JP7483319B2 - 貨幣精査システム及び貨幣精査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、業務に支障を与えず、かつ、牽制効果のある精査処理を行うことができる貨幣精査システム及び貨幣精査方法に関する。
従来、銀行などの金融機関では、勘定系のデータと、出納機などの貨幣処理装置内のデータと、貨幣処理装置内にある現金の在高とが一致していることを確認する必要がある。このため、金融機関では、毎日、貨幣処理装置内のデータを信用して、勘定系のデータと、貨幣処理装置内のデータとが一致していることを確認する締め上げ作業を行っている。
しかし、貨幣処理装置内のデータと、貨幣処理装置内にある現金の在高とが一致しない場合がある。この不一致は、例えば、貨幣処理装置に障害が発生した場合に、行員が貨幣処理装置を開けて、装置内にある現金を装置外に出してしまったり、装置外に出すべき現金を装置内に入れてしまったりすることから生じてしまう。
このため、金融機関では、例えば、週に一回程度、貨幣処理装置内のデータと、貨幣処理装置内にある現金の在高とが一致しているか否かの精査処理を行う。特に、貨幣処理装置に障害が発生した場合、上記のように違算が発生しやすいため、障害発生日に精査処理を行うこともある。この精査処理は、貨幣処理装置内の金種毎に、収納庫に収納されている貨幣を1枚ずつ繰り出して、収納庫内の貨幣を全て一時保留部に一時収納し、計数後、一時保留部に一時収納した貨幣は元の収納庫に再収納する。そして、この計数結果と貨幣処理装置内のデータとを比較する。
しかし、金融機関内の貨幣処理装置は、取り扱う貨幣量が多いにも関わらず、精査処理は貨幣を一枚ずつ計数するため、精査処理に多大な時間がかかり、この精査処理中は業務が停止してしまう。例えば、精査処理には、30分から40分かかる。このため、特許文献1では、乱数を用いてランダムな期日の夜間に自動精査を行い、業務に支障が生じないようにしている。
特開2003-30721号公報
しかしながら、特許文献1では、自動精査を夜間に行っているものの、ランダムな精査期日が、月末、五十日、月曜日、金曜日、給料日などの金融機関の窓口が多忙になる繁忙日または繁忙日の前日夜間に設定されて自動精査が行われる場合がある。この場合、自動精査中に障害が発生したり、精査結果に違算が生じると、繁忙日に、障害や違算に対する対応を行う必要があり、繁忙日の業務に多大な影響を及ぼすことになる。
一方、金融機関の本部である監査部門は、金融機関の支店などの被監査部門に自動精査期日を知らせない状態での自動精査、すなわち抜き打ち検査を行いたい場合がある。抜き打ち検査を行うことにより、不適格な行為の発生を牽制することができるためである。
ところが、特許文献1では、ランダムな期日の夜間に自動精査を行うことができても、その精査期日は、貨幣処理装置のみが認識しているものであり、被監査部門のみならず、監査部門も知りえない。したがって、監査部門は、被監査部門が精査期日を知りえない状態での抜き打ち検査を行うことができない。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、業務に支障を与えず、かつ、牽制効果のある精査処理を行うことができる貨幣精査システム及び貨幣精査方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、所定の店舗に配設され、収納庫内に収納されている貨幣の精査を行う貨幣処理装置と、前記所定の店舗の外部に配設され、前記貨幣処理装置とネットワークを介して接続されるとともに、所定の監査部門による前記所定の店舗の抜き打ちでの自動精査を支援する情報処理装置とを備え、前記情報処理装置には、前記店舗で発生した障害及び違算の程度、前記店舗の新人行員数、新規開設店舗、優良店舗、及び/又は、前記店舗の事務量に基づいて設定される精査頻度条件に基づいて自動設定された日時を含む精査情報が記憶される記憶部を有し、前記貨幣処理装置は、前記情報処理装置から取得された前記精査情報に基づいて精査を実行する。
また、本発明は、複数の店舗にそれぞれ配設され、収納庫内に収納されている貨幣の精査を行う貨幣処理装置と、前記複数の店舗の外部に配設され、前記貨幣処理装置とネットワークを介して接続されるとともに、所定の監査部門による前記複数の店舗の抜き打ちでの自動精査を支援する情報処理装置とを備え、前記情報処理装置には、少なくとも前記精査を行う日時に関する情報を含み、かつ、前記情報処理装置と監査担当者端末装置との間で共有される精査スケジュール表を用いて前記監査担当者の端末装置で生成された精査情報が記憶される記憶部を有し、前記貨幣処理装置は、前記情報処理装置から取得された前記精査情報に基づいて精査を実行する。
また、本発明は、上記の発明において、前記貨幣処理装置には、前記記憶部とは異なる第二の記憶部を有し、前記精査情報は、ネットワークを介して前記第二の記憶部に保存される。
また、本発明は、上記の発明において、前記精査情報は、精査を行う対象項目に関する情報である。
また、本発明は、上記の発明において、前記情報処理装置は、精査結果に関する情報を前記記憶部に記憶させる。
また、本発明は、所定の店舗に配設され、収納庫内に収納されている貨幣の精査を行う貨幣処理装置と、前記所定の店舗の外部に配設され、前記貨幣処理装置とネットワークを介して接続されるとともに、所定の監査部門による前記所定の店舗の抜き打ちでの自動精査を支援する情報処理装置とを備えた貨幣精査システムにおける貨幣精査方法であって、前記情報処理装置が、前記店舗で発生した障害及び違算の程度、前記店舗の新人行員数、新規開設店舗、優良店舗、及び/又は、前記店舗の事務量に基づいて設定される精査頻度条件に基づいて自動設定された日時を含む精査情報を所定の記憶部に記憶するステップと、前記貨幣処理装置が、前記情報処理装置から取得した前記精査情報に基づいて精査を実行するステップとを含む。
