JP2019209570A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加硫時のローカバーの場所による温度差が抑えられた空気入りタイヤの製造方法の提供。【解決手段】本発明に係るタイヤの製造方法は、ローカバーRをモールド4にセットする工程、上記ローカバーRの内側に位置するブラダー6内部にスチームを供給する工程、及び上記ブラダー6内部に加圧用ガスを供給する工程を含む。上記ブラダー6内部に加圧用ガスを供給する工程では、気体を供給するための配管18及び上記スチームのドレンが排出される配管20のいずれもから、上記加圧用ガスを供給する。【選択図】図1
Description
本発明は、空気入りタイヤの製造方法に関する。
空気入りタイヤの製造には、加硫装置が使用される。加硫装置は、モールド及びブラダーを備えている。ローカバー(未加硫タイヤ)は、モールドに投入される。このときブラダーは、収縮した状態でローカバーの内側に位置している。ブラダー内に高温のスチームが充填され、ブラダーは加熱されつつ膨張する。さらに、ブラダー内に加圧用ガスが充填される。ローカバーは、モールドのキャビティ面と、膨張したブラダーとに挟まれて、加熱されつつ加圧される。この加熱及び加圧により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴム組成物が架橋反応を起こし、タイヤが形成される。タイヤの加硫装置についての検討が、特開2013−43436公報で報告されている。
加硫時の加熱の際に、ローカバーの場所によって、温度差が出ることが起こりうる。例えば、ローカバーの上部は、下部と比べて温度が上がりやすい。ローカバーのこの温度差は、このローカバーから得られるタイヤの転がり抵抗に影響を及ぼしうる。ローカバーの温度差を抑えた加硫方法が望まれている。
本発明の目的は、加硫時のローカバーの場所による温度差が抑えられた空気入りタイヤの製造方法の提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、ローカバーをモールドにセットする工程、上記ローカバーの内側に位置するブラダー内部にスチームを供給する工程、及び上記ブラダー内部に加圧用ガスを供給する工程を含む。上記ブラダー内部に加圧用ガスを供給する工程では、気体を供給するための配管及び上記スチームのドレンが排出される配管のいずれもから、上記加圧用ガスを供給する。
好ましくは、上記ドレンが排出される配管から上記ブラダーの内部に送り込まれる上記加圧用ガスの温度は、この配管での加熱により、50℃以上とされる。
好ましくは、上記気体を供給するための配管から上記ブラダー内部に送り込まれる上記加圧用ガスの流速と、上記ドレンが排出される配管から上記ブラダー内部に送り込まれる上記加圧用ガスの流速とは異なっている。
本発明に係る空気入りタイヤの製造装置は、モールドと、ブラダーと、このブラダーの内部に気体を供給する少なくとも一つの供給配管と、上記ブラダー内部からの上記スチームのドレンを排出する排出配管とを備える。上記供給配管の少なくとも一つから上記ブラダーの内部へのスチームの供給及びこの遮断が可能となっており、この供給配管又は他の供給配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が可能となっており、上記排出配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が可能となっている。
好ましくは、この装置は、一つの上記供給配管と繋がる第一制御弁及び第二制御弁と、上記排出配管と繋がる第三制御弁とをさらに備え、上記第一制御弁を開閉することで上記供給配管から上記ブラダーの内部へのスチームの供給及びこの遮断が制御され、上記第二制御弁を開閉することで上記供給配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が制御され、上記第三制御弁を開閉することで上記排出配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が制御される。
上記供給配管には、第一供給配管及び第二供給配管が存在しており、この装置が、上記第一供給配管と繋がる第一制御弁と、上記第二供給配管と繋がる第二制御弁と、上記排出配管と繋がる第三制御弁とをさらに備え、上記第一制御弁を開閉することで上記第一供給配管から上記ブラダーの内部へのスチームの供給及びこの遮断が制御され、上記第二制御弁を開閉することで上記第二供給配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が制御され、上記第三制御弁を開閉することで、上記排出配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が制御されてもよい。
好ましくは、上記ブラダー内部に位置し上記供給配管と繋がる供給孔の大きさと、上記ブラダー内部に位置し上記排出配管に繋がる排出孔の大きさとは異なっている。
このタイヤの製造方法では、ブラダーに加圧用ガスを供給する工程において、ガス供給用の配管及びスチームのドレンが排出される配管の両方から、加圧用ガスが供給される。スチームのドレンが排出される配管には、高温のドレンが流れて出ている。加圧用ガスは、この配管を通る際に加熱される。この配管から供給された加圧用ガスは、ガス供給用の配管から供給された加圧用ガスより温度が高い。温度の異なる加圧用ガスが供給されることで、このガスは効果的に流動する。これは、ローカバーの場所による温度差を、効果的に低減する。この製造方法で製造されたタイヤは、転がり抵抗が低減されている。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
