JP7477264B2 - 交流電圧の極性検出器及びこれを用いた電源装置 - Google Patents
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Description
第1に本発明は、交流電圧の極性検出器を提供する。極性検出器は、変換器、絶縁トランス及び検出器で構成される。変換器は、入力される交流電圧の極性の変化をインピーダンスの変化に変換する。絶縁トランスは、変換されたインピーダンスの変化を一次側へ入力し、絶縁された二次側への出力として伝送する。そして検出器は、絶縁トランスにより伝送されるインピーダンスの変化に基づいて、入力される交流電圧の極性(又は極性の変化)を検出する。
第2に本発明は、交流電圧の極性検出器を提供する。極性検出器は、ダイオードを用いた変換器、絶縁トランス及び検出器で構成される。この場合の変換器は、入力される交流電圧の極性の変化によりダイオードの端子間インピーダンスが変化する特性を利用している。このような変換器を絶縁トランスの一次側に接続し、そのダイオードの端子間インピーダンスの変化を入力して二次側への出力として伝送する。そして検出器は、絶縁トランスにより伝送されるインピーダンスの変化に基づいて、入力される交流電圧の極性を検出する。
第3に本発明は、交流電圧の極性検出器を提供する。極性検出器は、ダイオードブリッジを用いた変換器、絶縁トランス及び検出器で構成される。この場合の変換器は、入力される交流電圧の変化によりブリッジダイオードの両端間インピーダンスが変化する特性を利用している。このような変換器を絶縁トランスの一次側に接続し、そのブリッジ間インピーダンスの変化を入力して二次側への出力として伝送する。そして検出器は、絶縁トランスにより伝送されるインピーダンスの変化に基づいて、入力される交流電圧の極性を検出する。
これに対し、第3発明の極性検出器では、変換器においてダイオードブリッジを構成することにより、交流電圧の極性変化のタイミングでダイオードブリッジ両端間の電圧は変化するものの、ブリッジ内部で隣り合うダイオードのカソード-アノード間の電圧変化は、構成するダイオードブリッジのバランスが完全であれば0となる。このため、変換器の出力に伝送されるノイズを減衰することができる。その他の点は第1発明と同様である。
本発明は、さらに電源装置を提供する。電源装置は、ブリッジレスPFC回路、スイッチング電源回路(DCDCコンバータ)から構成される。ブリッジレスPFC回路は、制御回路とFETブリッジ回路より構成される。ブリッジレスPFC回路は、入力される交流電流を整流して力率を改善した状態の整流波を出力する。スイッチング電源回路は、ブリッジレスPFC回路からの出力を用いて直流電源を機器等の負荷に供給する。制御回路は、第1発明、第2発明又は第3発明のいずれかの極性検出器による検出結果を用いてFETブリッジ回路の力率改善動作及び整流動作を制御する。
図1は、一実施形態の電源装置100の構成を概略的に示すブロック図である。
電源装置100は、大きく分けてスイッチング電源回路110及び力率改善回路(以下、本実施形態において「ブリッジレスPFC回路」と称する。)120から構成されている。電源装置100は、商用電源等の交流電圧をブリッジレスPFC回路120の入力端子AC1,AC2に入力し、全波整流してスイッチング電源回路(DC-DCコンバータ)110に伝送し、スイッチング電源回路110で直流電源(例えばDC+12V)を生成して外部機器等の負荷に供給するものである。
図2は、交流電圧の入力波形と極性信号の出力波形との関係を示すタイミングチャートである。
〔時刻t0〕
図2中(A):交流電圧の入力波形は、周期的に極性(正-負)を変化させる正弦波となる。ここでは、ある時刻t0から入力交流電圧が正方向に変化していくものとする。
図2中(B):正極性に対応する極性信号OUT1の論理は、ローレベル(GND)を真、ハイレベル(V1)を偽とすると、交流電圧が正方向にある程度まで振幅が増加する時刻t1でハイレベルからローレベル=真となる。
図2中(C):一方、負極性に対応する極性信号OUT2は、その論理を同じとすると、交流電圧が正極性にある時刻t1~t2の区間はハイレベル=偽のままとなっている。
この間、極性信号OUT1,OUT2によって表される極性情報は、「入力端子IN-Aが正極性かつ入力端子IN-Bが負極性」を表すものとなる。
図2中(A),(B):交流電圧が正極性で0Vに接近してくると、極性信号OUT1はローレベルからハイレベル=偽となり、論理が反転する。
図2中(C):極性信号OUT2はハイレベル=偽のままである。
図2中(A),(B),(C):交流電圧が0Vとなるが、ここでは極性信号OUT1,OUT2が変化しない。また、時刻t3から入力交流電圧は負方向に変化していく。
