JP7761007B2 - 光学素子 - Google Patents

光学素子

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Description

本発明は、光学素子に関する。
カメラなどの撮像を行う機器は、近年、小型化と高画質の両立が求められることがある。例えば特許文献1及び特許文献2には、円形のレンズの外周の一部をカットする旨が記載されている。外周の一部をカットすることで、撮像素子に結像に寄与する領域を残しつつ、レンズを小型化できるため、小型化と高画質を両立させることができる。
特開2015-79047号公報 特開2010-243763号公報
しかし、外周の一部をカットしたレンズは、例えばガラスレンズの場合、成形が比較的難しく、例えば樹脂レンズの場合、例えば円形レンズに比べて応力が不均一となるため、変形するおそれがある。そのため、カメラ用などの用途を問わず、このようなレンズにおいて、適切に製造可能で、かつ、変形し難くすることが求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、適切に製造可能で、かつ、変形し難い光学素子を提供することを目的とする。
本開示に係る光学素子は、外周にカット面が形成される樹脂製の光学機能部と、前記光学機能部を支持し、ヤング率が前記光学機能部より高い透光性の基材と、を有し、前記光学機能部のカット面と前記光学機能部の外周のカット面以外の部分との接続部は、エッジ状、面取りが形成された形状、およびRが形成された形状の少なくとも1つを含む形状であり、前記光学機能部の中心から前記カット面までの距離は、前記光学機能部の中心から前記光学機能部の外周のカット面以外の部分までの距離よりも、短い。
本開示に係る光学素子の製造方法は、外周にカット面が形成される樹脂製の光学機能部を、ヤング率が前記光学機能部より高い透光性の基材上に形成することで、光学素子を製造する製造方法であって、前記光学機能部のカット面と前記光学機能部の外周のカット面以外の部分とが、角状となり、前記光学機能部の中心から前記カット面までの距離が、前記光学機能部の中心から前記光学機能部の外周のカット面以外の部分までの距離よりも短くなるように、前記カット面を形成する。
本発明によれば、適切に製造可能で、かつ、変形し難い光学素子を提供することができる。
図1Aは、本実施形態に係る光学素子の模式図である。 図1Bは、本実施形態に係る光学素子の模式図である。 図2は、本実施形態に係る光学素子の模式図である。 図3は、レンズと撮像素子との関係の一例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る光学素子の製造方法を説明する模式図である。 図5は、光学素子の他の例を示す模式図である。 図6は、光学素子の他の例を示す模式図である。 図7は、光学素子の他の例を示す模式図である。 図8は、光学素子の他の例を示す模式図である。 図9は、例1及び例2のモデルの模式図である。 図10は、評価結果を示すグラフである。 図11は、評価結果を示すグラフである。 図12は、評価結果を示すグラフである。 図13は、評価結果を示すグラフである。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、数値については四捨五入の範囲が含まれる。
図1A,図1B及び図2は、本実施形態に係る光学素子の模式図である。図1Aに示すように、本実施形態に係る光学素子10は、基材20とレンズ30とを備える。光学素子10は、基材20の表面である支持面22上に、レンズ30が設けられている。レンズ30は、光学的な機能を有する光学機能部であるといえる。レンズ30は、受光面34と反対側の表面が、基材20の支持面22に固定されている。なお、図2は、レンズ30の中心軸AX方向から光学素子10を見た図であるともいえる。レンズ30の中心軸AXは、レンズ30の光軸であるともいえる。以下、中心軸AXに沿った方向を、すなわちレンズ30の光軸に沿った方向を、方向Zとする。また、方向Zに直交する一方向を方向Xとし、方向Z及び方向Xに直交する方向を方向Yとする。
光学素子10は、本実施形態では、画像を撮像する撮像装置に搭載される。本実施形態においては、レンズ30は、光Lを集光する凸レンズである。光Lは、可視光であってもよいし、赤外光であってもよい。ここでの可視光とは、波長が例えば400nm以上800nm以下の光である。赤外光とは、波長が例えば0.8μm以上1.2μm以下の光である。レンズ30の凸形状の受光面34に入射した光Lは、レンズ30内で、中心軸AX側(光軸側)に向けて径方向内側に集光されつつ進行し、レンズ30から基材20内に入射し、基材20内を通って、基材20から出射される。なお、ここでの径方向とは、レンズ30の中心軸AX(光軸)を中心とした場合の径方向を指す。基材20から出射した光Lは、撮像装置に搭載される撮像素子(図示略)に入射して、画像として撮像される。なお、光学素子10(基材20)と撮像素子との間には、他の光学素子が設けられていてもよい。また、光学素子10よりも光Lの入射方向側に、他の光学素子が設けられていてもよい。また、レンズ30の光軸方向と、レンズ30を出射して撮像素子に入射するまでの光Lの進行方向とは、一致していてもよいし、一致していなくてもよい。すなわち、レンズ30から撮像素子までの各素子が、同軸上に配置されていてもよいし、レンズ30から撮像素子までの各素子が同軸上に配置されておらず、レンズ30を出射した光Lの進行方向を素子で変化させて、撮像素子に入射させるものであってもよい。なお、光学素子10の用途は撮像装置に搭載されるものに限られない。また、上記の説明では、レンズ30側から光学素子10に光Lが入射する例を説明したが、光学素子10は、レンズ30が入射側の構成であることに限られない。例えば、光学素子10は、基材20が入射側となり、基材20の表面から入射した光Lが、基材20及びレンズ30を通って、レンズ30から出射するものであってもよい。
(基材)
