JP2002054846A - 貯湯式の給湯熱源装置 - Google Patents

貯湯式の給湯熱源装置

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JP2002054846A JP2000239454A JP2000239454A JP2002054846A JP 2002054846 A JP2002054846 A JP 2002054846A JP 2000239454 A JP2000239454 A JP 2000239454A JP 2000239454 A JP2000239454 A JP 2000239454A JP 2002054846 A JP2002054846 A JP 2002054846A
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寿成 酒井
Yasuto Hashizume
康人 橋詰
Toshihiro Kawachi
河内  敏弘
Yasushi Fujikawa
泰 藤川
Yoshio Fujimoto
藤本  善夫
Kenji Dangishiyo
謙治 談議所
Tomoya Sakiishi
智也 崎石
Kenichi Tanogashira
健一 田之頭
Kazuya Yamaguchi
和也 山口
Naoji Yotsuya
直司 肆矢
Mikio Ito
実希夫 伊藤
Michinori Kawahara
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    • Y02B30/12Hot water central heating systems using heat pumps

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  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱手段によるトータル加熱効率を高い加熱
効率に確保しつつ、加熱効率の高い加熱手段の運転を行
い、装置としての加熱効率を向上させること。 【解決手段】 制御手段Uが、可否判別処理において、
ヒートポンプ式加熱部33の運転が可のときには、湯水
循環手段Eを放熱用運転させて、ヒートポンプ式加熱部
33のみを運転し、かつ、ヒートポンプ式加熱部33の
運転が不可のときには、ヒートポンプ式加熱部33が運
転中であると、湯水循環手段Eを放熱用運転させて、ヒ
ートポンプ式加熱部33を運転させてからの運転時間が
必要運転時間演算処理にて求められた必要運転時間以上
となるまでヒートポンプ式加熱部33の運転を継続させ
たのち、補助加熱部35のみを運転させ、かつ、ヒート
ポンプ式加熱部33が非運転中であると、湯水循環手段
Eを放熱用運転させて、補助加熱部33のみを運転させ
るように構成されている貯湯式の給湯熱源装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯路が接続され
ている貯湯タンクの底部から取り出した湯水を加熱手段
にて加熱したのち、その湯水を前記貯湯タンクの上部に
戻す貯湯用運転と、前記加熱手段にて加熱した熱源用湯
水を放熱部に供給したのち、その熱源用湯水を前記加熱
手段に戻す放熱用運転とを実行する湯水循環手段と、浴
槽湯水を前記放熱部に供給させるように循環させる浴槽
湯水循環手段と、前記加熱手段の運転を制御する制御手
段とが設けられ、前記放熱部において、熱源用湯水から
浴槽湯水に対して放熱させることにより、浴槽湯水を加
熱するように構成されている貯湯式の給湯熱源装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記のような貯湯式の給湯熱源装置は、
湯水循環手段を貯湯用運転させて、加熱手段にて加熱さ
れた湯水を貯湯タンクの上部に供給して貯湯タンクへの
貯湯を行い、また、湯水循環手段を放熱用運転させて、
加熱手段にて加熱された熱源用湯水を放熱部に供給する
とともに、浴槽湯水循環手段を作動させて、浴槽湯水を
放熱部に供給して、熱源用湯水から浴槽湯水に対して放
熱させることにより、浴槽湯水を加熱して浴槽湯水の追
焚を行うものである。そして、このような貯湯式の給湯
熱源装置において、加熱手段が、ヒートポンプ式加熱部
と補助加熱部としての電気ヒータとから構成され、浴槽
湯水の追焚を行うときには、電気ヒータのみを作動さ
せ、貯湯タンクへの貯湯を行うときには、ヒートポンプ
式加熱部を作動させ、そのときの各種条件に応じて、ヒ
ートポンプ式加熱部に加えて、電気ヒータを作動させる
ものがある(例えば、特開平7−253228号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の貯湯式の給湯熱源装置では、浴槽湯水の追焚を行う
ときに、電気ヒータのみを作動させているために、電気
ヒータに供給する電力に対して得られる仕事量が少な
く、加熱効率の低い電気ヒータを作動させることとなっ
て、装置としての加熱効率が低いものとなっていた。な
お、加熱効率とは、入力したエネルギー量にて、実際に
加熱のために得られたエネルギー量を割った値にて示さ
れる。
【0004】そこで、装置としての加熱効率を向上させ
るために、一般に、電気ヒータよりも加熱効率が高いと
考えられるヒートポンプ式加熱部を用いて浴槽湯水の追
焚を行うことが考えられるが、ヒートポンプ式加熱部の
加熱効率は外気温度や浴槽湯水温度によって大きく変化
するものであり、外気温度や浴槽湯水温度によっては、
ヒートポンプ式加熱部の加熱効率が電気ヒータ式加熱部
の加熱効率よりも低くなる場合がある。したがって、ヒ
ートポンプ式加熱部を用いて浴槽湯水の追焚を行うとし
ても、外気温度や浴槽湯水温度によっては、必ずしも加
熱効率の高い追焚きを行えるとは限らないものである。
【0005】また、この種の貯湯式の給湯熱源装置にお
いては、一般に、浴槽湯水の追焚の要求があると、貯湯
タンクへの貯湯運転などの運転よりも浴槽湯水の追焚を
優先して行うものであるが、この場合、上記従来の貯湯
式の給湯熱源装置を単に利用すると、浴槽湯水の追焚の
要求により、運転を開始してからの時間が短くて、加熱
効率の良い定常状態に到る前にヒートポンプ式加熱部の
運転を停止させて、電気ヒータの運転に切り換える事態
が発生する虞がある。このような場合には、ヒートポン
プ式加熱部を運転させたときのトータル加熱効率が、設
定トータル加熱効率を上回るだけの運転時間まで運転さ
れていないにもかかわらず、ヒートポンプ式加熱部の運
転を停止させてしまうこととなるため、装置としての加
熱効率を低下させてしまう虞があった。
【0006】説明を加えると、ヒートポンプ式加熱部
は、運転を開始させてからある程度の時間が経過するこ
とにより定常状態に到るものであるが、この定常状態に
おいては、上述の如く加熱効率が高いものとなっている
のに対して、運転を開始させてから定常状態に到るまで
の立ち上がり時には、加熱効率が低いものとなってい
る。すなわち、ヒートポンプ式加熱部を運転させたとき
のトータル加熱効率は、ヒートポンプ式加熱部の運転時
間により変化するものであり、その運転時間が定常状態
に到らないような短時間の場合には、トータル加熱効率
が低く、その運転時間を加熱効率の高い定常状態に到る
ような運転時間とすることにより、トータル加熱効率が
高いものとなる。したがって、トータル加熱効率が設定
トータル加熱効率を上回るためには、ヒートポンプ式加
熱部が連続して運転される運転時間を比較的長い時間確
保する必要がある。ちなみに、トータル加熱効率は、上
述の加熱効率を運転時間だけ積算した値を表している。
【0007】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、加熱手段によるトータル加熱効
