JP7428882B2 - タイヤの加硫装置および方法 - Google Patents

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本発明は、タイヤの加硫装置および方法に関し、さらに詳しくは、閉型する加硫用モールドによってグリーンタイヤが噛み込まれる不具合をより確実に防止できるタイヤの加硫装置および方法に関するものである。
空気入りタイヤを加硫する際には、グリーンタイヤの内部に挿入した加硫用ブラダを膨張させてシェーピング圧力を付与してシェーピングした後で、このグリーンタイヤを内部に配置した加硫用モールドを閉型する。その後、加硫用ブラダの内圧をさらに高くして膨張させてグリーンタイヤを加圧しつつ加熱することで加硫する。
加硫用モールドが閉型する際に、グリーンタイヤの最大外径が基準値よりも大きくなっていると、閉型する加硫用モールドによってグリーンタイヤが噛み込まれる不具合が生じる。そこで、この不具合を防止するために、グリーンタイヤの内部に最終シェーピング圧力を負荷した際に、センサによってグリーンタイヤの最大外径を逐次検知して、この検知データに基づいて最終シェーピング圧力を調整することが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、シェーピング後の閉型する過程でグリーンタイヤのサイド部が加硫用モールドによって押圧されるので加硫用ブラダの内圧が上昇し、その結果、グリーンタイヤの最大外径が増大する。そのため、最終シェーピング圧力を調整しても、上述した噛み込みの不具合を防止できないことがあり、この不具合をより確実に防止するには改善の余地がある。
特開2013-22790号公報
本発明の目的は、閉型する加硫用モールドによってグリーンタイヤが噛み込まれる不具合をより確実に防止できるタイヤの加硫装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のタイヤの加硫装置は、加硫用モールドの開閉機構と、加硫用ブラダを有する中心機構と、前記加硫用ブラダの内部に加圧媒体および加熱媒体を供給する加硫用媒体配管と、前記加硫用ブラダの内部にシェーピング媒体を供給するシェーピング配管と、前記加硫用ブラダの内部の前記媒体を外部に排出する排出配管とを備えたタイヤの加硫装置において、前記シェーピング配管の中途の位置に前記シェーピング媒体を収容するタンクと、前記シェーピング配管の前記タンクの前後それぞれの位置に配置された前記シェーピング配管を開閉する開閉弁と、前記タンクの収容容積を変化させるピストン部と、それぞれの前記開閉弁の開閉を制御する制御部とを有し、
前記加硫用モールドを閉型する過程で、前記制御部によりそれぞれの前記開閉弁の開閉を制御することより、前記ピストン部によって前記収容容積が増加された前記タンクに前記シェーピング配管を通じて前記加硫用ブラダの内部の前記シェーピング媒体の一部が収容される構成にしたことを特徴とする。
本発明のタイヤの加硫方法は、シェーピング媒体を加硫用ブラダの内部に供給して膨張させた前記加硫用ブラダによりグリーンタイヤを保持して前記グリーンタイヤをシェーピングした後、加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に加圧媒体および加熱媒体を供給して前記加硫用ブラダにより前記グリーンタイヤの内側を押圧しつつ加熱するタイヤの加硫方法において、
前記加硫用ブラダの内部に前記シェーピング媒体を供給するシェーピング配管の中途の位置に前記シェーピング媒体を収容するタンクを配置し、前記タンクの収容容積を変化させるピストン部を設け、前記シェーピング配管の前記タンクの前後それぞれの位置に前記シェーピング配管を開閉する開閉弁を配置しておき、前記加硫用モールドを閉型する過程で、それぞれの前記開閉弁の開閉を制御して、前記加硫用ブラダの内部の前記シェーピング媒体の一部を、前記ピストン部によって前記収容容積が増加された前記タンクに前記シェーピング配管を通じて収容することで、前記加硫用モールドの閉型に伴う前記加硫用ブラダの内圧上昇を抑制することを特徴とする。
