JP7535341B2 - 無人移動型店舗の管理システム - Google Patents

Description

本発明は、無人移動型店舗の管理システムに関する。

従来、物品や、サービスを実施するための機器等の商材を収納する収納手段、および自己を移動させる移動手段を備えた店舗本体と、この店舗本体を管理する管理サーバとを備えた店舗本体の管理システムが知られている。
例えば、特許文献１は、金融機関の移動店舗や、飲食業の移動販売車や、公共機関の移動図書館などの店舗本体の立ち寄り地点のスケジュールを作成するスケジューリング装置を開示している。この特許文献１に記載された発明では、店舗本体には、バスや、トラックや、小型の特別車両などの車両を採用しており、この車両の運転手は、スケジューリング装置にて作成されたスケジュールに基づいて、複数の立ち寄り地点を巡回することになる。

ところで、近年では、自動運転車や、ドローンなどのように、無人にて所定の場所まで移動できる移動体の研究開発が進んでいる。このような移動体を店舗本体として採用すれば、店舗本体は、無人にて所定の場所まで移動できるので、人件費の削減や、営業の効率化を図ることができると考えられる。

特開２０１７－１０２５０２号公報

しかしながら、このような移動体を店舗本体として採用した場合には、店舗本体は、無人にて所定の場所まで移動できるものの、物品や、サービスを実施するための機器等の商材を防犯上の観点から実際に確認できるようにしておくことはできないという問題がある。

本発明の目的は、無人にて所定の場所まで移動でき、物品や、サービスを実施するための機器等の商材を実際に確認することができる無人移動型店舗の管理システムを提供することである。

本発明の無人移動型店舗の管理システムは、物品や、サービスを実施するための機器等の商材を収納する店舗本体と、店舗本体に通信回線を介して接続され、店舗本体を管理する管理サーバと、管理サーバに通信回線を介して接続され、予約者の操作入力を受け付ける予約者入力手段とを備え、店舗本体は、商材を収納する収納手段と、収納手段に収納された商材を提供不能に封止する封止手段と、この店舗本体を移動させる移動手段と、この店舗本体を制御する店舗側制御手段とを備え、管理サーバは、この管理サーバを制御するサーバ側制御手段を備え、サーバ側制御手段は、予約者入力手段を介して店舗本体の予約を受け付けることによって、予約場所に関するとともに、予約開始時刻および予約終了時刻を含む予約情報を記憶部に記憶させて設定する予約情報設定部と、予約情報に基づいて、移動手段に予約場所まで店舗本体を移動させる移動制御部とを備え、店舗側制御手段は、封止手段にて収納手段を封止しているか否かを判定する封止判定部を備え、封止判定部は、予約終了時刻に封止手段にて収納手段を封止しているか否かを判定し、収納手段を封止していないと判定した場合には、封止手段にて収納手段を自動的に封止することを特徴とする。

このような構成によれば、店舗本体は、商材を収納する収納手段と、収納手段に収納された商材を提供不能に封止する封止手段とを備えている。また、管理サーバは、予約場所に関する予約情報を記憶部に記憶させて設定する予約情報設定部と、予約情報設定部にて設定された予約情報に基づいて、移動手段に予約場所まで店舗本体を移動させる移動制御部とを備えている。したがって、店舗本体は、無人にて所定の場所まで移動でき、予約者は、予約場所まで行く、または予約場所にて待つことによって、店舗本体に収納された商材を実際に確認することができる。ここで、商材を実際に確認する行為は、物品を購入する行為や、サービスの提供を受ける行為までを含むものではなく、例えば、物品を手に取って確認して購入することなく返却する行為や、サービスを提供するための機器を試用する行為などを含んでいる。
また、店舗側制御手段は、封止手段にて収納手段を封止しているか否かを判定する封止判定部を備えているので、予約終了時刻に封止手段にて収納手段を封止しているか否かを判定し、収納手段を封止していないと判定した場合には、封止手段にて収納手段を自動的に封止することができる。

本発明では、予約情報設定部は、予約日時に関する予約情報を記憶部に記憶させ、移動制御部は、予約情報に基づいて、移動手段に予約日時に予約場所まで店舗本体を移動させることが好ましい。

このような構成によれば、移動制御部は、予約情報に基づいて、移動手段に予約日時に予約場所まで店舗本体を移動させるので、店舗本体は、無人にて所定の時間に所定の場所まで移動でき、予約者は、予約日時に予約場所まで行く、または予約場所にて待つことによって、店舗本体に収納された商材を実際に確認することができる。

本発明では、サーバ側制御手段は、店舗本体の移動状況を予約者に報知する移動状況報知部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、店舗本体の移動状況を予約者に報知する移動状況報知部を備えているので、予約者は、店舗本体の移動状況を容易に把握することができ、店舗本体の現在位置や、予約場所への到着予測時刻などを確認することができる。

本発明では、予約情報設定部は、予約者に関する予約情報を記憶部に記憶させ、店舗側制御手段は、予約情報に基づいて、予約者であるか否かを判定する予約者判定部と、予約者判定部にて予約者であると判定した場合に、封止手段を開放して収納手段に収納された商材を提供可能とする開放設定部とを備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、予約情報に基づいて、予約者であるか否かを判定する予約者判定部と、予約者判定部にて予約者であると判定した場合に、封止手段を開放して収納手段に収納された商材を提供可能とする開放設定部とを備えているので、予約者は、予約場所まで行く、または予約場所にて待つことによって、収納手段に収納された商材の提供を受けることができる。なお、本発明では、商材を提供可能とするとは、物品であれば持ち出し可能とすること、サービスであれば提供可能とすることをいうものとする。

本発明では、店舗側制御手段は、収納手段に収納された商材の提供の有無を判定する提供判定部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、収納手段に収納された商材の提供の有無を判定する提供判定部を備えているので、封止手段を開放して収納手段に収納された商材を提供可能とした場合に、予約者に提供した商材の提供量を把握することができる。したがって、店舗本体は、例えば、物品の販売量や、サービスの提供時間などを集計して予約者への請求を実行することができる。

本発明では、店舗本体は、情報を表示する店舗側表示手段と、操作入力を受け付ける店舗側入力手段とを備え、店舗側制御手段は、提供判定部にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量を店舗側表示手段に表示させる店舗側表示制御部と、予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を、店舗側入力手段を介して受け付ける店舗側決済受付部とを備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、提供判定部にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量を店舗側表示手段に表示させる店舗側表示制御部と、店舗側入力手段を介して予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を受け付ける店舗側決済受付部とを備えているので、予約者は、店舗側入力手段を介して商材の提供量に応じた決済を実行することができる。

本発明では、予約者入力手段は、情報を表示する予約側表示手段と、操作入力を受け付ける予約側入力手段とを備え、サーバ側制御手段は、提供判定部にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量を予約側表示手段に表示させるサーバ側表示制御部と、予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を、予約側入力手段を介して受け付けるサーバ側決済受付部とを備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、提供判定部にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量を予約側表示手段に表示させるサーバ側表示制御部と、予約側入力手段を介して予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を受け付けるサーバ側決済受付部とを備えているので、予約者は、予約側入力手段を介して商材の提供量に応じた決済を実行することができる。

本発明では、サーバ側制御手段は、予約情報に基づいて、予約場所の確保を実行する場所確保実行部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、予約情報に基づいて、予約場所の確保を実行する場所確保実行部を備えているので、例えば、駐車場などを予約場所とする場合であっても自動的に予約場所の確保や、駐車料金の支払いを実行することができる。

本発明では、店舗側制御手段は、収納手段に収納された商材の在庫が不足しているか否かを判定する在庫判定部と、在庫判定部にて商材の在庫が不足していると判定された場合に、収納手段に収納された商材の在庫の補充を実行する在庫補充実行部とを備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、収納手段に収納された商材の在庫が不足しているか否かを判定する在庫判定部と、在庫判定部にて商材の在庫が不足していると判定された場合に、収納手段に収納された商材の在庫の補充を実行する在庫補充実行部とを備えているので、収納手段に収納された商材の在庫の補充を自動的に実行することができる。

本発明では、店舗側制御手段は、店舗本体のエネルギが不足しているか否かを判定するエネルギ判定部と、エネルギ判定部にてエネルギが不足していると判定された場合に、店舗本体のエネルギの補充を実行するエネルギ補充実行部とを備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、店舗本体のエネルギが不足しているか否かを判定するエネルギ判定部と、エネルギ判定部にてエネルギが不足していると判定された場合に、店舗本体のエネルギの補充を実行するエネルギ補充実行部とを備えているので、店舗本体のエネルギの補充を自動的に実行することができる。

本発明では、エネルギ補充実行部は、他の店舗本体からエネルギの供給を受けて店舗本体のエネルギの補充を実行することが好ましい。

このような構成によれば、エネルギ補充実行部は、他の店舗本体からエネルギの供給を受けて店舗本体のエネルギの補充を実行するので、所定の場所まで移動することなく、自己の近くを移動している他の店舗本体からエネルギの供給を受けることができる。

本発明では、予約者入力手段は、情報を表示する予約側表示手段を備え、サーバ側制御手段は、収納手段に収納された商材を予約側表示手段に表示させるサーバ側表示制御部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、収納手段に収納された商材を予約側表示手段に表示させるサーバ側表示制御部を備えているので、予約者は、店舗本体に収納された商材を予約前に確認することができる。

本発明では、第１の店舗本体と、第１の店舗本体とは異なる第２の店舗本体とを備え、予約情報設定部は、予約者の希望する商材に関する予約情報を記憶部に記憶させ、サーバ側制御手段は、予約情報に基づいて、予約者の希望する商材を含む店舗本体として第１の店舗本体、および第２の店舗本体の少なくともいずれか一方を選択する店舗本体選択部を備え、移動制御部は、予約情報に基づいて、移動手段に予約場所まで店舗本体選択部にて選択された店舗本体を移動させることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、予約情報に基づいて、予約者の希望する商材を含む店舗本体として第１の店舗本体、および第２の店舗本体の少なくともいずれか一方を選択する店舗本体選択部を備え、移動制御部は、予約情報に基づいて、移動手段に予約場所まで店舗本体選択部にて選択された店舗本体を移動させるので、予約者は、予約場所まで行く、または予約場所にて待つことによって、店舗本体に収納された商材を確実に確認することができる。

本発明では、予約情報設定部は、予約者、および予約者の希望する商材に関する予約情報を記憶部に記憶させ、店舗側制御手段は、予約情報に基づいて、予約者であるか否かを判定する予約者判定部と、予約情報に基づいて、予約者の希望する商材であるか否かを判定する商材判定部とを備え、予約者判定部にて予約者であると判定し、かつ商材判定部にて予約者の希望する商材であると判定した場合に、封止手段を開放して収納手段に収納された商材を提供可能とする希望商材開放設定部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、予約者判定部にて予約者であると判定し、かつ商材判定部にて予約者の希望する商材であると判定した場合に、封止手段を開放して収納手段に収納された商材を提供可能とする希望商材開放設定部を備えているので、予約者は、希望する商材を他の予約者に提供されてしまうことなく、確実に希望する商材の提供を受けることができる。

本発明では、店舗側制御手段は、店舗本体に発生した異常を検知した場合に、通信回線を介して管理サーバに店舗本体の異常を通知する異常通知部を備え、サーバ側制御手段は、異常通知部にて店舗本体の異常を通知された場合に、管理者に店舗本体の異常を報知する異常報知部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、異常通知部にて店舗本体の異常を通知された場合に、管理者に店舗本体の異常を報知する異常報知部を備えているので、無人にて所定の場所まで移動でき、物品や、サービスを実施するための機器等の商材を実際に確認することができる無人移動型店舗であっても、管理者は、店舗本体の破損や、物品の持ち出しや、サービスを実施するための機器の無断利用などの異常を容易に把握することができる。

本発明では、店舗側制御手段は、封止手段が正常に開放されたか否かを判定し、正常に開放されていないと判定した場合に、店舗本体に発生した異常を検知する正常開放判定部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、封止手段が正常に開放されたか否かを判定し、正常に開放されていないと判定した場合に、店舗本体に発生した異常を検知する正常開放判定部を備えているので、例えば、封止手段を正常に開放することができる予約者、すなわち管理者に許可された予約者とは異なり、ピッキングなどの不正な手段を用いた侵入者による封止手段の開放を正常開放判定部にて異常として検知することができ、店舗本体の安全性を向上させることができる。

本発明では、店舗本体は、予約者に接客する接客手段を備え、店舗側制御手段は、正常開放判定部にて封止手段が正常に開放されていると判定した場合に、接客手段による接客を実行する接客実行部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、正常開放判定部にて封止手段が正常に開放されていると判定した場合に、接客手段による接客を実行する接客実行部を備えているので、封止手段を正常に開放することができる予約者、すなわち管理者に許可された予約者に対し、接客手段による接客を実行することができる。ここで、接客手段による接客の内容としては、例えば、商材のセールスポイントを予約者に説明したり、予約者を誘導して店舗本体の内部を見せて回ったり、店舗本体に設置された照明やエアコンを稼働させたりすることを採用できる。また、接客手段による接客の内容としては、例えば、予約者の過去の利用履歴などの情報に基づいて、予約者の好みの商材を割り出し、この予約者の好みの商材を勧めるようにしてもよい。

本発明では、店舗本体は、店舗本体の画像を撮像する撮像手段を備え、店舗側制御手段は、予約者の正常な行動パターンのサンプルを記憶する行動パターン記憶部と、撮像手段にて撮像された画像に基づいて、予約者の行動パターンを取得する行動パターン取得部と、行動パターン記憶部に記憶された行動パターンのサンプルと、行動パターン取得部にて取得された行動パターンとを比較して相違するか否かを判定し、相違すると判定した場合に、店舗本体に発生した異常を検知する行動パターン判定部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、店舗本体の予約者の正常な行動パターンのサンプルと、行動パターン取得部にて取得された行動パターンとを比較して相違するか否かを判定し、相違すると判定した場合に、店舗本体に発生した異常を検知する行動パターン判定部を備えているので、例えば、商材を見て回るなどの通常の予約者に即した行動パターンを正常な行動パターンとして行動パターン記憶部に記憶しておくことによって、商材を物色するなどの挙動不審な行動パターンの侵入者を行動パターン判定部にて異常として検知することができ、店舗本体の安全性を向上させることができる。

本発明では、店舗本体は、店舗本体の画像を撮像する撮像手段を備え、店舗側制御手段は、予約者の異常な行動パターンのサンプルを記憶する行動パターン記憶部と、撮像手段にて撮像された画像に基づいて、予約者の行動パターンを取得する行動パターン取得部と、行動パターン記憶部に記憶された行動パターンのサンプルと、行動パターン取得部にて取得された行動パターンとを比較して一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、店舗本体に発生した異常を検知する行動パターン判定部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、店舗本体の予約者の異常な行動パターンのサンプルと、行動パターン取得部にて取得された行動パターンとを比較して一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、店舗本体に発生した異常を検知する行動パターン判定部を備えているので、例えば、商材を物色するなどの挙動不審な行動パターンを異常な行動パターンとして行動パターン記憶部に記憶しておくことによって、挙動不審な行動パターンの侵入者を行動パターン判定部にて異常として検知することができ、店舗本体の安全性を向上させることができる。

本発明では、サーバ側制御手段は、予約開始時刻および予約終了時刻を含む予約情報を管理する予約管理部と、店舗本体に対する指令を生成する指令生成部と、通信回線を介して店舗本体に指令を送信する指令送信部とを備え、店舗側制御手段は、指令送信部からの指令を受信する指令受信部と、指令受信部にて受信した指令に基づいて、所定の動作を実行する指令実行部とを備えることが好ましい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、指令送信部からの指令を受信する指令受信部と、指令受信部にて受信した指令に基づいて、所定の動作を実行する指令実行部とを備えているので、適宜な指令に基づく動作の実行によって、商材を見て回っている予約者に対して働きかけを行うことができる。したがって、例えば、店舗側制御手段は、予約者に予約終了時刻を報知することによって、時間超過を抑制することができ、次の予約者の予約までの空き時間を短く設定することができ、店舗本体の稼働率を高めることができる。

