンシート19bとの間に第一の車両部品46A,49Aを支持可能とし、トレー本体43の下面側には下面支持部55を設けてリアフェンダ30との間に第二の車両部品51Aを支持可能とする。このように、ピリオンシート19bとリアフェンダ30との間に形成されたスペースを上下に区画し、複数の車両部品を効率よく配置することができる。また、トレー本体43の高さと左右の把持部41の高さとを互いに同一にすることで、左右シートレール11の上下に振り分けて複数の車両部品を効率よく配置することができる。
上記自動二輪車1において、左右の前記シートレール11を下方から支持する左右一対のバックステー12を備え、左右の前記シートレール11は、車両側面視で後上がりに傾斜して延び、左右の前記バックステー12は、車両側面視で前記シートレール11よりも急傾斜で後上がりに傾斜して延び、前記リアフェンダ30は、車両側面視で前記バックステー12に沿うように延びるとともに、後輪13の上方で後上がりの傾斜を緩めたフェンダ上面31aを形成し、左右の前記把持部41は、車両側面視で前記シートレール11に沿って傾斜し、左右同側の前記シートレール11にそれぞれ係止され、前記トレー本体43は、車両側面視で前記フェンダ上面31aに沿うように形成されている。
この構成によれば、シートレール11を下方から支持するバックステー12に沿うようにリアフェンダ30を延ばし、支持トレー40の把持部41はシートレール11に沿わせてシートレール11に係止し、トレー本体43はリアフェンダ30における緩傾斜のフェンダ上面31aに沿うように形成する。これにより、トレー本体43は傾斜を緩めて略水平となり、上下面に安定して車両部品を支持できるとともに、トレー本体43と把持部41とを互いにねじらせて配置し、これらを車両側面視で互いに重なるように配置することができる。
上記自動二輪車1において、前記第二の車両部品51Aは、前記下面支持部55から垂下して取り付けられ、前記第二の車両部品51Aと前記フェンダ上面31aとは互いに離間している。
この構成によれば、下面支持部55から垂下するように第二の車両部品51Aを支持し、この第二の車両部品51Aとフェンダ上面31aとは互いに離間することで、支持トレー40の下方の第二の車両部品51Aを支持しながら、リアフェンダ30に第二の車両部品51Aが接触することを回避し、傷や音等の発生を抑止することができる。
上記自動二輪車1において、前記リアフェンダ30は、前記支持トレー40に支持される前記第二の車両部品51Aとは別に第三の車両部品61Aを支持するフェンダ平坦部31を備え、前記第三の車両部品61Aと前記下面支持部55とは、上面視で互いに重なる。
この構成によれば、リアフェンダ30上に第三の車両部品61Aを支持するフェンダ平坦部31を備え、下面支持部55と第三の車両部品61Aとが上面視で重なることで、下面支持部55とリアフェンダ30との間の空間を第三の車両部品61Aの配置スペースとして有効活用し、かつ下面支持部55ひいてはトレー本体43によって第三の車両部品61Aを上方からの外乱から保護することができる。
上記自動二輪車1において、前記支持トレー40は、前記トレー本体43の後側から下方に延出する後壁44を備え、前記後壁44の下端部には、前記リアフェンダ30に係止されるトレー後係止部44aを備えている。
この構成によれば、支持トレー40の後側から下方に延びる後壁44の下端部に、リアフェンダ30に係止されるトレー後係止部44aを備えることで、下面支持部55に支持する第二の車両部品51Aを避けながら支持トレー40をリアフェンダ30に係止して相対位置を固定するとともに、後壁44によって第二の車両部品51Aを後方からの外乱から保護することができる。
上記自動二輪車1において、前記第一の車両部品49Aは、自動料金支払いシステム(ETC)の車載器49を備え、前記上面支持部48に支持されている。
この構成によれば、ETC車載器49が上面支持部48に支持されることで、アクセス頻度の高いETC車載器49を操作しやすい(蓋を開けやすい)状況で車載することができる。
上記自動二輪車1において、前記シートレール11の後方にテールライトユニット34を備え、前記第一の車両部品46Aは、発音器(ブザー46)を備え、前記ブザー46は、ステー45を介して前記上面支持部48に支持され、かつ上面支持部48に対して下方にオフセットし、発音方向が車両後方を指向して配置され、前記テールライトユニット34は、前記シートレール11の後端11aよりも後方に配置され、前記ブザー46は、前記シートレール11の後端11aよりも前方で、前記テールライトユニット34の前方に離間して配置されている。
この構成によれば、ブザー46が車両後方に発音方向を向けて配置され、かつブザー46とテールライトユニット34との間に空間が形成されることで、ブザー46が音を鳴らした際にテールライトユニット34との間で音が反響し、効率よく音量を確保することができる。
