JP2005157119A - 反射防止光学素子及びこれを用いた光学系 - Google Patents

反射防止光学素子及びこれを用いた光学系 Download PDF

Info

Publication number
JP2005157119A
JP2005157119A JP2003397777A JP2003397777A JP2005157119A JP 2005157119 A JP2005157119 A JP 2005157119A JP 2003397777 A JP2003397777 A JP 2003397777A JP 2003397777 A JP2003397777 A JP 2003397777A JP 2005157119 A JP2005157119 A JP 2005157119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
optical
antireflection
periodic structure
fine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003397777A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Shirai
道雄 白井
Kunihisa Koo
邦寿 小尾
Masaru Morooka
優 諸岡
Hisashi Goto
尚志 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2003397777A priority Critical patent/JP2005157119A/ja
Publication of JP2005157119A publication Critical patent/JP2005157119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】生産性が高く、広い入射角でも十分な反射防止能が得られ、多様な種類の光学素子に対して適用の自由度が高い反射防止光学素子を提供する。
【解決手段】光学素子11の少なくとも1つ以上の光学面11aに、可視光波長よりも短い周期の微細凹凸周期構造12を備えてなる。微細凹凸周期構造12を備える光学面11aは、曲率を有する光学曲面であって、光学曲面の面頂から光学有効径位置までの光軸方向に沿う距離をDとし、該光学曲面の曲率半径をRとしたとき、 |R|/D<5 の関係にある。微細凹凸周期構造12を構成する材料と光学素子11を構成する材料との屈折率差が0.1以下となっている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、入射光の波長よりも小さな周期構造を持つ反射防止構造体を用いた光学素子及びこれを用いた光学系に関するものである。
屈折率差を有する境界面を光が透過する場合、その屈折率差に応じて光の反射が生じるため、透過光量の損失が生じる。また、反射光により光学的に好ましくない作用を及ぼすことがある。カメラや内視鏡など撮像光学系を備える光学機器では、レンズやプリズムなどの光学素子が多数使用されているが、多数の光学素子の屈折率差から生じる光反射による透過光量の不足や、反射光によるゴースト、フレアの発生を防ぐために、極力、光の反射を低減するための工夫が施されている。
光の反射を低減する方法としては、一般的には、光反射防止のため屈折率が基材と異なる物質を真空蒸着法やスパッタリング法などにより光学素子の光学面に被覆形成する方法が用いられている。これらの方法では、被覆する物質を所定の厚さにすることが重要である。たとえば、単層反射防止膜では、基材よりも低屈折率物質を光の波長の1/4の奇数倍の厚さにすることで設計光波長に対して極小の反射率を得られることが知られている。また、広帯域の光波長に対しては、薄膜を積層することで高い反射防止効果が得られることが知られている。
なお、真空蒸着法やスパッタリング法では、高価な真空装置を必要とし、単層膜の場合は1回、また多層膜の場合は複数回の成膜を行う必要がある。また、屈折率および膜厚を高精度に制御する必要があり、制御系に関しても高価な制御装置が要求される。
ところで、真空蒸着法やスパッタリング法などで無機質の薄膜の反射防止膜を形成する方法は、真空となるように装置内部を排気するため、必然的にバッチ処理となり、生産性が低いという問題がある。
また、一般に、真空蒸着法やスパッタ法などで薄膜の反射防止膜をつける光学素子の光学面が曲率を持つ光学曲面の場合には、光学素子周辺部になるほど蒸着源に対する光学面の角度が大きくなる。このため、光学素子周辺部での膜厚が光学素子中心部に比較して薄くなり、光学素子面全体に均質な反射防止能が得られ難くなる。特に、曲率の強いレンズでは、レンズ周辺部での反射防止能が極度に低下し、このレンズを用いた光学系では周辺光量の低下を起してしまうという問題がある。
光学素子の用途により要求される反射防止効果は異なるが、一般に反射率が1%以下であれば、充分な反射防止効果が得られているといえる。
また、光学素子の用途により差はあるが、通常、設定膜厚に対して20%程度の膜厚差が光学素子の中心部と周辺部とで生じると、光学特性上、不都合が生じる。これをレンズの形状面からみた場合、レンズの曲率半径をRとし、レンズの面頂から有効光路径(光学有効径ともいう)位置までの光軸方向に沿う距離(即ち、レンズ面の深さ又は長さ)をDとしたとき、 |R|/D<5 の関係にあるレンズ(例えば、図3参照)においては、レンズ周辺部で十分な反射防止能が得られなくなる。
また、これらの薄膜の干渉を利用した反射防止膜では、原理的に光の入射角に応じて反射率が変化する。一般的に、反射防止膜は、垂直入射に対して反射率が最小になるように最適化されており、入射角が大きくなると反射防止効果は大きく低下する。
しかるに、画角が広い光学系における先端レンズでは、光の入射角が大きくなるため、反射防止効果が大きく低下し、このレンズを用いた光学系での入射光量が不足してしまうという問題がある。
また、真空蒸着法やスパッタ法を用いて密着性が出るように反射防止膜の薄膜を形成する場合、反射防止膜を形成する光学素子の温度が200℃以上になると、光学素子の耐熱性が低い場合には光学素子の変形等の不具合が生ずることがある。即ち、耐熱性の低い光学素子に対しては、温度が上がらないような条件にするため、反射防止膜に用いられる無機質が限定され、反射防止膜の設計の自由度が制限されるという課題がある。
また、CCDのような既に組み立てられたデバイスにおいては、真空蒸着法やスパッタ法を行う真空環境では、真空環境と素子内部との圧力差によりデバイスが破壊されるおそれがあるため、表面のカバーガラスなどへは真空蒸着法やスパッタ法による反射防止膜の形成ができないという問題がある。
また、光学系においては、屈折率が大きく異なった光学素子を接着剤などを用いて接合し接合レンズとすることがある。この場合、屈折率差が大きいと接合界面での光の入射角が大きくなって反射が起こり、透過光量の減少や反射光によるフレア、ゴーストのおそれがある。
しかるに、接合レンズのような積層された光学素子では、光の反射の原理から、積層する光学素子の屈折率に応じて、接合に用いる接着剤の屈折率を接合する光学素子の屈折率の中間にすることで、接合界面での光の反射を低減することは理論上では可能である。
