JP7456309B2 - 基材付きレンズ - Google Patents

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Description

本開示は、光学素子に関する。
特許文献1に記載のプラスチックレンズは、レンズ有効部と、該レンズ有効部を取り囲む外周部とを有する。該外周部には、レンズ形状を測定する際の基準となるマーキングが形成される。該マーキングの中央がレンズの光軸位置と一致する。
特許第3221813号公報
レンズを基材の上に設けることがある。レンズが基材とは異なる材料で成形される場合、レンズと基材との熱膨張差に起因する応力がレンズに作用する。その応力は、レンズの表面形状が局所的に変化する位置に集中し、マーキングの近傍に集中する。
本開示の一態様は、レンズと基材との熱膨張差に起因する応力がマーキングの近傍に集中するのを抑制し、レンズの破壊を抑制する、技術を提供する。
本開示の一態様に係る基材付きレンズは、基材と、前記基材とは異なる材料で成形された、外端が円形のレンズと、を含む。前記基材は、ガラス基板を含む。前記レンズは、前記ガラス基板の平坦面に設けられる樹脂レンズであって、平面視円形のレンズ有効部と、前記レンズ有効部を取り囲むレンズ外縁部と、を有する。前記レンズ外縁部は、前記レンズの径方向内側から前記レンズの径方向外側に向けて、平坦部と段差部とをこの順番で有する。前記平坦部は、前記平坦部と前記段差部の境界から、前記レンズの径方向内側に向けて、厚みが一定である。前記段差部は、前記境界から、前記レンズの径方向外側に向けて、厚みが増加するか又は減少する。前記レンズ外縁部は、前記基材とは反対向きの表面に、前記レンズ有効部の光軸を測定するのに用いられるマーキングを含む。前記マーキングは、前記平坦部の表面である平坦面と、前記段差部の表面である曲面との前記境界に形成される。前記マーキングは、前記レンズの前記外端から、前記レンズの半径の2.8%以内に形成される。

本開示の一態様によれば、レンズと基材との熱膨張差に起因する応力がマーキングの近傍に集中するのを抑制でき、レンズの破壊を抑制できる。
図1は、第1実施形態に係る光学素子の断面図である。 図2は、第1実施形態に係る光学素子の平面図である。 図3は、図1の一部拡大図である。 図4は、第1実施形態に係るレンズの成形型の断面図である。 図5は、図4の成形型の変形例を示す断面図である。 図6は、第1実施形態に係る光学素子の応力解析結果を示す図である。 図7は、図6の一部拡大図である。 図8は、図7の一部を抜粋した図である。 図9は、レンズ端面の傾斜の一例を示す断面図である。 図10は、レンズ端面の傾斜の別の一例を示す断面図である。 図11は、第1実施形態に係る光学素子の別の応力解析結果を示す図である。 図12は、第2実施形態に係る光学素子の一部拡大図である。 図13は、第2実施形態に係るレンズの成形型の断面図である。 図14は、図13の成形型の製造に用いる金型の断面図である。 図15は、図14の金型の変形例を示す断面図である。 図16は、第2実施形態に係る光学素子の応力解析結果を示す図である。 図17は、第2実施形態に係る光学素子の別の応力解析の結果を示す図である。 図18は、R1及びR2の測定方法の一例を示す図である。 図19は、θの測定方法の一例を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。また、明細書中、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
(第1実施形態)
図1~図3を参照して、第1実施形態に係る光学素子1について説明する。光学素子1は、基材2と、レンズ3とを含む。基材2は、プリズムの機能を有してもよい。レンズ3は、光を集束又は発散させる。
基材2は、光学系で使用される光の波長帯の一部を透過すればよく、他の一部を反射するか吸収してもよい。つまり、基材2は、一部の波長帯の光を反射するか吸収する光学フィルタ機能を有してもよい。
基材2は、例えばガラス基板である。ガラス基板は、赤外線、可視光、及び紫外線のいずれか1つ、又は2つ以上に対して反射機能又は吸収機能を有してもよい。基材2は、本実施形態では単層構造であるが、複数構造であってもよい。
