JP2019026286A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合に生じる加熱ムラをさらに抑制可能な容器を提供する。【解決手段】容器100は、電子レンジによって加熱調理される食品Sが収容される収容部1を備える。収容部1は、底壁2と、周壁3とを含んでいる。周壁3は、底壁2の周囲から上方に延びている。底壁2は、外周溝部4と、中央底部5とを含む。外周溝部4は、底壁2の外周に沿って形成されている。中央底部5は、底壁2において外周溝部4の内側に形成されており、かつ、外周溝部4の底面4Aよりも底上げされている。中央底部5は、中央領域6と、底上げ領域7とを含んでいる。中央領域6は、中央底部5の中央に形成されている。底上げ領域7は、中央領域6と外周溝部4との境界に形成されており、かつ、中央領域6よりも底上げされている。【選択図】図1

Description

本発明は、容器に関し、特に、電子レンジによって加熱される食品が収容される収容部を備える容器に関する。
特開2001−48248号公報(特許文献1)は、電子レンジによって加熱調理される食品を収容するための容器を開示する。この容器においては、底壁の中央部分が底上げされている。したがって、この容器においては、中央部分に収容される食品の高さ方向の長さが、外周付近に収容される食品の高さ方向の長さよりも短くなる。すなわち、容器の中央部分が底上げされることによって、中央部分に収容される食品の量が減少する。その結果、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合に、食品が温まりにくい中央部分(コールドポイント)においても食品がよく温まり、中央部分と外周付近との間における加熱ムラが抑制される。
特開2001−48248号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される容器によっても、電子レンジによる食品の加熱調理時に生じる加熱ムラが十分には抑制されていなかった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合に生じる加熱ムラをさらに抑制可能な容器を提供することである。
本発明に従う容器は、電子レンジによって加熱調理される食品が収容される収容部を備える容器である。収容部は、底壁と、周壁とを含む。周壁は、底壁の周囲から上方に延びている。底壁は、外周溝部と、中央底部とを含む。外周溝部は、底壁の外周に沿って形成されている。中央底部は、底壁において外周溝部の内側に形成されており、かつ、外周溝部の底面よりも底上げされている。中央底部は、中央領域と、底上げ領域とを含む。中央領域は、中央底部の中央に形成されている。底上げ領域は、中央領域と外周溝部との境界に形成されており、かつ、中央領域よりも底上げされている。
本発明者らは、底壁の中央部分のみを底上げした場合に、中央部分と外周付近との間に新たなコールドポイントが生じることを見出した。本発明に従う容器においては、上記中央領域と上記外周溝部との境界に底上げ領域が形成されているため、電子レンジによる食品の加熱調理時に、上記新たなコールドポイントが生じることが抑制される。したがって、本発明に従う容器によれば、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合における加熱ムラをさらに抑制することができる。
上記容器において、収容部は、平面視において長手方向と短手方向とを有していてもよい。底上げ領域は、中央底部において、少なくとも短手方向に沿って形成されていてもよい。
収容部の長手方向の方が短手方向よりも熱が伝わりにくいため、上記新たなコールドポイントは、収容部の長手方向の両端部からある程度離れた位置における短手方向に沿った領域に生じる可能性が高い。本発明に従う容器においては、少なくとも収容部の短手方向に沿って底上げ領域が形成されているため、上記新たなコールドポイントが生じる可能性が高い領域のうち広い範囲において底上げ領域が設けられることとなる。したがって、本発明に従う容器によれば、上記新たなコールドポイントが生じる可能性が高い領域に収容される食品の量が減少するため、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合における加熱ムラを効果的に抑制することができる。
上記容器において、平面視において長手方向と短手方向とを有していてもよい。底上げ領域は、第1及び第2底上げ領域を含んでいてもよい。第1底上げ領域は、中央底部において短手方向に沿って形成されており、第2底上げ領域は、中央底部において長手方向に沿って形成されている。第1底上げ領域は、第2底上げ領域よりも幅広に形成されていてもよい。
収容部の長手方向の方が短手方向よりも熱が伝わりにくいため、収容部の長手方向の両端部からある程度離れた位置における短手方向に沿った領域の方が短手方向の両端部からある程度離れた位置における長手方向に沿った領域よりも、上記新たなコールドポイントが広範囲に生じやすい。本発明に従う容器においては、短手方向に沿って形成された第1底上げ領域の方が長手方向に沿って形成された第2底上げ領域よりも幅広に形成されているため、上記新たなコールドポイントが生じる可能性が高い領域には適切な底上げ領域が設けられることとなる。したがって、本発明に従う容器によれば、上記新たなコールドポイントが生じる可能性が高い領域に収容される食品の量が減少するため、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合における加熱ムラを効果的に抑制することができる。
