JP2015518715A - ヒドロキシル化シクロペンタピリミジン化合物およびその塩を製造するプロセス - Google Patents

ヒドロキシル化シクロペンタピリミジン化合物およびその塩を製造するプロセス Download PDF

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Abstract

発明は、癌などの疾患の治療において使用されるAKT阻害剤として有用なヒドロキシル化シクロペンタピリミジン化合物の塩を製造および精製するための新規プロセスを提供し、(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンの一塩酸塩を含む。【選択図】なし

Description

発明の優先権
本出願は2012年5月17日に出願された米国仮特許出願第61/648535号に対し優先権を主張する。この仮特許出願の全内容はこれによって、参照により本明細書に組み込まれる。
発明の分野
AKTキナーゼ活性の阻害剤の合成のためのヒドロキシル化シクロペンタピリミジン化合物を製造および精製するためのプロセスが本明細書で開示される。
プロテインキナーゼB/Akt酵素は、ある一定のヒト腫瘍で過剰発現されるセリン/スレオニンキナーゼの一群である。国際特許出願公開第WO2008/006040号および米国特許第8,063,050号は多くのAKT阻害剤を記載し、化合物(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンが挙げられる。WO2008/006040号および米国特許第8,063,050号で記載されるプロセスは、AKTプロテインキナーゼ阻害剤としてヒドロキシル化シクロペンタ[d]ピリミジン化合物を提供するには有用であるが、例えば、これらの化合物およびそれらの中間体の大規模製造のためには別の、または改善されたプロセスが必要とされる。加えて、(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンの二塩酸塩は、アモルファス形態以外の形態で調製するのが困難であり、また吸湿性であるため薬物形態に加工するのが困難である。よって、改善された医薬特性を有する(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンの追加の塩および形態、例えば安定な、結晶形もまた必要とされている。
国際公開第2008/006040号 米国特許第8,063,050号明細書
本明細書で詳述される化合物を調製、分離および精製するためのプロセスが開示される。本明細書で提供される化合物はAKTプロテインキナーゼ阻害剤、その塩、およびそのような化合物の調製において有用な中間体を含む。
1つの態様は式IIの化合物、またはその塩:
(式中、Rは本明細書で規定される)を還元して式IIIの化合物、またはその塩
を形成させることを含むプロセスを含む。
別の態様は、式IIIの化合物またはその塩(式中、Rはアミノ保護基である)を脱保護して式IIIaの化合物またはその塩を形成させることを含むプロセスを含む。
別の態様は、式IIIaの化合物またはその塩を式IVの化合物またはその塩と反応させて式Iの化合物またはその塩を形成させることを含むプロセスを含み、
ここで、式IVおよびIにおけるRは独立して水素またはアミノ保護基である。
別の態様は、式Iaの化合物の塩を調製するためのプロセスを含み
プロセスは、式Iの化合物(式中、Rは水素またはアミノ保護基である)を酸と接触させて式Ia(式中Rは水素である)の化合物の塩を形成させることを含む。
別の態様は、式Iaの化合物の一塩酸塩を調製するためのプロセスを含み:
プロセスは、式Iの化合物(式中、Rはアミノ保護基である)を酸と接触させて二塩酸塩を形成させること(式中、Rは水素である)、ならびに二塩酸塩を塩基と接触させて一塩酸塩を形成させることを含む。
別の態様は、(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンの一塩酸塩を含む。
別の態様は、(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンベンゼンスルホン酸塩を含む。1つの例では、ベンゼンスルホン酸塩は結晶である。
別の態様は、(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンp−トルエンスルホン酸塩を含む。1つの例では、p−トルエンスルホン酸塩は結晶である。
図1Aは実施例5の式Iaの化合物のベンゼンスルホン酸塩の単結晶構造を示し、図IBは単結晶の計算されたX線回折パターンを示す。 図1Aは実施例5の式Iaの化合物のベンゼンスルホン酸塩の単結晶構造を示し、図IBは単結晶の計算されたX線回折パターンを示す。 実施例5の式Iaの化合物のベンゼンスルホン酸塩のXRPDを示す。 実施例6の式Iaの化合物のp−トルエンスルホン酸塩のXRPDを示す。
以下、発明のある一定の実施形態に対し詳細に言及し、その例を添付の構造および式で示す。発明を列挙される実施形態と併せて記載するが、これらは、発明をそれらの実施形態に限定することを意図しないことが理解されるであろう。それどころか、発明は特許請求の範囲により規定される本発明の範囲内の含められ得る全ての代替物、改変物、および等価物に及ぶことが意図される。1つ以上の組み込まれた文献および同様の材料が本出願と異なり、またはこれと矛盾する場合(例えば、限定はされないが、規定された用語、用語使用、記載技術、など)、本出願が規制する。
「アルキル」という用語は、本明細書では、1〜12個の炭素原子、および別の実施形態では1〜6個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖一価炭化水素ラジカルを示し、ここで、アルキルラジカルは、任意で独立して、本明細書で記載される1つ以上の置換基で置換されてもよい。アルキル基の例としては下記が挙げられるが、それらに限定されない:メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH、1−ヘプチル、1−オクチル、など。
「アルキレン」という用語は、本明細書では、1〜12個炭素原子、および別の実施形態では1〜6個の炭素原子の直鎖または分枝飽和二価炭化水素ラジカルを示し、ここで、アルキレンラジカルは、任意で独立して、本明細書で記載される1つ以上の置換基で置換されてもよい。例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ペンチレン、などが挙げられるが、それらに限定されない。
「アルケニル」という用語は、本明細書では、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち、炭素−炭素、sp二重結合を有する、2〜12個の炭素原子、および別の実施形態では2〜6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖一価炭化水素ラジカルを示し、ここで、アルケニルラジカルは、任意で独立して、本明細書で記載される1つ以上の置換基で置換されてもよく、「cis」および「trans」配向、あるいは、「E」および「Z」配向を有するラジカルを含む。例としては、エチレニルまたはビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)、1−プロペニル、1−ブテン−1−イル、1−ブテン−2−イル、などが挙げられるが、それらに限定されない。
