以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[予約管理システム1]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る予約管理システム1は、予約管理装置2と一又は複数の施設端末3と一又は複数の利用者端末4とを含む。予約管理装置2、施設端末3、及び利用者端末4は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
予約管理装置2は、施設の予約を利用者端末4から受付可能であり、当該施設の予約状況を管理可能な情報処理装置である。以下、本実施形態では、予約管理システム1において予約対象となる施設が、飲食物を提供する飲食店である場合を例に挙げて説明する。なお、前記施設は、例えばホテル、ボーリング場、カラオケルーム、卓球場、又は温泉施設などの各種の施設であってもよい。施設端末3は、前記施設の従業員等の管理者によって操作される情報処理装置である。利用者端末4は、前記施設を利用する利用者によって操作される情報処理装置である。
本実施形態では、予約管理装置2単体が本発明に係る予約管理システムに相当するが、本発明に係る予約管理システムは、予約管理装置2、施設端末3、及び利用者端末4のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、予約管理装置2、施設端末3、及び利用者端末4のうち複数の構成要素が協働して後述する各種の予約管理処理(図10参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る予約管理システムとして捉えることが可能である。例えば、予約管理装置2及び施設端末3が本発明に係る予約管理システムを構成してもよいし、施設端末3単体が本発明に係る予約管理システムを構成してもよい。
[予約管理装置2]
図1に示されるように、予約管理装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備える情報処理装置(例えばサーバ)である。なお、予約管理装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、予約管理装置2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサが分散して実行してもよい。
通信I/F24は、予約管理装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して施設端末3、利用者端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、利用者情報D1、施設情報D2、予約情報D3、経路案内情報D4などのデータが記憶される。図2は利用者情報D1の一例を示す図である。図3は、施設情報D2の一例を示す図である。図4は、予約情報D3の一例を示す図である。図5は、経路案内情報D4の一例を示す図である。
図2に示されるように、利用者情報D1には、利用者端末4の利用者ごとに「利用者ID」、「パスワード」、「利用者名」、「メールアドレス」、「電話番号」などの情報が含まれる。「利用者ID」は利用者を識別するための識別情報であって、利用者ID及びパスワードは利用者を認証するためのログイン処理で使用される。「利用者名」は、利用者の氏名等である。「メールアドレス」は、利用者端末4においてメールを送受信可能なメールアドレスである。「電話番号」は、利用者端末4に設定される電話番号である。
図3に示されるように、施設情報D2には、施設ごとに「施設ID」、「施設名」、「エリア」、「ジャンル」、「予算」、「住所」、「電話番号」などの情報が含まれる。「エリア」は、施設の所在地の地域名称などである。「ジャンル」は、施設で提供されるサービスの内容を識別可能な情報であって、例えば料理ジャンルを示す。「予算」は、例えば施設の利用について必要な平均的な金額として予め設定された金額である。「住所」は、施設の詳細な住所であり、当該施設の位置を示す情報として用いられる。「電話番号」は、利用者から施設に連絡する際の情報として用いられる。
予約情報D3は、施設の予約状況に関する情報であり、施設情報D2に登録されている施設ごとに対応付けて記憶部22に記憶される。図4には、施設「Gダイニング」に対応する予約情報D3を示している。図4に示されるように、予約情報D3には、「予約者名」、「予約人数」、「来店日」、「来店予定時刻」、「利用時間」、「テーブル」、「コース」などの情報が含まれる。「予約者名」は、予約を行った利用者(予約者)の氏名である。「予約人数」は、来店する予定の利用人数であり、前記利用者を含むグループの人数である。「来店日」は、前記利用者が来店する予定の日にちである。「来店予定時刻」は、前記利用者が来店する予定の時刻である。「来店日」及び「来店予定時刻」は、本発明の利用予定日時の一例である。「利用時間」は、前記利用者が施設を利用可能な時間である。「来店予定時刻」及び「利用時間」は、対応するテーブルの予約済み時間帯を表している。例えば、テーブルT1については、2019年11月1日の17時から2時間の時間帯(すなわち、17時~19時)と、2019年11月1日の19時45分から2時間の時間帯(すなわち、19時45分~21時45分)とが、予約済み時間帯となっている。テーブルT2については、2019年11月1日の17時00分から3時間の時間帯(すなわち、17時00分~20時00分)が、予約済み時間帯となっている。「テーブル」は、前記利用者が利用するテーブル等の利用対象物を識別するための情報であり、テーブル席、個室、カウンター席などが含まれる。「コース」は、前記利用者に提供されるサービスの内容を示す情報であって、例えば飲食内容のコース又は飲食内容が限定されない席のみ等の情報である。予約情報D3は、予約管理装置2の制御部21によって、施設端末3又は利用者端末4から新規予約又は予約変更が受け付けられるごとに登録又は変更される。
