JP7704601B2 - タイヤ用短繊維補強ゴム組成物とその製造方法 - Google Patents
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Description
℃以上の繊維成形性ポリマーであり、海成分がゴムと相溶性のあるポリマーである海島複合繊維を、長さ5mm以下に切断し未加硫ゴム中に0.1~20質量部添加し、混練りすることによって、島成分の断面直径が100~900nmのナノファイバーとして分散させることを特徴とする。
さらには、島成分がポリエステル系ポリマーまたはポリアミド系ポリマーであることや、海成分がポリオレフィン系のポリマーであることが好ましい。
剤、例えば、オイル、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、硫黄、加硫促進剤等を適宜配合することができる。
さらにゴム組成物中の極細短繊維は、シート状に成形した際に、極細短繊維が一方向に配列していることが好ましい。
引張応力がこれらの数値を満足することによって、特に空気入りタイヤ用としてのゴム組成物の剛性が高く、タイヤの軽量化がより容易となる。
[100℃のG”/G’]-[40℃のG”/G’]<0.02 (1)
さらにはG”/G’(tanδ)が、100℃において0.05~0.08の範囲であることや、上記式(1)の値が-0.01~0.01であることが好ましい。
このような本発明のタイヤ用短繊維補強ゴム組成物は、剛性が高く、耐摩耗性に優れ、タイヤに用いた際にも転がり抵抗が低減し、低燃費化を図ることが可能となった。
はその直径がナノメートル径で比表面積が大きく、凝集を起こしやすいため、海島複合繊維の状態にて混練りして均一に分散することが必要である。このような製造方法により、特に空気入りタイヤ用の短繊維補強ゴム組成物として、剛性が高く、耐摩耗性に優れ、低燃費性が改善された補強効果や耐摩耗効果により優れたものになる。
島成分の繊維成形性ポリマーとしては先に述べたタイヤ用短繊維補強ゴム組成物に用いる極細短繊維を用いることができ、より具体的には例えば、ポリエステル系ポリマー、ポリアミド系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマーなどがあげられる。特にはポリエステル系ポリマーまたはポリアミド系ポリマーが好ましい。これらの樹脂成分は単一もしくは混合されて用いることもできる。
そしてその島成分となるポリマーの融点としては160℃以上、さらには200~400℃の範囲であることが好ましい。160℃未満以下であると、成形時に島成分が軟化あるいは溶解し、強化繊維の強度が低下し、また成型品内部への均一な分散が難しく、マトリックスとなる成分の適用の範囲が狭くなる。
このような海島複合繊維の海成分としては、特にはポリオレフィン系のポリマーであることが好ましい。
い。また、界面剥離を抑制するための相溶化剤や溶融粘度調整のための減粘剤、または第3成分の樹脂が目的に応じて含まれていてもよい。
空気入りタイヤ用ゴム補強用短繊維のカット方法は特に規定されるものではなく、ギロチン式カットでも、ロータリー式カット、粉砕カットでも良い。好ましくは繊維長分布が狭く、生産性のよい、ギロチン式カット、ロータリー式カットが好ましい。
未加硫ゴムとしては、上記のタイヤ用短繊維補強ゴム組成物に用いるゴムマトリックスを用いることができる。
得られた短繊維補強ゴム組成物をミキシングロールにて厚さ0.4mmに調整し、ミキシングロールの引き出し方向に繊維が配列している未加硫ゴムシートとする。その後方向をそろえて重ねあわせ、150℃×30分のプレス加硫を行い、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得る。さらに繊維軸の列理方向および反列理方向での引っ張り測定用のサンプルを、JIS K6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-引張特性の求め方」に記載の方法で作製し、ダンベル3号型にて切り出し、強伸度測定用の引張試験試料とする。
得られた短繊維補強ゴム組成物をプレス架橋し、断面積42mm2、長さ10mmのブロックを切り出して試料とした。オリエンテック株式会社製のピンオンディスク型摩擦摩耗試験機を用い、荷重2kg、周速100rpm条件下、ディスク形状のステンレス板上を回転させたときの摩擦係数を測定した。
上記の摩擦摩耗試験と同様に、ただし形状を幅5mm、厚さ2mm、長さ20mmのブロックのサンプルを作成する。これを圧縮測定用チャックに挟み、オリエンテック株式会社製粘弾性測定装置を用い、荷重:200gf(2.0N)、動的歪:10%、周波数:10Hz、測定温度:40℃と260℃の条件下で、短繊維補強ゴム組成物の損失弾性率(G”)と貯蔵弾性率(G’)を測定し、G”/G’の値から損失正接(tanδ=G”/G’)を求めた。