また、本発明は、複数の店舗にそれぞれ配設され、収納庫内に収納されている貨幣の精査を行う貨幣処理装置と、前記複数の店舗の外部に配設され、前記貨幣処理装置とネットワークを介して接続されるとともに、所定の監査部門による前記複数の店舗の抜き打ちでの自動精査を支援する情報処理装置とを備えた貨幣精査システムにおける貨幣精査方法であって、前記情報処理装置が、少なくとも前記精査を行う日時に関する情報を含み、かつ、前記情報処理装置と監査担当者端末装置との間で共有される精査スケジュール表を用いて前記監査担当者の端末装置で生成された精査情報を所定の記憶部に記憶するステップと、前記貨幣処理装置が、前記情報処理装置から取得した前記精査情報に基づいて精査を実行するステップとを含む。
本発明によれば、業務に支障を与えず、かつ、牽制効果のある精査処理を行うことができる。
図1は、本実施例に係る貨幣精査システムの概要を説明する説明図である。 図2は、サーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、出納機の外観構成を示す外観構成図である。 図4は、出納機の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、紙幣処理ユニットの内部構成を概略的に示す構成図である。 図6は、端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 図7は、貨幣精査システムによる貨幣精査処理手順を示すシーケンス図である。 図8は、精査情報の一例を示す図である。 図9は、ログ情報の定期送信と検査結果の送信との関係を示す図である。 図10は、サーバ装置が端末装置に提供する精査情報登録全体画面の一例を示す図である。 図11は、サーバ装置の精査情報登録処理手順を示すフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る貨幣精査システム及び貨幣精査方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例では、銀行の支店に配設される出納機の自動精査処理に本発明を適用した場合について説明することとする。
<貨幣精査システムの概要>
図1は、本実施例に係る貨幣精査システムの概要を説明する説明図である。図1に示すように、貨幣精査システム1は、銀行の支店B内に配設された出納機20と、該銀行の本部A内に配設された端末装置30と、モニタリングセンターC内に配設されたサーバ装置10とをネットワークNにより接続したシステムである。銀行の本部Aは監査部門となり、銀行の支店Bは被監査部門となる。また、モニタリングセンターCは、銀行の支店B内に配設された出納機20などの貨幣処理装置のメンテナンス及び監査支援を行う外部委託機関である。なお、ここでは図示省略したが、銀行の支店B以外の他の支店等もネットワークNに接続される。
また、銀行の支店B内には、出納機20以外に複数の貨幣処理装置が配設され、それぞれがネットワークNに接続される。出納機20以外の貨幣処理装置としては、例えば、両替機、顧客が操作する入出金機、窓口に配設されるオートキャッシャー、大口入金機、出納機20への貨幣の補充、回収を行うための現金を管理する現金バス、金庫などが挙げられる。図1は、銀行の支店B内に配設された出納機20に対する自動精査を示している。
本実施例では、監査部門である銀行の本部Aが、被監査部門である銀行の支店Bの出納機20に対し、被監査部門が知らない期日に抜き打ちで自動精査を行うようにしている。図1に示すように、まず、監査部門は、情報処理装置としてのサーバ装置10に端末装置30を接続し、精査に関する精査情報D1を事前に登録する(S1)。この精査情報D1は、監査部門のみが知り得る情報であり、精査を行う店名、精査を行う日時、精査を行う対象項目等が含まれている。対象項目は、精査対象の貨幣処理装置、硬貨あるいは紙幣、硬貨及び紙幣の両方などである。なお、ここでは端末装置30により精査情報D1を登録した場合を示したが、サーバ装置10の入力部から直接精査情報D1を登録することもできる。
その後、出納機20は、装置の起動時などの所定タイミングでサーバ装置10にアクセスし、出納機20に対して事前登録された精査情報D1を取得する(S2)。出納機20は、精査情報D1が示す日時に、指示された対象項目の自動精査を行い、自動精査の精査結果D2をサーバ装置10に送信する(S3)。その後、端末装置30は、サーバ装置10から送信された精査結果D2を受信する(S4)。なお、端末装置30は、サーバ装置10にアクセスして精査結果D2を取得することもできる。
精査情報D1は、監査部門側が任意の日時及び任意の対象項目に対する自動精査の指示を事前登録したものであり、被監査部門が知らない状況で抜き打ち検査を行うことができる。また、精査情報D1は、繁忙日を回避し、夜間などの日時を事前登録することができ、業務に支障が生じない自動精査を行うことができる。
なお、精査情報D1の事前登録は、端末装置30を介した手動登録以外にサーバ装置10が自動登録するようにしてもよい。自動登録は、例えば、日時については予め設定された繁忙日を除外する条件、設定された精査頻度条件などの所定の条件によって自動的に事前登録することができる。なお、繁忙日以外でも各支店に特徴づけられる日時、例えば、近所で運動会のイベントがあって行員数が減少する日時を除外するようにしてもよい。これらの所定の条件は、後述する登録条件情報D4に含まれる。精査頻度条件は、監査部門によって設定されたものであってもよいし、支店の状態によって自動的に設定してもよい。支店の状態による設定を行う際には、例えば障害や違算の多い支店、新人行員の多い支店、新規開設支店、事務量の多い支店については精査頻度を高くし、優良支店については精査頻度を低くする。
