JP7823587B2 - 含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法 - Google Patents
含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法Info
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Description
含フッ素ポリエーテル化合物は種々の方法により製造される。例えば、特許文献1においては、テトラフルオロエチレンを、フルオロオキシ基を有する化合物等の存在下において、酸素と反応させることにより、含フッ素ポリエーテル化合物を製造することが開示されている。
また、特許文献2においては、2,2,3,3-テトラフルオロオキセタンの開環重合による含フッ素ポリエーテル化合物を製造すること、並びにこの含フッ素ポリエーテル化合物を塩素化及びフッ素化して含ハロゲンポリエーテル化合物を製造することが開示されている。
また、特許文献3においては、CF2=CFO-CF2CF2CF2CH2OHで表される化合物とA1-OH(A1はメチル基等を表す。)で表されるアルコールとを反応させてA1-O-(CF2CFHO-CF2CF2CF2CH2O)n+1-Hで表される含ハロゲンポリエーテル化合物を製造することが開示されている。
また、特許文献2に記載の方法では、PFPEに含まれる構造単位を自在に選択できない。また、PFPEの両末端を官能基化することが困難な場合がある。
また、特許文献3に記載されているPFPEの製造方法では、PFPEの両末端を官能基化することが困難である。
<1> 下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と下記一般式(2)で表されるジオール化合物とを、下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物1molに対して下記一般式(2)で表されるジオール化合物を1mol超となる比率で反応させ、下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に含まれる水酸基をエステル化して下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物をフッ素化して下記一般式(5)で表されるペルフルオロジアシルオキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(5)で表されるペルフルオロジアシルオキシポリエーテル化合物にアルコールを作用させて下記一般式(6)で表される含フッ素ジアルコキシカルボニルポリエーテル化合物を製造する、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
CF2=CR1-O-R2-O-CR1=CF2・・・(1)
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
R4CO-O-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O-COR4・・・(4)
RF4CO-O-CF2RF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O-CORF4・・・(5)
R5-O-CORF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CO-O-R5・・・(6)
(一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R1は、それぞれ独立して、フッ素原子、水素原子、又は水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~3の1価の炭化水素基を表す。
一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R2は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(2)~一般式(4)中、R3は、それぞれ独立して、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(4)中、R4は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(6)中、R5は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(5)及び一般式(6)中、RF1は、それぞれ独立して、R1がフッ素原子の場合にはフッ素原子を表し、R1が水素原子の場合にはフッ素原子を表し、R1が1価の炭化水素基の場合にはR1で表される1価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~3の1価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)及び一般式(6)中、RF2は、それぞれ独立して、R2で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)及び一般式(6)中、RF3は、それぞれ独立して、R3が単結合の場合には単結合を表し、R3がエーテル結合の場合にはエーテル結合を表し、R3が2価の炭化水素基の場合にはR3で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF4は、それぞれ独立して、R4で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数2~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(3)~一般式(6)中、aは、0又は1以上の整数を表し、且つ一般式(3)~一般式(6)におけるaはいずれも同じ値を示す。)
<2> 前記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と前記一般式(2)で表されるジオール化合物との反応を、アルカリ触媒の存在下において行う、<1>に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
<3> 前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物のフッ素化において、フッ素ガスを、前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物中におけるフッ素置換する水素原子1molに対して、1.1mol~10molの比率で使用する、<1>又は<2>に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
<4> 前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物のフッ素化を、フッ素ガス及び前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物を溶媒内に導入することにより行い、
前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物の前記溶媒内へのモル基準の導入速度を1としたときに、前記フッ素ガスのモル基準の導入速度が、前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物のモル基準の導入速度に前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物に含まれる前記フッ素ガスによってフッ素原子に置換されうる水素原子の数を乗じて得られた速度の1倍~10倍の範囲である、<1>~<3>のいずれか一項に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
<5> 前記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に含まれる水酸基のエステル化が、下記一般式(7)で表される酸フルオリドを前記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に作用させるものである、<1>~<4>のいずれか一項に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