上記自動二輪車1において、左右の前記シートレール11同士(バックステー12同士)を連結するとともに、前記リアフェンダ30を支持する後下クロスメンバ28を備え、前記支持トレー40は、前記後下クロスメンバ28の上方に配置されている。
この構成によれば、左右シートレール11同士を連結する後下クロスメンバ28の上方に支持トレー40を支持することで、支持トレー40を効率よく支持するとともに、後下クロスメンバ28によって支持トレー40を下方からの外乱から保護することができる。
上記自動二輪車1において、前記支持トレー40の上方に前記ピリオンシート19bが配置され、前記シートレール11の前部上面側で左右の前記シートレール11を連結する前上クロスメンバ26と、前記シートレール11の後部上面側で左右の前記シートレール11を連結する後上クロスメンバ27と、を備え、前記前上クロスメンバ26と前記後上クロスメンバ27とは、それぞれ前記シートレール11よりも上方に延び、前記ピリオンシート19bを下方から支持し、前記支持トレー40は、前記前上クロスメンバ26と前記後上クロスメンバ27との間で左右の前記シートレール11にかけ渡され、前記トレー本体43は、前記前上クロスメンバ26および前記後上クロスメンバ27の上端よりも下方に配置されている。
この構成によれば、前後のクロスメンバ26,27の上方にピリオンシート19bを支持するとともに、トレー本体43は前後のクロスメンバ26,27よりも下方に配置することで、ピリオンシート19bとトレー本体43との間に部品収納空間を確保して車両部品を配置しやすくし、かつ前後のクロスメンバ26,27によって支持トレー40を上方からの外乱から保護することができる。
上記自動二輪車1において、前記トレー本体43の下面には、下方に延びた後に前記下面支持部55の下面に沿って延びる下面係止片52を備え、前記第二の車両部品51Aは、被覆部材53によって周囲を覆われ、前記被覆部材53には、前記下面係止片52を挿入可能なスリット形成部54を備え、前記下面係止片52が前記スリット形成部54に挿入されることによって、前記第二の車両部品51Aが前記下面支持部55に係止されている。
この構成によれば、第二の車両部品51Aを覆う被覆部材53に下面係止片52を差し込んで、第二の車両部品51Aを下面支持部55に係止することで、支持トレー40やリアフェンダ30に第二の車両部品51Aが接触することを回避し、傷や音等の発生を抑止することができる。また、支持トレー40における部品支持構造を簡略化して部品点数を削減するとともに、支持トレー40と第二の車両部品51Aとの小組を可能にできる。
上記自動二輪車1において、前記トレー本体43の前端には、車体前方に延びた後に前記トレー本体43の前端に沿って延びる前端係止片56bを備え、前記前端係止片56bには、第四の車両部品57Aが係止されている。
この構成によれば、トレー本体43の前端係止片56bに第四の車両部品57Aを更に支持することで、支持トレー40によってさらに多くの車両部品を支持することができる。
上記自動二輪車1において、前記トレー本体43の少なくとも左右一方の側端部から下方に延びる第一垂下壁63aと、左右方向で前記第一垂下壁63aと同側の前記把持部41から下方に延びる第二垂下壁63bと、前記第一および第二垂下壁63a,63bの下端の間を連結する底壁63cと、を備え、前記トレー本体43と少なくとも左右一方の前記把持部41との間に、前記第一および第二垂下壁63a,63bと前記底壁63cとによって、物品64を収納可能な物品収納部63が形成されている。
この構成によれば、支持トレー40におけるトレー本体43と少なくとも左右一方の把持部41との間に、車載工具等の物品64を収納可能な物品収納部63が形成されることで、収納物品を他の車両部品と離間させて収納可能とし、収納物品と車両部品との接触を回避してこれらを保護することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、実施形態では、支持トレーに支持する車両部品として、車両の電装部品およびこれに付随するステーやブラケット等の一例を示したが、各部品の配置位置やステー等の有無は適宜変更可能である。また、例示した部品以外の制御装置や電装部品、あるいはその他の車両部品を支持することも可能である。
本実施形態の構成は、自動二輪車以外の鞍乗り型車両に適用してもよい。前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪(四輪バギー等)の車両も含まれる。原動機に電気モータを含む車両に適用してもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
5 車体フレーム
11 シートレール
11a 後端
12 バックステー
13 後輪
19b 後部シート(ピリオンシート)
26 前上クロスメンバ
27 後上クロスメンバ
28 後下クロスメンバ(下側クロスメンバ)
30 リアフェンダ
31 フェンダ平坦部(フェンダ上部)