図2中(C):負極性に対応する極性信号OUT2は、時刻t2から時刻t4の間もハイレベル=偽であったが、交流電圧が負方向にある程度まで振幅が増加する時刻t4からはローレベル=真となる。
図2中(B):一方、正極性に対応する極性信号OUT1は、交流電圧が負極性にある時刻t4ではハイレベル=偽のままとなっている。
図2中(C):負極性に対応する極性信号OUT2は、交流電圧が負極性にある時刻t4~時刻t5の区間はローレベル=真である。
図2中(B):一方、正極性に対応する極性信号OUT1は、交流電圧が負極性にある時刻t4~時刻t5の区間はハイレベル=偽のままとなっている。
この間、極性信号OUT1,OUT2によって表される極性情報は、「入力端子IN-Aが負極性かつ入力端子IN-Bが正極性」を表すものとなる。
図2中(A),(C):交流電圧が負極性で0Vに接近してくると、極性信号OUT2はローレベルからハイレベル=偽となり、論理が反転する。
図2中(B):極性信号OUT1はハイレベル=偽のままである。
図2中(A),(B),(C):交流電圧が0Vとなるが、ここでは極性信号OUT1,OUT2が変化しない。また、時刻t6から入力交流電圧は再び正方向に変化していく。
図2中(B):正極性に対応する極性信号OUT1は、時刻t5から時刻t7の間もハイレベル=偽であったが、交流電圧が正方向にある程度まで振幅が増加する時刻t7からはローレベル=真となる。
図2中(C):一方、負極性に対応する極性信号OUT2は、交流電圧が正極性にある時刻t7ではハイレベル=偽のままとなっている。
ここで本実施形態では、極性検出回路130に特有の構成を採用しており、以下では極性検出回路130について説明する。
図3は、第1例の極性検出回路130の構成を概略的に示すブロック図である。第1例の極性検出回路130は、変換器A132、絶縁トランス134及び検出器B136を備えている。
変換器A132は、入力端子AC1,AC2から交流電圧を入力し、その極性の変化をインピーダンスの変化に変換する機能を有している。すなわち、変換器A132は、交流入力電圧の極性の変化に応じてインピーダンスが変化する回路である。印加される電圧の値によってインピーダンスが変化する素子としては、ダイオード等が考えられる。したがって、変換器A132の回路は、例えばダイオードによって構成することができる。ダイオードで構成される変換器A132への入力電流は微小であり、極性検出回路130が極性検出のために消費する電力は、フォトダイオードを用いた従来型の極性検出器よりも大幅に小さく抑えられる。
絶縁トランス134は、一次側に変換器A132が接続されており、これと絶縁された二次側には検出器B136が接続されている。したがって、図1中に太い破線で示した絶縁境界線は、極性検出回路130の中で絶縁トランス134を縦断することになる。変換器A132から出力されるインピーダンスの変化は、絶縁トランス134の一次側に入力されるが、絶縁トランス134は、入力されたインピーダンスの変化を絶縁された二次側への出力として伝送する。
検出器B136は、絶縁トランス134の一次側のインピーダンス変化に対応した二次側への伝送量の変化を検出し、その結果を交流入力電圧の極性として出力する。すなわち検出器B136は、絶縁トランス134により伝送されたインピーダンスの変化に基づいて、交流入力電圧の極性の変化を検出する。検出器B136は、検出結果として上記の極性信号OUT1,OUT2を出力することができ、その出力パターンは図2に示したものと同様である。したがって、検出器B136はIN-Aが正、IN-Bが負のとき極性信号OUT1をローレベルとして極性を検出し、IN-Aが負、IN-Bが正のとき極性信号OUT2をローレベルとして極性を検出する。なお、極性信号OUT1,OUT2の論理は逆でもよい。
図4は、変換器A132による交流入力電圧の極性変化からインピーダンス変化への変換を示す図である。
図5は、ダイオードの電圧電流特性を示す図である。一般的かつ、あくまで一例として、ここでは耐圧400V、整流電流0.2Aのダイオードを取り上げる。ダイオードは、逆バイアスがかかると端子間抵抗はほぼ無限大となり、順方向に電圧を加えると微小な順方向電流Im(例えば0.1mA程度)で端子間抵抗Zmが数kΩ(例えば6kΩ)にまで低下する。本実施形態では、このようなダイオード特性を利用して交流電圧極性の変化をインピーダンス変化に変換するものとしている。
図6は、ダイオード特性を利用して構成した変換器A132の回路例を示す図である。変換器A132は、回路を検出用抵抗R1,R2、インピーダンス変化用ダイオードD1のシンプルな構成とし、出力端子の前段に直流から入力交流電圧の周波数までをカットするコンデンサC1,C2を設けている。この場合の変換器A132によるインピーダンス変化は以下となる。