R4COF・・・(7)
(一般式(7)中、R4は、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。)
<6> 前記一般式(2)で表されるジオール化合物の酸性度が、8~18である、<1>~<5>のいずれか一項に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
<7> 前記一般式(3)~前記一般式(6)におけるaが、1以上の整数である、<1>~<6>のいずれか一項に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
<8> 前記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と前記一般式(2)で表されるジオール化合物とを反応させる際の反応温度が、80℃~160℃である、<1>~<7>のいずれか一項に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
<9> 下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と下記一般式(2)で表されるジオール化合物とを、下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物1molに対して下記一般式(2)で表されるジオール化合物を1mol超となる比率で反応させ、下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物を製造する、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
CF2=CR1-O-R2-O-CR1=CF2・・・(1)
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
(一般式(1)及び一般式(3)中、R1は、それぞれ独立して、フッ素原子、水素原子、又は水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~3の1価の炭化水素基を表す。
一般式(1)及び一般式(3)中、R2は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(2)及び一般式(3)中、R3は、それぞれ独立して、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(3)中、aは、0又は1以上の整数を表す。)
<10> 下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と下記一般式(2)で表されるジオール化合物とを、下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物1molに対して下記一般式(2)で表されるジオール化合物を1mol超となる比率で反応させ、下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に含まれる水酸基をエステル化して下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物を製造する、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
CF2=CR1-O-R2-O-CR1=CF2・・・(1)
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
R4CO-O-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O-COR4・・・(4)
(一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R1は、それぞれ独立して、フッ素原子、水素原子、又は水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~3の1価の炭化水素基を表す。
一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R2は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(2)~一般式(4)中、R3は、それぞれ独立して、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(4)中、R4は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(3)及び一般式(4)中、aは、0又は1以上の整数を表し、且つ一般式(3)及び一般式(4)におけるaはいずれも同じ値を示す。)
<11> 下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と下記一般式(2)で表されるジオール化合物とを、下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物1molに対して下記一般式(2)で表されるジオール化合物を1mol超となる比率で反応させ、下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に含まれる水酸基をエステル化して下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物をフッ素化して下記一般式(5)で表されるペルフルオロジアシルオキシポリエーテル化合物を製造する、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
CF2=CR1-O-R2-O-CR1=CF2・・・(1)
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
R4CO-O-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O-COR4・・・(4)
RF4CO-O-CF2RF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O-CORF4・・・(5)
(一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R1は、それぞれ独立して、フッ素原子、水素原子、又は水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~3の1価の炭化水素基を表す。
一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R2は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(2)~一般式(4)中、R3は、それぞれ独立して、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(4)中、R4は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF1は、それぞれ独立して、R1がフッ素原子の場合にはフッ素原子を表し、R1が水素原子の場合にはフッ素原子を表し、R1が1価の炭化水素基の場合にはR1で表される1価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~3の1価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF2は、それぞれ独立して、R2で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF3は、それぞれ独立して、R3が単結合の場合には単結合を表し、R3がエーテル結合の場合にはエーテル結合を表し、R3が2価の炭化水素基の場合にはR3で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF4は、それぞれ独立して、R4で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数2~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(3)~一般式(5)中、aは、0又は1以上の整数を表し、且つ一般式(3)~一般式(5)におけるaはいずれも同じ値を示す。)
