JP7484472B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本技術は光学素子と撮像素子を有する可動体が固定体に対して光軸方向に直交する方向へ移動される撮像装置についての技術分野に関する。
ビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置には、撮影時等に生じる像ぶれを補正して画質の向上を図るためのぶれ補正動作が行われるものがある。
このような撮像装置においては、固定体に対して光学素子と撮像素子を有する可動体が光軸方向に直交する方向へ移動されて像ぶれの補正が行われる。光学素子としては、例えば、撮像素子より被写体側に配置された赤外線カットフィルターが設けられる。撮像装置においては、光学素子によって所定の成分が取り除かれた状態で被写体の光学像が撮像素子に入射され、撮像素子によって光電変換が行われることにより高品質の画像や映像が生成される。
上記のような光学素子が設けられた撮像装置においては、一般に、光学素子が交換レンズの着脱部として機能するマウント部の開口に近い位置に配置されるため、光学素子の表面に開口から侵入する塵埃が付着し易い状態にある。光学素子の表面に塵埃が付着された状態で撮影が行われてしまうと、塵埃の影が画像や映像に映り込み、画像や映像の品質の劣化を来すおそれがある。
そこで、このような撮像装置においては、光学素子の表面に付着された塵埃を振り落とすために、圧電素子等の加振部材によって光学素子に振動が付与される構成にされたものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載された撮像装置においては、光学素子の振動モードを順次切り替えることにより、光学素子に発生する振動の節の位置を順次変化させて光学素子の表面に付着された塵埃の除去効果を高めている。
特許文献2に記載された撮像装置においては、光学素子上に進行波を発生させることにより、光学素子における振動の節の発生を防止して光学素子の表面に付着された塵埃の除去効果を高めている。
特開2003-333391号公報 特開2007-267189号公報
ところで、特許文献1に記載された撮像装置のように、光学素子の振動モードを順次切り替える構成にすることにより光学素子の表面に付着された塵埃の除去効果が高まるが、このような構成においては複数の周波数信号によって加振部材を動作させる必要が生じ、制御回路や制御方法の複雑化により製造コストの増大を来すおそれがある。
また、特許文献2に記載された撮像装置のように、光学素子上に進行波を発生させることによっても光学素子の表面に付着された塵埃の除去効果が高まるが、このような構成においては複数の加振部材を設ける必要がある上に、これらの複数の加振部材を同時に又は連続的に動作させる必要が生じ、やはり製造コストの増大を来すおそれがある。
そこで、本技術撮像装置は、製造コストの増大を抑制した上で光学素子の表面に付着された塵埃の除去効果を高めることを目的とする。
第1に、本技術に係る撮像装置は、外筐の内部において固定された固定体と、前記固定体に対してレンズの光軸に直交する方向へ移動される可動体と、前記可動体の前記固定体に対する移動時に前記可動体の一部が押し当てられる押当部材とを備え、前記可動体には取り込まれた被写体の光学像を光電変換する撮像素子と光軸方向において前記撮像素子より被写体側に位置され前記押当部材に押し当てられる光学素子と前記光学素子に振動を付与する加振部材とが設けられ、前記加振部材と前記押当部材が光軸に直交する方向において前記光学素子を挟んで反対側に位置され、前記光学素子の前記押当部材に対する位置に応じて前記押当部材による前記光学素子に対する作用状態が変化され、前記作用状態は前記光学素子が前記押当部材に押し当てられる押当状態と前記光学素子が前記押当部材から離隔する非押当状態とを含み、異なる前記作用状態において前記加振部材から前記光学素子にそれぞれ振動が付与されるものである。
これにより、光学素子の押当部材に対する位置に応じて変化する押当部材による光学素子に対する異なる作用状態において加振部材から光学素子にそれぞれ振動が付与される。
第2に、上記した本技術に係る撮像装置においては、前記押当状態と前記非押当状態において前記加振部材から前記光学素子にそれぞれ振動が付与されることが望ましい。
これにより、同じ周波数信号又は略同じ周波数信号により押当状態において加振部材から光学素子に振動が付与されたときの振動状態と非押当状態において加振部材から光学素子に振動が付与されたときの振動状態とを大きく異なる状態にすることが可能になる。
第3に、上記した本技術に係る撮像装置においては、前記押当状態として前記光学素子の前記押当部材に対する押付力が異なる第1の押当状態と第2の押当状態の設定が可能にされ、前記第1の押当状態と前記第2の押当状態において前記加振部材から前記光学素子にそれぞれ振動が付与されることが望ましい。
これにより、同じ周波数信号又は略同じ周波数信号により第1の押当状態において加振部材から光学素子に振動が付与されたときの振動状態と第2の押当状態において加振部材から光学素子に振動が付与されたときの振動状態とを大きく異なる状態にすることが可能になる。
第4に、上記した本技術に係る撮像装置においては、前記可動体には前記光学素子を前記押当部材に離接する方向へ移動可能な状態で保持する保持体が設けられ、前記光学素子が前記押当部材と前記保持体に移動方向における反対側から押し当てられることが望ましい。
これにより、押当状態において光学素子が押当部材と保持体に押し当てられた状態で加振部材から光学素子に振動が付与される。
第5に、上記した本技術に係る撮像装置においては、前記保持体によって前記光学素子の少なくとも外周部が保持され、前記保持体に前記押当部材が挿入可能にされ前記光学素子の外周部に連通された開口部が形成されることが望ましい。
