一般的な技術
本明細書に記載または参照される技術及び手順は、一般によく理解されており、当業者らによる従来の方法論、例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual 3d edition(2001)Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.;Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubel,et al.eds.,(2003));the series Methods in Enzymology(Academic Press,Inc.):PCR 2:A Practical Approach(M.J.MacPherson,B.D.Hames and G.R.Taylor eds.(1995)),Harlow and Lane,eds.(1988)Antibodies,A Laboratory Manual,and Animal Cell Culture(R.I.Freshney,ed.(1987));Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait,ed.,1984);Methods in Molecular Biology,Humana Press;Cell Biology:A Laboratory Notebook(J.E.Cellis,ed.,1998)Academic Press;Animal Cell Culture(R.I.Freshney),ed.,1987);Introduction to Cell and Tissue Culture(J.P.Mather and P.E.Roberts,1998)Plenum Press;Cell and Tissue Culture:Laboratory Procedures(A.Doyle,J.B.Griffiths,and D.G.Newell,eds.,1993-8)J.Wiley and Sons;Handbook of Experimental Immunology(D.M.Weir and C.C.Blackwell,eds.);Gene Transfer Vectors for Mammalian Cells(J.M.Miller and M.P.Calos,eds.,1987);PCR:The Polymerase Chain Reaction,(Mullis et al.,eds.,1994);Current Protocols in Immunology(J.E.Coligan et al.,eds.,1991);Short Protocols in Molecular Biology(Wiley and Sons,1999);Immunobiology(C.A.Janeway and P.Travers,1997);Antibodies(P.Finch,1997);Antibodies:A Practical Approach(D.Catty.,ed.,IRL Press,1988-1989);Monoclonal Antibodies:A Practical Approach(P.Shepherd and C.Dean,eds.,Oxford University Press,2000);Using Antibodies:A Laboratory Manual(E.Harlow and D.Lane(Cold Spring Harbor Laboratory Press,1999);The Antibodies(M.Zanetti and J.D.Capra,eds.,Harwood Academic Publishers,1995);及びCancer:Principles and Practice of Oncology(V.T.DeVita et al.,eds.,J.B.Lippincott Company,1993)に記載されている、広く利用されている方法論などを使用して一般的に用いられる。
定義
本明細書で使用される場合、用語「予防する」は、個体における特定の疾患、障害、または状態の発生または再発に関する予防法の提供を含む。個体は、特定の疾患、障害、もしくは状態に罹患しやすい、かかりやすい、またはそのような疾患、障害、もしくは状態を発症するリスクがあり得るが、まだ疾患、障害、もしくは状態と診断されていない。
本明細書で使用される場合、特定の疾患、障害、または状態を発症する「リスクがある」個体は、本明細書に記載の処置方法の前に、検出可能な疾患または疾患の症状を有してもよいし、または有しなくてもよく、かつ検出可能な疾患または疾患の症状を示してもよいし、または示さなくてもよい。「リスクがある」は、個体が、当技術分野で公知のとおり、特定の疾患、障害、または状態の発症と相関する測定可能なパラメータである1つまたは複数のリスク因子を有することを示す。これらのリスク因子の1つまたは複数を有する個体は、これらのリスク因子の1つまたは複数を有しない個体よりも、特定の疾患、障害、または状態を発症する確率が高い。
本明細書で使用される場合、用語「処置」は、臨床病理の経過中に処置される個体の自然経過を変更するように設計された臨床的介入を指す。望ましい治療効果には、進行速度を減少させること、病的状態を改善すること、または軽減させること、及び特定の疾患、障害、または状態の寛解または予後の改善が含まれる。個体は、例えば、特定の疾患、障害、または状態と関連する1つまたは複数の症状が緩和または排除される場合、成功裏に「処置される」。
「有効量」は、所望の治療または予防結果を達成するために必要な投薬量及び期間での、少なくとも有効である量を指す。有効量は、1回または複数回の投与で提供することができる。本明細書における有効量は、個体の病状、年齢、性別、及び体重などの因子、ならびに個体において治療が所望の反応を誘導する能力に応じて変化し得る。有効量はまた、処置の有毒または有害作用を、治療上の有益効果が上回るものである。予防的使用については、有益な、または所望の結果には、疾患、その合併症、及び疾患の発症の過程で見られる中間の病理学的表現型の生化学的、組織学的、及び/または行動上の症状を含めた疾患のリスクの除去もしくは低減、重症度の軽減、または発症の遅延などの結果が含まれる。治療的使用については、有益な、または所望の結果には、臨床結果、例えば、疾患に起因する1つまたは複数の症状の軽減、疾患に罹患しているものの生活の質の向上、疾患の治療に必要な他の薬物の用量の低減、例えば標的化を介した別の薬物の効果の増強、疾患の進行の遅延、及び/または生存の延長が含まれる。薬物、化合物、または医薬組成物の有効量は、直接もしくは間接的に予防的または治療的処置を達成するのに十分な量である。臨床状況で理解されるように、薬物、化合物、または医薬組成物の有効量は、別の薬物、化合物、または医薬組成物と併せて達成されてもよいし、またはされなくてもよい。したがって、「有効量」は、1つまたは複数の治療薬の投与に照らして判断され得、単一の薬剤は、1つまたは複数の他の薬剤と併せて所望の結果が達成され得るか、または達成される場合に、有効量で与えられると見なされ得る。
処置する、予防する、またはリスクを減少させる目的での「個体」は、ヒト、家畜及び牧畜動物、及び動物園、スポーツ、またはペット用動物、例えば、イヌ、ウマ、ウサギ、ウシ、ブタ、ハムスター、アレチネズミ、マウス、フェレット、ラット、ネコなどを含む哺乳類として分類される任意の動物を指す。一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
本明細書で使用される場合、別の化合物または組成物と「併せて」投与することには、同期投与及び/または異なる時における投与が含まれる。併せて投与することには、異なる投薬頻度または間隔のもの、及び同じ投与経路または異なる投与経路を使用するものも含まれる、共製剤としての投与または別の組成物としての投与も包含される。
「免疫グロブリン」(Ig)という用語は、本明細書の「抗体」と互換的に使用される。本明細書の用語「抗体」は、最も広い意味で使用され、具体的には、所望の生物学的活性を示す限り、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、少なくとも2つのインタクトな抗体から形成される多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、及び抗体フラグメントを含める。
基本的な4本鎖の抗体単位は、2本の同一の軽(L)鎖及び2本の同一の重(H)鎖からなるヘテロ四量体の糖タンパク質である。VHとVLが一緒に対合することで、単一の抗原結合性部位が形成される。異なるクラスの抗体の構造及び特性については、例えば、Basic and Clinical Immunology,8th Ed.,Daniel P.Stites,Abba I.Terr and Tristram G.Parslow(eds.),Appleton & Lange,Norwalk,CT,1994,page 71及びChapter 6を参照されたい。
任意の脊椎動物種由来のL鎖は、それらの定常ドメインのアミノ酸配列に基づき、カッパ(「κ」)及びラムダ(「λ」)と呼ばれる2つの明らかに異なる種類のうちの1つに割り当てることができる。それらの重鎖定常ドメイン(CH)のアミノ酸配列に応じて、免疫グロブリンは異なるクラスまたはアイソタイプに割り当てることができる。5つのクラスの免疫グロブリン、すなわち、それぞれアルファ(「α」)、デルタ(「δ」)、イプシロン(「ε」)、ガンマ(「γ」)、及びミュー(「μ」)と指定された重鎖を有するIgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMがある。γ及びαクラスは、CH配列及び機能における比較的小さな差異に基づき、さらにサブクラス(アイソタイプ)に分けられる。例えば、ヒトは以下のサブクラスを発現する:IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、及びIgA2。サブユニット構造及び異なるクラスの免疫グロブリンの三次元形状は周知であり、例えば、Abbas et al.,Cellular and Molecular Immunology,4th ed.(W.B.Saunders Co.,2000)に一般的に記載されている。
「天然抗体」は通常、2つの同一の軽(L)鎖及び2つの同一の重(H)鎖から構成される、約150,000ダルトンのヘテロ四量体糖タンパク質である。各軽鎖は、1つの共有ジスルフィド結合によって、重鎖に結合されているが、ジスルフィド結合の数は、異なる免疫グロブリンアイソタイプの重鎖によって異なる。各重鎖及び軽鎖はまた、規則的間隔の鎖内ジスルフィド架橋も有している。各重鎖は、一端に、多数の定常ドメインが続く可変ドメイン(VH)を有する。各軽鎖は、一端に可変ドメイン(VL)を、その他端に定常ドメインを有し、軽鎖の定常ドメインは、重鎖の第1定常ドメインと整列しており、軽鎖可変ドメインは、重鎖の可変ドメインと整列している。特定のアミノ酸残基は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインの間のインターフェースを形成すると考えられている。
本開示の単離抗TREM2抗体などの「単離」抗体は、(例えば、天然または組換えでの)産生環境の構成成分から、同定、分離、及び/または回収されている抗体である。好ましくは、単離ポリペプチドは、産生環境からの他の全ての汚染構成成分との関連性がない。組換え遺伝子導入された細胞から生じるような、産生環境からの汚染構成成分は通常、抗体に対する研究、診断、または治療的使用に支障を来すことになる材料であり、酵素、ホルモン、及び他のタンパク質溶質または非タンパク質溶質を含むことがある。好ましい実施形態では、ポリペプチドは、(1)例えば、Lowry法によって測定される場合、抗体の95重量%を超えるまで、一部の実施形態では、99重量%を超えるまで、(2)N末端の少なくとも15残基、もしくはスピニングカップシーケンサーの使用によって内部アミノ酸配列を得るために十分な程度まで、または(3)クーマシーブルーもしくは好ましくは、銀染色を使用して、非還元もしくは還元条件下のSDS-PAGEによって、均一になるまで精製されることになる。単離抗体は、組換えT細胞内のin situ抗体を含む。それというのも、抗体の自然環境の少なくとも1つの構成成分は、存在しないからである。しかしながら、普通は、単離ポリペプチドまたは抗体は、少なくとも1つの精製段階によって調製されるであろう。
本開示の抗TREM2抗体などの抗体の「可変領域」または「可変ドメイン」は、抗体の重鎖または軽鎖のアミノ末端ドメインを指す。重鎖及び軽鎖の可変ドメインは、それぞれ、「VH」及び「VL」と称されることがある。これらのドメインは一般に、(同じクラスの他の抗体と比較して)抗体の最も可変な部分であり、抗原結合部位を含有する。
「可変」という用語は、可変ドメインの特定のセグメントが、本開示の抗TREM2抗体などの抗体間の配列において広範囲にわたって異なるという事実を指す。Vドメインは、抗原結合を媒介し、特定の抗体の、特定の抗原に対する特異性を規定する。しかし、可変性は、可変ドメインのスパン全体にわたって均一に分布しない。その代わりに、可変性は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインの両方の超可変領域(HVR)と呼ばれる3つのセグメントに集中する。可変ドメインの、より高度保存された部分は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる。天然の重鎖及び軽鎖の可変ドメインはそれぞれ、主にベータシート立体配置をとり、ベータシート構造を連結させるループを形成し、場合によっては、ベータシート構造の一部を形成する、3つのHVRによって連結される4つのFR領域を含む。各鎖のHVRは、FR領域によって、共に近接して保たれ、他の鎖のHVRと共に、抗体の抗原結合部位の形成に寄与する(Kabat et al.,Sequences of Immunological Interest,Fifth Edition,National Institute of Health,Bethesda,MD(1991)を参照されたい)。定常ドメインは、抗体の抗原への結合に直接関与しないが、抗体の抗体依存性細胞毒性への関与などの種々のエフェクター機能を示す。
本明細書で使用される場合、「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に均一な抗体の集団から得られた本開示のモノクローナル抗TREM2抗体などの抗体を指し、すなわち、集団を構成する個々の抗体は、少量で存在し得る可能な天然変異及び/または翻訳後修飾(例えば、異性化、アミド化など)を除いて同一である。モノクローナル抗体は、高度に特異的であり、単一の抗原部位に対して向けられる。典型的には異なる決定基(エピトープ)に対して向けられる異なる抗体を含むポリクローナル抗体調製物とは対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基に対して向けられる。それらの特異性に加えて、モノクローナル抗体は、他の免疫グロブリンによって汚染されていない、ハイブリドーマ培養によって合成される点で有利である。「モノクローナル」という修飾語は、実質的に均一な抗体集団から得られるような抗体の特徴を示し、任意の特定の方法による抗体の生産を必要とすると解釈されるべきではない。例えば、本発明に従って使用されるべきモノクローナル抗体は、例えば、ハイブリドーマ法(例えば、Kohler and Milstein.,Nature,256:495-97(1975);Hongo et al.,Hybridoma,14(3):253-260(1995),Harlow et al.,Antibodies:A Laboratory Manual,(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2d ed.1988);Hammerling et al.,in:Monoclonal Antibodies and T-Cell Hybridomas 563-681(Elsevier,N.Y.,1981))、組換えDNA法(例えば、米国特許第4,816,567号を参照されたい)、ファージディスプレイ技術(例えば、Clackson et al.,Nature,352:624-628(1991);Marks et al.,J.Mol.Biol.222:581-597(1992);Sidhu et al.,J.Mol.Biol.338(2):299-310(2004);Lee et al.,J.Mol.Biol.340(5):1073-1093(2004);Fellouse,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 101(34):12467-472(2004);及びLee et al.,J.Immunol.Methods 284(1-2):119-132(2004))、酵母提示技術(例えば、WO2009/036379A2;WO2010105256;WO2012009568、及びXu et al.,Protein Eng.Des.Sel.,26(10):663-70(2013)を参照されたい)、ならびにヒト免疫グロブリン遺伝子座またはヒト免疫グロブリン配列をコードする遺伝子の一部または全部を有する動物においてヒトまたはヒト様抗体を生産するための技術(例えば、WO1998/24893;WO1996/34096;WO1996/33735;WO1991/10741;Jakobovits et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 90:2551(1993);Jakobovits et al.,Nature 362:255-258(1993);Bruggemann et al.,Year in Immunol.7:33(1993);米国特許第5,545,807号;同第5,545,806号;同第5,569,825号;同第5,625,126号;同第5,633,425号;及び同第5,661,016号;Marks et al.,Bio/Technology 10:779-783(1992);Lonberg et al.,Nature 368:856-859(1994);Morrison,Nature 368:812-813(1994);Fishwild et al.,Nature Biotechnol.14:845-851(1996);Neuberger,Nature Biotechnol.14:826(1996);ならびにLonberg and Huszar,Intern.Rev.Immunol.13:65-93(1995)を参照されたい)を包含する様々な技術によって作製され得る。
「全長抗体」、「インタクト抗体」、または「完全抗体」という用語は、抗体フラグメントとは対照的に、実質的にインタクトな形態の、本開示の抗TREM2抗体などの抗体を指すために互換的に使用される。具体的には、完全抗体には、Fc領域を含む、重鎖及び軽鎖を有する抗体が含まれる。定常ドメインは、天然配列定常ドメイン(例えば、ヒト天然配列定常ドメイン)またはそのアミノ酸配列多様体であってもよい。場合によっては、インタクトな抗体は、1つまたは複数のエフェクター機能を有することがある。
「抗体フラグメント」は、インタクト抗体の一部、好ましくは、インタクト抗体の抗原結合性領域及び/または可変領域を含む。抗体フラグメントの例には、Fab、Fab’、F(ab’)2及びFvフラグメント;ダイアボディ;線状抗体(米国特許第5,641,870号の実施例2;Zapata et al.,Protein Eng.8(10):1057-1062(1995)を参照されたい);一本鎖抗体分子;ならびに抗体フラグメントから形成される多重特異性抗体が含まれる。
本開示の抗TREM2抗体などの抗体のパパイン消化は、「Fab」フラグメントと呼ばれる2つの同一の抗原結合フラグメント、及び残りの「Fc」フラグメント(名称が容易に結晶化する能力を反映している)を生じる。Fabフラグメントは、H鎖の可変領域ドメイン(VH)と共にL鎖全体、及び1つの重鎖の第1定常ドメイン(CH1)からなる。各Fabフラグメントは、抗原結合に関して一価であり、すなわち、単一の抗原結合部位を有する。抗体のペプシン処理は、異なる抗原結合活性を有する2つのジスルフィド結合されたFabフラグメントにおおよそ対応し、依然として抗原を架橋できる単一の大きなF(ab’)2フラグメントをもたらす。Fab’フラグメントは、抗体ヒンジ領域由来の1つまたは複数のシステインを含むCH1ドメインのカルボキシ末端に、いくつかのさらなる残基を有する点で、Fabフラグメントとは異なる。Fab’-SHは、定常ドメインのシステイン残基(複数可)が、遊離チオール基を持つFab’のための本明細書での名称である。F(ab’)2抗体フラグメントは元々、それらの間にヒンジシステインを有するFab’フラグメントのペアとして生産された。抗体フラグメントの他の化学的連結も、知られている。
Fcフラグメントは、ジスルフィドで共に保持される両方のH鎖のカルボキシ末端部分を含む。抗体のエフェクター機能は、Fc領域の配列によって決定され、領域は、特定種類の細胞に見られるFc受容体(FcR)によっても認識される。
「Fv」は、完全な抗原認識及び抗原結合部位を含有する最小の抗体フラグメントである。このフラグメントは、緊密に非共有結合的に会合した、1つの重鎖可変領域ドメイン及び1つの軽鎖可変領域ドメインの二量体からなる。これらの2つのドメインの折りたたみから、抗原結合のためのアミノ酸残基に寄与して、抗体に抗原結合特異性を付与する6つの超可変ループ(それぞれH鎖及びL鎖から3ループ)が出ている。しかしながら、単一の可変ドメイン(または抗原に特異的な3つのHVRのみを含むFvの半分)は、結合部位全体よりも親和性が低いが、抗原を認識して結合する能力を有する。
「sFv」または「scFv」とも略記される「一本鎖Fv」は、単一のポリペプチド鎖に連結されたVH及びVL抗体ドメインを含む抗体フラグメントである。好ましくは、sFvポリペプチドは、sFvが抗原結合のための所望の構造を形成することを可能にするVHドメイン及びVLドメインとの間に、ポリペプチドリンカーをさらに含み、このことで、sFvは、抗原結合のための所望の構造を形成することが可能となる。sFvの概説については、Pluckthun in The Pharmacology of Monoclonal Antibodies,vol.113,Rosenburg and Moore eds.,Springer-Verlag,New York,pp.269-315(1994)を参照されたい。
本開示の抗TREM2抗体などの抗体の「機能的フラグメント」は、インタクトな抗体の抗原結合もしくは可変領域またはFcR結合能を保持する、もしくは修飾している抗体のF領域を一般に含むインタクトな抗体の一部を含む。抗体フラグメントの例には、線状抗体、一本鎖抗体分子、及び抗体フラグメントから形成される多重特異性抗体が含まれる。
「ダイアボディ」という用語は、Vドメインの鎖内ペアリングではなく鎖間ペアリングが達成され、それによって2価のフラグメント、すなわち、2つの抗原結合部位を有するフラグメントを生じるように、VHドメイン及びVLドメインとの間に短いリンカー(約5~10残基)を有するsFvフラグメント(先行段落を参照されたい)を構築することによって調製された小さな抗体フラグメントを指す。二重特異性ダイアボディは、2つの抗体のVH及びVLドメインが異なるポリペプチド鎖上に存在する2つの「クロスオーバー」sFvフラグメントのヘテロ二量体である。ダイアボディは、例えば、欧州特許第404,097号;WO93/11161;Hollinger et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 90:6444-48(1993)に、より詳細に記載されている。
本明細書で使用される場合、「キメラ抗体」は、所望の生物学的活性を示す限り、重鎖及び/または軽鎖の一部が特定の種に由来する、または特定の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体の対応する配列と同一または相同であるが、鎖(複数可)の残部が別の種に由来する、または別の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体の対応する配列と同一または相同である本開示のキメラ抗TREM2抗体などの抗体(免疫グロブリン)、さらには、そのような抗体のフラグメントを指す(米国特許第4,816,567号;Morrison et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA,81:6851-55(1984))。本明細書の目的のキメラ抗体は、抗体の抗原結合領域が、例えば、目的の抗原をマカクザルに免疫することによって生産される抗体に由来するPRIMATIZED(登録商標)抗体を含む。本明細書で使用される場合、「ヒト化抗体」は、「キメラ抗体」のサブセットとして使用される。
本開示の抗TREM2抗体のヒト化形態などの非ヒト(例えばネズミ)抗体の「ヒト化」形態は、非ヒト免疫グロブリンに由来する最小限の配列を含有するキメラ抗体である。一実施形態では、ヒト化抗体は、レシピエントのHVR由来の残基が、所望の特異性、親和性、及び/または能力を有する、マウス、ラット、ウサギ、または非ヒト霊長類などの非ヒト種(ドナー抗体)のHVR由来の残基によって置き換えられたヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)である。一部の場合では、ヒト免疫グロブリンのFR残基は、対応する非ヒト残基によって置き換えられる。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体またはドナー抗体に見出されない残基を含むことがある。これらの修飾は、結合親和性などの抗体性能をさらに精密化するために行われることがある。一般に、ヒト化抗体は、超可変ループの全てまたは実質的に全てが、非ヒト免疫グロブリン配列のものに対応し、FR領域の全てまたは実質的に全てが、ヒト免疫グロブリン配列のものである、少なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的に全てを含むであろう。ただし、FR領域は、結合親和性、異性化、免疫原性などの抗体性能を改善する1つまたは複数の個々のFR残基置換を含んでもよい。FRのこれらのアミノ酸置換の数は典型的に、H鎖では6以下であり、L鎖では3以下である。ヒト化抗体は任意選択で、免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも一部分、典型的に、ヒト免疫グロブリンのものを含むであろう。さらなる詳細については、例えば、Jones et al.,Nature 321:522-525(1986);Riechmann et al.,Nature 332:323-329(1988);及びPresta,Curr.Op.Struct.Biol.2:593-596(1992)を参照されたい。さらに、例えば、Vaswani and Hamilton,Ann.Allergy,Asthma & Immunol.1:105-115(1998);Harris,Biochem.Soc.Transactions 23:1035-1038(1995);Hurle and Gross,Curr.Op.Biotech.5:428-433(1994);ならびに米国特許第6,982,321号及び同第7,087,409号を参照されたい。
「ヒト抗体」は、ヒトによって産生される、及び/または本明細書で開示されるとおり、ヒト抗体を作成するための技術のいずれかを使用して作製されている、本開示の抗TREM2抗体などの抗体の配列に対応するアミノ酸配列を有する抗体である。ヒト抗体のこの定義は特に、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体を特異的に排除する。ヒト抗体は、ファージディスプレイライブラリを含む、様々な当技術分野で公知の技術を使用して生産することができる。Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.,227:381(1991);Marks et al.,J.Mol.Biol.,222:581(1991)。また、Cole et al.,Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,p.77(1985);Boerner et al.,J.Immunol.,147(1):86-95(1991)に記載されている方法は、ヒトモノクローナル抗体の調製に利用可能である。van Dijk and van de Winkel,Curr.Opin.Pharmacol.5:368-74(2001)も参照されたい。ヒト抗体は、抗原曝露に応答してこのような抗体を産生するために修飾されているが、その内因性の遺伝子座は無効化されているトランスジェニック動物、例えば免疫化ゼノマウスに、抗原を投与することによって調製することができる(例えば、XENOMOUSE(商標)技術に関する米国特許第6,075,181号、及び同第6,150,584号を参照されたい)。また、例えば、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術によって生成されたヒト抗体に関するLi et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA,103:3557-3562(2006)を参照されたい。別法では、ヒト抗体を、酵母ライブラリならびに例えば、WO2009/036379A2;WO2010105256;WO2012009568;及びXu et al.,Protein Eng.Des.Sel.,26(10):663-70(2013)に開示のとおりの方法を用いることによって調製することもできる。
「超可変領域」、「HVR」、または「HV」という用語は、本明細書で使用される場合、配列中で超可変である、及び/または構造的に規定されたループを形成する、本開示の抗TREM2抗体のような抗体可変ドメインの領域を指す。一般に、抗体は、6つのHVR;VHの3つ(H1、H2、H3)及びVLの3つ(L1、L2、L3)を含む。天然抗体では、H3及びL3は、6つのHVRのほとんどの多様性を示し、H3は特に、抗体に細かい特異性を付与することにおいて、独特の役割を果たすと考えられている。例えば、Xu et al.,Immunity 13:37-45(2000);Johnson and Wu in Methods in Molecular Biology 248:1-25(Lo,ed.,Human Press,Totowa,NJ,2003))を参照されたい。実際に、重鎖のみからなる天然に存在するラクダ抗体は、軽鎖の非存在下では機能的で安定である。例えば、Hamers-Casterman et al.,Nature 363:446-448(1993)及びSheriff et al.,Nature Struct.Biol.3:733-736(1996)を参照されたい。
複数のHVRの描写が使用されており、本明細書に包含される。一部の実施形態では、HVRは、配列可変性に基づくKabat相補性決定領域(CDR)であり得、最も一般的に使用されている(前出Kabatら)。一部の実施形態では、HVRは、Chothia CDRであり得る。その代わりに、Chothiaは、構造ループの位置を指す(Chothia and Lesk J.Mol.Biol.196:901-917(1987))。一部の実施形態では、HVRは、AbM HVRであり得る。AbM HVRは、Kabat CDR及びChothia構造ループとの間の折衷案を表し、Oxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェアによって使用される。一部の実施形態では、HVRは、「接触」HVRであり得る。「接触」HVRは、利用可能な複雑な結晶構造の分析に基づいている。これらのHVRのそれぞれからの残基を以下に示す。
HVRは、次のように「拡張HVR」を含んでもよい:VLの24~36または24~34(L1)、46~56または50~56(L2)、及び89~97または89~96(L3)、ならびに、VHの26~35(H1)、50~65または49~65(好ましい実施形態)(H2)、及び93~102、94~102、または95~102(H3)。可変ドメイン残基は、これらの拡張HVRの定義のそれぞれについて、前出Kabatらに従ってナンバリングされる。
「フレームワーク」または「FR」残基は、本明細書において規定するとおりのHVR残基以外の可変ドメイン残基である。
「Kabatにおいてのとおりの可変ドメイン残基ナンバリング」または「Kabatにおいてのとおりのアミノ酸位置ナンバリング」という表現及びその変形形態は、前出Kabatらにおける抗体の編集の重鎖可変ドメインまたは軽鎖可変ドメインで使用されるナンバリングシステムを指す。このナンバリングシステムを使用して、実際の線状アミノ酸配列は、可変ドメインのFRまたはHVRの短縮、または、これへの挿入に対応する、より少ないまたは追加のアミノ酸を含有してもよい。例えば、重鎖可変ドメインは、H2の残基52の後に単一のアミノ酸インサート(Kabatによる残基52a)、ならびに重鎖FR残基82の後に挿入された残基(例えば、Kabatによる残基82a、82b及び82cなど)を含んでもよい。所与の抗体に対する残基のKabatナンバリングは、抗体の配列の相同性の領域を、「標準」Kabatナンバリングされた配列と整列させることによって決定されてもよい。
Kabatナンバリングシステムは一般に、可変ドメインの残基(およそ軽鎖の残基1~107及び重鎖の残基1~113)を指す場合に使用される(例えば、Kabat et al.,Sequences of Immunological Interest.5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991))。「EUまたはKabatナンバリングシステム」または「EUインデックス」は一般に、免疫グロブリン重鎖定常領域の残基を指す場合に使用される(例えば、前出Kabatらで報告されるEUインデックス)。「KabatのEUインデックス」は、ヒトIgG1 EU抗体の残基ナンバリングを指す。抗体の可変ドメインにおける残基番号への言及は、Kabatナンバリングシステムによる残基ナンバリングを意味する。抗体の定常領域における残基番号への言及は、EUまたはKabatナンバリングシステムによる残基ナンバリングを意味する(例えば、米国特許出願公開第2010-280227号を参照されたい)。
本明細書で使用される場合の「アクセプターヒトフレームワーク」は、ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークに由来するVLまたはVHフレームワークのアミノ酸配列を含むフレームワークである。ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワーク「に由来する」アクセプターヒトフレームワークは、その同じアミノ酸配列を含んでいてもよく、または既存のアミノ酸配列変化を含有してもよい。一部の実施形態では、既存のアミノ酸変化の数は、10以下、9以下、8以下、7以下、6以下、5以下、4以下、3以下、または2以下である。既存のアミノ酸変化がVHに存在する場合、好ましいこれらの変化は、位置71H、73H、及び78Hの3つ、2つ、または1つのみで生じ、例えば、これらの位置のアミノ酸残基は、71A、73T、及び/または78Aであってもよい。一実施形態では、VLアクセプターヒトフレームワークは、配列が、VLヒト免疫グロブリンフレームワーク配列またはヒトコンセンサスフレームワーク配列と同一である。
「ヒトコンセンサスフレームワーク」は、ヒト免疫グロブリンVLまたはVHフレームワーク配列の選択において、最も一般的に生じるアミノ酸残基を表すフレームワークである。一般に、ヒト免疫グロブリンVLまたはVH配列の選択は、可変ドメイン配列のサブグループからのものである。一般に、配列のサブグループは、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991)においてのとおりのサブグループである。例えば、VLでは、サブグループは、前出KabatらのようなサブグループカッパI、カッパII、カッパIII、またはカッパIVであってもよい。加えて、VHでは、サブグループは、前出KabatらのようなサブグループI、サブグループII、またはサブグループIIIであってもよい。
例えば、本開示の抗TREM2抗体の、特定の位置での「アミノ酸修飾」は、特定の残基の置換もしくは欠失、または特定の残基に隣接する少なくとも1つのアミノ酸残基の挿入を指す。特定の残基に「隣接している」挿入は、その1~2残基内の挿入を意味する。挿入は、特定の残基のN末端またはC末端であってもよい。本明細書の好ましいアミノ酸修飾は、置換である。
本開示の親和性成熟抗TREM2抗体などの「親和性成熟」抗体は、その1つまたは複数のHVRに1つまたは複数の改変を有する抗体であり、これらは、これらの改変(複数可)を有さない親抗体と比較して、抗原に対する抗体の親和性に改善をもたらす。一実施形態では、親和性成熟抗体は、標的抗原に対するナノモルまたはさらにピコモルの親和性を有する。親和性成熟抗体は、当技術分野で公知の手順によって生産される。例えば、Marks et al.,Bio/Technology 10:779-783(1992)は、VHドメイン及びVLドメインシャッフリングによる親和性成熟について記載する。HVR及び/またはフレームワーク残基のランダム変異導入は、例えば、Barbas et al.Proc Nat.Acad.Sci.USA 91:3809-3813(1994);Schier et al.Gene 169:147-155(1995);Yelton et al.J.Immunol.155:1994-2004(1995);Jackson et al.,J.Immunol.154(7):3310-9(1995);及びHawkins et al,J.Mol.Biol.226:889-896(1992)によって記載されている。
本明細書で使用する場合、「特異的に認識する」または「特異的に結合する」という用語は、生物学的分子を含む分子の異種集団の存在下で、標的の存在を決定づける、例えば、抗TREM2抗体及びTREM2の間などの標的及び抗体の間の引力または結合などの測定可能で再現性のある相互作用を指す。例えば、標的またはエピトープに特異的または優先的に結合する、本開示の抗TREM2抗体などの抗体は、他の標的または標的の他のエピトープに結合するよりも、より高い親和性、抗体結合活性を有し、より容易に、及び/またはより長い期間、この標的またはエピトープに結合する抗体である。例えば、第1の標的に特異的または優先的に結合する抗体(または部分)は、第2の標的に特異的または優先的に結合することがある、または結合しないことがあることが、この定義を読むことによっても理解される。したがって、「特異的結合」または「優先的結合」は、排他的結合を(含むことができるが)必ずしも必要とはしない。標的に特異的に結合する抗体は、少なくとも約103M-1もしくは104M-1の、時によると、約105M-1もしくは106M-1、他の場合、約106M-1もしくは107M-1、約108M-1~109M-1、または1010M-1~1011M-1以上の結合定数を有し得る。様々なイムノアッセイフォーマットは、特定のタンパク質と特異的免疫反応性のある抗体を選択するために使用することができる。例えば、固相ELISAイムノアッセイは、タンパク質と特異的免疫反応性のあるモノクローナル抗体を選択するために日常的に使用される。特異的免疫反応性を決定するために使用することができるイムノアッセイフォーマット及び条件の記載については、例えば、Harlow and Lane(1988)Antibodies,A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Publications,New Yorkを参照されたい。
本明細書で使用される場合、TREM2タンパク質及び第2のタンパク質の間の「相互作用」は、限定ではないが、タンパク質-タンパク質相互作用、物理的相互作用、化学的相互作用、結合、共有結合、及びイオン結合を包含する。本明細書で使用される場合、抗体が、2つのタンパク質間の相互作用を、破壊、低減、または完全に排除するときに、抗体は、2つのタンパク質間の「相互作用を阻害する」。本開示の抗体またはそのフラグメントは、抗体またはそのフラグメントが、2つのタンパク質の1つに結合するときに、2つのタンパク質間の「相互作用を阻害する」。
「アゴニスト」抗体または「活性化」抗体は、抗体が抗原に結合した後に、抗原の1つまたは複数の活性または機能を誘導する(例えば、増加させる)抗体である。
「アンタゴニスト」抗体または「遮断」抗体は、抗体が抗原に結合した後に、1つまたは複数のリガンドに結合する抗原を低減させ、または排除する(例えば、減少させる)、及び/または抗体が抗原に結合した後に、抗原の1つまたは複数の活性または機能を低減させる、または排除する(例えば、減少させる)抗体である。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗体、または遮断抗体は、1つまたは複数のリガンドへの抗原結合、及び/または抗原の1つまたは複数の活性または機能を実質的または完全に阻害する。
抗体「エフェクター機能」は、抗体のFc領域(天然配列Fc領域またはアミノ酸配列多様体Fc領域)に起因する生物学的活性を指し、抗体アイソタイプによって異なる。
本明細書の用語「Fc領域」は、天然配列Fc領域及びバリアントFc領域を含む免疫グロブリン重鎖のC末端領域を規定するために使用される。免疫グロブリン重鎖のFc領域の境界は、変化することがあるが、ヒトIgG重鎖Fc領域は通常、Cys226位またはPro230位のアミノ酸残基から、そのカルボキシル末端に伸びると規定される。Fc領域のC末端リシン(EUまたはKabatナンバリングシステムによる残基447)は、例えば、抗体の生産もしくは精製の間に、または抗体の重鎖をコードする核酸を組換え遺伝子操作することによって、除去されてもよい。したがって、インタクト抗体の組成物は、全てのK447残基が除去された抗体集団、K447残基が除去されていない抗体集団、ならびにK447残基を有する抗体及びK447残基を有しない抗体の混合物を有する抗体集団を含んでもよい。本開示の抗体で使用するために適した天然配列Fc領域は、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4を含む。
「天然配列Fc領域」は、天然に見出されるFc領域のアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む。天然配列ヒトFc領域は、天然配列ヒトIgG1 Fc領域(非Aアロタイプ及びAアロタイプ);天然配列ヒトIgG2 Fc領域;天然配列ヒトIgG3 Fc領域;及び天然配列ヒトIgG4 Fc領域、ならびにそれらの天然に存在するバリアントを含む。
「バリアントFc領域」は、少なくとも1つのアミノ酸修飾、好ましくは1つ以上のアミノ酸置換(複数可)のために天然配列Fc領域のものと異なるアミノ酸配列を含む。好ましくは、バリアントFc領域は、天然配列Fc領域または親ポリペプチドのFc領域と比較して少なくとも1つのアミノ酸置換、例えば、天然配列Fc領域または親ポリペプチドのFc領域に、約1~約10のアミノ酸置換、好ましくは、約1~約5のアミノ酸置換を有する。本明細書のバリアントFc領域は、好ましくは、天然配列Fc領域及び/または親ポリペプチドのFc領域と少なくとも約80%の相同性、最も好ましくは、それらと少なくとも約90%の相同性、より好ましくは、それらと少なくとも約95%の相同性を有することになる。
「Fc受容体」または「FcR」は、抗体のFc領域に結合する受容体について記載する。好ましいFcRは、天然配列ヒトFcRである。さらに、好ましいFcRは、IgG抗体(ガンマ受容体)に結合し、これらの受容体の対立遺伝子変異型及びオルタナティブスプライシング形態を含むFcγRI、FcγRII、及びFcγRIIIサブクラスの受容体を含むものであり、FcγRII受容体は、主にその細胞質ドメインが異なる類似のアミノ酸配列を有するFcγRIIA(「活性化受容体」)及びFcγRIIB(「阻害受容体」)を含む。活性化受容体FcγRIIAは、細胞質ドメインに、免疫受容体チロシン系活性化モチーフ(「ITAM」)を含有する。阻害受容体FcγRIIBは、細胞質ドメインに、免疫受容体チロシン系阻害モチーフ(「ITIM」)を含有する。(例えば、M.Daeron,Annu.Rev.Immunol.15:203-234(1997)を参照されたい)。FcRは、Ravetch and Kinet,Annu.Rev.Immunol.9:457-92(1991);Capel et al.,Immunomethods 4:25-34(1994);及びde Haas et al.,J.Lab.Clin.Med.126:330-41(1995)で概説される。将来同定されるべきものを含む他のFcRは、本明細書の用語「FcR」に包含される。FcRはまた、抗体の血清半減期を増加させることができる。
インビボでのFcRnへの結合及びヒトFcRn高親和性結合ポリペプチドの血清半減期は、例えば、ヒトFcRnを発現するトランスジェニックマウスもしくは遺伝子導入されたヒト細胞系において、またはバリアントFc領域を有するポリペプチドが投与される霊長類において、アッセイすることができる。WO2004/42072(Presta)は、FcRへの結合が改善されたまたは減少する抗体バリアントについて記載する。さらに、例えば、Shields et al.,J.Biol.Chem.9(2):6591-6604(2001)を参照されたい。
ペプチド、ポリペプチド、または抗体配列に関して本明細書で使用される「アミノ酸配列同一性パーセント(%)」及び「相同性」は、配列を整列し、必要であればギャップを導入して最大限の配列同一性パーセントを得た後、配列同一性の一部として保存的置換を考慮せずに、特定のペプチドまたはポリペプチド配列のアミノ酸残基と同一のアミノ酸残基の候補配列における割合(%)を指す。アミノ酸配列同一性パーセントを決定する目的のためのアラインメントは、当業者が備えている技術の範囲内にある様々な方法で、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、またはMEGALIGN(商標)(DNASTAR)ソフトウェアなどの公開されているコンピューターソフトウェアを用いて達成することができる。当業者であれば、比較される配列の全長にわたって最大限のアラインメントを実現するのに必要な当技術分野で公知の任意のアルゴリズムを含め、アラインメントの比較のための適切なパラメーターを決めることができる。
本開示の抗TREM2抗体などの抗体をコードする「単離」核酸分子は、同定され、それが産生された環境に普通は関連する少なくとも1つの汚染核酸分子から分離される核酸分子である。好ましくは、単離核酸は、産生環境に関連する全ての構成成分との関連がない。本明細書のポリペプチド及び抗体をコードする単離核酸分子は、天然に見出される形態または状況以外の形態である。したがって、単離核酸分子は、細胞中に天然に存在する、本明細書のポリペプチド及び抗体をコードする核酸とは区別される。
本明細書で使用される場合の用語「ベクター」は、それが結合されている別の核酸を輸送することができる核酸分子を指すこととする。ベクターの1種は、「プラスミド」であり、これは、追加のDNAセグメントがライゲーションされ得る環状二本鎖DNAを指す。ベクターの別の種類は、ファージベクターである。ベクターの別の種類は、追加のDNAセグメントがウイルスゲノムにライゲーションされ得るウイルスベクターである。特定のベクターは、それらが導入される宿主細胞(例えば、細菌の複製起点を有する細菌ベクター及びエピソーム性哺乳動物ベクター)において自律的複製することができる。他のベクター(例えば、非エピソーム性哺乳動物ベクター)は、宿主細胞への導入時に、宿主細胞のゲノムに組み込むことができ、それによって宿主ゲノムと共に複製される。さらに、特定のベクターは、それらが作動可能に結合されている遺伝子の発現を指示することができる。そのようなベクターは、本明細書では「組換え発現ベクター」または単に「発現ベクター」と称される。一般に、組換えDNA技術において有用な発現ベクターは多くの場合に、プラスミドの形態である。本明細書では、プラスミドが最も一般的に使用されるベクターの形態であるため、「プラスミド」及び「ベクター」は、互換的に使用され得る。
本明細書で互換的に使用される「ポリヌクレオチド」または「核酸」は、任意の長さのヌクレオチドのポリマーを指し、DNA及びRNAを含む。ヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、修飾されたヌクレオチドもしくは塩基、及び/またはそれらの類似体、あるいは、DNAもしくはRNAポリメラーゼによって、または合成反応によって、ポリマーに取り込むことができる任意の基質である可能性がある。ポリヌクレオチドは、メチル化ヌクレオチド及びそれらの類似体などの修飾ヌクレオチドを含んでもよい。存在する場合、ヌクレオチド構造の修飾は、ポリマーの構築の前または後に付与されることがある。ヌクレオチドの配列は、非ヌクレオチド構成成分によって中断されてもよい。ポリヌクレオチドは、標識へのコンジュゲートなどの、合成後に行われる修飾(複数可)を含むことがある。他の種類の修飾には、例えば、「キャップ」、類似体での、天然に存在するヌクレオチドの1つまたは複数の置換、例えば、電荷のない結合を有するもの(例えば、メチルホスホナート、ホスホトリエステル、ホスホアミデート、カルバメートなど)及び電荷を持つ結合を有するもの(例えば、ホスホロチオアート、ホスホロジチオアートなど)、例えば、タンパク質などのペンダント部分を含有するもの(例えば、ヌクレアーゼ、毒素、抗体、シグナルペプチド、ply-L-リシンなど)、インターカレーターを有するもの(例えば、アクリジン、ソラレンなど)、キレート化剤を含有するもの(例えば、金属、放射性金属、ホウ素、酸化金属など)、アルキル化剤を含有するもの、結合が修飾されたもの(例えば、アルファアノマー核酸など)、未修飾形態のポリヌクレオチド(複数可)などのヌクレオチド間の修飾が含まれる。さらに、糖類に通常存在するヒドロキシル基のいずれかは、例えば、ホスホナート基、ホスファート基と置き換えられ、標準的な保護基で保護され、もしくは追加のヌクレオチドへのさらなる結合を調製するために活性化されてもよく、または固体もしくは半固体の支持体にコンジュゲートされてもよい。5’末端及び3’末端OHは、リン酸化することができるか、またはアミンもしくは1~20個の炭素原子の有機キャッピング基部分で置換することができる。他のヒドロキシルはまた、標準的な保護基に誘導体化されてもよい。ポリヌクレオチドはまた、例えば、2’-O-メチルリボース、2’-O-アリルリボース、2’-フルオロリボース、または2’-アジドリボース;炭素環式糖類似体;α-アノマー糖;アラビノース、キシロース、またはリキソースなどのエピマー糖類;ピラノース糖;フラノース糖;セドヘプツロース;非環式類似体;及びメチルリボシドなどの塩基性ヌクレオシド類似体を含む、当技術分野で一般に公知の類似の形態のリボースまたはデオキシリボース糖を含有することができる。1つまたは複数のホスホジエステル結合は、代替結合基によって置き換えられてもよい。これらの代替架橋基には、限定されないが、ホスファートが、P(O)S(「チオアート」)、P(S)S(「ジチオアート」)、(O)NR2(「アミダート」)、P(O)R、P(O)OR’、CO、またはCH2(「ホルムアセタール」)によって置き換えられ、各RまたはR’が独立して、H、または、任意選択でエーテル(-O-)結合、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニルまたはアルラルジルを含有する置換もしくは非置換アルキル(1~20C)である、実施形態が含まれる。ポリヌクレオチド中の全ての結合が同一である必要はない。先行記載は、RNA及びDNAを含む、本明細書で言及される全てのポリヌクレオチドに適用される。
「宿主細胞」は、ポリヌクレオチドインサートの取り込みのためのベクター(複数可)のレシピエントであり得る、またはそれであった個々の細胞または細胞培養物を含む。宿主細胞は、単一の宿主細胞の子孫を含み、子孫は、自然の、偶然の、または故意の変異のために元の親細胞とは必ずしも(形態学的に、またはゲノムDNA相補的に)完全に同一でないことがある。宿主細胞は、本発明のポリヌクレオチド(複数可)を、インビボで遺伝子導入された細胞を含む。
本明細書で使用される場合の「担体」は、用いられる投薬量及び濃度で、それに曝露される細胞または哺乳動物に対して非毒性である薬学的に許容される担体、賦形剤、または安定剤を含む。多くの場合、生理的に許容される担体は、pH緩衝水溶液である。生理学的に許容される担体の例には、リン酸、クエン酸、及び他の有機酸などの緩衝液;アスコルビン酸を含む抗酸化剤;低分子量(約10残基未満)のポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン、もしくはリシンなどのアミノ酸;単糖類、二糖類、及びグルコース、マンノース、もしくはデキストリンを含む他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤;マンニトールもしくはソルビトールなどの糖アルコール;ナトリウムなどの塩形成対イオン;ならびに/または、TWEEN(商標)、ポリエチレングリコール(PEG)、及びPLURONICS(商標)などの非イオン性界面活性剤が含まれる。
本明細書で使用される場合の「約」という用語は、当業者に容易に知られているそれぞれの値に対する通常の誤差範囲を指す。本明細書での「約」値またはパラメーターへの言及は、その値またはパラメーターそれ自体に関する実施形態を含む(及び記載する)。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別途明示しない限り、複数の言及を含む。例えば、「抗体」への言及は、モル量などの1つの抗体から多くの抗体までの言及であり、当業者に公知のそれらの等価物などを含む。
本明細書に記載の本開示の態様及び実施形態が、態様及び実施形態「を含む」、「からなる」、及び「から本質的になる」を含むことは理解される。
概要
本開示は、改善された親和性及び機能的性質を有する抗TREM2抗体(例えば、モノクローナル抗体)、そのような抗体の製造及び使用方法、そのような抗体を含有する医薬組成物、そのような抗体をコードする核酸、ならびにそのような抗体をコードする核酸を含有する宿主細胞に関する。
したがって、本開示のある特定の態様は、少なくとも部分的に、高い親和性でヒト及びカニクイザルTREM2の両方に結合することができる(例えば、実施例2及び6を参照されたい);高い親和性で初代ヒト免疫細胞に結合することができる(例えば、実施例1~3を参照されたい);インビトロ及びインビボでTREM2シグナル伝達をクラスター化及び活性化する改善された能力を有する(例えば、実施例3、7、及び11を参照されたい);ならびにインビトロで免疫細胞生存を増加させる改善された能力を有する(例えば、実施例3及び9を参照されたい)抗TREM2抗体の同定に基づく。有利には、本開示の抗TREM2抗体は、インビボ半減期の改善を有すること、ならびにインビトロ及びインビボで可溶性TREM2の血漿中レベルを低下させることができることが示されている(例えば、実施例4、8、及び10を参照されたい)。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、本開示の1つまたは複数のTREM2活性を誘導する、上昇させる、または別段に増強する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-h50またはAL2p-h77の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を有する抗TREM2抗体と比較すると、これらの改善された親和性及び機能的性質の1つまたは複数を有する。さらに、実施例2~11に記載の結果に基づき、本開示の親和性成熟抗TREM2抗体の機能的性質は、TREM2についてのそれらの改善された親和性からは、予測可能ではなかったであろう。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2について高い親和性を有し、次の機能特性:可溶性形式及びプレート結合形式の両方でTREM2シグナル伝達を向上させる能力;初代ヒトマクロファージ及び初代ヒト樹状細胞の生存を促進する能力;インビトロで初代ヒト骨髄系細胞によっても、及びインビボでも、可溶性TREM2(sTREM2)の産生を減少させる能力を示し;比較的低い多特異性反応性(PSR、非特異的結合の尺度である)を有する。本明細書に開示のとおり、親和性成熟は、結合親和性の上昇及びPSRの上昇(すなわち、比較的高い非特異的結合)の両方を有する抗TREM2抗体バリアントをもたらし得る。AL2p-31及びAL2p-60などの本開示のある特定の抗体は、他の親和性成熟抗体バリアントよりも高い結合親和性及び良好な機能特性を有するが、これらは、高いPSRも示し、細胞への高レベルの背景結合を有する(例えば、実施例12を参照されたい)。意外にも、抗体AL2p-58及びAL2p-47は、可溶性形式及びプレート結合形式の両方でTREM2シグナル伝達を上昇させる、初代ヒトマクロファージ及び初代ヒト樹状細胞の生存を促進する;ならびにインビトロで初代ヒト骨髄系細胞によっても、及びインビボでも、可溶性TREM2(sTREM2)の産生を減少させる能力も有しながら、AL2p-31及びAL2p-60などの他の高親和性抗体バリアントと比較すると、高い結合親和性及び比較的低いPSRの両方を示す(例えば、実施例2~12を参照されたい)。これらの結果に基づき、抗体AL2p-58及びAL2p-47が、何らかの著しいPSRまたは細胞への背景結合を示すことなく、TREM2に対する高い親和性及び良好な機能特性を示すことは予測されていなかった。
実施例9の結果も意外にも、本開示の親和性成熟抗TREM2抗体、例えば、AL2p-58及びAL2p-47が、初代ヒトマクロファージ及び樹状細胞の細胞生存において数百倍の増加を誘導することを示している(例えば、表14ならびに図8A及び8Bを参照されたい)。この機能特性は意外であり、それというのも、親和性成熟抗TREM2抗体、例えば、AL2p-58及びAL2p-47は、ヒトTREM2-Fcへの結合についての親和性(KD)では、親マウス抗TREM2抗体AL2pと比較して、およそ10倍の改善しか示さないのに(例えば、表1及び8を参照されたい)、細胞生存を促進するそれらの能力では、数百倍の増加を有するためである。加えて、AL2p-58及びAL2p-47とほぼ同様の結合親和性を有する抗体AL2p-37が、細胞生存の促進についてはAL2p-58及びAL2p-47よりも比較的低い効力を有することは意外である。
TREM2タンパク質
一態様では、本開示は、改善された親和性で本開示のTREM2タンパク質に結合し、細胞で発現されたTREM2タンパク質に結合した後に、1つまたは複数のTREM2活性を誘導する、及び/または1つまたは複数のTREM2活性を増強する抗体を提供する。
本開示のTREM2タンパク質は、限定ではないが、ヒトTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号Q9NZC2、配列番号1)、及び非ヒト哺乳動物TREM2タンパク質、例えばマウスTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号Q99NH8、配列番号2)、ラットTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号D3ZZ89、配列番号3)、アカゲザルTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号F6QVF2、配列番号4)、カニクイザルTREM2タンパク質(NCBIアクセッション番号XP_015304909.1、配列番号5)、ウマTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号F7D6L0、配列番号6)、ブタTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号H2EZZ3、配列番号7)、及びイヌTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号E2RP46、配列番号8)を含む。本明細書で使用される場合、「TREM2タンパク質」は、野生型配列及び天然に存在するバリアント配列の両方を指す。
骨髄細胞2(TREM2)上に発現されるトリガー受容体は、TREM-2、TREM2a、TREM2b、TREM2c、骨髄系細胞-2a上に発現されるトリガー受容体、及び単球2上に発現されるトリガー受容体と様々に称される。TREM2は、230アミノ酸の膜タンパク質である。TREM2は、限定ではないが、マクロファージ、樹状細胞、単球、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、破骨細胞、及びミクログリアを含む、骨髄系細胞上に主に発現される免疫グロブリン様受容体である。一部の実施形態では、TREM2は、DAP12との受容体シグナル伝達複合体を形成する。一部の実施形態では、TREM2は、DAP12(ITAMドメインアダプタータンパク質)を介して、リン酸化してシグナル伝達する。一部の実施形態では、TREM2シグナル伝達は、PI3Kまたは他の細胞内シグナルの下流の活性化をもたらす。骨髄系細胞上で、Toll様受容体(TLR)シグナルは、例えば、感染応答との関連で、TREM2活性の活性化に重要である。TLR、例えば、マクロファージ及び樹状細胞で発現されるTLRはまた、病的炎症応答において鍵となる役割も果たす。
一部の実施形態では、ヒトTREM2アミノ酸配列の例は、配列番号1として以下に示される:
一部の実施形態では、ヒトTREM2は、シグナルペプチドを含むプレタンパク質である。一部の実施形態では、ヒトTREM2は、成熟タンパク質である。一部の実施形態では、成熟TREM2タンパク質は、シグナルペプチドを含まない。一部の実施形態では、成熟TREM2タンパク質は、細胞上に発現される。一部の実施形態では、TREM2は、ヒトTREM2(配列番号1)のアミノ酸残基1~18に位置するシグナルペプチド、ヒトTREM2(配列番号1)のアミノ酸残基29~112に位置する細胞外免疫グロブリン様可変型(IgV)ドメイン、ヒトTREM2(配列番号1)のアミノ酸残基113~174に位置する追加の細胞外配列、ヒトTREM2(配列番号1)のアミノ酸残基175~195に位置する膜貫通ドメイン、及びヒトTREM2(配列番号1)のアミノ酸残基196~230に位置する細胞内ドメインを含有する。
ヒトTREM2の膜貫通ドメインは、DAP12のアスパラギン酸と相互作用し得るアミノ酸残基186にリシンを含有し、これは、TREM2、TREM1、及び他の関連するIgVファミリーメンバーからのシグナル伝達を変換する重要なアダプタータンパク質である。
ヒトTREM2のホモログには、限定ではないが、ナチュラルキラー(NK)細胞受容体NK-p44(NCTR2)、多量体免疫グロブリン受容体(pIgR)、CD300E、CD300A、CD300C、及びTREML1/TLT1を含む。一部の実施形態では、NCTR2は、IgVドメイン内のTREM2と類似性を有する。
抗TREM2抗体
本開示のある特定の態様は、改善された親和性でTREM2に特異的に結合する抗体(例えば、モノクローナル抗体)に関する。一部の実施形態では、本開示の抗体は、成熟TREM2タンパク質と結合する。一部の実施形態では、本開示の抗体は、成熟TREM2タンパク質と結合し、成熟TREM2タンパク質は、細胞上に発現される。一部の実施形態では、本開示の抗体は、ヒト樹状細胞、ヒトマクロファージ、ヒト単球、ヒト破骨細胞、ヒト皮膚ランゲルハンス細胞、ヒトクッパー細胞、ヒトミクログリア、及びそれらの任意の組合せから選択される1つまたは複数のヒト細胞上に発現されるTREM2タンパク質と結合する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数のTREM2リガンドと競合する、それを阻害する、またはTREM2タンパク質への結合からそれを別段に遮断することなく、TREM2タンパク質に結合する。適切なTREM2リガンドの例には、限定ではないが、E.coli細胞によって発現されるTREM2リガンド、アポトーシス細胞、核酸、陰イオン性脂質、APOE、APOE2、APOE3、APOE4、陰イオン性APOE、陰イオン性APOE2、陰イオン性APOE3、陰イオン性APOE4、脂質化APOE、脂質化APOE2、脂質化APOE3、脂質化APOE4、双性イオン性脂質、負の電荷をもつリン脂質、ホスファチジルセリン、スルファチド、ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、膜リン脂質、脂質化タンパク質、プロテオ脂質、脂質化ペプチド、及び脂質化アミロイドベータペプチドが含まれる。したがって、ある特定の実施形態では、1つまたは複数のTREM2リガンドは、E.coli細胞、アポトーシス細胞、核酸、陰イオン性脂質、双性イオン性脂質、負の電荷をもつリン脂質、ホスファチジルセリン(PS)、スルファチド、ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン(SM)、リン脂質、脂質化タンパク質、プロテオ脂質、脂質化ペプチド、及び脂質化アミロイドベータペプチドを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数の先天免疫細胞の増殖を阻害しない。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、かつ配列番号56のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;配列番号91のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号103のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;ならびに配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体から選択される抗TREM2抗体よりも5倍から100倍高い親和性で、1つまたは複数の初代免疫細胞に結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、かつ配列番号56のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;配列番号91のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号103のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;ならびに配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体から選択される抗TREM2抗体よりも少なくとも5倍高い、少なくとも6倍高い、少なくとも7倍高い、少なくとも8倍高い、少なくとも9倍高い、少なくとも10倍高い、少なくとも11倍高い、少なくとも12倍高い、少なくとも13倍高い、少なくとも14倍高い、少なくとも15倍高い、少なくとも16倍高い、少なくとも17倍高い、少なくとも18倍高い、少なくとも19倍高い、少なくとも20倍高い、少なくとも21倍高い、少なくとも22倍高い、少なくとも23倍高い、少なくとも24倍高い、少なくとも25倍高い、少なくとも26倍高い、少なくとも27倍高い、少なくとも28倍高い、少なくとも29倍高い、少なくとも30倍高い、少なくとも35倍高い、少なくとも40倍高い、少なくとも45倍高い、少なくとも50倍高い親和性で、1つまたは複数の初代免疫細胞に結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、100~1500の範囲であるか、または1500超である平均蛍光強度強度(MFI)で、1つまたは複数の初代免疫細胞に結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも141、少なくとも150、少なくとも152、少なくとも155、少なくとも159、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも187、少なくとも190、少なくとも194、少なくとも195、少なくとも200、少なくとも210、少なくとも220、少なくとも224、少なくとも230、少なくとも235、少なくとも240、少なくとも250、少なくとも260、少なくとも262、少なくとも270、少なくとも280、少なくとも288、少なくとも290、少なくとも296、少なくとも300、少なくとも310、少なくとも318、少なくとも320、少なくとも322、少なくとも327、少なくとも330、少なくとも340、少なくとも350、少なくとも360、少なくとも370、少なくとも372、少なくとも380、少なくとも390、少なくとも400、少なくとも408、少なくとも410、少なくとも413、少なくとも420、少なくとも430、少なくとも440、少なくとも450、少なくとも460、少なくとも470、少なくとも480、少なくとも490、少なくとも499、少なくとも500、少なくとも510、少なくとも520、少なくとも530、少なくとも534、少なくとも540、少なくとも547、少なくとも550、少なくとも560、少なくとも570、少なくとも580、少なくとも590、少なくとも600、少なくとも610、少なくとも620、少なくとも630、少なくとも640、少なくとも650、少なくとも660、少なくとも662、少なくとも670、少なくとも680、少なくとも690、少なくとも700、少なくとも710、少なくとも720、少なくとも730、少なくとも740、少なくとも750、少なくとも760、少なくとも770、少なくとも780、少なくとも790、少なくとも800、少なくとも810、少なくとも820、少なくとも830、少なくとも840、少なくとも850、少なくとも860、少なくとも870、少なくとも880、少なくとも890、少なくとも900、少なくとも910、少なくとも920、少なくとも930、少なくとも940、少なくとも950、少なくとも960、少なくとも970、少なくとも980、少なくとも990、少なくとも1000、少なくとも1035、少なくとも1110、少なくとも1120、少なくとも1130、少なくとも1140、少なくとも1150、少なくとも1160、少なくとも1170、少なくとも1180、少なくとも1190、少なくとも1200、少なくとも1210、少なくとも1220、少なくとも1230、少なくとも1240、少なくとも1250、少なくとも1260、少なくとも1270、少なくとも1280、少なくとも1290、少なくとも1300、少なくとも1310、少なくとも1320、少なくとも1330、少なくとも1340、少なくとも1350、少なくとも1360、少なくとも1370、少なくとも1380、少なくとも1390、少なくとも1400、少なくとも1410、少なくとも1420、少なくとも1430、少なくとも1440、少なくとも1450、少なくとも1460、少なくとも1467、少なくとも1470、少なくとも1480、少なくとも1490、または少なくとも1500である平均蛍光強度(MFI)で、1つまたは複数の初代免疫細胞に結合する。一部の実施形態では、MFIは、約25℃の温度で決定される。一部の実施形態では、KDは、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して決定される。TREM2に対する特異性と相互作用する、及び/または結合する抗体を調製及び選択する方法を本明細書に記載する(例えば、実施例1及び2を参照されたい)。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、かつ配列番号56のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;配列番号91のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号103のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;ならびに配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体から選択される抗TREM2抗体の量よりも少なくとも0.5倍多い、少なくとも0.6倍多い、少なくとも0.7倍多い、少なくとも0.8倍多い、少なくとも0.9倍多い、少なくとも1倍多い、少なくとも2倍多い、少なくとも3倍多い、少なくとも4倍多い、少なくとも5倍多い、少なくとも6倍多い、少なくとも7倍多い、少なくとも8倍多い、少なくとも9倍多い、または少なくとも10倍多い量で、TREM2シグナル伝達をクラスター化及び活性化する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、対照に対して約1倍(fold over control:FOC)から対照に対して約30倍(FOC)までの範囲である量で、TREM2シグナル伝達をクラスター化及び活性化する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、対照に対して少なくとも1倍(FOC)、対照に対して少なくとも1.1倍(FOC)、対照に対して少なくとも1.2倍(FOC)、対照に対して少なくとも1.3倍(FOC)、対照に対して少なくとも1.4倍(FOC)、対照に対して少なくとも1.5倍(FOC)、対照に対して少なくとも1.6倍(FOC)、対照に対して少なくとも1.7倍(FOC)、対照に対して少なくとも1.8倍(FOC)、対照に対して少なくとも1.9倍(FOC)、対照に対して少なくとも2倍(FOC)、対照に対して少なくとも2.1倍(FOC)、対照に対して少なくとも2.2倍(FOC)、対照に対して少なくとも2.3倍(FOC)、対照に対して少なくとも2.4倍(FOC)、対照に対して少なくとも2.5倍(FOC)、対照に対して少なくとも2.6倍(FOC)、対照に対して少なくとも2.7倍(FOC)、対照に対して少なくとも2.8倍(FOC)、対照に対して少なくとも2.9倍(FOC)、対照に対して3倍(FOC)、対照に対して少なくとも3.1倍(FOC)、対照に対して少なくとも3.2倍(FOC)、対照に対して少なくとも3.3倍(FOC)、対照に対して少なくとも3.4倍(FOC)、対照に対して少なくとも3.5倍(FOC)、対照に対して少なくとも3.6倍(FOC)、対照に対して少なくとも3.7倍(FOC)、対照に対して少なくとも3.8倍(FOC)、対照に対して少なくとも3.9倍(FOC)、対照に対して4倍(FOC)、対照に対して少なくとも4.1倍(FOC)、対照に対して少なくとも4.2倍(FOC)、対照に対して少なくとも4.3倍(FOC)、対照に対して少なくとも4.4倍(FOC)、対照に対して少なくとも4.5倍(FOC)、対照に対して少なくとも4.6倍(FOC)、対照に対して少なくとも4.7倍(FOC)、対照に対して少なくとも4.8倍(FOC)、対照に対して少なくとも4.9倍(FOC)、対照に対して5倍(FOC)、対照に対して少なくとも5.1倍(FOC)、対照に対して少なくとも5.2倍(FOC)、対照に対して少なくとも5.3倍(FOC)、対照に対して少なくとも5.4倍(FOC)、対照に対して少なくとも5.5倍(FOC)、対照に対して少なくとも5.6倍(FOC)、対照に対して少なくとも5.7倍(FOC)、対照に対して少なくとも5.8倍(FOC)、対照に対して少なくとも5.9倍(FOC)、対照に対して6倍(FOC)、対照に対して少なくとも6.1倍(FOC)、対照に対して少なくとも6.2倍(FOC)、対照に対して少なくとも6.3倍(FOC)、対照に対して少なくとも6.4倍(FOC)、対照に対して少なくとも6.5倍(FOC)、対照に対して少なくとも6.6倍(FOC)、対照に対して少なくとも6.7倍(FOC)、対照に対して少なくとも6.8倍(FOC)、対照に対して少なくとも6.9倍(FOC)、対照に対して7倍(FOC)、対照に対して少なくとも7.1倍(FOC)、対照に対して少なくとも7.2倍(FOC)、対照に対して少なくとも7.3倍(FOC)、対照に対して少なくとも7.4倍(FOC)、対照に対して少なくとも7.5倍(FOC)、対照に対して少なくとも7.6倍(FOC)、対照に対して少なくとも7.7倍(FOC)、対照に対して少なくとも7.8倍(FOC)、対照に対して少なくとも7.9倍(FOC)、対照に対して8倍(FOC)、対照に対して少なくとも8.1倍(FOC)、対照に対して少なくとも8.2倍(FOC)、対照に対して少なくとも8.3倍(FOC)、対照に対して少なくとも8.4倍(FOC)、対照に対して少なくとも8.5倍(FOC)、対照に対して少なくとも8.6倍(FOC)、対照に対して少なくとも8.7倍(FOC)、対照に対して少なくとも8.8倍(FOC)、対照に対して少なくとも8.9倍(FOC)、対照に対して9倍(FOC)、対照に対して少なくとも9.1倍(FOC)、対照に対して少なくとも9.2倍(FOC)、対照に対して少なくとも9.3倍(FOC)、対照に対して少なくとも9.4倍(FOC)、対照に対して少なくとも9.5倍(FOC)、対照に対して少なくとも9.6倍(FOC)、対照に対して少なくとも9.7倍(FOC)、対照に対して少なくとも9.8倍(FOC)、対照に対して少なくとも9.9倍(FOC)、対照に対して少なくとも10倍(FOC)、対照に対して少なくとも11倍(FOC)、対照に対して少なくとも12倍(FOC)、対照に対して少なくとも13倍(FOC)、対照に対して少なくとも14倍(FOC)、対照に対して少なくとも15倍(FOC)、対照に対して少なくとも16倍(FOC)、対照に対して少なくとも17倍(FOC)、対照に対して少なくとも18倍(FOC)、対照に対して少なくとも19倍(FOC)、対照に対して少なくとも20倍(FOC)、対照に対して少なくとも21倍(FOC)、対照に対して少なくとも22倍(FOC)、対照に対して少なくとも23倍(FOC)、対照に対して少なくとも24倍(FOC)、対照に対して少なくとも25倍(FOC)、対照に対して少なくとも26倍(FOC)、対照に対して少なくとも27倍(FOC)、対照に対して少なくとも28倍(FOC)、対照に対して少なくとも29倍(FOC)、または対照に対して少なくとも30倍(FOC)である量で、TREM2シグナル伝達をクラスター化及び活性化する。一部の実施形態では、TREM2シグナル伝達のクラスター化及び活性化は、37℃で、一価抗体(例えば、Fab)または一価形式の全長抗体を使用して決定される。TREM2シグナル伝達のクラスター化及び活性化を測定する方法は、本明細書に記載されている(例えば、実施例3を参照されたい)。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、かつ配列番号56のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;配列番号91のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号103のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;ならびに配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体から選択される抗TREM2抗体よりも少なくとも1.5倍高い、少なくとも2倍高い、少なくとも3倍高い、少なくとも4倍高い、少なくとも5倍高い、少なくとも6倍高い、少なくとも7倍高い、少なくとも8倍高い、少なくとも9倍高い、少なくとも10倍高い、少なくとも11倍高い、少なくとも12倍高い、少なくとも13倍高い、少なくとも14倍高い、少なくとも15倍高い、少なくとも16倍高い、少なくとも17倍高い、少なくとも18倍高い、少なくとも19倍高い、少なくとも20倍高い、少なくとも21倍高い、少なくとも22倍高い、少なくとも23倍高い、少なくとも24倍高い、少なくとも25倍高い、少なくとも26倍高い、少なくとも27倍高い、少なくとも28倍高い、少なくとも29倍高い、少なくとも30倍高い、少なくとも35倍高い、少なくとも40倍高い、少なくとも45倍高い、少なくとも50倍高い、少なくとも55倍高い、少なくとも60倍高い、少なくとも65倍高い、少なくとも70倍高い、少なくとも75倍高い、少なくとも80倍高い、少なくとも85倍高い、少なくとも90倍高い、少なくとも95倍高い、または少なくとも100倍高い程度まで、インビトロで免疫細胞生存を増加させる。
