JP7530324B2 - 長尺部材の保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、線状、管状又は棒状の長尺部材を保持するための、長尺部材の保持具に関する。
例えば、自動車には、パイプや、チューブ、ワイヤ、ケーブル、ハーネス等が用いられているが、これらは絡まったり、他部材と干渉したり、破損したり等の不都合が生じることがあるため、通常は何らかの保持具に収容保持されて、該保持具を介して車内の所定位置に配設されることが多い。
従来のこの種のものとして、例えば、下記特許文献1には、装着孔を形成したクランプ本体と、装着孔に装着され且つ長孔が形成された防振部材と、長孔へ挿入される首部及び長板を一体成形したクリップとを備えた、クランプが記載されている。前記防振部材は、円形状をなした円板部と、該円板部から突設した長孔ボスと、該長孔ボスの先端部に設けられた、長孔ボスに対応した長尺環状をなしたフランジ部とが設けられている。
そして、クランプ本体の装着孔に、防振部材の長孔ボスを垂直方向に挿入すると共に、装着孔周縁にフランジ部を係止させることで、クランプ本体に防振部材が装着される。その後、防振部材の下方開口から、クリップの長板及び首部を挿入して、クリップの長板を、防振部材のフランジ部内側から挿出させ、クリップを90°回転させることにより、クリップの長板の長手方向と、防振部材のフランジ部の長手方向が直交して、防振部材にクリップが組付けられる。この状態で、クリップを取付孔に挿入して係合させることで、ボディパネルに保持具を取付けられるようになっている。
特開2006-226394号公報
ところで、取付孔に保持具が取付けられた状態で、保持具に対して、ボディパネルから離反する方向に力が作用することがある。この場合、防振部材のフランジ部が、クランプ本体の装着孔周縁に係止しているため、保持部材に対する防振部材の外れが抑制される。
そのため、保持部材から防振部材を外れにくくするためには、フランジ部の、装着孔周縁に対する係り代を増やせば良いとも思われる。しかしながら、上記特許文献1のクランプにおける防振部材は、クランプ本体の装着孔に対して垂直方向に挿入されるため、フランジ部を大型化するには限界があり、装着孔周縁に対するフランジ部の係り代を多く確保することができず、保持部材から防振部材が外れてしまう可能性を否定できない。
また、防振部材にクリップが組付けられた状態では、防振部材のフランジ部の表面に、クリップの長板が配置されるので、この長板の厚み分だけ、保持具が高さ方向に大型化する懸念がある。
したがって、本発明の目的は、保持部材に対して被固定部材から離反する方向に力が作用しても、保持部材から防振部材を外れにくくすることができると共に、保持具を高さ方向にコンパクトにすることができる、長尺部材の保持具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、固定孔が形成された被固定部材に固定されて長尺部材を保持する保持具であって、前記長尺部材を保持する保持部及び該保持部に連設された本体部を有する保持部材と、弾性材料からなり、前記保持部材に保持されると共に、前記被固定部材に当接する防振部材と、該防振部材に装着されると共に、前記固定孔に挿入されて係合する固定部材とを備え、前記固定部材は、第1フランジ部と、該第1フランジ部に連設され、前記固定孔に挿入される軸部と、該軸部に形成され前記固定孔に係合する係合脚とを有しており、前記本体部は、一対の対向する側壁と、一対の側壁どうしを連結する連結壁と、前記固定孔に対する前記固定部材の挿入方向に交差する方向に開口し、前記防振部材を受け入れる側方開口と、前記一対の側壁の内面に形成された差し込みリブとを有しており、前記保持部材と前記防振部材との間に設けられ、前記保持部材から前記防振部材を抜け止め保持する抜け止め部を有しており、前記防振部材は、前記保持部材の、前記一対の側壁に対向する壁面に形成され、前記差し込みリブが差し込まれる差し込み溝と、該差し込み溝から、前記被固定部材に対して離反した位置に設けられた第2フランジ部と、前記差し込み溝から、前記被固定部材に対して近接した位置に設けられた第3フランジ部と、前記防振部材の内側に設けられ、前記保持部材に前記防振部材を保持したときに、前記第1フランジ部及び前記軸部を前記保持部材に接触させないように、前記第1フランジ部及び前記軸部を収容して保持する固定部材保持部と、該固定部材保持部に連通して形成され、前記係合脚を挿出させる開口とを有することを特徴とする。
本発明においては、保持部材に防振部材を保持するときには、保持部材の側方開口から、防振部材を挿入するので、防振部材の第2フランジ部を大きくして、保持部材の差し込みリブに対する係合面積を広く確保することができ、その結果、保持部材に対して、被固定部材から離れる方向に力が作用しても、保持部材から防振部材を外れにくくすることができる。また防振部材に固定部材を装着するときには、防振部材の内側に設けられた固定部材保持部に、第1フランジ部及び軸部を保持部材に接触させないように、第1フランジ部及び軸部が収容されて保持されるので、保持具を高さ方向にコンパクトにすることができる。
本発明に係る長尺部材の保持具の第1実施形態を示しており、その分解斜視図である。 同保持具の斜視図である。 同保持具の正面図である。 同保持具の断面図である。 図2のD-D矢視線における断面図である。 同保持具を構成する保持部材の底面図である。 同保持具を構成する防振部材の底面図である。 同保持具の組付け手順を説明する斜視図である。 本発明に係る長尺部材の保持具の第2実施形態を示しており、その分解斜視図である。 同保持具の斜視図である。 同保持具の断面図である。 図10のE-E矢視線における断面図である。 同保持具を構成する保持部材の底面図である。 同保持具を構成する防振部材の底面図である。 同保持具を構成する防振部材の側面図である。 同保持具の組付け手順を説明する斜視図である。 本発明に係る長尺部材の保持具の第3実施形態を示しており、その分解斜視図である。 同保持具の斜視図である。 図18のG-G矢示線における断面図である。 同保持具を構成する保持部材の底面図である。 本発明に係る長尺部材の保持具の第4実施形態を示しており、その分解斜視図である。 同保持具を構成する保持部材の、図21とは異なる方向から見た斜視図である。 同保持具の斜視図である。 同保持具の正面図である。 同保持具の断面図である。 図23のI-I矢視線における断面図である。
(長尺部材の保持具の第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明に係る長尺部材の保持具の一実施形態について説明する。図1~8には、本発明の第1実施形態が記載されている。
図4に示すように、この実施形態の長尺部材の保持具10(以下、単に「保持具10」ともいう)は、固定孔5が形成された被固定部材1に固定されて、長尺部材Pを保持するものである。