率を高い加熱効率に確保しつつ、外気温度および浴槽湯
水温度にかかわらず加熱効率の高い加熱手段の運転を行
い、装置としての加熱効率を向上させることが可能とな
る貯湯式の給湯熱源装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、給湯路が接続され
ている貯湯タンクの底部から取り出した湯水を加熱手段
にて加熱したのち、その湯水を前記貯湯タンクの上部に
戻す貯湯用運転と、前記加熱手段にて加熱した熱源用湯
水を放熱部に供給したのち、その熱源用湯水を前記加熱
手段に戻す放熱用運転とを実行する湯水循環手段と、浴
槽湯水を前記放熱部に供給させるように循環させる浴槽
湯水循環手段と、前記加熱手段の運転を制御する制御手
段とが設けられ、前記放熱部において、熱源用湯水から
浴槽湯水に対して放熱させることにより、浴槽湯水を加
熱するように構成されている貯湯式の給湯熱源装置にお
いて、前記加熱手段が、ヒートポンプ式加熱部と補助加
熱部とから構成され、外気の温度を検出する外気温検出
手段と、浴槽湯水の温度を検出する浴槽温検出手段と、
前記加熱手段にて加熱される前の被加熱対象用湯水の加
熱前温度を検出する加熱前温検出手段とが設けられ、前
記制御手段に、外気温度と被加熱対象用湯水の加熱前温
度と前記加熱部にて加熱するときの目標加熱温度とか
ら、前記ヒートポンプ式加熱部により被加熱対象用湯水
を加熱するときのトータル加熱効率が設定トータル加熱
効率を上回るための前記ヒートポンプ式加熱部の必要運
転時間を求めるための必要運転時間決定条件が記憶さ
れ、かつ、外気温度と浴槽湯水温度とから、前記ヒート
ポンプ式加熱部により浴槽湯水を加熱する加熱効率が前
記補助加熱部により浴槽湯水を加熱する加熱効率を上回
るか否かを判別するための効率可否判別条件が記憶さ
れ、前記制御手段が、前記ヒートポンプ式加熱部を運転
させるときには、前記外気温検出手段および前記加熱前
温検出手段夫々の検出情報と前記目標加熱温度と前記必
要運転時間決定条件とに基づいて、前記ヒートポンプ式
加熱部の必要運転時間を求める必要運転時間演算処理を
実行し、前記外気温検出手段および前記浴槽温検出手段
夫々の検出情報と前記効率可否判別条件とに基づいて、
前記ヒートポンプ式加熱部による前記加熱効率が前記補
助加熱部による前記加熱効率を上回るか否かを判別し
て、前記ヒートポンプ式加熱部の運転の可否を判別する
可否判別処理を実行し、その可否判別処理において、前
記ヒートポンプ式加熱部の運転が可のときには、前記湯
水循環手段を放熱用運転させて、前記ヒートポンプ式加
熱部のみを運転し、かつ、前記ヒートポンプ式加熱部の
運転が不可のときには、前記ヒートポンプ式加熱部が運
転中であると、前記湯水循環手段を放熱用運転させて、
前記ヒートポンプ式加熱部を運転させてからの運転時間
が前記必要運転時間演算処理にて求められた前記必要運
転時間以上となるまで前記ヒートポンプ式加熱部の運転
を継続させたのち、前記補助加熱部を運転させ、かつ、
前記ヒートポンプ式加熱部が非運転中であると、前記湯
水循環手段を放熱用運転させて、前記補助加熱部のみを
運転させるように構成されている。
【0009】すなわち、制御手段は、ヒートポンプ式加
熱部を運転させる際に、必要運転時間演算処理を実行さ
せて、外気温検出手段および加熱前温検出手段夫々の検
出情報と目標加熱温度と必要運転時間決定条件とに基づ
いて、トータル加熱効率が設定トータル加熱効率を上回
るためのヒートポンプ式加熱部の必要運転時間を求める
こととなる。そして、制御手段は、浴槽湯水の追焚の要
求があると、外気温検出手段および浴槽温検出手段夫々
の検出情報と効率可否判別条件とに基づいて、ヒートポ
ンプ式加熱部の運転の可否を判別する可否判別処理を実
行させて、外気温度と浴槽湯水温度によって、ヒートポ
ンプ式加熱部と補助加熱部のうちで、どちらが加熱効率
が高いかを判別すべく、ヒートポンプ式加熱部の運転の
可否を判別することとなり、ヒートポンプ式加熱部の運
転が可のときには、ヒートポンプ式加熱部を運転させる
こととなる。
【0010】また、制御手段は、上述の可否判別処理に
おいて、ヒートポンプ式加熱部の運転が不可のときに
は、ヒートポンプ式加熱部が運転中であるか否かを判別
し、ヒートポンプ式加熱部が運転中であると、ヒートポ
ンプ式加熱部を運転させてからの運転時間が必要運転時
間演算処理にて求められた必要運転時間以上となるまで
ヒートポンプ式加熱部の運転を継続させたのち、補助加
熱部を運転させ、ヒートポンプ式加熱部が非運転中であ
ると、補助加熱部を運転させることとなる。
【0011】つまり、制御手段は、浴槽湯水の追焚の要
求があると、可否判別手段を実行させて、ヒートポンプ
式加熱部と補助加熱部のうちで、どちらが加熱効率が高
いかを判別することになるが、補助加熱部の方がヒート
ポンプ式加熱部よりも加熱効率が高くなると判別されて
も、単純に補助加熱部を運転させるわけではなく、ヒー
トポンプ式加熱部が運転中であれば、そのヒートポンプ
式加熱部を運転させたときのトータル加熱効率が設定ト
ータル加熱効率を上回るまでは、ヒートポンプ式加熱部
の運転を継続させることとなる。したがって、浴槽湯水
の追焚を行う際には、ヒートポンプ式加熱部と補助加熱
部のうちで、加熱効率の高い方を選択して運転させるこ
とが可能となり、しかも、浴槽湯水の追焚を優先して行
うときには、ヒートポンプ式加熱部にて加熱するときの
トータル加熱効率が設定トータル加熱効率を上回るよう
にしながら、加熱手段の運転を切り換えることが可能と
なる。
【0012】以上のことをまとめると、請求項1に記載
の発明によれば、加熱手段によるトータル加熱効率を高
い加熱効率に確保しつつ、外気温度および浴槽湯水温度
にかかわらず加熱効率の高い加熱手段の運転を行い、装
置としての加熱効率を向上させることが可能となる貯湯
式の給湯熱源装置を提供することができるに到った。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、前記制御
手段が、前記ヒートポンプ式加熱部の運転終了時に、前
記ヒートポンプ式加熱部を継続して運転させるととも
に、前記湯水循環手段を貯湯用運転させたときに、前記
貯湯タンクの貯湯が完了するまでの前記ヒートポンプ式
加熱部の貯湯完了運転時間が、前記ヒートポンプ式加熱
部により前記貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱効率が
継続用の設定加熱効率を上回るための継続必要運転時間
以上であるか否かを判別する継続運転判別処理を実行
し、前記ヒートポンプ式加熱部の運転終了時に、そのヒ
ートポンプ式加熱部の運転時間が前記必要運転時間演算
処理にて求められた前記必要運転時間未満で、かつ、前
記継続運転判別処理にて前記貯湯完了運転時間が前記継
続必要運転時間以上であると、前記ヒートポンプ式加熱
部により前記貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱効率が
継続用の設定加熱効率を上回るための継続必要運転時間
以上となるまで前記ヒートポンプ式加熱部を継続して運
転させるとともに、前記湯水循環手段を貯湯用運転させ
るように構成されている。
【0014】すなわち、ヒートポンプ式加熱部の運転終
了時に、そのヒートポンプ式加熱部の運転時間が必要運
転時間演算処理にて求められた必要運転時間未満で、か
つ、継続運転判別処理にて貯湯完了運転時間が継続必要
運転時間以上であると、ヒートポンプ式加熱部により貯
湯タンク内の湯水を加熱する加熱効率が継続用の設定加
熱効率を上回るための継続必要運転時間以上となるまで
ヒートポンプ式加熱部を継続して運転させるので、ヒー
トポンプ式加熱部の運転時間が必要運転時間未満のとき
には、単純にヒートポンプ式加熱部の運転を終了させる