経路案内情報D4は、利用者端末4の経路案内の状況に関する情報であり、予約情報D3に登録されている予約ごとに対応付けて記憶部22に記憶される。図5には、予約情報D3に登録されている予約者A1~A8の予約に対応する経路案内情報D4を示している。図5に示されるように、経路案内情報D4には、「予約者名」、「予約人数」、「来店日」、「来店予定時刻」、「経路案内状況」、「目的地」、「到着予測時刻」、「現在位置」などの情報が含まれる。「予約者名」、「予約人数」、「来店日」、及び「来店予定時刻」は、予約情報D3に登録される情報と同一である。なお、経路案内情報D4は、現在時刻における情報を表しており、「経路案内状況」、「目的地」、「到着予測時刻」、及び「現在位置」は、時間の経過に伴って更新される。図5に示す経路案内情報D4は、現在時刻が「2019年11月1日16:00」の時点の情報を例示している。
「経路案内状況」は、現在時刻における経路案内の状況(案内中又は未案内中)を示す情報である。例えば、利用者A1の利用者端末4において「2019年11月1日16:00」の時点で経路案内が行われている場合、「経路案内状況」に「案内中」が登録される。また例えば、利用者A2の利用者端末4において「2019年11月1日16:00」の時点で経路案内が行われていない場合、「経路案内状況」に「未案内中」が登録される。ここで、例えば、利用者端末4において、経路案内サーバ(不図示)が提供する経路案内サイトにログイン操作が行われて経路案内が開始された場合に、制御部21は、利用者端末4において経路案内が行われていると判定し、前記経路案内状況に「案内中」を登録する。「目的地」は、前記経路案内において設定された目的地である。例えば、前記経路案内サイトにおいて目的地が設定された場合に、制御部21は、前記目的地を経路案内情報D4に登録する。「到着予測時刻」は、利用者が予約施設に到着すると予測される時刻である。「現在位置」は、利用者の現在位置を示す位置情報である。制御部21は、例えば利用者端末4に搭載されるGPS(Global Positioning System:登録商標)を利用して現在位置を取得して経路案内情報D4に登録する。また、制御部21は、利用者端末4の現在位置、利用者端末4の移動速度などの情報に基づいて、前記到着予測時刻を算出する。このように、制御部21は、前記経路案内サーバから取得する各種情報に基づいて、前記経路案内状況、前記目的地、前記到着予測時刻、前記現在位置を特定して経路案内情報D4に登録する。
ここで、前記経路案内サーバは、例えば経路案内サービスを提供する事業者が管理するサーバである。前記経路案内サーバには、利用者端末4に表示される前記経路案内サイトに含まれる経路案内ページなどの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなどが記憶される。なお、前記経路案内サーバは、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を利用者端末4に送信することにより、利用者端末4に前記各種のウェブページを表示させることが可能である。また、前記経路案内サーバは、利用者端末4に前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、利用者端末4の制御部41に前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
例えば、利用者端末4では、前記経路案内サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部41が、前記経路案内サーバから前記経路案内サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部43に経路案内サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末4に前記経路案内サーバに対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末4の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部43に経路案内サイトのウェブページが表示される。そして、利用者は、利用者端末4を操作することにより、経路案内サイトにおいて所望の目的地(施設)を設定することができる。また、利用者は、利用者端末4を操作することにより、前記ウェブページに表示される地図に含まれる施設の中から所望の施設を選択して、施設情報の要求、予約の申し込みなどを行うこともできる。
なお、前記経路案内サイトは、予め設定された一つのドメインに属するウェブページの集合体であってもよいが、例えば同一の前記経路案内サーバに記憶された複数のドメインに属するウェブページの集合体を前記経路案内サイトとして捉えてもよい。また、前記経路案内サイトに含まれる各種のページは、複数のサーバに分散して記憶されたものであってもよい。
また、前記経路案内サーバは、予約管理装置2に含まれてもよい。この場合、予約管理装置2は、利用者端末4からの要求に応じて前記経路案内サービスを提供することが可能である。
他の実施形態として、利用者情報D1、施設情報D2、予約情報D3、経路案内情報D4などの情報の一部又は全部が、施設端末3、又は、予約管理装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されてもよい。例えば、経路案内情報D4が前記経路案内サーバに記憶されてもよい。
また、記憶部22には、利用者端末4に表示される予約サイトに含まれる検索ページ、条件設定ページ、予約ページなどの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶されている。なお、本実施形態において、予約管理装置2の制御部21は、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を利用者端末4に送信することにより、利用者端末4に前記各種のウェブページを表示させることが可能である。また、他の実施形態として、予約管理装置2の制御部21は、利用者端末4に前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、利用者端末4の制御部41に前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
