JP7464826B2 - タイヤの加硫装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの加硫装置および方法に関し、さらに詳しくは、加硫用ブラダの内部温度のバラつきを抑制して加硫具合をより均一化したタイヤを製造できるタイヤの加硫装置および方法に関するものである。
空気入りタイヤを加硫する際には、グリーンタイヤの内部に挿入した加硫用ブラダにスチームなどの加熱媒体や窒素ガスなどの加圧媒体を注入して膨張させて、グリーンタイヤの加硫を行う。この加硫の際に加硫用ブラダの内部温度にはバラつきが生じるため、ブラダ内部に注入する加圧媒体の注入方向を工夫して、ブラダ内部の媒体を撹拌すること等が提案されている。
或いは、ブラダ内部から外部に延在する循環経路を設けて、ブラダ内部の媒体をポンプを用いて循環経路に循環させることで、ブラダの内部温度の均一化を図る方法などが提案されている(例えば特許文献1参照)。これら従来の方法では、ブラダ内部の媒体を十分に撹拌することが難しいため、ブラダの内部温度のバラつきを抑制して加硫具合をより均一化したタイヤを製造するには改善の余地がある。
特開2013-159049号公報
本発明の目的は、加硫用ブラダの内部温度のバラつきを抑制して加硫具合をより均一化したタイヤを製造できるタイヤの加硫装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のタイヤの加硫装置は、加硫用モールドの開閉機構と、加硫用ブラダを有する中心機構と、前記加硫用ブラダの内部に加硫用媒体を供給する供給配管と、前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を外部に排出する排出配管とを備えたタイヤの加硫装置において、前記加硫用ブラダの内部から外部に延在する互いに独立した一方の媒体出し入れ配管および他方の媒体出し入れ配管と、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された一方のタンクおよび前記他方の媒体出し入れ配管に接続された他方のタンクと、それぞれの前記タンクの収容容積を変化させるピストン部と、それぞれの前記ピストン部の動きを制御する制御部とを有し、それぞれの前記媒体出し入れ配管は前記加硫用ブラダの内部に開口する互いに別の配管開口に接続されていて、前記加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に前記加硫用媒体を供給した後で、それぞれの前記ピストン部を作動させてそれぞれの前記タンクの収容容積を増加及び減少させる操作が繰り返し行われて、前記一方のタンクの収容容積を増加させた時に前記他方のタンクの収容容積を減少させ、前記他方のタンクの収容容積を増加させた時に前記一方のタンクの収容容積を減少させる設定にされていて、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記一方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記一方のタンクに前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体が流出されるとともに、収容容積を減少させた前記他方のタンクからこのタンクに収容されている前記加硫用媒体が、前記他方の媒体出し入れ配管を通じて前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入される工程と、前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記他方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記他方のタンクに前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体が流出されるとともに、収容容積を減少させた前記一方のタンクからこのタンクに収容されている前記加硫用媒体が、前記一方の媒体出し入れ配管を通じて前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入される工程と、が交互に行われる構成にしたことを特徴とする。
本発明の別のタイヤの加硫装置は、加硫用モールドの開閉機構と、加硫用ブラダを有する中心機構と、前記加硫用ブラダの内部に加硫用媒体を供給する供給配管と、前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を外部に排出する排出配管とを備えたタイヤの加硫装置において、前記加硫用ブラダの内部から外部に延在する互いに独立した一方の媒体出し入れ配管および他方の媒体出し入れ配管と、それぞれの前記媒体出し入れ配管に接続された一つのタンクと、前記タンクの内部を一方の内部領域と他方の内部領域との2つに仕切ってスライドすることでそれぞれの前記内部領域の収容容積を変化させるピストン部と、前記ピストン部の動きを制御する制御部とを有し、前記一方の媒体出し入れ配管は前記一方の内部領域に接続され、前記他方の媒体出し入れ配管は前記他方の内部領域に接続され、それぞれの前記媒体出し