JP6869860B2 - 物品保管システム、物品保管装置及び物品管理方法 - Google Patents

物品保管システム、物品保管装置及び物品管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、物品保管装置から取り出された物品のその後の状況を効率良く把握することができる物品保管システム、物品保管装置及び物品管理方法に関する。
従来、金融機関の営業店のバックヤード等に配設され、通帳等の物品を保管する物品保管装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
例えば、金融機関の渉外員が顧客の所在地に赴き、該顧客から顧客の通帳及び出金伝票等の預り品を受領して出金処理を行う場合には、該渉外員が営業店に戻った際に、顧客からの預り品(通帳及び出金伝票等)を物品保管装置に保管する。渉外員は、営業店の営業時間外に営業店に戻るケースが多いためである。そして、その翌日に、渉外員等が物品保管装置から該顧客の預り品を取り出した後、預金係等が出金処理を行い、預金係等から預り品及び貨幣を受け取った渉外員が、該顧客の所在地に赴いて顧客に預り品及び貨幣を受け渡すことになる。
このように、上記物品保管装置を用いることにより、物品保管装置に預り品が保管された事実、物品保管装置から預り品が取り出された事実を管理することができる。
特許5639621号公報
しかしながら、上記物品保管装置を用いたとしても、物品保管装置から取り出された預り品に基づいて出金処理が行われたか否か、かかる預り品及び貨幣等が顧客に対して実際に受け渡されたか否かを正確に把握することは難しい。渉外員等の申告に基づいて把握されていたためである。
このため、金融機関の渉外員等が顧客から預かった預り品を物品保管装置に保管する場合に、該物品保管装置から取り出された預り品のその後の状況をいかに効率良く把握できるようにするかが重要な課題となっている。かかる課題は、上記の出金処理だけではなく、顧客から預かった預り品を用いた入金処理を行う場合や顧客以外の業者等から預かった預かり品に係る処理を行う場合にも同様に生ずる課題である。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、物品保管装置から取り出された物品のその後の状況を効率良く把握することができる物品保管システム、物品保管装置及び物品管理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、顧客から預かった物品を収納する収納部を有する物品保管装置と、所定の貨幣処理を行う貨幣処理装置とを有する物品保管システムであって、前記物品保管装置は、前記収納部に収納された物品の取出操作が行われた場合に、該物品の属性情報に基づいて所定の状況報告依頼を前記貨幣処理装置に通知するか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、前記貨幣処理装置に対して状況報告依頼情報を通知する依頼情報通知部とを備え、前記貨幣処理装置は、前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の装置に対して処理完了情報を通知する完了情報通知部を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記判定部は、前記物品の属性情報が、前記貨幣処理装置での貨幣処理を要する旨を示す場合に、所定の状況報告依頼を前記貨幣処理装置に通知すると判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記貨幣処理装置は、前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた時点から所定の時間が経過した場合に、所定の警報を報知する警報報知部をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記所定の時間は、前記物品保管装置から取り出された物品の属性情報に基づいて算定されることを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記完了情報通知部は、前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の装置に対して顧客の属性情報とともに処理完了情報を通知することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記完了情報通知部は、前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の管理装置又は役席に配設された役席端末装置に対して処理完了情報を通知することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記完了情報通知部は、前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、前記物品保管装置に対して処理完了情報を通知し、前記物品保管装置は、前記貨幣処理装置から通知された処理完了情報を該物品の保管に係る情報と対応付けて記憶する記憶部をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記依頼情報通知部は、前記判定部により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、店舗の窓口に配設された窓口端末に対して状況報告依頼情報を通知し、前記窓口端末は、前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の装置に対して処理完了情報を通知することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記依頼情報通知部は、前記判定部により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、前記顧客に対応する渉外員により所持された携帯端末装置に対して状況報告依頼情報を通知し、前記携帯端末装置は、少なくとも前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を顧客に返却した場合に、所定の装置に対して処理完了情報を通知することを特徴とする。