これにより、可動体の移動により保持体の開口部に押当部材が挿入されて光学素子の外周部が押当部材に押し当てられる。
第6に、上記した本技術に係る撮像装置においては、前記押当部材が前記光学素子と離接する方向において弾性変形可能にされることが望ましい。
これにより、光学素子が押当部材に押し当てられた状態において押当部材が弾性変形可能であるため、光学素子が押当部材に押し当てられたときに押当部材から光学素子に付与される負荷が軽減される。
第7に、上記した本技術に係る撮像装置においては、前記押当部材を前記光学素子に近付く方向へ付勢するバネ部材が設けられることが望ましい。
これにより、光学素子が押当部材に押し当てられた状態においてバネ部材が弾性変形可能であるため、光学素子が押当部材に押し当てられたときに押当部材から光学素子に付与される負荷が軽減される。
第8に、上記した本技術に係る撮像装置においては、前記押当部材は前記光学素子が押し当てられる押当位置と前記可動体から退避される退避位置との間で移動可能にされ、前記押当部材が前記退避位置に移動された状態において前記可動体の移動を一定限度に規制する規制部材が設けられることが望ましい。
これにより、押当部材が退避位置に移動された状態において可動体に移動方向への大きな力が付与されたときに可動体が押当部材に接触することなく可動体の移動が規制部材によって一定限度に規制される。
図2乃至図19と共に本技術撮像装置を示すものであり、本図は、撮像装置の斜視図である。 像ぶれ補正装置の斜視図である。 像ぶれ補正装置における可動体の分解斜視図である。 押当部材とともに示す可動体の断面図である。 押当部材とともに示す可動体の正面図である。 光学素子が押当部材に押し当てられた状態を示す断面図である。 光学素子が押当部材に押し当てられた状態を示す正面図である。 非押当状態において光学素子に発生する振動の状態を示す図である。 押当状態において光学素子に発生する振動の状態を示す図である。 図11及び図12と共に第1の別の構成例を示すものであり、本図は、光学素子が押当部材に押し当てられていない状態を示す正面図である。 光学素子が押当部材に押し当てられた状態を示す正面図である。 可動体の移動が規制部材によって規制された状態を示す正面図である。 図14乃至図18と共に第2の別の構成例を示すものであり、本図は、押当部材が退避位置に保持され光学素子が押当部材に押し当てられていない状態を示す断面図である。 押当部材が退避位置に保持され光学素子が押当部材に押し当てられていない状態を示す正面図である。 押当部材が押当位置に保持され光学素子が押当部材に押し当てられた状態を示す断面図である。 押当部材が押当位置に保持され光学素子が押当部材に押し当てられた状態を示す正面図である。 押当部材が退避位置に保持された状態において可動体の移動が規制部材によって規制された状態を示す断面図である。 押当部材が退避位置に保持された状態において可動体の移動が規制部材によって規制された状態を示す正面図である。 撮像装置のブロック図である。
以下に、本技術撮像装置を実施するための形態を添付図面に従って説明する。
以下に示した発明を実施するための形態は、本技術撮像装置をスチルカメラに適用したものである。
尚、本技術撮像装置の適用範囲はスチルカメラに限られることはない。本技術撮像装置は、例えば、ビデオカメラ、携帯電話や携帯情報端末等の各種の機器に組み込まれた撮像装置に広く適用することができる。
以下の説明にあっては、スチルカメラの撮影時において撮影者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
また、以下に示すレンズは、単一のレンズによって構成されているもの及び複数のレンズによりレンズ群として構成されているものの両者を含む意味である。
<撮像装置の概略構成>
撮像装置1は装置本体2とレンズ鏡筒60によって構成されている(図1参照)。レンズ鏡筒60は、例えば、装置本体2に着脱可能な交換レンズである。尚、本技術は、装置本体の内部にレンズ鏡筒60の内部構造と同様の構造を有するレンズユニットが組み込まれたタイプやこのレンズユニットが装置本体に対して突出又は収納される沈胴タイプにも適用することが可能である。
装置本体2は外筐3の内外に所要の各部が配置されて成る。
外筐3には、例えば、上面や後面に各種の操作部4、4、・・・が配置されている。操作部4、4、・・・としては、例えば、電源釦、シャッター釦、ズーム摘子、モード切替摘子等が設けられている。
外筐3の後面には図示しないディスプレイ(表示部)が配置されている。
外筐3の前面には円形状の開口3aが形成され、開口3aの周囲の部分がレンズ鏡筒60を装着するためのマウント部5として設けられている。
レンズ鏡筒60は軸方向が前後方向にされた略円筒状の外筒61と外筒61の内外に取り付けられ又は支持された所要の各部とから成る。レンズ鏡筒60の軸方向は撮像装置1の全体の光軸方向に一致されている。
外筒61の後端部にはマウント用突部62が設けられている。レンズ鏡筒60はマウント用突部62がマウント部5に、例えば、バヨネット結合によって結合されることにより、装置本体2に装着される。
レンズ鏡筒60にはズームリングやフォーカスリングとして機能する操作リング63、63が設けられている。操作リング63、63は外筒61に回転可能に支持され、操作リング63、63が回転操作されることによりズーミングやフォーカシングが行われる。
レンズ鏡筒60は、例えば、複数のレンズ(レンズ群)64、64、・・・を有している。尚、図1には、最も前側のレンズ64のみを図示する。レンズ64、64、・・・は光軸方向(前後方向)に離隔して位置され、光軸方向へ移動可能な可動レンズ(可動レンズ群)と光軸方向へ移動不能な固定レンズ(固定レンズ群)とを有している。
<装置本体の構成>