一部の実施形態では、インビトロで免疫細胞生存を増加させる本開示の抗TREM2抗体の能力は、本開示の抗TREM2抗体で処理された培養物中の初代免疫細胞の成長曲線の曲線下面積(AUC)を測定することによって決定される。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、約200000~約1500000の範囲であるAUCで、インビトロで免疫細胞生存を増加させる。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、少なくとも200000、少なくとも210000、少なくとも220000、少なくとも230000、少なくとも240000、少なくとも250000、少なくとも260000、少なくとも270000、少なくとも280000、少なくとも290000、少なくとも300000、少なくとも310000、少なくとも320000、少なくとも330000、少なくとも340000、少なくとも350000、少なくとも360000、少なくとも370000、少なくとも380000、少なくとも390000、少なくとも400000、少なくとも410000、少なくとも420000、少なくとも430000、少なくとも440000、少なくとも450000、少なくとも460000、少なくとも470000、少なくとも480000、少なくとも490000、少なくとも500000、少なくとも510000、少なくとも520000、少なくとも530000、少なくとも540000、少なくとも550000、少なくとも560000、少なくとも570000、少なくとも580000、少なくとも590000、少なくとも600000、少なくとも610000、少なくとも620000、少なくとも630000、少なくとも640000、少なくとも650000、少なくとも660000、少なくとも670000、少なくとも680000、少なくとも690000、少なくとも700000、少なくとも710000、少なくとも720000、少なくとも730000、少なくとも740000、少なくとも750000、少なくとも760000、少なくとも770000、少なくとも780000、少なくとも790000、少なくとも800000、少なくとも810000、少なくとも820000、少なくとも830000、少なくとも840000、少なくとも850000、少なくとも860000、少なくとも870000、少なくとも880000、少なくとも890000、少なくとも900000、少なくとも910000、少なくとも920000、少なくとも930000、少なくとも940000、少なくとも950000、少なくとも960000、少なくとも970000、少なくとも980000、少なくとも990000、少なくとも1000000、少なくとも1010000、少なくとも1020000、少なくとも1030000、少なくとも1040000、少なくとも1050000、少なくとも1060000、少なくとも1070000、少なくとも1080000、少なくとも1090000、少なくとも1100000、少なくとも1110000、少なくとも1120000、少なくとも1130000、少なくとも1140000、少なくとも1150000、少なくとも1160000、少なくとも1170000、少なくとも1180000、少なくとも1190000、少なくとも1200000、少なくとも1210000、少なくとも1220000、少なくとも1230000、少なくとも1240000、少なくとも1250000、少なくとも1260000、少なくとも1270000、少なくとも1280000、少なくとも1290000、少なくとも1300000、少なくとも1310000、少なくとも1320000、少なくとも1330000、少なくとも1340000、少なくとも1350000、少なくとも1360000、少なくとも1370000、少なくとも1380000、少なくとも1390000、少なくとも1400000、少なくとも1410000、少なくとも1420000、少なくとも1430000、少なくとも1440000、少なくとも1450000、少なくとも1460000、少なくとも1470000、少なくとも1480000、少なくとも1490000、または少なくとも1500000であるAUCで、インビトロで免疫細胞生存を増加させる。一部の実施形態では、インビトロでの免疫細胞生存は、4℃で、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して測定される。インビトロでの免疫細胞生存を測定する方法は、本明細書に記載されている(例えば、実施例3を参照されたい)。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、ヒト対照IgG1抗体よりも低いインビボ半減期を有する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、かつ配列番号56のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;配列番号91のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号103のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;ならびに配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体から選択される抗TREM2抗体よりも少なくとも1.5倍低い、少なくとも2倍低い、少なくとも3倍低い、少なくとも4倍低い、少なくとも5倍低い、少なくとも6倍低い、少なくとも7倍低い、少なくとも8倍低い、少なくとも9倍低い、少なくとも10倍低い、少なくとも11倍低い、少なくとも12倍低い、少なくとも13倍低い、少なくとも14倍低い、少なくとも15倍低い、少なくとも16倍低い、少なくとも17倍低い、少なくとも18倍低い、少なくとも19倍低い、少なくとも20倍低い、少なくとも21倍低い、少なくとも22倍低い、少なくとも23倍低い、少なくとも24倍低い、少なくとも25倍低い、少なくとも26倍低い、少なくとも27倍低い、少なくとも28倍低い、少なくとも29倍低い、少なくとも30倍低い、少なくとも35倍低い、少なくとも40倍低い、少なくとも45倍低い、少なくとも50倍低い、少なくとも55倍低い、少なくとも60倍低い、少なくとも65倍低い、少なくとも70倍低い、少なくとも75倍低い、少なくとも80倍低い、少なくとも85倍低い、少なくとも90倍低い、少なくとも95倍低い、または少なくとも100倍低いインビボ半減期を有する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、約0.1日~約10日の範囲であるインビボ半減期を有する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、約0.1日、約0.2日、約0.3日、約0.4日、約0.5日、約0.6日、約0.7日、約0.8日、約0.9日、約1日、約1.1日、約1.2日、約1.3日、約1.4日、約1.5日、約1.6日、約1.7日、約1.8日、約1.9日、約2日、約2.1日、約2.2日、約2.3日、約2.4日、約2.5日、約2.6日、約2.7日、約2.8日、約2.9日、約3日、約3.1日、約3.2日、約3.3日、約3.4日、約3.5日、約3.6日、約3.7日、約3.8日、約3.9日、約4日、約4.1日、約4.2日、約4.3日、約4.4日、約4.5日、約4.6日、約4.7日、約4.8日、約4.9日、約5日、約5.1日、約5.2日、約5.3日、約5.4日、約5.5日、約5.6日、約5.7日、約5.8日、約5.9日、約6日、約6.1日、約6.2日、約6.3日、約6.4日、約6.5日、約6.6日、約6.7日、約6.8日、約6.9日、約7日、約7.1日、約7.2日、約7.3日、約7.4日、約7.5日、約7.6日、約7.7日、約7.8日、約7.9日、約8日、約8.1日、約8.2日、約8.3日、約8.4日、約8.5日、約8.6日、約8.7日、約8.8日、約8.9日、約9日、約9.1日、約9.2日、約9.3日、約9.4日、約9.5日、約9.6日、約9.7日、約9.8日、約9.9日、または約10日であるインビボ半減期を有する。一部の実施形態では、インビボ半減期は、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して測定される。インビボ半減期を測定する方法は、本明細書に記載されている(例えば、実施例4を参照されたい)。
本開示の抗TREM2抗体は一般に、高い親和性で、細胞上に発現される1つまたは複数のTREM2タンパク質に結合する。例えば、TREM2受容体は、シグナルを伝達するために、細胞表面上でクラスター化することを必要とすると考えられる。したがって、アゴニスト抗体は、例えば、TREM2受容体を刺激する独特の特徴を有し得る。例えば、それらは、受容体活性化に適合する適切なエピトープ特異性、ならびに細胞表面上で受容体クラスター化を誘導または保持する能力を有し得る。加えて、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数のTREM2リガンドの同時結合を遮断することなく、TREM2と結合する能力を示し得る。本開示の抗TREM2抗体はさらに、1つまたは複数のTREM2リガンドとの相加的及び/または相乗的機能的相互作用を示し得る。したがって、一部の実施形態では、本開示の1つまたは複数のTREM2リガンドと組み合わせて本開示の抗TREM2抗体に結合した場合のTREM2の最大活性は、飽和濃度のリガンドに単独で、または飽和濃度の抗体に単独で曝露した場合のTREM2の最大活性よりも高くなり得る(例えば、増強され得る)。加えて、所与の濃度のTREM2リガンドでのTREM2の活性は、抗体の存在下で高くなり得る(例えば、増強され得る)。したがって、一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数のTREM2リガンドとの相加作用を有し、TREM2タンパク質に結合した場合に、1つまたは複数のTREM2活性を増強する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数のTREM2リガンドと相乗作用して、1つまたは複数のTREM2活性を増強する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体の非存在下で1つまたは複数のTREM2活性を誘導するための1つまたは複数のTREM2リガンドの効力と比較して、1つまたは複数のTREM2活性を誘導するための1つまたは複数のTREM2リガンドの効力を増加させる。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2の細胞表面クラスター化の非存在下で1つまたは複数のTREM2活性を増強する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2の細胞表面クラスター化を誘導または保持することによって、1つまたは複数のTREM2活性を増強する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、限定ではないが、B細胞及びミクログリア細胞を含む1つまたは複数の免疫細胞上に発現される1つまたは複数のFc-ガンマ受容体によってクラスター化される。一部の実施形態では、TREM2タンパク質への1つまたは複数のTREM2リガンドの結合によって誘導される1つまたは複数のTREM2活性の増強は、限定ではないが、樹状細胞、骨髄由来樹状細胞、単球、ミクログリア、マクロファージ、好中球、NK細胞、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、及びクッパー細胞を包含する初代細胞で、または細胞系で測定され、TREM2タンパク質への1つまたは複数のTREM2リガンドの結合によって誘導される1つまたは複数のTREM2活性の増強は、例えば、インビトロ細胞アッセイを利用して測定される。
インビボで、本開示の抗TREM2抗体は、複数の潜在的機序によって、受容体を活性化し得る。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、正確なエピトープ特異性によって、プレート上に結合した二次抗体とクラスター化する、またはFcg受容体を介してクラスター化する必要なしに、溶液中のTREM2を活性化する能力を有する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、それらの特有の構造によって、受容体をクラスター化する、または受容体をクラスター化配置に保持し、それによって、Fc受容体に結合することなく、TREM2などの受容体を活性化する固有の能力を有するIgG2などのヒト抗体のアイソタイプを有する(例えば、White et al.,(2015)Cancer Cell 27,138-148)。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、隣接した細胞上のFcg受容体に結合することによって、受容体(例えば、TREM2)をクラスター化する。Fcg受容体に対する抗体の定常IgG Fc部分の結合は、抗体の凝集をもたらし、抗体は、次に、それらが可変領域を介して結合する受容体を凝集させる(Chu et al(2008)Mol Immunol ,45:3926-3933;及びWilson et al.,(2011)Cancer Cell 19,101-113)。FcgRIIBに結合することが、免疫の有害作用と関連していないので、サイトカイン分泌、酸化的バースト、食作用の増加、及び抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)の増強を誘導しない阻害性Fcg受容体FcgR(FcgRIIB)に結合することは多くの場合に、インビボで抗体をクラスター化する好ましい手段である。本明細書に記載の任意の適切なアッセイを、抗体クラスター化を決定するために使用し得る。
他の機構も、受容体(例えば、TREM2)をクラスター化するために使用し得る。例えば、一部の実施形態では、一緒に架橋される抗体フラグメント(例えば、Fabフラグメント)は、上記のとおり、Fcg受容体に結合するFc領域を有する抗体に類似した仕方で受容体(例えば、TREM2)をクラスター化するために使用され得る。一部の実施形態では、架橋抗体フラグメント(例えば、Fabフラグメント)は、細胞表面上での受容体クラスター化を誘導し、標的上の適切なエピトープ(例えば、TREM2)に結合する場合、アゴニスト抗体として機能し得る。
一部の実施形態では、TREM2タンパク質と結合する本開示の抗体には、それらのエピトープ特異性によって、TREM2と結合し、1つまたは複数のTREM2活性を活性化する抗体が含まれ得る。一部の実施形態では、そのような抗体は、TREM2上のリガンド結合部位に結合し、1つまたは複数のTREM2リガンドの作用を模倣する、またはリガンド結合部位ではない1つまたは複数のドメインに結合することによって、シグナルを伝達するために、標的抗原を刺激し得る。一部の実施形態では、抗体は、TREM2へのリガンド結合と競合しない、または別段に遮断しない。一部の実施形態では、抗体は、1つまたは複数のTREM2リガンドと相加的または相乗的に作用して、1つより多いTREM2活性を活性化する、及び/または増強する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体及び/または本開示の1つまたは複数のTREM2リガンドによって誘導及び/または増強され得るTREM2活性には、限定ではないが、DAP12へのTREM2結合;DAP12リン酸化;Sykキナーゼの活性化;IFN-β、IL-1α、IL-1β、TNF-α、IL-6、IL-8、CRP、CD86、MCP-1/CCL2、CCL3、CCL4、CCL5、CCR2、CXCL-10、Gata3、IL-20ファミリーメンバー、IL-33、LIF、IFN-ガンマ、OSM、CNTF、CSF-1、OPN、CD11c、GM-CSF、IL-11、IL-12、IL-17、IL-18、及びIL-23から選択される1つまたは複数の炎症誘発性メディエーターの調節(調節は、マクロファージ、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、M2マクロファージ、樹状細胞、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及びミクログリア細胞から選択される1つまたは複数の細胞で生じ得る);DAP12/TREM2複合体へのSykの動員;1つまたは複数のTREM2依存性遺伝子の活性の上昇(1つまたは複数のTREM2依存性遺伝子は、活性化T細胞核内因子(NFAT)転写因子を含む);樹状細胞、マクロファージ、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、M2マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、ミクログリア、M1ミクログリア、活性化M1ミクログリア、及びM2ミクログリア、またはそれらの任意の組合せの生存の増加;CD83、CD86 MHCクラスII、CD40、及びそれらの任意の組合せから選択される1つまたは複数の刺激分子の発現の調節(CD40は、樹状細胞、単球、マクロファージ、またはそれらの任意の組合せの上に発現され得、樹状細胞は、骨髄由来樹状細胞を含み得る);記憶の増大、ならびに認知障害の減少が含まれる。
本明細書で使用される場合、本開示の抗TREM2抗体は、抗TREM2抗体の非存在下でTREM2タンパク質への1つまたは複数のTREM2リガンドの結合によって誘導される1つまたは複数のTREM2活性のレベルと比較して、1つまたは複数のTREM2活性の少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、少なくとも11倍、少なくとも12倍、少なくとも13倍、少なくとも14倍、少なくとも15倍、少なくとも16倍、少なくとも17倍、少なくとも18倍、少なくとも19倍、少なくとも20倍またはそれ以上の増加を誘導するならば、TREM2タンパク質への1つまたは複数のTREM2リガンドの結合によって誘導される1つまたは複数のTREM2活性を増強する。一部の実施形態では、1つまたは複数のTREM2活性の増加は、本明細書に記載されているか、または当技術分野で知られている任意の適切なインビトロ細胞ベースのアッセイもしくは適切なインビボモデルによって、例えば、TREM2依存性遺伝子発現を測定するためのルシフェラーゼベースのレポーターアッセイを利用すること、Sykなどの下流シグナル伝達パートナーのTREM2誘導性リン酸化の増加を測定するためのウエスタンブロット分析を使用することによって、またはTREM2活性化のマーカーの細胞表面レベルでの変化を測定するための、蛍光標識細胞分取(FACS)などのフローサイトメトリーを利用することによって測定され得る。TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの間の相互作用(例えば、結合)を測定するために、本明細書に記載されているか、または当技術分野で公知である任意のインビトロ細胞ベースのアッセイまたは適切なインビボモデルを使用してもよい。
一部の実施形態では、TREM2リガンドをそのEC50濃度で使用したときに、本開示の抗TREM2抗体は、約0.5nM~約50nMの範囲、または50nM超の濃度で使用した場合に、抗TREM2抗体の非存在下でのTREM2タンパク質へのTREM2リガンドの結合によって誘導されるTREM2依存性遺伝子転写のレベルと比較して、リガンド誘導性TREM2依存性遺伝子転写の約1倍~約6倍、または6倍超の範囲の増加を誘導するならば、TREM2タンパク質へのTREM2リガンドの結合によって誘導される1つまたは複数のTREM2活性を増強する。一部の実施形態では、TREM2リガンドをそのEC50濃度で使用した場合に、リガンド誘導性TREM2依存性遺伝子転写の増加は、約0.5nM~約50nMの範囲、または50nM超の濃度で使用した場合に、抗TREM2抗体の非存在下でのTREM2タンパク質へのTREM2リガンドの結合によって誘導されるTREM2依存性遺伝子転写のレベルと比較して、少なくとも1倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、少なくとも11倍、少なくとも12倍、少なくとも13倍、少なくとも14倍、少なくとも15倍、少なくとも16倍、少なくとも17倍、少なくとも18倍、少なくとも19倍、少なくとも20倍またはそれ以上である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、少なくとも0.5nM、少なくとも0.6nM、少なくとも0.7nM、少なくとも0.8nM、少なくとも0.9nM、少なくとも1nM、少なくとも2nM、少なくとも3nM、少なくとも4nM、少なくとも5nM、少なくとも6nM、少なくとも7nM、少なくとも8nM、少なくとも9nM、少なくとも10nM、少なくとも15nM、少なくとも20nM、少なくとも25nM、少なくとも30nM、少なくとも35nM、少なくとも40nM、少なくとも45nM、少なくとも46nM、少なくとも47nM、少なくとも48nM、少なくとも49nM、または少なくとも50nMの濃度で使用される。一部の実施形態では、TREM2リガンドは、ホスファチジルセリン(PS)である。一部の実施形態では、TREM2リガンドは、スフィンゴミエリン(SM)である。一部の実施形態では、1つまたは複数のTREM2活性の増加は、本明細書に記載されている、または当技術分野で知られている任意の適切なインビトロ細胞ベースのアッセイまたは適切なインビボモデルによって測定され得る。一部の実施形態では、抗体の存在下、及び非存在下で、リガンド誘導性TREM2依存性遺伝子発現の倍数増加を測定するために、ルシフェラーゼベースのレポーターアッセイが使用される。
本明細書で使用される場合、本開示の抗TREM2抗体は、それが、本明細書に記載されている、または当技術分野で知られている任意のインビトロアッセイまたは細胞ベースの培養アッセイを利用して、飽和抗体濃度で、TREM2へのリガンド結合を20%未満低下させるならば、1つまたは複数のTREM2リガンドとTREM2との間の相互作用(例えば、結合)と競合しない、阻害しない、または別段に遮断しない。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、本明細書に記載されている、または当技術分野で知られている任意のインビトロアッセイまたは細胞ベースの培養アッセイを使用して、飽和抗体濃度で、1つまたは複数のTREM2リガンドとTREM2との相互作用(例えば、結合)を20%未満、19%未満、18%未満、17%未満、16%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、または1%未満阻害する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数のTREM2活性を誘導する。一部の実施形態では、抗体は、細胞上に発現されるTREM2タンパク質に結合した後に、TREM2の1つまたは複数の活性を誘導する。一部の実施形態では、抗体は、細胞膜に結合しない可溶性TREM2タンパク質に結合した後に、TREM2の1つまたは複数の活性を誘導する。ある特定の実施形態では、TREM2タンパク質は、細胞表面上に発現される。ある特定の実施形態では、可溶性TREM2タンパク質(sTREM2)は、限定ではないが、細胞外環境中、血清中、脳脊髄液(CSF)中、及び組織内の間質空間中で見出され得る。ある特定の実施形態では、可溶性TREM2タンパク質(sTREM2)は、非細胞性である。一部の実施形態では、本開示の可溶性TREM2(sTREM2)タンパク質は、配列番号1のアミノ酸残基19~160に対応する。一部の実施形態では、本開示の可溶性TREM2(sTREM2)タンパク質は、配列番号1のアミノ酸残基19~159に対応する。一部の実施形態では、本開示の可溶性TREM2(sTREM2)タンパク質は、配列番号1のアミノ酸残基19~158に対応する。一部の実施形態では、本開示の可溶性TREM2(sTREM2)タンパク質は、配列番号1のアミノ酸残基19~157に対応する。一部の実施形態では、本開示の可溶性TREM2(sTREM2)タンパク質は、配列番号1のアミノ酸残基19~156に対応する。一部の実施形態では、本開示の可溶性TREM2(sTREM2)タンパク質は、配列番号1のアミノ酸残基19~155に対応する。一部の実施形態では、本開示の可溶性TREM2(sTREM2)タンパク質は、配列番号1のアミノ酸残基19~154に対応する。
一部の実施形態では、本開示の可溶性TREM2(sTREM2)タンパク質は、細胞TREM2受容体の不活性なバリアントであってもよい。一部の実施形態では、sTREM2は、対象の血漿中などの末梢、または脳に存在することがある。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、インビボで可溶性TREM2の血漿中レベルを低下させる。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、分裂を遮断することによって、1種または複数のメタロプロテアーゼを阻害することによって、及び/または内部移行を誘導することによって、インビボで可溶性TREM2の血漿中レベルを低下させる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、ヒト対照IgG1抗体の量よりも約5%から約50%多い範囲の量で、インビボで可溶性TREM2の血漿中レベルを低下させる。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、ヒト対照IgG1抗体の量よりも少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも14%、少なくとも15%、少なくとも16%、少なくとも17%、少なくとも18%、少なくとも19%、少なくとも20%、少なくとも21%、少なくとも22%、少なくとも23%、少なくとも24%、少なくとも25%、少なくとも26%、少なくとも27%、少なくとも28%、少なくとも29%、少なくとも30%、少なくとも31%、少なくとも32%、少なくとも33%、少なくとも34%、少なくとも35%、少なくとも36%、少なくとも37%、少なくとも38%、少なくとも39%、少なくとも40%、少なくとも41%、少なくとも42%、少なくとも43%、少なくとも44%、少なくとも45%、少なくとも46%、少なくとも47%、少なくとも48%、少なくとも49%、または少なくとも50%多い量で、インビボで可溶性TREM2の血漿中レベルを低下させる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、可溶性TREM2の血漿中レベルが、基線に対するパーセンテージとして、抗体処置から6日後に少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも14%、少なくとも15%、少なくとも16%、少なくとも17%、少なくとも18%、少なくとも19%、少なくとも20%、少なくとも21%、少なくとも22%、少なくとも23%、少なくとも24%、少なくとも25%、少なくとも26%、少なくとも27%、少なくとも28%、少なくとも29%、少なくとも30%、少なくとも31%、少なくとも32%、少なくとも33%、少なくとも34%、少なくとも35%、少なくとも36%、少なくとも37%、少なくとも38%、少なくとも39%、少なくとも40%、少なくとも41%、少なくとも42%、少なくとも43%、少なくとも44%、少なくとも45%、少なくとも46%、少なくとも47%、少なくとも48%、少なくとも49%、少なくとも50%、少なくとも51%、少なくとも52%、少なくとも53%、少なくとも54%、少なくとも55%、少なくとも56%、少なくとも57%、少なくとも58%、少なくとも59%、少なくとも60%、少なくとも61%、少なくとも62%、少なくとも63%、少なくとも64%、少なくとも65%、少なくとも66%、少なくとも67%、少なくとも68%、少なくとも69%、少なくとも70%、少なくとも71%、少なくとも72%、少なくとも73%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、または少なくとも80%であるように、インビボで可溶性TREM2の血漿中レベルを低下させる。一部の実施形態では、インビボでの可溶性TREM2の血漿中レベルは、一価抗体(例えば、Fab)または一価形式の全長抗体を使用して測定される。インビボでの可溶性TREM2の血漿中レベルを測定するための方法は、本明細書に記載されている(例えば、実施例4を参照されたい)。
本開示の抗TREM2抗体は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、固形及び血液がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌を予防する、そのリスクを減少させる、それを処置するために使用することができる。本明細書で提供される方法はまた、1つまたは複数の免疫細胞の生存、成熟、機能性、遊走、または増殖の誘導または促進を必要とする個体において、それを行う際に使用される。本明細書で提供される方法はさらに、調節性T細胞、腫瘍埋没免疫抑制樹状細胞、腫瘍埋没免疫抑制マクロファージ、骨髄系由来サプレッサー細胞、腫瘍関連マクロファージ、急性骨髄性白血病(AML)細胞、慢性リンパ性白血病(CLL)細胞、または慢性骨髄性白血病(CML)細胞の活性、機能、または生存の減少を必要とする個体において、それを行う際に使用される。本明細書で提供される方法はさらに、記憶を増加させる、及び/または認知障害を減少させる際に使用される。
本開示の抗TREM2抗体は、高度創傷ケアにおいても使用され得る。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体である。本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数のTREM2活性を誘導するために試験され得る。有用なアッセイには、ウエスタンブロット(例えば、チロシン-リン酸化DAP12もしくはトレオニン/セリン-リン酸化PI3Kキナーゼ基質について)、ELISA(例えば、分泌されたインターロイキンもしくはサイトカイン分泌について)、FACS(例えば、TREM2に結合する抗TREM2について)、免疫細胞化学(例えば、チロシン-リン酸化DAP12もしくはトレオニン/セリン-リン酸化PI3Kキナーゼ基質について)、レポーター遺伝子アッセイ(例えば、TLR活性化について)、樹状細胞、マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及び/もしくはミクログリアの生存及び/もしくは機能の増加、マクロファージ、樹状細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、単球、破骨細胞、及び/もしくはミクログリア細胞による、アポトーシスニューロン、損傷シナプス、アミロイドベータもしくはそのフラグメント、Tau、IAPP、アルファ-シヌクレイン、TDP-43、FUSタンパク質、プリオンタンパク質、PrPSc、ハンチンチン、カルシトニン、スーパーオキシドジスムターゼ、アタキシン、レビー小体、心房性ナトリウム利尿因子、膵島アミロイドポリペプチド、インスリン、アポリポタンパク質AI、血清アミロイドA、メディン、プロラクチン、トランスサイレチン、リゾチーム、ベータ2ミクログロブリン、ゲルゾリン、ケラトエピセリン、シスタチン、免疫グロブリン軽鎖AL、S-IBMタンパク質、リピート関連非ATG(RAN)翻訳産物、ジペプチドリピート(DPR)ペプチド、グリシン-アラニン(GA)リピートペプチド、グリシン-プロリン(GP)リピートペプチド、グリシン-アルギニン(GR)リピートペプチド、プロリン-アラニン(PA)リピートペプチド、及びプロリン-アルギニン(PR)リピートペプチド、神経組織デブリ、非神経組織デブリ、細菌、他の異物、病原タンパク質、病原ペプチド、病原核酸、または腫瘍細胞の食作用の増加、細胞骨格再構成の増加、ならびにミクログリア炎症誘発性応答の減少、または当技術分野で公知の他のアッセイが含まれ得る。
標的受容体を活性化するFcgR受容体への結合に依存する抗体は、FcgR結合を排除するように操作された場合、そのアゴニスト活性を失うことがある(例えば、Wilson et al.,(2011)Cancer Cell 19,101-113;Armour at al.,(2003)Immunology 40(2003)585-593);及びWhite et al.,(2015)Cancer Cell 27,138-148を参照されたい)。したがって、適切なエピトープ特異性を有する本開示の抗TREM2抗体は、抗体がヒトIgG2アイソタイプ(CH1及びヒンジ領域)由来のFcドメインもしくは阻害性FcgRIIB受容体に優先的に結合することができる別の種類のFcドメインまたはそれらの変形形態を有するとき、標的抗原を最小限の有害作用で活性化することができると考えられる。
例示的な抗体Fcアイソタイプ及び修飾を、以下の表Aに提示する。一部の実施形態では、抗体は、以下の表Aに列挙されているFcアイソタイプを有する。
表Aに記載されているアイソタイプに加えて、理論に束縛されることは望まないが、ヒトの活性化Fcg受容体I、IIA、IIC、IIIA、IIIB、ならびに/またはマウスのFcg受容体I、III、及びIVに結合するヒトIgG1またはIgG3アイソタイプ及びそれらの変異体(例えば、Strohl(2009)Current Opinion in Biotechnology 2009,20:685-691)を有する抗体は、インビボでアゴニスト抗体として作用することもあるが、ADCCと関連する有害作用と関連することもあると考えられている。しかしながら、そのようなFcg受容体は、阻害Fcg受容体FcgRIIBと比較して、インビボでの抗体結合にはあまり利用されないようである(例えば、White,et al.,(2013)Cancer Immunol.Immunother.62,941-948;及びLi et al.,(2011)IScience 333(6045):1030-1034.を参照されたい)。
一部の実施形態では、抗体は、IgGクラス、IgMクラス、またはIgAクラスのものである。一部の実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4アイソタイプを有する。
ある特定の実施形態では、抗体は、IgG2アイソタイプを有する。一部の実施形態では、抗体は、ヒトIgG2定常領域を含有する。一部の実施形態では、ヒトIgG2定常領域は、Fc領域を含む。一部の実施形態では、抗体は、Fc受容体への結合とは関係なく、1つまたは複数のTREM2活性、DAP12活性、またはその両方を誘導する。一部の実施形態では、抗体は、阻害性Fc受容体に結合する。ある特定の実施形態では、阻害性Fc受容体は、阻害性Fc-ガンマ受容体IIB(FcγRIIB)である。一部の実施形態では、Fc領域は、1つまたは複数の修飾を含有する。例えば、一部の実施形態では、Fc領域は、(例えば、同じアイソタイプの野生型Fc領域と比較して)1つまたは複数のアミノ酸置換を含有する。一部の実施形態では、1つまたは複数のアミノ酸置換は、V234A(Alegre et al.,(1994)Transplantation 57:1537-1543.31;Xu et al.,(2000)Cell Immunol,200:16-26)、G237A(Cole et al.(1999)Transplantation,68:563-571)、H268Q、V309L、A330S、P331S(米国特許出願公開第2007/0148167号;Armour et al.(1999)Eur J Immunol 29:2613-2624;Armour et al.(2000)The Haematology Journal 1(Suppl.1):27;Armour et al.(2000)The Haematology Journal 1(Suppl.1):27)、C232S、及び/もしくはC233S(White et al.(2015)Cancer Cell 27,138-148)、S267E、L328F(Chu et al.,(2008)Mol Immunol,45:3926-3933)、M252Y、S254T、ならびに/またはT256Eから選択され、アミノ酸位置は、EUまたはKabatのナンバリング規則による。
一部の実施形態では、抗体は、C127Sアミノ酸置換を含有する重鎖定常ドメインを有するIgG2アイソタイプを有し、アミノ酸位置は、EUまたはKabatのナンバリング規則による(White et al.,(2015)Cancer Cell 27,138-148;Lightle et al.,(2010)PROTEIN SCIENCE 19:753-762;及びWO2008079246)。
一部の実施形態では、抗体は、C214Sアミノ酸置換を含有するカッパ軽鎖定常ドメインを有するIgG2アイソタイプを有し、アミノ酸位置は、EUまたはKabatのナンバリング規則による(White et al.,(2015)Cancer Cell 27,138-148;Lightle et al.,(2010)PROTEIN SCIENCE 19:753-762;及びWO2008079246)。
ある特定の実施形態では、抗体は、IgG1アイソタイプを有する。一部の実施形態では、抗体は、マウスIgG1定常領域を含有する。一部の実施形態では、抗体は、ヒトIgG1定常領域を含有する。一部の実施形態では、ヒトIgG1定常領域は、Fc領域を含む。一部の実施形態では、抗体は、阻害性Fc受容体に結合する。ある特定の実施形態では、阻害性Fc受容体は、阻害性Fc-ガンマ受容体IIB(FcγRIIB)である。一部の実施形態では、Fc領域は、1つまたは複数の修飾を含有する。例えば、一部の実施形態では、Fc領域は、(例えば、同じアイソタイプの野生型Fc領域と比較して)1つまたは複数のアミノ酸置換を含有する。一部の実施形態では、1つまたは複数のアミノ酸置換は、N297A(Bolt S et al.(1993)Eur J Immunol 23:403-411)、D265A(Shields et al.(2001)R.J.Biol.Chem.276,6591-6604)、L234A、L235A(Hutchins et al.(1995)Proc Natl Acad Sci USA,92:11980-11984;Alegre et al.,(1994)Transplantation 57:1537-1543.31;Xu et al.,(2000)Cell Immunol,200:16-26)、G237A(Alegre et al.(1994)Transplantation 57:1537-1543.31;Xu et al.(2000)Cell Immunol,200:16-26)、C226S、C229S、E233P、L234V、L234F、L235E(McEarchern et al.,(2007)Blood,109:1185-1192)、P331S(Sazinsky et al.,(2008)Proc Natl Acad Sci USA 2008,105:20167-20172)、S267E、L328F、A330L、M252Y、S254T、及び/またはT256Eから選択され、アミノ酸位置は、EUまたはKabatのナンバリング規則による。
一部の実施形態では、抗体は、IgG2アイソタイプ重鎖定常ドメイン1(CH1)及びヒンジ領域を含む(White et al.,(2015)Cancer Cell 27,138-148)。ある特定の実施形態では、IgG2アイソタイプCH1及びヒンジ領域は、ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCP(配列番号145)のアミノ酸配列を含有する。一部の実施形態では、抗体Fc領域は、S267Eアミノ酸置換、L328Fアミノ酸置換、もしくはその両方、及び/またはN297AもしくはN297Qアミノ酸置換を含有し、アミノ酸位置は、EUまたはKabatのナンバリング規則による。
ある特定の実施形態では、抗体は、IgG4アイソタイプを有する。一部の実施形態では、抗体は、ヒトIgG4定常領域を含有する。一部の実施形態では、ヒトIgG4定常領域は、Fc領域を含む。一部の実施形態では、抗体は、阻害性Fc受容体に結合する。ある特定の実施形態では、阻害性Fc受容体は、阻害性Fc-ガンマ受容体IIB(FcγRIIB)である。一部の実施形態では、Fc領域は、1つ以上の修飾を含有する。例えば、一部の実施形態では、Fc領域は、(例えば、同じアイソタイプの野生型Fc領域と比較して)1つまたは複数のアミノ酸置換を含有する。一部の実施形態では、1つまたは複数のアミノ酸置換は、L235A、G237A、S228P、L236E(Reddy et al.,(2000)J Immunol,164:1925-1933)、S267E、E318A、L328F、M252Y、S254T、及び/またはT256Eから選択され、アミノ酸位置は、EUまたはKabatのナンバリング規則による。
ある特定の実施形態では、抗体は、ハイブリッドIgG2/4アイソタイプを有する。一部の実施形態では、抗体は、ヒトIgG2のEUまたはKabatナンバリングによるアミノ酸118~260、及びヒトIgG4のEUまたはKabatのナンバリングによるアミノ酸261~447を含有するアミノ酸配列を含む(WO1997/11971;WO2007/106585)。
ある特定の実施形態では、抗体は、マウスIgG4定常領域を含有する(Bartholomaeus,et al.(2014).J.Immunol.192,2091-2098)。
一部の実施形態では、Fc領域は、EUまたはKabatのナンバリングによるA330L、L234F、L235E、及び/またはP331Sから選択される1つまたは複数の追加のアミノ酸置換;ならびにそれらの任意の組合せをさらに含有する。
ある特定の実施形態では、抗体は、1つまたは複数のアミノ酸置換をFc領域に、C127S、L234A、L234F、L235A、L235E、S267E、K322A、L328F、A330S、P331S、E345R、E430G、S440Y、及びそれらの任意の組み合わせから選択される残基位置で含有する(残基のナンバリングは、EUまたはKabatナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、L243A、L235A、及びP331S位で含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G及びP331S位で含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G及びK322A位で含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、A330S、及びP331S位に含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、K322A、A330S、及びP331S位で含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、K322A、及びA330S位で含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、K322A、及びP331S位で含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をS267E及びL328F位で含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をC127S位で含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE345R、E430G及びS440Y位で含有する(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。
さらなるIgG変異
一部の実施形態では、本明細書に記載のIgG1バリアントのうちの1つまたは複数は、補体活性化を排除するために、A330L変異(Lazar et al.,(2006)Proc Natl Acad Sci USA,103:4005-4010)、またはL234F、L235E、及び/またはP331S変異(Sazinsky et al.,(2008)Proc Natl Acad Sci USA,105:20167-20172)のうちの1つまたは複数と組み合わされてもよい(アミノ酸位置は、EUまたはKabatナンバリング規則による)。一部の実施形態では、本明細書に記載のIgGバリアントは、ヒト血清中での抗体半減期を増加させるために、1つまたは複数の変異と組み合わされてもよい(例えば、EUまたはKabatナンバリング規則によるM252Y、S254T、T256E変異)(Dall’Acqua et al.,(2006)J Biol Chem,281:23514-23524;及びStrohl e al.,(2009)Current Opinion in Biotechnology,20:685-691)。
一部の実施形態では、本開示のIgG4バリアントは、抗体の安定性を増強するために、EUまたはKabatナンバリング規則によるS228P変異(Angal et al.,(1993)Mol Immunol,30:105-108)、及び/またはPeters et al.,(2012)J Biol Chem.13;287(29):24525-33に記載されている1つまたは複数の変異と組み合わされてもよい。
例示的な抗TREM2抗体
一部の実施形態では、本開示の単離抗TREM2抗体は、高い親和性でTREM2に結合し、単離抗体の非存在下でTREM2タンパク質への1つまたは複数のTREM2リガンドの結合によって誘導される1つまたは複数のTREM2活性と比較して、TREM2タンパク質への1つまたは複数のTREM2リガンドの結合によって誘導される1つまたは複数のTREM2活性を増強する。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、TREM2タンパク質への1つまたは複数のTREM2リガンドの結合と競合することなく、または別段に遮断することなく、1つまたは複数のTREM2活性を増強する。一部の実施形態では、抗体は、ヒト化抗体、二重特異性抗体、多価抗体、またはキメラ抗体である。そのような抗体の例示的な記載は、本開示を通じて見出される。一部の実施形態では、抗体は、第1の抗原及び第2の抗原を認識する二重特異性抗体である。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、限定ではないが、哺乳動物(例えば、非ヒト哺乳動物)TREM2タンパク質、マウスTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号Q99NH8)、ラットTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号D3ZZ89)、アカゲザルTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号F6QVF2)、カニクイザルTREM2タンパク質(NCBIアクセッション番号XP_015304909.1)、ウマTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号F7D6L0)、ブタTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号H2EZZ3)、及びイヌTREM2タンパク質(Uniprotアクセッション番号E2RP46)を含む、ヒトTREM2、またはそのホモログに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、ヒトTREM2に特異的に結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、カニクイザルTREM2に特異的に結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、ヒトTREM2及びカニクイザルTREM2の両方に特異的に結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、本開示の少なくとも1つのTREM2活性を誘導する。
抗TREM2抗体結合領域
本開示のある特定の態様は、配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する抗TREM2抗体に関する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は本質的に、配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体が結合するのと同じTREM2エピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、アミノ酸残基SFEDAHVEH(配列番号1のアミノ酸残基149~157)内の1個または複数のアミノ酸に結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号1のE151、D152、及びE156から選択される1個または複数のアミノ酸残基に結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号1のアミノ酸残基E151、D152、及びE156に結合する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体の結合を競合的に阻害する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体と競合する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、表2A~2C、3A~3C、4A~4D、5A~5D、6、及び7に列挙されている抗体のいずれかから選択される少なくとも1つの抗体の結合を競合的に阻害する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、AL2p-h50、AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-h77、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、AL2p-62、AL2p-h19、AL2p-h21、AL2p-h22、AL2p-h23、AL2p-h24、AL2p-h25、AL2p-h26、AL2p-h27、AL2p-h28、AL2p-h29、AL2p-h30、AL2p-h31、AL2p-h32、AL2p-h33、AL2p-h34、AL2p-h35、AL2p-h36、AL2p-h42、AL2p-h43、AL2p-h44、AL2p-h47、AL2p-h59、AL2p-h76、及びAL2p-h90から選択される少なくとも1つの抗体の結合を競合的に阻害する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-31の結合を競合的に阻害する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-37の結合を競合的に阻害する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-47の結合を競合的に阻害する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-58の結合を競合的に阻害する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-60の結合を競合的に阻害する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-61の結合を競合的に阻害する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-62の結合を競合的に阻害する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、表2A~2C、3A~3C、4A~4D、5A~5D、6、及び7に列挙されている抗体のいずれかから選択される少なくとも1つの抗体が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、AL2p-h50、AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-h77、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、AL2p-62、AL2p-h19、AL2p-h21、AL2p-h22、AL2p-h23、AL2p-h24、AL2p-h25、AL2p-h26、AL2p-h27、AL2p-h28、AL2p-h29、AL2p-h30、AL2p-h31、AL2p-h32、AL2p-h33、AL2p-h34、AL2p-h35、AL2p-h36、AL2p-h42、AL2p-h43、AL2p-h44、AL2p-h47、AL2p-h59、AL2p-h76、及びAL2p-h90から選択される少なくとも1つの抗体が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-31が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-37が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-47が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-58が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-60が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-61が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-62が結合するTREM2エピトープと同じであるか、またはそれと重複するヒトTREM2のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、表2A~2C、3A~3C、4A~4D、5A~5D、6、及び7に列挙されている抗体のいずれかから選択される少なくとも1つの抗体が結合するのと本質的に同じTREM2エピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、AL2p-h50、AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-h77、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、AL2p-62、AL2p-h19、AL2p-h21、AL2p-h22、AL2p-h23、AL2p-h24、AL2p-h25、AL2p-h26、AL2p-h27、AL2p-h28、AL2p-h29、AL2p-h30、AL2p-h31、AL2p-h32、AL2p-h33、AL2p-h34、AL2p-h35、AL2p-h36、AL2p-h42、AL2p-h43、AL2p-h44、AL2p-h47、AL2p-h59、AL2p-h76、及びAL2p-h90から選択される少なくとも1つの抗体が結合する本質的に同じTREM2エピトープに結合する。抗体が結合するエピトープをマッピングするための詳細な例示的方法は、Morris(1996)“Epitope Mapping Protocols,”in Methods in Molecular Biology vol.66(Humana Press,Totowa,NJ)で提供される。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-31が結合するのと本質的に同じTREM2エピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-37が結合するのと本質的に同じTREM2エピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-47が結合するのと本質的に同じTREM2エピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-58が結合するのと本質的に同じTREM2エピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-60が結合するのと本質的に同じTREM2エピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-61が結合するのと本質的に同じTREM2エピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-62が結合するのと本質的に同じTREM2エピトープに結合する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、AL2p-h50、AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-h77、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、AL2p-62、AL2p-h19、AL2p-h21、AL2p-h22、AL2p-h23、AL2p-h24、AL2p-h25、AL2p-h26、AL2p-h27、AL2p-h28、AL2p-h29、AL2p-h30、AL2p-h31、AL2p-h32、AL2p-h33、AL2p-h34、AL2p-h35、AL2p-h36、AL2p-h42、AL2p-h43、AL2p-h44、AL2p-h47、AL2p-h59、AL2p-h76、及びAL2p-h90、ならびにそれらの任意の組み合わせから選択される1つまたは複数の抗体と競合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、抗体AL2p-31と競合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、抗体AL2p-37と競合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、抗体AL2p-47と競合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、抗体AL2p-58と競合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、抗体AL2p-60と競合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、抗体AL2p-61と競合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、抗体AL2p-62と競合する。
例示的な競合アッセイでは、固定化TREM2または細胞表面上にTREM2を発現する細胞は、TREM2に結合する第1の標識抗体(例えば、ヒト、または非ヒト霊長類)及びTREM2への結合について第1の抗体と競合する能力について試験されている第2の非標識抗体を含む溶液中でインキュベートされる。第2の抗体は、ハイブリドーマ上清中に存在し得る。対照として、固定化TREM2またはTREM2を発現する細胞は、第1の標識抗体を含むが、第2の非標識抗体を含まない溶液中でインキュベートされる。TREM2への第1の抗体の結合を許容する条件下でインキュベートした後に、過剰の非結合抗体が除去され、固定化TREM2またはTREM2を発現する細胞と会合した標識の量が測定される。固定化TREM2またはTREM2を発現する細胞と会合した標識の量が、対照サンプルと比較して試験サンプル中で実質的に減少する場合、それは、第2の抗体が、TREM2への結合について、第1の抗体と競合することを示す。Harlow and Lane(1988)Antibodies:A Laboratory Manual ch.14(Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY)を参照されたい。
抗TREM2抗体軽鎖及び重鎖可変領域
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、(a)表2A~2Cに列挙されている、またはAL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、もしくはAL2p-62、及びそれらの任意の組み合わせから選択される抗体のいずれか1つのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3から選択される少なくとも1つ、2つ、または3つのHVRを含む重鎖可変領域;及び/または(b)表3A~3Cに列挙されている、またはAL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、もしくはAL2p-62、及びそれらの任意の組み合わせから選択される抗体のいずれか1つのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3から選択される少なくとも1つ、2つ、または3つのHVRを含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、HVR-H1、HVR-H2、HVR-H3、HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3は、表2A~2C、3A~3C、6、及び7で示されているとおりの、またはAL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、またはAL2p-62、及びそれらの任意の組み合わせから選択される抗体に由来するEUもしくはKabat HVR、Chothia HVR、または接触HVR配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、その際、重鎖可変領域は、式I:YAFX1X2X3WMN(式中、X1は、SまたはWであり、X2は、S、L、またはRであり、かつX3は、S、D、H、Q、またはEである)による配列(配列番号121)を含むHVR-H1;式II:RIYPGX1GX2TNYAX3KX4X5G(式中、X1は、D、G、E、Q、またはVであり、X2は、DまたはQであり、X3は、Q、R、H、W、Y、またはGであり、X4は、F、R、またはWであり、かつX5は、Q、R、K、またはHである)による配列(配列番号122)を含むHVR-H2;及び式III:ARLLRNX1PGX2SYAX3DY(式中、X1は、QまたはKであり、X2は、E、S、またはAであり、かつX3は、MまたはHである)による配列(配列番号123)を含むHVR-H3を含み、かつ抗体は、YAFSSSWMN(配列番号124)の配列を含むHVR-H1、RIYPGDGDTNYAQKFQG(配列番号125)の配列を含むHVR-H2、及びARLLRNQPGESYAMDY(配列番号126)の配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域を含む抗体ではない。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、その際、軽鎖可変領域は、式IV:RX1SX2SLX3HSNX4YTYLH(式中、X1は、SまたはTであり、X2は、Q、R、またはSであり、X3は、VまたはIであり、かつX4は、G、R、W、Q、またはAである)による配列(配列番号127)を含むHVR-L1;式V:KVSNRX1S(式中、X1は、F、R、V、またはKである)による配列(配列番号128)を含むHVR-L2;及び式V:SQSTRVPYTによる配列(配列番号129)を含むHVR-L3を含み、かつ抗体は、RSSQSLVHSNGYTYLH(配列番号130)の配列を含むHVR-L1、KVSNRFS(配列番号131)の配列を含むHVR-L2、及びSQSTRVPYT(配列番号129)の配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域を含む抗体ではない。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、その際、重鎖可変領域は、式I(式中、X1は、SまたはWであり、X2は、S、L、またはRであり、かつX3は、S、D、H、Q、またはEである)による配列を含むHVR-H1;式II(式中、X1は、D、G、E、Q、またはVであり、X2は、DまたはQであり、X3は、Q、R、H、W、Y、またはGであり、X4は、F、R、またはWであり、及びX5は、Q、R、K、またはHである)による配列を含むHVR-H2;及び式III、(式中、X1は、QまたはKであり、X2は、E、S、またはAであり、及びX3は、MまたはHである)による配列を含むHVR-H3を含み、かつ軽鎖可変領域は、HVR-L1による配列を含む式IV(式中、X1は、SまたはTであり、X2は、Q、R、またはSであり、X3は、VまたはIであり、及びX4は、G、R、W、Q、またはAである);式V(式中、X1は、F、R、V、またはKである)による配列を含むHVR-L2;及び配列:SQSTRVPYT(配列番号129)を含むHVR-L3を含み、かつ抗体は、YAFSSSWMN(配列番号124)の配列を含むHVR-H1、RIYPGDGDTNYAQKFQG(配列番号125)の配列を含むHVR-H2、及びARLLRNQPGESYAMDY(配列番号126)の配列を含むHVR-H3を含む重鎖可変領域を含み、かつRSSQSLVHSNGYTYLH(配列番号130)の配列を含むHVR-L1、KVSNRFS(配列番号131)の配列を含むHVR-L2、及びSQSTRVPYT(配列番号129)の配列を含むHVR-L3を含む軽鎖可変領域を含む抗体ではない。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、(a)抗体AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、またはAL2p-62のHVR-H1アミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHVR-H1;(b)抗体AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、またはAL2p-62のHVR-H2アミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び(c)抗体AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、またはAL2p-62のHVR-H3アミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHVR-H3のうちの1つまたは複数を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、(a)抗体AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、またはAL2p-62のHVR-L1アミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)抗体AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、またはAL2p-62のHVR-L1アミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び(c)抗体AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、またはAL2p-62のHVR-L3アミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含むHVR-L3のうちの1つまたは複数を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変領域は、アミノ酸配列YAFSSQWMN(配列番号132)を含むHVR-H1、アミノ酸配列RIYPGGGDTNYARKFQG(配列番号133)を含むHVR-H2、アミノ酸配列ARLLRNQPGESYAMDY(配列番号126)を含むHVR-H3を含み、かつ軽鎖可変領域は、アミノ酸配列RSSQSLVHSNGYTYLH(配列番号130)を含むHVR-L1、アミノ酸配列KVSNRRS(配列番号134)を含むHVR-L2、及びアミノ酸配列SQSTRVPYT(配列番号129)を含むHVR-L3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変領域は、アミノ酸配列YAFSSQWMN(配列番号132)を含むHVR-H1、アミノ酸配列RIYPGGGDTNYAGKFQG(配列番号135)を含むHVR-H2、アミノ酸配列ARLLRNQPGESYAMDY(配列番号126)を含むHVR-H3を含み、かつ軽鎖可変領域は、アミノ酸配列RSSQSLVHSNGYTYLH(配列番号130)を含むHVR-L1、アミノ酸配列KVSNRFS(配列番号131)を含むHVR-L2、及びアミノ酸配列SQSTRVPYT(配列番号129)を含むHVR-L3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変領域は、アミノ酸配列YAFSSDWMN(配列番号136)を含むHVR-H1、アミノ酸配列RIYPGEGDTNYARKFHG(配列番号137)を含むHVR-H2、アミノ酸配列ARLLRNKPGESYAMDY(配列番号138)を含むHVR-H3を含み、かつ軽鎖可変領域は、アミノ酸配列RTSQSLVHSNAYTYLH(配列番号139)を含むHVR-L1、アミノ酸配列KVSNRVS(配列番号140)を含むHVR-L2、及びアミノ酸配列SQSTRVPYT(配列番号129)を含むHVR-L3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変領域は、アミノ酸配列YAFSSQWMN(配列番号132)を含むHVR-H1、アミノ酸配列RIYPGEGDTNYARKFQG(配列番号141)を含むHVR-H2、アミノ酸配列ARLLRNQPGESYAMDY(配列番号126)を含むHVR-H3を含み、かつ軽鎖可変領域は、アミノ酸配列RSSQSLVHSNQYTYLH(配列番号142)を含むHVR-L1、アミノ酸配列KVSNRRS(配列番号134)を含むHVR-L2、及びアミノ酸配列SQSTRVPYT(配列番号129)を含むHVR-L3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変領域は、アミノ酸配列YAFSSQWMN(配列番号132)を含むHVR-H1、アミノ酸配列RIYPGEGDTNYAGKFQG(配列番号143)を含むHVR-H2、アミノ酸配列ARLLRNQPGESYAMDY(配列番号126)を含むHVR-H3を含み、かつ軽鎖可変領域は、アミノ酸配列RSSQSLVHSNQYTYLH(配列番号142)を含むHVR-L1、アミノ酸配列KVSNRFS(配列番号131)を含むHVR-L2、及びアミノ酸配列SQSTRVPYT(配列番号129)を含むHVR-L3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変領域は、アミノ酸配列YAFSSQWMN(配列番号132)を含むHVR-H1、アミノ酸配列RIYPGGGDTNYAGKFQG(配列番号135)を含むHVR-H2、アミノ酸配列ARLLRNQPGESYAMDY(配列番号126)を含むHVR-H3を含み、かつ軽鎖可変領域は、アミノ酸配列RSSQSLVHSNRYTYLH(配列番号144)を含むHVR-L1、アミノ酸配列KVSNRFS(配列番号131)を含むHVR-L2、及びアミノ酸配列SQSTRVPYT(配列番号129)を含むHVR-L3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変領域は、アミノ酸配列YAFSSQWMN(配列番号132)を含むHVR-H1、アミノ酸配列RIYPGGGDTNYARKFQG(配列番号133)を含むHVR-H2、アミノ酸配列ARLLRNQPGESYAMDY(配列番号126)を含むHVR-H3を含み、かつ軽鎖可変領域は、アミノ酸配列RSSQSLVHSNRYTYLH(配列番号144)を含むHVR-L1、アミノ酸配列KVSNRRS(配列番号134)を含むHVR-L2、及びアミノ酸配列SQSTRVPYT(配列番号129)を含むHVR-L3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、その際、重鎖可変領域は、VH FR1、VH FR2、VH FR3、及びVH FR4から選択される1つ、2つ、3つまたは4つのフレームワーク領域を含み、その際、VH FR1は、配列番号9~11からなる群から選択される配列を含み、VH FR2は、配列番号12及び13からなる群から選択される配列を含み、VH FR3は、配列番号14及び15からなる群から選択される配列を含み、かつVH FR4は、配列番号16の配列を含み;及び/または軽鎖可変領域は、VL FR1、VL FR2、VL FR3、及びVL FR4から選択される1つ、2つ、3つまたは4つのフレームワーク領域を含み、その際、VL FR1は、配列番号17~20からなる群から選択される配列を含み、VL FR2は、配列番号21及び22からなる群から選択される配列を含み、VL FR3は、配列番号23及び24からなる群から選択される配列を含み、かつVL FR4は、配列番号25及び26からなる群から選択される配列を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、表6Aに列挙されているか、またはAL2p-h50、AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-h77、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、AL2p-62、AL2p-h19、AL2p-h21、AL2p-h22、AL2p-h23、AL2p-h24、AL2p-h25、AL2p-h26、AL2p-h27、AL2p-h28、AL2p-h29、AL2p-h30、AL2p-h31、AL2p-h32、AL2p-h33、AL2p-h34、AL2p-h35、AL2p-h36、AL2p-h42、AL2p-h43、AL2p-h44、AL2p-h47、AL2p-h59、AL2p-h76、及びAL2p-h90から選択される抗体のいずれか1つの重鎖可変領域;及び/または表7Aに列挙されているか、またはAL2p-h50、AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-h77、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、AL2p-62、AL2p-h19、AL2p-h21、AL2p-h22、AL2p-h23、AL2p-h24、AL2p-h25、AL2p-h26、AL2p-h27、AL2p-h28、AL2p-h29、AL2p-h30、AL2p-h31、AL2p-h32、AL2p-h33、AL2p-h34、AL2p-h35、AL2p-h36、AL2p-h42、AL2p-h43、AL2p-h44、AL2p-h47、AL2p-h59、AL2p-h76、及びAL2p-h90から選択される抗体のいずれか1つの軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号27~71及び91のいずれかから選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び/または配列番号92~113及び118のいずれかから選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、配列番号27、56及び72~90のいずれかから選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び/または配列番号92、104、及び114~117のいずれかから選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-2の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号28のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-2の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-2の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号28のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-2のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-2の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-2のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-2の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号28のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対して保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、TREM2に結合する能力を保持している配列を含む抗TREM2抗体である。