例えば、基材2は、ガラス基板の他に、更に樹脂膜又は金属膜を含んでもよい。金属膜は、例えば、メッキ法、スパッタリング法、又はCVD法等で形成される。また、樹脂膜は、例えば、スクリーン印刷、又はスピンコート法等で形成される。
基材2は、レンズ3が成形される成形面2aを有する。成形面2aに、樹脂組成物が塗布され、レンズ3が成形される。
成形面2aは、本実施形態では平坦面であるが、凹凸面であってもよく、凹部と凸部とを有してもよい。凹部と凸部を有する場合は、以下のような構成を含む。
成形面2aにおいて、凹部は、凸部を囲むように形成される。凸部の頂面に、樹脂組成物が塗布され、レンズ3が成形される。
成形面2aにおいて、凸部は、凹部を囲むように形成される。凹部の底面に、樹脂組成物が塗布され、レンズ3が形成される。
成形面2aにおいて、凹部が形成される。凹部の底面に、樹脂組成物が塗布され、レンズ3が形成される。
凹凸面は、凹部又は凸部を形成することにより得られる。凹部の形成方法としては、例えば、エンドミル等による切削加工、エッチング加工、又はレーザ加工等が挙げられる。一方、凸部の形成方法としては、例えばフォトリソグラフィ法、リフトオフ法、又はインプリント法等が挙げられる。
図2に示すように、平面視にて、基材2の形状は、矩形であるが、矩形には限定されず、例えば円形であってもよい。
レンズ3は、本実施形態では凸レンズであるが、凹レンズでもよい。また、レンズ3は、本実施形態では非球面レンズであるが、球面レンズでもよい。レンズ3は、基材2の成形面2aに成形される。
レンズ3は、図4に示す成形型8で樹脂組成物を成形して得られる。成形型8は、レンズ3の凹凸パターンを反転した凹凸パターンを有する。成形型8は、金型でもよいし、金型のレプリカでもよい。レプリカは、金型の凹凸パターンを偶数回転写することにより得られる。
レンズ3は、基材2の上で成形されてもよいし、基材2とは別の基材で成形された後、不図示の接合層を介して基材2と接合されてもよい。後者の場合、光学素子1は、基材2とレンズ3の他に、更に、不図示の接合層を含む。
接合層は、基材2とレンズ3とを接合する。接合層としては、例えばOCA(Optical Clear Adhesive)両面テープが用いられる。両面テープの代わりに、液状接着剤等が用いられてもよい。
レンズ3の樹脂組成物は、本実施形態では光硬化性樹脂である。光硬化性樹脂は、紫外線等の光の照射によって硬化する。光硬化性樹脂として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、又はアクリル樹脂等が用いられる。
なお、樹脂組成物は、光硬化性樹脂には限定されず、熱硬化性樹脂などであってもよい。熱硬化性樹脂は、加熱によって硬化する。熱硬化性樹脂として、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、又はフェノール樹脂等が用いられる。
光硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂とは異なり、室温でも硬化できるので、基材2との熱膨張差による寸法精度の低下を抑制できる。そのため光硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂に比べて、大面積の塗布が容易である。
一方、熱硬化性樹脂は、光硬化性樹脂に比べて、硬化後の耐熱性に優れており、硬化後の耐リフロー性に優れている。
樹脂組成物は、本実施形態では成形型8の表面に塗布されるが、基材2の表面に塗布されてもよい。樹脂組成物は、例えばディスペンサによって塗布される。ディスペンサは、樹脂組成物の塗布量を細かく調整できる。樹脂組成物の塗布量は、樹脂組成物の硬化時の収縮率と、硬化した樹脂組成物からなるレンズ3の体積とに応じて設定される。なお、樹脂組成物の塗布方法は、特に限定されない。
樹脂組成物は、基材2等の上で固化される。本明細書において、固化は、硬化を含む。樹脂組成物が光硬化性樹脂である場合、光硬化性樹脂の硬化は紫外線等の光の照射によって行われる。光は、基材2を介して樹脂組成物に照射されてもよいし、成形型8を介して樹脂組成物に照射されてもよく、基材2と成形型8の両方を介して樹脂組成物に照射されてもよい。
一方、樹脂組成物が熱硬化性樹脂である場合、熱硬化性樹脂の硬化は加熱によって行われる。ヒータは、基材2を介して樹脂組成物を加熱してもよいし、成形型8を介して樹脂組成物を加熱してもよく、基材2と成形型8の両方を介して樹脂組成物を加熱してもよい。