のではなく、継続必要運転時間が確保できるだけの運転
時間が確保できるときには、ヒートポンプ式加熱部の運
転を継続して運転させることが可能となる。したがっ
て、装置としての加熱効率を最大限に向上させることが
可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明にかかる貯湯式の給湯熱源
装置をエンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムに適
用した例を図面に基づいて説明する。このエンジンヒー
トポンプ式冷暖房給湯システムは、図1および2に示す
ように、貯湯タンク1内に温度成層を形成しながら貯湯
したり、貯湯タンク1内に貯湯された湯水を給湯した
り、浴槽湯水の追焚をする貯湯ユニットAと、空調対象
空間の空調運転と貯湯タンク1内の湯水を加熱するため
のエンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bとから構成され
ている。
【0016】前記貯湯ユニットAは、この貯湯ユニット
Aの運転を制御する貯湯ユニット制御部C、貯湯タンク
1、貯湯タンク1内の湯水を循環するための循環路3、
循環路3を通流する湯水を加熱する加熱手段としての加
熱部4などから構成されている。そして、貯湯ユニット
Aは、循環ポンプP1を作動させて貯湯タンク1内の湯
水を循環路3にて循環しながら、加熱部4にて貯湯設定
温度の湯に加熱して、温度成層を形成する状態で貯湯タ
ンク1内に貯湯し、その貯湯された湯を給湯するととも
に、加熱部4にて加熱された熱源用湯水としての湯水か
ら浴槽湯水に対して放熱させて、浴槽湯水を追焚するよ
うに構成されている。
【0017】前記貯湯タンク1内には、貯湯設定温度の
湯の貯湯量が最低確保量以上であるかを、その湯温を検
出することにより検出する最上部サーミスタS1、その
貯湯量が少以上であるかを、その湯温を検出することに
より検出する上部サーミスタS2、その貯湯量が中以上
であるかを、その湯温を検出することにより検出する中
部サーミスタS3、その貯湯量が満以上であるかを、そ
の湯温を検出することにより検出する底部サーミスタS
4が設けられている。複数のサーミスタの設置位置は、
貯湯タンク1の上位から、最上部サーミスタS1、上部
サーミスタS2、中部サーミスタS3、底部サーミスタ
S4の順になっている。
【0018】前記貯湯タンク1には、その底部から貯湯
タンク1に水道水圧を用いて給水する給水路5が接続さ
れ、その上部から風呂場や台所などに給湯するための給
湯路6が接続され、風呂場や台所などで使用された量だ
けの水を給水路5から貯湯タンク1に給水するように構
成されている。前記給湯路6には、給水路5から分岐さ
れた混合用給水路7が接続され、その接続箇所に給湯路
6からの湯水と混合用給水路7からの水との混合比を調
整自在なミキシングバルブ8が設けられている。前記給
水路5と混合用給水路7との分岐箇所には、給水温度を
検出する給水サーミスタ9が設けられ、給水路5および
混合用給水路7の夫々には、逆止弁10が設けられてい
る。ちなみに、給湯路6には、オーバーフロー路11が
接続され、そのオーバーフロー路11にエアー抜き弁1
2が設けられている。
【0019】また、給湯路6におけるミキシングバルブ
8よりも上流側には、貯湯タンク1の上部から給湯路6
に給湯された湯水の温度を検出する貯湯出口サーミスタ
13が設けられ、給湯路6におけるミキシングバルブ8
よりも下流側には、ミキシングバルブ8にて混合された
湯水の温度を検出するミキシングサーミスタ14、給湯
路6の湯水の流量を調整する給湯用水比例バルブ15、
給湯路6を通流する湯水の流量を検出する給湯流量セン
サ20が設けられている。
【0020】前記給湯用水比例バルブ15よりも下流側
の給湯路6が、台所や洗面所などの図外の給湯栓に給湯
する一般給湯路16と、浴槽Pに湯水を供給するための
湯張り路17とに分岐され、湯張り路17が浴槽Pから
の風呂戻り路18に接続され、風呂戻り路18および風
呂往き路19の両路を通して浴槽Pに湯水を供給するよ
うにしている。前記一般給湯路16には、一般給湯路1
6を通流する湯水の流量を検出する一般給湯量検出手段
としての給湯流量センサ20が設けられ、湯張り路17
には、湯張り路17を通流する湯水の流量を検出する湯
張り量検出手段としての湯張り流量センサ21、湯張り
電磁弁22、バキュームブレーカ23、湯張り逆止弁2
4が上流側から順に設けられている。
【0021】そして、一般給湯路16に給湯するときに
は、給湯設定温度、貯湯出口サーミスタ13および給水
サーミスタ9の検出情報に基づいて、給湯する湯水の温
度が給湯設定温度になるようにミキシングバルブ8の開
度を調整するとともに、ミキシングサーミスタ14の検
出情報に基づいて、その検出温度と給湯設定温度との偏
差に基づいてミキシングバルブ8の開度を微調整するこ
とにより、給湯設定温度の湯水を給湯するように構成さ
れている。また、浴槽Pに湯張りするときには、湯張り
電磁弁22を開弁させ、ミキシングバブル8にて湯張り
設定温度に調整された湯水を風呂戻り路18および風呂
往き路19の両路から浴槽Pに供給し、浴槽P内に湯張
り設定量の湯水が供給されると、湯張り電磁弁22を閉
弁させて浴槽Pへの湯張りを行うように構成されてい
る。給湯操作手段Gが、貯湯出口サーミスタ13、給水
サーミスタ9、ミキシングバルブ8、ミキシングサーミ
スタ14、および、湯張り電磁弁22などにより構成さ
れている。
【0022】前記循環路3と貯湯タンク1とが、循環路
3を通流する湯水を貯湯タンク1内に戻す、または、貯
湯タンク1内の湯水を循環路3に取り出すために、貯湯
タンク1の上部1箇所と底部2箇所の合計3箇所で連通
接続されている。具体的に説明すると、貯湯タンク1の
上部には、給湯路6において水が混合されるミキシング
バルブ8よりも上流側の上流側流路部分6aに接続され
て、その接続箇所よりも上流側の共用流路部分6bを通
して加熱部4にて加熱された湯を貯湯タンク1の上部に
供給する貯湯用流路としての上部接続路25が連通接続
され、貯湯タンク1の底部には、循環路3を通流する湯
水を給水路5の下流側を介して貯湯タンク1内の底部に
戻す戻し路26と、貯湯タンク1内の底部の湯水を循環
路3に取り出す取り出し路27とが連通接続されてい
る。
【0023】そして、上部接続路25には、上部開閉弁
28が設けられ、戻し路26には、戻し開閉弁29が設
けられ、上部開閉弁28を開弁させることによって、循
環路3を通流する湯水を貯湯タンク1内の上部に供給し
たり、貯湯タンク1内の上部の湯水を循環路3に取り出
したりするようにし、戻し開閉弁29を開弁させること
によって、循環路3を通流する湯水を貯湯タンク1内の
底部に戻すことができるようにしている。ちなみに、取
り出し路27には、貯湯タンク1内の湯水を排水するた
めの排水路30が接続され、その排水路30の途中部に
は、安全弁31と手動バルブ32とが並列に接続されて
いる。
【0024】前記加熱部4は、エンジンヒートポンプ式
冷暖房装置Bによる冷媒を供給して湯水を加熱するヒー
トポンプ式加熱部33と、バーナ36の燃焼により湯水
を加熱する補助加熱部35とから構成され、ヒートポン
プ式加熱部33を補助加熱部35よりも優先させて加熱
作動させる主加熱装置とし、補助加熱部35をヒートポ
ンプ式加熱部33のみでは加熱負荷を賄えないときに加
熱作動させる補助加熱装置として構成しており、主加熱
装置よりも補助加熱装置の方が大きい加熱能力を出力で
きるように構成されている。そして、循環路3の湯水の
循環方向において上流側から、ヒートポンプ式加熱部3
3、補助加熱部35の順に設けられている。
【0025】前記補助加熱部35は、ガス燃焼式のバー
ナ36およびこのバーナ36に燃焼用空気を供給するフ
ァン37などが設けられ、バーナ36の燃焼により循環