入れ配管は前記加硫用ブラダの内部に開口する互いに別の配管開口に接続されていて、前記加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に前記加硫用媒体を供給した後で、前記ピストン部をスライドさせてそれぞれの前記内部領域の収容容積を増加及び減少させる操作が繰り返し行われて、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記一方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記一方の内部領域に前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体が流出されるとともに、収容容積を減少させた前記他方の内部領域からこの内部領域に収容されている前記加硫用媒体が、前記他方の媒体出し入れ配管を通じて前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入される工程と、前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記他方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記他方の内部領域に前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体が流出されるとともに、収容容積を減少させた前記一方の内部領域からこの内部領域に収容されている前記加硫用媒体が、前記一方の媒体出し入れ配管を通じて前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入される工程と、が交互に行われる構成にしたことを特徴とする。
本発明のタイヤの加硫方法は、加硫用モールドを閉型して加硫用ブラダの内部に加硫用媒体を供給して前記加硫用ブラダによりグリーンタイヤの内側を押圧しつつ加熱するタイヤの加硫方法において、前記加硫用ブラダの内部から外部に延在した互いに独立した一方の媒体出し入れ配管および他方の媒体出し入れ配管それぞれ一方のタンク、他方のタンクを接続して、それぞれの前記タンクにそのタンクの収容容積を変化させるピストン部を装着しておき、それぞれの前記媒体出し入れ配管を前記加硫用ブラダの内部に開口する互いに別の配管開口に接続しておき、前記加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に前記加硫用媒体を供給した後で、それぞれの前記ピストン部を作動させてそれぞれの前記タンクの収容容積を増加及び減少させる操作を繰り返し行い、前記一方のタンクの収容容積を増加させた時に前記他方のタンクの収容容積を減少させる制御を行って、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記一方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記一方のタンクに前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を流出させるとともに、収容容積を減少させた前記他方のタンクからこのタンクに収容されている前記加硫用媒体を前記他方の媒体出し入れ配管を通じて前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入させる工程と、
前記他方のタンクの収容容積を増加させた時に前記一方のタンクの収容容積を減少させる制御を行って、前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記他方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記他方のタンクに前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を流出させるとともに、収容容積を減少させた前記一方のタンクからこのタンクに収容されている前記加硫用媒体を前記一方の媒体出し入れ配管を通じて前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入させる工程と、を交互に行うことを特徴とする。
本発明の別のタイヤの加硫方法は、加硫用モールドを閉型して加硫用ブラダの内部に加硫用媒体を供給して前記加硫用ブラダによりグリーンタイヤの内側を押圧しつつ加熱するタイヤの加硫方法において、前記加硫用ブラダの内部から外部に延在した互いに独立した一方の媒体出し入れ配管および他方の媒体出し入れ配管に、一つのタンクを接続して、前記タンクに前記タンクの内部を一方の内部領域と他方の内部領域との2つに仕切ってスライドすることでそれぞれ前記内部領域の収容容積を変化させるピストン部を装着しておき、それぞれの前記媒体出し入れ配管を前記加硫用ブラダの内部に開口する互いに別の配管開口に接続しておき、前記加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に前記加硫用媒体を供給した後で、前記ピストン部をスライドさせてそれぞれの前記内部領域の収容容積を増加及び減少させる操作を繰り返す制御を行うことで、前記一方の内部領域の収容容積を増加させた時に、前記他方の内部領域の収容容積を減少させて、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記一方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記一方の内部領域に前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を流出させるとともに、収容容積を減少させた前記他方の内部領域からこの内部領域に収容されている前記加硫用媒体を前記他方の媒体出し入れ配管を通じて前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入させる工程と、前記他方の内部領域の収容容積を増加させた時に、前記一方の内部領域の収容容積を減少させて、前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記他方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記他方の内部領域に前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を流出させるとともに、収容容積を減少させた前記一方の内部領域からこの内部領域に収容されている前記加硫用媒体を前記一方の媒体出し入れ配管を通じて前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入させる工程と、を交互に行うことを特徴とする。
本発明の前者の加硫装置および加硫方法によれば、媒体出し入れ配管と、対になる複数のタンクと、そのタンクの収容容積を変化させるピストン部とを用いることで、加硫用ブラダの内部の加硫用媒体が、対になる一方のタンクと他方のタンクに交互に強制的に出し入れされる。これに伴い、加硫用ブラダには、対になる一方のタンクと他方のタンクから加硫用媒体が交互に強制的に出し入れされるため、加硫用ブラダの内部では加硫用媒体が十分に撹拌される。その結果、加硫用ブラダの内部温度のバラつきが抑制されて、グリーンタイヤの加硫具合をより均一化させてタイヤを製造することができる。
本発明の後者の加硫装置および加硫方法によれば、媒体出し入れ配管と、タンクと、このタンクを2つの内部領域に仕切ってスライドしてそれぞれの内部領域の収容容積を変化させるピストン部とを用いることで、加硫用ブラダの内部の加硫用媒体が、一方の内部領域と他方の内部領域に交互に強制的に出し入れされる。これに伴い、加硫用ブラダには、それぞれの内部領域から加硫用媒体が交互に強制的に出し入れされるため、加硫用ブラダの内部では加硫用媒体が十分に撹拌される。その結果、加硫用ブラダの内部温度のバラつきが抑制されて、グリーンタイヤの加硫具合をより均一化させてタイヤを製造することができる。
本発明のタイヤの加硫装置を縦断面視で例示する説明図である。 図1のコンテナリング、セグメントおよびセクタモールドの状態を平面視で例示する説明図である。 図1の加硫用モールドを閉型して加硫用ブラダの内部に加硫用媒体を供給している状態を例示する説明図である。 図3のコンテナリング、セグメントおよびセクタモールドの状態を平面視で例示する説明図である。 図3の一方のピストン部を下方移動させ、他方のピストン部を上方移動させている状態を例示する説明図である。 図3の一方のピストン部を上方移動させ、他方のピストン部を下方移動させている状態を例示する説明図である。 加硫装置の参考形態を縦断面視で例示し、一方のピストン部を下方移動させ、他方のピストン部を上方移動させている状態を例示する説明図である。 図7の一方のピストン部を上方移動させ、他方のピストン部を下方移動させている状態を例示する説明図である。 加硫装置のさらに別の参考形態を縦断面視で例示し、ピストン部を上方移動させている状態を例示する説明図である。 図9のピストン部を下方移動させている状態を例示する説明図である。
以下、本発明のタイヤの加硫装置および方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示する本発明のタイヤの加硫装置1の実施形態には、加硫するグリーンタイヤGに対応する加硫用モールド19(以下、モールド19という)が取り付けられる。この実施形態では、円環状の上側サイドモールド19aと、円環状の下側サイドモールド19bと、平面視で円弧状の複数のセクタモールド19cとで構成されるセクショナルタイプのモールド19が加硫装置1に取り付けられている。
この加硫装置1は、モールド19を開閉させる開閉機構(後述する油圧シリンダ3、9など)と、加硫用ブラダ5(以下、ブラダ5という)を有する中心機構4と、供給配管10Aと、排出配管10Bとを備えている。さらに、加硫装置1は、ブラダ5の内部から外部に延在する媒体出し入れ配管13と、媒体出し入れ配管13に接続された対になる複数のタンク14A、14Bと、それぞれのタンク14A、14Bの収容容積を変化させるピストン部15と、それぞれのピストン部15の動きを制御する制御部18とを有している。