レンズ3は、レンズ有効部4と、レンズ外縁部5とを有する。レンズ有効部4は、レンズを含む光学系の像面に位置するセンサーに到達する光の通る部分のことである。レンズ有効部4は、平面視円形である。レンズ外縁部5は、レンズ有効部4を取り囲む。レンズ3の外端3aは、円形である。
ところで、成形型8で樹脂組成物を成形する際に、樹脂組成物が放射状に流動する。流動が周方向に不均等であると、平面視にてレンズ有効部4の光軸Aとレンズ3の外端3aの中心とがずれる。そのため、光軸Aを測定する際の基準として、レンズ3の外端3aを使用すると、光軸Aの測定精度が低下してしまう。
そこで、レンズ外縁部5は、基材2とは反対向きの表面5aに、マーキング6を含む。マーキング6は、レンズ3の成形時に形成され、レンズ有効部4の光軸Aを測定する際の基準として使用される。平面視にて、マーキング6は円状又は円弧状(図2では円状)に形成される。マーキング6とレンズ有効部4との相対位置は、成形型8の加工パターンで決まり、樹脂組成物の流動によってずれることはない。そのため、レンズ有効部4の光軸Aとマーキング6の中心は精度よく一致する。
図3に示すように、レンズ外縁部5は、例えば、平坦部51と、段差部52とを有する。平坦部51は、マーキング6からレンズ3の径方向内側に向けて、厚みがほぼ一定である。一方、段差部52は、マーキング6からレンズ3の径方向外側に向けて、厚みが変化する。
本実施形態の段差部52は、マーキング6からレンズ3の径方向外側に向けて、厚みが増加する。その増加速度は、マーキング6からレンズ3の径方向外側に向かうほど小さくなる。段差部52の表面52aは、断面円弧状の曲面であり、図3中、上に凸の曲面である。
図3に示すように、マーキング6を境に、レンズ外縁部5の表面形状が局所的に変化する。それゆえ、マーキング6を境に、光の反射方向が変化する。その結果、マーキング6を境に輝度が不連続に変化する光学顕微鏡像(図18参照)が得られる。図18において、輝度をグレースケールで表す。白色は輝度が高いことを、黒色は輝度が低いことを表す。
レンズ外縁部5の光学顕微鏡像は、例えば株式会社ニコン製CNC画像測定システムNexivによって取得する。取得した光学顕微鏡像において、不連続に輝度が変化する位置がマーキング6の位置である。不連続に輝度が変化する位置が複数ある場合、レンズの中心部に最も近いもの(つまり平面視で最も内側のもの)を選択する。マーキング6の位置は、レンズ3の周方向に30°ピッチで測定される。平面視にて円状又は円弧状(図2では円状)のマーキング6の中心が、レンズ有効部4の光軸Aである。
本明細書における、輝度が不連続に変化する、および、輝度が連続的に変化する、ことを説明する(図18参照)。輝度が不連続に変化するとは、白と黒(明と暗)のコントラストが明確に変化することを示す。これに対し、輝度が連続的に変化するとは、白と黒(明と暗)のコントラストがはっきりせず、グラデーションのように変化することを示す。
ところで、レンズ3は、基材2とは異なる材料で成形される。例えば、レンズ3の材料は樹脂であり、基材2の材料はガラスである。それゆえ、レンズ3と基材2との熱膨張差に起因する応力がレンズ3に作用する。その応力は、レンズ3の表面形状が局所的に変化する位置に集中し、マーキング6の近傍に集中する。
本発明者は、応力解析等によって、光学素子1の温度が-40℃と85℃との間で繰り返し変化する際に、マーキング6の近傍にて生じる応力を調べた。その結果、応力は、主に、後述のR2/R1及び後述のθで決まることを見出した。なお、θは、後述するようにHに依存する。
R1は、レンズ3の半径である。R1は、図18に示すように、レンズ3の周方向に30°ピッチでレンズ3の外端3aの位置を12か所で測定し、レンズ3の半径を6か所で測定し、その測定値の平均値として求める。
R2は、レンズ3の外端3aからマーキング6までの距離である。R2は、図18に示すように、レンズ3の周方向に30°ピッチで12か所で測定し、その測定値の平均値として求める。
R2/R1は、R1に対するR2の割合(単位%)である。