装置本体2の内部には像ぶれを補正する像ぶれ補正装置6が配置されている(図1参照)。像ぶれ補正装置6は固定体7と可動体8を有している(図2参照)。像ぶれ補正装置6は可動体8が固定体7に対して光軸方向に直交する方向へ移動されて像ぶれを補正する。
固定体7は前後方向を向くベース板9とベース板9にそれぞれ取り付けられた図示しない第1のマグネットと第2のマグネットを有している。
第1のマグネットは縦長の形状に形成され、ベース板9の一方の側部に取り付けられている。第2のマグネットは横長の形状に形成され、ベース板9の下部に二つが左右に離隔して取り付けられている。
可動体8はフレーム10と素子ベース11と保持体12を有している(図2乃至図5参照)。
フレーム10は矩形状の枠状部13と枠状部13の後端部から側方に突出された第1のコイル取付部14と枠状部13の後端部から下方に突出された第2のコイル取付部15とを有している。第1のコイル取付部14の後面には第1のコイル16が取り付けられ、第2のコイル取付部15の後面には第2のコイル17、17が左右に離隔して取り付けられている。
尚、第1のコイル16と第2のコイル17、17は図示しないフレキシブルプリント配線板上に接続され、フレキシブルプリント配線板が第1のコイル取付部14から第2のコイル取付部15に亘る位置に取り付けられることによりそれぞれ第1のコイル取付部14と第2のコイル取付部15にフレキシブルプリント配線板を介して取り付けられていてもよい。
第1のコイル16と第2のコイル17、17はそれぞれ固定体7の第1のマグネットと第2のマグネットに対向して位置される。第1のコイル16と第2のコイル17、17には図示しない駆動回路から電流が供給される。
素子ベース11はフレーム10の枠状部13と略同じ大きさに形成され、枠状部13の前面に取り付けられている。素子ベース11の前面には撮像素子18が取り付けられている。撮像素子18としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等が用いられている。素子ベース11の後面における外周部を除いた部分には図示しない回路基板が取り付けられ、回路基板が枠状部13の内側に位置されている。
保持体12は保持ベース19と保持枠20によって構成されている。
保持ベース19は矩形の枠状に形成されたベース板部21とベース板部21の前面側に設けられた素子保持枠部22とを有している。
ベース板部21は外形状が素子ベース11と略同じ大きさに形成されている。ベース板部21の内側の空間は配置空間21aとして形成されている。ベース板21には配置空間21aの左右の前側開口縁に突縁21b、21bが設けられている。
素子保持枠部22はベース板部21の外周寄りの位置から前方に突出され、左右に離隔して位置された側部23、23と側部23、23の上端部間を連結する上部24と側部23、23の下端部にそれぞれ連続された下部25、25とから成る。
下部25、25は左右に離隔して位置され、左右方向における外側の端部が側部23、23の下端部にそれぞれ連続されている。下部25、25間の隙間はベース側開口25aとして形成されている。
保持枠20は矩形の枠状に形成された前面部26と前面部26の左右両端部からそれぞれ後方に突出された側面部27、27と前面部26の上端部から後方に突出された上面部28と前面部26の下端部からそれぞれ後方に突出された下面部29、29とから成る。保持枠20には前面部26の下端部から下面部29、29の間に亘る位置に枠側開口20aが形成されている。前面部26の内側の空間は光通過孔26aとして形成されている。
保持体12には光学素子30が上下方向へ移動可能な状態で保持される。光学素子30としては、例えば、赤外線カットフィルターが設けられている。撮像装置1の撮影時には、被写体の光学像が保持枠20の光通過孔26aを通過されて光学素子30に入射され、光学素子30によって所定の成分が取り除かれた状態で撮像素子18に入射され、撮像素子18によって光電変換が行われる。このように光学素子30によって光学像の所定の成分が取り除かれることにより高品質の画像や映像が生成される。
光学素子30は、左右の幅が素子保持枠部22における側部23、23間の距離と略同じにされ、上下の幅が素子保持枠部22における上部24と下部25、25の距離より小さくされている。
光学素子30の後面における上端部には加振部材31が取り付けられている。加振部材31としては、例えば、圧電素子が用いられ、加振部材31には素子ベース11の後面に取り付けられた回路基板と図示しないフレキシブルプリント配線板とを介して駆動電流が供給される。加振部材31は横長の厚みの薄い形状に形成されている。
光学素子30は加振部材31が取り付けられた状態において、保持ベース19における素子保持枠部22の内側に挿入され、後面が突縁21b、21bに接した状態にされる。光学素子30の後面が突縁21b、21bに接した状態にされるため、加振部材31はベース板部21の前面に接触されない状態にされる。ベース板部21の配置空間21aは全体が光学素子30によって前側から覆われる。
素子保持枠部22には保持枠20が外嵌状に取り付けられる。保持枠20が素子保持枠部22に取り付けられた状態において、保持枠20の枠側開口20aと保持ベース19のベース側開口25aとが重なって位置され、両者によって開口部12aが形成される。
光学素子30は保持ベース19の突縁21b、21bと保持枠20の前面部26とによって前後方向における位置が規制されると共に保持ベース19における側部23、23によって左右方向における位置が規制され、保持体12に保持される。光学素子30は、上記したように、上下の幅が素子保持枠部22における上部24と下部25の距離より小さくされているため、素子保持枠部22の内側において上下方向へ移動可能な状態にされる。
保持体12はベース板部21が前側から素子ベース11に取り付けられる。ベース板部21が素子ベース11に取り付けられた状態においては、撮像素子18が配置空間21aに配置される。従って、光学素子30と撮像素子18が前後で対向した状態で位置される。