この実施形態の加硫装置1はさらに、それぞれのタンク14A、14Bにトラップ部16と加熱部17とが備わっている。トラップ部16には、いわゆるスチームトラップが用いられる。加熱部17には各種ヒータ類が用いられる。トラップ部16および加熱部17は、任意で設けることができる。
中心機構4の上方には、油圧シリンダ3によって上下移動する上下移動板2と上下移動板2に固定されて下方に突出するコンテナリング2aが備わっている。上下移動板2とコンテナリング2aは一体的に上下移動する。上下移動板2と中心機構4と上下間には、上部プレート7aが配置されている。上部プレート7aの下面には、平面視で円弧状の複数のセグメント8が取付けられている。上部プレート7aは油圧シリンダ9によって上下移動する。上下移動板2と上部プレート7aとは互いに独立して上下移動可能になっている。上部プレート7aに対向して、下部プレート7bが地盤ベースに移動不能に固定されている。
中心機構4は中心ポスト4aと、中心ポスト4aに上下に間隔をあけて円盤状のクランプ部6が取り付けられている。中心ポスト4aは下部プレート7bを上下に貫通している。それぞれのクランプ部6には円筒状のブラダ5の上端部、下端部が把持されている。図中の一点鎖線CLは、中心ポスト4aの中心位置を示している。
上部プレート7aの下面には上側サイドモールド19aの上面が対向して取り付けられている。下部プレート7bの上面には下側サイドモールド19bの下面が対向して取り付けられている。それぞれのセグメント8には、その内周側にセクタモールド19cの外周面が対向して取り付けられている。それぞれのセグメント8は中心機構4を中心にして環状に配置されている。即ち、それぞれのセグメント8、上側サイドモールド19aおよび下側サイドモールド19bの円環状中心は、一点鎖線CLになっている。
それぞれのセグメント8の外周面は、上方から下方に外周側に向かって傾斜している。円筒状のコンテナリング2aは、中心機構4を中心にして配置されていて、それぞれのセグメント8の外周側で上下移動する。コンテナリング2aの内周面は上方から下方に外周側に向かって傾斜している。コンテナリング2aのこの内周傾斜面とそれぞれのセグメント8の外周傾斜面とは互いが対向して摺動する構成になっている。この実施形態では、それぞれのセグメント8が上部プレート7aおよびコンテナリング2aから吊り下げられる構成になっている。上下移動板2、コンテナリング2a、油圧シリンダ3、上部プレート7a、油圧シリンダ9が、モールド19を開閉する開閉機構として機能する。
供給配管10Aは、ブラダ5の内部に加硫用媒体M(加熱媒体および加圧媒体)を供給する。供給配管10Aの一端部は媒体供給源12に接続され、他端部は中心ポスト4aに形成された配管開口(注入口)10cに接続されている。配管開口10cは複数設けられている。供給配管10Aの中途には開閉弁11aが設置されている。開閉弁11aは、閉弁することで供給配管10Aを遮断し、開弁することで供給配管10Aの遮断を解除して連通させる。
加熱媒体としては例えばスチームなどが用いられる。加圧媒体としては例えば空気や窒素ガスなどが用いられる。この実施形態では、加熱媒体と加圧媒体の供給源が1つの媒体供給源11として記載されているが、実際は別々の供給源になる。
排出配管10Bは、ブラダ5の内部の媒体Mを外部に排出する。即ち、ブラダ5の内部に供給された加熱媒体、加圧媒体は排出配管10Bを通じてブラダ5の外部に排出される。排出配管10Bの一端部は加硫装置1の外部に延在して開口し、他端部は中心ポスト4aに形成された開口(排出口)10cに接続されている。排出配管10Bの中途には開閉弁11bが設置されている。開閉弁11bは、閉弁することで排出配管10Bを遮断し、開弁することで排出配管10Bの遮断を解除して連通させる。
それぞれのタンク14A、14Bに接続された媒体出し入れ配管13は、配管開口10cに接続されている。媒体出し入れ配管13は、供給配管10Aや排出配管10Bと完全に独立して設けることもできるが、供給配管10Aや排出配管10Bの一部を共用することできる。この実施形態では、一方の媒体出し入れ配管13は供給配管10Aから分岐していて、他方の媒体出し入れ配管13は排出配管10Bから分岐している。
それぞれのタンク14A、14Bにはピストン部15がスライド可能に装着されている。ピストン部15がタンク14A、14Bの内部をスライド移動することで、タンク14A、14Bの収容容積が変化する。
制御部18は、開閉弁11a、11bの開弁および閉弁操作を制御する。また、制御部18は、ピストン部15のタンク14の内部でのスライド移動をサーボモータ等によって制御してタンク14の収容容積を変化させる。
次に、この加硫装置1を用いてグリーンタイヤGを加硫する手順の一例を説明する。
グリーンタイヤGを加硫するには、モールド19を加硫装置1に取り付けた後、大きく開型したモールド19の内部にグリーンタイヤGを配置する。図1に例示するようにグリーンタイヤGは、ブラダ5を挿通させて下側サイドモールド19bの上に横倒し状態で配置され、若干膨張させたブラダ5によりグリーンタイヤGを保持してシェーピングする。