本発明では、指令生成部は、予約情報に基づいて、予約終了時刻を報知する報知指令を生成し、指令実行部は、報知指令に基づいて、予約者に予約終了時刻を報知することが好ましい。

このような構成によれば、指令実行部は、報知指令に基づいて、予約者に予約終了時刻を報知するので、店舗側制御手段は、予約者に予約終了時刻を報知することによって、時間超過を抑制することができ、次の予約者の予約までの空き時間を短く設定することができ、店舗本体の稼働率を高めることができる。

本発明では、予約管理部は、予約終了時刻以降の予約状況を含む予約情報を管理し、指令生成部は、予約情報に基づいて、予約状況に応じた予約時間の延長の可否を報知する延長指令を生成し、指令実行部は、延長指令に基づいて、延長の可否を予約者に報知することが好ましい。

このような構成によれば、指令実行部は、延長指令に基づいて、延長の可否を予約者に報知するので、予約終了時刻以降に店舗本体の空き時間がある場合には、延長可能であることを予約者に報知することができる。また、予約終了時刻以降に店舗本体の空き時間がない場合には、延長不能であることを予約者に報知することができる。

本発明では、店舗本体は、予約者による延長申請の入力を受け付ける延長受付手段を備え、店舗側制御手段は、延長受付手段にて延長申請の入力を受け付けた場合に、通信回線を介して管理サーバに延長申請を送信する申請送信部を備え、サーバ側制御手段は、申請送信部から送信された延長申請を受信する申請受信部を備え、予約管理部は、申請受信部にて受信した延長申請に基づいて、予約終了時刻を変更して予約情報を更新することが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、申請送信部から送信された延長申請を受信する申請受信部を備え、予約管理部は、申請受信部にて受信した延長申請に基づいて、予約終了時刻を変更して予約情報を更新するので、予約者の延長申請に基づいて、延長処理を実行できる。

本発明では、店舗本体のメンテナンスを実行するためのメンテナンス機器を備え、サーバ側制御手段は、予約開始時刻および予約終了時刻を含む予約情報を管理する予約管理部と、予約情報に基づいて、店舗本体の空き時間を取得する空き時間取得部と、空き時間取得部の取得結果に基づいて、店舗本体の空き時間であるか否かを判定する状態判定部と、状態判定部にて店舗本体の空き時間であると判定した場合に、店舗本体の管理モードを通常モードからメンテナンス機器にて店舗本体のメンテナンスを実行するメンテナンスモードに切り替える管理モード切替部とを備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、予約情報に基づいて、店舗本体の空き時間を取得する空き時間取得部と、空き時間取得部の取得結果に基づいて、店舗本体の空き時間であるか否かを判定する状態判定部と、状態判定部にて店舗本体の空き時間であると判定した場合に、店舗本体の管理モードを通常モードからメンテナンス機器にて店舗本体のメンテナンスを実行するメンテナンスモードに切り替える管理モード切替部とを備えているので、次の予約者の予約開始時刻の前に店舗本体のメンテナンスを実行することができる。したがって、店舗本体の空き時間を効率よく利用してメンテナンス機器にメンテナンスを実行させることができ、人手によるメンテナンス作業を削減することができ、無人移動型店舗の管理システムの運用コストを抑制することができる。

本発明では、サーバ側制御手段は、メンテナンス機器によるメンテナンスの実行にかかる所要時間を管理する機器管理部と、管理モード切替部にてメンテナンスモードに切り替えた場合に、空き時間取得部にて取得された空き時間と、メンテナンス機器の所要時間とに基づいて、メンテナンスを実行できるか否かを判定するメンテナンス判定部とを備え、機器管理部は、メンテナンス判定部にてメンテナンスを実行できると判定した場合に、メンテナンス機器にメンテナンスを実行させることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、管理モード切替部にてメンテナンスモードに切り替えた場合に、空き時間取得部にて取得された空き時間と、メンテナンス機器の所要時間とに基づいて、メンテナンスを実行できるか否かを判定するメンテナンス判定部とを備え、機器管理部は、メンテナンス判定部にてメンテナンスを実行できると判定した場合に、メンテナンス機器にメンテナンスを実行させるので、無人移動型店舗の管理システムは、次の予約者の予約開始時刻の前に確実にメンテナンスを終了することができる。

本発明では、店舗本体内の動体の有無を検知する検知手段を備え、状態判定部は、検知手段の検知結果および空き時間取得部の取得結果に基づいて、店舗本体の空き時間であり、この店舗本体内に動体の無い不使用状態であるか否かを判定し、管理モード切替部は、状態判定部にて不使用状態であると判定した場合に、店舗本体の管理モードを通常モードからメンテナンスモードに切り替えることが好ましい。

このような構成によれば、状態判定部は、検知手段の検知結果および空き時間取得部の取得結果に基づいて、店舗本体の空き時間であり、この店舗本体内に動体の無い不使用状態であるか否かを判定し、管理モード切替部は、状態判定部にて不使用状態であると判定した場合に、店舗本体の管理モードを通常モードからメンテナンスモードに切り替えるので、店舗本体内に動体の無い不使用状態であることを確認した上、次の予約者の予約開始時刻の前に店舗本体のメンテナンスを実行することができる。したがって、店舗本体の空き時間を効率よく利用してメンテナンス機器にメンテナンスを実行させることができ、人手によるメンテナンス作業を削減することができ、無人移動型店舗の管理システムの運用コストを抑制することができる。

本発明では、サーバ側制御手段は、状態判定部にて不使用状態であると判定した場合に、警備モードを通常モードから店舗本体の警備を実行するセキュリティモードに切り替える警備モード切替部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、状態判定部にて不使用状態であると判定した場合に、警備モードを通常モードから店舗本体の警備を実行するセキュリティモードに切り替える警備モード切替部を備えているので、次の予約者の予約開始時刻の前に店舗本体の警備を実行することができる。

本発明では、サーバ側制御手段は、警備モード切替部にてセキュリティモードに切り替えた場合に、検知手段の検知結果に基づいて、店舗本体の異常を検知する警備異常検知部と、警備異常検知部にて店舗本体の異常を検知した場合に、管理者に店舗本体の異常を報知する警備異常報知部とを備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、警備モード切替部にてセキュリティモードに切り替えた場合に、検知手段の検知結果に基づいて、店舗本体の異常を検知する警備異常検知部と、警備異常検知部にて店舗本体の異常を検知した場合に、管理者に店舗本体の異常を報知する警備異常報知部とを備えているので、管理者は、店舗本体の異常を容易に把握することができる。

本発明では、警備異常検知部は、メンテナンス機器の動作を店舗本体の異常として検知しないことが好ましい。

このような構成によれば、警備異常検知部は、メンテナンス機器の動作を店舗本体の異常として検知しないので、サーバ側制御手段は、警備モード切替部にてセキュリティモードに切り替えた場合であってもメンテナンス機器にメンテナンスを実行させることができる。

本発明では、サーバ側制御手段は、警備モード切替部にてセキュリティモードに切り替えた場合に、外部の警備システムに対して通信回線を介して店舗本体の警備を実行するための指令を送信する警備指令送信部を備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、警備モード切替部にてセキュリティモードに切り替えた場合に、外部の警備システムに対して通信回線を介して店舗本体の警備を実行するための指令を送信する警備指令送信部を備えているので、店舗本体の警備を実行する装置を備えていなくてもよく、店舗本体の構成を簡素にすることができ、無人移動型店舗の管理システムの運用コストをさらに抑制することができる。

本発明では、店舗本体は、収納手段および封止手段を備えたブースと、ブースを移動させる移動手段を備えたキャリアとを備え、店舗側制御手段は、ブースを制御するブース側制御手段と、キャリアを制御するキャリア側制御手段とを備え、ブースおよびキャリアは、着脱自在に構成されることが好ましい。

このような構成によれば、店舗本体は、収納手段および封止手段を備えたブースと、ブースを移動させる移動手段を備えたキャリアとを備え、ブースおよびキャリアは、着脱自在に構成されるので、予約情報に基づいて、移動制御部にて移動手段に予約場所まで店舗本体を移動させた後、ブースおよびキャリアを分離することによって、キャリアを独立して移動自在とすることができる。したがって、無人移動型店舗の管理システムは、ブースおよびキャリアを個別に制御して効率よく運用することができる。

本発明では、店舗本体は、少なくとも１つのブースと、複数のキャリアとを備え、ブースおよびキャリアのそれぞれは、着脱自在に構成されることが好ましい。

このような構成によれば、店舗本体は、少なくとも１つのブースと、複数のキャリアとを備え、ブースおよびキャリアのそれぞれは、着脱自在に構成されるので、例えば、あるキャリアに予約場所までブースを移動させた後、このブースを他のキャリアに回収させることができる。したがって、無人移動型店舗の管理システムは、ブースおよびキャリアを個別に制御して効率よく運用することができる。

本発明では、サーバ側制御手段は、予約情報に基づいて、移動制御部にて移動手段に予約場所まで店舗本体を移動させた後、ブースおよびキャリアを分離することによって、キャリアを独立して移動自在とする分離制御部と、所定の条件の成立に基づいて、ブースの存在する場所までキャリアを移動させた後、ブースおよびキャリアを結合することによって、ブースを回収する回収制御部とを備えることが好ましい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、ブースの存在する場所までキャリアを移動させた後、ブースおよびキャリアを結合することによって、ブースを回収する回収制御部を備えているので、例えば、予約者による商材の確認を終えたことを所定の条件としてブースをキャリアに回収させることができる。したがって、無人移動型店舗の管理システムは、ブースおよびキャリアを個別に制御して効率よく運用することができる。

本発明の第１実施形態に係る無人移動型店舗の管理システムの概略構成図 店舗本体の機能を示す概略構成図 管理サーバおよび端末装置の機能を示す概略構成図 店舗本体の予約を受け付けた場合における店舗本体および管理サーバの動作を示すフローチャート 店舗本体の待機状態における店舗本体および管理サーバの動作を示すフローチャート 店舗本体の到着後における店舗本体および管理サーバの動作を示すフローチャート 店舗本体の営業を実施する動作を示すフローチャート 行動パターン判定処理を示すフローチャート 延長報知処理を示すフローチャート 警告処理を示すフローチャート 本発明の第２実施形態に係る無人移動型店舗の管理システムの概略構成図 管理サーバの機能を示す概略構成図 店舗本体の管理モードの切り替え処理を示すフローチャート 店舗本体の警備モードの切り替え処理を示すフローチャート 本発明の第３実施形態に係る店舗本体の機能を示す概略構成図 管理サーバの機能を示す概略構成図

〔第１実施形態〕
以下、本発明の第１実施形態を図面に基づいて説明する。
図１は、本発明の第１実施形態に係る無人移動型店舗の管理システムの概略構成図である。
無人移動型店舗の管理システム１は、図１に示すように、物品や、サービスを実施するための機器等の商材を収納する店舗本体２と、店舗本体２を管理する管理サーバ３と、店舗本体２の予約を希望する予約者の所持する携帯電話、スマートフォン、およびパーソナルコンピュータ等の端末装置４と、店舗本体２の予約をするための予約サイト５とを備えている。店舗本体２、管理サーバ３、端末装置４、および予約サイト５は、通信回線としての公衆ネットワークであるインターネット６を介して相互に通信可能に接続されている。

予約者は、端末装置４を用いてインターネット６を介して管理サーバ３または予約サイト５にアクセスし、利用時間を指定して店舗本体２の予約を実行することができる。予約サイト５は、予約者からの予約を受け付けると、予約者、予約日時、および予約場所に関する予約情報を管理サーバ３に送信する。

図２は、店舗本体の機能を示す概略構成図である。
店舗本体２は、図２に示すように、商材を収納する収納手段２１と、収納手段２１に収納された商材を提供不能に封止する封止手段２２と、この店舗本体２を移動させる移動手段２３と、情報を表示するとともに、操作入力を受け付けるタッチパネル２４と、店舗本体２の画像を撮像する撮像手段２５と、この店舗本体２を制御する店舗側制御手段２６とを備えている。

収納手段２１は、商材を収納することができれば、どのようなものを採用してもよい。例えば、収納手段２１は、小物や食料品などの物品を商材とする場合には、小型のショーケースなどを採用してもよく、エステやマッサージなどのサービスを実施するための機器を商材とする場合には、大型のコンテナなどを採用してもよい。
封止手段２２は、管理サーバ３から予約者の端末装置４に発行される暗証番号や、バーコードおよびＱＲコード（登録商標）などの光学コード等の認証キーによって、開放可能になっている錠装置である。この認証キーは、利用するたびにランダムに変更され、その時間に予約をした予約者は、固有の認証キーを用いて封止手段２２を開放できるようになっている。

なお、本実施形態では、認証キーは、暗証番号や、バーコードおよびＱＲコード（登録商標）などの光学コード等を採用しているが、例えば、顔認証や、指紋認証や、網膜認証などの生体認証を採用してもよく、封止手段２２を開放錠可能とすることができれば、どのようなものであってもよい。
また、本実施形態では、封止手段２２は、管理サーバ３から予約者の端末装置４に発行される認証キーによって、開放可能になっている錠装置である。この認証キーは、管理サーバから予約者入力手段に送信されるように構成されていてもよく、予約者入力手段を操作することによって、閲覧可能に構成されていてもよい。また、封止手段は、例えば、予約者入力手段から送信された操作入力を受け付けることによって、開放可能になっていてもよく、封止可能になっていてもよい。

移動手段２３は、無人にて店舗本体２を予約場所まで移動させることができれば、どのようなものを採用してもよい。例えば、移動手段２３は、自動運転車や、ドローンなどを採用することができる。
タッチパネル２４は、予約者の操作に応じて情報の入力を受け付けるとともに、予約者に対して画像にて所定の情報を提供する。換言すれば、タッチパネル２４は、店舗側表示手段および店舗側入力手段として機能する。

なお、本実施形態では、店舗側表示手段および店舗側入力手段は、タッチパネル２４にて一体的に店舗本体２に実装されているが、それぞれ個別に実装されていてもよく、タッチパネル２４とは異なる表示装置や、入力装置を採用してもよい。要するに、店舗側表示手段は、情報を表示することができればよく、店舗側入力手段は、操作入力を受け付けることができればよい。また、情報を表示する機能に代えて、音声、ホログラム、ＶＲ（Virtual Reality）、およびＡＲ（Augmented Reality）などを利用して予約者に情報を伝達するようにしてもよく、操作入力を受け付ける機能に代えて、音声、ホログラム、ＶＲ（Virtual Reality）、およびＡＲ（Augmented Reality）などを利用して予約者からの情報の入力を受け付けるようにしてもよい。

撮像手段２５は、店舗本体２や、その周辺の画像を撮像する。例えば、撮像手段２５は、小物や食料品などの物品を商材とする場合には、収納手段２１の内部の画像や、収納手段２１の周辺の画像を主に撮像し、エステやマッサージなどのサービスを実施するための機器を商材とする場合には、収納手段２１の内部の画像を主に撮像する。また、撮像手段２５は、予約者（人間）の存在を検知する。この撮像手段２５としては、例えば、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）カメラ等を採用できる。なお、本実施形態では、予約者の存在を検知するために撮像手段２５を採用しているが、人感センサ等を採用してもよい。

店舗側制御手段２６は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）や、メモリなどによって構成され、このメモリに記憶された所定のプログラムに従って情報処理を実行する。この店舗側制御手段２６は、予約者判定部２６１と、開放設定部２６２と、提供判定部２６３と、店舗側表示制御部２６４と、店舗側決済受付部２６５と、封止判定部２６６と、在庫判定部２６７と、在庫補充実行部２６８と、エネルギ判定部２６９と、エネルギ補充実行部２７０とを備えている。また、店舗側制御手段２６は、異常通知部２７１と、正常開放判定部２７２と、接客実行部２７３と、行動パターン取得部２７４と、行動パターン判定部２７５と、指令受信部２７６と、指令実行部２７７と、申請送信部２７８と、存在通知部２７９と、記憶部２８０とを備えている。

予約者判定部２６１は、前述した予約情報に基づいて、予約者であるか否かを判定する。具体的には、予約者判定部２６１は、タッチパネル２４を介して認証キーの入力を正常に受け付けた場合には、予約者であると判定し、タッチパネル２４を介して認証キーの入力を正常に受け付けなかった場合には、予約者でないと判定する。

なお、予約情報は、前述した予約者、予約日時、および予約場所に関する情報の他、認証キーに関する情報を有し、記憶部２８０に記憶されている。
店舗側制御手段２６は、記憶部２８０に記憶された予約情報に含まれている予約開始時刻となったとき、または予約開始時刻の少し前（例えば、予約開始時刻の１０分前）に、この予約情報と対応する認証キーを封止手段２２に設定する。これによって、予約者は、管理サーバ３から送信された認証キーを使用して店舗本体２の封止手段２２を開放することができる。

そして、店舗側制御手段２６は、記憶部２８０に記憶された予約情報に含まれている予約終了時刻を経過したとき、または予約終了時刻の少し後（例えば、予約終了時刻の１０分後）に、この予約情報と対応する認証キーとは異なる認証キーを封止手段２２に設定する。これによって、予約者は、店舗本体２の封止手段２２を開放することができないようになる。

開放設定部２６２は、予約者判定部２６１にて予約者であると判定した場合に、封止手段２２を開放して収納手段２１に収納された商材を提供可能とする。具体的には、開放設定部２６２は、錠装置である封止手段２２を解錠することによって、収納手段２１に収納された商材を提供可能とする。ここで、商材を提供可能とするとは、物品であれば持ち出し可能とすること、サービスであれば提供可能とすることをいうものとする。

提供判定部２６３は、収納手段２１に収納された商材の提供の有無を判定する。具体的には、提供判定部２６３は、封止手段２２を開放する前における収納手段２１の内部の画像と、封止手段２２を開放した後における収納手段２１の内部の画像とを撮像手段２５に撮像させることによって、収納手段２１に収納された商材の提供の有無を判定する。
なお、本実施形態では、提供判定部２６３は、収納手段２１の内部の画像を撮像手段２５に撮像させることによって、収納手段２１に収納された商材の提供の有無を判定しているが、例えば、センサを利用して収納手段２１に収納された商材の提供の有無を判定してもよい。要するに、提供判定部は、収納手段に収納された商材の提供の有無を判定することができればよい。

店舗側表示制御部２６４は、提供判定部２６３にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量をタッチパネル２４に表示させる。
店舗側決済受付部２６５は、予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を、タッチパネル２４を介して受け付ける。

封止判定部２６６は、封止手段２２にて収納手段２１を封止しているか否かを判定する。ここで、封止判定部２６６は、店舗側決済受付部２６５にて決済を受け付けた後、または予約終了時刻となったときに封止手段２２にて収納手段２１を封止しているか否かを判定する。

なお、本実施形態では、封止判定部２６６は、封止手段２２にて収納手段２１を封止していないと判定した場合には、封止手段２２を自動的に封止して収納手段２１に収納された商材を提供不能とするようになっているが、例えば、封止手段２２を封止するように、予約者に促すようになっていてもよい。
また、本実施形態では、封止判定部２６６は、店舗側決済受付部２６５にて決済を受け付けた後、または予約終了時刻となったときに封止手段２２にて収納手段２１を封止しているか否かを判定していた。これに対して、封止判定部２６６は、封止手段２２の開放後、封止手段２２にて収納手段２１を封止しているか否かを定期的に判定し、収納手段２１を封止していると判定した場合に、店舗側決済受付部２６５にて予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を、タッチパネル２４を介して受け付けるようにしてもよい。

本実施形態では、封止手段２２を自動的に封止した後、または封止判定部２６６にて収納手段２１を封止していると判定した場合には、店舗側制御手段２６は、インターネット６を介して管理サーバ３に店舗本体２の営業完了を通知する。その後、店舗側制御手段２６は、店舗本体２を待機状態とする。

在庫判定部２６７は、収納手段２１に収納された商材の在庫が不足しているか否かを判定する。本実施形態では、在庫判定部２６７は、予め記憶部２８０に記憶された商材の在庫の規定量と、収納手段２１の内部の画像を撮像手段２５に撮像させることによって、収納手段２１に収納された商材の提供の有無を判定して得られた現在における商材の在庫の量とを比較し、収納手段２１に収納された商材の在庫が不足しているか否かを判定する。
なお、本実施形態では、予め記憶部２８０に記憶された商材の在庫の規定量と、現在における商材の在庫の量とを比較し、収納手段２１に収納された商材の在庫が不足しているか否かを判定している。これに対して、例えば、予約者の希望する商材に関する情報を予約情報として有している場合には、予約者の希望する商材の在庫が不足しているか否かを判定するようにしてもよい。また、例えば、予約者の過去の利用履歴などの情報に基づいて、予約者の好みの商材を割り出し、この予約者の好みの商材の在庫が不足しているか否かを判定するようにしてもよい。要するに、在庫判定部は、収納手段に収納された商材の在庫が不足しているか否かを判定すればよい。

在庫補充実行部２６８は、在庫判定部２６７にて商材の在庫が不足していると判定された場合に、収納手段２１に収納された商材の在庫の補充を実行する。本実施形態では、在庫補充実行部２６８は、所定の場所に設置された店舗本体２の整備所（図示略）まで移動手段２３に店舗本体２を移動させた後、この整備所に配置された商材を補充するためのロボット（図示略）と協調することによって、収納手段２１に収納された商材の在庫の補充を自動的に実行する。なお、在庫補充実行部２６８は、補充すべき在庫を作業者に通知することによって、人手にて収納手段２１に収納された商材の在庫の補充を実行するようにしてもよい。

エネルギ判定部２６９は、店舗本体２のエネルギ（燃料や、電力など）が不足しているか否かを判定する。
エネルギ補充実行部２７０は、エネルギ判定部２６９にてエネルギが不足していると判定された場合に、店舗本体２のエネルギの補充を実行する。本実施形態では、エネルギ補充実行部２７０は、所定の場所に設置された店舗本体２の整備所（図示略）まで移動手段２３に店舗本体２を移動させた後、この整備所に配置されたエネルギを補充するためのロボット（図示略）と協調することによって、エネルギの補充を自動的に実行する。なお、エネルギ補充実行部２７０は、補充すべきエネルギを作業者に通知することによって、人手にてエネルギの補充を実行するようにしてもよい。

ここで、エネルギ補充実行部は、例えば、他の店舗本体からエネルギの供給を受けて店舗本体のエネルギの補充を実行するようにしてもよい。このようにエネルギ補充実行部を構成した場合には、エネルギ補充実行部は、他の店舗本体からエネルギの供給を受けて店舗本体のエネルギの補充を実行するので、整備所などの所定の場所まで移動することなく、自己の近くを移動している他の店舗本体からエネルギの供給を受けることができる。

なお、本実施形態では、在庫補充実行部２６８およびエネルギ補充実行部２７０は、所定の場所に設置された店舗本体２の整備所まで移動手段２３に店舗本体２を移動させることによって、商材の在庫や、エネルギの補充を実行しているが、逆に店舗本体２の整備所を店舗本体２まで移動させることによって、商材の在庫や、エネルギの補充を実行してもよい。

異常通知部２７１は、店舗本体２に発生した異常を検知した場合に、インターネット６を介して管理サーバ３に店舗本体２の異常を通知する。
正常開放判定部２７２は、封止手段２２が正常に開放されたか否かを判定し、正常に開放されていないと判定した場合に、店舗本体２に発生した異常を検知する。

接客実行部２７３は、正常開放判定部２７２にて封止手段２２が正常に開放されていると判定した場合に、タッチパネル２４による接客を実行する。具体的には、接客実行部２７３は、収納手段２１に収納された商材のセールスポイントをタッチパネル２４の表示画面に表示し、予約者への説明を開始する。
このように、タッチパネル２４は、予約者に接客する接客手段として機能している。

なお、本実施形態では、接客手段は、タッチパネル２４を採用していたが、例えば、店舗本体を自由に移動可能なロボットを採用し、予約者を誘導して店舗本体を見せて回ってもよく、店舗本体に設置された照明やエアコンに通信回線を介して接続し、自動的に照明やエアコンを稼働させるようにしてもよい。要するに、接客手段は、予約者に接客することができれば、どのようなものを採用してもよい。

また、本実施形態では、接客手段は、タッチパネル２４を採用していたが、タッチパネル２４とは異なる技術を利用して接客手段を構成するようにしてもよい。要するに、接客手段は、音声、ホログラム、ＶＲ、およびＡＲなどを利用して予約者に情報を伝達するようにしてもよく、予約者からの情報の入力を受け付けるようにしてもよい。

行動パターン取得部２７４は、撮像手段２５にて撮像された画像に基づいて、予約者の行動パターンを取得する。
行動パターン判定部２７５は、記憶部２８０に記憶された行動パターンの複数のサンプルと、行動パターン取得部２７４にて取得された行動パターンとを比較して相違するか否かを判定し、相違すると判定した場合に、店舗本体２に発生した異常を検知する。

ここで、記憶部２８０は、予約者の正常な行動パターンの複数のサンプルを予め記憶している。具体的には、記憶部２８０は、例えば、店舗本体２を見て回るなどの通常の予約に即した行動パターンを正常な行動パターンとして記憶している。このように、本実施形態では、記憶部２８０は、行動パターン記憶部として機能している。
なお、本実施形態では、記憶部２８０は、店舗側制御手段２６のメモリにて構成されているが、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）や、ＮＡＳ（Network Attached Storage）等によって構成されてもよく、クラウドサービスによって構成されてもよい。
また、店舗側制御手段２６の各機能は、記憶部２８０に記憶されたプログラムに従って実行されているが、それぞれ独立した機器にて構成してもよく、クラウドコンピューティングによって構成してもよい。

このように、本実施形態では、異常通知部２７１は、正常開放判定部２７２にて店舗本体２に発生した異常を検知した場合、および行動パターン判定部２７５にて店舗本体２に発生した異常を検知した場合に、インターネット６を介して管理サーバ３に店舗本体２の異常を通知する。
これに対して、例えば、マイク等の集音手段にて店舗本体２の音を集音し、この集音した音に基づいて、店舗本体２の破損などが生じたか否かを判定し、店舗本体２の破損などが生じたと判定した場合に、店舗本体２に発生した異常を検知するようにしてもよい。要するに、異常通知部は、店舗本体に発生した異常を検知した場合に、通信回線を介して管理サーバに店舗本体の異常を通知できればよい。

また、例えば、騒音センサにて店舗本体の騒音を検知したか否かを判定し、店舗本体の騒音を検知したと判定した場合に、店舗本体に発生した異常を検知するようにしてもよく、二酸化炭素センサにて店舗本体の二酸化炭素濃度の上昇を検知したか否かを判定し、店舗本体の二酸化炭素濃度の上昇を検知した場合に、店舗本体に発生した異常を検知するようにしてもよい。このような場合（店舗本体を営業する際に好ましくない異常を検知した場合）には、接客手段による接客の一種として、店舗本体の騒音を検知したことを予約者に報知するように構成してもよく、店舗本体の二酸化炭素濃度の上昇を検知したことに基づいて、自動的に店舗本体の換気を実行するようにしてもよい。

指令受信部２７６は、管理サーバ３からの指令を受信する。
指令実行部２７７は、指令受信部２７６にて受信した指令に基づいて、所定の動作を実行する。この所定の動作については、後に詳細に説明する。
申請送信部２７８は、予約者による予約時間の延長を申請する延長申請を管理サーバ３に送信する。具体的には、申請送信部２７８は、タッチパネル２４を介して予約者による延長申請の入力を受け付けた場合に、インターネット６を介して管理サーバ３に延長申請を送信する。本実施形態では、タッチパネル２４は、予約者による延長申請の入力を受け付ける延長受付手段として機能している。
存在通知部２７９は、撮像手段２５にて予約者の存在を検知した場合に、インターネット６を介して管理サーバ３に予約者の存在を通知する。

図３は、管理サーバおよび端末装置の機能を示す概略構成図である。
端末装置４は、図３に示すように、タッチパネル４１を備えている。このタッチパネル２４は、予約者の操作に応じて情報の入力を受け付けるとともに、予約者に対して画像にて所定の情報を提供する。換言すれば、タッチパネル４１は、予約側表示手段および予約側入力手段として機能する。

なお、本実施形態では、予約側表示手段および予約側入力手段は、タッチパネル４１にて一体的に端末装置４に実装されているが、それぞれ個別に実装されていてもよく、タッチパネル４１とは異なる表示装置や、入力装置を採用してもよい。要するに、予約側表示手段は、情報を表示することができればよく、予約側入力手段は、操作入力を受け付けることができればよい。また、情報を表示する機能に代えて、音声、ホログラム、ＶＲ、およびＡＲなどを利用して予約者に情報を伝達するようにしてもよく、操作入力を受け付ける機能に代えて、音声、ホログラム、ＶＲ、およびＡＲなどを利用して予約者からの情報の入力を受け付けるようにしてもよい。

管理サーバ３は、サーバ側制御手段３１を備えている。
サーバ側制御手段３１は、ＣＰＵや、メモリなどによって構成され、このメモリに記憶された所定のプログラムに従って情報処理を実行する。このサーバ側制御手段３１は、予約情報設定部３１１と、移動制御部３１２と、移動状況報知部３１３と、サーバ側表示制御部３１４と、サーバ側決済受付部３１５と、場所確保実行部３１６と、異常報知部３１７と、予約管理部３１８と、指令生成部３１９と、指令送信部３２０と、申請受信部３２１と、存在管理部３２２と、記憶部３２３とを備えている。

予約情報設定部３１１は、端末装置４を介して店舗本体２の予約を受け付けることによって、予約者、予約場所、および予約日時（予約開始時刻および予約終了時刻）に関する予約情報を記憶部３２３に記憶させて設定する。
ここで、サーバ側表示制御部３１４は、収納手段２１に収納された商材を端末装置４のタッチパネル４１に表示させる。
なお、本実施形態では、サーバ側表示制御部３１４は、収納手段２１に収納された商材を端末装置４のタッチパネル４１に表示させているが、収納手段２１に収納された商材を端末装置４のタッチパネル４１に表示させなくてもよい。

移動制御部３１２は、予約情報に基づいて、移動手段２３に予約日時（予約開始時刻）に予約場所まで店舗本体２を移動させる。
移動状況報知部３１３は、店舗本体２の移動状況を予約者に報知する。具体的には、移動状況報知部３１３は、店舗本体２の現在位置や、予約場所への到着予測時刻などの移動状況を予約者に報知する。

また、前述したサーバ側表示制御部３１４は、前述した店舗本体２の提供判定部２６３にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量を端末装置４のタッチパネル４１に表示させる。
サーバ側決済受付部３１５は、予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を、端末装置４のタッチパネル４１を介して受け付ける。
ここで、前述した店舗本体２の封止判定部２６６は、サーバ側決済受付部３１５にて決済を受け付けた後、封止手段２２にて収納手段２１を封止しているか否かを判定する。

場所確保実行部３１６は、予約情報に基づいて、予約場所の確保を実行する。具体的には、場所確保実行部３１６は、駐車場などを予約場所とする場合には、自動的に予約場所の確保や、駐車料金の支払いを実行する。

