以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[予約管理システム1]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る予約管理システム1は、予約管理装置2と一又は複数の施設端末3と一又は複数の利用者端末4とを含む。予約管理装置2、施設端末3、及び利用者端末4は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
予約管理装置2は、施設の予約を利用者端末4から受付可能であり、当該施設の予約状況を管理するための情報処理装置である。以下、本実施形態では、予約管理システム1において予約対象となる施設が、飲食物を提供する飲食店である場合を例に挙げて説明する。なお、前記施設は、例えばホテル、ボーリング場、カラオケルーム、卓球場、又は温泉施設などの各種の施設であってもよい。
施設端末3は、施設の従業員(管理者)により操作される情報処理装置である。前記従業員には、店長、リーダー、社員、アルバイト等が含まれる。また施設端末3は、施設に設置され、店長、社員等により操作される1又は複数の施設管理端末3Aと、社員、アルバイト等より所持及び操作される1又は複数の従業員端末3B(携帯端末)とを含む。施設管理端末3Aは、レジカウンターに配置されるレジ端末であってもよい。例えば店長は、施設管理端末3Aにおいて、予約の登録及び管理、会計、勤怠など各種の管理を行う。従業員端末3Bは、オーダー端末であってもよい。例えばリーダーは、従業員端末3Bにおいて、予約の確認操作、客の注文を入力する注文操作、会計操作などを行う。また例えばアルバイトは、従業員端末3Bにおいて、注文操作などを行う。施設管理端末3Aは、本発明の第1施設端末の一例であり、従業員端末3Bは、本発明の第2施設端末の一例である。以下では、施設管理端末3A及び従業員端末3Bで共通する機能を説明する場合には「施設端末3」と称し、施設管理端末3A及び従業員端末3Bで異なる機能を説明する場合には「施設管理端末3A」及び「従業員端末3B」を区別して称す。
利用者端末4は、前記施設を利用する利用者(客)によって操作される情報処理装置である。
本実施形態では、施設端末3(例えば施設管理端末3A)単体が本発明に係る予約管理システムに相当するが、本発明に係る予約管理システムは、予約管理装置2、施設端末3、及び利用者端末4のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、予約管理装置2、施設端末3、及び利用者端末4のうち複数の構成要素が協働して後述する各種の予約管理処理(図15参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る予約管理システムとして捉えることが可能である。例えば、予約管理装置2及び施設端末3が本発明に係る予約管理システムを構成してもよいし、予約管理装置2単体が本発明に係る予約管理システムを構成してもよい。
[予約管理装置2]
図1に示されるように、予約管理装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバである。なお、予約管理装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、予約管理装置2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサによって分散して実行されてもよい。
通信I/F24は、予約管理装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して施設端末3、利用者端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、利用者情報D1、施設情報D2、予約情報D3などのデータが記憶される。図2は利用者情報D1の一例を示す図であり、図3は、施設情報D2の一例を示す図である。また、図4は、予約情報D3の一例を示す図である。
図2に示されるように、利用者情報D1には、利用者端末4の利用者ごとに「利用者ID」、「パスワード」、「利用者名」、「メールアドレス」、「電話番号」などの情報が含まれる。「利用者ID」は利用者を識別するための識別情報であって、利用者ID及びパスワードは利用者を認証するためのログイン処理で使用される。「利用者名」は、利用者の氏名等である。
図3に示されるように、施設情報D2には、施設ごとに「施設ID」、「施設名」、「エリア」、「ジャンル」、「予算」、「住所」、「電話番号」などの情報が含まれる。「エリア」は、施設の所在地の地域名称などである。「ジャンル」は、施設で提供されるサービスの内容を識別可能な情報であって、例えば料理ジャンルを示す。「予算」は、例えば施設の利用について必要な平均的な金額として予め設定された金額である。「住所」は、施設の詳細な住所であり、当該施設の位置を示す情報として用いられ、「電話番号」は、利用者から施設に連絡する際の情報として用いられる。
予約情報D3は、施設の予約状況に関する情報であり、施設情報D2に登録されている施設ごとに対応付けて記憶部22に記憶される。図4には、特定の施設「Gダイニング」に対応する予約情報D3を示している。図4に示されるように、予約情報D3には、「予約者名」、「予約人数」、「来店日」、「来店予定時刻」、「利用時間」、「テーブル」、「コース」などの情報が含まれる。「予約者名」は、予約を行った利用者(予約者)の氏名である。「予約人数」は、来店する予定の利用人数であり、前記利用者を含むグループの人数である。「来店日」は、前記グループが来店する予定の日である。「来店予定時刻」は、前記グループが来店する予定の時刻である。「来店日」及び「来店予定時刻」は、本発明の利用予定日時の一例である。「利用時間」は、前記グループが飲食店を利用する時間である。「来店予定時刻」及び「利用時間」は、対応するテーブルの予約済み時間帯を表している。例えば、テーブルT1については、2019年3月1日の17時から2時間の時間帯(すなわち、17時~19時)と、2019年3月1日の19時45分から2時間の時間帯(すなわち、19時45分~21時45分)とが、予約済み時間帯となっている。テーブルT2については、2019年3月1日の17時00分から3時間の時間帯(すなわち、17時00分~20時00分)が、予約済み時間帯となっている。「テーブル」は、前記グループが利用するテーブル等の利用対象物を識別するための情報であり、テーブル席、個室、カウンター席などが含まれる。「コース」は、前記グループに提供されるサービスの内容を示す情報であって、例えば飲食内容のコース又は飲食内容が限定されない席のみ等の情報である。予約情報D3は、予約管理装置2の制御部21によって、施設端末3又は利用者端末4からの新規予約又は予約変更が受け付けられるごとに登録又は変更される。
なお、他の実施形態として、利用者情報D1、施設情報D2、予約情報D3などの情報の一部又は全部が、施設端末3、又は予約管理装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されてもよい。
