JP7472391B2 - ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジノン誘導体の塩及び結晶形 - Google Patents

ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジノン誘導体の塩及び結晶形 Download PDF

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Description

本発明は、2020年7月22日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202010709837.9で、発明の名称が「ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジノン誘導体の塩及び結晶形」である中国特許出願に基づく優先権を主張する。当該出願に記載された内容は全て、参照によりそのまま本明細書に援用される。
本発明は、医薬品化学の分野に属し、具体的に、ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジノン誘導体の塩、その結晶形、その調製方法及び医薬的用途に関する。
ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)、その下流にあるタンパク質AKT(プロテインキナーゼB、PKBとも呼ばれる)及び哺乳類ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)で構成されるPI3K/AKT/mTOR経路は、細胞内の極めて重要なシグナル伝達経路として、細胞の成長、生存、増殖、アポトーシス、血管新生、オートファジーなどの過程において極めて重要な生物学的機能を発揮している。当該経路の異常な活性化は、がん、神経障害、自己免疫疾患及び血液リンパ系疾患を含む一連の疾患を引き起こす。
AKTは、セリン/トレオニンキナーゼであり、その下流にある多くのエフェクターによって細胞の生存、成長、代謝、増殖、移動及び分化に影響を与える。50%を超えるヒト腫瘍、特に前立腺がん、膵がん、膀胱がん、卵巣がん、乳がんにおいて、AKTの過剰な活性化が起きている。AKTの過剰な活性化は、腫瘍の形成、転移及び薬剤耐性をもたらす。
AKTには、AKT1、AKT2、AKT3の3つのサブタイプがある。典型的なプロテインキナーゼとして、各サブタイプは、いずれもアミノ末端のPHドメイン(Pleckstrin homology domain)、中間のATP結合キナーゼドメイン及びカルボキシ末端の調節ドメインで構成されている。この3つのサブタイプでは約80%のアミノ酸配列が相同であり、ただPHドメイン及びキナーゼドメインの接続領域では大きな違いがある。
現在、PI3K/AKT/mTORシグナル伝達経路に対する標的薬物は、主にPI3K阻害剤及びmTOR阻害剤である。しかしながら、AKTは、当該シグナル伝達経路のコアにある。AKTの活性を阻害することで、上流のPI3Kへの阻害による激しい副作用を避けしつつ、下流のmTORへの阻害によるネガティブフィードバック機構の有効性への影響を避けることもできる。例えば、CN101631778Aには、シクロペンタ[D]ピリミジン誘導体が、CN101578273Aには水酸基化及びメトキシ化されたシクロペンタ[D]ピリミジン誘導体が、CN101511842Aにはジヒドロフロピリミジン誘導体が、CN101970415Aには5H-シクロペンタ[d]ピリミジン誘導体がそれぞれ開示され、これら化合物は10μM未満のAKT1阻害IC50を有する。しかしながら、効果的かつ選択的なAKT阻害剤を見つけることは、現在の腫瘍標的薬の開発にとって重要な方向である。
第1態様において、本発明は、下記の構造を有するフマル酸塩水和物の結晶形を提供し(以下、結晶形Aと略称する)、

式中、Xは、2.0~3.0であり、
CuKα線を用い、2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:9.28°±0.2°及び3.63°±0.2°に特徴的なピークを有する。
前記フマル酸塩水和物は、化合物1のフマル酸塩水和物であり、化合物1は、下記の構造を有する:
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:9.28°±0.2°、19.45°±0.2°、21.60°±0.2°及び23.63°±0.2°に特徴的なピークを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:9.28°±0.2°、14.22°±0.2°、19.45°±0.2°、21.60°±0.2°及び23.63°±0.2°に特徴的なピークを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:9.28°±0.2°、10.72°±0.2°、14.22°±0.2°、19.45°±0.2°、21.60°±0.2°、23.63°±0.2°、24.50°±0.2°、24.83°±0.2°、25.08°±0.2°及び30.33°±0.2°に特徴的なピークを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:5.29°±0.2°、9.28°±0.2°、10.72°±0.2°、11.24°±0.2°、12.13°±0.2°、12.51°±0.2°、13.60°±0.2°、14.22°±0.2°、15.64±0.2°、16.14°±0.2°、16.52°±0.2°、17.38°±0.2°、17.99°±0.2°、18.68°±0.2°、19.00°±0.2°、19.45°±0.2°、19.80°±0.2°、20.53°±0.2°、21.60°±0.2°、21.89°±0.2°、22.58°±0.2°、23.63°±0.2°、24.50°±0.2°、24.83°±0.2°、25.08°±0.2°、25.66°±0.2°、26.09°±0.2°、26.84°±0.2°、27.43°±0.2°、27.94°±0.2°、28.81°±0.2°、29.52°±0.2°、29.98°±0.2°、30.33°±0.2°、30.92°±0.2°、32.03°±0.2°、32.80°±0.2°、33.34°±0.2°、34.14°±0.2°、34.72°±0.2°、35.83°±0.2°、36.55°±0.2°、37.35°±0.2°、38.11°±0.2°及び38.93°±0.2°に特徴的なピークを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの2θ角度で示されるX線粉末回折パターンは、図4に示されるパターンを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの2θ角度で示されるX線粉末回折パターンは、図8に示されるパターンを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの2θ角度で示されるX線回粉末折パターンは、図10に示されるパターンを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの示差走査熱量測定により得られる熱分析曲線において、初期温度:118~128℃で吸熱ピークを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの示差走査熱量測定により得られる熱分析曲線において、初期温度:120~125℃で吸熱ピークを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの示差走査熱量測定により得られる熱分析曲線において、初期温度:123℃で吸熱ピークを有する。