異常報知部３１７は、店舗本体２の異常通知部２７１にて異常を通知された場合に、管理者に店舗本体２の異常を報知する。具体的には、異常報知部３１７は、管理サーバ３に接続された表示装置（図示略）を介して管理者に店舗本体２の異常を報知する。
予約管理部３１８は、予約情報設定部３１１にて設定された予約開始時刻および予約終了時刻を含む予約情報を管理する。

指令生成部３１９は、店舗本体２に対する指令を生成する。具体的には、指令生成部３１９は、予約終了時刻を報知する報知指令や、予約状況に応じた予約時間の延長の可否を報知する延長指令や、予約終了時刻以降も予約者が存在した場合に、その予約者に対して警告を報知する警告指令などの各種の指令を生成する。
指令送信部３２０は、インターネット６を介して店舗本体２に指令を送信する。

申請受信部３２１は、店舗本体２の申請送信部２７８から送信された延長申請を受信する。そして、予約管理部３１８は、申請受信部３２１にて受信した延長申請に基づいて、予約終了時刻を変更して予約情報を更新する。
存在管理部３２２は、存在通知部２７９にて通知された予約者の存在情報を記憶部３２３に記憶させて管理する。

なお、記憶部３２３は、サーバ側制御手段３１のメモリにて構成されているが、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）や、ＮＡＳ（Network Attached Storage）等によって構成されてもよく、クラウドサービスによって構成されてもよい。
また、サーバ側制御手段３１の各機能は、記憶部３２３に記憶されたプログラムに従って実行されているが、それぞれ独立した機器にて構成してもよく、クラウドコンピューティングによって構成してもよい。

図４は、店舗本体の予約を受け付けた場合における店舗本体および管理サーバの動作を示すフローチャートである。
無人移動型店舗の管理システム１は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図４に示すように、ステップＳＴ２１１，２１２，３１１～３１３の処理を実行する。

前述したように、予約者は、端末装置４を用いてインターネット６を介して管理サーバ３または予約サイト５にアクセスし、利用時間を指定して店舗本体２の予約を実行することができる。
なお、本実施形態では、予約者は、端末装置４を用いてインターネット６を介して管理サーバ３または予約サイト５にアクセスし、利用時間を指定して店舗本体２の予約を実行することができるように構成されているが、管理サーバ３および予約サイト５のいずれか一方のみにアクセスし、店舗本体２の予約を実行することができるように構成してもよい。

管理サーバ３の予約情報設定部３１１は、端末装置４を介して店舗本体２の予約を受け付けることによって、予約者、予約場所、および予約日時（予約開始時刻および予約終了時刻）に関する予約情報を記憶部３２３に記憶させて設定する（ステップＳＴ３１１）。また、予約情報設定部３１１は、ステップＳＴ３１１において、記憶部３２３に記憶させた予約情報を店舗本体２に送信する。
店舗本体２の店舗側制御手段２６は、ステップＳＴ３１１にて管理サーバ３から送信された予約情報を受信した場合には、この予約情報を記憶部２８０に記憶させて設定する（ステップＳＴ２１１）。

ステップＳＴ３１１を実行した後、管理サーバ３のサーバ側制御手段３１は、この予約情報にかかる店舗本体２の封止手段２２に対応した認証キーを発行し、この認証キーを予約情報に関連付けて店舗本体２および予約者の端末装置４に送信する（ステップＳＴ３１２）。
店舗本体２の店舗側制御手段２６は、ステップＳＴ３１２にて管理サーバ３から送信された認証キーを含む予約情報を受信した場合には、この予約情報を記憶部２８０に記憶させて設定する（ステップＳＴ２１２）。

ステップＳＴ３１２を実行した後、管理サーバ３の場所確保実行部３１６は、予約情報に基づいて、予約場所の確保を実行する（ステップＳＴ３１３）。具体的には、場所確保実行部３１６は、駐車場などを予約場所とする場合には、自動的に予約場所の確保や、駐車料金の支払いを実行する。
その後、管理サーバ３のサーバ側制御手段３１は、店舗本体２の予約を受け付けた場合における店舗本体２および管理サーバ３の処理を終了する。

図５は、店舗本体の待機状態における店舗本体および管理サーバの動作を示すフローチャートである。
無人移動型店舗の管理システム１は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図５に示すように、ステップＳＴ２２１～２２５，３２１～３２３の処理を実行する。
店舗本体２の待機状態では、管理サーバ３の移動制御部３１２は、予約情報に基づいて、移動手段２３に予約日時（予約開始時刻）に予約場所まで店舗本体２を移動させるための移動指令を生成し、この移動指令を店舗本体２に送信する（ステップＳＴ３２１）。

ここで、サーバ側制御手段３１は、店舗本体２の稼働状況を示す稼働情報を参照することによって、店舗本体２が待機状態であるか否かを判定している。この稼働情報は、店舗本体２と関連付けて記憶部３２３に記憶されている。そして、ステップＳＴ３２１にて移動指令を店舗本体２に送信した場合には、サーバ側制御手段３１は、記憶部３２３に記憶された稼働情報を営業状態に更新する。これによって、サーバ側制御手段３１は、店舗本体２を営業状態とする。

店舗本体２の店舗側制御手段２６は、ステップＳＴ３２１にて管理サーバ３から送信された移動指令を受信した場合には、予約情報に基づいて、次の予約開始時刻までの間に空き時間があるか否かを判定する（ステップＳＴ２２１）。具体的には、店舗側制御手段２６は、次の予約開始時刻までの間に、商材の在庫の補充や、エネルギの補充を実行する時間がある場合には、空き時間があると判定し、これらを実行する時間がない場合には、空き時間がないと判定する。

店舗本体２の店舗側制御手段２６は、ステップＳＴ２２１にて空き時間がないと判定した場合には、ステップＳＴ２２３以降の処理を実行する。
これに対して、店舗本体２の店舗側制御手段２６は、ステップＳＴ２２１にて空き時間があると判定した場合には、ステップＳＴ２２２の補充処理を実行する。

ステップＳＴ２２２の補充処理では、店舗本体２の在庫判定部２６７は、収納手段２１に収納された商材の在庫が不足しているか否かを判定する。そして、在庫判定部２６７にて商材の在庫が不足していると判定された場合に、在庫補充実行部２６８は、収納手段２１に収納された商材の在庫の補充を実行する。
また、ステップＳＴ２２２の補充処理では、店舗本体２のエネルギ判定部２６９は、店舗本体２のエネルギ（燃料や、電力など）が不足しているか否かを判定する。そして、エネルギ判定部２６９にてエネルギが不足していると判定された場合に、エネルギ補充実行部２７０は、店舗本体２のエネルギの補充を実行する。

ステップＳＴ２２２の補充処理を実行した後、またはステップＳＴ２２１にて空き時間がないと判定した場合には、店舗本体２の店舗側制御手段２６は、予約日時（予約開始時刻）に予約場所まで店舗本体２の移動を実行する（ステップＳＴ２２３）。

ステップＳＴ２２３の処理を実行した後、店舗本体２の店舗側制御手段２６は、店舗本体２の移動状況を管理サーバ３に送信する（ステップＳＴ２２４）。なお、店舗本体２の移動中において、店舗側制御手段２６は、店舗本体２の移動状況を周期的に通知する。
管理サーバ３の移動状況報知部３１３は、ステップＳＴ２２４にて店舗本体２から送信された移動状況を受信した場合には、店舗本体２の移動状況を予約者に報知する（ステップＳＴ３２２）。具体的には、移動状況報知部３１３は、店舗本体２の現在位置や、予約場所への到着予測時刻などの移動状況を予約者に報知する。

ステップＳＴ２２４の処理を実行した後、店舗本体２が予約場所に到着した場合には、店舗本体２の店舗側制御手段２６は、店舗本体２の到着状況を管理サーバ３に送信する（ステップＳＴ２２５）。
管理サーバ３の移動状況報知部３１３は、ステップＳＴ２２５にて店舗本体２から送信された到着状況を受信した場合には、店舗本体２の到着状況を予約者に報知する（ステップＳＴ３２３）。
その後、管理サーバ３のサーバ側制御手段３１は、店舗本体の待機状態における店舗本体２および管理サーバ３の処理を終了する。

図６は、店舗本体の到着後における店舗本体および管理サーバの動作を示すフローチャートである。
無人移動型店舗の管理システム１は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図６に示すように、ステップＳＴ２３１～２３４，３３１，３３２の処理を実行する。

店舗本体２の到着後、店舗本体２の店舗側制御手段２６は、店舗本体２の営業を実施する（ステップＳＴ２３１）。また、管理サーバ３のサーバ側制御手段３１は、店舗本体２の営業を実施する（ステップＳＴ３３１）。
具体的には、店舗本体２の店舗側制御手段２６、および管理サーバ３のサーバ側制御手段３１は、互いに情報の送受信を行うことによって、互いに連携して店舗本体２の営業を実施する。

図７は、店舗本体の営業を実施する動作を示すフローチャートである。
店舗本体２および管理サーバ３は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図７に示すように、ステップＳＴ９１１～９２２の店舗本体の営業処理を実行する。
なお、本実施形態では、店舗本体２の動作、および管理サーバ３の動作をまとめて無人移動型店舗の管理システム１の動作とし、これを共通のフローチャートを用いて説明する。

まず、店舗本体２の店舗側制御手段２６は、封止手段２２が開放されたか否かを判定する（ステップＳＴ９１１）。
ここで、開放設定部２６２は、予約者判定部２６１にて予約者であると判定した場合、換言すれば、タッチパネル２４を介して認証キーの入力を正常に受け付けた場合に、封止手段２２を開放して収納手段２１に収納された商材を提供可能とする。

ステップＳＴ９１１にて封止手段２２が開放されていないと判定した場合には、店舗側制御手段２６は、繰り返しステップＳＴ９１１の処理を実行する。
これに対して、ステップＳＴ９１１にて封止手段２２が開放されたと判定した場合には、予約者判定部２６１は、タッチパネル２４を介して認証キーの入力を正常に受け付けることによって、封止手段２２が正常に開放されたか否かを判定する（ステップＳＴ９１２）。

ステップＳＴ９１２にて封止手段２２が正常に開放されていないと判定した場合には、店舗側制御手段２６は、後述するステップＳＴ９２２の開放異常通知処理を実行する。このステップＳＴ９２２の開放異常通知処理については、後に詳細に説明する。
これに対して、ステップＳＴ９１２にて封止手段２２が正常に開放されたと判定した場合には、予約者判定部２６１は、記憶部２８０から予約情報を取得する（ステップＳＴ９１３）。

記憶部２８０から予約情報を取得した後、予約者判定部２６１は、この予約情報に基づいて、封止手段２２が正常に開放された時刻が予約開始時刻以降であるか否かを判定する（ステップＳＴ９１４）。

ステップＳＴ９１４にて予約開始時刻以降でないと判定した場合には、店舗側制御手段２６は、後述するステップＳＴ９２２の開放異常通知処理を実行する。このステップＳＴ９２２の開放異常通知処理については、後に詳細に説明する。
これに対して、ステップＳＴ９１４にて予約開始時刻以降であると判定した場合、すなわち予約開始時刻以降に予約者判定部２６１にて封止手段２２が正常に開放されていると判定した場合には、接客実行部２７３は、タッチパネル２４による接客を実行する（ステップＳＴ９１５：接客実行処理）。具体的には、接客実行部２７３は、収納手段２１に収納された商材のセールスポイントをタッチパネル２４の表示画面に表示し、予約者への説明を開始する。

ステップＳＴ９１５の接客実行処理を実行した後、店舗側制御手段２６は、ステップＳＴ９１６の行動パターン判定処理を実行し、ステップＳＴ９１７の延長報知処理を実行する。
なお、ステップＳＴ９１６の行動パターン判定処理、およびステップＳＴ９１７の延長報知処理については、後に詳細に説明する。

ステップＳＴ９１７の延長報知処理を実行した後、店舗側制御手段２６は、タッチパネル２４による商材の決済を実行し、サーバ側制御手段３１は、タッチパネル４１による商材の決済を実行する（ステップＳＴ９１８：商材決済処理）。

具体的には、ステップＳＴ９１８の商材決済処理では、店舗側表示制御部２６４は、提供判定部２６３にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量をタッチパネル２４に表示させる。そして、店舗側決済受付部２６５は、予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を、タッチパネル２４を介して受け付ける。
また、このステップＳＴ９１８の商材決済処理では、サーバ側表示制御部３１４は、店舗本体２の提供判定部２６３にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量を端末装置４のタッチパネル４１に表示させる。そして、サーバ側決済受付部３１５は、予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を、端末装置４のタッチパネル４１を介して受け付ける。

ステップＳＴ９１８の商材決済処理を実行した後、店舗側制御手段２６は、予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を受け付けたか否かを判定する（ステップＳＴ９１９）。
ステップＳＴ９１９にて決済を受け付けたと判定した場合には、店舗本体２および管理サーバ３は、ステップＳＴ９２０以降の処理を実行することなく、店舗本体の営業処理を終了する。
これに対して、ステップＳＴ９１９にて決済を受け付けていないと判定した場合には、店舗側制御手段２６は、現在の時刻が予約終了時刻以降であるか否かを判定する（ステップＳＴ９２０）。
ステップＳＴ９２０にて予約終了時刻以降でないと判定した場合には、店舗側制御手段２６は、前述したステップＳＴ９１５以降の処理を繰り返し実行する。
これに対して、ステップＳＴ９２０にて予約終了時刻以降であると判定した場合には、店舗側制御手段２６は、ステップＳＴ９２１の警報処理を実行する。その後、店舗本体２および管理サーバ３は、店舗本体の営業処理を終了する。
なお、ステップＳＴ９２１の警報処理については、後に詳細に説明する。

また、ステップＳＴ９１２にて封止手段２２が正常に開放されていないと判定した場合、およびステップＳＴ９１４にて予約開始時刻以降でないと判定した場合には、前述したように、店舗側制御手段２６は、ステップＳＴ９２２の開放異常通知処理を実行する。換言すれば、店舗側制御手段２６は、店舗本体２に発生した異常を検知した場合に、ステップＳＴ９２２の開放異常通知処理を実行する。

ステップＳＴ９２２の開放異常通知処理では、店舗本体２の異常通知部２７１は、インターネット６を介して管理サーバ３に店舗本体２の異常を通知する。
そして、管理サーバ３の異常報知部３１７は、異常通知部２７１にて店舗本体２の異常を通知された場合に、管理者に店舗本体２の異常を報知する。具体的には、異常報知部３１７は、管理サーバ３に接続された表示装置（図示略）を介して管理者に店舗本体２の異常を報知する。

＜行動パターン判定処理＞
図８は、行動パターン判定処理を示すフローチャートである。
店舗側制御手段２６は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図８に示すように、ステップＳＴ９３１～９３３の行動パターン判定処理を実行する。
行動パターン判定処理では、行動パターン取得部２７４は、撮像手段２５にて撮像された画像に基づいて、予約者の行動パターンを取得する（ステップＳＴ９３１）。

ステップＳＴ９３１にて予約者の行動パターンを取得した後、行動パターン判定部２７５は、記憶部２８０に記憶された行動パターンの複数のサンプルと、行動パターン取得部２７４にて取得された行動パターンとを比較して相違するか否かを判定する（ステップＳＴ９３２）。
ステップＳＴ９３２にて相違しないと判定した場合には、店舗側制御手段２６は、行動パターン判定処理を終了する。
これに対して、ステップＳＴ９３２にて相違すると判定した場合には、店舗側制御手段２６は、ステップＳＴ９３３の行動異常通知処理を実行する。換言すれば、店舗側制御手段２６は、店舗本体２に発生した異常を検知した場合に、ステップＳＴ９３３の行動異常通知処理を実行する。