基材20は、透光性の部材である。ここでの透光性とは、光Lを透過可能であることを指す。基材20は、例えば光学素子10が可視光用途に用いられる場合には、波長400nm以上800nm以下の光の平均透過率が、80%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましく、90%以上であることがさらに好ましい。また、基材20は、例えば光学素子10が赤外光用途に用いられる場合には、波長0.8μm以上1.2μm以下の光の平均透過率(基材厚み0.5mm、内部透過率の値)が、80%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましく、90%以上であることがさらに好ましい。透過率がこの範囲となることで、光学素子10として適切に機能を発揮できる。透過率は、例えば紫外可視分光光度計((株)日立ハイテクノロジーズ社製(U-4150形))を用いて、分光透過率曲線を測定することにより、測定できる。なお、ここでの透過率は、内部透過率を指してよい。また、平均透過率とは、その波長帯域(ここでは400nmから800nmや、0.8μmから1.2μm)の、それぞれの波長の光に対する透過率の平均値である。
基材20は、支持面22でレンズ30を支持する部材である。本実施形態では、基材20は、支持面22を一方の主面とする板状の部材である。ただし、基材20の形状は板状であることに限られず、任意の形状であってよい。例えば、基材20は、三角柱状のプリズムであってもよいし、台形形状であってもよいし、三角錐形状であってもよいし、表面が曲面の板状であってもよい。
基材20の支持面22は、本実施形態では平面状であるが、平面状であることに限られず、曲面状であってもよい。支持面22は、曲率半径が、200mm以上であることが好ましく、300mm以上であることがより好ましく、600mm以上であることがさらに好ましい。曲率半径がこの範囲となることで、大きな曲面になり過ぎることが抑制され、光学素子10として適切に機能を発揮できる。また、基材20は、非球面(球面ではない曲面)状の表面が形成されていないことが好ましい。
図2に示すように、基材20の支持面22は、方向Zから見た場合に、すなわちレンズ30の光軸方向から見た場合に、矩形となっている。図2の例では、支持面22は長方形であり、以下、支持面22の長辺を長辺22A、短辺を短辺22Bと記載する。ただし、方向Zから見た場合の支持面22の形状は、矩形や長方形であることに限られず、任意の形状であってよい。例えば、方向Zから見た場合の支持面22の形状は、正方形でもよいし、任意の多角形であってもよい。このような正方形や多角形の場合には、長辺22Aと短辺22Bを「辺」と言い換えることができる。また例えば、方向Zから見た場合の支持面22の形状は、円形や楕円形であってもよい。なお、基材20の角部は任意の形状であってよい。例えば、基材20の角部は、厳密にエッジ状であることに限られず、エッジ状、面取りが形成された形状(面取り部を含む形状)、及びRが形成された形状(Rを含む形状)の少なくとも1つを含む形状であってよい。また、基材20の角部の形状は、凹凸形状や複雑な曲線形状となっていてもよい。基材20の角部とは、方向Zから見た場合の基材20の角部および方向Zの法線方向から見た場合のレンズ30が設けられていない側の角部である。なお、エッジ状とは、Rや面取りが形成されずに、先端が尖った形状を指し、例えば、角部のプロファイルにおいて、先端の1点が極大値を指す形状を指してよい。
図2に示すように、基材20の支持面22の外周縁上の2点を結ぶ直線のうちで最長の長さを、長さLA1とする。この場合、長さLA1は、0.5mm以上20mm以下であることが好ましく、1mm以上10mm以下であることがより好ましく、1.5mm以上8mm以下であることが更に好ましい。なお、本実施形態では支持面22が矩形であるため、長さLA1は、支持面22の対角線の長さとなる。長さLA1がこの範囲となることで、レンズ30を適切に支持しつつ、光学素子10全体のサイズも小さくすることができる。
また、図1に示すように、基材20の厚みDAは、0.1mm以上5mm以下であることが好ましく、0.2mm以上4mm以下であることがより好ましく、0.3mm以上3mm以下であることがさらに好ましい。厚みDAがこの範囲となることで、剛性を担保して、レンズ30の変形を適切に抑制できる。なお、ここでの厚みDAは、レンズ30の中心軸AX上の位置における、基材20の厚みであり、レンズ30の光軸部分の厚みともいえる。すなわち、厚みDAは、中心軸AX上の位置における、基材20の支持面22から支持面22と反対側の面までの、Z方向に沿った長さといえる。
基材20は、ヤング率が10GPa以上150GPa以下であることが好ましく、30GPa以上140GPa以下であることがより好ましく、50GPa以上130GPa以下であることが更に好ましい。ヤング率がこの範囲となることで、剛性を担保して、レンズ30の変形を適切に抑制できる。ヤング率の測定は引張試験、超音波パルス法、ナノインデンター法等を用いることができる。ナノインデンター法の測定方法は例えばISO14577に記載されている。レンズ30、基材20、及び後述の中間層40のヤング率を測定する際には、これらが接合された状態で測定してもいいし、接合されていない状態で各々測定してもよい。また、レンズ30、基材20、及び後述の中間層40の測定方法は各々異なっていてもよい。各々の材料が経る工程によってヤング率の値に幅が生じる場合があるが、化学組成の近い材料を成形することでヤング率を測定し、その値をもって各部材のヤング率を代用してもよい。また、ヤング率の測定として上記以外の方法を用いてもよい。
基材20の材料は任意であるが、例えば、青板などのソーダ石灰ガラス、低アルカリホウケイ酸ガラス、ボロシリケートクラウンガラス、クラウンガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス、光学ガラス(たとえば、バリウムガラス、硼珪酸ガラス、リン珪酸ガラス、フッ化物ガラス、ランタンガラスなど)、アルミノシリケート化学強化ガラス、石英ガラス(SiO製のガラス)、サファイアガラス(Al製のガラス)、フッ化カルシウムガラス(CaF製のガラス)などの透明ガラス基材が挙げられる。また、基材20の材料は樹脂であってもよい。