上記容器において、平面視において長手方向と短手方向とを有していてもよい。底上げ領域は、第1及び第2底上げ領域を含んでいてもよい。第1底上げ領域は、中央底部において短手方向に沿って形成されており、第2底上げ領域は、中央底部において長手方向に沿って形成されている。第1底上げ領域は、第2底上げ領域よりも高く底上げされていてもよい。
収容部の長手方向の方が短手方向よりも熱が伝わりにくいため、収容部の長手方向の両端部からある程度離れた位置における短手方向に沿った領域の方が短手方向の両端部からある程度離れた位置における長手方向に沿った領域よりも低温のコールドポイントが生じやすい。本発明に従う容器においては、短手方向に沿って形成された第1底上げ領域の方が長手方向に沿って形成された第2底上げ領域よりも高く底上げされているため、長手方向の両端部からある程度離れた位置に収容される食品の量が短手方向の両端部からある程度離れた位置に収容される食品の量よりも減少する。したがって、本発明に従う容器によれば、長手方向の両端部からある程度離れた位置、及び、短手方向の両端部からある程度離れた位置の両方において食品が適量減少しているため、電子レンジによる加熱調理時に生じ得る加熱ムラを効果的に抑制することができる。
上記容器において、平面視において長手方向と短手方向とを有していてもよい。底上げ領域は、第1及び第2底上げ領域を含んでいてもよい。第1底上げ領域は、中央底部において短手方向に沿って形成されており、第2底上げ領域は、中央底部において長手方向に沿って形成されている。第1底上げ領域は、第2底上げ領域よりも幅広に形成されており、かつ、第2底上げ領域よりも高く底上げされていてもよい。
本発明に従う容器によれば、上記新たなコールドポイントが生じる可能性が高い領域に収容される食品が領域毎に適量減少するため、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合における加熱ムラを効果的に抑制することができる。
上記容器は、フランジ部をさらに含んでいてもよい。フランジ部は、周壁によって形成される開口の縁から外周方向に突出している。フランジ部は、第1及び第2片を含む。第1片は、開口の縁から外側に延びている。第2片は、ヒンジ部を介して第1片と連結されている。第1及び第2片は、ヒンジ部を介して第2片を折り返した場合に、第1及び第2片が積層されるように構成されている。
本発明に従う容器によれば、食品の加熱後に第1及び第2片が積層された状態でユーザがフランジ部を把持することによって、加熱後の容器の運搬時に容器の熱がユーザの手に伝わることを抑制することができる。
上記容器において、周壁の内周面には補強ラインが形成されていてもよい。補強ラインは、第1及び第2補強ラインを含む。第1補強ラインは、周壁によって形成される開口の縁から底壁に向かって延びる凸条である。第2補強ラインは、第1補強ラインと交差する方向に延びる凸条である。
本発明に従う容器によれば、第1及び第2補強ラインによって容器が補強されているため、強固な容器を実現することができる。
本発明によれば、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合に生じる加熱ムラをさらに抑制可能な容器を提供することができる。
実施の形態1に従う容器の斜視図である。 容器の断面斜視図である。 容器の平面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図3のV−V断面図である。 収容部に食品が収容された状態における、図3のIV−IV断面図である。 温度測定が行なわれた領域を説明するための図である。 実施の形態2に従う容器の平面図である。 図8のIX−IX断面図である。 図8のX−X断面図である。 実施の形態3に従う容器の平面図である。 図11のXII−XII断面図である。 図11のXIII−XIII断面図である。 実施の形態4に従う容器の平面図である。 図14のXV−XV断面図である。 図14のXVI−XVI断面図である。 容器の設計方法を示すフローチャートである。 試作容器の一例を示す平面図である。 図18のXIX−XIX断面図である。 図18のXX−XX断面図である。 設計者が温度測定を行なう領域を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<1.実施の形態1>
図1は、本実施の形態1に従う容器100の斜視図である。図1を参照して、容器100は収容部1を備えており、収容部1には、たとえば、冷凍食品が収容される。冷凍食品は、収容部1に収容された状態で、電子レンジによって加熱調理される。収容部1内には、たとえば、底上げ領域7が設けられている。
たとえば、底上げ領域7をどのような形状とし、どのような位置に設けるかによって、電子レンジで加熱調理を行なった場合に冷凍食品に生じる温度ムラの状態は変わってくる。本実施の形態1に従う容器100によれば、冷凍食品を電子レンジで加熱調理した場合に、冷凍食品に生じる温度ムラを比較的小さくすることができる。
以下、まず、電子レンジで冷凍食品を加熱調理した場合に、冷凍食品に生じる温度ムラが比較的小さくなる容器100の設計方法について説明し、その後、容器100の構成について説明する。