ステップＳＴ９３３の行動異常通知処理では、店舗本体２の異常通知部２７１は、インターネット６を介して管理サーバ３に店舗本体２の異常を通知する。
そして、管理サーバ３の異常報知部３１７は、異常通知部２７１にて店舗本体２の異常を通知された場合に、管理者に店舗本体２の異常を報知する。具体的には、異常報知部３１７は、管理サーバ３に接続された表示装置（図示略）を介して管理者に店舗本体２の異常を報知する。

＜延長報知処理＞
図９は、延長報知処理を示すフローチャートである。
管理サーバ３のサーバ側制御手段３１は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図９に示すように、ステップＳＴ９４１～９４９の延長報知処理を実行する。
延長報知処理では、サーバ側制御手段３１は、予約終了時刻よりも所定時間ｉ分（管理者の設定した時間であり、例えば１０分）だけ前の時刻を経過したか否かを判定する（ステップＳＴ９４１）。

ステップＳＴ９４１にて時刻を経過したと判定した場合には、サーバ側制御手段３１は、記憶部３２３から予約情報を取得する（ステップＳＴ９４２）。
記憶部３２３から予約情報を取得した後、サーバ側制御手段３１は、この予約情報に基づいて、予約終了時刻以降に所定時間（例えば、３０分）以上の空きがあるか否かを調べ、予約時間を延長できるか否かを判定する（ステップＳＴ９４３）。

ステップＳＴ９４３にて予約時間を延長できると判定した場合には、指令生成部３１９は、予約情報に基づいて、店舗本体２に対する指令を生成する。具体的には、指令生成部３１９は、予約状況に応じた予約時間の延長の可否を報知する延長指令を生成する（ステップＳＴ９４４）。本実施形態では、指令生成部３１９は、予約時間を延長できることの情報として「予約時間を延長することができます」という可否情報と、延長できる時間として「最大２時間まで延長することができます」という延長時間情報とを延長指令として生成する。
そして、指令送信部３２０は、インターネット６を介して店舗本体２に延長指令を送信する。

その後、店舗本体２の指令受信部２７６は、管理サーバ３からの延長指令を受信する。
そして、指令実行部２７７は、指令受信部２７６にて受信した延長指令に基づいて、所定の動作を実行する。具体的には、指令実行部２７７は、タッチパネル２４の表示画面に「予約時間を延長することができます」、「最大２時間まで延長することができます」、および「延長する場合には画面から延長申請してください」という情報を表示させて予約者に報知する（ステップＳＴ９４５）。

予約者に予約時間を延長できることを報知した後、店舗側制御手段２６は、タッチパネル２４を介して予約者による延長申請の入力を受け付けたか否かを判定する（ステップＳＴ９４６）。
ステップＳＴ９４６にて予約者による延長申請の入力を受け付けたと判定した場合には、申請送信部２７８は、予約者による予約時間の延長を申請する延長申請を管理サーバ３に送信する。換言すれば、申請送信部２７８は、タッチパネル２４を介して予約者による延長申請の入力を受け付けた場合に、インターネット６を介して管理サーバ３に延長申請を送信する。したがって、本実施形態では、タッチパネル２４は、予約者による延長申請の入力を受け付ける延長受付手段として機能している。
申請送信部２７８にて延長申請を送信した場合には、管理サーバ３の申請受信部３２１は、店舗本体２の申請送信部２７８から送信された延長申請を受信する。そして、予約管理部３１８は、申請受信部３２１にて受信した延長申請に基づいて、予約終了時刻を変更して予約情報を更新する（ステップＳＴ９４７）。その後、店舗本体２および管理サーバ３は、延長報知処理を終了する。

これに対して、ステップＳＴ９４６にて予約者による延長申請の入力を受け付けていないと判定した場合（予約者が予約時間を延長しない選択をした場合や、所定時間の間にタッチパネル２４の操作を検出しなかった場合など）には、申請送信部２７８は、予約者による予約時間の延長を申請する延長申請に代えて非延長申請を管理サーバ３に送信する。
申請送信部２７８にて非延長申請を送信した場合には、管理サーバ３の申請受信部３２１は、店舗本体２の申請送信部２７８から送信された非延長申請を受信する。そして、指令生成部３１９は、予約情報に基づいて、店舗本体２に対する指令を生成する。具体的には、指令生成部３１９は、予約終了時刻を報知する報知指令を生成する（ステップＳＴ９４８）。
そして、指令送信部３２０は、インターネット６を介して店舗本体２に報知指令を送信する。

その後、店舗本体２の指令受信部２７６は、管理サーバ３からの報知指令を受信する。
そして、指令実行部２７７は、指令受信部２７６にて受信した報知指令に基づいて、所定の動作を実行する。具体的には、指令実行部２７７は、タッチパネル２４の表示画面に「予約終了時刻まで残りｉ分です」という情報を表示させて予約者に予約終了時刻を報知する（ステップＳＴ９４９）。その後、店舗本体２および管理サーバ３は、延長報知処理を終了する。
なお、予約者に予約終了時刻を報知する手段としては、タッチパネル２４の表示画面に表示させて報知する他、例えば、アラームを鳴動させて報知してもよく、店舗本体２の照明を徐々に暗くして報知してもよい。

＜警告処理＞
図１０は、警告処理を示すフローチャートである。
管理サーバ３のサーバ側制御手段３１は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図１０に示すように、ステップＳＴ９５１～９５５の警告処理を実行する。
警告処理では、店舗本体２の存在通知部２７９は、撮像手段２５にて予約者の存在を検知した場合に、インターネット６を介して管理サーバ３に予約者の存在を通知する（ステップＳＴ９５１）。

ステップＳＴ９５１にてインターネット６を介して管理サーバ３に予約者の存在を通知された場合には、管理サーバ３の存在管理部３２２は、存在通知部２７９にて通知された予約者の存在情報を記憶部３２３に記憶させて管理する。
そして、管理サーバ３のサーバ側制御手段３１は、記憶部３２３に記憶された存在情報に基づいて、予約終了時刻以降に店舗本体２に予約者が存在しているか否かを判定する（ステップＳＴ９５２）。

ステップＳＴ９５２にて予約終了時刻以降に店舗本体２に予約者が存在していないと判定した場合には、店舗本体２および管理サーバ３は、ステップＳＴ９５３以降の処理を実行することなく、警告処理を終了する。
これに対して、ステップＳＴ９５２にて予約終了時刻以降に店舗本体２に予約者が存在していると判定した場合には、指令生成部３１９は、予約情報に基づいて、店舗本体２に対する指令を生成する。具体的には、指令生成部３１９は、予約者に対して警告を報知する警告指令を生成する（ステップＳＴ９５３）。
そして、指令送信部３２０は、インターネット６を介して店舗本体２に警告指令を送信する。

その後、店舗本体２の指令受信部２７６は、管理サーバ３からの警告指令を受信する。
そして、指令実行部２７７は、指令受信部２７６にて受信した警告指令に基づいて、所定の動作を実行する。具体的には、指令実行部２７７は、タッチパネル２４の表示画面に「予約終了時刻を終了しています」という情報を表示させて予約者に予約終了時刻を終了したことを報知する（ステップＳＴ９５４）。また、指令実行部２７７は、撮像手段２５にて店舗本体２の画像を撮像し、記憶部２８０に記憶させる（ステップＳＴ９５５）。その後、店舗本体２および管理サーバ３は、警告処理を終了する。

図６に戻り、店舗本体の到着後における店舗本体および管理サーバの動作について更に説明する。
店舗本体２の営業を実施した後、換言すれば、店舗本体の営業処理を終了した後、店舗本体２の封止判定部２６６は、封止手段２２にて収納手段２１を封止しているか否かを判定する（ステップＳＴ２３２）。
ステップＳＴ２３２にて収納手段２１を封止していないと判定した場合には、封止判定部２６６は、封止手段２２を自動的に封止して収納手段２１に収納された商材を提供不能とする（ステップＳＴ２３３）。

ステップＳＴ２３３の処理を実行した後、またはステップＳＴ２３２にて収納手段２１を封止していると判定した場合には、店舗側制御手段２６は、インターネット６を介して管理サーバ３に店舗本体２の営業完了を通知する（ステップＳＴ２３４）。その後、店舗側制御手段２６は、店舗本体２を待機状態とする。
サーバ側制御手段３１は、店舗側制御手段２６にて店舗本体２の営業完了を通知された場合に、店舗本体２の営業完了の設定を実行する（ステップＳＴ３３２）。具体的には、サーバ側制御手段３１は、記憶部３２３に記憶された稼働情報を待機状態に更新する。これによって、サーバ側制御手段３１は、店舗本体２を待機状態とする。

このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
（１）店舗本体２は、商材を収納する収納手段２１と、収納手段２１に収納された商材を提供不能に封止する封止手段２２とを備えている。また、管理サーバ３は、予約場所に関する予約情報を記憶部２８０に記憶させて設定する予約情報設定部３１１と、予約情報設定部３１１にて設定された予約情報に基づいて、移動手段２３に予約場所まで店舗本体２を移動させる移動制御部３１２とを備えている。したがって、店舗本体２は、無人にて所定の場所まで移動でき、予約者は、予約場所まで行く、または予約場所にて待つことによって、店舗本体２に収納された商材を実際に確認することができる。

（２）移動制御部３１２は、予約情報に基づいて、移動手段２３に予約日時に予約場所まで店舗本体２を移動させるので、店舗本体２は、無人にて所定の時間に所定の場所まで移動でき、予約者は、予約日時に予約場所まで行く、または予約場所にて待つことによって、店舗本体２に収納された商材を実際に確認することができる。
（３）サーバ側制御手段３１は、店舗本体２の移動状況を予約者に報知する移動状況報知部３１３を備えているので、予約者は、店舗本体２の移動状況を容易に把握することができ、店舗本体２の現在位置や、予約場所への到着予測時刻などを確認することができる。

（４）店舗側制御手段２６は、予約情報に基づいて、予約者であるか否かを判定する予約者判定部２６１と、予約者判定部２６１にて予約者であると判定した場合に、封止手段２２を開放して収納手段２１に収納された商材を提供可能とする開放設定部２６２とを備えているので、予約者は、予約場所まで行く、または予約場所にて待つことによって、収納手段２１に収納された商材の提供を受けることができる。
（５）店舗側制御手段２６は、収納手段２１に収納された商材の提供の有無を判定する提供判定部２６３を備えているので、封止手段２２を開放して収納手段２１に収納された商材を提供可能とした場合に、予約者に提供した商材の提供量を把握することができる。したがって、店舗本体２は、例えば、物品の販売量や、サービスの提供時間などを集計して予約者への請求を実行することができる。

（６）店舗側制御手段２６は、提供判定部２６３にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量をタッチパネル２４に表示させる店舗側表示制御部２６４と、タッチパネル２４を介して予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を受け付ける店舗側決済受付部２６５とを備えているので、予約者は、タッチパネル２４を介して商材の提供量に応じた決済を実行することができる。
（７）サーバ側制御手段３１は、提供判定部２６３にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量をタッチパネル４１に表示させるサーバ側表示制御部３１４と、タッチパネル４１を介して予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を受け付けるサーバ側決済受付部３１５とを備えているので、予約者は、タッチパネル４１を介して商材の提供量に応じた決済を実行することができる。

（８）店舗側制御手段２６は、封止手段２２にて収納手段２１を封止しているか否かを判定する封止判定部２６６を備えているので、例えば、予約終了時刻に封止手段２２にて収納手段２１を封止しているか否かを判定し、収納手段２１を封止していないと判定した場合には、封止手段２２にて収納手段２１を自動的に封止することができる。
（９）サーバ側制御手段３１は、予約情報に基づいて、予約場所の確保を実行する場所確保実行部３１６を備えているので、例えば、駐車場などを予約場所とする場合であっても自動的に予約場所の確保や、駐車料金の支払いを実行することができる。

（１０）店舗側制御手段２６は、収納手段２１に収納された商材の在庫が不足しているか否かを判定する在庫判定部２６７と、在庫判定部２６７にて商材の在庫が不足していると判定された場合に、収納手段２１に収納された商材の在庫の補充を実行する在庫補充実行部２６８とを備えているので、収納手段２１に収納された商材の在庫の補充を自動的に実行することができる。
（１１）店舗側制御手段２６は、店舗本体２のエネルギが不足しているか否かを判定するエネルギ判定部２６９と、エネルギ判定部２６９にてエネルギが不足していると判定された場合に、店舗本体２のエネルギの補充を実行するエネルギ補充実行部２７０とを備えているので、店舗本体２のエネルギの補充を自動的に実行することができる。

（１２）サーバ側制御手段３１は、収納手段２１に収納された商材をタッチパネル４１に表示させるサーバ側表示制御部３１４を備えているので、予約者は、店舗本体２に収納された商材を予約前に確認することができる。

（１３）サーバ側制御手段３１は、異常通知部２７１にて店舗本体２の異常を通知された場合に、管理者に店舗本体２の異常を報知する異常報知部３１７を備えているので、無人にて所定の場所まで移動でき、物品や、サービスを実施するための機器等の商材を実際に確認することができる無人移動型店舗であっても、管理者は、店舗本体２の破損や、物品の持ち出しや、サービスを実施するための機器の無断利用などの異常を容易に把握することができる。

（１４）店舗側制御手段２６は、封止手段２２が正常に開放されたか否かを判定し、正常に開放されていないと判定した場合に、店舗本体２に発生した異常を検知する正常開放判定部２７２を備えているので、例えば、封止手段２２を正常に開放することができる予約者、すなわち管理者に許可された予約者とは異なり、ピッキングなどの不正な手段を用いた侵入者による封止手段２２の開放を正常開放判定部２７２にて異常として検知することができ、店舗本体２の安全性を向上させることができる。
（１５）店舗側制御手段２６は、正常開放判定部２７２にて封止手段２２が正常に開放されていると判定した場合に、タッチパネル２４による接客を実行する接客実行部２７３を備えているので、封止手段２２を正常に開放することができる予約者、すなわち管理者に許可された予約者に対し、タッチパネル２４による接客を実行することができる。

（１６）店舗側制御手段２６は、店舗本体２の予約者の正常な行動パターンのサンプルと、行動パターン取得部２７４にて取得された行動パターンとを比較して相違するか否かを判定し、相違すると判定した場合に、店舗本体２に発生した異常を検知する行動パターン判定部２７５を備えているので、例えば、商材を見て回るなどの通常の予約者に即した行動パターンを正常な行動パターンとして記憶部２８０に記憶しておくことによって、商材を物色するなどの挙動不審な行動パターンの侵入者を行動パターン判定部２７５にて異常として検知することができ、店舗本体２の安全性を向上させることができる。

（１７）店舗側制御手段２６は、指令送信部３２０からの指令を受信する指令受信部２７６と、指令受信部２７６にて受信した指令に基づいて、所定の動作を実行する指令実行部２７７とを備えているので、適宜な指令に基づく動作の実行によって、商材を見て回っている予約者に対して働きかけを行うことができる。したがって、例えば、店舗側制御手段２６は、予約者に予約終了時刻を報知することによって、時間超過を抑制することができ、次の予約者の予約までの空き時間を短く設定することができ、店舗本体２の稼働率を高めることができる。

（１８）指令実行部２７７は、報知指令に基づいて、予約者に予約終了時刻を報知するので、店舗側制御手段２６は、予約者に予約終了時刻を報知することによって、時間超過を抑制することができ、次の予約者の予約までの空き時間を短く設定することができ、店舗本体２の稼働率を高めることができる。

（１９）指令実行部２７７は、延長指令に基づいて、延長の可否を予約者に報知するので、予約終了時刻以降に店舗本体２の空き時間がある場合には、延長可能であることを予約者に報知することができる。また、予約終了時刻以降に店舗本体２の空き時間がない場合には、延長不能であることを予約者に報知することができる。
（２０）サーバ側制御手段３１は、申請送信部２７８から送信された延長申請を受信する申請受信部３２１を備え、予約管理部３１８は、申請受信部３２１にて受信した延長申請に基づいて、予約終了時刻を変更して予約情報を更新するので、予約者の延長申請に基づいて、延長処理を実行できる。