基材20は、本実施形態においては、レンズ30から入射した光Lの特性を維持したまま、外部に出射する。ただし、基材20は、レンズ30から入射した光Lの特性を変化させる光学特性を有していてもよい。この場合例えば、基材20は、光Lを回折させる回折光学素子、光Lの位相を変化させる波長板、光Lを拡散する拡散板、光Lを屈折させて光Lの進行方向を変化させる屈折光学素子(例えばプリズム)などであってもよい。また、基材面のレンズ外周部に相当する範囲を、光を透過させない遮光部材で覆う事で遮光機能を持たせてもよい。
(レンズ)
レンズ30は、受光面34から光Lが入射して、光Lを中心軸AX(光軸)側に向けて径方向内側に集光させつつ、受光面34と反対側から出射するレンズである。レンズ30は、例えば光学素子10が可視光用途に用いられる場合には、波長400nm以上800nm以下の光の平均透過率(基材厚み0.5mm、内部透過率の値)が、80%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましく、90%以上であることがさらに好ましい。また、レンズ30は、例えば光学素子10が赤外光用途に用いられる場合には、波長0.8μm以上1.2μm以下の光の平均透過率が、80%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましく、90%以上であることがさらに好ましい。透過率がこの範囲となることで、光学素子10として適切に機能を発揮できる。このように、レンズ30は、光Lを中心軸AXに集光する凸レンズであるが、それに限られず、例えば、光Lを径方向外側に屈折させる凹レンズであってもよい。また、レンズ30は、受光面34が球面状の球面レンズであるが、それに限られず、受光面34が非球面状の非球面レンズであってもよい。
レンズ30は、外周32にカット面32Aが形成されている。図2に示すように、外周32のうちのカット面32A(第1外周面)以外の部分を外周部32B(第2外周面)とすると、カット面32Aと外周部32Bとの接続部分である接続部32Cが、Z方向(レンズ30の光軸方向)から見て、角状となっている。接続部32Cは、カット面32Aと外周部32Bとの境界部分であるともいえる。言い換えれば、Z方向からレンズ30を見た場合に、カット面32Aに沿った線分と外周部32Bに沿った線分とが非連続となり、カット面32Aに沿った線分と外周部32Bに沿った線分との境界である接続部32Cの部分が、変曲点になっているといえる。なお、接続部32Cが角状であるとは、厳密にエッジ状であることに限られず、面取りが形成された形状や、Rが形成された形状をも含む。すなわち、接続部32Cは、Z方向から見て、エッジ状、面取りが形成された形状(面取りを含む形状)、およびRが形成された形状(Rを含む形状)の、少なくとも1つを含む形状であってよいといえる。また、図2に示すように、Z方向から見た場合に、レンズ30の中心(中心軸AX上の点)からカット面32Aまでの最短距離A2は、レンズ30の中心(中心軸AX上の点)から外周部32Bまでの最短距離A1よりも、短い。なお、最短距離A2は、最短距離A1に対して、50%以上90%以下であることが好ましく、60%以上80%以下であることがより好ましく、70%以上76%以下であることが更に好ましい。最短距離A1と最短距離A2の比率がこの範囲となることで、光学素子10のサイズを小さくしつつ、光学特性を保つことができる。なお、最短距離A2は、レンズ30をZ方向に投影した場合における、レンズ30の中心(中心軸AX上の点)から、カット面32A側の端面までの最短距離を指してよい。
図3は、レンズと撮像素子との関係の一例を示す図である。図3は、レンズ30の表面上に、レンズ30から撮像素子までの光Lの進行方向に沿って、撮像素子の受光面ISを投影した場合を示している。図3に示すように、レンズ30は、レンズ30の表面上に光Lの進行方向に沿って撮像素子の受光面ISを投影した場合に、撮像素子の受光面ISがレンズ30の領域内に収まるように、すなわち受光面ISがレンズ30の外周32からはみ出さないように、カット面32Aが形成される場合もあるし、それに限られず、撮像素子の受光面ISがレンズ30の領域外まではみ出している場合もある。
なお、図1A、2の例では、カット面32Aは2つ形成されているが、カット面32Aの数は、2つに限られず任意である。また、図1A、2の例では、2つのカット面32Aは、Z方向から見て、レンズ30の中心を隔てて対向する位置に、すなわち周方向において180度ずれて、形成されているが、形成される位置もこれに限られない。複数のカット面32Aは、周方向に任意の角度だけずれて形成されていてよい。
図2に示すように、レンズ30は、Z方向から見た場合に、円形からカット面32Aの部分が欠けた形状となっている。すなわち、レンズ30は、円形レンズに対してカット面32Aの部分が欠けた形状となっている。ただし、レンズ30は、円形からカット面32Aの部分が欠けた形状に限られない。例えば、レンズ30は、楕円形からカット面32Aの部分が欠けた形状であってもよい。
レンズ30のカット面32Aは、Z方向(レンズ30の光軸方向)の法線方向から見て平面状となっている。また、レンズ30の外周部32Bは、Z方向(レンズ30の光軸方向)の法線方向から見て曲面状となっている。従って、レンズ30を方向Zから見た場合、レンズ30の外周部32Bに沿った線が曲線状となり、カット面32Aに沿った線が直線状となる。ただし、カット面32Aは、平面状であることに限られず、曲面状であってもよい。カット面32Aは、曲率半径が、200mm以上であることが好ましく、300mm以上であることがより好ましく、1000mm以上であることがさらに好ましい。曲率半径がこの範囲となることで、大きな曲面になり過ぎることが抑制され、光学素子10として適切に機能を発揮できる。