具体的な入力方法は、以下のように行う。まず、支店の状態等に対する精査頻度をあらかじめ決めておき、その精査頻度に関する情報を後述するサーバ装置10内に設けられた記憶部15に記憶させておく。一方、支店毎の登録画面においては、後述する登録条件情報D4に含まれる、行員数が少ない日、障害や違算の多い支店、新人行員の多い支店、新規開設支店、事務量の多い支店、優良支店などを入力する項目を設ける。そして、それらの選択内容と、それに対応する精査頻度に関する情報を照らし合わせ、具体的な精査日時案を表示部12に表示させる。監査部門の担当者は表示部12に表示された精査日時案を確認し、問題がなければ画面上の確認ボタンを押下することで精査日時が確定される。また、表示された精査日時に修正が必要な場合は、日時を修正し確定することで、修正日時が反映される。
また、自動登録は、出納機20の処理内容や処理件数等が記録されたログ情報D3を解析して後述する登録条件情報D4を取得し、それらの情報を基に事前登録するようにしてもよい。具体的には、ログ情報D3を解析し、障害や違算の多い支店であるか、事務量の多い支店であるか、優良支店に該当するかを自動的に判別する。そしてさらに、人事情報や支店に関する情報等を取得し、自動的に判別された情報やその他の情報と、あらかじめ記憶部15に記憶させておいた精査頻度に関する情報とを照らし合わせることで精査日時案を表示部12に表示させる。監査部門の担当者は表示部12に表示された精査日時案を確認し、問題がなければ画面上の確認ボタンを押下することで精査日時が確定される。また、表示された精査日時に修正が必要な場合は、日時を修正し確定することで、修正日時が反映される。
そしてさらに、出納機20で発生する障害のうち違算になる可能性が高い障害が発生した場合、本部Aで設定される精査とは別に、違算になる可能性が高い障害が発生した日の夜間に、自動的に精査が実施されるようにしてもよい。
なお、出納機20は、定期的にログ情報D3をサーバ装置10に送信する。ログ情報D3は、受け付けた操作指示、操作指示に対する動作、障害発生、入出金情報などの出納機20に関する各種の状態を含む情報である。また、出納機20は、障害が発生した場合には、障害情報をサーバ装置10に送信する。
モニタリングセンターCの従業員は、サーバ装置10に送信された出納機20の障害情報が示す障害に対してログ情報D3を参照して対応する。サーバ装置10は、ログ情報D3を解析して対応措置を出力するようにしてもよい。また、サーバ装置10は、ログ情報D3を対応して違算の発生原因を解析して解析結果を出力するようにしてもよい。
なお、サーバ装置10は、端末装置30から出納機20へのアクセスを禁止することにより、出納機20を含む支店に対するセキュリティを強化している。
<サーバ装置の構成>
次に、図1に示したサーバ装置10の構成について説明する。図2は、図1に示したサーバ装置10の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、サーバ装置10は、入力部11、表示部12、通信部13、印字部14、記憶部15及び制御部16を有する。
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。表示部12は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。通信部13は、ネットワークNを介して出納機20、端末装置30等とデータ通信するためのインタフェース部である。印字部14は、各種情報の印字等に用いられる。
記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、精査情報D1、精査結果D2、ログ情報D3、登録条件情報D4及び解析結果D5を記憶する。
制御部16は、サーバ装置10の全体を制御する制御部であり、精査情報登録部16a、精査情報自動登録部16b、精査情報送信処理部16c、精査結果処理部16d、アクセス制限制御部16e及び精査結果解析部16fを有する。実際には、精査情報登録部16a、精査情報自動登録部16b、精査情報送信処理部16c、精査結果処理部16d、アクセス制限制御部16e及び精査結果解析部16fに対応するプログラムを不揮発性メモリなどの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPU(Central Processing Unit)で実行することで、各部に対応するプロセスを実行させることになる。
精査情報登録部16aは、端末装置30からの入力設定によって精査情報D1を事前登録する処理部である。精査情報自動登録部16bは、登録条件情報D4に示した所定の条件をもとに精査情報D1を自動で事前登録する処理部である。また、精査情報自動登録部16bは、ログ情報D3を参照して出納機20の状態に応じて精査情報D1を自動で事前登録する。なお、端末装置30からの選択が精査情報D1の手動登録の場合には、精査情報登録部16aが精査情報D1の登録を行い、端末装置30からの選択が、登録条件情報D4を用いた精査情報D1の自動登録の場合及びログ情報D3を用いた自動登録の場合には、精査情報自動登録部16bが精査情報D1を自動で登録する。なお、自動登録では、支店B内に複数の貨幣処理装置が存在するため、各貨幣処理装置に対する自動精査の日時は異ならせることが好ましい。
