JP7841780B1 - 食品用容器 - Google Patents

食品用容器

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Abstract

【課題】
本発明は、誘導加熱によって加熱することができる薄手の食品用のプラスチック容器を提供する。
【解決手段】
合成樹脂シートで構成される底部と、合成樹脂シートで構成される底部の縁部から突出する側壁部とを有する食品用容器であり、前記底部に金属層が積層された食品用容器により、上記の課題を解決する。前記容器においては、電磁誘導により底部に設けられた金属層を発熱させて、金属層の熱により容器内に入れた食品を加熱する。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品用容器に関する。
特許文献1に示すように、底壁と、底壁の周縁から立ち上がる側壁と、側壁の上端開口部に設けられるフランジと、フランジの外周に設けられる縁巻とで構成され、アルミニウム箔で成形した使い捨ての容器が知られている。
特開2018-47924号公報
特許文献1のようなアルミニウム箔で成形した容器は、誘導加熱により容器を構成するアルミニウムを発熱させることができる。アルミニウム箔で成形した容器は、IH(Induction Heating)式のコンロなど電磁調理器で容器に入れた食品を加熱することができるが、物理的な衝撃により破損しやすい。例えば、机の角など鋭利な物が接触した際には穿孔が生じやすいし、穿孔しないまでも物が当たった箇所が大きくへこみやすい。また、容器に食品を入れた状態で加熱調理を行うと、アルミニウムは比較的に熱伝導率が高いため、容器全体が加熱される。容器の中に汁物を容れている場合は、液体と気体との界面付近の容器の内壁又は液体が飛散し付着した部分において、液体が気化して液体に含まれている成分が容器に焦げつくことがある。
その他の容器として、合成樹脂シートで成形したプラスチック容器が知られている。プラスチック容器では、容器内に食品を容れた状態で、食品にマイクロ波を照射して、食品を加熱する方法がとられる。
誘導加熱では、コイルに流れる交流電流によって生じる磁界を利用して、金属などの導電体の内部に渦電流を発生させる。そして、渦電流が金属中を流れる際に生じるジュール熱(抵抗熱)により、誘電体を自己発熱させる。プラスチック容器に磁界を作用させても渦電流は生じないため、プラスチック容器を電磁調理器で加熱することはできない。
本発明は、誘導加熱によって加熱することができる食品用のプラスチック容器を提供することを目的とする。
合成樹脂シートで構成される底部と、合成樹脂シートで構成される底部の縁部から突出する側壁部とを有する食品用容器であり、前記底部に金属層が積層された食品用容器(以下、単に容器と称することがある。)により、上記の課題を解決する。前記容器においては、電磁誘導により底部に設けられた金属層を発熱させて、金属層の熱により容器内に入れた食品を加熱することができる。
前記容器において、合成樹脂シートで構成された底部に形成された略平坦な部分に前記金属層が積層された形状とすることが好ましい。当該構成によれば、例えば、底部に気泡を残りにくくして、気泡に含まれる気体と液体との界面において焦げ付きが生じるの防ぐことができる。
前記容器において、金属層は金属製シートであり、合成樹脂シートで構成された底部に形成された突部の上面に前記金属製シートが積層された形状とすることができる。当該構成によれば、底部を構成する合成樹脂シートと金属製シートを熱溶着しやすくなる。
前記容器において、前記略平坦な部分よりも上方に食品の支持面を形成する支持部を備える構成とすることが好ましい。例えば、容器に固形の食品を容れて容器ごと食品を加熱した際に、金属層と食品とを離隔させることができる。これにより、食品の過剰な加熱、食品の焦げ付きを防ぐことができる。
前記容器において、記側壁部の高さの少なくとも1/2以上の高さには金属層が積層されない構成とすることができる。当該構成によれば、容器の側壁部の過剰な発熱を防いで、例えば、容器の側壁部に手で触れやすくすることができる。
前記容器において、前記金属層は、金属製シートであり、金属製シートと前記底部の合成樹脂シートとが熱融着、又は接着剤で固定した構造にすることができる。あるいは、インジェクション成形のインサート方式により、事前に金型内面に金属製シートを張り合わせ、のちに、金型の空間に合成樹脂を注入し成形することも可能である。インジェクション成形も溶融した樹脂を金属製シートに融着することに変わりはなく、前記熱溶着に含まれる。