いくつかの典型的な実施形態において、前記結晶形Aは、図5に示されるDSCプロファイルを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aの減衰全反射フーリエ変換赤外分光法により測定されるスペクトルは、波長の逆数(cm-1)で示される吸収帯:3451±2、2981±2、2953±2、2882±2、2824±2、2477±2、1698±2、1631±2、1596±2、1544±2、1490±2、1465±2、1441±2、1390±2、1362±2、1320±2、1302±2、1283±2、1254±2、1197±2、1135±2、1091±2、1058±2、1014±2、983±2、929±2、894±2、867±2、834±2、802±2、784±2、761±2、739±2、718±2、663±2、647±2、640±2、584±2、560±2及び497±2を有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aのフーリエ変換ラマン分光法により測定されるスペクトルは、波長の逆数(cm-1)で示される吸収帯:1699±2、1664±2、1602±2、1340±2、867±2、829±2、809±2、747±2及び669±2を有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aは、図6に示されるTGAプロファイルを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aは、図7に示されるTGAプロファイルを有する。
いくつかの実施形態において、前記結晶形Aは、図9に示されるTGAプロファイルを有する。
いくつかの典型的な実施形態において、前記結晶形Aは、2.0~2.5個の水分子を含む水和物であり、即ち、構造式でXは、2.0~2.5である。
別の態様において、本発明は、結晶形Aの結晶形組成物であって、前記結晶形Aの重量は、結晶形組成物の重量に対して、50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、最も好ましくは98%である、結晶形組成物を提供する。
別の態様において、本発明は、前記結晶形A又は結晶形組成物を含む医薬組成物をさらに提供する。
いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、1つ又は複数の薬学的に許容可能な担体をさらに含む。
いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、経口投与に適する固体医薬製剤であり、好ましくは、錠剤又はカプセルである。
別の態様において、本発明は、薬物として用いられる結晶形A又は結晶形組成物又は医薬組成物をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、前記結晶形A又はその医薬組成物の、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための薬物の調製における用途をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、前記結晶形組成物の、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための薬物の調製における用途をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、前記結晶形A又はその医薬組成物の、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための用途をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、前記結晶形組成物の、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための用途をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、必要がある個体に本発明に係る結晶形A又はその医薬組成物を投与することを含む、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための方法をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、必要がある個体に本発明に係る結晶形組成物を投与することを含む、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための方法をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための、本発明に係る結晶形A又はその医薬組成物をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための、本発明に係る結晶形組成物をさらに提供する。
いくつかの実施形態において、前記AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状は、がんである。
いくつかの典型的な実施形態において、前記がんは、乳がん、前立腺がん又は卵巣がんである。
いくつかの典型的な実施形態において、前記がんは、前立腺がんである。
「関連の定義」
特に断らない限り、明細書及び特許請求の範囲で使用する以下の用語は、下記の意味を有する。
「薬学的に許容可能な担体」という用語は、生体に顕著な刺激がなく、しかも当該活性化合物の生物活性及び性能を損なわないものを指す。担体は、中国国家食品医薬品監督管理局に許可されたいずれのヒト又は動物に用いられる希釈剤、崩壊剤、粘着剤、流動化剤、濡れ剤を含むが、これらに限定されない。