精査情報送信処理部16cは、出納機20からのアクセスがあった場合に、この出納機20に対応する精査情報D1を出納機20に対して送信する。精査結果処理部16dは、出納機20から精査結果D2を受信した場合に、精査結果D2を記憶部15に記憶するとともに、端末装置30に送信する。
アクセス制限制御部16eは、端末装置30から出納機20へのアクセスを禁止する制御を行う。したがって、端末装置30は、リモートで出納機20の自動精査を直接行うことはできない。
精査結果解析部16fは、精査結果D2が違算である場合に、ログ情報D3を参照して違算の原因を解析し、解析結果D5を記憶部15に出力するとともに、表示部12に表示する。なお、出納機20は、ログ情報D3を定期的にサーバ装置10に送信しており、前回のログ情報D3の送信時から、違算が発生した精査結果D2の受信時までの期間のログ情報D3を受けていないため、出納機20は、違算が発生した精査結果D2の送信時に、前回のログ情報D3の送信時から現時点までのログ情報D3を同時に送信する。
<出納機の構成>
次に、図1に示した出納機20の構成について説明する。図3は、図1に示した出納機20の外観構成を示す外観構成図である。同図に示すように、この出納機20は、硬貨処理ユニット23と紙幣処理ユニット24が左右に並ぶよう配置されている。硬貨処理ユニット23は、硬貨の入金を受け付ける硬貨投入部23a、硬貨の出金を行う硬貨投出部23b、識別不能な硬貨の返却等を行う硬貨リジェクト部23cなどを有する。紙幣処理ユニット24は、紙幣の入金を受け付ける紙幣投入部24a、バラ紙幣の出金を行うバラ紙幣投出部24b、結束紙幣の出金を行う結束紙幣投出部24cなどを有する。また、表示操作部21や印字部22などは、一例として硬貨処理ユニット23側に設けられる。
図4は、出納機20の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、出納機20は、表示操作部21、カードリーダ21a、印字部22、硬貨処理ユニット23、紙幣処理ユニット24、通信部25、記憶部26及び制御部27を有する。
表示操作部21は、タッチパネルディスプレイ等の入出力デバイスである。表示操作部21は、入出金処理などに関する各種操作を受け付けるとともに各種情報を表示する。カードリーダ21aは、ICカードに登録された使用者識別情報などの情報を読み込む。印字部22は、在高や処理履歴の印字出力などに用いられる。硬貨処理ユニット23は、硬貨の入金、識別、金種別の収納、出金、精査などを行うユニットである。紙幣処理ユニット24は、紙幣の入金、識別、金種別の収納、出金、精査などを行うユニットである。通信部25は、サーバ装置10などとネットワークNを介して通信接続する通信インタフェース部である。
記憶部26は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、認証情報D11、入出金情報D12、精査情報D1、精査結果D2及びログ情報D3を有する。認証情報D11は、カードリーダ21aで読み込まれた使用者識別情報が正当なものか否かを認証するための情報である。入出金情報D12は、出納機20で入出金された貨幣の在高を管理するための情報である。
制御部27は、出納機20の全体を制御する制御部であり、認証処理部27a、入出金制御部27b、精査情報取得部27c、精査制御部27d、精査結果送信処理部27e及びログ情報送信処理部27fを有する。実際には、認証処理部27a、入出金制御部27b、精査情報取得部27c、精査制御部27d、精査結果送信処理部27e及びログ情報送信処理部27fに対応するプログラムを不揮発性メモリなどの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPU(Central Processing Unit)で実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。
認証処理部27aは、カードリーダ21aで読み込まれた使用者識別情報が認証情報D11を参照して正当なものあるか否かを判定する処理部である。入出金制御部27bは、表示操作部21から入力された入出金指令に対する処理を硬貨処理ユニット23や紙幣処理ユニット24に行わせ、入出金情報D12を更新する。
精査情報取得部27cは、出納機20の装置起動時等にサーバ装置10にアクセスして精査情報D1を取得する。
精査制御部27dは、取得した精査情報D1に対応した自動精査処理を実行する。精査処理は、貨幣を収容する収容庫から貨幣を1枚ずつ繰り出しする。そして、一時保留部に一時収容していた貨幣を元の収容庫に戻す際に、すべての貨幣の金種及び枚数を再計数する処理であり、全ての収納庫に収容されている貨幣に対して行う。
精査結果送信処理部27eは、精査制御部27dによる精査処理の計数結果と、入出金情報D12の在高とを比較し、一致か不一致かを判定する。
ログ情報送信処理部27fは、常時、出納機20内の動作状況が記録されたログ情報D3をサーバ装置10に送信する処理を行う。
図5は、紙幣処理ユニット24の内部構成を概略的に示す構成図である。図5において、左側が紙幣処理ユニット24の前面側であり、左右方向が紙幣処理ユニット24の奥行き方向である。図5を参照して、紙幣処理ユニット24の精査動作について説明する。なお、硬貨処理ユニット23については、その説明を省略する。
まず、図5に示すように、バラ紙幣投出部24bの下方には、バラ紙幣の出金処理において、バラ紙幣投出部24bから出金すべきではないと判断されたバラ紙幣が集積される出金リジェクト部126が設けられている。出金リジェクト部126の前面は筐体112の外部に開口しておらず、操作者は筐体112から本体部分を手前側に引き出さない限りこの出金リジェクト部126にアクセスすることができない。