この実施形態における被固定部材1は、例えば、車体パネルや車体フレーム等である。また、長尺部材Pは、例えば、パイプや、チューブ、ホース、ロッド、ワイヤ、ケーブル、ハーネス、コード等の、線状、管状又は棒状の部材である。なお、被固定部材1に形成された固定孔5は、円形状をなしているが、例えば、楕円形や矩形状等でもよい。
図1に示すように、この保持具10は、長尺部材保持部21及び本体部30を有する保持部材20と、弾性材料からなる防振部材50と、防振部材50に装着され且つ固定孔5に係合する固定部材80とから、主として構成されている。また、保持部材20と防振部材50との間には、保持部材20から防振部材50を抜け止め保持する、抜け止め部を有している。
図1に示すように、固定部材80は、第1フランジ部81と、該第1フランジ部81に連設され、固定孔5に挿入される軸部83と、該軸部83に形成されて固定孔5に係合する係合脚85とを有している。なお、固定孔5に対する、固定部材80の軸部83の挿入方向を、「挿入方向A」とする。
この実施形態では、第1フランジ部81は、一方向に長く延びる、略長方形状をなした長板状となっている。また、軸部83は、第1フランジ部81の一端面(被固定部材1に近接した面)から延出した、軸方向断面が略十字状をなした基部87と、該基部87の延出方向先端部に連結された略円板状をなした中間部89と、該中間部89から延出したステム部91とからなる。
更に、ステム部91の延出方向先端の両側面から、一対の係合脚85,85が、第1フランジ部81に向けて斜め外方に、碇足状をなすように延設している。各係合脚85は、撓み変形可能となっている。また、各係合脚85の延出方向先端部には、段状をなした複数の係合部85aが形成されており、被固定部材1の厚さに対応して、固定孔5の裏側(被固定部材1の、保持部材20が配置される表側とは反対側)周縁に係合するようになっている。
更に、軸部83を構成する中間部89の外周からは、複数の係止突起89aが周方向に均等な間隔を空けて突設している。図4に示すように、これらの係止突起89aは、防振部材50の、挿通孔75の一端開口75bの一端側(裏側)周縁に係止して、防振部材50に対して固定部材80を装着可能となっている。
以上説明した固定部材は、この実施形態の場合、全ての部分(第1フランジ部、軸部、係合脚等)は、周知の合成樹脂材料で一体形成されている。また、固定部材の各部分(第1フランジ部、軸部、係合脚等)の形状や構造等は、特に限定されない。例えば、係合脚は、軸部先端から3個以上突出した碇足状をなしていてもよい。また、第1フランジ部は、円形等であってもよいが、長板状や矩形状をなしていた方が、防振部材に対して回転規制可能であるため、好ましい。
なお、以下の説明において、「一端面」又は「一端側」とは、被固定部材1に近接した面又は近接した側を意味しており、「他端面」又は「他端側」とは、その反対側、すなわち、被固定部材1から離反した面又は離反した側を意味する。
次に、保持部材20について説明する。
図1に示すように、この保持部材20は、長尺部材Pを保持する長尺部材保持部21と、これに連設された本体部30とを有しており、一方向に長い形状となっている。なお、上記の長尺部材保持部21が、本発明における「保持部」をなしている。
本体部30は、その長手方向に沿って互いに平行となるように、一対の側壁31,31が対向して配置されている。これらの一対の側壁31,31は、本体部30の長手方向に直交する方向の一側(背面側)において、背面壁33(図6参照)によって互いに連結されている。なお、図6に示すように、背面壁33は、一対の側壁31,31に対して直交して配置されている。
また、一対の側壁31,31の、背面壁33とは反対側は開口して、側方開口35が設けられている。図1に示すように、この側方開口35は、固定孔5に対する固定部材80の軸部83の挿入方向Aに直交する方向に開口しており、防振部材50を受け入れ可能となっている。すなわち、保持部材20の側方開口35から、防振部材50を本体部30に差し込み可能となっている。なお、側方開口35に対する防振部材50の差し込み方向を、「差し込み方向B」とする。
また、一対の側壁31,31の、被固定部材1から離反した位置には、天井壁37が配置されており、この天井壁37が一対の側壁31,31どうしを連結している。すなわち、この実施形態では、上記の背面壁33及び天井壁37が、本発明における「連結壁」をなしている。
上記のように、この実施形態における本体部30は、背面壁33とは反対側に設けた側方開口35によって側方が開口すると共に、天井壁37とは反対の底部側も開口した、略四角枠状をなしている。なお、図6に示すように、この本体部30は、背面壁33の長さが、各側壁31の長さよりもやや長く形成された、略長方形の四角枠状となっている。
また、一対の側壁31,31の内面には、差し込みリブ39,39が形成されている。図6に示すように、各差し込みリブ39は、対応する側壁31の内面であって、本体部30の背面側から正面側(背面壁33側から側方開口35側)に向かって延びる突条をなしている。なお、各差し込みリブ39の一端は、前記背面壁33に連結されている。
また、図6に示すように、一対の差し込みリブ39,39の内側縁部には、略円形状をなした軸挿入孔41が形成されている。また、一対の差し込みリブ39,39の内側縁部であって、前記軸挿入孔41よりも本体部30の側方開口35側(正面側)には、軸挿入孔41の内径よりも幅狭の、抜け止め溝43が形成されている。図5に示すように、この抜け止め溝43は、一定の幅Hで形成されている。また、抜け止め溝43の幅Hは、後述する防振部材50の筒状部67の外径Rよりも小さくなっている。この抜け止め溝43によって、軸挿入孔41からの、筒状部67の抜け外れが規制されるようになっている。この抜け止め溝43が、本発明における「抜け止め部」の一つとなっている。
一方、前記長尺部材保持部21は、本体部30の一方の側壁31側に連設されている。この長尺部材保持部21は、前記側壁31の、被固定部材1側の箇所から、本体部30の長手方向に沿って所定長さで延びる底壁23と、該底壁23から所定間隔をあけて立設した保持壁25とを有しており、これらの底壁23と保持壁25とによって、長尺部材Pを保持するための保持空間27が画成されている。また、側壁31及び保持壁25の内面(保持空間27側に向く面)からは、複数の保持爪29が、前記底壁23側に向けて斜め内方に延出している。その結果、複数の保持空間27に、複数の長尺部材Pを、抜け止め保持可能となっている。なお、長尺部材保持部の形状や構造は、長尺部材Pを保持可能であれば、特に限定はされない。例えば、保持壁25を所定間隔を空けて複数配置して、複数の長尺部材Pを保持可能としてもよい。
以上説明した保持部材は、この実施形態の場合、全ての部分(長尺部材保持部、本体部、差し込みリブ等)は、周知の合成樹脂材料で一体形成されている。また、保持部材の各部分(長尺部材保持部、本体部、差し込みリブ等)の形状や構造等は、特に限定されない。
