JP7535691B2 - ハイブリッド給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ熱源機と燃焼式の補助熱源機を有するハイブリッド給湯装置に関する。
従来から、ヒートポンプ熱源機によって加熱した湯水を貯湯タンクに貯湯して給湯に使用し、貯湯タンクの湯水を使用できない場合に燃焼式の補助熱源機によって湯水を加熱するハイブリッド給湯装置が広く利用されている。
工事、災害等によって天然ガス等の燃料の供給が遮断されると、ハイブリッド給湯装置は燃焼式の補助熱源機によって湯水を加熱することができなくなる。それ故、例えば特許文献1の給湯装置のように、燃料遮断時に応急運転モードに切り替えられた場合に、ヒートポンプ熱源機によって貯湯タンクに高温水を貯湯して貯湯タンクを満蓄状態するものが知られている。また、特願2019-81549号、特願2019-81550号のように、本出願人は、燃料の供給状態を確認し、燃料遮断時には応急運転モードに自動的に切り替える給湯装置を既に提案している。
特許第6209916号公報
ハイブリッド給湯装置は、上記のような燃料遮断時には燃焼式の補助熱源機で加熱することができないので、給湯に必要な熱量を確保するために速く貯湯して、給湯に備えることが要求されている。
本発明の目的は、燃料遮断時には、燃料が供給される通常時よりも速く貯湯できるハイブリッド給湯装置を提供することである。
請求項1の発明のハイブリッド給湯装置は、ヒートポンプ熱源機と、燃焼式の補助熱源機と、貯湯タンクと、前記貯湯タンクに高温水を貯湯する貯湯運転を含む制御を行う制御手段を備えたハイブリッド給湯装置において、前記ヒートポンプ熱源機の運転と前記補助熱源機の運転が許可された通常運転モードと、前記補助熱源機の運転が禁止されて前記ヒートポンプ熱源機の運転が許可された応急運転モードを有し、前記制御手段は、前記通常運転モードであって前記補助熱源機の燃料遮断時には、燃料供給時よりも前記ヒートポンプ熱源機の運転能力を高く設定し、前記応急運転モードが設定されている場合には、前記通常運転モードの燃料遮断時よりも前記ヒートポンプ熱源機の運転能力をさらに高く設定することを特徴としている。
上記構成によれば、通常運転モードであって補助熱源機で加熱することができない燃料遮断時に、ヒートポンプ熱源機の運転能力を燃料が供給される時よりも高く設定するので、燃料遮断時には運転能力を高めて速く貯湯することができる。
また、上記構成によれば、補助熱源機の運転が禁止された応急運転モードのときに、ヒートポンプ熱源機の運転能力を通常運転モードの燃料遮断時よりもさらに高く設定するので、応急運転モードのときには運転能力をさらに高めて一層速く貯湯することができる。
請求項の発明のハイブリッド給湯装置は、請求項の発明において、前記制御手段は、前記ヒートポンプ熱源機の運転能力を、ヒートポンプ入水温度と外気温度に基づいて設定された運転テーブルに基づいて設定し、前記運転テーブルとして、燃料供給状態と運転モードに応じた通常運転テーブルと燃料遮断運転テーブルと応急運転テーブルを有することを特徴としている。
上記構成によれば、ヒートポンプ熱源機の運転能力は、燃料供給状態と運転モードに応じた運転テーブルに基づいて設定される。従って、燃料遮断時には燃料遮断運転テーブルに基づいて、応急運転モードのときには応急運転テーブルに基づいて、ヒートポンプ熱源機の運転能力を通常運転テーブルよりも高めて速く貯湯することができる。
請求項の発明のハイブリッド給湯装置は、請求項の発明において、前記制御手段は、前記ヒートポンプ熱源機の運転能力を、前記ヒートポンプ熱源機の電流上限値によって制限し、前記電流上限値として、燃料供給状態と運転モードに応じた通常運転上限値と燃料遮断運転上限値と応急運転上限値を有することを特徴としている。
上記構成によれば、ヒートポンプ熱源機の運転能力は、燃料供給状態と運転モードに応じた電流上限値に制限される。従って、燃料遮断時には燃料遮断運転上限値に制限することによって、応急運転モードのときには応急運転上限値に制限することによって、ヒートポンプ熱源機の運転能力を通常運転上限値に制限するときよりも高めて速く貯湯することができる。