「アルキニル」という用語は、本明細書では、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち、炭素−炭素、sp三重結合を有する、2〜12個の炭素原子、および別の実施形態では2〜6個の炭素原子の直鎖または分枝一価炭化水素ラジカルを示し、ここで、アルキニルラジカルは、任意で独立して、本明細書で記載される1つ以上の置換基で置換されてもよい。例としては、エチニル(−C≡CH)およびプロピニル(プロパルギル、−CHC≡CH)が挙げられるが、それらに限定されない。
「アルコキシ」という用語は、式−ORで表される直鎖または分枝一価ラジカルを示し、式中、Rはアルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルであり、これはさらに任意で本明細書で規定されるように置換できる。アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、モノ、ジおよびトリフルオロメトキシおよびシクロプロポキシが挙げられる。
「アミノ」は、任意で置換された、一級(すなわち、−NH)、二級(すなわち、−NRH)、三級(すなわち、−NRR)および四級(すなわち、−NRRRX)アミンを意味し、式中、Rは独立してアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル置換アルキルまたはヘテロシクリル置換アルキルであり、ここで、アルキル、アルコキシ、シクロアルキルおよびヘテロシクリルは本明細書で規定される通りである。特定の二級および三級アミンはアルキルアミン、ジアルキルアミン、アリールアミン、ジアリールアミン、アラルキルアミンおよびジアラルキルアミンであり、ここで、アルキルおよびアリールは本明細書で規定される通りであり、独立して任意で置換される。特定の二級および三級アミンは、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、フェニルアミン、ベンジルアミンジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミンおよびジイソプロピルアミンである。
「シクロアルキル」「炭素環」「カルボシクリル」および「環状炭素」という用語は、本明細書では、同じ意味で使用され、3〜12個の炭素原子、および別の実施形態では3〜7個の炭素原子を有する飽和または部分不飽和環状炭化水素ラジカルを示す。「シクロアルキル」は単環および多環(例えば、二環および三環)シクロアルキル構造を含み、ここで、多環構造は、任意で飽和、部分不飽和もしくは芳香族シクロアルキルまたは複素環に縮合された飽和もしくは部分不飽和シクロアルキル環を含む。シクロアルキル基の例としては、下記が挙げられるが、それらに限定されない:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニル、など。二環炭素環は、例えば、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]もしくは[6,6]系として、または架橋系、例えばビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、およびビシクロ[3.2.2]ノナンとして、配列された7〜12個の環原子を有するものを含む。シクロアルキルは、任意で独立して、本明細書で記載される1つ以上の置換基で置換されてもよい。
「アリール」という用語は、本明細書では、親芳香環系の単一の炭素原子からの1つの水素原子の除去により誘導される、6−20個の炭素原子の一価芳香族炭化水素ラジカルを意味する。アリールは飽和、部分不飽和環、もしくは芳香族炭素環または複素環に縮合された芳香環を含む二環ラジカルを含む。例示的なアリール基としては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、インデン、インダン、1,2−ジヒドロナフタレン(1,2−dihydronapthalene)、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン(1,2,3,4−tetrahydronapthalene)、などから誘導されたラジカルが挙げられるが、それらに限定されない。アリール基は、任意で独立して、本明細書で記載される1つ以上の置換基で置換されてもよい。
「複素環」、「ヘテロシクリル(hetercyclyl)」および「複素式環」という用語は、本明細書では、同じ意味で使用され、少なくとも1つの環原子が窒素、酸素および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子がCである、3〜12個の環原子の飽和もしくは部分不飽和炭素環ラジカルを示し、ここで、1つ以上の環原子は、任意で独立して、以下で記載される1つ以上の置換基で置換されてもよい。1つの実施形態では、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環原子が窒素、酸素および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子がCである3〜7員環原子を含み、ここで、1つ以上の環原子は、任意で独立して、以下で記載される1つ以上の置換基で置換されてもよい。ラジカルは炭素ラジカルまたはヘテロ原子ラジカルであってもよい。「複素環」という用語はヘテロシクロアルコキシを含む。「ヘテロシクリル」はまた、複素環ラジカルが飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環または複素環と縮合されたラジカルを含む。複素環の例としては、下記が挙げられるが、それらに限定されない:ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニルイミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、アザビシクロ[2.2.2]ヘキサニル、3H−インドリルキノリジニルおよびN−ピリジル尿素。スピロ部分もまた、この定義の範囲内に含まれる。複素環は、可能であれば、C付着またはN付着されてもよい。例えば、ピロールから誘導される基はピロール−1−イル(N付着)またはピロール−3−イル(C付着)であってもよい。さらに、イミダゾールから誘導される基はイミダゾール−1−イル(N付着)またはイミダゾール−3−イル(C付着)であってもよい。2個の環炭素原子がオキソ(=O)部分で置換された複素環基の例は、イソインドリン−1,3−ジオニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルである。本明細書における複素環基は、任意で独立して本明細書で記載される1つ以上の置換基で置換される。