次に、防振部材50について説明する。
図1、図4、及び図7に示すように、この防振部材50は、略長方形の四角枠状をなした前記本体部30に対応して、全体として一方向に長く延びた略長方形のブロック形状をなしている。また、防振部材50は、一対の差し込み溝55と、該差し込み溝55から、被固定部材1に対して離反した位置(差し込み溝55の他端側)に設けられた第2フランジ部63と、前記差し込み溝55から、被固定部材1に対して近接した位置(差し込み溝55の一端側)に設けられた第3フランジ部65と、防振部材50の内側に設けられ固定部材80の第1フランジ部81及び軸部83を収容保持する固定部材保持部69と、第3フランジ部65に形成され固定部材80の係合脚85を挿出させる開口(ここでは後述する一端開口75b)とを有している。
防振部材50の長手方向に位置する両側面53,53が、保持部材20の一対の側壁31,31に対向する壁面をなしている。そして、防振部材50の両側面53,53の、被固定部材1から離反する一端面、及び、被固定部材1に近接する他端面との間に、一対の差し込みリブ39,39が差し込まれる、一対の差し込み溝55,55が形成されている。なお、各差し込み溝55は互いに平行に延びている。
また、防振部材50の差し込み方向B側の面57及びその反対側の面59であって、前記差し込みリブ39に整合する高さ位置に、連結溝61,61がそれぞれ形成されている。各連結溝61,61は、互いに平行に延びており、且つ、各差し込み溝55,55に連結されている。すなわち、この実施形態の防振部材50は、その周方向の全周に亘って溝55,61が形成されており、各溝55,61によって連続した環状溝が形成されている。
更に、防振部材50には、前記差し込み溝55から、被固定部材1に対して離反した位置に、第2フランジ部63が設けられており、前記差し込み溝55から、被固定部材1に対して近接した位置に、第3フランジ部65が設けられている。両フランジ部63,65は、共に外周形状が略長方形状をなした所定厚さのフランジ状をなしている。
そして、図3及び図4に示すように、一対の差し込みリブ39,39が、一対の差し込み溝55,55に差し込まれると、第2フランジ部63の一端面が、差し込みリブ39の他端面に係合し、第3フランジ部65の他端面が、差し込みリブ39の一端面に係合することで、両フランジ部63,65によって差し込みリブ39を挟持して、保持部材20に防振部材50が保持されるようになっている。
また、上記のように、保持部材20に防振部材を保持したときには、図4に示すように、保持部材20の天井壁37の一端面に、防振部材50の第2フランジ部63の他端面が当接するようになっている。
更に図3や図4に示すように、第2フランジ部63と第3フランジ部65との間には、外周が円形状をなし内側に内部空間を形成した筒状部67が設けられている。図5に示すように、筒状部67は、その外径Rが、保持部材20に設けた軸挿入孔41の内径よりも小径で、且つ、抜け止め溝43の幅Hよりも大きく形成されている。その結果、図5の矢印Fに示すように、防振部材50に、側方開口35に対する防振部材50の差し込み方向Bとは反対方向に力が作用した場合には、筒状部67が抜け止め溝43の内側縁に当接するため、軸挿入孔41からの、筒状部67の抜け外れが規制されるようになっている。この筒状部67が、本発明における「抜け止め部」の一つとなっている。
なお、この実施形態では、保持部材20と防振部材50との間に設けた抜け止め部は、上記のように、保持部材20側に設けた抜け止め溝43と、防振部材50側に設けた筒状部67とからなるが、抜け止め部としては、この態様に限定されるものではない(他の態様については、第2実施形態及び第3実施形態で説明する)。
前記固定部材保持部69は、防振部材50の内側に設けられ、保持部材20に防振部材50を保持したときに、固定部材80の第1フランジ部81及び軸部83を、保持部材20に接触させないように、第1フランジ部81及び軸部83を収容して保持するものである。
図1に示すように、第2フランジ部63の他端面には、一端側に向けて所定深さで凹んだ形状(下方が凹んだ形状)をなした第1凹部71が形成されており、この第1凹部71が固定部材保持部69の一部をなしている。この第1凹部71は、第2フランジ部63の外周形状よりも一回り小さい、略長方形状の凹状をなしており、且つ、固定部材80の第1フランジ部81に適合する形状となっている。また、第1凹部71の深さ(第2フランジ部63の他端面から、第1凹部71の底面までの長さ)は、第1フランジ部81の厚さよりも大きく形成されている(図4参照)。
更に図4に示すように、第3フランジ部65の一端面であって、その中央部には、他端側に向けて凹んだ形状(上方が凹んだ形状)をなした、第2凹部73が形成されている。図7に示すように、第2凹部73は、その内周が円形状をなしており、防振部材50の中央に設けられている。
そして、図4や図8に示すように、上記の第1凹部71内に、固定部材80の第1フランジ部81が収容されるようになっている。すなわち、第1凹部71が本発明における「凹部」をなしている。この実施形態の場合、第1凹部71は略長方形状の凹状をなし、且つ、第1フランジ部81は、それに適合する略長方形の長板状をなしているので、第1凹部71に第1フランジ部81が収容されると、防振部材50に対して固定部材80が回転規制される。また、図4に示すように、第1フランジ部81は、その他端面が、第2フランジ部63の他端面(第2フランジ部63の、被固定部材1から離反した面)よりも低い位置となるように、第1凹部71内に第1フランジ部81が収容されるようになっている。
また、図1に示すように、防振部材50には、固定孔5に対する固定部材80の挿入方向Aと同方向に貫通し、周囲が連続した挿通孔75を有しており、この挿通孔75が固定部材保持部69の一部をなしている。
図4を併せて参照すると、この実施形態の挿通孔75は、第2フランジ部63の内側に設けた第1凹部71の底面(被固定部材1に近接した面)中央から、筒状部67の内部空間を通過して、第3フランジ部65の内側に設けた第2凹部73の天井面(被固定部材1から離反した面)に至る範囲で、第2固定部材80の挿入方向Aと同方向となるように貫通して形成されている。また、この挿通孔75は、その内周が円形状をなしていると共に、第1凹部71の底面側が開口して他端開口75aをなしており、且つ、第2凹部73の天井面が開口して一端開口75bをなしている。
そして、図1の矢印Aに示すように、挿通孔75の他端開口75aから、固定部材80の軸部83及び係合脚85が挿入されて、同挿通孔75の一端開口75bから、固定部材80の係合脚85が挿出される。すなわち、挿通孔75の一端開口75bが、本発明における「開口」をなしている。また、図1の矢印Aに示すように、固定部材80の軸部83の基部87が挿通孔75内に挿入されると、挿通孔75の他端開口75aの他端側(表側)周縁に、第1フランジ部81が係合すると共に、軸部83の中間部89が挿通孔75の一端開口75bから挿出されて、その外周に設けた複数の係止突起89aが、一端開口75bの一端側(裏側)周縁に係止して、防振部材50に固定部材80が装着されるようになっている(図4参照)。