本発明によれば、前記シェーピング配管の中途の位置に前記タンクを有するとともに、前記シェーピング配管の前記タンクの前後それぞれの位置に前記開閉弁が配置されているので、前記加硫用モールドを閉型する過程で、それぞれの前記開閉弁の開閉を制御して、前記加硫用ブラダの内部の前記シェーピング媒体の一部を、前記ピストン部によって収容容積が増加された前記タンクに収容することで、前記加硫用モールドの閉型に伴う前記加硫用ブラダの内圧上昇を抑制できる。これに伴い、シェーピングされたグリーンタイヤが閉型する加硫用モールドによって噛み込まれる不具合を防止することができる。そして、互いに収容容積が可変の加硫用ブラダとタンクとがシェーピング配管によって連結された閉空間でシェーピング媒体の移動調整を行うことで、この移動調整がより安定するので、上記の不具合を防止するには有利になる。
本発明のタイヤの加硫装置を、一部を右半分の縦断面視にして例示する説明図である。 図1のコンテナリング、セグメントおよびセクタモールドを平面視で例示する説明図である。 開型した図1の加硫用モールドの内部にグリーンタイヤを配置する状態を例示する説明図である。 図3のグリーンタイヤをシェーピングしている状態を例示する説明図である。 図4の加硫用モールドを閉型する過程を例示する説明図である。 図5の加硫用ブラダの内部に加熱媒体および加圧媒体を供給してグリーンタイヤを加硫している状態を例示する説明図である。 図6のコンテナリング、セグメントおよびセクタモールドを平面視で例示する説明図である。 図6のグリーンタイヤを加硫した後に加硫用ブラダの内部の媒体を外部に排出している状態を例示する説明図である。
以下、本発明のタイヤの加硫装置および方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示する本発明のタイヤの加硫装置1の実施形態には、加硫するグリーンタイヤGに対応する加硫用モールド21(以下、モールド21という)が取り付けられる。この実施形態では、円環状の上側サイドモールド21aと、円環状の下側サイドモールド21bと、平面視で円弧状の複数のセクタモールド21cとで構成されるセクショナルタイプのモールド21が加硫装置1に取り付けられている。
この加硫装置1は、モールド21を開閉させる開閉機構(後述する油圧シリンダ3、9など)と、加硫用ブラダ5を有する中心機構4と、加硫用媒体配管10と、シェーピング配管13と、排出配管18とを備えている。さらに、加硫装置1は、シェーピング配管13の中途の位置に配置されたタンク15と、シェーピング配管13のタンク15の前後それぞれの位置に配置された開閉弁16a、16bと、タンク15の収容容積を変化させるピストン部17と、圧力センサ19と、制御部20とを有している。
中心機構4の上方には、油圧シリンダ3によって上下移動する上下移動板2と上下移動板2に固定されて下方に突出するコンテナリング2aが備わっている。上下移動板2とコンテナリング2aは一体的に上下移動する。
上下移動板2と中心機構4との間の上下位置には、上部プレート7aが配置されている。上部プレート7aの下面には、平面視で円弧状の複数のセグメント8が取付けられている。上部プレート7aは油圧シリンダ9によって上下移動する。上下移動板2と上部プレート7aとは互いに独立して上下移動可能になっている。上部プレート7aに対向して、下部プレート7bが地盤ベースに移動不能に固定されている。
中心機構4は中心ポスト4aと、中心ポスト4aに上下に間隔をあけて円盤状のクランプ部6が取り付けられている。中心ポスト4aは下部プレート7bを上下に貫通している。それぞれのクランプ部6には円筒状の加硫用ブラダ5の上端部、下端部が把持されている。図中の一点鎖線CLは、中心ポスト4aの中心位置を示している。