レンズ30は、カット面32AにおけるJIS B 0601:2001規定の算術平均粗さRaが、0.05μm以下であることが好ましく、0.001μm以上0.03μm以下であることがより好ましく、0.002μm以上0.015μm以下であることが更に好ましい。カット面32Aの算術平均粗さRaがこの範囲となることで、例えばレンズ30の内部や外部における光Lの乱反射が抑制されて、光学素子10の光学特性を適切に保つことができる。また、レンズ30のカット面32Aに、黒塗りなどの遮光加工も施しやすくなる。
図2に示すように、レンズ30の外周32上の2点を結ぶ直線のうちで最長の長さを、長さLB1とする。この場合、長さLB1は、20mm以下であることが好ましい。長さLB1は、レンズ30の有効径であるともいえる。なお、本実施形態では、長さLB1は、外周32のうちの外周部32Bの部分におけるレンズ30の直径となる。長さLB1がこの範囲となることで、光学素子10のサイズを小さくしつつ、光学特性を保つことができる。
図1Aに示すように、レンズ30の厚みDB1は、0.05mm以上1.0mm以下であることが好ましく、0.08mm以上0.5mm以下であることがより好ましく、0.1mm以上0.4mm以下であることがさらに好ましい。なお、ここでの厚みDB1は、レンズ30の中心軸AX上の位置における、レンズ30の厚みである。すなわち、厚みDB1は、中心軸AX上の位置における、レンズ30の受光面34から受光面34と反対側の面までの、Z方向に沿った長さといえる。厚みDB1がこの範囲となることで、光学素子10のサイズを小さくしつつ、光学特性を保つことができる。
図1Bに示すように、レンズ30の最薄部における厚みDB2は、80μm以下であることが好ましく、5μm以上50μm以下であることがより好ましく、10μm以上30μm以下であることが更に好ましい。厚みDB2がこの範囲となることで、外周32近傍からレンズ30に入射する光Lを、適切に集光することが可能となる。なお、最薄部とは、レンズ30の厚みが最小となる箇所であり、厚みDB2は、レンズ30の箇所毎の厚みのうちの最小値ともいえる。図1Bの例では、レンズ30が凸レンズであるため、カットされていない外周部32Bが、最薄部となる。また例えば、レンズ30が凹レンズである場合には、中心軸AX上の部分(光軸上の部分)が、最薄部となる。
レンズ30は、ヤング率が1GPa以上5GPa以下であることが好ましく、1.2GPa以上4.5GPa以下であることがより好ましく、1.5GPa以上4GPa以下であることが更に好ましい。
レンズ30は、樹脂製である。レンズ30の材料が樹脂であることで、カット面32Aが形成されるレンズ30を容易に製造することが可能となる。レンズ30に用いる樹脂材料としては、エネルギー硬化型の樹脂があげられる。エネルギー硬化型の樹脂としては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、等の熱により硬化する熱硬化性の樹脂、あるいはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、等の紫外線の照射により硬化する光硬化性の樹脂が知られている。なお、レンズ30に用いるその他の樹脂材料として、熱可塑性樹脂が挙げられるが、耐熱性という点で、エネルギー硬化性樹脂がより好ましい。エネルギー硬化型の樹脂の特徴として、硬化前は流動性を示すものであり、粘性が液体に近いものも多い。このような、エネルギー硬化型の樹脂を使用した光学素子の製造方法として、所定のレンズ面形状を反転した形状のレンズ成形面を有する型を用い、基材の表面に供給された樹脂に型のレンズ成形面の形状を転写し、エネルギー照射(たとえば光を照射し、又は熱を加え)により硬化させる方法が知られている。
(レンズと基材との関係)
レンズ30は、受光面34と反対側の面が、基材20の支持面22に対して固定されている。図2に示すように、レンズ30は、方向Zから見た場合に、基材20の支持面22の領域内に収まるように、支持面22上に配置されることが好ましい。すなわち、レンズ30は、方向Zから見た場合に、支持面22から径方向外側にはみ出していない。また、図2の例においては、レンズ30は、カット面32Aが支持面22の長辺22Aに沿うように、支持面22上に配置されている。一方、レンズ30の外周部32Bは、支持面22の短辺22Bよりも、径方向内側に位置している。レンズ30と基材20の支持面22との位置関係が以上のようになることで、レンズ30が基材20に適切に支持されて、レンズ30の変形が抑制される。ただし、レンズ30と基材20の支持面22との位置関係は、上記に限られず任意であってよい。
また、図2に示すように、支持面22の長さLA1は、レンズ30の長さLB1以上であることが好ましく、長さLB1よりも長いことがより好ましい。長さLA1は、長さLB1に対して100%以上160%以下であることが好ましく、105%以上140%以下であってもよく、110%以上120%以下であってもよい。長さLA1と長さLB1との比率がこの範囲となることで、光学素子10のサイズを小さくしつつ、レンズ30の有効径を大きく保ち、さらに、基材20によってレンズ30の変形を抑制できる。
また、支持面22の短辺22Bの長さを、長さLA2とする。この場合、レンズ30の長さLB1は、支持面22の長さLA2より長いことが好ましい。長さLB1は、長さLA2に対して、100%以上230%以下であることが好ましく110%以上220%以下であってもよく、120%以上210%以下であってもよい。長さLA2と長さLB1との比率がこの範囲となることで、光学素子10のサイズを小さくしつつ、レンズ30の有効径を大きく保ち、さらに、基材20によってレンズ30の変形を抑制できる。さらに言えば、長さLA2と長さLB1との比率がこの範囲となることで、光学系として必要な光線を阻害することを適切に抑制して、性能低下を抑制できる。
また、支持面22の長辺22Aの長さを、長さLA3とする。この場合、レンズ30の長さLB1は、支持面22の長さLA3以下であることが好ましい。長さLB1は、長さLA3に対して、80%以上160%以下であることが好ましく、85%以上145%以下であることがより好ましく、90%以上125%以下であることが更に好ましい。長さLA3と長さLB1との比率がこの範囲となることで、光学素子10のサイズを小さくしつつ、レンズ30の有効径を大きく保ち、さらに、基材20によってレンズ30の変形を抑制できる。さらに言えば、長さLA3と長さLB1との比率がこの範囲となることで、光学系として必要な光線を阻害することを適切に抑制して、性能低下を抑制できる。