以上のように、この実施形態では、第1凹部71と、第2凹部73と、挿通孔75とが、固定部材保持部69を構成している。
また、図1及び図4に示すように、防振部材50は、被固定部材1に当接する当接部77を有している。図7を併せて参照すると、第3フランジ部65の一端面側であって、各角部から、複数の当接部77が突設している。各当接部77は、その内周77a(挿通孔75の軸心Cに向く周面)は、円弧状をなしており、上記第2凹部73との干渉を防ぎつつ、各当接部77の、被固定部材1に対する当接面積を、最大限に確保可能となっている。
以上説明した防振部材50は、この実施形態の場合、全ての部分(差し込み溝、第2フランジ部、第3フランジ部、筒状部、当接部等)が、例えば、ゴムや弾性エラストマー等の、防振性能を有する弾性樹脂材料によって、一体形成されている。また、防振部材の各部分(差し込み溝、第2フランジ部、第3フランジ部、筒状部、当接部等)の形状や構造等は、特に限定されない。
(作用効果)
次に、上記構成からなる保持具10の使用方法について説明する。
まず、防振部材50に固定部材80を装着する。すなわち、図1に示すように、防振部材50の挿通孔75に、固定部材80の軸部83を位置合わせして、挿通孔75の他端開口75aから、固定部材80の軸部83を挿入していく。すると、図4に示すように、軸部83が挿通孔75内に挿入されて、防振部材50の挿通孔75の周縁部を撓み変形させつつ押し込まれていき、挿通孔75の一端開口75bから、複数の係合脚85が抜け出る。それと共に、第1凹部71内に第1フランジ部81が収容されて、挿通孔75の他端開口75aの他端側周縁に第1フランジ部81が係合し、更に、軸部83の中間部89が挿通孔75の一端開口75bから挿出されて、複数の係止突起89aが一端開口75bの一端側周縁に係止することで、防振部材50に固定部材80を装着することができる。
次に、保持部材20に、固定部材80を装着した防振部材50に保持させる。すなわち、図8に示すように、保持部材20の一対の差し込みリブ39,39に、防振部材50の一対の差し込み溝55,55を整合した状態で、図8の矢印Bに示すように、保持部材20の側方開口35から、固定部材80を装着した防振部材50を押し込んでいく。すると、一対の差し込みリブ39,39が、一対の差し込み溝55,55に差し込まれて、一対の差し込みリブ39,39によって防振部材50がガイドされながら押し込まれていく。それによって、保持部材20の抜け止め溝43の先端開口から、防振部材50の筒状部59が挿入されていき、抜け止め溝43の内側縁によって、筒状部59が外周から押圧されて、同筒状部59をやや押し潰して弾性変形させつつ、筒状部59が挿入されていく。
そして、筒状部59が、保持部材20の軸挿入孔41内に挿入されると、筒状部59が元の外径に弾性復帰して、抜け止め溝43の幅Hよりも拡径し、筒状部59が軸挿入孔41内に抜け止め保持される(図5参照)。それと共に、図3及び図4に示すように、第2フランジ部63の一端面が、差し込みリブ39の他端面に係合し、第3フランジ部65の他端面が、差し込みリブ39の一端面に係合して、両フランジ部63,65によって差し込みリブ39を挟持されるので、図2~4に示すように、保持部材20に防振部材50を抜け止めした状態で保持することができる。
その後、保持具10を被固定部材1に固定する。すなわち、図3の矢印Aに示すように、固定孔5の表側開口から、保持部材20の他端開口75aから挿出された、固定部材80の係合脚85を挿入する。すると、固定孔5の内周によって、一対の係合脚85が押圧されて内方に撓み変形していく。その後、被固定部材1に保持具10の当接部77が当接するまで、保持具10を押し込む。そして、各係合脚85の係合部85aが、固定孔5の裏側開口から抜け出ると、一対の係合脚85が弾性復帰して、固定孔5の裏側周縁に係合すると共に、被固定部材1の表面に当接した複数の当接部77によって、被固定部材1が挟持されて、図4に示すように、被固定部材1に保持具10を固定することができる。
そして、保持部材20の長尺部材保持部21の保持空間27に、長尺部材Pを挿入することで、同長尺部材Pが保持爪29によって保持されて、保持具10を介して被固定部材1に、長尺部材Pを配設することができる。なお、長尺部材Pは、保持具10を被固定部材1に固定する前に、保持するようにしてもよい。
そして、この保持具10においては、保持部材20に防振部材50を保持するときには、保持部材20の側方開口35から、防振部材50を挿入するようになっているので(図1参照)、防振部材50の第2フランジ部63を大きく形成することが可能となり、保持部材20の差し込みリブ39に対する、係合面積を広く確保することができる。その結果、保持部材20に対して、被固定部材1から離れる方向に力が作用しても、保持部材20から防振部材50を外れにくくすることができる。
また、防振部材50に固定部材80を装着するときには、図4に示すように、固定部材80の内側に設けられた固定部材保持部69に、第1フランジ部81及び軸部83を保持部材20に接触させないように、第1フランジ部81及び軸部83が収容されて保持されるので、保持具10を高さ方向にコンパクトにすることができる。すなわち、防振部材50に対する固定部材80の装着時には、図4に示すように、防振部材50に対して、固定部材80の一部が重なる(ラップ)するので、その分だけ、保持具10を高さ方向にコンパクトにすることができる。
なお、この実施形態の保持具10は、固定孔5に挿入されて係合する固定部材80を備えるものであるが、この固定部材80を固定孔5に挿入して係合させ、保持具10を被固定部材1に固定した状態で(図4参照)、防振部材50が被固定部材1に当接するようになっているので、長尺部材Pから発生する振動が、被固定部材1に伝達されることを抑制することができる。
更に、この実施形態においては、図4に示すように、防振部材50の第2フランジ部63の、被固定部材1から離反した面に、固定部材保持部69の一部をなす第1凹部71が形成されており、この第1凹部71に、固定部材80の第1フランジ部81が収容されるようなっているので、保持具10を、高さ方向において、よりコンパクトにすることができる。
また、第1凹部71に、第1フランジ部81が、第2フランジ部63の、被固定部材1から離反した面よりも低い位置となるように収容されるので、保持部材20に防振部材50が保持されたときに、第1フランジ部81が保持部材20に接触することを確実に防止することができる。そのため、被固定部材1に生じた振動が、固定部材80を介して保持部材20に伝達されることを抑制することができ、被固定部材1に対して保持具10をガタ付きを少なくして安定して固定することができる。