「ヘテロアリール」という用語は、本明細書では、5、6、または7員環の一価芳香族ラジカルを示し、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む5−10個の原子の縮合環系(その少なくとも1つが芳香族である)を含む。ヘテロアリール基の例としては、下記が挙げられるが、それらに限定されない:ピリジニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、およびフロピリジニル。スピロ部分もまた、この定義の範囲内に含まれる。ヘテロアリール基は、任意で独立して、本明細書で記載される1つ以上の置換基で置換されてもよい。
「アミノ保護基」は、本明細書では、他の官能基上で実行される反応中、アミノ基が反応しないようにするために一般に使用される基を示す。そのような保護基の例としては、カルバメート、アミド、アルキルおよびアリール基、イミン、ならびに、除去されて所望のアミン基を再生させることができる多くのN−ヘテロ原子誘導体が挙げられる。特定のアミノ保護基は、Ac(アセチル)、トリフルオロアセチル、フタルイミド、Bn(ベンジル)、Tr(トリフェニルメチルまたはトリチル)、ベンジリデニル、p−トルエンスルホニル、Pmb(p−メトキシベンジル)、Boc(tert−ブチルオキシカルボニル)、Fmoc(9−フルオレニルメチルオキシカルボニル)およびCbz(カルボベンジルオキシ)である。これらの基のさらなる例は下記において見られる:Wuts, P. G. M. and Greene, T. W. (2006) Frontmatter, in Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis, Fourth Edition, John Wiley & Sons, Inc., Hoboken, NJ, USA。「被保護アミノ」という用語は上記アミノ保護基の1つで置換されたアミノ基を示す。
「置換(された)」という用語は、本明細書では、少なくとも1つの水素原子が、置換基で置き換えられた上記基のいずれかを意味する(例えば、アルキル、アルキレン、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリール)。オキソ置換基(「=O」)の場合、2つの水素原子が置き換えられる。この発明の中での「置換基」としては、下記が挙げられるが、それらに限定されず:ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシ、置換アルキル、チオアルキル、ハロアルキル(パーハロアルキルを含む)、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、置換アルケニル、置換アルキニル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、−NR、−NRC(=O)R、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)OR−NRSO、−OR、−C(=O)R−C(=O)OR、−C(=O)NR、−OC(=O)NR、−SR、−SOR、−S(=O)、−OS(=O)、−S(=O)ORであり、式中、RおよびRは、同じか、または異なり、独立して水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環である。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、本明細書では、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
「1つの(a)」という用語は、本明細書では、1つ以上を意味する。
本明細書における「約」値またはパラメータへの言及は、その値またはパラメータそれ自体を対象にする実施形態を含む(および記載する)。例えば、「約X」に言及する記載は、「X」の記載を含む。
「薬学的に許容される塩」は酸および塩基付加塩の両方を含む。例示的な塩としては、下記が挙げられるが、それらに限定されない:硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、過リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩(gentisinate)、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩(すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート))。薬学的に許容される塩は、別の分子、例えば酢酸イオン、コハク酸イオンまたは他の対イオンの含有を伴い得る。対イオンは親化合物上の電荷を安定化させる任意の有機または無機部分であってもよい。
「薬学的に許容される酸付加塩」は、遊離塩基の生物学的有効性および特性を保持し、生物学的に、あるいは別の点で望ましくないことはなく、ニコチン酸、馬尿酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸と形成されるそのような塩を指し、および有機酸は、下記から選択され得る:脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、複素環、カルボン酸およびスルホン酸クラスの有機酸、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸(maloneic acid)、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸(salicyclic acid)、ニコチン酸、馬尿酸など。
「薬学的に許容される塩基付加塩」としては、無機塩基、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウム塩などから誘導されるものが挙げられる。特定的には、塩基付加塩は、ニコチンアミド、ピコリンアミド、ベンズアミド、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウムおよびマグネシウム塩である。薬学的に許容される有機無毒性塩基から誘導される塩としては、一級、二級、および三級アミン、天然起源の置換アミンを含む置換アミン、環状アミンおよび塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トロメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン、N−エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩が挙げられる。特定的には、有機無毒性塩基はイソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トロメタミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン、およびカフェインである。