路3を通流する湯水を加熱するように構成されている。
前記バーナ36に燃料ガスを供給する燃料供給路38に
は、上流側から、ガスセフティ弁39、ガス比例弁4
0、ガスメイン弁41の順に設けられ、また、補助加熱
部35には、補助加熱部35に通流する湯水の流量を検
出する水量センサ64が設けられている。そして、補助
加熱部35は、水量センサ64にて設定量以上の水量が
検出されると、バーナ36の燃焼を開始し、入り温度サ
ーミスタ61および水量センサ64の検出情報に基づい
て、ファン37の回転速度およびガス比例弁40の開度
を調整して、補助加熱部35にて加熱した湯水の温度を
調整するように構成されている。
【0026】前記循環路3を通流する湯水と浴槽P内の
湯水とを熱交換して追焚きする風呂用放熱部43が設け
られ、循環路3における風呂用放熱部43よりも湯水の
循環方向の上流側に風呂用開閉弁45が設けられてい
る。前記風呂用放熱部43には、風呂ポンプP3を作動
させることにより、風呂戻り路18および風呂往き路1
9を通して循環する浴槽P内の湯水を循環路3を通流す
る湯水にて加熱するように構成されている。すなわち、
加熱部4にて加熱された熱源用湯水を風呂用放熱部43
に供給するとともに、風呂ポンプP3を作動させて、浴
槽P内の湯水を風呂用放熱部43に循環供給し、熱源用
湯水から浴槽湯水に対して放熱させることにより、浴槽
湯水を加熱するように構成されている。
【0027】前記風呂戻り路18には、浴槽P内の湯水
の循環方向の上流側から順に、浴槽P内の湯水の水位を
検出する水位センサ56、風呂戻り路18の湯水の温度
を検出する風呂戻りサーミスタ57、二方弁58、風呂
ポンプP3、風呂水流スイッチ59が設けられ、風呂ポ
ンプP3を作動させて、浴槽P内の湯水を風呂戻り路1
8および風呂往き路19にて循環させながら、風呂用放
熱部43にて加熱しながら追焚きするように構成されて
いる。そして、風呂操作手段Hが、二方弁58、風呂ポ
ンプP3などにより構成されている。
【0028】前記循環路3には、湯水の循環方向におい
て取り出し路27との接続箇所よりも上流側に、取り出
し路27を通して貯湯タンク1内の湯水を循環路3に取
り出すための取り出し開閉弁60が設けられ、ヒートポ
ンプ式加熱部33と補助加熱部35との間に、補助加熱
部35に通流する湯水の温度を検出する入り温度サーミ
スタ61、循環路3を通流する湯水の循環流量を検出す
る循環流量センサ62、循環ポンプP1、補助加熱部3
5への湯水の通流を断続する補助用断続開閉弁63が設
けられている。また、循環路3における補助加熱部35
と上部接続路25との接続箇所との間には、上部接続路
25を通流する湯量を調整自在な貯湯量調整バルブ6
5、加熱部4にて加熱された後の循環路3の湯水の温度
を検出する貯湯サーミスタ66が設けられている。
【0029】そして、循環流量センサ62の検出情報に
基づいて、貯湯量調整バルブ65の開度を調整すること
により循環路3における循環流量を調整するように構成
され、貯湯サーミスタ66の検出情報に基づいて、循環
路3における循環流量や補助加熱部35における加熱量
などを調整することにより加熱部4にて加熱された後の
循環路3を通流する湯水の温度を調整自在に構成され、
循環調整手段Fが、循環流量センサ62、貯湯量調整バ
ルブ65、貯湯サーミスタ66などにより構成されてい
る。
【0030】また、補助加熱部35を迂回させて湯水を
循環させるための補助用バイパス路68が、循環路3に
おいて、循環ポンプP1と補助用断続開閉弁63との間
と補助加熱部35と貯湯量調整バルブ65との間をバイ
パスするように接続され、この補助用バイパス路68に
は、補助バイパス開閉弁70が設けられている。
【0031】このようにして、上部開閉弁28、戻し開
閉弁29、補助用断続開閉弁63、補助バイパス開閉弁
70などの夫々の開閉弁を開閉制御することにより、貯
湯タンク1の底部から取り出した湯水をヒートポンプ式
加熱部33にて加熱したのち、その温水を貯湯タンク1
の上部に戻したり、貯湯タンク1の底部から取り出した
湯水を補助加熱部35にて加熱したのち、その温水を貯
湯タンク1の上部に戻すように構成されている。湯水循
環手段Eが、循環路3、循環ポンプP1、および、上部
開閉弁28、戻し開閉弁29などの複数の開閉弁により
構成されている。
【0032】前記エンジンヒートポンプ式冷暖房装置B
は、図2に示すように、複数の室内機71、室外機7
2、室内機71および室外機72の運転を制御するヒー
トポンプ運転制御部Dとから構成され、複数の空調対象
空間(例えば、各部屋)を空調することができるように
構成されている。また、室内機71と室外機72と貯湯
ユニットAにおけるヒートポンプ式加熱部33とは、冷
媒配管73で接続され、エンジンヒートポンプ式冷暖房
装置Bにおける冷媒をヒートポンプ式加熱部33に供給
できるように構成されている。
【0033】前記複数の室内機71の夫々には、電子膨
張弁74、室内熱交換器75、その室内熱交換器75で
温調した空気を空調対象空間へ送出する室内空調用送風
機76が備えられ、室内熱交換器75にて凝縮された冷
媒の温度を検出する冷媒サーミスタ89の検出情報に基
づいて、電子膨張弁74の開度を調整するようにしてい
る。前記室外機72には、ガスエンジン77、圧縮機7
8、アキュムレータ79、四方弁80、室外熱交換器8
1、その室外熱交換器に対し外気を通風する室外空調用
送風機82が備えられ、ガスエンジン77の排熱を外部
に放熱するためのラジエーター83、および、ラジエー
ター用送風機84も備えられ、ガスエンジン77の冷却
用の冷却水をラジエーター83との間で循環させる冷却
水路85が設けられ、この冷却水路85にラジエーター
用ポンプP4が設けられている。ヒートポンプ運転手段
Kが、電子膨張弁74、室内空調用送風機76、ガスエ
ンジン77、圧縮機78、四方弁80、室外空調用送風
機82などにより構成されている。
【0034】そして、エンジンヒートポンプ式冷暖房装
置Bは、空調リモコンR1の指令に基づいてヒートポン
プ運転制御部Dにて運転が制御され、ガスエンジン77
により圧縮機78を作動させて、四方弁80の切換え操
作により空調冷房運転と空調暖房運転とを選択切換え自
在に構成され、室内機71の電子膨張弁74の開閉制御
により、空調要求のある部屋の空調を行うように構成さ
れている。また、ヒートポンプ式加熱部33にて循環路
3の湯水を加熱するときには、空調暖房運転させるとと
もに、加熱用電子膨張弁74aを制御して、ヒートポン
プ式加熱部33に冷媒を供給するように構成されてい
る。
【0035】前記貯湯ユニット制御部Cとヒートポンプ
運転制御部Dとは、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置
Bが空調運転中であることや、エンジンヒートポンプ式
冷暖房装置Bへの駆動要求などの制御信号を送受信可能
に構成にされ、貯湯ユニット制御部Cとヒートポンプ運
転制御部Dとにより運転制御手段Uが構成されている。
そして、貯湯ユニット制御部Cとヒートポンプ運転制御
部Dは、図3に示すように、空調対象空間としての各部
屋に設置されている空調リモコンR1や貯湯リモコンR
2の指令に基づいて、空調対象空間への空調冷房運転や
空調暖房運転などの空調運転、貯湯リモコンR1による
貯湯要求によって貯湯タンク1への貯湯を行う貯湯運
転、風呂放熱部43において循環路3を通流する湯にて
浴槽P内の湯水を加熱する追焚運転の夫々の運転を実行
するように構成されている。
【0036】前記貯湯ユニットAの運転について説明す
ると、貯湯ユニット制御部Cが、湯水循環手段E、循環
調整手段F、給湯操作手段G、風呂操作手段H、補助熱
交換部35の夫々の運転を制御して、貯湯運転および追
焚運転を実行するように構成されている。