〔第２実施形態〕
以下、本発明の第２実施形態を図面に基づいて説明する。
図１１は、本発明の第２実施形態に係る無人移動型店舗の管理システムの概略構成図である。
前記第１実施形態では、無人移動型店舗の管理システム１は、店舗本体２と、管理サーバ３と、端末装置４と、予約サイト５とを備えていた。
これに対して、本実施形態では、無人移動型店舗の管理システム１は、図１１に示すように、店舗本体２Ａのメンテナンスを実行するためのメンテナンス機器２１１～２１３と、インターネット６を介して接続された外部の警備システム７とを更に備えている。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。

ここで、本実施形態では、収納手段２１Ａは、商材を収納する部屋を採用している。また、封止手段２２は、この部屋を開閉するための開閉扉２２１と、管理サーバ３Ａから予約者の端末装置４に発行される暗証番号や、バーコードおよびＱＲコード（登録商標）などの光学コード等の認証キーによって、開閉扉２２１を開放可能とする錠装置２２２とを採用している。

店舗本体２Ａは、前記第１実施形態における店舗本体２と同様の機能構成を有している他、前述したメンテナンス機器２１１～２１３と、検知手段として店舗本体２Ａ内の動体の有無を検知するセンサ機器２１４とを更に備えている。

各機器２１１～２１４は、いわゆるＩｏＴ（Internet of Things）機器であり、インターネット６に接続されている。各機器２１１～２１４は、インターネット６を介して無人移動型店舗の管理システム１を含む外部の機器との間で様々な情報を互いに伝達しあうとともに、管理サーバ３Ａや、警備システム７によって各機器２１１～２１４の動作を適宜に制御したり、各機器２１１～２１４から管理サーバ３Ａや、警備システム７に対して適宜な情報を送出したりすることができるようになっている。

具体的には、メンテナンス機器２１１は、収納手段２１Ａの床を清掃するロボット掃除機である。メンテナンス機器２１２は、収納手段２１Ａの換気や空調を行う空調機器である。メンテナンス機器２１３は、収納手段２１Ａの消臭を行う消臭機器である。センサ機器２１４は、収納手段２１Ａの内部の動体の有無を検知する赤外線センサである。
なお、メンテナンス機器は、店舗本体２Ａのメンテナンスを実行するための機器であればよく、前述した各機器とは異なる機器であってもよく、例えば、ウイルスなどの除菌、抗菌、殺菌、滅菌、および消毒などを行う機器であってもよい。

図１２は、管理サーバの機能を示す概略構成図である。
管理サーバ３Ａのサーバ側制御手段３１は、図１２に示すように、前記第１実施形態における管理サーバ３と同様の機能構成（各部３１１～３２３）を有している他、機器管理部３３１と、空き時間取得部３３２と、状態判定部３３３と、管理モード切替部３３４と、メンテナンス判定部３３５と、警備モード切替部３３６と、警備異常検知部３３７と、警備異常報知部３３８と、警備指令送信部３３９を備えている。

機器管理部３３１は、各機器２１１～２１４を管理するとともに、各機器２１１～２１４への指令を設定する。また、機器管理部３３１は、各メンテナンス機器２１１～２１３によるメンテナンスの実行にかかる所要時間を管理している。ここで、所要時間は、収納手段２１Ａの広さなどの情報や、各メンテナンス機器２１１～２１３の性能などの情報に基づいて算出してもよく、所定の所要時間としておいてもよい。
空き時間取得部３３２は、予約情報に基づいて、店舗本体２Ａの空き時間を取得する。具体的には、空き時間取得部３３２は、店舗本体２Ａの営業完了の設定後、移動手段２３に予約日時に予約場所まで店舗本体２Ａを移動させるために移動指令を店舗本体２Ａに送信しなければならない時刻までの時間を店舗本体２Ａの空き時間として取得する。

状態判定部３３３は、センサ機器２１４の検知結果および空き時間取得部３３２の取得結果に基づいて、店舗本体２Ａの空き時間であり、この店舗本体２Ａ内に動体の無い不使用状態であるか否かを判定する。
管理モード切替部３３４は、状態判定部３３３にて不使用状態であると判定した場合に、店舗本体２Ａの管理モードを通常モードからメンテナンスモードに切り替える。このメンテナンスモードは、各メンテナンス機器２１１～２１３にて店舗本体２Ａのメンテナンスを実行するモードである。

なお、本実施形態では、状態判定部３３３は、センサ機器２１４の検知結果に基づいて、店舗本体２Ａ内に動体の無い不使用状態であるか否かを判定し、管理モード切替部３３４は、状態判定部３３３にて不使用状態であると判定した場合に、店舗本体２Ａの管理モードを通常モードからメンテナンスモードに切り替えている。
これに対して、例えば、状態判定部は、空き時間取得部の取得結果のみに基づいて、店舗本体の空き時間であるか否かを判定し、管理モード切替部は、状態判定部にて店舗本体の空き時間であると判定した場合に、店舗本体の管理モードを通常モードからメンテナンスモードに切り替えるように構成してもよい。このように構成した場合には、無人移動型店舗の管理システムは、検知手段を備えていなくてもよい。

メンテナンス判定部３３５は、管理モード切替部３３４にてメンテナンスモードに切り替えた場合に、空き時間取得部３３２にて取得された空き時間と、各メンテナンス機器２１１～２１３の所要時間とに基づいて、店舗本体２Ａのメンテナンスを実行できるか否かを判定する。
そして、機器管理部３３１は、メンテナンス判定部３３５にてメンテナンスを実行できると判定した場合に、店舗本体２Ａのメンテナンスを実行するためのメンテナンス指令を設定し、このメンテナンス指令を各メンテナンス機器２１１～２１３に送信することによって、各メンテナンス機器２１１～２１３にメンテナンスを実行させる。

各メンテナンス機器２１１～２１３は、メンテナンス指令を受信すると、このメンテナンス指令に基づいて所定の動作を実行するとともに、自らの動作状態を管理サーバ３Ａに対して送信する。
具体的には、ロボット掃除機であるメンテナンス機器２１１は、メンテナンス指令を受信すると、予め設定された動作手順に基づいて収納手段２１Ａの床面を清掃し、清掃が完了したら完了通知を管理サーバ３Ａに送信する。また、空調機器であるメンテナンス機器２１２および消臭機器であるメンテナンス機器２１３は、メンテナンス指令を受信すると、予め設定された動作手順に基づいて収納手段２１Ａの換気や空調および消臭を実行する。

警備モード切替部３３６は、状態判定部３３３にて不使用状態であると判定した場合に、店舗本体２Ａの警備モードを通常モードからセキュリティモードに切り替える。このセキュリティモードは、管理サーバ３Ａや、警備システム７にて店舗本体２Ａの警備を実行するモードである。

警備異常検知部３３７は、警備モード切替部３３６にてセキュリティモードに切り替えた場合に、店舗本体２Ａの異常を検知するための異常検知指令を設定し、この異常検知指令をセンサ機器２１４に送信することによって、センサ機器２１４に店舗本体２Ａの異常を検知させる。そして、警備異常検知部３３７は、センサ機器２１４の検知結果に基づいて、店舗本体２Ａの異常を検知する。ここで、警備異常検知部３３７は、各メンテナンス機器２１１～２１３の動作を店舗本体２Ａの異常として検知しないようになっている。

具体的には、赤外線センサであるセンサ機器２１４は、異常検知指令を受信すると、収納手段２１Ａ内の動体の有無を検知する。センサ機器２１４は、動体を検知した場合には、この検知結果を管理サーバ３Ａに送信する。ここで、動体としては、収納手段２１内を移動する予約者や、移動体や、部分的に可動する可動物などであり、センサ機器２１４は、このような動体の動きを検知する。そして、警備異常検知部３３７は、センサ機器２１４の検知結果に基づいて、店舗本体２Ａの異常を検知する。
なお、警備異常検知部３３７は、各メンテナンス機器２１１～２１３の動作を店舗本体２Ａの異常として検知しない不検知機能を備えているが、メンテナンス機器として動体を備えていない場合は、この不検知機能は省略してもよい。

警備異常報知部３３８は、警備異常検知部３３７にて店舗本体２Ａの異常を検知した場合に、管理者に店舗本体２Ａの異常を報知する。
なお、本実施形態では、警備異常報知部３３８は、管理者に店舗本体２Ａの異常を報知しているが、外部の警備システム７に店舗本体２Ａの異常を報知するようにしてもよい。

警備指令送信部３３９は、警備モード切替部３３６にてセキュリティモードに切り替えた場合に、外部の警備システム７に対してインターネット６を介して店舗本体２Ａの警備を実行するための指令を送信する。警備システム７は、この指令を受信することによって、店舗本体２Ａの警備を開始するようになっている。

なお、本実施形態では、管理サーバ３Ａは、警備異常検知部３３７および警備異常報知部３３８と、警備指令送信部３３９との双方を備え、センサ機器２１４および警備システム７の双方にて店舗本体２Ａの警備を実施しているが、いずれか一方のみを備え、いずれか一方にて店舗本体２の警備を実施するようにしてもよい。

＜管理モードの切り替え処理＞
図１３は、店舗本体の管理モードの切り替え処理を示すフローチャートである。
管理サーバ３Ａのサーバ側制御手段３１は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図１３に示すように、ステップＳＴ３４１～３５１の管理モードの切り替え処理を実行する。

管理モードの切り替え処理では、予約情報設定部３１１にて記憶部３２３に記憶された予約情報を取得する（ステップＳＴ３４１）。
そして、空き時間取得部３３２は、ステップＳＴ３４１にて取得した予約情報に基づいて、店舗本体２Ａの空き時間を取得する（ステップＳＴ３４２）。

ステップＳＴ３４２にて店舗本体２Ａの空き時間を取得した後、状態判定部３３３は、センサ機器２１４の検知結果および空き時間取得部３３２の取得結果に基づいて、店舗本体２Ａの空き時間であり、この店舗本体２Ａ内に動体の無い不使用状態であるか否かを判定する（ステップＳＴ３４３）。
そして、サーバ側制御手段３１は、不使用状態であると判定した場合には、ステップＳＴ３４５以降の処理を実行し、不使用状態でないと判定した場合には、ステップＳＴ３４１以降の処理を繰り返し実行する（ステップＳＴ３４４）。

ステップＳＴ３４５では、管理モード切替部３３４は、状態判定部３３３にて不使用状態であると判定した場合に、店舗本体２Ａの管理モードを通常モードからメンテナンスモードに切り替える。
ステップＳＴ３４５にて店舗本体２Ａの管理モードを通常モードからメンテナンスモードに切り替えた後、メンテナンス判定部３３５は、空き時間取得部３３２にて取得された空き時間と、各メンテナンス機器２１１～２１３の所要時間とに基づいて、店舗本体２Ａのメンテナンスを実行できるか否かを判定する（ステップＳＴ３４６）。

具体的には、メンテナンス判定部３３５は、空き時間取得部３３２にて取得された空き時間と、機器管理部３３１にて管理された各メンテナンス機器２１１～２１３によるメンテナンスの実行にかかる所要時間とを比較する（ステップＳＴ３４７）。

そして、機器管理部３３１は、所要時間が空き時間よりも少ない場合には、店舗本体２Ａのメンテナンスを実行するためのメンテナンス指令を設定し、このメンテナンス指令を各メンテナンス機器２１１～２１３に送信することによって、各メンテナンス機器２１１～２１３に全メンテナンス処理を実行させる（ステップＳＴ３４８）。
ここで、全メンテナンス処理とは、各メンテナンス機器２１１～２１３のそれぞれに設定された所定のメンテナンス動作であって、例えば、ロボット掃除機であるメンテナンス機器２１３に収納手段２１Ａの全範囲の清掃を実行させるメンテナンスである。

これに対して、機器管理部３３１は、所要時間が空き時間よりも大きい場合には、店舗本体２Ａのメンテナンスを実行させないか、あるいは、店舗本体２Ａのメンテナンスを実行するためのメンテナンス指令を設定し、このメンテナンス指令を各メンテナンス機器２１１～２１３に送信することによって、各メンテナンス機器２１１～２１３に分割メンテナンス処理を実行させる（ステップＳＴ３４９）。
ここで、分割メンテナンス処理とは、空き時間以内に実行可能な程度のメンテナンス動作であって、例えば、ロボット掃除機であるメンテナンス機器２１３に収納手段２１Ａの半分の範囲の清掃を実行させる、または優先度が高い部分の清掃を実行させるメンテナンスである。このような空き時間以内に実行可能な程度のメンテナンス動作は、メンテナンス機器２１１～２１３ごとに適宜に設定されている。

ステップＳＴ３４８の全メンテナンス処理、またはステップＳＴ３４９の分割メンテナンス処理を実行した後、機器管理部３３１は、店舗本体２Ａのメンテナンスを終了する（ステップＳＴ３５０）。
ステップＳＴ３５０にて店舗本体２Ａのメンテナンスを終了した後、管理モード切替部３３４は、店舗本体２Ａの管理モードをメンテナンスモードから通常モードに切り替える（ステップＳＴ３５１）。
その後、サーバ側制御手段３１は、管理モードの切り替え処理を終了する。

＜警備モードの切り替え処理＞
図１４は、店舗本体の警備モードの切り替え処理を示すフローチャートである。
管理サーバ３Ａのサーバ側制御手段３１は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図１４に示すように、ステップＳＴ３６１～３６９の警備モードの切り替え処理を実行する。

警備モードの切り替え処理では、予約情報設定部３１１にて記憶部３２３に記憶された予約情報を取得する（ステップＳＴ３６１）。
そして、空き時間取得部３３２は、ステップＳＴ３６１にて取得した予約情報に基づいて、店舗本体２Ａの空き時間を取得する（ステップＳＴ３６２）。

ステップＳＴ３６２にて店舗本体２Ａの空き時間を取得した後、状態判定部３３３は、センサ機器２１４の検知結果および空き時間取得部３３２の取得結果に基づいて、店舗本体２Ａの空き時間であり、この店舗本体２Ａ内に動体の無い不使用状態であるか否かを判定する（ステップＳＴ３６３）。
そして、サーバ側制御手段３１は、不使用状態であると判定した場合には、ステップＳＴ３６５以降の処理を実行し、不使用状態でないと判定した場合には、ステップＳＴ３６１以降の処理を繰り返し実行する（ステップＳＴ３６４）。

ステップＳＴ３６５では、警備モード切替部３３６は、状態判定部３３３にて不使用状態であると判定した場合に、店舗本体２Ａの警備モードを通常モードからセキュリティモードに切り替える。

ステップＳＴ３６５にて店舗本体２Ａの警備モードを通常モードからセキュリティモードに切り替えた後、警備異常検知部３３７は、店舗本体２Ａの異常を検知するための異常検知指令を設定し、この異常検知指令をセンサ機器２１４に送信することによって、センサ機器２１４に店舗本体２Ａの異常を検知させる（ステップＳＴ３６６）。
そして、ステップＳＴ３６６にて店舗本体２Ａの異常を検知したと判定した場合には、警備異常報知部３３８は、管理者に店舗本体２Ａの異常を報知する（ステップＳＴ３６７）。

ステップＳＴ３６７の処理を実行した後、またはステップＳＴ３６６にて店舗本体２Ａの異常を検知していないと判定した場合には、サーバ側制御手段３１は、セキュリティモードを終了するか否かを判定する（ステップＳＴ３６８）。
ここで、サーバ側制御手段３１は、移動手段２３に予約日時に予約場所まで店舗本体２Ａを移動させるために移動指令を店舗本体２Ａに送信しなければならない時刻となった場合には、セキュリティモードを終了すると判定し、この時刻となっていない場合には、セキュリティモードを終了しないと判定する。