上部プレート7aの下面には上側サイドモールド21aの上面が対向して取り付けられている。下部プレート7bの上面には下側サイドモールド21bの下面が対向して取り付けられている。それぞれのセグメント8には、その内周側にセクタモールド21cの外周面が対向して取り付けられている。
それぞれのセグメント8は中心機構4を中心にして環状に配置されている。即ち、それぞれのセグメント8、上側サイドモールド21aおよび下側サイドモールド21bの円環状中心は、一点鎖線CLになっている。尚、図1、3~6、8では加硫装置1の多くの構成部品2、3、4、5、6、7a、7b、8、9の右半分が図示されているが、左半分も右半分と実質的に同じ構造である。
それぞれのセグメント8の外周面は、上方から下方に外周側に向かって傾斜している。円筒状のコンテナリング2aは、中心機構4を中心にして配置されていて、それぞれのセグメント8の外周側で上下移動する。コンテナリング2aの内周面は上方から下方に外周側に向かって傾斜している。コンテナリング2aのこの内周傾斜面とそれぞれのセグメント8の外周傾斜面とは互いが対向するように配置される。
コンテナリング2aの内周傾斜面とそれぞれのセグメント8の外周傾斜面とが摺動する構成になっている。この実施形態では、それぞれのセグメント8が上部プレート7aおよびコンテナリング2aから吊り下げられる構成になっている。上下移動板2、コンテナリング2a、油圧シリンダ3、上部プレート7a、油圧シリンダ9が。モールド21を開閉する開閉機構として機能する。
加硫用媒体配管10は、加硫用ブラダ5の内部に加熱媒体M2および加圧媒体M3を供給する。加硫用媒体配管10の一端部は加硫用媒体供給源11に接続され、他端部は中心ポスト4aに形成された注入口10aに接続されている。加硫用媒体配管10の中途には開閉弁12が設置されている。開閉弁12は、閉弁することで加硫用媒体配管10を遮断し、開弁することで加硫用媒体配管10の遮断を解除して連通させる。
加熱媒体M2としては例えばスチームなどが用いられる。加圧媒体M3としては例えば空気や窒素ガスなどが用いられる。この実施形態では、加熱媒体M2と加圧媒体M3の供給源が1つの加硫用媒体供給源11として記載されているが、実際は別々の供給源になる。
シェーピング配管13は、加硫用ブラダ5の内部にシェーピング媒体M1を供給する。シェーピング配管13は、一端部がシェーピング媒体供給源14に接続され、他端部が中心ポスト4aに形成された開口13aに接続されている。
シェーピング媒体M1としては、上述した加圧媒体M3を用いることができる。ただし、シェーピング媒体M1は、加圧媒体M3に比して圧力が大幅に低くなっている。
シェーピング配管13の中途に配置されたタンク15には、ピストン部17が上下移動可能に挿入されている。このピストン部17が上下移動することでタンク15の収容容積を変化させる。開閉弁16a、16bは、閉弁することでシェーピング配管13を遮断し、開弁することでシェーピング配管13の遮断を解除して連通させる。
排出配管18は、加硫用ブラダ5の内部の媒体M(M1、M2、M3)を外部に排出する。即ち、加硫用ブラダ5の内部に供給されたシェーピング媒体M1、加熱媒体M2、加圧媒体M3を加硫用ブラダ5の外部に排出する。排出配管18の一端部は加硫装置1の外部に延在して開口し、他端部は中心ポスト4aに形成された排出口18aに接続されている。排出配管18の中途には開閉弁18bが設置されている。開閉弁18は、閉弁することで排出配管18を遮断し、開弁することで排出配管18の遮断を解除して連通させる。
圧力センサ19は、加硫用ブラダ5の内圧を検知する。圧力センサ19による検知圧力は逐次、制御部20に入力される。この実施形態では、圧力センサ19は下側のクランプ部6に設置されているが、加硫用ブラダ5の内圧を検知できれば、圧力センサ19の設置位置は限定されない。圧力センサ19は任意で設けることができる。