前記容器において、前記金属層は、食品容器の内側の底部に積層することができる。当該構成によれば、容器に容れた食品に金属層の熱をより直接的に伝えることができる。
前記容器において、金属層は、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、銀、及び金の一種以上の金属を主に含有するものとすることができる。
本発明によれば、誘導加熱によって加熱することができる薄手の食品用のプラスチック容器を提供することができる。
食品用容器の一実施形態を示す平面図である。 図1のAA´部の端面図であり、下段は一分の拡大図である。 図1のBB´部の端面図であり、下段は一部の拡大図である。 図1のCC´部の端面図である。 図1の食品用容器の斜視図である。 第2実施形態に係る食品用容器の平面図である。 図6の食品用容器の斜視図である。 図6の食品用容器に金属層を積層した状態を示す平面図である。 金属層を積層した図6の食品用容器の中央部の構造を示す端面図である。中央部の凹凸形状を表現するために、凹凸を誇張して示した。 第3実施形態に係る食品用容器の平面図である。 図10の食品用容器に金属層を積層した状態を示す平面図である。 金属層を積層した図11の食品用容器の中央部の構造を示す端面図である。中央部の凹凸形状を表現するために、凹凸を誇張して示した。 底部の全面に金属層を積層した第4実施形態に係る食品用容器の平面図である。 図13のBB´部における端面図であり、下段は一部の拡大図である。 食品用容器に金属層の一例である金属製シートを熱溶着する様子を示す説明図である。 金型に金属層の一例である金属製シートを配置しておき、インサート成形により食品用容器を製造する様子を示す説明図である。
以下、本発明の食品用容器の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の限られた例に過ぎず、本発明の技術的範囲は例示した実施形態に限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1ないし図4に固形の食品用の食品用容器の一例を示す。
本実施形態の食品容器(以下単に容器と呼ぶことがある。)1aは、合成樹脂シートで構成される底部11aと、合成樹脂シートで構成される底部11aの縁部から突出する側壁部12とを有する。前記底部11aに金属層13aが積層される。金属層13aは、図2ないし図4においては、太線で示す(第2実施形態、第3実施形態、及び第4実施形態についても同様である)。
側壁部12は、図2等に示したように、底部11aの縁部から底部の径方向の外側に向けて斜め上に突出する。側壁部12は合成樹脂製のシートで構成される板状であり、底部11aをとり囲む略円形の周壁を構成する。なお、本明細書において、略との記載は成形誤差や合成樹脂シートの撓みを考慮し、必ずしも精密な形状にならないことがあること、また、角取した形状等を考慮したものである。
側壁部12には、図3及び図5等に示したように、側壁面121から底部の径方向の外側に向けて突出する複数の凹溝122が形成される。凹溝122は、断面が略円弧状の溝形状である。凹溝122は、底部11aの中央部を中心として、放射状に延びるように複数本配置される。凹溝122は、容器1aの補強リブとして機能する。
底部11aは、側壁部12と連続する合成樹脂シートで構成される板状であり、食品を乗せる面を構成する。底部11aには、図3及び図5等に示したように、側壁面121と連続し略平坦な底面131から容器の下側向けて突出する複数の凹溝132が形成される。凹溝132は、断面が略円弧状の溝形状であり、側壁部12の凹溝132と連続する形状である。凹溝132は、底部11aの中央部を中心として、放射状に延びるように複数本配置される。凹溝132は、容器1aの補強リブとして機能する。
底部11aの中央部には合成樹脂シートで構成される平坦部133が設けられる。平坦部133は、その名の通り、合成樹脂シートで構成される略平坦な面である。そして、平坦部133と前記底面131及び及び凹溝132とは、支持部134によって区切られる。支持部134は、略平坦な上面を有する環状の凸部で構成される。図3に示したように、底部11aの前記凹溝132と底部11aの平坦部133とは略同じ高さに位置し、例えば、容器を水平面の上に置いたときには水平面と平坦部133と凹溝132とが接する。図3においては奥行に関しては凹溝132のみを示した。底部11aの底面131は、図3に示したように、前記平坦部133及び凹溝132に比して上方に位置し、支持部134はその上面が前記底面131よりも高い位置になるように上方に突出する。