ステップＳＴ３６８にてセキュリティモードを終了しないと判定した場合には、サーバ側制御手段３１は、再びステップＳＴ３６６の処理を実行する。
これに対して、ステップＳＴ３６８にてセキュリティモードを終了すると判定した場合には、警備モード切替部３３６は、店舗本体２Ａの警備モードをセキュリティモードから通常モードに切り替える（ステップＳＴ３６９）。
その後、サーバ側制御手段３１は、警備モードの切り替え処理を終了する。

このような本実施形態によれば、前記第１実施形態と同様の作用・効果を奏することができる他、以下の作用・効果を奏することができる。
（２１）サーバ側制御手段３１は、予約情報に基づいて、店舗本体２Ａの空き時間を取得する空き時間取得部３３２と、空き時間取得部３３２の取得結果に基づいて、店舗本体２Ａの空き時間であるか否かを判定する状態判定部３３３と、状態判定部３３３にて店舗本体２Ａの空き時間であると判定した場合に、店舗本体２Ａの管理モードを通常モードからメンテナンス機器２１１～２１３にて店舗本体２Ａのメンテナンスを実行するメンテナンスモードに切り替える管理モード切替部３３４とを備えているので、次の予約者の予約開始時刻の前に店舗本体２Ａのメンテナンスを実行することができる。したがって、店舗本体２Ａの空き時間を効率よく利用してメンテナンス機器２１１～２１３にメンテナンスを実行させることができ、人手によるメンテナンス作業を削減することができ、無人移動型店舗の管理システム１の運用コストを抑制することができる。

（２２）サーバ側制御手段３１は、管理モード切替部３３４にてメンテナンスモードに切り替えた場合に、空き時間取得部３３２にて取得された空き時間と、メンテナンス機器２１１～２１３の所要時間とに基づいて、メンテナンスを実行できるか否かを判定するメンテナンス判定部３３５とを備え、機器管理部３３１は、メンテナンス判定部３３５にてメンテナンスを実行できると判定した場合に、メンテナンス機器２１１～２１３にメンテナンスを実行させるので、無人移動型店舗の管理システム１は、次の予約者の予約開始時刻の前に確実にメンテナンスを終了することができる。

（２３）状態判定部３３３は、センサ機器２１４の検知結果および空き時間取得部３３２の取得結果に基づいて、店舗本体２Ａの空き時間であり、この店舗本体２Ａ内に動体の無い不使用状態であるか否かを判定し、管理モード切替部３３４は、状態判定部３３３にて不使用状態であると判定した場合に、店舗本体２Ａの管理モードを通常モードからメンテナンスモードに切り替えるので、店舗本体２Ａ内に動体の無い不使用状態であることを確認した上、次の予約者の予約開始時刻の前に店舗本体２Ａのメンテナンスを実行することができる。したがって、店舗本体２Ａの空き時間を効率よく利用してメンテナンス機器２１１～２１３にメンテナンスを実行させることができ、人手によるメンテナンス作業を削減することができ、無人移動型店舗の管理システム１の運用コストを抑制することができる。

（２４）サーバ側制御手段３１は、状態判定部３３３にて不使用状態であると判定した場合に、警備モードを通常モードから店舗本体２Ａの警備を実行するセキュリティモードに切り替える警備モード切替部３３６を備えているので、次の予約者の予約開始時刻の前に店舗本体２Ａの警備を実行することができる。

（２５）サーバ側制御手段３１は、警備モード切替部３３６にてセキュリティモードに切り替えた場合に、センサ機器２１４の検知結果に基づいて、店舗本体２Ａの異常を検知する警備異常検知部３３７と、警備異常検知部３３７にて店舗本体２Ａの異常を検知した場合に、管理者に店舗本体２Ａの異常を報知する警備異常報知部３３８とを備えているので、管理者は、店舗本体２Ａの異常を容易に把握することができる。
（２６）警備異常検知部３３７は、メンテナンス機器２１１～２１３の動作を店舗本体２Ａの異常として検知しないので、サーバ側制御手段３１は、警備モード切替部３３６にてセキュリティモードに切り替えた場合であってもメンテナンス機器２１１～２１３にメンテナンスを実行させることができる。

（２７）サーバ側制御手段３１は、警備モード切替部３３６にてセキュリティモードに切り替えた場合に、外部の警備システム７に対してインターネット６を介して店舗本体２Ａの警備を実行するための指令を送信する警備指令送信部３３９を備えているので、店舗本体２Ａの警備を実行する装置を備えていなくてもよく、店舗本体２Ａの構成を簡素にすることができ、無人移動型店舗の管理システム１の運用コストをさらに抑制することができる。

〔第３実施形態〕
以下、本発明の第３実施形態を図面に基づいて説明する。
図１５は、本発明の第３実施形態に係る店舗本体の機能を示す概略構成図である。
前記第１実施形態では、無人移動型店舗の管理システム１は、店舗本体２と、管理サーバ３とを備え、店舗本体２は、収納手段２１と、封止手段２２と、移動手段２３と、店舗側制御手段２６とを備えていた。
これに対して、本実施形態では、無人移動型店舗の管理システム１は、図１５に示すように、店舗本体２Ｂと、管理サーバ３Ｂとを備え、店舗本体２Ｂは、収納手段２１、封止手段２２、タッチパネル２４、および撮像手段２５を備えたブース８１と、ブース８１を移動させる移動手段２３を備えたキャリア８２とを備えている。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。

店舗側制御手段２６は、ブース８１に設けられるとともに、このブース８１を制御するブース側制御手段８１１と、キャリア８２に設けられるとともに、このキャリア８２を制御するキャリア側制御手段８２１とを備えている。
ブース側制御手段８１１は、エネルギ判定部２６９、およびエネルギ補充実行部２７０を除く、その他（予約者判定部２６１～在庫補充実行部２６８，異常通知部２７１～記憶部２８０）の機能を備えている。
キャリア側制御手段８２１は、エネルギ判定部２６９、およびエネルギ補充実行部２７０の機能を備えている。

なお、本実施形態では、キャリア側制御手段８２１は、エネルギ判定部２６９、およびエネルギ補充実行部２７０の機能を備え、ブース側制御手段８１１は、エネルギ判定部およびエネルギ補充実行部の機能を備えていないが、エネルギをブースに供給する必要がある場合には、ブース側制御手段およびキャリア側制御手段は、エネルギ判定部およびエネルギ補充実行部の機能を共に備えていてもよい。

ここで、本実施形態では、無人移動型店舗の管理システム１は、複数の店舗本体２Ｂを備えている。そして、各店舗本体２Ｂにおけるブース８１およびキャリア８２のそれぞれは、着脱自在に構成されている。
なお、本発明では、ブースおよびキャリアは、１組であってもよく、複数組であってもよい。また、本発明では、ブースおよびキャリアの個数は、同じ個数でなくてもよく、店舗本体は、少なくとも１つのブースと、複数のキャリアとを備えていればよい。

図１６は、管理サーバの機能を示す概略構成図である。
管理サーバ３Ｂのサーバ側制御手段３１は、図１６に示すように、前記第１実施形態における管理サーバ３と同様の機能構成（各部３１１～３２３）を有している他、分離制御部３４１と、回収制御部３４２とを備えている。

分離制御部３４１は、予約情報に基づいて、移動制御部３１２にて移動手段２３に予約場所まで店舗本体２Ｂを移動させた後、ブース８１およびキャリア８２を分離することによって、キャリア８２を独立して移動自在とする。
回収制御部３４２は、所定の条件の成立に基づいて、ブース８１の存在する場所までキャリア８２を移動させた後、ブース８１およびキャリア８２を結合することによって、ブース８１を回収する。なお、本実施形態では、決済を受け付けたこと、または予約終了時刻となったことを所定の条件として設定しているが、これ以外の条件を所定の条件として設定してもよい。

なお、本実施形態では、回収制御部３４２は、所定の条件の成立に基づいて、ブース８１の存在する場所までキャリア８２を移動させた後、ブース８１およびキャリア８２を結合することによって、ブース８１を回収していた。これに対して、ブースは、キャリアに回収させなくてもよく、例えば、事業者などに回収させてもよい。要するに、本発明では、ブースおよびキャリアは、着脱自在に構成されていればよい。

このような本実施形態によれば、前記第１実施形態と同様の作用・効果を奏することができる他、以下の作用・効果を奏することができる。
（２８）店舗本体２Ｂは、収納手段２１および封止手段２２を備えたブース８１と、ブース８１を移動させる移動手段２３を備えたキャリア８２とを備え、ブース８１およびキャリア８２は、着脱自在に構成されるので、予約情報に基づいて、移動制御部３１２にて移動手段２３に予約場所まで店舗本体２Ｂを移動させた後、ブース８１およびキャリア８２を分離することによって、キャリア８２を独立して移動自在とすることができる。したがって、無人移動型店舗の管理システム１は、ブース８１およびキャリア８２を個別に制御して効率よく運用することができる。

（２９）店舗本体２Ｂは、少なくとも１つのブース８１と、複数のキャリア８２とを備え、ブース８１およびキャリア８２のそれぞれは、着脱自在に構成されるので、例えば、あるキャリア８２に予約場所までブース８１を移動させた後、このブース８１を他のキャリア８２に回収させることができる。したがって、無人移動型店舗の管理システム１は、ブース８１およびキャリア８２を個別に制御して効率よく運用することができる。
（３０）サーバ側制御手段３１は、所定の条件の成立に基づいて、ブース８１の存在する場所までキャリア８２を移動させた後、ブース８１およびキャリア８２を結合することによって、ブース８１を回収する回収制御部３４２を備えているので、例えば、予約者による商材の確認を終えたことを所定の条件としてブース８１をキャリア８２に回収させることができる。したがって、無人移動型店舗の管理システム１は、ブース８１およびキャリア８２を個別に制御して効率よく運用することができる。

〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、無人移動型店舗の管理システム１の各種機能は、店舗本体２，２Ａ，２Ｂ、および管理サーバ３，３Ａ，３Ｂに振り分けて実装されていたが、どの機能を店舗本体２，２Ａ，２Ｂ、および管理サーバ３，３Ａ，３Ｂのどちらに振り分けて実装してもよく、振り分けることなく一体的に実装してもよく、無人移動型店舗の管理システム１の各種機能を実現することができれば適宜設計してよい。例えば、前記各実施形態では、封止手段２２は、店舗本体２，２Ａ，２Ｂに実装されていたが、管理サーバ３，３Ａ，３Ｂにインターネット６を介して接続されていてもよい。

前記各実施形態では、店舗本体２，２Ａ，２Ｂおよび管理サーバ３，３Ａ，３Ｂは、集中管理型のサーバ装置によって構成されていてもよく、分散管理型のものであってもよく、例えば、ブロックチェーンに代表される分散型取引台帳を利用したものなどが利用可能であり、予約情報を管理するとともに、各種の情報を送受信して処理できるものであればよい。
また、前記各実施形態では、管理サーバ３，３Ａ，３Ｂおよび予約サイト５は、別個に設けられるとともに、互いにインターネット６を介して接続されていたが、これに限らず、管理サーバ３，３Ａ，３Ｂおよび予約サイト５は、単一のサイトに設けられていてもよいし、管理サーバ３，３Ａ，３Ｂおよび予約サイト５の機能は、インターネット６上に分散された複数の機器によって構成されていてもよい。

前記各実施形態では、予約情報設定部３１１は、端末装置４を介して店舗本体２の予約を受け付けることによって、予約者、予約場所、および予約日時（予約開始時刻および予約終了時刻）に関する予約情報を記憶部３２３に記憶させて設定していた。
これに対して、予約情報設定部は、予約者入力手段を介して店舗本体の予約を受け付けることによって、予約場所のみに関する予約情報を記憶部に記憶させて設定してもよい。

前記各実施形態では、記憶部２８０は、予約者の正常な行動パターンの複数のサンプルを予め記憶し、行動パターン判定部２７５は、記憶部２８０に記憶された行動パターンの複数のサンプルと、行動パターン取得部２７４にて取得された行動パターンとを比較して相違するか否かを判定し、相違すると判定した場合に、店舗本体２に発生した異常を検知していた。
これに対して、行動パターン記憶部は、予約者の異常な行動パターンのサンプルを記憶し、行動パターン判定部は、行動パターン記憶部に記憶された行動パターンのサンプルと、行動パターン取得部にて取得された行動パターンとを比較して一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、店舗本体に発生した異常を検知するようにしてもよい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、店舗本体の予約者の異常な行動パターンのサンプルと、行動パターン取得部にて取得された行動パターンとを比較して一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、店舗本体に発生した異常を検知する行動パターン判定部を備えているので、例えば、商材を物色するなどの挙動不審な行動パターンを異常な行動パターンとして行動パターン記憶部に記憶しておくことによって、挙動不審な行動パターンの侵入者を行動パターン判定部にて異常として検知することができ、店舗本体の安全性を向上させることができる。

前記各実施形態では、指令生成部３１９は、店舗本体２，２Ａ，２Ｂの予約状況に応じた予約時間の延長の可否を報知する延長指令を生成し、店舗本体２，２Ａ，２Ｂの指令実行部２７７は、延長の可否を予約者に報知していたが、このような延長の可否を報知する機能は省略可能である。また、前記各実施形態では、店舗本体２，２Ａ，２Ｂは、予約者からの延長申請の入力を受け付けるタッチパネル２４と、管理サーバ３，３Ａ，３Ｂに延長申請を送信する申請送信部２７８とを備え、管理サーバ３，３Ａ，３Ｂは、延長申請を受信する申請受信部３２１を備えていたが、このような延長の申請を入力し送受信する機能は省略可能である。さらに、これらの延長の報知、申請に係る機能は、予約サイト５を介して予約者の端末装置４を用いて実行されてもよい。

前記各実施形態では、指令生成部３１９は、予約終了時刻以降も予約者が存在した場合に、予約者に対して警告を報知するための警告指令を生成し、店舗本体２，２Ａ，２Ｂの指令実行部２７７は、予約終了時刻を過ぎていることを予約者に報知したが、このような時間超過を報知する機能は省略可能である。また、時間超過を報知する機能は、予約サイト５を介して予約者の端末装置４を用いて実行されてもよい。

また、前記各実施形態における無人移動型店舗の管理システム１において、第１の店舗本体と、第１の店舗本体とは異なる第２の前記店舗本体とを備え、予約情報設定部は、予約者の希望する商材に関する予約情報を記憶部に記憶させ、サーバ側制御手段は、予約情報に基づいて、予約者の希望する商材を含む店舗本体として第１の店舗本体、および第２の店舗本体の少なくともいずれか一方を選択する店舗本体選択部を備え、移動制御部は、予約情報に基づいて、移動手段に予約場所まで店舗本体選択部にて選択された店舗本体を移動させるようにしてもよい。

このような構成によれば、サーバ側制御手段は、予約情報に基づいて、予約者の希望する商材を含む店舗本体として第１の店舗本体、および第２の店舗本体の少なくともいずれか一方を選択する店舗本体選択部を備え、移動制御部は、予約情報に基づいて、移動手段に予約場所まで店舗本体選択部にて選択された店舗本体を移動させるので、予約者は、予約場所まで行く、または予約場所にて待つことによって、店舗本体に収納された商材を確実に確認することができる。

さらに、前記各実施形態における無人移動型店舗の管理システム１において、予約情報設定部は、予約者、および予約者の希望する商材に関する予約情報を記憶部に記憶させ、店舗側制御手段は、予約情報に基づいて、予約者であるか否かを判定する予約者判定部と、予約情報に基づいて、予約者の希望する商材であるか否かを判定する商材判定部とを備え、予約者判定部にて予約者であると判定し、かつ商材判定部にて予約者の希望する商材であると判定した場合に、封止手段を開放して収納手段に収納された商材を提供可能とする希望商材開放設定部を備えるようにしてもよい。