また、レンズ30の長さLB2は、支持面22の長さLA2以下であることが好ましい。長さLB2は、長さLA2に対して、80%以上100%以下であることが好ましく、90%以上100%以下であることがより好ましく、95%以上100%以下であることが更に好ましい。長さLA2と長さLB2との比率がこの範囲となることで、光学素子10のサイズを小さくしつつ、レンズ30の有効径を大きく保ち、さらに、基材20によってレンズ30の変形を抑制できる。なお、長さLB2は、カット面32A上の点から、レンズ30の中心(中心軸AX上の点)を通り、外周32上の反対側の点までの長さであるともいえる。本実施形態では、長さLB2は、カット面32A上の点から、レンズ30の中心(中心軸AX上の点)を通り、反対側のカット面32A上の点までの長さとなっている。
図1Aに示すように、基材20の厚みDAは、レンズ30の厚みDB1に対して、40%以上1000%以下であることが好ましく、45%以上850%以下であることがさらに好ましい。基材20の厚みDAとレンズ30の厚みDB1との比率がこの範囲となることで、基材20によってレンズ30の変形を抑制できる。
基材20のヤング率は、レンズ30のヤング率よりも高い。基材20のヤング率は、レンズ30のヤング率に対して、10倍以上100倍以下であることが好ましく、13倍以上90倍以下であることがより好ましく、15倍以上80倍以下であることがさらに好ましい。基材20のヤング率がレンズ30のヤング率より高いことで、基材20によってレンズ30の変形を適切に抑制できる。
レンズ30の波長587.6nmの光の屈折率は、基材20の波長587.6nmの光の屈折率に対して、70%以上120%以下であることが好ましく、75%以上115%以下であることがより好ましく、80%以上110%以下であることがさらに好ましい。屈折率の比率がこの範囲となることで、光学特性を保つことができる。
(光学素子全体の特性)
光学素子10は、リタデーション値(位相差)が50nm以下であることが好ましく、30nm以下であることがより好ましい。光学素子10は、リタデーション値がこの範囲となることで、位相ずれを抑制して、光学性能の低下を抑制できる。リタデーション値は、フォトニックラティス社製の、WPA-200-Lによって測定可能である。なお、外周にカット面を有するレンズは、剛性が不足して、外力を受けた場合に変形しやすいため、変形により内部応力が発生し、複屈折の度合いが高くなるおそれがある。それに対し、本実施形態に係る光学素子10は、基材20でレンズ30を支持することで、剛性を担保して複屈折を抑制できる。また、射出成形等の成形法では、製法上、レンズ外周部に、樹脂の長分子配向に伴う複屈折が発生しやすい。そのため、これらの成形法で外周カット形状のレンズを成形した場合、レンズ内のリタデーションが小さい部分を使用するため不要な部分を切断する工程が必要になったり、あらかじめリタデーション値が大きな部分を除くために素子を小さく作製できなかったりする。それに対し、本実施形態の例のように、例えばエネルギー硬化樹脂を用いることで、切断工程などを不要としつつ、リタデーションが小さい光学素子を形成できる。
また、光学素子10におけるリタデーション値の最大値と最小値との差分は、30nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがより好ましい。差分がこの範囲となることで、光学素子10の全域におけるリタデーションの偏差を小さくして、光学性能の低下を抑制できる。なお、光学素子10におけるリタデーション値の最大値は、Z方向から見た光学素子10の表面上の位置毎のリタデーション値のうちの、最大値を指す。同様に、光学素子10におけるリタデーション値の最小値は、Z方向から見た光学素子10の表面上の位置毎のリタデーション値のうちの、最小値を指す。
(製造方法)
次に、以上のような構成となる光学素子10の製造方法について説明する。本製造方法においては、外周32にカット面32Aが形成される樹脂製のレンズ30を、ヤング率がレンズ30より高い透光性の基材20上に形成することで、光学素子10を製造する。図4は、本実施形態に係る光学素子の製造方法を説明する模式図である。図4に示すように、本製造方法においては、ステップS10に示すように、基材20の支持面22上を、型M1で覆い、型M1内に、未硬化の樹脂30Xを充填する。樹脂30Xは、硬化することでレンズ30となる樹脂であり、本実施形態では、電磁波Laが照射されることで、硬化する。電磁波Laは、本実施形態では、紫外線であるが、樹脂30Xを硬化可能な電磁波であれば、紫外線に限られない。また、型M1の形状は任意であるが、本実施形態では、内部の空間が円形レンズに相当する形状となっている。
本製造方法においては、型M1の一部を、遮蔽部材M2で覆う。遮蔽部材M2は、電磁波Laを遮蔽する部材である。遮蔽部材M2は、型M1の内部空間のうち、カット面32Aとして円形レンズから欠けさせる部分を覆う。
その後、ステップS10に示すように、型M1に向けて、電磁波Laを照射する。型M1内の樹脂30Xは、電磁波Laが照射されることで、硬化する。ただし、型M1内の樹脂30Xのうちで、遮蔽部材M2で覆われた部分の樹脂30Xは、硬化しないまま残る。すなわち、樹脂30Xのうちで、カット面32Aの部分が欠けたレンズ30を構成する部分のみが、硬化する。
その後、型M1を取り除き、未硬化の樹脂30Xを溶媒などで除去すると、ステップS12に示すように、カット面32Aが形成されたレンズ30が、基材20上に形成されて、光学素子10の製造が完了する。
