JP7495062B2 - 異方熱伝導性樹脂部材及び熱伝送基板 - Google Patents

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Description

本発明は、異方熱伝導性樹脂部材及び熱伝送基板に関する。
近年、電子デバイスにおいては、電子部品の高集積化、小型化、薄型化等に伴って、電子部品から発生する熱がその内部に蓄積され、電子デバイスの誤作動、寿命の低下等の信頼性の問題が生じやすくなっている。したがって、電子部品から発生する熱を適切な経路で効率的に外部へ逃がすことが重要となる。
このような問題に対して、熱伝導性に優れ、かつ電気絶縁性を有する樹脂製の部材を電子部品とヒートシンクとの間に設けることが行われている。このようなシートとして、例えば特許文献1には、熱伝導性フィラー、繊維及び樹脂を含む熱伝導シートであって、繊維は面状に交絡しており、交絡した繊維は、熱伝導性フィラーを坦持してベースシートを形成しており、樹脂がベースシートに充填されていることを特徴とする熱伝導シートが開示されている。
特開2017-87446号公報
しかし、熱は方向性なく等方的に伝導するため、特許文献1に記載されているような熱伝導性シートを用いた場合、熱を伝導させるべき方向(電子部品からヒートシンクへ向かう方向)のみならず、例えば電子デバイス中の他の電子部品の方向へも熱が伝導してしまう。この場合、熱に弱い電子部品が熱にさらされることになり、電子デバイスの信頼性が損なわれるおそれがある。しかし、樹脂は結晶構造のような規則的な構造をとりにくいため、樹脂製の部材において、熱伝導に異方性(指向性)を自在に与えることは難しい。
そこで、本発明は、効率良く異方的に熱伝導させることが可能な樹脂部材及びそれを用いた熱伝送基板を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、バンドル化された複数の熱可塑性樹脂の延伸ファイバを有する第一のファイバ群と、第一のファイバ群から分岐した第二のファイバ群及び第三のファイバ群と、を備える異方熱伝導性樹脂部材である。
この樹脂部材では、延伸ファイバが、高い配向性を有するファイバであるため、結晶性の低い熱可塑性樹脂で形成されているにもかかわらず、熱キャリアであるフォノンを延伸ファイバ内に閉じ込めやすくなる。したがって、この樹脂部材では、熱が延伸ファイバの延在方向に異方性(指向性)をもって伝導する。また、この樹脂部材では、複数の延伸ファイバがバンドル化されていることによって、熱伝導の経路(延伸ファイバ)の断面積が大きくなっているため、効率の良い熱伝導が可能となる。さらに、この樹脂部材では、バンドル化された複数の延伸ファイバが少なくとも二つのファイバ群に分岐していることで、一方向から伝導してきた熱を二以上の方向に分岐させたり、二以上の方向から伝導してきた熱を一方向に結合させたりすることができる。よって、この樹脂部材によれば、熱が伝導する経路(熱伝送路)を電気配線(例えば回路銅線)のように自在に配線することができる。
本発明の他の一側面は、基板と、基板上に設けられた上記の異方熱伝導性樹脂部材と、を備える熱伝送基板である。
熱伝送基板は、異方熱伝導性樹脂部材と熱的に接続された蓄熱部材を更に備えてよく、異方熱伝導性樹脂部材と熱的に接続された断熱部材を更に備えてよく、異方熱伝導性樹脂部材と熱的に接続された熱光変換部材を更に備えてよい。
本発明によれば、効率良く異方的に熱伝導させることが可能な樹脂部材及びそれを用いた熱伝送基板を提供することができる。
(a)は一実施形態に係る樹脂部材を示す斜視図であり、(b)は延伸ファイバ内のフォノンの移動を示す模式図である。 一実施形態に係る延伸ファイバ作製工程を示す模式図である。 一実施形態に係る熱伝送基板を示す模式図である。 他の一実施形態に係る熱伝送基板を示す模式図である。 熱伝送基板における熱伝導を説明するための模式図である。 従来技術を説明するための模式図である。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1(a)は、一実施形態に係る樹脂部材を示す斜視図である。図1(a)に示すように、樹脂部材1は、バンドル化された複数の延伸ファイバ(ファイバ素線とも呼ばれる)2を備えている。樹脂部材1は、バンドル化された複数の延伸ファイバ2を有する第一のファイバ群1aと、第一のファイバ群1aから分岐した第二のファイバ群1b及び第三のファイバ群1cと、を備えている。すなわち、樹脂部材1は、分岐構造を有するファイバ状に形成された部材である。