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-2の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号28のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-2の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号28のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じる。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じる。任意選択で、抗TREM2抗体は、配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-2または配列番号28のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-2のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-2のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-2のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-2の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対して保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、TREM2に結合する能力を保持している配列を含む抗TREM2抗体である。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-2の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-2の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-2または配列番号92のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-2のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-2のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-2のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-3の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号29のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-3の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-3の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号29のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-3のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-3の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-3のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-3の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号29のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-3の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号29のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-3の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号29のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-3または配列番号29のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-3のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-3のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-3のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-3の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-3の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-3の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-3または配列番号92のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-3のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-3のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-3のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-4の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号30のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-4の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-4の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号30のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-4のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-4の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-4のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-4の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号30のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-4の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号30のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-4の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号30のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-4または配列番号30のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-4のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-4のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-4のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-4の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-4の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-4の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号92のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-4または配列番号92のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-4のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-4のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-4のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-7の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号31のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-7の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-7の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号31のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-7のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-7の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-7のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-7の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号31のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-7の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号31のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-7の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号31のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-7または配列番号31のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-7のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-7のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-7のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-7の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-7の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-7の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-7または配列番号95のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-7のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-7のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-7のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-8の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号32のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-8の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-8の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号32のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-8のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-8の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-8のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-8の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号32のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-8の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号32のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-8の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号32のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-8または配列番号32のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-8のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-8のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-8のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-8の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-8の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-8の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-8または配列番号95のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-8のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-8のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-8のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-9の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号33のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-9の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-9の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号33のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-9のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-9の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-9のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-9の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号33のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-9の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号33のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-9の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号33のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-9または配列番号33のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-9のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-9のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-9のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-9の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-9の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-9の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR領域において)において生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-9または配列番号96のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-9のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-9のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-9のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-10の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号34のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-10の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-10の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号34のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-10のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-10の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-10のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-10の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号34のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-10の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号34のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-10の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号34のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-10または配列番号34のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-10のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-10のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-10のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-10の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-10の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-10の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-10または配列番号97のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-10のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-10のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-10のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-11の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号35のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-11の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-11の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号35のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-11のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-11の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-11のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-11の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号35のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-11の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号35のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-11の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号35のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-11または配列番号35のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-11のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-11のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-11のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-11の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-11の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-11の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-11または配列番号98のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-11のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-11のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-11のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-12の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号36のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-12の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-12の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号36のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-12のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-12の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-12のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-12の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号36のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-12の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号36のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-12の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号36のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-12または配列番号36のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-12のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-12のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-12のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-12の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-12の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-12の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-12または配列番号97のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-12のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-12のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-12のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-13の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号37のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-13の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-13の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号37のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-13のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-13の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-13のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-13の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号37のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-13の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号37のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-13の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号37のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-13または配列番号37のVH配列を含む。ある特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-13のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-13のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-13のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-13の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-13の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-13の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-13または配列番号95のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-13のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-13のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-13のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-14の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-14の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-14の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-14のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-14の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-14のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-14の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-14の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-14の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-14または配列番号38のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-14のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-14のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-14のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-14の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-14の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-14の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-14または配列番号99のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-14のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-14のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-14のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-15の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-15の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-15の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-15のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-15の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-15のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-15の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-15の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-15の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号38のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-15または配列番号38のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-15のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-15のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-15のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-15の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-15の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-15の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-15または配列番号100のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-15のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-15のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-15のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-16の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号39のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-16の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-16の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号39のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-16のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-16の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-16のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-16の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号39のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-16の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号39のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-16の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号39のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-16または配列番号39のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-16のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-16のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-16のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-16の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-16の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-16の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-16または配列番号96のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-16のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-16のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-16のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-17の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号40のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-17の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-17の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号40のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-17のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-17の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-17のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-17の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号40のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-17の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号40のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-17の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号40のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-17または配列番号40のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-17のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-17のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-17のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-17の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-17の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-17の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-17または配列番号98のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-17のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-17のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-17のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-18の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号41のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-18の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-18の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号41のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-18のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-18の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-18のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-18の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号41のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-18の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号41のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-18の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号41のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-18または配列番号41のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-18のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-18のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-18のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-18の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-18の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-18の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-18または配列番号96のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-18のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-18のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-18のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-19の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-19の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-19の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-19のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-19の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-19のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-19の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-19の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-19の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-19または配列番号42のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-19のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-19のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-19のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-19の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-19の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-19の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号98のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-19または配列番号98のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-19のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-19のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-19のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-20の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-20の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-20の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-20のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-20の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-20のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-20の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-20の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-20の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号42のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-20または配列番号42のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-20のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-20のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-20のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-20の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-20の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-20の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-20または配列番号96のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-20のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-20のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-20のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-21の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号43のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-21の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-21の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号43のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-21のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-21の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-21のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-21の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号43のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-21の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号43のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-21の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号43のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-21または配列番号43のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-21のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-21のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-21のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-21の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-21の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-21の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-21または配列番号100のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-21のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-21のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-21のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-22の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号44のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-22の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号101のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-22の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号44のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-22のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-22の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号101のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-22のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-22の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号44のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-22の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号44のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-22の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号44のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-22または配列番号44のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-22のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-22のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-22のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-22の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号101のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-22の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号101のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-22の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号101のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-22または配列番号101のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-22のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-22のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-22のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-23の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号45のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-23の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-23の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号45のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-23のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-23の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-23のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-23の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号45のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-23の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号45のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-23の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号45のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-23または配列番号45のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-23のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-23のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-23のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-23の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-23の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-23の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-23または配列番号96のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-23のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-23のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-23のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-24の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号46のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-24の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-24の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号46のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-24のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-24の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-24のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-24の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号46のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-24の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号46のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-24の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号46のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-24または配列番号46のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-24のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-24のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-24のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-24の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-24の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-24の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-24または配列番号99のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-24のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-24のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-24のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-25の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号47のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-25の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-25の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号47のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-25のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-25の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-25のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-25の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号47のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-25の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号47のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-25の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号47のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-25または配列番号47のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-25のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-25のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-25のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-25の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-25の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-25の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-25または配列番号96のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-25のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-25のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-25のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-26の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号48のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-26の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-26の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号48のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-26のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-26の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-26のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-26の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号48のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-26の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号48のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-26の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号48のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-26または配列番号48のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-26のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-26のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-26のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-26の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-26の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-26の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号95のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-26または配列番号95のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-26のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-26のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-26のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-27の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号49のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-27の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号102のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-27の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号49のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-27のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-27の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号102のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-27のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-27の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号49のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-27の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号49のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-27の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号49のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-27または配列番号49のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-27のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-27のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-27のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-27の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号102のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-27の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号102のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-27の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号102のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-27または配列番号102のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-27のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-27のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-27のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-28の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号50のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-28の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-28の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号50のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