なお、収容部1に収容される対象は、必ずしも冷凍食品である必要はなく、たとえば、電子レンジで加熱調理される常温の食品や、電子レンジで加熱調理される冷蔵の食品であってもよい。要するに、収容部1に収容される対象は、電子レンジによって加熱調理される食品であればよい。
<1−1.容器の設計方法>
図17は、容器100の設計方法を示すフローチャートである。図17を参照して、設計者は、仮の容器である試作容器を準備し(ステップS100)、試作容器に収容された冷凍食品を電子レンジによって加熱する(ステップS110)。その後、設計者は、電子レンジによって加熱された冷凍食品の温度ムラを測定し(ステップS120)、コールドポイントを検知する(ステップS130)。設計者は、検知されたコールドポイントが生じないように試作容器を改良することによって容器100を設計する(ステップS140)。以下、各工程について順に説明する。
<1−1−1.試作容器準備工程>
ステップS100における試作容器準備工程は、試作容器を準備するとともに、試作容器に加熱対象の冷凍食品を収容する工程である。
図18は、試作容器90の一例を示す平面図である。図18を参照して、試作容器90は、プラスチックシートを所定の形状に成形したものである。試作容器90は収容部91を備え、収容部91には食品Sが収容される。収容部91は、底面92と、底面92の周囲から上方に延びた周壁93とを含んでいる。底面92には、中央凸部95が設けられている。
図19は、図18のXIX−XIX断面図である。図20は、図18のXX−XX断面図である。図19,20を参照して、中央凸部95は、載置面Pから底上げされている。したがって、中央凸部95の上方に収容される食品Sの高さ方向の長さは、周壁93の周辺に収容される食品Sの高さ方向の長さよりも短くなる。
本実施の形態1においては、食品Sとして、冷凍状態のナポリタン(380g)が用いられる。この冷凍状態のナポリタンは、調理後のナポリタンを試作容器90の収容部91に充填し、冷凍機を用いて冷凍することによって作られている。
試作容器90を準備するとともに、試作容器90の収容部91に食品S(冷凍状態のナポリタン)を収容することによって、試作容器準備工程は完了する。
<1−1−2.加熱工程>
再び図17を参照して、ステップS110における加熱工程は、試作容器90に収容された食品Sを電子レンジによって加熱調理する工程である。加熱工程において食品Sを加熱する時間は、たとえば、商品としての食品Sの推奨調理時間である。本実施の形態1において、設計者は、パナソニック社製の電子レンジNE−EH225を使用し、試作容器90に収容された食品Sを出力500Wで7分間加熱する。これにより、加熱工程は完了する。
<1−1−3.測定工程>
ステップS120における測定工程は、加熱後の食品Sの温度を、試作容器90の領域毎に測定する工程である。電子レンジで加熱されると、食品Sの部位毎に温度ムラが生じる。食品Sの部位毎の温度を測定することによって、試作容器90を用いた場合に生じるコールドポイントを検知することができる。
図21は、本実施の形態1において、設計者が温度測定を行なう領域を説明するための図である。図21を参照して、設計者は、領域A〜Gの各々において食品Sの温度を測定する。
領域Aは、収容部91の中央部分であって、中央凸部95の中央の領域である。領域Bは、収容部91において、周壁93のうち、長手方向に延長された第1周壁93Aに沿った領域である。領域Cは、収容部91において、周壁93のうち、短手方向に延長された第2周壁93Bに沿った領域である。領域Dは、領域Aと領域Bとの間の領域である。領域Eは、領域Aを挟んで領域Dと対向する領域である。領域Fは、領域Aと領域Cとの間の領域である。領域Gは、領域Aを挟んで領域Fと対向する領域である。
本実施の形態1においては、以下の測定結果が得られた。なお、以下の測定結果は、各領域における3回の測定結果の平均値である。また、以下の測定結果(実測温度)のみならず、以後に説明される実測温度は、食材断面の中央部の実測温度である。
領域Aの温度は、44℃であった。領域Bの温度は、53℃であった。領域Cの温度は、53℃であった。領域Dの温度は、35℃であった。領域Eの温度は、38℃であった。領域Fの温度は、29℃であった。領域Gの温度は、35℃であった。設計者が領域A〜Gの各々において食品Sの温度を測定することによって、測定工程は完了する。
<1−1−4.コールドポイント検知工程>
再び図17を参照して、ステップS130におけるコールドポイント検知工程は、測定工程における測定結果に基づいてコールドポイントを検知する工程である。具体的には、設計者は、測定工程で温度が測定された複数の領域のうち、所定温度以下の領域をコールドポイントとして検知する。本実施の形態1においては、38℃以下の領域がコールドポイントとして検知される。
上記測定工程における測定結果を参照すると、本実施の形態1においては、領域D〜Gが38℃以下である(温度上昇し難い)。すなわち、領域D〜Gにコールドポイント99(図18〜20)が存在することが検知される。コールドポイントが検知されることによって、コールドポイント検知工程は完了する。
<1−1−5.設計工程>
ステップS140における設計工程は、コールドポイント検知工程における検知結果に基づいて試作容器90を改良し、容器100を設計する工程である。コールドポイントとして検知された領域は、比較的温度が上昇し難い領域である。設計工程において、設計者は、コールドポイントとみなされた領域に、収容部91の底面から底上げされた底上げ領域を設けるように容器を設計する。