第二のファイバ群1b及び第三のファイバ群1cのそれぞれも、第一のファイバ群1aと同様に、バンドル化された複数の延伸ファイバ2を有している。第二のファイバ群1bが有する複数の延伸ファイバ2は、第一のファイバ群1aが有する複数の延伸ファイバ2の一部に対応し、第三のファイバ群1cが有する複数の延伸ファイバ2は、第一のファイバ群1aが有する複数の延伸ファイバ2の残部に対応する。第二のファイバ群1bにおける延伸ファイバ2の本数と第三のファイバ群1cにおける延伸ファイバ2の本数との比は、任意に構成することができる。
複数の延伸ファイバ2同士は、例えば延伸ファイバ2同士を結合する結合材3によって、互いに同一方向に延在するように束ねられている(バンドル化されている)。複数の延伸ファイバ2は、断面でみたときに、規則的に配列されていてもよく、不規則に配置されていてもよい。延伸ファイバ2の断面形状は、例えば図1(a)に示すように略真円状であってよく、楕円状、多角形状等の定形であっても、不定形であってもよい。
延伸ファイバ2は、熱可塑性樹脂が延伸されてなるファイバである。熱可塑性樹脂は、例えば、アクリルポリマー、メタクリルポリマー、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン等であってよい。
延伸ファイバ2の直径は、フォノンの閉じ込めやすさとフォノンの入射の容易さとの両立の観点から、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは10μm以上、更に好ましくは100μm以上である。延伸ファイバ2の直径は、バンドル化するときのハンドリング性の観点から、好ましくは1000μm以下、より好ましくは500μm以下、更に好ましくは200μm以下である。
結合材3は、特に制限されるものでなく、例えば、ポリウレタン、アクリルポリマー、エポキシ樹脂等で構成されていてよい。
図1(b)は、延伸ファイバ2におけるフォノンの移動を示す模式図である。延伸ファイバ2は高い配向性を有するファイバであるため、本来は結晶性の低い熱可塑性樹脂で形成されているにもかかわらず、図1(b)に示すように、フォノンPを延伸ファイバ2内に閉じ込めやすくなる。したがって、熱(フォノン)が延伸ファイバ2の延在方向に異方性(指向性)をもって伝導する。すなわち、この樹脂部材1は、延伸ファイバ2の延在方向の一方向に異方的に熱を伝導可能な異方熱伝導性を有する異方熱伝導性樹脂部材である。また、この樹脂部材1では、複数の延伸ファイバ2がバンドル化されていることによって、熱伝導の経路(延伸ファイバ)の断面積が大きくなっているため、効率の良い熱伝導が可能となる。
さらに、この樹脂部材1では、バンドル化された複数の延伸ファイバ2が二つのファイバ群1b,1cに分岐していることで、第一のファイバ群1a側から熱が入射する場合には、一方向から伝導してきた熱を二以上の方向に分岐させることができる一方で、第二のファイバ群1b及び第三のファイバ群1c側から熱が入射する場合には、二以上の方向から伝導してきた熱を一方向に結合させることができる。よって、この樹脂部材1によれば、熱が伝導する経路(熱伝送路)を電気配線(例えば回路銅線)のように自在に配線することができる。
続いて、樹脂部材1の製造方法について説明する。この製造方法は、熱可塑性樹脂を延伸して延伸ファイバを作製する工程(延伸ファイバ作製工程)と、複数の延伸ファイバをバンドル化する工程(バンドル化工程)と、を備えている。