-28のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-28の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-28のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-28の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号50のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-28の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号50のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-28の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号50のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-28または配列番号50のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-28のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-28のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-28のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-28の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-28の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-28の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号96のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-28または配列番号96のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-28のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-28のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-28のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-29の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号51のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-29の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-29の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号51のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-29のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-29の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-29のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-29の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号51のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-29の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号51のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-29の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号51のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-29または配列番号51のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-29のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-29のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-29のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-29の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-29の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-29の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号99のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-29または配列番号99のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-29のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-29のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-29のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-30の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号52のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-30の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-30の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号52のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-30のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-30の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-30のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-30の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号52のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-30の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号52のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-30の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号52のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-30または配列番号52のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-30のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-30のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-30のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-30の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-30の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-30の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号100のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-30または配列番号100のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-30のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-30のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-30のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-31の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-31の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-31の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-31のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-31の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-31のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-31の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-31の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-31の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-31または配列番号53のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-31のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-31のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-31のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-31の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-31の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-31の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-31または配列番号97のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-31のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-31のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-31のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-32の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号54のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-32の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-32の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号54のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-32のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-32の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-32のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-32の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号54のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-32の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号54のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-32の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号54のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-32または配列番号54のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-32のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-32のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-32のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-32の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-32の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-32の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号97のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-32または配列番号97のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-32のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-32のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-32のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-33の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号55のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-33の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号103のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-33の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号55のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-33のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-33の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号103のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-33のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-33の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号55のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-33の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号55のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-33の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号55のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-33または配列番号55のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-33のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-33のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-33のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-33の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号103のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-33の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号103のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-33の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号103のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-33または配列番号103のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-33のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-33のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-33のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-35の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号57のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-35の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-35の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号57のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-35のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-35の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-35のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-35の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号57のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-35の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号57のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-35の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号57のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-35または配列番号57のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-35のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-35のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-35のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-35の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-35の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-35の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-35または配列番号104のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-35のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-35のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-35のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-36の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号58のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-36の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-36の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号58のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-36のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-36の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-36のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-36の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号58のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-36の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号58のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-36の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号58のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-36または配列番号58のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-36のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-36のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-36のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-36の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-36の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-36の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-36または配列番号104のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-36のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-36のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-36のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-37の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-37の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-37の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-37のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-37の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-37のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-37の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-37の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-37の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-37または配列番号59のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-37のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-37のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-37のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-37の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-37の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-37の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号104のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-37または配列番号104のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-37のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-37のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-37のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-38の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-38の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-38の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-38のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-38の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-38のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-38の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-38の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-38の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-38または配列番号60のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-38のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-38のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-38のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-38の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-38の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-38の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-38または配列番号105のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-38のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-38のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-38のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-39の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-39の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-39の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-39のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-39の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-39のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-39の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-39の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-39の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-39または配列番号60のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-39のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-39のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-39のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-39の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-39の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-39の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-39または配列番号106のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-39のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-39のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-39のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-40の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-40の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-40の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-40のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-40の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-40のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-40の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-40の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-40の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号60のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-40または配列番号60のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-40のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-40のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-40のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-40の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-40の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-40の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-40または配列番号107のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-40のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-40のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-40のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-41の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-41の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-41の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-41のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-41の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-41のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-41の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-41の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-41の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-41または配列番号61のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-41のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-41のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-41のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-41の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-41の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-41の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号106のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-41または配列番号106のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-41のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-41のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-41のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-42の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-42の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-42の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-42のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-42の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-42のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-42の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-42の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-42の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号61のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-42または配列番号61のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-42のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-42のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-42のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-42の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-42の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-42の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-42または配列番号107のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-42のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-42のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-42のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-43の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-43の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-43の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-43のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-43の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-43のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-43の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-43の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-43の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-43または配列番号62のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-43のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-43のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-43のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-43の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-43の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-43の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号105のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-43または配列番号105のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-43のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-43のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-43のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-44の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-44の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-44の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-44のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-44の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-44のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-44の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-44の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-44の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号62のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-44または配列番号62のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-44のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-44のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-44のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-44の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-44の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-44の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号107のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-44または配列番号107のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-44のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-44のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-44のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-45の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-45の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-45の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-45のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-45の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-45のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-45の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-45の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-45の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-45または配列番号63のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-45のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-45のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-45のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-45の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-45の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-45の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-45または配列番号108のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-45のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-45のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-45のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-46の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-46の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-46の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-46のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-46の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-46のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-46の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-46の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-46の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号63のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-46または配列番号63のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-46のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-46のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-46のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-46の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-46の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-46の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-46または配列番号109のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-46のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-46のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-46のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-47の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-47の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-47の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-47のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-47の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-47のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-47の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-47の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-47の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-47または配列番号64のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-47のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-47のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-47のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-47の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-47の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-47の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-47または配列番号108のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-47のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-47のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-47のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-48の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-48の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-48の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-48のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-48の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-48のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-48の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-48の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-48の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号64のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-48または配列番号64のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-48のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-48のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-48のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-48の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-48の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-48の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-48または配列番号109のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-48のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-48のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-48のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-49の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号65のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-49の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-49の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号65のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-49のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-49の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-49のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-49の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号65のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-49の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号65のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-49の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号65のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-49または配列番号65のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-49のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-49のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-49のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-49の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-49の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-49の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-49または配列番号109のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-49のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-49のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-49のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-50の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-50の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-50の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-50のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-50の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-50のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-50の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-50の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-50の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-50または配列番号66のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-50のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-50のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-50のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-50の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-50の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-50の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-50または配列番号108のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-50のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-50のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-50のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-51の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-51の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-51の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-51のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-51の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-51のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-51の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-51の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-51の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号66のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-51または配列番号66のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-51のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-51のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-51のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-51の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-51の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-51の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-51または配列番号109のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-51のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-51のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-51のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-52の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-52の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-52の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-52のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-52の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-52のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-52の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-52の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-52の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-52または配列番号67のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-52のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-52のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-52のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-52の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-52の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-52の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-52または配列番号108のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-52のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-52のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-52のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-53の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-53の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-53の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-53のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-53の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-53のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-53の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-53の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-53の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号67のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-53または配列番号67のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-53のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-53のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-53のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-53の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-53の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-53の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-53または配列番号109のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-53のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-53のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-53のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-54の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号68のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-54の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-54の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号68のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-54のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-54の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-54のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-54の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号68のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-54の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号68のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-54の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号68のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-54または配列番号68のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-54のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-54のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-54のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-54の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-54の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-54の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-54または配列番号109のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-54のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-54のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-54のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-55の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-55の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-55の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-55のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-55の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-55のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-55の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-55の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-55の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-55または配列番号69のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-55のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-55のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-55のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-55の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-55の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-55の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-55または配列番号108のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-55のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-55のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-55のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-56の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-56の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-56の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-56のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-56の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-56のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-56の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-56の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-56の