ゴム硬度計ISO-DD2(タイプDデュロメータ)を用いて定圧荷重器にて一定荷重でゴム硬さの測定を行った。
海島型複合繊維から溶剤を用いて海成分を除去し、得られた島成分ポリマーからなる極細繊維からなる繊維束を、透過型電子顕微鏡(TEM)を用い、30000倍の倍率で観察し、各単繊維の繊度を測定し、この繊度の標準偏差(σ)、平均微細繊維径(r)を算出し、下記式によりばらつき(CV%)を算出した。
CV%=(標準偏差σ/平均繊維径r)×100
なおここで各繊維の単繊維径は、真円でない場合、測定された単繊維の長径と、短径の平均値とした。
まず海島型複合繊維として、島成分が繊維径400nmのポリエチレンテレフタレート(PET、融点260℃)836島、海成分が高密度ポリエチレン(HDPE、融点130℃)であり、海島面積比率が50:50、繊度3.3dtexの海島型複合繊維を紡糸した。この時、島成分のばらつきは12.6CV%だった。
その後得られた繊維は長繊維状態で枷取りして繊維束とし、さらに水を付与してギロチンカッターで1mmに切断し、真空乾燥して水分を除いて、海島型複合短繊維とした。
得られたゴム・繊維混合物をミキシングロールにて厚さ0.4mmにシート出しを行い、タイヤ用短繊維補強ゴム組成物を作製した。極細短繊維のアスペクト比は2500であり、各極細短繊維はゴムマトリックス中にて、単繊維に分散していた。測定結果を表1に記した。
ゴム補強用の極細短繊維となる繊維の添加時の配合量を変更した(ゴム成分100質量部に対して実施例2;10質量部、実施例3;14質量部、実施例4;20質量部)こと以外は実施例1と同様にしてタイヤ用短繊維補強ゴム組成物を作製した。各極細短繊維はゴムマトリックス中にて、単繊維に分散しており、その繊維添加量は実施例2;5質量部、実施例3;7質量部、実施例4;10質量部であった。測定結果を表1に併せて記した。
ゴム補強用の極細短繊維の繊維径を400nmから700nmに変更し、海島成分比を変えて添加時の繊維配合量を6.0%から4.3%に変更した以外は実施例1と同様にしてタイヤ用短繊維補強ゴム組成物を作製した。
ゴム補強用の極細短繊維となる繊維の添加時の配合量を変更した(ゴム成分100質量部に対して実施例6;7.1質量部、実施例7;10質量部、実施例8;14.3質量部)こと以外は実施例5と同様にしてタイヤ用短繊維補強ゴム組成物を作製した。各極細短繊維はゴムマトリックス中にて、単繊維に分散しており、その繊維添加量は実施例6;5質量部、実施例3;7質量部、実施例4;10質量部であった。測定結果を表2に併せて記した。
ゴム補強用短繊維を使用しなかった以外は実施例1と同様にしてタイヤ用短繊維補強ゴム組成物を作製した。加圧ニーダーにおけるタイヤ用未加硫ゴムが140℃に達するまでの混練時間は10分間であった。測定結果を表3に記した。
PET繊維コード(帝人フロンティア株式会社製 P952NL、繊度1670dtex、直径20μm)をギロチンカッターにて繊維長1mmにカットし、乾燥して得た短繊維を使用し、ゴム成分100質量部に対して3質量部配合したこと以外は実施例1と同様にしてタイヤ用短繊維補強ゴム組成物を作製した。短繊維のアスペクト比は50であり、各短繊維はゴムマトリックス中にて分散しているものの、その繊維添加量は3質量部のままであった。測定結果を表3に併せて記した。
パラアラミド系繊維「テクノーラ」にRFL接着剤を7.0重量%付与した繊維コード
(帝人フロンティア株式会社製 T323SB、繊度1670dtex、1000フィラメント、直径12μm)をギロチンカッターにて繊維長1mmにカットし、乾燥して得た短繊維を使用し、ゴム成分100質量部に対して3質量部配合したこと以外は実施例1と同様にしてタイヤ用短繊維補強ゴム組成物を作製した。
混練り後もRFL接着剤によって短繊維が十分に分散せず、一部繊維束状態を保ったままであった。測定結果を表3に併せて記した。
Claims (3)
- 島成分が融点160℃以上の繊維成形性ポリマーであり、海成分がゴムと相溶性のあるポリマーである海島複合繊維を、長さ5mm以下に切断し未加硫ゴム中に0.1~20質量部添加し、混練りすることによって、島成分の断面直径が100~900nmのナノファイバーとして分散させることを特徴とするタイヤ用短繊維補強ゴム組成物の製造方法。
- 島成分がポリエステル系ポリマーまたはポリアミド系ポリマーである請求項1記載のタイヤ用短繊維補強ゴム組成物の製造方法。
- 海成分がポリオレフィン系のポリマーである請求項1または2記載のタイヤ用短繊維補強ゴム組成物の製造方法。
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