【0037】以下、貯湯運転および追焚運転について説
明するが、湯水循環手段Eにおける、上部開閉弁28、
戻し開閉弁29、取り出し開閉弁60、補助用断続開閉
弁63、および、補助バイパス開閉弁70の開閉状態に
ついて、開弁させる開閉弁のみを記載し、閉弁させる開
閉弁については記載しないものとする。
【0038】前記貯湯運転は、加熱用電子膨張弁74a
を開状態に制御してエンジンヒートポンプ式冷暖房装置
Bを空調暖房運転させて、ヒートポンプ式加熱部33に
冷媒を供給させて、ヒートポンプ式加熱部33を運転さ
せ、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水をヒートポ
ンプ式加熱部33にて加熱したのち、その湯水を貯湯タ
ンク1の上部に戻すように湯水循環手段Eを貯湯用運転
させるとともに、貯湯タンク1の上部に供給する加熱温
水の温度を貯湯設定温度に維持するように湯水の循環量
を増減制御するように循環調整手段Fを運転させるよう
に構成されている。ちなみに、貯湯許容温度は、例え
ば、貯湯設定温度よりも20℃低い温度として設定さ
れ、循環流量を調整することによりヒートポンプ式加熱
部33にて加熱された湯水の温度を貯湯設定温度にする
ことができるような温度に設定されている。
【0039】前記湯水循環手段Eの貯湯用運転について
説明を加えると、補助バイパス開閉弁70および上部開
閉弁28を開弁させて、循環ポンプP1を作動させ、貯
湯タンク1内に湯水が温度成層を形成して貯湯されるよ
うに、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水をヒート
ポンプ式加熱部33にて加熱したのち、その湯水を貯湯
タンク1の上部に戻す形態で貯湯タンク1内の湯水を加
熱するようにしている。また、循環調整手段Fの動作と
しては、貯湯サーミスタ66による検出温度に基づい
て、貯湯タンク1の上部に供給される湯水の温度が貯湯
設定温度になるように貯湯量調整バルブ65の開度を調
整するようにしている。
【0040】上述の如く、基本的には、貯湯タンク1の
底部から湯水を取り出した湯水をヒートポンプ式加熱部
33にて加熱して貯湯タンク1の上部に戻す形態で貯湯
タンク1に貯湯するようにしているが、例えば、外気温
度が低いなどの条件からヒートポンプ式加熱部33で十
分な加熱能力が得ないときには、貯湯タンク1内の湯水
を補助加熱部35にて貯湯設定温度に加熱して、貯湯タ
ンク1の上部に供給するようにしている。すなわち、必
要な加熱能力に対してヒートポンプ式加熱部33にて賄
えるときには、ヒートポンプ式加熱部33のみを運転さ
せ、必要な加熱能力に対してヒートポンプ式加熱部33
にて賄えないときには、ヒートポンプ式加熱部33およ
び補助加熱部35の両加熱部を運転させる併用運転を実
行するようにしている。
【0041】前記併用運転においては、補助用断続開閉
弁63および上部開閉弁28を開弁させて、循環ポンプ
P1を作動させ、貯湯タンク1内に湯水が温度成層を形
成して貯湯されるように、貯湯タンク1の底部から取り
出した湯水を補助加熱部35にて加熱したのち、その湯
水を貯湯タンク1の上部に戻す形態で貯湯タンク1内の
湯水を加熱するとともに、貯湯タンク1の上部に貯湯さ
れる湯水の温度が貯湯設定温度になるように、補助加熱
部35におけるファン37の回転速度およびガス比例弁
40の開度を調整するようにしている。
【0042】前記追焚運転は、外気温度や浴槽湯水温度
や加熱部4の運転状態の情報に基づいて、ヒートポンプ
式加熱部33のみを運転させるのか、または、補助加熱
部35のみを運転させるのかが選択され、ヒートポンプ
式加熱部33および補助加熱部35のうち、選択された
一方を運転させ、循環路3を通流する湯水を加熱部4に
て加熱したのち、その湯水を風呂用放熱部43に供給
し、さらに、その湯水を加熱部4に戻すように湯水循環
手段Eを放熱用運転させるとともに、風呂ポンプP3を
作動させて、浴槽P内の浴槽湯水を風呂戻り路18およ
び風呂往き路19を通して風呂用放熱部43に循環供給
するように構成されている。
【0043】この追焚運転において、外気温度や浴槽湯
水温度や加熱部4の運転状態の情報に基づいて、ヒート
ポンプ式加熱部33のみを運転させるのか、または、補
助加熱部35のみを運転させるのかが選択されることと
なるが、ヒートポンプ式加熱部33のみを運転させる場
合と補助加熱部35のみを運転させる場合との夫々につ
いて具体的に説明する。
【0044】ヒートポンプ式加熱部33のみを運転させ
る場合には、加熱用電子膨張弁74aを開状態に制御し
てエンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを空調暖房運転
させ、ヒートポンプ式加熱部33に冷媒を供給させて、
ヒートポンプ式加熱部33を運転させるとともに、補助
バイパス開閉弁70、風呂用開閉弁45、および、取り
出し開閉弁60を開弁させて、循環ポンプP1を作動さ
せ、ヒートポンプ式加熱部33にて加熱した湯水を風呂
用放熱部43に供給したのち、その湯水をヒートポンプ
式加熱部33に戻すヒートポンプ加熱処理を実行するよ
うに構成されている。なお、循環調整手段Fの動作とし
ては、貯湯サーミスタ66による検出温度に基づいて、
風呂用放熱部43に供給される湯水の温度が追焚供給設
定温度になるように貯湯量調整バルブ65の開度を調整
するようにしている。
【0045】また、補助加熱部35のみを運転させる場
合には、補助用断続開閉弁63、風呂用開閉弁45、お
よび、取り出し開閉弁60を開弁させて、循環ポンプP
1を作動させ、補助加熱部35を運転させて、補助加熱
部35にて加熱した湯水を風呂用放熱部43に供給した
のち、その湯水を補助加熱部35に戻す補助加熱部加熱
処理を実行するように構成されている。なお、風呂用放
熱部43に供給される湯水の温度が追焚供給設定温度に
なるように、補助加熱部35におけるファン37の回転
速度およびガス比例弁40の開度を調整するようにして
いる。
【0046】以下、追焚運転における加熱部4の選択に
ついて説明する。貯湯ユニット制御部Cには、図5に示
すように、外気温度と浴槽湯水温度とから、エンジンヒ
ートポンプ式冷暖房装置Bの冷媒圧力が設定圧力を下回
るか否かを判別するための冷媒圧力可否判別条件(図中
Lp)、外気温度と浴槽湯水温度とから、エンジンヒー
トポンプ式冷暖房装置Bの冷媒を用いたヒートポンプ式
加熱部33により浴槽湯水を加熱する加熱効率が補助加
熱部35により浴槽湯水を加熱する加熱効率を上回るか
否かを判別するための効率可否判別条件(図中Le)、
および、加熱開始時の浴槽湯水温度と外気温度とから、
ヒートポンプ式加熱部33による加熱が、加熱開始時の
浴槽湯水の温度が低いほど長くなるように設定される沸
き上げ期待時間を満足するか否かを判別するための沸き
上げ時間可否判別条件(図中Lt)、の3つの判別条件
が記憶されている。
【0047】ちなみに、冷媒圧力可否判別条件(図中L
p)は、設定圧力として冷媒高圧の上限値に設定して、
冷媒高圧を前記設定圧力以下に維持する状態でエンジン
ヒートポンプ式冷暖房装置Bを運転することができる外
気温度および浴槽湯水温度の条件を決めるものである。
【0048】前記効率可否判別条件(図中Le)は、設
定量の浴槽の湯水を追焚設定温度にまで追焚きすること
を対象として、ヒートポンプ式加熱部33にて加熱した
時の加熱効率(実際に加熱に使用して得られたエネルギ
ー量を入力されたエネルギー量で割ったもの)と、補助
加熱部35にて加熱した時の加熱効率とを、追焚き開始
時の外気温度および追焚き開始時の浴槽湯水温度を異な
らすことにより試算して、ヒートポンプ式加熱部33に
よる加熱効率が補助加熱部35による加熱効率を上回る
ような、追焚き開始時の外気温度および追焚き開始時の
浴槽湯水温度の条件を決めるものである。なお、ヒート