側壁部12の上端部には、容器1aの開口部の縁に沿ってフランジ部14が設けられる。フランジ部14は、図2、図4、及び図5等に示したように、横方向に延びる板状の第1部分141、第1部分141の端部から上方に延びる板状の第2部分142、第2部分の端部から横方向に延びる板状の第3部分143、第3部分143の端部から下方に延びる板状の第4部分144、第4部分144の端部から略横方向に延びる板状の第5部分145、第5部分145から下方に延びる板状の第6部分146、及び第6部分146から横方向に延びる第7部分147とを有する。第1部分141、第2部分142、第3部分143、第4部分144、第5部分145、第6部分146、又は第7部分147は、合成樹脂シートで構成される板状である。前記フランジ部14は、容器1aが容易に折れ曲がらないように補強する補強部として機能する。フランジ部14の第3部分143は、平面視において、略方形状とされる。側壁部12と底部11aとで構成される収容部は平面視において略円形である。略方形の角部分は、円弧状に角取りがされた形状であり、前記第5部分145に凹穴148が設けられる。凹穴148は、容器1aの下方に凹む非貫通の穴であって、平面視において角部が略円弧状に角取りされた略三角形状であり、容器1aが容易に折れ曲がらないように補強する補強リブとして機能する。なお、フランジ部14は、図2の下段に示したように、平面視において略円形の枠を構成する第4部分144と第6部分146とが第5部分145を介さずに連続する部分を有する。前記第3部分143が容器の上端部となる。
[第2実施形態]
図6ないし図8に第2実施形態に係る食品用容器1bを示す。容器1bでは底部11bの中央部の形状が、前記容器1aとは異なる。容器1bについて、容器1aと共通する部分については説明を省略する。
容器1bの底部11bには、底部11bの中心部から放射状に延びる複数の突条部21と、容器1bの底部11bの中心部から同心円状に配置される直径の異なる複数の環状部22bとを含む突部23bが設けられる。複数の環状部22bは、複数の突条部21の外側に前記突条部21を内包するように配置される。突条部21は第1突条部と、前記第1突条部に比して長さが短く前記第1突条部の間に配される第2突条部とが含まれる。突条部21と環状部22bとは、合成樹脂シートで構成される。
容器1bでは複数の環状部22bの上面及び複数の突条部21の上面に接面するように金属層13bが積層される。環状部22bの上面の位置又は複数の突条部21の上面の位置は、支持部134の上面の高さよりも低い。固形状の食品を支持部134で支えて、環状部22b又は複数の突条部21の上面に固定された金属層13bが固形状の食品に直接接触しないようにする。
金属層13bは金属製シートとすることが好ましい。金属製シートと底部11bを構成する合成樹脂シートを熱圧着する際に、突条部21又は環状部22bのような突部23bの上面と金属製シートとに圧力をかければ、上記の平坦部の全体に圧力を掛けようとする場合に比べて、圧力をかける面積が小さくなり、突部23bの上面により大きな圧力をかけることができる。金属製シートと底部を構成する合成樹脂シートを熱圧着する際における溶着不良を低減し、容器の歩留まりを向上させることができる。
複数の環状部22bには、図6及び図9に示したように、環状部22bを構成する突条が延在する方向に交差する方向、換言すると横方向に突条を貫通する通気孔221bが設けられる。金属層の発熱により膨張した気体が通気孔221bを経て金属層13bと底部11bと環状部22bとに囲まれた空間から該空間の外に逃げるようにする。
[第3実施形態]
図10ないし図12に第3実施形態に係る食品用容器1bを示す。容器1bでは底部11bの形状が、前記容器1aとは異なる。容器1bについて、容器1aと共通する部分については説明を省略する。
容器1cの底部11cには、底部11cの中心部から同心円状に配置される複数の直径の異なる環状部22cが設けられており、上述の放射状に延びる突条部は設けられていない。複数の環状部22cには、上記の通気孔221と同様の通気孔221cが設けられる。複数の環状部22cの上面には金属層13cが積層される。金属層13cは金属シートとすることが好ましい。熱圧着時に環状部22cで構成される突部23cの上面により大きな圧力を作用させることができる。上記と同様に、歩留まりを向上させることができる。