本発明のハイブリッド給湯装置によれば、燃料遮断時には燃料が供給される通常時よりも速く貯湯できる。
本発明の実施例1,2に係るハイブリッド給湯装置の構成図である。 ハイブリッド給湯装置の運転モード切替制御フローチャートである。 ヒートポンプ熱源機の運転能力設定フローチャートである。 ヒートポンプ熱源機の運転能力を設定する通常運転テーブルである。 ヒートポンプ熱源機の運転能力を設定する燃料遮断運転テーブルである。 ヒートポンプ熱源機の運転能力を設定する応急運転テーブルである。 ヒートポンプ熱源機の運転能力制限設定フローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
最初に、本発明のハイブリッド給湯装置1の全体構成について、図1に基づいて説明する。ハイブリッド給湯装置1は、ヒートポンプ熱源機2と、貯湯給湯ユニット3を備えている。ヒートポンプ熱源機2は、外気の熱を利用して湯水を加熱する。貯湯給湯ユニット3は、給湯設定温度の湯水を給湯するように構成されている。
貯湯給湯ユニット3は、燃焼式の補助熱源機4と、貯湯タンク5と、ハイブリッド給湯装置1を制御する制御部7(制御手段)を有する。補助熱源機4は、図示外の送風ファンやバーナ、火炎検知センサ、熱交換器等を備え、天然ガス等の燃料の燃焼熱を利用して湯水を加熱する。貯湯タンク5は、ヒートポンプ熱源機2による貯湯運転によって加熱された湯水(高温水)を貯湯する。制御部7は、学習記憶した給湯使用実績に基づいて将来の給湯使用の予測を行い、予測した給湯使用量に相当する必要熱量を給湯使用の前に貯湯タンク5に貯湯するように貯湯運転を制御する。
貯湯タンク5の上部には、貯湯タンク5に貯湯した湯水を出湯するための出湯通路11が接続されている。この出湯通路11は湯水混合弁12に接続され、湯水混合弁12に供給される湯水の出湯温度を検知する出湯温度センサ11aが出湯通路11に付設されている。貯湯タンク5の下部には、貯湯タンク5に上水源から上水を供給するための給水通路13が接続されている。給水通路13には給水温度を検知するための給水温度センサ13aが付設されている。
給水通路13から分岐された給水バイパス通路14は、湯水混合弁12に接続されている。また、図示外の給湯栓等に給湯するための給湯通路16が湯水混合弁12に接続されている。給湯運転では、給湯設定温度の給湯のために、湯水混合弁12において貯湯タンク5から出湯された出湯通路11の湯水と給水バイパス通路14の上水との混合比率を調整して混合し、給湯設定温度に調整された湯水を給湯する。
給湯通路16から分岐した湯張り通路18は、浴槽19の湯水を循環させて加熱する追焚回路17に接続され、給湯通路16から供給される湯水を湯張り通路18と追焚回路17を介して浴槽19に湯張りする湯張り運転が可能なように構成されている。給湯通路16には、給湯温度を検知するための給湯温度センサ16aと給湯流量を検知する給湯流量センサ16bが配設され、湯張り通路18には湯張り運転時に開放制御する開閉弁18aが配設されている。
貯湯タンク5の下部には循環往き通路21aが接続され、貯湯タンク5の上部には循環戻り通路21bが接続されて、貯湯タンク5とヒートポンプユニット2の間で循環ポンプ22により湯水が循環可能な循環加熱回路21が形成されている。循環往き通路21aは、ヒートポンプ熱源機2に貯湯タンク5の湯水を供給する。循環戻り通路21bは、ヒートポンプ熱源機2で加熱された湯水を貯湯タンク5に供給する。貯湯運転では、ヒートポンプ熱源機2を運転して湯水を加熱すると共に、循環ポンプ22の回転数等の調整によって、循環戻り通路21bに配設された温度センサ21cの検知温度が設定された目標貯湯温度となるように、流量が制御される。
貯湯タンク5の外周部には、湯水の温度を検知する複数の温度センサ5a~5eが上下方向に所定の間隔を空けて配設されている。温度センサ5a~5e及び貯湯タンク5は、貯湯された湯水の放熱を低減する図示外の保温材により覆われている。