ポンプ式加熱部33による加熱効率と追焚き開始時の外
気温度と追焚き開始時の浴槽湯水温度との関係は、例え
ば、図7に示すような関係にあり、補助加熱部35によ
る加熱効率は、外気温度および浴槽湯水温度にかかわら
ず、例えば、0.8程度でほぼ一定であると考えられ
る。
【0049】前記沸き上げ時間可否判別条件(図中L
t)は、設定量の浴槽の湯水を追焚き設定温度にまで追
焚きすることを対象として、ヒートポンプ式加熱部33
にて加熱した時の追焚き所用時間を、追焚き開始時の外
気温度および追焚き開始時の浴槽湯水温度を異ならすこ
とにより試算して、試算した追焚き所用時間と、例えば
図8に示すように、追焚き開始時の浴槽湯水温度が低い
ほど長くなるように設定される沸き上げ期待時間とに基
づいて、追焚き所用時間が沸き上げ期待時間よりも短く
なるような、追焚き開始時の外気温度および追焚き開始
時の浴槽湯水温度の条件を決めるものである。
【0050】そして、冷媒圧力可否判別条件、効率可否
判別条件、および、沸き上げ時間可否判別条件などの各
条件、および、外気温度センサ91および風呂戻りサー
ミスタ57夫々の検出情報に基づいて、エンジンヒート
ポンプ式冷暖房装置Bの冷媒圧力が設定圧力を下回るか
否か、ヒートポンプ式加熱部33による加熱効率が補助
加熱部35による加熱効率を上回るか否か、および、ヒ
ートポンプ式加熱部33による加熱が沸き上げ期待時間
を満足するか否かを判別する可否判別処理を実行するよ
うに構成されている。
【0051】そして、この可否判別処理において、エン
ジンヒートポンプ式冷暖房装置Bの冷媒圧力が設定圧力
を下回り、かつ、ヒートポンプ式加熱部33による加熱
効率が補助加熱部35による加熱効率を上回り、さら
に、ヒートポンプ式加熱部33による加熱が沸き上げ期
待時間を満足して、これら3つの条件のすべてを満足す
るときには、ヒートポンプ式加熱部33の運転が可と判
別し、逆に、3つの条件のうち、ひとつでも満たされて
いないときには、ヒートポンプ式加熱部33の運転が不
可と判別する。
【0052】すなわち、図5において、Lpに対して、
外気温度が低い側の領域が、低冷媒高圧状態の領域とな
り、Leに対して、外気温が高い側の領域が、高ヒーポ
ン加熱効率状態の領域となり、Ltに対して、外気温が
高い側の領域が、追焚き所用時間が沸き上げ期待時間を
下回る沸き上げ時間満足状態の領域となる。したがっ
て、図5において、斜線部分の領域が、エンジンヒート
ポンプ式冷暖房装置Bの冷媒圧力が設定圧力を下回り、
かつ、ヒートポンプ式加熱部33による加熱効率が補助
加熱部35による加熱効率を上回り、さらに、ヒートポ
ンプ式加熱部33による加熱が沸き上げ期待時間を満足
して、これら3つの条件のすべてを満足する領域とな
り、外気温度センサ19の検出外気温度と風呂戻りサー
ミスタ57の検出浴槽湯水温度とから定まる位置が図中
の斜線部分の領域内にあるか否かにより、ヒートポンプ
式加熱部33の運転の可否を判別するように構成されて
いる。
【0053】また、貯湯ユニット制御部Cには、図6に
示すように、外気温度と加熱部4にて加熱される前の被
加熱対象湯水の加熱前温度と加熱部4にて加熱するとき
の目標加熱温度とから、ヒートポンプ式加熱部33によ
り被加熱対象湯水を加熱するときのトータル加熱効率
(上述の加熱効率を運転時間だけ積算したもの)が設定
トータル加熱効率(例えば、補助加熱部35における加
熱効率を運転時間だけ積算したもの)を上回るためのヒ
ートポンプ式加熱部4の必要運転時間を求めるための必
要運転時間決定条件が記憶されている。
【0054】そして、貯湯ユニット制御部Cは、ヒート
ポンプ式加熱部33を運転させるときには、外気温度を
検出する外気温度センサ91および加熱部4にて加熱さ
れる前の被加熱対象用湯水の加熱前温度を検出する加熱
前温センサ92夫々の検出情報と目標加熱温度と必要運
転時間決定条件とに基づいて、ヒートポンプ式加熱部3
3の必要運転時間Thを求める必要運転時間演算処理を
実行するように構成されている。具体的に数値を用いて
説明すると、例えば、外気温度が20℃、加熱前温度が
20℃、加熱目標温度が60℃のときには(図中A
点)、ヒートポンプ式加熱部33の必要運転時間Thを
18分と求めるようにしている。ちなみに、加熱前温セ
ンサ92は、循環路3の湯水の循環方向において、ヒー
トポンプ式加熱部33の上流側に設けられ、ヒートポン
プ式加熱部33に供給される湯水の温度を検出するよう
に構成され、目標加熱温度は、貯湯タンク1の上部に供
給する貯湯設定温度、または、風呂用放熱部42に供給
する追焚供給設定温度を示し、例えば、60℃または7
0℃に設定されている。
【0055】このようにして、ヒートポンプ式加熱部3
3の運転の可否の判別に加え、ヒートポンプ式加熱部3
3の運転時間Tkが必要運転時間演算処理にて求められ
た必要運転時間Th未満か以上かにより、ヒートポンプ
式加熱部33のみを運転させるか、または、補助加熱部
35のみを運転させるかを選択するように構成されてい
る。具体的に説明すると、上述の可否判別処理におい
て、ヒートポンプ式加熱部33の運転が可と判別された
ときには、ヒートポンプ式加熱部33のみの運転を選択
する。そして、上述の可否判別処理において、ヒートポ
ンプ式加熱部33の運転が不可と判別されたときには、
ヒートポンプ式加熱部33が非運転中であると、補助加
熱部35のみの運転を選択し、逆に、ヒートポンプ式加
熱部33が運転中であると、ヒートポンプ式加熱部33
の運転時間Tkが必要運転時間Th以上となるまでヒー
トポンプ式加熱部33のみの運転を継続させたのち、補
助加熱部35のみの運転に切り換えるべく、運転させる
加熱部を選択する。
【0056】つまり、貯湯ユニット制御部Cは、浴槽湯
水の追焚の要求があると、可否判別手段を実行させて、
ヒートポンプ式加熱部33と補助加熱部35のうちで、
どちらが加熱効率が高いかを判別することになるが、補
助加熱部35の方がヒートポンプ式加熱部33よりも加
熱効率が高くなると判別されても、単純に補助加熱部3
5を運転させるわけではなく、ヒートポンプ式加熱部3
3が運転中であれば、そのヒートポンプ式加熱部33を
運転させたときのトータル加熱効率が設定トータル加熱
効率を上回るまでは、ヒートポンプ式加熱部33の運転
を継続させることとなる。したがって、浴槽湯水の追焚
を行う際には、ヒートポンプ式加熱部33と補助加熱部
35のうちで、加熱効率の高い方を選択して運転させる
ことが可能となり、しかも、浴槽湯水の追焚を貯湯タン
ク1への貯湯運転よりも優先して行うときには、ヒート
ポンプ式加熱部33にて加熱するときのトータル加熱効
率が設定トータル加熱効率を上回るようにしながら、加
熱手段4の運転を切り換えることが可能となる。
【0057】また、風呂戻りサーミスタ57による検出
温度が追焚設定温度以上になると、加熱部4の運転を停
止させて、追焚運転を終了することとなるが、ヒートポ
ンプ式加熱部33のみを運転させている状態で、追焚運
転の終了となると、後述の継続運転判別処理を実行し、
ヒートポンプ式加熱部33が継続運転条件を満たしてい
るか否かを判別する。そして、継続運転条件を満たして
いるときには、ヒートポンプ式加熱部33の運転を継続
すべく、上述の貯湯運転を実行することとなる。
【0058】すなわち、ヒートポンプ式加熱部33を継
続して運転させるとともに、湯水循環手段Eを貯湯用運
転させたときに、貯湯タンク1の貯湯が完了するまでの
ヒートポンプ式加熱部33の貯湯完了運転時間Teが、
ヒートポンプ式加熱部33により貯湯タンク1内の湯水
を加熱する加熱効率が継続用の設定加熱効率を上回るた
めの継続必要運転時間Tr以上であるか否かを判別する
継続運転判別処理を実行する。
【0059】なお、上述の継続運転判別処理における貯
湯完了運転時間は、最上部サーミスタS1、上部サーミ