31a フェンダ上面
34 テールライトユニット
40 支持トレー
41 把持部
43 トレー本体
44 後壁
44a トレー後係止部
45 ステー
46 ブザー
46A 第一の車両部品
48 上面支持部
49 ETC車載器
49A 第一の車両部品
51 ブルートゥースユニット
51A 第二の車両部品
52 下面係止片
53 被覆部材
54 スリット形成部
55 下面支持部
56b 前端係止片
57 アラーム制御装置
57A 第四の車両部品
61 ボディコントロールユニット
61A 第三の車両部品
63 物品収納部
63a 第一垂下壁
63b 第二垂下壁
63c 底壁
64 物品

Claims (12)

  1. 車両前後方向に延びる左右一対のシートレール(11)と、
    前記シートレール(11)の下方に間隔をあけて配置されるリアフェンダ(30)と、
    前記シートレール(11)の上方に間隔をあけて配置されるシート(19b)と、
    前記シート(19b)の下方かつ左右の前記シートレール(11)の間で車両部品を支持する支持トレー(40)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
    前記支持トレー(40)は、
    左右の前記シートレール(11)にそれぞれ係止される左右一対の把持部(41)と、
    左右の前記把持部(41)の間で車幅方向に延びて左右の前記把持部(41)を連結し、前記車両部品を支持するトレー本体(43)と、を備え、
    前記トレー本体(43)は、
    上面側に第一の車両部品(46A,49A)を支持する上面支持部(48)と、
    下面側に第二の車両部品(51A)を支持する下面支持部(55)と、を備え、
    前記シートレール(11)は、車両側面視で後上がりに傾斜して延び、
    前記把持部(41)は、車両側面視で前記シートレール(11)に沿って傾斜し、
    前記トレー本体(43)と前記把持部(41)とは、車両側面視で互いに重なる高さに配置されるとともに、前記トレー本体(43)は、車両側面視で前記把持部(41)よりも水平方向に指向させて配置されている鞍乗り型車両。
  2. 前記シートレール(11)を下方から支持する左右一対のバックステー(12)を備え、
    前記シートレール(11)は、車両側面視で後上がりに傾斜して延び、
    前記把持部(41)は、車両側面視で前記シートレール(11)に沿って傾斜し、
    前記トレー本体(43)は、車両側面視でフェンダ上面(31a)に沿うように形成されている請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記第二の車両部品(51A)は、前記下面支持部(55)から垂下して取り付けられ、
    前記第二の車両部品(51A)と前記フェンダ上面(31a)とは互いに離間している請求項2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記リアフェンダ(30)は、前記支持トレー(40)に支持される前記第二の車両部品(51A)とは別の第三の車両部品(61A)を支持するフェンダ上部(31)を備え、
    前記第三の車両部品(61A)と前記下面支持部(55)とは、上面視で互いに重なる請求項3に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記支持トレー(40)は、前記トレー本体(43)の端部から上下方向に延出する壁部(44)を備え、
    前記壁部(44)には、前記リアフェンダ(30)に係止されるトレー後係止部(44a)を備えている請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記第一の車両部品(49A)は、自動料金支払いシステムの車載器(49)を備えている請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記シートレール(11)の後方にテールライトユニット(34)を備え、
    前記第一の車両部品(46A)は、発音器(46)を備え、
    前記発音器(46)は、発音方向を車両後方に指向させて配置され、
    前記テールライトユニット(34)は、前記シートレール(11)の後端(11a)よりも後方に配置され、
    前記発音器(46)は、前記シートレール(11)の後端(11a)よりも前方で、前記テールライトユニット(34)の前方に離間して配置されている請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記トレー本体(43)の前端には、車体前方に延びた後に前記トレー本体(43)の前端に沿って側方に延びる前端係止片(56b)を備え、
