JP7521202B2 - 密閉容器 - Google Patents
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Description
粉体および粒体は、空気中の水分を吸収すると固まり、使用に支障が出る場合があるため、容器の密閉性を保持することが重要である。
しかし、特許文献1に記載のヒンジキャップは、取り付けた状態において一部が容器の内部に進入する構成となっているため、開口がシール材で覆われた容器に取り付けることはできない。
第二リングは、天面から離れるにつれて薄くなっており、第一リングは、先端に近づくにつれて内径が拡大する拡径内面を有する。
前記第一リングの拡径内面は、前記蓋を前記容器本体の上部に装着した状態で、前記容器本体の上側面と外周面との接続部位である角部と接触し、前記角部と前記拡径内面とが前記角部の全周にわたって接触する。
図1は、本実施形態に係る密閉容器1の斜視図である。密閉容器1は、容器本体10と、容器本体10に取り付けられる蓋50とを備えている。
容器本体10の材質や形状には特に制限はない。材質としては、ガラス、各種樹脂、陶磁器等を例示できる。
シール材12は、ヒートシールや超音波溶着等により、容器本体10に接合されている。容器本体10は、上部側面に多条ネジ等の係合機構を有し、蓋50を装着できるように構成されている。
蓋50の内側面には、容器本体10の係合機構と係合可能なネジ部52が設けられている。
斜面62と内周面63との接続部62aにおける第一リング60の内径は、容器本体10上部の外径よりも小さい。斜面62と外周面64との接続部62bにおける第一リング60の内径は、容器本体10上部の外径よりも大きい。
接続部62aよりも天面51側における第一リング60の肉厚(内径と外径との差)は、例えば0.6mm以下である。天面51の第一リング60の突出長さは、例えば1mm以上4mm以下である。
上記構成により、第二リング70は、先端73に近づくに内径および外径が減少しており、天面51から離れるにつれて肉薄になっている。
容器本体10に内容物Cが充填された後、シール材12が開口11に取り付けられる。これにより、開口11がシール材12により密封され、消費者が開封するまで内容物Cの品質低下が抑制される。
図5に、蓋50が装着された状態の密閉容器1の上部断面を示す。有底円筒状の基本形状を有する蓋50は、有底円筒状の基本形状を有する容器本体10に対し、略同軸状態で装着される。蓋50の第一リング60および第二リング70は、シール材12と接触する。
シール材12が除去された後は、第一リング60および第二リング70が容器本体10と直接接触する。
上述した寸法関係により、第一リング60の接続部62aは、必ず容器本体10の上側面10a上に位置し、接続部62bは、必ず容器本体10上部の外周面10bよりも外側に位置する。したがって、蓋50を装着する際に容器本体10の上方から容器本体10に接近する第一リング60の斜面62は、いずれかの部位において必ず上側面10aと外周面10bとの接続部位である角部10cと接触し、角部10cと斜面62とが全周にわたり接触する。その結果、蓋50により容器本体10の開口11が確実に密閉され、シール材12を除去した後でも内容物Cの品質低下が好適に抑制される。
・第二リングにおいて、基部と易変形部とが異なる材料で形成されてもよい。易変形部として好適に機能させるためには、例えば易変形部の肉厚と同じ厚さの試験片で測定したヤング率が2.0GPa以下であることが好ましく、これを踏まえて材質や寸法を設定すればよい。
このように、本発明の蓋は、ヒンジキャップとして構成することもできる。この場合、特許文献1に記載のヒンジキャップと異なり、開口内に蓋の一部が進入しないため、容器本体がシール材で密封されていても装着できる。
ヒンジキャップにおいて、穴80の周囲は、変形しやすい蓋50Aとキャップ81とが接触するため、密閉を確保しやすい。しかし、キャップ81が穴80を密閉していても、蓋と容器本体との密閉が不十分であると内容物が十分に保護されないため、本発明の蓋の構造が有用である。
・第一リングの拡径内面において、内径の増加態様は一定でなくてもよい。この場合、拡径内面の断面形状は、斜面ではなく曲面状になるが、第一リングは、全周にわたり角部と接触し、同様の効果を奏する。
10 容器本体
11 開口
12 シール材
50、50A 蓋
60 第一リング
62 斜面(拡径内面)
70 第二リング
Claims (4)
- 天面と、
前記天面から下方に突出する第一リングと、
前記天面から下方に突出し、前記第一リングに囲まれている第二リングと、
を備え、
前記第二リングは、前記天面から離れるにつれて薄くなっており、
前記第一リングは、先端に近づくにつれて内径が拡大する拡径内面を有する、
蓋と、
上部に開口を有し、前記上部に蓋が装着される容器本体と、
を備え、
前記第一リングの拡径内面は、前記蓋を前記容器本体の上部に装着した状態で、前記容器本体の上側面と外周面との接続部位である角部と接触し、
前記角部と前記拡径内面とが前記角部の全周にわたって接触する、
密閉容器。 - 前記第二リングは、前記天面に近い基部と、前記基部上に位置する易変形部と、を有し、
前記第二リングの径方向において前記易変形部の最大寸法が前記基部の最小寸法よりも小さいことで、前記易変形部が前記基部よりも変形しやすく構成され、
前記易変形部は、前記蓋を前記容器本体の上部に装着した状態で、前記容器本体の上側面に接触する請求項1に記載の密閉容器。 - 前記第一リングの最小内径は、前記容器本体の上部の外径よりも小さく、
前記第一リングの先端における内径は、前記容器本体の上部の外径よりも大きく、
前記第二リングの先端における直径は、前記容器本体の上部の開口の直径よりも大きく、かつ前記容器本体の上部の外径よりも小さい、
請求項1又は請求項2に記載の密閉容器。 - 前記容器本体の開口がシール材により密封されている、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の密閉容器。
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JP2020026114A JP7521202B2 (ja) | 2020-02-19 | 2020-02-19 | 密閉容器 |
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Family Applications (1)
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JP2008308181A (ja) | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Tokyo Raito Kogyo Kk | 密閉キャップ付き容器 |
JP2009057090A (ja) | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Toppan Printing Co Ltd | 液体容器用キャップ |
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2020
- 2020-02-19 JP JP2020026114A patent/JP7521202B2/ja active Active
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