再び図19,20を参照して、本実施の形態1においては、中央凸部95の外周縁に沿う領域であって、中央凸部95の外周部と周壁93との間の領域にコールドポイント99が生じている。したがって、設計工程において、設計者は、コールドポイント99に対応する位置に底上げ領域を設けるように容器を設計する。
次に、このような設計方法によって設計された容器100(図1)の構成について詳細に説明する。
<1−2.容器の構成>
再び図1を参照して、容器100は、樹脂シートを所定の形状に成形することによって製作されている。樹脂シートは、熱成形が可能な樹脂製のシート材であって、たとえば、熱可塑性シートである。
樹脂シートは、たとえば、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリウレタン(PUR)、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂(PMMA)、ナイロン、EVOH樹脂、PLA樹脂、及び、ポリカーボネート(PC)等の樹脂をシート状に成形したものである。なお、樹脂シートは、たとえば、主原料が無機物であってもよく、たとえば、無機物(タルク等)、澱粉、紙等のフィラーをシート状に成形したものであってもよい。
樹脂シートとしては、上記の樹脂製のシートが単層で使用されてもよいし、異なる材質のシートを積層した積層シートが使用されてもよい。樹脂シートにおいては、樹脂に種々のフィラーが添加されていてもよい。
図2は、容器100の断面斜視図である。図1,2を参照して、上述のように、容器100は、収容部1を備えている。収容部1は、平面視において、長手方向と短手方向とを有した形状をしている。収容部1は、底壁2(図2)と、周壁3とを含んでいる。周壁3は、底壁2の周囲から上方に延びて構成されている。また、周壁3によって形成される開口部の縁には、フランジ部10(図1)が設けられている。以下、底壁2、周壁3及びフランジ部10の詳細について順に説明する。
<1−2−1.底壁>
図2を参照して、底壁2は、外周部分に形成された外周溝部4と、中央部分に形成された中央底部5とを含んでいる。以下、外周溝部4及び中央底部5について順に説明する。
<1−2−1−1.外周溝部>
図3は、容器100の平面図である。図2,3を参照して、外周溝部4は、平面視において収容部1の内形に沿う略八角形のループ形状を有している。外周溝部4において、底面4A(図2)は、凹凸のない平滑面となっている。したがって、食品が底面4Aに配置された状態で、箸やフォークの先端が凹凸に引っ掛かることがないため、ユーザは、箸やフォークを用いて食品を容易に持ち上げることができる。
図4は、図3のIV−IV断面図である。図5は、図3のV−V断面図である。図4,5を参照して、容器100においては、外周溝部4の底面4Aの裏面に形成されている下面1Aが電子レンジの載置面Pに接触する。すなわち、容器100においては、外周溝部4の底面4Aが最も深い位置に存在することになる。
また、底面4Aの裏面に形成されている下面1Aは、外周溝部4と同様にループ形状を有している。容器100が電子レンジの載置面Pに配置された場合に、ループ形状の下面1Aが載置面Pに広範囲に接触することによって、容器100が安定する。
<1−2−1−2.中央底部>
再び図2を参照して、中央底部5は、平面視において略長方形状を有している。中央底部5は、外周溝部4の底面4Aよりも底上げされている。中央底部5は、中央部分に形成された中央凹部8と、外周溝部4と中央凹部8との境界に形成された底上げ領域7とを含んでいる。中央凹部8は、平面部分の中央領域6と、中央領域6から底上げ領域7に向かって次第に高くなる壁面とを含んでいる。すなわち、底上げ領域7は、中央領域6よりもさらに底上げされている。
底上げ領域7は、底上げが行なわれなかった場合にコールドポイントが生じる可能性が高いと設計段階でみなされた領域に設けられている。底上げ領域7が設けられることによって、電子レンジを用いた加熱調理に起因する食品の温度ムラが抑制されている。
再び図3を参照して、中央領域6は、ループ状の底上げ領域7によって周囲を取り囲まれている。底上げ領域7は、収容部1の短手方向に沿って形成されている第1底上げ領域7Aと、収容部1の長手方向に沿って形成されている第2底上げ領域7Bとを含んでいる。
本実施の形態1において、第1底上げ領域7Aの幅W1は、第2底上げ領域7Bの幅W2よりも幅広である。容器100がこのように構成されている理由について次に説明する。
電子レンジを用いて食品を加熱する場合、食品の表面はマイクロ波によって加熱されるため、食材表面温度の加熱ムラは大きくなりにくい。一方、食品の内部は表面から熱が伝わることによって加熱される。また、収容部1の長手方向の端部から中心点までの長さの方が、収容部1の短手方向の端部から中心点までの長さよりも長い。
したがって、収容部1に収容された冷凍食品を電子レンジで加熱する場合に、長手方向の方が短手方向よりも熱が伝わりにくい。その結果、仮に底上げ領域7が設けられなかった場合、長手方向の端部からある程度離れた位置における短手方向に沿った領域の方が、短手方向の端部からある程度離れた位置における長手方向に沿った領域よりもコールドポイントが広範囲に生じ得る。