また、記憶部22には、利用者端末4に表示される予約サイトに含まれる検索ページ、条件設定ページ、予約ページ、経路案内ページなどの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶されている。なお、本実施形態において、予約管理装置2の制御部21は、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を利用者端末4に送信することにより、利用者端末4に前記各種のウェブページを表示させることが可能である。また、他の実施形態として、予約管理装置2の制御部21は、利用者端末4に前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、利用者端末4の制御部41に前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
また、記憶部22には、施設端末3に表示される予約管理サイトに含まれる後述の予約管理ページP1(図6等参照)、予約情報ページP2(図9参照)などの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶されている。なお、本実施形態において、予約管理装置2の制御部21は、予約管理ページP1及び予約情報ページP2を生成してそのページの情報を施設端末3に送信することにより、施設端末3に予約管理ページP1及び予約情報ページP2を表示させることが可能である。また、他の実施形態として、予約管理装置2の制御部21は、施設端末3に予約管理ページP1及び予約情報ページP2を表示するために必要なデータを送信することにより、施設端末3の制御部31に予約管理ページP1及び予約情報ページP2の表示を実行させてもよい。
なお、前記予約サイト及び前記予約管理サイトは、予め設定された一つのドメインに属するウェブページの集合体であってもよいが、例えば同一の予約管理装置2の記憶部22に記憶された複数のドメインに属するウェブページの集合体を前記予約サイト及び前記予約管理サイトとして捉えてもよい。また、前記予約サイト及び予約管理サイトに含まれる各種のページは、複数のサーバに分散して記憶されたものであってもよい。
さらに、記憶部22には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って施設端末3及び利用者端末4等の外部装置との間で通信処理を制御部21に実行させるための制御プログラムである。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより予約管理装置2を制御する。
具体的に、制御部21は、図1に示されるように、予約処理部211、表示処理部212、及び通知処理部213などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
予約処理部211は、利用者端末4から施設の予約を受け付ける。具体的に、予約処理部211は利用者端末4から施設の予約を受け付けた場合に、当該施設に対応する予約情報D3(図4参照)に予約内容を登録する。これにより、予約管理システム1では、各施設の予約が自動的に行われるため、各施設の従業員の負担が軽減され、各施設の利用者の利便性も向上する。なお、予約処理部211は、予約情報D3に登録されている予約を利用者端末4の操作に応じて取り消すこと又は自動的に取り消すことも可能である。
予約処理部211による予約処理の一例を以下に説明する。例えば、予約処理部211は、利用者端末4から予約人数(利用人数)の情報と利用者端末4の位置の情報とを含む検索要求を受け付ける。予約処理部211は、前記検索要求を受け付けると施設を検索するための検索処理を実行する。具体的に、予約処理部211は、前記検索処理において、利用者端末4から受け付ける位置情報が示す当該利用者端末4の位置から検索対象範囲内に存在し、且つ、現在日時(現時点)から特定時間経過後の検索対象時点において前記予約人数の予約が可能な施設を検索する。なお、前記検索対象範囲は、例えば利用者端末4の位置を中心とする円の範囲であって、その円の半径が徒歩時間又は直線距離で定義されるものであることが考えられる。
予約処理部211は、前記検索処理による検索結果を出力する。具体的に、予約処理部211は、前記検索結果を利用者端末4に送信することにより、当該検索結果を利用者端末4に表示させる。これにより、利用者端末4では、前記検索結果として表示される施設から予約対象となる施設を選択することが可能である。予約処理部211は、利用者端末4において選択された施設の予約を受け付け、予約情報D3に予約内容を登録する。
表示処理部212は、利用者端末4に各種のウェブページを表示させる。具体的には、表示処理部212は、施設を検索する際に検索条件を入力するための検索ページ、検索結果を表示する検索結果ページ、対象施設の予約が行われた場合に予約内容を表示する予約ページ、対象施設への経路案内を表示する経路案内ページなどのデータを利用者端末4に送信して、利用者端末4に表示させる。
また、表示処理部212は、例えば施設管理端末3Aからの要求に応じて、予約管理ページP1、予約情報ページP2などのデータを施設管理端末3Aに送信して、施設管理端末3Aに表示させる。図6に示されるように、予約管理ページP1(管理画面)には、施設の従業員(例えば店長)により任意に選択された日付における予約状況が、予約情報D3に基づいて表示される。予約管理ページP1には、施設名P11、日付P12、現在日時での予約可能数P13、利用者端末4から受け付けた新規予約又は予約変更に関する情報である予約受付情報P14(図7参照)、予約情報D3に登録されている予約に関する情報である予約登録情報P15、現在時刻P16などが含まれる。
通知処理部213は、予約処理部211により利用者端末4から新規予約、予約変更(予約キャンセルを含む)などを含む予約が受け付けられた場合に、当該予約の受付情報を施設管理端末3Aに通知する。前記受付情報には、予約情報D3に登録されている各情報と、利用者情報D1に登録されている予約者に関する各情報とが含まれる。
[施設管理端末3A]
図1に示されるように、施設管理端末3Aは、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。施設管理端末3Aは、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。ここでは、施設管理端末3Aはレジ端末(管理端末)である。
具体的に、施設の従業員(例えば店長)は、施設管理端末3Aに表示される所定のログインページにおいて従業員ID及びパスワードを入力することにより予約管理装置2にログインして、施設の予約管理ページP1にアクセスする。そして、前記従業員は、予約管理ページP1に従って施設管理端末3Aを操作することにより、その施設の各日程における予約状況を確認すること、予約に対して割り当てるテーブルを決定(配席)すること、及びその施設の各日程における予約可能数などの予約可能条件を任意に設定又は変更することが可能である。
通信I/F34は、施設管理端末3Aを有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して予約管理装置2、従業員端末3Bなどの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部32には、予約管理装置2から送信される予約管理ページP1、予約情報ページP2、前記受付情報などのデータが記憶される。また記憶部32には、施設の従業員に関する従業員情報D4のデータが記憶される。図5は従業員情報D4の一例を示す図である。