θは、マーキング6のテーパ角度であり、例えば平坦部51の表面51aと段差部52の表面52aとのなす角である。図3に示すように、マーキング6からレンズ3の径方向外側に向けて段差部52の厚みが増加する場合、その増加が急激であるほどθは小さい。θは、90°よりも大きく180°よりも小さい。θは、図19に示すように、レンズ3の切断面の画像をSEM(Scanning Electron Microscope)によって取得し、SEM画像において、平坦部51の表面51aと段差部52の表面52aとのなす角として求める。ここで、平坦部51の表面51aは、基材2の成形面2aに対して平行に引かれる。また、段差部52の表面52aは、その曲面の接線で代表される。曲面と接線の接点は、マーキング6から5μm以内で、且つθが最も小さくなるように設定される。
Hは、図3に示すように段差部52の厚みの最大値と最小値の差である。Hは、r等に依存する。rは、段差部52の表面52aである曲面の半径である。rは、図4及び図5に示すように、成形型8である金型を旋削加工するバイトの先端径で決まり、バイトの先端径より小さくは出来ない。rが同一である場合、Hが大きいほど、θが小さくなる。
一般的に、材料の引張強度は、その圧縮強度よりも低い。そのため、材料の破壊は、引張応力によって生じる。
基材2の材料はガラスであり、レンズ3の材料は樹脂であり、レンズ3の線膨張係数が基材2の線膨張係数よりも大きい。基材2とレンズ3の線膨張係数差は、例えば50ppm/℃~100ppm/℃である。それゆえ、光学素子1の温度が最低温度である-40℃になる際に、最大の引張応力がレンズ3に作用する。
表1及び表2に、第1実施形態に係る光学素子1の応力解析結果を示す。応力解析ソフトとしては、Dassault Systemes SolidWorks Corporation製のSolidworks Simulationを使用した。なお、応力解析では、解析モデルの単純化のため、レンズ有効部4の光軸Aと、レンズ3の外端3aの中心とは、一致するとした。以下の説明において、同様である。
Figure 0007456309000001
Figure 0007456309000002
表1及び表2では、「R1(mm)=R2(mm)+2.6465(mm)」の関係式が成立するように、R1とR2を変動した。また、表1及び表2では、rは0.05mmであった。
表3に、応力解析の結果の別の一例を示す。
Figure 0007456309000003
表3では、表1及び表2とは異なり、「R1(mm)=R2(mm)+2.6565(mm)」の関係式が成立するように、R1とR2を変動した。なお、表3では、表1及び表2と同様に、rは0.05mmであった。
表1~表3に示す応力解析の結果を、図6に示す。また、図6の一部拡大図を、図7に示す。更に、図7の一部を抜粋した図を、図8に示す。
図8から明らかなように、R1とR2の関係式が異なる場合であっても、θが同一であって、且つR2/R1が同一であれば、最大引張応力は略同一である。従って、最大引張応力を管理するには、R1とR2は、R2/R1で管理すれば良いことが分かる。
また、図6及び図7から明らかなように、R2/R1が小さいほど、最大引張応力が小さくなる傾向がみられた。R2/R1が小さいほど、マーキング6がレンズ3の外端3aに近く、マーキング6の外側に存在する樹脂の体積が小さいためと推定される。
マーキング6を境に外側の樹脂と内側の樹脂とが互いに引っ張り合うことにより、マーキング6の近傍に引張応力が生じる。但し、外側の樹脂の体積が小さ過ぎると、外側の樹脂と内側の樹脂とが互いに引っ張り合うことができず、引張応力が小さくなると考えられる。
そこで、マーキング6は、好ましくは、レンズ3の外端3aから、レンズ3の半径R1の2.8%以内に形成される。つまり、R2/R1は、好ましくは2.8%以下である。R2/R1が2.8%以下であれば、図6及び図7から明らかなように、θに関係なく、最大引張応力が50MPa以下になる。
本発明者は、熱サイクル試験によってレンズ3の破壊確率を調べると共に、応力解析によってレンズ3の最大引張応力を調べた。その結果、レンズ3の最大引張応力が50MPaを超えると、レンズ3の破壊確率が著しく上昇してしまうことを見出した。
R2/R1が2.8%以下であれば、θに関係なく、最大引張応力が50MPa以下になるので、レンズ3の破壊を抑制できる。R2/R1は、より好ましくは2.5%以下、更に好ましくは2.0%以下、特に好ましくは1.5%以下である。