また、記憶部22には、施設端末3に表示される予約管理サイトに含まれる後述の予約管理ページP1(図6等参照)、予約情報ページP2(図8参照)などの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶されている。なお、本実施形態において、予約管理装置2の制御部21は、予約管理ページP1及び予約情報ページP2を生成してそのページの情報を施設端末3に送信することにより、施設端末3に予約管理ページP1及び予約情報ページP2を表示させることが可能である。また、他の実施形態として、予約管理装置2の制御部21は、施設端末3に予約管理ページP1及び予約情報ページP2を表示するために必要なデータを送信することにより、施設端末3の制御部31に予約管理ページP1及び予約情報ページP2の表示を実行させてもよい。
なお、前記予約サイト及び前記予約管理サイトは、予め設定された一つのドメインに属するウェブページの集合体であってもよいが、例えば同一の予約管理装置2の記憶部22に記憶された複数のドメインに属するウェブページの集合体を前記予約サイト及び前記予約管理サイトとして捉えてもよい。また、前記予約サイト及び予約管理サイトに含まれる各種のページは、複数のサーバに分散して記憶されたものであってもよい。
さらに、記憶部22には、制御部21に後述の予約管理処理(図10参照)を実行させるための予約管理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記予約管理プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、予約管理装置2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより予約管理装置2を制御する。
ところで、施設を予約した利用者が予約をキャンセルせずに利用予定日時になっても来店しない場合には、前記利用者が来店するか否かを判断することが難しいため、予約席を他の利用者に案内することができず施設に不利益が生じてしまう。これに対して、本実施形態に係る予約管理装置2では、以下で説明するように、予約した利用者が来店予定時刻に来店可能か否かを把握することが可能である。また、施設の従業員は、予約した利用者が来店しないと判断した時点で、空席となった予約席に他の利用者を案内することが可能である。
具体的に、制御部21は、図1に示されるように、予約処理部211、表示処理部212、判定処理部213、報知処理部214、及び通知処理部215などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記予約管理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記予約管理プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
予約処理部211は、利用者端末4から施設の予約を受け付ける。具体的に、予約処理部211が利用者端末4から施設の予約を受け付けると、通知処理部215が当該施設の施設端末3に当該予約の受付情報を通知する。予約処理部211は、前記受付情報に応じて施設端末3から取得する後述の登録情報(予約可否情報、配席情報など)に基づいて、当該施設に対応する予約情報D3(図4参照)に予約内容を登録する。これにより、予約管理システム1では、各施設の予約が自動的に行われるため、各施設の管理者の負担が軽減され、各施設の利用者の利便性も向上する。なお、予約処理部211は、予約情報D3に登録されている予約を利用者端末4の操作に応じて取り消すこと又は自動的に取り消すことも可能である。
予約処理部211による予約処理の一例を以下に説明する。例えば、予約処理部211は、利用者端末4から予約人数(利用人数)の情報と利用者端末4の位置の情報とを含む検索要求を受け付ける。予約処理部211は、前記検索要求を受け付けると施設を検索するための検索処理を実行する。具体的に、予約処理部211は、前記検索処理において、利用者端末4から受け付ける位置情報が示す当該利用者端末4の位置から検索対象範囲内に存在し、且つ、現在日時(現時点)から特定時間経過後の検索対象時点において前記予約人数の予約が可能な施設を検索する。なお、前記検索対象範囲は、例えば利用者端末4の位置を中心とする円の範囲であって、その円の半径が徒歩時間又は直線距離で定義されるものであることが考えられる。
予約処理部211は、前記検索処理による検索結果を出力する。具体的に、予約処理部211は、前記検索結果を利用者端末4に送信することにより、当該検索結果を利用者端末4に表示させる。これにより、利用者は、利用者端末4において、前記検索結果として表示される施設から予約対象となる施設を選択することが可能となる。予約処理部211は、利用者端末4において選択された施設の予約を受け付け、当該施設の予約が可能である場合に予約情報D3に予約内容を登録する。予約処理部211は、本発明の予約処理部の一例である。
表示処理部212は、利用者端末4に各種のウェブページを表示させる。具体的には、表示処理部212は、施設を検索する際に検索条件を入力するための検索ページ、検索結果を表示する検索結果ページ、対象施設の予約が行われた場合に予約内容を表示する予約ページなどのデータを利用者端末4に送信して、利用者端末4に表示させる。なお、前記経路案内サーバが予約管理装置2に含まれる場合、表示処理部212は、施設への経路案内を表示する経路案内ページのデータを利用者端末4に送信して、利用者端末4に表示させる。
また、表示処理部212は、施設端末3からの要求に応じて、予約管理ページP1、予約情報ページP2などのデータを施設端末3に送信して、施設端末3に表示させる。図6に示されるように、予約管理ページP1には、施設の管理者により任意に選択された日付における予約状況が、予約情報D3に基づいて表示される。予約管理ページP1には、施設名P11、日付P12、現在日時での予約可能数P13、利用者端末4から受け付けた新規予約又は予約変更に関する情報である予約受付情報P14(図7参照)、予約情報D3に登録されている予約に関する情報である予約登録情報P15、現在時刻P16などが含まれる。