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
1価又は2価の炭化水素基が飽和炭化水素基である場合、1価又は2価の炭化水素基を構成する炭素原子に結合したフッ素化されうる水素原子の全てがフッ素化された状態を、炭化水素基が「ペルフルオロ化された」と称する。
1価又は2価の炭化水素基が不飽和炭化水素基である場合、1価又は2価の炭化水素基を構成する炭素原子に結合したフッ素化されうる水素原子の全てがフッ素化され、且つ、炭素-炭素二重結合又は炭素-炭素三重結合等の炭素-炭素間の不飽和結合を形成する2つの炭素原子の各々にフッ素原子が付加されて炭素-炭素間の不飽和結合が消滅した状態を、炭化水素基が「ペルフルオロ化された」と称する。例えば、>C=C<がペルフルオロ化されると>CF-CF<に、-C≡C-がペルフルオロ化されると-CF2-CF2-になる。また、フッ素化されうる原子団にはフッ素化されうる水素原子が結合していてもよく、たとえば、-CH=CH-がペルフルオロ化されると-CF2-CF2-になる。
・移動相:R-225(AGC株式会社製、商品名: アサヒクリン(登録商標)AK-225SECグレード1)及びヘキサフルオロイソプロピルアルコール(HFIP)の混合溶媒(R-225:HFIP=99:1(体積比))
・分析カラム:PLgel MIXED-Eカラム(ポリマーラボラトリーズ社製)を2 本直列に連結したもの
・分子量測定用標準試料:分子量分布(Mw/Mn)が1.1未満且つMnが2,000~10,000のペルフルオロポリエーテル4種、及びMw/Mnが1.1以上且つMnが1,300のペルフルオロポリエーテル1種
・移動相流速:1.0mL/分
・カラム温度:37℃
・検出器:蒸発光散乱検出器
本開示の第1の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法(以下、本開示の第1の製造方法と称することがある。)は、下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物(以下、式(1)化合物と称することがある。)と下記一般式(2)で表されるジオール化合物(以下、式(2)化合物と称することがある。)とを、式(1)化合物1molに対して式(2)化合物を1mol超となる比率で反応させ、下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物(以下、式(3)化合物と称することがある。)を製造し、式(3)化合物に含まれる水酸基をエステル化して下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物(以下、式(4)化合物と称することがある。)を製造し、式(4)化合物をフッ素化して下記一般式(5)で表されるペルフルオロジアシルオキシポリエーテル化合物(以下、式(5)化合物と称することがある。)を製造し、式(5)化合物にアルコールを作用させて下記一般式(6)で表される含フッ素ジアルコキシカルボニルポリエーテル化合物(以下、式(6)化合物と称することがある。)を製造するものである。
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
R4CO-O-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O-COR4・・・(4)
RF4CO-O-CF2RF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O-CORF4・・・(5)
R5-O-CORF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CO-O-R5・・・(6)
一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R2は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(2)~一般式(4)中、R3は、それぞれ独立して、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(4)中、R4は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(6)中、R5は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(5)及び一般式(6)中、RF1は、それぞれ独立して、R1がフッ素原子の場合にはフッ素原子を表し、R1が水素原子の場合にはフッ素原子を表し、R1が1価の炭化水素基の場合にはR1で表される1価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~3の1価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)及び一般式(6)中、RF2は、それぞれ独立して、R2で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)及び一般式(6)中、RF3は、それぞれ独立して、R3が単結合の場合には単結合を表し、R3がエーテル結合の場合にはエーテル結合を表し、R3が2価の炭化水素基の場合にはR3で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF4は、それぞれ独立して、R4で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数2~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(3)~一般式(6)中、aは、0又は1以上の整数を表し、且つ一般式(3)~一般式(6)におけるaはいずれも同じ値を示す。
上記効果が奏される理由としては、例えば、以下のように推察されるが、これに限定されない。
本開示の第1の製造方法では、含フッ素ポリエーテル化合物の原料となるモノマーとして、式(1)化合物及び式(2)化合物が用いられる。式(1)化合物及び式(2)化合物の種類を適宜選択することで、特許文献1及び特許文献2に記載の方法に比較して、構造単位を選択する際の制約を少なくできる。
また、本開示の第1の製造方法では、式(1)化合物及び式(2)化合物を反応させて式(3)化合物を得るに際し、式(1)化合物1molに対して式(2)化合物を1mol超となる比率で反応させることから、式(3)化合物の末端に水酸基を生じさせやすい。水酸基を有する式(3)化合物の末端に化学修飾を施すことで、本開示の第1の製造方法で得られる含フッ素ポリエーテル化合物の両末端にエステル基を生じさせることができる。そのため、特許文献2及び特許文献3に記載の方法とは異なり、本開示の第1の製造方法では、含フッ素ポリエーテル化合物の両末端を官能基化することが可能になる。
本開示で用いられる式(1)化合物は、下記一般式(1)で表される特定含フッ素ジビニルエーテル化合物である。
CF2=CR1-O-R2-O-CR1=CF2・・・(1)
一般式(1)中、R1は、それぞれ独立して、フッ素原子、水素原子、又は水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~3の1価の炭化水素基を表し、潤滑性の観点から、R1の少なくとも一方がフッ素原子であることが好ましく、R1の両方がフッ素原子であることがより好ましい。
R2で表される2価の炭化水素基の炭素数は、15以下が好ましく、10以下がより好ましい。R2で表される2価の炭化水素基の炭素数を15以下とすることにより、重合反応がより良好に進行するため、高分子量の含フッ素ポリエーテル化合物を高収率で製造できる。
R2で表される2価の炭化水素基の炭素数は、環化反応を防止する観点から、3以上が好ましく、4以上がより好ましい。
*-Rx-(O-Rx)n-*・・・(X)
一般式(X)中、Rxはエチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、フルオロエチレン基、フルオロトリメチレン基、又はフルオロプロピレン基を表し、nは1以上の整数を表す。