紙幣投入部24aには、投入されたバラ紙幣を1枚ずつ繰り出すための繰出部116が設けられている。繰出部116によって紙幣投入部24aから繰り出されたバラ紙幣は、搬送部118により筐体112内で搬送される。搬送部118には識別部120が設けられており、搬送部118により搬送されるバラ紙幣は識別部120によりその金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別される。また、搬送部118には表裏反転部122が設けられており、識別部120により識別されたバラ紙幣は表裏反転部122によりその表裏が揃うように反転させられる。
搬送部118には、入金一時保留部130、混合バラ紙幣収納部132および複数の金種別バラ紙幣収納部134がそれぞれ接続されている。入金一時保留部130、混合バラ紙幣収納部132および各金種別バラ紙幣収納部134にはそれぞれ、上下方向に移動可能となっているステージ130a,132a,134aが設けられており、ステージ130a,132a,134a上でバラ紙幣が積層状態で集積される。ここで、混合バラ紙幣収納部132には、各金種別バラ紙幣収納部134に割り当てられていない金種のバラ紙幣や損券、オーバーフロー紙幣等が混合状態で収納される。また、各金種別バラ紙幣収納部134には、それぞれ予め設定された特定の金種のバラ紙幣が収納される。
入金一時保留部130の上端部の近傍には紙幣繰出繰入部130bが設けられており、バラ紙幣は紙幣繰出繰入部130bにより、入金一時保留部130から1枚ずつ搬送部118に繰り出され、また、搬送部118から入金一時保留部130に1枚ずつ繰り入れられる。混合バラ紙幣収納部132の上端部の近傍には紙幣繰入部132bが設けられており、バラ紙幣は紙幣繰入部132bにより、搬送部118から混合バラ紙幣収納部132に1枚ずつ繰り入れられる。なお、混合バラ紙幣収納部132に収納されているバラ紙幣は搬送部118に繰り出せない。各金種別バラ紙幣収納部134の上端部の近傍にはそれぞれ紙幣繰出繰入部134bが設けられており、バラ紙幣は紙幣繰出繰入部134bにより、各金種別バラ紙幣収納部134から1枚ずつ搬送部118に繰り出され、また、搬送部118から各金種別バラ紙幣収納部134に1枚ずつ繰り入れられる。バラ紙幣の出金処理が行われる際には、各金種別バラ紙幣収納部134から繰り出されたバラ紙幣が搬送部118により識別部120に送られ、識別部120により識別された後にバラ紙幣投出部24bに送られる。
筐体112の下部には下部扉112aが設けられており、操作者は、下部扉112aを開くことにより入金一時保留部130の内部にアクセスできる。また、入金一時保留部130、混合バラ紙幣収納部132および各金種別バラ紙幣収納部134は、手前側に引き出し可能となっている引出ユニット113に収容されている。操作者は、下部扉112aを開いて引出ユニット113を手前側に引き出し、混合バラ紙幣収納部132や各金種別バラ紙幣収納部134を引出ユニット113から取り外したり、引出ユニット113に装着したりできる。
また、搬送部118には複数の整理一時保留部140が接続されており、搬送部118から送られたバラ紙幣は、整理一時保留部140に積層状態で集積される。整理一時保留部140には、集積されているバラ紙幣を搬送部118に1枚ずつ繰り出す繰出部が設けられていてもよい。また、所定枚数(例えば100枚)のバラ紙幣からなる紙幣束に帯封紙を巻くことにより結束紙幣を作成する結束部142が、整理一時保留部140の隣に設けられている。結束部142の近傍にはアーム機構144が設けられている。アーム機構144は、整理一時保留部140、結束部142および結束紙幣揚送部146の間で移動可能となっている。結束紙幣揚送部146は、上下方向に移動可能となっているステージ146aが設けられている。
結束処理が行われる際に、アーム機構144は、整理一時保留部140に集積された所定枚数のバラ紙幣を上下一対のアーム部により保持して、結束部142に移動する。結束部142において、アーム機構144に保持された所定枚数のバラ紙幣の外周面に帯封紙が巻かれる。結束処理が行われた後、アーム機構144は結束部142から結束紙幣揚送部146に移動して、ステージ146a上に結束紙幣を受け渡す。このような動作を繰り返すことにより、複数の結束紙幣を結束紙幣揚送部146のステージ146a上に集積させる。
そして、アーム機構144からステージ146a上に1または複数の結束紙幣が受け渡された後、ステージ146aが上方向に移動して結束紙幣投出部24cに達し、結束紙幣を取り出すことができる。また、ステージ146aがさらに上昇すると、ステージ146a上に集積されている結束紙幣を結束紙幣搬送部160に受け渡したり、結束紙幣搬送部160から結束紙幣をステージ146a上に集積させたりできる。
筐体112の内部における上部領域には、複数の結束紙幣収納部170が設けられている。各結束紙幣収納部170の内部にはそれぞれ、上下方向に移動可能であるステージ170aが設けられている。結束部142により作成された結束紙幣は、結束紙幣収納部170の上端部に設けられた開口からステージ170a上に積層状態で集積される。各結束紙幣収納部170から結束紙幣を出す場合には、ステージ170aが上昇して、各結束紙幣収納部170の開口から結束紙幣が上方に出される。各結束紙幣収納部170には、それぞれ予め設定された特定の金種の結束紙幣が収納される。