環状部22cの上面の位置は、支持部134の高さよりも低い。固形状の食品を支持部134で支えて、固形状の食品が環状部22cの上面に積層された金属層13cに直接接触しないようにする。
[第4実施形態]
図13及び図14に第4実施形態に係る食品用容器1dを示す。容器1dは、合成樹脂シートで構成される底部11dと、合成樹脂シートで構成される底部11dの縁部から突出する側壁部12dとを有する。前記底部11dに金属層13dが積層される。
側壁部12dは、底部11dの縁部から底部の径方向の外側に向けて斜め上に突出する。側壁部12dは合成樹脂製のシートで構成される板状であり、底部11dをとり囲む略円形の周壁を構成する。側壁部は略平坦な周面とされる。底部11dは、合成樹脂製のシートで構成される略平坦な面であり、平面視において円形である。金属層13dは、底部11dの全体に積層され、側壁部12dには積層されない。
側壁部12dの上端部には、容器1dの開口部の縁に沿ってフランジ部14dが設けられる。フランジ部14dは、図14に示したように、横方向に延びる板状の第1部分141d、及び第1部分141dの端部から下方に延びる板状の第2部分142dを有する。第1部分141d、又は第2部分142dは、合成樹脂シートで構成される板状である。前記フランジ部14dは、容器1dが容易に折れ曲がらないように補強する補強リブとして機能する。
前記容器1、1b、1c又は1dは、それぞれ、固形状食品又は液状食品を容れた状態で電磁調理器具による電磁誘導で金属層を発熱させて、固形状食品又は液状食品を加熱することができる。
支持部134を備える容器1a、1b、又は1cでは、金属層13a、13b、又は13cと固形状食品とが直接接触しないように、支持部134の上面で固形状食品を支えて固形状食品が金属層に直接触れにくくして、金属層13a、13b、又は13cが固形状食品にこびりついたり、金属層13a、13b、又は13cに油分等の固形状食品から垂れ落ちた成分による焦げが固形状食品に付着しにくい。なお、容器1a、1b、又は1cは、固形状の食品専用というわけではなく、液状の食品に使用してもよい。
略平坦な部分に金属層13a又は13dを積層した容器1a又は1dでは、容器1a又は1dに液状の食品を容れた際に、金属層13a又は13dが略平坦であり金属層の表面に気泡が捕らわれにくい。電磁誘導により金属層13a又は13dを熱した際に気泡における液体と気体との界面で焦げ付きが生じにくい。容器1b又は1cなど底部に突部23b又は23cを設けた容器においても、金属シートを接着又は熱溶着によって積層した場合には、金属シートが若干へこむが、ほぼ平坦であり、気泡における液体と気体との界面で焦げ付きが比較的に生じにくい。なお、容器1a又は1dは、液状の食品専用というわけではなく、固形状の食品に使用してもよい。
金属層を備える容器においては、側壁部の高さの少なくとも1/2以上の高さには金属層が積層されていないようにすることが好ましい。より、好ましくは、1/3以上には積層しないようにすることが好ましく、側壁部には金属層を積層しないようにすることがさらに好ましい。側壁部に、金属層を設ける面積を小さくするか、金属層を設けないことにより、金属層を電磁誘導で発熱させた際における側壁部の温度を低くすることができる。なお、側壁部の全体を覆うように金属層を設けたとしても、合成樹脂シートによりある程度は断熱される。
金属層を備える容器においては、前記金属層は、食品容器の内側の底部に積層することが好ましい。金属層を内側に設ければ、容器の内部に入れらた食品を金属層によってより効率的に加熱することが可能であり、容器の外側から容器をに手を触れた際に合成樹脂シートで断熱されるので火傷を負いにくい。
容器の内部に容れる食品は特に限定されない。以下、適用できる食品の例を挙げる。固形状の食品としては、例えば、お好み焼き、餃子、シュウマイ、ハンバーグ、又はステーキなどの食品が挙げられる。なお、固形状の食品とは、定型性を有する食品のことである。液状の食品としては、参鶏湯、火鍋若しくは寄せ鍋などの鍋料理に使用されるスープなどが挙げられる。その他、適用できる食品として、固形状食品と液状食品とを組み合わせたものも上げられる。固形状食品と液状食品とを組み合わせた食品としては、例えば、上述のような鍋料理、ラーメン、うどん、若しくはパスタなどの麺料理、又は牛丼、親子丼、かつ丼などの丼ものなどが挙げられる。さらに、適用できる食品としては、野菜、肉、魚肉などの生鮮食品などの食品も挙げられる。容器の内部に容れる食品は、油脂を含有するものであってもよい。