なお、一般式(X)中、*は、酸素原子との結合部分を表す。
*-Rb-O-Ra-O-Rb-*・・・(A)
一般式(A)中、Raは、シクロアルカンジイル基、フルオロシクロアルカンジイル基、又はアリーレン基を表す。
Raで表されるシクロアルカンジイル基及びフルオロシクロアルカンジイル基としては、例えば、シクロブタンジイル基、フルオロシクロブタンジイル基、シクロペンタンジイル基、フルオロシクロペンタンジイル基、シクロヘキサンジイル基、フルオロシクロヘキサンジイル基、アダマンタンジイル基、ノルボルナンジイル基等が挙げられる。シクロアルカンジイル基、フルオロシクロアルカンジイル基及びアリーレン基は、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~3のアルキル基を置換基として有していてもよい。
一般式(A)中、Rbは、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい、炭素数1~10の2価の炭化水素基を表す。
Rbで表される2価の炭化水素基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、フルオロメチレン基、フルオロエチレン基、フルオロトリメチレン基、フルオロテトラメチレン基等が挙げられる。
なお、一般式(A)中、*は、酸素原子との結合部分を表す。
*-Rc-Ra-Rc-*・・・(B)
*-Ra-Rc-Ra-*・・・(C)
*-Rb-Rd-Rb-*・・・(D)
一般式(B)及び(C)中におけるRaが表す基は、上記一般式(A)と同様である。
一般式(D)中におけるRbが表す基は、上記一般式(A)と同様である。
また、一般式(B)及び(C)中、Rcは、それぞれ独立して、単結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい、炭素数1~10の2価の炭化水素基を表す。
Rcで表される2価の炭化水素基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基、フルオロメチレン基、フルオロエチレン基、フルオロトリメチレン基、フルオロプロピリデン基、フルオロイソプロピリデン基等が挙げられる。
また、一般式(D)中、Rdは、炭素数3~6のシクロアルカン-1,1-ジイル基を表す。
なお、一般式(B)~一般式(D)中、*は、酸素原子との結合部分を表す。
本開示で用いられる式(2)化合物は、下記一般式(2)で表される特定ジオール化合物である。
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
一般式(2)中、R3は、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
式(2)化合物の酸性度(pKa)は、8~18であることが好ましく、9~14であることがより好ましい。式(2)化合物のpKaが上記数値範囲内であることにより、式(1)化合物との反応が良好に進行する。
本開示において、pKaは、25℃、水中における数値であり、化学便覧基礎編改訂5版II-331~II-343(日本化学会編、丸善株式会社発行)に記載の方法により算出する。
「-CH2R3CH2-」基の炭素数は、合成上取り扱いの観点から、2以上が好ましく、3以上がより好ましい。
*-CH2RX1-(O-RX2)n1-O-RX1CH2-*・・・(X’)
一般式(X’)中、RX1は単結合、メチレン基、エチレン基、メチルメチレン基、フルオロメチレン基、フルオロエチレン基、フルオロメチルメチレン基を表す。
一般式(X’)中、RX2はエチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、フルオロエチレン基、フルオロトリメチレン基、又はフルオロプロピレン基を表す。
一般式(X’)中、n1は0又は1以上の整数を表す。
なお、一般式(X’)中、*は、酸素原子との結合部分を表す。
*-Rb2-O-Ra-O-Rb2-*・・・(A’)
一般式(A’)中、Raは、シクロアルカンジイル基、フルオロシクロアルカンジイル基、又はアリーレン基を表し、その具体例等は、一般式(A)の場合と同様である。
一般式(A’)中、Rb2は、それぞれ独立して、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい、炭素数1~10の2価の炭化水素基を表す。ただし、Rb2が、水素原子がフッ素原子により置換されている炭素数2~10の2価の炭化水素基である場合、Rb2の*側の末端が、メチレン構造とされる。また、Rb2が、炭素数1の炭化水素基である場合、Rb2はメチレン基とされる。
なお、一般式(A’)中、*は、酸素原子との結合部分を表す。
*-Rc2-Ra-Rc2-*・・・(B’)
*-Rb2-Rd-Rb2-*・・・(D’)
一般式(B’)中におけるRaが表す基は、上記一般式(A)と同様である。
また、一般式(B’)中、Rc2は、それぞれ独立して、炭素数1~10の直鎖アルキレン基を表し、炭素数1~5の直鎖アルキレン基が好ましく、炭素数1~2の直鎖アルキレン基がより好ましい。
一般式(D’)中におけるRb2が表す基は、上記一般式(A’)と同様である。
また、一般式(D’)中、Rdは、炭素数3~6のシクロアルカン-1,1-ジイル基を表す。
なお、一般式(B’)及び一般式(D’)中、*は、酸素原子との結合部分を表す。
本開示の第1の製造方法では、式(1)化合物と式(2)化合物とを、式(1)化合物1molに対して式(2)化合物を1mol超となる比率で反応させることで、式(3)化合物が製造される。
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
一般式(3)中、R1、R2及びR3の詳細は、上述のとおりである。
一般式(3)中、aは、0又は1以上の整数を表し、好ましくは1以上の整数を表し、より好ましくは3以上の整数を表し、さらに好ましくは5以上の整数を表す。また、aは、20以下の整数が好ましく、15以下の整数がより好ましく、12以下の整数がさらに好ましい。
式(1)化合物と式(2)化合物との反応が溶媒中で行われる場合、溶媒としては、フッ素系有機溶媒が好ましく、フッ素化アルカン、フッ素化芳香族化合物、フルオロアルキルエーテル等が挙げられる。
式(1)化合物と式(2)化合物との比率は、目的とする含フッ素ポリエーテル化合物の分子量に合わせて調整するのが好ましいが、分子量を制御する観点から式(1)化合物1molに対して式(2)化合物は1.01mol以上が好ましく、1.10mol以上がより好ましい。一方、式(1)化合物と式(2)化合物との比率は、目的とする含フッ素ポリエーテル化合物の分子量を制御しつつ、余分な原料を節約する観点から式(1)化合物1molに対して式(2)化合物は2.00mol以下が好ましく、1.90mol以下がより好ましく、1.70mol以下がさらに好ましく、1.50mol以下が特に好ましい。
アルカリ触媒としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、フッ化セシウム及び炭酸カリウム等が挙げられ、式(3)化合物の分子量及び収率の観点からは、炭酸カリウムが好ましい。
式(3)化合物の分子量及び収率の観点から、式(1)化合物と式(2)化合物との反応時間は、1時間~72時間が好ましく、2時間~48時間がより好ましい。
式(3)化合物の製造をバッチ方式により行う場合、例えば、反応器に予め式(2)化合物を収容し、反応器内に式(1)化合物を直接添加してもよいし、式(1)化合物の希釈液を添加してもよい。
式(3)化合物の分子量及び収率の観点から、式(1)化合物と式(2)化合物との反応において、式(2)化合物への式(1)化合物の添加は、式(2)化合物1モルに対して、0.01倍モル/時間~10倍モル/時間の速度で行うことが好ましく、0.1倍モル/時間~0.5倍モル/時間の速度で行うことがより好ましい。
例えば、式(1)化合物はペルフルオロジビニルエーテル化合物から選択されてもよい。
本開示の第1の製造方法では、式(3)化合物に含まれる水酸基をエステル化することで、式(4)化合物が製造される。
R4CO-O-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O-COR4・・・(4)
一般式(4)中、R1、R2及びR3並びにaの詳細は、上述のとおりである。
一般式(4)中、R4の詳細は、酸フルオリドの説明と合わせて後述する。