このように、本製造方法では、カット面32Aとして欠けさせる部分を、遮蔽部材M2で覆いつつ、電磁波Laを樹脂30Xに照射することで、基材20上に、カット面32Aが形成されたレンズ30を形成する。これにより、カット面32Aの表面粗さを滑らかにしつつ、レンズ30の外周32の厚みDB2を薄くすることが可能となる。ただし、光学素子10の製造方法はこれに限られず任意である。例えば、カット面32Aが形成されたレンズ30を先に製造してから、そのレンズ30を基材20上に接合してもよい。また例えば、円形のレンズに対して、カット面32Aとして欠けさせる部分を機械加工で除去して、カット面32Aが形成されたレンズ30を製造してもよいし、射出成型で、カット面32Aが形成されたレンズ30を製造してもよい。
(他の例)
以下に、本実施形態の他の例を説明する。以上の説明では、レンズ30のカット面32Aの数は、2つであったが、カット面32Aの数は任意であってよい。図5から図7は、光学素子の他の例を示す模式図である。
例えば、図5に示すように、カット面32Aの数は、4つであってもよい。この場合、レンズ30の長さLB1は、支持面22の長辺22Aの長さLA3より大きくなることが好ましい。この場合、長さLB1は、長さLA3に対して、100%以上160%以下であることが好ましく、105%以上150%以下であることがより好ましく、110%以上145%以下であることが更に好ましい。長さLA3と長さLB1との比率がこの範囲となることで、光学素子10のサイズを小さくしつつ、レンズ30の有効径を大きく保ち、さらに、基材20によってレンズ30の変形を抑制できる。
また例えば、図6に示すように、カット面32Aの数は、3つであってもよいし、図7に示すように、カット面32Aの数は、1つであってもよい。また、カット面32Aの数は5つ以上であってもよい。なお、カット面32Aの数に関わらず、レンズ30の長さLB1に対する、基材20の長さLA1の比率は、100%以上となることが好ましい。
(中間層)
図8は、光学素子の他の例を示す模式図である。以上の説明では、基材20の支持面22上に、レンズ30が直接支持されており、基材20とレンズ30とが接していたが、それに限られない。例えば、図8に示すように、基材20とレンズ30との間に、中間層40が設けられていてもよい。
中間層40は、基材20とレンズ30とを接合する層である。中間層40は、基材20の支持面22の全域にわたって形成されることが好ましい。
中間層40のヤング率は、レンズ30のヤング率よりも低いことが好ましい。中間層40のヤング率は、レンズ30のヤング率に対して、0.1%以下であることが好ましく、0.01%以下であることがより好ましく、0.001%以下であることがさらに好ましい。中間層40のヤング率がレンズ30のヤング率より低いことで、中間層40で荷重を吸収して、レンズ30の変形を好適に抑制できる。なお、中間層40は、ガラス転移点が85℃以下であることと、ヤング率が100MPa未満であることとの、少なくとも一方を満たすことが好ましい。
中間層40の材料は任意であるが、例えば、接着剤やOCA(Optical Clear Adhesive)両面テープなどが挙げられる。
(効果)
以上説明したように、本実施形態に係る光学素子10は、外周32にカット面32Aが形成される樹脂製のレンズ30と、レンズ30を支持し、ヤング率がレンズ30より高い透光性の基材20と、を有する。レンズ30のカット面32Aと外周部32B(外周32のカット面32A以外の部分)との接続部32CがZ方向(レンズ30の光軸方向)から見て、角状となっており、レンズ30の中心からカット面32Aまでの最短距離A2は、レンズ30の中心から外周部32Bまでの最短距離A1よりも、短い。
ここで、外周をカットした樹脂レンズは、サイズが小さくなるため好ましいが、作用する荷重が不均一になるため、例えば円形レンズなどと比べて剛性が低くなり、変形する可能性が高くなる。レンズが変形すると、光学特性に影響を及ぼすおそれがある。変形の可能性を抑制するために、例えばガラス製のレンズにすることも考えられるが、外周をカットする作業負荷が大きくなる。それに対し、本実施形態に係る光学素子10は、外周がカットされた樹脂製のレンズ30を、レンズ30よりもヤング率が高い基材20で支持する。そのため、樹脂を用いることで、カットレンズを容易に製造しつつ、基材20でレンズ30を支持することで、レンズ30の変形を抑制することができる。
レンズ30は、Z方向(レンズ30の光軸方向)から見て、円形からカット面32Aの部分が欠けた形状であることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、円形レンズからカット面32Aの部分が欠けた形状のレンズ30を用いることで、光学特性を維持しつつ、サイズを小さくすることができる。
レンズ30のカット面32Aは、Z方向(レンズ30の光軸方向)の法線方向から見て、平面状であることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、カット面32Aが平面状であることで、光学特性を維持しつつ、サイズを小さくすることができる。
レンズ30は、カット面32AにおけるJIS B 0601:2001規定の算術平均粗さRaが、0.05μm以下であることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、カット面32Aがこのように滑らかであることで、光学特性を適切に保つことができる。
レンズ30は、最薄部における厚みDB2が、50μm以下であることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、コバ部の厚みDB2がこの範囲となることで、光学特性を適切に保つことができる。
レンズ30は、Z方向(レンズ30の光軸方向)から見て、基材20のレンズ30を支持する支持面22の領域内に収まっている。本実施形態に係る光学素子10は、レンズ30が支持面22の領域内収まって配置されることで、レンズ30の変形を好適に抑制できる。
基材20の支持面22の外周縁上の2点を結ぶ直線のうちで最長の長さLA1が、レンズ30の外周縁上の2点を結ぶ直線のうちで最長の長さLB1よりも、長いことが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、長さLA1が長さLB1より長いことで、基材20でレンズ30を適切に支持して、レンズ30の変形を好適に抑制できる。