また、本発明は、顧客から預かった物品を収納する収納部と、前記収納部に収納された物品の識別情報及び該物品の属性情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記収納部に収納された物品の取出操作が行われた場合に、該物品の属性情報に基づいて所定の状況報告依頼を所定の貨幣処理装置に通知するか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、前記貨幣処理装置に対して状況報告依頼情報を通知する依頼情報通知部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、顧客から預かった物品を収納する収納部を有する物品保管装置と、貨幣の入出金処理を行う貨幣処理装置とを有する物品保管システムにおける物品保管方法であって、前記物品保管装置が、前記収納部に収納された物品の取出操作が行われた場合に、該物品の属性情報に基づいて所定の状況報告依頼を前記貨幣処理装置に通知するか否かを判定する判定工程と、前記判定工程により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、前記貨幣処理装置に対して状況報告依頼情報を通知する依頼情報通知工程と、前記貨幣処理装置が、前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の装置に対して処理完了情報を通知する完了情報通知工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、物品保管装置から取り出された物品のその後の状況を効率良く把握することができる。
図1は、本実施例に係る物品保管システムの概念を説明するための説明図である。 図2は、図1に示した重要物管理装置の外観を示す斜視図である。 図3は、図1に示した重要物管理装置の内部構成を示す機能ブロック図である。 図4は、図3に示した管理データの一例を示す図である。 図5は、図1に示した重要物管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、図2に示した出納機の外観を示す斜視図である。 図7は、図2に示した出納機の構成を示す機能ブロック図である。 図8は、図1に示した出納機による状況報告依頼情報の受信時の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、図1に示した出納機による貨幣処理時の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、図1に示した管理装置の内部構成を示す機能ブロック図である。 図11は、図10に示した重要物処理情報の一例を示す図である。 図12は、図1に示した管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、物品保管システムの変形例1を説明するための説明図である。 図14は、物品保管システムの別の変形例を説明するための説明図である。 図15は、物品保管システムの変形例2を説明するための説明図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る物品保管システム、物品保管装置及び物品管理方法の好適な実施例を詳細に説明する。
<物品保管システムの概念>
まず、本実施例に係る物品保管システムの概念について説明する。図1は、本実施例に係る物品保管システムの概念を説明するための説明図である。ここでは、金融機関の営業店に勤務する渉外担当者Bが、顧客Aの自宅等に赴いて該顧客Aから重要物(預り証C1、通帳C2、払戻請求書C3)を預かり、後日、あらためて顧客Aの自宅等に赴いて、該顧客に重要物(預り証C1、通帳C2、貨幣D)を返却する場合を示している。また、図中に示す白抜きの矢印は重要物の移動を示し、黒の矢印は情報の流れを示している。
この物品保管システムは、重要物管理装置10、出納機20、役席端末30、携帯端末40及び管理装置50を有する。重要物管理装置10は、顧客から預かった重要物(預り証C1、通帳C2、払戻請求書C3)を収納する収納部を有する装置である。出納機20は、貨幣の入出金等の各種の貨幣処理を行う貨幣処理装置であり、役席端末30は、役席担当者が操作する端末装置である。携帯端末40は、渉外担当者Bにより所持されたタブレット又はスマートフォン等の携帯端末であり、管理装置50は、顧客Aから依頼された取引処理の処理状況等を管理する装置である。
渉外担当者Bが、顧客Aの自宅等に赴いて該顧客Aから重要物(預り証C1、通帳C2、払戻請求書C3)を預かった後に(ステップS1)、該渉外担当者Bが営業店に戻ったならば、かかる重要物を重要物管理装置10に保管する(ステップS2)。渉外担当者Bは、営業店の営業時間後(例えば、午後3時)に営業店に戻らざるを得ない場合、及び、顧客Aから預かった重要物を用いた取引処理を行うタイミングが後日である場合を考慮したものである。
後日、渉外担当者Bが、かかる重要物の取引処理(出金処理)を行う場合には、重要物管理装置10から重要物(預り証C1、通帳C2、払戻請求書C3)を取り出し(ステップS3)、図示しない出納担当者に重要物を受け渡して取引処理を依頼する。出納担当者は、貨幣の入出金等の取引処理を行う担当者である。
ここで、重要物が重要物管理装置10から取り出されたならば、重要物管理装置10は、管理装置50に対して取出情報を通知する(ステップS4)。また、重要物管理装置10は、重要物の属性情報に基づいて出納機20に状況報告依頼を行うか否かを判定し、状況報告依頼を行うと判定されたならば、出納機20に対して状況報告依頼を通知する(ステップS5)。なお、重要物の属性情報が、出納機20での貨幣処理を要する内容である場合には、出納機20に対して状況報告依頼を行うべきであると判定する。かかる状況報告依頼は、出納機20による本重要物の取引処理(出金処理)が完了したことを条件として、管理装置50に対してその旨を状況報告させるための依頼情報である。
出納担当者による出納機20を用いた重要物の取引処理(出金処理)が完了したならば、該出納担当者は該当する渉外担当者Bに重要物(預り証C1、通帳C2、貨幣D)を受け渡す。ここで、出納機20は、重要物の取引処理(出金処理)を完了した場合に、すでに説明した状況報告依頼に応答して、管理装置50に処理完了情報を通知する(ステップS6)。これにより、管理装置50では、渉外担当者Bが顧客Aから預かった重要物を用いた取引処理(出金処理)が完了した旨の状況を管理することができる。