R4COF・・・(7)
一般式(7)中、R4は、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。
R4で表される1価の炭化水素基の炭素数は、精製のしやすさの観点から20以下が好ましく、10以下がより好ましい。一方、R4で表される1価の炭化水素基の炭素数は、フッ素化時の副反応を抑える観点から、3以上が好ましく、4以上がより好ましい。
R4で表される1価の炭化水素基における水素原子がフッ素原子により置換されている場合、フッ素原子含有率は、50モル%以上が好ましく、75モル%以上がより好ましく、100モル%(ペルフルオロ炭化水素基)がさらに好ましい。ただし、フッ素原子含有率とは、炭化水素基に含まれる水素原子がフッ素原子に置換されている割合である。
・CF3CF2CF2-O-CF(CF3)COF
・CF3CF2CF2-O-CF(CF3)CF2-O-CF(CF3)COF
・CF3-CF(CF3)COF
触媒としては、例えば、フッ化ナトリウム、トリエチルアミン等が挙げられ、後処理の簡便さの観点からは、フッ化ナトリウムが好ましい。
式(7)化合物を式(3)化合物に作用させる場合、式(4)化合物の収率の観点から、式(3)化合物と式(7)化合物との反応時間は、1時間~40時間が好ましく、2時間~20時間がより好ましい。
式(7)化合物を式(3)化合物に作用させる場合、式(4)化合物の収率の観点から、式(3)化合物と式(7)化合物とを反応させる際の反応圧力は、大気圧~2MPa(ゲージ圧)が好ましい。
式(4)化合物の製造をバッチ方式により行う場合、例えば、反応器に予め式(3)化合物を収容し、反応器内に式(7)化合物を直接添加してもよい。
式(7)化合物を式(3)化合物に作用させる場合、副生成物の発生を抑制する観点から、式(3)化合物への式(7)化合物の添加は、反応器の内温が40℃を超えない速度で行うことが好ましく、内温が20℃を超えない速度で行うことがより好ましい。
本開示の第1の製造方法では、式(4)化合物をフッ素化することで、式(5)化合物が製造される。
RF4CO-O-CF2RF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O-CORF4・・・(5)
一般式(5)中、RF1は、それぞれ独立して、R1がフッ素原子の場合にはフッ素原子を表し、R1が水素原子の場合にはフッ素原子を表し、R1が1価の炭化水素基の場合にはR1で表される1価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~3の1価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF2は、それぞれ独立して、R2で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF3は、それぞれ独立して、R3が単結合の場合には単結合を表し、R3がエーテル結合の場合にはエーテル結合を表し、R3が2価の炭化水素基の場合にはR3で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF4は、それぞれ独立して、R4で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数2~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、aの詳細は、上述のとおりである。
式(4)化合物のフッ素化方法は、バッチ方式でもよく連続方式でもよい。フッ素化反応は、下記の<方法1>又は<方法2>により実施することが好ましく、式(5)化合物の反応収率と選択率の点からは、<方法2>がより好ましい。フッ素ガスは、バッチ方式で実施する場合及び連続方式で実施する場合のいずれにおいても、窒素ガス等の不活性ガスで希釈して使用してもよい。
方法1は、反応器に、式(4)化合物と溶媒とを仕込み、撹拌を開始し、次いで所定の反応温度と反応圧力下で、不活性ガスで希釈したフッ素ガスを溶媒中に連続的に供給しながら反応させる方法である。
<方法2>
方法2は、反応器に溶媒を仕込み、撹拌し、次いで所定の反応温度と反応圧力下で、不活性ガスで希釈したフッ素ガスと式(4)化合物と溶媒とを所定のモル比で連続的にフッ素化反応溶媒中に供給しながら反応させる方法である。
<方法3>
方法3は、管状反応器に溶媒を連続的に導入して管状反応器内を流通させ、次に、不活性ガスで希釈したフッ素ガスと、式(4)化合物を溶解した溶液とをフッ素ガスと式(4)化合物とが所定のモル比となる割合でそれぞれ連続的に管状反応器内の溶媒の流れに供給して混合し、管状反応器内でフッ素ガスと式(4)化合物とを接触させて反応させ、反応生成物を含む溶媒を管状反応器から取り出す方法である。この方法において、溶媒を循環させ、循環されている溶媒から反応生成物を取り出すことにより、連続方式でフッ素化反応を行うことができる。
また、式(4)化合物を溶媒内に導入する場合、溶媒を予め窒素置換した後、さらに溶媒をフッ素置換してもよい。
C-H結合含有化合物としては、芳香族炭化水素が好ましく、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。C-H結合含有化合物の添加量は、式(4)化合物中の水素原子に対して0.1モル%~10モル%である量が好ましく、0.1モル%~5モル%である量がより好ましい。
C-H結合含有化合物は、フッ素ガスが存在する溶媒中に添加することが好ましい。さらに、C-H結合含有化合物を加えた場合には、反応系を加圧することが好ましい。加圧時の反応圧力としては、0.01MPa~5MPa(ゲージ圧)が好ましい。
反応系に紫外線を照射する場合、照射時間は、0.1時間~3時間が好ましい。
本開示の第1の製造方法では、式(5)化合物にアルコールを作用させることで、式(6)化合物が製造される。
R5-O-CORF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CO-O-R5・・・(6)
一般式(6)中、RF1、RF2、RF3及びRF4並びにaの詳細は、上述のとおりである。
一般式(6)中、R5は、各々独立に、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の1価の炭化水素基を表す。
式(5)化合物に作用させるアルコールは特に限定されるものではない。アルコールとしては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。
式(5)化合物とアルコールとの反応が溶媒中で行われる場合、溶媒としては、フッ素系有機溶媒が好ましく、フッ素化アルカン、フッ素化芳香族化合物、フルオロアルキルエーテル等が挙げられる。
式(5)化合物に対するアルコールの使用量は、式(5)化合物1molに対してアルコールは2mol~20molが好ましく、2.1mol~15molがより好ましく、2.2mol~10molがさらに好ましい。
式(6)化合物の収率の観点から、式(5)化合物とアルコールとの反応時間は、0.5時間~48時間が好ましく、1時間~24時間がより好ましい。
また、本開示の第1の製造方法により得られる式(6)化合物の分子量分布(Mw/Mn)は、1~3が好ましく、1~2.5がより好ましく、1~2がさらに好ましい。
本開示の第2の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法(以下、本開示の第2の製造方法と称することがある。)は、式(1)化合物と式(2)化合物とを、式(1)化合物1molに対して式(2)化合物を1mol超となる比率で反応させ、式(3)化合物を製造するものである。
本開示の第2の製造方法における、式(1)化合物~式(3)化合物の詳細、及び式(3)化合物の合成工程等の詳細は、本開示の第1の製造方法の場合と同様である。
本開示の第3の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法(以下、本開示の第3の製造方法と称することがある。)は、式(1)化合物と式(2)化合物とを、式(1)化合物1molに対して式(2)化合物を1mol超となる比率で反応させ、式(3)化合物を製造し、式(3)化合物に含まれる水酸基をエステル化して式(4)化合物を製造するものである。