このような構成によれば、店舗側制御手段は、予約者判定部にて予約者であると判定し、かつ商材判定部にて予約者の希望する商材であると判定した場合に、封止手段を開放して収納手段に収納された商材を提供可能とする希望商材開放設定部を備えているので、予約者は、希望する商材を他の予約者に提供されてしまうことなく、確実に希望する商材の提供を受けることができる。

以上のように、本発明は、無人移動型店舗の管理システムに好適に利用できる。

１ 無人移動型店舗の管理システム
２，２Ａ，２Ｂ 店舗本体
３，３Ａ，３Ｂ 管理サーバ
４ 端末装置（予約者入力手段）
５ 予約サイト
６ インターネット（通信回線）
７ 警備システム
２１，２１Ａ 収納手段
２２ 封止手段
２３ 移動手段
２４ タッチパネル（店舗側表示手段，店舗側入力手段）
２５ 撮像手段
２６ 店舗側制御手段
３１ サーバ側制御手段
４１ タッチパネル（予約側表示手段，予約側入力手段）
８１ ブース
８２ キャリア
２１１～２１３ メンテナンス機器
２１４ センサ機器（検知手段）
２２１ 開閉扉
２２２ 錠装置
２６１ 予約者判定部
２６２ 開放設定部
２６３ 提供判定部
２６４ 店舗側表示制御部
２６５ 店舗側決済受付部
２６６ 封止判定部
２６７ 在庫判定部
２６８ 在庫補充実行部
２６９ エネルギ判定部
２７０ エネルギ補充実行部
２７１ 異常通知部
２７２ 正常開放判定部
２７３ 接客実行部
２７４ 行動パターン取得部
２７５ 行動パターン判定部
２７６ 指令受信部
２７７ 指令実行部
２７８ 申請送信部
２７９ 存在通知部
２８０ 記憶部（行動パターン記憶部）
３１１ 予約情報設定部
３１２ 移動制御部
３１３ 移動状況報知部
３１４ サーバ側表示制御部
３１５ サーバ側決済受付部
３１６ 場所確保実行部
３１７ 異常報知部
３１８ 予約管理部
３１９ 指令生成部
３２０ 指令送信部
３２１ 申請受信部
３２２ 存在管理部
３２３ 記憶部
３３１ 機器管理部
３３２ 空き時間取得部
３３３ 状態判定部
３３４ 管理モード切替部
３３５ メンテナンス判定部
３３６ 警備モード切替部
３３７ 警備異常検知部
３３８ 警備異常報知部
３３９ 警備指令送信部
３４１ 分離制御部
３４２ 回収制御部
８１１ ブース側制御手段
８２１ キャリア側制御手段

Claims (33)

1. 物品や、サービスを実施するための機器等の商材を収納する店舗本体と、
   前記店舗本体に通信回線を介して接続され、前記店舗本体を管理する管理サーバと、
   前記管理サーバに通信回線を介して接続され、予約者の操作入力を受け付ける予約者入力手段とを備え、
   前記店舗本体は、
   商材を収納する収納手段と、
   前記収納手段に収納された商材を提供不能に封止する封止手段と、
   当該店舗本体を移動させる移動手段と、
   当該店舗本体を制御する店舗側制御手段とを備え、
   前記管理サーバは、
   当該管理サーバを制御するサーバ側制御手段を備え、
   前記サーバ側制御手段は、
   前記予約者入力手段を介して前記店舗本体の予約を受け付けることによって、予約場所に関するとともに、予約開始時刻および予約終了時刻を含む予約情報を記憶部に記憶させて設定する予約情報設定部と、
   前記予約情報に基づいて、前記移動手段に予約場所まで前記店舗本体を移動させる移動制御部とを備え、
   前記店舗側制御手段は、
   前記封止手段にて前記収納手段を封止しているか否かを判定する封止判定部を備え、
   前記封止判定部は、予約終了時刻に前記封止手段にて前記収納手段を封止しているか否かを判定し、前記収納手段を封止していないと判定した場合には、前記封止手段にて前記収納手段を自動的に封止することを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
2. 請求項１に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
   前記予約情報設定部は、予約日時に関する予約情報を前記記憶部に記憶させ、
   前記移動制御部は、前記予約情報に基づいて、前記移動手段に予約日時に予約場所まで前記店舗本体を移動させることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
3. 請求項２に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
   前記サーバ側制御手段は、
   前記店舗本体の移動状況を予約者に報知する移動状況報知部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
4. 請求項１から請求項３のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
   前記予約情報設定部は、予約者に関する予約情報を前記記憶部に記憶させ、
   前記店舗側制御手段は、
   前記予約情報に基づいて、予約者であるか否かを判定する予約者判定部と、
   前記予約者判定部にて予約者であると判定した場合に、前記封止手段を開放して前記収納手段に収納された商材を提供可能とする開放設定部とを備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
5. 請求項４に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
   前記店舗側制御手段は、
   前記収納手段に収納された商材の提供の有無を判定する提供判定部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
6. 請求項５に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
   前記店舗本体は、
   情報を表示する店舗側表示手段と、
   操作入力を受け付ける店舗側入力手段とを備え、
   前記店舗側制御手段は、
   前記提供判定部にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量を前記店舗側表示手段に表示させる店舗側表示制御部と、
   予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を、前記店舗側入力手段を介して受け付ける店舗側決済受付部とを備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
7. 請求項５または請求項６に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
   前記予約者入力手段は、
   情報を表示する予約側表示手段と、
   操作入力を受け付ける予約側入力手段とを備え、
   前記サーバ側制御手段は、
   前記提供判定部にて判定された商材の提供の有無に基づいて、予約者に提供した商材の提供量を前記予約側表示手段に表示させるサーバ側表示制御部と、
   予約者に提供した商材の提供量に応じた決済を、前記予約側入力手段を介して受け付けるサーバ側決済受付部とを備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
8. 請求項１から請求項７のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
   前記サーバ側制御手段は、
   前記予約情報に基づいて、予約場所の確保を実行する場所確保実行部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
9. 請求項１から請求項８のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
   前記店舗側制御手段は、
   前記収納手段に収納された商材の在庫が不足しているか否かを判定する在庫判定部と、
   前記在庫判定部にて商材の在庫が不足していると判定された場合に、前記収納手段に収納された商材の在庫の補充を実行する在庫補充実行部とを備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
10. 請求項１から請求項９のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗側制御手段は、
    前記店舗本体のエネルギが不足しているか否かを判定するエネルギ判定部と、
    前記エネルギ判定部にてエネルギが不足していると判定された場合に、前記店舗本体のエネルギの補充を実行するエネルギ補充実行部とを備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
11. 請求項１０に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記エネルギ補充実行部は、他の店舗本体からエネルギの供給を受けて前記店舗本体のエネルギの補充を実行することを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
12. 請求項１から請求項１１のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記予約者入力手段は、
    情報を表示する予約側表示手段を備え、
    前記サーバ側制御手段は、
    前記収納手段に収納された商材を前記予約側表示手段に表示させるサーバ側表示制御部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
13. 請求項１２に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    第１の前記店舗本体と、
    前記第１の店舗本体とは異なる第２の前記店舗本体とを備え、
    前記予約情報設定部は、予約者の希望する商材に関する予約情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記サーバ側制御手段は、
    前記予約情報に基づいて、予約者の希望する商材を含む前記店舗本体として前記第１の店舗本体、および前記第２の店舗本体の少なくともいずれか一方を選択する店舗本体選択部を備え、
    前記移動制御部は、前記予約情報に基づいて、前記移動手段に予約場所まで前記店舗本体選択部にて選択された前記店舗本体を移動させることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
14. 請求項１２または請求項１３に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記予約情報設定部は、予約者、および予約者の希望する商材に関する予約情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記店舗側制御手段は、
    前記予約情報に基づいて、予約者であるか否かを判定する予約者判定部と、
    前記予約情報に基づいて、予約者の希望する商材であるか否かを判定する商材判定部とを備え、
    前記予約者判定部にて予約者であると判定し、かつ前記商材判定部にて予約者の希望する商材であると判定した場合に、前記封止手段を開放して前記収納手段に収納された商材を提供可能とする希望商材開放設定部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
15. 請求項１から請求項１４のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗側制御手段は、
    前記店舗本体に発生した異常を検知した場合に、通信回線を介して前記管理サーバに前記店舗本体の異常を通知する異常通知部を備え、
    前記サーバ側制御手段は、
    前記異常通知部にて前記店舗本体の異常を通知された場合に、管理者に前記店舗本体の異常を報知する異常報知部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
16. 請求項１５に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗側制御手段は、前記封止手段が正常に開放されたか否かを判定し、正常に開放されていないと判定した場合に、前記店舗本体に発生した異常を検知する正常開放判定部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
17. 請求項１６に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗本体は、
    予約者に接客する接客手段を備え、
    前記店舗側制御手段は、
    前記正常開放判定部にて前記封止手段が正常に開放されていると判定した場合に、前記接客手段による接客を実行する接客実行部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
18. 請求項１５から請求項１７のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗本体は、
    前記店舗本体の画像を撮像する撮像手段を備え、
    前記店舗側制御手段は、
    予約者の正常な行動パターンのサンプルを記憶する行動パターン記憶部と、
    前記撮像手段にて撮像された画像に基づいて、予約者の行動パターンを取得する行動パターン取得部と、
    前記行動パターン記憶部に記憶された行動パターンのサンプルと、前記行動パターン取得部にて取得された行動パターンとを比較して相違するか否かを判定し、相違すると判定した場合に、前記店舗本体に発生した異常を検知する行動パターン判定部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
19. 請求項１５から請求項１７のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗本体は、
    前記店舗本体の画像を撮像する撮像手段を備え、
    前記店舗側制御手段は、
    予約者の異常な行動パターンのサンプルを記憶する行動パターン記憶部と、
    前記撮像手段にて撮像された画像に基づいて、予約者の行動パターンを取得する行動パターン取得部と、
    前記行動パターン記憶部に記憶された行動パターンのサンプルと、前記行動パターン取得部にて取得された行動パターンとを比較して一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、前記店舗本体に発生した異常を検知する行動パターン判定部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
20. 請求項１から請求項１９のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記サーバ側制御手段は、
    予約開始時刻および予約終了時刻を含む前記予約情報を管理する予約管理部と、
    前記店舗本体に対する指令を生成する指令生成部と、
    通信回線を介して前記店舗本体に指令を送信する指令送信部とを備え、
    前記店舗側制御手段は、
    前記指令送信部からの指令を受信する指令受信部と、
    前記指令受信部にて受信した指令に基づいて、所定の動作を実行する指令実行部とを備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
21. 請求項２０に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記指令生成部は、前記予約情報に基づいて、予約終了時刻を報知する報知指令を生成し、
    前記指令実行部は、前記報知指令に基づいて、予約者に予約終了時刻を報知することを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
22. 請求項２０または請求項２１に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記予約管理部は、予約終了時刻以降の予約状況を含む前記予約情報を管理し、
    前記指令生成部は、前記予約情報に基づいて、予約状況に応じた予約時間の延長の可否を報知する延長指令を生成し、
    前記指令実行部は、前記延長指令に基づいて、延長の可否を予約者に報知することを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
23. 請求項２２に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗本体は、
    予約者による延長申請の入力を受け付ける延長受付手段を備え、
    前記店舗側制御手段は、
    前記延長受付手段にて前記延長申請の入力を受け付けた場合に、通信回線を介して前記管理サーバに前記延長申請を送信する申請送信部を備え、
    前記サーバ側制御手段は、
    前記申請送信部から送信された前記延長申請を受信する申請受信部を備え、
    前記予約管理部は、前記申請受信部にて受信した前記延長申請に基づいて、予約終了時刻を変更して前記予約情報を更新することを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
24. 請求項１から請求項２３のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗本体のメンテナンスを実行するためのメンテナンス機器を備え、
    前記サーバ側制御手段は、
    予約開始時刻および予約終了時刻を含む前記予約情報を管理する予約管理部と、
    前記予約情報に基づいて、前記店舗本体の空き時間を取得する空き時間取得部と、
    前記空き時間取得部の取得結果に基づいて、前記店舗本体の空き時間であるか否かを判定する状態判定部と、
    前記状態判定部にて前記店舗本体の空き時間であると判定した場合に、前記店舗本体の管理モードを通常モードから前記メンテナンス機器にて前記店舗本体のメンテナンスを実行するメンテナンスモードに切り替える管理モード切替部とを備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
25. 請求項２４に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記サーバ側制御手段は、
    前記メンテナンス機器によるメンテナンスの実行にかかる所要時間を管理する機器管理部と、
    前記管理モード切替部にてメンテナンスモードに切り替えた場合に、前記空き時間取得部にて取得された空き時間と、前記メンテナンス機器の所要時間とに基づいて、メンテナンスを実行できるか否かを判定するメンテナンス判定部とを備え、
    前記機器管理部は、前記メンテナンス判定部にてメンテナンスを実行できると判定した場合に、前記メンテナンス機器にメンテナンスを実行させることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
26. 請求項２４または請求項２５に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗本体内の動体の有無を検知する検知手段を備え、
    前記状態判定部は、前記検知手段の検知結果および前記空き時間取得部の取得結果に基づいて、前記店舗本体の空き時間であり、当該店舗本体内に動体の無い不使用状態であるか否かを判定し、
    前記管理モード切替部は、前記状態判定部にて不使用状態であると判定した場合に、前記店舗本体の管理モードを通常モードからメンテナンスモードに切り替えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
27. 請求項２６に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記サーバ側制御手段は、
    前記状態判定部にて不使用状態であると判定した場合に、警備モードを通常モードから前記店舗本体の警備を実行するセキュリティモードに切り替える警備モード切替部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
28. 請求項２７に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記サーバ側制御手段は、
    前記警備モード切替部にてセキュリティモードに切り替えた場合に、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記店舗本体の異常を検知する警備異常検知部と、
    前記警備異常検知部にて前記店舗本体の異常を検知した場合に、管理者に前記店舗本体の異常を報知する警備異常報知部とを備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
29. 請求項２８に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記警備異常検知部は、前記メンテナンス機器の動作を前記店舗本体の異常として検知しないことを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
30. 請求項２７から請求項２９のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記サーバ側制御手段は、
    前記警備モード切替部にてセキュリティモードに切り替えた場合に、外部の警備システムに対して通信回線を介して前記店舗本体の警備を実行するための指令を送信する警備指令送信部を備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
31. 請求項１から請求項３０のいずれかに記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗本体は、
    前記収納手段および前記封止手段を備えたブースと、
    前記ブースを移動させる前記移動手段を備えたキャリアとを備え、
    前記店舗側制御手段は、
    前記ブースを制御するブース側制御手段と、
    前記キャリアを制御するキャリア側制御手段とを備え、
    前記ブースおよび前記キャリアは、着脱自在に構成されることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
32. 請求項３１に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記店舗本体は、
    少なくとも１つの前記ブースと、
    複数の前記キャリアとを備え、
    前記ブースおよび前記キャリアのそれぞれは、着脱自在に構成されることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。
33. 請求項３１または請求項３２に記載された無人移動型店舗の管理システムにおいて、
    前記サーバ側制御手段は、
    前記予約情報に基づいて、前記移動制御部にて前記移動手段に予約場所まで前記店舗本体を移動させた後、前記ブースおよび前記キャリアを分離することによって、前記キャリアを独立して移動自在とする分離制御部と、
    所定の条件の成立に基づいて、前記ブースの存在する場所まで前記キャリアを移動させた後、前記ブースおよび前記キャリアを結合することによって、前記ブースを回収する回収制御部とを備えることを特徴とする無人移動型店舗の管理システム。

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