また、この実施形態においては、図4に示すように、保持部材20に防振部材50を保持したときに、天井壁37の、被固定部材1に近接した面に、第2フランジ部63の、被固定部材1から離反した面が当接するので、保持部材20に対して防振部材50をガタ付きを少なくして保持することができる。
更に、この実施形態においては、防振部材50は、固定孔5に対する固定部材80の挿入方向Aと同方向に貫通し、周囲が連続した挿通孔75を有しており、この挿通孔75が固定部材保持部69の一部をなすと共に、同挿通孔75の、被固定部材1に近接する一端開口75bが本発明における開口をなしており、挿通孔75の、被固定部材1に離反する他端開口か75aから、軸部83及び係合脚85が挿入されて、挿通孔75の、被固定部材1に離反する他端開口75aの周縁に、第1フランジ部81が係合するようになっている。
上記態様によれば、防振部材50に固定部材80を装着する際には、防振部材50の挿通孔75の、被固定部材1に離反する他端開口75aから、固定部材80の軸部83及び係合脚85を挿入して、同他端開口75aの周縁に第1フランジ部81を係合させることで、防振部材50に固定部材80を装着することができる。その後、保持部材20の側方開口35から防振部材50を挿入することで、保持部材20に防振部材50を抜け止め保持することができるが、この際、保持部材20の側方開口35に対する防振部材50の差し込み方向Bと、防振部材50の挿通孔75に対する固定部材80の挿入方向Aが交差し、且つ、挿通孔75は周囲が連続して切込み等のない形状であるため、防振部材50から固定部材80を抜け外れにくくすることができる。
(長尺部材の保持具の第2実施形態)
図9~16には、本発明に係る長尺部材の保持具の第2実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の長尺部材の保持具10A(以下、単に「保持具10A」ともいう)は、保持部材20Aと防振部材50Aとの抜け止め構造や、防振部材50に対する固定部材80Aの装着構造等が、主として異なっている。
図9に示すように、固定部材80Aは、第1フランジ部81Aが略正方形状をなしている。また、軸部83の基部87は、円形台状をなしていると共に、それよりも縮径した縮径部87a(図11参照)を有しており、縮径部87aが第1フランジ部81Aの他端面(裏面)に連結されている。更に、中間部89の外周であって、周方向に対向する2箇所から、一対の係止突起89a,89aが突設されている。
一方、保持部材20Aは、図9及び図13に示すように、その天井壁37の正面側(側方開口35側)に、矩形孔状をなした一対の抜け止め孔37a,37aが形成されている。また、図13に示すように、一対の差し込みリブ39,39の対向する内面から、抜け止め爪39a,39aがそれぞれ突設している。
更に図9及び図14に示すように、防振部材50Aは、一対の側部52,52と、その背面側端部どうしを連結する連結部54とからなり、連結部54とは反対側に側方開口54aを有し、側部52の高さ方向両側も開口した、略コ字枠状をなしている。また、各側部52の外面側には、差し込み溝55が形成されており、この差し込み溝55の一端側及び他端側に、第2フランジ部63及び第3フランジ部65が設けられている。なお、一対の側部52,52どうしの間隙であって、被固定部材1に近接した部分が、固定部材80Aの係合脚85を挿出させる開口52c(図11参照)をなしている。
更に、各側部52の他端面(上端面)であって、側方開口54a側からは、背面側にテーパ面を設けた抜け止め突起52aがそれぞれ突設されている。そして、図10に示すように、各抜け止め突起52aが、対応する抜け止め孔37aに入り込んで係合することで、保持部材20Aに対して防振部材50Aが抜け止め保持される。この実施形態では、抜け止め突起52a及び抜け止め孔37aが、本発明における「抜け止め部」の一つとなっている。
更に図12や図15に示すように、各差し込み溝55の延出方向ほぼ中央には、抜け止め凹部55aが形成されている。そして、図12に示すように、抜け止め凹部55aに、保持部材20Aの抜け止め爪39aが係合することで、保持部材20Aに対して防振部材50Aが抜け止め保持される。この実施形態では、抜け止め凹部55a及び抜け止め爪39aが、本発明における「抜け止め部」のもう一つとなっている。
このように、この実施形態においては、抜け止め突起52a及び抜け止め孔37aからなる「抜け止め部」と、抜け止め凹部55a及び抜け止め爪39aからなる「抜け止め部」とを有しており、2つの抜け止め部を備えている。
また、図14に示すように、一対の側部52,52及び連結部54の内面には、薄肉板状をなした装着板56が設けられている。この装着板56には、略円形状をなした挿通孔76と、この挿通孔76よりも側方開口54a側に形成され、挿通孔76よりも幅狭の挿入口76aとが形成されている。更に図14に示すように、一対の側部52,52の一端面側であって、前記装着板56に隣接した内側縁部のほぼ中央には、凹状をなした係止凹部78,78がそれぞれ形成されている。
そして、防振部材50Aに固定部材80Aを装着する際には、まず、防振部材50Aの装着板56の他端面側に、固定部材80Aの第1フランジ部81Aが位置し、防振部材50Aの挿入口76aに、固定部材80Aの基部87の縮径部87aが位置するように、防振部材50Aに対して固定部材80Aを位置合わせする。その後、図9の矢印B´に示すように、防振部材50Aの一対の側部52,52の側方開口54aから、固定部材80Aを挿入していく。そして、第1フランジ部81が、装着板56の他端面に係合すると共に、一対の係止突起89a,89aが、係止凹部78,78にそれぞれ係止することで、防振部材50Aに固定部材80Aを装着することができる。
その後、保持部材20Aに防振部材50Aを保持させる場合には、図16の矢印Bに示すように、保持部材20Aの一対の差し込みリブ39,39に、防振部材50Aの一対の差し込み溝55,55を整合した状態で、保持部材20の側方開口35から、固定部材80Aを装着した防振部材50Aを押し込む。そして、防振部材50Aの各抜け止め突起52aが、保持部材20Aの対応する抜け止め孔37aに係合し(図10参照)、防振部材50Aの各抜け止め凹部55aに、保持部材20Aの対応する抜け止め爪39aが係合することで(図12参照)、保持部材20Aに対して防振部材50Aを抜け止め保持することができる。
この実施形態の場合、上述したように、保持部材20Aと防振部材50Aとの抜け止め構造として、抜け止め突起52a及び抜け止め孔37aからなる「抜け止め部」、及び、抜け止め凹部55a及び抜け止め爪39aからなる「抜け止め部」の、2つの抜け止め部を備えているので、保持部材20Aから防振部材50Aをより抜け外れにくくすることができる。