図5に示されるように、従業員情報D4には、従業員ごとに「従業員ID」、「従業員名」、「役職」、「担当業務」、「端末ID」、「メールアドレス」などの情報が含まれる。「従業員ID」は従業員を識別するための識別情報であって、従業員ID及びパスワード(不図示)は従業員を認証するためのログイン処理で使用される。「従業員名」は、従業員の氏名等である。「役職」は、従業員の役職であり、店長、リーダー、社員、アルバイトなどである。「担当業務」は、従業員が担当する業務の種類(職種)であり、管理、予約、接客、会計などである。「端末ID」は、従業員が所持(携帯)する従業員端末3Bを識別するための識別情報である。「メールアドレス」は、従業員端末3Bに設定されるメールアドレスである。従業員端末3Bは、前記メールアドレスを用いて施設管理端末3A等の外部装置とメールの送受信を行うことが可能である。従業員情報D4は、施設管理端末3Aの制御部31によって登録又は変更される。
なお、他の実施形態として、従業員情報D4の一部又は全部が、予約管理装置2、従業員端末3B、又は施設管理端末3Aから通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されてもよい。
また、記憶部32には、制御部31に後述の予約管理処理(図15参照)を実行させるための予約管理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記予約管理プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、施設管理端末3Aが備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部32に記憶される。
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設管理端末3Aを制御する。
ところで、予約情報に含まれる個人情報の漏洩を防止するために、施設を予約する際に施設端末に通知される予約情報のうち個人情報を他の識別情報に置き換える構成、又は、前記予約情報に個人情報を含めない構成とすることが考えられる。しかし、この構成の場合、施設の従業員等が予約者を把握することができず、予約者が来店した際に予約者の確認作業に手間がかかる。これに対して、本実施形態に係る予約管理システム1では、以下で説明するように、施設の従業員等の業務の効率を低下させることなく当該施設の予約情報に含まれる個人情報の漏洩を防止することが可能である。
具体的に、制御部31は、図1に示されるように、受付処理部311、表示処理部312、第1報知処理部313、保護処理部314、第2報知処理部316、及び通知処理部315などの各種の処理部を含む。なお、制御部31は、前記CPUで前記予約管理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記予約管理プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
受付処理部311は、施設の予約を受け付ける。具体的には、受付処理部311は、予約管理装置2から前記受付情報を取得することにより、施設の予約を受け付ける。例えば、予約管理装置2が利用者端末4から所定の施設の新規予約を受け付けた場合、予約管理装置2は、利用者端末4の利用者情報D1及び当該施設の予約情報D3を含む前記受付情報を施設管理端末3Aに送信し、施設管理端末3Aの受付処理部311は、当該受付情報を取得する。
他の実施形態として、施設管理端末3Aが前記予約処理の機能を有する場合、施設管理端末3Aが利用者端末4から施設の予約を受け付けてもよい。すなわち、受付処理部311は、予約管理装置2から施設の予約を受け付けてもよいし、利用者端末4から施設の予約を受け付けてもよい。受付処理部311は、本発明の受付処理部の一例である。
表示処理部312は、予約管理装置2から送信される各種のウェブページのデータを受信すると当該ウェブページを施設管理端末3Aの操作表示部33に表示させる。例えば、表示処理部312は、前記従業員の操作に基づいて、予約管理装置2から送信される予約管理ページP1のデータを受信すると、図6に示されるように、予約管理ページP1を操作表示部33に表示させる。また例えば、表示処理部312は、前記従業員の操作に基づいて、予約管理装置2から送信される予約情報ページP2のデータを受信すると、図9に示されるように、予約情報ページP2を操作表示部33に表示させる。
第1報知処理部313は、受付処理部311により施設の予約が受け付けられた場合に、前記予約に関する予約情報S1を施設管理端末3Aにおいて報知させる。第1報知処理部313は、本発明の報知処理部の一例である。予約情報S1は、施設の従業員等に前記予約が受け付けられたことを認識させるための情報であり、例えば、予め設定されたメッセージ、予約内容を示すメッセージなどを表す文字、図形、記号の情報、又は音声情報である。第1報知処理部313は、予約情報S1を操作表示部33に表示させることにより外部に報知してもよいし、予約情報S1を音声により出力させることにより外部に報知してもよい。予約情報S1は、本発明の第1予約情報の一例である。
ここで、受付処理部311により施設の予約が受け付けられる度に予約情報S1が報知される構成とした場合、来店予定日時が翌日以降の予約についても予約情報S1が報知されるため、従業員が煩わしく感じる場合がある。そこで、第1報知処理部313は、現在日時から前記予約に含まれる前記施設の来店予定日時(利用予定日時)までの残り時間が所定時間以内である場合に、予約情報S1を報知させてもよい。例えば第1報知処理部313は、前記残り時間が数時間又は数十分以内(例えば1時間以内)である場合に予約情報S1を報知させてもよい。
図7には、予約情報S1の一例を示している。例えば図7に示されるように、受付処理部311により施設(「Gダイニング」)の新規予約が受け付けられた場合において、現在日時が「2019年3月1日 19:25」であり、来店予定日時が「2019年3月1日 20:15」である場合、前記残り時間(「50分」)が所定期間(「1時間」)以内となる。この場合、第1報知処理部313は、操作表示部33に表示される予約管理ページP1において、当該新規予約に対応する予約受付情報P14に対応付けて、予約情報S1を表示させる。ここでは、第1報知処理部313は、予め設定されたメッセージとして、「新規予約を受け付けました。」のテキストメッセージと、受付ボタンK1(確認ボタン)とを予約情報S1として表示させる。また、第1報知処理部313は、予約情報S1が目立つように、予約情報S1の背景色、テキスト文字のサイズ又は色などを他の画像よりも強調して表示させてもよい。また第1報知処理部313は、予約情報S1を点灯、点滅させてもよい。
また予約情報S1は、予約の具体的な内容(詳細情報)を含んでもよい。図8には予約情報S1の他の例を示している。図8に示す予約情報S1には、「予約者名」、「予約人数」、「来店日」、「来店予定時刻」、「利用時間」、「テーブル」、「コース」、「メールアドレス」、「電話番号」などの情報(詳細情報S11)が含まれる。