基材20の支持面22は矩形であり、レンズ30の外周縁上の2点を結ぶ直線のうちで最長の長さLB1が、基材20の支持面22の辺の長さLA2よりも、長いことが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、長さLB1が長さLA2より長いことで、レンズ30が小さくなりすぎることを抑制して、光学特性を適切に保つことができる。
基材20のヤング率は、レンズ30のヤング率に対して、10倍以上100倍以下であることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、ヤング率の比率をこの範囲とすることで、基材20によって、レンズ30の変形を好適に抑制できる。
基材20の厚みDA1は、レンズ30の厚みDB1に対して、0.1mm以上5.0mm以下であることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、厚みをこの範囲とすることで、基材20によって、レンズ30の変形を好適に抑制できる。
レンズ30の波長587.6nmの光の屈折率は、基材20の波長587.6nmの光の屈折率に対して、70%以上120%以下であることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、屈折率の比率をこの範囲とすることで、光学特性を適切に保つことができる。
基材20のレンズ30を支持する支持面22は、Z方向(レンズ30の光軸方向)から見て、矩形であることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、支持面22を矩形とすることで、基材20でレンズ30を適切に支持して、レンズ30の変形を好適に抑制できる。
基材20のレンズ30を支持する支持面22は、平面状であることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、支持面22を平面状とすることで、基材20でレンズ30を適切に支持して、レンズ30の変形を好適に抑制できる。
基材20のレンズ30を支持する支持面22は、曲面状であってもよい。本実施形態に係る光学素子10は、支持面22を曲面状とすることで、用途に応じた適切な光学特性が付与される。
基材20は、入射した光Lの特性を変化させる光学特性を有することが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、基材20が光Lの特性を変化させる光学特性を有することで、用途に応じた適切な光学特性が付与される。
光学素子10は、リタデーション値が50nm以下であることが好ましい。リタデーション値がこの範囲となることで、位相ずれを抑制して、光学性能の低下を抑制できる。
光学素子10は、リタデーション値の最大値と最小値との差分が、30nm以下であることが好ましい。リタデーション値の差分がこの範囲となることで、リタデーションの偏差を小さくして、光学性能の低下を抑制できる。
光学素子10は、レンズ30と基材20との間に、レンズ30と基材20とを接合する中間層40が設けられることが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、中間層40を設けることで、レンズ30と基材20とが適切に接合される。
中間層40のヤング率は、レンズ30のヤング率より小さいことが好ましい。本実施形態に係る光学素子10は、中間層40のヤング率がレンズ30のヤング率より低いことで、中間層40で荷重を吸収して、レンズ30の変形を好適に抑制できる。
本実施形態に係る製造方法は、外周32にカット面32Aが形成される樹脂製のレンズ30を、ヤング率がレンズ30より高い透光性の基材20上に形成することで、光学素子10を製造する。本製造方法では、レンズ30のカット面32Aと外周部32B(レンズ30の外周32のカット面32A以外の部分)との接続部がZ方向(レンズ30の光軸方向)から見て、角状となり、レンズ30の中心からカット面32Aまでの距離が、レンズ30の中心から外周部32Bまでの距離よりも短くなるように、カット面32Aを形成する。本製造方法によると、光学素子10を適切に製造しつつ、レンズ30の変形を抑制することができる。
(実施例)
次に、実施例について説明する。実施例においては、シミュレーションで、レンズに荷重を与えた場合の変形量を評価した。シミュレーションソフトとしては、Dassault Systemes SolidWorks Corporation製のSolidworks Simulationを使用した。
(例1)
図9は、例1及び例2のモデルの模式図である。例1として、カット面を有する凸レンズの底面に基材を貼り付けたモデルを準備した。図9のM1が例1のレンズのモデルの例であり、図9のM2が例1の基材のモデルの例である。
例1においては、レンズの高さ(最厚部の厚み)を0.35mmとし、レンズの直径を6mmとし、レンズの中心からカット面までの最短距離(本実施形態の最短距離A2に相当)を2mmとし、レンズの曲率をR13mmとした。レンズのヤング率は、2.1GPa、3.0GPaの2条件とした。
基材は、上面視でレンズと同じ形状とした。基材の厚みは、0.1mm、0.12mm、0.14mm、0.16mm、0.18mm、0.2mm、0.25mm、0.3mm、0.5mm、0.75mm、1mm、3.5mmの12条件とした。また、基材のヤング率は、30GPa、50GPa、70GPa、100GPa、210GPa、300GPaの6条件とした。
(例2)
例2として、カット面を有する凸レンズの底面に基材を設けないモデルを準備した。図9のM1aが例2のレンズのモデルの例を示している。例2においては、例1のレンズの底面側を0.5mm延ばしたモデルを準備した。すなわち、例2のモデルは、例1のレンズの底面側にレンズと同じ材料の厚み0.5mmの部材が取り付けられたものといえる。
(評価内容)
評価としては、準備したモデルに対し、シミュレーション上で、レンズのカット面以外の側面(本実施形態の外周部32Bに相当)に、合計の力が1Nとなるように圧力を加えて、Z方向(レンズの光軸方向)における変位を算出させた。