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-56または配列番号69のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-56のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-56のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-56のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-56の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-56の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-56の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号108のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-56または配列番号108のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-56のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-56のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-56のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-57の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-57の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-57の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-57のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-57の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-57のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-57の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-57の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-57の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号69のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-57または配列番号69のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-57のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-57のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-57のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-57の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-57の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-57の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号109のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-57または配列番号109のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-57のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-57のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-57のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-58の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-58の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号112のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-58の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-58のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-58の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号112のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-58のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-58の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-58の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-58の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号59のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-58または配列番号59のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-58のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-58のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-58のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-58の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号112のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-58の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号112のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-58の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号112のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-58または配列番号112のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-58のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-58のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-58のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-59の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号91のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-59の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号118のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-59の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号91のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-59のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-59の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号118のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-59のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-59の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号91のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-59の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号91のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-59の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号91のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-59または配列番号91のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-59のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-59のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-59のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-59の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号118のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-59の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号118のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-59の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号118のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-59または配列番号118のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-59のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-59のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-59のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-60の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-60の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号113のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-60の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-60のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-60の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号113のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-60のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-60の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-60の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-60の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号53のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-60または配列番号53のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-60のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-60のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-60のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-60の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号113のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-60の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号113のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-60の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号113のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-60または配列番号113のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-60のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-60のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-60のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-61の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号70のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-61の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号110のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-61の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号70のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-61のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-61の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号110のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-61のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-61の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号70のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-61の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号70のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-61の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号70のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-61または配列番号70のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-61のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-61のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-61のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-61の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号110のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-61の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号110のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-61の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号110のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-61または配列番号110のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-61のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-61のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-61のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-62の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号71のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含み;及び/または軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-62の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号111のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-62の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号71のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含み、その際、重鎖可変ドメインは、抗体AL2p-62のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-62の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号111のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含み、その際、軽鎖可変ドメインは、抗体AL2p-62のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3アミノ酸配列を含む。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗体AL2p-62の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号71のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-62の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号71のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-62の重鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号71のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-62または配列番号71のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、(a)抗体AL2p-62のHVR-H1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-62のHVR-H2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-62のHVR-H3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、抗体AL2p-62の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号111のアミノ酸配列と少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)配列を含み、かつ置換(例えば、参照配列に対する保存的置換、挿入、または欠失)を含有するが、その配列を含む抗TREM2抗体は、TREM2に結合する能力を維持する。ある特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、抗体AL2p-62の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号111のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、抗体AL2p-62の軽鎖可変ドメインアミノ酸配列または配列番号111のアミノ酸配列において置換されている、挿入されている、及び/または欠失している。ある特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域において(すなわち、FR領域において)生じている。一部の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、FR領域において生じている。任意選択で、抗TREM2抗体は、その配列の翻訳後修飾を含めて、抗体AL2p-62または配列番号111のVL配列を含む。特定の実施形態では、VLは、(a)抗体AL2p-62のHVR-L1アミノ酸配列、(b)抗体AL2p-62のHVR-L2アミノ酸配列、及び(c)抗体AL2p-62のHVR-L3アミノ酸配列から選択される1つ、2つまたは3つのHVRを含む。
一部の実施形態では、上記で提供した実施形態のいずれかにおいてのとおりのVH、及び上記で提供した実施形態のいずれかにおいてのとおりのVLを含む、抗TREM2抗体を提供する。一部の実施形態では、上記で提供した実施形態のいずれかにおいてのとおりのVH、及び上記で提供した実施形態のいずれかにおいてのとおりのVLを含む、抗TREM2抗体を本明細書において提供する。一実施形態では、抗体は、それぞれ、配列番号27~71及び91及び配列番号92~113及び118のVH及びVL配列を、それらの配列の翻訳後修飾を含めて、含む。
一部の実施形態では、抗体は、配列番号53のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号97のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号59のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び/または配列番号104のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号64のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び/または配列番号108のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号70のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び/または配列番号110のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号71のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び/または配列番号111のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号59のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び/または配列番号112のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一部の実施形態では、抗体は、配列番号53のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;及び/または配列番号113のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
本開示の抗体のいずれかを、細胞系によって生産してもよい。一部の実施形態では、細胞系は、哺乳動物細胞系であってもよい。ある特定の実施形態では、細胞系は、ハイブリドーマ細胞系であってもよい。他の実施形態では、細胞系は、酵母細胞系であってもよい。抗体生産に適した当技術分野で公知の任意の細胞系を、本開示の抗体を生産するために使用してもよい。抗体生産のための例示的な細胞系は、本開示を通して記載される。
一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、AL2p-h50、AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-h77、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、AL2p-62、AL2p-h19、AL2p-h21、AL2p-h22、AL2p-h23、AL2p-h24、AL2p-h25、AL2p-h26、AL2p-h27、AL2p-h28、AL2p-h29、AL2p-h30、AL2p-h31、AL2p-h32、AL2p-h33、AL2p-h34、AL2p-h35、AL2p-h36、AL2p-h42、AL2p-h43、AL2p-h44、AL2p-h47、AL2p-h59、AL2p-h76、及びAL2p-h90から選択される抗TREM2モノクローナル抗体である。
一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗TREM2モノクローナル抗体AL2p-31である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、AL2p-31と本質的に同じTREM2エピトープに結合する単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-31の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-31の軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-31の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3及び軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。
一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗TREM2モノクローナル抗体AL2p-37である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、AL2p-37と本質的に同じTREM2エピトープに結合する単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-37の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-37の軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-37の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3ならびに軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。
一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗TREM2モノクローナル抗体AL2p-47である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、AL2p-47と本質的に同じTREM2エピトープに結合する単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-47の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-47の軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-47の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3ならびに軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。
一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗TREM2モノクローナル抗体AL2p-58である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、AL2p-58と本質的に同じTREM2エピトープに結合する単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-58の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-58の軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-58の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3ならびに軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。
一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗TREM2モノクローナル抗体AL2p-60である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、AL2p-60と本質的に同じTREM2エピトープに結合する単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-60の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-60の軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-60の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3ならびに軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。
一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗TREM2モノクローナル抗体AL2p-61である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、AL2p-61と本質的に同じTREM2エピトープに結合する単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-61の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-61の軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-61の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3ならびに軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。
一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、抗TREM2モノクローナル抗体AL2p-62である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、AL2p-62と本質的に同じTREM2エピトープに結合する単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-62の重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-62の軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、モノクローナル抗体AL2p-62重鎖可変ドメインのHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3ならびに軽鎖可変ドメインのHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む単離抗体である。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への結合について、1つまたは複数のTREM2リガンドと競合しない。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、TREM2への1つまたは複数のTREM2リガンドの同時結合を遮断することなく、TREM2に結合することができる。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数のTREM2リガンドと相加的及び/または相乗的に機能的相互作用することができる。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、飽和濃度の1つまたは複数のTREM2リガンドに曝露されたTREM2の最大活性を上昇させる。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、任意の濃度の1つまたは複数のTREM2リガンドで得られるTREM2の活性を上昇させる。
抗TREM2抗体結合親和性
ヒトTREM2及びカニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、配列番号27のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含み、かつ配列番号56のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;配列番号91のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号103のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体;ならびに配列番号119のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域及び配列番号120のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む抗TREM2抗体から選択される抗TREM2抗体よりも少なくとも1倍低い、少なくとも2倍低い、少なくとも3倍低い、少なくとも4倍低い、少なくとも5倍低い、少なくとも6倍低い、少なくとも7倍低い、少なくとも8倍低い、少なくとも9倍低い、少なくとも10倍低い、少なくとも11倍低い、少なくとも12倍低い、少なくとも13倍低い、少なくとも14倍低い、少なくとも15倍低い、少なくとも16倍低い、少なくとも17倍低い、少なくとも18倍低い、少なくとも19倍低い、少なくとも20倍低い、またはそれよりも低いことがある。一部の実施形態では、解離定数(KD)は、約25℃の温度で決定される。一部の実施形態では、KDは、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して決定される。TREM2に対する特異性と相互作用する、及び/または結合する抗体を調製及び選択する方法を本明細書に記載する(例えば、実施例1及び2を参照されたい)。
一部の実施形態では、ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約300nM~約100pM、約200nM~約100pM、約100nM~約100pM、約90nM~約100pM、約80nM~約100pM、約70nM~約100pM、約60nM~約100pM、約50nM~約100pM、約40nM~約100pM、約30nM~約100pM、約20nM~約100pM、約10nM~約100pM、約9nM~約100pM、約8nM~約100pM、約7nM~約100pM、約6nM~約100pM、約5nM~約100pM、約4nM~約100pM、約3nM~約100pM、約2nM~約100pM、約1nM~約100pM、900pM~約100pM、約800pM~約100pM、700pM~約100pM、600pM~約500pM、400pM~約100pM、300pM~約100pM、200pM~約100pM、900pM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、解離定数(KD)は、約25℃の温度で決定される。一部の実施形態では、KDは、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して決定される。TREM2に対する特異性と相互作用する、及び/または結合する抗体を調製及び選択する方法を本明細書に記載する(例えば、実施例1及び2を参照されたい)。
一部の実施形態では、ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約300nM~約90pM、約300nM~約80pM、約300nM~約70pM、約300nM~約60pM、約300nM~約50pM、約300nM~約40pM、約300nM~約30pM、約300nM~約20pM、約300nM~約10pM、約300nM~約9pM、約300nM~約8pM、約300nM~約7pM、約300nM~約6pM、約300nM~約5pM、約300nM~約4pM、約300nM~約3pM、約300nM~約2pM、約300nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約200nM~約90pM、約200nM~約80pM、約200nM~約70pM、約200nM~約60pM、約200nM~約50pM、約200nM~約40pM、約200nM~約30pM、約200nM~約20pM、約200nM~約10pM、約200nM~約9pM、約200nM~約8pM、約200nM~約7pM、約200nM~約6pM、約200nM~約5pM、約200nM~約4pM、約200nM~約3pM、約200nM~約2pM、約200nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約100nM~約90pM、約100nM~約80pM、約100nM~約70pM、約100nM~約60pM、約100nM~約50pM、約100nM~約40pM、約100nM~約30pM、約100nM~約20pM、約100nM~約10pM、約100nM~約9pM、約100nM~約8pM、約100nM~約7pM、約100nM~約6pM、約100nM~約5pM、約100nM~約4pM、約100nM~約3pM、約100nM~約2pM、約100nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約90nM~約90pM、約90nM~約80pM、約90nM~約70pM、約90nM~約60pM、約90nM~約50pM、約90nM~約40pM、約90nM~約30pM、約90nM~約20pM、約90nM~約10pM、約90nM~約9pM、約90nM~約8pM、約90nM~約7pM、約90nM~約6pM、約90nM~約5pM、約90nM~約4pM、約90nM~約3pM、約90nM~約2pM、約90nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約80nM~約90pM、約80nM~約80pM、約80nM~約70pM、約80nM~約60pM、約80nM~約50pM、約80nM~約40pM、約80nM~約30pM、約80nM~約20pM、約80nM~約10pM、約80nM~約9pM、約80nM~約8pM、約80nM~約7pM、約80nM~約6pM、約80nM~約5pM、約80nM~約4pM、約80nM~約3pM、約80nM~約2pM、約80nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約70nM~約90pM、約70nM~約80pM、約70nM~約70pM、約70nM~約60pM、約70nM~約50pM、約70nM~約40pM、約70nM~約30pM、約70nM~約20pM、約70nM~約10pM、約70nM~約9pM、約70nM~約8pM、約70nM~約7pM、約70nM~約6pM、約70nM~約5pM、約70nM~約4pM、約70nM~約3pM、約70nM~約2pM、約70nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約60nM~約90pM、約60nM~約80pM、約60nM~約70pM、約60nM~約60pM、約60nM~約50pM、約60nM~約40pM、約60nM~約30pM、約60nM~約20pM、約60nM~約10pM、約60nM~約9pM、約60nM~約8pM、約60nM~約7pM、約60nM~約6pM、約60nM~約5pM、約60nM~約4pM、約60nM~約3pM、約60nM~約2pM、約60nM~約1pMであり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約50nM~約90pM、約50nM~約80pM、約50nM~約70pM、約50nM~約60pM、約50nM~約50pM、約50nM~約40pM、約50nM~約30pM、約50nM~約20pM、約50nM~約10pM、約50nM~約9pM、約50nM~約8pM、約50nM~約7pM、約50nM~約6pM、約50nM~約5pM、約50nM~約4pM、約50nM~約3pM、約50nM~約2pM、約50nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約40nM~約90pM、約40nM~約80pM、約40nM~約70pM、約40nM~約60pM、約40nM~約50pM、約40nM~約40pM、約40nM~約30pM、約40nM~約20pM、約40nM~約10pM、約40nM~約9pM、約40nM~約8pM、約40nM~約7pM、約40nM~約6pM、約40nM~約5pM、約40nM~約4pM、約40nM~約3pM、約40nM~約2pM、約40nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約30nM~約90pM、約30nM~約80pM、約30nM~約70pM、約30nM~約60pM、約30nM~約50pM、約30nM~約40pM、約30nM~約30pM、約30nM~約20pM、約30nM~約10pM、約30nM~約9pM、約30nM~約8pM、約30nM~約7pM、約30nM~約6pM、約30nM~約5pM、約30nM~約4pM、約30nM~約3pM、約30nM~約2pM、約30nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約20nM~約90pM、約20nM~約80pM、約20nM~約70pM、約20nM~約60pM、約20nM~約50pM、約20nM~約40pM、約20nM~約30pM、約20nM~約20pM、約20nM~約10pM、約20nM~約9pM、約20nM~約8pM、約20nM~約7pM、約20nM~約6pM、約20nM~約5pM、約20nM~約4pM、約20nM~約3pM、約20nM~約2pM、約20nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約10nM~約90pM、約10nM~約80pM、約10nM~約70pM、約10nM~約60pM、約10nM~約50pM、約10nM~約40pM、約10nM~約30pM、約10nM~約20pM、約10nM~約10pM、約10nM~約9pM、約10nM~約8pM、約10nM~約7pM、約10nM~約6pM、約10nM~約5pM、約10nM~約4pM、約10nM~約3pM、約10nM~約2pM、約10nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約5nM~約90pM、約5nM~約80pM、約5nM~約70pM、約5nM~約60pM、約5nM~約50pM、約5nM~約40pM、約5nM~約30pM、約5nM~約20pM、約5nM~約10pM、約5nM~約9pM、約5nM~約8pM、約5nM~約7pM、約5nM~約6pM、約5nM~約5pM、約5nM~約4pM、約5nM~約3pM、約5nM~約2pM、約5nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約1nM~約90pM、約1nM~約80pM、約1nM~約70pM、約1nM~約60pM、約1nM~約50pM、約1nM~約40pM、約1nM~約30pM、約1nM~約20pM、約1nM~約10pM、約1nM~約9pM、約1nM~約8pM、約1nM~約7pM、約1nM~約6pM、約1nM~約5pM、約1nM~約4pM、約1nM~約3pM、約1nM~約2pM、約1nM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約500pM~約90pM、約500pM~約80pM、約500pM~約70pM、約500pM~約60pM、約500pM~約50pM、約500pM~約40pM、約500pM~約30pM、約500pM~約20pM、約500pM~約10pM、約500pM~約9pM、約500pM~約8pM、約500pM~約7pM、約500pM~約6pM、約500pM~約5pM、約500pM~約4pM、約500pM~約3pM、約500pM~約2pM、約500pM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約250pM~約90pM、約250pM~約80pM、約250pM~約70pM、約250pM~約60pM、約250pM~約50pM、約250pM~約40pM、約250pM~約30pM、約250pM~約20pM、約250pM~約10pM、約250pM~約9pM、約250pM~約8pM、約250pM~約7pM、約250pM~約6pM、約250pM~約5pM、約250pM~約4pM、約250pM~約3pM、約250pM~約2pM、約250pM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約100pM~約90pM、約100pM~約80pM、約100pM~約70pM、約100pM~約60pM、約100pM~約50pM、約100pM~約40pM、約100pM~約30pM、約100pM~約20pM、約100pM~約10pM、約100pM~約9pM、約100pM~約8pM、約100pM~約7pM、約100pM~約6pM、約100pM~約5pM、約100pM~約4pM、約100pM~約3pM、約100pM~約2pM、約100pM~約1pMの範囲であり得るか、または1pM未満であり得る。一部の実施形態では、解離定数(KD)は、約25℃の温度で決定される。一部の実施形態では、KDは、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して決定される。TREM2に対する特異性と相互作用する、及び/または結合する抗体を調製及び選択する方法を本明細書に記載する(例えば、実施例1及び2を参照されたい)。
一部の実施形態では、ヒトTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、260nM未満であり得る、225nM未満であり得る、200nM未満であり得る、150nM未満であり得る、135nM未満であり得る、125nM未満であり得る、100nM未満であり得る、95nM未満であり得る、90nM未満であり得る、85nM未満であり得る、80nM未満であり得る、75nM未満であり得る、70nM未満であり得る、65nM未満であり得る、60nM未満であり得る、55nM未満であり得る、50nM未満であり得る、45nM未満であり得る、40nM未満であり得る、36nM未満であり得る、35nM未満であり得る、30nM未満であり得る、29nM未満であり得る、28nM未満であり得る、27nM未満であり得る、26nM未満であり得る、25nM未満であり得る、24nM未満であり得る、23nM未満であり得る、22nM未満であり得る、21nM未満であり得る、20nM未満であり得る、19nM未満であり得る、18.5nM未満であり得る、18nM未満であり得る、15nM未満であり得る、14nM未満であり得る、13nM未満であり得る、12nM未満であり得る、11nM未満であり得る、10nM未満であり得る、9.5nM未満であり得る、9nM未満であり得る、8.5nM未満であり得る、8nM未満であり得る、7.5nM未満であり得る、7nM未満であり得る、6.5nM未満であり得る、6nM未満であり得る、5.5nM未満であり得る、5nM未満であり得る、4.5nM未満であり得る、4nM未満であり得る、3.5nM未満であり得る、3nM未満であり得る、2.5nM未満であり得る、2nM未満であり得る、1.5nM未満であり得る、1nM未満であり得る、950pM未満であり得る、900pM未満であり得る、850pM未満であり得る、830pM未満であり得る、800pM未満であり得る、750pM未満であり得る、730pM未満であり得る、700pM未満であり得る、650pM未満であり得る、630pM未満であり得る、600pM未満であり得る、550pM未満であり得る、500pM未満であり得る、450pM未満であり得る、415pM未満であり得る、400pM未満であり得る、350pM未満であり得る、300pM未満であり得る、250pM未満であり得る、200pM未満であり得る、150pM未満であり得る、100pM未満であり得る、95pM未満であり得る、90pM未満であり得る、85pM未満であり得る、80pM未満であり得る、75pM未満であり得る、70pM未満であり得る、65pM未満であり得る、60pM未満であり得る、55pM未満であり得る、50pM未満であり得る、45pM未満であり得る、40pM未満であり得る、35pM未満であり得る、30pM未満であり得る、25pM未満であり得る、20pM未満であり得る、15pM未満であり得る、10pM未満であり得る、9pM未満であり得る、8pM未満であり得る、7pM未満であり得る、6pM未満であり得る、5pM未満であり得る、4pM未満であり得る、3pM未満であり得る、2pM未満であり得る、または1pM未満であり得る。一部の実施形態では、解離定数(KD)は、約25℃の温度で決定される。一部の実施形態では、KDは、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して決定される。TREM2に対する特異性と相互作用する、及び/または結合する抗体を調製及び選択する方法を本明細書に記載する(例えば、実施例1及び2を参照されたい)。
一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約10μM~約100pM、約200nM~約100pM、約100nM~約100pM、約90nM~約100pM、約80nM~約100pM、約70nM~約100pM、約60nM~約100pM、約50nM~約100pM、約40nM~約100pM、約30nM~約100pM、約20nM~約100pM、約10nM~約100pM、約9nM~約100pM、約8nM~約100pM、約7nM~約100pM、約6nM~約100pM、約5nM~約100pM、約4nM~約100pM、約3nM~約100pM、約2nM~約100pM、約1nM~約100pM、900pM~約100pM、約800pM~約100pM、700pM~約100pM、600pM~約500pM、400pM~約100pM、300pM~約100pM、200pM~約100pM、900pM~約100pMの範囲であってよいか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、解離定数(KD)は、約25℃の温度で決定される。一部の実施形態では、KDは、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して決定される。TREM2に対する特異性と相互作用する、及び/または結合する抗体を調製及び選択する方法を本明細書に記載する(例えば、実施例1及び2を参照されたい)。
一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約10μM~約900pM、約10μM~約800pM、約10μM~約700pM、約10μM~約600pM、約10μM~約500pM、約10μM~約400pM、約10μM~約300pM、約10μM~約200pM、約10μM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約5μM~約900pM、約5μM~約800pM、約5μM~約700pM、約5μM~約600pM、約5μM~約500pM、約5μM~約400pM、約5μM~約300pM、約5μM~約200pM、約5μM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約1μM~約900pM、約1μM~約800pM、約1μM~約700pM、約1μM~約600pM、約1μM~約500pM、約1μM~約400pM、約1μM~約300pM、約1μM~約200pM、約1μM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約900nM~約900pM、約900nM~約800pM、約900nM~約700pM、約900nM~約600pM、約900nM~約500pM、約900nM~約400pM、約900nM~約300pM、約900nM~約200pM、約900nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約800nM~約900pM、約800nM~約800pM、約800nM~約700pM、約800nM~約600pM、約800nM~約500pM、約800nM~約400pM、約800nM~約300pM、約800nM~約200pM、約800nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約700nM~約900pM、約700nM~約800pM、約700nM~約700pM、約700nM~約600pM、約700nM~約500pM、約700nM~約400pM、約700nM~約300pM、約700nM~約200pM、約700nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約600nM~約900pM、約600nM~約800pM、約600nM~約700pM、約600nM~約600pM、約600nM~約500pM、約600nM~約400pM、約600nM~約300pM、約600nM~約200pM、約600nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約500nM~約900pM、約500nM~約800pM、約500nM~約700pM、約500nM~約600pM、約500nM~約500pM、約500nM~約400pM、約500nM~約300pM、約500nM~約200pM、約500nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約400nM~約900pM、約400nM~約800pM、約400nM~約700pM、約400nM~約600pM、約400nM~約500pM、約400nM~約400pM、約400nM~約300pM、約400nM~約200pM、約400nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約300nM~約900pM、約300nM~約800pM、約300nM~約700pM、約300nM~約600pM、約300nM~約500pM、約300nM~約400pM、約300nM~約300pM、約300nM~約200pM、約300nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約200nM~約900pM、約200nM~約800pM、約200nM~約700pM、約200nM~約600pM、約200nM~約500pM、約200nM~約400pM、約200nM~約300pM、約200nM~約200pM、約200nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約100nM~約900pM、約100nM~約800pM、約100nM~約700pM、約100nM~約600pM、約100nM~約500pM、約100nM~約400pM、約100nM~約300pM、約100nM~約200pM、約100nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約90nM~約900pM、約90nM~約800pM、約90nM~約700pM、約90nM~約600pM、約90nM~約500pM、約90nM~約400pM、約90nM~約300pM、約90nM~約200pM、約90nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約80nM~約900pM、約80nM~約800pM、約80nM~約700pM、約80nM~約600pM、約80nM~約500pM、約80nM~約400pM、約80nM~約300pM、約80nM~約200pM、約80nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約70nM~約900pM、約70nM~約800pM、約70nM~約700pM、約70nM~約600pM、約70nM~約500pM、約70nM~約400pM、約70nM~約300pM、約70nM~約200pM、約70nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約60nM~約900pM、約60nM~約800pM、約60nM~約700pM、約60nM~約600pM、約60nM~約500pM、約60nM~約400pM、約60nM~約300pM、約60nM~約200pM、約60nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約50nM~約900pM、約50nM~約800pM、約50nM~約700pM、約50nM~約600pM、約50nM~約500pM、約50nM~約400pM、約50nM~約300pM、約50nM~約200pM、約50nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約40nM~約900pM、約40nM~約800pM、約40nM~約700pM、約40nM~約600pM、約40nM~約500pM、約40nM~約400pM、約40nM~約300pM、約40nM~約200pM、約40nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約30nM~約900pM、約30nM~約800pM、約30nM~約700pM、約30nM~約600pM、約30nM~約500pM、約30nM~約400pM、約30nM~約300pM、約30nM~約200pM、約30nM~約100pM、または100pM未満、約20nM~約900pM、約20nM~約800pM、約20nM~約700pM、約20nM~約600pM、約20nM~約500pM、約20nM~約400pM、約20nM~約300pM、約20nM~約200pM、約20nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約10nM~約900pM、約10nM~約800pM、約10nM~約700pM、約10nM~約600pM、約10nM~約500pM、約10nM~約400pM、約10nM~約300pM、約10nM~約200pM、約10nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約9nM~約900pM、約9nM~約800pM、約9nM~約700pM、約9nM~約600pM、約9nM~約500pM、約9nM~約400pM、約9nM~約300pM、約9nM~約200pM、約9nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、 カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約8nM~約900pM、約8nM~約800pM、約8nM~約700pM、約8nM~約600pM、約8nM~約500pM、約8nM~約400pM、約8nM~約300pM、約8nM~約200pM、約8nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約7nM~約900pM、約7nM~約800pM、約7nM~約700pM、約7nM~約600pM、約7nM~約500pM、約7nM~約400pM、約7nM~約300pM、約7nM~約200pM、約7nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約6nM~約900pM、約6nM~約800pM、約6nM~約700pM、約6nM~約600pM、約6nM~約500pM、約6nM~約400pM、約6nM~約300pM、約6nM~約200pM、約6nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約5nM~約900pM、約5nM~約800pM、約5nM~約700pM、約5nM~約600pM、約5nM~約500pM、約5nM~約400pM、約5nM~約300pM、約5nM~約200pM、約5nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約4nM~約900pM、約4nM~約800pM、約4nM~約700pM、約4nM~約600pM、約4nM~約500pM、約4nM~約400pM、約4nM~約300pM、約4nM~約200pM、約4nM~約100pMの範囲
であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約3nM~約900pM、約3nM~約800pM、約3nM~約700pM、約3nM~約600pM、約3nM~約500pM、約3nM~約400pM、約3nM~約300pM、約3nM~約200pM、約3nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約2nM~約900pM、約2nM~約800pM、約2nM~約700pM、約2nM~約600pM、約2nM~約500pM、約2nM~約400pM、約2nM~約300pM、約2nM~約200pM、約2nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、約1nM~約900pM、約1nM~約800pM、約1nM~約700pM、約1nM~約600pM、約1nM~約500pM、約1nM~約400pM、約1nM~約300pM、約1nM~約200pM、約1nM~約100pMの範囲であり得るか、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、解離定数(KD)は、約25℃の温度で決定される。一部の実施形態では、KDは、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して決定される。TREM2に対する特異性と相互作用する、及び/または結合する抗体を調製及び選択する方法を本明細書に記載する(例えば、実施例1及び2を参照されたい)。
一部の実施形態では、カニクイザルTREM2についての本開示の抗TREM2抗体の解離定数(KD)は、6μM未満であり得る、5μM未満であり得る、4.6μM未満であり得る、4μM未満であり得る、3μM未満であり得る、2μM未満であり得る、1.5μM未満であり得る、1μM未満であり得る、900nM未満であり得る、800nM未満であり得る、700nM未満であり得る、600nM未満であり得る、500nM未満であり得る、400nM未満であり得る、300nM未満であり得る、200nM未満であり得る、100nM未満であり得る、95nM未満であり得る、90nM未満であり得る、85nM未満であり得る、80nM未満であり得る、75nM未満であり得る、70nM未満であり得る、65nM未満であり得る、60nM未満であり得る、55nM未満であり得る、50nM未満であり得る、45nM未満であり得る、40nM未満であり得る、36nM未満であり得る、35nM未満であり得る、31nM未満であり得る、30nM未満であり得る、29nM未満であり得る、28nM未満であり得る、27nM未満であり得る、26nM未満であり得る、25nM未満であり得る、24nM未満であり得る、23nM未満であり得る、22nM未満であり得る、21nM未満であり得る、20nM未満であり得る、19nM未満であり得る、18.5nM未満であり得る、18nM未満であり得る、17nM未満であり得る、16.5nM未満であり得る、16nM未満であり得る、15.5nM未満であり得る、15nM未満であり得る、14.5nM未満であり得る、14nM未満であり得る、13nM未満であり得る、12nM未満であり得る、11nM未満であり得る、10nM未満であり得る、9.5nM未満であり得る、9nM未満であり得る、8.5nM未満であり得る、8nM未満であり得る、7.5nM未満であり得る、7nM未満であり得る、6.5nM未満であり得る、6nM未満であり得る、5.5nM未満であり得る、5nM未満であり得る、4.5nM未満であり得る、4nM未満であり得る、3.5nM未満であり得る、3nM未満であり得る、2.5nM未満であり得る、2nM未満であり得る、または1.5nM未満であり得る、1nM未満であり得る、950pM未満であり得る、900pM未満であり得る、890pM未満であり得る、850pM未満であり得る、800pM未満であり得る、750pM未満であり得る、700pM未満であり得る、650pM未満であり得る、600pM未満であり得る、550pM未満であり得る、500pM未満であり得る、450pM未満であり得る、400pM未満であり得る、375pM未満であり得る、350pM未満であり得る、325pM未満であり得る、300pM未満であり得る、270pM未満であり得る、250pM未満であり得る、225pM未満であり得る、200pM未満であり得る、150pM未満であり得る、または100pM未満であり得る。一部の実施形態では、解離定数(KD)は、約25℃の温度で決定される。一部の実施形態では、KDは、一価抗体(例えば、Fab)または一価形態の全長抗体を使用して決定される。TREM2に対する特異性と相互作用する、及び/または結合する抗体を調製及び選択する方法を本明細書に記載する(例えば、実施例1及び2を参照されたい)。
解離定数は、ELISA、表面プラズモン共鳴(SPR)、バイオレイヤー干渉法(例えば、ForteBioによるOctet Systemを参照されたい)、等温滴定熱量測定(ITC)、示差走査熱量測定(DSC)、円偏光二色性(CD)、ストップトフロー分析、及び比色分析または蛍光タンパク質融解分析などの任意の生化学的または生物物理学的技術を含む任意の分析技術によって決定され得る。一部の実施形態では、TREM2についての解離定数(KD)は、約25℃の温度で決定される。一部の実施形態では、KDは、一価抗体(例えば、Fab)または全長抗体を使用して決定される。一部の実施形態では、KDは、一価形態の全長抗体を使用して決定される。例えば、本明細書に記載の任意のアッセイを利用する(例えば、実施例1及び2を参照されたい)。
追加の抗TREM2抗体、例えば、本開示のTREM2タンパク質に特異的に結合する抗体は、当技術分野で公知の様々なアッセイによって、それらの物理的/化学的特性及び/または生物学的活性について、同定、スクリーニング、及び/または特徴づけされ得る。
二重特異性抗体
本開示のある特定の態様は、本開示のTREM2タンパク質及び第2の抗原に結合する二重特異性抗体に関する。二重特異性抗体を生成する方法は、当技術分野で周知であり、本明細書に記載されている。一部の実施形態では、本開示の二重特異性抗体は、ヒトTREM2(配列番号1)の1つもしくは複数のアミノ酸残基、または配列番号1のアミノ酸残基に対応するTREM2タンパク質上のアミノ酸残基に結合する。他の実施形態では、本開示の二重特異性抗体はまた、ヒトDAP12の1つもしくは複数のアミノ酸残基に結合する。
一部の実施形態では、本開示の二重特異性抗体は、第1の抗原及び第2の抗原を認識する。一部の実施形態では、第1の抗原は、ヒトTREM2もしくはその天然に存在するバリアント、またはヒトDAP12もしくはその天然に存在するバリアントである。一部の実施形態では、第2の抗原は、a)血液脳関門を越える輸送を促進する抗原、(b)トランスフェリン受容体(TR)、インスリン受容体(HIR)、インスリン様成長因子受容体(IGFR)、低密度リポタンパク質受容体関連タンパク質1及び2(LPR-1及び2)、ジフテリア毒素受容体、CRM197、ラマ単一ドメイン抗体、TMEM30(A)、タンパク質形質導入ドメイン、TAT、Syn-B、ペネトラチン、ポリ-アルギニンペプチド、アンジオペプペプチド、及びANG1005から選択される、血液脳関門を越える輸送を促進する抗原、(c)アミロイドベータ、オリゴマーアミロイドベータ、アミロイドベータ斑、アミロイド前駆体タンパク質またはそのフラグメント、Tau、IAPP、アルファ-シヌクレイン、TDP-43、FUSタンパク質、C9orf72(染色体9オープンリーディングフレーム72)、c9RANタンパク質、プリオンタンパク質、PrPSc、ハンチンチン、カルシトニン、スーパーオキシドジスムターゼ、アタキシン、アタキシン1、アタキシン2、アタキシン3、アタキシン7、アタキシン8、アタキシン10、レビー小体、心房性ナトリウム利尿因子、膵島アミロイドポリペプチド、インスリン、アポリポタンパク質AI、血清アミロイドA、メディン、プロラクチン、トランスチレチン、リゾチーム、ベータ2ミクログロブリン、ゲルソリン、ケラトエピセリン、シスタチン、免疫グロブリン軽鎖AL、S-IBMタンパク質、リピート関連非ATG(RAN)翻訳産物、ジペプチドリピート(DPR)ペプチド、グリシン-アラニン(GA)リピートペプチド、グリシン-プロリン(GP)リピートペプチド、グリシン-アルギニン(GR)リピートペプチド、プロリン-アラニン(PA)リピートペプチド、ユビキチン、及びプロリン-アルギニン(PR)リピートペプチドから選択される病原タンパク質、ならびに(d)免疫細胞上に発現されるリガンド及び/またはタンパク質(CD40、OX40、ICOS、CD28、CD137/4-1BB、CD27、GITR、PD-L1、CTLA-4、PD-L2、PD-1、B7-H3、B7-H4、HVEM、BTLA、KIR、GAL9、TIM3、A2AR、LAG-3、及びホスファチジルセリンから選択されるリガンド及び/またはタンパク質)、ならびに(e)1つまたは複数の腫瘍細胞上に発現されるタンパク質、脂質、多糖、または糖脂質及びそれらの任意の組合せである。
抗体フラグメント
本開示のある特定の態様は、ヒトTREM2、ヒトTREM2の天然に存在するバリアント、及びヒトTREM2の疾患バリアントのうちの1つまたは複数に結合する抗体フラグメントに関する。一部の実施形態では、抗体フラグメントは、Fab、Fab’、Fab’-SH、F(ab’)2、FvまたはscFvフラグメントである。一部の実施形態では、抗体フラグメントを、a)血液脳関門を越える輸送を促進する抗原、(b)トランスフェリン受容体(TR)、インスリン受容体(HIR)、インスリン様成長因子受容体(IGFR)、低密度リポタンパク質受容体関連タンパク質1及び2(LPR-1及び2)、ジフテリア毒素受容体、CRM197、ラマ単一ドメイン抗体、TMEM30(A)、タンパク質形質導入ドメイン、TAT、Syn-B、ペネトラチン、ポリ-アルギニンペプチド、アンジオペプペプチド、及びANG1005から選択される、血液脳関門を越える輸送を促進する抗原、(c)アミロイドベータ、オリゴマーアミロイドベータ、アミロイドベータ斑、アミロイド前駆体タンパク質またはそのフラグメント、Tau、IAPP、アルファ-シヌクレイン、TDP-43、FUSタンパク質、C9orf72(染色体9オープンリーディングフレーム72)、c9RANタンパク質、プリオンタンパク質、PrPSc、ハンチンチン、カルシトニン、スーパーオキシドジスムターゼ、アタキシン、アタキシン1、アタキシン2、アタキシン3、アタキシン7、アタキシン8、アタキシン10、レビー小体、心房性ナトリウム利尿因子、膵島アミロイドポリペプチド、インスリン、アポリポタンパク質AI、血清アミロイドA、メディン、プロラクチン、トランスチレチン、リゾチーム、ベータ2ミクログロブリン、ゲルソリン、ケラトエピセリン、シスタチン、免疫グロブリン軽鎖AL、S-IBMタンパク質、リピート関連非ATG(RAN)翻訳産物、ジペプチドリピート(DPR)ペプチド、グリシン-アラニン(GA)リピートペプチド、グリシン-プロリン(GP)リピートペプチド、グリシン-アルギニン(GR)リピートペプチド、プロリン-アラニン(PA)リピートペプチド、ユビキチン、及びプロリン-アルギニン(PR)リピートペプチドから選択される病原タンパク質、ならびに(d)免疫細胞上に発現されるリガンド及び/またはタンパク質(CD40、OX40、ICOS、CD28、CD137/4-1BB、CD27、GITR、PD-L1、CTLA-4、PD-L2、PD-1、B7-H3、B7-H4、HVEM、BTLA、KIR、GAL9、TIM3、A2AR、LAG-3、及びホスファチジルセリンから選択されるリガンド及び/またはタンパク質)、ならびに(e)1つまたは複数の腫瘍細胞上に発現されるタンパク質、脂質、多糖、または糖脂質及びそれらの任意の組合せから選択される病原タンパク質に特異的に結合する1つまたは複数の抗体と組み合わせて使用する。
抗体フレームワーク
本明細書に記載の抗体のいずれかはさらに、フレームワークを含む。一部の実施形態では、フレームワークは、ヒト免疫グロブリンフレームワークである。例えば、一部の実施形態では、抗体(例えば、抗TREM2抗体)は、上記実施形態のいずれかのようなHVRを含み、アクセプターヒトフレームワーク、例えば、ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークをさらに含む。ヒト免疫グロブリンフレームワークは、ヒト抗体の一部であってもよい、または非ヒト抗体は、1つまたは複数の内因性のフレームワークを、ヒトフレームワーク領域(複数可)と置き換えることによってヒト化されていてもよい。ヒト化のために使用され得るヒトフレームワーク領域には、限定されないが、「ベストフィット」法を使用して選択されるフレームワーク領域(例えば、Sims et al.J.Immunol.151:2296(1993)を参照されたい)、軽鎖または重鎖可変領域の特定のサブグループのヒト抗体のコンセンサス配列に由来するフレームワーク領域(例えば、Carter et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:4285(1992)及びPresta et al.J.Immunol.,151:2623(1993)を参照されたい)、ヒト成熟(体細胞成熟)フレームワーク領域またはヒト生殖細胞系フレームワーク領域(例えば、Almagro and Fransson,Front.Biosci.13:1619-1633(2008)を参照されたい)、ならびにスクリーニングFRライブラリに由来するフレームワーク領域(例えば、Baca et al.,J.Biol.Chem.272:10678-10684(1997)及びRosok et al.,J.Biol.Chem.271:22611-22618(1996)を参照されたい)が含まれる。