その後、上方の待機位置にある上部プレート7aとともに上側サイドモールド19aを下方移動させ、上下移動板部2とともにコンテナリング2aおよびそれぞれのセグメント8を下方移動させて、図3、図4に例示するようにモールド19を閉型する。モールド19の閉型後は、開閉弁11aを開弁し、開閉弁11bを閉弁した状態で媒体供給源12から供給配管10Aを通じて供給された加硫用媒体Mを配管開口10cからブラダ5の内部に流入させてグリーンタイヤGの加硫を開始する。それぞれのタンク14A、14Bは媒体出し入れ配管13を介してブラダ5の内部に連通しているので、タンク14A、14Bの内部にも加硫用媒体Mが収容される。
詳述すると、加熱媒体、加圧媒体を順次、配管開口10cからブラダ5の内部に供給して必要量を供給した後に、それぞれの開閉弁11a、11bを閉弁状態にする。これに伴い、より高い内圧をブラダ5に付与してさらに膨張させて、ブラダ5によってグリーンタイヤGの内側を押圧しつつ加熱してグリーンタイヤGを加硫する。所定の加硫時間の経過後に、グリーンタイヤGが加硫されたタイヤが完成する。グリーンタイヤGの加硫完了後は、開閉弁11bを開弁して排出配管10Bを通じてブラダ5の内部の加硫用媒体Mをブラダ5の外部に排出する。
グリーンタイヤGの加硫中には、閉弁11a、11bを閉弁状態にしたままで、図5、図6に例示するように、それぞれのピストン部15をスライドさせて、それぞれのタンク14A、14Bの収容容積を増加及び減少させる操作を繰り返し行う。この操作は、一方のタンク14Aの収容容積を増加させた時に、他方のタンク14Bの収容容積を減少させる設定にされている。即ち、一方のタンク14Aに装着されているピストン部15を上方にスライドさせる時には他方のタンク14Bに装着されているピストン部15を下方にスライドさせ、一方のタンク14Aに装着されているピストン部15を下方にスライドさせる時には他方のタンク14Bに装着されているピストン部15を上方にスライドさせる。
このピストン部15の操作を行うことで、図5に例示するように、媒体出し入れ配管13を通じて、収容容積を増加させたタンク14Bにはブラダ5の内部の加硫用媒体Mが強制的に流出されるとともに、収容容積を減少させたタンク14Aからはタンク14Aに収容されている加硫用媒体Mがブラダ5に強制的に流入される。また、図6に例示するように、媒体出し入れ配管13を通じて、収容容積を増加させたタンク14Aにはブラダ5の内部の加硫用媒体Mが強制的に流出されるとともに、収容容積を減少させたタンク14Bからはタンク14Bに収容されている加硫用媒体Mがブラダ5に強制的に流入される。
ブラダ5の内部では、比重の異なる加熱媒体と加圧媒体とが互いが上下に分離して偏在する傾向があり、また、加熱媒体(スチーム)の水分がドレーンとなって下方に集まるため、上側に比して下側の温度が低くなる。ところが、この加硫装置1のブラダ5には、一方のタンク14Aと他方のタンク14Bから加硫用媒体Mが交互に強制的に出し入れされる。このブラダ5に出入りする加硫用媒体Mの勢いによって、ブラダ5の内部では加硫用媒体Mが十分に撹拌される。その結果、ブラダ5の内部温度のバラつきが抑制されて、グリーンタイヤGの加硫具合をより均一化させてタイヤを製造することができる。
また、ブラダ5の内部の加硫用媒体Mが、それぞれのタンク14A、14Bを用いて交互に出し入れされるので、この加硫用媒体Mの出し入れに起因してブラダ5の内圧が大きく変動することがない。ブラダ5の内圧変動を最小限にするために、それぞれのタンク14A、14Bの収容容積の総和が常に所定の一定値を維持するように、それぞれのピストン部15のスライド移動を制御することが好ましい。
それぞれのタンク14A、14Bでの収容容積の変化具合(変化量や変化速度など)の最適範囲は、加硫するタイヤの仕様毎に事前テスト等を行って予め把握しておくとよい。そして、把握した最適範囲になるように、それぞれのタンク14A、14Bでの収容容積を変化させる。このピストン操作は、加硫中の予め設定された必要な期間中に行う。
この実施形態では、それぞれのタンク14A、14Bにトラップ部16が備わっているので、タンク14A、14Bに収容されている加硫用媒体Mに含まれる水分をトラップ部16に捕捉することができる。そのため、タンク14A、14Bからブラダ5に流入させる加硫用媒体Mに含まれる水分を減らすことができ、ブラダ5の内部温度のバラつきを抑制するには有利になる。
また、この実施形態では、それぞれのタンク14A、14Bに加熱部17が備わっているので、タンク14A、14Bに収容されている加硫用媒体Mをより高温に加熱することができる。そのため、タンク14A、14Bからブラダ5に流入させる加硫用媒体Mの温度を上げることができ、ドレーン等に起因するブラダ5の温度低下を補うことができる。
図7、図8に例示する加硫装置1の参考形態は、先の実施形態の媒体出し入れ配管13を異ならせていて、他の構成は実質的に同じである。環状に延在する媒体出し入れ配管13には、逆止弁13a、13b、13c、13dが設けられている。即ち、それぞれのタンク14A、14Bが互いに独立した専用の媒体出し入れ配管13に接続されているのでははく、互いのタンク14A、14Bが媒体出し入れ配管13の一部を共用している。