容器100においては、第1底上げ領域7A(短手方向に沿った領域)の方が第2底上げ領域7B(長手方向に沿った領域)よりも幅広に形成されているため、コールドポイントが生じる可能性が高い領域が適切に底上げされていることとなる。したがって、容器100によれば、仮に底上げがされなかった場合にコールドポイントが生じる可能性が高い領域に収容される食品の量が減少するため、電子レンジによる加熱調理に起因する食品の温度ムラを効果的に抑制することができる。
再び図4,5を参照して、載置面Pを基準とした場合に、中央領域6の高さはh3であり、第1底上げ領域7Aの高さはh1であり、第2底上げ領域7Bの高さはh2である。h1、h2及びh3の間には、h3<h2<h1という関係が成立する。すなわち、中央領域6、第1底上げ領域7A及び第2底上げ領域7Bのうち、載置面Pを基準として、中央領域6の高さが最も低く、次に第2底上げ領域7Bの高さが低く、第1底上げ領域7Aの高さが最も高い。容器100がこのように構成されている理由について次に説明する。
上述のように、収容部1に収容された冷凍食品を加熱する場合に、長手方向の方が短手方向よりも熱が伝わりにくい。したがって、仮に底上げ領域7が設けられなかった場合に、収容部1の長手方向の端部からある程度離れた位置における短手方向に沿った領域の方が、収容部1の短手方向の端部からある程度離れた位置における長手方向に沿った領域よりも低温のコールドポイントが生じやすい。
容器100においては、第1底上げ領域7Aの方が第2底上げ領域7Bよりも高く底上げされているため、第1底上げ領域7A上に収容される食品の量が第2底上げ領域7B上に収容される食品の量よりも減少する。したがって、容器100によれば、第1底上げ領域7A、及び、第2底上げ領域7Bの両方において食品が適量減少しているため、電子レンジによる加熱調理時に生じ得る加熱ムラを効果的に抑制することができる。
図6は、収容部1に食品Sが収容された状態における、図3のIV−IV断面図である。図6を参照して、中央領域6上に収容される食品の高さはd3であり、第2底上げ領域7B上に収容される食品の高さはd2であり、第1底上げ領域7A上に収容される食品の高さはd1である。d1、d2及びd3の間には、d1<d2<d3という関係が成立する。すなわち、容器100は、上述のように、コールドポイントが生じる可能性が高い、かつ、コールドポイントの温度が低くなる領域ほど、収容される食品の量が減少するように設計されている。
<1−2−2.周壁>
再び図2を参照して、周壁3は、底壁2の外周縁に連結されており、上方に向かって外側に傾斜するテーパ面となっている。
周壁3の内周面には、補強ライン15が設けられている。補強ライン15が設けられることで、周壁3の強度が高められている。補強ライン15には、補強ライン15Aと、第2補強ライン15Bとが存在する。第1補強ライン15Aは、収容部1の開口の縁から底壁2に向かって下方に延びる凸条であり、複数列設けられている。第2補強ライン15Bは、複数列の第1補強ライン15Aと交差する方向であり、かつ、底壁2と平行な方向に延びる凸条である。第2補強ライン15Bは、周壁3の上下方向における中間位置に設けられている。第1補強ライン15A及び第2補強ライン15Bによって、周壁3は、垂直方向及び水平方向に補強されている。
<1−2−3.フランジ部>
再び図1を参照して、フランジ部10は、第1片11と、第2片12とを含む。第1片11は、収容部1の開口の縁から外側に延びるように形成されており、収容部1の開口の全周にわたって形成されている。第1片11は、上面が水平面である外周平面部11Aと、外周平面部11Aの外周縁から下方に突出する壁面であるスカート部11Bとを含んでいる。再び図4,5を参照して、外周平面部11Aの裏面には、溝部11Cが形成されている。たとえば、2枚の容器100が重ね合わせられる場合に、下方の容器100の第1片11の上面(凸形状)が、上方の容器100の溝部11Cに係合することによって、2枚の容器100が嵌合状態で積層される。
第2片12は、ヒンジ部13を介して第1片11に連結されている。第2片12は、ヒンジ部13を介して折り返すことが可能に構成されている。第2片12を折り返すと、第2片12の裏面の凸形状部分が第1片11の溝部11Cに係合することによって、第1片11及び第2片12が積層される。
ユーザは、加熱後の容器100を運搬する場合に、第1片11及び第2片12を積層させ、積層させた第1片11及び第2片12を把持することによって、容器100の熱が手に伝わることを抑制することができる。
<1−3.加熱及び温度測定の結果>
容器100の収容部1に収容された冷凍状態のナポリタン(380g)を加熱調理し、加熱後のナポリタンの温度測定を行なった結果を次に説明する。加熱調理に用いられた電子レンジは、上述の設計段階で用いられた電子レンジと同様、パナソニック社製の電子レンジNE−EH225である。加熱調理は、出力500Wで6分間行なわれた。すなわち、加熱時間は、設計段階の加熱工程と比較して1分間短くなっている。その後、加熱後のナポリタンの温度測定が行なわれた。
図7は、本実施の形態1において、温度測定が行なわれた領域を説明するための図である。図7を参照して、温度測定は、領域A〜Gの各領域において行なわれた。
領域Aは、収容部1の中央部分であって、中央底部5の中央の領域(中央領域6)である。領域Bは、収容部1において、周壁3のうち、長手方向に延長された第1周壁3Aに沿った領域である。領域Cは、収容部1において、周壁3のうち、短手方向に延長された第2周壁3Bに沿った領域である。領域Dは、領域Aと領域Bとの間の領域である。領域Eは、領域Aを挟んで領域Dと対向する領域である。領域Fは、領域Aと領域Cとの間の領域である。領域Gは、領域Aを挟んで領域Fと対向する領域である。