しかしながら、屈折率の異なる光学素子の組合せのバリエーションは無数にある。その無数にあるバリエーションのそれぞれに対し、十分に光の反射を低減できる屈折率を持つように接着剤の種類を用意することは実際には困難である。このため、屈折率の異なる光学素子の組合せに対し、十分に光の反射を低減できないという課題がある。
また、積層する光学素子の界面となる光学面に真空蒸着法やスパッタ法を用いて反射防止膜を形成して接合する方法も考えられる。しかしながら、上述のように、これらの方法は生産性が低いため、反射防止膜を形成する面が増えることで、さらに生産性が低くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、生産性が高く、広い入射角でも十分な反射防止能が得られ、多様な種類の光学素子に対して適用の自由度が高い反射防止光学素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による反射防止光学素子は、光学素子の少なくとも1つ以上の光学面に、可視光波長よりも短い周期の微細凹凸周期構造を備えてなることを特徴としている。
また、本発明の反射防止光学素子においては、光学面は曲率を有する光学曲面からなり、光学曲面の面頂から光学有効径位置までの光軸方向に沿う距離をDとし、該光学曲面の曲率半径をRとしたとき、 |R|/D<5 の関係にある前記光学素子の光学曲面に、前記微細凹凸周期構造を備えてなることを特徴としている。
また、本発明の反射防止光学素子においては、前記反射防止光学素子が、少なくとも2層以上に積層された積層レンズであって、該積層レンズにおける少なくとも1つ以上の積層界面に、前記微細凹凸周期構造を備えてなることを特徴としている。
また、本発明の反射防止光学素子においては、前記微細凹凸周期構造を構成する材料と前記光学素子を構成する材料との屈折率差が0.1以下であることを特徴としている。
また、本発明の反射防止光学素子においては、撮像素子上に配置される光学素子の入射面側に、前記微細凹凸周期構造を備えてなることを特徴としている。
また、本発明による光学系は、画角が80〜150度の光学系であって、入射側第一面が微細凹凸周期構造を備えた光学面となるように、本発明の反射防止光学素子を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、非常に生産性に優れた反射防止光学素子を提供することができる。また、光線の入射角が大きくても、十分に反射防止効果が得られ、画角の広い光学素子に対しても十分な反射防止効果が得られるようになる。また、温和な加工条件の成形により任意の部分へ反射防止を行うことができるため、熱、圧力に弱い素子に対しても反射防止効果が容易に得られるようになる。
実施例の説明に先立ち、本発明の作用効果について説明する。
反射防止の原理
まず、本発明の反射防止光学素子による反射防止の原理について説明する。図1は本発明の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の説明図、図2(a)〜(d)は本発明の反射光学素子における微細凹凸周期構造の凹凸形状の構成例をそれぞれ示す斜視図である。
本発明の反射防止光学素子は、光学素子の光学面に可視光波長λよりも短い周期の微細な凹凸を持つ構造体を形成して構成されている。なお、本発明における微細凹凸構造における凹凸は、側面がテーパ状に形成されている。
本発明の反射防止光学素子のように、光学素子の光学面に可視光波長λよりも短い周期の微細凹凸を形成すると、微細凹凸の底部では、微細凹凸構造を形成する材料の体積占有率が大きくなる。このため、底部における屈折率は、微細凹凸構造を形成する材料自体の特性に大きく依存した特性を持つ。また、微細凹凸の表面に近づくにつれ、微細凹凸を形成する材料の体積占有率が低くなり、代わりに微細凹凸に接している物質(通常は、空気)の体積占有率が増加する。
このため、本発明の反射防止光学素子によれば、微細凹凸の底部から上部にかけて屈折率を連続的に変化させることができ、従来の真空蒸着法やスパッタリング法で形成した反射防止膜を用いて屈折率が連続的に変化する層を構成した場合と同等の効果を持つことができる。
即ち、光の反射は、異なる屈折率を持つ材料の界面を光が透過する際に、屈折率差があるために生じる。本発明の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造によれば、凹凸の底面から上面にかけて連続的に屈折率変化を与えることになるため、光反射が防止されるようになる。
なお、良好な反射防止効果を得るため、微細凹凸は、上述したようにテーパを設けることが好ましく、図2(a)〜(d)に示すように、略四角錐、略三角錐、略円錐などの略錐体形状であることが好ましい。また、微細凹凸周期構造は、凹凸の周期と凹凸の高さとの比が、0.2〜4となるように形成することが望ましい。
ところで、二つの材料の界面で光が全反射する臨界角をθcとすると、臨界角θcは次の式で表される。
θc=sin-1(n1/n2)
但し、n1、n2は、それぞれの材料の屈折率である。
上述のように、本発明の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造では、屈折率が連続的に変化する層と同等の効果が得られるため、微細凹凸層は微視的な範囲では、n1≒n2となり、非常に大きな臨界角となる。このため、本発明の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造によれば、光の入射角が大きくなっても良好な反射防止効果を得ることができる。
ところで、曲率のきつい光学曲面を有するレンズにおいては、レンズの周辺部になるほどレンズの中心軸(光軸)とレンズ曲面の法線がなす角度が大きくなり、光線の入射角が大きくなる。
しかるに、本発明の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造によれば、上述のように、広い光線入射角に対して、反射防止効果が得られるようになる。特に、光学曲面の面頂から光学有効径位置までの光軸方向に沿う距離をDとし、該光学曲面の曲率半径をRとしたとき(図3参照)、 |R|/D<5 の関係となる形状のレンズにおいては、従来用いられていた干渉作用を利用した反射防止膜に比べて、レンズ周辺部での反射防止能の低下が著しく抑制され、高性能な反射防止能が得られる。
また、画角の広い光学系の入射側第一面は光線入射角が大きい。このため、従来の反射防止膜を設けた光学素子を、反射防止膜が入射側第一面となるように配置したのでは、入射角が大きな光線に対して反射防止能が低くなる。
しかるに、本発明の反射防止光学素子を用いて入射側第一面が微細凹凸周期構造を有するようにすれば、画角の広い光学系においても、十分な反射防止能が得られるようになる。
微細凹凸周期構造の形成方法
次に、本発明の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の形成方法について、説明する。
本発明の反射防止光学素子においては、どのような方法を用いて光学素子の光学面に微細凹凸周期構造を形成してもかまわない。