判定処理部213は、利用者端末4の経路案内機能の利用状況を判定する。前記経路案内機能は、前記経路案内サーバ(経路案内事業者)が提供する経路案内サービスであり、利用者は利用者端末4において経路案内サイトにログインすることにより前記経路案内機能を利用することが可能となる。また、経路案内機能を実行する経路案内アプリケーションが利用者端末4にインストールされている場合には、利用者は、前記経路案内アプリケーションを起動させることにより前記経路案内機能を利用することが可能となる。判定処理部213は、予約処理部211により受け付けられる前記予約に対応する予約施設の利用予定日時(来店予定時刻)より所定時間前の特定日時における利用者端末4の経路案内機能の利用状況を判定する。例えば、判定処理部213は、前記特定日時に、利用者端末4において経路案内サイトにログインしていない場合又は経路案内アプリケーションを起動していない場合に、経路案内機能を利用していないと判定する。また、判定処理部213は、前記特定日時に、利用者端末4において経路案内サイトにログインしている場合又は経路案内アプリケーションを起動している場合に、経路案内機能を利用していると判定する。
また、判定処理部213は、利用者端末4が経路案内を行っているか否かを判定する。具体的には、判定処理部213は、予約処理部211により受け付けられる前記予約に対応する予約施設の利用予定日時(来店予定時刻)より所定時間前の特定日時に利用者端末4が経路案内を行っているか否かを判定する。前記所定時間は、施設ごとに設定可能であり、利用者(予約者)が来店するまでの間に施設の従業員が行う作業、例えば席の確保、テーブル周辺の清掃、料理の準備等の時間を考慮して設定される。ここでは、一例として、前記所定時間が「1時間」に設定されるものとする。判定処理部213は、例えば前記経路案内サーバから取得する各種情報に基づいて、前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っているか否かを判定する。判定処理部213は、本発明の判定処理部の一例である。
例えば、判定処理部213は、利用者A1について、予約施設「Gダイニング」の来店予定時刻「2019年11月1日17:00」より所定時間「1時間」前の特定日時「2019年11月1日16:00」の時点で利用者A1の利用者端末4が経路案内を行っていると判定する。また例えば、判定処理部213は、利用者A3について、前記特定日時「2019年11月1日16:00」の時点で利用者A3の利用者端末4が経路案内を行っていないと判定する。判定処理部213は、判定結果(「案内中」又は「未案内中」)を経路案内情報D4(図5参照)の「経路案内状況」に登録する。
報知処理部214は、施設において警告を報知させることが可能である。具体的には、報知処理部214は、前記特定日時における利用者端末4の前記経路案内機能の利用状況に基づいて、前記予約施設又は利用者端末4において警告を報知させる。例えば、報知処理部214は、判定処理部213により前記特定日時に利用者端末4が経路案内機能を利用していないと判定された場合に、前記予約施設において警告を報知させることが可能である。また、報知処理部214は、判定処理部213により前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っていないと判定された場合に、前記予約施設において警告を報知させることが可能である。ここで、前記特定日時に利用者端末4が経路案内機能を利用していない場合又は経路案内を行っていない場合には、利用者端末4の利用者が予約施設に来店予定時刻に来店することは難しい又は不可能であると判断することができる。そこで、報知処理部214は、利用者が予約施設に来店予定時刻に来店することが難しい又は不可能であることを示す警告を予約施設において報知させる。例えば、報知処理部214は、図9に示すように、前記警告を施設端末3の予約管理ページP1に表示させる。具体的には、前記特定日時「2019年11月1日16:00」の時点で利用者A3の利用者端末4が経路案内を行っていないため、報知処理部214は、図9に示すように、利用者A3が予約施設「Gダイニング」に来店予定時刻「17:00」に来店することが難しい又は不可能であることを示す警告情報P17を施設端末3に送信して、警告情報P17を施設端末3の予約管理ページP1に表示させる。また、報知処理部214は、予約管理ページP1において、利用者A3の予約に対応する予約登録情報P15を強調(網掛け、点滅、点灯など)して表示させる(図9参照)。一方、前記特定日時「2019年11月1日16:00」の時点で利用者A1の利用者端末4及び利用者A6の利用者端末4は経路案内を行っているため(図5参照)、報知処理部214は、図9に示すように、利用者A1及び利用者A6に対応する警告を報知させない。これにより、例えば予約施設「Gダイニング」の従業員は、利用者A3が来店予定時刻より遅れて来店する可能性、又は、利用者A3が来店しない可能性があることを早期(前記特定日時の時点)に把握することが可能となる。報知処理部214は、本発明の報知処理部の一例である。なお、報知処理部214は、施設端末3から音声により警告情報を報知させてもよい。
他の実施形態として、判定処理部213により前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っていると判定された場合において、報知処理部214は、前記予約施設が経路案内に対応する目的地に設定されていない場合に施設端末3に警告を報知させる一方、前記予約施設が目的地に設定されている場合には施設端末3に警告を報知させない構成であってもよい。例えば、利用者が予約した施設が経路案内の目的地に設定されている場合には、当該利用者が当該予約施設に来店予定時刻までに来店する可能性が高い。一方、利用者が予約した施設が経路案内の目的地に設定されておらず他の施設が目的地に設定されている場合には、当該利用者が当該予約施設に来店予定時刻に来店しないことも考えられる。そこで、報知処理部214は、前記特定日時に利用者端末4が経路案内中で、かつ前記予約施設が前記目的地に設定されていない場合に、施設端末3に警告を報知させる。一方、報知処理部214は、前記特定日時に利用者端末4が経路案内中で、かつ前記予約施設が目的地に設定されている場合には、施設端末3に警告を報知させない。