交流入力電圧が正極性(IN-A:正 IN-B:負)のときはダイオードD1が順方向バイアスとなり、低インピーダンスとなる。
〔交流電圧が負極性〕
交流入力電圧が負極性(IN-A:負 IN-B:正)のときはダイオードD1が逆方向バイアスとなり、高インピーダンスとなる。
図7は、絶縁トランス134及び検出器B136の回路例を示す図である。
先ず、絶縁トランス134として巻線トランスT1を用いる。巻線トランスT1は、その巻数比を1:1とすることで、変換器A132から出力されるインピーダンスをそのまま二次側に伝送する。
〔交流電圧が正極性〕
交流入力電圧の極性が正極性(IN-A:正 IN-B:負)のときは、巻線トランスT1の二次側のインピーダンスが低下するため、抵抗R8の端子間電圧は、これによってコンパレータIC2の反転入力端子に印加される電圧を非反転入力端子に印加されている閾値より高くする。その結果、極性信号OUT1はローレベルで出力されることになる。
交流入力電圧の極性が負極性(IN-A:負 IN-B:正)のときは、巻線トランスT1の二次側のインピーダンスが高くなるので、コンパレータIC1の出力電流が低下して抵抗R8の端子間電圧は低下する。このため、抵抗R8の端子間電圧は、コンパレータIC3の反転入力端子に印加した閾値より低くなる。その結果、極性信号OUT2はローレベルで出力される。
交流入力電圧の極性が不確定領域にある場合、抵抗R8の端子間電圧は、コンパレータIC2の非反転入力端子に印加される閾値より低く、そしてコンパレータIC3の反転入力端子に印加される閾値より高い。したがって、極性信号OUT1,OUT2はいずれもハイレベルで出力される。
このとき、変換器A132は極低電流Imでもインピーダンス変化を生じることができ、また、巻線トランスT1を用いた絶縁トランス134は高周波対応のもので足りる。
これにより、従来型の極性検出器よりも検出電力が少なく、かつ小型軽量の極性検出回路130を実現することができる。なお、検出電力の巻線トランスT1を高周波対応としたことによる小型軽量化については、比較例との比較をもってさらに後述する。
図8は、第2例の極性検出回路230の構成を概略的に示すブロック図である。第2例の極性検出回路230は、変換器C232、絶縁トランス134及び検出器B136を備えている。したがって、第2例の極性検出回路230は、第1例(図3)の極性検出回路130の変換器A132(図6)を別構成としたものである。
図9は、第3例の極性検出回路330の構成を概略的に示すブロック図である。第3例の極性検出回路330は、変換器D332、圧電トランス334、発振器E338及び検出器F336を備えている。したがって、第3例の極性検出回路330は、第1例(図3)とも第2例(図8)とも異なる構成例を開示している。
図10は、圧電トランスPZT1の等価回路を示す図である。また図11は、図10中の二次側電極対(対向電極P3,P4)から見た圧電トランスPZT1の等価回路を示す図である。ただし、ここでは一次側電極対(対向電極P1,P2)に変換器D334の出力の抵抗Rinを接続しているものとする。図12は、図11の等価回路をさらに変換した等価回路を示す図であり、図14は、図12の等価回路を周波数範囲の限定によってさらに単純化した等価回路を示す図である。
すなわち、第3例(図9)の極性検出回路330の構成は、絶縁トランス334として圧電トランスPZT1を採用したことにより、第2例(図8)の構成に対して直流カット用コンデンサC1,C2の構成を省略することができる。
また、この他にも一次-二次間の結合容量を小さくすることができるという利点がある。絶縁トランスの中でも圧電トランスは、巻線トランスに比較して一次側と二次側との結合容量が小さいからである。絶縁トランスにおける一次側と二次側との結合容量は、一次側のノイズを二次側に伝えてしまうものであることから、結合容量は小さい方が耐ノイズ性能に対して有利であることは言うまでもない。特に、PFCとしての一次側は高周波ノイズが多いため、内部で絶縁された一次側と二次側との間の結合容量が小さいことは、従来型のものに比較して多大なアドバンテイジとなる。
以上の利点を比較例との対比をもって説明する。
図15は、本実施形態の極性検出回路130,230,330と対比される比較例の回路構成を示す図である。
図15中(A):比較例1の極性検出回路は、2つのフォトカプラPH1,PH2で交流入力電圧の極性を検出する従来型のものであり、先行技術としても挙げたものである。比較例1の極性検出回路においても、入力端子IN-A,IN-B間に交流入力電圧を入力し、これを電流制限用の抵抗R1,R2を介してフォトカプラPH1,PH2に印加する。