本実施の形態1においては、以下の測定結果が得られた。なお、以下の測定結果は、各領域における3回の測定結果の平均値である。
領域Aの温度は、57℃であった。領域Bの温度は、56℃であった。領域Cの温度は、底上げ領域73℃であった。領域Dの温度は、39℃であった。領域Eの温度は、40℃であった。領域Fの温度は、47℃であった。領域Gの温度は、69℃であった。
このように、容器100によれば、上述の設計段階で用いられた試作容器90と比較して、加熱時間が1分間短くなったにも拘わらず、コールドポイントの発生を抑制することができた。さらに、容器100によれば、試作容器90と比較して、食品S(ナポリタン)の平均温度を10℃以上も高くすることができた。
<1−4.特徴>
以上のように、本実施の形態1に従う容器100は、電子レンジによって加熱調理される食品Sが収容される収容部1を備える。収容部1は、底壁2と、周壁3とを含んでいる。周壁3は、底壁2の周囲から上方に延びている。底壁2は、外周溝部4と、中央底部5とを含む。外周溝部4は、底壁2の外周に沿って形成されている。中央底部5は、底壁2において外周溝部4の内側に形成されており、かつ、外周溝部4の底面4Aよりも底上げされている。中央底部5は、中央領域6と、底上げ領域7とを含んでいる。中央領域6は、中央底部5の中央に形成されている。底上げ領域7は、中央領域6と外周溝部4との境界に形成されており、かつ、中央領域6よりも底上げされている。
上述のように、本実施の形態1においては、設計段階のコールドポイント検知工程において、試作容器90(図18)の中央凸部95と外周付近との間に新たなコールドポイントが生じることが見出された。容器100においては、中央領域6と外周溝部4との境界に底上げ領域7が形成されているため、電子レンジによる食品Sの加熱調理時に、上記新たなコールドポイントが生じることが抑制される。したがって、容器100によれば、電子レンジによって食品Sの加熱調理を行なった場合における加熱ムラを抑制することができる。
<2.実施の形態2>
本実施の形態2に従う容器は、実施の形態1に従う容器100と比較して、中央底部5の形状が異なる。以下、本実施の形態2に従う容器について、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。なお、たとえば、第1片11に第2片12が連結されていない点も実施の形態1とは異なるが、これについては説明を省略する。
図8は、本実施の形態2に従う容器300の平面図である。図8を参照して、中央底部5の長手方向の両端部には底上げ領域7が形成されている。一方、中央底部5の短手方向の両端部には底上げ領域7が形成されていない。中央底部5の長手方向の両端部に形成された底上げ領域7の間には、中央領域6が形成されている。
図9は、図8のIX−IX断面図である。図9を参照して、中央底部5の長手方向の両端部には底上げ領域7が形成されており、載置面Pを基準とした底上げ領域7の高さh1は、載置面Pを基準とした中央領域6の高さh3よりも高くなっている。
図10は、図8のX−X断面図である。図10を参照して、中央底部5の短手方向の両端部には底上げ領域7が形成されていないため、中央底部5の短手方向の両端部の載置面Pを基準とした高さは、載置面Pを基準とした中央領域6の高さh3となる。
上述のように、収容部1の長手方向の両端部からある程度離れた位置における短手方向に沿った領域の方が、収容部1の短手方向の両端部からある程度離れた位置における長手方向に沿った領域よりもコールドポイントが生じやすい。したがって、本実施の形態2に従う容器300のように、少なくとも中央底部5の長手方向の両端部(収容部1の長手方向の両端部からある程度離れた位置における短手方向に沿った領域)に底上げ領域7を設けることによって、コールドポイントが生じる可能性が高い領域のうち広い範囲において底上げが行なわれることとなる。したがって、容器300によれば、コールドポイントが生じる可能性が高い領域に収容される食品の量が減少するため、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合における食品の温度ムラを簡単な構成で効果的に抑制することができる。
<3.実施の形態3>
本実施の形態3に従う容器は、実施の形態1に従う容器100と比較して、主に中央底部5の形状が異なる。以下、本実施の形態3に従う容器について、実施の形態1と異なる主要な箇所を中心に説明する。なお、たとえば、第1片11に第2片12が連結されていない点や、補強ライン15が第1片11の上面にも設けられている点等も実施の形態1とは異なるが、これらについては説明を省略する。
図11は、本実施の形態3に従う容器400の平面図である。図11を参照して、容器400において、中央底部5の外周部分には底上げ領域7が形成されている。底上げ領域7は、収容部1の短手方向に沿って形成された第1底上げ領域7Aと、収容部1の長手方向に沿って形成された第2底上げ領域7Bとを含んでいる。向かい合う一対の第1底上げ領域7Aと、向かい合う一対の第2底上げ領域7Bとによってループが形成されており、このループ内には中央領域6が形成されている。
中央領域6は、底面6Aと、放射凸部16とを含んでいる。放射凸部16は、中央領域6の中央部に形成された略円形状の中心凸部16Aと、中心凸部16Aから放射状に延びる複数本の放射凸条16Bとを含んでいる。