第1報知処理部313は、受付処理部311により施設の予約が受け付けられた場合に、図7に示す予約情報S1を操作表示部33に表示させてもよいし、図8に示す予約情報S1を操作表示部33に表示させてもよい。また、図7に示す予約管理ページP1において従業員により受付ボタンK1又は予約受付情報P14が選択された場合に、表示処理部312が、図8に示す予約情報S1(詳細情報S11)を予約管理ページP1に表示させてもよい。また、図7に示す予約管理ページP1において従業員により受付ボタンK1又は予約受付情報P14が選択された場合に、表示処理部312が、詳細情報S11に対応する予約情報ページP2(図9参照)を操作表示部33に表示させてもよい。
従業員は、施設管理端末3Aにおいて予約情報S1を確認すると、例えば予約管理ページP1において予約情報S1に対応する予約の配席処理を行い、他の従業員に通知する。
なお、施設管理端末3Aにおいて、予約情報S1に含まれる詳細情報S11に対する閲覧制限を設けてもよい。例えば、施設管理端末3Aでは店長のみに詳細情報S11の閲覧権限を与える場合、店長は施設管理端末3Aに従業員ID及びパスワードを入力してログインすることにより詳細情報S11を閲覧することが可能となる。
保護処理部314は、予約情報S1に対して予約情報S1に含まれる特定情報を保護する保護処理を実行する。保護処理部314は、本発明の保護処理部の一例である。前記特定情報は、利用者(予約者)に関する情報(個人情報)であり、例えば氏名、メールアドレス、電話番号、住所、年齢、性別、支払情報、好みの食べ物、禁煙/喫煙、などである。ここでは、前記特定情報の一例として、予約者名、メールアドレス、及び電話番号が予約情報S1に含まれる。保護処理部314は、第三者が前記特定情報を識別できないように表示態様を変更する保護処理を実行する。
例えば、保護処理部314は、前記特定情報にモザイク処理、マスキング処理を施してもよいし、前記特定情報を予め設定された設定情報に変換してもよいし、前記特定情報を削除してもよい。すなわち、前記保護処理には、モザイク処理、マスキング処理、変換処理、削除処理などが含まれる。前記設定情報は、例えば、文字、記号、図形などで構成される。例えば、前記設定情報は、「*****」の記号である。
保護処理部314は、受付処理部311により施設の予約が受け付けられた場合に、予約情報S1に対して前記保護処理を実行して予約情報S2を生成する。すなわち、予約情報S2は、予約情報S1の前記特定情報に前記保護処理を施した、保護処理後の予約情報S1である。よって、予約情報S2は、予約情報S1にモザイク処理、マスキング処理、又は前記設定情報に対応する情報が付加されたものであってもよいし、予約情報S1から前記特定情報の少なくとも一部が削除されたものであってもよい。予約情報S2は、本発明の第2予約情報の一例である。ここで、第1報知処理部313は、施設管理端末3Aにおいて、予約情報S1を操作表示部33に表示させてもよいし、予約情報S2を操作表示部33に表示させてもよい。例えば、施設管理端末3Aにおいて、詳細情報S11の閲覧権限を有する店長がログインした場合には、第1報知処理部313は、予約情報S1(図8参照)を操作表示部33に表示させる一方、詳細情報S11の閲覧権限を有しない一般社員がログインした場合には、第1報知処理部313は、予約情報S2(図10参照)を操作表示部33に表示させる。図10に示す予約情報S2では、予約者名、メールアドレス、及び電話番号それぞれの特定情報に、これらを識別できないように、一部の情報(文字)が前記設定情報(「*****」)に変換されている。
ここで、保護処理部314は、従業員の属性に基づいて予約情報S1に対して前記保護処理を実行してもよい。具体的には、保護処理部314は、従業員情報D4に登録された役職、担当業務に基づいて予約情報S1に対して前記保護処理を実行する。例えば、前記役職が「店長」である場合には、保護処理部314は、予約情報S1に対して前記保護処理を実行しない。また前記役職が「リーダー」である場合には、保護処理部314は、詳細情報S11のうちメールアドレス及び電話番号のみに前記保護処理を実行する。さらに前記役職が「アルバイト」である場合には、保護処理部314は、詳細情報S11のうち個人情報全て(予約者名、メールアドレス及び電話番号)に前記保護処理を実行する。
また前記担当業務に「予約」が含まれる場合には、保護処理部314は、予約情報S1に対して前記保護処理を実行しない。また前記担当業務に「予約」が含まれない場合には、保護処理部314は、詳細情報S11のうち個人情報全て(予約者名、メールアドレス及び電話番号)に前記保護処理を実行する。
第2報知処理部316は、予約情報S2を従業員端末3Bにおいて報知させる。予約情報S2は、本発明の第2予約情報の一例である。予約情報S2は、施設の従業員等に前記予約が受け付けられたことを認識させるための情報である。具体的には、第2報知処理部316は、保護処理部314により生成された予約情報S2を従業員端末3Bのメールアドレス宛に送信するとともに、従業員端末3Bに予約情報S2に対する所定の報知処理(表示処理)を実行させる。例えば図12に示すように、第2報知処理部316は、予め設定されたメッセージとして、「新規予約を受け付けました。」のテキストメッセージと、受付ボタンK2(確認ボタン)とを予約情報S2として従業員端末3Bに表示させる。また、図13に示すように、第2報知処理部316は、詳細情報S11を含む予約情報S2を従業員端末3Bに表示させてもよい。図13に示すように、従業員端末3Bには、保護処理が施された予約情報S2が表示される。また保護処理部314により予約情報S1に対して前記特定情報(例えば、予約者名、メールアドレス、電話番号)を削除する保護処理(削除処理)が施された場合、第2報知処理部316は、予約情報S1のうち一部の情報、例えば予約人数、来店日、来店予定時刻を予約情報S2として従業員端末3Bに送信して表示させてもよい。なお、図12に示す操作画面において従業員により受付ボタンK2が選択された場合に、従業員端末3Bの制御部31が、図13に示す予約情報S2(詳細情報S11)を従業員端末3Bに表示させてもよい。また、予約情報S2に、施設管理端末3Aの表示画面(管理画面)の確認を促す情報が含まれてもよい。
第2報知処理部316は、全ての従業員端末3Bに予約情報S2を送信してもよいし、所定の従業員端末3Bに予約情報S2を送信してもよい。例えば、第2報知処理部316は、従業員の属性(役職、担当業務など)に基づいて、所定の従業員端末3Bに予約情報S2を送信する。例えば、第2報知処理部316は、役職が「店長」及び「リーダー」である従業員の従業員端末3Bに予約情報S2を送信する。また例えば、第2報知処理部316は、担当業務に「予約」が含まれる従業員の従業員端末3Bに予約情報S2を送信する。また例えば、第2報知処理部316は、担当業務が「接客」である従業員の従業員端末3Bに予約情報S2を送信する。
また、第2報知処理部316は、保護処理部314により従業員の属性に応じた保護処理が施された予約情報S2を、対応する従業員端末3Bに送信する。例えば、第2報知処理部316は、メールアドレス及び電話番号のみに前記保護処理が施された予約情報S2を「リーダー」の従業員端末3Bに送信し、予約者名、メールアドレス及び電話番号に前記保護処理が施された予約情報S2を「アルバイト」の従業員端末3Bに送信する。