微細凹凸周期構造を形成する方法としては、例えば、形成しようとする微細凹凸周期構造とは逆の形状を持つ型を用いて、光学素子を成形すると同時に光学面に微細凹凸周期構造を成形する方法や、半導体製造技術の応用により光学素子の光学面を直接エッチングして、微細凹凸周期構造を形成する方法や、全体形状が完成している光学素子の光学面に別の成形、例えば、固化可能材料で層(膜)を形成して、形成しようとする微細凹凸周期構造とは逆の形状を持つ型を用いて、光学面に微細凹凸周期構造を成形し、層(膜)を固化する方法等があり、いずれの方法を用いても良い。なお、全体形状が完成している光学素子の光学面上に層を形成し、成形により微細凹凸周期構造を形成する場合、層の厚さは微細凹凸の高さH以上であればよく、この場合には層の底面の全面が光学面と接触することになって、密着性が高くなり、耐久性に優れる。
この場合、光学素子を形成した材料と微細凹凸周期構造を形成した材料との屈折率差が、0.1以下であるのが望ましい。0.1を上回って差が大きくなると、この界面での反射が大きくなりすぎ、全体としての反射防止効果が損なわれる。
さらに望ましくは、光学素子を形成した材料と微細凹凸周期構造を形成した材料との屈折率差が、0.05以下であるのがよい。
また、所定の微細凹凸周期構造と逆の凹凸形状を有する型は、どのような方法を用いて作製しても構わない。例えば、半導体による集積回路形成で用いられる微細加工技術を流用し、リソグラフィー技術を応用して電子線描画やレーザー干渉法によりレジストパターンを形成して、原子線、イオンビームなどによりエッチングするなどの方法で、型基材に逆の微細凹凸周期構造を形成させて型を作製したり、ガラスなどの基材に所定の微細凹凸周期構造を形成させた後、これにニッケル等の金属メッキを施しメッキ層を形成した後、メッキ層を剥がしてこのメッキ層を型とする電鋳法などを用いることができる。
また、本発明の反射防止光学素子を、2層以上に積層された積層光学素子で構成する場合は、積層界面となる光学面に微細凹凸周期構造を形成するとよい。そのようにすれば、上述した反射防止の原理により、積層界面で屈折率が徐々に変化するような効果が得られ、界面での光反射を大幅に低減できる。また、光学素子を接着剤により接合して接合レンズとする場合、接合する光学素子の屈折率差に関係なく、ある程度以上の反射防止効果が得られ、接着接合に用いる接着剤の屈折率の調整をすることなく、反射防止をすることができるようになる。
また、本発明の反射防止光学素子を、撮像素子のような組み立てられたデバイスに対して設ける場合は、撮像素子上の光学素子、例えばカバーガラス上に液状の樹脂を塗布し、その上に所定の微細凹凸周期構造とは逆の形状を持った型をあてて、樹脂を固化させた後、離型する。このようにすれば、比較的低温常圧下でカバーガラス表面へ容易に微細凹凸周期構造を形成することができ、デバイスに対して、ダメージを与えずに、反射防止効果が得られるようになる。
以下、本発明の反射防止光学素子の実施例について、比較例を示しながらより詳細に説明する。なお、いうまでもないことではあるが、本発明の反射防止光学素子は、以下に示す各実施例のものに限定されるものではない。
図4は実施例1にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の断面を示す模式図、(b)は(a)の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の断面を示す拡大部分説明図、(c)は実施例1にかかる反射防止光学素子の波長に対する反射率特性を示すグラフである。
実施例1の反射防止光学素子は、図4(a),(b)に示すように、プラスチックレンズ11の凸面11aに、円錐形状で断面が楔形形状の凹凸で、凹凸ピッチ150nm、凹凸の高さ150nmの微細凹凸周期構造12を備えて構成されている。
プラスチックレンズ11は、アモルファスシクロポリオレフィン樹脂の日本ゼオン製Zeonex480Rを射出成形により作製した。このレンズ11の凸面11aの曲率半径Rは8.50mm、凸面11aの面頂から光学有効径位置までの光軸方向に沿う距離Dは1.63mm、R/D=5.21、有効光路径(光学有効径ともいう)は10.0mmである。また、プラスチックレンズ11の成形に用いた型には、プラスチックレンズ11の凸面11aを成形するSUS製入れ子型に半導体リソグラフィー技術を応用して、パターンを形成し、原子線エッチングにより、図4(b)に示した形状とは逆の微細凹凸周期構造を形成したものを用いた。
プラスチックレンズ11の微細凹凸周期構造12が形成された面の反射率を測定したところ、図4(c)に示すように良好な反射防止効果が確認された。
本実施例で用いたZeonex480Rの屈折率ndは、1.52であり、図4(a)に示す凸面11aと同形状で且つ反射防止処置を行わない状態では、約4%の反射率となる。これに対し、本実施例では、可視光域での反射率が0.8%以下であって、反射防止処置を行わない状態と比較して、反射率を1/5以下にすることができ、充分な反射防止効果が得られた。また、成形の型(入れ子型)に微細凹凸周期構造(逆形状)を形成して、レンズを成形したため、微細凹凸周期構造を形成する材料とレンズ本体の材料は同一で屈折率差がなく、微細凹凸周期構造とレンズ本体の界面では反射しない。
図5は実施例2にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の断面を示す模式図、(b)は(a)の反射防止光学素子に形成された微細凹凸周期構造の断面を示す拡大部分説明図である。
実施例2の反射防止光学素子は、d線での屈折率(nd)が1.52のガラスレンズ21の凹面21aに、nd=1.53の紫外線硬化型透明樹脂(三菱レイヨン(株)製、ダイヤビームMP202)を用いて微細凹凸周期構造22を形成した複合光学レンズ23として構成されている。この凹面21aの曲率半径Rは35.0mm、凹面21aの面頂から光学有効径位置までの光軸方向に沿う距離Dは2.80mm、R/D=12.5、有効光路径(光学有効径ともいう)は27.4mmである。
微細凹凸周期構造22は、図5(b)に示すように、凹凸のピッチ200nm、凹凸の高さ250nmであって、円錐形状で凹凸の断面が楔状形状に形成されている。
複合光学レンズ23は、ガラスレンズ21の凹面21aに紫外線硬化型透明樹脂を所定量塗布し、ガラスレンズ21の凹面21aと同じ曲率半径を持つSUS製金型上に、実施例1と同様のリソグラフィー技術を応用した方法で、図5(b)に示した微細凹凸周期構造とは逆の形状を形成した金型を押し付け、金型とは反対の面から所定の紫外線照射手段を介して紫外線を照射して、上述の紫外線硬化型透明樹脂を硬化させた後、離型することで層厚さ2μmとして作製した。
実施例2の反射光学素子における微細凹凸周期構造22が形成された面は、光反射が抑制され、実施例1と同様に反射率が0.8%以下となって、良好な反射防止の結果が得られた。(実施例1と同様に)ガラス単体では、反射率が約4%であるのに対し、本実施例では、可視光での反射率を1%未満にすることができ、充分な反射防止効果が得られた。
図6は実施例2の反射防止光学素子の他の設計例にかかる図であり、(a)はこの設計例の反射防止光学素子に用いるレンズの断面図、(b)はこのレンズを用いた反射防止光学素子の波長に対する反射率特性を示すグラフである。
図6(a)の例の反射防止光学素子に用いるガラスレンズ21’は、凹面21a’の面頂から光学有効径位置までの光軸方向に沿う距離Dが4.68mm、凹面21a’の曲率半径Rが20mm、|R|/D=4.3であり、曲率が比較的きついレンズに構成されている。