制御部20は、開閉弁12、16a、16b、18bの開弁および閉弁操作を制御する。また、制御部20は、ピストン部17の上下移動をサーボモータ等によって制御して、タンク15の収容容積を変化させる。
次に、この加硫装置1を用いてグリーンタイヤGを加硫する手順の一例を説明する。
グリーンタイヤGを加硫するには、モールド21を加硫装置1に取り付けた後、図3に例示するように、大きく開型したモールド21の内部にローダ22を用いてグリーンタイヤGを配置する。上側のクランプ部6を上方移動させて互いのクランプ部6の上下離間距離を大きくして加硫用ブラダ5を収縮させる。グリーンタイヤGは、この加硫用ブラダ5を挿通させて下側サイドモールド21bの上に横倒し状態で配置される。
次いで、図4に例示するように上側のクランプ部6を下方移動させて、グリーンタイヤGをシェーピングする。このシェーピング工程では、開閉弁16a、16bを開弁して、シェーピング媒体供給源14からシェーピング配管13を通じてシェーピング媒体M1を開口13aから加硫用ブラダ5の内部に供給する。これにより、加硫用ブラダ5にはシェーピング圧力が付与されて膨張する。グリーンタイヤGは膨張した加硫用ブラダ5によって保持されてシェーピングされる。シェーピング工程では、ピストン部17はなるべく下方に移動させておくとよい。他の開閉弁12、18bは閉弁されている。シェーピング工程が終了すると、開閉弁16を閉弁して、シェーピング媒体供給源14からのシェーピング媒体M1の供給を停止する。
シェーピング工程が終了した後は、モールド21を閉型して加硫を開始する。そこで、図5に例示するように、上方の待機位置にある上部プレート7aとともに上側サイドモールド21aを下方移動させ、上下移動板部2とともにコンテナリング2aおよびそれぞれのセグメント8を下方移動させる。これにより、それぞれのセグメント8を下部プレート7bの上面に載置して、上部プレート7aと下部プレート7bの上下間にそれぞれのセグメント8を挟んだ状態にする。この状態では、図2に例示するように、それぞれのセグメント8(セクタモールド21c)は平面視で拡径した位置に配置されている。
ここで、下方移動した上側サイドモールド21aが横倒し状態のグリーンタイヤGの上側サイド部に当接して押圧する。これにより、グリーンタイヤGは、上側サイドモールド21aおよび下側サイドモールド21bによって上下に挟まれて押圧された状態になる。これに伴い、加硫用ブラダ5も上下から押圧された状態になって、内圧が上昇するとともに半径方向外側に膨出変形しようとする。このままでは、グリーンタイヤGの最大外径が増大するので、加硫用ブラダ5の内部のシェーピング媒体M1の一部をタンク5に収容する。
具体的には、上述したようにシェーピング工程の終了後に、シェーピング媒体供給源14とタンク15との間に配置された開閉弁16bを閉弁し、他方の開閉弁16aは開弁したままにする。そして、ピストン部17を上方移動させてタンク15の収容容積を増加させ、その増加させた収容容積分のシェーピング媒体M1を、シェーピング配管13を通じて加硫用ブラダ5の内部からタンク15に移動させて収容する。これにより、上側サイドモールド21aの閉型に伴う加硫用ブラダ5の内圧上昇が抑制され、これに伴い、グリーンタイヤGの最大外径が増大する膨出変形が抑制される。
この実施形態では、圧力センサ19により検知された検知内圧(加硫用ブラダ5の内圧)に基づいてピストン部17の作動を制御している。即ち、下方移動した上側サイドモールド21aによってグリーンタイヤGの上側サイド部が押圧されても、シェーピング工程後の加硫用ブラダ5の内圧が一定に維持されるように、この検知内圧に基づいて制御部20はピストン部17を上方移動させてタンク15の収容容積を増加させる制御を行う。