また、R2/R1は、好ましくは0.35%以上である。R2/R1が0.35%以上であれば、レンズ有効部4の光軸Aと、レンズ3の外端3aの中心とがずれても、レンズ外縁部5にマーキング6を形成できる。
また、図6及び図7から明らかなように、θが大きいほど、最大引張応力が小さくなる傾向がみられた。θが大きいほど、レンズ外縁部5の表面形状の変化が緩やかなためと推定される。
θは、好ましくは135°以上である。θが135°以上であれば、図6及び図7から明らかなように、R2/R1に関係なく、最大引張応力が50MPa以下になるので、レンズ3の破壊を抑制できる。θは、より好ましくは150°以上、更に好ましくは160°以上である。
また、θは、好ましくは170°以下である。θが170°以下であれば、マーキング6を境に輝度が不連続に変化する光学顕微鏡像が得られ、マーキング6の位置からレンズ有効部4の光軸Aを求めることができる。
表1~表3に示す応力解析では、図3に示すようにレンズ3の端面3bと基材2の成形面2aとのなす角αは90°である。但し、αは、図9に示すように90°よりも大きくてもよいし、図10に示すように90°よりも小さくてもよい。いずれにしろ、レンズ3の外端3aは、R1が最大になるように、端面3bに設定される。
表4に、αを変動することで、R2/R1を変動した以外、同じ条件で実施した応力解析の結果を示す。
Figure 0007456309000004
表4では、図9及び図10中、端面3bの上端を固定し、端面3bの下端を左右にスライドすることで、αを変動した。αが90°の場合、「R1(mm)=R2(mm)+2.6465(mm)」の関係式が成立する。また、表4では、Hは0.005mm、θは154°、rは0.05mmであった。
表4の解析結果を、図11に示す。図11には、表1の「H=0.005mm、θ=154°」の解析結果も併せて示す。表1では、上記の通り、αを90°に固定した状態で、「R1(mm)=R2(mm)+2.6465(mm)」の関係式が成立するように、R1とR2を変動した。
図11の実線と破線とが略一致することから、αを変動しても、αを固定しても、R1/R2、H、及びθが同一であれば、最大引張応力が略同一になることが分かる。従って、最大引張応力を管理すべく、R2/R1を管理するには、レンズ3の外端3aは、R1が最大になるように端面3bに設定すれば良いことが分かる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、図3に示すように、段差部52は、マーキング6からレンズ3の径方向外側に向けて、厚みが増加する。その増加速度は、マーキング6からレンズ3の径方向外側に向かうほど小さくなる。段差部52の表面52aは、断面円弧状の曲面であり、図3中、上に凸の曲面である。
一方、本実施形態では、図12に示すように、段差部52は、マーキング6からレンズ3の径方向外側に向けて、厚みが減少してもよい。その減少速度は、マーキング6からレンズ3の径方向外側に向かうほど小さくなる。段差部52の表面52aは、断面円弧状の曲面であり、図12中、下に凸の曲面である。
以下、図12等を参照して、第2実施形態に係る光学素子1について説明する。本実施形態の光学素子1も、基材2とレンズ3とを含む。レンズ3は、図13に示す成形型8で樹脂組成物を成形して得られる。成形型8は、レンズ3の凹凸パターンを反転した凹凸パターンを有する。成形型8は、図14に示す金型9の凹凸パターンを奇数回転写したものである。以下、上記第1実施形態と、本実施形態との相違点について主に説明する。
本実施形態においても、マーキング6を境に、レンズ外縁部5の表面形状が局所的に変化する。それゆえ、マーキング6を境に、光の反射方向が変化する。その結果、マーキング6を境に輝度が不連続に変化する光学顕微鏡像が得られる。その光学顕微鏡像は、図18と同様であるので、図示を省略する。平面視にて円状又は円弧状(図2では円状)のマーキング6の中心が、レンズ有効部4の光軸Aである。
本発明者は、応力解析等によって、光学素子1の温度が-40℃と85℃との間で繰り返し変化する際に、マーキング6の近傍にて生じる応力を調べた。その結果、本実施形態においても、応力は、主に、後述のR2/R1及び後述のθで決まることを見出した。なお、θは、後述するようにHに依存する。