合成樹脂シートの厚みは、特に限定されないが、例えば、0.1~4.2mm、0.1~3.4mm又は0.1~1.0mmにすることができる。合成樹脂シートには、薄手のものだけではなく、厚手のものも含まれる。容器は、金型を利用した真空成型、後述のインジェクションによるインサート成形などにより、成形することができる。
合成樹脂シートは、耐熱温度が120℃以上の熱可塑性樹脂を好適に使用することができる。合成樹脂シートは、ポリプロピレン、又は結晶性ポリエチレンテレフタレート(CPET)など耐熱性に優れるものを主成分として使用することが好ましい。合成樹脂シートは、炭酸カルシウムなどの充填材、その他の微量の添加剤を含有するものであってもよい。充填材及び添加剤は、合成樹脂シートを構成する組成物の合計質量に占める割合が、50質量%未満とすることが好ましい。
金属層は、電磁誘導により発熱し、生体毒性の小さい金属で構成する。金属層を構成する金属としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、銀、及び金の一種以上の金属を主に含有するものが挙げられる。金属層を構成する金属は、金属の含有量が99%以上のものを使用することが好ましく、医療品用のグレードを好適に使用することができる。
金属層の形状は、平面視において円形、方形、台形、三角形などの種々の形状にすることができる。円形とすることで食品の加熱効率を高めることができる。金属層の厚みは、7μm~1mmにすることができる。金属層の厚みは、容器の質量を小さくするために、20μm以下とすることが好ましい。金属層は、平面視において、直径90mm以上の大きさの円が収まる面積とすることが好ましい。前記円の大きさの上限は、容器に合わせて変更すればよく、例えば、300mm以下にすることができる。
金属層は、例えば、合成樹脂シートに対する、金属の蒸着、金属製シートの溶着、又は金属製シートの接着により、積層することができる。合成樹脂シートに対して金属層を溶着するには、例えば、図15に示したように、治具81に容器1dを固定し、容器の底部11dに金属層13dを構成する金属製シートを敷いて、金属層13dの上に加熱した押圧部82を押し付けて、金属層13dを容器の底部11dに熱溶着する。図15の例では、容器1dを例に説明したが、容器1a、1b、又は1cについても同様にして熱溶着することができる。
金属層は、図16に示したように、インジェクションによるインサート成形によっても、合成樹脂シートに積層することができる。すなわち、容器に対応する形状を有するダイ83の内部の空間における容器の底部に対応する位置に予め金属層13dを設置する。そして、金属層13dを内蔵するダイに溶融した熱可塑性樹脂を充填し、脱型することで金属層13dを積層した容器1dが得られる。図16の例では、容器1dを例に説明したが、容器1a、1b、又は1cについても同様にして熱溶着することができる。図16の矢印は合成樹脂を充填する方向を示す。
食品用容器は、使い捨て容器としてもよいし、洗浄して繰り返し使用することができるようにしてもよい。合成樹脂シートの厚みは用途によって変更すればよい。繰り返し使用する回数が多い場合、合成樹脂シートの厚みを大きくする。
[変形例]
食品の収容部は、平面視において円形、方形、台形、三角形などの種々の形状にすることができる。食品の収容部は、平面視において、円形とすることで食品の加熱効率を高めることができる。フランジ部の平面視における形状は、食品を収容する開口部の縁の形状に応じて変更することができる。また、底部と底部を囲む側壁部で構成される食品の収容部は、上記各実施形態のように一つであってもよいし、複数個であってもよく、収容する食品に応じて変更することができる。金属層の数も単数又は複数のいずれであってもよい。
食品用容器は、側壁部と底部とを有するものであればよい。側壁部には、容器の剛性を高める目的で補強用の凸部又は補強用の凹部を設けてもよいし、略平坦な面としてもよい。底部にも補強用の凸部又は補強用の凹部、金属層を積層するための突部を設けてもよいし、略平坦にしてもよい。金属層を積層するための突部を設ける場合において、突部の構成は上記の例に限定されない。