保持体12に形成された開口部12aの真下には押当部材32が配置されている(図4及び図5参照)。押当部材32は、例えば、外筐3の内部に配置された図示しない取付部材に取り付けられ、例えば、固定された状態で配置されている。
<撮像装置における動作>
以下に、撮像装置1における動作について説明する(図4乃至図9参照)。
撮像装置1においては、撮影時等に可動体8が固定体7に対して光軸方向に対して直交する方向へ移動されることにより、以下のようにして、ぶれ補正動作が行われる。
第1のコイル16に電流が供給されると第1のマグネットにより発生する磁界との関係において可動体8が固定体7に対して左右方向へ移動され、第2のコイル17、17に電流が供給されると第2のマグネットにより発生する磁界との関係において可動体8が固定体7に対して上下方向へ移動される。このとき第2のコイル17、17に逆方向へ電流が供給されると、一方の第2のコイル37と一方の第2のマグネットによって上方への推力が発生し他方の第2のコイル37と他方の第2のマグネットによって下方への推力が発生し、可動体8が固定体7に対し上下左右に対して傾斜する方向へ移動される。従って、可動体8は固定体7に対して光軸方向に直交する面内において任意の方向へ移動可能にされる。
像ぶれ補正装置6においては、第1のマグネットと第1のコイル16によって可動体8を固定体7に対して左右方向へ移動させるための駆動部が構成され、第2のマグネットと第2のコイル17、17によって可動体8を固定体7に対して上下方向へ移動させるための駆動部が構成される。
これらの駆動部はマイクロコンピューター等の制御部によって制御され、制御部からの指令に基づいて第1のコイル16と第2のコイル17、17に供給される電流量や電流の向きが定められ、可動体8が固定体7に対して移動される。
撮像装置1においては、光学素子30の表面(前面)に付着された塵埃の除去動作が行われ、除去動作は加振部材31に駆動電流が供給され加振部材31によって光学素子30に振動を発生させることにより行われる。
除去動作が行われるときには、可動体8が固定体7に対して上下方向へ移動されるが、撮像装置1においては、可動体8の移動に伴う光学素子30の押当部材32に対する位置に応じて押当部材32による光学素子30に対する「作用状態」が変化される。「作用状態」は光学素子30が少なくとも押当部材32に押し当てられる「押当状態」と光学素子30が押当部材32に押し当てられず押当部材32から離隔する「非押当状態」とが含まれる。また、撮像装置1においては、「押当状態」として、光学素子30の押当部材32に対する押付力が異なる第1の押当状態と第2の押当状態の設定が可能にされている。
除去動作は、例えば、撮像装置1における電源の投入時やスリープモードからの復帰時に行われる。
先ず、除去動作は非押当状態において加振部材31に特定の周波数の駆動電流が供給されることにより行われ、このとき光学素子30が押当部材32から上方に離隔して位置され、光学素子30が下方の移動端に位置されている(図4及び図5参照)。加振部材31に駆動電流が供給されると、非押当状態において光学素子30に振動が発生し、発生した振動によって光学素子30の表面に付着されている塵埃が振り落とされる。
次に、除去動作は可動体8が固定体7に対して下方へ移動され押当部材32が保持体12の開口部12aに挿入されて光学素子30の下端面30aが押当部材32に上方から押し当てられ、押当状態において加振部材31に非押当状態の場合と略同じ特定の周波数の駆動電流が供給されることにより行われる(図6及び図7参照)。
このとき可動体8は下方への移動により光学素子30が押当部材32に接するが、光学素子30が押当部材32に接した後は光学素子30以外の部分が下方へ移動され光学素子30が保持体12に対して相対的に上方へ移動される。従って、光学素子30は上端面30bが素子保持枠部22の上部24に下方から押し当てられ、上下方向において押当部材32と上部24に押し当てられた押当状態にされる。
加振部材31に駆動電流が供給されると、押当状態において光学素子30に振動が発生し、発生した振動によって光学素子30の表面に付着されている塵埃が振り落とされる。
押当状態における除去動作が終了されると、可動体8が元の位置まで上方へ移動され、光学素子30が押当部材32から上方に離隔され、光学素子30が下方の移動端まで自重によって移動される(図4及び図5参照)。
図8は、特定の周波数、例えば、約45300Hzの周波数によって非押当状態において光学素子30に発生した振動の状態を示す図であり、図9は、非押当状態の場合と略同じ特定の周波数によって押当状態において光学素子30に発生した振動の状態を示す図である。
図8及び図9において、A、A、・・・は光学素子30に発生した振動の節の位置であり、B、B、・・・は光学素子30に発生した振動の腹の位置である。塵埃は光学素子30に発生した腹B、B、・・・の位置において振り落とされ易い。
図8及び図9に示すように、非押当状態の場合と押当状態の場合とでは光学素子30に発生する振動の状態(振幅の状態)が異なる状態にされており、光学素子30の表面において塵埃が振り落とされ易い位置が変化され、作用状態が異なる非押当状態と押当状態の双方において除去動作が行われることにより、非押当状態又は押当状態の一方において除去動作が行われる場合に比し塵埃の除去効果が高まることが解る。
また、特定の同じ又は略同じ周波数によって異なる作用状態において光学素子30に振動の異なる状態を発生させるため、複数の周波数信号を用いたり複数の加振部材を用いる必要がなく、製造コストの増大を来すことなく塵埃の除去効果を高めることができる。