R1は、レンズ3の半径である。R1の測定方法は、同様であるので、説明を省略する。また、R2は、レンズ3の外端3aからマーキング6までの距離である。R2の測定方法も同様であるので、説明を省略する。R2/R1は、R1に対するR2の割合(単位%)である。
θは、マーキング6のテーパ角度であり、例えば平坦部51の表面と段差部52の表面とのなす角である。図12に示すように、マーキング6からレンズ3の径方向外側に向けて段差部52の厚みが減少する場合、その減少が急激であるほどθは大きい。θは、180°よりも大きく270°以下である。θが180°よりも大きく270°以下の場合のθの測定方法は、θが90°よりも大きく180°よりも小さい場合と同様であるが、θは最も大きくなるように設定される。
Hは、段差部52の厚みの最大値と最小値の差である。Hは、r等に依存する。rは、段差部52の表面52aである曲面の半径である。rは、図14及び図15に示すように、金型9を旋削加工するバイトの先端径より小さくは出来ない。θが同一である場合、rが大きいほど、Hが大きくなる。また、rが同一である場合、Hが大きいほど、θが大きくなる。
表5に、第2実施形態に係る光学素子1の応力解析結果を示す。
Figure 0007456309000005
表5では、rを0.05mmに固定し、Hを変動することで、θを変動した。また、表5では、θ毎に、R2/R1を変動した。表5に示す応力解析の結果を、図16に示す。
図16から明らかなように、R2/R1が小さいほど、最大引張応力が小さくなる傾向がみられた。R2/R1が小さいほど、マーキング6がレンズ3の外端3aに近く、マーキング6の外側に存在する樹脂の体積が小さいためと推定される。
マーキング6は、好ましくは、レンズ3の外端3aから、レンズ3の半径R1の3.5%以内に形成される。つまり、R2/R1は、好ましくは3.5%以下である。R2/R1が3.5%以下であれば、図16から明らかなように、θに関係なく、最大引張応力が50MPa以下になるので、レンズ3の破壊を抑制できる。R2/R1は、より好ましくは2.8%以下、更に好ましくは2.5%以下、特に好ましくは1.5%以下である。
また、R2/R1は、好ましくは0.35%以上である。R2/R1が0.35%以上であれば、レンズ有効部4の光軸Aと、レンズ3の外端3aの中心とがずれても、レンズ外縁部5にマーキング6を形成できる。
また、図16から明らかなように、θが小さいほど、最大引張応力が小さくなる傾向がみられた。θが小さいほど、レンズ外縁部5の表面形状の変化が緩やかなためと推定される。
θが180°より大きく270°以下の場合、図16から明らかなように、R2/R1に関係なく、最大引張応力が50MPa以下になるので、レンズ3の破壊を抑制できる。θは、好ましくは250°以下、より好ましくは240°以下、更に好ましくは220°以下である。
また、θは、好ましくは190°以上である。θが190°以上であれば、マーキング6を境に輝度が不連続に変化する光学顕微鏡像が得られ、マーキング6の位置からレンズ有効部4の光軸Aを求めることができる。
また、図16から明らかなように、本実施形態によれば、上記第1実施形態に比べて、最大引張応力が小さくなる傾向がみられた。つまり、図12に示す段差部52の形状によれば、図3に示す段差部52の形状に比べて、最大引張応力が小さくなる傾向がみられた。
なお、本実施形態と上記第1実施形態とでは、最大引張応力の発生する位置が異なっていた。上記第1実施形態の場合、最大引張応力は、平坦部51と段差部52の境界、つまり、マーキング6に発生する。一方、本実施形態の場合、最大引張応力は、段差部52の比較的厚みの薄い部分に発生する。
表6に、第2実施形態に係る光学素子1の別の応力解析結果を示す。
Figure 0007456309000006
表6では、θを206°に固定し、rを0.10mmと0.05mmに設定した。また、表6では、r毎に、R2/R1を変動した。表6に示す応力解析の結果を、図17に示す。
図17から明らかなように、rが異なっても、θとR2/R1が同一であれば、最大引張応力が略同一になることが分かる。
(参考実施形態)
上記実施形態では、外端が円形のレンズの例について説明した。本発明に係る一態様は上記に限定されず、外端が矩形のレンズの例でも、同様な効果を奏する。
以下の説明では、上記実施の形態と重複する部分の説明は省略する。