本願で「X線粉末回折パターン」は、CuKα線を用いて測定されるものである。
本願で「2θ」又は「2θ角」とは、回折角を指し、θは、ブラッグ角であり、単位は、°又は度であり、各特徴的なピークの2θの誤差範囲は、±0.20°である。
なお、X線粉末回折パターン(XRPD)において、結晶性化合物から得られる回折パターンは、特定の結晶に対して一般に特徴的であり、バンドの(特に、低角度での)相対強度は、結晶化条件、粒径及び他の測定条件の違いから生じる支配的な配向性で変化する可能性がある。従って、回折ピークの相対強度は、対象となる結晶に対して特徴的ではない。既知の結晶と同じであるかどうかを判断する場合、相対強度よりもピークの相対位置に注目すべきである。また、任意の確定した結晶について、ピークの位置にはわずかな誤差がある可能性があり、これは結晶学分野で周知されることである。例えば、サンプルを分析する時の温度の変化、サンプルの変位、又は装置の較正などにより、ピークの位置が変動する可能性があり、2θ値の測定誤差は、場合によって約±0.2°である。従って、各結晶構造を確定する場合、当該誤差を考慮すべきである。XRPDパターンでは一般に2θ角又は面間隔dでピーク位置を表し、両者が単純な変換関係:d=λ/2sinθを有し、dは、面間隔であり、λは、入射するX線の波長であり、θは、回折角である。同一の化合物の同一の結晶について、そのXRPDパターンのピーク位置は、全体的に類似性を有するが、相対強度誤差は、大きいという可能性がある。なお、混合物の同定では、含有量の低下などの要因で一部の回折線が欠失するという可能性があり、この場合、高純度サンプルから観察される全バンドを必要とせず、1本のバンドでも特定の結晶には特徴的である。
示差走査熱量測定(DSC)は、結晶がその結晶構造が変化し又は結晶が融解して熱を吸収又は放出する時の変換温度を測定するものである。同一の化合物の同一の結晶形の場合、連続的な分析において、熱変換温度及び融点の誤差は、典型的には約5℃以内であり、一般に約3℃以内である。ある化合物がある確定したDSCピーク又は融点を有すると記載されている場合、当該DSCピーク又は融点±5℃を指す。DSCは、異なる結晶形を区分するための補助的な方法を提供する。異なる結晶形は、その異なる変換温度という特徴により認識することができる。なお、混合物について、そのDSCピーク又は融点はより大きな範囲において変動する可能性がある。また、物質が融解する過程では分解を伴うことから、融解温度は、昇温速度に関係している。
熱重量分析(TGA)とは、プログラムでの温度制御をしながら被検サンプルの質量と温度変化との関係を測定する熱分析技術を指す。被検物質を加熱する過程で昇華又は気化の現象がある場合、ガスとして分解され、又は、結晶水が失われる場合に、被検物質の量が変化する。この場合に、熱重量曲線は、直線ではなく低下する形となる。熱重量曲線を分析することで、被検物質は、どの温度で変化が生じたかを知ることができ、失われる重量からどれだけ物質の量が失われるかを算出することができる。
XRPDパターン、DSCプロファイル又はTGAプロファイルなどを言及すると、「…に示される」という用語を用いる場合、本明細書に記載されるものと同じでなくても、試験の誤差範囲内に該当するパターンであると当業者に考えらる。
特に断らない限り、本願の略語は、以下の意味を有する。
M:mol/L、mM:mmol/L、nM:nmol/L、Boc:tert-ブトキシカルボニル基、DCM:ジクロロメタン、DEA:ジエチルアミン、DIEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン、HATU:(2-(7-アザベンゾトリアゾール)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート)、RT:保持時間、SFC:超臨界流体クロマトグラフィー、h:時間、min:分間、TK:チロシンキナーゼ、SEB:蛍光シグナルエンハンサー、HTRF:均一時間分解蛍光、DTT:ジチオトレイトール。
本発明の実施例及び従来技術の技術案をより明確的に説明するために、以下、実施例及び従来技術に使用される必要な図面を簡単に解釈する。自明的に、以下に記載の図面は、ただ本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、これら図面に基づき、他の図面を得ることもできる。
図1は、実施例1の化合物1の分子模式図である。 図2は、実施例1の化合物1のシュウ酸塩単結晶の非対称構造単位の模式図である。 図3は、実施例2の方法Aで得られるフマル酸塩非晶質のXRPDパターンである。 図4は、実施例2の方法Bで得られる結晶形AのXRPDパターンである。 図5は、実施例2の方法Bで得られる結晶形AのDSCプロファイルである。 図6は、実施例2の方法Bで得られる結晶形AのTGAプロファイルである。 図7は、実施例2の方法Aで得られる結晶形AのTGAプロファイルである。 図8は、実施例2の方法Aで得られる結晶形AのXRPDパターンである。 図9は、実施例3の結晶形AのTGAプロファイルである。 図10は、実施例3の結晶形AのXRPDパターンである。
以下、実施例で本発明をより詳しくに記載する。これら具体的な記載は、本発明の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、本発明は、こられ具体な記載に一切限定されない。
各装置の試験条件は、次のとおりである。
(1)X線粉末回折計(X-ray Powder Diffraction、XRPD)
装置型番:Bruker D2 Phaser 2nd
X線:CuKα、λ=1.5406
スリット構成:発射スリット=0.4°、受光スリット=0.075mm
X線管球構成:管電圧:30kV、管電流:10mA。
走査方式:連続走査、ステップサイズ(°2θ)0.043°、走査範囲(°2θ)3~40°
(2)熱重量分析装置(Thermogravimetric、TGA)
装置型番:TA Instruments TGA55
パージガス:窒素
昇温速度:10℃/分
昇温範囲:室温~300℃
(3)示差走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter、DSC)
装置型番:TA Instruments DSC25
パージガス:窒素
昇温速度:10℃/分
昇温範囲:20~250℃
(4)フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)
装置型番:Thermoフーリエ変換赤外分光光度計IS5
装置較正:ポリスチレンフィルム
試験条件:KBr錠剤法
(5)フーリエ変換ラマン分光法(FT-Raman)
装置型番:Nicoletフーリエ変換ラマン分光装置DXR780
露光時間:20秒
露光回数:10回
バックグラウンド露光回数:512回
光源:780nm