本発明の化合物は、別記されない限り、1つ以上の濃縮同位体原子の存在においてのみ異なる化合物を含む。例えば、1つ以上の水素原子が重水素またはトリチウムにより置き換えられた、あるいは1つ以上の炭素原子が13Cまたは14C炭素原子により置き換えられた、あるいは1つ以上の窒素原子が15N窒素原子により置き換えられた、あるいは1つ以上の硫黄原子が33S、34Sまたは36S硫黄原子により置き換えられた、あるいは1つ以上の酸素原子が17Oまたは18O酸素原子により置き換えられた本発明の化合物は、この発明の範囲内にある。
1つの態様は、式IIの化合物またはその塩:
(式中、Rは水素またはアミノ保護基である)
を立体選択的に還元して式IIIの化合物またはその塩:
を形成させることを含むプロセスを含む。
ある一定の実施形態では、Rは水素である。
ある一定の実施形態では、Rはアミノ保護基である。ある一定の実施形態では、Rはアセチル(Ac)、トリフルオロアセチル、フタルイミド、ベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、ベンジリデニル、p−トルエンスルホニル、パラ−メトキシベンジル(Pmb)、t−ブトキシカルボニル(Boc)、フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)またはカルボキシベンジル(Cbz)である。ある一定の実施形態では、RはBoc基である。
ある一定の実施形態では、式IIの化合物またはその塩を立体選択的に還元するプロセスは、式IIの化合物、またはその塩を還元剤と接触させることを含む。
ある一定の実施形態では、還元剤は酵素を含む。
ある一定の実施形態では、還元剤は、式IIの化合物またはその塩の還元の立体選択性を促進しまたは方向付ける酵素を含む。
ある一定の実施形態では、還元剤は、酵素および水素化物源を含む。1つの態様では、酵素還元剤はケトレダクターゼ酵素を含み、これは天然または遺伝子操作された酵素であってもよい。ケトレダクターゼ酵素はカルボニル基の立体選択的還元、例えば、ケトンまたはアルコールの立体選択的還元に関与する。そのような酵素としては、CRED(カルボニルレダクターゼ)およびKRED(ケトレダクターゼ)酵素が挙げられる。カルボニルレダクターゼまたはケトレダクターゼ酵素は、任意の好適な補助因子と共に使用され得る。1つの態様では、補助因子はNADHまたはNADPHである。1つの態様では、ケトレダクターゼ酵素は、補助因子としてのNADPHと共に使用されるNADPH依存性ケトレダクターゼ酵素である。しかしながら、NADPH依存性ケトレダクターゼ酵素はまた、NADPH以外の補助因子、例えばNADHと共に使用され得ることが理解される。別の態様では、ケトレダクターゼ酵素はNADH依存性ケトレダクターゼ酵素である。しかしながら、NADH依存性ケトレダクターゼ酵素はまた、NADH以外の補助因子、例えばNADPHと共に使用され得ることが理解される。特定のバリエーションでは、還元剤は、カルボニルレダクターゼまたはケトレダクターゼ酵素、例えばKRED−101、KRED−112、KRED−113、KRED−114、KRED−115、KRED−121、KRED−123、KRED−124、KRED−130、KRED−132、KRED−133、KRED−135、KRED−142、KRED−145およびKRED−153(全て、Codexis Inc, Redwood City, Calif., USAから市販される)と共に使用される、NADHまたはNADPHなどの補助因子を含む。特定のバリエーションでは、還元剤は、カルボニルレダクターゼまたはケトレダクターゼ酵素、例えばKRED−101、KRED−112、KRED−113およびKRED−114と共に使用されるNADPHである。別のバリエーションでは、還元剤は、カルボニルレダクターゼまたはケトレダクターゼ酵素、例えばKRED−107、KRED−108、KRED−109、KRED−110、KRED−116、KRED−121およびKRED−125(全て、Codexis Inc, Redwood City, Calif., USAから市販される)と共に使用される、NADHまたはNADPHなどの補助因子を含む。他の好適なカルボニルレダクターゼまたはケトレダクターゼ酵素、例えばCodexis−134、Codexis−150、Codexis−168、Codexis−112、Codexis−102、Codexis−151、Codexis−123、Codexis−103、Codexis−119、Codexis−128、Codexis−136、Codexis−174、Codexis−105、Codexis−129、Codexis−137、Codexis−161、Codexis−176、Codexis−154、Codexis−106、Codexis−131、Codexis−155、Codexis−148、Codexis−165、Codexis−129、Codexis−108、Codexis−116、Codexis−125、Codexis−149、Codexis−111、DAICEL−E073、DAICEL−E087、BCC111、C−LEcta−ADH−44s、DAICEL−E005、DAICEL−E077、C−LEcta−ADH−24s、BCC103、C−LEcta−ADH−14s、C−LEcta−ADH−16s、DAICEL−E007、DAICEL−E008、DAICEL−E080、DAICEL−E082、DAICEL−E052、BCC101、C−LEcta−ADH−48s、BCC109、EVO−1.1.211、DAICEL−E072およびC−LEcta−ADH−50sが使用され得る。他の好適な酵素としては、アルコールデヒドロゲナーゼ酵素、例えばADH−1、ADH−2、ADH−3、ADH−A、ADH−B、ADH−III(DSMから入手可能)が挙げられる。他の好適な酵素は、当技術分野で知られている方法により同定され得る。好適な市販の酵素、例えばCodexis Inc, Redwood City, Calif., USAおよび Almac Group Ltd., United Kingdomなどの供給元から市販されているものが使用され得る。
水素源は下記を含み:水素ガス、および転移水素化反応で使用される他の源、例えば水(任意で、ギ酸塩または酢酸塩、例えばギ酸ナトリウムと共に)、ジイミド、ヒドラジン(またはヒドラジン水和物)、アルコール、例えばメタノール、エタノールおよびイソプロパノール、シクロアルケン、例えばシクロヘキセン、シクロヘキサジエン、ジヒドロナフタレンおよびジヒドロアントラセン、有機酸(任意で、アミン例えばトリメチル−またはトリエチル−アミンと共に)、例えばギ酸、酢酸またはリン酸、シラン、例えばHSiR(式中、Rは独立してアルキル基、例えばHSiMeおよびHSiEtである)、NADH、NADPH、FADH2、アンモニウム塩、例えばギ酸アンモニウムおよび塩化アンモニウム、およびHanztchエステル、例えば下記式のもの:
式中、R11、R12、R13およびR14は独立してアルキルである(ある一定の例では:R11およびR12はメチルであり、ならびにR13およびR14はエチルであり;R11およびR12メチルであり、ならびにR13およびR14はブチルであり;R11はメチルであり、R12はイソプロピルであり、ならびにR13およびR14はメチルであり;R11およびR12はメチルであり、R13はメチルであり、ならびにR14はt−ブチルであり;R11およびR12はメチルであり、ならびにR13およびR14はメチルであり;R11およびR12メチルであり、ならびにR13およびR14はイソブチルであり;R11およびR12はメチルであり、ならびにR13およびR14はアリルである。
別の態様は、式IIIの化合物またはその塩(式中、Rはアミノ保護基である)を脱保護して式IIIaの化合物またはその塩を形成させることを含むプロセスを含む。
別の態様は、式IIIaの化合物またはその塩を式IVの化合物またはその塩と反応させて式Iの化合物またはその塩を形成させることを含むプロセスを含み:
ここで、式IVおよびIにおけるRは独立して水素またはアミノ保護基である。
ある一定の実施形態では、Rは水素である。
ある一定の実施形態では、Rはアミノ保護基である。ある一定の実施形態では、RはAc、トリフルオロアセチル、フタルイミド、Bn、Tr、ベンジリデニル、p−トルエンスルホニル、Pmb、Boc、FmocまたはCbzである。ある一定の実施形態では、RはBoc基である。
式IVの化合物またはその塩を製造する方法は、2011年11月22日に発行された、Mitchellの米国特許第8,063,050号に記載される(例えば、スキームAおよび実施例14)。
式Iの化合物またはその塩を製造するプロセスは、1つの態様では、カップリング剤を含むアミド結合形成のための条件を含む。ある一定の実施形態では、プロセスは本明細書で記載されるような塩基をさらに含み、例えばメチルモルホリンなどの有機アミン塩基を含む。例えば、カップリング反応は下記から選択されるペプチドカップリング試薬を使用して実施され得る:カルボニル−ジイミダゾール、カルボニル−ジイミダゾール(N−メチルイミダゾールと共に)、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアゾン、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(N−メチルイミダゾールと共に)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(ヒドロキシベンゾトリアゾールイソブチルクロロホルメートと共に)、プロパンホスホン酸無水物、およびプロパンホスホン酸無水物(4−メチルモルホリンと共に)。
1つの実施形態では、カップリング剤はプロパンホスホン酸無水物を含む。
1つの実施形態では、カップリング剤はプロパンホスホン酸無水物および4−メチルモルホリンを含む。
別の態様は、式Iaの化合物の塩を調製するためのプロセスを含み、
プロセスは式Iの化合物(式中、Rはアミノ保護基である)を酸と接触させて式Iaの化合物の塩(式中、Rは水素である)を形成させることを含む。
別の態様は、(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンの塩を含み、ここで、塩は下記から選択される:一塩酸塩、二塩酸塩、一トシル酸塩、一メシル酸塩、一ベシル酸塩、二ヘキサフルオロリン酸塩、一シュウ酸塩、一硫酸塩、二硫酸塩、一リン酸塩、二リン酸塩、一グルタミン酸塩、一マロン酸塩、一L−酒石酸塩、一フマル酸塩、一クエン酸塩、一L−リンゴ酸塩、一D−グルコン酸塩、一乳酸塩、一コハク酸塩および一アジピン酸塩。
別の態様は、(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンベンゼンスルホン酸塩を含む。1つの例では、ベンゼンスルホン酸塩は結晶である。
別の態様は、(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンp−トルエンスルホン酸塩を含む。1つの例では、p−トルエンスルホン酸塩は結晶である。
別の態様は、式Iaの化合物の塩の結晶形を調製するためのプロセスを含み、プロセスは、式Iaの化合物を酸と接触させて式Iaの化合物の塩を形成させることを含む。1つの例では、塩は、単離された時にはアモルファスである。ある一定の実施形態では、プロセスはさらに、塩を溶媒と接触させて式Iaの化合物の塩の結晶形を形成させることを含む。1つの例では、塩は一ベンゼンスルホン酸塩である。別の例では、塩は一p−トルエンスルホン酸塩である。別の例では、塩の結晶化に使用される溶媒はアセトニトリルまたはニトロメタンである。
別の態様は、式Iaの化合物の一塩を調製するためのプロセスを含み、プロセスは、式Iの化合物(式中、Rはアミノ保護基である)を酸と接触させて式Iaの化合物の二塩を形成させること;ならびに、この二塩を塩基と接触させて式Iaの化合物の一塩(式中、Rは水素である)を形成させることを含む。1つの例では、塩酸が酸として使用され、形成された二塩は二塩酸塩であり、および最終生成物は式Iaの化合物の一塩酸塩である。
別の態様は、式Iaの化合物の一塩酸塩を調製するためのプロセスを含み、プロセスは、式Iの化合物(式中、Rはアミノ保護基である)を塩酸と接触させて二塩酸塩を形成させること;ならびに、この二塩酸塩を塩基と接触させ、式Iaの化合物の一塩酸塩(式中、Rは水素である)を形成させることを含む。
別の態様は、(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンの一塩酸塩を含む。
式Iaの二塩酸塩を式Iaの一塩酸塩に変換するためのプロセスにおいて使用する塩基としては、有機塩基、無機塩基および樹脂塩基が挙げられる。有機塩基としては、アンモニアなどのアミン塩基、アルキルアミン、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、テトラメチルエチルジアミン、イソプロピルアミンおよびジイソプロピルアミン、アニリン、インドール、ピリジン、ピリミジン、ピロリジン、N−メチルピロリドン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、モルホリン、N−メチルモルホリン、ピペリジン、ピペラジン、N,N−ジメチルピペリジン(piperizine)、などが挙げられる。無機塩基としては、重炭酸塩、炭酸塩および水酸化物塩基、例えば、水酸化アンモニウム、炭酸アンモニウム、水酸化バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、リチウムアミド、炭酸リチウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムアミドおよびソーダ石灰が挙げられる。
ある一定の実施形態では、式Iaの二塩酸塩を式Iaの一塩酸塩に変換するためのプロセスにおける塩基は樹脂塩基を含む。
ある一定の実施形態では、二塩酸塩を一塩酸塩に変換するためのプロセスは、式Iaの化合物、またはその塩をポリマ樹脂と接触させて式Iaの一塩酸塩を形成させることを含む。ある一定の実施形態では、ポリマ樹脂は官能化スチレンジビニルベンゼンコポリマを含み、それらの例は市販されている(Amberlystシリーズ、例えば、Amberlyst A−21およびAmberlite FPA51、Dow Chemical、Midland、MIから入手可能)。