図15中(B):比較例2の極性検出回路は、商用周波数に対応した絶縁トランスT1を用いた構成である。ここでも同様に、電流制限用の抵抗R1,R2を有するが、比較例2では、絶縁トランスT1のインダクタンス成分を抵抗成分に近づけるための抵抗R3を有している。その他の抵抗R4~R7は、コンパレータIC1の非反転入力端子及びコンパレータIC2の反転入力端子にバイアス電圧を供給すると同時に、絶縁トランスT1の二次側端子P4に中点電圧1/2×VCC=2.5Vを供給する。各バイアス電圧は、中点電圧から微小電圧だけプラス又はマイナスした電圧である。コンパレータIC1の非反転入力に供給する中点電圧にプラスした微小電圧ΔV1の値は、以下の〔数7〕で表される。
比較例1の極性検出回路は、先行技術について述べたように、検出電力が大きくなるという問題がある。比較例1の極性検出回路は、ある程度の電流でフォトカプラPH1,PH2を駆動する必要があることから、電流制限用の抵抗R1、R2の値を高抵抗にすることができず、不確定領域を少なくすることは困難である。
比較例2の極性検出回路は、絶縁トランスT1が商用周波数(50Hz/60Hz)対応のものであるため、その形状や重量が問題となる。一般的に商用周波数対応の絶縁トランス(巻線トランス)の形状は、巻き数や磁気特性の関係から必然的に30mm×30mm×30mm程度となり、その重量は150g以上となる。
(1)本実施形態の極性検出回路130,230,330は、交流入力電圧の極性の変化をインピーダンスの変化に変換する手法を用いるため、回路の実現に際してダイオードを用いるだけでよく、フォトカプラや商用周波数対応(低周波型)の絶縁トランスを用いる必要がない。このため、電流制限用の抵抗R1,R2の値を高抵抗に設定することができ、比較例1,2と比較して検出のための電力を大幅に低減させることができる。
(2)本実施形態では、交流入力電圧の極性の変化をインピーダンスの変化に変換した上で極性の変化を検出するため、例えば図4に示すように、交流入力電圧のゼロ点近傍までの検出が可能である。したがって、各種の設定により極性検出における不確定領域を容易に狭めることができる。
(3)本実施形態の極性検出回路130,230,330では、絶縁トランス134,334に高周波対応のものを用いることができる。このため、巻線トランスを用いる極性検出回路130,230においても、比較例2のような商用周波数対応の大型なものではなく、比較的小型軽量のものを用いることができる。特に、極性検出回路330では絶縁トランス334に圧電トランスを用いているため、巻線トランスと比較した場合の小型化及び軽量化の利点は格別である。一例として容積比で2%以下、質量比で1%以下に抑えることができる。
図16は、第3例の極性検出回路330をより詳細に示した回路図である。ここでは主に、変換器D332、発振器E338及び検出器F336の回路構成をより詳細に示している。
ここで、ωは発振器E338の発振角周波数であり、また、コンデンサC1,C2及び圧電トランスPZT1の二次側電極P4-P3間のインダクタンスLxとの直列共振周波数である。したがってωは、二次側電極P4-P3間のインピーダンスが誘導性の値をとる角周波数でもある。
電源装置100は、図1に示す構成だけでなく、同様の機能を発揮できる構成に変形して実施することができる。
110 スイッチング電源
120 PFC
126 制御回路
130 極性検出回路
132 変換器
134 絶縁トランス
136 検出器
136a マルチバイブレータ
338 発振器
Claims (2)
- 入力される交流電圧の極性の変化をダイオードブリッジによりインピーダンスの変化に変換する変換器と、
前記変換器によるインピーダンスの変化を一次側へ入力し、絶縁された二次側への出力として伝送する圧電トランスと、
前記圧電トランスの二次側にて前記圧電トランスの共振周波数と反共振周波数との間の周波数領域で発振する発振器と、
前記発振器を含む前記圧電トランスの二次側でのインピーダンスの変化に基づいて、入力される交流電圧の極性を検出する検出器と
を備えた交流電圧の極性検出器。 - 入力される交流電流を整流して力率を改善した状態の整流波を出力するFETブリッジ回路を有し、前記FETブリッジ回路の動作を制御回路で制御するブリッジレスPFC回路と、
前記ブリッジレスPFC回路からの出力を用いて直流電源を供給するスイッチング電源回路とを備え、
前記制御回路は、請求項1に記載の交流電圧の極性検出器による検出結果を用いて前記FETブリッジ回路の力率改善動作及び整流動作を制御することを特徴とする電源装置。
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