図6(a)に示すガラスレンズ21’の凹面21a’に対しても、図5に示したガラスレンズ21の凹面21aに対する微細凹凸周期構造22と同様に紫外線硬化型透明樹脂により微細凹凸周期構造を形成して実施例2の変形例にかかる反射防止光学素子を構成した。この微細周期構造における光入射角に対する反射特性は、図6(b)に示すようなものになった。一般に、屈折率nd=1.52のガラスレンズでは、臨界角が41°であるので、反射防止処理をしない場合で本実施例と同様の凹面を形成した場合には、著しい反射が起こってしまう。しかるに、本実施例の微細凹凸周期構造を設けたレンズ21の凹面21’aの最外径部は光軸に対し光入射角が40°の角度となっている。このため、図6(b)に示す反射特性から凹面21a’の最外径部においても、充分な反射防止効果が得られた。
図7は実施例3にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の断面を示す模式図、(b)は(a)の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の断面を示す拡大部分説明図、(c)は実施例3にかかる反射防止光学素子の入射角に対する反射率特性を示すグラフである。
実施例3の反射防止光学素子は、光学設計上での画角が130度の光学系における先端レンズとして配置されており、図7(a),(b)に示すように、入射側第一面となるガラスレンズ31の平面(又は曲率半径が∞に近い面)31aに、円錐形状で断面が楔形形状の凹凸で、凹凸ピッチ200nm、凹凸の高さ200nmの微細凹凸周期構造32を備えて構成されている。なお、ガラスレンズ31の第一面は平面31aであるので、 R/D≒∞ となる。
実施例3の反射防止光学素子は、次のようにして作製した。
ガラスレンズ31の面31aにテトラメトキシシランとテトラプロポキシチタネートとが7:3の物質量比からなる溶液をスピンコート法により塗布した。次に、図7(b)に示した微細凹凸周期構造とは逆の形状を持つニッケル製金型を面(膜形成面)31aへ押し付けた後、100℃に加熱して、塗布されたテトラメトキシシランとテトラプロポキシチタネートを重縮合させて、離型し、ガラスレン31の面31aに微細凹凸周期構造を形成した。さらに大気中約400℃で2時間ほど加熱して、微細凹凸周期構造32を得た。この層全体の厚さは、0.4μmであった。
ここで用いたニッケル製金型は、次のようにして作製した。まず、シリコン基材上にリソグラフィー技術の応用でパターン形成しエッチングにより図7(b)に示した微細凹凸周期構造を形成した。次に、このシリコン基材に対し、ニッケルメッキを重ねて電鋳法により、図7(b)に示した微細凹凸周期構造とは逆の形状を持つニッケル製金型を作製した。
また、微細凹凸周期構造32を形成したテトラメトキシシランとテトラプロポキシチタネートとの混合物を焼結したものは、d線での屈折率が1.70であり、ガラスレンズ31の屈折率(nd=1.67)との屈折率差が0.1以下となるように設定した。
微細凹凸周期構造32が形成された面の光反射率の入射角依存性を評価した結果、微細凹凸構造を形成しない、即ち、反射防止処理を施していないガラスレンズ31では、屈折率より臨界角が37°となるのに対し、本実施例の微細凹凸周期構造32が形成されたガラスレンズ31では図7(c)に示すように光入射角が60°でも、十分な反射防止効果が得られた。
図8は実施例4にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の断面を示すとともに接合界面を拡大して示す模式図、(b)は(a)の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の拡大部分断面図、(c)は(a)の反射防止光学素子を備えた撮像光学系の一構成例を示す断面図である。
実施例4の反射防止光学素子は、図8(a)に示すように、屈折率nd≒1.47のガラスレンズ41と屈折率nd≒1.65のガラスレンズ42とを接着剤43により積層した積層レンズとして構成されている。この積層レンズにおける接合面の曲率半径Rは13.5mm、この接合面の面頂から光学有効径位置までの光軸方向に沿う距離Dは1.91mm、R/D=7.07、有効光路径(光学有効径ともいう)は13.85mmである。
ガラスレンズ41の積層界面側の光学面41aには、実施例3のテトラメトキシシランとテトラプロポキシチタネートの物質量比7:3混合物をテトラエトキシシランにおきかえて、実施例3と同様の方法により、図8(b)に示すように微細凹凸周期構造(ピッチ200nm、高さ200nm、層全体の厚さ0.4μm)を形成した。テトラエトキシシランの硬化時の屈折率nd≒1.44である。ガラスレンズ42の積層界面側の光学面42aには、実施例3と同様の微細凹凸周期構造の形成方法によりテトラメトキシシラン/テトラプロポキシチタネート(物質量比7:3であり、硬化時のd線の屈折率ndは1.70となる。)を用いて微細凹凸周期構造(ピッチ200nm、高さ200nm、層全体の厚さ0.3μm)を形成した。次に、ガラスレンズ41の積層界面側の光学面41aに紫外線硬化型の接着剤(ノーランド社製、ノーランド61、屈折率nd=1.52)43を所定量塗布し、上からガラスレンズ42を被せた後、所定の紫外線照射手段を介して紫外線を照射して接着剤43を硬化させ、積層レンズを作成した。このときは、接着剤層厚は約10μmである。本実施例においても、ガラスレンズ41,42上に形成した微細凹凸周期構造の材料は、基材となるガラスレンズ41,42の材料の屈折率とほぼ同じになるように設定した。
実施例4の接合レンズを図8(c)に示すような8群10枚構成のカメラの撮像光学系の6群目に組み込んで評価したところ、フレア、ゴーストの発生はなく良好な結果が得られた。一方、微細凹凸周期構造を形成しない場合では、若干のゴーストが見られた。
図9は実施例5にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の製造方法を示す説明図、(b)は反射防止光学素子の斜視図、(c)は(a)の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の断面を示す拡大部分説明図である。
実施例5の反射防止光学素子は、図9(a),(b)に示すように、固体撮像素子であるCCD51のカバーガラス52である光学素子上に紫外線硬化型樹脂54により微細凹凸周期構造53を形成して構成されている。この光学素子として用いたカバーガラス52の光入射面側は平面であり、R/D≒∞となる。
微細凹凸周期構造53は、図9(c)に示すように、凹凸ピッチ150nm、凹凸の高さ155nmの楔形形状を有し、凸部は円錐形状となっている。
実施例5の反射防止光学素子の具体的な製造は、次のようにして行った。
図9(a)に示すように、CCD51のカバーガラス52上に、紫外線硬化型樹脂54を所定量塗布し、図9(c)に示した微細凹凸周期構造とは逆の形状を有しているガラス型55をその紫外線硬化型樹脂54の上から押し付け、ガラス型55の上方から所定の紫外線照射手段を介して紫外線を照射して、紫外線硬化型樹脂54を硬化させた後、離型した。紫外線硬化型樹脂層全体の厚さは3μmであった。ガラス型55は、ガラス基材へリソグラフィー技術を応用してパターン形成し、原子線エッチングにより図9(c)の微細凹凸周期構造とは逆の形状を形成したものを用いた。また、紫外線硬化型樹脂54は、アクリレート系の屈折率1.50のものを用いた。また、カバーガラス52(屈折率nd≒1.52)と紫外線硬化型樹脂54との屈折率差が、0.1以下となるようにした。