図2は、一実施形態に係る延伸ファイバ作製工程を示す模式図である。延伸ファイバ作製工程では、まず、図2に示すように、熱可塑性樹脂4を、加熱炉5で加熱すると共に巻取り部6で巻き取る(引っ張る)ことによって巻取り方向(引張り方向)に延伸する。具体的には、まず、例えば直径5~50mmのロッド状に成形された熱可塑性樹脂4を加熱炉5に投入する。熱可塑性樹脂4は、加熱炉5内で加熱されると共に、加熱炉5の先に設置された巻取り部6によって巻き取られる(引っ張られる)ことによって延伸される。
加熱炉5の温度は、熱可塑性樹脂4の軟化温度に応じて適宜設定され、熱可塑性樹脂4の延伸時に配向性を好適に付与させる観点から、好ましくは、熱可塑性樹脂の熱変形温度以上で融点未満の温度である。熱可塑性樹脂4の延伸は、例えば、延伸倍率が10~1000倍となるような条件で行われる。
このようにして加熱炉5から出てきた延伸ファイバ2は、加熱炉5に投入前の熱可塑性樹脂4の径(ロッドの直径)よりも小径の細線状に形成されている。延伸ファイバ2は、加熱炉5と巻取り部6との間に適宜設けられたロール7に沿って、巻取り部6に巻き取られる。
延伸ファイバ作製工程に続くバンドル化工程では、延伸ファイバ2を複数用意し、これらの複数の延伸ファイバ2を例えば結合材3を用いて束ねることでバンドル化する。バンドル化する方法は、公知の方法であってよい。そして、バンドル化された複数の延伸ファイバ2を有する一つのファイバ群(第一のファイバ群1a)を二つのファイバ群(第二のファイバ群1b及び第三のファイバ群1c)に分岐させることにより、樹脂部材1が得られる。
上記実施形態では、樹脂部材1は、第一のファイバ群1aから第二のファイバ群1b及び第三のファイバ群1cが分岐した形状を有しているが、他の一実施形態では、第二のファイバ群1b及び第三のファイバ群1cの一方又は両方から二つ以上のファイバ群が更に分岐した形状を有していてもよい。上記実施形態では、第一のファイバ群1aから第二のファイバ群1b及び第三のファイバ群1cの二つのファイバ群が分岐しているが、他の一実施形態では、第一のファイバ群1aから三つ以上のファイバ群が分岐していてもよい。
図3は、一実施形態に係る熱伝送基板(熱回路と呼んでもよい)を示す模式図である。図3に示すように、一実施形態に係る熱伝送基板11Aは、基板12と、基板12上に設けられた樹脂部材1とを備えている。基板12には、例えば、樹脂部材1が配置される位置に対応して溝(図示せず)が設けられており、当該溝の中に樹脂部材1が配置されている。
基板12は、例えば公知の材料(樹脂等)で形成されていてよい。基板12の平面形状は、例えば一辺が1~50cmの矩形状であってよい。基板12の厚みは、例えば0.1~10mmであってよい。
樹脂部材1は、一つのファイバ群から複数のファイバ群に分岐した形状を有している。この実施形態では、樹脂部材1は、第一のファイバ群から第二のファイバ群及び第三のファイバ群が分岐し、第三のファイバ群から第四のファイバ群及び第五のファイバ群が更に分岐し、第五のファイバ群から第六のファイバ群及び第七のファイバ群が更に分岐した形状を有している。つまり、この樹脂部材1では、第一のファイバ群1aから、最終的には、第二のファイバ群1b、第四のファイバ群1c、第六のファイバ群1d及び第七のファイバ群1eの四つのファイバ群が分岐している。
図4は、他の一実施形態に係る熱伝送基板を示す模式図である。図4に示すように、他の一実施形態に係る熱伝送基板11Bは、基板12と、基板12上に設けられた樹脂部材1と、樹脂部材1の第二のファイバ群1bと熱的に接続された蓄熱部材13と、樹脂部材1の第七のファイバ群1eと熱的に接続された断熱部材14と、樹脂部材1の第四のファイバ群1cと熱的に接続された熱光変換部材(熱放射光変換部材と呼んでもよい)15と、を備えている。
蓄熱部材13は、蓄熱可能な部材であり、例えばパラフィンで構成されていてよい。断熱部材14は、断熱可能な部材であり、例えば真空断熱材で構成されていてよい。熱光変換部材15は、熱エネルギーを光エネルギーに変換可能な部材であり、例えばメタマテリアルで構成されていてよい。