給湯運転において、貯湯タンク5の湯水を給湯設定温度に調整して給湯できない場合には、補助熱源機4を運転して貯湯タンク5の湯水又は上水を加熱し、湯水混合弁12に供給して給湯設定温度に調整された湯水を給湯する。
貯湯タンク5の湯水を補助熱源機4で加熱するための補助加熱通路23は、出湯通路11から分岐して補助熱源機4に接続されている。補助熱源機4で加熱された湯水を出湯するための補助出湯通路24は、補助加熱通路23の分岐部より下流側の出湯通路11に接続されている。補助出湯通路24に配設された調整弁25は、補助出湯通路24から出湯通路11に供給される湯水量を調整する。補助加熱通路23には、三方弁26と補助熱源機4に湯水を送るためのポンプ27が配設されている。
補助出湯通路24から分岐した熱利用通路28は、三方弁26に接続されている。三方弁26は、補助熱源機4に貯湯タンク5の湯水又は熱利用通路28の湯水を供給可能となるように切換えられる。熱利用通路28には熱交換器28aと開閉弁28bが設けられている。この熱交換器28aは、追焚ポンプ29の作動により追焚回路17を流れる浴槽19の湯水を、補助熱源機4で加熱した湯水との熱交換により加熱する追焚運転に使用される。また、熱利用通路28には、給水通路13から分岐した分岐通路部13bが熱利用通路28に上水を供給可能なように接続されている。
ヒートポンプ熱源機2は、貯湯運転時に外気から吸熱した熱を利用して湯水を加熱し、貯湯タンク5に貯湯する。一般的にヒートポンプ熱源機2の運転効率は、外気温度が高い程、また加熱後の湯水温度が低い程向上する。運転効率が高い状態で貯湯運転を行うために、ヒートポンプ熱源機2の運転能力が外気温度とヒートポンプ入水温度に応じて設定される。貯湯運転により貯湯タンク5に貯湯された湯水は、給湯や浴槽19の湯張りに使用される。
ヒートポンプ熱源機2は、圧縮機32、凝縮熱交換器33、膨張弁34、蒸発熱交換器35を冷媒回路36により接続して構成されている。このヒートポンプ熱源機2は、冷媒回路36に封入された冷媒を圧縮機32で圧縮して高温にする。そして、循環ポンプ22の駆動により循環加熱回路21を流通する湯水を、凝縮熱交換器33において高温の冷媒との熱交換により加熱する。熱交換後の温度が下がった冷媒は、膨張弁34において膨張して外気より低温になり、蒸発熱交換器35で外気から吸熱した後、再び圧縮機32に導入される。
蒸発熱交換器35は、外気温度を検知する外気温度センサ35aと送風機35bを備えている。循環往き通路21aが接続される凝縮熱交換器33の入口側には、ヒートポンプ入水温度を検知するヒートポンプ入水温度センサ38が付設されている。また、ヒートポンプ熱源機2は、圧縮機32、膨張弁34、送風機35b等を制御する補助制御部37を備えている。補助制御部37は、ハイブリッド給湯装置1の主たる制御手段である制御部7に通信可能に接続され、制御部7の指令に従ってヒートポンプ熱源機2を制御する。
制御部7には、浴室内に配設された操作端末8が通信可能に接続されている。操作端末8は、各種操作を行う操作部8aと各種情報を表示する表示部8bを有するが、操作部と表示部が一体化されたタッチパネルを有していてもよい。この操作端末8の操作によって、各種運転を開始、終了させることができ、給湯設定温度等の各種設定を行うことができる。尚、ハイブリッド給湯装置1は、浴室の操作端末8の他に、例えば台所に配設された操作端末を有していてもよい。
制御部7には、各種センサの検知信号等に基づいて貯湯運転、給湯運転、湯張り運転、風呂追い焚き運転等の制御を行う制御プログラムが格納されている。また、ヒートポンプ熱源機2の運転を制御するために、ヒートポンプ入水温度と外気温度に基づく運転テーブルが格納されている。制御部7は、運転テーブルに基づいてヒートポンプ熱源機2の圧縮機32の回転数を制御する。
ハイブリッド給湯装置1は、ヒートポンプ熱源機2の運転と補助熱源機4の運転が許可された通常運転モードと、補助熱源機4の運転が禁止されてヒートポンプ熱源機2の運転が許可された応急運転モードを有する。通常運転モードは、主に貯湯運転によって貯湯した湯水を給湯に使用し、貯湯した湯水を給湯に使用できない場合や追焚運転のときに補助熱源機4を運転する。応急運転モードは、ヒートポンプ熱源機2によって貯湯タンク5が満蓄状態になるように貯湯運転を行って、給湯に備える。