また、保持部材20Aに防振部材50Aを保持させる場合には、防振部材50Aの側方開口54a側を、防振部材50Aに向けて(図9とは反対側に向ける)、保持部材20の側方開口35から防振部材50Aを押し込んでもよい。この場合、保持部材20Aに防振部材50Aを保持させると、防振部材50Aの側方開口54aが、保持部材20Aの連結部54によって閉塞されることになるので、保持部材20Aから防振部材50Aをより一層抜け外れにくくすることができる。
(長尺部材の保持具の第3実施形態)
図17~20には、本発明に係る長尺部材の保持具の第3実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の長尺部材の保持具10B(以下、単に「保持具10B」ともいう)は、基本的には、第2実施形態の保持具10Bと同一構造となっており、保持部材20Bと防振部材50Bとの抜け止め構造が一部異なっている。
すなわち、図17や図20に示すように、この実施形態の保持部材20Bは、天井壁37の正面側(側方開口35側)であって、一端面側(裏面側)の中央に所定長さで延びる、抜け止め突起37bが突設されている。
また、図17に示すように、防振部材50Bは、一対の側部52,52と、その背面側端部どうしを連結する連結部54と、一対の側部52,52の高さ方向の、他端部内面どうしを連結する連結部56とを有し、連結部54とは反対側に側方開口54aを有し、側部52の高さ方向一側が開口した形状をなしている。各側部52の外面側には、差し込み溝55が形成されており、この差し込み溝55の一端側及び他端側には、第2フランジ部63及び第3フランジ部65が設けられている。
更に、防振部材50Bの側方開口54a側には、一対の側部52,52及び連結部56に亘って延びる突条となした抜け止め突条52bが延設されている。なお、抜け止め突条52bの背面側には、テーパ面が形成されている。また、抜け止め突条52bは、側方開口54aが位置する正面側端部よりも、連結部56寄りにやや位置ずれした位置に、配置されている。
そして、図19に示すように、抜け止め突条52bが、保持部材20Bの抜け止め突起37bに係合すると共に、第2実施形態と同様に、図示しない抜け止め凹部55aに抜け止め爪39aが係合することで、保持部材20Bに対して防振部材50Bが抜け止め保持される。すなわち、この実施形態では、抜け止め突条52b及び抜け止め突起37bが、一つの「抜け止め部」をなすと共に、抜け止め凹部55a及び抜け止め爪39aが、もう一つの「抜け止め部」をなしている。
この実施形態の場合、保持部材20Bと防振部材50Bとの抜け止め構造として、抜け止め突起52a及び抜け止め孔37aからなる「抜け止め部」、及び、抜け止め突条52b及び抜け止め突起37bからなる「抜け止め部」の、2つの抜け止め部を備えているので、第2実施形態と同様に、保持部材20Bから防振部材50Bをより抜け外れにくくすることができる。
(長尺部材の保持具の第4実施形態)
図21~26には、本発明に係る長尺部材の保持具の第4実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の長尺部材の保持具10C(以下、単に「保持具10C」ともいう)は、保持部材20C、防振部材50C、及び固定部材80を有しており、保持部材20Cに第1リブ45が設けられ、防振部材50Cに第2リブ70が設けられている点が、前記実施形態と主として異なっている。その他の構造は、基本的には、図1~8に示す第1実施形態と同様となっている。
図21に示すように、この実施形態における保持部材20Cの本体部30は、一対の側壁32,32を有している。一対の側壁32には、被固定部材1から離反した一端側に、次第に幅狭となり、且つ、互いに近接する方向に所定角度で屈曲した、テーパ壁32a,32aが設けられている。
また、一対の側壁32,32は、天井壁38により互いに連結されている。この天井壁38は、被固定部材1側に近接した位置に配置された第1天井壁38aと、該第1天井壁38aよりも被固定部材1から離反した位置に配置された第2天井壁38bとからなる。なお、両天井壁38a,38bは互いに平行に配置されている。更に図24に示すように、両天井壁38a,38bどうしは、補強壁40及び補強リブ40aによって連結されており、補強が図られている。
そして、天井壁38を構成する第1天井壁38aの、被固定部材1に近接した面に、保持部材20C側に設けた差し込みリブ39,39が、防振部材50C側に設けた差し込み溝55,55に差し込まれる方向D(以下、単に「リブ差し込み方向D」ともいう)に延出する、第1リブ45が設けられている。すなわち、第1天井壁38aが、本発明における「天井壁」をなしている。この実施形態では、一定間隔を空けて、3つの第1リブ45が設けられている。
なお、上記リブ差し込み方向Dは、保持部材20Cの本体部30の側方開口35に対する、防振部材50Cの差し込み方向Bとは平行で、且つ、差し込み方向Bとは反対方向となっている。
各第1リブ45は、第1天井壁38の一端面から所定高さで突出すると共に、所定長さで延出する突条をなしており、その軸方向断面が略四角形状を呈している。また、各第1リブ45の、突出方向先端部(被固定部材1に近接した端部)の両側角部は、R状にやや丸みを帯びた形状となっている。更に、第1リブ45の軸方向一端部(側方開口35側の端部)には、テーパ面45aが形成されている。このテーパ面45aを設けたことで、本体部30の側方開口35から防振部材50Cを挿入する際に、第1リブ45を、第1フランジ部64の他端面に当接しやすくしている。
そして、図24及び図25に示すように、保持部材20Cの本体部30に防振部材50Cを保持したときに、防振部材50Cの第2フランジ部64の、被固定部材1から離反した面(他端面)に対して、第1リブ45が当接する一方、第1天井壁38aの、被固定部材1に近接した面(一端面)は離間するように構成されている。より具体的には、上記状態において、第2フランジ部64の他端面に、3つの第1リブ45の突出方向先端部が当接すると共に、第2フランジ部64の他端面から、第1天井壁38aの一端面が離間するようになっている。
このような構成とした結果、保持部材20Cの本体部30の側方開口35から防振部材50Cを挿入する際に、第2フランジ部64の他端面は、第1天井壁38aの一端面の全域に当接するのではなく、第1リブ45のみに部分的に当接するようになっている。
一方、この実施形態における防振部材50Cは、前記実施形態と同様に、差し込み溝55,55を介して、被固定部材1に対して離反した位置に、第2フランジ部64が設けられ、被固定部材1に対して近接した位置に、第3フランジ部66が設けられている。
図21に示すように、第2フランジ部64の、防振部材50Cの差し込み方向B側の面57及びその反対側の面59であって、第2フランジ部64の厚さ方向(差し込み方向Bに直交する方向)の両角部には、テーパ面64aがそれぞれ形成されている。これらのテーパ面64aを設けたことで、本体部30の側方開口35から防振部材50Cを挿入する際に、第1天井壁83aと一対の差し込みリブ39,39との間に、第2フランジ部64を挿入しやすくしている。
