JP2004331112A - 電子レンジ用容器 - Google Patents

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JP2004331112A JP2003126403A JP2003126403A JP2004331112A JP 2004331112 A JP2004331112 A JP 2004331112A JP 2003126403 A JP2003126403 A JP 2003126403A JP 2003126403 A JP2003126403 A JP 2003126403A JP 2004331112 A JP2004331112 A JP 2004331112A
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諭 畑
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Abstract

【課題】効率よく均一加熱を行なえるようにした電子レンジ用容器を提供することである。
【解決手段】容器10の底壁11の中央部に凹球面15を設け、この凹球面15の曲率半径を容器10の深さHの1/2H〜Hとし、かつトップイン12aの平面形状をほぼ楕円形とし、大円弧部の曲率半径Rを短半径Rb+(10〜30mm)、小円弧部の曲率半径Rを長半径Ra−(10〜30mm)としたのである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の技術分野】
この発明は、電子レンジによって冷凍グラタン・ドリア等の流動性のない食品等の内容物を加熱する容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロ波を透過する材料で形成された容器に、冷凍グラタン・ドリア等の流動性のない内容物を収納して販売し、喫食時に電子レンジで加熱可能にしたものがある。このような容器を加熱する際、通常の容器では不均一に加熱されることがよく知られており、均一加熱を行なうために、様々な技術的手段が採用されている。
【0003】
それらの一つに、容器の周壁や底壁の一部分にマイクロ波不透過部分を形成する技術がある。しかしながらこの技術では、一般的に温度が上昇し難いといわれる容器の中心部分を昇温させるのが困難であり、またマイクロ波不透過部分によるエネルギの損失が大きい。
【0004】
そこで容器の形状を工夫して均一加熱を行なうようにした技術が提案されている。例えば、特許文献1には、容器の側壁部から底部にいたるコーナ部の曲率半径を特定の値にしたものが記載されている。しかしながら、この技術では、コーナ部の曲率半径の中心点にマイクロ波が集中し易いため、コーナ部近辺即ちコーナ部から15mm〜25mm程度中心方向に離れた部分が特に加熱され易く、容器の中心部はあまり加熱されない問題がある。
【0005】
また、特許文献2には、容器の平面形状を長円形にすることが開示されている。これはホットスポットを2個所形成する技術であると思われるが、中心部を集中して加熱することができない問題がある。
【0006】
さらに、特許文献3には、容器底部に上方あるいは下方に突出する角を有する凸部を設け、この凸部で囲まれた平面を形成することによって、マイクロ波を前記凸部に集中させる技術が開示されている。このような凸部によってマイクロ波をそこに集中できる理由は必ずしも明確ではないが、マイクロ波の性質から、容器の中心部を特に加熱できる理由は見あたらない。
【0007】
特許文献4には、カップ形状の容器底部に球状の凹部を設けることが開示されているが、流動性のある内容物を対流によって均一加熱する技術であって、流動性のない内容物でトレー形状のものにそのまま利用しても効果が見られない。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−48248号公報(段落0010、図2)
【特許文献2】
特許第3280897号公報(段落0006、図1、図2)
【特許文献3】
特開平9−215594号公報(段落0004、図3乃至図12)
【特許文献4】
特開2000−281150号公報(段落0014、図1)
【0009】
【発明の課題】
そこで、この発明の課題は、流動性のない内容物を効率よく均一加熱可能にした電子レンジ用容器を提供することである。
【0010】