実施例5の反射防止光学素子によれば、CCD51のカバーガラス表面の反射は大幅に低減され、可視域での反射率が1%未満であって、良好な結果が得られた。また、常温常圧下で作製処理を行うことができたため、CCD51にはまったくダメージを与えなかった。
以上説明したように、本発明の反射防止光学素子は特許請求の範囲に記載された発明の他に次のような特徴を有している。
(1)前記微細凹凸周期構造の凹凸が、略錐体形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5に記載の反射防止光学素子。
(2)前記微細凹凸周期構造における凹凸の周期と凹凸の高さとの比が、0.2〜4であることを特徴とする請求項1〜5に記載の反射防止光学素子。
(3)前記微細凹凸周期構造を構成する材料と光学素子を形成する材料との屈折率差が0.1以下であることを特徴とする請求項4、上記(1)、(2)のいずれかに記載の反射防止光学素子。
(4)前記微細凹凸周期構造を構成する材料と光学素子を形成する材料との屈折率差が0.05以下であることを特徴とする請求項1〜5、上記(1)、(2)のいずれかに記載の反射防止光学素子。
(5)前記微細凹凸周期構造を構成する材料と光学素子を形成する材料との屈折率差が0.03以下であることを特徴とする請求項1〜5、上記(1)、(2)のいずれかに記載の反射防止光学素子。
(6)画角が80〜150度の光学系であって、入射側第一面が微細凹凸周期構造を備えた光学面となるように上記(1)〜(5)のいずれかに記載の反射防止光学素子を備えたことを特徴とする光学系。
本発明の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の説明図である。 (a)〜(d)は本発明の反射光学素子における微細凹凸周期構造の凹凸形状の構成例をそれぞれ示す斜視図である。 本発明の反射防止光学素子に用いる光学素子の光学曲面の面頂から光学有効径位置までの光軸方向に沿う距離をDとし、該光学曲面の曲率半径をRとしたときの関係を示す説明図である。 実施例1にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の断面を示す模式図、(b)は(a)の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の断面を示す拡大部分説明図、(c)は実施例1にかかる反射防止光学素子の波長に対する反射率特性を示すグラフである。 実施例2にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の断面を示す模式図、(b)は(a)の反射防止光学素子に形成された微細凹凸周期構造の断面を示す拡大部分説明図である。 実施例2の反射防止光学素子の他の設計例にかかる図であり、(a)はこの設計例の反射防止光学素子に用いるレンズの断面図、(b)はこのレンズを用いた反射防止光学素子の波長に対する反射率特性を示すグラフである。 実施例3にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の断面を示す模式図、(b)は(a)の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の断面を示す拡大部分説明図、(c)は実施例3にかかる反射防止光学素子の波長に対する反射率特性を示すグラフである。 実施例4にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の断面を示すとともに接合界面を拡大して示す模式図、(b)は(a)の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の拡大部分断面図、(c)は(a)の反射防止光学素子を備えた撮像光学系の一構成例を示す断面図である。 図9は実施例5にかかる反射防止光学素子を示す図であり、(a)は反射防止光学素子の製造方法を示す説明図、(b)は反射防止光学素子の斜視図、(c)は(a)の反射防止光学素子における微細凹凸周期構造の断面を示す拡大部分説明図である。
符号の説明
11 プラスチックレンズ
11a 凸面
12,22,32,53 微細凹凸周期構造
21,21’,31,41,42 ガラスレンズ
21a,21a’ 凹面
23 複合光学レンズ
31a 平面(又は曲率半径が∞に近い面)
43 接着剤
51 CCD
52 カバーガラス
54 紫外線硬化型樹脂
55 ガラス型

Claims (6)

  1. 光学素子の少なくとも1つ以上の光学面に、可視光波長よりも短い周期の微細凹凸周期構造を備えてなることを特徴とする反射防止光学素子。
  2. 前記光学面は、曲率を有する光学曲面であって、光学曲面の面頂から光学有効径位置までの光軸方向に沿う距離をDとし、該光学曲面の曲率半径をRとしたとき、 |R|/D<5 の関係にある前記光学素子の光学曲面に、前記微細凹凸周期構造を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の反射防止光学素子。
  3. 前記反射防止光学素子が、少なくとも2層以上に積層された積層レンズであって、該積層レンズにおける少なくとも1つ以上の積層界面に、前記微細凹凸周期構造を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の反射防止光学素子。
  4. 前記微細凹凸周期構造を構成する材料と前記光学素子を構成する材料との屈折率差が0.1以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の反射防止光学素子。
  5. 前記光学素子は、撮像素子上に配置される光学素子であって、その入射面側に前記微細凹凸周期構造を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の反射防止光学素子。
  6. 画角が80〜150度の光学系であって、入射側第一面が微細凹凸周期構造を備えた光学面となるように請求項1〜5のいずれかに記載の反射防止光学素子を備えたことを特徴とする光学系。
JP2003397777A 2003-11-27 2003-11-27 反射防止光学素子及びこれを用いた光学系 Pending JP2005157119A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003397777A JP2005157119A (ja) 2003-11-27 2003-11-27 反射防止光学素子及びこれを用いた光学系

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003397777A JP2005157119A (ja) 2003-11-27 2003-11-27 反射防止光学素子及びこれを用いた光学系

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005157119A true JP2005157119A (ja) 2005-06-16

Family

ID=34722836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003397777A Pending JP2005157119A (ja) 2003-11-27 2003-11-27 反射防止光学素子及びこれを用いた光学系

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005157119A (ja)