各結束紙幣収納部170の上方には、結束紙幣の搬送を行う結束紙幣搬送部160が設けられている。結束紙幣搬送部160は、複数の突起160aが等間隔で設けられた循環ベルト160bを有しており、この循環ベルト160bは時計回りの方向および反時計回りの方向の両方向に循環移動可能である。結束紙幣搬送部160によって搬送される結束紙幣は、循環ベルト160bの下面に沿って突起160aにより引っ掛けられた状態で左右いずれかの方向に移動する。また、結束紙幣揚送部146の上端と結束紙幣収納部170との間に識別部162が設けられている。識別部162は、搬送される結束紙幣の金種を、例えばその最下面の紙幣の撮像画像から識別する。識別部162はまた、帯封紙幣の紙幣や結束帯の状態、例えば破れや汚れの有無等を識別する。
バラ紙幣に対する精査処理は、1つの金種別バラ紙幣収納部134から、紙幣繰出繰入部134bによってバラ紙幣を搬送部118上に1枚ずつ繰り出し、入金一時保留部130に一時収納する。金種別バラ紙幣収納部134のバラ紙幣が空になった時点で、入金一時保留部130に一時収納されたバラ紙幣は、識別部120によって金種及び枚数を識別しつつ、元の金種別バラ紙幣収納部134に搬送部118を介して再収納される。この処理を全ての金種別バラ紙幣収納部134に対して行う。
結束紙幣に対する精査処理では、結束紙幣収納部170に収納された結束紙幣を、ステージ170aの上昇によって繰り出し、結束紙幣搬送部160により移動させ、識別部162を介して結束紙幣を識別しつつ結束紙幣揚送部146に一時収納する。1つの結束紙幣収納部170に対する金種及び枚数(束数)の計数が終わった時点で、結束紙幣は、結束紙幣揚送部146を介して結束紙幣収納部170に再収納される。そして、この処理を全ての結束紙幣収納部170に対して行う。
<端末装置の構成>
次に、図1に示した端末装置30の構成について説明する。図6は、端末装置30の構成を示す機能ブロック図である。図6に示すように、端末装置30は、入力部31、表示部32、通信部33、記憶部34及び制御部35を有する。入力部31は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。表示部32は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。通信部33は、ネットワークNを介してサーバ装置10等とデータ通信するためのインタフェース部である。記憶部34は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、精査情報D1及び精査結果D2を有する。
制御部35は、端末装置30の全体を制御する制御部であり、精査処理部35aを有する。実際には、精査処理部35aに対応するプログラムを不揮発性メモリなどの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPU(Central Processing Unit)で実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。
精査処理部35aは、サーバ装置10にアクセスして精査情報D1を事前登録するとともに、サーバ装置10から精査結果D2を受信する処理を行う。
<貨幣精査システムによる貨幣精査処理>
次に、貨幣精査システム1による貨幣精査処理手順について説明する。図7は、貨幣精査システム1による貨幣精査処理手順を示すシーケンス図である。図7に示すように、まず、端末装置30は、精査情報D1をサーバ装置10に登録する処理を行う(ステップS101)。なお、精査情報D1の自動登録が選択されている場合には、サーバ装置10が精査情報D1を自動登録する。
精査情報D1は、例えば図8に示すように、店名「支店B」、装置「出納機」、項目「紙幣」、日時「2018/05/17/0200」として登録される。この精査情報D1には、繁忙日を除外し、夜間に、出納機20の紙幣のみの自動精査を行うことが登録されている。
一方、出納機20は、装置が起動したか否かを判定する(ステップS102)。出納機20は、装置が起動していないならば(ステップS102;No)、本判定処理を続行する。出納機20は、装置が起動したならば(ステップS102;Yes)、サーバ装置10にアクセスして事前登録されている精査情報D1を取得する(ステップS103)。
その後、出納機20は、精査情報D1が示す精査の登録日時(精査日時)になったか否かを判定する(ステップS104)。出納機20は、登録日時でないならば(ステップS104;No)、本判定処理を続行する。一方、出納機20は、登録日時になったならば(ステップS104;Yes)、精査制御部27dによって精査処理を実行する(ステップS105)。
その後、出納機20は、精査結果D2が在高に一致(違算がない)しているか否かを判定する(ステップS106)。出納機20は、精査結果D2が在高に一致していないならば(ステップS106;No)、精査結果D2とともにログ情報D3をサーバ装置10に送信する(ステップS107)。一方、出納機20は、精査結果D2が在高に一致しているならば(ステップS106;Yes)、精査結果D2をサーバ装置10に送信する(ステップS108)。
ここで、ステップS107において、精査結果D2とともにログ情報D3をサーバ装置10に送信しているのは、図9に示すように、前回のログ情報D3の送信時点t12から現時点(精査日時)t1までの期間Δtのログ情報D3がサーバ装置10に送信されていないからである。したがって、ステップS107において送信するログ情報D3は、期間Δtのログ情報D3である。
その後、サーバ装置10は、精査結果D2を記憶部15に記憶するとともに、端末装置30に精査結果D2を送信する(ステップS109)。