図12は、図11のXII−XII断面図である。図13は、図11のXIII−XIII断面図である。図12,13を参照して、載置面Pを基準として、放射凸部16の高さh4は、底面6Aの高さh3よりも高い。載置面Pを基準として、第1底上げ領域7Aの高さh1及び第2底上げ領域7Bの高さh2の両方は、放射凸部16の高さh4よりも高い。
本実施の形態3に従う容器400においては、中央領域6のうち、コールドポイントが生じやすい位置が放射凸部16によって底上げされている。したがって、容器400によれば、コールドポイントが生じる可能性が高い領域に収容される食品の量が減少するため、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合における食品の温度ムラを効果的に抑制することができる。
<4.実施の形態4>
本実施の形態4に従う容器は、実施の形態3に従う容器400と比較して、中央底部5の形状が異なる。以下、本実施の形態4に従う容器について、実施の形態3と異なる点を中心に説明する。
図14は、本実施の形態4に従う容器500の平面図である。図14を参照して、容器500の中央底部5において、長手方向の両端部には第1底上げ領域7Aが形成されており、短手方向の両端部には第2底上げ領域7Bが形成されている。容器500においては、第1底上げ領域7A及び第2底上げ領域7Bは連結されておらず、各々が独立して形成されている。
また、中央領域6の中央部には中心凸部16Aが形成されており、中心凸部16Aから中央底部5の端部又は底上げ領域7に向けて複数本の放射凸条16Bが放射状に延びている。すなわち、底上げ領域7が形成されていない領域において、放射凸条16Bは、中央底部5の端部まで延びている。
図15は、図14のXV−XV断面図である。図16は、図14のXVI−XVI断面図である。図15,16を参照して、載置面Pを基準として、放射凸部16の高さh4は、底面6Aの高さh3よりも高い。載置面Pを基準として、第1底上げ領域7Aの高さh1及び第2底上げ領域7Bの高さh2の両方は、放射凸部16の高さh4よりも高い。
本実施の形態4に従う容器500においては、中央底部5の外周全体が底上げ領域7によって底上げされていなかったとしても、コールドポイントが生じやすい位置が放射凸部16によって底上げされている。したがって、容器500によれば、コールドポイントが生じる可能性が高い領域に収容される食品の量が適切に減少するため、電子レンジによって食品の加熱調理を行なった場合における食品の温度ムラを効果的に抑制することができる。
<5.変形例>
以上、実施の形態1〜4について説明したが、本発明は、上記実施の形態1〜4に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組合せ可能である。
<5−1>
各実施の形態に従う容器の平面視における形状は、適宜変更可能である。たとえば、実施の形態1に従う容器100は、平面視において略八角形状を有しているが、たとえば、正方形状、四角形状又は円形状であってもよい。また、たとえば、各実施の形態に従う容器において、平面視における容器の形状と、平面視における収容部の形状とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
<5−2>
実施の形態1における容器の設計段階において、試作容器90には冷凍のナポリタンが収容されたが、試作容器90に収容される食品は必ずしも冷凍食品でなくてもよい。たとえば、電子レンジで加熱調理される冷蔵食品であってもよいし、電子レンジで加熱調理される常温食品であってもよい。要するに、設計後の容器が収容する食品であって、電子レンジで加熱調理される食品であればよい。
<5−3>
実施の形態1における容器の設計段階において、電子レンジにはパナソニック社製の電子レンジNE−EH225が使用されたが、電子レンジのメーカや品番はこれに限定されない。電子レンジは、たとえば、家庭用の他の種類の電子レンジであってもよいし、業務用の電子レンジであってもよい。
<5−4>
実施の形態1における容器の設計段階のうち加熱工程において、加熱時間は7分間とされた。しかしながら、加熱時間は、これに限定されるものではなく、容器に収容される食品の種類や量(重さ)等によって適宜変更することができる。
<5−5>
実施の形態1における容器の設計段階のうち測定工程においては、図21に示される各領域において温度が測定された。しかしながら、温度が測定される領域は、これに限定されるものではなく、容器の形状や食品の種類等によって適宜変更することができる。
<5−6>
実施の形態1における容器の設計段階のうちコールドポイント検知工程においては、38℃以下の領域がコールドポイントとして検知された。しかしながら、コールドポイントとみなす基準は、これに限定されず、たとえば、30℃以下の領域をコールドポイントとみなしてもよい。また、他の領域と比較して10℃以上低い領域をコールドポイントとみなしてもよいし、他の領域と比較して3℃以上低い領域をコールドポイントとみなしてもよい。
<5−7>
実施の形態1に従う容器100においては、第1底上げ領域7A及び第2底上げ領域7Bが連結されることによって、底上げ領域7がループ状に形成されたが、底上げ領域7の形状はこれに限定されない。たとえば、第1底上げ領域7A及び第2底上げ領域7Bが連結されず、第1底上げ領域7A及び第2底上げ領域7Bの各々が独立した凸条で形成されてもよい。
<5−8>