通常運転モードと応急運転モードの切り替えは、ユーザによる操作端末8の操作によって行われる。工事や災害等によって燃料の供給が遮断された燃料遮断時には、運転モードを選択する表示が操作端末8の表示部8bに表示される。燃料の使用を禁止したいユーザが、燃料遮断時でなくても応急運転モードを選択して切り替える場合もある。
ハイブリッド給湯装置1の運転モードの切替制御について説明する。図2は運転モード切替制御のフローチャートである。図中のSi(i=1,2,・・・)はステップを表す。S1において、応急運転モードに切り替えるか否か判定する。この判定は、ユーザによる操作端末8の操作に基づいて行われ、応急運転モードが選択されて判定がYesの場合は、S2に進んで応急運転モードに移行して運転モード切替制御を終了する。通常運転モードが選択されて判定がNoの場合は、S3に進んで通常運転モードに移行して運転モード切替制御を終了する。
燃料遮断時や応急運転モードでは、補助熱源機4の運転ができない。それ故、給湯に備えて貯湯タンク5にできるだけ速く貯湯できるようにする要求がある。
ここで、ハイブリッド給湯装置1は、ヒートポンプ熱源機2の運転時だけでなく、補助熱源機4の運転時にも電力を消費する。そして、例えば家庭用の100V電源は最大電流が15Aに制限されているので、この制限を超えずにハイブリッド給湯装置1を安全に運転するために、ハイブリッド給湯装置1の最大電流をそれ以下の12Aに制限している。また、ヒートポンプ熱源機2の運転時の最大電流を例えば8Aに制限している。
燃料遮断時には補助熱源機4の運転ができないので、ヒートポンプ熱源機2を上記のように制限された最大電流で運転してもハイブリッド給湯装置1の最大電流には到達しない。従って、ヒートポンプ熱源機2によって速く貯湯するために、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を高める余地がある。即ち、ハイブリッド給湯装置1の最大電流を超えることなく、貯湯給湯ユニット3の最大電流から待機電流等を差し引いた電流相当分をヒートポンプ熱源機2の運転に充当して、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を高くすることができる。
次にヒートポンプ熱源機2の運転能力の設定について説明する。図3は貯湯運転におけるヒートポンプ熱源機2の運転能力設定のフローチャートである。例えば貯湯運転開始時刻になったことによって、又は応急運転モードに移行したことによって貯湯運転が開始されると、S11において現在の運転モードが通常運転モードか否か判定する。S11の判定がNoの場合(応急運転モードの場合)にはS17に進み、S17において、応急運転モードに対応する応急運転テーブルに基づいてヒートポンプ熱源機2の運転能力を設定して、運転能力設定を終了する。S11の判定がYesの場合(通常運転モードの場合)には、S12に進む。
S12において、現在、燃料が遮断されている状態か否か判定する。この判定は、補助熱源機4にて燃料を燃焼可能か否か試行させて、複数回(例えば2回)連続で燃焼に失敗した場合に燃料が遮断されていると判定する。S12の判定がNoの場合(燃料が供給されている場合)はS15に進み、S15において、通常運転モードに対応する通常運転テーブルに基づいてヒートポンプ熱源機2の運転の能力を設定して、運転能力設定を終了する。S12の判定がYesの場合(燃料遮断の場合)はS13に進む。
S13において、燃料が遮断されているのでユーザに運転モードを応急運転モードに切り替えるか否か選択させてS14に進む。このとき操作端末8の表示部8bに、運転モード選択表示を燃料遮断エラー又は燃焼エラーの表示と共に表示し、ユーザに選択を促す。