尚、上記には、非押当状態と押当状態において除去動作が行われる例を示したが、上記したように、撮像装置1においては押当状態として光学素子30の押当部材32に対する押付力が異なる第1の押当状態と第2の押当状態の設定が可能にされているため、第1の押当状態と第2の押当状態において除去動作が行われてもよい。また、撮像装置1において、光学素子30の押当部材32に対する押付力が異なる三つ以上の押当状態の設定が可能にされていてもよく、この場合には三つ以上の押当状態においてそれぞれ除去動作が行われてもよい。
また、上記には、押当部材32が光学素子30の下方に位置された例を示したが、押当部材32は光学素子30の外周側に位置されていればよく、例えば、光学素子30の上方又は側方に位置されていてもよい。この場合には、保持体12の開口部が押当部材32の位置に応じて上部又は側部に形成される必要があり、押当状態における除去動作は可動体8が固定体7に対して上方又は側方へ移動されることにより行われる。
<撮像装置における別の構成例>
次に、撮像装置1における押当部材等に関する別の構成例について説明する(図10乃至図18参照)。尚、以下の別の構成例を示す各図においては、可動体8の一部の構成を省略して示す。
先ず、第1の別の構成例について説明する(図10乃至図12参照)。
第1の別の構成例は、押当部材32がバネ部材33によって光学素子30に近付く方向(上方)へ付勢された例である(図10参照)。また、可動体8の真下には規制部材34、34が左右に離隔して配置されている。規制部材34は、例えば、ゴム等の弾性変形可能な材料によって形成されている。
第1の別の構成例において、可動体8が下方へ移動され光学素子30が押当部材32に押し当てられると、押当部材32が光学素子30によって押圧されてバネ部材33の付勢力に反して下方へ移動される(図11参照)。但し、光学素子30が押当部材32に押し当てられている状態においては、押当部材32から光学素子30に十分な反力が付与されて光学素子30の上端面30aが素子保持枠部22の上部24に押し当てられていることが望ましく、バネ部材33は押当部材32を介して光学素子30にこのような反力を付与するような付勢力を有していることが望ましい。
このように第1の別の構成例においては、押当部材32を光学素子に近付く方向へ付勢するバネ部材33が設けられている。
従って、光学素子30が押当部材32に押し当てられた状態においてバネ部材33が弾性変形可能であるため、光学素子30が押当部材32に押し当てられたときに押当部材32から光学素子30に付与される負荷が軽減され、光学素子30の破損を防止することができる。
尚、例えば、撮像装置1に落下等による大きな衝撃が付与されたときには、可動体8が固定体7に対して意図せず大きく下方へ移動されるおそれがあるが、このような場合には可動体8が規制部材34、34に接触し下方への過度の移動が規制される(図12参照)。このときバネ部材33が大きく圧縮されて押当部材32を介して光学素子30にバネ部材33の反力が付与されるが、バネ部材33のバネ力(弾性力)は光学素子30の破壊応力を越えない程度の反力が付与される大きさにされている。
第1の別の構成例において、上記には、押当部材32がバネ部材33によって光学素子30に近付く方向へ付勢された例を示したが、バネ部材33が設けられず押当部材32がゴム等によって形成され光学素子30と離接する方向において弾性変形可能にされていてもよい。
この場合には、可動体8が下方へ移動され光学素子30が押当部材32に押し当てられると、押当部材32が弾性変形される。
このように押当部材32が光学素子30と離接する方向において弾性変形可能にされることにより、光学素子30が押当部材32に押し当てられた状態において押当部材32が弾性変形可能であるため、光学素子30が押当部材32に押し当てられたときに押当部材32から光学素子30に付与される負荷が軽減され、部品点数の増加を来すことなく光学素子30の破損を防止することができる。
次に、第2の別の構成例について説明する(図13乃至図18参照)。第2の別の構成例は、押当部材32が押当位置と退避位置の間で移動可能にされた例である。
押当部材32は、例えば、前後方向において押当位置と退避位置の間で移動可能にされ、押当位置は光学素子30が押し当てられる光学素子30の真下の位置であり(図15及び図16参照)、退避位置は可動体8から退避される可動体8の前方の位置である(図13及び図14参照)。また、可動体8の真下には規制部材34、34が左右に離隔して配置されている。規制部材34は、例えば、ゴム等の弾性変形可能な材料によって形成されている。
尚、第2の別の構成例においても第1の別の構成例と同様に、押当部材32が光学素子30に近付く方向へ付勢されていてもよく、押当部材32が光学素子30と離接する方向において弾性変形可能にされていてもよい。
第2の別の構成例において、除去動作が行われる前の状態では押当部材32が退避位置に移動されており(図13及び図14参照)、除去動作が開始される状態では押当部材32が押当位置まで後方へ移動されて光学素子30の真下に位置される(図15及び図16参照)。除去動作が終了されると、押当部材32は退避位置まで前方へ移動される。
上記のように、第2の別の構成例においては、除去動作が行われるときにのみ押当部材32が光学素子30の真下に位置され、除去動作が行われないときには押当部材32が可動体8から退避した退避位置に保持される。撮像装置1においては、上記したように、例えば、電源の投入時やスリープモードからの復帰時に除去動作が行われるため、撮像装置1の使用時のうちの多くの時間や撮像装置1の非使用時には押当部材32が退避位置に保持される。
撮像装置1に落下等による大きな衝撃が付与されたときには、可動体8が固定体7に対して意図せず大きく下方へ移動されるおそれがあるが、落下等による大きな衝撃が付与されたときに押当部材32が退避位置に保持されている場合には、可動体8が押当部材32に接触することなく規制部材34、34に接触し下方への過度の移動が規制される(図17及び図18参照)。