スキーム1は、本発明の化合物を調製するための一般的方法を示す。個々の反応工程のより詳細な説明のためには、下記実施例セクションを参照されたい。特定の開始材料および試薬がスキームにおいて描かれ、以下で記載されているが、他の開始材料および試薬に容易に置換して様々な誘導体および/または反応条件を提供できる。
スキーム1で示されるように、式IIの化合物は、ケトレダクターゼにより立体選択的に還元されて式IIIのアルコールとなる。式IIIの化合物は、酸、例えば塩酸により脱保護(式中、Rはアミノ保護基である)されて式IIIaのアルコールの脱保護形態(式中、Rは水素である)を形成できる。式IIIまたはIIIaの脱保護化合物は、カップリング剤、例えばプロパンホスホン酸無水物を用いて式IVの化合物とカップリングさせて式Iの化合物を形成できる。式Iの化合物は酸により脱保護または官能化して脱保護形態または塩形態化合物Ia(式中、Rは水素である)を形成できる。
本明細書で提供される任意のプロセス、スキームまたは実施例により生成される生成物もまた本明細書で詳述される。例えば、1つの態様では、下記のプロセスにより生成される生成物が提供される:式IIの化合物、またはその塩を還元剤と接触させて式IIIの化合物、またはその塩を形成すること;式IIIの化合物、またはその塩を式IVの化合物、またはその塩と接触させて式Iの化合物またはその塩を形成すること;式Iの化合物、またはその塩を酸と接触させて式Iaの化合物の塩形態を形成すること;ならびに、式Iaの化合物の二塩を塩基と接触させて一塩形態を形成すること。
実施例
本発明は下記実施例を参照することによりさらに理解でき、これらの実施例は例として提供され、制限することを意味しない。
本明細書で使用される略語は下記の通りである:
CPME:シクロペンチルメチルエーテル
GDH:グルタミン酸デヒドロゲナーゼ
IPA:イソプロピルアルコール
NADP:ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸
TLC:薄層クロマトグラフィー
HPLC:高圧液体クロマトグラフィー
実施例1
tert−ブチル4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート。
3000Lのガラス内張反応器を、3回、排気し、窒素を標準圧まで充填した。水(660.0kg)を、温度を20−30℃の範囲に維持しながら反応器に添加した。スターラーを開始させ、続いて、リン酸二水素カリウム(9.2kg)、リン酸二カリウム(23.7kg)およびグルコース(78.5kg)を添加した。混合物を固体が完全に溶解するまで撹拌した。その後、30.1kgのこの緩衝混合物を将来の使用のために、50Lドラム中に排出した。反応器に、(R)−tert−ブチル4−(5−メチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(66.0kg)およびPEG400(732.6kg)を添加し、混合物を約30〜35℃まで加熱した。温度を30−35℃に維持しながら、緩衝溶液(20.0kg)、KRED−101(2.4kg)、GDH(3.4kg)およびNADP(2.2kg)の混合物を混合物中に添加した。混合物をその後、pHを6.8−7.1で制御しながら、反応のために32〜37℃で維持した。約6h後、混合物を、ケトン開始基質が≦1.0%となるまで、TLCおよびHPLCによりモニタした。反応中、水酸化カリウム溶液(合計46.2kg)と精製水(5.0kg)、KRED−101(0.24kg)、GDH(0.34kg)およびNADP(0.22kg)で調製した追加の酵素緩衝溶液とを添加した。
ガラス内張反応器に、酢酸イソプロピル(1148.6kg)を添加した。前の段落からの反応混合物を、3回に分けて反応器に添加した。毎回、15−20分間撹拌し、少なくとも0.5h保持し、その後、20−30℃で分離した。この抽出プロセスを3回繰り返した。有機相を合わせた。20−30℃で、合わせた有機相を精製水(329.3kg)で洗浄した。これを25−30分撹拌し、少なくとも30分保持し、その後分離した。有機相を反応器内に残し、洗浄プロセスを繰り返した。有機相を活性炭(6.6kg)で脱色し、1−1.5h間撹拌した。混合物を、ヌッチェフィルタを介して濾過した。ケーキを酢酸イソプロピル(57.5kg)で洗浄した。濾液を合わせた。濾液をその後、薄膜蒸発器に移し、≦55℃で減圧下にて500−600Lが残るまで濃縮した。濃縮した混合物を濾過し、ガラス内張反応器に移し、その後、≦55℃で減圧下にて50−60Lが残るまで濃縮した。混合物をその後、50−55℃まで加熱し、この温度で0.5−1.5h窒素下で撹拌した。n−ヘプタン(277.2kg)を混合物中に、温度を50−55℃に維持しながら、20−30kg/hの速度で添加した。混合物をその後、20−30℃まで5−10℃/hの速度で冷却した。混合物を20−30℃で1h撹拌し、その後、50−55℃まで加熱し1−2h撹拌し、その後、15−20℃まで5−10℃/hの速度で結晶化のために冷却した。混合物は母液のwt%が≦3%となるまで、または連続する試料間のwt%変化が≦0.5%となるまで、1−2h毎に、HPLCにより分析するためにサンプリングした。混合物をその後、遠心分離機を用いて濾過した。濾過ケーキをn−ヘプタン(45.0kg)で洗浄した。濾液をガラス内張反応器に移し、≦45℃で減圧下(≦−0.06MPa)にてそれ以上の蒸留物が観察されなくなるまで濃縮した(およそ20Lが残った)。酢酸イソプロピル(20.0kg)を添加し、混合物を45−55℃まで加熱し0.5−1h間撹拌した。混合物を40−50℃で乾燥させて、灰色固体としてtert−ブチル4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た(50.65kg、76.3%収率)、HPLC rt=18.93分、99.9%純粋、100%de、100%ee。HPLC条件を下記表1に示す。
実施例2
tert−ブチル((S)−2−(4−クロロフェニル)−3−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル)(イソプロピル)カルバメート