S14において、S13の運転モード選択の結果が通常運転モードか否か判定する。ユーザが通常運転モードを選択した場合、又はユーザが所定の時間内(例えば10分以内)に運転モードの選択をしなかった場合に、通常運転モードを維持する。S14の判定がYesの場合(通常運転モードの場合)にはS16に進み、S16において、燃料遮断時の通常運転モードに対応する燃料遮断運転テーブルに基づいてヒートポンプ熱源機2の運転能力を設定して、運転能力設定を終了する。
S14の判定がNoの場合(応急運転モードの場合)にはS17に進み、S17において、応急運転モードに対応する応急運転テーブルに基づいてヒートポンプ熱源機2の運転能力を設定して、運転能力設定を終了する。尚、S13において燃料が遮断されている場合には自動的に応急運転モードに移行し、S17において応急運転モードに対応する応急運転テーブルに基づいてヒートポンプ熱源機2の運転能力を設定するように構成することもできる。
ヒートポンプ熱源機2の運転能力を設定する運転テーブルには、ヒートポンプ入水温度と外気温度に基づいて、ヒートポンプ熱源機2の運転効率が高くなるように圧縮機32の1秒当たりの回転数が予め設定されている。制御部7は、この運転テーブルとして、図4に示す通常運転モードに対応する通常運転テーブルと、図5に示す燃料遮断時の通常運転モードに対応する燃料遮断運転テーブルと、図6に示す応急運転モードに対応する応急運転テーブルを有する。
ヒートポンプ熱源機2の運転能力は、圧縮機33の回転数を大きくすることによって高められ、湯水の加熱能力が向上する。何れの運転テーブルにおいても、ヒートポンプ入水温度が低い程、また外気温度が低い程、圧縮機33の回転数が大きくなるように予め設定されている。尚、図4~図6の運転テーブルの数値は例示に過ぎず、数値と数値の間は線形補間可能である。
通常運転テーブルは、補助熱源機4の運転が許可されているので、貯湯給湯ユニット3の最大電流が考慮された運転効率が高くなるヒートポンプ熱源機2の圧縮機32の回転数が設定されている。燃料遮断運転テーブルは、貯湯給湯ユニット3の待機電流と、補助熱源機4燃焼の試行等の予備動作による電流が考慮された電流をヒートポンプ熱源機2に充当可能であって、運転効率が高くなる圧縮機32の回転数が設定されている。応急運転テーブルは、補助熱源機4の運転が禁止されているので、貯湯給湯ユニット3の待機電流が考慮された電流をヒートポンプ熱源機2に充当可能であって、運転効率が高くなる圧縮機32の回転数が設定されている。
それ故、同じヒートポンプ入水温度と外気温度で比べると、通常運転テーブルで最も小さい回転数が設定され、応急運転テーブルで最も大きい回転数が設定され、燃料遮断運転テーブルではこれらの間の回転数が設定されている。従って、燃料遮断時には通常よりもヒートポンプ熱源機2の運転能力を高めることができるので、速く貯湯することができる。また、燃料遮断時に応急運転モードに移行することによって、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を一層高めることができるので、一層速く貯湯することができる。また、外気温度等に関係なく、燃料遮断運転時には燃料遮断運転テーブルの最大回転数に設定して、応急運転モードでは応急運転テーブルの最大回転数に設定して、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を最大限高めて速く貯湯することも可能である。
上記実施例1のハイブリッド給湯装置1を部分的に変更した例を説明する。ハイブリッド給湯装置1の構成は実施例1と同じなので、説明を省略する。
上記実施例1では、貯湯運転におけるヒートポンプ熱源機2の運転能力の設定を運転テーブルに基づいて行っているが、ヒートポンプ熱源機2の運転能力の設定は、貯湯給湯ユニット3に供給される電流を考慮して、ヒートポンプ熱源機2の電流上限値を設定する運転能力制限設定によって行うこともできる。