側壁部は容器の内部に容れた食品が容器外にこぼれることを阻止することができる形状であればよい。側壁部の形状は、平面視において、略円形に限定されず、例えば、円形、方形、台形、三角形などの種々の形状にすることができる。円形とすることで食品の加熱効率を高めることができる。
底部には、金属層を設けて、電磁誘導により発熱させる。金属層の発熱により、容器に容れた食品を加熱することができる。容器を構成する合成樹脂シートは、電磁誘導により発熱せず、熱伝導率も金属より低い。ユーザーが容器に手を触れても火傷を負いにくい。
アルミニウム箔で成形した容器は、例えば、机の角など鋭利な物が接触した際には穿孔が生じたり、穿孔しないまでも落下させるなどして物が当たった箇所が大きくへこみやすい。本発明の容器は、合成樹脂シートで構成されるため、外力によって穿孔が生じたり、へこんだりしにくく、損傷しにくい。また、アルミニウム箔で成形した容器では、食品を入れた状態で加熱調理を行うと、容器全体が加熱され、手で触れると火傷を負うことがある。本発明の容器は、合成樹脂シートで構成されるため、アルミニウム箔に比して断熱性に優れており、手で触れても火傷を負いにくい。
アルミニウム箔で成形した容器では、容器の中に汁物を容れている場合は、液体と気体との界面付近の容器の内壁又は液体が飛散し付着した部分において、液体が気化して液体に含まれている成分が容器に焦げつくことがある。合成樹脂シートで構成した容器であれば、上述のような焦げ付きが生じにくい。
食品用容器には、蓋体を被せて使用してもよいし、蓋なしで使用してもよい。
[実施例1]
図1と同様の形状を有する容器に、水を入れて、電磁調理器(石崎電機製作所、丸型IH調理器SICH-W1400)の上に容器を乗せて、電磁誘導により、水を加熱した。火力は、最大火力(P6モード、1400W)とした。なお、水の投入量は、側壁の高さの1/3になるようにした。
実施例1に係る容器は、合成樹脂シートの厚み0.6mm、底部の直径185mm、フランジ部を除く側壁部の下端から上端までの鉛直方向における高さが34mmとなるようにした。なお、側壁部及び底部には、1.5mmの深さを有する複数の凹溝が形成されている。容器の底部には、底部の平坦部に厚み17μm、直径120mmのアルミニウム箔が熱溶着により固定されている。合成樹脂シートは、ポリプロピレンを主成分として含有し、耐熱温度は120℃以上である。
加熱開始後、100秒程度で水が沸騰した。容器に容れられた水の温度は中心部付近で95℃以上であった。容器の側壁部の温度は、内容物である水が接している部分の外側部分において、85℃程度であった。容器の側壁部の温度は、内容物である水と気体の界面の上の部分、すなわち水が触れていない部分において、40℃であった。各部の温度は、レーザーマーカー付き赤外線放射温度計(株式会社エー・アンド・デイAD-5611A)で測定した。加熱による容器の溶融や変形は認められなかった。
[実施例2]
容器を、図13及び図14と同様の形状を有する平面視において円形の容器に変更し、容器に投入する液体をキムチ鍋スープ(キムチ鍋つゆストレート、株式会社Mizkan)に変更した点以外は、実施例1と同様にして液体を加熱した。なお、実施例2の容器の側壁部には、容器の剛性を向上させるために、1mmの高さを有する突条を側壁の上下方向に沿って、20mm間隔で形成した。また、前記の投入量は、側壁の高さの1/3になるようにした。容器の底部には、底部の全面を覆うように厚み17μmのアルミニウム箔が熱溶着により固定されている。
実施例2に係る容器は、合成樹脂シートの厚み0.4μm、底部の直径130mm、側壁部の下端から上端までの鉛直方向における高さが38mmとなるようにした。合成樹脂シートは、ポリプロピレンを主成分として含有する。
加熱開始後、80秒程度でキムチスープが沸騰した。容器に容れられたキムチスープの温度は中心部付近で95℃以上であった。容器の側壁部の温度は、内容物である水が接している部分の外側部分において、85℃程度であった。容器の側壁部の温度は、内容物であるキムチスープと気体の界面の上の部分、すなわちキムチスープが触れていない部分において、40℃であった。各部の温度は、レーザーマーカー付き赤外線放射温度計(株式会社エー・アンド・デイAD-5611A)で測定した。加熱による容器の溶融や変形は認められなかった。また、スープと大気との界面において、焦げ付きも発生しなかった。容器の底部に気泡が付着することによる焦げ付きも見られなかった。