光学素子は、基材とレンズとを含む。基材は、上記実施形態に準じる。
本参考形態では、レンズの外端が平面視矩形であり、レンズ有効部が平面視矩形である。レンズ外縁部は、レンズ有効部を取り囲む。本明細書において、「矩形」とは正方形、長方形、四隅が丸まった正方形又は矩形を含む。本参考形態のレンズは、平面視の形状以外は、上記実施形態のレンズに準じる。
レンズおよびレンズ有効部が平面視矩形状の場合であっても、平面視円形の場合と同様に、成形する際に樹脂組成物が流動しうる。流動方向が4辺に対して不均等であると、レンズ有効部の光軸とレンズの外端の中心がずれる問題が生じる。
そこで、本形態においても、レンズ外縁部は、基材とは反対向きの表面に、マーキングを含む。平面視にて、マーキングは、レンズ有効部の矩形と同心矩形状である。
レンズ外端が矩形の場合、レンズ外端は互いに平行な2辺を2組含む。1組の2辺間の距離の半分をR1とする。また、1組の2辺のそれぞれからマーキングまでの距離を測定し、その平均をR2とする。レンズ外端は互いに平行な2辺を2組含むので、R1、R2も2組できるが、R2/R1の小さい方を採用する。なお、レンズ外端の四隅が丸まっている場合、丸まっている部分を除き、直線状の部分で、R1、R2を測定する。
レンズの外端とレンズ有効部が平面視矩形の場合も、平面視円形の場合と同様に、R2/R1が好ましくは3.5%以下、より好ましくは2.8%以下、更に好ましくは2.5%以下、特に好ましくは2.0%以下、更に特に好ましくは1.5%以下である。また、R2/R1は、好ましくは0.35%以上である。R2/R1が上記範囲内に収まるように、マーキングが形成される。
レンズの外端とレンズ有効部が平面視矩形の場合も、断面視は図3と同様になる。したがって、レンズの外端とレンズ有効部が平面視矩形の場合も、マーキングのテーパ角度θは135°以上170°以下、または、190°以上270°以下が好ましい。
以上、本開示に係る光学素子について説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
1 光学素子
2 基材
3 レンズ
4 レンズ有効部
5 レンズ外縁部
6 マーキング

Claims (5)

  1. 基材と、前記基材とは異なる材料で成形された、外端が円形のレンズと、を含む、基材付きレンズであって、
    前記基材は、ガラス基板を含み、
    前記レンズは、前記ガラス基板の平坦面に設けられる樹脂レンズであって、平面視円形のレンズ有効部と、前記レンズ有効部を取り囲むレンズ外縁部と、を有し、
    前記レンズ外縁部は、前記レンズの径方向内側から前記レンズの径方向外側に向けて、平坦部と段差部とをこの順番で有し、
    前記平坦部は、前記平坦部と前記段差部の境界から、前記レンズの径方向内側に向けて、厚みが一定であり、
    前記段差部は、前記境界から、前記レンズの径方向外側に向けて、厚みが増加するか又は減少し、
    前記レンズ外縁部は、前記基材とは反対向きの表面に、前記レンズ有効部の光軸を測定するのに用いられるマーキングを含み、
    前記マーキングは、前記平坦部の表面である平坦面と、前記段差部の表面である曲面との前記境界に形成され、
    前記マーキングは、前記レンズの前記外端から、前記レンズの半径の2.8%以内に形成される、基材付きレンズ。
  2. 前記マーキングは、前記レンズの前記外端から、前記レンズの半径の2.5%以内に形成される、請求項1に記載の基材付きレンズ。
  3. 前記マーキングは、前記レンズの前記外端から、前記レンズの半径の1.5%以内に形成される、請求項2に記載の基材付きレンズ。
  4. 前記マーキングのテーパ角度は、前記平坦部の表面と前記段差部の表面のなす角であって、135°以上170°以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の基材付きレンズ。
  5. 前記マーキングのテーパ角度は、前記平坦部の表面と前記段差部の表面のなす角であって、190°以上270°以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の基材付きレンズ。
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