図7は、貯湯運転におけるヒートポンプ熱源機2の運転能力制限設定のフローチャートである。例えば貯湯運転開始時刻になったことによって、又は応急運転モードに移行したことによって貯湯運転が開始されると、S21において現在の運転モードが通常運転モードか否か判定する。S21の判定がNoの場合(応急運転モードの場合)にはS27に進み、S27において、ヒートポンプ熱源機2の電流上限値として応急運転モードに対応する応急運転上限値を設定することによって、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を制限して、運転能力制限設定を終了する。S21の判定がYesの場合(通常運転モードの場合)には、S22に進む。
S22において、現在、燃料が遮断されている状態か否か判定する。この判定は、補助熱源機4が燃料を燃焼可能か否か試行させて、複数回(例えば2回)連続で燃焼に失敗した場合に燃料が遮断されていると判定する。S22の判定がNoの場合(燃料が供給されている場合)はS25に進み、S25においてヒートポンプ熱源機2の電流上限値として通常運転モードに対応する通常運転上限値を設定することによって、ヒートポンプ熱源機2の運転の能力を制限して、運転能力制限設定を終了する。S22の判定がYesの場合(燃料遮断の場合)はS23に進む。
S23において、燃料が遮断されているのでユーザに運転モードを応急運転モードに切り替えるか否か選択させてS24に進む。このとき操作端末8の表示部8bに、運転モード選択表示を燃料遮断エラー又は燃焼エラーの表示と共に表示し、ユーザに選択を促す。
S24において、S23の運転モード選択の結果が通常運転モードか否か判定する。ユーザが通常運転モードを選択した場合、又はユーザが所定の時間内(例えば10分以内)に運転モードの選択をしなかった場合に、通常運転モードを維持する。S24の判定がYesの場合(通常運転モードの場合)には、S26に進む。そして、S26において、ヒートポンプ熱源機2の電流上限値として燃料遮断時の通常運転モードに対応する燃料遮断運転上限値を設定することによって、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を制限して、運転能力制限設定を終了する。
ユーザが応急運転モードを選択してS24の判定がNoの場合には、S27に進む。そして、S27において、ヒートポンプ熱源機2の電流上限値として応急運転モードに対応する応急運転上限値を設定することによって、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を制限して、運転能力制限設定を終了する。尚、S23において燃料が遮断されている場合には自動的に応急運転モードに移行し、S27において応急運転モードに対応する応急運転上限値を設定することによりヒートポンプ熱源機2の運転能力を制限するように構成することもできる。
ヒートポンプ熱源機2の運転能力は、ヒートポンプ入水温度と外気温度に基づいて、ヒートポンプ熱源機2の圧縮機32の回転数が運転能力テーブル(例えば図4の通常運転テーブル)に予め設定されている。そして、通常運転上限値、燃料遮断運転上限値、応急運転上限値によって定められたヒートポンプ熱源機2の電流上限値を超えないように圧縮機32の回転数を大きくして、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を高めることができる。
通常運転上限値は、補助熱源機4の運転が許可されているので、貯湯給湯ユニット3の最大電流が考慮されたヒートポンプ熱源機2の電流上限値が設定されている。燃料遮断運転上限値は、貯湯給湯ユニット3の待機電流と補助熱源機4の燃焼の試行等の予備動作による電流が考慮されたヒートポンプ熱源機2の電流上限値が設定されている。応急運転上限値は、補助熱源機4の運転が禁止されているので、貯湯給湯ユニット3の待機電流が考慮されたヒートポンプ熱源機2の電流上限値が設定されている。
それ故、通常運転上限値が最も低い値(例えば7.5A)に設定され、応急運転上限値が最も高い値(例えば11A)に設定され、燃料遮断運転上限値がこれらの間の値(例えば9A)に設定されている。従って、燃料遮断時には通常よりもヒートポンプ熱源機2の運転能力を高めることができるので、速く貯湯することができる。その上、燃料遮断時に応急運転モードに移行することによって、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を一層高めることができるので、一層速く貯湯することができる。