例えば図5に示す例では、利用者A6は「Gダイニング」を「2019年11月1日17:00」に予約しているにもかかわらず(図4参照)、利用者A6の利用者端末4が前記特定日時「2019年11月1日16:00」に経路案内中で、かつ予約施設「Gダイニング」が目的地に設定されておらず他の施設「Hダイニング」が目的地に設定されている。このため、報知処理部214は、施設端末3に利用者A6の予約に対応する警告を報知させる。一方、利用者A1の利用者端末4が前記特定日時「2019年11月1日16:00」に経路案内中で、かつ予約施設「Gダイニング」が目的地に設定されているため、報知処理部214は、施設端末3に利用者A1の予約に対応する警告を報知させない。
また、他の実施形態として、報知処理部214は、前記予約施設が経路案内に対応する目的地に設定されている場合であって、前記予約施設の到着予測時刻が来店予定時刻を超える場合に、施設端末3に警告を報知させてもよい。例えば図5に示す例では、利用者A7の利用者端末4が前記特定日時(ここでは「2019年11月1日18:00」とする。)に経路案内中で、かつ予約施設「Gダイニング」が目的地に設定されている場合であって、到着予測時刻「19:20」が来店予定時刻「19:00」を超えるため、報知処理部214は、施設端末3に利用者A7の予約に対応する警告を報知させる。なお、報知処理部214は、警告情報P17に到着予測時刻「19:20」を含め、到着予測時刻を施設端末3の予約管理ページP1に表示させてもよい。なお、報知処理部214は、前記予約施設が経路案内に対応する目的地に設定されている場合であって、前記予約施設の到着予測時刻が来店予定時刻を超えない場合には、施設端末3に警告を報知させない。この構成によれば、施設の従業員は、予約した利用者が来店予定時刻までに来店可能であるか否かを把握することができ、また予約した利用者が来店予定時刻に遅れる場合に遅れる時間を把握することもできる。
また、他の実施形態として、報知処理部214は、判定処理部213により前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っていないと判定された場合であって、前記特定日時における利用者端末4の位置が前記予約施設に所定時間以内に到着可能な位置でない場合に、施設端末3に警告を報知させる。例えば、施設を予約した利用者が当該施設の場所を知っている場合には、利用者は経路案内サービスを利用しないで当該施設を訪れることも考えられる。そこで、前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っていない場合であっても、前記特定日時における利用者端末4の位置が前記予約施設に所定時間以内に到着可能な位置である場合には施設端末3に警告を報知させない。一方、前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っていない場合であって、前記特定日時における利用者端末4の位置が前記予約施設に所定時間以内に到着可能な位置でない場合に施設端末3に警告を報知させる。なお、前記所定時間は、前記特定日時から来店予定時刻までの残り時間に設定されてもよいし、当該残り時間より短い時間に設定されてもよい。
また、他の実施形態として、判定処理部213により前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っていないと判定された場合において、報知処理部214は、前記予約に対応する前記予約施設の利用予定人数が所定人数以上の場合に施設端末3に警告を報知させる一方、前記利用予定人数が前記所定人数未満の場合に施設端末3に警告を報知させない構成としてもよい。施設では、利用予定人数が多い程、キャンセル又は来店遅れによる不利益が大きくなることが考えられる。そこで、前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っておらず、かつ予約した利用予定人数が所定人数(例えば4人)以上の場合に、報知処理部214は、施設端末3に当該予約に対応する警告を報知させる。一方、前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っておらず、かつ予約した利用予定人数が所定人数(例えば4人)未満の場合には、報知処理部214は、施設端末3に当該予約に対応する警告を報知させない。
また、他の実施形態として、報知処理部214は、判定処理部213により前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っていると判定された場合に、施設端末3に、利用者の到着予測時刻又は到着するまでの残り時間を報知させてもよい。例えば、報知処理部214は、施設端末3の予約管理ページP1において、各予約に対応する各到着予測時刻又は各残り時間を表示させる。これにより、施設の従業員は、予約した利用者が実際に来店する時間を把握することができる。
また、他の実施形態として、報知処理部214は、前記警告を報知させた場合において、現在時刻が来店予定時刻に近づくに従って、前記警告の報知頻度が高くなるように又は表示態様が強調されるように、前記警告を報知させてもよい。これにより、施設の従業員に、前記警告を確実に認識させることが可能となる。
また、他の実施形態として、報知処理部214は、利用者端末4において前記経路案内機能が利用されていない場合であって、利用者端末4の移動速度が所定速度未満である場合に前記警告を報知させてもよい。例えば、報知処理部214は、利用者端末4において前記経路案内機能が利用されていない場合であって、利用者端末4の移動速度が徒歩に対応する移動速度未満である場合に前記警告を報知させる。なお、利用者端末4の移動速度は、利用者端末4に搭載される加速度センサーにより検知することが可能である。
報知処理部214は、上述した複数の実施形態のうちいずれか一つを採用してもよいし、二つ以上の実施形態を組み合わせた形態を採用してもよい。
通知処理部215は、予約処理部211により利用者端末4から新規予約、予約変更(予約キャンセルを含む)などを含む予約が受け付けられた場合に、当該予約の受付情報を施設端末3に通知する。前記受付情報には、予約情報D3に登録されている各種情報と、利用者情報D1に登録されている予約者に関する各種情報とが含まれる。
[施設端末3]
図1に示されるように、施設端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。施設端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