このように第2の別の構成例において、押当部材32は光学素子30が押し当てられる押当位置と可動体8から退避される退避位置との間で移動可能にされ、押当部材32が退避位置に移動された状態において可動体8の移動を一定限度に規制する規制部材34、34が設けられている。
従って、押当部材32が退避位置に移動された状態において可動体8に移動方向への大きな力が付与されたときに可動体8が押当部材32に接触することなく可動体8の移動が規制部材34、34によって一定限度に規制されるため、光学素子30の破損を防止することができると共に可動体8の過度の移動を規制することができる。
<まとめ>
以上に記載した通り、撮像装置1にあっては、可動体8に撮像素子18の被写体側に位置され押当部材32に押し当てられる光学素子30と光学素子30に振動を付与する加振部材31とが設けられ、光学素子30の押当部材32に対する位置に応じて押当部材32による光学素子30に対する作用状態が変化され、異なる作用状態において加振部材31から光学素子30にそれぞれ振動が付与される。
従って、光学素子30の押当部材32に対する位置に応じて変化する押当部材32による光学素子30に対する異なる作用状態において加振部材31から光学素子30にそれぞれ振動が付与される。これにより、同じ周波数信号又は略同じ周波数信号によって異なる作用状態において光学素子30に振動を発生させても作用状態に応じて光学素子30に発生する振動の状態が異なる状態になり、製造コストの増大を抑制した上で光学素子30の表面に付着された塵埃の除去効果を高めることができる。
また、撮像装置1においては、上記したように、異なる作用状態である押当状態と非押当状態において加振部材31から光学素子30にそれぞれ振動が付与される構成にすることが可能である。
このような構成にされることにより、同じ周波数信号又は略同じ周波数信号により押当状態において加振部材31から光学素子30に振動が付与されたときの振動状態と非押当状態において加振部材31から光学素子30に振動が付与されたときの振動状態とを大きく異なる状態にすることが可能になり、光学素子30に付着された塵埃を効率的に振り落とすことができる。
一方、撮像装置1においては、上記したように、第1の押当状態と第2の押当状態において加振部材31から光学素子30にそれぞれ振動が付与される構成にすることも可能である。
このような構成にされることにより、同じ周波数信号又は略同じ周波数信号により第1の押当状態において加振部材31から光学素子30に振動が付与されたときの振動状態と第2の押当状態において加振部材31から光学素子30に振動が付与されたときの振動状態とを大きく異なる状態にすることが可能になり、光学素子30に付着された塵埃を効率的に振り落とすことができる。
さらに、撮像装置1には可動体8に光学素子30を押当部材32に離接する方向へ移動可能な状態で保持する保持体12が設けられ、光学素子30が押当部材32と保持体12の、例えば、上部24に反対側において押し当てられる。
従って、押当状態において光学素子30が押当部材32と保持体12に押し当てられた状態で加振部材31から光学素子30に振動が付与されるため、光学素子30を押当部材32に安定した状態で押し当てることが可能になり、光学素子30に発生する振動の状態を非押当状態において光学素子30に発生する振動の状態に対して大きく異なる状態にすることができ、光学素子30に付着された塵埃を効果的に振り落とすことができる。
さらにまた、保持体12によって光学素子30の少なくとも外周部が保持され、保持体12に押当部材32が挿入可能にされ光学素子30の外周部に連通された開口部12aが形成されている。
従って、可動体8の移動により保持体12の開口部12aに押当部材32が挿入されて光学素子30の外周部が押当部材32に押し当てられるため、簡素な構成により光学素子30を押当部材32に確実に押し当てることができる。
<撮像装置の一実施形態>
図19に、本技術撮像装置の一実施形態によるスチルカメラのブロック図を示す。
撮像装置(スチルカメラ)100(撮像装置1に相当)は、撮像機能を担うレンズユニット101と、撮影された画像信号のアナログ-デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部102と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部103とを有している。
また、撮像装置100は、撮影された画像等を表示する液晶パネル等の画像表示部104と、メモリー1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)105と、撮像装置100の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)106と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部107(操作部4に相当)と、レンズユニット101に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部108とを備えている。
レンズユニット101は、レンズ群109(レンズ64に相当)を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子110(撮像素子18に相当)等とによって構成されている。
カメラ信号処理部102は、撮像素子110からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部103は、所定の画像データーフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデーター仕様の変換処理等を行う。