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041314A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Pentax Corp 対物レンズ及びその成形型、並びに対物レンズの製造方法
JP2008164402A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Seiko Epson Corp 時計用文字板および時計
WO2008102882A1 (ja) * 2007-02-23 2008-08-28 Nippon Sheet Glass Company, Limited 反射防止構造体
WO2008156009A1 (ja) * 2007-06-19 2008-12-24 Alps Electric Co., Ltd. 光学素子及びその製造方法
JP2009128844A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Canon Inc 光学系及びそれを有する光学機器
JP2009186227A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Seiko Epson Corp 透光性部材、時計、および透光性部材の製造方法
JP2009230045A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止積層体
JP2009282093A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Konica Minolta Business Technologies Inc 表示部材
JP2010054827A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Canon Inc 光学素子及び該光学素子の製造方法
JP2010066704A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Canon Inc 光学素子、光学系及び光学機器
JP2010066680A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Canon Inc 光学素子及びそれを有する光学系
JP2010072053A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Canon Inc レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器
JP2010078803A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Canon Inc 光学素子及びそれを有する光学系
JP2010266577A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Canon Inc 光学系及びそれを有する光学機器
JP2010271374A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Canon Inc 光学系及びそれを有する光学機器
JP2010271533A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Canon Inc 光学素子及びそれを有する光学系
JP2011002759A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Dnp Fine Chemicals Co Ltd 反射防止膜
JP2011107195A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Olympus Corp 光学素子および光学素子の製造方法ならびに微細凹凸構造および成形型
JP2011150186A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Ricoh Optical Industries Co Ltd 反射防止光学素子およびレーザ光源装置
JP4803836B2 (ja) * 2005-08-08 2011-10-26 パナソニック株式会社 撮像光学系
CN102681044A (zh) * 2011-03-11 2012-09-19 株式会社腾龙 防反射光学元件和防反射光学元件的制造方法
US8279526B2 (en) 2007-09-12 2012-10-02 Canon Kabushiki Kaisha Optical system and image pickup apparatus having same
US8325267B2 (en) 2008-09-16 2012-12-04 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus comprising an image pickup optical system including an optical element having optical incident and optical emergent surfaces and a fine textured structure having a mean pitch shorter than a wavelength of visible light, and an image pickup unit configured to receive an image formed by the image pickup optical system, and meeting a specified diameter condition
CN103048705A (zh) * 2011-10-12 2013-04-17 株式会社腾龙 防反射膜以及防反射膜的制造方法
CN103336328A (zh) * 2013-07-12 2013-10-02 南昌欧菲光学技术有限公司 偏光片组件及显示设备
WO2014007401A1 (en) 2012-07-04 2014-01-09 Canon Kabushiki Kaisha Fine structure, optical member, antireflection film, water-repellent film, substrate for mass spectrometry, phase plate, process for producing fine structure, and process for producing antireflection film
US20140092480A1 (en) * 2007-10-01 2014-04-03 Soken Chemical & Engineering Co., Ltd. Anti-reflection sheet, display element and display device
JP2014092323A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Narumi China Corp 調理器用ガラストッププレート
JP2015038978A (ja) * 2013-07-17 2015-02-26 日本電気硝子株式会社 波長変換部材