また、出納担当者から重要物を受け渡された渉外担当者Bは、顧客Aの自宅に赴き、該顧客Aに重要物(預り証C1、通帳C2、貨幣D)を返却するとともに(ステップS7)、顧客Aに対する受け渡しが完了した旨を携帯端末40に入力する。これにより、携帯端末40から管理装置50に対して処理完了情報が通知される(ステップS8)。かかる処理完了情報は、顧客への重要物の返却が完了した旨を示す情報である。
これにより、管理装置50では、渉外担当者Bによる顧客Aに対する重要物の返却が完了した旨の状況を管理することができる。重要物の返却が完了したならば、役席端末30にその旨を通知することができる。また、渉外担当者Bに適宜現在の状況を通知することもできる。
このように、本実施例に係る物品保管システムでは、顧客から預かった物品を収納する収納部を有する重要物管理装置10と、所定の貨幣処理を行う出納機20とを有し、重要物管理装置10は、収納部に収納された重要物の取出操作が行われた場合に、該重要物の属性情報に基づいて状況報告依頼を出納機20に行うか否かを判定し、状況報告依頼を行うと判定された場合に、出納機20に対して状況報告依頼情報を通知し、出納機20は、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた重要物を用いた貨幣処理を完了した場合に、管理装置50に対して処理完了情報を通知するよう構成したので、重要物管理装置10から取り出された重要物のその後の状況を効率良く把握することができる。
<重要物管理装置10の構成>
次に、図1に示した重要物管理装置10の外観について説明する。図2は、図1に示した重要物管理装置10の外観を示す斜視図である。図2に示すように、重要物管理装置10は、表示操作部11、カード挿入口12a、第1収納ユニット13、第2収納ユニット14及び第3収納ユニット15を有する。
表示操作部11は、タッチ式のディスプレイ装置であり、操作者の入力操作を受け付ける。カード挿入口12aは、担当者カードを挿入するための挿入口であり、かかるカード挿入口12aに対して担当者カードが挿入されると、挿入された担当者カードから担当者コードなどの情報が読み取られる。
図2に示すように、第1収納ユニット13は3つの収納部13a、13b、13cを有し、第2収納ユニット14は4つの収納部14a、14b、14c、14dを有し、第3収納ユニット15は収納部15aを有している。各収納部13a〜13c、14a〜14d及び15a(以下、「収納部13a〜15a」と総称する)は、それぞれに保管される重要物が決められている。また、各収納部13a〜15aは、各収納部をロックするロック機構を有している。重要物管理装置10は、操作権限を有する操作者による重要物の取出操作を受け付けたならば、指定された重要物が保管される収納部(例えば、収納部13a)のロックを解除して、指定の重要物を取り出し可能とする。
次に、図1に示した重要物管理装置10の内部構成について説明する。図3は、図1に示した重要物管理装置10の内部構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、重要物管理装置10は、表示操作部11、カードリーダ12、第1収納ユニット13、第2収納ユニット14、第3収納ユニット15、通信部16、記憶部17及び制御部18を有する。図2で既に説明した表示操作部11、第1収納ユニット13、第2収納ユニット14及び第3収納ユニット15についての説明は省略する。カードリーダ12は、カード挿入口12aに挿入された担当者カードから、担当者コードなどの情報を読み取るための装置である。通信部16は、出納機20及び管理装置50とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部17は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。この記憶部17には、重要物を管理するための管理データ17aが記憶される。図4は、図3に示した管理データ17aの一例を示す図である。同図に示すように、この管理データ17aは、担当者(渉外担当者)、顧客、管理番号、科目、預り物名、金額、現払、預り日及び処理予定日を対応付けて管理する。ここでは、この管理データ17aには、渉外担当者「B」、顧客「A」、管理番号「A1000−01」、科目「定期」、預り物名「払戻請求書」、金額「1,000,000円」、現払「あり」、預り日「2016年4月14日」、処理予定日「2016年4月16日」等のデータが含まれる状況を示している。かかるデータは、渉外担当者が重要物を預け入れる場合に、表示操作部11を用いて入力する。なお、重要物がいずれの収納部に収納されているかを示すデータについての説明を省略するが、かかるデータを管理データ17aに含めることもできる。
制御部18は、重要物管理装置10の全体を制御する制御部であり、重要物管理部18a、判定部18b及び状況報告依頼部18cを有する。実際には、重要物管理部18a、判定部18b及び状況報告依頼部18cに対応するプログラムを不揮発性メモリは磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPUで実行することで、各処理部に対応するプロセスを実行させることになる。
重要物管理部18aは、表示操作部11からの重要物の取り出しに係る指示操作を受け付けて、指示された重要物の保管される13a〜15aを特定し、特定された13a〜15aのロックを解除する。この重要物管理部18aは、管理データ17a等を用いて重要物を管理する。
判定部18bは、収納部13a〜15aに収納された重要物の取出操作が行われた場合に、該重要物の属性情報に基づいて状況報告依頼を出納機20に行うか否かを判定する処理部である。具体的には、重要物の属性情報が、出納機20での貨幣処理を要する場合には、出納機20に対して状況報告依頼を行うべきであると判定する。例えば、図4に示した管理データ17aの「No.1」の場合には、科目が「定期」であり、かつ、預り物名が「払戻請求書」であるため、出納機20での貨幣処理を要する。このため、出納機20に対して状況報告依頼を行うと判定する。
状況報告依頼部18cは、判定部18bによって出納機20に対して状況報告依頼を行うと判定された場合に、出納機20に対して状況報告依頼情報を送信する処理部である。例えば、図4に示した管理データ17aの「No.1」の場合には、出納機20に対して状況報告依頼を行うと判定されるため、出納機20に対して状況報告依頼情報を送信する。