画像表示部104はユーザーの入力部107に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデーターを表示する機能を有している。
R/W105は、画像処理部103によって符号化された画像データーのメモリー1000への書込及びメモリー1000に記録された画像データーの読出を行う。
CPU106は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部107からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部107は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU106に対して出力する。
レンズ駆動制御部108は、CPU106からの制御信号に基づいてレンズ群109の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリー1000は、例えば、R/W105に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリー(メモリーカード)や撮像装置100の内部に配置されている内部メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU106による制御の下で、レンズユニット101において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部102を介して画像表示部104に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部107からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU106がレンズ駆動制御部108に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部108の制御に基づいてレンズ群109の所定のレンズが移動される。
入力部107からの指示入力信号によりレンズユニット101の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部102から画像処理部103に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデーターフォーマットのデジタルデーターに変換される。変換されたデーターはR/W105に出力され、メモリー1000に書き込まれる。
フォーカシングやズーミングは、CPU106からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部108がレンズ群109の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリー1000に記録された画像データーを再生する場合には、入力部107に対する操作に応じて、R/W105によってメモリー1000から所定の画像データーが読み出され、画像処理部103によって伸張復号化処理が行われた後に、再生画像信号が画像表示部104に出力されて再生画像が表示される。
尚、本技術において、「撮像」とは、撮像素子110による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理から、カメラ信号処理部102による撮像素子110からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の処理、画像処理部103による所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理、R/W105によるメモリー1000への画像信号の書込処理までの一連の処理の一部のみ、または全てを含む処理のことを言う。
即ち、「撮像」とは、撮像素子110による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理のみを指してもよく、撮像素子110による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理からカメラ信号処理部102による撮像素子110からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の処理までを指してもよく、撮像素子110による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理からカメラ信号処理部102による撮像素子110からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の処理を経て、画像処理部103による所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理までを指してもよく、撮像素子110による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理からカメラ信号処理部102による撮像素子110からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の処理、及び画像処理部103による所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理をまでを指してもよく、R/W105によるメモリー1000への画像信号の書込処理までを指してもよい。上記の処理において各処理の順番は適宜入れ替わってもよい。
また、本技術において、撮影装置100は、上記の処理を行う撮像素子110、カメラ信号処理部102、画像処理部103、R/W105の一部のみまたは全てを含むように構成されていてもよい。
<本技術>
本技術は、以下のような構成にすることができる。