メカニカルスターラー、窒素入口、および熱電対が取り付けられた三つ口250mL丸底フラスコに、tert−ブチル4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(9.8g、29.3mmol)、2−プロパノール(41.6mL)および2.75M HClを含む2−プロパノール(32mL、88mmol)を入れた。混合物を、55−65℃まで、反応が完了するまで加熱した。2−プロパノール(約13%)を蒸留させて過剰のHClを除去した。反応混合物を5℃まで冷却し、4−メチルモルホリン(21mL、191mmol)を、温度を25℃未満に維持する速度で添加した。混合物を室温で30分撹拌した。(S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)(イソプロピル)アミノ)−2−(4−クロロフェニル)プロパン酸(10.5g、30.8mmol)および2−プロパノール(24.5mL)を添加し、反応混合物を0−5℃に冷却した。追加の2−プロパノールを必要に応じてリンスのために添加し、反応混合物を総10volに希釈した。プロパンホスホン酸無水物(T3P)(50wt%のEtOAc溶液)(19.2mL、32.2mmol)を、温度≦10℃を維持する速度で添加した。反応混合物を室温まで温めた。反応完了時に、水(10mL、1vol)を添加した。CPME(100mL)およびその後に1N NaOH水溶液(100mL)を添加した。混合物を30分撹拌し層をカットした。有機層を連続的に1N NaOH水溶液(100mL)、1N NHOH水溶液(2×100mL)、および飽和NHCl水溶液(50mL)で洗浄した。有機層を14%NaCl水溶液(25mL)で洗浄し、その後、最小撹拌体積まで65℃で真空下にて濃縮した。CPME(100mL)を添加し、溶液を最小撹拌体積まで蒸留した。CPME(100mL)を添加し、溶液を最小撹拌体積まで蒸留する。CPME(100mL)を添加し、溶液を50℃まで加熱した。活性炭(7.35g)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。活性炭を濾過し、溶液を最小撹拌体積まで蒸留し、CPMEおよびヘプタンを添加して80mL(8vol)の35%CPME/ヘプタン混合物の最終溶液を得た。混合物を70℃まで加熱して溶液を得、その後55℃まで冷却し、その後50mgの((S)−2−(4−クロロフェニル)−3−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル)(イソプロピル)カルバメートでシードした。混合物を55℃で1h保持し、その後室温まで冷却した。ヘプタン(29mL)を添加し、混合物を0−5℃まで冷却し、濾過し、15%CPME/ヘプタン(2×15mL)およびヘプタン(2×15mL)で洗浄した。濾過ケーキを≦55℃で乾燥させてtert−ブチル((S)−2−(4−クロロフェニル)−3−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル)(イソプロピル)カルバメートを、14.1g単離、86%収率で得た。
実施例3
(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オン一塩酸塩
500mLの反応器に、tert−ブチル((S)−2−(4−クロロフェニル)−3−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル)(イソプロピル)カルバメート(49g)および2−プロパノール(196mL)を添加し、反応器を50℃まで加熱した。HClを含む2−プロパノールの溶液(3M、90mL)を添加し、温度を50−70℃で維持した。溶液を60℃で19時間維持し、混合物を0−5℃まで冷却した。Amberlyst(登録商標)A−21樹脂(60.5g)を水(50mL)で洗浄し、Nで5分パージし、過剰の水を除去した。樹脂をその後2−プロパノール(50mL)で洗浄し、Nで5分パージして過剰の2−プロパノールを除去した。反応混合物を充填樹脂ベッドに通して少なくとも2時間、pH3.55−7.0に達するまで再循環させた。樹脂ベッドをNで5分パージし、全ての濾液を収集した。樹脂を2−プロパノール(294mL)で洗浄し、樹脂をNで5分パージし、全ての濾液を合わせた。合わせた溶液に脱色活性炭(20g)を添加し、混合物を15−25℃で1−2時間撹拌した。活性炭をその後濾過し、溶液を真空下25−35℃で蒸留した。EtOAc(333.0mL)を入れて約87.5:12.5のEtOAc:2−プロパノール比を得た。(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オン一塩酸塩を含むEtOAc:IPA(約6mL、87.5:12.5)のシードスラリー(1g)を、反応器に添加し、混合物を20−25℃で1h撹拌した。スラリーを、20−30℃でEtOAc:2−プロパノールの比≧97:3が達成されるまで、EtOAcに一定体積溶媒変換させた。反応器を0−10℃まで冷却し、スラリーを濾過した。濾過ケーキをEtOAc(115mL)で洗浄し、真空下85℃で16時間乾燥させ、オフホワイト固体として(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オン一塩酸塩を得た:41.9g(94%収率)。
有機アミン塩基を使用する別の手順
N−メチルモルホリンの使用:tert−ブチル((S)−2−(4−クロロフェニル)−3−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル)(イソプロピル)カルバメート(5g)を含む2−プロパノール(317g)の溶液に、HClを含む2−プロパノールを添加した。溶液を完全脱保護まで加熱した。溶液を室温まで冷却し、その後N−メチルモルホリンの溶液(556.3mg)を1滴ずつ添加した。得られた固体NMM・HClを濾過して除去し、濾液を濃縮し、酢酸エチルに溶媒変換した。得られた固体(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オン一塩酸塩を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥させた(LCにより99.8%純度)。
ピペラジンの使用:tert−ブチル((S)−2−(4−クロロフェニル)−3−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル)(イソプロピル)カルバメート(50g)を含む1−プロパノール(128g)の溶液に、HClを含む1−プロパノール(45.2g、5.5N)を添加した。溶液を完全脱保護まで加熱した。溶液を室温まで冷却し、その後ピペラジン(7.3g)を含む1−プロパノールの溶液(36.5g)を1滴ずつ添加した。得られた固体ピペラジン・HClを濾過して除去し、濾液を炭素処理し、濃縮し、酢酸エチルに溶媒変換した。得られた固体(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オン一塩酸塩を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥させた(収率22.9g、LCにより99.8%純度)。
実施例4
(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンの塩形成
(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンをウェルプレートに固体添加した(solid dosed)。様々な対イオンをMeOH/水混合物中にストック添加し(stock dosed)、ウェルプレートに添加した。対イオン溶液を添加すると、塩形成が起きた。ストック溶媒溶液を数日にわたって蒸発させた。ウェルプレートを100mBarの減圧下で24h、rtで、その後、10mbarで24h、rtで乾燥させた。乾燥後に得られた固体残渣を回収し、XRPDに供した。
実施例5
(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンベンゼンスルホン酸塩