【課題の解決手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、底壁とその周縁から起ち上る側壁から成る容器において、前記底壁の中央部に底上げされた面を形成し、この面に凹球面を設け、この凹球面の曲率半径を容器深さHの1/2H〜Hの範囲とし、かつ側壁のトップインの平面形状を略楕円形とし、その大円弧部の曲率半径を前記トップインの短半径+(10〜30mm)とし、小円弧部の曲率半径を前記トップインの長半径−(10〜30mm)としたことを特徴とする。
【0011】
前記凹球面の曲率半径を(H−15mm)〜(H−5mm)の範囲にするのが好ましい。また、前記凹球面の中央部に直径25mm以下の平坦面を設けることができる。さらに、前記凹球面の周囲に断面円弧状凹リングを形成し、前記円弧の曲率半径を凹球面の曲率半径の約1/4〜1/2にすることができる。
【0012】
【実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、電子レンジ用容器10は、底壁11の周縁から起ち上る側壁12を有するトレー形状をなし、側壁12の上端の開口部外周には、ほぼ水平なフランジ13が設けられ、フランジ13の外周には、リム14が設けられている。
【0013】
前記底壁11の中央部内面には、円球状の凹球面15が形成されている。この凹球面15は、底壁11の外面に突出して容器10が不安定にならないように、周囲を囲む立ち上り壁11aによって底上げされた面11bに形成されている。凹球面15の曲率半径Rは、容器の深さをHとしたとき1/2H〜H(0.5H〜H)とするのが好ましく、さらに(H−15mm)〜(H−5mm)とするのがよい。また、図3に示すように、凹球面15の中央に直径25mm以下の円形平坦面15aを形成してもよい。この場合も曲率半径Rは上記の範囲が好ましい。
【0014】
容器10の平面形状は、略太鼓形、長方形、多角形または長円形等であるが、側壁12の上端縁、即ちトップイン(top−in)12aの平面形状は、略楕円形にしてある。このトップイン12aの大円弧部の曲率半径Rは短半径Rb+(10〜30mm)程度、小円弧部の曲率半径Rは長半径Ra−(10〜30mm)程度にするのが好ましい。このようにすると、容器10の側壁12からの加熱点(ホットスポット)を容器10の中心からやや離れた個所に位置させることができ、均一加熱性をより高めることができる。また、図4及び図5に示すように、凹球面15の周囲にほぼ連続して、横断面が円弧状の凹リング16を形成することができる。この凹リング16の横断面の曲率半径Rは、曲率半径Rの約1/4〜1/2程度が好ましい。
【0015】
容器10の材料は、例えば炭酸カルシウムや炭酸バリウムなどのフィラー及びカーボンや酸化チタンなどの着色剤等を混入したポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、結晶性ポリエチレンテレフタレートなどの耐熱性のある合成樹脂のほか、紙などのマイクロ波透過性材料を単体または積層体として用いることができる。
【0016】
なお、この発明では、凹球面15を長円球面や楕円球面としてもよく、さらに円柱面状や円錐面状としてもよい。勿論これらの組合せも可能である。すなわち、この発明の効果を損なわない範囲であれば、曲率半径Rは一定でなくてもよいのである。これらの場合には、マイクロ波は一点に集中することなく線状や面状等の特定部分に集中する。
【0017】
また、上記の実施の形態では、容器内に被加熱食品を充填した状態で電子レンジ内に設置して加熱することを想定しているが、容器内に被加熱食品を充填した後、容器内での形状を崩さないまま被加熱食品を取り出し、そのまま、あるいは別の容器に移した後、電子レンジ内で加熱することもできる。すなわち、この発明の容器は、型容器として使用することも可能である。
【0018】
以下、さらに詳細な実施例及び比較例を挙げる。
【0019】
【実施例及び比較例】
炭酸カルシウムを混入した厚さ0.4mmのポリプロピレン製成形容器を7種類用意した。形状及びサイズは、図6(実施例1)、図7(実施例2)、図8(実施例3)、図9(実施例4)、図10(比較例1)、図11(比較例2)、図12(比較例3)の通りである。図6乃至図12中、数字はmmを表し、数字の前のRは曲率半径を示す。
【0020】
7種類の容器にそれぞれ市販の冷凍グラタンを解凍して充填し、再冷凍(−10℃)し、以下の電子レンジA、Bでそれぞれ加熱した時の温度を測定した。