通知処理部315は、施設管理端末3Aにおいて予約の登録(予約情報S1の確認、配席など)又は変更(予約情報S1の確認、変更、キャンセルなど)が行われた場合に、登録情報又は変更情報を予約管理装置2に通知する。例えば、通知処理部315は、施設管理端末3Aにおいて予約情報S1に対応する予約の配席処理が行われた場合、すなわち予約者に対してテーブルが割り当てられた場合に、当該予約の登録情報を予約管理装置2に通知する。予約管理装置2の制御部21は、登録情報又は変更情報に基づいて予約情報D3(図4参照)を更新する。
[従業員端末3B]
図1に示されるように、従業員端末3Bは、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。従業員端末3Bは、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。なお、従業員端末3Bは、施設管理端末3Aと同一の機能を備えてもよいし、施設管理端末3Aと同一の情報処理装置であってもよい。ここでは、従業員端末3Bは携帯型(スマートフォン型)のオーダー端末である。
具体的に、施設の従業員(例えば一般社員)は、従業員端末3Bに表示される所定のログインページにおいて従業員ID及びパスワードを入力することにより予約管理装置2又は施設管理端末3Aにログインして、施設の注文管理ページ(不図示)にアクセスする。そして、前記従業員は、注文管理ページにおいて従業員端末3Bを操作することにより、客からの注文を入力することが可能である。
通信I/F34は、従業員端末3Bを有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して予約管理装置2、施設管理端末3A、厨房端末(不図示)などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、予約管理装置2、施設管理端末3Aとの間で各種の情報を送受信するための制御プログラムなどが記憶される。例えば、前記制御プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、従業員端末3Bに電気的に接続されるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部32に記憶される。
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより従業員端末3Bを制御する。
具体的に、制御部31は、施設管理端末3Aから送信される予約情報S2を受信する。例えば、制御部31は、施設管理端末3Aから従業員端末3Bのメールアドレス宛に送信された予約情報S2を受信する。制御部31は、予約情報S2を受信すると、予約情報S2を操作表示部33に表示させる。具体的には、制御部31は、施設管理端末3Aの第2報知処理部316の指示に従って予約情報S2を従業員端末3Bにおいて報知(表示)させる。図11は、従業員端末3Bの操作表示部33に表示される操作画面の一例である。図11に示す操作画面が操作表示部33に表示されている場合において、制御部31は、施設管理端末3Aから送信された予約情報S2を受信すると、図12に示されるように、予約情報S2を当該操作画面に表示させる。図12に示す例では、予約情報S2には、新規予約を受け付けたことを示す情報が含まれている。
また、制御部31は、予約情報S2を受信すると、図13に示すように、予約情報S2に含まれる詳細情報S11を操作表示部33に表示させてもよい。図13に示す予約情報S2では、前記特定情報(「予約者名」、「メールアドレス」、「電話番号」)について、部分的に前記保護処理が施されて、前記設定情報(「*****」)に変換されている。従業員は、予約情報S2を確認することにより、前記特定情報(個人情報)を除いた予約情報を認識することができる。また従業員は、前記特定情報については識別することができない。
これにより、例えば稼働時間中において来店直前の当日予約(直前予約)を受け付けた場合に、当該予約の情報が従業員の携帯端末(従業員端末3B)に通知されるため、従業員は当該予約を確実に把握することが可能となる。このため、予約者が来店するまでの間に、従業員等が席の確保などの準備を適切に行うことができる。また、従業員端末3Bに通知される予約情報は、予約者の個人情報が認識できない状態に保護されるため、従業員に予約者の個人情報が漏洩すること、及び従業員を介して外部に漏洩することを防止することができる。
[利用者端末4]
図1に示されるように、利用者端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。利用者端末4は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
通信I/F44は、利用者端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して予約管理装置2、施設端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って予約管理装置2、施設端末3等の外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、予約管理装置2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末4を制御する。
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、予約管理装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作を予約管理装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、利用者端末4は、制御部41によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、予約管理装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
例えば、利用者端末4では、予約管理システム1で提供される予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部41が、予約管理装置2から前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部43に予約サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、情報検索サイトにおける検索結果からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末4に予約管理装置2に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末4の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部43に予約サイトのウェブページが表示される。そして、利用者は、利用者端末4を操作することにより、予約サイトにおいて所望の検索条件に合致する施設を検索し、その検索結果として提示された施設の中から所望の施設を選択して予約の申し込みを行うことができる。
ところで、本発明の予約管理システムの他の実施形態として、施設管理端末3Aは、施設管理端末3Aにおいて報知(表示)させた予約情報S1が施設管理端末3Aにおいて確認された場合、又は、従業員端末3Bにおいて報知(表示)させた予約情報S2が従業員端末3Bにおいて確認された場合に、予約情報S1及び予約情報S2の報知処理を停止させる構成を備えてもよい。図14には、上記構成を示す施設管理端末3Aのブロック図を示している。