一部の実施形態では、抗体は、本開示のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む重鎖可変領域ならびに表4A~4Dに示されているとおりの重鎖フレームワーク領域のうちの1つ、2つ、3つまたは4つを含む。一部の実施形態では、抗体は、本開示のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む軽鎖可変領域ならびに表5A~5Dに示されているとおりの軽鎖フレームワーク領域のうちの1つ、2つ、3つまたは4つを含む。一部の実施形態では、抗体は、本開示のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3を含む重鎖可変領域ならびに表4A~4Dに示されているとおりの重鎖フレームワーク領域のうちの1つ、2つ、3つまたは4つを含み、かつさらに、本開示のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含む軽鎖可変領域ならびに表5A~5Dに示されているとおりの軽鎖フレームワーク領域のうちの1つ、2つ、3つまたは4つを含む。
炎症誘発性メディエーターの発現の調節
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、細胞上に発現されたTREM2タンパク質に結合した後に、炎症誘発性メディエーターの発現を調節し得る(例えば、増加または減少させ得る)。
本明細書で使用される場合、炎症誘発性メディエーターは、炎症応答を誘導する、活性化する、促進する、または別段に増加させる機序において、(例えば、炎症誘発性シグナル伝達経路を介して)直接または間接のいずれかで関与するタンパク質である。炎症誘発性メディエーターを同定し特徴付けるための当技術分野で公知の任意の方法を使用してよい。炎症誘発性メディエーターの例には、限定ではないが、IFN-β、IL-1α、IL-1β、TNF-α、IL-6、IL-8、CRP、CD86、MCP-1/CCL2、CCL3、CCL4、CCL5、CCR2、CXCL-10、Gata3、IL-20ファミリーメンバー、IL-33、LIF、IFN-ガンマ、OSM、CNTF、CSF-1、OPN、CD11c、GM-CSF、IL-11、IL-12、IL-17、IL-18、及びIL-23などのサイトカインが含まれる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、FN-β、IL-1α、IL-1β、CD86、TNF-α、IL-6、IL-8、CRP、MCP-1/CCL2、CCL3、CCL4、CCL5、CCR2、CXCL-10、Gata3、IL-20ファミリーメンバー、IL-33、LIF、IFN-ガンマ、OSM、CNTF、CSF1、OPN、CD11c、GM-CSF、IL-11、IL-12、IL-17、IL-18、及びIL-23などの炎症誘発性メディエーターの機能的発現及び/または分泌を調節し得る。ある特定の実施形態では、炎症誘発性メディエーターの発現の調節は、マクロファージ、樹状細胞、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及び/またはミクログリア細胞で生じる。発現の調節には、限定ではないが、遺伝子発現の調節、転写発現の調節、またはタンパク質発現の調節が含まれ得る。遺伝子、転写物(例えば、mRNA)、及び/またはタンパク質発現を決定するための当技術分野で公知の任意の方法を使用してよい。例えば、ノーザンブロット分析を、炎症誘発性メディエーター遺伝子発現レベルを決定するために使用してよく、RT-PCRを、炎症誘発性メディエーター転写のレベルを決定するために使用してよく、ウエスタンブロット分析を、炎症誘発性メディエータータンパク質レベルを決定するために使用してよい。
ある特定の実施形態では、炎症誘発性メディエーターには、炎症性サイトカインが含まれる。したがって、ある特定の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数の炎症性サイトカインの分泌を調節し得る。本開示の抗TREM2抗体によって分泌が減少し得る炎症性サイトカインの例には、限定ではないが、FN-β、IL-1α、IL-1β、CD86、TNF-α、IL-6、IL-8、CRP、MCP-1/CCL2、CCL3、CCL4、CCL5、CCR2、CXCL-10、Gata3、IL-20ファミリーメンバー、IL-33、LIF、IFN-ガンマ、OSM、CNTF、CSF1、OPN、CD11c、GM-CSF、IL-11、IL-12、IL-17、IL-18、及びIL-23が含まれる。
ある特定の実施形態では、炎症誘発性メディエーターには、炎症性受容体が含まれる。したがって、ある特定の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数の炎症性受容体の発現を調節し得る。本開示の抗TREM2抗体によって発現が減少し得る炎症性受容体の例には、限定ではないが、CD86が含まれる。
本明細書で使用される場合、炎症誘発性メディエーターは、本開示の抗TREM2抗体で処置された対象の1つまたは複数の細胞におけるその発現が、抗TREM2抗体で処置されていない対応する対象の1つまたは複数の細胞で発現された同じ炎症誘発性メディエーターの発現と比較して調節される(例えば、増加する、または減少する)場合に、発現を調節し得る。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する対象の1つまたは複数の細胞における炎症誘発性メディエーター発現と比較して、対象の1つまたは複数の細胞における炎症誘発性メディエーター発現を少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも115%、少なくとも120%、少なくとも125%、少なくとも130%、少なくとも135%、少なくとも140%、少なくとも145%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、または少なくとも200%調節し得る。他の実施形態では、抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する対象の1つまたは複数の細胞における炎症誘発性メディエーター発現と比較して、対象の1つまたは複数の細胞における炎症誘発性メディエーター発現を少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.15倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.25倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.35倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.45倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.55倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.5倍、少なくとも4.0倍、少なくとも4.5倍、少なくとも5.0倍、少なくとも5.5倍、少なくとも6.0倍、少なくとも6.5倍、少なくとも7.0倍、少なくとも7.5倍、少なくとも8.0倍、少なくとも8.5倍、少なくとも9.0倍、少なくとも9.5倍、または少なくとも10倍調節し得る。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌を含む、1つまたは複数の炎症誘発性メディエーターの異常なレベルと関連する状態及び/または疾患を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを治療するために有用であり得、それを必要とする個体に、治療有効量の、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または少なくとも1つのTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤を投与することを含む。本開示の他の態様は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌から選択される疾患、障害、または損傷を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを治療する際に使用するための、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または少なくとも1つのTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤に関する。
Sykリン酸化
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、細胞で発現されるTREM2タンパク質に結合した後に、脾臓チロシンキナーゼ(Syk)リン酸化を誘導し得る。
脾臓チロシンキナーゼ(Syk)は、いくつかの基質をリン酸化し、それによって、細胞活性化及び炎症プロセスをもたらすシグナル伝達複合体の形成を促進することによって、TREM2の下流で機能する細胞内シグナル伝達分子である。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌を含む、Sykリン酸化のレベルの低下と関連する状態及び/または疾患を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを治療するために有益であり得、それを必要とする個体に、治療有効量の、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または少なくとも1つのTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤を投与することを含む。本開示の他の態様は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌から選択される疾患、障害、または損傷を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを治療する際に使用するための、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または少なくとも1つのTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤に関する。
DAP12結合及びリン酸化
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、DAP12へのTREM2の結合を誘導し得る。他の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、細胞上に発現されるTREM2タンパク質に結合した後に、DAP12リン酸化を誘導し得る。他の実施形態では、TREM2媒介性DAP12リン酸化は、1つまたは複数のSRCファミリーチロシンキナーゼによって誘導される。Srcファミリーチロシンキナーゼの例には、限定ではないが、Src、Syk、Yes、Fyn、Fgr、Lck、Hck、Blk、Lyn、及びFrkが含まれる。
DAP12は、TYROプロテインチロシンキナーゼ結合タンパク質、TYROBP、KARAP、及びPLOSLと様々に称される。DAP12は、その細胞質ドメインに、免疫受容体チロシン系活性化モチーフ(ITAM)を含有する膜貫通型シグナル伝達タンパク質である。ある特定の実施形態では、抗TREM2抗体は、ITAMモチーフに、DAP12リン酸化を誘導し得る。DAP12リン酸化などのタンパク質リン酸化を決定するための当技術分野で公知の任意の方法を使用してよい。
一部の実施形態では、DAP12は、SRCファミリーキナーゼによってリン酸化されて、DAP12/TREM2複合体へのSykキナーゼ、ZAP70キナーゼ、またはその両方の動員及び活性化をもたらす。したがって、ある特定の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、Syk、ZAP70、またはその両方を、DAP12/TREM2複合体へと動員し得る。理論に束縛されることは望まないが、本開示の抗TREM2抗体は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌を含む、DAP12活性、DAP12リン酸化、またはDAP12/TREM2複合体へのSyk、ZAP70、もしくはその両方の動員のレベルの低下と関連する状態及び/または疾患を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを治療するために有用であると考えられ、それを必要とする個体に、治療有効量の、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または少なくとも1つのTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤を投与することを含む。本開示の他の態様は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌から選択される疾患、障害、または損傷を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを処置する際に使用するための、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または1つまたは複数のTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤に関する。
TREM2発現細胞の増殖、生存及び機能
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、細胞で発現されるTREM2タンパク質に結合した後に、樹状細胞、マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及びミクログリア細胞(ミクログリア)の増殖、生存、及び/または機能を増加させ得る。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数の先天免疫細胞の成長(例えば、増殖及び/または生存)を阻害しない。
ミクログリア細胞は、脳及び脊髄の常在マクロファージであるグリア細胞の1種であり、したがって、中枢神経系(CNS)における最初の及び主要な形態の能動的免疫防御として作用する。ミクログリア細胞は、脳内の全グリア細胞集団の20%を構成する。ミクログリア細胞は常に、CNSからプラーク、損傷ニューロン、及び感染性因子を取り除く。脳及び脊髄は、それらが、ほとんどの感染が易損性の神経組織に到達するのを防止する血液脳関門として知られている一連の内皮細胞によって身体の残部から分離されている「免疫特権」臓器と考えられている。感染因子が脳に直接導入される、または血液脳関門を通過する場合、ミクログリア細胞は、炎症を減少させるために迅速に反応し、感染因子が敏感な神経組織を損傷する前に、それらを破壊しなければならない。身体の残部からの抗体を利用することができない(血液脳関門を通過するのに十分に小さい抗体はほとんどない)ために、ミクログリアは、異物を認識し、それらを飲み込み、T細胞を活性化する抗原提示細胞として作用することができなければならない。このプロセスは、致命的な損傷を潜在的に防止するために、迅速に行われなければならないので、ミクログリア細胞は、CNSの小さな病理学的変化にさえ極めて感受性が高い。それらは、細胞外カリウムの小さな変化にさえ応答する独特なカリウムチャネルを有することによって、この感受性を部分的に達成する。
本明細書で使用される場合、本開示のマクロファージには、限定ではないが、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、及びM2マクロファージが含まれる。本明細書で使用される場合、本開示のミクログリア細胞には、限定ではないが、M1ミクログリア細胞、活性化M1ミクログリア細胞、及びM2ミクログリア細胞が含まれる。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌を含む、免疫細胞の増殖または生存の減少と関連する状態及び/または疾患のリスクを減少させる、またはそれを治療するために有益であり得、それを必要とする個体に、治療有効量の、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または少なくとも1つのTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤を投与することを含む。本開示の他の態様は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌から選択される疾患、障害、または損傷を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを処置する際に使用するための、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または1つまたは複数のTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤に関する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、樹状細胞、単球、及び/またはマクロファージ上におけるCD83及び/またはCD86の発現を増加させ得る。
本明細書で使用される場合、マクロファージ、樹状細胞、単球、及び/またはミクログリアの増殖速度、生存、及び/または機能は、本開示の抗TREM2抗体で処置された対象の樹状細胞、マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及び/またはミクログリアの増殖速度、生存、及び/または機能が、抗TREM2抗体で処置されていない対応する対象の樹状細胞、マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及び/またはミクログリアの増殖速度、生存、及び/または機能よりも多い場合に、発現の増加を含み得る。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する対象の樹状細胞、マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及び/またはミクログリアの増殖速度、生存、及び/または機能と比較して、対象の樹状細胞、マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及び/またはミクログリアの増殖速度、生存、及び/または機能を少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも115%、少なくとも120%、少なくとも125%、少なくとも130%、少なくとも135%、少なくとも140%、少なくとも145%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、または少なくとも200%増加させ得る。他の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する対象の樹状細胞、マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及び/またはミクログリアの増殖速度、生存、及び/または機能と比較して、対象の樹状細胞、マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及び/またはミクログリアの増殖速度、生存、及び/または機能を少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.15倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.25倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.35倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.45倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.55倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.5倍、少なくとも4.0倍、少なくとも4.5倍、少なくとも5.0倍、少なくとも5.5倍、少なくとも6.0倍、少なくとも6.5倍、少なくとも7.0倍、少なくとも7.5倍、少なくとも8.0倍、少なくとも8.5倍、少なくとも9.0倍、少なくとも9.5倍、または少なくとも10倍増加させ得る。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌を含む、樹状細胞、マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及び/またはミクログリアの機能の低下と関連する状態及び/または疾患を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを治療するために有益であり得、それを必要とする個体に、治療有効量の、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または少なくとも1つのTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤を投与することを含む。本開示の他の態様は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌から選択される疾患、障害、または損傷を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを治療する際に使用するための、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または少なくとも1つのTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤に関する。
TREM2依存性遺伝子発現
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、転写因子の活性化T細胞核内因子(NFAT)ファミリーの1つまたは複数の転写因子などのTREM2依存性遺伝子の活性及び/または発現を増加させ得る。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌を含む、TREM2依存性遺伝子のレベルの低下と関連する状態及び/または疾患を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを治療するために有益であり得、それを必要とする個体に、治療有効量の、TREM2と1つまたは複数のTREM2リガンドとの相互作用を阻害しない、及び/または少なくとも1つのTREM2リガンドの1つまたは複数の活性を増強する薬剤を投与することを含む。本開示の他の態様は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌から選択される疾患、障害、または損傷を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを処置する際に使用するための、TREM2と1つまたは複数のCD33リガンドとの相互作用を阻害しない薬剤に関する。
抗体の調製
本開示の抗TREM2抗体には、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ヒト化及びキメラ抗体、ヒト抗体、抗体フラグメント(例えば、Fab、Fab’-SH、Fv、scFv及びF(ab’)2)、二重特異性及び多特異性抗体、多価抗体、ライブラリ由来抗体、修飾されたエフェクター機能を有する抗体、抗体部分を含有する融合タンパク質、ならびに抗体のグリコシル化バリアント、抗体のアミノ酸配列バリアント、及び共有結合的に修飾された抗体を含む、本開示のTREM2タンパク質のアミノ酸残基を有するエピトープなどの抗原認識部位を含む、他の任意の修飾された立体配置の免疫グロブリン分子が包含され得る。抗TREM2抗体は、ヒト、マウス、ラット、または(キメラもしくはヒト化抗体を含む)他の任意の起源のものであってもよい。
(1)ポリクローナル抗体
抗TREM2ポリクローナル抗体などのポリクローナル抗体は一般に、関連抗原及びアジュバントの複数の皮下(sc)または腹腔内(ip)注射によって、動物中で生じる。二官能性または誘導体化剤、例えば、マレイミドベンゾイルスルホスクシンイミドエステル(システイン残基を介したコンジュゲーション)、N-ヒドロキシスクシンイミド(リシン残基を介する)、グルタルアルデヒド、無水コハク酸、SOCl2、またはR1N=C=NR(R及びR1は独立に、低級アルキル基である)を使用して、免疫されるべき種に免疫原性があるタンパク質、例えば、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)、血清アルブミン、ウシサイロログロブリン、またはダイズトリプシン阻害薬に、関連抗原(例えば、本開示の精製または組換えTREM2タンパク質)をコンジュゲートすることは有用であり得る。使用され得るアジュバントの例には、フロイント完全アジュバント及びMPL-TDMアジュバント(モノホスホリル脂質A、合成トレハロースジコリノミコレート(dicorynomycolate))が含まれる。免疫化プロトコルは、過度な実験をすることなく、当業者によって選択され得る。
動物は、所望の抗原、免疫原性複合体、もしくは誘導体に対して、例えば、100μg(ウサギ用)または5μg(マウス用)のタンパク質または複合体を3体積のフロイント完全アジュバントと組み合わせ、その溶液を複数の部位に皮内注射することによって免疫化される。1ヶ月後に、動物は、ペプチドもしくは複合体のフロイント完全アジュバント溶液の元の量の1/5~1/10を複数の部位に皮下注射することによって追加免疫される。7~14日後に、動物から採血し、血清を抗体力価についてアッセイする。力価がプラトーに達するまで動物は追加免疫される。複合体は、組み換え細胞培養中で、タンパク質融合として製造することもできる。また、ミョウバンなどの凝集剤も、免疫応答を高めるために適している。
(2)モノクローナル抗体
モノクローナル抗体、例えば、抗TREM2モノクローナル抗体は、実質的に均質な抗体の集団、すなわち、その集団を構成する個々の抗体が、少量で存在する場合がある、起こり得る自然に生じる突然変異及び/または翻訳後修飾(例えば、異性化、アミド化)を除いて同じである集団から得られる。したがって、修飾語「モノクローナル」は、個別の抗体の混合物ではない抗体の特徴を示す。
例えば、抗TREM2モノクローナル抗体は、Kohler et al.,Nature,256:495(1975)によって最初に記載されたハイブリドーマ法を用いて製造されてもよいし、または組み換えDNA法(米国特許第4,816,567号)によって製造されてもよい。
ハイブリドーマ法では、マウスまたは他の適切な宿主動物、例えば、ハムスターを、上記のとおりに免疫化し、免疫化に使用されたタンパク質(例えば、本開示の精製もしくは組み換えTREM2タンパク質)に特異的に結合する抗体を産生する、または産生することが可能なリンパ球を誘導する。別法では、リンパ球をインビトロで免疫化してもよい。次いで、リンパ球を、ポリエチレングリコールなどの適切な融剤を用いて骨髄腫細胞と融合させ、ハイブリドーマ細胞を形成する(Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,pp.59-103(Academic Press,1986))。
免疫剤は典型的には、抗原性タンパク質(例えば、本開示の精製もしくは組み換えTREM2タンパク質)またはその融合バリアントを含む。一般に、ヒト起源の細胞が望ましい場合には末梢血リンパ球(「PBL」)が使用され、非ヒト哺乳動物起源が望ましい場合には脾臓またはリンパ節細胞が使用される。次いで、それらのリンパ球を、ポリエチレングリコールなどの適切な融剤を用いて不死化細胞系と融合させ、ハイブリドーマ細胞を形成する。Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,Academic Press(1986),pp.59-103。
不死化細胞系は通常、形質転換哺乳動物細胞、とりわけ、げっ歯類、ウシ、またはヒト由来の骨髄腫細胞である。通常、ラットまたはマウス骨髄腫細胞系が用いられる。このようにして調製されたハイブリドーマ細胞を、未融合の親骨髄腫細胞の増殖または生存を阻害する1つまたは複数の物質を好ましくは含有する適切な培養培地に播種し、増殖させる。例えば、親骨髄腫細胞が酵素ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRTまたはHPRT)を欠いている場合、そのハイブリドーマ用の培養培地は典型的には、HGPRT欠損細胞の増殖を防ぐ物質であるヒポキサンチン、アミノプテリン、及びチミジンを含む(HAT培地)。
好ましい不死化骨髄腫細胞は、効率的に融合し、選択された抗体産生細胞による抗体の安定した高レベルの産生を支持し、HAT培地などの培地に感受性であるものである。これらの中でも、マウス骨髄腫系、例えば、MOPC-21及びMPC-11マウス腫瘍に由来するもの(Salk Institute Cell Distribution Center(San Diego、California USA)から入手可能)、ならびにSP-2細胞及びその誘導体(例えば、X63-Ag8-653)(the American Type Culture Collection(Manassas、Virginia USA)から入手可能)が好ましい。ヒト骨髄腫及びマウス-ヒトヘテロ骨髄腫細胞系も、ヒトモノクローナル抗体の生産のために記載されている(Kozbor,J.Immunol.,133:3001(1984)、Brodeur et al.,Monoclonal Antibody Production Techniques and Applications,pp.51-63(Marcel Dekker,Inc.,New York,1987))。
ハイブリドーマ細胞が増殖している培養培地を、抗原(例えば、本開示のTREM2タンパク質)を指向するモノクローナル抗体の産生についてアッセイする。好ましくは、ハイブリドーマ細胞によって産生されるモノクローナル抗体の結合特異性を、免疫沈降またはインビトロ結合アッセイ、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)もしくは酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)によって測定する。
ハイブリドーマ細胞が培養される培養培地は、所望の抗原(例えば、本開示のTREM2タンパク質)を指向するモノクローナル抗体の存在についてアッセイすることができる。好ましくは、モノクローナル抗体の結合親和性及び特異性は、免疫沈降またはインビトロ結合アッセイ、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)もしくは酵素結合アッセイ(ELISA)によって決定することができる。そのような技術及びアッセイは、当技術分野で公知である。例えば、結合親和性は、Munson et al.,Anal.Biochem.,107:220(1980)のスキャチャード解析によって決定され得る。
所望の特異性、親和性、及び/または活性の抗体を産生するハイブリドーマ細胞を同定した後に、クローンを限界希釈手順によってサブクローニングし、標準的な方法で増殖させ得る(Goding、前出)。この目的に適した培養培地には、例えば、D-MEMまたはRPMI-1640培地が含まれる。加えて、ハイブリドーマ細胞を、哺乳動物において腫瘍として、インビボで増殖させてもよい。
サブクローンによって分泌されたモノクローナル抗体は、従来の免疫グロブリン精製手順、例えば、プロテインA-セファロースクロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、アフィニティークロマトグラフィー、及び上記のとおりの他の方法などによって、培養培地、腹水、または血清から適切に分離される。
抗TREM2モノクローナル抗体はまた、組み換えDNA法、例えば、米国特許第4,816,567号に開示のものによって、及び上記のとおり製造してもよい。モノクローナル抗体をコードするDNAは、従来の手順を用いて(例えば、マウス抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合するオリゴヌクレオチドプローブを用いることによって)容易に単離及び配列決定される。ハイブリドーマ細胞は、そのようなDNAの好ましい供給源として役立つ。単離されると、DNAは発現ベクターに入れられ、これは次いで、宿主細胞、例えば、E.coli細胞、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、または他の場合には免疫グロブリンタンパク質を産生しない骨髄腫細胞に遺伝子導入され、そのような組み換え宿主細胞でモノクローナル抗体を合成する。抗体をコードするDNAの細菌での組み換え発現に関する概説には、Skerra et al.,Curr.Opin.Immunol.,5:256-262(1993)及びPluckthun,Immunol.Rev.130:151-188(1992)が含まれる。
ある特定の実施形態では、抗TREM2抗体は、McCafferty et al.,Nature,348:552-554(1990)に記載の技術を用いて生成される抗体ファージライブラリーから単離することができる。Clackson et al.,Nature,352:624-628(1991)及びMarks et al.,J.Mol.Biol.,222:581-597(1991)は、それぞれ、ファージライブラリーからのマウス及びヒト抗体の単離を記載した。その後の刊行物は、鎖シャフリングによる高親和性(ナノモル(「nM」)の範囲)ヒト抗体の産生(Marks et al.,Bio/Technology,10:779-783(1992))、ならびに非常に大きなファージライブラリーを構築するための戦略としてのコンビナトリアル感染及びインビボ組み換え(Waterhouse et al.,Nucl.Acids Res.,21:2265-2266(1993))を記載している。したがって、これらの技術は、所望の特異性のモノクローナル抗体(例えば、本開示のTREM2タンパク質に結合するもの)の単離用の従来のモノクローナル抗体ハイブリドーマ技術に代わる実行可能な手段である。
抗体またはそのフラグメントをコードするDNAはまた、例えば、相同マウス配列の代わりにヒト重鎖及び軽鎖定常ドメインのコード配列を置換することによって(米国特許第4,816,567号、Morrison,et al.,Proc.Natl Acad.Sci.USA,81:6851(1984))、または非免疫グロブリンポリペプチドのコード配列のすべてもしくは一部を免疫グロブリンのコード配列に共有結合で結合することによって修飾されてもよい。典型的には、そのような非免疫グロブリンポリペプチドは、抗体の定常ドメインと置換されるか、または、抗体の1つの抗原結合部位の可変ドメインと置換され、抗原に対する特異性を有する1つの抗原結合部位及び異なる抗原に対する特異性を有する別の抗原結合部位を含むキメラ二価抗体を形成する。
本明細書に記載のモノクローナル抗体(例えば、本開示の抗TREM2抗体またはそのフラグメント)は、一価でよく、その調製は当技術分野で周知である。例えば、1つの方法は、免疫グロブリン軽鎖及び修飾された重鎖の組み換え発現を含む。重鎖は、重鎖の架橋を防ぐため、一般にFc領域の任意の点で切断される。別法では、関連するシステイン残基を、架橋を防ぐために別のアミノ酸残基で置換してもよいし、削除してもよい。インビトロ法もまた、一価抗体を調製するために適している。抗体のフラグメント、とりわけFabフラグメントを産生するための抗体の消化は、当技術分野で公知の通常の技術を用いて達成することができる。
キメラまたはハイブリッド抗TREM2抗体はまた、架橋剤を含むものを含めた合成タンパク質化学において公知の方法を用いてインビトロで調製され得る。例えば、免疫毒素は、ジスルフィド交換反応を用いて、またはチオエーテル結合を形成することによって構築してもよい。この目的に適した試薬の例には、イミノチオレート及びメチル-4-メルカプトブチリミデートが含まれる。
(3)ヒト化抗体
本開示の抗TREM2抗体またはその抗体フラグメントには、さらにヒト化もしくはヒト抗体が含まれ得る。非ヒト(例えば、マウス)抗体のヒト化形態は、最小限の非ヒト免疫グロブリン由来の配列を含むキメラ免疫グロブリン、免疫グロブリン鎖、またはそのフラグメント(例えば、Fab、Fab’-SH、Fv、scFv、F(ab’)2、または抗体の他の抗原結合サブ配列)である。ヒト化抗体は、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)を含み、この中で、そのレシピエントの相補性決定領域(CDR)由来の残基が、所望の特異性、親和性、及び能力を有するマウス、ラット、またはウサギなどの非ヒト種(ドナー抗体)のCDR由来の残基で置換されている。いくつかの例では、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク残基が、対応する非ヒト残基で置換される。ヒト化抗体はまた、レシピエント抗体にも、取り込まれたCDRやフレームワーク配列にも見られない残基を含んでもよい。一般に、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、通常は2つの可変ドメインの実質的にすべてを含み、この中で、CDR領域のすべてまたは実質的にすべてが非ヒト免疫グロブリンのものに対応し、FR領域のすべてまたは実質的にすべては、ヒト免疫グロブリンコンセンサス配列のものである。ヒト化抗体は、最適には、免疫グロブリン定常領域(Fc)、通常はヒト免疫グロブリンのものの少なくとも一部もまた含む。Jones et al.,Nature 321:522-525(1986)、Riechmann et al.,Nature 332:323-329(1988)及びPresta,Curr.Opin.Struct.Biol.2:593-596(1992)。
非ヒト抗TREM2抗体のヒト化方法は当技術分野で周知である。一般に、ヒト化抗体は、その中に導入された非ヒト起源からの1つまたは複数のアミノ酸残基を有する。これら非ヒトアミノ酸残基は、しばしば「取り込み」残基と呼ばれ、これらは通常、「取り込み」可変ドメインから取り込まれる。ヒト化は、基本的に、Winter and co-workers,Jones et al.,Nature 321:522-525(1986)、Riechmann et al.,Nature 332:323-327(1988)、Verhoeyen et al.,Science 239:1534-1536(1988)の方法に従って、またはげっ歯類CDRまたはCDR配列で対応するヒト抗体の配列を置換することによって行うことができる。したがって、そのような「ヒト化」抗体は、キメラ抗体(米国特許第4,816,567号)であって、ここでは、非ヒト種由来の対応する配列によって、インタクトなヒト可変ドメインに実質的に満たないものが置換されている。実際には、ヒト化抗体は通常、いくつかのCDR残基及び場合によりいくつかのFR残基が、げっ歯類抗体の類似部位由来の残基で置換されているヒト抗体である。
ヒト化抗体の製造に使用される軽鎖及び重鎖の両方のヒト可変領域の選択は、抗原性を低下させるために非常に重要である。いわゆる「ベストフィット」法に従って、げっ歯類抗体の可変領域の配列は、公知のヒト可変ドメイン配列のライブラリー全体に対してスクリーニングされる。次いで、げっ歯類のものに最も近いヒト配列がヒト化抗体用のヒトフレームワーク(FR)として受容される。Sims et al.,J.Immunol.,151:2296(1993)、Chothia et al.,J.Mol.Biol.,196:901(1987)。別の方法は、軽鎖または重鎖の特定の下位群のすべてのヒト抗体のコンセンサス配列由来の特定のフレームワークを用いる。いくつかの異なるヒト化抗体に対して、同じフレームワークを使用してもよい。Carter et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 89:4285(1992)、Presta et al.,J.Immunol.151:2623(1993)。
さらに、抗体は、抗原に対する高い親和性及び他の好適な生物学的特性を保持してヒト化されることが重要である。この目標を達成するため、好ましい方法によれば、ヒト化抗体は、親配列及びヒト化配列の3次元モデルを用いて、親配列及び様々な概念的ヒト化産物の分析過程によって調製される。3次元免疫グロブリンモデルは、一般に入手可能であり、当業者には熟知されている。選択された候補免疫グロブリン配列の推定される3次元立体配座構造を図解して示すコンピュータープログラムが利用可能である。これらの表示を検査することで、候補免疫グロブリン配列の機能において、残基の可能性のある役割の分析、すなわち、候補免疫グロブリンがその抗原と結合する能力に影響する残基の分析が可能になる。このようにして、FR残基は、標的抗原または複数の標的抗原(例えば、本開示のTREM2タンパク質)に対する親和性の増加などの所望の抗体特性が達成されるように、レシピエント及び取り込み配列から選択及び組み合わせることができる。一般に、CDR残基は、抗原結合に影響を及ぼすことに直接かつ最も頻繁に関与している。
様々な形態のヒト化抗TREM2抗体が企図される。例えば、ヒト化抗TREM2抗体は、Fabなどの抗体フラグメントでよく、これは任意選択で、1つまたは複数のTREM2リガンド、例えば、HSP60とコンジュゲートされる。別法では、ヒト化抗TREM2抗体は、インタクトな抗体、例えば、インタクトなIgG1抗体でもよい。
(4)抗体フラグメント
ある特定の実施形態では、抗TREM2抗体全体ではなく、抗TREM2抗体フラグメントを用いることに利点がある。一部の実施形態では、フラグメントサイズが小さいほど、急速なクリアランス及びより良好な脳透過性が可能になる。
抗体フラグメントの生産に向けて、様々な技術が開発されている。従来、これらのフラグメントは、インタクトな抗体のタンパク質分解を介して得られた(例えば、Morimoto et al.,J.Biochem.Biophys.Method.24:107-117(1992);及びBrennan et al.,Science 229:81(1985)を参照されたい)。しかしながら、これらのフラグメントは、例えば、本開示の抗TREM2抗体をコードする核酸を用いて、今や組み換え宿主細胞によって直接生産することができる。Fab、Fv、及びscFv抗体フラグメントはすべて、E.coliで発現すること及びE.coliから分泌させることができ、ひいては、大量のこれらフラグメントの容易な生産が可能になる。抗TREM2抗体フラグメントはまた、上記で論じた抗体ファージライブラリーから単離することもできる。別法では、Fab’-SHフラグメントは、E.coliから直接回収することができ、化学的に結合してF(ab’)2フラグメントを形成することができる(Carter et al.,Bio/Technology 10:163-167(1992))。別の手法によれば、F(ab’)2フラグメントは、組み換え宿主細胞培養から直接単離することができる。インビボ半減期が延長されたFab及びF(ab’)2抗体フラグメントの生産は、米国特許第5,869,046号に記載されている。他の実施形態では、選択される抗体は、一本鎖Fvフラグメント(scFv)である。WO93/16185、米国特許第5,571,894号及び米国特許第5,587,458号を参照されたい。抗TREM2抗体フラグメントはまた、例えば、米国特許第5,641,870号に記載の「直線状抗体」でよい。そのような直線状抗体フラグメントは、単一特異性でも二重特異性でもよい。
(5)二重特異性及び多特異性抗体
二重特異性抗体(BsAb)は、同一または別のタンパク質(例えば、本開示の1つまたは複数のTREM2タンパク質)上のものを含め、少なくとも2つの異なるエピトープに対して結合特異性を有する抗体である。別法では、BsAbの1つの部分は、標的TREM2抗原に結合するアームとすることができ、もう一方は、第二のタンパク質に結合するアームと組み合わせることができる。そのような抗体は、全長抗体または抗体フラグメント(例えば、F(ab’)2二重特異性抗体)に由来し得る。
二重特異性抗体の製造方法は当技術分野で公知である。全長二重特異性抗体の従来の生産は、2つの免疫グロブリン重鎖/軽鎖対の共発現に基づいており、この場合、その2本の鎖は異なる特異性を有している。Millstein et al.,Nature,305:537-539(1983)。免疫グロブリン重鎖及び軽鎖のランダムな取り合わせのため、これらのハイブリドーマ(クアドローマ)は、可能性がある10個の異なる抗体分子の混合物を産生し、そのうちの1つのみが正しい二重特異性構造を有する。通常アフィニティークロマトグラフィー段階で行われる正しい分子の精製は、かなり煩雑であり、製品収量は低い。同様の手順は、WO93/08829及びTraunecker et al.,EMBO J.,10:3655-3659(1991)に開示されている。
異なる手法によれば、所望の結合特異性の抗体可変ドメイン(抗体-抗原結合部位)は、免疫グロブリン定常ドメイン配列に融合される。融合は、好ましくは、ヒンジ、CH2、及びCH3領域の少なくとも一部を含む免疫グロブリン重鎖定常領域とである。軽鎖の結合に必要な部位を含む、融合の少なくとも一方に存在する第1の重鎖定常領域(CH1)を有することが好ましい。免疫グロブリン重鎖融合及び、所望の場合には、免疫グロブリン軽鎖をコードするDNAが、別々の発現ベクターに挿入され、適切な宿主生物に同時に遺伝子導入される。これは、構築に用いられる3つのポリペプチド鎖の不均等な比が最適収量をもたらす場合の実施形態において、3つのポリペプチドフラグメントの相互の割合の調節において高い柔軟性を与える。しかしながら、少なくとも2本のポリペプチド鎖の等比での発現が高収量をもたらす場合、または、その比が特に重要でない場合に、2本または3本すべてのポリペプチド鎖に対するコード配列を1つの発現ベクターに挿入することは可能である。
この手法の好ましい一実施形態では、二重特異性抗体は、1つのアームに第1の結合特異性を備えたハイブリッド免疫グロブリン重鎖、及び他のアームにハイブリッド免疫グロブリン重鎖-軽鎖対(第2の結合特異性を与える)からなる。この非対称構造は、二重特異性分子の半分のみの免疫グロブリン軽鎖の存在が、簡単な分離方法を与えるので、不要な免疫グロブリン鎖の組合せからの所望の二重特異性化合物の分離を容易にすることが見出された。この手法は、WO94/04690に開示されている。二重特異性抗体生成のさらなる詳細については、例えば、Suresh et al.,Methods in Enzymology 121:210(1986)及びGarber、Nature Reviews Drug Discovery 13、799-801(2014)を参照されたい。
WO96/27011または米国特許第5,731,168号に記載の別の手法によれば、1対の抗体分子間の界面は、組み換え細胞培養から回収されるヘテロダイマーの割合(%)を最大にするように操作することができる。好ましい界面は、抗体定常ドメインのCH3領域の少なくとも一部を含む。この方法では、第1の抗体分子の界面からの1つまたは複数の小さいアミノ酸側鎖が、より大きな側鎖(例えば、チロシンまたはトリプトファン)で置き換えられる。大きな側鎖(複数可)と同一または同様のサイズの代償的「空洞」は、大きなアミノ酸側鎖を小さなもの(例えば、アラニンまたはスレオニン)で置き換えることによって、第2の抗体分子の界面に作られる。これは、ホモダイマーなどの不要なその他の最終産物よりヘテロダイマーの収量を増加させる機序を与える。
抗体フラグメントから二重特異性抗体を生成する技術は、文献に記載されている。例えば、二重特異性抗体は、化学結合を用いて調製することができる。Brennan et al.,Science 229:81(1985)は、インタクトな抗体がタンパク質分解によって切断されてF(ab’)2フラグメントを生成する手順を記載している。これらのフラグメントは、ジチオール錯生成剤亜ヒ酸ナトリウムの存在下で還元され、隣接ジチオールを安定化させ、分子間ジスルフィド形成を防止する。次いで、生成されたFab’フラグメントは、チオニトロベンゾエート(TNB)誘導体に変換される。次いで、Fab’-TNB誘導体の1つは、Fab’-TNB誘導体に再変換され、二重特異性抗体を形成する。産生された二重特異性抗体は、酵素の選択的固定化のための薬剤として使用することができる。
Fab’フラグメントは、E.coliから直接回収し、化学結合させて二重特異性抗体を形成してもよい。Shalaby et al.,J.Exp.Med.175:217-225(1992)は、完全ヒト化二重特異性抗体F(ab’)2分子の産生を記載している。各Fab’フラグメントは、E.coliから別々に分泌されインビトロで低方向化学結合に供されて二重特異性抗体を形成する。このようにして形成された二重特異性抗体は、ErbB2受容体を過剰発現する細胞及び正常ヒトT細胞に結合することができ、さらには、ヒト乳房の腫瘍標的に対するヒト細胞傷害性リンパ球の溶解活性を誘発する。
組み換え細胞培養から直接二価抗体フラグメントを製造及び単離する様々な技術が記載されている。例えば、二価ヘテロダイマーがロイシンジッパーを用いて生産されている。Kostelny et al.,J.Immunol.,148(5):1547-1553(1992)。Fos及びJunタンパク質由来のロイシンジッパーペプチドが、遺伝子融合によって2つの異なる抗体のFab’部分に結合された。抗体ホモダイマーは、ヒンジ領域で還元されてモノマーを形成し、次いで、再び酸化されて抗体ヘテロダイマーを形成した。Hollinger et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA,90:6444-6448(1993)によって記載された「ダイアボディ」技術は、二重特異性/二価抗体フラグメント製造のための代替機序を提供した。そのフラグメントは、同じ鎖上の2つのドメイン間の対合を可能にするには短すぎるリンカーによって軽鎖可変ドメイン(VL)に連結された重鎖可変ドメイン(VH)を含む。したがって、1つのフラグメントのVH及びVLドメインは、別のフラグメントの相補的VL及びVHドメインと対にさせられ、それによって、2つの抗原結合部位を形成する。一本鎖Fv(sFv)ダイマーの使用による二重特異性/二価抗体フラグメント製造のための別の戦略もまた報告されている。Gruber et al.,J.Immunol.,152:5368(1994)参照。
二重特異性抗体を生成する別の方法は、指定の制御されたFabアーム交換(cFAE)であり、これは、二重特異性IgG1(bsIgG1)を生成する使いやすい方法である。プロトコルは、以下を含む:(i)CH3ドメインに単一マッチの点変異を含有する2つの親IgG1の別々の発現、(ii)半分子の組換えを可能にするために、インビトロの許容レドックス条件下での親IgG1の混合、(iii)鎖間ジスルフィド結合の再酸化を可能にするための還元剤の除去、ならびに(iv)クロマトグラフィーベースの方法または質量分析(MS)ベースの方法を使用した交換効率及び最終産生物の分析。プロトコルは、ベンチスケール(マイクログラムからミリグラム)及び大規模製造(キログラム)をモデル化するために設計されたミニバイオリアクタースケール(ミリグラムからグラム)の両方で、規則的なIgGアーキテクチャ、特徴、及び品質属性を有するbsAbを生成する。良質の精製タンパク質から出発して、95%以上の交換効率は、2~3日以内に得ることができる(品質管理を含む)。Labrijn et al.,Natur Protocols 9,2450-2463(2014);及びGarber,Nature Reviews Drug Discovery 13,799-801(2014)を参照されたい。
3価以上の抗体も検討される。例えば、三重特異性抗体が調製できる。Tutt et al.,J.Immunol.147:60(1991)。
例示的な二重特異性抗体は、所与の分子(例えば、本開示のTREM2タンパク質)上の2つの異なるエピトープに結合し得る。一部の実施形態では、二重特異性抗体は、本開示のTREM2またはDAP12タンパク質などの第1の抗原、及び血液脳関門を越える輸送を促進する第2の抗原に結合する。血液脳関門を越える輸送を促進する多数の抗原は、当技術分野で公知である(例えば、Gabathuler R.,Approaches to transport therapeutic drugs across the blood-brain barrier to treat brain diseases,Neurobiol.Dis.37(2010)48-57を参照されたい)。そのような第2の抗原には、限定ではないが、トランスフェリン受容体(TR);インスリン受容体(HIR);インスリン様成長因子受容体(IGFR);低密度リポタンパク質受容体関連タンパク質1及び2(LPR-1及び2);CRM197(ジフテリア毒素の無毒性変異体)を含むジフテリア毒素受容体;TMEM30(A)(Flippase)などのラマ単一ドメイン抗体;TAT、Syn-B、またはペネトラチンなどのタンパク質形質導入ドメイン;ポリアルギニンまたは一般的に正電荷を有するペプチド;ANG1005(例えば、Gabathuler、2010を参照されたい)などのAngiopepペプチド;ならびに血液脳関門内皮細胞上に豊富にある他の細胞表面タンパク質(例えば、Daneman et al.,PLoS One.2010 Oct 29;5(10):e13741を参照されたい)が含まれる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体に対する第2の抗原には、限定ではないが、本開示のDAP12抗原が含まれ得る。他の実施形態では、TREM2及びDAP12の両方に結合する二重特異性抗体は、1つまたは複数のTREM2活性を促進及び増強し得る。他の実施形態では、TREM2に対する第2の抗原には、限定ではないが、Aベータペプチド抗原;またはアルファシヌクレインタンパク質抗原;またはTauタンパク質抗原;またはTDP-43タンパク質抗原;またはプリオンタンパク質抗原;またはハンチンチンタンパク質抗原;またはRAN;グリシン-アラニン(GA)、グリシン-プロリン(GP)、グリシン-アルギニン(GR)、プロリン-アラニン(PA)、もしくはプロリン-アルギニン(PR)から構成されるジペプチドリピートを含む翻訳産物抗原(DPRペプチド)が含まれ得る。
(6)多価抗体
多価抗体は、その抗体が結合する抗原を発現する細胞によって、二価抗体よりも速く内部移行(及び/または異化)され得る。本開示の抗TREM2抗体またはその抗体フラグメントは、3つ以上の抗原結合部位の多価抗体(IgMクラス以外)(例えば、4価抗体)であり得、これは、その抗体のポリペプチド鎖をコードする核酸の組み換え発現によって容易に生産することができる。多価抗体は、ダイマー化ドメイン及び3つ以上の抗原結合部位を含むことができる。好ましいダイマー化ドメインは、Fc領域またはヒンジ領域を含む。このシナリオでは、抗体は、Fc領域及び3つ以上の抗原結合部位をFc領域に対してアミノ末端に有するであろう。本明細書の好ましい多価抗体は、3つから約8つ、好ましくは4つの抗原結合部位を含有する。多価抗体は、少なくとも1つのポリペプチド鎖(好ましくは、2つのポリペプチド鎖)を含有し、ポリペプチド鎖(複数可)は、2つ以上の可変ドメインを含む。例えば、ポリペプチド鎖(複数可)は、VD1-(X1)n-VD2-(X2)n-Fcを含んでもよく、ここで、VD1は、第1の可変ドメインであり、VD2は、第2の可変ドメインであり、Fcは、Fc領域の1つのポリペプチド鎖であり、X1及びX2は、アミノ酸またはポリペプチドを表し、nは、0または1である。同様に、ポリペプチド鎖(複数可)は、VH-CH1-柔軟なリンカー-VH-CH1-Fc領域鎖;またはVH-CH1-VH-CH1-Fc領域鎖を含んでもよい。本明細書の多価抗体は好ましくは、少なくとも2つの(好ましくは、4つの)軽鎖可変ドメインポリペプチドをさらに含む。本明細書の多価抗体は、例えば、約2つから約8つの軽鎖可変ドメインポリペプチドを含んでもよい。本明細書で検討される軽鎖可変ドメインポリペプチドは、軽鎖可変ドメインを含み、任意選択で、CLドメインをさらに含む。多価抗体は、TREM2抗原、さらには限定ではないが、追加の抗原であるAベータペプチド抗原;またはアルファシヌクレインタンパク質抗原;またはTauタンパク質抗原;またはTDP-43タンパク質抗原;またはプリオンタンパク質抗原;またはハンチンチンタンパク質抗原;またはRAN;グリシン-アラニン(GA)、グリシン-プロリン(GP)、グリシン-アルギニン(GR)、プロリン-アラニン(PA)、もしくはプロリン-アルギニン(PR)から構成されるジペプチドリピートを含む翻訳産物抗原(DPRペプチド);インスリン受容体;インスリン様成長因子受容体を認識し得る。血液脳関門を越える抗体移動を促進する、トランスフェリン受容体または他の任意の抗原。
(7)エフェクター機能の操作
エフェクター機能を修飾する、及び/または抗体の血清半減期を増加させるために、本開示の抗TREM2抗体を修飾することがさらに望ましいことがある。例えば、定常領域上のFc受容体結合部位は、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害を低減させるために、FcγRI、FcγRII、及び/またはFcγRIIIなどの特定のFc受容体に対する結合親和性を除去する、または低減させるように修飾され、または変異してもよい。一部の実施形態では、エフェクター機能は、抗体の(例えば、IgGのCH2ドメインの)Fc領域のN-グリコシル化を除去することによって損なわれる。一部の実施形態では、エフェクター機能は、PCT WO99/58572及びArmour et al.,Molecular Immunology 40:585-593(2003);Reddy et al.,J.Immunology 164:1925-1933(2000)に記載されているとおり、ヒトIgGの233~236、297、及び/または327~331などの領域を修飾することによって損なわれる。他の実施形態では、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害及び抗体依存性細胞貪食を含む体液性応答を活性化することなく、隣接細胞上のTREM2抗体のクラスター化を増加させるための、ITIM含有FcgRIIb(CD32b)に対する選択性を増加させるために、エフェクター機能を修飾するように本開示の抗TREM2抗体を修飾することが望ましくあり得る。
抗体の血清半減期を増加させるために、例えば、米国特許第5,739,277号に記載されているとおり、エピトープに結合するサルベージ受容体を、抗体(特に、抗体フラグメント)に取り込むことがある。本明細書で使用される場合、「エピトープに結合するサルベージ受容体」といいう用語は、IgG分子のインビボ血清半減期の増加を担う、IgG分子(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4)のFc領域のエピトープを指す。
(8)他のアミノ酸配列の修飾
本開示の抗TREM2抗体またはそれらの抗体フラグメントのアミノ酸配列修飾も企図される。例えば、抗体または抗体フラグメントの結合親和性及び/または他の生物学的特性を改善することは、望ましいことがある。抗体または抗体フラグメントのアミノ酸配列バリアントは、抗体または抗体フラグメントをコードする核酸に、適切なヌクレオチド変化を導入することによって、またはペプチド合成によって調製される。そのような修飾は、例えば、抗体のアミノ酸配列内の残基からの欠失、及び/またはそれらの挿入、及び/またはそれらの置換を含む。欠失、挿入、及び置換の任意の組み合わせが、最終構築物に到達するために行われる。ただし、最終構築物は、所望の特徴(すなわち、本開示のTREM2タンパク質に結合する能力またはこれと物理的に相互作用する能力)を有する。アミノ酸変化は、グリコシル化部位の数または位置を変化させることなどの抗体の翻訳後プロセスを改変し得る。
変異誘発に好ましい位置の抗TREM2抗体の特定の残基または領域を同定するための有用な方法は、Cunningham and WellsによってScience,244:1081-1085(1989)に記載されているとおりの「アラニンスキャニング変異誘発」と呼ばれる。ここで、残基または標的残基のグループ(例えば、arg、asp、his、lys、及びgluなどの電荷を持つ残基)が同定され、標的抗原とのアミノ酸の相互作用に影響を与えるために、中性または負に荷電したアミノ酸(最も好ましくは、アラニンまたはポリアラニン)によって交換される。次いで、置換に対する機能的感受性を示すそれらのアミノ酸位置は、置換の部位に、またはそれらに対し、さらなるまたは他のバリアントを導入することによって精密化される。したがって、アミノ酸配列変化を導入するための部位が予め決定されているが、変異それ自体の性質を予め決定する必要はない。例えば、所与の部位での変異の性能を分析するために、アラニンスキャニングまたはランダム変異導入は、標的コドンまたは領域で行われ、発現した抗体バリアントは、所望の活性についてスクリーニングされる。
アミノ酸配列挿入は、長さが1残基~100以上の残基を含有するポリペプチドの範囲のアミノ(「N」)末端融合及び/またはカルボキシ(「C」)末端融合、ならびに、単一または複数のアミノ酸残基の配列間挿入を含む。末端挿入の例には、N末端メチオニル残基を有する抗体または細胞毒性ポリペプチドに融合した抗体が含まれる。抗体分子の他の挿入バリアントには、抗体の血清半減期を増加させる酵素またはポリペプチドに対する抗体のN末端またはC末端への融合が含まれる。
別の種類のバリアントは、アミノ酸置換バリアントである。これらのバリアントでは、抗体分子中の少なくとも1つのアミノ酸残基が、異なる残基によって置き換えられている。置換変異誘発にとって最重要な部位は、超可変領域を含むが、FR改変も企図される。保存的置換は、「好ましい置換」の見出しの下の以下の表Cに示される。このような置換が生物学的活性の変化をもたらす場合、表Bの「例示的置換」と呼ばれる、またはアミノ酸クラスに関して以下にさらに記載されるとおりの、より実質的な変化が導入され、産物はスクリーニングされ得る。
抗体の生物学的特性における実質的な修飾は、(a)例えば、シートもしくはヘリックスコンフォメーションとしての、置換の領域におけるポリペプチド骨格の構造、(b)標的部位での分子の電荷もしくは疎水性、または(c)側鎖のかさ高さ、を維持することに及ぼす影響が著しく異なる置換を選択することによって達成される。天然に存在する残基は、一般的な側鎖特性に基づき、グループに分けられる。
(1)疎水性:ノルロイシン、met、ala、val、leu、ile;
(2)中性親水性:cys、ser、thr;
(3)酸性:asp、glu;
(4)塩基性:asn、gln、his、lys、arg;
(5)鎖の配向に影響を与える残基:gly、pro;及び
(6)芳香族:trp、tyr、phe。
非保存的置換は、これらのクラスのうちの1つのメンバーを、別のクラスに置き換えることを伴う。
抗体の適切なコンフォメーションを維持することに関与しない任意のシステイン残基はまた、分子の酸化安定性を改善し、異常な架橋を防止するために、一般にセリンで置換されてもよい。逆に、システイン結合(複数可)は、(特に抗体がFvフラグメンなどの抗体フラグメントである場合)その安定性を改善するために抗体に添加されてもよい。
特に好ましい種類の置換バリアントは、親抗体(例えば、ヒト化またはヒト抗TREM2抗体)の1つまたは複数の超可変領域残基を置換することを含む。一般に、さらなる開発のために選択される得られたバリアント(複数可)は、それらが生成される親抗体と比較して、改善された生物学的特性を有するであろう。そのような置換バリアントを生成するための便利な手段は、ファージディスプレイを使用した親和性成熟を含む。簡単に述べると、いくつかの超可変領域部位(例えば、6~7部位)は、各部位で全ての可能なアミノ酸置換を生成するために変異する。そうして生成された抗体バリアントは、各粒子内にパッケージングされたM13の遺伝子III産物に対する融合物として、繊維状ファージ粒子から一価様式でディスプレイされる。次いで、ファージディスプレイされたバリアントは、本明細書に開示されるとおり、それらの生物学的活性(例えば、結合親和性)についてスクリーニングされる。修飾に対する候補超可変領域部位を同定するためには、抗原結合に有意に寄与する超可変領域残基を同定するアラニンスキャニング変異誘発を実施することができる。別法では、または加えて、抗体及び抗原(例えば、本開示のTREM2タンパク質)の接触点を同定するために、抗原-抗体複合体の結晶構造を分析することが有益であることがある。そのような接触残基及び隣接残基は、本明細書で詳述される技術による置換の候補である。そのようなバリアントが生成されると、バリアントのパネルは、本明細書に記載されているとおりに、スクリーニングを受け、1つまたは複数の関連するアッセイにおいて優れた特性を有する抗体が、さらなる開発のために選択され得る。親和性成熟は、例えば、WO2009/036379A2;WO2010105256;WO2012009568;及びXu et al.,Protein Eng.Des.Sel.,26(10):663-70(2013)において開示されているものなどの酵母提示技術を用いることによって行うこともできる。
抗体の別の種類のアミノ酸バリアントは、抗体の元のグリコシル化パターンを改変する。改変とは、抗体に見出される1つまたは複数の炭水化物部分を欠失させること、及び/または抗体に存在しない1つまたは複数のグリコシル化部位を付加することを意味する。
抗体のグリコシル化は典型的には、N結合型またはO結合型のいずれかである。N結合型は、アスパラギン残基の側鎖への炭化水素部分の付加を指す。トリペプチド配列アスパラギン-X-セリン及びアスパラギン-X-トレオニン(Xはプロリンを除く任意のアミノ酸である)は、アスパラギン側鎖への炭水化物部分の酵素的付加のための認識配列である。したがって、ポリペプチドのこれらのトリペプチド配列のいずれかが存在すると、潜在的なグリコシル化部位が作製される。O結合型グリコシル化は、ヒドロキシアミノ酸、最も一般的にはセリンまたはトレオニンへの糖N-アセチルガラクトサミン、ガラクトース、またはキシロースのうちの1つの付加を指すが、5-ヒドロキシプロリンまたは5-ヒドロキシリシンも使用され得る。
抗体へのグリコシル化部位の付加は、抗体が、(N結合型グリコシル化部位のための)上記のトリペプチド配列のうちの1つまたは複数を含有するように、アミノ酸配列を改変することによって、都合よく達成される。改変はまた、元の抗体(O結合型グリコシル化部位のための)の配列に、1つまたは複数のセリンまたはトレオニン残基を付加することによって、またはこれらによって置換することによって、行われ得る。
抗IgE抗体のアミノ酸配列バリアントをコードする核酸分子は、当技術分野で公知の様々な方法によって調製される。これらの方法には、限定されないが、天然供給源からの単離(天然に存在するアミノ酸配列バリアントの場合)またはオリゴヌクレオチド媒介性(もしくは部位特異的)変異誘発による調製、PCR変異誘発、ならびに、先に調製されたバリアントまたは非バリアントバージョンの抗体(例えば、本開示の抗TREM2抗体)または抗体フラグメントのカセット変異誘発が含まれる。
(9)他の抗体修飾
本開示の抗TREM2抗体、またはその抗体フラグメントは、当技術分野で公知であり、容易に入手可能である、追加の非タンパク質性部分を含有するように、または当技術分野で公知であり、容易に入手可能である異なる種類の薬物コンジュゲートを含有するように、さらに修飾することができる。好ましくは、抗体の誘導体化に適した部分は、水溶性ポリマーである。水溶性ポリマーの非限定例には、限定されないが、ポリエチレングリコール(PEG)、エチレングリコール/プロピレングリコールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ-1,3-ジオキソラン、ポリ-1,3,6-トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸コポリマー、ポリアミノ酸(ホモポリマーまたはランダムコポリマーのいずれか)、及びデキストランまたはポリ(n-ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)、ポリビニルアルコール、ならびにそれらの混合物が含まれる。ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒドは、水中でのその安定性によって、製造において利点を有することがある。ポリマーは、任意の分子量のものであってよく、分枝状または非分枝状であってもよい。抗体に付着するポリマーの数は、変化してもよく、複数のポリマーが付着する場合、それらは、同一、または異なる分子であり得る。一般に、誘導体化に使用されるポリマーの数及び/または種類は、限定されないが、改善されるべき抗体の特定の特性または機能、抗体誘導体が、規定された条件下での治療に使用されるかどうかなどを含む考察に基づき決定することができる。そのような技術及び他の適切な製剤は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Ed.,Alfonso Gennaro,Ed.,Philadelphia College of Pharmacy and Science(2000)に開示されている。
薬物コンジュゲーションは、特定の腫瘍マーカー(例えば、理想的には、腫瘍細胞内または腫瘍細胞上にのみ見出されるべきタンパク質)を特異的に標的とする抗体への生物学的活性細胞傷害性(抗がん)ペイロードまたは薬物の連結を含む。抗体は、体内でこれらのタンパク質を追跡し、がん細胞の表面に付着する。抗体と標的タンパク質(抗原)との間の生化学反応は、腫瘍細胞でシグナルを誘発し、次いで、腫瘍細胞は、細胞毒素と一緒に抗体を吸収するまたは内部移行させる。ADCが内部移行された後に、細胞傷害性薬物が放出され、がんを死滅させる。この標的化のために、理想的には、薬物は、より低い副作用を有し、他の化学療法薬より広い治療ウインドウを与える。抗体をコンジュゲートする技術は、当技術分野で公知である(例えば、Jane de Lartigue,OncLive July 5,2012;ADC Review on antibody-drug conjugates;及びDucry et al.,(2010).Bioconjugate Chemistry 21(1):5-13を参照されたい)。
結合アッセイ及び他のアッセイ
本開示の抗TREM2抗体は、例えば、ELISA、ウエスタンブロットなどの公知の方法によって、抗原結合活性について試験され得る。
一部の実施形態では、競合アッセイは、TREM2への結合について、表2A~2C、3A~3C、4A~4D、5A~5D、6、及び7に列挙されている、またはAL2p-h50、AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-h77、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、AL2p-62、AL2p-h19、AL2p-h21、AL2p-h22、AL2p-h23、AL2p-h24、AL2p-h25、AL2p-h26、AL2p-h27、AL2p-h28、AL2p-h29、AL2p-h30、AL2p-h31、AL2p-h32、AL2p-h33、AL2p-h34、AL2p-h35、AL2p-h36、AL2p-h42、AL2p-h43、AL2p-h44、AL2p-h47、AL2p-h59、AL2p-h76、及びAL2p-h90から選択される抗体のいずれかと競合する抗体を同定するために使用され得る。ある特定の実施形態では、そのような競合抗体は、表2A~2C、3A~3C、4A~4D、5A~5D、6、及び7に列挙されている、またはAL2p-h50、AL2p-2、AL2p-3、AL2p-4、AL2p-5、AL2p-6、AL2p-7、AL2p-8、AL2p-9、AL2p-10、AL2p-11、AL2p-12、AL2p-13、AL2p-14、AL2p-15、AL2p-16、AL2p-17、AL2p-18、AL2p-19、AL2p-20、AL2p-21、AL2p-22、AL2p-23、AL2p-24、AL2p-25、AL2p-26、AL2p-27、AL2p-28、AL2p-29、AL2p-30、AL2p-31、AL2p-32、AL2p-33、AL2p-h77、AL2p-35、AL2p-36、AL2p-37、AL2p-38、AL2p-39、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-42、AL2p-43、AL2p-44、AL2p-45、AL2p-46、AL2p-47、AL2p-48、AL2p-49、AL2p-50、AL2p-51、AL2p-52、AL2p-53、AL2p-54、AL2p-55、AL2p-56、AL2p-57、AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-61、AL2p-62、AL2p-h19、AL2p-h21、AL2p-h22、AL2p-h23、AL2p-h24、AL2p-h25、AL2p-h26、AL2p-h27、AL2p-h28、AL2p-h29、AL2p-h30、AL2p-h31、AL2p-h32、AL2p-h33、AL2p-h34、AL2p-h35、AL2p-h36、AL2p-h42、AL2p-h43、AL2p-h44、AL2p-h47、AL2p-h59、AL2p-h76、及びAL2p-h90から選択される抗体のいずれかが結合する同じエピトープ(例えば、線状またはコンフォメーションエピトープ)に結合する。抗体が結合するエピトープをマッピングするための詳細な例示的方法は、Morris(1996)“Epitope Mapping Protocols,”in Methods in Molecular Biology vol.66(Humana Press,Totowa,NJ)で提供されている。
例示的な競合アッセイでは、固定化TREM2または細胞表面上にTREM2を発現する細胞は、TREM2に結合する第1の標識抗体(例えば、ヒトまたは非ヒト霊長類)及びTREM2への結合について第1の抗体と競合するその能力について試験されている第2の非標識抗体を含む溶液中でインキュベートされる。第2の抗体は、ハイブリドーマ上清中に存在することがある。対照として、固定化TREM2またはTREM2を発現する細胞は、第1の標識抗体を含むが、第2の非標識抗体を含まない溶液中でインキュベートされる。TREM2への第1の抗体の結合を許容する条件下でインキュベートした後に、過剰の非結合抗体が除去され、固定化TREM2またはTREM2を発現する細胞と会合した標識の量が測定される。固定化TREM2またはTREM2を発現する細胞と会合した標識の量が、対照サンプルと比較して試験サンプル中で実質的に低減する場合、それは、第2の抗体が、TREM2への結合について、第1の抗体と競合することを示す。Harlow and Lane(1988)Antibodies:A Laboratory Manual ch.14(Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY)を参照されたい。
核酸、ベクター、及び宿主細胞
本開示の抗TREM2抗体は、例えば、米国特許第4,816,567号に記載されているとおりの組換え方法及び組成物を使用して生産され得る。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体のいずれかをコードするヌクレオチド配列を有する単離核酸が提供される。そのような核酸は、抗TREM2抗体のVLを含有するアミノ酸配列及び/またはVHを含有するアミノ酸配列(例えば、抗体の軽鎖及び/または重鎖)をコードしてもよい。一部の実施形態では、そのような核酸を含有する1つまたは複数のベクター(例えば、発現ベクター)が提供される。一部の実施形態では、そのような核酸を含有する宿主細胞も提供される。一部の実施形態では、宿主細胞は、(1)抗体のVLを含有するアミノ酸配列及び抗体のVHを含有するアミノ酸配列をコードする核酸を含有するベクター、または(2)抗体のVLを含有するアミノ酸配列をコードする核酸を含有する第1のベクター及び抗体のVHを含有するアミノ酸配列をコードする核酸を含有する第2のベクターを含有する(例えば、これらを形質導入されている)。一部の実施形態では、宿主細胞は、真核細胞、例えば、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞またはリンパ細胞(例えば、Y0、NS0、Sp20細胞)である。本開示の宿主細胞にはまた、限定ではないが、単離細胞、インビトロ培養細胞、及びエクスビボ培養細胞が含まれる。
本開示の抗TREM2抗体の作製方法が提供される。一部の実施形態では、方法は、抗TREM2抗体をコードする核酸を含有する本開示の宿主細胞を、抗体の発現に好適な条件下で培養することを含む。一部の実施形態では、抗体は、その後、宿主細胞(または宿主細胞培養培地)から回収される。
本開示の抗TREM2抗体を組み換え生産するためには、抗TREM2抗体をコードする核酸を単離し、これを、宿主細胞におけるさらなるクローニング及び/または発現のために、1つまたは複数のベクター中に挿入する。そのような核酸は、従来の手順を使用して(例えば、抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを使用することによって)、容易に単離され、配列決定され得る。
本開示の抗TREM2抗体のいずれかをコードする核酸配列、または本明細書に記載されているそれらのフラグメントポリペプチド(抗体を含む)を含有する適切なベクターには、限定ではないが、クローニングベクター及び発現ベクターが含まれる。適切なクローニングベクターは、標準的な技術に従って構築することができる、または当技術分野で入手可能な多数のクローニングベクターから選択されてもよい。選択されたクローニングベクターは、使用されることが意図されている宿主細胞に従って変化することがあるが、有用なクローニングベクターは一般に、自己複製する能力を有し、特定の制限エンドヌクレアーゼのための単一の標的を有してもよく、及び/またはベクターを含有するクローンを選択する際に使用することができるマーカーの遺伝子を保有してもよい。適切な例には、プラスミド及び細菌ウイルス、例えば、pUC18、pUC19、Bluescript(例えば、pBS SK+)及びその誘導体、mpl8、mpl9、pBR322、pMB9、ColE1、pCR1、RP4、ファージDNA、ならびにpSA3及びpAT28などのシャトルベクターが含まれる。これら及び他の多くのクローニングベクターは、BioRad、Strategene、及びInvitrogenなどの販売業者から入手可能である。