本開示の第3の製造方法における、式(1)化合物~式(4)化合物の詳細、並びに、式(3)化合物及び式(4)化合物の合成工程等の詳細は、本開示の第1の製造方法の場合と同様である。
本開示の第4の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法(以下、本開示の第4の製造方法と称することがある。)は、式(1)化合物と式(2)化合物とを、式(1)化合物1molに対して式(2)化合物を1mol超となる比率で反応させ、式(3)化合物を製造し、式(3)化合物に含まれる水酸基をエステル化して式(4)化合物を製造し、式(4)化合物をフッ素化して式(5)化合物を製造するものである。
本開示の第4の製造方法における、式(1)化合物~式(5)化合物の詳細、及び式(3)化合物~式(5)化合物の合成工程等の詳細は、本開示の第1の製造方法の場合と同様である。
合成例1-1~合成例3-4が実施例であり、合成例4が比較例である。
(GPC分析)
数平均分子量(Mn)及び質量平均分子量(Mw)は、GPCによって、測定した。
GPCによる測定は、上述の方法で行った。
200mLのナスフラスコに、式(2)化合物に該当するエチレングリコールの4.1g、炭酸カリウムの4gを加え、フラスコ内の温度を120℃とした状態でフラスコ内を攪拌し、式(1)化合物に該当する化合物A-1の20gを4時間(式(2)化合物1モルに対して0.21倍モル/時間)かけて加えて120℃で2時間攪拌した。
その後、フラスコ内の温度を25℃に戻し、フッ素系有機溶媒(AGC株式会社製、アサヒクリン(登録商標)AC-2000、1H-トリデカフルオロヘキサン、以下、AC-2000と記載)及び塩酸をそれぞれ20g加え、有機相と水相とに分離した反応粗液を得た。得られた反応粗液を分液し、次いで、有機相を濃縮した。
有機相を濃縮して得られた反応粗液をカラムクロマトグラフィにて精製し、式(3)化合物に該当する下記化合物A-2の14g(収率58%)を得た。aの平均は6であった。
CF2=CF-O-CF2CF2CF2-O-CF=CF2 A-1
200mLのナスフラスコに、化合物A-2の14g、フッ化ナトリウムの1.5g、AC-2000の20mlを加え、氷冷下攪拌し、式(7)化合物に該当する化合物A-3の5.0gを添加した。その後、25℃に戻し、15時間攪拌した。
その後、固体と液体とを濾過で分別し、得られた液体を濃縮後、カラムクロマトグラフィにて精製し式(4)化合物に該当する化合物A-4の16g(収率94%)を得た。
CF3CF2CF2-O-CF(CF3)COF A-3
500mLのニッケル製反応器に、CFE-419(ClCF2CFClCF2OCF2CF2Cl)の250mLを加え、窒素ガスを吹き込んだ(バブリング)。
溶存酸素濃度が充分に下がった後、窒素ガスで希釈された20体積%のフッ素ガスを1時間吹き込んだ。化合物A-4のCFE-419溶液(濃度:10質量%、化合物A-4:17g)を3時間かけて投入した。化合物A-4のCFE-419溶液の投入と共に、フッ素ガスを反応器内に導入した。化合物A-4の溶媒内へのモル基準の導入速度を1としたときに、フッ素ガスのモル基準の導入速度を、化合物A-4のモル基準の導入速度に化合物A-4に含まれるフッ素ガスによってフッ素原子に置換されうる水素原子の数を乗じて得られた速度の2倍とした。
化合物A-4のCFE-419溶液の投入が終わった後、ベンゼンのCFE-419溶液(濃度:0.1質量%、ベンゼン:0.1g)を断続的に投入した。
ベンゼンのCFE-419溶液の投入が終わった後、フッ素ガスを1時間かけて吹き込み、最後に窒素ガスで反応器内を充分に置換した。溶媒を留去し、式(5)化合物に該当する化合物A-5の20g(収率94%)を得た。
200mLのナスフラスコに、化合物A-5の20g、AC-2000の20mlを加え、氷冷下攪拌し、メタノールの1.5gを添加した。その後、25℃に戻し、15時間攪拌した。
その後、水を30ml加え、有機相と水相とに分離した反応粗液を得た。得られた反応粗液を分液し、次いで、有機相を濃縮することで式(6)化合物に該当する化合物A-6の16g(収率98%)を得た。なお、化合物A-6においてMeはメチル基を意味する。
200mLのナスフラスコに、式(2)化合物に該当する1,4-ベンゼンジメタノールの9.4g、炭酸カリウムの4gを加え、フラスコ内の温度を120℃とした状態でフラスコ内を攪拌し、式(1)化合物に該当する化合物A-1の20gを7時間(式(2)化合物1モルに対して0.12倍モル/時間)かけて加えて120℃で2時間攪拌した。
その後、フラスコ内の温度を25℃に戻し、AC-2000及び塩酸をそれぞれ20g加え、有機相と水相とに分離した反応粗液を得た。得られた反応粗液を分液し、次いで、有機相を濃縮した。
有機相を濃縮して得られた反応粗液をカラムクロマトグラフィにて精製し、式(3)化合物に該当する化合物B-1の25g(収率85%)を得た。aの平均は5であった。
200mLのナスフラスコに、化合物B-1の24g、フッ化ナトリウムの2.5g、AC-2000の30mlを加え、氷冷下攪拌し、式(7)化合物に該当する化合物A-3の7.5gを添加した。その後、25℃に戻し、15時間攪拌した。
その後、固体と液体を濾過で分別し、得られた液体を濃縮後、カラムクロマトグラフィにて精製し式(4)化合物に該当する化合物B-2の29g(収率98%)を得た。aの平均は5であった。
500mLのニッケル製反応器に、CFE-419の250mLを加え、窒素ガスを吹き込んだ(バブリング)。
溶存酸素濃度が充分に下がった後、窒素ガスで希釈された20体積%のフッ素ガスを1時間吹き込んだ。化合物B-2のCFE-419溶液(濃度:10質量%、化合物B-2:17g)を3時間かけて投入した。化合物B-2のCFE-419溶液の投入と共に、フッ素ガスを反応器内に導入した。化合物B-2の溶媒内へのモル基準の導入速度を1としたときに、フッ素ガスのモル基準の導入速度を、化合物B-2のモル基準の導入速度に化合物B-2に含まれるフッ素ガスによってフッ素原子に置換されうる水素原子の数を乗じて得られた速度の3倍とした。
化合物B-2のCFE-419溶液の投入が終わった後、ベンゼンのCFE-419溶液(濃度:0.1質量%、ベンゼン:0.1g)を断続的に投入した。
ベンゼンのCFE-419溶液の投入が終わった後、フッ素ガスを1時間かけて吹き込み、最後に窒素ガスで反応器内を充分に置換した。溶媒を留去し、式(5)化合物に該当する化合物B-3の16g(収率70%)を得た。aの平均は5であった。
200mLのナスフラスコに、化合物B-3の16g、AC-2000の20mlを加え、氷冷下攪拌し、メタノールの1.5gを添加した。その後、25℃に戻し、15時間攪拌した。
その後、水を30ml加え、有機相と水相とに分離した反応粗液を得た。得られた反応粗液を分液し、次いで、有機相を濃縮することで式(6)化合物に該当する化合物B-4の14g(収率98%)を得た。aの平均は5であった。なお、化合物B-4においてMeはメチル基を意味する。
200mLのナスフラスコに、式(2)化合物に該当するテトラエチレングリコールの13.6g、炭酸カリウムの4gを加え、フラスコ内の温度を120℃とした状態でフラスコ内を攪拌し、式(1)化合物に該当する化合物A-1の20gを2時間(式(2)化合物1モルに対して0.4倍モル/時間)かけて加えて120℃で2時間攪拌した。
その後、フラスコ内の温度を25℃に戻し、AC-2000及び塩酸をそれぞれ20g加え、有機相と水相とに分離した反応粗液を得た。得られた反応粗液を分液し、次いで、有機相を濃縮した。
有機相を濃縮して得られた反応粗液をカラムクロマトグラフィにて精製し、式(3)化合物に該当する下記化合物C-1の26g(収率78%)を得た。aの平均は4であった。式中、*は酸素原子との結合部分を表し、**は炭素原子との結合部分を表す。
200mLのナスフラスコに、化合物C-1の26g、フッ化ナトリウムの2.5g、AC-2000の30mlを加え、氷冷下攪拌し、式(7)化合物に該当する化合物A-3の9gを添加した。その後、25℃に戻し、15時間攪拌した。
その後、固体と液体を濾過で分別し、得られた液体を濃縮後、カラムクロマトグラフィにて精製し式(4)化合物に該当する化合物C-2の30g(収率93%)を得た。aの平均は4であった。式中、*は酸素原子との結合部分を表し、**は炭素原子との結合部分を表す。
500mLのニッケル製反応器に、CFE-419の250mLを加え、窒素ガスを吹き込んだ(バブリング)。