この加硫装置1でも先の実施形態と同様に、閉弁11a、11bを閉弁状態にしたままで、図7、図8に例示するように、それぞれのピストン部15をスライドさせて、それぞれのタンク14A、14Bの収容容積を増加及び減少させる操作を繰り返し行う。この操作は、一方のタンク14Aの収容容積を増加させた時に、他方のタンク14Bの収容容積を減少させる設定にされている。
このピストン部15の操作を行うことで、図7に例示するように、逆止弁13a~13dが機能して、媒体出し入れ配管13を通じて、収容容積を増加させたタンク14Bのみにブラダ5の内部の加硫用媒体Mが強制的に流出されるとともに、収容容積を減少させたタンク14Aのみからタンク14Aに収容されている加硫用媒体Mがブラダ5に強制的に流入される。また、図8に例示するように、逆止弁13a~13dが機能して、媒体出し入れ配管13を通じて、収容容積を増加させたタンク14Aのみにブラダ5の内部の加硫用媒体Mが強制的に流出されるとともに、収容容積を減少させたタンク14Bのみからタンク14Bに収容されている加硫用媒体Mがブラダ5に強制的に流入される。
図9、図10に例示する加硫装置1の実施形態は、図7、図8に例示した参考形態のタンク14およびピストン15を異ならせていて、他の構成は実質的に同じである。この加硫装置1では、媒体出し入れ配管13に接続されたタンク14が1個のみ備わっている。タンク14には、タンク14の内部を2つの内部領域14a、14bに仕切って(この実施形態では上下2つの内部領域に仕切って)スライドすることでそれぞれの内部領域14a、14bの収容容積を変化させるピストン部15が装着されている。
グリーンタイヤGの加硫中には、ピストン部15をスライドさせて、それぞれの内部領域14a、14bの収容容積を増加及び減少させる操作を繰り返す制御を行う。図9に例示するようにピストン部15を上方にスライドさせると、上側の内部領域14aの収容容積が減少するとともに下側の内部領域14bの収容容積が自動的に増加する。図10に例示するようにピストン部15を下方にスライドさせると、上側の内部領域14aの収容容積が増加するとともに下側の内部領域14bの収容容積が自動的に減少する。
このピストン部15の操作を行うことで、図9に例示するように、逆止弁13a~13dが機能して、媒体出し入れ配管13を通じて、収容容積を増加させた内部領域14bにはブラダ5の内部の加硫用媒体Mが強制的に流出されるとともに、収容容積を減少させた内部領域14aからは内部領域14aに収容されている加硫用媒体Mがブラダ5に強制的に流入される。また、図10に例示するように、逆止弁13a~13dが機能して、媒体出し入れ配管13を通じて、収容容積を増加させた内部領域14aにはブラダ5の内部の加硫用媒体Mが強制的に流出されるとともに、収容容積を減少させた内部領域14bからは内部領域14bに収容されている加硫用媒体Mがブラダ5に強制的に流入される。
ブラダ5には、一方の内部領域14aと他方の内部領域14bから加硫用媒体Mが交互に強制的に出し入れされる。このブラダ5に出入りする加硫用媒体Mの勢いによって、ブラダ5の内部では加硫用媒体Mが十分に撹拌される。その結果、ブラダ5の内部温度のバラつきが抑制されて、グリーンタイヤGの加硫具合をより均一化させてタイヤを製造することができる。
この参考形態では、ピストン部15を繰り返し移動させる制御を行うだけで、一方の内部領域14aの収容容積を増加させた時に、他方の内部領域14bの収容容積を減少させることができる。そのため、上述した種々の実施形態のように、それぞれのピストン部15をスライドさせるタイミングを調整する必要がない。
この参考形態においても、図5、図6に例示した実施形態のように、タンク14(それぞれの内部領域)に互いに独立した専用の媒体出し入れ配管13が接続された構成にすることもできる。
本発明は、実施形態に例示したセクショナルタイプのモールドに適用するだけでなく、いわゆる二つ割りモールドに適用することもできる。また、本発明は、空気入りタイヤ用のグリーンタイヤを加硫する場合に限らず、その他の種々のタイプのタイヤ用のグリーンタイヤを加硫する際に適用することができる。
1 加硫装置
2 上下移動板部
2a コンテナリング
3 油圧シリンダ
4 中心機構
4a 中心ポスト
5 加硫用ブラダ
6 クランプ部
7a 上部プレート
7b 下部プレート
8 セグメント
9 油圧シリンダ
10A 供給配管
10B 排出配管
10c 配管開口
11a、11b 開閉弁
12 媒体供給源
13 媒体出し入れ配管
13a~13d 逆止弁
14、14A、14B タンク
15 ピストン部
16 トラップ部
17 加熱部
18 制御部
19 加硫用モールド
19a 上側サイドモールド
19b 下側サイドモールド
19c セクタモールド
G グリーンタイヤ
M 加硫用媒体

Claims (6)

  1. 加硫用モールドの開閉機構と、加硫用ブラダを有する中心機構と、前記加硫用ブラダの内部に加硫用媒体を供給する供給配管と、前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を外部に排出する排出配管とを備えたタイヤの加硫装置において、