<重要物管理装置10の処理手順>
次に、図1に示した重要物管理装置10の処理手順について説明する。図5は、図1に示した重要物管理装置10の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、重要物管理装置10は、重要物管理装置10に預け入れた重要物を取り出すための操作(以下、「重要物取出操作」と言う)の受付待ちの状態にあり(ステップS101;No)、表示操作部11から重要物取出操作を受け付けたならば(ステップS101;Yes)、この重要物取出操作において指定された重要物が収納された収納部を特定し、特定した収納部のロックを解除して、該収納部から重要物の取り出しを許容する(ステップS102)。
そして、重要物管理装置10は、収納部13a〜15aに収納された重要物の取出操作が行われた場合に、該重要物の属性情報に基づいて状況報告依頼を出納機20に行うか否かを判定する(ステップS103)。その結果、状況報告依頼を出納機20に行うと判定された場合には(ステップS104;Yes)、出納機20に対して状況報告依頼情報を送信する(ステップS105)。なお、状況報告依頼を出納機20に行わないと判定された場合には(ステップS104;No)、ステップS106に移行する。
その後、重要物管理装置10は、収納部13a〜15aに収納された重要物が取り出された旨を示す取出情報を管理装置50に対して送信する(ステップS106)。かかる取出情報には、図4に示した管理データ17aの該当する行の「No」、「担当者」、「管理番号」、「科目」、「預り物名」、「金額」及び「処理予定日」などが含まれる。なお、図4に示した管理データ17aの該当する行のデータそのものを取出情報に含めることもできる。
その後、所定の終了操作を受け付けた場合には(ステップS107;Yes)、上記一連の処理を終了し、所定の終了操作を受け付けない場合には(ステップS107;No)、ステップS101に移行して、同様の処理を繰り返す。
<出納機20の構成>
次に、図1に示した出納機20の外観について説明する。図6は、図1に示した出納機20の外観を示す斜視図である。図6に示すように、出納機20は、束紙幣処理部32、バラ紙幣処理部31、包装硬貨処理部34及びバラ硬貨処理部33を有する。また、かかるバラ硬貨処理部33及び包装硬貨処理部34の上部には表示部21、操作部22、カードリーダ23及びプリンタ24を有する。
束紙幣処理部32は、所定枚数単位で結束された束紙幣の入金及び出金を行う処理部である。同図に示すように、束紙幣処理部32は、入金する束紙幣の受け付けと出金する束紙幣の払い出しを行う束紙幣入出金口32aと、束紙幣を払い出す束紙幣放出口32bとを備える。
バラ紙幣処理部31は、バラ紙幣の入金及び出金を行う処理部である。同図に示すように、バラ紙幣処理部31は、入金するバラ紙幣を受け付けるバラ紙幣入金口31aと、出金するバラ紙幣を払い出すバラ紙幣出金口31bとを備える。
包装硬貨処理部34は、所定枚数単位で包装された包装硬貨の出金を行う処理部である。同図に示すように、包装硬貨処理部34は、出金する包装硬貨を払い出す包装硬貨出金口34aを備える。
バラ硬貨処理部33は、バラ硬貨の入金及び出金を行う処理部である。同図に示すように、バラ硬貨処理部33は、出金するバラ硬貨を払い出すバラ硬貨出金口33cと、上方に向けて開口する入金するバラ硬貨を受け付けるバラ硬貨入金口33aと、バラ硬貨入金口33aに投入したバラ硬貨のうち識別できなかった硬貨を排出するリジェクト部33bとを備える。
表示部21は、液晶パネル又はディプレイ等の表示デバイスであり、操作部22は、キーボード及びマウスなどの入力デバイスである。出納機20を操作する場合には、操作者は、操作部22を用いて出納機20に対する指示操作を行い、表示部21に処理結果等の表示が行われる。カードリーダ23は、担当者カードの情報を読み取るための入力部である。プリンタ24は、出納機20における処理内容等を紙媒体に出力するための出力部である。
次に、図1に示した出納機20の内部構成について説明する。図7は、図1に示した出納機20の内部構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、出納機20は、表示部21、操作部22、カードリーダ23、プリンタ24、通信部25、バラ紙幣処理部31、束紙幣処理部32、バラ硬貨処理部33、包装硬貨処理部34、記憶部26及び制御部27を有する。図7の説明においては、図6で既に説明した表示部21、操作部22、カードリーダ23、プリンタ24、バラ紙幣処理部31、束紙幣処理部32、バラ硬貨処理部33及び包装硬貨処理部34についての説明は省略する。通信部25は、重要物管理装置10及び管理装置50とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部26は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、貨幣処理データ26a及び基準時間26bを記憶する。貨幣処理データ26aは、貨幣処理部27aによる貨幣処理を行う際に必要となるデータであり、具体的には、貨幣の真偽識別、種別識別及び正損識別などを行う際に必要となるデータが含まれる。なお、ここではその詳細な説明を省略する。
基準時間26bは、警報を報知するまでの基準時間であり、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた時点から基準時間が経過した場合に、所定の警報が報知される。処理忘れを防止するためである。なお、かかる基準時間26bは、重要物管理装置10から取り出された物品の属性情報に基づいて算定される。
制御部27は、出納機20を全体制御する制御部であり、貨幣処理部27a及び完了情報通知部27bを有する。実際には、貨幣処理部27a及び完了情報通知部27bに対応するプログラムを不揮発性メモリは磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPUで実行することで、各処理部に対応するプロセスを実行させることになる。