US9250362B2 (en) 2011-04-26 2016-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Optical system, barrel, and optical instrument using
KR20160104348A (ko) * 2015-02-26 2016-09-05 엘지이노텍 주식회사 광학 장치
CN107295232A (zh) * 2017-07-31 2017-10-24 广东欧珀移动通信有限公司 摄像头模组及电子设备
FR3064371A1 (fr) * 2017-03-24 2018-09-28 Valeo Vision Dispositif optique integrant des structures optiques correctives
CN110320626A (zh) * 2018-03-30 2019-10-11 日本电产三协(东莞)工机有限公司 接合透镜

Cited By (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041314A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Pentax Corp 対物レンズ及びその成形型、並びに対物レンズの製造方法
JP4803836B2 (ja) * 2005-08-08 2011-10-26 パナソニック株式会社 撮像光学系
JP2008164402A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Seiko Epson Corp 時計用文字板および時計
WO2008102882A1 (ja) * 2007-02-23 2008-08-28 Nippon Sheet Glass Company, Limited 反射防止構造体
WO2008156009A1 (ja) * 2007-06-19 2008-12-24 Alps Electric Co., Ltd. 光学素子及びその製造方法
CN102360092A (zh) * 2007-06-19 2012-02-22 阿尔卑斯电气株式会社 光学元件及其制造方法
JPWO2008156009A1 (ja) * 2007-06-19 2010-08-26 アルプス電気株式会社 光学素子及びその製造方法
JP5162585B2 (ja) * 2007-06-19 2013-03-13 アルプス電気株式会社 光学素子及びその製造方法
US8279526B2 (en) 2007-09-12 2012-10-02 Canon Kabushiki Kaisha Optical system and image pickup apparatus having same
US20140092480A1 (en) * 2007-10-01 2014-04-03 Soken Chemical & Engineering Co., Ltd. Anti-reflection sheet, display element and display device
US9753189B2 (en) * 2007-10-01 2017-09-05 Soken Chemical & Engineering Co., Ltd. Anti-reflection sheet with a resin layer including a plurality of fine projections, display element and display device including the sheet
JP2009128844A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Canon Inc 光学系及びそれを有する光学機器
US7626772B2 (en) 2007-11-28 2009-12-01 Canon Kabushiki Kaisha Optical system and optical apparatus having the same
JP2009186227A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Seiko Epson Corp 透光性部材、時計、および透光性部材の製造方法
JP2009230045A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止積層体
JP2009282093A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Konica Minolta Business Technologies Inc 表示部材
JP2010054827A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Canon Inc 光学素子及び該光学素子の製造方法
JP2010066680A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Canon Inc 光学素子及びそれを有する光学系
JP2010066704A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Canon Inc 光学素子、光学系及び光学機器
US8325267B2 (en) 2008-09-16 2012-12-04 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus comprising an image pickup optical system including an optical element having optical incident and optical emergent surfaces and a fine textured structure having a mean pitch shorter than a wavelength of visible light, and an image pickup unit configured to receive an image formed by the image pickup optical system, and meeting a specified diameter condition
JP2010072053A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Canon Inc レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器
JP2010078803A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Canon Inc 光学素子及びそれを有する光学系
JP2010266577A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Canon Inc 光学系及びそれを有する光学機器
US8717684B2 (en) 2009-05-13 2014-05-06 Canon Kabushiki Kaisha Optical system and optical equipment including the same