    前記加硫用ブラダの内部から外部に延在する互いに独立した一方の媒体出し入れ配管および他方の媒体出し入れ配管と、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された一方のタンクおよび前記他方の媒体出し入れ配管に接続された他方のタンクと、それぞれの前記タンクの収容容積を変化させるピストン部と、それぞれの前記ピストン部の動きを制御する制御部とを有し、それぞれの前記媒体出し入れ配管は前記加硫用ブラダの内部に開口する互いに別の配管開口に接続されていて、
    前記加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に前記加硫用媒体を供給した後で、それぞれの前記ピストン部を作動させてそれぞれの前記タンクの収容容積を増加及び減少させる操作が繰り返し行われて、前記一方のタンクの収容容積を増加させた時に前記他方のタンクの収容容積を減少させ、前記他方のタンクの収容容積を増加させた時に前記一方のタンクの収容容積を減少させる設定にされていて、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記一方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記一方のタンクに前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体が流出されるとともに、収容容積を減少させた前記他方のタンクからこのタンクに収容されている前記加硫用媒体が、前記他方の媒体出し入れ配管を通じて前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入される工程と、前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記他方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記他方のタンクに前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体が流出されるとともに、収容容積を減少させた前記一方のタンクからこのタンクに収容されている前記加硫用媒体が、前記一方の媒体出し入れ配管を通じて前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入される工程と、が交互に行われる構成にしたことを特徴とするタイヤの加硫装置。
  2. 加硫用モールドの開閉機構と、加硫用ブラダを有する中心機構と、前記加硫用ブラダの内部に加硫用媒体を供給する供給配管と、前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を外部に排出する排出配管とを備えたタイヤの加硫装置において、
    前記加硫用ブラダの内部から外部に延在する互いに独立した一方の媒体出し入れ配管および他方の媒体出し入れ配管と、それぞれの前記媒体出し入れ配管に接続された一つのタンクと、前記タンクの内部を一方の内部領域と他方の内部領域との2つに仕切ってスライドすることでそれぞれの前記内部領域の収容容積を変化させるピストン部と、前記ピストン部の動きを制御する制御部とを有し、前記一方の媒体出し入れ配管は前記一方の内部領域に接続され、前記他方の媒体出し入れ配管は前記他方の内部領域に接続され、それぞれの前記媒体出し入れ配管は前記加硫用ブラダの内部に開口する互いに別の配管開口に接続されていて、
    前記加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に前記加硫用媒体を供給した後で、前記ピストン部をスライドさせてそれぞれの前記内部領域の収容容積を増加及び減少させる操作が繰り返し行われて、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記一方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記一方の内部領域に前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体が流出されるとともに、収容容積を減少させた前記他方の内部領域からこの内部領域に収容されている前記加硫用媒体が、前記他方の媒体出し入れ配管を通じて前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入される工程と、前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記他方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記他方の内部領域に前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体が流出されるとともに、収容容積を減少させた前記一方の内部領域からこの内部領域に収容されている前記加硫用媒体が、前記一方の媒体出し入れ配管を通じて前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入される工程と、が交互に行われる構成にしたことを特徴とするタイヤの加硫装置。
  3. 前記タンクに収容されている前記加硫用媒体に含まれる水分を捕捉するトラップ部が備わっている請求項1または2に記載のタイヤの加硫装置。