図14に示すように、施設管理端末3Aは、図1に示す構成においてさらに判定処理部317を備える。判定処理部317は、第1報知処理部313により報知された予約情報S1に対する施設管理端末3Aにおける確認状況を判定する。具体的には、判定処理部317は、第1報知処理部313により報知された予約情報S1が施設管理端末3Aにおいて確認されたか否か(既読又は未読)を判定する。例えば、図7又は図8に示す予約管理ページP1において、従業員(例えば店長)により受付ボタンK1が選択された場合に、判定処理部317は、施設管理端末3Aにおいて予約情報S1が確認された(既読)と判定する。また判定処理部317は、受付ボタンK1が選択されるまでの間は、予約情報S1を未確認状態(未読)と判定する。また例えば、判定処理部317は、予約管理ページP1において予約情報S1に対応する予約の配席処理が行われた場合、すなわち予約者に対してテーブルが割り当てられた場合に、施設管理端末3Aにおいて予約情報S1が確認された(既読)と判定し、前記配席処理が完了していない場合に、予約情報S1を未確認状態(未読)と判定する。このように、判定処理部317は、前記配席処理の状況(配席完了、配席未完了)に基づいて予約情報S1の確認状況(確認済、未確認)を判定してもよい。
また、判定処理部317は、第2報知処理部316により報知された予約情報S2が従業員端末3Bにおいて確認されたか否か(既読又は未読)を判定する。例えば、図12又は図13に示す操作画面において、従業員(例えばアルバイト)により受付ボタンK2が選択された場合に、判定処理部317は、従業員端末3Bにおいて予約情報S2が確認された(既読)と判定する。また判定処理部317は、受付ボタンK2が選択されるまでの間は、予約情報S2を未確認状態(未読)と判定する。
そして、施設管理端末3Aの制御部31は、判定処理部317により予約情報S1及び予約情報S2の少なくともいずれかが確認されたと判定された場合に、施設管理端末3Aにおける予約情報S1の報知処理、及び、従業員端末3Bにおける予約情報S2の報知処理を停止させる。第1報知処理部313は、施設管理端末3Aにおいて予約情報S1が確認されたと判定されるまで予約情報S1の報知処理を繰り返し実行し、第2報知処理部316は、従業員端末3Bにおいて予約情報Sが確認されたと判定されるまで予約情報S2の報知処理を繰り返し実行する。上記の構成によれば、施設管理端末3A及び従業員端末3B間の予約情報S2、確認通知などの送受信回数などが抑制され、通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
なお、第1報知処理部313、第2報知処理部316は、現在日時から来店予定日時(利用予定日時)までの残り時間に応じて報知処理の態様を異ならせてもよい。また、保護処理部314は、前記残り時間に応じて保護処理の態様を異ならせてもよい。これらの構成例については後述する。
[予約管理処理]
以下、図15を参照しつつ、予約管理システム1において実行される予約管理処理について説明する。具体的に、本実施形態では、施設端末3の制御部31によって前記予約管理処理が実行される。また、制御部31は、予約管理装置2又は複数の利用者端末4各々からのアクセス(予約要求)に応じて予約要求各々に対応して予約管理処理を並行して実行することが可能である。
なお、本発明は、前記予約管理処理に含まれる一又は複数のステップを実行する予約管理方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記予約管理処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記予約管理処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部31によって前記予約管理処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって当該予約管理処理における各ステップが分散して実行される予約管理方法も他の実施形態として考えられる。なお、以下では、前記予約管理処理が、施設管理端末3Aの制御部31によって実行される例を示す。
まず、ステップS11において、施設管理端末3Aの制御部31は、施設の予約を受けたか否かを判定する。具体的には、制御部31は、予約管理装置2から予約に関する前記受付情報を受け付けたか否かを判定する。前記受付情報には、新規予約、予約変更、予約キャンセルが含まれる。例えば、予約管理装置2が利用者端末4から所定の施設の新規予約を受け付けた場合に、予約管理装置2は、利用者端末4の利用者情報D1及び当該施設の予約情報D3を含む受付情報を施設管理端末3Aに送信し、制御部31は当該受付情報を取得する。そして、前記受付情報を受け付けたと判定されると(S11:Yes)、処理がステップS12に移行し、前記受付情報を受け付けたと判定されるまでの間は処理がステップS11で待機する(S11:No)。前記予約を受け付ける処理は、制御部31の受付処理部311によって実行される。なお、前記予約を受け付ける処理は、予約管理装置2の制御部21の予約処理部211によって実行されてもよい。ステップS11は、本発明の受付ステップの一例である。
ステップS12において、制御部31は、予約情報S1を施設管理端末3Aにおいて報知させる。例えば、制御部31は、予約情報S1を施設管理端末3Aの操作表示部33に表示させる(図8参照)。ステップS12の処理は、制御部31の第1報知処理部313によって実行される。ステップS12の処理は、本発明の第1報知ステップの一例である。
次にステップS13において、制御部31は、予約情報S1に対して予約情報S1に含まれる特定情報を保護する保護処理を実行して予約情報S2を生成する。例えば、制御部31は、従業員の属性、例えば従業員情報D4に登録された役職、担当業務に基づいて予約情報S1に対して前記保護処理を実行する。例えば、前記役職が「店長」である場合には、制御部31は、予約情報S1に対して前記保護処理を実行しない。また前記役職が「リーダー」である場合には、制御部31は、詳細情報S11のうちメールアドレス及び電話番号のみに前記保護処理を実行する。また前記役職が「アルバイト」である場合には、制御部31は、詳細情報S11のうち個人情報全て(予約者名、メールアドレス及び電話番号)に前記保護処理を実行する。ステップS13の処理は、制御部31の保護処理部314によって実行される。ステップS13の処理は、本発明の保護ステップの一例である。
ステップS14において、制御部31は、予約情報S2を従業員端末3Bにおいて報知させる。例えば、制御部31は、前記役職が「店長」である従業員の従業員端末3Bに、保護処理が施されていない予約情報S2(予約情報S1)を送信し、前記役職が「リーダー」である従業員の従業員端末3Bに、メールアドレス及び電話番号のみに前記保護処理が施された予約情報S2を送信し、前記役職が「アルバイト」である従業員の従業員端末3Bに、個人情報全て(予約者名、メールアドレス及び電話番号)に前記保護処理が施された予約情報S2を送信する。ステップS14の処理は、制御部31の第2報知処理部316によって実行される。ステップS14の処理は、本発明の第2報知ステップの一例である。