溶存酸素濃度が充分に下がった後、窒素ガスで希釈された20体積%のフッ素ガスを1時間吹き込んだ。化合物C-2のCFE-419溶液(濃度:10質量%、化合物C-2:30g)を3時間かけて投入した。化合物C-2のCFE-419溶液の投入と共に、フッ素ガスを反応器内に導入した。化合物C-2の溶媒内へのモル基準の導入速度を1としたときに、フッ素ガスのモル基準の導入速度を、化合物C-2のモル基準の導入速度に化合物C-2に含まれるフッ素ガスによってフッ素原子に置換されうる水素原子の数を乗じて得られた速度の2倍とした。
化合物C-2のCFE-419溶液の投入が終わった後、ベンゼンのCFE-419溶液(濃度:0.1質量%、ベンゼン:0.1g)を断続的に投入した。
ベンゼンのCFE-419溶液の投入が終わった後、フッ素ガスを1時間かけて吹き込み、最後に窒素ガスで反応器内を充分に置換した。溶媒を留去し、式(5)化合物に該当する化合物C-3の44g(収率96%)を得た。aの平均は4であった。式中、*は酸素原子との結合部分を表し、**は炭素原子との結合部分を表す。
200mLのナスフラスコに、化合物C-3の44g、AC-2000の20mlを加え、氷冷下攪拌し、メタノールの3gを添加した。その後、25℃に戻し、15時間攪拌した。
その後、水を30ml加え、有機相と水相とに分離した反応粗液を得た。得られた反応粗液を分液し、次いで、有機相を濃縮することで式(6)化合物に該当する化合物C-4の38g(収率98%)を得た。aの平均は4であった。なお、化合物C-4においてMeはメチル基を意味する。式中、*は酸素原子との結合部分を表し、**は炭素原子との結合部分を表す。
式(1)化合物に該当する化合物A-1の1molに対して式(2)化合物に該当するエチレングリコールを1mol以下で反応させると、末端に水酸基を有する重合体が得られず、以後の反応を進められない。
Claims (10)
- 下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と下記一般式(2)で表されるジオール化合物とを、下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物1molに対して下記一般式(2)で表されるジオール化合物を1mol超となる比率で反応させ、下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に含まれる水酸基をエステル化して下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物をフッ素化して下記一般式(5)で表されるペルフルオロジアシルオキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(5)で表されるペルフルオロジアシルオキシポリエーテル化合物にアルコールを作用させて下記一般式(6)で表される含フッ素ジアルコキシカルボニルポリエーテル化合物を製造する、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法であって、前記一般式(2)で表されるジオール化合物の酸性度が8~18である、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
CF2=CR1-O-R2-O-CR1=CF2・・・(1)
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
R4CO-O-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O-COR4・・・(4)
RF4CO-O-CF2RF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O-CORF4・・・(5)
R5-O-CORF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CO-O-R5・・・(6)
(一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R1は、フッ素原子を表す。
一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R2は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(2)~一般式(4)中、R3は、それぞれ独立して、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(4)中、R4は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(6)中、R5は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(5)及び一般式(6)中、RF1は、フッ素原子を表す。
一般式(5)及び一般式(6)中、RF2は、それぞれ独立して、R2で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)及び一般式(6)中、RF3は、それぞれ独立して、R3が単結合の場合には単結合を表し、R3がエーテル結合の場合にはエーテル結合を表し、R3が2価の炭化水素基の場合にはR3で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF4は、それぞれ独立して、R4で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数2~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(3)~一般式(6)中、aは、0又は1以上の整数を表し、且つ一般式(3)~一般式(6)におけるaはいずれも同じ値を示す。) - 前記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と前記一般式(2)で表されるジオール化合物との反応を、アルカリ触媒の存在下において行う、請求項1に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
- 前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物のフッ素化において、フッ素ガスを、前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物中におけるフッ素置換する水素原子1molに対して、1.1mol~10molの比率で使用する、請求項1又は請求項2に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
- 前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物のフッ素化を、フッ素ガス及び前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物を溶媒内に導入することにより行い、
前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物の前記溶媒内へのモル基準の導入速度を1としたときに、前記フッ素ガスのモル基準の導入速度が、前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物のモル基準の導入速度に前記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物に含まれる前記フッ素ガスによってフッ素原子に置換されうる水素原子の数を乗じて得られた速度の1倍~10倍の範囲である、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。 - 前記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に含まれる水酸基のエステル化が、下記一般式(7)で表される酸フルオリドを前記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に作用させるものである、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
R4COF・・・(7)