その後、サーバ装置10は、精査結果D2が在高に一致しているか否かを判定する(ステップS110)。サーバ装置10は、精査結果D2が在高に一致していないならば(ステップS110;No)、ログ情報D3を参照して不一致の原因を解析し、この解析結果D5を記憶部15に記憶するとともに端末装置30に送信する(ステップS111)。このステップS111では、解析結果D5を表示部12に出力して、モニタリングセンターCによるメンテナンス等の参考にする。
<精査情報の登録画面>
次に、精査情報の登録画面の一例について説明する。図10は、サーバ装置10が端末装置30に提供する精査情報登録全体画面の一例を示す図である。図10に示すように、精査情報D1は、複数のセルからなるカレンダー式の登録画面である。この精査情報登録画面は、設定された複数の精査情報D1を一覧表示するための画面であり、個別の精査情報D1は、別途、個別の登録画面があり、この個別の登録画面と精査情報登録全体画面とはリンクしている。
なお、精査情報登録全体画面で示すように、領域E1,E2等の繁忙日の登録は禁止する設定を行うことができる。また、例えば、領域E3のセルを選択した場合、精査情報D1の登録内容が吹き出しで表示される。さらに図10に示すように、紙幣及び硬貨の全精査、硬貨のみの精査、紙幣のみ精査を異なる記号等で表示される。なお、精査情報登録全体画面は、各セルの押下によって個別の登録画面を表示するようにしてもよい。また、精査情報登録全体画面は、表計算アプリケーションで作成してもよい。
<精査情報登録処理>
次に、サーバ装置10の精査情報登録処理手順について説明する。図11は、サーバ装置10の精査情報登録処理手順を示すフローチャートである。図11に示すように、制御部16は、精査情報D1の登録の選択が自動登録か否かを判定する(ステップS201)。
精査情報D1の登録の選択が自動登録であるならば(ステップS201;Yes)、さらに自動登録の選択が登録条件情報D4による登録であるか否かを判定する(ステップS202)。
自動登録の選択が登録条件情報D4による登録であるならば(ステップS202;Yes)、登録条件情報D4を満足する精査情報D1の生成及び登録を行って(ステップS203)、本処理を終了する。
自動登録の選択が登録条件情報D4による登録でないならば(ステップS202;No)、ログ情報D3に解析結果に基づいた精査情報D1の生成及び登録を行って(ステップS204)、本処理を終了する。
一方、精査情報D1の登録の選択が自動登録でないならば(ステップS201;No)、手動による精査情報D1の生成及び登録を行って(ステップS205)、本処理を終了する。
本実施例では、自動精査の日時、対象項目などを任意に設定した精査情報D1を用いて自動精査を行うことが可能であるため、繁忙日以外の日時や、夜間の日時に自動精査を行わせることができるため、行員の業務負荷を軽減することができる。
また、本実施例では、監査部門が任意に登録し、あるいはサーバ装置10が自動登録した精査情報D1は、管理部門が知り得る情報である一方、被監査部門は知り得ず、出納機20が認識する情報であるため、自動精査による抜き打ち検査が可能となり、被監査部門に対する牽制効果を奏する。
この牽制効果が加わることによって、精査の間隔を伸ばすことができる。精査の間隔が伸びると、精査による紙幣の劣化や識別センサなどの汚れを軽減することができる。さらに、精査の間隔が伸びると、精査の回数が減少し、出納機20の予防保守点検の回数も減少する。
なお、精査の間隔が伸びると、精査による違算が発生した場合の原因特定が難しくなるが、この場合、ログ情報D3を解析することによって補うことができる。
さらに、本実施例では、精査情報D1は、カレンダー式などで一覧表示する精査情報登録全体画面を表示することができるので、特に精査情報D1のうちの精査日時などの登録処理が容易になる。
また、本実施例では、サーバ装置10は出納機20に対してアクセスが禁止され、出納機20側からサーバ装置10への一方向的なアクセスとなるため、出納機20等の貨幣処理装置に対するセキュリティを高めることができる。
さらに、本実施例では、出納機20から、外部に配設されたサーバ装置10に対して精査結果D2、ログ情報D3、障害情報などが通知され、サーバ装置10が配設されたモニタリングセンターの従業員がメンテナンス等の処理を行うため、出納機20などの貨幣処理装置を有する支店の行員にかかる業務負担を軽減することができる。しかも、精査情報D1による自動精査が実行されるため、行員自らが精査処理を実行する業務が減少し、この点からも行員にかかる業務負担を軽減することができる。
アクセス制限制御部16eは、端末装置30から出納機20へのアクセスを禁止する制御を行うとしたが、これに限定されない。端末装置30から出納機20へのアクセスする場合、アクセス可能な項目を限定させたり、逆に出納機20から端末装置30へ送るデータに制限をかけたり、個人情報など閲覧が制限される情報は閲覧や、端末装置30への送付が出来ないようにするなどすることにより、セキュリティを損なうことなく、端末装置30から、リモートで出納機20の自動精査を直接行うようにしてもよい。
また、出納機20は、違算が発生した精査結果D2の送信時に、前回のログ情報D3の送信時から現時点までのログ情報D3を同時に送信するとしたが、これに限定されない。例えば、行員が出納機20を操作してログ情報D3を送信するようにしてもよいし、端末装置30からの指示によりログ情報D3を送信するようにしてもよい。
さらに、本実施例では貨幣処理装置として、出納機20を例に記述したが、貨幣処理装置は出納機20に限定されない。例えば現金バスや両替機、入出金機や釣銭機など、精査機能と何らかの通信機能を備えた貨幣処理機であればよい。