ステップS15において、制御部31は、予約情報S1に対する施設管理端末3Aにおける確認状況、及び、予約情報S2に対する従業員端末3Bにおける確認状況を判定する。具体的には、制御部31は、予約情報S1が施設管理端末3Aにおいて確認されたか否か(既読又は未読)、及び、予約情報S2が従業員端末3Bにおいて確認されたか否か(既読又は未読)を判定する。予約情報S1及び予約情報Sの少なくともいずれかが既読と判定されると(S15:Yes)、処理がステップS16に移行し、予約情報S1及び予約情報S2が未読と判定されると(S15:No)、処理がステップS12に移行する。処理がステップS12に戻った場合、制御部31は、前記残り時間に応じて前記報知処理及び前記保護処理を実行してもよい(後述)。
ステップS16において、制御部31は、施設管理端末3Aにおける予約情報S1の報知処理、及び、従業員端末3Bにおける予約情報S2の報知処理を停止させる。
以上説明したように、本実施形態に係る予約管理システム1は、施設の予約を受け付けた場合に当該予約に関する情報(予約情報S1)を施設の第1施設端末(施設管理端末3A)において報知する。また予約管理システム1は、予約情報S1に含まれる個人情報を保護する保護処理を実行した予約情報S2を第2施設端末(従業員端末3B)において報知する。これにより、例えば稼働時間中において来店直前の当日予約(直前予約)を受け付けた場合に、個人情報に保護処理が施されて当該予約の情報が従業員の携帯端末(従業員端末3B)に通知されるため、個人情報の漏洩を防ぎつつ従業員に当該予約を把握させることが可能となる。また、予約者が来店するまでの間に、従業員等が席の確保などの準備を適切に行うことができる。
本発明は上述の実施形態に限定されず、以下の実施形態であってもよい。
他の実施形態として、保護処理部314は、前記設定情報(例えば「*****」)に前記特定情報(メールアドレス、電話番号など)を関連付けたリンクを設定してもよい。図16には、予約情報S2においてメールアドレス及び電話番号のそれぞれにリンクL1,L2が設定された状態を示している。制御部31(本発明の連絡処理部の一例)は、従業員端末3Bにおいて従業員によりリンクL1が設定されたメールアドレスが選択された場合に、リンクL1に関連付けられたメールアドレスにメールを送信する処理を実行する。例えば、制御部31は、前記メールアドレス(リンクL1)が選択されると、送信用メールの宛先に、予約者のメールアドレスを入力する。但し、制御部31は、前記宛先欄に前記設定情報を表示させる。従業員が送信用メールの本文欄にメッセージを入力して送信指示を行うと、制御部31は、予約者のメールアドレス宛にメールを送信する。また、制御部31(本発明の連絡処理部の一例)は、従業員端末3Bにおいて従業員によりリンクL2が設定された電話番号が選択された場合に、リンクL2に関連付けられた電話番号宛に電話を発信する。但し、制御部31は、発信中及び通話中、従業員端末3Bに前記設定情報を表示させる。これにより、予約者の個人情報を保護しつつ、従業員は、従業員端末3Bから必要に応じて予約者に連絡を取ることができる。
ここで、例えば、予約者が来店予定時刻の直前になっても来店しない場合又は来店予定時刻を過ぎた場合、施設の従業員は早急に予約者に確認の連絡を行わなければならない場合がある。しかし、図13に示すように、予約情報S2において予約者の連絡先(メールアドレス、電話番号など)に保護処理が施されている場合には、従業員は迅速に予約者に確認の連絡を行うことができず、例えば連絡先を把握する店長から当該連絡先を教えてもらったり、店長から予約者に確認を連絡をしてもらう必要がある。このため、従業員の業務効率が低下してしまう。
そこで、保護処理部314は、現在日時から来店予定日時(利用予定日時)までの残り時間に応じて保護処理の態様を異ならせてもよい。例えば、予約者名、メールアドレス、及び電話番号に保護処理が施された予約情報S2について、前記残り時間が所定時間以下になると、保護処理部314が前記メールアドレスのみ前記保護処理を解除した予約情報S3を生成し、第2報知処理部316が予約情報S3を従業員端末3Bに送信する。さらに、前記残り時間がなくなり来店予定日時を過ぎた場合には、保護処理部314が全ての保護処理を解除した予約情報S4(予約情報S1と同一)を生成し、第2報知処理部316が予約情報S4を従業員端末3Bに送信する。
他の実施形態として、第1報知処理部313により報知された予約情報S1が施設管理端末3Aにおいて確認されない未確認状態が所定時間継続した場合に、第2報知処理部316が、前記特定情報を従業員端末3Bにおいて報知させる。すなわち、保護処理部314は前記特定情報の保護処理を解除し、第2報知処理部316は前記特定情報を識別可能に表示させる。これにより、従業員端末3Bにおいて、予約情報S2の保護処理が解除され、個人情報が表示される。よって、従業員は、予約者の連絡先などの情報を取得して適切な対応を取ることができる。
また他の実施形態として、判定処理部317は、第2報知処理部316により従業員端末3Bにおいて報知された予約情報S2が従業員端末3Bにおいて確認されたか否かを判定する。そして、第2報知処理部316は、第1属性を有する第1従業員の従業員端末3B(本発明の第2施設端末の一例)において予約情報S2が確認されない未確認状態が所定時間継続した場合に、前記特定情報を、第2属性を有する第2従業員の従業員端末3B(本発明の第3施設端末の一例)において報知させる。例えば、役職が「店長」である従業員E1の従業員端末3B(端末ID「1001」)において予約情報S2が確認されない未確認状態が所定時間継続した場合に、第2報知処理部316は、役職が「リーダー」である従業員E2の従業員端末3B(端末ID「1002」)において前記特定情報(「予約者名」、「メールアドレス」、「電話番号」)を報知させる。すなわち、第2報知処理部316は、前記特定情報の保護処理を解除し、前記特定情報を識別可能に表示させる。なお、予約情報S2を送信する順番は、役職の位などにより決定される優先順位に基づいて設定することができる。これにより、例えば優先順位が高い従業員が予約情報に気が付かない場合に、次に優先順位が高い他の従業員に予約情報が通知されるため、予約が入ったことを確実に認識させることができ、予約に対する対応を適切に取ることができる。また、施設管理端末3A及び従業員端末3B間の予約情報S2、確認通知などの送受信回数などが抑制され、通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
また本発明の他の実施形態として、第1報知処理部313は、以下のようにして、予約情報S1を施設管理端末3Aにおいて報知する報知処理を実行してもよい。なお、以下に示す報知処理の例は、第2報知処理部316が予約情報S2を従業員端末3Bにおいて報知させる報知処理にも適用することが可能である。
例えば、第1報知処理部313は、現在日時から前記予約に含まれる前記施設の来店予定日時(利用予定日時)までの残り時間が短い程、予約情報S1の報知頻度が高くなるように、予約情報S1を繰り返し報知させてもよい。例えば第1報知処理部313は、受付処理部311により前記予約が受け付けられた時点における前記残り時間が「1時間」の場合には「3分」の周期(間隔)で予約情報S1の表示及び非表示を繰り返す。一方、例えば、第1報知処理部313は、受付処理部311により前記予約が受け付けられた時点における前記残り時間が「30分」の場合には「1分」の周期(間隔)で予約情報S1の表示及び非表示を繰り返す。