    前記前端係止片(56b)には、第四の車両部品(57A)が係止されている請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記トレー本体(43)の少なくとも左右一方の側端部から下方に延びる第一垂下壁(63a)と、
    左右方向で前記第一垂下壁(63a)と同側の前記把持部(41)から下方に延びる第二垂下壁(63b)と、
    前記第一および第二垂下壁(63a,63b)の下端の間を連結する底壁(63c)と、を備え、
    前記トレー本体(43)と少なくとも左右一方の前記把持部(41)との間に、前記第一および第二垂下壁(63a,63b)と前記底壁(63c)とによって、物品(64)を収納可能な物品収納部(63)が形成されている請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  10. 車両前後方向に延びる左右一対のシートレール(11)と、
    前記シートレール(11)の下方に間隔をあけて配置されるリアフェンダ(30)と、
    前記シートレール(11)の上方に間隔をあけて配置されるシート(19b)と、
    前記シート(19b)の下方かつ左右の前記シートレール(11)の間で車両部品を支持する支持トレー(40)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
    前記支持トレー(40)は、
    左右の前記シートレール(11)にそれぞれ係止される左右一対の把持部(41)と、
    左右の前記把持部(41)の間で車幅方向に延びて左右の前記把持部(41)を連結し、前記車両部品を支持するトレー本体(43)と、を備え、
    前記トレー本体(43)は、
    上面側に第一の車両部品(46A,49A)を支持する上面支持部(48)と、
    下面側に第二の車両部品(51A)を支持する下面支持部(55)と、を備え、
    前記トレー本体(43)と前記把持部(41)とは、車両側面視で互いに重なる高さに配置されており、
    左右の前記シートレール(11)同士を連結するとともに、前記リアフェンダ(30)を支持する下側クロスメンバ(28)を備え、
    前記支持トレー(40)は、前記下側クロスメンバ(28)の上方に配置されている鞍乗り型車両。
  11. 前記支持トレー(40)の上方に前記シート(19b)が配置され、
    前記シートレール(11)の前部上面側で左右の前記シートレール(11)を連結する前上クロスメンバ(26)と、
    前記シートレール(11)の後部上面側で左右の前記シートレール(11)を連結する後上クロスメンバ(27)と、を備え、
    前記前上クロスメンバ(26)と前記後上クロスメンバ(27)とは、それぞれ前記シートレール(11)よりも上方に延び、前記シート(19b)を下方から支持し、
    前記支持トレー(40)は、前記前上クロスメンバ(26)と前記後上クロスメンバ(27)との間で左右の前記シートレール(11)にかけ渡され、
    前記トレー本体(43)は、前記前上クロスメンバ(26)および前記後上クロスメンバ(27)の上端よりも下方に配置されている請求項10に記載の鞍乗り型車両。
  12. 車両前後方向に延びる左右一対のシートレール(11)と、
    前記シートレール(11)の下方に間隔をあけて配置されるリアフェンダ(30)と、
    前記シートレール(11)の上方に間隔をあけて配置されるシート(19b)と、
    前記シート(19b)の下方かつ左右の前記シートレール(11)の間で車両部品を支持する支持トレー(40)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
    前記支持トレー(40)は、
    左右の前記シートレール(11)にそれぞれ係止される左右一対の把持部(41)と、
    左右の前記把持部(41)の間で車幅方向に延びて左右の前記把持部(41)を連結し、前記車両部品を支持するトレー本体(43)と、を備え、
    前記トレー本体(43)は、
    上面側に第一の車両部品(46A,49A)を支持する上面支持部(48)と、
    下面側に第二の車両部品(51A)を支持する下面支持部(55)と、を備え、
    前記トレー本体(43)と前記把持部(41)とは、車両側面視で互いに重なる高さに配置されており、
    前記トレー本体(43)の下面には、下方に延びた後に前記下面支持部(55)の下面に沿って延びる下面係止片(52)を備え、
    前記第二の車両部品(51A)は、被覆部材(53)によって周囲を覆われ、
    前記被覆部材(53)には、前記下面係止片(52)を挿入可能なスリット形成部(54)を備え、
    前記下面係止片(52)が前記スリット形成部(54)に挿入されることによって、前記第二の車両部品(51A)が前記下面支持部55に係止されている鞍乗り型車両。
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