(1)
外筐の内部において固定された固定体と、
前記固定体に対してレンズの光軸に直交する方向へ移動される可動体と、
前記可動体の前記固定体に対する移動時に前記可動体の一部が押し当てられる押当部材とを備え、
前記可動体には取り込まれた被写体の光学像を光電変換する撮像素子と光軸方向において前記撮像素子より被写体側に位置され前記押当部材に押し当てられる光学素子と前記光学素子に振動を付与する加振部材とが設けられ、
前記光学素子の前記押当部材に対する位置に応じて前記押当部材による前記光学素子に対する作用状態が変化され、
前記作用状態は前記光学素子が前記押当部材に押し当てられる押当状態と前記光学素子が前記押当部材から離隔する非押当状態とを含み、
異なる前記作用状態において前記加振部材から前記光学素子にそれぞれ振動が付与される
撮像装置。
(2)
前記押当状態と前記非押当状態において前記加振部材から前記光学素子にそれぞれ振動が付与される
前記(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記押当状態として前記光学素子の前記押当部材に対する押付力が異なる第1の押当状態と第2の押当状態の設定が可能にされ、
前記第1の押当状態と前記第2の押当状態において前記加振部材から前記光学素子にそれぞれ振動が付与される
前記(1)に記載の撮像装置。
(4)
前記可動体には前記光学素子を前記押当部材に離接する方向へ移動可能な状態で保持する保持体が設けられ、
前記光学素子が前記押当部材と前記保持体に反対側において押し当てられる
前記(1)から前記(3)の何れかに記載の撮像装置。
(5)
前記保持体によって前記光学素子の少なくとも外周部が保持され、
前記保持体に前記押当部材が挿入可能にされ前記光学素子の外周部に連通された開口部が形成された
前記(4)に記載の撮像装置。
(6)
前記押当部材が前記光学素子と離接する方向において弾性変形可能にされた
前記(1)から前記(5)の何れかに記載の撮像装置。
(7)
前記押当部材を前記光学素子に近付く方向へ付勢するバネ部材が設けられた
前記(1)から前記(5)の何れかに記載の撮像装置。
(8)
前記押当部材は前記光学素子が押し当てられる押当位置と前記可動体から退避される退避位置との間で移動可能にされ、
前記押当部材が前記退避位置に移動された状態において前記可動体の移動を一定限度に規制する規制部材が設けられた
前記(1)から前記(7)の何れかに記載の撮像装置。
1 撮像装置
3 外筐
7 固定体
8 可動体
12 保持体
12a 開口部
18 撮像素子
30 光学素子
31 加振部材
32 押当部材
33 バネ部材
34 規制部材
64 レンズ
100 撮像装置
110 撮像素子

Claims (8)

  1. 外筐の内部において固定された固定体と、
    前記固定体に対してレンズの光軸に直交する方向へ移動される可動体と、
    前記可動体の前記固定体に対する移動時に前記可動体の一部が押し当てられる押当部材とを備え、
    前記可動体には取り込まれた被写体の光学像を光電変換する撮像素子と光軸方向において前記撮像素子より被写体側に位置され前記押当部材に押し当てられる光学素子と前記光学素子に振動を付与する加振部材とが設けられ、
    前記加振部材と前記押当部材が光軸に直交する方向において前記光学素子を挟んで反対側に位置され、
    前記光学素子の前記押当部材に対する位置に応じて前記押当部材による前記光学素子に対する作用状態が変化され、
    前記作用状態は前記光学素子が前記押当部材に押し当てられる押当状態と前記光学素子が前記押当部材から離隔する非押当状態とを含み、
    異なる前記作用状態において前記加振部材から前記光学素子にそれぞれ振動が付与される
    撮像装置。
  2. 前記押当状態と前記非押当状態において前記加振部材から前記光学素子にそれぞれ振動が付与される
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記押当状態として前記光学素子の前記押当部材に対する押付力が異なる第1の押当状態と第2の押当状態の設定が可能にされ、
    前記第1の押当状態と前記第2の押当状態において前記加振部材から前記光学素子にそれぞれ振動が付与される
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記可動体には前記光学素子を前記押当部材に離接する方向へ移動可能な状態で保持する保持体が設けられ、
    前記光学素子が前記押当部材と前記保持体に移動方向における反対側から押し当てられる
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記保持体によって前記光学素子の少なくとも外周部が保持され、
    前記保持体に前記押当部材が挿入可能にされ前記光学素子の外周部に連通された開口部が形成された
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記押当部材が前記光学素子と離接する方向において弾性変形可能にされた
    請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記押当部材を前記光学素子に近付く方向へ付勢するバネ部材が設けられた
    請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記押当部材は前記光学素子が押し当てられる押当位置と前記可動体から退避される退避位置との間で移動可能にされ、
    前記押当部材が前記退避位置に移動された状態において前記可動体の移動を一定限度に規制する規制部材が設けられた
    請求項1に記載の撮像装置。
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