また、第1報知処理部313は、前記残り時間が経時的に短くなるに従って、予約情報S1の報知頻度が高くなるように、予約情報S1を繰り返し報知させてもよい。上記の例では、第1報知処理部313は、前記残り時間が「1時間」から経時的に短くなるに従って、予約情報S1の表示及び非表示の周期を短くしていく。
また、第1報知処理部313は、前記残り時間が短い程、予約情報S1の表示態様が強調されるように、予約情報S1を報知させてもよい。例えば第1報知処理部313は、受付処理部311により前記予約が受け付けられた時点における前記残り時間が「1時間」の場合には、予約管理ページP1において専有面積、文字サイズなどが小さい予約情報S1を表示させる。一方、第1報知処理部313は、受付処理部311により前記予約が受け付けられた時点における前記残り時間が「30分」の場合には、予約管理ページP1において専有面積、文字サイズなどが大きい予約情報S1を表示させる。また、第1報知処理部313は、前記残り時間に応じて予約情報S1の表示内容を異ならせてもよい。
また、第1報知処理部313は、前記残り時間が経時的に短くなるに従って、予約情報S1の表示態様が強調されるように、予約情報S1を報知させてもよい。上記の例では、第1報知処理部313は、前記残り時間が「1時間」から経時的に短くなるに従って、予約情報S1の大きさ(専有面積、文字サイズなど)を大きくしていく。また、第1報知処理部313は、前記残り時間が経時的に短くなるに従って、予約情報S1の背景色又は文字色の濃淡又は表示輝度を変化させてもよい。
上記の構成により、従業員は当日の予約、直前の予約など来店準備を迅速に行う必要がある予約が入ったことを容易に認識することができるため、来店準備の対応を適切に行うことができる。第1報知処理部313は、上述のように、前記残り時間に基づいて報知頻度又は表示態様を異ならせて予約情報S1を操作表示部33に表示させてもよい。
また、第1報知処理部313は、前記残り時間と前記予約に含まれる予約人数とに基づいて、予約情報S1を報知させてもよい。具体的には、第1報知処理部313は、前記残り時間が所定時間以内であって前記予約人数が所定人数以上の場合に予約情報S1を報知させ、前記残り時間が所定時間以内であって前記予約人数が所定人数未満の場合には予約情報S1を報知させない。また第1報知処理部313は、前記残り時間が所定時間以内であって前記予約人数が所定人数未満の場合に、前記残り時間が所定時間以内であって前記予約人数が所定人数以上の場合の予約情報S1の出力態様とは異なる出力態様で予約情報S1を報知させてもよい。また第1報知処理部313は、さらに、前記予約人数が多い程、予約情報S1の報知頻度が高くなるように又は表示態様が強調されるように、予約情報S1を報知させてもよい。予約人数が多い場合には従業員の来店準備(テーブルの確保、清掃など)に要する時間が多くなることが考えられるため、上記の構成とすることにより、従業員は大人数の直前予約を早く認識することができ、来店準備の対応を適切に行うことができる。
また、第1報知処理部313は、前記残り時間と、現在日時において施設の予約を行うことが可能な残りの数(予約可能数)とに基づいて、予約情報S1を報知させてもよい。具体的には、第1報知処理部313は、前記残り時間が所定時間以内であって前記予約可能数が所定数未満である場合に予約情報S1を報知させ、前記残り時間が所定時間以内であって前記予約可能数が所定数以上である場合には予約情報S1を報知させない。また第1報知処理部313は、前記残り時間が所定時間以内であって前記予約可能数が所定数以上である場合に、前記残り時間が所定時間以内であって前記予約可能数が所定数未満である場合の予約情報S1の出力態様とは異なる出力態様で予約情報S1を報知させてもよい。また第1報知処理部313は、さらに、前記予約可能数が少ない程、予約情報S1の報知頻度が高くなるように又は表示態様が強調されるように、予約情報S1を報知させてもよい。
また、第1報知処理部313は、前記残り時間と施設の稼働時間のうちの現在の時間帯とに基づいて、予約情報S1を報知させてもよい。具体的には、第1報知処理部313は、前記残り時間が所定時間以内であって現在の時間帯が繁忙時間帯(ランチタイム、ディナータイムなど)である場合に予約情報S1を報知させ、前記現在の時間帯が繁忙時間帯でない場合には予約情報S1を報知させない。また第1報知処理部313は、前記現在の時間帯が繁忙時間帯でない場合に、前記現在の時間帯が繁忙時間帯である場合の予約情報S1の出力態様とは異なる出力態様で予約情報S1を報知させてもよい。また第1報知処理部313は、さらに、現在の時間帯が繁忙時間帯の場合に、前記残り時間が短い程、予約情報S1の通知頻度が高くなるように又は表示態様が強調されるように、予約情報S1を報知させてもよい。
また、第1報知処理部313は、前記残り時間と前記受付情報に含まれる「コース」の内容とに基づいて、予約情報S1を報知させてもよい。具体的には、第1報知処理部313は、前記残り時間が所定時間以内であって「コース」の内容が、複雑な手間がかかるコースのように短時間で準備ができないコースである場合には、「席のみ」の場合と比較して、予約情報S1の通知頻度が高くなるように又は表示態様が強調されるように、予約情報S1を報知させてもよい。また、第1報知処理部313は、上記の例において、予約人数が多い程、予約情報S1の通知頻度が高くなるように又は表示態様が強調されるように、予約情報S1を報知させてもよい。これにより、手間のかかるコースが複数人(例えば4名)で予約された場合であっても、従業員は適切に対応することが可能となる。
また、第1報知処理部313は、予約情報S1を施設管理端末3Aにおいて表示させるとともに、前記残り時間が短い程、施設端末3において予約情報S1に対応する音声が強調されるように、前記音声を施設管理端末3Aから出力させてもよい。具体的には、第1報知処理部313は、前記音声を、施設管理端末3Aのスピーカから出力させてもよい。また、この場合において、予約情報S1が施設管理端末3Aにおいて確認されない場合に、第2報知処理部316が、予約情報S2に対応する音声を従業員端末3Bに出力してもよい。
第2報知処理部316は、上述した各報知処理を第1報知処理部313による報知処理とは個別に実行してもよいし、連動するように実行してもよい。例えば、第2報知処理部316は、上述した第1報知処理部313による報知処理に応じて予約情報S2を従業員端末3Bに報知させてもよい。例えば、第2報知処理部316は、第1報知処理部313に対応して、前記残り時間に基づいて報知頻度又は表示態様を異ならせて予約情報S2を従業員端末3Bに表示させてもよい。
上述の各形態において、前記受付情報が予約の変更に関する情報である場合には、施設管理端末3Aの第1報知処理部313は、図17に示されるように、予約変更に係る予約情報に対応付けて予約情報S1を表示させてもよい。また第1報知処理部313は、図17又は図18に示されるように、予約の変更を示す内容のメッセージを予約情報S1として表示させてもよい。同様に、第2報知処理部316は、予約の変更を示す内容のメッセージを予約情報S2として表示させてもよい。