また、図21に示すように、第3フランジ部66の、被固定部材1から離反した他端面に、前記リブ差し込み方向Dに沿って延出する、第2リブ70が設けられている。
より具体的には、図24及び図25に示すように、第3フランジ部66は、保持部材20Cの一対の側壁32,32が対向する方向において、第2フランジ部64よりも幅広に形成されている。そして、第3フランジ部66の、幅広に形成された両側部66a,66aの他端面に、第2リブ70,70がそれぞれ設けられている。
各第2リブ70は、第3フランジ部66の前記他端面から所定高さで突出すると共に、所定長さで延出する突条をなしており、その軸方向断面が略四角形状を呈している。また、各第2リブ70の、突出方向先端部(被固定部材1から離反した端部)の両側角部は、R状にやや丸みを帯びた形状となっている。
そして、図24及び図25に示すように、保持部材20Cの本体部30に防振部材50Cを保持したときに、本体部30の、被固定部材1に近接した面(一端面)に、第2リブ70,70が当接するように構成されている。より具体的には、上記状態において、本体部30を構成する一対の側壁32,32の一端面に、一対の第2リブ70,70の突出方向先端部がそれぞれ当接するようになっている。
このような構成とした結果、保持部材20Cの本体部30の側方開口35から防振部材50Cを挿入する際に、第3フランジ部66の他端面は、本体部30の一端面の全域に当接するのではなく、第2リブ70のみが部分的に当接するようになっている。
また、図25に示すように、保持部材20Cの本体部30に、固定部材80を装着した防振部材50Cを保持したときに、第1フランジ部81の、被固定部材1に近接した面(一端面)は、第1凹部71から離間し、第2フランジ部64の、一対の側壁32,32に対向する壁面(外面)は、該一対の側壁32,32に対して離間するように構成されている。より具体的には、上記状態において、第1フランジ部81の一端面が、第1凹部71の底面から離間し、第2フランジ部64の両側外面が、一対の側壁32,32の内面から離間するようになっている。
更に、この実施形態においては、図26に示すように、防振部材50Cの筒状部67は、その外径Rが、保持部材20Cに設けた軸挿入孔41の内径に適合する寸法で形成されている。その結果、筒状部67は、軸挿入孔41内において、ガタツキを少なくしつつ保持されるようになっている。
なお、以上説明した第1リブや第2リブの形状は、上記態様に限定されるものではない。例えば、リブの断面が、半円形状や、断曲面状、台形状、三角形状の突条としたり、或いは、突条ではなく、突起状のものを断続的に複数配置して、全体としてリブ状に延びる形状としたりしてもよい。更に、第1リブは、1個でも2個でも、4個以上であってもよく、第2リブも、第3フランジ部の片側に一個だけ設けたり、両側に2個以上設けたりしてもよく、第1リブや第2リブの配置個数や配置箇所等も特に限定されず、適宜選択することができる。また、第1リブや第2リブを、図1~8に示す第1実施形態の保持具10や、図9~16に示す第2実施形態の保持具10A、図17~20に示す第3実施形態の保持具10Bに適用してもよい。
次に、上記構成からなる第4実施形態の保持具10Cの作用効果ついて説明する。
すなわち、防振部材50Cに固定部材80を装着する際には、第1実形態の保持具10と同様に、防振部材50の挿通孔75の他端開口75aから、固定部材80の軸部83を挿入する。その結果、図25に示すように、第1凹部71内に第1フランジ部81が収容され、第1凹部71の底面に第1フランジ部81が離間した状態で配置されると共に、複数の係止突起89aが、挿通孔75の一端開口75bの一端側周縁に係止して、防振部材50Cに固定部材80を装着することができる。
次に、保持部材20Cに、固定部材80を装着した防振部材50Cを保持させる。
すなわち、保持部材20Cの一対の差し込みリブ39,39に、防振部材50Cの一対の差し込み溝55,55を整合した状態で、図21の矢印Bに示すように、保持部材20の側方開口35から、固定部材80を装着した防振部材50Cを押し込む。すると、一対の差し込みリブ39,39が、一対の差し込み溝55,55に差し込まれると共に、保持部材20Cの抜け止め溝43の先端開口から、防振部材50Cの筒状部59が挿入される。それと共に、第2フランジ部64の他端面が、保持部材20Cの第1天井壁38aの一端面に設けた複数の第1リブ47に当接し、且つ、第3フランジ部64に設けた一対の第2リブ70,70が、保持部材20Cの一対の側壁32,32の一端面に当接しながら、防振部材50Cが押し込まれる。
更に防振部材50Cを押し込んで、図24及び図25に示すように、第2フランジ部64の一端面が、差し込みリブ39の他端面に係合し、第3フランジ部66の一対の第2リブ70,70が、一対の側壁32,32の一端面に係合することで、両フランジ部64,66によって差し込みリブ39が挟持されるので、保持部材20Cに防振部材50Cを抜け止めした状態で保持することができる。
そして、この実施形態においては、図24及び図25に示すように、保持部材20Cの本体部30に防振部材50Cを保持したときに、防振部材50Cの第2フランジ部64の他端面に対して、第1リブ45が当接する一方、第1天井壁38aの一端面は離間するように構成されている。
そのため、上述したように、保持部材20Cに防振部材50Cを保持すべく、保持部材20Cの側方開口35から防振部材50Cを挿入する際に、第2フランジ部64の他端面は、第1天井壁38aの一端面の全域に当接するのではなく、第1リブ45のみに部分的に当接しながら防振部材50Cが挿入されるので、第2フランジ部64と第1天井壁83aとの接触面積を減少させることができ、保持部材20Cに防振部材50Cを挿入しやすくすることができる。
また、この実施形態においては、図24及び図25に示すように、保持部材20Cの本体部30に防振部材50Cを保持したときに、本体部30の一端面に、第2リブ70,70が当接するように構成されている。
そのため、上述したように、保持部材20Cに防振部材50Cを保持すべく、保持部材20Cの側方開口35から防振部材50Cを挿入する際に、第3フランジ部66の他端面は、本体部30の一端面の全域に当接するのではなく、第2リブ70のみが部分的に当接しながら防振部材50Cが挿入されるので、第3フランジ部66と本体部30との接触面積を減少させることができ、保持部材20Cに防振部材50Cを挿入しやすくすることができる。
また、図24及び図25に示すように、保持部材20Cに防振部材50Cが保持された状態では、第2フランジ部64の他端面は、第1リブ45のみを介して保持部材20Cの第1天井壁38aに部分的に当接する。更に、第3フランジ部66の他端面は、第2リブ70のみを介して保持部材20Cの本体部30に部分的に当接する。