具体的に、施設の従業員等の管理者は、施設端末3に表示される所定のログインページにおいて管理者ID及びパスワードを入力することにより予約管理装置2にログインして、施設の予約管理ページP1にアクセスする。そして、前記管理者は、予約管理ページP1に従って施設端末3を操作することにより、その施設の各日程における予約状況を確認すること、予約に対して割り当てるテーブルを決定(配席)すること、及びその施設の各日程における予約可能数などの予約可能条件を任意に設定又は変更することが可能である。また、前記管理者は、予約管理ページP1において、予約した利用者の利用者端末4の経路案内状況などを確認することが可能である。
通信I/F34は、施設端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して予約管理装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部32には、予約管理装置2から送信される予約管理ページP1、予約情報ページP2、前記受付情報などのデータが記憶される。
また、記憶部32には、制御部31に各種処理を実行させるための制御プログラムが記憶されている。例えば、前記制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、施設端末3が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部32に記憶される。
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設端末3を制御する。
具体的に、制御部31は、図1に示されるように、表示処理部311、通知処理部312などの各種の処理部を含む。なお、制御部31は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
表示処理部311は、予約管理装置2から送信される各種のウェブページのデータを受信すると当該ウェブページを操作表示部33に表示させる。例えば、表示処理部311は、前記管理者の操作に基づいて、予約管理装置2から送信される予約管理ページP1のデータを受信すると、図6に示されるように、予約管理ページP1を施設端末3に表示させる。また例えば、表示処理部311は、前記管理者の操作に基づいて、予約管理装置2から送信される予約情報ページP2のデータを受信すると、図8に示されるように、予約情報ページP2を施設端末3に表示させる。また例えば、表示処理部311は、予約管理装置2から送信される警告情報P17を受信すると、図9に示されるように、予約管理ページP1に警告情報P17を表示させる。また、表示処理部311は、警告情報P17に対応する予約登録情報P15を強調(網掛け、点滅、点灯など)して表示させる(図9参照)。
通知処理部312は、施設端末3において予約の登録(予約情報の確認、配席など)、変更、キャンセルなどが行われた場合に、登録情報又は変更情報を予約管理装置2に通知する。例えば、通知処理部312は、予約管理装置2から取得する前記受付情報に基づいて、施設端末3において新規予約の配席処理が行われた場合、すなわち予約者に対してテーブルが割り当てられた場合に、当該予約の登録情報を予約管理装置2に通知する。予約管理装置2の制御部21は、登録情報又は変更情報に基づいて予約情報D3(図4参照)を更新する。
[利用者端末4]
図1に示されるように、利用者端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。利用者端末4は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
通信I/F44は、利用者端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して予約管理装置2、施設端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って予約管理装置2、施設端末3等の外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、予約管理装置2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末4を制御する。
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、予約管理装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作を予約管理装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、利用者端末4は、制御部41によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、予約管理装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
例えば、利用者端末4では、予約管理システム1で提供される予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部41が、予約管理装置2から前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部43に予約サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、情報検索サイトにおける検索結果からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末4に予約管理装置2に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末4の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部43に予約サイトのウェブページが表示される。そして、利用者は、利用者端末4を操作することにより、予約サイトにおいて所望の検索条件に合致する施設を検索し、その検索結果として提示された施設の中から所望の施設を選択して予約の申し込みを行うことができる。