この制御部27は、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた時点から基準時間が経過した場合に、所定の警報を報知する制御を行う。具体的には、表示部21上に警報情報が表示される。ただし、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた時点から基準時間が経過する前に、該当する案件の貨幣処理が行われたならば、かかる所定の警報を報知しない。これにより、出納担当者等は、渉外担当者によって重要物管理装置10から重要物が取り出されたにも係わらず、何らかの事情で渉外担当者から重要物を受け取っていない状況を警報により把握することができる。
貨幣処理部27aは、操作部22からの指示操作を受け付けた場合に、貨幣処理データ26aを参照しつつ、貨幣の入金又は出金処理を制御する処理部である。かかる貨幣処理部27aは、出納機20単独で行われる貨幣の入金又は出金処理を制御する。
完了情報通知部27bは、貨幣処理部27aにより重要物管理装置10から受け付けた状況報告依頼情報に対応する貨幣処理が行われたことを条件として、管理装置50に対して処理完了情報を送信する処理部である。かかる処理完了情報を受信した管理装置50は、該当する取引に関する貨幣処理が完了したことを管理することができる。
<出納機20の処理手順>
次に、図1に示した出納機20による状況報告依頼情報の受信時の処理手順について説明する。図8は、図1に示した出納機20による状況報告依頼情報の受信時の処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、出納機20は、状況報告依頼情報の受信待ちの状態にあり(ステップS201;No)、状況報告依頼情報を受信したならば(ステップS201;Yes)、状況報告依頼情報を記憶部26等に一時記憶する(ステップS202)。この状況報告依頼情報には、取引を一意に識別する管理番号が含まれる。その後、所定の終了操作を受け付けた場合には(ステップS203;Yes)、上記一連の処理を終了し、所定の終了操作を受け付けない場合には(ステップS203;No)、ステップS201に移行して、同様の処理を繰り返す。
このようにして、出納機20に状況報告依頼情報を一時記憶することにより、出納機20は、重要物管理装置10から取り出された重要物の取引のうち、管理装置50に対して処理完了情報を通知すべき取引を特定することが可能となる。
次に、図1に示した出納機20による貨幣処理時の処理手順について説明する。図9は、図1に示した出納機20による貨幣処理時の処理手順を示すフローチャートである。 図9に示すように、出納機20は、貨幣処理操作の受付待ちの状態にあり(ステップS301;No)、貨幣処理操作を受け付けたならば(ステップS301;Yes)、入金処理又は出金処理等の貨幣処理を行う(ステップS302)。
その後、貨幣処理を行った取引に対応する状況報告依頼情報が一時記憶されている場合には(ステップS303;Yes)、管理装置50に対して処理完了情報を送信する(ステップS304)。かかる処理完了情報には、取引を一意に特定する管理番号及び処理完了時刻が含まれる。なお、貨幣処理を行った取引に対応する状況報告依頼情報が一時記憶されていない場合には(ステップS303;No)、ステップS305に移行する。その後、所定の終了操作を受け付けた場合には(ステップS305;Yes)、上記一連の処理を終了し、所定の終了操作を受け付けない場合には(ステップS305;No)、ステップS301に移行して、同様の処理を繰り返す。
<管理装置50の構成>
次に、図1に示した管理装置50の内部構成について説明する。図10は、図1に示した管理装置50の内部構成を示す機能ブロック図である。図10に示すように、管理装置50は、表示部51、入力部52、通信部53、記憶部54及び制御部55を有する。
表示部51は、液晶パネル又はディスプレイ等の表示デバイスであり、入力部52は、キーボード及びマウス等の入力デバイスである。通信部53は、重要物管理装置10、出納機20、役席端末30及び携帯端末40と通信を行うためのインタフェース部である。
記憶部54は、不揮発性メモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、重要物処理情報54aを記憶する。図11は、図10に示した重要物処理情報54aの一例を示す図である。同図に示すように、重要物処理情報54aには、重要物管理装置10の管理データ17aに含まれる「No」、「担当者(渉外担当者)」、「科目」、「金額」、「処理予定日」が含まれ、さらに、重要物管理装置10から重要物を取り出した「取出日時」、出納機20で貨幣処理された「貨幣処理日時」、渉外担当者によって重要物が顧客に返却された「取引完了日時」が含まれる。
制御部55は、管理装置50の全体制御を行う制御部であり、取引情報受信処理部55a、処理完了情報受信処理部55b及び重要物情報通知処理部55cを有する。実際には、取引情報受信処理部55a、処理完了情報受信処理部55b及び重要物情報通知処理部55cに対応するプログラムを不揮発性メモリは磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPUで実行することで、各処理部に対応するプロセスを実行させることになる。
取引情報受信処理部55aは、重要物管理装置10から取引情報を受信した場合に、該取引情報に含まれるデータを重要物処理情報54aに登録する処理部である。具体的には、かかる取引情報には、図4に示した管理データ17aの該当する行の「No」、「担当者」、「管理番号」、「科目」、「預り物名」、「金額」及び「処理予定日」などが含まれるため、重要物処理情報54aの新たな行に対して、これらのデータを登録する。
処理完了情報受信処理部55bは、出納機20又は携帯端末40から処理完了情報を受信した場合に、かかる処理完了情報に含まれる日時により重要物処理情報54aを更新する処理部である。具体的には、出納機20から処理完了情報を受信したならば、該処理完了情報に含まれる日時により重要物処理情報54aの貨幣処理日時を更新する。また、携帯端末40から処理完了情報を受信したならば、該処理完了情報に含まれる日時により重要物処理情報54aの取引完了日時を更新する。
重要物情報通知処理部55cは、取引を完了する都度、完了情報を役席端末30に通知する処理部である。これにより、役席担当者は、役席端末30上で重要物管理装置10から取り出された重要物の処理が完了したことを把握することができる。なお、重要物情報通知処理部55cは、定期的に、記憶部54に記憶される重要物処理情報54aを役席端末30に通知することもできる。かかる重要物処理情報54aが定期的に役席端末30に通知されることにより、役席担当者が、役席端末30上で重要物管理装置10から取り出された重要物の状況を把握することが可能となる。