スタS2、中部サーミスタS3、底部サーミスタS4な
どの検出温度に基づいて、貯湯タンク1の貯湯が完了す
るまでの貯湯許容量を求め、その貯湯許容量から、例え
ば、予め設定されている貯湯許容量とその貯湯許容量の
貯湯を行うためのヒートポンプ式加熱部33の運転時間
との関係を用いて求めるようにし、また、継続必要運転
時間Trは、例えば、予め設定されている外気温度と継
続用の設定加熱効率を上回るためのヒートポンプ式加熱
部33の運転時間との関係を用いて求めるように構成さ
れている。
【0060】そして、ヒートポンプ式加熱部33のみを
運転させている状態での追焚運転の終了時に、ヒートポ
ンプ式加熱部33の運転時間Tkが必要運転時間演算処
理にて求められた必要運転時間Th未満で、かつ、継続
運転判別処理の実行により貯湯完了運転時間Teが継続
必要運転時間Tr以上であると、継続運転条件を満たし
ていると判別し、継続必要運転時間Tr以上となるまで
ヒートポンプ式加熱部33を継続して運転させるととも
に、湯水循環手段Eを貯湯用運転させる継続運転処理を
実行するように構成されている。
【0061】上述の追焚運転における貯湯ユニット制御
部Cの制御動作を図4のフローチャートに基づいて説明
する。水位センサ56の検出水位を読み込んでその読み
込み検出水位が設定水位以上の状態を確認して風呂ポン
プP3を作動させる(ステップ1〜3)。なお、読み込
み検出水位が設定水位未満のときは、水位センサ56の
検出水位が設定水位になるまで湯張りを実行する。
【0062】そして、可否判別処理を実行し、ヒートポ
ンプ式加熱部33の運転が可と判別されると、風呂戻り
サーミスタ57による検出浴槽湯水温度が追焚設定温度
以上となるまで、ヒートポンプ式加熱処理を実行する
(ステップ4〜7)。このようにして、ヒートポンプ式
加熱部33のみを運転させて、浴槽湯水を追焚し、浴槽
湯水が追焚設定温度以上となると、継続運転判別処理を
実行し、継続運転条件を満たしていなければ、ヒートポ
ンプ式加熱部33および湯水循環手段Eの運転を停止さ
せる停止処理を実行する(ステップ8,9,12)。前
記継続運転条件を満たしていると、継続運転処理を実行
して、継続必要運転時間Tr経過するまで貯湯運転を行
い、貯湯タンク1への貯湯を行うようにしている(ステ
ップ10,11)。
【0063】前記可否判別処理において、ヒートポンプ
式加熱部33の運転が不可であると判別されたときに
は、ヒートポンプ式加熱部33が非運転中であると、補
助加熱部加熱処理を実行し、風呂戻りサーミスタ57に
よる検出浴槽湯水温度が追焚設定温度以上となると、補
助加熱部35および湯水循環手段Eの運転を停止させる
停止処理を実行する(ステップ13,17,18,1
2)。また、ヒートポンプ式加熱部33が運転中である
と、ヒートポンプ式加熱部33の運転時間Tkが、ヒー
トポンプ式加熱部33を運転させるときに実行された必
要運転時間演算処理にて求められた必要運転時間Th未
満であると、風呂戻りサーミスタ57による検出浴槽湯
水温度が追焚設定温度以上となるまで、ヒートポンプ加
熱処理を実行する(ステップ13〜16)。
【0064】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、冷媒圧力可否判別条件、効率
可否判別条件および沸き上げ時間可否判別条件の3条件
にて、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bの運転の可
否を判別するように構成する場合について例示したが、
冷媒圧力可否判別条件および効率可否判別条件の2条
件、又は、冷媒圧力可否判別条件および沸き上げ時間可
否判別条件の2条件にて、エンジンヒートポンプ式冷暖
房装置Bの運転の可否を判別するように構成してもよ
い。あるいは、冷媒圧力可否判別条件および効率可否判
別条件の2条件にてエンジンヒートポンプ式冷暖房装置
Bの運転の可否を判別するモードと、冷媒圧力可否判別
条件および沸き上げ時間可否判別条件の2条件にてエン
ジンヒートポンプ式冷暖房装置Bの運転の可否を判別す
るモードのうち、実行させるモードを使用者が選択自在
なように構成してもよい。
【0065】(2)上記実施形態では、冷媒圧力可否判
別条件、効率可否判別条件および沸き上げ時間可否判別
条件夫々の具体例は、上記の実施形態において例示した
ものに限定されるものではなく、エンジンヒートポンプ
式冷暖房装置Bの性能や、補助加熱部35の性能等に応
じて適宜設定可能である。
【0066】(3)上記実施形態では、効率可否判別条
件としては、設定量の浴槽の湯水を追焚き設定温度にま
で追焚きすることを対象として追焚き開始時の外気温度
および追焚き開始時の浴槽湯水温度から決まる加熱効率
が、ヒートポンプ式加熱部33の方が補助加熱部35を
上回るか否かを判別することができるように設定する場
合について例示したが、効率可否判別条件の設定の仕方
は、これに限定されるものではない。例えば、効率可否
判別条件として、外気温度および浴槽湯水温度から、瞬
時の加熱効率がヒートポンプ式加熱部33の方が補助加
熱部35を上回るか否かを判別することができるように
設定して、追焚き運転の実行中は、周期的に又は連続的
に、外気温度および浴槽湯水温度を検出して、前記効率
可否判別条件により、時時の加熱効率がヒートポンプ式
加熱部33の方が補助加熱部35を上回るか否かを判別
して、その判別結果によりヒートポンプ式加熱部33に
よる加熱か補助加熱部35による加熱かを選択して実行
するようにしても良い。
【0067】(4)上記実施形態では、補助加熱部35
として、熱源としてガス燃焼式のバーナ36を備えたも
のを例示したが、その他に液体燃料燃焼式のバーナを備
えたものや、電気ヒータを備えたものを用いることがで
きる。又、ヒートポンプ式加熱部としては、上記の実施
形態において例示した如き、エンジンヒートポンプ式冷
暖房装置B以外に、電気モータにて駆動するヒートポン
プ式冷暖房装置を用いることができる。
【0068】(5)上記実施形態では、追焚運転におけ
る終了時に、ヒートポンプ式加熱部33のみを運転して
いる状態であると、単純に、運転を停止させるのではな
く、継続運転判別処理を実行して、継続運転条件が満た
されていると、ヒートポンプ式加熱部33を継続運転さ
せるようにしているが、ヒートポンプ式加熱部33のみ
を運転している状態であっても、追焚運転における終了
時には運転を終了させるようにして実施することも可能
である。
【0069】(6)上記実施形態では、ヒートポンプ式
加熱部33の運転が不可と判別され、かつ、ヒートポン
プ式加熱部33が運転中であるときには、ヒートポンプ
式加熱部33の運転時間Tkが必要運転時間Th以上と
なるまでヒートポンプ式加熱部33のみの運転を継続さ
せたのち、補助加熱部35のみの運転に切り換えるよう
にしているが、例えば、ヒートポンプ式加熱部33の運
転時間Tkが必要運転時間Th以上となっても、さらに
ヒートポンプ式加熱部33の運転を継続させるととも
に、補助加熱部35の運転を開始して、ヒートポンプ式
加熱部33および補助加熱部35の併用運転を行うよう
にして実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】貯湯ユニットの概略構成図
【図2】エンジンヒートポンプ式冷暖房装置の概略構成
【図3】エンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムの
制御ブロック図
【図4】追焚運転における制御動作を示すフローチャー
【図5】ヒートポンプ式加熱部の運転の可否を判別する
ための条件を示す図
【図6】ヒートポンプ式加熱部の必要運転時間を演算す
るための条件を示す図
【図7】ヒートポンプ式加熱部による加熱効率と追焚き
開始時の外気温度と追焚き開始時の浴槽湯水温度との関