圧力センサ19を設けない場合は、上側サイドモールド21aによってグリーンタイヤGの上側サイド部が押圧されても、シェーピング工程後の加硫用ブラダ5の内圧が一定に維持することが可能なタンク15の収容容積の増加分を、加硫するタイヤの仕様毎に事前テスト等を行って予め把握しておく。そして、上側サイドモールド21aを下方移動させて閉型する過程で、予め把握している収容容積の増加分を確保するように制御部20によってピストン部17を上方移動させる制御を行うこともできる。
上述したように制御部20によってピストン部17の作動を制御することなく、タンク15の収容容積を増大させることもできる。具体的には、上側サイドモールド21aによってグリーンタイヤGの上側サイド部が押圧されて加硫用ブラダ5の内圧が上昇しようとする際に、加硫用ブラダ5の内部のシェーピング媒体M1を自然に開口13aからシェーピング配管13を通じてタンク15の内部に流入させる。ピストン部17はタンク15に流入したシェーピング媒体M1によって上方移動して、タンク15の収容容積がされる。この構成にした場合は、ピストン部17の重さの設定が重要になる。そこで、上側サイドモールド21aによってグリーンタイヤGの上側サイド部が押圧されても、シェーピング工程後の加硫用ブラダ5の内圧が一定に維持することが可能なタンク15の収容容積の増加分を確保できる適切なピストン部17の重さを、事前テストなどを行って予め把握しておく。
上側サイドモールド21aの下方移動が完了した後は、開閉弁16aを閉弁する。また、上下移動板部2とともにコンテナリング2aを、さらに下方移動させる。これにより、それぞれのセグメント8の外周傾斜面が、下方移動するコンテナリング2aの内周傾斜面により押圧される。その結果、図6、図7に例示するように、それぞれのセクタモールド21cは円環状中心CLに対して近接移動し、これらセクタモールド21cが円環状に組み付けられてモールド21が閉型する。
次いで、開閉弁12を開弁して、加硫媒体供給源11から加硫媒体配管10を通じて加圧媒体M2、M3を順次、注入口10aから加硫用ブラダ5の内部に供給する。これにより、加硫用ブラダ5により高い圧力を付与してさらに膨張させて、この加硫用ブラダ5によってグリーンタイヤGの内側を押圧しつつ加熱してグリーンタイヤGを加硫する。所定の加硫時間の経過後に、グリーンタイヤGが加硫されたタイヤが完成する。
グリーンタイヤGの加硫完了後は、図8に例示するように、排出配管18の開閉弁18bを開弁して排出口18aから排出配管18を通じて加硫用ブラダ5の内部の媒体Mを加硫用ブラダ5の外部に排出する。その他の開閉弁12、16a、16bは閉弁しておく。また、モールド21を開型する操作を行い、加硫用ブラダ5は図3に例示するように収縮させて、完成したタイヤを加硫装置1から取り出す。
この加硫装置1で次のグリーンタイヤGを加硫する場合は、図1~図8に記載した同じ工程を行うが、図8に例示するようにタンク15には、シェーピング工程後に収容したシェーピング媒体M1が残っている。そのため、タンク15に収容されているシェーピング媒体M1を、次に加硫するグリーンタイヤGのシェーピングに使用することができる。
上述したようにして、モールド21(21a)を閉型する過程で、加硫用ブラダ5の内部のシェーピング媒体M1の一部を、ピストン部17によって収容容積が増加されたタンク15に収容することで、グリーンタイヤGの最大外径が増大する膨出変形が抑制されるので、シェーピングされたグリーンタイヤGが閉型するモールド21(21a)によって噛み込まれる不具合が防止される。その結果、品質の優れたタイヤが製造される。
加硫用ブラダ5の内部のシェーピング媒体M1の一部を加硫ブラダ5の外部に排出する際に、大気に放出すると排出量を精度よくコントロールすることが難しい。ところが、本発明では、互いに収容容積が可変の加硫用ブラダ5とタンク15とがシェーピング配管13によって連結された閉空間でシェーピング媒体M1の移動調整が行われる。そのため、この移動調整がより安定し、上記の不具合を確実に防止するには有利になる。