なお、ここでは管理装置50から役席端末30に対して重要物処理情報54aを通知することとしたが、役席端末30から管理装置50にアクセスして、重要物処理情報54aを参照することもできる。また、役席端末30以外の端末装置に対して重要物処理情報54a又はその一部を通知することもできる。
<管理装置50の処理手順>
次に、図1に示した管理装置50の処理手順について説明する。図12は、図1に示した管理装置50の処理手順を示すフローチャートである。図12に示すように、管理装置50は、取引情報を受信したならば(ステップS401;Yes)、重要物処理情報54aに対して取引情報に含まれるデータを登録し(ステップS402)、ステップS401に移行する。また、取引情報及び処理完了情報のいずれも受信しない場合には(ステップS401;No、ステップS403;No)、ステップS401に移行する。
これに対して、処理完了情報を受信したならば(ステップS403;Yes)、重要物処理情報54aを更新する(ステップS404)。具体的には、出納機20から処理完了情報を受信したならば、該処理完了情報に含まれる日時により重要物処理情報54aの貨幣処理日時を更新し、携帯端末40から処理完了情報を受信したならば、該処理完了情報に含まれる日時により重要物処理情報54aの取引完了日時を更新する。
その後、取引が終了したか否かを判定する(ステップS405)。具体的には、携帯端末40から受信した処理完了情報に含まれる日時により重要物処理情報54aの取引完了日時を更新したならば、取引が終了したものと判定する。
その結果、取引が終了した場合には(ステップS405;Yes)、役席端末30に対して完了情報を通知する(ステップS406)。なお、取引が終了しない場合には(ステップS405;No)、ステップS407に移行する。
その後、所定の終了操作を受け付けた場合には(ステップS407;Yes)、上記一連の処理を終了し、所定の終了操作を受け付けない場合には(ステップS407;No)、ステップS401に移行して、同様の処理を繰り返す。
上述してきたように、本実施例では、顧客から預かった物品を収納する収納部を有する重要物管理装置10と、所定の貨幣処理を行う出納機20とを有し、重要物管理装置10は、収納部に収納された重要物の取出操作が行われた場合に、該重要物の属性情報に基づいて状況報告依頼を出納機20に行うか否かを判定し、状況報告依頼を行うと判定された場合に、出納機20に対して状況報告依頼情報を通知し、出納機20は、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた重要物を用いた貨幣処理を完了した場合に、管理装置50に対して処理完了情報を通知するよう構成したので、重要物管理装置10から取り出された重要物のその後の状況を効率良く把握することができる。
また、重要物の属性情報が、出納機20での貨幣処理を要する場合に、出納機20に対して状況報告依頼を行うべきであると判定する。また、出納機20は、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた時点から所定の時間が経過した場合に、所定の警報を報知する。処理忘れを防止するためである。かかる所定の時間は、重要物管理装置10から取り出された物品の属性情報に基づいて算定される。
また、出納機20は、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた重要物を用いた貨幣処理を完了した場合に、管理装置50に対して顧客Aの属性情報とともに処理完了情報を通知する。また、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた重要物を用いた貨幣処理を完了した場合に、管理装置50を介して役席端末30に対して処理完了情報を通知することもできる。
<変形例1>
上記の実施例では、渉外担当者Bが、顧客Aの自宅等に赴いて該顧客から重要物(預り証C1、通帳C2、払戻請求書C3)を預かり、後日、あらためて顧客Aの自宅等に赴いて、該顧客に重要物(預り証C1、通帳C2、貨幣D)を返却する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、渉外担当者Bが、顧客Aの自宅等に赴いて該顧客Aから重要物(預り証C1、通帳C2、入金伝票C4、貨幣D)を預かり、後日、あらためて顧客Aの自宅等に赴いて、該顧客に重要物(預り証C1、通帳C2)を返却する場合に適用することもできる。
図13は、物品保管システムの変形例1を説明するための説明図である。同図に示すように、渉外担当者Bが、顧客Aの自宅等に赴いて該顧客Aから重要物(預り証C1、通帳C2、入金伝票C4、貨幣D)を預かった後に(ステップS11)、該渉外担当者Bが営業店に戻ったならば、かかる重要物を重要物管理装置10に保管する(ステップS12)。
後日、渉外担当者Bが、かかる重要物の取引処理(入金処理)を行う場合には、重要物管理装置10から重要物(預り証C1、通帳C2、入金伝票C4、貨幣D)を取り出し(ステップS13)、出納担当者に重要物を受け渡して取引処理を依頼する。
ここで、重要物が重要物管理装置10から取り出されたならば、重要物管理装置10は、管理装置50に対して取出情報を通知する(ステップS14)。また、重要物管理装置10は、重要物の属性情報に基づいて出納機20に状況報告依頼を行うか否かを判定し、状況報告依頼を行うと判定されたならば、出納機20に対して状況報告依頼を通知する(ステップS15)。
出納担当者による出納機20を用いた重要物の取引処理(入金処理)が完了したならば、該出納担当者は該当する渉外担当者Bに重要物(預り証C1、通帳C2)を受け渡す。ここで、出納機20は、重要物の取引処理(出金処理)を完了した場合に、すでに説明した状況報告依頼に応答して、管理装置50に処理完了情報を通知する(ステップS16)。これにより、管理装置50では、渉外担当者Bが顧客Aから預かった重要物を用いた取引処理(入金処理)が完了した旨の状況を管理することができる。
また、出納担当者から重要物を受け渡された渉外担当者Bは、顧客Aの自宅に赴き、該顧客Aに重要物(預り証C1、通帳C2)を返却するとともに(ステップS17)、顧客Aに対する受け渡しが完了した旨を携帯端末40に入力する。これにより、携帯端末40から管理装置50に対して処理完了情報が通知される(ステップS18)。
これにより、管理装置50では、渉外担当者Bによる顧客Aに対する重要物の返却が完了した旨の状況を管理することができる。重要物の返却が完了したならば、役席端末30にその旨を通知することができる。また、渉外担当者Bに適宜現在の状況を通知することもできる。
なお、ここでは、渉外担当者Bが営業店に戻った場合に、重要物(預り証C1、通帳C2、貨幣D)を重要物管理装置10に保管する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。図14は、物品保管システムの別の変形例を説明するための説明図である。同図に示すように、渉外担当者Bが営業店の営業時間中に営業店に戻った場合には、出納担当者に受け渡して先に貨幣を出納機20に入金して、その旨を出納機20から窓口端末60に通知し、その後に重要物(預り証C1、通帳C2)を重要物管理装置10に保管することもできる。そして、後日、重要物(預り証C1、通帳C2)を重要物管理装置10から取り出し、窓口端末60にて処理することもできる。このようにすることで、より安全な出納機20に貨幣を収納することができる。
<変形例2>
上記の実施例では、管理装置50が存在する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、管理装置50が存在しない場合に適用することもできる。ここでは、重要物管理装置10が管理装置50の役割を果たす場合について説明する。
図15は、物品保管システムの変形例2を説明するための説明図である。同図に示すように、渉外担当者Bが、顧客Aの自宅等に赴いて該顧客Aから重要物(預り証C1、通帳C2、入金伝票C4、貨幣D)を預かった後に(ステップS21)、該渉外担当者Bが営業店に戻ったならば、かかる重要物を重要物管理装置10に保管する(ステップS22)。
後日、渉外担当者Bが、かかる重要物の取引処理(入金処理)を行う場合には、重要物管理装置10から重要物(預り証C1、通帳C2、入金伝票C4、貨幣D)を取り出し(ステップS23)、出納担当者に重要物を受け渡して取引処理を依頼する。
ここで、重要物が重要物管理装置10から取り出されたならば、重要物管理装置10は、重要物の属性情報に基づいて出納機20に状況報告依頼を行うか否かを判定し、状況報告依頼を行うと判定されたならば、出納機20に対して状況報告依頼を通知する(ステップS24)。
出納担当者による出納機20を用いた重要物の取引処理(入金処理)が完了したならば、該出納担当者は該当する渉外担当者Bに重要物(預り証C1、通帳C2)を受け渡す。ここで、出納機20は、重要物の取引処理(出金処理)を完了した場合に、すでに説明した状況報告依頼に応答して、重要物管理装置10に処理完了情報を通知する(ステップS25)。これにより、重要物管理装置10では、渉外担当者Bが顧客Aから預かった重要物を用いた取引処理(入金処理)が完了した旨の状況を管理することができる。
また、出納担当者から重要物を受け渡された渉外担当者Bは、顧客Aの自宅に赴き、該顧客Aに重要物(預り証C1、通帳C2)を返却するとともに(ステップS26)、顧客Aに対する受け渡しが完了した旨を携帯端末40に入力する。これにより、携帯端末40から重要物管理装置10に対して処理完了情報が通知される(ステップS27)。
これにより、重要物管理装置10では、渉外担当者Bによる顧客Aに対する重要物の返却が完了した旨の状況を管理することができる。重要物の返却が完了したならば、役席端末30にその旨を通知することができる。また、渉外担当者Bに適宜現在の状況を通知することもできる。なお、かかる一例の処理を行う場合には、重要物管理装置10に管理装置50の処理完了情報受信処理部55b及び重要物情報通知処理部に対応する機能部を設けるとともに、記憶部17に重要物処理情報54aを記憶する必要がある。
このように、出納機20は、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、重要物管理装置10に対して処理完了情報を通知し、重要物管理装置10は、出納機20から通知された処理完了情報を該重要物の保管に係る情報と対応付けて記憶することもできる。これにより、管理装置50が設けられない場合であっても、重要物管理装置10において自装置から取り出された重要物のその後の状況を効率良く把握することができる。
なお、重要物管理装置10は、状況報告依頼を行うと判定した場合に、営業店の窓口端末に対して状況報告依頼情報を通知し、窓口端末は、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた重要物を用いた貨幣処理を完了した場合に、管理装置50に対して処理完了情報を通知することもできる。これにより、出納担当者が出納機20を利用せずに貨幣処理を行う場合にも対応することができる。また、取引対象となる貨幣の金額が大きい場合、取引対象となる貨幣の枚数が多い場合、取引対象に小切手が含まれる場合には、出納機20に対して状況報告依頼情報を通知し、取引対象となる貨幣の金額が小さい場合、取引対象となる貨幣の枚数が少ない場合、取引対象に小切手が含まれる場合には、窓口端末に対して状況報告依頼情報を通知するという使い分けも可能となる。
また、重要物管理装置10が状況報告依頼を行うと判定した場合に、顧客に対応する渉外員により所持された携帯端末40に対して状況報告依頼情報を通知し、携帯端末40は、重要物管理装置10から状況報告依頼情報を受け付けた物品を顧客に返却した場合に、管理装置50に対して処理完了情報を通知することもできる。
本発明に係る物品保管システム、物品保管装置及び物品管理方法は、物品保管装置から取り出された物品のその後の状況を効率良く把握する場合に有用である。
A 顧客
B 渉外担当者
C1 預り証
C2 通帳
C3 払戻請求書
C4 入金伝票
D 貨幣
10 重要物管理装置
11 表示操作部
12 カードリーダ
13 第1収納ユニット
14 第2収納ユニット
15 第3収納ユニット
16 通信部
17 記憶部
17a 管理データ
18 制御部
18a 重要物管理部
18b 判定部
18c 状況報告依頼部
20 出納機
21 表示部
22 操作部
23 カードリーダ
24 プリンタ
25 通信部
26 記憶部
26a 貨幣処理データ
26b 基準時間
27 制御部
27a 貨幣処理部
27b 完了情報通知部
30 役席端末
31 バラ紙幣処理部
32 束紙幣処理部
33 バラ硬貨処理部
34 包装硬貨処理部
40 携帯端末
50 管理装置
51 表示部
52 入力部
53 通信部
54 記憶部
54a 重要物処理情報
55 制御部
55a 取引情報受信処理部
55b 処理完了情報受信処理部
55c 重要物情報通知処理部

Claims (11)

  1. 顧客から預かった物品を収納する収納部を有する物品保管装置と、所定の貨幣処理を行う貨幣処理装置とを有する物品保管システムであって、
    前記物品保管装置は、
    前記収納部に収納された物品の取出操作が行われた場合に、該物品の属性情報に基づいて所定の状況報告依頼を前記貨幣処理装置に通知するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、前記貨幣処理装置に対して状況報告依頼情報を通知する依頼情報通知部とを備え、
    前記貨幣処理装置は、
    前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の装置に対して処理完了情報を通知する完了情報通知部を備えた
    ことを特徴とする物品保管システム。
  2. 前記判定部は、
    前記物品の属性情報が、前記貨幣処理装置での貨幣処理を要する旨を示す場合に、所定の状況報告依頼を前記貨幣処理装置に通知すると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の物品保管システム。
  3. 前記貨幣処理装置は、
    前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた時点から所定の時間が経過した場合に、所定の警報を報知する警報報知部
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の物品保管システム。
  4. 前記所定の時間は、前記物品保管装置から取り出された物品の属性情報に基づいて算定されることを特徴とする請求項3に記載の物品保管システム。
  5. 前記完了情報通知部は、
    前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の装置に対して顧客の属性情報とともに処理完了情報を通知する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の物品保管システム。
  6. 前記完了情報通知部は、
    前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の管理装置又は役席に配設された役席端末装置に対して処理完了情報を通知する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の物品保管システム。
  7. 前記完了情報通知部は、
    前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、前記物品保管装置に対して処理完了情報を通知し、
    前記物品保管装置は、
    前記貨幣処理装置から通知された処理完了情報を該物品の保管に係る情報と対応付けて記憶する記憶部をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の物品保管システム。
  8. 前記依頼情報通知部は、
    前記判定部により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、店舗の窓口に配設された窓口端末に対して状況報告依頼情報を通知し、
    前記窓口端末は、
    前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の装置に対して処理完了情報を通知する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の物品保管システム。
  9. 前記依頼情報通知部は、
    前記判定部により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、前記顧客に対応する渉外員により所持された携帯端末装置に対して状況報告依頼情報を通知し、
    前記携帯端末装置は、
    少なくとも前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を顧客に返却した場合に、所定の装置に対して処理完了情報を通知する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の物品保管システム。
  10. 顧客から預かった物品を収納する収納部と、
    前記収納部に収納された物品の識別情報及び該物品の属性情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記収納部に収納された物品の取出操作が行われた場合に、該物品の属性情報に基づいて所定の状況報告依頼を所定の貨幣処理装置に通知するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、前記貨幣処理装置に対して状況報告依頼情報を通知する依頼情報通知部と
    を備えたことを特徴とする物品保管装置。
  11. 顧客から預かった物品を収納する収納部を有する物品保管装置と、貨幣の入出金処理を行う貨幣処理装置とを有する物品保管システムにおける物品保管方法であって、
    前記物品保管装置が、前記収納部に収納された物品の取出操作が行われた場合に、該物品の属性情報に基づいて所定の状況報告依頼を前記貨幣処理装置に通知するか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程により前記状況報告依頼を行うと判定された場合に、前記貨幣処理装置に対して状況報告依頼情報を通知する依頼情報通知工程と、
    前記貨幣処理装置が、前記物品保管装置から前記状況報告依頼情報を受け付けた物品を用いた貨幣処理を完了した場合に、所定の装置に対して処理完了情報を通知する完了情報通知工程と
    を含んだことを特徴とする物品保管方法。
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