また上述したように、利用者端末4では、予約管理システム1で提供される経路案内サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部41が、予約管理装置2から前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部43に経路案内サイトのウェブページを表示させる。例えば、利用者は、経路案内サイトにおいて前記予約施設を目的地に設定して、利用者端末4において、現在位置から当該予約施設までの経路案内を実行させる。
[予約管理処理]
以下、図10を参照しつつ、予約管理システム1において実行される予約管理処理について説明する。具体的に、本実施形態では、予約管理装置2の制御部21によって前記予約管理処理が実行される。また、制御部21は、複数の利用者端末4各々からのアクセス(予約要求)に応じて予約要求各々に対応して予約管理処理を並行して実行することが可能である。
なお、本発明は、前記予約管理処理に含まれる一又は複数のステップを実行する予約管理方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記予約管理処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記予約管理処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21が前記予約管理処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサが当該予約管理処理における各ステップを分散して実行する予約管理方法も他の実施形態として考えられる。
まず、ステップS11において、制御部21は、施設の予約を受けたか否かを判定する。具体的には、制御部21は、利用者端末4から施設の予約を受け付けたか否かを判定する。前記予約を受け付けたと判定されると(S11:Yes)、処理がステップS12に移行し、前記予約を受け付けたと判定されるまでの間は処理がステップS11で待機する(S11:No)。前記予約を受け付ける処理は、制御部21の予約処理部211によって実行される。なお、前記予約を受け付ける処理は、施設端末3の制御部31によって実行されてもよい。ステップS11は、本発明の予約ステップの一例である。
ステップS12において、制御部21は、前記施設の予約に関する予約内容を予約情報D3(図4参照)に登録する。なお、利用者が希望する予約が不可能である場合には、ステップS11に戻り、利用者から他の条件に応じた予約を受け付ける。前記予約内容を登録する処理は、制御部21の予約処理部211によって実行される。
ステップS13において、制御部21は、現在日時が、前記予約に対応する予約施設の利用予定日時より所定時間前の前記特定日時になったか否かを判定する。例えば、前記所定時間が「1時間」に設定された場合、利用者A1の予約に対応する予約施設「Gダイニング」の利用予定日時が「17:00」である場合は、前記特定日時は「16:00」となる。この場合、制御部21は、現在日時が「16:00」になったか否かを判定する。現在日時が前記特定日時になったと判定されると(S13:Yes)、処理がステップS14に移行し、現在日時が前記特定日時になったと判定されるまでの間は処理がステップS13で待機する(S13:No)。ステップS13の処理は、制御部21の判定処理部213によって実行される。ステップS13は、本発明の判定ステップの一例である。
ステップS14において、制御部21は、前記予約を行った利用者の利用者端末4が前記特定日時に経路案内を行っているか否かを判定する。制御部21は、例えば前記経路案内サーバから取得する各種情報に基づいて、利用者端末4が前記特定日時に経路案内を行っているか否かを判定する。利用者端末4が前記特定日時に経路案内を行っていないと判定されると(S14:No)、処理がステップS15に移行し、利用者端末4が前記特定日時に経路案内を行っていると判定されると(S14:Yes)、処理がステップS11に移行する。ステップS14の処理は、制御部21の判定処理部213によって実行される。なお、ステップS14において、制御部21は、前記予約を行った利用者の利用者端末4が前記特定日時に経路案内機能を利用しているか否かを判定してもよい。例えば、制御部21は、前記特定日時に、利用者端末4において経路案内サイトにログインしていない場合又は経路案内アプリケーションを起動していない場合に、前記経路案内機能を利用していないと判定する。ステップS14は、本発明の判定ステップの一例である。
ステップS15において、制御部21は、利用者が前記予約施設に来店予定時刻に来店することが難しい又は不可能であることを示す警告を前記予約施設において報知させる。例えば、制御部21は、利用者の予約に対応する警告情報P17を施設端末3の予約管理ページP1に表示させる(図9参照)。また、制御部21は、予約管理ページP1において、利用者の予約に対応する予約登録情報P15を強調して表示させる(図9参照)。ステップS15の処理は、制御部21の報知処理部214によって実行される。なお、制御部21は、前記特定日時に利用者端末4が経路案内機能を利用していないと判定された場合に、前記予約施設において警告を報知させてもよい。また、制御部21は、利用者端末4において前記経路案内機能が利用されていない場合であって、利用者端末4の移動速度が所定速度未満である場合に警告を報知させてもよい。ステップS15は、本発明の報知ステップの一例である。
以上説明したように、本実施形態に係る予約管理システム1は、施設の予約を利用者の利用者端末4から受け付け、受け付けられる前記予約に対応する予約施設の来店予定時刻より所定時間前の特定日時における前記利用者端末の経路案内機能の利用状況を判定し、前記特定日時における利用者端末4の前記経路案内機能の利用状況に基づいて、前記予約施設又は利用者端末4において警告を報知させる。例えば、予約管理システム1は、前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っているか否かを判定し、前記特定日時に利用者端末4が前記経路案内を行っていないと判定された場合に、前記予約施設において警告を報知させることが可能な構成を備える。この構成によれば、例えば利用者が予約した施設を来店予定時刻より所定時間前の特定日時の時点で利用者端末4が経路案内を行っていない場合には、予約管理システム1は、利用者が予約施設に来店予定時刻に来店することが難しい又は不可能であると判断して、予約施設に警告を報知させる。これにより、予約施設の従業員は、利用者が来店予定時刻より遅れて来店する可能性、又は、利用者が来店しない可能性があることを早期に把握することが可能となる。すなわち、予約施設の従業員は、予約した利用者が来店予定時刻に来店可能か否かを早期に把握することが可能となる。また、予約施設の従業員は、予約した利用者が来店しないと判断した時点で、空席となった予約席に他の利用者を案内することが可能となる。