JP2010271374A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Canon Inc 光学系及びそれを有する光学機器
JP2010271533A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Canon Inc 光学素子及びそれを有する光学系
JP2011002759A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Dnp Fine Chemicals Co Ltd 反射防止膜
JP2011107195A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Olympus Corp 光学素子および光学素子の製造方法ならびに微細凹凸構造および成形型
JP2011150186A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Ricoh Optical Industries Co Ltd 反射防止光学素子およびレーザ光源装置
CN102681044A (zh) * 2011-03-11 2012-09-19 株式会社腾龙 防反射光学元件和防反射光学元件的制造方法
US9250362B2 (en) 2011-04-26 2016-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Optical system, barrel, and optical instrument using
CN103048705B (zh) * 2011-10-12 2015-05-13 株式会社腾龙 防反射膜以及防反射膜的制造方法
CN103048705A (zh) * 2011-10-12 2013-04-17 株式会社腾龙 防反射膜以及防反射膜的制造方法
US9709704B2 (en) 2011-10-12 2017-07-18 Tamron Co., Ltd. Anti-reflection film and method for manufacturing anti-reflection film
WO2014007401A1 (en) 2012-07-04 2014-01-09 Canon Kabushiki Kaisha Fine structure, optical member, antireflection film, water-repellent film, substrate for mass spectrometry, phase plate, process for producing fine structure, and process for producing antireflection film
US10473823B2 (en) 2012-07-04 2019-11-12 Canon Kabushiki Kaisha Fine structure, optical member, antireflection film, water-repellent film, substrate for mass spectrometry, phase plate, process for producing fine structure, and process for producing antireflection film
JP2014092323A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Narumi China Corp 調理器用ガラストッププレート
CN103336328A (zh) * 2013-07-12 2013-10-02 南昌欧菲光学技术有限公司 偏光片组件及显示设备
JP2015038978A (ja) * 2013-07-17 2015-02-26 日本電気硝子株式会社 波長変換部材
KR20160104348A (ko) * 2015-02-26 2016-09-05 엘지이노텍 주식회사 광학 장치
KR102470225B1 (ko) 2015-02-26 2022-11-23 엘지이노텍 주식회사 광학 장치
FR3064371A1 (fr) * 2017-03-24 2018-09-28 Valeo Vision Dispositif optique integrant des structures optiques correctives
CN107295232A (zh) * 2017-07-31 2017-10-24 广东欧珀移动通信有限公司 摄像头模组及电子设备
CN110320626A (zh) * 2018-03-30 2019-10-11 日本电产三协(东莞)工机有限公司 接合透镜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005157119A (ja) 反射防止光学素子及びこれを用いた光学系
US7545583B2 (en) Optical lens having antireflective structure
EP2190025B1 (en) Imaging assembly
KR101020634B1 (ko) 기능성 나노패턴을 갖는 렌즈의 제조방법
JP4988282B2 (ja) 光学フィルタ
JP2015068853A (ja) 積層体、撮像素子パッケージ、撮像装置および電子機器
WO2016035245A1 (ja) 積層体、ならびに撮像素子パッケージ、撮像装置および電子機器
JP2007322572A (ja) 反射防止光学素子
JP6783829B2 (ja) 回折光学素子およびそれを用いた光学機器
US20030112515A1 (en) Diffractive optical element and method for producing the same
WO2023155611A1 (zh) 一种远红外超透镜及其加工方法
JP4714627B2 (ja) 表面に微細な凹凸構造を有する構造体の製造方法
WO2013038912A1 (ja) 微細構造形成用型および光学素子の製造方法
JP2015038579A (ja) 光学素子、光学系、撮像装置、光学機器、ならびに原盤およびその製造方法
US8154794B2 (en) Imaging lens and method of manufacturing the same
JP2009128539A (ja) 反射防止構造体の製造方法
JP4280567B2 (ja) 偏光光学素子とその製造方法
JP2009128541A (ja) 反射防止構造体の製造方法
JP7106279B2 (ja) 回折光学素子及び光学機器
JP2009128540A (ja) 反射防止構造体の製造方法
JP2004361906A (ja) 透過型光学素子および光学装置
JP4820871B2 (ja) 反射防止構造体及びその製造方法
JP2023137485A (ja) 接合光学素子、光学系及び撮像装置
JP4814938B2 (ja) 反射防止構造体及びその製造方法
JP2014168868A (ja) 転写型および構造体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090918

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091104