(一般式(7)中、R4は、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。) - 前記一般式(3)~前記一般式(6)におけるaが、1以上の整数である、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
- 前記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と前記一般式(2)で表されるジオール化合物とを反応させる際の反応温度が、80℃~160℃である、請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
- 下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と下記一般式(2)で表されるジオール化合物とを、下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物1molに対して下記一般式(2)で表されるジオール化合物を1mol超となる比率で反応させ、下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物を製造する、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法であって、前記一般式(2)で表されるジオール化合物の酸性度が8~18である、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
CF2=CR1-O-R2-O-CR1=CF2・・・(1)
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
(一般式(1)及び一般式(3)中、R1は、フッ素原子を表す。
一般式(1)及び一般式(3)中、R2は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(2)及び一般式(3)中、R3は、それぞれ独立して、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(3)中、aは、0又は1以上の整数を表す。) - 下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と下記一般式(2)で表されるジオール化合物とを、下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物1molに対して下記一般式(2)で表されるジオール化合物を1mol超となる比率で反応させ、下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に含まれる水酸基をエステル化して下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物を製造する、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法であって、前記一般式(2)で表されるジオール化合物の酸性度が8~18である、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
CF2=CR1-O-R2-O-CR1=CF2・・・(1)
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
R4CO-O-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O-COR4・・・(4)
(一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R1は、フッ素原子を表す。
一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R2は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(2)~一般式(4)中、R3は、それぞれ独立して、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(4)中、R4は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(3)及び一般式(4)中、aは、0又は1以上の整数を表し、且つ一般式(3)及び一般式(4)におけるaはいずれも同じ値を示す。) - 下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物と下記一般式(2)で表されるジオール化合物とを、下記一般式(1)で表される含フッ素ジビニルエーテル化合物1molに対して下記一般式(2)で表されるジオール化合物を1mol超となる比率で反応させ、下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(3)で表される含フッ素ジヒドロキシポリエーテル化合物に含まれる水酸基をエステル化して下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物を製造し、
下記一般式(4)で表される含フッ素ジアシルオキシポリエーテル化合物をフッ素化して下記一般式(5)で表されるペルフルオロジアシルオキシポリエーテル化合物を製造する、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法であって、前記一般式(2)で表されるジオール化合物の酸性度が8~18である、含フッ素ポリエーテル化合物の製造方法。
CF2=CR1-O-R2-O-CR1=CF2・・・(1)
HO-CH2R3CH2-OH・・・(2)
HO-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-OH・・・(3)
R4CO-O-CH2R3CH2-O-(CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O)a-CF2-CHR1-O-R2-O-CHR1-CF2-O-CH2R3CH2-O-COR4・・・(4)
RF4CO-O-CF2RF3CF2-O-(CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O)a-CF2-CFRF1-O-RF2-O-CFRF1-CF2-O-CF2RF3CF2-O-CORF4・・・(5)
(一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R1は、フッ素原子を表す。
一般式(1)、一般式(3)及び一般式(4)中、R2は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(2)~一般式(4)中、R3は、それぞれ独立して、単結合、エーテル結合、又は環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。
一般式(4)中、R4は、それぞれ独立して、環構造や分岐構造を含んでいてもよく、エーテル結合を含んでいてもよく、水素原子がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数2~20の1価の炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF1は、フッ素原子を表す。
一般式(5)中、RF2は、それぞれ独立して、R2で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF3は、それぞれ独立して、R3が単結合の場合には単結合を表し、R3がエーテル結合の場合にはエーテル結合を表し、R3が2価の炭化水素基の場合にはR3で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数1~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(5)中、RF4は、それぞれ独立して、R4で表される2価の炭化水素基がペルフルオロ化された炭素数2~20の2価のペルフルオロ炭化水素基を表す。
一般式(3)~一般式(5)中、aは、0又は1以上の整数を表し、且つ一般式(3)~一般式(5)におけるaはいずれも同じ値を示す。)
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