(評価結果)
図10から図13は、評価結果を示すグラフである。
図10は、レンズのヤング率を2.1GPaとして基材のヤング率を70GPaとした場合の、基材の厚み毎の変形量をプロットしたグラフである。図10の横軸は、レンズの厚みに対する基材の相対厚みであり、図10の縦軸は、例2のモデルのZ方向の変位量に対する、例1のモデルのZ方向の相対変位量を指す。すなわち縦軸が1の場合には、例2のモデルと変形量が同じことを意味する。図10のプロットP1が、実施例である例1の結果を示し、プロットP2が比較例である例2の結果を示している。また、図11は、レンズのヤング率を3.0GPaとした場合の、基材の厚み毎の変形量をプロットしたグラフである。
図10及び図11に示すように、基材を設けることで、Z方向における変位量が少なくなり、レンズの変形を抑制できることが分かる。また、レンズの厚みに対して基材の厚みを40%以上とすることで、レンズの変位量を例2に比べて10%以下にまで低減できるため好ましく、レンズの厚みに対して基材の厚みを80%以上とすることで、レンズの変位量を例2に比べて1%程度にまで低減できるためより好ましいことが分かる。
図12は、レンズのヤング率を2.1GPaとして基材の厚みをレンズの厚みに対して29%、141%場合の、基材のヤング率毎の変形量をプロットしたグラフである。図12の横軸は、レンズのヤング率に対する基材の相対ヤング率であり、図12の縦軸は、例2のモデルのZ方向の変位量に対する、例1のモデルのZ方向の相対変位量を指す。図12のプロットP1aが、基材の厚みが29%における例1の結果を示し、プロットP1bが、基材の厚みが141%における例1の結果を示している。また、図13は、レンズのヤング率を3.0GPaとした場合の、基材のヤング率毎の変形量をプロットしたグラフである。
図12及び図13に示すように、レンズよりもヤング率が高い基材を設けることで、Z方向における変位量が少なくなり、レンズの変形を抑制できることが分かる。さらに、レンズのヤング率に対して基材のヤング率を10倍以上とすることで、基材の相対厚みが29%と薄くても、例2と同等の変形量に抑えることができるため、好ましい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
10 光学素子
20 基材
22 支持面
30 レンズ
32 外周
32A カット面
32B 外周部
32C 接続部

Claims (13)

  1. 外周にカット面が形成される樹脂製の光学機能部と、
    前記光学機能部を支持し、ヤング率が前記光学機能部より大きい透光性の基材と、
    を有し、
    前記光学機能部のカット面と前記光学機能部の外周のカット面以外の部分との接続部は、前記光学機能部の光軸方向から見て、エッジ状、面取りが形成された形状、およびRが形成された形状の少なくとも1つを含む形状となっており、前記光学機能部の中心から前記カット面までの最短距離は、前記光学機能部の中心から前記光学機能部の外周のカット面以外の部分までの最短距離よりも、短く、
    前記光軸方向から見て、前記光学機能部のカット面は、前記基材の前記光学機能部を支持する支持面の端辺に沿い、前記光学機能部の外周の前記カット面以外の部分は、前記基材の前記支持面の端辺よりも、径方向内側に位置している、
    光学素子。
  2. 前記光学機能部は、前記光学機能部の光軸方向から見て、円形から前記カット面の部分が欠けた形状となっている、請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記カット面は、前記光学機能部の光軸方向の法線方向から見て、平面状である、請求項1又は請求項2に記載の光学素子。
  4. 前記光学機能部は、前記光学機能部の光軸方向から見て、前記基材の前記光学機能部を支持する支持面の領域内に収まっている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学素子。
  5. 前記基材の前記支持面の外周縁上の2点を結ぶ直線のうちで最長の長さが、前記光学機能部の外周縁上の2点を結ぶ直線のうちで最長の長さよりも、長い、請求項4に記載の光学素子。
  6. 前記基材のヤング率は、前記光学機能部のヤング率に対して、10倍以上100倍以下である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光学素子。
  7. 前記基材の厚みは、0.1mm以上5.0mm以下である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光学素子。
  8. 前記基材の前記光学機能部を支持する支持面は、前記光学機能部の光軸方向から見て、矩形である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光学素子。
  9. 前記基材の前記光学機能部を支持する支持面は、平面状である、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光学素子。
  10. 前記基材は、入射した光の特性を変化させる光学特性を有する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の光学素子。
  11. 前記光学機能部は樹脂レンズであり、前記基材は透明ガラス基材である、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の光学素子。
  12. リタデーション値が、50nm以下である、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の光学素子。
  13. リタデーション値の最大値と最小値との差分が、30nm以下である、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の光学素子。
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