そのため、被固定部材1に生じた振動が、防振部材50Cを介して保持部材20Cへ伝達される場合に、その振動を保持部材20C側に伝わりにくくすることができると共に、長尺部材Pから生じた振動が、保持部材20Cを介して防振部材50C側へ伝達される場合も、その振動を防振部材50C側に伝わりにくくすることができる。
また、この実施形態においては、図24及び図25に示すように、第3フランジ部66は、保持部材20Cの一対の側壁32,32が対向する方向において、第2フランジ部64よりも幅広に形成され、この幅広に形成された両側部66a,66aに、第2リブ70,70がそれぞれ設けられている。そのため、長尺部材Pや保持部材20Cに、被固定部材1に近接する方向の荷重が作用したときに、その荷重を安定して受け止めることができる共に、振動の伝達経路が長く確保されることから、防振部材50Cの防振性能を高めることができる。
更に図25に示すように、この実施形態においては、保持部材20Cに、固定部材80を装着した防振部材50Cを保持したときに、第1フランジ部64の一端面は、第1凹部71から離間するので、固定部材80と防振部材50Cとの接触面積を減少させることができると共に、第2フランジ部66の、一対の側壁32,32に対向する壁面は、該一対の側壁32,32に対して離間するので、保持部材20Cと防振部材50Cとの接触面積を減少させることができ、防振部材50Cの防振性能を一層高めることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 被固定部材
5 固定孔
10,10A,10B 長尺部材の保持具(保持具)
20,20A,20B 保持部材
21 長尺部材保持部
30 本体部
31 側壁
35 側方開口
37,38 天井壁
38a 第1天井壁
45 第1リブ
39 差し込みリブ
50,50A,50B 防振部材
52,52 側部
52c 開口
55 差し込み溝
63,64 第2フランジ部
65,66 第3フランジ部
70 第2リブ
71 第1凹部(凹部)
73 第2凹部
75 挿通孔
75b 他端開口(開口)
80,80A 固定部材
81 第1フランジ部
83 軸部
85 係合脚
P 長尺部材

Claims (8)

  1. 固定孔が形成された被固定部材に固定されて長尺部材を保持する保持具であって、
    前記長尺部材を保持する保持部及び該保持部に連設された本体部を有する保持部材と、
    弾性材料からなり、前記保持部材に保持されると共に、前記被固定部材に当接する防振部材と、
    該防振部材に装着されると共に、前記固定孔に挿入されて係合する固定部材とを備え、
    前記固定部材は、第1フランジ部と、該第1フランジ部に連設され、前記固定孔に挿入される軸部と、該軸部に形成され前記固定孔に係合する係合脚とを有しており、
    前記本体部は、一対の対向する側壁と、一対の側壁どうしを連結する連結壁と、前記固定孔に対する前記固定部材の挿入方向に交差する方向に開口し、前記防振部材を受け入れる側方開口と、前記一対の側壁の内面に形成された差し込みリブとを有しており、
    前記保持部材と前記防振部材との間に設けられ、前記保持部材から前記防振部材を抜け止め保持する抜け止め部を有しており、
    前記防振部材は、
    前記保持部材の、前記一対の側壁に対向する壁面に形成され、前記差し込みリブが差し込まれる差し込み溝と、
    該差し込み溝から、前記被固定部材に対して離反した位置に設けられた第2フランジ部と、
    前記差し込み溝から、前記被固定部材に対して近接した位置に設けられた第3フランジ部と、
    前記防振部材の内側に設けられ、前記保持部材に前記防振部材を保持したときに、前記第1フランジ部及び前記軸部を前記保持部材に接触させないように、前記第1フランジ部及び前記軸部を収容して保持する固定部材保持部と、
    該固定部材保持部に連通して形成され、前記係合脚を挿出させる開口とを有することを特徴とする長尺部材の保持具。
  2. 前記第2フランジ部の、前記被固定部材から離反した面に、凹部が形成されており、該凹部が前記固定部材保持部の一部をなしており、
    前記凹部に、前記第1フランジ部が、前記第2フランジ部の、前記被固定部材から離反した面よりも低い位置となるように収容される請求項1記載の長尺部材の保持具。
  3. 前記保持部材は、前記一対の側壁の、前記被固定部材から離反した位置に配置されて、一対の側壁どうしを連結する天井壁を有しており、この天井壁が前記連結壁をなしており、
    前記保持部材に前記防振部材を保持したときに、前記天井壁の、前記被固定部材に近接した面に、前記第2フランジ部の、前記被固定部材から離反した面が当接する請求項1又は2記載の長尺部材の保持具。
  4. 前記保持部材は、前記一対の側壁の、前記被固定部材から離反した位置に配置されて、一対の側壁どうしを連結する天井壁を有しており、この天井壁が前記連結壁をなしており、
    前記天井壁の、前記被固定部材に近接した面に、前記差し込みリブが前記差し込み溝に差し込まれる方向に延出する、第1リブが設けられており、
    前記保持部材に前記防振部材を保持したときに、前記第2フランジ部の、前記被固定部材から離反した面に対して、前記第1リブが当接する一方、前記天井壁の、前記被固定部材に近接した面は離間する、請求項1又は2記載の長尺部材の保持具。
  5. 前記第3フランジ部の、前記被固定部材から離反した面に、前記差し込みリブが前記差し込み溝に差し込まれる方向に延出する、第2リブが設けられており、
    前記保持部材に前記防振部材を保持したときに、前記本体部の、前記被固定部材に近接した面に、前記第2リブが当接する、請求項1~4のいずれか1つに記載の長尺部材の保持具。
  6. 前記第3フランジ部は、前記一対の側壁が対向する方向において前記第2フランジ部よりも幅広に形成されており、
    この幅広に形成された両側部に、前記第2リブがそれぞれ設けられている請求項5記載の長尺部材の保持具。
  7. 前記保持部材に、前記固定部材を装着した前記防振部材を保持したときに、前記第1フランジ部の、前記被固定部材に近接した面は、前記凹部から離間し、前記第2フランジ部の、前記一対の側壁に対向する壁面は、該一対の側壁に対して離間する、請求項2記載の長尺部材の保持具。
  8. 前記防振部材は、前記固定孔に対する前記固定部材の挿入方向と同方向に貫通し、周囲が連続した挿通孔を有しており、
    この挿通孔が前記固定部材保持部の一部をなすと共に、同挿通孔の、前記被固定部材に近接する開口が、前記開口をなしており、
    前記挿通孔の、前記被固定部材に離反する開口から、前記軸部及び前記係合脚が挿入されて、前記挿通孔の、前記被固定部材に離反する開口の周縁に、前記第1フランジ部が係合する請求項1~7のいずれか1つに記載の長尺部材の保持具。
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