本発明の他の実施形態として、報知処理部214は、利用者が予約施設に向かって移動しているか否かの問い合わせを利用者端末4に通知してもよい。例えば図11に示すように、報知処理部214は、前記問い合わせのメールを利用者端末4に送信する。利用者端末4は、前記問い合わせのメールを受信すると、予約施設に移動中であって来店予定時刻までに到着予定であることを回答するボタンB1と、予約施設に移動中であって来店予定時刻までに到着できないこと(遅刻予定)を回答するボタンB2と、予約施設をキャンセルするボタンB3とを表示させる。利用者は、ボタンB1,B2,B3のいずれかを選択することにより前記問い合わせに対する回答を入力する。
なお、報知処理部214は、前記問い合わせの電話を利用者端末4にかけてもよい。利用者端末4は、前記問い合わせの電話を受電すると、ボタンB1,B2,B3に対応する回答内容を音声案内する。利用者は、ボタンB1,B2,B3に対応する番号キー(ダイヤルボタン)を選択することにより前記回答を入力する。
また、報知処理部214は、前記問い合わせに対して、利用者端末4から、利用者が利用予定日時までに予約施設に到着しない旨の回答又は予約施設の予約をキャンセルする旨の回答を取得した場合に、予約施設に前記回答を通知してもよい。例えば、報知処理部214は、利用者が予約施設「Gダイニング」に来店予定時刻「17:00」に来店することが難しい(遅刻)又は予約をキャンセルすることを示す警告情報を施設端末3に送信する。
他の実施形態として、報知処理部214は、前記問い合わせを利用者端末4に通知してから設定時間以内に問い合わせに対する回答を取得しない場合に、予約施設において警告を報知させてもよい。例えば、報知処理部214は、利用者が前記問い合わせに対して設定時間以内にボタンB1,B2,B3(図11参照)を選択する操作を行わなかった場合に、警告情報を施設端末3に送信する。前記設定時間は、施設を予約した時刻から来店予定時刻までの時間(残り時間)に応じて設定されてもよい。また、前記設定時間は、前記問い合わせを通知した時刻から来店予定時刻までの時間(残り時間)に応じて設定されてもよい。前記設定時間は、前記残り時間が短い程、短い時間に設定される。また、前記設定時間は、前記問い合わせを通知した時点の利用者端末4の位置から予約施設の位置までの距離(残り距離)に応じて設定されてもよい。前記設定時間は、前記残り距離が短い程、短い時間に設定される。
本発明の他の実施形態として、予約管理システム1は、予約処理部211が、施設の予約を利用者の利用者端末4から受け付け、判定処理部213が、予約処理部211により受け付けられる前記予約に対応する予約施設の来店予定時刻(利用予定日時)より所定時間前の特定日時における利用者端末4の位置に基づいて、前記利用者が前記予約施設に前記所定時間以内に到着できるか否かを判定し、報知処理部214が、判定処理部213により前記利用者が前記予約施設に前記所定時間以内に到着できないと判定された場合に、前記予約施設において警告を報知させる構成であってもよい。
前記構成において、判定処理部213は、例えば利用者端末4に搭載されるGPSを利用して利用者端末4の前記特定日時における現在位置と、現在位置に基づく移動速度とを取得する。また、判定処理部213は、前記現在位置から前記予約施設の位置までの距離と、前記移動速度とに基づいて算出される所要時間が、前記所定時間以内であるか否かを判定する。報知処理部214は、前記所要時間が前記所定時間を超える場合に前記予約施設において警告を報知させる。このように、判定処理部213は、前記特定日時における利用者の位置に基づいて、前記利用者が来店予定時刻に来店可能であるか否かを判定してもよい。
本発明の予約管理方法は、前記構成を備える予約管理システム1において実行される予約管理処理に含まれる一又は複数のステップを実行する予約管理方法であってもよい。前記予約管理処理では、例えば図10に示すステップS14において、制御部21は、利用者端末4から受け付けた前記予約に対応する予約施設の来店予定時刻より所定時間前の特定日時における利用者端末4の位置に基づいて、利用者が前記予約施設に前記所定時間以内に到着できるか否かを判定する。利用者が前記予約施設に前記所定時間以内に到着できないと判定されると(S14:No)、処理がステップS15に移行し、利用者が前記予約施設に前記所定時間以内に到着できると判定されると(S14:Yes)、処理がステップS11に移行する。ステップS14の処理は、制御部21の判定処理部213によって実行される。ステップS14は、本発明の判定ステップの一例である。
前記構成における他の実施形態として、判定処理部213は、利用者端末4の位置から特定される移動方向が前記予約施設に向かう方向とは異なる場合に、前記利用者が前記予約施設に前記所定時間以内に到着できないと判定してもよい。なお、判定処理部213は、利用者端末4の位置から特定される移動方向が前記予約施設に向かう方向と同一である場合には、前記利用者が前記予約施設に前記所定時間以内に到着できると判定してもよい。この場合、報知処理部214は、利用者端末4の前記移動方向が前記予約施設に向かう方向とは異なる場合に前記警告を報知させ、利用者端末4の前記移動方向が前記予約施設に向かう方向と同一である場合には前記警告を報知させない構成であってもよい。
上述した各実施形態において、報知処理部214は、利用者端末4において前記警告を報知させることが可能であってもよい。具体的には、報知処理部214は、判定処理部213により前記特定日時に利用者端末4が経路案内を行っていないと判定された場合、又は、判定処理部213により前記利用者が前記予約施設に前記所定時間以内に到着できないと判定された場合に、利用者端末4において警告を報知させることが可能であってもよい。また、報知処理部214は、前記予約施設及び利用者端末4の両方において警告を報知させることが可能であってもよい。