発現ベクターは一般に、本開示の核酸を含有する複製可能なポリヌクレオチド構築物である。発現ベクターは、エピソームまたは染色体DNAの不可欠な部分のいずれかとして、宿主細胞において複製可能であることがある。適切な発現ベクターには、限定されないが、プラスミド、アデノウイルスを含むウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス、レトロウイルス、コスミド及びPCT公報WO87/04462号に開示されている発現ベクター(複数可)が含まれる。ベクター構成成分は一般に、限定されないが、シグナル配列、複製起点、1つ以上のマーカー遺伝子、適切な転写制御エレメント(例えば、プロモーター、エンハンサー、及びターミネーター)のうちの1つまたは複数を含み得る。発現(すなわち、翻訳)のために、リボソーム結合部位、翻訳開始部位、及び終止コドンなどの1つまたは複数の翻訳制御エレメントもまた通常必要とされる。
目的の核酸を含有するベクターは、電気穿孔法;塩化カルシウム、塩化ルビジウム、リン酸カルシウム、DEAE-デキストラン、または他の物質を用いる遺伝子導入;マイクロプロジェクタイルボンバードメント;リポフェクション;及び感染(例えば、ベクターは、ワクシニアウイルスなどの感染性因子である)を含む多くの適切な手段のいずれかによって、宿主細胞内に導入することができる。ベクターまたはポリヌクレオチドを導入する選択は多くの場合に、宿主細胞の特徴に依存するであろう。一部の実施形態では、ベクターは、本開示の抗TREM2抗体をコードする1つまたは複数のアミノ酸配列を含有する核酸を含有する。
ベクターをコードする抗体のクローニングまたは発現に適した宿主細胞には、原核細胞または真核細胞が含まれる。例えば、本開示の抗TREM2抗体は、特に、グリコシル化及びFcエフェクター機能が必要でないときには、細菌において生産されてもよい。細菌における抗体フラグメント及びペプチドの発現については、(例えば、米国特許第5,648,237号、同第5,789,199号、及び同第5,840,523号;ならびに、Charlton,Methods in Molecular Biology,Vol.248(B.K.C.Lo,ed.,Humana Press,Totowa,NJ,2003),pp.245-254,describing expression of antibody fragments in E.coli.)。発現後に、抗体は、可溶性画分中の細菌細胞ペーストから単離されてもよく、さらに精製され得る。
原核生物に加えて、糸状菌または酵母などの真核微生物も、グルコシル化経路が「ヒト化」されて、部分的または完全なヒトグルコシル化パターンを有する抗体の産生をもたらす真菌及び酵母株を含む抗体をコードするベクターに適したクローニングまたは発現宿主である(例えば、Gerngross,Nat.Biotech.22:1409-1414(2004);及びLi et al.,Nat.Biotech.24:210-215(2006))。
グリコシル化抗体の発現に適した宿主細胞はまた、多細胞生物(無脊椎動物及び脊椎動物)に由来し得る。無脊椎動物細胞の例には、植物及び昆虫細胞が含まれる。特にSpodoptera frugiperda細胞の遺伝子導入のために、昆虫細胞と共に使用され得る多数のバキュロウイルス株が同定されている。植物細胞培養物も、宿主として利用することができる(例えば、トランスジェニック植物において抗体を産生するためのPLANTIBODIES(商標)技術について記載している米国特許第5,959,177号、同第6,040,498号、同第6,420,548号、同第7,125,978号、及び同第6,417,429号)。
脊椎動物細胞も、宿主として使用され得る。例えば、懸濁液中で成長するように構成される哺乳動物細胞系が有用であり得る。有用な哺乳動物宿主細胞系の他の例は、SV40によって形質転換されたサル腎臓CV1株(COS-7);ヒト胎児由来腎臓系(例えば、Graham et al.,J.Gen Virol.36:59(1977)に記載されている293または293細胞);ベビーハムスター腎臓細胞(BHK);マウスセルトリ細胞(例えば、Mather,Biol.Reprod.23:243-251(1980)に記載されているとおりのTM4細胞);サル腎臓細胞(CV1);アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO-76);ヒト子宮頸癌細胞(HELA);イヌ腎臓細胞(MDCK);バッファローラット肝細胞(BRL 3A);ヒト肺細胞(W138);ヒト肝臓細胞(Hep G2);マウス乳房腫瘍(MMT 060562);例えば、Mather et al.,Annals N.Y.Acad.Sci.383:44-68(1982)に記載されているとおりのTRI細胞;MRC5細胞;及びFS4細胞である。他の有用な哺乳動物宿主細胞系には、DHFR-CHO細胞を含むチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞(Urlaub et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4216(1980));ならびにY0、NS0、及びSp2/0などの骨髄腫細胞系が含まれる。抗体生産に適した特定の哺乳動物宿主細胞系の概説については、例えば、Yazaki and Wu,Methods in Molecular Biology,Vol.248(B.K.C.Lo,ed.,Humana Press,Totowa,NJ),pp.255-268(2003)を参照されたい。
医薬組成物
本開示の抗TREM2抗体は、抗体を適切な薬学的に許容される担体または希釈剤と組み合わせることによって、治療的投与のための様々な製剤に組み込むことができ、固体、半固体、液体または気体の形態の製剤に製剤化され得る。このような製剤の例には、限定ではないが、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、軟膏、液剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル剤、マイクロスフェア、及びエアゾール剤が含まれる。医薬組成物は、所望の製剤に応じて、動物またはヒト投与のための医薬組成物を製剤化するために一般的に使用されるビヒクルである、薬学的に許容される非毒性担体または希釈剤を含むことができる。希釈剤は、組み合わせの生物活性に影響を与えないように選択される。そのような希釈剤の例には、限定ではないが、蒸留水、緩衝水、生理食塩水、PBS、リンゲル液、デキストロース溶液、及びハンクス液が含まれる。本開示の医薬組成物または製剤は、他の担体、アジュバント、または非毒性、非治療的、非免疫原性安定剤、賦形剤などをさらに含むことができる。組成物はまた、pH調整剤及び緩衝剤、毒性調整剤、湿潤剤、ならびに界面活性剤など、生理学的条件に近づける追加の物質を含むことができる。
本開示の医薬組成物はまた、例えば酸化防止剤などの様々な安定剤のいずれかを含むことができる。医薬組成物が、ポリペプチドを含むとき、ポリペプチドは、ポリペプチドのインビボ安定性を増強する、または別段に薬理学的性質を増強する(例えば、ポリペプチドの半減期を増加させる、その毒性を低下させる、溶解性または取り込みを増強する)様々な周知の化合物と複合体化することができる。そのような修飾または複合化剤の例には、限定ではないが、スルファート、グルコナート、シトラート、及びホスファートが含まれる。組成物のポリペプチドはまた、インビボ属性を増強する分子と複合体化することができる。そのような分子には、限定ではないが、炭化水素、ポリアミン、アミノ酸、他のペプチド、イオン(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン)及び脂質が含まれる。
様々な種類の投与に適する製剤のさらなる例は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mace Publishing Company,Philadelphia,PA,17th ed.(1985)に見出すことができる。薬物送達のための方法の簡単な概説については、Langer,Science 249:1527-1533(1990)を参照されたい。
経口投与では、活性成分は、カプセル剤、錠剤、及び散剤などの固体剤形、または、エリキシル剤、シロップ剤、及び懸濁剤などの液体剤形で投与することができる。活性成分(複数可)は、グルコース、ラクトース、スクロース、マンニトール、デンプン、セルロースまたはセルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ナトリウムサッカリン、タルカム、炭酸マグネシウムなどの不活性成分及び粉末化担体と一緒に、ゼラチンカプセルにカプセル化することができる。所望の色、味、安定性、緩衝能、分散、または他の公知の望ましい特徴を提供するために添加され得る追加の不活性成分の例は、ベンガラ、シリカゲル、ラウリル硫酸ナトリウム、二酸化チタン、及び食用白色インクである。類似の希釈剤は、圧縮錠剤を作製するために使用することができる。錠剤及びカプセルの両方は、数時間にわたる薬物の連続放出を提供するための持続放出製品として製造することができる。圧縮錠剤は、不快な味を隠し、錠剤を大気から保護するために、糖衣を施す、もしくはフィルムコーティングする、または胃腸管における選択的崩壊のために腸溶コーティングすることができる。経口投与のための液体剤形は、患者の容認を増加させるための着色剤及び香味剤を含有することができる。
非経口投与に適した製剤には、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、及び意図されているレシピエントの血液と製剤を等張にする溶質を含有することができる水性及び非水性の等張滅菌注射溶液、ならびに、懸濁剤、可溶化剤、増粘剤、安定剤、及び防腐剤を含むことができる水性及び非水性滅菌懸濁液が含まれる。
医薬組成物を製剤化するために使用される成分は、好ましくは高純度であり、潜在的に有害な汚染物質を実質的に含まない(例えば、少なくともNational Food(NF)グレード、一般に少なくとも分析グレード、より典型的には少なくとも医薬品グレード)。さらに、インビボでの使用を意図される組成物は通常、無菌である。所与の化合物を使用前に合成しなければならない限り、得られる製品は典型的には、合成または精製プロセス中に存在し得る任意の潜在的な毒物、特に任意のエンドトキシンを実質的に含まない。非経口投与のための組成物はまた、無菌で、実質的に等張性があり、GMP条件下で作製される。
製剤は、脳または中枢神経系での保持及び安定化のために最適化されてもよい。薬剤が頭蓋区画に投与される場合、薬剤が区画に保持され、血液脳関門に拡散しない、または別段にこれを越えないことが望ましい。安定化技術は、分子量の増加を達成するために、架橋、多量体化、またはポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、中性タンパク質担体などの基への結合を含む。
保持を増加させるための他の方策は、生分解性または生体分解性インプラントへの本開示の抗TREM2抗体などの抗体の封入を含む。治療活性な薬剤の放出速度は、ポリマーマトリックスを介した輸送及びインプラントの生分解の速度によって制御される。薬剤のポリマーバリアを介した輸送はまた、ポリマーバリアを、薬物、インプラントの形状などに対してより透過性にするために、化合物の溶解性、ポリマーの親水性、ポリマー架橋の程度、吸水時のポリマーの膨張によって影響を受けるであろう。インプラントは、移植部位として選択された領域のサイズ及び形状に相応する大きさのものである。インプラントは、粒子、シート、パッチ、プラーク、繊維、マイクロカプセルなどであってよく、選択された挿入部位に適合する任意のサイズまたは形状のものであってもよい。
インプラントは、モノリシックであってもよい、すなわち、活性薬剤が、ポリマーマトリックス全体に均一に分布している、またはカプセル化されており、活性薬剤のリザーバは、ポリマーマトリックスによってカプセル化されている。用いられるべきポリマー組成物の選択は、投与部位、所望の治療期間、患者の耐性、治療されるべき疾患の性質などによって変わるであろう。ポリマーの特性は、移植部位での生分解性、目的の薬剤との適合性、カプセル化の容易さ、生理学的環境における半減期を含むであろう。
用いられ得る生分解性ポリマー組成物は、分解された時に、モノマーを含む生理学的に許容される分解生成物をもたらす有機エステルまたはエーテルである。単独のまたは他のモノマーと組み合わせた無水物、アミド、オルトエステルなども使用され得る。ポリマーは、縮合ポリマーとなるであろう。ポリマーは、架橋されていても、または架橋されていなくてもよい。特に興味深いのは、ヒドロキシ脂肪族カルボン酸のポリマー、ホモポリマーまたはコポリマーのいずれか、及び多糖類である。目的のポリエステルには、D-乳酸、L-乳酸、ラセミ乳酸、グリコール酸、ポリカプロラクトン、及びそれらの組み合わせのポリマーが含まれる。L-ラクタートまたはD-ラクタートを用いることによって、ポリマーの遅い生物分解が達成される一方で、分解は、ラセミ体で実質的に増強される。グリコール酸及び乳酸のコポリマーは、特に重要であり、生分解速度はグリコール酸と乳酸との比によって制御される。最も急速に分解されるコポリマーは、おおよそ同量のグリコール酸及び乳酸を有し、ホモポリマーのいずれかが分解に対してより耐性がある。グリコール酸と乳酸との比はまた、インプラントの脆性に影響を与えることになり、より柔軟なインプラントが、より大きな形状にとって望ましい。目的の多糖類には、非水溶性、約5kD~500kDの分子量などであることによって特徴づけられるアルギン酸カルシウム、及び官能化セルロース、特にカルボキシメチルセルロースエステルがある。生分解性ヒドロゲルも、本発明のインプラントに用いられてよい。ヒドロゲルは典型的には、液体を吸収する能力によって特徴づけられるコポリマー材料である。用いられ得る例示的な生分解性ヒドロゲルは、Heller in:Hydrogels in Medicine and Pharmacy,N.A.Peppes ed.,Vol.III,CRC Press,Boca Raton,Fla.,1987,pp 137-149に記載されている。
薬学的投薬量
本開示の抗TREM2抗体を含有する本開示の医薬組成物は、ボーラスとしての、または一定期間にわたる連続注入による静脈内投与、筋肉内、腹腔内、大脳脊髄内(intracerobrospinal)、頭蓋内、脊髄内、皮下、関節内、滑液嚢内、髄腔内、経口、局所、または吸入経路によるものなどの公知の方法に従い、抗TREM2抗体での処置を必要とする個体、好ましくは、ヒトに投与されてもよい。
本開示の医薬組成物の投薬量及び所望の薬物濃度は、想定される特定の使用に応じて変わることがある。適切な投与量または投与経路の決定は、十分に当業者の技術の範囲内である。動物実験は、ヒトの治療に有効な用量を決定するための信頼できる指針を提供する。有効な用量の種間スケーリングは、Mordenti,J.and Chappell,W.“The Use of Interspecies Scaling in Toxicokinetics,”In Toxicokinetics and New Drug Development,Yacobi et al.,Eds,Pergamon Press,New York 1989,pp.42-46に記載されている原理に従って行うことができる。
本開示の抗TREM2抗体のいずれかのインビボ投与では、通常の投薬量は、投与の経路に応じて、1日当たり、個体の体重の1kg当たり約10ng~約100mgまたはそれ以上、好ましくは、約1mg/kg/日~10mg/kg/日で変わり得る。処置されるべき疾患、障害、または状態の重症度に応じて、数日間またはそれ以上にわたる反復投与では、処置は、症状の所望の抑制が達成されるまで持続される。
例示的な投与計画は、約2mg/kgの抗TREM2抗体の初期用量を、続いて、約1mg/kgの週1回の維持用量を、隔週で投与することを含んでもよい。他の投与計画が、医師が達成したい薬物動態減衰パターンに応じて、有用であり得る。例えば、個体に1週間に1回~21回投薬することが本明細書で検討される。ある特定の実施形態では、約3μg/kg~約2mg/kg(例えば、約3μg/kg、約10μg/kg、約30μg/kg、約100μg/kg、約300μg/kg、約1mg/kg、及び約2/mg/kg)の範囲の投薬が使用されてもよい。ある特定の実施形態では、投薬頻度は1日3回、1日2回、1日1回、1日おきに1回、1週間に1回、2週間に1回、4週間に1回、5週間に1回、6週間に1回、7週間に1回、8週間に1回、9週間に1回、10週間に1回、もしくは1ヶ月に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、またはそれ以上である。治療の進行は、従来の技術及びアッセイによって容易に監視される。投与される抗TREM2抗体を含む投与計画は、使用される用量とは関係なく、経時的に変わり得る。
特定の抗TREM2抗体の投薬量は、抗TREM2抗体の1回または複数回の投与を与えられている個体において経験的に決定されてもよい。個体は、抗TREM2抗体の徐々に増加する用量を与えられる。抗TREM2抗体の有効性を評価するために、本開示の任意の疾患、障害、または状態(例えば、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、那須-ハコラ病、及び多発性硬化症)の臨床症状を監視することができる。
本開示の抗TREM2抗体の投与は、例えば、レシピエントの生理学的状態、投与の目的が治療的または予防的であるか、及び診療医に知られている他の因子に応じて、連続的または断続的であり得る。抗TREM2抗体の投与は、予め選択された期間にわたって本質的に連続的であってもよいか、または間隔を空けた一連の投薬であってもよい。
特定の投薬量及び送達方法に関する指針は、文献で提供されている。例えば、米国特許第4,657,760号、同第5,206,344号、または同第5,225,212号を参照されたい。異なる製剤が、異なる処置及び異なる障害に有効であろうこと、ならびに特定の器官または組織を処置することを意図される投与が、別の器官または組織のものとは異なる手法での送達を要することがあることは、本発明の範囲内である。さらに、投薬量は、1回または複数の別々の投与によって、または連続注入によって投与されてもよい。状態に応じた数日間またはそれ以上にわたる反復投与では、処置は、疾患の症状の所望の抑制が生じるまで持続される。しかしながら、他の投与計画が有用であり得る。この治療の進行は、従来の技術及びアッセイによって容易に監視される。
治療的使用
本明細書に開示のとおりの、本開示の抗TREM2抗体は、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを治療するために使用され得る。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、アゴニスト抗体である。
一部の実施形態では、本開示は、個体に、治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、混合型認知症、クロイツフェルト-ヤコブ病、正常圧水頭症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、タウオパチー病、那須-ハコラ病、卒中、急性外傷、慢性外傷、認知障害、記憶喪失、狼瘡、急性及び慢性大腸炎、関節リウマチ、創傷治癒、クローン病、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、肥満、マラリア、本態性振戦、中枢神経系狼瘡、ベーチェット病、パーキンソン病、レビー小体型認知症、多発性萎縮症、シャイ-ドレーガー症候群、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核神経節変性症、急性散在性脳脊髄炎、肉芽腫性障害、サルコイドーシス、加齢に伴う病気、発作、脊髄損傷、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、網膜変性、気道感染症、敗血症、眼感染症、全身性感染症、狼瘡、関節炎、多発性硬化症、低骨密度、骨粗鬆症、骨形成、大理石骨病、骨のパジェット病、がん、膀胱癌、脳癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、多発性骨髄腫、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性または特発性骨髄線維症、原発性または特発性骨髄硬化、骨髄由来腫瘍、TREM2を発現する腫瘍、甲状腺癌、感染症、CNSヘルペス、寄生虫感染症、トリパノソーマ感染症、クルージ感染症、Pseudomonas aeruginosa感染症、Leishmania donovani感染症、B群Streptococcus感染症、Campylobacter jejuni感染症、Neisseria meningiditis感染症、I型HIV、ならびにインフルエンザ菌を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを有する個体を治療する方法を提供する。一部の実施形態では、方法はさらに、個体に、阻害性チェックポイント分子に特異的に結合する少なくとも1つの抗体を投与すること、及び/または別の標準もしくは調査的抗がん療法を含む。一部の実施形態では、阻害性チェックポイント分子に特異的に結合する抗体は、単離抗体と組み合わせて投与される。一部の実施形態では、阻害チェックポイント分子に特異的に結合する少なくとも1つの抗体は、抗PD-L1抗体、抗CTLA-4抗体、抗PD-L2抗体、抗PD-1抗体、抗B7-H3抗体、抗B7-H4抗体、及び抗HVEM抗体、抗B-及びT-リンパ球アテニュエーター(BTLA)抗体、抗キラー阻害性受容体(KIR)抗体、抗GAL9抗体、抗TIM3抗体、抗A2AR抗体、抗LAG-3抗体、抗ホスファチジルセリン抗体、抗CD27抗体、ならびにそれらの任意の組合せから選択される。一部の実施形態では、標準または調査的抗がん療法は、放射線療法、細胞傷害性化学療法、標的療法、ホルモン療法、イマチニブ(Gleevec(登録商標))、トラスツズマブ(Herceptin(登録商標))、ベバシズマブ(Avastin(登録商標))、オファツムマブ(Arzerra(登録商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標)、MabThera(登録商標)、Zytux(登録商標))、冷凍療法、アブレーション、高周波アブレーション、養子細胞移入(ACT)、キメラ抗原受容体T細胞移入(CAR-T)、ワクチン療法、及びサイトカイン療法から選択される1つまたは複数の療法である。一部の実施形態では、方法はさらに、個体に、阻害性サイトカインに特異的に結合する少なくとも1つの抗体を投与することを含む。一部の実施形態では、阻害性サイトカインに特異的に結合する少なくとも1つの抗体は、単離抗体と組み合わせて投与される。一部の実施形態では、阻害性サイトカインに特異的に結合する少なくとも1つの抗体は、抗CCL2抗体、抗CSF-1抗体、抗IL-2抗体、及びそれらの任意の組合せから選択される。一部の実施形態では、方法はさらに、個体に、刺激性チェックポイントタンパク質に特異的に結合する少なくとも1つのアゴニスト抗体を投与することを含む。一部の実施形態では、刺激性チェックポイントタンパク質に特異的に結合する少なくとも1つのアゴニスト抗体は、単離抗体と組み合わせて投与される。一部の実施形態では、刺激性チェックポイントタンパク質に特異的に結合する少なくとも1つのアゴニスト抗体は、アゴニスト抗CD40抗体、アゴニスト抗OX40抗体、アゴニスト抗ICOS抗体、アゴニスト抗CD28抗体、アゴニスト抗CD137/4-1BB抗体、アゴニスト抗CD27抗体、アゴニスト抗グルココルチコイド誘発性TNFR関連タンパク質GITR抗体、及びそれらの任意の組合せから選択される。一部の実施形態では、方法はさらに、個体に、少なくとも1つの刺激性サイトカインを投与することを含む。一部の実施形態では、少なくとも1つの刺激性サイトカインは、単離抗体と組み合わせて投与される。一部の実施形態では、少なくとも1つの刺激性サイトカインは、TNF-α、IL-10、IL-6、IL-8、CRP、ケモカインタンパク質ファミリーのTGF-ベータメンバー、IL20ファミリーメンバー、IL-33、LIF、OSM、CNTF、TGF-ベータ、IL-11、IL-12、IL-17、IL-8、IL-23、IFN-α、IFN-β、IL-2、IL-18、GM-CSF、G-CSF、及びそれらの任意の組合せから選択される。
一部の実施形態では、本開示は、個体に、治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、アルツハイマー病を予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを有する個体を治療する方法を提供する。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、IL-1β、TNF-α、YM-1、CD86、CCL2、CCL3、CCL5、CCR2、CXCL10、Gata3、Rorc、及びそれらの任意の組合せの発現を増加させる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、FLT1、OPN、CSF-1、CD11c、AXL、及びそれらの任意の組合せの発現を減少させる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、個体において(例えば、個体の脳において)Aベータペプチドのレベルを低下させる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、個体の脳においてCD11b+ミクログリア細胞の数を増加させる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、個体において記憶を増加させる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、個体において認知障害を減少させる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、個体において運動協調性を増加させる。
一部の実施形態では、本開示は、個体に、治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、記憶を増加させること、認知障害を減少させること、またはその両方を、それを必要とする個体において行う方法を提供する。
一部の実施形態では、本開示は、個体に、治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、運動協調性を増加させることを、それを必要とする個体において行う方法を提供する。
一部の実施形態では、本開示は、個体に、治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、Aベータペプチドレベルを低下させることを、それを必要とする個体において行う方法を提供する。
一部の実施形態では、本開示は、個体に、治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、CD11b+ミクログリア細胞の数を増加させることを、それを必要とする個体において行う方法を提供する。
一部の実施形態では、本開示は、個体に、治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、FLT1、OPNCSF1、CD11c、及びAXLのうちの1つまたは複数のレベルを上昇させることを、それを必要とする個体において行う方法を提供する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、IL-1β、TNF-α、YM-1、CD86、CCL2、CCL3、CCL5、CCR2、CXCL10、Gata3、Rorc、及びそれらの任意の組合せの発現と比較して、個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、IL-1β、TNF-α、YM-1、CD86、CCL2、CCL3、CCL5、CCR2、CXCL10、Gata3、Rorc、及びそれらの任意の組合せの発現を少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも115%、少なくとも120%、少なくとも125%、少なくとも130%、少なくとも135%、少なくとも140%、少なくとも145%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、または少なくとも200%増加させ得る。他の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、IL-1β、TNF-α、YM-1、CD86、CCL2、CCL3、CCL5、CCR2、CXCL10、Gata3、Rorc、及びそれらの任意の組合せの発現と比較して、個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、IL-1β、TNF-α、YM-1、CD86、CCL2、CCL3、CCL5、CCR2、CXCL10、Gata3、Rorc、及びそれらの任意の組合せの発現を少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.15倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.25倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.35倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.45倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.55倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.5倍、少なくとも4.0倍、少なくとも4.5倍、少なくとも5.0倍、少なくとも5.5倍、少なくとも6.0倍、少なくとも6.5倍、少なくとも7.0倍、少なくとも7.5倍、少なくとも8.0倍、少なくとも8.5倍、少なくとも9.0倍、少なくとも9.5倍、または少なくとも10倍増加させる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、FLT1、OPN、CSF-1、CD11c、AXL、及びそれらの任意の組合せの発現と比較して、個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、FLT1、OPN、CSF-1、CD11c、AXL、及びそれらの任意の組合せの発現を少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも115%、少なくとも120%、少なくとも125%、少なくとも130%、少なくとも135%、少なくとも140%、少なくとも145%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、または少なくとも200%減少させ得る。他の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、FLT1、OPN、CSF-1、CD11c、AXL、及びそれらの任意の組合せの発現と比較して、個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数の炎症性メディエーター、例えば、FLT1、OPN、CSF-1、CD11c、AXL、及びそれらの任意の組合せの発現を少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.15倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.25倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.35倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.45倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.55倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.5倍、少なくとも4.0倍、少なくとも4.5倍、少なくとも5.0倍、少なくとも5.5倍、少なくとも6.0倍、少なくとも6.5倍、少なくとも7.0倍、少なくとも7.5倍、少なくとも8.0倍、少なくとも8.5倍、少なくとも9.0倍、少なくとも9.5倍、または少なくとも10倍減少させる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数の神経変性疾患(DAM)マーカー、例えば、Trem2、Cst7、Ctsl、Lpl、Cd9、Axl、Csf1、Ccl6、Itgax、Clec7a、Lilrb4、Timp2、及びそれらの任意の組み合わせの発現と比較して、個体の1つまたは複数の細胞におけるDAMマーカー、例えば、Trem2、Cst7、Ctsl、Lpl、Cd9、Axl、Csf1、Ccl6、Itgax、Clec7a、Lilrb4、Timp2、及びそれらの任意の組み合わせなどと関連する1つまたは複数のステージ2のミクログリアタイプの発現を少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも115%、少なくとも120%、少なくとも125%、少なくとも130%、少なくとも135%、少なくとも140%、少なくとも145%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、または少なくとも200%調節し得る。全体が参照によって援用されるKeren-Shaul et al.Cell 169:1276-1290(2017)を参照されたい。他の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数のDAMマーカー、例えば、Trem2、Cst7、Ctsl、Lpl、Cd9、Axl、Csf1、Ccl6、Itgax、Clec7a、Lilrb4、Timp2、及びそれらの任意の組み合わせの発現と比較して、個体の1つまたは複数の細胞における1つまたは複数のDAMマーカー、例えば、Trem2、Cst7、Ctsl、Lpl、Cd9、Axl、Csf1、Ccl6、Itgax、Clec7a、Lilrb4、Timp2、及びそれらの任意の組み合わせの発現を少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.15倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.25倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.35倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.45倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.55倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.5倍、少なくとも4.0倍、少なくとも4.5倍、少なくとも5.0倍、少なくとも5.5倍、少なくとも6.0倍、少なくとも6.5倍、少なくとも7.0倍、少なくとも7.5倍、少なくとも8.0倍、少なくとも8.5倍、少なくとも9.0倍、少なくとも9.5倍、または少なくとも10倍調節する。一部の実施形態では、DAMマーカーは、Cst7である。一部の実施形態では、DAMマーカーは、Ccl6である。一部の実施形態では、DAMマーカーは、Itgaxである。一部の実施形態では、調節は、発現の増加である。
さらに、本明細書では、個体が抗TREM2抗体処置に対する応答者であるか、または非応答者であるかどうかを決定する方法であって、(a)処置前に、個体から得られた個体からのサンプルにおいて、神経変性疾患(DAM)マーカー、例えば、Trem2、Cst7、Ctsl、Lpl、Cd9、Axl、Csf1、Ccl6、Itgax、Clec7a、Lilrb4、Timp2、及びそれらの任意の組み合わせと関連する1つまたは複数のステージ2のミクログリアタイプのレベルを測定するステップ、(b)1回目の処置後の時点で、前記個体から得られた個体からのサンプルにおいて、神経変性疾患(DAM)マーカー、例えば、Trem2、Cst7、Ctsl、Lpl、Cd9、Axl、Csf1、Ccl6、Itgax、Clec7a、Lilrb4、Timp2、及びそれらの任意の組み合わせと関連する1つまたは複数のステージ2のミクログリアタイプのレベルを測定するステップ、ならびに(c)ステップii)で測定されたレベルを、ステップi)で測定されたレベルと比較し、その際、前記レベルの間の差が、前記個体が応答者であるか、または非応答者であるかを示すステップを含む方法を提供する。一部の実施形態では、前記レベルの間の差が、増大であり、かつ前記個体が応答者であることを示している。一部の実施形態では、前記レベルの間の差が、減少または無変化であり、かつ前記個体が非応答者であることを示している。一部の実施形態では、DAMマーカーは、Cst7である。一部の実施形態では、DAMマーカーは、Ccl6である。一部の実施形態では、DAMマーカーは、Itgaxである。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の1つまたは複数の細胞におけるAベータペプチドのレベルと比較して、個体の1つまたは複数の細胞におけるAベータペプチドのレベルを少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも115%、少なくとも120%、少なくとも125%、少なくとも130%、少なくとも135%、少なくとも140%、少なくとも145%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、または少なくとも200%低下させ得る。他の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の1つまたは複数の細胞におけるAベータペプチドのレベルと比較して、個体の1つまたは複数の細胞におけるAベータペプチドのレベルを少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.15倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.25倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.35倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.45倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.55倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.5倍、少なくとも4.0倍、少なくとも4.5倍、少なくとも5.0倍、少なくとも5.5倍、少なくとも6.0倍、少なくとも6.5倍、少なくとも7.0倍、少なくとも7.5倍、少なくとも8.0倍、少なくとも8.5倍、少なくとも9.0倍、少なくとも9.5倍、または少なくとも10倍低下させる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の記憶と比較して、個体の記憶を少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも115%、少なくとも120%、少なくとも125%、少なくとも130%、少なくとも135%、少なくとも140%、少なくとも145%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、または少なくとも200%増加させ得る。他の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体の記憶と比較して、個体の記憶を少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.15倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.25倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.35倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.45倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.55倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.5倍、少なくとも4.0倍、少なくとも4.5倍、少なくとも5.0倍、少なくとも5.5倍、少なくとも6.0倍、少なくとも6.5倍、少なくとも7.0倍、少なくとも7.5倍、少なくとも8.0倍、少なくとも8.5倍、少なくとも9.0倍、少なくとも9.5倍、または少なくとも10倍増加させる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体における認知障害と比較して、個体における認知障害を少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも115%、少なくとも120%、少なくとも125%、少なくとも130%、少なくとも135%、少なくとも140%、少なくとも145%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、または少なくとも200%減少させ得る。他の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体における認知障害と比較して、個体における認知障害を少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.15倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.25倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.35倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.45倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.55倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.5倍、少なくとも4.0倍、少なくとも4.5倍、少なくとも5.0倍、少なくとも5.5倍、少なくとも6.0倍、少なくとも6.5倍、少なくとも7.0倍、少なくとも7.5倍、少なくとも8.0倍、少なくとも8.5倍、少なくとも9.0倍、少なくとも9.5倍、または少なくとも10倍減少させる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体における運動協調性と比較して、個体における運動協調性を少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも115%、少なくとも120%、少なくとも125%、少なくとも130%、少なくとも135%、少なくとも140%、少なくとも145%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、または少なくとも200%増加させ得る。他の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、例えば、抗TREM2抗体で処置されていない対応する個体における運動協調性と比較して、個体における運動協調性を少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.15倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.25倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.35倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.45倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.55倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.5倍、少なくとも4.0倍、少なくとも4.5倍、少なくとも5.0倍、少なくとも5.5倍、少なくとも6.0倍、少なくとも6.5倍、少なくとも7.0倍、少なくとも7.5倍、少なくとも8.0倍、少なくとも8.5倍、少なくとも9.0倍、少なくとも9.5倍、または少なくとも10倍増加させる。
本開示の他の態様は、個体に治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、TREM2タンパク質への1つまたは複数のTREM2リガンドの結合によって誘導される1つまたは複数のTREM2活性を増強することを、それを必要とする個体において行う方法に関する。本開示の他の態様は、個体に治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、1つまたは複数のTREM2活性を誘導することを、それを必要とする個体において行う方法に関する。TREM2活性を測定するための任意の適切な方法、例えば、本開示のインビトロ細胞ベースのアッセイまたはインビボモデルを使用してもよい。例示的なTREM2活性には、限定ではないが、DAP12へのTREM2結合、TREM2リン酸化、DAP12リン酸化、1つまたは複数のチロシンキナーゼの活性化(任意選択で、1つまたは複数のチロシンキナーゼは、Sykキナーゼ、ZAP70キナーゼ、またはその両方を含む)、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)の活性化、プロテインキナーゼB(Akt)の活性化、細胞形質膜へのホスホリパーゼC-ガンマ(PLC-ガンマ)の動員、PLC-ガンマの活性化、またはその両方、細胞形質膜へのTEC-ファミリーキナーゼdVavの動員、核因子-rB(NF-rB)の活性化、MAPKシグナル伝達の阻害、T細胞を活性化するためのリンカー(LAT)、B細胞を活性化するためのリンカー(LAB)、またはその両方のリン酸化、IL-2-誘発性チロシンキナーゼ(Itk)の活性化、IFN-a4、IFN-b、IL-1β、TNF-α、IL-10、IL-6、IL-8、CRP、ケモカインタンパク質ファミリーのTGF-ベータメンバー、IL-20ファミリーメンバー、IL-33、LIF、IFN-ガンマ、OSM、CNTF、TGF-ベータ、GM-CSF、IL-11、IL-12、IL-17、IL-18、IL-23、CXCL10、VEGF、CCL4、及びMCP-1から選択される1つまたは複数の炎症誘発性メディエーターの一過性活性化、続く、その阻害(任意選択で、一過性活性化、続く、阻害は、マクロファージ、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、M2マクロファージ、樹状細胞、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、及びミクログリア細胞から選択される1つまたは複数の細胞で生じる)、細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)のリン酸化、マクロファージ、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、M2マクロファージ、樹状細胞、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、ミクログリア、M1ミクログリア、活性化M1ミクログリア、及びM2ミクログリア、ならびにそれらの任意の組合せから選択される1つまたは複数の細胞におけるC-Cケモカイン受容体7(CCR7)の発現の増加、CCL19及びCCL21発現細胞へのミクログリア細胞走化性の誘導、かく乱されたTREM2/DAP12依存性遺伝子発現の正常化、DAP12/TREM2複合体へのSyk、ZAP70、またはその両方の動員、1つまたは複数のTREM2依存性遺伝子の活性の上昇(任意選択で、1つまたは複数のTREM2依存性遺伝子は、活性化T細胞核内因子(NFAT)転写因子を含む)、樹状細胞、単球、ミクログリア、M1ミクログリア、活性化M1ミクログリア、及びM2ミクログリア、マクロファージ、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、M2マクロファージ、またはそれらの任意の組合せの成熟の増加、T細胞増殖を誘導する樹状細胞、単球、ミクログリア、M1ミクログリア、活性化M1ミクログリア、及びM2ミクログリア、マクロファージ、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、M2マクロファージ、またはそれらの任意の組合せの能力の増加、抗原特異的T細胞増殖を誘導する骨髄由来樹状細胞の能力の増強、その能力の正常化、またはその両方、破骨細胞形成の誘導、破骨細胞形成の速度上昇、またはその両方、樹状細胞、マクロファージ、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、M2マクロファージ、単球、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、クッパー細胞、ミクログリア、M1ミクログリア、活性化M1ミクログリア、及びM2ミクログリア、またはそれらの任意の組合せの生存の増加、樹状細胞、マクロファージ、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、M2マクロファージ、ミクログリア、M1ミクログリア、活性化M1ミクログリア、及びM2ミクログリア、またはそれらの任意の組合せの機能の増加、樹状細胞、マクロファージ、M1マクロファージ、活性化M1マクロファージ、M2マクロファージ、単球、ミクログリア、M1ミクログリア、活性化M1ミクログリア、及びM2ミクログリア、またはそれらの任意の組合せによる食作用の調節、アポトーシスニューロンのクリアランス、神経組織デブリのクリアランス、非神経組織デブリのクリアランス、細菌または他の異物のクリアランス、病原体のクリアランス、腫瘍細胞のクリアランス、またはそれらの任意の組合せから選択されるクリアランスのうちの1つまたは複数の種類の誘導(任意選択で、病原体は、アミロイドベータまたはそのフラグメント、Tau、IAPP、アルファ-シヌクレイン、TDP-43、FUSタンパク質、プリオンタンパク質、PrPSc、ハンチンチン、カルシトニン、スーパーオキシドジスムターゼ、アタキシン、レビー小体、心房性ナトリウム利尿因子、膵島アミロイドポリペプチド、インスリン、アポリポタンパク質AI、血清アミロイドA、メディン、プロラクチン、トランスチレチン、リゾチーム、ベータ2ミクログロブリン、ゲルソリン、ケラトエピセリン、シスタチン、免疫グロブリン軽鎖AL、S-IBMタンパク質、及びグリシン-アラニン(GA)、グリシン-プロリン(GP)、グリシン-アルギニン(GR)、プロリン-アラニン(PA)、またはプロリン-アルギニン(PR)から構成されるジペプチドリピート(DPRペプチド)を含むリピート関連非ATG(RAN)翻訳産物、アンチセンスGGCCCC(G2C4)リピート伸長RNAから選択される)、アポトーシスニューロン、神経組織デブリ、非神経組織デブリ、細菌、他の異物、病原体、腫瘍細胞、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数の食作用の誘導(任意選択で、病原体は、アミロイドベータまたはそのフラグメント、Tau、IAPP、アルファ-シヌクレイン、TDP-43、FUSタンパク質、プリオンタンパク質、PrPSc、ハンチンチン、カルシトニン、スーパーオキシドジスムターゼ、アタキシン、レビー小体、心房性ナトリウム利尿因子、膵島アミロイドポリペプチド、インスリン、アポリポタンパク質AI、血清アミロイドA、メディン、プロラクチン、トランスチレチン、リゾチーム、ベータ2ミクログロブリン、ゲルソリン、ケラトエピセリン、シスタチン、免疫グロブリン軽鎖AL、S-IBMタンパク質、及びグリシン-アラニン(GA)、グリシン-プロリン(GP)、グリシン-アルギニン(GR)、プロリン-アラニン(PA)、またはプロリン-アルギニン(PR)から構成されるジペプチドリピート(DPRペプチド)を含むリピート関連非ATG(RAN)翻訳産物、アンチセンスGGCCCC(G2C4)リピート伸長RNAから選択される)、CD83、CD86 MHCクラスII、CD40、及びそれらの任意の組合せから選択される1つまたは複数の刺激分子の発現の増加(任意選択で、CD40は、樹状細胞、単球、マクロファージ、またはそれらの任意の組合せの上に発現され、任意選択で、樹状細胞は、骨髄由来樹状細胞を含む)、1つまたは複数の炎症性メディエーターの分泌の減少(任意選択で、1つまたは複数の炎症性メディエーターは、CD86、IFN-a4、IFN-b、IL-1β、TNF-α、IL-10、IL-6、IL-8、CRP、ケモカインタンパク質ファミリーのTGF-ベータメンバー、IL-20ファミリーメンバー、IL-33、LIF、IFN-ガンマ、OSM、CNTF、TGF-ベータ、GM-CSF、IL-11、IL-12、IL-17、IL-18、IL-23、CXCL10、VEGF、CCL4、及びMCP-1、ならびにそれらの任意の組合せから選択される)、記憶の増大、ならびに認知障害の減少が含まれる。
本明細書に開示のとおり、本開示の抗TREM2抗体は、限定ではないが、樹状細胞、骨髄由来樹状細胞、単球、ミクログリア、マクロファージ、好中球、NK細胞、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、及びクッパー細胞ならびに/または細胞系を含む1つまたは複数の細胞でのTREM2の細胞レベルを低下させるために使用され得る。一部の実施形態では、本開示は、個体に治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、1つまたは複数の細胞でのTREM2の細胞レベルを低下させることを、それを必要とする個体において行う方法を提供する。一部の実施形態では、1つまたは複数の細胞は、樹状細胞、骨髄由来樹状細胞、単球、ミクログリア、マクロファージ、好中球、NK細胞、破骨細胞、皮膚ランゲルハンス細胞、及びクッパー細胞、ならびにそれらの任意の組合せから選択される。TREM2の細胞レベルは、限定ではないが、TREM2の細胞表面レベル、TREM2の細胞内レベル、及びTREM2の総レベルを指し得る。一部の実施形態では、TREM2の細胞レベルの低下は、TREM2の細胞表面レベルの低下を含む。本明細書で使用される場合、TREM2の細胞表面レベルは、本明細書に記載されている、または当技術分野で知られている任意のインビトロ細胞ベースのアッセイまたは適切なインビボモデルによって測定され得る。一部の実施形態では、TREM2の細胞レベルの低下は、TREM2の細胞内レベルの低下を含む。本明細書で使用される場合、TREM2の細胞内レベルは、本明細書に記載されている、または当技術分野で知られている任意のインビトロ細胞ベースのアッセイまたは適切なインビボモデルによって測定され得る。一部の実施形態では、TREM2の細胞レベルの低下は、TREM2の総レベルの低下を含む。本明細書で使用される場合、TREM2の総レベルは、本明細書に記載されている、または当技術分野で知られている任意のインビトロ細胞ベースのアッセイまたは適切なインビボモデルによって測定され得る。一部の実施形態では、抗TREM2抗体は、TREM2分解、TREM2切断、TREM2内部移行、TREM2シェディング、及び/またはTREM2発現の下方制御を誘導する。一部の実施形態では、TREM2の細胞レベルは、初代細胞(例えば、樹状細胞、骨髄由来樹状細胞、単球、ミクログリア、及びマクロファージ)で、または細胞系で、インビトロ細胞アッセイを利用して測定される。
本明細書に開示のとおり、本開示の抗TREM2抗体は、記憶を増加させる、及び/または認知障害を減少させるためにも使用され得る。一部の実施形態では、本開示は、個体に治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、記憶を増加させる、及び/または認知障害を減少させることを、それを必要とする個体において行う方法を提供する。
ある特定の実施形態では、個体は、ヒトTREM2タンパク質(配列番号1)のアミノ酸残基14をコードする核酸配列におけるグルタミン酸から終止コドンへの置換を有するヘテロ接合型TREM2バリアント対立遺伝子を有する。ある特定の実施形態では、個体は、ヒトTREM2タンパク質(配列番号1)のアミノ酸残基33をコードする核酸配列におけるグルタミンから終止コドンへの置換を有するヘテロ接合型TREM2バリアント対立遺伝子を有する。ある特定の実施形態では、個体は、ヒトTREM2タンパク質(配列番号1)のアミノ酸残基44をコードする核酸配列におけるトリプトファンから終止コドンへの置換を有するヘテロ接合型TREM2バリアント対立遺伝子を有する。ある特定の実施形態では、個体は、ヒトTREM2タンパク質(配列番号1)のアミノ酸残基47に、アルギニンからヒスチジンへのアミノ酸置換を有するヘテロ接合型TREM2バリアント対立遺伝子を有する。ある特定の実施形態では、個体は、ヒトTREM2タンパク質(配列番号1)のアミノ酸残基78をコードする核酸配列におけるトリプトファンから終止コドンへの置換を有するヘテロ接合型TREM2バリアント対立遺伝子を有する。ある特定の実施形態では、個体は、ヒトTREM2タンパク質(配列番号1)のアミノ酸残基126に対応するアミノ酸でのバリンからグリシンへのアミノ酸置換を有するヘテロ接合型TREM2バリアント対立遺伝子を有する。ある特定の実施形態では、個体は、ヒトTREM2タンパク質(配列番号1)のアミノ酸残基134に対応するアミノ酸でのアスパラギン酸からグリシンへのアミノ酸置換を有するヘテロ接合型TREM2バリアント対立遺伝子を有する。ある特定の実施形態では、個体は、ヒトTREM2タンパク質(配列番号1)のアミノ酸残基186に対応するアミノ酸でのリシンからアスパラギンへのアミノ酸置換を有するヘテロ接合型TREM2バリアント対立遺伝子を有する。
一部の実施形態では、個体は、配列番号1をコードする核酸配列のヌクレオチド残基G313に対応するヌクレオチドでのグアニンヌクレオチド欠失、配列番号1をコードする核酸配列のヌクレオチド残基G267に対応するヌクレオチドでのグアニンヌクレオチド欠失、配列番号1のアミノ酸残基Thr66に対応するアミノ酸でのトレオニンからメチオニンへのアミノ酸置換、及び/または配列番号1のアミノ酸残基Ser116に対応するアミノ酸でのセリンからシステインへのアミノ酸置換を有するヘテロ接合型TREM2バリアント対立遺伝子を有する。
本明細書に開示のとおり、本開示の抗TREM2抗体はまた、先天免疫細胞の生存を誘導及び/または促進するために使用され得る。一部の実施形態では、本開示は、個体に治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、先天免疫細胞の生存を誘導または促進することを、それを必要とする個体において行う方法を提供する。
本明細書に開示のとおり、本開示の抗TREM2抗体はまた、損傷後などの創傷治癒を誘導及び/または促進するために使用されてもよい。一部の実施形態では、創傷治癒は、損傷後の結腸の創傷治癒であってもよい。一部の実施形態では、本開示は、個体に治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、創傷治癒を誘導または促進することを、それを必要とする個体において行う方法を提供する。
一部の実施形態では、本開示の方法は、抗TREM2抗体、または二重特異性抗体をTLRアンタゴニストと共に、またはTLRアゴニストを中和する薬剤(例えば、中和サイトカインまたはインターロイキン抗体)と共に同時投与することを含んでもよい。
一部の実施形態では、本開示の方法は、本開示の抗TREM2抗体をHSP60などのTREM2リガンドと併せて含む、キメラ構築物の投与を含んでもよい。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数の先天免疫細胞の増殖を阻害しない。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、1つまたは複数の初代免疫細胞に50nM未満、45nM未満、40nM未満、35nM未満、30nM未満、25nM未満、20nM未満、15nM未満、10nM未満、9nM未満、8nM未満、7nM未満、6nM未満、5nM未満、4nM未満、3nM未満、2nM未満、または1nM未満のKDで結合する。一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、脳、もしくは脳脊髄液(CSF)、またはその両方に、血中抗体濃度1%以上、2%以上、3%以上、4%以上、5%以上、6%以上、7%以上、8%以上、9%以上、10%以上である規模で蓄積する。
一部の実施形態では、対象または個体は、哺乳動物である。哺乳動物には、限定ではないが、家畜動物(例えば、ウシ、ヒツジ、ネコ、イヌ、及びウマ)、霊長類(例えば、ヒト及び非ヒト霊長類、例えば、サル)、ウサギ、及びげっ歯類(例えば、マウス及びラット)が含まれる。一部の実施形態では、対象または個体は、ヒトである。
認知症
認知症は、正常な老化から予測され得るものを超えて、予め損なわれていないヒトの全体的な認知能力の重大な喪失として現れる非特異的な症候群(すなわち、徴候及び症状のセット)である。独特の全体的な脳損傷の結果として、認知症は、変化しないことがある。別法では、認知症は、進行性であり、身体の損傷または疾患に起因する長期的な衰退をもたらすことがある。認知症は、高齢者集団においてはるかに一般的であるが、65歳前に発症する可能性もある。認知症の影響を受ける認知領域には、限定ではないが、記憶、注意持続、言語、及び問題解決が含まれる。一般に、症状は、個体が認知症と診断される前に、少なくとも6ヶ月間存在しなければならない。
認知症の例示的形態には、限定ではないが、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、語義認知症、及びレビー小体型認知症が含まれる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、認知症を予防する、そのリスクを減少させる、及び/またはそれを処置することができる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体の投与は、認知症を有する個体において1つまたは複数のTREM2活性(例えば、DAP12リン酸化反応、PI3K活性化、1つもしくは複数の抗炎症性メディエーターの発現の増加、または1つもしくは複数の炎症誘発性メディエーターの発現の減少)を誘導し得る。
前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症(FTD)は、脳の前頭葉の進行性の変性から生じる状態である。経時的に、変性は、側頭葉に進むことがある。有病率ではアルツハイマー病(AD)に次いで2番目であるが、FTDは初老期認知症症例の20%を占める。FTDの臨床特徴には、記憶欠損、行動異常、人格変化、及び言語障害が含まれる(Cruts,M.& Van Broeckhoven,C.,Trends Genet.24:186-194(2008);Neary,D.,et al.,Neurology 51:1546-1554(1998);Ratnavalli,E.,Brayne,C.,Dawson,K.& Hodges,J.R.,Neurology 58:1615-1621(2002))。
FTD症例のかなりの部分は、常染色体優性様式で遺伝するが、たとえ1つのファミリーであっても、症状は、行動障害を伴うFTDから原発性進行性失語症、大脳皮質基底核神経節変性症に及び得る。FTDは、大部分の神経変性疾患と同様に、罹患した脳における特定のタンパク質凝集体の病理学的存在によって特徴付けられ得る。歴史的に、FTDの最初の記載によって、神経原線維濃縮体またはピック体における高リン酸化Tauタンパク質の神経細胞内蓄積の存在が認識された。微小管関連タンパク質Tauの因果的役割は、いくつかのファミリーにおいてTauタンパク質をコードする遺伝子における変異の同定によって裏付けられた(Hutton,M.,et al.,Nature 393:702-705(1998)。しかしながら、FTD脳の大部分は、高リン酸化Tauの蓄積を示さないが、ユビキチン(Ub)及びTAR DNA結合タンパク質(TDP43)に対する免疫反応性を示す(Neumann,M.,et al.,Arch.Neurol.64:1388-1394(2007))。Ub封入体を伴うそれらのFTD症例(FTD-U)の大部分は、プログラニュリン遺伝子に変異を保有することが示された。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、FTDを予防する、そのリスクを減少させる、及び/またはそれを処置することができる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体の投与は、FTDを有する個体において1つまたは複数のTREM2活性(例えば、DAP12リン酸化反応、PI3K活性化、1つもしくは複数の抗炎症性メディエーターの発現の増加、または1つもしくは複数の炎症誘発性メディエーターの発現の減少)を誘導し得る。
アルツハイマー病
アルツハイマー病(AD)は、認知症の最も一般的な形態である。この疾患に対する治療法はなく、この疾患は、進行するにつれて悪化し、最終的に死をもたらす。ほとんどの場合、ADは、65歳超の人々において診断される。しかしながら、あまり一般的ではない早発性アルツハイマー病は、かなり早い時期に発症し得る。
アルツハイマー病の一般的な症状には、最近の出来事を覚えることが困難であること;認知症状、混乱、過敏性及び攻撃性、気分変動、言語に伴う障害、ならびに長期記憶喪失などの行動徴候が含まれる。疾患が進行するにつれて、身体機能は失われ、最終的には死をもたらす。アルツハイマー病は、完全に明らかになる前の未知で不定の期間の間に発症し、何年もの間、診断未確定で進行し得る。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、アルツハイマー病を予防する、そのリスクを減少させる、及び/またはそれを処置することができる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体の投与は、アルツハイマー病を有する個体において1つまたは複数のTREM2活性(例えば、DAP12リン酸化反応、PI3K活性化、1つもしくは複数の抗炎症性メディエーターの発現の増加、または1つもしくは複数の炎症誘発性メディエーターの発現の減少)を誘導し得る。
那須-ハコラ病
別段に硬化性白質脳症を伴う脂肪膜性多発嚢胞性骨異形成症(PLOSL)と称されることがある那須-ハコラ病(NHD)は、下肢及び上肢の多嚢胞性骨嚢胞に起因する再発性骨折を伴う進行性初老認知症によって特徴づけられる稀な遺伝性白質ジストロフィーである。NHD疾患の経過は一般に、4期、すなわち潜伏期、骨症状期、初期神経症状期、及び後期神経症状期に分けられる。幼児期(潜伏期)の正常な発達の後に、NHDは、手、手首、足首、及び足に痛みを伴って青年期または若年成人期(典型的な発症年齢20~30歳)に現れ始める。その後、患者は、四肢の骨の多嚢胞性骨病変及び骨粗鬆症病変(骨症状期)に起因する再発性骨折に罹患し始める。人生の30年目または40年目(初期神経症状期)において、患者は、前頭葉症候群に特徴的な顕著な人格変化(例えば、多幸感、集中力の欠如、判断の喪失、及び社会的抑制)を呈する。患者はまた典型的に、進行性の記憶障害にも罹患する。てんかん発作も頻繁に観察される。最終的に(後期神経症状期)、患者は、深刻な認知症に進行し、話すこと及び動くことができず、通常50歳までに死亡する。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、那須-ハコラ病(NHD)を予防する、そのリスクを減少させる、及び/またはそれを治療することができる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体の投与は、NHDを有する個体において1つまたは複数のTREM2活性(例えば、DAP12リン酸化反応、PI3K活性化、1つもしくは複数の抗炎症性メディエーターの発現の増加、または1つもしくは複数の炎症誘発性メディエーターの発現の減少)を誘導し得る。
パーキンソン病
特発性もしくは原発性パーキンソン症候群、低運動性硬直症候群(HRS)、または振戦麻痺と称されることもあるパーキンソン病は、運動系制御に影響を与える神経変性脳障害である。脳におけるドーパミン産生細胞の漸進的死によって、パーキンソン病の主要な症状がもたらされる。多くの場合、パーキンソン病は、50歳以上の人々において診断される。パーキンソン病は、ほとんどの人々において特発性(公知の原因を有さない)である。しかしながら、遺伝的要因も、この疾患においては役割を果たす。
パーキンソン病の症状には、限定ではないが、手、腕、脚、顎、及び顔面の振戦、四肢及び胴体の筋硬直、運動の緩慢(運動緩慢)、姿勢同様、歩行困難、神経精神障害、発語または行動の変化、うつ病、不安、疼痛、精神病、認知症、幻覚、ならびに睡眠障害が含まれる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、パーキンソン病を予防する、そのリスクを減少させる、及び/またはそれを治療することができる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体の投与は、パーキンソン病を有する個体において1つまたは複数のTREM2活性(例えば、DAP12リン酸化反応、PI3K活性化、1つもしくは複数の抗炎症性メディエーターの発現の増加、または1つもしくは複数の炎症誘発性メディエーターの発現の減少)を誘導し得る。
筋萎縮性側索硬化症
本明細書で使用される場合、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、または運動ニューロン疾患、またはルーゲーリック病は、互換的に使用され、急速な進行性衰弱、筋萎縮及び線維束攣縮、筋痙縮、発話困難(構音障害)、嚥下困難(嚥下障害)、ならびに呼吸困難(呼吸困難症)によって特徴づけられる様々な病因を有する消耗性疾患を指す。
プログラニュリンは、ALSにおいて役割を果たし(Schymick,JC et al.,(2007)J Neurol Neurosurg Psychiatry.;78:754-6)、TDP-43などのALS原因タンパク質によって引き起こされる損傷を再び防ぐことが示されている(Laird,AS et al.,(2010).PLoS ONE 5:e13368)。pro-NGFが、脊髄損傷後のオリゴデンドロサイト及び皮質脊髄ニューロンのp75媒介死を誘導することも実証された(Beatty et al.,Neuron(2002),36,pp.375-386;Giehl et al,Proc.Natl.Acad.Sci USA(2004),101,pp 6226-30)。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、ALSを予防する、そのリスクを減少させる、及び/またはそれを処置することができる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体の投与は、ALSを有する個体において1つまたは複数のTREM2活性(例えば、DAP12リン酸化反応、PI3K活性化、1つもしくは複数の抗炎症性メディエーターの発現の増加、または1つもしくは複数の炎症誘発性メディエーターの発現の減少)を誘導し得る。
ハンチントン病
ハンチントン病(HD)は、ハンチントン遺伝子(HTT)の常染色体優性変異に起因する遺伝性の神経変性疾患である。ハンチンチン遺伝子内のサイトカイン-アデニン-グアニン(CAG)トリプレットリピートの伸長は、その遺伝子によってコードされる変異型のハンチンチンタンパク質(Htt)の産生をもたらす。この変異体ハンチントンタンパク質(mHtt)は、毒性があり、ニューロン死の原因となる。ハンチントン病の症状は、任意の年齢で現れ得るが、35歳及び44歳の間で最も一般的に現れる。
ハンチントン病の症状には、限定ではないが、運動制御障害、痙攣、不規則運動(舞踏病)、異常な眼球運動、平衡障害、てんかん発作、咀嚼困難、嚥下困難、認知障害、発語変化、記憶障害、思考困難、不眠症、疲労、認知症、人格変化、うつ病、不安、及び強迫行動が含まれる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、ハンチントン病(HD)を予防する、そのリスクを減少させる、及び/またはそれを処置することができる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体の投与は、HDを有する個体において1つまたは複数のTREM2活性(例えば、DAP12リン酸化反応、PI3K活性化、1つもしくは複数の抗炎症性メディエーターの発現の増加、または1つもしくは複数の炎症誘発性メディエーターの発現の減少)を誘導し得る。
タウオパチー病
タウオパチー病またはタウ異常症は、脳内の微小管関連タンパク質Tauの凝集に起因する一群の神経変性疾患である。アルツハイマー病(AD)は、最もよく知られているタウオパチー病であり、不溶性形態での、ニューロン内のTauタンパク質の蓄積を不溶性神経原線維濃縮体(NFT)の形態で含む。他のタウオパチー病及び障害には、進行性核上性麻痺、ボクサー認知症(慢性外傷性脳症)、前頭側頭型認知症、及び17番染色体に関連するパーキンソン症候群、リティコ-ボディグ病(グアムのパーキンソン認知症複合)、神経原線維変化型老年期認知症、神経節膠腫及び神経節細胞腫、髄膜血管腫症、亜急性硬化性全脳炎、鉛脳症、結節性脳硬化症、ハレルフォルデン・スパッツ病、リポフスチン沈着症、ピック病、大脳皮質基底核変性症、嗜銀顆粒病(AGD)、ハンチントン病、前頭側頭型認知症、ならびに前頭側頭葉変性症が含まれる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、タウオパチー病を予防する、そのリスクを減少させる、及び/またはそれを処置することができる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体の投与は、タウオパチー病を有する個体において1つまたは複数のTREM2活性(例えば、DAP12リン酸化反応、PI3K活性化、1つもしくは複数の抗炎症性メディエーターの発現の増加、または1つもしくは複数の炎症誘発性メディエーターの発現の減少)を誘導し得る。
多発性硬化症
多発性硬化症(MS)は、散在性硬化症または散在性脳脊髄炎とも称され得る。MSは、脳及び脊髄の軸索周囲の脂肪ミエリン鞘が損傷し、脱髄及び瘢痕化ならびに広範囲の徴候及び症状をもたらす炎症性疾患である。MSは、相互に効果的に伝達する脳及び脊髄内の神経細胞の能力に影響を及ぼす。神経細胞は、ミエリンと呼ばれる絶縁物質内に含有される軸索と呼ばれる長い繊維の下に活動電位と呼ばれる電気信号を送ることによって伝達する。MSでは、自分の身体の免疫系が、ミエリンを攻撃して損傷する。ミエリンが失われると、軸索は、もはや効果的にシグナルを伝導することができない。MS発症は通常、若年成人で生じ、女性においてより一般的である。
MSの症状には、限定ではないが、感度の低下または刺痛感などの感覚の変化、感覚減退及び感覚異常などの穿刺またはしびれ、筋力低下、クローヌス、筋痙攣、移動困難、運動失調などの協調及び平衡障害、構音障害などの発語困難または嚥下障害などの嚥下困難、眼振などの視覚障害、閃光感覚及び複視を含む視神経炎、疲労、急性または慢性疼痛、ならびに膀胱直腸障害、様々な程度の認知障害、うつ病または不安な気分の感情的な症状、通常の周囲温度よりも高い温度に曝されることに起因する現存の症状の悪化であるUhthoff現象、ならびに首を曲げる時に背中に走る電気的感覚であるLhermitte徴候が含まれる。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、多発性硬化症を予防する、そのリスクを減少させる、及び/またはそれを処置することができる。一部の実施形態では、抗TREM2抗体の投与は、多発性硬化症を有する個体において1つまたは複数のTREM2活性(例えば、DAP12リン酸化反応、PI3K活性化、1つもしくは複数の抗炎症性メディエーターの発現の増加、及び1つもしくは複数の炎症誘発性メディエーターの発現の減少)を誘導し得る。
がん
本開示のまたさらなる態様は、個体に治療有効量の本開示の単離抗TREM2抗体を投与することを含む、がんを予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを有する個体を治療するための方法を提供する。本開示の単離抗体のいずれかは、これらの方法において使用され得る。
上記のとおり、腫瘍微細環境は、Tリンパ球、マクロファージ、及び骨髄系/顆粒球系列の細胞を含む不均一免疫浸潤物を含有することが知られている。特に、腫瘍におけるM2マクロファージの存在は、予後不良と関連する。CSF-1Rブロック剤などの腫瘍においてこれらの細胞の数を低減させる治療は、前臨床モデル及び初期の臨床研究において有益な効果を示している。TREM2は、インビトロでマクロファージの生存を促進するためにCSF-1と相乗作用すること、及びこの効果は、他の種類の食細胞と比較して、M2型マクロファージにおいて特に顕著であることが示されている。有力な前臨床試験はまた、腫瘍関連マクロファージ(例えば、CSF-1/CSF-1R遮断抗体)を標的とする薬物と、T細胞を標的とするチェックポイント遮断抗体との間の相乗作用を示しており、これは、両方の細胞型の操作によって、個々の治療法があまり効果的でない腫瘍モデルにおいて有効性が示されることを示している(Zhu Y;Cancer Res.2014 Sep 15;74(18):5057-69)。したがって、理論に拘束されることは望まないが、腫瘍関連マクロファージにおけるTREM2シグナル伝達を遮断することは、腫瘍微細環境における免疫応答の抑制を阻害して、治療的抗腫瘍免疫応答をもたらし得ると考えられている。