A.家庭用新電子レンジ(ターンテーブルなし)
三洋電機社製 型式EMO−FR20(フル900Wのところ600Wで使用)
6分加熱
B.家庭用電子レンジ(ターンテーブルあり)
松下電産社製 型式NE−A400(フル600Wで使用)
6分加熱
【0021】
結果を図13に示す。図中辺部は、開口部の各辺中央から20mm内方へ離れた個所、中央部は容器の平面視中心から20mm離れた周囲4ヶ所の各々深さ12mmの点において測定した値(上昇温度℃)を示す。
【0022】
次に、実施例2と比較例1及び3の容器に、前述と同様にして冷凍グラタンを解凍して充填し、再冷凍したものを電子レンジAによって600Wに加熱した時の中心温度が60℃になるまでの時間を測定した結果を図14に示す。なお、中心温度は、容器の平面視中心で深さ12mmの個所において測定した。
【0023】
【発明の効果】
この発明によれば、以上のように、容器の底壁中央部内面に凹球面を形成しかつトップインの形状をほぼ楕円形とし、前記凹球面及びトップインの曲率半径を適切に設計することによって、流動性のない内容物を均一に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の容器の一例を示す平面図
【図2】同上の縦断面図
【図3】容器の他の例を示す縦断面図
【図4】容器のさらに他の例を示す平面図
【図5】同上の縦断面図
【図6】実施例1の容器を示す (イ)平面図 (ロ)縦断面図 (ハ)横断面図
【図7】実施例2の容器を示す (イ)平面図 (ロ)縦断面図 (ハ)横断面図
【図8】実施例3の容器を示す (イ)平面図 (ロ)縦断面図 (ハ)横断面図
【図9】実施例4の容器を示す (イ)平面図 (ロ)縦断面図 (ハ)横断面図
【図10】比較例1の容器を示す (イ)平面図 (ロ)縦断面図 (ハ)横断面図
【図11】比較例2の容器を示す (イ)平面図 (ロ)縦断面図
【図12】比較例3の容器を示す (イ)平面図 (ロ)縦断面図 (ハ)横断面図
【図13】実施例及び比較例の試験結果を示す表
【図14】実施例及び比較例の試験結果を示す表
【符号の説明】
10 電子レンジ用容器
11 底壁
11a 立ち上り壁
11b 底上げされた面
12 側壁
12a トップイン
13 フランジ
14 リム
15 凹球面
15a 平坦面
16 凹リング
H 容器の深さ
Ra 長半径
Rb 短半径
凹球面の曲率半径
大円弧部の曲率半径
小円弧部の曲率半径
凹リングの曲率半径

Claims (4)

  1. 底壁とその周縁から起ち上る側壁から成る容器において、前記底壁の中央部に底上げされた面を形成し、この面に凹球面を設け、この凹球面の曲率半径を容器深さHの1/2H〜Hの範囲とし、かつ側壁のトップインの平面形状を略楕円形とし、その大円弧部の曲率半径を前記トップインの短半径+(10〜30mm)とし、小円弧部の曲率半径を前記トップインの長半径−(10〜30mm)としたことを特徴とする電子レンジ用容器。
  2. 前記凹球面の曲率半径が(H−15mm)〜(H−5mm)である請求項1に記載の電子レンジ用容器。
  3. 前記凹球面の中央部に直径25mm以下の平坦面を設けた請求項1または2に記載の電子レンジ用容器。
  4. 前記凹球面の周囲に断面円弧状凹リングを形成し、この円弧の曲率半径を凹球面の曲率半径の約1/4〜1/2とした請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017893A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Toyo Aluminum Ekco Products Kk 収納容器及びその製造方法
JP2012218807A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Dic Plastics Inc 合成樹脂製容器
JP2019026286A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 大塚包装工業株式会社 容器
JP7491544B2 (ja) 2019-12-18 2024-05-28 シーピー化成株式会社 包装用容器

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