実施例1,2のハイブリッド給湯装置1の作用、効果について説明する。
ハイブリッド給湯装置1は、補助熱源機4で加熱することができない燃料遮断時に、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を燃料が供給される通常時よりも高く設定するので、燃料遮断時には運転能力を高めて速く貯湯することができる。
また、ハイブリッド給湯装置1は、補助熱源機4の運転が禁止された応急運転モードのときに、ヒートポンプ熱源機2の運転能力を通常運転モードのときよりも高く設定するので、応急運転モードのときには運転能力を高めて速く貯湯することができる。
ヒートポンプ熱源機2の運転能力は、燃料供給状態と運転モードに応じた運転テーブルに基づいて設定される。従って、燃料遮断時には燃料遮断運転テーブルに基づいて、応急運転モードのときには応急運転テーブルに基づいて、ヒートポンプ熱源機の運転能力を通常運転テーブルよりも高めて速く貯湯することができる。
ヒートポンプ熱源機2の運転能力は、燃料供給状態と運転モードに応じた電流上限値によって制限することもできる。燃料遮断時には燃料遮断運転上限値に制限することによって、応急運転モードのときには応急運転上限値に制限することによって、ヒートポンプ熱源機の運転能力を通常運転上限値に制限するときよりも高めて速く貯湯することができる。
その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、上記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 ハイブリッド給湯装置
2 ヒートポンプ熱源機
3 貯湯給湯ユニット
4 補助熱源機
5 貯湯タンク
7 制御部(制御手段)
8 操作端末
11 出湯通路
12 湯水混合弁
13 給水通路
14 給水バイパス通路
16 給湯通路
21 循環加熱回路
22 循環ポンプ
23 補助加熱通路
24 補助出湯通路
25 調整弁
26 三方弁
27 ポンプ
32 圧縮機
33 凝縮熱交換器
34 膨張弁
35 蒸発熱交換器
35a 外気温度センサ
36 冷媒回路
38 ヒートポンプ入水温度センサ

Claims (3)

  1. ヒートポンプ熱源機と、燃焼式の補助熱源機と、貯湯タンクと、前記貯湯タンクに高温水を貯湯する貯湯運転を含む制御を行う制御手段を備えたハイブリッド給湯装置において、
    前記ヒートポンプ熱源機の運転と前記補助熱源機の運転が許可された通常運転モードと、前記補助熱源機の運転が禁止されて前記ヒートポンプ熱源機の運転が許可された応急運転モードを有し、
    前記制御手段は、前記通常運転モードであって前記補助熱源機の燃料遮断時には、燃料供給時よりも前記ヒートポンプ熱源機の運転能力を高く設定し、
    前記応急運転モードが設定されている場合には、前記通常運転モードの燃料遮断時よりも前記ヒートポンプ熱源機の運転能力をさらに高く設定することを特徴とするハイブリット給湯装置。
  2. 前記制御手段は、前記ヒートポンプ熱源機の運転能力を、ヒートポンプ入水温度と外気温度に基づいて設定された運転テーブルに基づいて設定し、
    前記運転テーブルとして、燃料供給状態と運転モードに応じた通常運転テーブルと燃料遮断運転テーブルと応急運転テーブルを有することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド給湯装置。
  3. 前記制御手段は、前記ヒートポンプ熱源機の運転能力を、前記ヒートポンプ熱源機の電流上限値によって制限し、
    前記電流上限値として、燃料供給状態と運転モードに応じた通常運転上限値と燃料遮断運転上限値と応急運転上限値を有することを特徴とする請求項に記載のハイブリッド給湯装置。
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