本発明は、実施形態に例示したセクショナルタイプのモールドに適用するだけでなく、いわゆる二つ割りモールドに適用することもできる。また、本発明は、空気入りタイヤ用のグリーンタイヤを加硫する場合に限らず、その他の種々のタイプのタイヤ用のグリーンタイヤを加硫する際に適用することができる。
1 加硫装置
2 上下移動板部
2a コンテナリング
3 油圧シリンダ
4 中心機構
4a 中心ポスト
5 加硫用ブラダ
6 クランプ部
7a 上部プレート
7b 下部プレート
8 セグメント
9 油圧シリンダ
10 加硫用媒体配管
10a 注入口
10b 開閉弁
11 加硫用媒体供給源
12 開閉弁
13 シェーピング配管
13a 開口
14 シェーピング媒体供給源
15 タンク
16a、16b 開閉弁
17 ピストン部
18 排出配管
18a 排出口
18b 開閉弁
19 圧力センサ
20 制御部
21 加硫用モールド
21a 上側サイドモールド
21b下側サイドモールド
21c セクタモールド
22 ローダ
G グリーンタイヤ
M1 シェーピング媒体
M2 加熱媒体
M3 加圧媒体

Claims (5)

  1. 加硫用モールドの開閉機構と、加硫用ブラダを有する中心機構と、前記加硫用ブラダの内部に加圧媒体および加熱媒体を供給する加硫用媒体配管と、前記加硫用ブラダの内部にシェーピング媒体を供給するシェーピング配管と、前記加硫用ブラダの内部の前記媒体を外部に排出する排出配管とを備えたタイヤの加硫装置において、
    前記シェーピング配管の中途の位置に前記シェーピング媒体を収容するタンクと、前記シェーピング配管の前記タンクの前後それぞれの位置に配置された前記シェーピング配管を開閉する開閉弁と、前記タンクの収容容積を変化させるピストン部と、それぞれの前記開閉弁の開閉を制御する制御部とを有し、
    前記加硫用モールドを閉型する過程で、前記制御部によりそれぞれの前記開閉弁の開閉を制御することより、前記ピストン部によって前記収容容積が増加された前記タンクに前記シェーピング配管を通じて前記加硫用ブラダの内部の前記シェーピング媒体の一部が収容される構成にしたことを特徴とするタイヤの加硫装置。
  2. 前記加硫用モールドを閉型する過程で、前記制御部により前記ピストン部の作動を制御することにより、前記収容容積が増加される構成にした請求項1に記載のタイヤの加硫装置。
  3. 前記加硫用ブラダの内圧を検知する圧力センサを有し、前記加硫用モールドを閉型する過程で、前記圧力センサによる検知内圧の大きさに基づいて、前記制御部により前記ピストン部の作動を制御する請求項2に記載のタイヤの加硫装置。
  4. シェーピング媒体を加硫用ブラダの内部に供給して膨張させた前記加硫用ブラダによりグリーンタイヤを保持して前記グリーンタイヤをシェーピングした後、加硫用モールドを閉型して前記加硫用ブラダの内部に加圧媒体および加熱媒体を供給して前記加硫用ブラダにより前記グリーンタイヤの内側を押圧しつつ加熱するタイヤの加硫方法において、
    前記加硫用ブラダの内部に前記シェーピング媒体を供給するシェーピング配管の中途の位置に前記シェーピング媒体を収容するタンクを配置し、前記タンクの収容容積を変化させるピストン部を設け、前記シェーピング配管の前記タンクの前後それぞれの位置に前記シェーピング配管を開閉する開閉弁を配置しておき、前記加硫用モールドを閉型する過程で、それぞれの前記開閉弁の開閉を制御して、前記加硫用ブラダの内部の前記シェーピング媒体の一部を、前記ピストン部によって前記収容容積が増加された前記タンクに前記シェーピング配管を通じて収容することで、前記加硫用モールドの閉型に伴う前記加硫用ブラダの内圧上昇を抑制することを特徴とするタイヤの加硫方法。
  5. 前記タンクに収容されている前記シェーピング媒体を、次に加硫するグリーンタイヤのシェーピングに使用する請求項4に記載のタイヤの加硫方法。
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