(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オン遊離塩基(113.99mg)を、メチルエチルケトン(1mL)に溶解した。ベンゼンスルホン酸(39.98mg)をメチルエチルケトンに溶解し、酸溶液を遊離塩基の溶液に添加した。固体が形成した。追加のメチルエチルケトンを添加して懸濁液が確実に混合されるようにした。懸濁液を一晩撹拌し、ベンゼンスルホン酸塩を濾過により単離し、真空オーブン中で2時間50℃にて乾燥させた。
以上からのベンゼンスルホン酸塩、10.2mgを20mLのバイアルに入れ、アセトニトリル、0.2mLを添加し、バイアルを22℃の振盪ブロックに入れた。スラリーを8日間振盪させて針状および板状結晶の混合物を得た。単結晶構造決定をスラリーからの板状結晶の1つに対し実施し(図1A−1Bを参照されたい)、データを下記表2に示す。
別の手順:
(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オン遊離塩基、1.47gをオーバーヘッドスターラーが取り付けられた反応器に添加した。メチルエチルケトン(MEK)、10mLを添加し、固体を溶解させた。ベンゼンスルホン酸、454.6mgを、MEK、10mLに溶解し、酸溶液をシリンジにより10分にわたり遊離塩基の溶液に添加した。酸溶液を含むバイアルをMEK、5mLですすぎ、リンス溶液を反応器に、シリンジにより添加した。2−3mLの酸含有溶液の添加後に反応器内で固体が観察された。懸濁液を3時間撹拌し、固体を真空濾過により単離した。固体を減圧下(室内真空、約50torr)で50℃にて3時間乾燥させた。固体を950mgサブサンプリングし、アセトニトリル3mL中で、一晩、周囲条件にてスラリー化させた。スラリーを49℃まで1時間加熱し、その後加熱ブロックから取り出し、磁気撹拌プレート上で室温まで冷却させた。固体を真空濾過により単離した。バイアルをアセトニトリル、2×1mLですすぎ、固体をフィルタに移した。得られた固体を減圧下で、50℃にて室内真空を使用して乾燥させて結晶ベシル酸塩を得た。生成物をXRPDにより特徴付けた(図2を参照されたい)。
実施例6
(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンp−トルエンスルホン酸塩
(S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オン遊離塩基、202.4mgを、アセトニトリル、10mLに溶解した。p−トルエンスルホン酸一水和物、83.5mgを、アセトニトリル、10mgに溶解し、2つの溶液を混合した。溶液を徐々に窒素流下で蒸発させた。3週間にわたる蒸発の後、結晶トシル酸塩を分析した(図3を参照されたい)。

Claims (15)

  1. 式IIの化合物、またはその塩:
    (式中、Rは水素またはアミノ保護基である)をケトレダクターゼ酵素と接触させて式IIIの化合物、またはその塩:
    を形成させることを含む、プロセス。
  2. 前記ケトレダクターゼはKRED−101、KRED−112、KRED−113、KRED−114、KRED−115、KRED−121、KRED−123、KRED−124、KRED−130、KRED−132、KRED−133、KRED−135、KRED−142、KRED−145、KRED−153、Codexis−134、Codexis−150、Codexis−168、Codexis−112、Codexis−102、Codexis−151、Codexis−123、Codexis−103、Codexis−119、Codexis−128、Codexis−136、Codexis−174、Codexis−105、Codexis−129、Codexis−137、Codexis−161、Codexis−176、Codexis−154、Codexis−106、Codexis−131、Codexis−155、Codexis−148、Codexis−165、Codexis−129、Codexis−108、Codexis−116、Codexis−125、Codexis−149、Codexis−111、DAICEL−E073、DAICEL−E087、BCC111、C−LEcta−ADH−44s、DAICEL−E005、DAICEL−E077、C−LEcta−ADH−24s、BCC103、C−LEcta−ADH−14s、C−LEcta−ADH−16s、DAICEL−E007、DAICEL−E008、DAICEL−E080、DAICEL−E082、DAICEL−E052、BCC101、C−LEcta−ADH−48s、BCC109、EVO−1.1.211、DAICEL−E072、ADH−1、ADH−2、ADH−3、ADH−A、ADH−B、ADH−IIIおよびC−LEcta−ADH−50sから選択される、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記ケトレダクターゼはKRED−101である、請求項1〜2に記載のプロセス。
  4. 前記接触させる工程は式IIの化合物またはその塩を補助因子と接触させることをさらに含む、請求項1〜3に記載のプロセス。
  5. 前記補助因子はNADP、NADH、NADPHまたはGDHの1つを含む、請求項4に記載のプロセス。
  6. 前記補助因子はNADPおよびGDHを含む、請求項4〜5に記載のプロセス。
  7. 式IIIの化合物またはその塩を酸と反応させて式IIIaの化合物またはその塩を形成させることをさらに含む、請求項1〜6に記載のプロセス。
  8. 式IIIaの化合物またはその塩を式Iの化合物またはその塩を形成させる条件下で式IVの化合物またはその塩と反応させることをさらに含み、
    ここで、式IVおよびIにおけるRは独立して水素またはアミノ保護基であり、前記条件はプロパンホスホン酸無水物を含む、請求項7に記載のプロセス。
  9. 式Iの化合物またはその塩(式中、Rはアミノ保護基である)を酸と反応させて式Iの化合物の二塩酸塩を形成させることをさらに含む、請求項8に記載のプロセス。
  10. 式Iの化合物の二塩酸塩を塩基と接触させて式Iの化合物の一塩酸塩(式中、Rは水素である)を形成させることをさらに含む、請求項9に記載のプロセス。
  11. 前記塩基は官能化スチレンジビニルベンゼンコポリマを含むポリマ樹脂である、請求項10に記載のプロセス。
  12. (S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンベンゼンスルホン酸塩。
  13. 前記塩は結晶である、請求項12に記載の塩。
  14. (S)−2−(4−クロロフェニル)−1−(4−((5R,7R)−7−ヒドロキシ−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)プロパン−1−オンp−トルエンスルホン酸塩。
  15. 前記p−トルエンスルホン酸塩は結晶である、請求項14に記載の塩。
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