スリット:400ライン/mm
レーザー強度:14mW
走査範囲:50~3000cm-1
実施例1:化合物1の調製
調製例1中間体(R)-4-クロロ-5-メチル-5,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7(6H)-オンの調製

a)2-メチルプロパン-1,1,3-トリカルボン酸トリメチル
窒素雰囲気で、20℃でナトリウムメトキシドのメタノール溶液(30%wt、50.32g)をメタノール(900mL)に加えた後、70℃に昇温し、マロン酸ジメチル(461.12g)及びクロトン酸エチル(349.46g)を均一に混合し、上記ナトリウムメトキシドのメタノール溶液に滴下し、70℃で3時間反応させた。完全に反応させた後、減圧蒸留により溶媒を除去して、酢酸エチル(1L)を加え、4Mの塩酸でpH7-8に調整し、そして水(500mL)を加え、分液して、有機相を減圧蒸留により除去し、黄色の液体777.68gを得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ(ppm)3.67(s,3H),3.65(s,3H),3.59(s,3H),3.56(d,J=6.8Hz,1H),2.45-2.58(m,2H),2.23-2.29(m,1H),0.93(d,J=6.8Hz,3H)。
b)(R)-2-メチルプロパン-1,1,3-トリカルボン酸トリメチル
25℃でリン酸水素二ナトリウム(4.5g)を脱イオン水1.5Lに溶解し、2Nの塩酸でpH7.05に調整し、2-メチルプロパン-1,1,3-トリカルボン酸トリメチル(150.46g)及びリパーゼ(カンジダ・ルゴサ、6日間にかけて40gを加えた)を入れ、2Nの水酸化ナトリウムでpH7.0-7.6に調整し、35℃で6日間反応させ、キラリティー測定ee%>98%、キラリティー測定条件は、Chiralpak IC、4.6×250mm、5μm、n-ヘキサン:エタノール=9:1(体積比)である。反応液を10℃に冷却し、3Mの塩酸でpH3-4に調整し、酢酸エチル500mLを加え、吸引濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル(600mL)で洗浄して分液し、飽和重曹水(100mL)で洗浄して分液し、有機相を濃縮して、淡黄色の液体26.89gを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm)3.74(s,6H),3.68(s,3H),3.46(d,J=7.2Hz,1H),2.71-2.79(m,1H),2.54(dd,J=15.6、4.8Hz,1H),2.32(dd,J=16.0、8.4Hz,1H),1.06(d,J=6.8Hz,3H)。
c)(R)-3-(4,6-ジヒドロキシピリミジン-5-イル)酪酸メチル
窒素雰囲気で、20℃で酢酸ホルムアミジン(11.33g)をメタノール(200mL)に溶解し、0℃に冷却し、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(30wt%,55.62g)を滴下し、0℃で60min反応させて、(R)-2-メチルプロパン-1,1,3-トリカルボン酸トリメチル(24.07g)のメタノール(60mL)溶液を滴下し、20℃に自然昇温して、10時間反応させた。完全に反応させた後、反応液を0℃に冷却し、3Nの塩酸を加えてpH5-6になるように調整し、減圧蒸留により溶媒を除去し、その後0℃に冷却し、3Nの塩酸を加えてpH3になるように調整し、固体が析出し、吸引濾過で固体を集め、フィルターケーキを氷水(100mL)で洗浄した後、真空乾燥させ、白色の固体18.79gを得て、そのまま次のステップに用いた。
d)(R)-3-(4,6-ジクロロピリミジン-5-イル)酪酸メチル
窒素雰囲気で、22℃で(R)-3-(4,6-ジヒドロキシピリミジン-5-イル)酪酸メチル(14.63g)をアセトニトリル(70mL)に分散し、塩化ホスホリル(26.42g)及びジイソプロピルエチルアミン(12.51g)を順に滴下し、反応系は激しく発熱し、そして60℃に昇温し、固体が徐々に完全に溶けていき、反応を18時間続けた。完全に反応させた後、反応液を0℃に冷却し、酢酸エチル100mLを加え、飽和重曹水でpH7-8に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を減圧蒸留により除去し、黄色の固体13.89gを得、そのまま次のステップに用いた。
e)(R)-4-クロロ-5-メチル-5,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7(6H)-オン
20℃で(R)-3-(4,6-ジクロロピリミジン-5-イル)酪酸メチル(13.89g)及びアンモニア水(25-28wt%、70mL)を100mLのオートクレーブに入れ、50℃に昇温し、18時間反応させた。完全に反応させた後、反応液を0℃に冷却し、吸引濾過して、フィルターケーキを(石油エーテル:酢酸エチル=10:1(体積比))30mLでパルプ化し、淡黄色の固体7.32gを得た。LC-MS(ESI)m/z:198(M+H)。H NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm)1.30(d,J=7.2Hz,3H),2.65-2.69(m,1H),2.86-2.92(m,1H),3.47-3.54(m,1H),8.64(s,1H),10.10(s,1H)。
調製例2:(R)-4-((1S,6R)-5-((S)-2-(4-クロロフェニル)-3-(イソプロピルアミノ)プロピオニル)-2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-イル)-5-メチル-5,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7(6H)-オン(化合物1)の調製

反応条件:a)2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル、N-メチルピロリドン、4-ジメチルアミノピリジン、b)塩化水素/1,4-ジオキサン(4.0M)、ジクロロメタン、c)(S)-3-(tert-ブトキシカルボニル)(イソプロピル)アミノ)-2-(4-クロロフェニル)プロピオン酸、2-(7-ベンゾトリアゾールオキシド)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、4-ジメチルアミノピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド、d)トリフルオロ酢酸、ジクロロメタン。
a)5-((R)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル
窒素雰囲気で、22℃で(R)-4-クロロ-5-メチル-5,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7(6H)-オン(0.21g)、2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(0.31g)及び4-ジメチルアミノピリジン(0.39g)をN-メチルピロリドン(5mL)に溶解し、そして、140℃に加熱し、3時間反応させた。完全に反応させた後、反応液を20℃に冷却して氷水20mLに注ぎ、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、飽和食塩水(10mL×3)で洗浄し、溶媒を減圧蒸留により除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~1:1)により分離し、淡黄色の液体0.28gを得た。LC-MS(ESI)m/z:360(M+H)。
b)(5R)-4-(2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-イル)-5-メチル-5,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7(6H)-オン塩酸塩
20℃で5-((R)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(0.28g)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、塩化水素/1,4-ジオキサン(4.0mL)を加えて1時間反応させた。完全に反応した後、反応液から減圧蒸発で溶媒を除去して、0.23gの黄色い固体を得、そのまま次のステップに使用した。
c)(2S)-2-(4-クロロフェニル)-3-(5-((R)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-イル)-3-オキソプロピル)(イソプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
窒素雰囲気で、20℃で(5R)-4-(2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-イル)-5-メチル-5,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7(6H)-オンの塩酸塩(0.20g)及び(S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)(イソプロピル)アミノ)-2-(4-クロロフェニル)-プロピオン酸(0.22g)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、2-(7-ベンゾトリアゾールオキシド)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.59g)及び4-ジメチルアミノピリジン(0.48g)を加え、25℃で4時間反応させた。完全に反応させた後、反応液に水20mlを加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、有機相を減圧蒸留により除去し、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)で分離し、黄色の固体0.18gを得た。LC-MS(ESI)m/z:583(M+H)。
d)(R)-4-((1S,6R)-5-((S)-2-(4-クロロフェニル)-3-(イソプロピルアミノ)プロピオニル)-2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-イル)-5-メチル-5,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-7(6H)-オン
20℃で(2S)-2-(4-クロロフェニル)-3-(5-((R)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-2,5-ジアザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-イル)-3-オキソプロピル)(イソプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(0.18g)を、ジクロロメタン(2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.86mL)を加え、3時間反応させた。完全に反応させた後、反応液にジクロロメタン(10mL)を加え、0℃で2Mの水酸化ナトリウム溶液を滴下し、pH12になるように調整し、分液して、有機相を飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、有機相を減圧蒸留により除去し、黄色の固体0.10gを得た。高速分取液体クロマトグラフィーで光学分割し、異性体1(3mg)及び異性体2(12mg)を得た。高速分取液体クロマトグラフィーの条件:カラム:Aglient 5μm prep-C1850×21.2mm、移動相A:水(0.1%のアンモニア水を含む(25-28wt%))、移動相B:メタノール。勾配:時間0-10min、B相60-70%(体積比)。
異性体1:RT=5.3min、LC-MS(ESI)m/z:483(M+H)。
異性体2:RT=5.9min、LC-MS(ESI)m/z:483(M+H)。H NMR(400MHz,CDCl)δ(ppm)8.27(d,J=7.6Hz,1H),7.92(s,1H),7.27-7.30(m,4H),4.23-4.29(m,1H),3.90-3.95(m,1H),3.81-3.85(m,1H),3.69-3.72(m,1H),3.44-3.59(m,1H),3.20-3.38(m,3H),3.01-3.05(m,1H),2.70-2.85(m,3H),2.47-2.57(m,1H),2.21-2.25(m,1H),1.25-1.28(m,3H),1.03-1.11(m,6H),0.82-0.90(m,2H)。
単結晶回折により実施例1の化合物の構造を測定し、異性体2が本発明の化合物1であると確認される。
単結晶の調製:異性体2 30.0mg、イソプロパノール2.0mLを5mLのスクリュートップガラス瓶に入れ、5min撹拌し、固体が完全に溶解した。シュウ酸二水和物3.9mgを秤量し、前記ガラス瓶に入れ、ガラス瓶において徐々に白い固体が析出し、室温で3時間撹拌し、ガラス瓶に大量の白い固体が析出した。ガラス瓶にメタノール1.0mLを加え、白い固体が徐々に消え、溶液が透明になり、続いて1時間撹拌した。溶液は、0.22μmの微多孔フィルター膜を通過し、3mLのスクリュートップガラス瓶に濾過し、ガラス瓶の口をラップフィルムで覆った。針で瓶の口に8つの穴を開けて、室温で7日間放置し、異性体2化合物のシュウ酸塩の単結晶を得た。