この実施形態では、一つの熱伝送基板11Bに、蓄熱部材13、断熱部材14及び熱光変換部材15が設けられているが、他の一実施形態では、一つの熱伝送基板に、蓄熱部材、断熱部材及び熱光変換部材から選ばれる一種又は二種のみが設けられていてもよい。
以上説明した熱伝送基板11A,11Bにおいては、樹脂部材1を用いることによって、熱が伝導する経路(熱伝送路)を電気配線(例えば回路銅線)のように自在に配線することができる。すなわち、上記の熱伝送基板11A,11Bでは、異方的な熱伝導を可能とする樹脂部材1を用いているため、熱が伝導(伝送)する方向を自在に制御することができる。図4に示した熱伝送基板11Bを例に挙げて、この点についてより詳細に説明する。
図5は、熱伝送基板における熱伝導を説明するための模式図である。第一のファイバ群1aから入射した熱は、例えば所定の時刻t=tにおいて、図5(a)中で塗りつぶされた部分として示されるように、樹脂部材1が延在する方向に樹脂部材1(延伸ファイバ2)中を伝導する。続いて、例えば所定の時刻t=t(t>t)おいて、熱は、図5(b))中で塗りつぶされた部分として示されるように、樹脂部材1が延在する方向に樹脂部材1(延伸ファイバ2)中を更に伝導する。このとき、蓄熱部材13が設けられている経路では、蓄熱部材13における蓄熱量が飽和するまで伝熱が停滞するため、全体として当該経路における伝熱速度は、蓄熱部材が設けられていない経路における伝熱速度に比べて遅くなる。断熱部材14が設けられている経路では、断熱部材14の手前で伝熱が停止する。熱光変換部材15が設けられている経路では、伝導した熱エネルギーが光エネルギーに変換される。
一方、上記の樹脂部材1に代えて従来の樹脂製の部材(従来部材)を用いた場合には、このように熱が伝導する方向を自在に制御することはできない。図6は、従来技術を説明するための模式図である。図6に示すように、樹脂部材1に代えて従来部材16を用いた従来基板21では、従来部材16が異方的に熱を伝導させることができない(等方的に熱を伝導させる)ため、例えば所定の時刻t=tにおいて、図6中で塗りつぶされた部分として示されるように、熱が従来部材16のみならず、基板12にも等方的に伝導する。したがって、樹脂部材1に代えて従来部材16を用いた従来基板21では、熱が伝導する方向を自在に制御することはできない。
1…樹脂部材、1a,1b,1c,1d,1e…ファイバ群、2…延伸ファイバ、3…結合材、4…熱可塑性樹脂、5…加熱炉、6…巻取り部、7…ロール、11A,11B…熱伝送基板、12…基板、13…蓄熱部材、14…断熱部材、15…熱光変換部材、16…従来部材、21…従来基板。

Claims (6)

  1. バンドル化された複数の熱可塑性樹脂の延伸ファイバを有する第一のファイバ群と、前記第一のファイバ群から分岐した第二のファイバ群及び第三のファイバ群と、を備え
    前記熱可塑性樹脂が、アクリルポリマー、メタクリルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリスルフォン、及びポリエーテルエーテルケトンからなる群より選ばれる少なくとも一種である、異方熱伝導性樹脂部材。
  2. 前記複数の熱可塑性樹脂の延伸ファイバが結合材によりバンドル化された、請求項1に記載の樹脂部材。
  3. 基板と、前記基板上に設けられた請求項1又は2に記載の異方熱伝導性樹脂部材と、を備える熱伝送基板。
  4. 前記異方熱伝導性樹脂部材と熱的に接続された蓄熱部材を更に備える、請求項に記載の熱伝送基板。
  5. 基板と、前記基板上に設けられた異方熱伝導性樹脂部材と、前記異方熱伝導性樹脂部材と熱的に接続された断熱部材と、を備る熱伝送基板であって、
    前記異方熱伝導性樹脂部材が、バンドル化された複数の熱可塑性樹脂の延伸ファイバを有する第一のファイバ群と、前記第一のファイバ群から分岐した第二のファイバ群及び第三のファイバ群と、を備える、熱伝送基板。
  6. 前記異方熱伝導性樹脂部材と熱的に接続された熱光変換部材を更に備える、請求項3~5のいずれか一項に記載の熱伝送基板。
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