[実施例3]
容器を平面視点において長方形の容器に変更し、容器に投入する液体をスンドゥブスープ(丸大食品株式会社)に変更した点以外は、実施例1と同様にして液体を加熱した。なお、実施例3の容器の側壁部には、容器の剛性を向上させるために、1mmの高さを有する突条を側壁の上下方向に沿って、20mm間隔で形成した。また、前記の投入量は、側壁の高さの1/3になるようにした。容器の底部には、底部の全面を覆うように厚み17μmのアルミニウム箔が熱溶着により固定されている。加熱によるトレイの溶融や変形は認められなかった。
実施例3に係る容器は、合成樹脂シートの厚み0.7mm、底部が縦60mmかつ横180mm、側壁部の下端から上端までの鉛直方向における高さが38mmとなるようにした。合成樹脂シートは、ポリプロピレンを主成分として含有し、耐熱温度は120℃以上である。
加熱開始後、100秒程度でスンドゥブスープが沸騰した。容器に容れられたスンドゥブスープの温度は中心部付近で95℃以上であった。容器の側壁部の温度は、内容物である水が接している部分の外側部分において、85℃程度であった。容器の側壁部の温度は、内容物であるスンドゥブスープと気体の界面の上の部分、すなわちスンドゥブスープが触れていない部分において、40℃であった。各部の温度は、レーザーマーカー付き赤外線放射温度計(株式会社エー・アンド・デイAD-5611A)で測定した。加熱によるトレイの溶融や変形は認められなかった。また、スープと大気との界面において、焦げ付きも発生しなかった。
[実施例4]
容器に投入する液体を豚骨スープ(中華そば富田濃厚豚骨魚介鍋つゆ、株式会社Mizkan)に変更したほかは、実施例2と同様にして、豚骨スープを加熱した。
加熱開始後、70秒程度で豚骨スープが沸騰した。容器に容れられた豚骨スープの温度は中心部付近で95℃以上であった。容器の側壁部の温度は、内容物である水が接している部分の外側部分において、85℃程度であった。容器の側壁部の温度は、内容物である豚骨スープと気体の界面の上の部分、すなわち豚骨スープが触れていない部分において、40℃であった。各部の温度は、レーザーマーカー付き赤外線放射温度計(株式会社エー・アンド・デイAD-5611A)で測定した。加熱によるトレイの溶融や変形は認められなかった。また、スープと大気との界面において、焦げ付きも発生しなかった。容器の底部に気泡が付着することによる焦げ付きも見られなかった。
1a 食品用容器
1b 食品用容器
1c 食品用容器
1d 食品用容器
11a 底部
12a 底部
13a 底部
14a 底部
12 側壁部
12d 側壁部
13a 金属層
13b 金属層
13c 金属層
13d 金属層
133 略平坦な部分
23b 突部
23c 突部
134 支持部

Claims (8)

  1. 合成樹脂シートで構成される底部と、合成樹脂シートで構成される底部の縁部から突出する側壁部とを有する食品用容器であり、
    容器の底部には環状部で構成される突部が配されており、
    前記底部の前記環状部で構成される突部を覆うように金属製シート前記環状部を構成する突条の上面に積層されており、前記環状部を構成する突条には横方向に前記突条を貫通する通気孔が設けられた食品用容器。
  2. 食品用容器は、前記金属製シートは電磁誘導により発熱する請求項1に記載の食品用容器。
  3. 成樹脂シートで構成された底部に形成された突条部の上面に前記金属製シートが積層された形状であり、
    前記突条部は、前記環状部に内包され、前記環状部と連続しない形状である請求項1に記載の食品用容器。
  4. 前記突部の上面よりも上方に食品の支持面を形成する支持部を備える請求項1に記載の食品用容器。
  5. 前記側壁部の高さの少なくとも1/2以上の高さには前記金属製シートが積層されていない請求項1又は2に記載の食品用容器。
  6. 前記金属製シートと前記底部の合成樹脂シートとが熱融着、又は接着剤で固定されている請求項1又は2に記載の食品用容器。
  7. 前記金属製シートは、食品容器の内側の底部に積層される請求項1又は2に記載の食品用容器。
  8. 前記金属製シートは、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、銀、及び金の一種以上の金属を主に含有する請求項1又は2に記載の食品用容器。
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