TREM2とCSF1との間の相乗作用、ならびに標的化腫瘍関連マクロファージと標的化T細胞との間の相乗作用のために、一部の実施形態では、がんを予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを有する個体を治療するための方法は、個体に、阻害性チェックポイント分子に特異的に結合する少なくとも1つの抗体を投与することをさらに含む。阻害性チェックポイント分子に特異的に結合する抗体の例には、限定ではないが、抗PD-L1抗体、抗CTLA-4抗体、抗PD-L2抗体、抗PD-1抗体、抗B7-H3抗体、抗B7-H4抗体、及び抗HVEM抗体、抗BTLA抗体、抗GAL9抗体、抗TIM3抗体、抗A2AR抗体、抗LAG-3抗体、抗ホスファチジルセリン抗体、及びそれらの任意の組合せが含まれる。一部の実施形態では、阻害チェックポイント分子に特異的に結合する少なくとも1つの抗体を、本開示の抗TREM2抗体と組み合わせて投与する。
一部の実施形態では、本開示の方法によって予防または処置されるべきがんには、限定されないが、扁平上皮細胞癌(例えば、上皮性扁平上皮細胞癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、肺腺癌及び肺の扁平上皮癌を含む肺癌、腹膜癌、肝細胞癌、胃腸癌及び胃腸間質癌を含む胃癌または胃癌、膵臓癌、神経膠芽細胞腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、尿路癌、肝細胞癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜または子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌または腎癌、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、黒色腫、表在拡大型黒色腫、悪性黒子型黒色腫、末端性黒子型黒色腫、結節型黒色腫、多発性骨髄腫及びB細胞リンパ腫;慢性リンパ球性白血病(CLL);急性リンパ芽球性白血病(ALL);ヘアリーセル白血病;慢性骨髄芽球性白血病;及び移植後リンパ増殖性障害(PTLD)、さらに、母斑症と関連する異常血管増殖、浮腫(例えば、脳腫瘍に関連するもの)、メイグス症候群、脳及び頭頸部癌、ならびに関連する転移が含まれる。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸癌である。一部の実施形態では、がんは、非小細胞肺癌、神経膠芽細胞腫、神経芽細胞腫、腎細胞癌、膀胱癌、卵巣癌、黒色腫、乳癌、胃癌、及び肝細胞癌から選択される。一部の実施形態では、がんは、三種陰性乳癌である。一部の実施形態では、がんは、初期癌または後期癌であってもよい。一部の実施形態では、がんは、原発性腫瘍であってもよい。一部の実施形態では、がんは、上記の種類のがんのいずれかに由来する第2の部位の転移性腫瘍であってもよい。
一部の実施形態では、本開示の抗TREM2抗体は、限定ではないが、膀胱癌、乳癌、結腸及び直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、腎細胞癌、腎盂癌、白血病、肺癌、黒色腫、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、線維肉腫、及び甲状腺癌を含むがんを予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを処置するために使用し得る。
一部の実施形態では、本開示は、個体に治療有効量の本開示の抗TREM2抗体を投与することによって、がんを予防する、そのリスクを減少させる、またはそれを有する個体を治療する方法を提供する。
一部の実施形態では、方法は、個体に、阻害性チェックポイント分子に特異的に結合する少なくとも1つの抗体、及び/または別の標準もしくは調査的抗がん療法を投与することをさらに含む。一部の実施形態では、阻害チェックポイント分子に特異的に結合する少なくとも1つの抗体は、単離抗体と組み合わせて投与される。一部の実施形態では、阻害チェックポイント分子に特異的に結合する少なくとも1つの抗体は、抗PD-L1抗体、抗CTLA-4抗体、抗PD-L2抗体、抗PD-1抗体、抗B7-H3抗体、抗B7-H4抗体、及び抗HVEM抗体、抗B及びTリンパ球アテニュエーター(BTLA)抗体、抗キラー阻害性受容体(KIR)抗体、抗GAL9抗体、抗TIM3抗体、抗A2AR抗体、抗LAG-3抗体、抗ホスファチジルセリン抗体、抗CD27抗体、ならびにそれらの任意の組合せから選択される。一部の実施形態では、標準または調査的抗がん療法は、放射線療法、細胞傷害性化学療法、標的療法、イマチニブ(Gleevec(登録商標))、トラスツズマブ(Herceptin(登録商標))、養子細胞移入(ACT)、キメラ抗原受容体T細胞移入(CAR-T)、ワクチン療法、ホルモン療法、ベバシズマブ(Avastin(登録商標))、オファツムマブ(Arzerra(登録商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標)、MabThera(登録商標)、Zytux(登録商標))、冷凍療法、アブレーション、高周波アブレーション、及びサイトカイン療法から選択される1つまたは複数の療法である。
一部の実施形態では、方法は、個体に、阻害性サイトカインに特異的に結合する少なくとも1つの抗体を投与することをさらに含む。一部の実施形態では、阻害性サイトカインに特異的に結合する少なくとも1つの抗体は、単離抗体と組み合わせて投与される。一部の実施形態では、阻害性サイトカインに特異的に結合する少なくとも1つの抗体は、抗CCL2抗体、抗CSF-1抗体、抗IL-2抗体、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。
一部の実施形態では、方法は、個体に、刺激性チェックポイントタンパク質に特異的に結合する少なくとも1つのアゴニスト抗体を投与することをさらに含む。一部の実施形態では、刺激性チェックポイントタンパク質に特異的に結合する少なくとも1つのアゴニスト抗体を、単離抗体と組み合わせて投与する。一部の実施形態では、刺激性チェックポイントタンパク質に特異的に結合する少なくとも1つのアゴニスト抗体は、アゴニスト抗CD40抗体、アゴニスト抗OX40抗体、アゴニスト抗ICOS抗体、アゴニスト抗CD28抗体、アゴニスト抗CD137/4-1BB抗体、アゴニスト抗CD27抗体、アゴニスト抗グルココルチコイド誘導性TNFR関連タンパク質GITR抗体、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。
一部の実施形態では、方法は、個体に、少なくとも1つの刺激性サイトカインを投与することをさらに含む。一部の実施形態では、少なくとも1つの刺激性サイトカインは、単離抗体と組み合わせて投与される。一部の実施形態では、少なくとも1つの刺激性サイトカインは、TNF-α、IL-1□、IL-1β、IL-10、IL-6、IL-8、CRP、ケモカインタンパク質ファミリーのTGF-ベータメンバー、IL-20ファミリーメンバー、IL-33、LIF、IFN-ガンマ、OSM、CNTF、TGF-ベータ、IL-11、IL-12、IL-17、IL-8、CRP、IFN-α、IFN-β、IL-2、IL-18、IL-23、CXCL10、CCL4、MCP-1、VEGF、GM-CSF、G-CSF、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。
キット/製品
本開示はまた、本開示の単離抗体(例えば、本明細書に記載の抗TREM2)またはその機能的フラグメントを含有するキットを提供する。本開示のキットは、本開示の精製された抗体を含む1つまたは複数の容器を含んでもよい。一部の実施形態では、キットは、本開示の方法に従って使用するための取扱説明書をさらに含む。一部の実施形態では、これらの取扱説明書は、本開示の任意の方法に従って、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、那須-ハコラ病、多発性硬化症、及びがんから選択される疾患、障害、または損傷を予防する、そのリスクを低減させる、またはそれを有する個体を治療するための、本開示の単離抗体(例えば、本明細書に記載の抗TREM2)の投与の記載を含む。
一部の実施形態では、説明書は、例えば、個体、組織サンプル、または細胞において、TREM2を検出する方法の記載を含む。キットは、その個体が疾患及び疾患の段階を有するかどうかを識別することに基づき、処置に適した個体を選択する記載をさらに含んでもよい。
一部の実施形態では、キットは、本開示の別の抗体(例えば、阻害性チェックポイント分子に特異的に結合する少なくとも1つの抗体、阻害性サイトカインに特異的に結合する少なくとも1つの抗体、及び/または刺激性チェックポイントタンパク質に特異的に結合する少なくとも1つのアゴニスト抗体)、及び/または少なくとも1つの刺激性サイトカインをさらに含んでもよい。一部の実施形態では、キットは、本開示の任意の方法に従って、抗体及び/もしくは刺激性サイトカインを本開示の単離抗体(例えば、本明細書に記載の抗TREM2抗体)と組み合わせて使用するための取扱説明書、本開示の単離抗体を抗体及び/もしくは刺激性サイトカインと組み合わせて使用するための取扱説明書、または本開示の単離抗体及び抗体及び/もしくは刺激性サイトカインを使用するための取扱説明書をさらに含んでもよい。
取扱説明書は一般に、意図された処置のための投薬量、投薬スケジュール、及び投与経路に関する情報を含む。容器は、単位用量、バルクパッケージ(例えば、複数回用量パッケージ)またはサブユニット用量であってもよい。本開示のキットで供給される取扱説明書は典型的には、ラベルまたは添付文書(例えば、キットに含まれる紙シート)に書かれた取扱説明書であるが、機械で読み取ることができる取扱説明書(例えば、磁気または光学記憶ディスク上に担持される取扱説明書)も許容される。
ラベルまたは添付文書は、組成物が、例えば、本開示の疾患を処置するために使用されることを示す。取扱説明書は、本明細書に記載の方法のいずれかを実行するために提供されてもよい。
本開示のキットは、適切なパッケージング内にある。適切なパッケージングには、限定されないが、バイアル、ボトル、ジャー、フレキシブルパッケージング(例えば、密封マイラーまたはプラスチックバッグ)などが含まれる。吸入器、経鼻投与デバイス(例えば、アトマイザー)、またはミニポンプなどの注入デバイスなどの特定のデバイスと組み合わせて使用するためのパッケージも企図される。キットは、滅菌アクセスポートを有してもよい(例えば、容器は、静脈内溶液バッグまたは皮下注射針によって穿刺可能な栓を有するバイアルであってもよい)。容器はまた、滅菌アクセスポートを有してもよい(例えば、容器は、静脈内溶液バッグまたは皮下注射針によって穿刺可能な栓を有するバイアルであってもよい)。組成物中の少なくとも1つの活性薬は、本開示の単離抗体(例えば、本明細書に記載の抗TREM2抗体)である。容器は、第2の薬学的に活性な薬剤をさらに含んでもよい。
キットは任意選択で、緩衝剤及び説明情報などの追加の構成要素を提供してもよい。通常、キットは、容器、及び容器上の、または容器に伴うラベルまたは添付文書(複数可)を含む。
診断用途
本開示の単離抗体(例えば、本明細書に記載の抗TREM2抗体)は、診断実用性も有する。したがって、本開示は、個体または個体に由来する組織サンプルでのTREM2の検出などの診断目的のために、本開示の抗体またはそれらの機能的フラグメントを使用する方法を提供する。
一部の実施形態では、個体は、ヒトである。一部の実施形態では、個体は、がんに罹患している、またはこれを発症するリスクのあるヒト患者である。一部の実施形態では、診断方法は、生検標本、組織、または細胞などの生体サンプルにおいてTREM2を検出することを含む。本開示の単離抗体(例えば、本明細書に記載の抗TREM2)が、生体サンプルと接触し、抗原結合抗体が検出される。例えば、腫瘍サンプル(例えば、生検標本)は、腫瘍関連マクロファージ(例えば、M2型マクロファージ)を検出及び/または定量化するために、本明細書に記載の抗TREM2抗体で染色されてもよい。検出方法は、抗原結合抗体の定量化を含んでもよい。生体サンプルにおける抗体検出は、免疫蛍光顕微鏡検査、免疫細胞化学、免疫組織化学、ELISA、FACS分析、免疫沈降、またはマイクロ陽電子放射型断層撮影を含む当技術分野で公知の任意の方法で行われてもよい。ある特定の実施形態では、抗体は、例えば、18Fで放射性標識され、続いて、マイクロ陽電子放射型断層撮影を利用して検出される。抗体結合はまた、陽電子放射型断層撮影(PET)、X線コンピュータ断層撮影、単光子放射型コンピュータ断層撮影(SPECT)、コンピュータ断層撮影(CT)、及びコンピュータ体軸断層撮影(CAT)などの非侵襲的技術によって、患者において定量化されてもよい。
他の実施形態では、本開示の単離抗体(例えば、本明細書に記載の抗TREM2)は、例えば、前臨床疾患モデル(例えば、非ヒト疾患モデル)から得られる脳標本のミクログリアを検出及び/または定量化するために使用され得る。したがって、本開示の単離抗体(例えば、本明細書に記載の抗TREM2抗体)は、対照と比較して、認知症、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、那須-ハコラ病、または多発性硬化症などの神経系疾患または損傷のためのモデルにおける処置後の治療応答を評価する際に有用であり得る。
修飾された定常領域を有する抗体
本開示の他の態様は、修飾された定常領域(すなわち、Fc領域)を有する抗体に関する。一部の実施形態では、修飾されたFc領域は、補体を活性化することなく、2つ以上のアミノ酸置換を含まないFc領域を有する対応する抗体と比較して、抗体クラスター化を増加させる2つ以上のアミノ酸置換を含む。したがって、一部の実施形態では、抗体は、Fc領域を含む抗体であり、その際、抗体は、アミノ酸置換をE430G位で、ならびに1つまたは複数のアミノ酸置換をFc領域にL234F、L235A、L235E、S267E、K322A、L328F、A330S、P331S、及びそれらの任意の組み合わせから選択される残基位置で含む(残基のナンバリングは、EUまたはKabatナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、L243A、L235A、及びP331S位で含む(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G及びP331S位で含む(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G及びK322A位で含む(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、A330S、及びP331S位で含む(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、K322A、A330S、及びP331S位で含む(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、K322A、及びA330S位で含む(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。一部の実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換をE430G、K322A、及びP331S位で含む(残基位置のナンバリングは、EUナンバリングによる)。
一部の実施形態では、Fc領域は、補体を活性化することなく、アミノ酸置換を含まないFc領域を含む対応する抗体と比較して、クラスター化を増加させる。一部の実施形態では、抗体は、抗体が特異的に結合する標的の1つまたは複数の活性を誘導する。一部の実施形態では、抗体は、TREM2に結合する。
本開示は、以下の実施例を参照することによって、より十分に理解されるであろう。しかしながら、これらは、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。本開示全体にわたる全ての引用は、参照によって明示的に本明細書に組み込まれる。
実施例1:ヒト化AL2p抗体は親和性及び機能を保持する
マウス抗TREM2抗体AL2pは、WO2017/062672(PCT/US2016/055828)において9F5及び9F5aとしても知られている。
方法
0~11のフレームワーク残基変異をそれぞれ含有する、21のVHのヒトIgG1バージョンを6つのVKのヒトIgG1バージョンと組み合わせることによって、マウス抗TREM2抗体AL2pのヒト化バージョンを生成した。これらのバリアントをTREM2抗原への親和性について、ForteBioによって試験し、94のバリアントをさらなるインビトロ分析のために選択した。
Estep et al.,Mabs 2013:5(2):270-278によって以前に記載されたとおりに、ForteBio OctetRedによって、KD、さらにはオンレート及びオフレートを測定することによって、TREM2抗体の親和性を決定した。簡単に述べると、IgGを、オンラインでAHQセンサーに装填した。センサーをオフラインで、アッセイバッファー中で30分間にわたって平衡化させ、次いで、オンラインで60秒間にわたってモニターして、基線を確立した。二価(avid)結合測定では、IgGが装填されているセンサーを、100nM抗原(TREM2 ECD全体を用いるヒトTREM2 Fc融合;1本のFcアームのみがTREM2に融合した)に3分間にわたって曝露し、その後、それらをアッセイバッファーに3分間にわたって移して、オフレートを測定した。一価結合の測定は、ヒトTREM2 Fc融合抗原をAHQセンサーに装填し、続いて、約100nM TREM2抗体Fabに曝露することによって得た。反応速度データを、ForteBioが提供するデータ解析ソフトウェアにおいて1:1結合モデルを使用してフィットさせた。アッセイを室温(25℃)で実行した。
抗TREM2抗体の細胞結合を検査するために、組み換えヒトTREM2発現BW5147.G.1.4細胞(ATCC(登録商標)TIB48(商標))を、ウイルス感染を用いて、マウスTREM2またはヒトTREM2のいずれかをDap12と一緒に安定発現させることによって樹立した。細胞をスクレイピングによって採集し、PBS中で洗浄し、カウントし、96ウェルU底プレートに1×105細胞/ウェルでプレーティングした。プレートを1,400rpmで3分間にわたって回転させ、初代抗TREM2または対照抗体をFACSバッファー(PBS+2%FBS)に添加し、氷上で1時間にわたってインキュベートした。続いて、細胞を前のとおりに遠心し、FACSバッファーで3回洗浄した。次いで、細胞を抗ヒトPEコンジュゲート二次抗体(BD Biosciences)と共にFACSバッファー中で30分間にわたって氷上でインキュベートした。細胞を再びFACSバッファーで3回洗浄し、BD FACS Cantoで分析した。結合を平均蛍光強度としてAPCチャネルで測定した。
NFAT(活性化T細胞核因子)プロモーターの制御下で、ルシフェラーゼレポーター遺伝子を使用して、ヒトTREM2依存性遺伝子を活性化するプレート結合全長抗TREM2抗体の能力を評価した。マウス胸腺リンパ腫Tリンパ球に由来する細胞系BW5147.G.1.4を、ヒトTREM2/DAP12融合タンパク質、及びCignal Lenti NFAT-ルシフェラーゼウイルス(Qiagen)に感染させた。溶液で抗体を試験するために、それらを培養プレートに、細胞と一緒に添加し、4~6時間にわたって37℃でインキュベートした。OneGlo試薬(Promega)を各ウェルに添加し、かつ3分間にわたって室温でプレートシェーカー上でインキュベートすることによって、ルシフェラーゼ活性を測定した。BioTekプレートリーダーを使用して、ルシフェラーゼシグナルを測定した。
結果
0~11のフレームワーク残基変異をそれぞれ含有する、21のVHのヒトIgG1バージョンを6つのVKのヒトIgG1バージョンと組み合わせることによって、抗TREM2抗体AL2pのヒト化バージョンを生成した。26のヒト化抗TREM2抗体の重鎖及び軽鎖可変領域配列を表6及び7に示す。
クローンを、ForteBio Octet Redによって、ヒトTREM2への親和性について試験した(表1)。多くのヒト化AL2pバリアントが、ヒトマウスAL2pキメラ親抗体(マウス抗体可変領域及びヒトFc領域を有する)と同様の親和性を保持した。加えて、ヒト化バリアントは、BW細胞上に発現されるヒトTREM2に結合する能力を保持し、一部は、親抗体を上回る改善された親和性も示した(表1)。さらに、ヒト化バリアントは、異種NFAT:ルシフェラーゼシグナル伝達アッセイにおいて、TREM2シグナル伝達を誘導する能力を保持した(表1)。親和性成熟に移すために、2つのバリアント(AL2p-h50及びAL2p-h77)を選択したが、それというのも、それらが両方とも、低い免疫原性を示すヒト生殖細胞系からほとんど変化せず、親抗体の親和性及び機能を保持したためである。
表1で、「N.B.」は、無結合を指し、かつ「FOB」は、背景に対する倍数を指す。
実施例2:親和性成熟AL2p抗体は、非常に改善された親和性を示す。
方法
ヒト化AL2pバリアントAL2p-h50及びAL2p-h77の親和性成熟を行った。簡単に述べると、重鎖または軽鎖中の重要なアミノ酸残基を選択的に変異させ、結合を改善した変異体を、追加のラウンドのスクリーニングを介して選択した。このプロセスは同時に、特異性、種交差反応性、及び発生可能性(developability)プロファイルを改善して、所望の作用機序、バイオアッセイにおける効力、及び前臨床のモデリングに重要な特性の正確なチューニングを可能にする。送達の特徴づけは、Forte Bio及びMSD親和性測定、細胞結合ならびにいくつかの発生可能性アッセイを含んだ。第1のラウンドの親和性成熟の後に、親和性が上昇した抗体は、抗体の非特異的結合を決定するために使用される多特異性反応性(PSR)の上昇も示した。したがって、第2のラウンドの親和性成熟を行って、PSRの上昇を伴わずに、親和性を改善した。
Estep et al.,Mabs 2013:5(2):270-278によって以前に記載されたとおりに、ForteBio OctetRedによって、KD、さらにはオンレート及びオフレートを測定することによって、親和性成熟抗TREM2抗体の親和性を決定した。簡単に述べると、IgGを、オンラインでAHQセンサーに装填した。センサーをオフラインで、アッセイバッファー中で30分間にわたって平衡化させ、次いで、オンラインで60秒間にわたってモニターして、基線を確立した。二価結合測定では、IgGが装填されているセンサーを、100nM抗原(TREM2 ECD全体を用いるヒトまたはカニクイザルTREM2 Fc融合;1本のFcアームのみがTREM2に融合した)に3分間にわたって曝露し、その後、それらをアッセイバッファーに3分間にわたって移して、オフレートを測定した。一価結合の測定は、ヒトTREM2 Fc融合抗原をAHQセンサーに装填し、続いて、約100nM TREM2抗体Fabに曝露することによって得た。反応速度データを、ForteBioが提供するデータ解析ソフトウェアにおいて1:1結合モデルを使用してフィットさせた。アッセイを室温(25℃)で実行した。
親和性成熟抗TREM2抗体の細胞結合を検査するために、初代ヒト単球由来樹状細胞及び組み換え体、ヒトTREM2発現細胞の両方を用いた。後者では、ウイルス感染を用いて、ヒトTREM2をDap12と一緒に安定発現するBW5147.G.1.4(ATCC(登録商標)TIB48(商標))及びHEK293T細胞を樹立した。初代ヒト単球由来樹状細胞では、RosetteSepヒト単球富化カクテル(Stemcell technologies)及びFicoll遠心分離を製造者プロトコルに従って用いて、ヒト単球を全血から単離した。ACK溶解バッファーで赤血球を溶解した後に、単球を完全培地(RPMI、10%FBS、Pen/Strep、L-グルタミン、HEPES、非必須アミノ酸、ピルビン酸ナトリウム)中に、100ng/mlヒトGM-CSF(hu-GMCSF)及びヒトIL-4(hu-IL-4)と共に再懸濁させて、樹状細胞を6日間にわたって分化させた。
細胞をトリプシン処理(Hek293T)またはスクレイピングによって採集し(BW及び樹状細胞)、PBS中で洗浄し、カウントし、96ウェルU底プレートに1×105細胞/ウェルでプレーティングした。プレートを1,400rpmで3分間にわたって回転させ、一次TREM2または対照抗体をFACSバッファー(PBS+2%FBS)に添加し、氷上で1時間にわたってインキュベートした。続いて、細胞を前のとおりに遠心し、FACSバッファーで3回洗浄した。次いで、細胞を抗ヒトPEコンジュゲート二次抗体(BD Biosciences)と共にFACSバッファー中で30分間にわたって氷上でインキュベートした。細胞を再びFACSバッファーで3回洗浄し、BD FACS CantoまたはIntellicyt Flow Cytometerで分析した。結合を平均蛍光強度としてAPCチャネルで測定した。
結果
2つのラウンドの親和性成熟をAL2pバリアントAL2p-h50及びAL2p-h77で行った。全部で57の親和性成熟クローンをAL2p-h50系から、かつ4つのクローンをAL2p-h77系から選択した。抗体の重鎖可変領域HVR配列を表2A~2Cに示す。抗体の軽鎖可変領域HVR配列を表3A~3Cに示す。抗体の重鎖フレームワーク領域を表4A~4Dに示す。抗体の軽鎖フレームワーク領域を表5A~5Dに示す。抗体の重鎖可変領域配列を表6Aに示す。AL2pバリアント抗体の重鎖配列を表6Bに示す。抗体の軽鎖可変領域配列を表7Aに示す。AL2pバリアント抗体の軽鎖配列を表7Bに示す。
OctetRedを使用して、クローンを親和性について試験したところ、一価親和性の著しい増大が観察された(表8)。加えて、クローンをカニクイザルTREM2への結合について試験したところ、すべてのクローンが一価で結合することができた(表8)。クローンをヒトTREM2発現BW細胞について試験したところ、この設定でも、親和性の改善が観察された(表8)。加えて、抗体は、ヒトTREM2を内因的に発現する初代ヒト樹状細胞への結合の増加を示した(表8)。
親AL2p抗体は、脱アミド化を受けやすい2個の残基、VH-CDR2におけるDG及びVL-CDR1におけるNGを含有する。親和性成熟AL2pバリアント抗体を試験したときには、これらの位置にアミノ酸置換を有する5つのクローンを生成した:AL2p-2(DGをGGに)、AL2p-3(DGをEGに)、AL2p-4(DGをQGに)、AL2p-5(NGをNRに)、AL2p-6(NGをNWに)。これらのバリアントは、親AL2p-h50抗体と同じ親和性を保持することが確認された(表8)。加えて、バリアントAL2p-38~AL2p-57はすでに、これらの位置にアミノ酸置換を含み、それらは、VL-CDR1におけるNGからNRまたはNQまたはNAへと共に、VH-CDR2におけるDGからGGまたはEGである。これらのクローンは、親クローンと比較して、親和性及び機能の改善を示し、このことは、これらの位置でのアミノ酸置換の組み合わせが機能に影響を及ぼさないことを示唆している。
表8では、AL2p-38~AL2p-57を特徴づける実験とは別に、クローンAL2p-2~AL2p-37での実験を行った。これらの2つのセットの抗体について、ヒト樹状細胞(DC)への結合を異なるドナーで行ったが、TREM2発現がドナーによってかなり変化するので、MFI値を、ドナー全体で直接的に比較することはできない。P.F.=不十分なフィット、MFI=平均蛍光強度。
実施例3:親和性成熟AL2p抗体は、機能の大きな改善を示す。
方法
ヒトTREM2依存性遺伝子を活性化するプレート結合全長抗TREM2抗体の能力を、NFAT(活性化T細胞核内因子)プロモーターの制御下で、ルシフェラーゼレポーター遺伝子を使用して評価した。マウス胸腺リンパ腫Tリンパ球に由来する細胞系BW5147.G.1.4を、ヒトTREM2/DAP12融合タンパク質、及びCignal Lenti NFAT-Luciferaseウイルス(Qiagen)に感染させた。抗体を試験するために、プレート結合抗TREM2及びアイソタイプ対照抗体をPBSに溶解させ、10μg/mlの濃度で、組織培養プレート上にプレーティングし、終夜、4℃でインキュベートして、抗体をプレートに吸収させた。プレートを洗浄した後に、細胞をプレート結合抗体上にプレーティングし、4~6時間にわたって37℃でインキュベートした。溶液中の抗体を試験するために、これらを細胞と一緒に培養プレートに添加し、4~6時間にわたって37℃でインキュベートした。OneGlo Reagent(Promega)を各ウェルに添加し、プレートシェーカー上、室温で3分間にわたってインキュベートすることによって、ルシフェラーゼ活性を測定した。BioTekプレートリーダーを使用して、ルシフェラーゼシグナルを測定した。
ヒトTREM2の天然リガンドの活性を変化させる可溶性全長抗TREM2抗体の能力も、ルシフェラーゼレポーター遺伝子アッセイを使用して評価した。細胞を可溶性抗TREM2及びアイソタイプ対照抗体と一緒に、ホスファチジルセリンで事前にコーティングされたプレート(脂質をメタノールに溶かし、用量設定し、プレートに添加し、かつメタノールを終夜蒸発させた)上で、4~6時間にわたってインキュベートした。細胞を溶解させ、OneGlo Reagent(Promega)を各ウェルに添加し、プレートシェーカー上、室温で3分間にわたってインキュベートすることによって、ルシフェラーゼ活性を測定した。BioTekプレートリーダーを使用して、ルシフェラーゼシグナルを測定した。
ヒト樹状細胞及びマクロファージの生存を評価するために、RosetteSepヒト単球富化カクテル(Stemcell technologies)及びFicoll遠心分離を製造者プロトコルに従って用いて、ヒト単球を全血から単離した。ACK溶解バッファーで赤血球を溶解した後に、単球を完全培地(RPMI、10%FBS、Pen/Strep、L-グルタミン、HEPES、非必須アミノ酸、ピルビン酸ナトリウム)中に、100ng/mlヒトGM-CSF(hu-GMCSF)及びヒトIL-4(hu-IL-4)と共に再懸濁させて、樹状細胞を6日間にわたって分化させた。マクロファージを完全培地(RPMI、10%FBS、Pen/Strep、L-グルタミン、HEPES、非必須アミノ酸、ピルビン酸ナトリウム)中で、100ng/mlヒトhu-MCSFで5~6日間にわたって分化させた。
抗TREM2抗体または対照抗体を96ウェルプレートに添加し、4℃で終夜放置した。翌日、プレートをPBSで2回洗浄した。細胞を25000細胞/ウェルでプレーティングし、2日間にわたって培養した。次いで、細胞を、CellTiter-Glo Luminescent cell viability kit(Promega)を製造者プロトコルに従って使用して定量化し、発光を細胞生存の尺度として決定した。
結果
親和性の上昇が機能の増強と相関するかどうかを試験するために、親和性成熟抗TREM2抗体を初めに、可溶性またはプレート結合で、ヒトTREM2/Dap12及びNFAT:ルシフェラーゼレポーターを発現するBW細胞に添加したときにTREM2シグナル伝達を引き起こすそれらの能力について試験した。親AL2p抗体は、可溶性溶液で細胞に添加したとき、またはプレートに結合させたときに、TREM2シグナル伝達をクラスター化及び活性化することができる。それらの親和性の上昇と一致して、AL2p親和性成熟バリアント抗体は、プレート結合及び可溶性形式の両方において、TREM2をクラスター化及び活性化する能力の増強を示した(表9A)。特に、プレート結合形式では、親和性成熟抗体は、親ヒト化クローンと比較して、NFAT:ルシフェラーゼシグナル伝達を著しく増強した(表9A)。
図3A及び図3Bは、AL2p親和性成熟抗体AL2p-58、AL2p-59、AL2p-60、AL2p-62、AL2p-47、及びアイソタイプ対照IgG抗体の機能性分析の結果を示している。表10Aにおいてのとおり、抗体を、可溶性またはプレート結合のいずれかで添加した場合に、NFAT:ルシフェラーゼを発現するBW細胞においてTREM2シグナル伝達を誘導するそれらの能力について試験した。抗体AL2p-58は、AL2p-62クローンに由来する親和性成熟抗体であるが、これは、2つの異なる生殖細胞系(すなわち、親ヒト化抗TREM2抗体クローン)からの軽鎖フレームワーク領域を含む。特に、AL2p-58抗体は、AL2p-h77生殖細胞系からの軽鎖フレームワーク領域1及び2(FR1及びFR2)を有し、かつAL2p-h50生殖細胞系からの軽鎖フレームワーク領域3及び4(FR3及びFR4)を有する。対照的に、抗体AL2p-62の4つの軽鎖フレームワーク領域はすべて、AL2p-h77生殖細胞系に由来する。結果は、特にAL2p-62抗体と比較すると、両方の抗体がCDR-H2及びCDR-L1を除いて同じ可変CDRを共有しているにも関わらず、抗体AL2p-58が驚くほど良好なTREM2シグナル伝達誘導活性を有することを示している(図3A及び図3B)。しかしながら、AL2p-58及びAL2p-62のCDR-H2及びCDR-L1配列の相違は、抗体親和性または機能にプラスまたはマイナスの影響を及ぼすことが示されていなかった異なるホットフィックスによるものである(表9A)。結果はまた、AL2p-58がAL2p-37と同じ重鎖可変領域配列を有する一方で、AL2p-58がAL2-p37と比較して機能特性の予想外に高い改善を示すことを示している。
表10Aの結果も、AL2p-47が、同じ軽鎖可変ドメイン及び非常に類似した重鎖可変ドメイン配列をすべて共有している抗体AL2p-45、AL2p-55、及びAL2p-56と比較すると、驚くほど良好な機能特性、さらには細胞発現TREM2への高い親和性を示すことを示している。特に、AL2p-47とAL2p-45との間の配列における唯一の相違はHVR-H2にあり、その際、AL2p-47は、16位にHを有し、かつAL2p-45はQを有する(表2B)。AL2-47及びAL2p-55及びAL2p-56の間の配列における相違は、HVR-H1における単一のアミノ酸の相違(表2A)、重鎖FR1における単一のアミノ酸の相違(表4A)、及びHVR-H2における単一のアミノ酸相違であり、その際、AL2p-47は、13位にRを有し、AL2p-55及びAL2p-56の両方はQを有する(表2B)。これらの結果に基づき、特に、AL2p-47が、ヒトTREM2タンパク質に対して、AL2p-45、AL2p-55、及びAL2p-56が有するのと同様の親和性を有するとすれば、抗体AL2p-47のHVR-H2配列の13位のR及びHVR-H2配列の16位のHの組み合わせが、単独での13位のR(AL2-p45での場合においてのような)または単独での16位のH(AL2p-55及びAL2p-56での場合においてのような)と比較して、驚くべき効果を示すと考えられる。
図3Cは、NFAT:ルシフェラーゼレポーターアッセイによって測定した場合の、TREM2シグナル伝達を誘導するプレート結合親和性成熟抗体バリアントの能力を示している。結果は、対応する親ヒト化AL2p抗体(h50またはh77)または親マウスIgG1抗体(AL2p)と比較して、親和性成熟抗体の有効性の劇的な(4倍に及ぶ)上昇を示している。
TREM2は、インビトロで、生存の減少を示すTREM2ノックアウト細胞で、初代マウスマクロファージ及びミクログリアの生存に影響を及ぼすことが示された(Wang et al.,Cell 2015,160(6):1061-1071)。初代細胞におけるAL2pバリアント抗体の機能性を検証するために、ヒト単球由来マクロファージまたは樹状細胞をプレート結合AL2pバリアント抗体で刺激し、細胞の生存を2日後に測定した。プレート結合AL2p親抗体は生存を用量依存的に増加させることが見い出された。親クローンと比較して、親和性成熟AL2pバリアント抗体は、生存をさらに増加させる(表9A及び10A)。
次のバリアント:DGからEG及びNGからNQを含有するクローンAL2p-23、AL2p-31及びAL2p-37をCHO細胞で生成した。これらのクローンは、親クローンの親和性を保持している(表9B)。
表9Aは、AL2p親和性成熟抗体のセットの機能性分析を、親抗体AL2p-h50及びAL2p-h77と比較して示している。表中、n.d.=未決定、AUC=曲線下面積、FOC=対照に対する倍数(ここで、対照は、アイソタイプ対照抗体である)。クローンAL2p-2~AL2p-6は、脱アミド化部位を除くためのホットフィックスを含む親抗体AL2p-h50のバリアントである。
表9Bでは、灰色のボックス内の値(訳注:AL2p-31のEC
50(M):6.92E-09)は、同じ列の他の値とは異なる実験で得た。
表10Aは、第2ラウンドの親和性成熟からのAL2p親和性成熟抗体の機能性分析を示している。抗体を、可溶性またはプレート結合のいずれかで添加した場合に、NFAT:ルシフェラーゼを発現するBW細胞においてTREM2シグナル伝達を誘導するそれらの能力について、さらに、プレート結合形式でマクロファージまたは樹状細胞の生存を増加させるそれらの能力について試験した。表10Aにおいて、n.d.=未決定、AUC=曲線下面積。DC=初代ヒト樹状細胞、Mac=初代ヒトマクロファージ、FOC=対照に対する倍数。
表10B及び図4A及び図4Bは、親マウス抗体AL2p、親和性成熟抗体AL2p-31、AL2p-47、AL2p-58、及び対照抗体の機能性分析の結果を示している。抗体AL2p-31及びAL2p-58では、ヒトIgG定常領域(huFC)またはマウスIgG定常領域(msFc)の両方を使用して、抗体を生成した。抗体を、可溶性またはプレート結合のいずれかで添加した場合に、NFAT:ルシフェラーゼを発現するBW細胞においてTREM2シグナル伝達を誘導するそれらの能力について、さらに、プレート結合形式でマクロファージまたは樹状細胞の生存を増加させるそれらの能力について試験した。表10Bにおいて、n.d.=未決定。結果は、親和性成熟抗体が親マウス抗体AL2pよりも良好なTREM2シグナル伝達-誘導活性及び低いEC50を有したことを示している(表10B及び図4A及び図4B)。
表10Cは、親和性成熟抗体AL2p-31、AL2p-47、及びAL2p-58、ならびに親マウス抗体AL2pの間の抗体特性の比較を示している。
実施例4:親和性成熟AL2p抗体のPK/PD解析
方法
ヒトTREM2トランスジェニック(Tg)マウスを、マウスTREM2のみを発現する野生型(WT)同腹子対照と共に、PK/PD研究で使用して、標的エンゲージメントの存在または非存在下での種々のAL2p親和性成熟バリアント抗体の半減期と、TREM2 Tgマウスの血漿中での可溶性TREM2に対するAL2p抗体の作用との両方を試験した。
ヒトTREM2 Tgマウスに、0日目に、15mg/kgのHEKまたはCHO産生AL2pバリアントである、WT及びPSEG huIgG1としてのAL2p-31-HF、すべて、huIgG1骨格のAL2p-23-HF、AL2p-37-HF、AL2p-58-HF、AL2p-40、AL2p-41、AL2p-47、さらには対照huIgG1を腹腔内注射した(n=マウス2~3匹/群)。ヒトTREM2 Tgマウスに、0日目に、15mg/kgのHEKまたはCHO産生AL2pバリアントである、PSEG huIgG1としてのAL2p-60、huIgG1としてのAL2p-47、huIgG1としてのAL2p-58、さらには対照huIgG1を腹腔内注射した(n=マウス2~3匹/群)。次の時点で、血液を尾静脈穿刺によって採集した:注射から4時間後、1、3、6、10及び14日目。血漿単離のために、血液をヘパリン処理管に採集し、10,000×gで10分間にわたって4℃で遠心した。血漿上清を採集し、-80℃で貯蔵した。
血漿中のヒトIgG1抗体のレベルを、カスタム(MesoScale Discovery)MSDアッセイを使用して決定した。簡単に述べると、96ウェルマルチアレイプレート(MesoScale Discovery)を終夜、4℃で、プレートシェーカー上で500rpmで、1μg/mlの、IgGについて特異的なヤギ抗ヒトFabフラグメント50μl(Jackson Immuno Research)でコーティングした。プレートを洗浄バッファー(PBS+0.05%Tween)150μl中で3回洗浄し、結合バッファー(PBS+1%BSA)中で1時間にわたって室温で、プレートシェーカー上で500rpmでブロックした。血漿を結合バッファー中で、1:200及び1:10,000で希釈し、ブロックされたプレートに添加し、1時間にわたって37℃でインキュベートした。対照huIgG1を標準として使用した。続いて、プレートを洗浄バッファー150μl中で3回洗浄し、1μg/mlのヤギ抗ヒトスルホタグコンジュゲート二次抗体(MesoScale Discovery)と共に、結合バッファー中で1時間にわたって室温でインキュベートした。続いて、プレートを洗浄バッファー150μl中で3回洗浄し、1×Readバッファー150μlを各ウェルに添加し、プレートをSector Imager(MesoScale Discovery)で画像化した。データを、GraphPad Prismを使用して解析した。
ヒト特異的TREM2 ELISAのために、捕捉抗体T2KO8F11をPBS中2μg/mlで、終夜、4℃でプレーティングした(高結合Elisaプレートに1ウェルあたり100μL)。プレートをプレートウォッシャー及び1ウェルあたりPBS+0.05%Triton 300μLで3回洗浄した。標準として、156~10,000pg/mlのヒトTREM2-Fc(R&D Systems)を、さらに、結合バッファー(PBS+1%BSA)中で希釈した血漿サンプルをプレートに添加した。サンプル及び標準を含有するプレートを室温で1時間にわたってインキュベートした。プレートをプレートウォッシャー及び1ウェルあたりPBS+0.05%Triton 300μLで3回洗浄した。ビオチン化ヤギ抗ヒトTREM2ポリクローナル抗体(R&D Systems)を結合バッファー中で1:2,000希釈で添加し、1時間にわたって室温でインキュベートした。プレートを、プレートウォッシャー及び1ウェルあたりPBS+0.05%Triton 300μLで3回洗浄した。ストレプトアビジン-HRP(結合バッファー中で1:200、R&D Systems)をプレートに添加し、20~30分間にわたって室温でインキュベートした。プレートを、プレートウォッシャー及び1ウェルあたりPBS+0.05%Triton 300μLで3回洗浄した。TMB基質溶液100μLを添加し、発色するまでインキュベートした。反応を、2N硫酸50μLを添加することによって停止し、プレートをSynergy H1プレートリーダーで450及び630nmで読み取った。データを、GraphPad Prismを使用して解析した。
結果
AL2pバリアント抗体の半減期をヒトTREM2 Tgマウスで測定した(表11)。AL2pバリアント抗体の注射後に、sTREM2レベルが対照の65%まで著しく低下し、少なくとも6日間にわたって低いままであった(表11)。何がこの低下をもたらすかは不明である。これは、AL2pがsTREM2のシェディングをブロックすること、またはクラスター化の誘導後にAL2pがTREM2の内部移行をもたらすことのいずれかに起因し得るであろう。そして、これらのデータは、血漿またはCSF中のsTREM2レベルを、患者においてインビボで、末梢または脳標的エンゲージメントのためのインジケーターとして使用することができることを示唆している。
実施例5:TREM-2アゴニスト抗体のFc変異バリアントの生成及び試験
材料及び方法
Fc変異抗体の生成
Fc変異抗体を、HEK細胞の一過性トランスフェクションによって組み換えで生成し、プロテインA親和性捕捉及びサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)ポリッシングによって精製した。
BWZレポーターアッセイ
実施例2及び3に記載のBWZレポーターアッセイに加えて、Fc変異体についてのレポーター細胞アッセイも、THP-1またはRajiなどの様々なFcgR発現細胞系との同時培養で実施した。この場合、アッセイを、同じ最終培地体積(1ウェルあたり100μL)で、それぞれ105のレポーター細胞系及びFcgR発現系を含むように変更した。2つの細胞型をVi-CELL XR(Beckman Coulter)でカウントし、レポーター細胞培地(DMEM+10%FBS)中で混合し、その直後に、96ウェルプレートにアリコットし、抗体を添加した。次いで、アッセイを以前に記載したのと同じ手法で実施した(抗体と共に37℃で6時間にわたってインキュベートし、続いて、ONE-GLO試薬(Promega)及びBioTekプレートリーダーを用いてルシフェラーゼを検出)。
補体(C3b)沈着アッセイ
補体沈着を駆動する抗TREM2抗体の能力を、ヒトTREM2及びDAP12を過剰発現する安定なHEK細胞系で、さらに初代細胞(単球由来DC)で測定した。TREM2発現細胞を培地(HEKではDMEM+10%FBS、DCではRPMI)中で70μLあたり105細胞に希釈し、1ウェルあたり細胞70μLを丸底96ウェルプレート(Falcon #351177)に分取した。これらの細胞に、同じ培地中で希釈した10×抗体10uLを添加した。細胞+抗体を37℃で30分間にわたってインキュベートし、次いで、1ウェルあたり、貯留した補体ヒト血清20μL(Innovative Research、IPLA-CSER)を補体源として添加し、プレートをさらに2時間にわたって37℃でインキュベートした。その後、細胞をFACSバッファー(PBS+2%FBS+1mM EDTA)で2回洗浄し、1ウェルあたり、1:50希釈した抗C3b-APC抗体100μL(Biolegend 846106)を添加し、氷上で30分間にわたってインキュベートした。次いで、細胞をFACSバッファーで2回洗浄し、iQueフローサイトメーター(IntelliCyt)で分析する前に、50μL/ウェルのFACSバッファー+0.25μL/ウェルのヨウ化プロピジウム(Fischer Scientific、BD 556463)中に再懸濁させた。
Fc-ガンマ-受容体検出試薬の生成
部位特異的ビオチン化及び精製を促進するように、それぞれのFcgRの細胞外ドメインをAVI/HisタグのC末端付加と融合させることによって、ヒト及びマウスFcgR検出試薬を設計した(Boesch et al,2014)。AVI-His FcgRを、HEK細胞の一過性トランスフェクションによって生成し、固定金属アフィニティークロマトグラフィー(IMAC)捕捉、続く、ポリッシングのためのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって精製した。BirAビオチン-タンパク質リガーゼバルク反応キット(Avidity)の条件に従って、精製FcgRをビオチン化した。テトラマーFcgR試薬を、使用直前に、FACSバッファー中で1ug/mLのFcgRを1/4モル比のストレプトアビジン-APC(eBioscience 17-4317-82)と混合し、かつ10分間にわたって回転させながらインキュベートすることによって調製した。
Fc-ガンマ-受容体結合アッセイ
Fc受容体と結合する抗原結合抗体の能力を、安定なTREM2/DAP12発現HEK細胞系で測定した。簡単に述べると、TREM2発現細胞を培地(HEKではDMEM+10%FBS)中で90μLあたり100,000細胞に希釈し、1ウェルあたり細胞90uLを丸底96ウェルプレート(Falcon)に分取した。これらの細胞に、同じ培地中で希釈した10×抗体10μLを添加した。細胞+抗体を37℃で1時間にわたってインキュベートして、標的細胞をオプソニン化し、次いで、細胞をFACSバッファー中で2回洗浄し、1ウェルあたり、FACSバッファーのテトラマーFcgR検出試薬100uLを添加した。オプソニン化細胞をFcgRテトラマーと共に1時間にわたって4℃でインキュベートし、細胞をFACSバッファーで2回洗浄し、iQueフローサイトメーター(IntelliCyt)で分析する前に、FACSバッファー中に再懸濁させた。
結果
次の実施例では、すべてのさらなる修飾のために、配列FC1(ヒトIgG1 G1m 17,1)を親ヒトIgG1 Fcとして使用し、配列FC10を親ヒトIgG2 Fcとして使用した。
強い補体応答を誘導する自己クラスター化Fc変異体は、クラスター化を誘導することによって(例えば、抗体多量体化を誘導することによって)アゴニスト応答も駆動し得、これは受容体を活性化し得る。しかしながら、そのような変異体はまた、補体系を、有益な活性の誘導元となっている標的細胞にも向け得る。したがって、Fc変異体の組み合わせを、例えば、C1qに対するモノマー親和性を低下させることによって補体依存性細胞傷害性(CDC)を低下させつつ、クラスター化(例えば、六量体形成変異体)の有益効果を保持する能力について試験した。
E430Gと、補体活性化を低下させ得るFc変異体(例えば、K322A、A330S及びP331S)との組み合わせ、ならびに、活性化Fc-ガンマ-受容体への結合を減少させる他のFc変異体との組み合わせ(例えば、L234A、L234F、L235A、L235E、及びA330Lの組み合わせ)(Armour et al,2003;Idusogie et al,2001)を抗TREM2抗体結合の状況において試験した。
BWZレポーターアッセイ
レポーター-細胞アッセイを使用して、得られた抗体のアゴニスト能力を、補体活性化を駆動するそれらの能力と共に、CDC及びC3b沈着アッセイを介して評価した。抗TREM2抗体のE430G Fcバリアントは、C1q結合を除去する代償性変異、例えば、P331Sの存在下でも、アゴニスト活性を著しく増強する(図1A)。これらの結果をさらに調べるために、Fcガンマ受容体を持つ細胞型の存在下で、TREM2を活性化する抗TREM2抗体の能力を試験した。Fc-ガンマ-受容体依存性クラスター化は、インビボでのこれらの抗体の活性のための重要な機構であり得、したがって、可能であれば保持されるべきである。いくつかのFcガンマ受容体を発現する単球性白血病細胞系であるTHP-1細胞(ATCC(登録商標)TIB-202(商標))を含む同時培養系で、TREM2シグナル伝達活性の増強が、ヒト化IgG1バリアントで見られた(図1B)。E430G変異の付加が、活性をさらに増強させたが、これは、これら2つの機構で起こり得る相加または相乗効果を示している。しかしながら、Fc受容体結合を完全に除去する代償性変異、例えば、LALAPS(L234A、L235A、P331S)の付加によって、この系でE430Gを使用する利益の多くも失われた。
補体(C3b)沈着アッセイ
E430G変異体は、親IgG1を上回るC3b沈着及びCDCの著しい増加をもたらし得る。この増加は、LALAPSなどの代償性変異の付加の後に改善され得た(図2A)。K322A、A330S及びP331Sと、E430Gとの様々なFc変異の組み合わせを、補体活性化を減少させながら、アゴニスト機能性(FcgRベースの機構を含む)を保持するそれらの能力について試験した。1つの親和性成熟AL2pバリアントにおいて、E430G(PSEG)と共にP331Sのみを含むだけで、補体活性化を、親IgG1が誘導する補体活性化のレベル未満に減少させるに十分であった一方で(図2B)、K322A及びA330Sは、P331Sと組み合わせても、効果が限られた。
Fc-ガンマ-受容体結合アッセイ
AL2pリードのFc変異バリアントを、Fc-ガンマ-受容体に結合するそれらの能力についても試験する。このアッセイでは、TREM-2発現細胞を抗TREM2抗体でオプソニン化し、次いで、テトラマー化FcgR/ストレプトアビジン-APCプローブを使用して、FcgRに結合するそれらの能力について評価する。マウス及びヒトFcgRの両方を試験する。
実施例6:ヒトTREM2発現BW細胞への親和性成熟TREM2抗体の結合の改善
材料及び方法
結合アッセイ:FACSベースの細胞結合を、実施例2に記載のとおり行った。
結果
結合における対照比較を、huIgG1としてのキメラ親AL2p抗体、ならびにhuIgG1またはhuIgG1 PSEG Fcのいずれかでのその様々なヒト化及び親和性成熟バリアントについて行った。AL2p-58及びAL2p-61が見掛け親和性の2~3.6倍の上昇を示す一方で、AL2p-37及びAL2p-47によっては、両方の抗体が組み換えTREM2への親和性の上昇を示すものの、細胞発現TREM2に対する親和性の著しい改善はない(表12)。
実施例7:AL2pの親和性成熟での可溶性及びプレート結合TREM2シグナル伝達活性化の改善
材料及び方法
ルシフェラーゼアッセイ - 実施例3に記載のとおりのルシフェラーゼレポーターアッセイを使用して、ヒトTREM2依存性遺伝子を活性化するプレート結合または可溶性全長抗TREM2抗体の能力を評価した。
結果
TREM2媒介性シグナル伝達を活性化するAL2pバリアント抗体の能力を、異種NFAT:ルシフェラーゼ系で試験した。BW細胞は、ヒトTREM2/DAP12キメラ、さらに、天然リガンドまたはTREM2抗体のいずれかによるTREM2クラスター化で活性化するNFAT:ルシフェラーゼレポーター遺伝子を発現する。プレート結合した場合にほとんど刺激活性を有さなかったAL2pと比較して、AL2p-37を除くすべての親和性成熟AL2pの子孫が、プレート結合シグナル活性化の劇的な改善、AL2p-58 huIgG1 PSEGではAL2pに対して10倍に及ぶ改善を示した(表13)。可溶性IgGによるシグナル伝達活性化について、同様の改善が観察され、その際、試験されたすべての親和性成熟抗体が、AL2pと比較して、EC50の減少及びシグナル伝達レベルの上昇と共に、シグナル伝達を活性化した。
実施例8:AL2pバリアントは、インビトロで初代ヒト樹状細胞によるsTREM2の産生をブロックする
材料及び方法
ヒト樹状細胞の生成及びTREM2抗体での処理。RosetteSepヒト単球富化カクテル(Stemcell technologies)及びFicoll遠心分離を製造者プロトコルに従って用いて、ヒト単球を全血から単離した。ACK溶解バッファーで赤血球を溶解した後に、単球を完全培地(RPMI、10%FBS、Pen/Strep、L-グルタミン、HEPES、非必須アミノ酸、ピルビン酸ナトリウム)中に、100ng/mlのヒトGM-CSF(hu-GMCSF)及びヒトIL-4(hu-IL-4)と共に再懸濁させて、樹状細胞を6日間にわたって分化させた。
懸濁している樹状細胞をすべて採集し、FACS染色によってCD11c発現について試験した。簡単に述べると、細胞をFACSバッファー(PBS+2%FBS)中で洗浄し、抗ヒトCD11c-FITCまたはアイソタイプ対照-FITC(BD Biosciences)の1:5希釈物と共に1時間にわたって氷上でインキュベートした。細胞をFACSバッファー2mlで洗浄し、遠心によってペレット化し、FACSバッファー250ulを添加し、細胞をBD FACS Cantoで分析した。試験した両方のドナーで、細胞の90%超がCD11c陽性であり、したがって、ヒト樹状細胞に分化した。
採集したDCをPBSで洗浄してサイトカインを除去し、カウントし、100,000細胞/ウェルで、完全RPMI培地中で、96ウェルプレートに50ulでプレーティングした。細胞を37℃で1時間にわたってインキュベートして、それらを沈降させ、プレートを血清アルブミンでブロックした。その後、RPMI中の2×抗体滴定量50ulをプレートに添加した。細胞を48時間にわたってインキュベートした。
細胞上清を採集して、sTREM2を測定した。PBS+3mM EDTAをプレートに添加した。ピペッティングしたら細胞が懸濁するまで、プレートを37℃で5~10分間にわたってインキュベートした。細胞を96ウェルU底プレートに移し、遠心によってペレット化し、FACSバッファー45ul中で再懸濁させ、iQEで分析した。固定体積のFACSバッファー中で細胞数をカウントすることによって、相対細胞数を測定した。Microsoft Excel及びGraphPad Prismを使用して、データを解析した。
TREM2 MSDアッセイ - ヒトTREM2特異的MSDアッセイを開発した。捕捉抗TREM2抗体T2KO811をPBS中1μg/mlで、終夜、4℃でプレーティングした(1ウェルあたり25μL、単一スポットMSDプレート、Meso Scale Discovery)。プレートをプレートウォッシャー及び1ウェルあたりPBS+0.05%Triton 150μLで3回洗浄した。標準として、100~0.02ng/mlのヒトTREM2-Fc(R&D Systems)を、さらに、結合バッファー(PBS+1%BSA)中で希釈した細胞上清を、すべて1ウェルあたり50ulでプレートに添加した。サンプル及び標準を含有するプレートを室温で1時間にわたってインキュベートした。プレートをプレートウォッシャー及び1ウェルあたりPBS+0.05%Triton 150μLで3回洗浄した。ビオチン化ヤギ抗ヒトTREM2ポリクローナル抗体(R&D Systems)を結合バッファー中での1:2,000希釈で添加し、1時間にわたって室温でインキュベートした。プレートを、プレートウォッシャー及び1ウェルあたりPBS+0.05%Triton 150μLで3回洗浄した。スルホ-タグコンジュゲートストレプトアビジン(結合バッファー中0.2μg/ml、MesoScale Discovery)25μlをプレートに添加し、20分間にわたって室温でインキュベートした。プレートを、プレートウォッシャー及び1ウェルあたりPBS+0.05%Triton 150μLで3回洗浄した。1×Readバッファー(MesoScale Discovery)150μlを各ウェルに添加し、プレートをSector Imager(MesoScale Discovery)で読み取った。データをExcel及びGraph Pad Prismで解析した。MSDアッセイを様々な濃度のAL2pバリアント抗体でスパイクすることによって、AL2p系抗体が、アッセイに干渉するかどうかを試験した。これは、測定されたシグナルレベルに作用を有さなかったが、これは、AL2pバリアント抗体によるアッセイ干渉がないことを示唆している。
結果
TREM2は、切断されて細胞外ドメインを放出し得る細胞表面受容体として生成する。ヒトではまれなTREM2変異(H157Y)は、sTREM2の産生の増加をもたらし、遅発型アルツハイマー病の発生リスクを上昇させる(Thornton et al,EMBO Mol Med 2017,9(10):1366-78)。
TREM2抗体が受容体のシェディングをブロックするかどうかを試験するために、48時間の間に初代ヒト樹状細胞によって培地中に分泌されるsTREM2をELISAによって測定した。2人のヒト献血者、ドナー534及び535の単球に由来する樹状細胞を試験した。ドナー534でのsTREM2の平均濃度は、97.0ng/mlであり、ドナー535では、72.5ng/mlであった。TREM2抗体を添加すると、抗体濃度の上昇に伴って、sTREM2分泌は減少した(図5A及び図5B)。huIgG1キメラとしての親AL2p抗体によって、最も弱い作用が観察されたが、これは、両方のドナーにおいて、比較的高い抗体濃度で、sTREM2レベルを著しく低下させた。ヒト化親和性成熟バリアントAL20-58は、huIgG1 WTまたはPSEGのいずれでも、最も低い抗体濃度で、最も強い低下を示した。結果は、2人のドナーを通じて同様であった。
sTREM2の減少が、細胞死、したがって細胞数の減少によるかどうかを試験するために、抗体インキュベーション後の細胞密度を、iQE FACS分析を使用して測定した。2人のドナーのいずれにおいても、TREM2抗体での樹状細胞の処理で、細胞数に変化はなかった(図6A及び図6B)。
実施例9:TREM2アゴニスト抗体は、初代ヒトマクロファージ及び樹状細胞の生存を増加させる
方法
RosetteSepヒト単球富化カクテル(Stemcell technologies)及びFicoll遠心分離を製造者プロトコルに従って用いて、3人の異なるドナーからのヒト単球を全血から単離した。ACK溶解バッファーで赤血球を溶解した後に、単球を完全培地(RPMI、10%FBS、Pen/Strep、L-グルタミン、HEPES、非必須アミノ酸、ピルビン酸ナトリウム)中に再懸濁させた。樹状細胞分化のために、100ng/mlのヒトGM-CSF(hu-GMCSF)及びヒトIL-4(hu-IL-4)を単球培養物に6日間にわたって添加した。マクロファージ分化のためには、代わりに100ng/mlのヒトM-CSF(huM-CSF)を使用した。
プレート結合抗体では、1日前に、10μg/mlの抗TREM2または対照抗体を96ウェルプレートに添加し、4℃で終夜放置した。翌日、プレートをPBSで2回洗浄した。細胞を25000細胞/ウェルで、ヒトDC及びマクロファージでは追加のサイトカインなしでプレーティングし、2日間にわたって培養した。可溶性抗体条件では、細胞をプレーティングするときに、抗体を培地に添加した。細胞生存を、CellTiter-Glo Luminescent細胞生存キット(Promega)を製造者プロトコルに従って使用して定量化し、発光を、Biotek Synergy H1プレートリーダーを使用して測定した。データを、Microsoft Excel及びGraphPad Prismを用いて解析した。
結果
親AL2p抗体及びその親和性成熟子孫の両方を、初代ヒト樹状細胞及びマクロファージの生存を促進するそれらの能力について試験した。細胞を、滴定量のプレート結合抗体を含有するプレートに添加し、48時間にわたってインキュベートし、CellTiterGlo(Promega)を使用して細胞のATP含分を測定することによって、生存を評価した。
アイソタイプ対照抗体と比較して、TREM2抗体での細胞の刺激は、初代ヒトマクロファージ及び樹状細胞の両方の生存を用量依存的に増加させた(図8A及び図8B)。半値活性の低下によって証拠付けられるとおり、親AL2p抗体と比較して、すべての親和性成熟バリアントが、有効性の最大数百倍の増加を示した(表14のEC50値を参照されたい(3人の異なるドナー(D558~560)からの初代ヒトマクロファージまたは樹状細胞の生存の促進における、異なるTREM2抗体でのEC50値(nM)。P.F.は、不十分な曲線フィットを示す。すべての抗体がhuIgG1として試験され、AL1p-58はhuIgG1 PSEGとしても試験された))。親AL2p抗体も、生存の用量依存的増加を示したが、しかしながら、抗体、特にAL2p-58(huIgG1及びhuIgG1 PSEGの両方として)、AL2p-47及びAL2p-60の親和性成熟バージョンは、数百倍低いEC50を示し、これは、かなり高い効力を示唆している。AL2p-37はさらに、親IgGと比較して、EC50の減少も示したが、これは、他の抗体よりも低い効力である。
加えて、可溶性形式で生存を増加させる抗体AL2p-58の能力を同様のアッセイで評価したが、抗体は、細胞をプレーティングするときに培地に添加した。アイソタイプ対照抗体と比較して、AL2p-58は、初代ヒトマクロファージ及び樹状細胞の両方の生存を増加させることができた(図8C~8F)。これらの結果は、抗体AL2p-58がインビボで機能的に活性であることを示唆している。
実施例10:AL2pバリアントは、インビボで血漿中sTREM2レベルを低下させる。
方法
インビボ手順 - ヒトTREM2 BAC Tgマウスをポリカーボネートケージ内で群飼し、研究の開始前に少なくとも5日にわたって順応させた。動物を12時間の明暗サイクルで、22+/-2℃に維持した室温及び湿度約50%で飼育し、食物及び水は自由に摂らせた。実験I~IIIのために、動物に0日目に、AL2p-47 huIgG1、AL2p-47 huIgG1 ASPSEG、AL2p-58 huIgG1、AL2p-58 huIgG1 PSEG、AL2p-61 huIgG1 PSEGまたは対照huIgG1を腹腔内または静脈内注射し、血漿用の血液を、研究開始の2~4日前ならびに0(注射から4時間後)、1、3、6、10及び14日目にヘパリン処理管に採集した。実験IVのために、AL2p msIgG1、T-21-9 msIgG1または対照msIgG1のいずれかを0日目に、20mg/kgで腹腔内注射し、血漿を0(注射から4時間後)、2、5、8及び14日目に採集した。血液サンプルを5分間にわたって5,000rpmで回転させ、次いで、上清を収集することによって、血漿を単離した。合計4つのインビボ実験を行った:実験I:n=動物3匹/群、実験II:n=動物10匹/群、実験III:n=動物4匹/群、実験IV:n=動物4匹/群。
ヒトTREM2 MSDアッセイ - 血漿中sTREM2を、実施例8に概説したとおりのMSDによって測定した。
結果
AL2p抗体が、直接的にADAMシェダーゼの結合をブロックすることによって、または間接的にTREM2シグナル活性化及び細胞内取り込み作用を誘導することによって、TREM2シェディングをブロックすることを示唆している、実施例8に示されているインビトロ実験に基づき、AL2pの親和性成熟バリアントを、sTREM2レベルを低下させるそれらの能力について試験した。ヒトTREM2発現BAC Tgマウスに、0日目に、15mg/kgのIgGを注射し、sTREM2レベルを14日間にわたってモニターし、処置前基線に対して正規化した。表15は、種々のAL2pバリアントでの処置後に観察された血漿中sTREM2の低下%をまとめており、図7A~Cは、ヒトBAC TgマウスをAL2pの親和性成熟バージョンで処置した後のsTREM2の低下を示すグラフを示している。対照的に、親AL2pは、血漿中sTREM2レベルに対して有意な作用を有さなかったが(図7D)、タンパク質のIgドメインに結合する別のTREM2抗体(T21-9)は、おそらくタンパク質を安定化させるので、血漿中sTREM2の数倍の上昇をもたらす。すべてのバリアントが、処置後の数日間にわたって、sTREM2の減少を誘導した。AL2p-58 huIgG1 PSEGは、sTREM2の最大及び最長の持続的下方制御を誘導した。これらのデータは、血漿及びCSFの両方において、sTREM2を、ヒト患者においてインビボで、標的エンゲージメントのためのマーカーとして使用することができることを示唆している。
huIgG1 WTまたはhuIgG1 PSEGまたはhuIgG1 ASPSEGのいずれかとしての種々のTREM2抗体バリアントで処置されたヒトTREM2 BAC Tgマウスの血漿中において見い出されたsTREM2%が示されている。星印は、二元ANOVA及び対比較のための事後検定を使用して、対照huIgG1を注射されたマウスと比較して有意に低い値を示している(
*p<0.05、
**p<0.01、
***p<0.001、
****p<0.0001)。
実施例11:インビボでのAL2pバリアント
方法
8週齢のC57BL/6(WT)またはBac-TG-hTREM2マウスに、3%チオグリコール酸3mlを腹腔内注射した。3日後に、腹腔に腹膜マクロファージ(CD11b+F4/80+、TREM2発現)が富化したときに、マウスに、huIgG1またはTREM2特異的抗体AL2p-58 huIgG1もしくはAL2p-58 huIgG1(40mg/kg)を注射した。腹膜細胞を1時間後に回収し、直ちに、溶解バッファー(n-ドデシル-b-マルトシド1%、50Mmトリス-HCl(pH8.0)、150mM NaCl、1mM EDTA、1.5mM MgCl2、10%グリセロール、ならびにプロテアーゼ及びホスファターゼ阻害剤)中で溶解させ、溶解後に分割し、ラット抗h/m TREM2(RD、クローン237920)またはアイソタイプ対照で免疫沈降させた。沈降タンパク質をSDS-PAGE(非還元条件)によって分画し、ニトロセルロース膜に移し、抗ホスホチロシン抗体(Millipore、4G10)でプローブした。TREM2免疫沈降のために使用された各細胞溶解産物が等量のタンパク質を含有することを確認するために、等量の溶解産物を免疫沈降前に収集し、SDS-PAGE(還元条件)によって分画した。免疫ブロットを、ヒトTREM2を指向する抗体(R&D #AF1828)でプローブした。
結果
TREM2リガンド結合は、受容体クラスター化を誘導し、その受容体クラスター化は、そのアダプタータンパク質Dap12のリン酸化及び細胞内シグナル伝達カスケードを引き起こす。AL2pバリアント抗体がインビボでTREM2シグナル活性化を誘導するかどうかを試験するために、WTまたはヒトTREM2発現Bac-Tgマウスをチオグリコール酸で処理して、マクロファージを腹膜に動員した。3日後に、マウスに、抗TREM2または対照huIgG1抗体を注射し、続いて、腹膜マクロファージを採取し、溶解させ、TREM2と関連するDap12のリン酸化をTREM2シグナル伝達活性化の尺度としてプローブした。
AL2p-58 huIgG1またはAL2p huIgG1 PSEGでのBac-Tgマウスの処置は、対照huIgG1と比較して、Dap12リン酸化の著しい増加をもたらした(図9)。対照的に、TREM2抗体は、これらの抗体がマウス交差反応性ではなかったので、WTマウスにおいてDap12に対して作用を示さなかった。これらの結果は、AL2p-58抗体がインビボでTREM2受容体をクラスター化及び活性化し得ることを実証している。
実施例12:AL2pバリアントの非特異的反応性
方法
多特異性反応性(PSR)を測定するためのFACSベースのアッセイを、Xu et al.,Protein Engineering、Design and Selection、2013,26(10),663-70に記載のとおりに行った。
結果
AL2pの親ヒト化バージョン(AL2p-h50、AL2p-h77)はPSRが低く、このことは、親和性成熟によってTREM2への親和性を高くすると、それらが非TREM2標的に非特異的に結合しないことを示しているが、AL2p抗体バリアントはPSR値の上昇を示した(表16)。PSRは、親和性及びより高い非特異的結合と正に相関し、これらは、身体からの循環抗体の急速な排出、したがって、より短い半減期をもたらし得る。表16における結果は、表9A~9C、10A~10C、11、13及び14における結果と合わせると、高いPSRを有するAL2p抗体バリアントは、短すぎる半減期を有し、低いPSRを有するAL2p抗体バリアントは、十分な機能性を示さないことを示している。しかしながら、中等度のPSRを有するAL2p抗体バリアントは、低い非特異的結合と、低いPSRを有するAL2p抗体バリアントよりも良好な機能性との両方を示す(表9A~9C、10A~10C、13及び14)。
配列表
ヒトTREM2タンパク質(配列番号1)
MEPLRLLILLFVTELSGAHNTTVFQGVAGQSLQVSCPYDSMKHWGRRKAWCRQLGEKGPCQRVVSTHNLWLLSFLRRWNGSTAITDDTLGGTLTITLRNLQPHDAGLYQCQSLHGSEADTLRKVLVEVLADPLDHRDAGDLWFPGESESFEDAHVEHSISRSLLEGEIPFPPTSILLLLACIFLIKILAASALWAAAWHGQKPGTHPPSELDCGHDPGYQLQTLPGLRDT
マウスTREM2タンパク質(配列番号2)
MGPLHQFLLLLITALSQALNTTVLQGMAGQSLRVSCTYDALKHWGRRKAWCRQLGEEGPCQRVVSTHGVWLLAFLKKRNGSTVIADDTLAGTVTITLKNLQAGDAGLYQCQSLRGREAEVLQKVLVEVLEDPLDDQDAGDLWVPEESSSFEGAQVEHSTSRNQETSFPPTSILLLLACVLLSKFLAASILWAVARGRQKPGTPVVRGLDCGQDAGHQLQILTGPGGT
ラットTREM2タンパク質(配列番号3)
MEPLHVFVLLLVTELSQALNTTVLQGVAGQSLRVSCTYDALRHWGRRKAWCRQLAEEGPCQRVVSTHGVWLLAFLRKQNGSTVITDDTLAGTVTITLRNLQAGDAGLYQCQSLRGREAEVLQKVVVEVLEDPLDDQDAGDLWVPEESESFEGAQVEHSTSSQVSSCGSPLTYHLPPKEPIRKDLLPTHFHSSPPGLCPPEQASYSQHPLGCGQGQAEAGDTCGQWARL
アカゲザルTREM2タンパク質(配列番号4)
MPDPLFSAVQGKDKILHKALCICPWPGKGGMEPLRLLILLFATELSGAHNTTVFQGVEGQSLQVSCPYDSMKHWGRRKAWCRQLGEKGPCQRVVSTHNLWLLSFLRRRNGSTAITDDTLGGTLTITLRNLQPHDAGFYQCQSLHGSEADTLRKVLVEVLADPLDHRDAGDLWVPGESESFEDAHVEHSISRSLLEGEIPFPPTSVLLLLACIFLIKILAASALWAAAWHGQKPGTHPPSEPDCGHDPGHQLQTLPGLRDT
カニクイザルTREM2タンパク質(配列番号5)
MEPLRLLILLFATELSGAHNTTVFQGVEGQSLQVSCPYDSMKHWGRRKAWCRQLGEKGPCQRVVSTHNLWLLSFLRRRNGSTAITDDTLGGTLTITLRNLQPHDAGFYQCQSLHGSEADTLRKVLVEVLADPLDHRDAGDLWVPGESESFEDAHVEHSISRSLLEGEIPFPPTSVLLLLACIFLIKILAASALWAAAWHGQKPGTHPPSEPDCGHDPGHQLQTLPGLRDT
ウマTREM2タンパク質(配列番号6)
MEPLPLLILLSVAELSRGHNTTVFQGTAGRSLKVSCPYNSLMHWGRRKAWCRQLGEDGPCQQVVSTHSLWLLSFLKRRNGSTVITDDALGGILTITLRNLQAHDAGFYQCQSLHGGEADTLRKVLVEVLADPLDHQEPGDLWIPKESESFEDAQVEHSISRSLVEEEIPSLPTSILLLLACIFLSKLLAASAIWAAAWHGQKQETPPASEPDRGHDPGYQLHTLTGERDT
ブタTREM2タンパク質(配列番号7)
METLGLLLLLWVAELSRAHNTSVFQGTAGQSLRVSCSYNSLKHWGRRKAWCRQLSEEGLCQHVVSTHPTWLLSFLKRRNGSTAITDDALGGTLTITLRNLQAHDAGLYQCQSLHGSEADTLKKVLVEVLADPLESQSKSFQDVQMEHSISRNLSEESLFPPTSTLFLLACVFLSKLLVASALWAAAWHGHKQRTSPAGGLDCGRDPGDQDQTLTDELGESSDQDQTLTELRDT
イヌTREM2タンパク質(配列番号8)
MEPLWLLILLAVTELSGAHNTTVFQGMAGRSLQVSCPYNSLKHWGRRKAWCRQVDKEGPCQRVVSTHRSWLLSFLKRWNGSTAIVDDALGGTLTITLRNLQAHDAGLYQCQSLYGDEADTLRKVLVEVLADPLDHLDPGDLWIPEESKGFEDAHVEPSVSRSLSEEEIPFPPTSILFLLACIFLSKFLAASALWAAAWRGQKLGTPQASELDCSCDPGYQLQTLTEPRDM
親マウスAL2p重鎖可変領域(配列番号119)
QVQLQQSGPELVKPGASLKISCKASGYAFSSSWMNWVKQRPGKGLEWIGRIYPGDGDTNYNGEFRVRATLTADTSSTTAYMQLSSLTSEDSAVYFCARLLRNQPGESYAMDYWGQGASVTVSS
親マウスAL2p軽鎖可変領域(配列番号120)
DVVMTQTPLSLPVSLGDQASISCRSSQSLVHSNGYTYLHWYLQKPGQSPKLLIYKVSNRFSGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEADDLGVYFCSQSTRVPYTFGGGTKLEIK
FC1(野生型ヒトIgG1)(配列番号146)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
FC2(IgG1 E430G)(配列番号147)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHGALHNHYTQKSLSLSPGK
FC3(IgG1 L234A、L235A、P331S:LALAPS)(配列番号148)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
FC4(IgG1 L234A、L235A、P331S、E430G:LALAPSEG)(配列番号149)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHGALHNHYTQKSLSLSPGK
FC5(IgG1 K322A、E430G:KAEG)(配列番号150)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHGALHNHYTQKSLSLSPGK
FC6(IgG1 P331S、E430G:PSEG)(配列番号151)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHGALHNHYTQKSLSLSPGK
FC7(IgG1 A330S、P331S、E430G:ASPSEG)(配列番号152)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHGALHNHYTQKSLSLSPGK
FC8(IgG1 K322A、P331S、E430G:KAPSEG)(配列番号153)
ASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCAVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHGALHNHYTQKSLSLSPGK
FC9(野生型ヒトIgG2)(配列番号154)
ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
FC10(IgG2 E430G)(配列番号155)
ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHGALHNHYTQKSLSLSPGK
FC11(IgG2 A330S P331S E430G:ASPSEG)(配列番号156)
ASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHGALHNHYTQKSLSLSPGK