JP2018085147A - 有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法 - Google Patents

有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法 Download PDF

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【課題】親会社の直営店と他社のテナント店が入店している複合小売店において、いずれの店の操作者にとっても入力誤りの防止ができて効率のよい操作によってレジごとの売上金の入金を可能とすることを課題とする。【解決手段】レジカードを読み込むことによって、入金を行おうとしている売上金に対応するレジが直営店のレジなのかテナント店のレジなのかを判別し、直営店のレジの場合には入金する現金及び現金以外の商品券などの金額の入力に加えて、販売した商品の販売価格の合計である伝票合計金額の入力を行なうように画面を制御し、テナント店のレジの場合には伝票合計金額の入力を行なうための画面は表示せずに、入金する現金及び現金以外の商品券などの金額の入力のみを行えるようにした。【選択図】図1

Description

この発明は、百貨店、スーパーマーケット及びショッピングモールなど親会社の直営店と他社のテナント店が入店している複合小売店において、直営店及びテナント店の売上金を入金する有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法に関する。
従来、複数の店舗が入店している複合小売店において、店舗の売上金である貨幣を受け付けて、受け付けた貨幣の真贋判定を行うとともに、受け付けた貨幣の金額を計数して、計数した貨幣を内部の収納部に収納して、収納した貨幣の情報を印字して出力する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、カードに記憶された入金操作を行う操作者の識別情報を読み込むカードリーダと、紙幣及び硬貨の真贋判定、計数及び内部の収納部への収納を行う貨幣処理装置と、貨幣処理装置に収納した貨幣の情報を出力するプリンタとを備えて、カードリーダで操作者のIDカードから操作者の識別情報を取得して、貨幣処理装置にセットされた貨幣に対して真贋判定及び計数をして収納部への収納を行い、貨幣処理装置に収納された貨幣に係る情報をプリンタに出力する技術が開示されている。
この貨幣処理装置を使用して売上金を入金するのは、当該貨幣処理装置を管理する親会社の直営店だけではなく、他社であるテナント店も行うことを可能としている。ただし、テナント店が入金したことの受取書は、印税法によって印紙を貼ったうえで発行する必要があり、受取書の発行ごとに印紙代がかかるということに加えて印紙を貼付する手間もかかってしまう。これに対して、テナント店の場合には、入金したことによる受取の記録を複数回分記録することができる通帳を受取書として使用する技術も知られている。通帳のように複数回分記録することができる冊子状になった媒体に受取の記録を付ける場合には、1冊に対して1枚の印紙の貼付でよいことから、印紙代や印紙を貼付する手間を大幅に軽減することができる。
例えば、特許文献2では、レジの識別情報を記憶しているカードをカードリーダで読み込むことによってレジの識別情報を取得して、レジの識別情報から直営店のレジなのかテナント店のレジなのかの判定を行い、直営店のレジと判定した場合には1件1葉の受取書を出力するものとし、テナント店のレジと判定した場合には受取の記録を複数回分記録することができる通帳に出力するという技術が開示されている。
特開2010−224609号公報 特開平10−011665号公報
しかしながら、直営店のレジの貨幣処理装置への入金時の入力項目と、テナント店の貨幣処理装置への入金時の入力項目が違うにもかかわらず、同じ画面を使用して入金操作を行っており、テナント店の入金操作者にとっては分かりにくい画面となっている。これを具体的に説明する。直営店のレジの貨幣処理装置への入金の際には、売上に対して正しい額の入金が行われているのかが確認できるようにするために、販売した商品の価格の合計である伝票合計金額と、持ち込んだ貨幣の計数などをすることによって貨幣処理装置へ入金する入金額の両方の入力を行っている。つまり入金処理の画面には、伝票合計金額と入金額を入力するためのフィールドがあり、さらに伝票金額と入金額の差異が表示されるようになっており、入金操作者に対して伝票金額と入金額の差異を意識させるような画面構成となっている。一方、多くのテナント店は、伝票金額の入力を行わずに、貨幣処理装置で計数された金額を全額入金するというケースが多い。つまり、テナント店にとっては、画面上に伝票合計金額の項目があることや、伝票合計金額と入金額の差異が表示されることは意味がない。むしろ、テナント店の入金操作者が不慣れな場合には、入力不要な伝票合計金額の項目が画面にあることや、入金額と伝票合計金額の差異を示す項目がゼロでないことによって、操作を分かりにくくしているのである。これによって、テナント店の入金操作者が、入力操作に戸惑って効率よく入金を行えなかったり、誤った入力のまま入金を行ってしまい事後的な対処が必要となったりするのである。
このように、貨幣処理装置への入金時の操作が、レジの設置されている店や売場によって異なる場合においても、全ての操作者にとって入力誤りの防止ができて効率のよい操作性を提供することが重要な課題となっている。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためのものであって、親会社の直営店と他社のテナント店が入店している複合小売店に設置されて、いずれの店の操作者にとっても分かり易い操作によってレジごとの売上金の入金をすることができる有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、商品の決済を担うレジについて、販売実績を示す販売実績情報を管理するとともに、前記レジでの決済により得られた有価媒体を収納する有価媒体処理装置であって、前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となる前記レジの種別を特定可能な情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段によって取得した情報に基づいて、前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となる前記レジの種別を特定するレジ種別特定手段と、前記販売実績情報及び前記有価媒体を受け付ける受付手段とを備え、前記受付手段は、前記レジ種別特定手段によって特定された前記レジの種別に応じて、前記販売実績情報の入力を受け付けるインタフェースを切り替えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記情報取得手段が取得する情報には、前記レジの種別を示す情報が含まれており、前記レジ種別特定手段は、前記情報取得手段が取得する情報に基づいて前記レジの種別を特定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記情報取得手段が取得する情報には、前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となるレジあるいは操作者を個別に識別する個別情報が含まれるとともに、前記個別情報と前記レジの種別を紐付けて記憶する記憶手段(データベース)をさらに備え、前記レジ種別特定手段は、前記情報取得手段が取得する前記個別情報と前記記憶手段に記憶された情報に基づいて前記レジの種別を特定する。
ことを特徴とする
また、本発明は、上記発明において、前記レジ種別特定手段は、前記レジごとに、商品の販売額の合計値に対する前記受付手段によって受け付けた有価媒体の合計価値の妥当性の確認を行う必要がある種別なのか否かの特定を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記受付手段は、前記レジ種別特定手段によって商品の販売額の合計値に対する前記受付手段によって受け付けた有価媒体の合計価値の妥当性の確認を行う必要がある種別のレジと特定された場合には、商品の販売額の合計値と決済の種類ごとの受け取った商品代価の合計値との入力を可能とし、前記レジ種別特定手段によって商品の販売額の合計値に対する前記受付手段によって受け付けた有価媒体の合計価値の妥当性の確認を行う必要がない種別のレジと特定された場合には、決済の種類ごとの受け取った商品代価の合計値のみの入力を可能とすることを特徴とする。
また、本発明は、商品の決済を担うレジについて、販売実績を示す販売実績情報を管理するとともに、前記レジでの決済により得られた有価媒体を収納する有価媒体処理方法であって、前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となる前記レジの種別を特定可能な情報を取得する情報取得ステップと、前記情報取得ステップによって取得した情報に基づいて、前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となる前記レジの種別を特定するレジ種別特定ステップと、前記販売実績情報及び前記有価媒体を受け付ける受付ステップとを含み、前記受付ステップは、前記レジ種別特定ステップによって特定された前記レジの種別に応じて、前記販売実績情報の入力を受け付けるインタフェースを切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、販売実績情報及び有価媒体の受付の対象となるレジの種別を特定可能な情報を取得し、取得した情報に基づいて、販売実績情報及び有価媒体の受付の対象となるレジの種別を特定し、特定したレジの種別に応じて、販売実績情報の入力を受け付けるインタフェースを切り替えて、販売実績情報及び有価媒体を受け付けるよう構成したので、親会社の直営店と他社のテナント店が入店している複合小売店に設置されて、いずれの店の操作者にとっても入力誤りの防止ができて効率のよい操作によってレジごとの売上金の入金をすることができる。
図1は、入金機においてレジの特性に応じて入力誤りの防止ができて効率のよい入金操作を実現する処理の概要を説明するための説明図である。 図2は、入金機の外観構成を示す図である。 図3は、入金機の紙幣及び硬貨を入金する場合の搬送経路の概要を説明するための説明図である。 図4は、入金機の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。 図5は、入金機の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図(その1)である。 図6は、入金機の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図(その2)である。 図7は、入金機における直営店のレジの入金時の画面表示内容を説明するための説明図である。 図8は、入金機におけるテナント店のレジの入金時の画面表示内容を説明するための説明図である。 図9は、入金機における入金処理の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、図9に示した入金機における入金処理のレジ識別情報取得処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 図11は、図9に示した入金機における入金処理の入金完了時処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、入金機10においてレジの特性に応じて入力誤りの防止ができて効率のよい入金操作を実現する処理の概要を説明する。図1は、入金機10においてレジの特性に応じて入力誤りの防止ができて効率のよい入金操作を実現する処理の概要を説明するための説明図である。図1で、入金機10における入金処理時に伝票の合計金額の入力が必要な直営店のレジの場合と、伝票の合計金額の必要のないテナント店の場合の操作内容及び画面表示内容の概要を説明する。
まず、直営店のレジの入金処理について説明する。直営店のレジでは、営業終了したならば当該レジで当日実施した取引の集計結果ジャーナルを出力する。該集計結果ジャーナルには、販売した商品の価値の合計である伝票合計金額や決済手段別の当日の受け取った代価の合計が出力される。次に、レジに収納されている現金や商品券などの有価媒体を全て取り出して、取り出した有価媒体を複合小売店のバックオフィスにある入金機10に入金する。入金機10において直営店のレジ分の入金操作を行う入金操作者は、レジから出力された集計結果ジャーナルと、レジから取り出した有価媒体と、入金操作時に必要な直営店の当該レジに対応するレジカードをもって、バックオフィスの入金機10において入金操作を行う。
具体的には、直営店の当該レジに対応するレジカードを入金機10に読み込ませると、入金機10は、レジカードから読み込んだ情報から対応するレジを識別し、直営店のレジであることを特定する。引き続いて、レジから取り出した有価媒体を入金機10の投入口にセットして、計数開始を示す操作を行う。入金機10は、投入口に投入された現金及び商品券などの有価媒体の真贋判定と、真券であると判定した有価媒体の枚数及び金額の計数を開始する。計数を開始すると、入金機10は、入金しようとしているのが直営店のレジの売上金であることから、伝票合計金額の入力が必要であると判定して、伝票合計金額の入力用の画面の表示を行う。
入金操作者は、レジから出力された集計結果ジャーナルに印字された伝票合計金額を表示された伝票合計金額入力用の画面で入力する。伝票合計金額の入力及び入金機10に投入された有価媒体の計数が終了したならば、図1の右上の入金内容の確認画面が表示される。図1の右上の入金内容の確認画面は、伝票合計金額として「300,000」円が入力され、入金機10に投入された有価媒体のうち、現金が「230,000」円で、現外項目に対応する商品券の合計額が「90,000」円で、当日始業前につり銭の準備金として持ち出したのが「20,000」円であった場合の例である。このことから、つり銭の準備金を差し引いた当日の売上金合計は「300,000」円であり、伝票合計金額と売上金合計との差額は「0」円であることを示している。この図1の右上の入金内容の確認画面の例では売上金合計と入金合計が同額となっているが、例えば現外項目にクレジット決済額などが含まれる場合には、入金合計には現物を伴わないクレジット決済額は含まれないが、売上金合計には含まれることから、売上金合計と入金合計は同額にはならない。
図1の右上の図で項目名が反転表示されている伝票、現金及び現外項目のデータについては、当該項目名をタッチすることによって手入力することのできる画面が表示され、手入力により項目内容の訂正を行うことができる。例えば、現金の項目をタッチすることによって損傷の程度の大きな現金などの入金機10でリジェクトされてしまうような紙幣の現金金額の手入力をしたり、現外項目をタッチすることによってクレジット決済による金額の手入力をすることができる。
また、差額の項目が「0」ではないのは、レジに収納されていた全ての有価媒体を入金していない場合や、現外項目で手入力が必要な項目がまだ入力されていない場合や、つり銭を誤って支払った場合などである。直営店では、この差額を表示して、操作者に「0」となっていることを確認させるようにすることによって、入力ミスを気付かせたり不正に対する牽制を行っているのである。
次に、テナント店のレジの入金処理について説明する。テナント店のレジでも、営業終了したならばテナント店レジで当日実施した取引の集計結果ジャーナルを出力することは可能であるが、現金や商品券などの有価媒体を入金機10に入金するだけであれば不要である。入金機10においてテナント店のレジ分の入金操作を行う入金操作者は、レジに収納されている現金や商品券などの有価媒体を全て取り出して、取り出した有価媒体を複合小売店のバックオフィスにある入金機10に入金する。入金機10において入金操作者は、レジから取り出した有価媒体と、入金操作時に必要なテナント店の当該レジに対応するレジカードをもって、バックオフィスの入金機10において入金操作を行う。
具体的には、テナント店の当該レジに対応するレジカードを入金機10に読み込ませると、入金機10は、レジカードから読み込んだ情報によって当該レジカードに対応するレジを識別し、テナント店のレジであることを特定する。レジから取り出した有価媒体を入金機10の投入口にセットして、計数開始を示す操作を行う。入金機10は、投入口に投入された現金及び商品券などの有価媒体の真贋判定と、真券であると判定した有価媒体の枚数及び金額の計数を開始する。入金機10は、入金しようとしているのがテナント店のレジの売上金であることから、伝票合計金額の入力は不要と判定して、伝票合計金額の入力用の画面の表示は行わない。
入金機10に投入された有価媒体の計数が終了したならば、図1の右下の入金内容の確認画面が表示される。図1の右下の入金内容の確認画面は、入金機10に投入された有価媒体のうち、現金が「160,000」円で、現外項目に対応する商品券の合計額が「70,000」円で、当日始業前につり銭の準備金として持ち出したのが「20,000」円であった場合の例である。このことから、つり銭の準備金を差し引いた当日の売上金合計は「210,000」円であることを示している。図1の右下の図で項目名が反転表示されている現金及び現外項目のデータについては、当該項目名をタッチすることによって手入力することのできる画面が表示され、手入力により項目内容の訂正を行うことができる。
このように、レジカードを読み込むことによって、入金を行おうとしている売上金に対応するレジが直営店のレジなのかテナント店のレジなのかを判別し、直営店のレジの場合には入金する現金及び現金以外の商品券などの金額の入力に加えて、販売した商品の販売価格の合計である伝票合計金額の入力を行なうように画面を制御し、テナント店のレジの場合には伝票合計金額の入力を行なうための画面は表示せずに入金する現金及び現金以外の商品券などの金額の入力のみを行えるようにしたので、親会社の直営店と他社のテナント店が入店している複合小売店に設置して、いずれの店の操作者にとっても入力誤りの防止ができて効率のよい操作によってレジごとの売上金の入金を行うことができる。
次に、入金機10の外観構成を説明する。図2は、入金機10の外観構成を示す図である。図2に示すように、入金機10は外観構成上、表示操作部11と、ジャーナル印字部12と、ICカードリーダライタ13と、紙幣投入口14aと、紙幣リジェクト口14bと、紙幣スタッカ部14cと、紙幣スタッカシャッタ14dと、硬貨投入口15aと、硬貨リジェクト口15bとを有する。
表示操作部11は、タッチパネルディスプレイ等の表示及び入力の行うことができる入出力部である。入金機10が有する機能に対するメニューを表示したり、入金操作等における入力を受け付ける。ジャーナル印字部12は、入金処理において出力するジャーナルを印刷する出力部である。ICカードリーダライタ13は、レジカード及び社員カード等のICカードをかざすことによってICカードが記憶している内容を読み込んだり、ICカードが記憶している内容を更新することができる入出力部である。
紙幣投入口14aは、入金機10に投入して真贋判定及び計数を行う紙幣及び商品券を投入する口である。紙幣リジェクト口14b、紙幣投入口14aに投入した紙幣及び商品券を真贋判定した結果、真正な紙幣及び商品券とは判定できなかった紙幣及び商品券を排出する口である。紙幣スタッカ部14cは、入金機10によって入金ではなく真贋判定及び計数のみを行って、内部に収納しない計数処理を行った場合に計数された紙幣及び商品券を一時貯留する場所である。紙幣スタッカシャッタ14dは、紙幣スタッカ部14cに貯留されている紙幣及び商品券の抜き取りを保護するためのものであり、計数処理中は閉じていて、計数が終了したならば操作者が抜き取り可能となるように開く。
硬貨投入口15aは、入金機10に投入して真贋判定及び計数を行う硬貨を投入する口である。硬貨リジェクト口15bは、硬貨投入口15aに投入した硬貨を真贋判定した結果、真正な硬貨とは判定できなかった硬貨を排出する口である。
次に、入金機10の紙幣及び硬貨を入金する場合の搬送経路の概要を説明する。図3は、入金機10の紙幣及び硬貨を入金する場合の搬送経路の概要を説明するための説明図である。なお、図3に示す内容は物理的な構造や配置を説明したものではなく、紙幣、商品券及び硬貨の入金処理に係る処理部の機能とその関係を示した概念図である。
まず、図3(a)で、紙幣及び商品券の搬送経路と、搬送経路中に存在する処理部の機能と処理部間の関係を説明する。紙幣投入口14aに投入された紙幣又は商品券は、紙幣搬送部14eに1枚づつ繰り出される。紙幣搬送部14eは、繰り出された紙幣又は商品券を紙幣搬送路上にある紙幣識別部14fに搬送する。紙幣識別部14fは、搬送されてきた紙幣又は商品券の真贋および金額の判定を行う。
紙幣識別部14fで真正な紙幣または商品券と判定されなかった場合には、紙幣リジェクト口14bに搬送される。また、入金の処理において、紙幣識別部14fで真正な紙幣又は商品券と判定された場合には、紙幣一時保留部14gに搬送される。紙幣一時保留部14gに搬送された紙幣又は商品券は、制御部からの収納の指示を受け付けると、一括で紙幣収納部14hに収納される。また、紙幣一時保留部14gに搬送された紙幣又は商品券は、制御部からの返却の指示を受け付けると、収納せずに操作者が取り出せる状態となる。
また、入金ではなく計数のみの指定をした場合に、紙幣識別部14fで真正な紙幣または商品券と判定された場合には、紙幣スタッカ部14cに搬送され、紙幣スタッカ部14cに所定の枚数が貯まるか、投入した紙幣又は商品券の全ての計数が終了すると図示しない紙幣スタッカシャッタ14dが開いて取出し可能となる。
次に、図3(b)で、硬貨の搬送経路と、搬送経路中に存在する処理部の機能と処理部間の関係を説明する。硬貨投入口15aに投入された硬貨は、硬貨搬送部15cに1枚づつ繰り出される。硬貨搬送部15cは、繰り出された硬貨を硬貨搬送路上にある硬貨識別部15dに搬送する。硬貨識別部15dは、搬送されてきた硬貨の真贋の判定を行う。
硬貨識別部15dで真正な硬貨と判定されなかった場合には、硬貨リジェクト口15bに搬送される。また、硬貨識別部15dで真正な硬貨と判定された場合には、硬貨一時保留部15eに搬送される。硬貨一時保留部15eに搬送された硬貨は、制御部からの収納の指示を受け付けると、一括で硬貨収納部15fに収納される。また、硬貨一時保留部15eに搬送された硬貨は、制御部からの返却の指示を受け付けると、収納せずに操作者が取り出せる状態となる。
次に、入金機10の本実施例に係る内部構成を説明する。図4は、入金機10の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、入金機10には、通帳の印字を行う通帳プリンタ21と、レジの売上金を回収してきた回収カセットの鍵を解錠するカセット解錠機22と、50枚の硬貨を棒状に包装した包装硬貨を受け付けて入金することが可能な包装硬貨入金機23を接続することが可能である。ただし、通帳プリンタ21、カセット解錠機22及び包装硬貨入金機23は、接続が必須というわけではない。一般的には、複合小売店に複数台の入金機10が設置される場合には、通帳プリンタ21、カセット解錠機22及び包装硬貨入金機23は、入金機10によって接続されている装置と、接続されていない装置がある。
また、入金機10は、表示操作部11、ジャーナル印字部12、ICカードリーダライタ13、紙幣制御部14、硬貨制御部15、通信部16、記憶部17及び本体制御部18を有する。紙幣制御部14は、図2、図3(a)に示した、紙幣投入口14a、紙幣搬送部14e、紙幣識別部14f、紙幣リジェクト口14b、紙幣スタッカ部14c、紙幣スタッカシャッタ14d、紙幣一時保留部14g及び紙幣収納部14hを制御して、紙幣及び商品券の真贋および金額判定、計数及び収納の処理の制御を行う。硬貨制御部15は、図2、図3(b)に示した、硬貨投入口15a、硬貨搬送部15c、硬貨識別部15d、硬貨リジェクト口15b、硬貨一時保留部15e及び硬貨収納部15fを制御して、硬貨の真贋および金額判定、計数及び収納の処理の制御を行う。通信部16は、管理PC30や複数設置されている他の入金機10とデータ通信を行うためのインタフェース部である。
入金機10は、複合小売店に複数台が設置された場合には、1台を親機として他を子機として、親機と子機の間でデータ通信を可能とする。本体制御部18は親機としての機能、子機としての機能及び親機/子機で共通の機能を有している。
記憶部17は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部17は、入金機番号17a、入金済判定対象時間設定データ17b、入金機設定データ17c、レジ設定データ17d、レジ特性別設定データ17e、権限設定データ17f、レジカードマッピングデータ17g、利用者データ17h及び入金履歴データ17iを有する。
入金機番号17aは、複合小売店内に設置される複数の入金機10を識別する自装置の識別情報である。入金済判定対象時間設定データ17bは、時間の範囲を設定したデータであって、設定された範囲の時間に入金が行われたレジについては当日の売上の入金処理が完了していると判断する。これは、営業時間の途中で売上金の一部の入金を行ったのか、若しくは営業終了後の売上金の全額の入金を行ったのかを判定するための時間の基準値として使用される。
入金機設定データ17cは、複合小売店内に設置されているそれぞれの入金機10の入金機番号に関連付けて、機器の接続の有無や機能の有無などの情報を規定したデータである。レジ設定データ17dは、複合小売店内に設置されているそれぞれのレジの識別情報に関連付けて、レジの名称や、入金を行う際に必要な入金機10のオプション機器や機能などを規定したデータである。レジ特性別設定データ17eは、複合小売店内に設置されているレジの特性に関連付けて、入金を行う際に必要な入金機10のオプション機器や機能などを規定したデータである。
権限設定データ17fは、入金処理における入力操作ごとに管理者による操作の可否及び担当者による操作の可否を設定したデータである。レジカードマッピングデータ17gは、レジカードのICチップ内に記憶されている店番号、部門番号及びレジ番号を、画面表示上などの店番号、部門番号及びレジ番号にマッピングするためのデータである。本来レジカードを作り直さねばならないような複合小売店に含まれる店の構成の大幅な変更があった場合にも、このレジカードマッピングデータ17gを設定することによって既存のカードを有効活用することが可能となる。
利用者データ17hは、入金処理時にICカードリーダライタ13でレジカード若しくは店員カードから読み取ったレジ及び/又は操作者に係るデータである。また、利用者データ17hは、表示操作部11から入力することもできる。入金履歴データ17iは、入金機10で入金操作を行った履歴である。また、入金履歴データ17iは、子機では自装置で処理された入金の履歴データだけであるが、親機では子機から送信されてきた入金履歴データ17iも登録していることから、複合小売店全体の入金機10における入金処理の履歴を含んでいる。
本体制御部18は、入金機10を全体制御する制御部であり、入金機情報設定部18a、レジ情報設定部18b、入金処理部18c、入金状況照会部18d、通帳印字部18e及び入金履歴データ集信部18fを有する。実際には、この機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
入金機情報設定部18aは、親機の機能として、入金機設定データ17cを設定、更新する機能を有しており、設定、更新した入金機設定データ17cを複合小売店内に設置された子機である他の入金機10に配信する。また、入金機情報設定部18aは、子機の機能として、親機から配信された入金機設定データ17cで自装置内の入金機設定データ17cを更新する。
レジ情報設定部18bは、親機の機能として、レジ設定データ17d及びレジ特性別設定データ17eを設定、更新する機能を有しており、設定、更新したレジ設定データ17d及びレジ特性別設定データ17eを複合小売店内に設置された子機である他の入金機10に配信する。また、レジ情報設定部18bは、子機の機能として、親機から配信されたレジ設定データ17d及びレジ特性別設定データ17eで自装置内のレジ設定データ17d及びレジ特性別設定データ17eを更新する。
入金処理部18cは、親機、子機の共通機能であり、入金機10の入金処理全体を通帳印字部18eや入金履歴データ集信部18fを活用して制御する処理部である。
入金状況照会部18dは、親機の機能であり、レジ設定データ17dと、当日の入金履歴データ17iと、入金済判定対象時間設定データ17bとを利用して、複合小売店内の全てのレジの売上の入金の完了状況の照会を行う処理部である。具体的には、レジ設定データ17dに規定のある全てのレジに関して、入金済判定対象時間設定データ17bに規定されている時間の範囲に、入金履歴データ17iに入金の記録があるか否かを判定し、入金の記録がないレジは当日の売上金の入金が完了していないと判定する。例えば、閉店時刻以降の1〜2時間の間が設定される。
通帳印字部18eは、入金処理部18cの指示された内容を通帳に印字できるように通帳プリンタ21の制御を行う。
入金履歴データ集信部18fは、子機の機能として、入金処理部18cによって更新された入金履歴データ17iを、入金処理部18cの指示に従って親機に送信する。また、入金履歴データ集信部18fは、親機の機能として、子機から送信されてきた入金履歴データ17iの更新情報を、自装置内の入金履歴データ17iに反映する。
次に、入金機10の本実施例に係るデータ構成について説明する。図5及び図6は、入金機10の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
図5に示すように、入金機設定データ17cは、入金機10の識別情報である入金機番号に関連付けて、親子区分、通帳プリンタ21の接続の有無、カセット解錠機22の接続の有無、包装硬貨入金機23の接続の有無、紙幣入金の可否、硬貨入金の可否及び商品券入金の可否をレコードの項目として有するデータである。紙幣入金、硬貨入金及び商品券入金は、入金機10の装置としては処理可能であるが、運用上、例えば、商品券専用の入金機10とか硬貨専用の入金機10などとする場合には、紙幣入金の可否、硬貨入金の可否及び商品券入金の可否を設定して一部の機能を制限することも可能である。
図5の入金機設定データ17cの例は、入金機番号「01」の入金機10は「親」機であって、通帳プリンタ21の接続は「無」で、カセット解錠機22の接続は「無」で、包装硬貨入金機23の接続は「無」で、紙幣入金は「可」で、硬貨入金は「可」で、商品券入金は「可」であることを示している。また、入金機番号「02」の入金機10は「子」機であって、通帳プリンタ21の接続は「有」で、カセット解錠機22の接続は「有」で、包装硬貨入金機23の接続は「無」で、紙幣入金は「可」で、硬貨入金は「可」で、商品券入金は「可」であることを示している。
図5に示すように、レジ設定データ17dは、レジの識別情報である店番号、部門番号及びレジ番号に関連付けて、レジ名称、つり銭準備金の要否および金額、入金時に伝票合計金額入力の要否、入金処理の結果の出力先、入金時にカセット解錠機22の要否及び取り扱っている決済手段の情報をレコードの項目とするデータである。取り扱っている決済手段の情報には、現金、商品券、クレジット、電子マネーなどごとに決済手段として使用可能か否かの情報を有している。
図5のレジ設定データ17dの例は、店番号「01」、部門番号「010」、レジ番号「001」のレジは、レジ名称が「A店レジ#1」で、つり銭準備金の要否および金額、入金時の伝票合計金額入力の要否、入金処理の結果の出力先については規定しておらず、入金時のカセット解錠機22は「要」で、取扱決済手段は現金、商品券、クレジットの取り扱いは規定しておらず、電子マネーの取り扱いは「不可」であることを示している。また、店番号「02」、部門番号「001」、レジ番号「021」のレジは、レジ名称が「B店レジ#1」で、つり銭準備金が「20,000」円で、入金時の伝票合計金額入力の要否、入金処理の結果の出力先については規定しておらず、入金時のカセット解錠機22は「不要」で、取扱決済手段は現金、商品券及びクレジットの取り扱いが「可」で、電子マネーの取り扱いは「不可」であることを示している。
図5に示すように、レジ特性別設定データ17eは、レジの特性に関連付けて、レジ設定データ17dにも含まれていたつり銭準備金、入金時に伝票合計金額入力の要否、入金処理の結果の出力先、入金時にカセット解錠機22の要否及び取り扱っている決済手段の情報をレコードの項目とするデータである。特定のレジについて、当該レジに対応する特性データに対するレジ特性別設定データ17eの内容と、当該レジに対応するレジ設定データ17dの内容とが不一致の項目がある場合にはレジ設定データ17dが優先される。
図5のレジ特性別設定データ17eの例は、レジ特性が「直営店」の場合には、つり銭準備金が「20,000」円で、入金時の伝票合計金額入力が「要」で、入金処理の結果の出力先が「ジャーナル」で、入金時のカセット解錠機22の要否は規定しておらず、取扱決済手段は現金、商品券及びクレジットの取り扱いが「可」で、電子マネーの取り扱いは規定していないことを示している。また、レジ特性が「テナント店」の場合には、つり銭準備金は規定しておらず、入金時の伝票合計金額入力が「不要」で、入金処理の結果の出力先が「通帳」で、入金時のカセット解錠機22の要否は規定しておらず、取扱決済手段は現金、商品券、クレジット及び電子マネーの取り扱いは規定していないことを示している。
図5に示すように、権限設定データ17fは、操作内容に対して、その操作内容を管理者が行うことの可否と、担当者が行うことの可否の情報を有している。図5の権限設定データ17fの例では、伝票合計金額の手入力は管理者が「可」で担当者も「可」であることを示している。また、現金金額の手入力は、管理者が「可」で担当者は「不可」であることを示している。また、現外項目の手入力は、管理者が「可」で担当者は「不可」であることを示している。
図6に示すように、レジカードマッピングデータ17gは、カード物理情報に対応する、マッピングカード情報を定義したデータである。カード物理情報には、レジカードに実際に記憶されている店番号、部門番号及びレジ番号が含まれている。また、マッピングカード情報にはカード物理情報に設定された情報を記憶したカードが読み込まれた場合に、内部的に変換先の店番号、部門番号及びレジ番号を有している。
図6のレジカードマッピングデータ17gの例は、ICカードリーダライタ13で店番号、部門番号の設定がなくてレジ番号が「001」のレジカードが読み込まれた場合には、店番「01」で、部門番号が「010」で、レジ番号が「001」として扱うことを示している。また、ICカードリーダライタ13で店番号が「02」で、部門番号が「001」で、レジ番号が「001」のレジカードが読み込まれた場合には、店番「02」で、部門番号が「001」で、レジ番号が「021」として扱うことを示している。また、ICカードリーダライタ13で読み込んだレジカードの店番号、部門番号及びレジ番号に対応するレコードがレジカードマッピングデータ17gに存在しない場合には、変換は行わずにレジカードから読み込んだ店番号、部門番号及びレジ番号をそのまま使用するものとする。
図6に示すように、利用者データ17hは、レジカード情報及び店員カード情報を有している。レジカード情報には、レジカードから読み取った店番号、部門番号及びレジ番号を含む。また、店員カード情報には店員カードから読み取った店員区分及び店員番号を含む。図6の利用者データ17hの例は、店番号が「01」で、部門番号が「010」で、レジ番号が「001」のレジカードを読み込んだことを示している。
図6に示すように、入金履歴データ17iは、入金を1回行うごとに1レコード作成されるデータであって、入金を行った日付、時刻、入金機10の入金機番号、店番号、部門番号、レジ番号、店員区分、店員番号、伝票合計金額、入金金額、ジャーナル及び/又は通帳プリンタ21への出力結果及び親機への集信履歴をレコードの項目とするデータである。入金金額には、現金の入金額と現外項目の入金額と入金額の内、始業前に持ち出したつり銭金額とを含む。また、現外項目の入金額には、商品券の入金額、クレジット決済額、電子マネー決済額などが含まれる。ただし、クレジット決済額及び電子マネー決済額は入金機10に現物が収納されるわけではない。
図6の入金履歴データ17iの例は、日付「2013/4/1」の時刻「20:30」に、入金機番号が「03」の入金機10で、店番号が「01」で、部門番号が「010」で、レジ番号が「003」のレジの売上金の入金が行われ、伝票合計金額が「280,000」円で、現金の入金が「220,000」円で、商品券の入金が「25,000」円で、クレジット決済額が「55,000」円で、電子マネー決済額が「0」円で、内つり銭の金額が「20,000」円で、出力処理は正常に終了していて、入金履歴データ17iの当該レコードは親機に送信済であることを示している。
次に、入金機10における直営店のレジの入金時の画面表示内容を説明する。図7は、入金機10における直営店のレジの入金時の画面表示内容を説明するための説明図である。
入金機10において、入金処理を選択したならば図7(a)に示すように、レジカードをICカードリーダライタ13にタッチする旨のメッセージを表示する。また、図7(a)の下部に表示されている「レジ番号手入力」ボタンの押下を受け付けると、表示操作部11にレジ番号の入力用の画面を表示して、画面操作によるレジ番号の入力によって、レジカードをICカードリーダライタ13で読み込ませることを代替することが可能である。
図7(a)の画面が表示されている状態において、メッセージに従ってレジカードをICカードリーダライタ13にタッチすることによってレジカードの情報が読み込まれると、図7(b)の画面に遷移する。図7(b)に示す画面に表示される「現金または商品券をセットして[スタート]を押して下さい」というメッセージに従って、現金又は商品券を投入口にセットして、投入した有価媒体に応じた「現金入金」ボタン又は「商品券入金」のボタンのいずれかを選択したうえで、「スタート」ボタンを押下すると投入した現金又は商品券の計数を開始する。図7の例は、図7(b)の状態で、紙幣投入口14aに紙幣、硬貨投入口15aに硬貨を投入して、「現金入金」ボタンを押下することによって現金入金を選択して、「スタート」ボタンを押下して現金の計数を開始させたことを示している。
図7(a)で読み込んだレジカードの情報から、レジの識別情報を特定して、当該レジに対する入金処理の制御に係る情報を取得する。図7の例は、直営店のレジの入金処理の例であり、レジ設定データ17d若しくはレジ特性別設定データ17eの設定値により伝票合計金額の入力が必要という設定になっていた場合の画面遷移を示している。現金の計数が開始されると、画面は図7(c)に示す伝票合計金額の入力用の画面に遷移する。
図7(c)の伝票合計金額の入力用の画面で、「伝票合計金額を入力してください。」のメッセージに従って、レジから出力された当日の当該レジの集計結果ジャーナルにある伝票合計金額(300,000円)を入力すると、図7(d)に示す現金計数中の画面に遷移する。図7(d)の画面には、図7(c)の伝票合計金額の入力用の画面で入力した伝票合計金額である「300,000」円と、当日つり銭として持ち出した「20,000」円が既に表示されている。また、現金の入金額及び現金以外の入金額がまだ入力されていないことから関連する「売上金合計」、「現金」、「現外項目」及び「入金合計」の欄は空白表示となっている。図7(d)の画面の状態で、現金の計数の結果(230,000円)を受け付けると、図7(e)に遷移する。
受け付けた現金の計数結果(230,000円)は、画面上の現金の欄に反映される。また、売上金合計及び入金合計欄には現金計数の結果(230,000円)から、つり銭(20,000円)を差し引いた「210,000」円が表示される。また、差額の欄には、伝票金額(300,000円)から入金合計(210,000円)を差し引いた「90,000」円が表示され、伝票合計金額と入金合計に差異があること示している。図7(e)は、入金内容の確認及び追加の入金の指示を行うための画面であり、画面下部には、追加で現金の入金の指示をする「現金入金スタート」ボタンと、商品券の入金の指示をする「商品券入金スタート」ボタンと、画面に表示されている入金内容に問題がなくこの内容で入金処理を実行する場合に押下する「完了」ボタンとが配置される。
図7(e)の状態で、商品券を紙幣投入口14aにセットして「商品券入金スタート」ボタンを押下すると、商品券の計数が開始される。商品券の計数(90,000円)が終了すると、図7(f)の画面に遷移する。図7(f)の画面は、商品券の計数結果が反映され、現外項目の欄に商品の計数結果である「90,000」円が表示される。商品券の計数結果は入金金額及び売上金合計の欄にも加算され「300,000」円となる。また入金金額が「300,000」円となったことによって、伝票合計金額と売上金合計の差異を示す差異の欄は「0」円となる。
図7(e)及び図7(f)の入金内容の確認及び追加の入金の指示を行うための画面で反転表示している項目は、手入力による値の修正が可能な項目であることを表しており、例えば「伝票」の項目をタッチすると、図7(c)の伝票合計金額の入力用の画面が表示されて、伝票項目の手入力の修正を行うことができる。また、「現金」の項目をタッチすると、現金の入金額を手入力するための画面が表示され、入金機10で計数された現金とは別に手入力によって現金の入金額を入力することができる。これは、例えば、入金機10ではどうしてもリジェクトされてしまうような損傷の程度の大きな貨幣がある場合には、「現金」の項目をタッチすることによって表示される画面で手入力することによって金額を入力することが可能となる。また、「現外項目」の項目をタッチすると、現金以外の入金額などを手入力するための画面が表示され、入金機10でリジェクトされてしまうような商品券の金額を入力や、そもそも入金機10に収納する現物の存在しないクレジット決済の合計額や、電子マネー決済の合計額などの入力を行うことができる。ただし、手入力による入力は不正につながる可能性もあるので、図5に示した権限設定データ17fの設定によって手入力を管理者だけに制限することも可能である。
図7(e)及び図7(f)の状態では、計数した現金のうち紙幣と商品券は紙幣一時保留部14gに、計数した硬貨は硬貨一時保留部15eに保留されている状態である。図7(e)及び図7(f)の状態で、「完了」ボタンを押下することによって、ジャーナル及び/または通帳の印字を行い、入金履歴データ17iの当該入金に対するレコードの確定を行うとともに、紙幣一時保留部14gに保留されていた紙幣と商品券を紙幣収納部14hに収納し、硬貨一時保留部15eに保留されていた硬貨を硬貨収納部15fに収納する。
次に、入金機10におけるテナント店のレジの入金時の画面表示内容を説明する。図8は、入金機10におけるテナント店のレジの入金時の画面表示内容を説明するための説明図である。
入金機10において、入金処理を選択したならば図8(a)に示すように、レジカードをICカードリーダライタ13にタッチする旨のメッセージを表示する。メッセージに従ってレジカードをICカードリーダライタ13にタッチすることによってレジカードの情報が読み込まれると、図8(b)の画面に遷移する。画面に表示される「現金または商品券をセットして[スタート]を押して下さい」というメッセージに従って、現金又は商品券を投入口にセットして、投入した有価媒体に応じた「現金入金」ボタン又は「商品券入金」のボタンのいずれかを選択したうえで、「スタート」ボタンを押下すると投入した現金又は商品券の計数を開始する。図8の例は、図8(b)の状態で、紙幣投入口14aに紙幣、硬貨投入口15aに硬貨を投入して、「現金入金」ボタンを押下することによって現金入金を選択して、「スタート」ボタンを押下して現金の計数を開始させたことを示している。
図8(a)で読み込んだレジカードの情報から、レジの識別情報を特定して、当該レジに対する入金処理の制御に係る情報を取得する。図8の例はテナント店のレジの入金処理の例であり、レジ設定データ17d若しくはレジ特性別設定データ17eの設定値により伝票合計金額の入力が不要という設定になっていた場合の画面遷移を示している。伝票合計金額の入力が不要であることから、図7(c)で示した直営店のレジの売上金の入金処理時に表示された伝票合計金額の入力画面は表示されない。現金の計数(150,000円)が終了すると、図8(c)の画面に遷移する。
図8(c)の画面は、入金内容の確認及び追加の入金の指示を行うための画面であり、受け付けた現金の計数結果(150,000円)は、画面上の現金の欄に反映される。また、図8(c)の画面は、テナント店のレジの入金においては伝票合計金額の入力が不要であることから、図7(e)や図7(f)の画面に含まれていた伝票合計金額を表示する欄や売上金合計と伝票合計金額との差額を表示する欄は表示されない。また、売上金合計及び入金合計欄には現金計数の結果(150,000円)から、つり銭(20,000円)を差し引いた「130,000」円が表示される。画面下部には、追加で現金の入金の指示をする「現金入金スタート」ボタンと、商品券の入金の指示をする「商品券入金スタート」ボタンと、画面に表示されている入金内容に問題がなくこの内容で入金処理を実行する場合に押下する「完了」ボタンとが配置される。
図8(c)の状態で、商品券を紙幣投入口14aにセットして「商品券入金スタート」ボタンを押下すると、商品券の計数が開始される。商品券の計数(70,000円)が終了すると図8(d)の画面に遷移する。図8(d)の画面は、商品券の計数結果が反映され、現外項目の欄に商品の計数結果である「70,000」円が表示される。商品券の計数結果は入金合計及び売上金合計の欄にも加算され、入金合計及び売上金合計の欄の表示は「200,000」円となる。図8(d)の状態で、画面上の現外項目の項目名をタッチすると図8(e)の画面に遷移する。
図8(e)は、現外項目を手入力するための画面である。図8(e)に示す画面例では現外項目として入力可能なのは、商品券とクレジットカードによる決済額である。現外項目で入力可能な項目は、図5に示したレジ設定データ17d若しくはレジ特性別設定データ17eに規定される取扱決済手段で「可」となっている決済手段ごとの入力が可能となる。図8(e)に示す画面においてクレジットカードを選択して、クレジット決済額として「25000」円を入力して、「OK」ボタンが押下されると図8(f)に遷移する。
図8(f)の画面の現外項目の欄には、図8(e)で入力されたクレジット決済額(25,000円)が反映されて「95,000」円として表示される。また、売上金合計の欄はクレジット決済額の追加入力した金額が加算されて表示される。また、クレジット決済額の追加入力をしても、現物があるわけではないので入金合計には加算されない。
図8(c)、図8(d)又は図8(f)の状態で、「完了」ボタンを押下することによって、ジャーナル及び/または通帳の印字を行い、入金履歴データ17iの当該入金に対するレコードの確定を行うとともに、紙幣一時保留部14gに保留されていた紙幣と商品券を紙幣収納部14hに収納し、硬貨一時保留部15eに保留されていた硬貨を硬貨収納部15fに収納する。
次に、入金機10における入金処理の処理手順を説明する。図9は、入金機10における入金処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、入金処理部18cは、レジカードの読み込み、通帳の磁気テープ読込若しくは画面からの手入力を受け付けることによって店番号、部門番号及びレジ番号などのレジの識別情報の取得を行い、入金履歴データ17iに新規レコードを追加して、取得したレジの識別情報及びつり銭準備金を書き込む(ステップS101)。ステップS101の詳細な処理手順は後述する。次に、入金処理部18cは、図7(b)の入金処理開始時の画面の表示を行って現金若しくは商品券の計数の開始指示の受付を行う(ステップS102)。
図7(b)の画面で「現金入金」が指定された状態で「スタート」ボタンの押下を受け付けたならば(ステップS103;Yes、ステップS104;Yes)、入金処理部18cは、紙幣制御部14に対して紙幣投入口14aに投入した紙幣の計数の指示と、硬貨制御部15に対して硬貨投入口15aに投入した硬貨の計数の指示と、包装硬貨入金機23に対して投入された包装硬貨の計数の指示とを行うことにより現金の計数処理を開始する(ステップS105)。また、図7(b)の画面で「商品券入金」が指定された状態で「スタート」ボタンの押下を受け付けたならば(ステップS103;Yes、ステップS104;No)、紙幣制御部14に対して紙幣投入口14aに投入した商品券の計数の指示を行うことにより商品券の計数処理を開始する(ステップS106)。ステップS102で表示した図7(b)の画面で「スタートボタン」の押下を受け付けていない場合(ステップS103;No)には、ステップS103に戻ることによって「スタート」ボタンの押下を待ち合わせる。
ステップS105で現金の計数処理を開始するか、ステップS106で商品券の計数処理を開始したならば、入金処理部18cは、ステップS101で取得したレジの識別情報と、レジ設定データ17dと、レジ特性別設定データ17eとから、伝票合計金額の入力の要否の判定を行う(ステップS107)。伝票合計金額の入力が必要と判定した場合(ステップS107;Yes)には、図7(c)に示した伝票合計金額の入力用の画面の表示を行って伝票合計金額の入力を受け付けて、受け付けた伝票合計金額でステップS101で追加した入金履歴データ17iの伝票合計金額を更新する(ステップS108)。伝票合計金額の入力が不要と判定した場合(ステップS107;No)には、ステップS108をスキップしてステップS109に移行する。
伝票合計金額の入力を受け付けた場合、若しくは伝票合計金額の入力が不要と判定した場合には、入金処理部18cは、現金若しくは商品券の計数中であることを示す画面の表示を行う(ステップS109)。ステップS109で表示される計数中画面は、伝票合計金額の入力が必要と判定して伝票合計金額の入力を受け付けている場合には、図7(d)に示すような画面が表示される。また、ステップS109で表示される計数中画面は、伝票合計金額の入力が不要と判定した場合には、図7(d)に示す画面の伝票合計金額と差額の欄のない画面が表示される。
次に、指示していた計数処理が終了した場合(ステップS110;Yes)には、入金処理部18cは、計数結果として通知された内容をステップS101で追加した入金履歴データ17iの現金の入金額若しくは商品券の入金額に反映し(ステップS111)、入金履歴データ17iの更新後の当該レコードの内容を反映した入金内容の確認及び追加の入金の指示を行うための画面の表示を行う(ステップS112)。指示していた計数処理が終了していない場合(ステップS110;No)には、ステップS110に戻ることによって指示していた計数処理の終了を待ち合わせる。入金内容の確認及び追加の入金の指示を行うための画面は、伝票合計金額の入力が必要と判定して伝票合計金額の入力を受け付けている場合には図7(e)のような画面で、伝票合計金額の入力が不要と判定した場合には図8(d)のような画面である。また、図7(e)及び図8(d)に示したように、入金内容の確認及び追加の入金の指示を行うための画面の下部には、追加で現金の入金の指示をする「現金入金スタート」ボタンと、商品券の入金の指示をする「商品券入金スタート」ボタンと、画面に表示されている入金内容に問題がなくこの内容で入金処理を実行する場合に押下する「完了」ボタンとが配置される。
ステップS112で表示された画面において「完了」ボタンの押下を受け付けた場合(ステップS113;Yes)には、入金処理部18cは、ジャーナル及び/または通帳の印字や、入金履歴データ17iの当該入金に対するレコードの確定や、紙幣一時保留部14gに保留されていた紙幣と商品券を紙幣収納部14hに収納や、硬貨一時保留部15eに保留されていた硬貨を硬貨収納部15fに収納などの入金完了時処理を行って(ステップS114)、入金処理を完了する。入金完了時処理の詳細な処理手順は後述する。
また、ステップS112で表示された画面において、「現金入金スタート」ボタンの押下を受け付けたならば(ステップS113;No、ステップS115;Yes)、入金処理部18cは、紙幣制御部14に対して紙幣投入口14aに投入した紙幣の計数の指示と、硬貨制御部15に対して硬貨投入口15aに投入した硬貨の計数の指示と、包装硬貨入金機23に対して投入された包装硬貨の計数の指示とを行うことにより現金の計数処理を開始して(ステップS116)、ステップS110に移行する。
また、ステップS112で表示された画面において、「商品券入金スタート」ボタンの押下を受付けたならば(ステップS115;No、ステップS117;Yes)、紙幣制御部14に対して紙幣投入口14aに投入した商品券の計数の指示を行うことにより商品券の計数処理を開始して(ステップS118)、ステップS110に移行する。
また、ステップS112で表示された画面において、画面に表示されている伝票合計金額、現金、現外項目の項目名をタッチされた場合(ステップS117;No、ステップS119;Yes)、タッチされた項目の手入力用の画面の表示を行い、受け付けた手入力内容をステップS101で追加した入金履歴データ17iに反映して(ステップS120)、ステップS112に移行する。
また、ステップS112で表示された画面において、「現金入金スタート」ボタンの押下、「商品券入金スタート」ボタンの押下、及び画面に表示されている伝票合計金額、現金、現外項目の項目名をタッチも受け付けなかった場合(ステップS119;No)には、ステップS113に戻ることによって、いずれかの操作の待ち合わせを行う。
次に、図9に示した入金機10における入金処理のレジ識別情報取得処理(ステップS101)の詳細な処理手順を説明する。図10は、図9に示した入金機10における入金処理のレジ識別情報取得処理(ステップS101)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
表示操作部11に表示されるメニューから入金が選択されると、入金処理部18cは、図7(a)に示したレジの識別情報を受け付けるための画面を表示して、レジの識別情報の入力を受け付ける(ステップS201)。レジカードがICカードリーダライタ13にかざされることによってレジカードの内容の読込を受け付けたならば(ステップS202;Yes)、入金処理部18cは、レジカードから読み取った情報から店番号、部門番号及びレジ番号などのレジの識別情報を取得する(ステップS203)。また、入金処理部18cは、取得した店番号、部門番号及びレジ番号と、レジカードマッピングデータ17gから、レジカードマッピングデータ17gで変換された店番号、部門番号及びレジ番号を取得する(ステップS204)。
さらに、入金処理部18cは、利用者データ17hにステップS204においてレジカードマッピングデータ17gを用いて取得した変換後の店番号、部門番号及びレジ番号を登録するとともに、入金履歴データ17iに1レコード追加して、追加したレコードにもステップS204においてレジカードマッピングデータ17gを用いて取得した変換後の店番号、部門番号及びレジ番号を登録する(ステップS209)。また、入金処理部18cは、ステップS204においてレジカードマッピングデータ17gを用いて取得した変換後の店番号、部門番号及びレジ番号と、レジ設定データ17dと、レジ特性別設定データ17eとから、当該レジのつり銭準備金を特定し、追加した入金履歴データ17iのレコードのつり銭準備金に書き込んで(ステップS210)、レジ識別情報取得処理を終了する。
図7(a)に示したレジの識別情報を受け付けるための画面を表示している状態で、通帳プリンタ21に通帳を挿入することによって、通帳の磁気ストライプの読み込みを受付けたならば(ステップS202;No、ステップS205;Yes)、入金処理部18cは、読み込んだ通帳の磁気ストライプの情報から店番号、部門番号及びレジ番号などのレジの識別情報を取得して(ステップS206)、ステップS204に移行する。
図7(a)に示したレジの識別情報を受け付けるための画面で、画面の下部に配置される「レジ番号手入力」のボタンの押下を受け付けたならば(ステップS205;No、ステップS207;Yes)、入金処理部18cは、店番号、部門番号及びレジ番号が手入力することのできる画面の表示を行って、店番号、部門番号及びレジ番号の入力を受け付けて(ステップS208)、ステップS209に移行する。
図7(a)に示したレジの識別情報を受け付けるための画面で、レジカードの内容の読み込み、通帳の磁気ストライプの読み込み若しくは「レジ番号手入力」のボタンの押下のいずれの入力も受け付けなかった場合(ステップS207;No)、ステップS202に戻ることによって、いずれかの操作が行われることを待ち合わせる。
次に、図9に示した入金機10における入金処理の入金完了時処理(ステップS114)の詳細な処理手順を説明する。図11は、図9に示した入金機10における入金処理の入金完了時処理(ステップS114)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
図7(f)に示したような入金内容の確認及び追加の入金の指示を行うための画面で、画面の下部に配置された「完了」ボタンが押下されると、入金処理部18cは、図9のステップS101で追加した入金履歴データ17iのレコードの日付に本日日付、時刻に現在時刻を登録する(ステップS301)。また、レジの店番号、部門番号及びレジ番号などのレジの識別情報と、レジ設定データ17dと、レジ特性別設定データ17eの情報に基づいて、入金結果の出力としてジャーナル出力の要否の判定を行い(ステップS302)、ジャーナル出力が必要と判定した場合(ステップS302;Yes)には、入金処理部18cは、入金内容を編集してジャーナル印字部12から出力する(ステップS303)。ジャーナル出力が不要と判定した場合(ステップS302;No)には、ステップS304に移行する。
また、同様にレジの店番号、部門番号及びレジ番号などのレジの識別情報と、レジ設定データ17dと、レジ特性別設定データ17eの情報に基づいて、入金結果の出力として通帳への出力の要否の判定を行う(ステップS304)。ステップS304において、通帳への出力が不要と判定した場合(ステップS304;No)には、ステップS308に移行する。ステップS304において、通帳への出力が必要と判定した場合(ステップS304;Yes)には、入金処理部18cは、通帳へ印字する内容を編集して、編集したデータを通帳印字部18eに渡し、通帳印字部18eは受け取った印字データを通帳プリンタ21に送信する(ステップS305)。通帳印字部18eは、通帳プリンタ21に印字データを送ると、通帳プリンタ21からの印字終了の通知の待ち合わせを行い、印字データを送ってから所定の時間が経過しても印字終了の通知がなければ(ステップS306;Yes)、通帳プリンタ21へ送った印字データをキャンセルして、図9のステップS101で追加した入金履歴データ17iの出力結果にタイムアウトのため未出力である旨を書き込んで(ステップS309)、ステップS310に移行する。また、印字データを送ってからまだ所定時間が経過していなくて(ステップS306;No)、通帳プリンタ21から通帳印字が終了した旨の通知も受け取っていない場合(ステップS307;No)には、ステップS306に戻る。また、通帳プリンタ21から通帳印字が終了した旨の通知を受け取った場合(ステップS307;Yes)には、図9のステップS101で追加した入金履歴データ17iのレコードの出力結果に出力済である旨を書き込む(ステップS308)。
次に、入金機番号17a及び入金機設定データ17cに基づいて、自身が親機なのか子機なのかの判定を行い(ステップS310)、自身が子機であると判定した場合(ステップS310;Yes)には、図9のステップS101で追加した入金履歴データ17iのレコードを親機の入金機10に送信して、入金履歴データ17iの当該レコードの集信履歴を送信済に更新して(ステップS311)、入金完了時処理を終了する。また、自身が親機であると判定した場合(ステップS310;No)には、ステップS311の処理は行わずに入金完了時処理を終了する。
上述してきたように、本実施例では、レジの識別情報を受け付けて、レジの識別情報から入金を行おうとしている売上金に対応するレジの特性を判別し、特性に応じて入力が必要な画面や入力項目のみを表示して、入力が不要な画面や入力項目は表示しないように制御するよう構成したので、親会社の直営店と他社のテナント店が入店している複合小売店において、いずれの店の操作者にとっても入力誤りの防止ができて効率のよい操作によってレジごとの売上金の入金をすることができる。
なお、上述の本実施例では、レジの特性は入金機10が設定情報として保有することで説明したが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、レジカードのICチップ内に特性を示す情報を保有するものとしてもよい。また、例えば入金機10とデータ通信可能な管理PC30などにレジごとの特性を示す情報を保有して、入金処理時にデータ通信を行って管理PC30などからレジごとの特性を示す情報を取得するようにしてもよい。
また、上述の本実施例では、売上の入金を行う入金機能を有する入金機10に適用した例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、売上金の入金及びつり銭準備金の出金の行える入出金機にて、同様の機能を適用してもよい。また、レジごとの特性に応じてつり銭準備金の出金の機能の使用の有無や、使用する場合のつり銭準備金の額の操作による変更の可否などの情報を持たせて、つり銭準備金の出金に係る画面や項目の表示をレジごとの特性に応じて制御するようにしてもよい。
また、上述の本実施例では、直営店では伝票合計金額を入力し、テナント店は伝票合計金額を入力しない運用について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、テナント店であっても伝票合計金額の入力を希望する場合は、当該テナント店のみを伝票合計金額を入力する運用に設定してもよい。
また、上述の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法は、親会社の直営店と他社のテナント店が入店している複合小売店において、いずれの店の操作者にとっても入力誤りの防止ができて効率のよい操作によってレジごとの売上金の入金を行えるようにすることに適している。
10 入金機
11 表示操作部
12 ジャーナル印字部
13 ICカードリーダライタ
14 紙幣制御部
14a 紙幣投入口
14b 紙幣リジェクト口
14c 紙幣スタッカ部
14d 紙幣スタッカシャッタ
14e 紙幣搬送部
14f 紙幣識別部
14g 紙幣一時保留部
14h 紙幣収納部
15 硬貨制御部
15a 硬貨投入口
15b 硬貨リジェクト口
15c 硬貨搬送部
15d 硬貨識別部
15e 硬貨一時保留部
15f 硬貨収納部
16 通信部
17 記憶部
17a 入金機番号
17b 入金済判定対象時間設定データ
17c 入金機設定データ
17d レジ設定データ
17e レジ特性別設定データ
17f 権限設定データ
17g レジカードマッピングデータ
17h 利用者データ
17i 入金履歴データ
18 本体制御部
18a 入金機情報設定部
18b レジ情報設定部
18c 入金処理部
18d 入金状況照会部
18e 通帳印字部
18f 入金履歴データ集信部
21 通帳プリンタ
22 カセット解錠機
23 包装硬貨入金機
30 管理PC
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、決済を担う決済元での、決済により得られた有価媒体を収納する有価媒体処理装置であって、前記有価媒体の受付の対象となる決済元を特定可能な情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段によって取得した情報に基づいて、前記有価媒体の受付の対象となる前記決済元を特定する決済元特定手段と、前記有価媒体を受け付ける受付手段とを備え、前記受付手段は、前記決済元特定手段によって特定された前記決済元に基づいて、表示制御を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記情報取得手段が取得する情報には、前記決済元を示す情報が含まれており、前記決済元特定手段は、前記情報取得手段が取得する情報に基づいて前記決済元を特定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記情報取得手段が取得する情報には、前記有価媒体の受付の対象となる決済元あるいは操作者を個別に識別する個別情報が含まれるとともに、前記個別情報と前記決済元を紐付けて記憶する記憶手段をさらに備え、前記決済元特定手段は、前記情報取得手段が取得する前記個別情報と前記記憶手段に記憶された情報に基づいて前記決済元を特定することを特徴とする
また、本発明は、上記発明において、前記決済元特定手段は、決済元ごとに、決済を行った商品の販売額の合計値に対する前記受付手段によって受け付けた有価媒体の合計価値の妥当性の確認を行う必要がある決済元なのか否かの特定を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記受付手段は、前記決済元特定手段によって決済を行った商品の販売額の合計値に対する前記受付手段によって受け付けた有価媒体の合計価値の妥当性の確認を行う必要がある決済元と特定された場合には、決済を行った商品の販売額の合計値と決済の種類ごとの受け取った商品代価の合計値との入力を可能とし、前記決済元特定手段によって決済を行った商品の販売額の合計値に対する前記受付手段によって受け付けた有価媒体の合計価値の妥当性の確認を行う必要がない決済元と特定された場合には、決済の種類ごとの受け取った商品代価の合計値のみの入力を可能とすることを特徴とする。
また、本発明は、決済を担う決済元での、決済により得られた有価媒体を収納する有価媒体処理方法であって、前記有価媒体の受付の対象となる決済元を特定可能な情報を取得する情報取得ステップと、前記情報取得ステップによって取得した情報に基づいて、前記有価媒体の受付の対象となる前記決済元を特定する決済元特定ステップと、前記有価媒体を受け付ける受付ステップとを含み、前記受付ステップは、前記決済元特定ステップによって特定された前記決済元に基づいて、表示制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、親会社の直営店と他社のテナント店が入店している複合小売店に設置されて、いずれの店の操作者にとっても入力誤りの防止ができて効率のよい操作によって決済元ごとの売上金の入金をすることができる。

Claims (6)

  1. 商品の決済を担うレジについて、販売実績を示す販売実績情報を管理するとともに、前記レジでの決済により得られた有価媒体を収納する有価媒体処理装置であって、
    前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となる前記レジの種別を特定可能な情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段によって取得した情報に基づいて、前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となる前記レジの種別を特定するレジ種別特定手段と、
    前記販売実績情報及び前記有価媒体を受け付ける受付手段と
    を備え、
    前記受付手段は、前記レジ種別特定手段によって特定された前記レジの種別に応じて、前記販売実績情報の入力を受け付けるインタフェースを切り替える
    ことを特徴とする有価媒体処理装置。
  2. 前記情報取得手段が取得する情報には、前記レジの種別を示す情報が含まれており、
    前記レジ種別特定手段は、前記情報取得手段が取得する情報に基づいて前記レジの種別を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の有価媒体処理装置。
  3. 前記情報取得手段が取得する情報には、前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となるレジあるいは操作者を個別に識別する個別情報が含まれるとともに、
    前記個別情報と前記レジの種別を紐付けて記憶する記憶手段(データベース)をさらに備え、
    前記レジ種別特定手段は、前記情報取得手段が取得する前記個別情報と前記記憶手段に記憶された情報に基づいて前記レジの種別を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の有価媒体処理装置。
  4. 前記レジ種別特定手段は、前記レジごとに、商品の販売額の合計値に対する前記受付手段によって受け付けた有価媒体の合計価値の妥当性の確認を行う必要がある種別なのか否かの特定を行うことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の有価媒体処理装置。
  5. 前記受付手段は、
    前記レジ種別特定手段によって商品の販売額の合計値に対する前記受付手段によって受け付けた有価媒体の合計価値の妥当性の確認を行う必要がある種別のレジと特定された場合には、商品の販売額の合計値と決済の種類ごとの受け取った商品代価の合計値との入力を可能とし、
    前記レジ種別特定手段によって商品の販売額の合計値に対する前記受付手段によって受け付けた有価媒体の合計価値の妥当性の確認を行う必要がない種別のレジと特定された場合には、決済の種類ごとの受け取った商品代価の合計値のみの入力を可能とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の有価媒体処理装置。
  6. 商品の決済を担うレジについて、販売実績を示す販売実績情報を管理するとともに、前記レジでの決済により得られた有価媒体を収納する有価媒体処理方法であって、
    前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となる前記レジの種別を特定可能な情報を取得する情報取得ステップと、
    前記情報取得ステップによって取得した情報に基づいて、前記販売実績情報及び前記有価媒体の受付の対象となる前記レジの種別を特定するレジ種別特定ステップと、
    前記販売実績情報及び前記有価媒体を受け付ける受付ステップと
    を含み、
    前記受付ステップは、前記レジ種別特定ステップによって特定された前記レジの種別に応じて、前記販売実績情報の入力を受け付けるインタフェースを切り替える
    ことを特徴とする有価媒体処理方法。
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