  4. 前記タンクに収容されている前記加硫用媒体を加熱する加熱部が備わっている請求項1~3のいずれかに記載のタイヤの加硫装置。
  5. 加硫用モールドを閉型して加硫用ブラダの内部に加硫用媒体を供給して前記加硫用ブラダによりグリーンタイヤの内側を押圧しつつ加熱するタイヤの加硫方法において、
    前記加硫用ブラダの内部から外部に延在した互いに独立した一方の媒体出し入れ配管および他方の媒体出し入れ配管それぞれ一方のタンク、他方のタンクを接続して、それぞれの前記タンクにそのタンクの収容容積を変化させるピストン部を装着しておき、それぞれの前記媒体出し入れ配管を前記加硫用ブラダの内部に開口する互いに別の配管開口に接続しておき、
    前記加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に前記加硫用媒体を供給した後で、それぞれの前記ピストン部を作動させてそれぞれの前記タンクの収容容積を増加及び減少させる操作を繰り返し行い、前記一方のタンクの収容容積を増加させた時に前記他方のタンクの収容容積を減少させる制御を行って、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記一方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記一方のタンクに前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を流出させるとともに、収容容積を減少させた前記他方のタンクからこのタンクに収容されている前記加硫用媒体を前記他方の媒体出し入れ配管を通じて前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入させる工程と、
    前記他方のタンクの収容容積を増加させた時に前記一方のタンクの収容容積を減少させる制御を行って、前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記他方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記他方のタンクに前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を流出させるとともに、収容容積を減少させた前記一方のタンクからこのタンクに収容されている前記加硫用媒体を前記一方の媒体出し入れ配管を通じて前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入させる工程と、を交互に行うことを特徴とするタイヤの加硫方法。
  6. 加硫用モールドを閉型して加硫用ブラダの内部に加硫用媒体を供給して前記加硫用ブラダによりグリーンタイヤの内側を押圧しつつ加熱するタイヤの加硫方法において、
    前記加硫用ブラダの内部から外部に延在した互いに独立した一方の媒体出し入れ配管および他方の媒体出し入れ配管に、一つのタンクを接続して、前記タンクに前記タンクの内部を一方の内部領域と他方の内部領域との2つに仕切ってスライドすることでそれぞれ前記内部領域の収容容積を変化させるピストン部を装着しておき、それぞれの前記媒体出し入れ配管を前記加硫用ブラダの内部に開口する互いに別の配管開口に接続しておき、
    前記加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に前記加硫用媒体を供給した後で、前記ピストン部をスライドさせてそれぞれの前記内部領域の収容容積を増加及び減少させる操作を繰り返す制御を行うことで、前記一方の内部領域の収容容積を増加させた時に、前記他方の内部領域の収容容積を減少させて、前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記一方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記一方の内部領域に前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を流出させるとともに、収容容積を減少させた前記他方の内部領域からこの内部領域に収容されている前記加硫用媒体を前記他方の媒体出し入れ配管を通じて前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入させる工程と、
    前記他方の内部領域の収容容積を増加させた時に、前記一方の内部領域の収容容積を減少させて、前記他方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記他方の媒体出し入れ配管を通じて、収容容積を増加させた前記他方の内部領域に前記加硫用ブラダの内部の前記加硫用媒体を流出させるとともに、収容容積を減少させた前記一方の内部領域からこの内部領域に収容されている前記加硫用媒体を前記一方の媒体出し入れ配管を通じて前記一方の媒体出し入れ配管に接続された前記配管開口から前記加硫用ブラダの内部に流入させる工程と、を交互に行うことを特徴とするタイヤの加硫方法。
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