単結晶回折試験:
単結晶X線回折装置:BRUKER D8 VENTURE PHOTON II
波長:GaKα(λ=1.34139Å)
試験温度:190K
構造解析用コンピュータプログラム:SHELXL-2018
単結晶データ:分子式:C5572Cl12、分子量:1116.14、結晶系:六方晶系、空間群:P61、格子定数:a=25.8406(15)Å、b=25.8406(15)Å、c=45.916(3)Å、α=90°、β=90°、γ=120°、単位格子の体積:V=26552(4)Å、単位格子に含まれる分子式の数:Z=12、計算密度:Dcalc=0.838g/cm、R(F):0.0730、R(F ):0.2069、適合度(S):1.034、フラックパラメータ:0.066(9)。
構造の説明:単結晶X線回折及び構造分析は、得られた単結晶が異性体2のシュウ酸塩のイソプロパノール溶媒和物であることを示す。結晶体の非対称構造単位に四つの異性体2分子、二つのシュウ酸分子及び二つのイソプロパノール分子が含まれ、異性体2及びシュウ酸は、シュウ酸塩を形成した。異性体2の単分子の模式図を図1に示し、シュウ酸塩単結晶の非対称構造単位を図2に示す。構造式を以下に示す:
試験例1:AKTキナーゼ阻害活性の測定
1.材料及び試薬
Envisionマイクロプレートリーダー(Molecular Devices)、白色384ウェルプレート(カタログ番号#264706、Thermo)、HTRF kinEASE TKキットの含む主な試薬(カタログ番号#62TKOPEC、Cisbio)、TK-ビオチン基質、ストレプトアビジン-XL665、ユウロピウム標識チロシンキナーゼ基質抗体、5×酵素反応バッファー、SEB、HTRFアッセイバッファー、AKT1(カタログ番号#01-101、Carna)、AKT2(カタログ番号#01-102、Carna)AKT3(カタログ番号#PV3185、Invitrogen)、ATP10mM(カタログ番号#PV3227、Invitrogen)、DTT 1M(カタログ番号#D5545、Sigma)、MgCl 1M(カタログ番号#M8266、Sigma)、本願の実施例1の異性体1及び異性体2、陽性対照物質:GDC-0068。
2.試験手順
2.1 試薬の調製
1×キナーゼ反応バッファー
1mLのキナーゼAKT1、2、3の1×キナーゼ反応バッファーには、200μLの5×キナーゼ反応バッファー、5μLの1M MgCl、1μLの1M DTT及び794μLの超純水が含まれている。
5×TK-ビオチン基質及びATP作業溶液
TK-ビオチン基質及びATPの具体的な濃度は、表1を参照する。
1×キナーゼ反応バッファーで基質及びATPを反応濃度の5倍に希釈した。
5×キナーゼ作業溶液
酵素のスクリーニング時に適用する濃度は、表1を参照する。1×キナーゼ反応バッファーで5×酵素作業溶液を調製した。
4×ストレプトアビジン-XL665作業溶液
ストレプトアビジン-XL665の反応中の濃度は、表1を参照する。検出バッファーで4×ストレプトアビジン-XL665作業溶液を調製した。
4×ユウロピウム標識チロシンキナーゼ基質抗体作業溶液
検出反応バッファーでユウロピウム標識チロシンキナーゼ基質抗体を100倍希釈したものを作業溶液とした。
2.2 試験プロセス
前記方法で全ての試薬を調製した後、酵素を除いて室温に平衡化させてから、サンプル注入を開始した。
a)まず、DMSOで化合物ストック溶液(10mMのDMSO溶液)を100μMの化合物溶液に希釈し、次に1×キナーゼ反応バッファーで2.5μMの化合物作業溶液(DMSOを2.5%含む)に希釈した。1×キナーゼ反応バッファーで2.5%のDMSO溶液を調製し、次に2.5%のDMSO溶液で2.5μMの化合物作業溶液を希釈し、4倍の比率で7回段階希釈して、合計で8つの濃度(2500nM、625nM、156nM、39nM、9.8nM、2.4nM、0.6nM、0.15nM)の化合物作業溶液を得た。対照ウェルを除いて、全ての反応ウェルに4μLの希釈した化合物作業溶液を加え、対照ウェルには4μLの予めて調製した2.5%DMSO/キナーゼバッファーを加えた。
b)全ての反応ウェルには、予めて調製したTK-ビオチン基質溶液2μLを加えた(酵素スクリーニング時の基質濃度は、表1を参照する)。
c)陰性ウェルを除く他の反応ウェルに、予めて調製した酵素溶液2μLを加え(酵素濃度は、表1を参照する)、陰性ウェルは、酵素2μLで1×キナーゼ反応バッファーに対応して体積を補足した。シーリングフィルムでプレートをカバーし、均一に混合した後、室温で10分間インキュベートして、化合物を酵素と十分に作用して結合させた。
d)全ての反応ウェルにATP溶液2μLを加えてキナーゼ反応を開始した(酵素スクリーニング時のATP濃度及び反応時間は、表1を参照する)。
e)キナーゼ反応終了前5分間で検出溶液の調製を開始した。キット中の検出バッファーでストレプトアビジン-XL665及びユウロピウム標識チロシンキナーゼ基質抗体(1:100)の検出溶液を調製した(酵素スクリーニング時の検出試薬濃度は、表1を参照する)。
f)キナーゼ反応が終了した後、全ての反応ウェルに5μLの希釈したストレプトアビジン-XL665を加え、均一に混合した後、直ちに、希釈したユウロピウム標識チロシンキナーゼ基質抗体検出溶液を加えた。
g)プレートをカバーし、均一に混合し、室温で1時間反応した後、Envision(Perkinelmer)装置で蛍光シグナル(励起波長:320nm、発光波長:665nm、615nm)を検出した。フルアクティブウェル及びバックグラウンドシグナルウェルから各ウェルの阻害率を計算し、重複したウェルの平均値を算出し、同時に、製図解析ソフトウェアPRISM 6.0で各被験化合物の半数阻害濃度(IC50)をフィッティングした。
2.3 データ分析
ER=665nmの蛍光値/615nmの蛍光値
阻害率=(ER陽性対照-ERサンプル)/(ER陽性対照-ER陰性対照)×100%
3.試験結果
試験結果を表3に示す。
実施例2:結晶形Aの調製
(1)方法A:化合物1のフマル酸塩の非晶質からの結晶形Aの調製
化合物1のフマル酸塩非晶質の調製:
3mLのガラス製バイアルに化合物1(25mg)及びイソプロパノール(1mL)を加え、室温で磁気撹拌して、溶解して清澄化した。3mLのガラス製バイアルに固体フマル酸(6.31mg)を加え、室温で磁気撹拌して反応させた。18時間撹拌した後、3mLのガラス製バイアルにn-ヘプタン(2mL)を加え、引き続いて18時間撹拌した。吸引濾過し、湿ったフィルターケーキを真空下40℃で3時間乾燥して、白い固体粉末状の化合物1のフマル酸塩非晶質を得、H NMR、XRPDで構造解析を行い、XRPDパターンを図3に示す。