係を示す図
【図8】沸き上げ期待時間と追焚き開始時の浴槽湯水温
度との関係を示す図
【符号の説明】
1 貯湯タンク 4 加熱手段 6 給湯路 33 加熱手段としてのヒートポンプ式加熱
部 35 加熱手段としての補助加熱部 57 浴槽温検出手段 91 外気温検出手段 92 加熱前温検出手段 E 湯水循環手段 H 浴槽湯水循環手段 U 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000221834 東邦瓦斯株式会社 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 (71)出願人 000196680 西部瓦斯株式会社 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 (72)発明者 福知 徹 大阪府大阪市此花区北港白津1丁目1番3 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 酒井 寿成 大阪府大阪市此花区北港白津1丁目1番3 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 橋詰 康人 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 河内 敏弘 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 藤川 泰 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 藤本 善夫 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 談議所 謙治 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 崎石 智也 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 田之頭 健一 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 山口 和也 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 肆矢 直司 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 伊藤 実希夫 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 川原 道憲 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3L070 BB06 BB14 BC03 BC22 CC08 DE09 DF03 DF06 DG02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯路が接続されている貯湯タンクの底
    部から取り出した湯水を加熱手段にて加熱したのち、そ
    の湯水を前記貯湯タンクの上部に戻す貯湯用運転と、前
    記加熱手段にて加熱した熱源用湯水を放熱部に供給した
    のち、その熱源用湯水を前記加熱手段に戻す放熱用運転
    とを実行する湯水循環手段と、 浴槽湯水を前記放熱部に供給させるように循環させる浴
    槽湯水循環手段と、 前記加熱手段の運転を制御する制御手段とが設けられ、 前記放熱部において、熱源用湯水から浴槽湯水に対して
    放熱させることにより、浴槽湯水を加熱するように構成
    されている貯湯式の給湯熱源装置であって、 前記加熱手段が、ヒートポンプ式加熱部と補助加熱部と
    から構成され、 外気の温度を検出する外気温検出手段と、 浴槽湯水の温度を検出する浴槽温検出手段と、 前記加熱手段にて加熱される前の被加熱対象用湯水の加
    熱前温度を検出する加熱前温検出手段とが設けられ、 前記制御手段に、外気温度と被加熱対象用湯水の加熱前
    温度と前記加熱部にて加熱するときの目標加熱温度とか
    ら、前記ヒートポンプ式加熱部により被加熱対象用湯水
    を加熱するときのトータル加熱効率が設定トータル加熱
    効率を上回るための前記ヒートポンプ式加熱部の必要運
    転時間を求めるための必要運転時間決定条件が記憶さ
    れ、かつ、 外気温度と浴槽湯水温度とから、前記ヒートポンプ式加
    熱部により浴槽湯水を加熱する加熱効率が前記補助加熱
    部により浴槽湯水を加熱する加熱効率を上回るか否かを
    判別するための効率可否判別条件が記憶され、 前記制御手段が、前記ヒートポンプ式加熱部を運転させ
    るときには、前記外気温検出手段および前記加熱前温検
    出手段夫々の検出情報と前記目標加熱温度と前記必要運
    転時間決定条件とに基づいて、前記ヒートポンプ式加熱
    部の必要運転時間を求める必要運転時間演算処理を実行
    し、 前記外気温検出手段および前記浴槽温検出手段夫々の検
    出情報と前記効率可否判別条件とに基づいて、前記ヒー
    トポンプ式加熱部による前記加熱効率が前記補助加熱部
    による前記加熱効率を上回るか否かを判別して、前記ヒ
    ートポンプ式加熱部の運転の可否を判別する可否判別処
    理を実行し、 その可否判別処理において、前記ヒートポンプ式加熱部
    の運転が可のときには、前記湯水循環手段を放熱用運転
    させて、前記ヒートポンプ式加熱部のみを運転し、か
    つ、 前記ヒートポンプ式加熱部の運転が不可のときには、前
    記ヒートポンプ式加熱部が運転中であると、前記湯水循
    環手段を放熱用運転させて、前記ヒートポンプ式加熱部
    を運転させてからの運転時間が前記必要運転時間演算処
    理にて求められた前記必要運転時間以上となるまで前記
    ヒートポンプ式加熱部の運転を継続させたのち、前記補
    助加熱部を運転させ、かつ、前記ヒートポンプ式加熱部
    が非運転中であると、前記湯水循環手段を放熱用運転さ
    せて、前記補助加熱部のみを運転させるように構成され
    ている貯湯式の給湯熱源装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記ヒートポンプ式加
    熱部の運転終了時に、前記ヒートポンプ式加熱部を継続
    して運転させるとともに、前記湯水循環手段を貯湯用運
    転させたときに、前記貯湯タンクの貯湯が完了するまで
    の前記ヒートポンプ式加熱部の貯湯完了運転時間が、前
    記ヒートポンプ式加熱部により前記貯湯タンク内の湯水
    を加熱する加熱効率が継続用の設定加熱効率を上回るた
    めの継続必要運転時間以上であるか否かを判別する継続
    運転判別処理を実行し、 前記ヒートポンプ式加熱部の運転終了時に、そのヒート
    ポンプ式加熱部の運転時間が前記必要運転時間演算処理
    にて求められた前記必要運転時間未満で、かつ、前記継
    続運転判別処理にて前記貯湯完了運転時間が前記継続必
    要運転時間以上であると、前記ヒートポンプ式加熱部に
    より前記貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱効率が継続
    用の設定加熱効率を上回るための継続必要運転時間以上
    となるまで前記ヒートポンプ式加熱部を継続して運転さ
    せるとともに、前記湯水循環手段を貯湯用運転させるよ
    うに構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯熱源
    装置。
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