実施の形態1に従う容器100においては、第1底上げ領域7Aは第2底上げ領域7Bよりも幅広とされ、第1底上げ領域7Aの高さは第2底上げ領域7Bの高さよりも高いとされた。しかしながら、第1底上げ領域7A及び第2底上げ領域7Bの形状はこれに限定されない。たとえば、第1底上げ領域7Aと第2底上げ領域7Bの幅は同一であり、第1底上げ領域7Aの高さが第2底上げ領域7Bの高さよりも高いとしてもよい。また、たとえば、第1底上げ領域7Aが第2底上げ領域7Bよりも幅広とし、第1底上げ領域7Aの高さと第2底上げ領域7Bの高さとが同一であるとしてもよい。また、第1底上げ領域7Aの幅と第2底上げ領域7Bの幅とが同一であり、第1底上げ領域7Aの高さと第2底上げ領域7Bの高さとが同一であるとしてもよい。
<5−9>
実施の形態1に従う容器100において、外周溝部4は、凹凸のない平滑面で構成された。しかしながら、外周溝部4は、これに限定されず、たとえば、多少の凹凸が設けられた面で構成されてもよい。
<5−10>
各実施の形態に従う容器においては、周壁3に補強ライン15が設けられた。しかしながら、周壁3には、必ずしも補強ライン15が設けられる必要はない。また、補強ライン15を設ける場合であっても、補強ライン15は、必ずしも凸条である必要はなく、たとえば、縦溝や横溝で構成されてもよい。
<5−11>
実施の形態1に従う容器100においては、フランジ部10に第2片12が設けられた。しかしながら、フランジ部10には必ずしも第2片12が設けられなくてもよい。この場合には、フランジ部10は、第1片11のみで構成されることとなる。
1 収容部、1A 下面、2 底壁、3 周壁、3A 第1周壁、3B 第2周壁、4 外周溝部、4A 底面、5 中央底部、6 中央領域、6A 底面、7 底上げ領域、7A 第1底上げ領域、7B 第2底上げ領域、8 中央凹部、10 フランジ部、11 第1片、11A 外周平面部、11B スカート部、11C 溝部、12 第2片、13 ヒンジ部、15 補強ライン、15A 第1補強ライン、15B 第2補強ライン、16 放射凸部、16A 中心部、16B 放射凸条、90 試作容器、91 収容部、92 底面、93 周壁、93A 第1周壁、93B 第2周壁、95 中央凸部、99 コールドポイント、S 食品、P 載置面、100,300,400,500 容器。

Claims (7)

  1. 電子レンジによって加熱調理される食品が収容される収容部を備える容器であって、
    前記収容部は、
    底壁と、
    前記底壁の周囲から上方に延びた周壁とを含み、
    前記底壁は、
    前記底壁の外周に沿って形成された外周溝部と、
    前記底壁において前記外周溝部の内側に形成されており、かつ、前記外周溝部の底面よりも底上げされた中央底部とを含み、
    前記中央底部は、
    前記中央底部の中央に形成された中央領域と、
    前記中央領域と前記外周溝部との境界に形成されており、かつ、前記中央領域よりも底上げされた底上げ領域とを含む、容器。
  2. 前記収容部は、平面視において長手方向と短手方向とを有し、
    前記底上げ領域は、前記中央底部において、少なくとも前記短手方向に沿って形成されている、請求項1に記載の容器。
  3. 前記収容部は、平面視において長手方向と短手方向とを有し、
    前記底上げ領域は、前記中央底部において前記短手方向に沿って形成されている第1底上げ領域と、前記中央底部において前記長手方向に沿って形成されている第2底上げ領域とを含み、
    前記第1底上げ領域は、前記第2底上げ領域よりも幅広に形成されている、請求項1に記載の容器。
  4. 前記収容部は、平面視において長手方向と短手方向とを有し、
    前記底上げ領域は、前記中央底部において前記短手方向に沿って形成されている第1底上げ領域と、前記中央底部において前記長手方向に沿って形成されている第2底上げ領域とを含み、
    前記第1底上げ領域は、前記第2底上げ領域よりも高く底上げされている、請求項1に記載の容器。
  5. 前記収容部は、平面視において長手方向と短手方向とを有し、
    前記底上げ領域は、前記中央底部において前記短手方向に沿って形成されている第1底上げ領域と、前記中央底部において前記長手方向に沿って形成されている第2底上げ領域とを含み、
    前記第1底上げ領域は、前記第2底上げ領域よりも幅広に形成されており、かつ、前記第2底上げ領域よりも高く底上げされている、請求項1に記載の容器。
  6. 前記周壁によって形成される開口の縁から外周方向に突出したフランジ部をさらに含み、
    前記フランジ部は、前記縁から外側に延びる第1片と、ヒンジ部を介して前記第1片と連結されている第2片とを含み、
    前記第1及び第2片は、前記ヒンジ部を介して前記第2片を折り返した場合に、前記第1及び第2片が積層されるように構成されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の容器。
  7. 前記周壁の内周面には補強ラインが形成されており、
    前記補強ラインは、
    前記周壁によって形成される開口の縁から前記底壁に向かって延びる凸条である第1補強ラインと、
    前記第1補強ラインと交差する方向に延びる凸条である第2補強ラインとを含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の容器。
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