H NMR(400MHz,DMSO-d):10.49(s,1H),8.20(s,1H),7.34-7.48(m,4H),6.52(s,2H),4.37-4.76(m,1H),3.88-4.18(m,1H),3.70-3.81(m,2H),3.34-3.54(m,2H),3.03-3.21(m,4H),2.90(dd,J=11.6,4.8Hz,1H),2.76(dd,J=16.4,6.0Hz,1H),2.22-2.30(m,1H),1.04-1.32(m,8H),0.85-0.93(m,4H),0.08(q,J=5.2Hz,1H)。
結晶形Aの調製:
3mLのガラス製バイアルに化合物1のフマル酸塩非晶質(100mg)及び水(2mL)を加え、室温で磁気撹拌して、溶解して清澄化した。18時間撹拌した後、吸引濾過し、湿ったフィルターケーキを真空下40℃で5時間乾燥して、白い固体粉末状の結晶形Aを得た。
TGAプロファイルを図7に示し、150℃に加熱した時に、重量損失の質量パーセントは、約6.1%であることを示す。
XRPDパターンは、図8に示す。
(2)方法B:種結晶を加える結晶形Aの調製
100mLの二重ジャケットガラス反応器に化合物1(2g)及びアセトン(10mL)を加え、室温で機械的に撹拌した。10mLのガラス製バイアルに固体フマル酸(0.50g)、エタノール/水(95:5、V/V)(7mL)を順に加え、60℃に上昇させて振盪し、溶解して清澄化し、保温し使用に供する。前記フマル酸溶液を反応器に加え、室温に低下させる。反応器にフマル酸塩の結晶形Aの種結晶(5.0mg)を加え、種結晶を溶解して清澄化した。20℃に低下した後、反応器にフマル酸塩の結晶形Aの種結晶(5.0mg)を加え、晶析を誘導し、1.5時間保温した。保温が完了した後、10℃に低下し、1.5時間熟成させた。熟成が完了した後、2℃に低下した。熟成が完了した後、20℃に上昇させて、保温して一晩撹拌した。吸引濾過し、湿ったフィルターケーキを真空下45℃で6時間乾燥して、白い針状結晶形A(0.7g)を得た。
母液を反応器に戻し、n-ヘプタン(20mL)を加え、室温で撹拌して熟成させた。吸引濾過し、湿ったフィルターケーキを真空下45℃で6時間乾燥して、白い固体粉末状の結晶形A(1.1g)を得た。
H NMR、XRPD、DSC、TGA、FT-IR及びFT-Ramanで構造解析をそれぞれ行った。
H NMR(400MHz,DMSO-d):10.49(s,1H),8.20(s,1H),7.34-7.48(m,4H),6.52(s,2H),4.40-4.77(m,1H),3.88-4.18(m,1H),3.69-3.80(m,2H),3.35-3.54(m,2H),3.08-3.21(m,4H),2.91(dd,J=11.6,4.4Hz,1H),2.76(dd,J=16.0,6.0Hz,1H),2.22-2.30(m,1H),1.06-1.30(m,8H),0.76-0.99(m,4H),0.08(q,J=4.8Hz,1H)。
結晶形AのXRPD回折の特徴的なピークは、表4及び図4に示す。
結晶形AのDSCプロファイルを図5に示し、吸熱ピークの初期温度及びピークトップ温度は、それぞれ、123℃、128℃である。
結晶形Aの減衰全反射フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)で測定される赤外スペクトルは、波長の逆数(cm-1)で示される吸収帯:3451±2、2981±2、2953±2、2882±2、2824±2、2477±2、1698±2、1631±2、1596±2、1544±2、1490±2、1465±2、1441±2、1390±2、1362±2、1320±2、1302±2、1283±2、1254±2、1197±2、1135±2、1091±2、1058±2、1014±2、983±2、929±2、894±2、867±2、834±2、802±2、784±2、761±2、739±2、718±2、663±2、647±2、640±2、584±2、560±2及び497±2を有する。
フーリエ変換ラマン分光法(FT-Raman)で測定されるラマンスペクトルは、波長の逆数(cm-1)で示される吸収帯:1699±2、1664±2、1602±2、1340±2、867±2、829±2、809±2、747±2及び669±2を有する。
TGAプロファイルを図6に示し、150℃に加熱した時に、重量損失の質量パーセントは、約5.9%である。
方法A及び方法Bで得られた化合物1のフマル酸塩の結晶形は、同じであることが分かった。
実施例3:種結晶を加える方法で結晶形Aの調製
100mLの二重ジャケットガラス反応器に化合物1(5g)及びアセトン(25mL)を順に加え、45℃に上昇させ、機械的に撹拌し、溶解して清澄化した。20mLのガラス製バイアルに固体フマル酸(1.26g)、エタノール/水二成分溶媒(95:5,V/V)(17.5mL)を順に加え、60℃に上昇させて振盪し、溶解して清澄化し、保温して使用に供する。前記フマル酸溶液を反応器に加え、45℃に低下させた。反応器にn-ヘプタン(12.5mL)及び結晶形Aの種結晶(5mg)を順に加え、30分間撹拌した。反応器にn-ヘプタン(10.0mL)、フマル酸塩の結晶形Aの種結晶(5mg)を順に加え、晶析を誘導し、保温して1時間熟成させた。反応器にn-ヘプタン(27.5mL)を加え、自然に室温に低下し、一晩撹拌した。吸引濾過し、湿ったフィルターケーキを真空下45℃で4時間乾燥して、白い固体粉末状の結晶形A(2.8g)を得た。
TGAプロファイルを図9に示し、150℃に加熱した時に、重量損失の質量パーセントは、約6.7%である。
XRPDパターンは図10に示すとおりである。
実施例4:結晶形Aの安定性試験
下記の保存条件で、実施例3で調製された結晶形Aの固体安定性を測定する。
a.湿熱条件(温度:40℃、相対湿度:75%)で、20日開放静置した。
b.高温条件(温度:60℃)で、20日開放静置した。
下記のHPLC法で結晶形Aの化学的純度を測定する。
カラム:ACE Excel 5 Super C18(4.6×150mm、5μm)、検出波長:230nm、カラム温度:30℃、流速:1.0mL/分、移動相:リン酸水素二アンモニウム1.32gを秤量し、水1000mLを加え、溶解し、リン酸でpH7.2に調整し、濾過して、A相を得、B相は、アセトニトリルである。
測定結果を下記の表に示す。
本願では、試験例1に証明されているように、本願の化合物1は、AKTキナーゼに対する活性阻害効果を有するため、本願の化合物1のフマル酸塩水和物の結晶形も同様にAKTキナーゼへの活性阻害効果を有し、また、本願の化合物1のフマル酸塩水和物の結晶形及びそれを含む結晶形組成物及び医薬組成物は、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するために利用することができ、さらに、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための薬物を調製するために利用することができる。より一層、本願の化合物1のフマル酸塩水和物の結晶形は、より高い安定性を有し、化合物1の物理的及び化学的特性が向上し、並びにより優れた生物学的利用能を有することから、生産及び使用に役立っている。