また、上記の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明の貨幣精査システム及び貨幣精査方法は、業務に支障を与えず、かつ、牽制効果のある精査処理を行う場合に有用である。
1 貨幣精査システム
10 サーバ装置
11,31 入力部
12,32 表示部
13,25,33 通信部
14,22 印字部
15,26,34 記憶部
16,27,35 制御部
16a 精査情報登録部
16b 精査情報自動登録部
16c 精査情報送信処理部
16d 精査結果処理部
16e アクセス制限制御部
16f 精査結果解析部
20 出納機
21 表示操作部
21a カードリーダ
23 硬貨処理ユニット
23a 硬貨投入部
23b 硬貨投出部
23c 硬貨リジェクト部
24 紙幣処理ユニット
24a 紙幣投入部
24b バラ紙幣投出部
24c 結束紙幣投出部
27a 認証処理部
27b 入出金制御部
27c 精査情報取得部
27d 精査制御部
27e 精査結果送信処理部
27f ログ情報送信処理部
30 端末装置
35a 精査処理部
112 筐体
112a 下部扉
113 引出ユニット
116 繰出部
118 搬送部
120,162 識別部
122 表裏反転部
126 出金リジェクト部
130 入金一時保留部
130a,132a,134a,146a,170a ステージ
130b 紙幣繰出繰入部
132 混合バラ紙幣収納部
132b 紙幣繰入部
134 金種別バラ紙幣収納部
134b 紙幣繰出繰入部
140 整理一時保留部
142 結束部
144 アーム機構
146 結束紙幣揚送部
160 結束紙幣搬送部
160a 突起
160b 循環ベルト
170 結束紙幣収納部
A 本部
B 支店
C モニタリングセンター
D1 精査情報
D11 認証情報
D12 入出金情報
D2 精査結果
D3 ログ情報
D4 登録条件情報
D5 解析結果
E1,E2,E3 領域
N ネットワーク
t12 送信時点
Δt 期間

Claims (7)

  1. 所定の店舗に配設され、収納庫内に収納されている貨幣の精査を行う貨幣処理装置と、
    前記所定の店舗の外部に配設され、前記貨幣処理装置とネットワークを介して接続されるとともに、所定の監査部門による前記所定の店舗の抜き打ちでの自動精査を支援する情報処理装置と
    を備え、
    前記情報処理装置は、前記店舗で発生した障害及び違算の程度、前記店舗の新人行員数、新規開設店舗、優良店舗、及び/又は、前記店舗の事務量に基づいて設定される精査頻度条件に基づいて自動設定された日時を含む精査情報が記憶される記憶部を有し、
    前記貨幣処理装置は、前記情報処理装置から取得された前記精査情報に基づいて精査を実行する貨幣精査システム。
  2. 複数の店舗にそれぞれ配設され、収納庫内に収納されている貨幣の精査を行う貨幣処理装置と、
    前記複数の店舗の外部に配設され、前記貨幣処理装置とネットワークを介して接続されるとともに、所定の監査部門による前記複数の店舗の抜き打ちでの自動精査を支援する情報処理装置と
    を備え、
    前記情報処理装置には、少なくとも前記精査を行う日時に関する情報を含み、かつ、前記情報処理装置と監査担当者端末装置との間で共有される精査スケジュール表を用いて前記監査担当者の端末装置で生成された精査情報が記憶される記憶部を有し、
    前記貨幣処理装置は、前記情報処理装置から取得された前記精査情報に基づいて精査を実行する貨幣精査システム。
  3. 前記貨幣処理装置には、前記記憶部とは異なる第二の記憶部を有し、
    前記精査情報は、ネットワークを介して前記第二の記憶部に保存される請求項1又は2に記載の貨幣精査システム。
  4. 前記精査情報は、精査を行う対象項目に関する情報をさらに含む請求項1乃至3のいずれか一つに記載の貨幣精査システム。
  5. 前記情報処理装置は、精査結果に関する情報を前記記憶部に記憶させる請求項1乃至4のいずれか一つに記載の貨幣精査システム。
  6. 所定の店舗に配設され、収納庫内に収納されている貨幣の精査を行う貨幣処理装置と、前記所定の店舗の外部に配設され、前記貨幣処理装置とネットワークを介して接続されるとともに、所定の監査部門による前記所定の店舗の抜き打ちでの自動精査を支援する情報処理装置とを備えた貨幣精査システムにおける貨幣精査方法であって、
    前記情報処理装置が、前記店舗で発生した障害及び違算の程度、前記店舗の新人行員数、新規開設店舗、優良店舗、及び/又は、前記店舗の事務量に基づいて設定される精査頻度条件に基づいて自動設定された日時を含む精査情報を所定の記憶部に記憶するステップと、
    前記貨幣処理装置が、前記情報処理装置から取得した前記精査情報に基づいて精査を実行するステップと
    を含む貨幣精査方法。
  7. 複数の店舗にそれぞれ配設され、収納庫内に収納されている貨幣の精査を行う貨幣処理装置と、前記複数の店舗の外部に配設され、前記貨幣処理装置とネットワークを介して接続されるとともに、所定の監査部門による前記複数の店舗の抜き打ちでの自動精査を支援する情報処理装置とを備えた貨幣精査システムにおける貨幣精査方法であって、
    前記情報処理装置が、少なくとも前記精査を行う日時に関する情報を含み、かつ、前記情報処理装置と監査担当者端末装置との間で共有される精査スケジュール表を用いて前記監査担当者の端末装置で生成された精査情報を所定の記憶部に記憶するステップと、
    前記貨幣処理装置が、前記情報処理装置から取得した前記精査情報に基づいて精査を実行するステップと
    を含む貨幣精査方法。
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