上述したのは、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明の趣旨及び原則において、修正、同等な置換、改良などを行うものであれば、いずれも本発明の保護範囲に含まれるものである。

Claims (18)

  1. 下記の構造を有するフマル酸塩水和物の結晶あって、前記結晶の結晶形は、結晶形Aであり、

    式中、Xは、2.0~3.0であり、
    前記結晶形Aは、CuKα線を用い、2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:9.28°±0.2°及び3.63°±0.2°に特徴的なピークを有する、結晶
  2. 前記結晶形Aは、2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:9.28°±0.2°、19.45°±0.2°、21.60°±0.2°及び23.63°±0.2°に特徴的なピークを有する、請求項1に記載の結晶
  3. 前記結晶形Aは、2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:9.28°±0.2°、14.22°±0.2°、19.45°±0.2°、21.60°±0.2°及び23.63°±0.2°に特徴的なピークを有する、請求項1に記載の結晶
  4. 前記結晶形Aは、2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:9.28°±0.2°、10.72°±0.2°、14.22°±0.2°、19.45°±0.2°、21.60°±0.2°、23.63°±0.2°、24.50°±0.2°、24.83°±0.2°、25.08°±0.2°及び30.33°±0.2°に特徴的なピークを有する、請求項1に記載の結晶
  5. 前記結晶形Aは、2θ角度で示されるX線粉末回折パターンにおいて、2θ値:5.29°±0.2°、9.28°±0.2°、10.72°±0.2°、11.24°±0.2°、12.13°±0.2°、12.51°±0.2°、13.60°±0.2°、14.22°±0.2°、15.64±0.2°、16.14°±0.2°、16.52°±0.2°、17.38°±0.2°、17.99°±0.2°、18.68°±0.2°、19.00°±0.2°、19.45°±0.2°、19.80°±0.2°、20.53°±0.2°、21.60°±0.2°、21.89°±0.2°、22.58°±0.2°、23.63°±0.2°、24.50°±0.2°、24.83°±0.2°、25.08°±0.2°、25.66°±0.2°、26.09°±0.2°、26.84°±0.2°、27.43°±0.2°、27.94°±0.2°、28.81°±0.2°、29.52°±0.2°、29.98°±0.2°、30.33°±0.2°、30.92°±0.2°、32.03°±0.2°、32.80°±0.2°、33.34°±0.2°、34.14°±0.2°、34.72°±0.2°、35.83°±0.2°、36.55°±0.2°、37.35°±0.2°、38.11°±0.2°及び38.93°±0.2°に特徴的なピークを有する、請求項1に記載の結晶
  6. 構造式におけるXが2.0~2.5である、請求項1に記載の結晶
  7. 前記結晶形Aの示差走査熱量測定により得られた熱分析曲線は、初期温度118~128℃で吸熱ピークを有る、請求項1に記載の結晶
  8. 前記結晶形Aの示差走査熱量測定により得られた熱分析曲線は、初期温度120~125℃で吸熱ピークを有する、請求項7に記載の結晶。
  9. 前記結晶形Aの減衰全反射フーリエ変換赤外分光法により測定されるスペクトルは、波長の逆数(cm-1)で示される吸収帯:3451±2、2981±2、2953±2、2882±2、2824±2、2477±2、1698±2、1631±2、1596±2、1544±2、1490±2、1465±2、1441±2、1390±2、1362±2、1320±2、1302±2、1283±2、1254±2、1197±2、1135±2、1091±2、1058±2、1014±2、983±2、929±2、894±2、867±2、834±2、802±2、784±2、761±2、739±2、718±2、663±2、647±2、640±2、584±2、560±2、497±2を有する、請求項1に記載の結晶
  10. 前記結晶形Aのフーリエ変換ラマン分光法により測定されるスペクトルは、波長の逆数(cm-1)で示される吸収帯:1699±2、1664±2、1602±2、1340±2、867±2、829±2、809±2、747±2、669±2を有する、請求項1に記載の結晶
  11. 前記結晶形Aは、熱重量分析において150℃に加熱したとき、重量損失の質量パーセントが5.9~6.7%の範囲である、請求項1に記載の結晶
  12. 下記の構造を有する化合物1とフマル酸との塩形成反応において、前記結晶の結晶形Aの種結晶を加え、結晶形が得られること、又は、下記の構造を有する化合物1のフマル酸塩非晶質を水に溶解した後、吸引濾過し、真空乾燥し、結晶形が得られることを含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の結晶調製方法。
  13. 請求項1~11のいずれか1項に記載の結晶含む結晶形組成物であって、前記結晶重量は、結晶形組成物の重量に対して、50%以上である、結晶形組成物。
  14. 請求項1~11のいずれか1項に記載の結晶は請求項13に記載の結晶形組成物を含む、医薬組成物。
  15. 薬物として用いられる、請求項1~11のいずれか1項に記載の結晶又は請求項13に記載の結晶形組成物、又は請求項14に記載の医薬組成物。
  16. 請求項1~11のいずれか1項に記載の結晶又は請求項13に記載の結晶形組成物、又は請求項14に記載の医薬組成物の、AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための薬物の調製における使用
  17. 前記AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状は、がん、前立腺がん又は卵巣がんであ、請求項6に記載の使用
  18. AKTプロテインキナーゼに媒介された疾患又は病状を予防及び/又は治療するための、請求項14に記載の医薬組成物
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