本発明に係るタイヤの製造方法は、ローカバーを形成する工程及びローカバーを加硫する工程を含む。ローカバーを形成する工程では、ドラムの周りに、カーカス、トレッド等の構成部材が積層される。ローカバーを加硫する工程では、このローカバーが加硫装置で加熱及び加圧される。ローカバーのゴム組成物が架橋反応を起こし、タイヤが得られる。
図1は、ローカバーを加硫する工程で使用される加硫装置2が示された模式図である。この装置2は、モールド4、ブラダー6、上部リング8、下部リング10、センターポスト12、サーキュレーションヘッド14、制御弁16、供給配管18、排出配管20、ガス保管器22及びスチーム発生器24を備える。図1には、この加硫装置2で加硫されるローカバーRも示されている。この図では、モールド4、ブラダー6、上部リング8、下部リング10、センターポスト12、サーキュレーションヘッド14及びローカバーRは、その断面が示されている。図1において、矢印Xは、この装置2の上方向を表す。この反対が下方向である。この装置2の上下方向は、モールド4の軸方向である。このモールド4の断面に垂直な方向で、センターポスト12の周りに回転する方向が、このモールド4の周方向である。
モールド4は、リング状である。このモールド4は、それぞれがリング状の上モールド26及び下モールド28よりなる。上モールド26及び下モールド28は、上下方向に重ねられている。モールド4は、内部にローカバーRが入れられる空洞を有する。上モールド26の内面及び下モールド28の内面は、ローカバーRと当接するキャビティ面を構成する。キャビティ面は、周方向に延在している。
ブラダー6は、モールド4の空洞の内側に位置する。ブラダー6は、ローカバーRがモールド4に入れられたとき、ローカバーRの内側に位置する。ブラダー6は、内部に気体を充填することで、膨張する。膨張したブラダー6は、内周面が開口した円環状を呈する。ブラダー6は、内部の気体を排出することで、収縮する。
上部リング8は、円盤状である。上部リング8は、ブラダー6の内周面の上端側に嵌め込まれている。下部リング10は、円盤状である。下部リング10は、ブラダー6の内周面の下端側に嵌め込まれている。ブラダー6と上部リング8と下部リング10とで、密閉された空間(ブラダー内部空間30と称される)が形成される。センターポスト12は、上部リング8及び下部リング10を上下に貫通している。センターポスト12は、上部リング8及び下部リング10を固定している。
図1に示されるように、サーキュレーションヘッド14は、ブラダー内部空間30に位置している。サーキュレーションヘッド14は、下部リング10の上に位置している。図2には、サーキュレーションヘッド14が、供給配管18、排出配管20及び制御弁16とともに拡大されて示されている。図2に示されるように、サーキュレーションヘッド14は、円盤状を呈する。サーキュレーションヘッド14の側面には、供給孔32及び排出孔34が設けられている。供給孔32は、供給配管18と繋がっている。供給配管18を通過した気体は、供給孔32からブラダー内部空間30に供給される。気体を勢いよく噴出させ空間内に満遍なく行き渡らせるために、小さな供給孔32が複数設けられている。排出孔34は、排出配管20と繋がっている。ブラダー内部空間30内のドレンは、排出孔34から排出配管20に流れ込む。効率よくドレンが排出できるように、大きな排出孔34が、サーキュレーションヘッド14の側面の下端に設けられている。
制御弁16は、開閉することで気体や液体の通過及び遮断を制御する。図1に示されるように、制御弁16は、複数存在する。この実施形態では、第一制御弁16a、第二制御弁16b、第三制御弁16c及び第四制御弁16dが存在している。
供給配管18は、ブラダー内部空間30に気体を供給するための配管である。供給配管18は、下部リング10を貫通して、サーキュレーションヘッド14の供給孔32に繋がっている。供給配管18は、第一制御弁16a及び第二制御弁16bと繋がっている。第一制御弁16aの先には、スチーム発生器24が繋がっている。供給配管18は、第一制御弁16aを介してスチーム発生器24と供給孔32とを繋ぐ。第二制御弁16bの先には、ガス保管器22が繋がっている。供給配管18は、第二制御弁16bを介してこのガス保管器22と供給孔32とを繋ぐ。
排出配管20は、スチームのドレンを排出するための配管である。排出配管20は、下部リング10を貫通して、サーキュレーションヘッド14の排出孔34に繋がっている。排出配管20は、第三制御弁16c及び第四制御弁16dと繋がっている。第三制御弁16cの先には、ガス保管器22が繋がっている。排出配管20は、第三制御弁16cを介して、このガス保管器22と排出孔34とを繋ぐ。第四制御弁16dの先は、この装置2の外部に出ている。排出配管20により、ドレンを外部に排出することができる。
ガス保管器22は、加圧用ガスを格納する。ガス保管器22は、加圧用ガスを高圧で噴出する。この実施形態では、ガス保管器22はガスボンベである。ガス保管器22から噴出される加圧用ガスの温度は、常温である。この加圧用ガスの温度は、典型的には20℃以上35℃以下であり、さらには25℃以上30℃以下である。典型的な加圧用ガスとして、窒素ガスが挙げられる。図1の実施形態では、二つのガス保管器22が使用されている。ガス保管器22の数は一つでもよい。一つのガス保管器22が、第二制御弁16b及び第三制御弁16cと接続していてもよい。
スチーム発生器24は、スチームを発生させる。スチーム発生器24は、高温のスチームを高圧で噴出する。このスチームの温度は、典型的には200℃程度である。
ローカバーRを加硫する工程は、(1)ローカバーRをモールド4にセットする工程、(2)スチームを供給する工程、(3)加圧用ガスを供給する工程及び(4)ローカバーRをモールド4から取り出す工程を備える。
上記(1)の工程では、上モールド26が下モールド28から外された状態で、下モールド28内にローカバーRがセットされる。上モールド26が、下モールド28に被せられ、モールド4内の空洞にローカバーRが収容される。このとき、ブラダー6は収縮している。
上記(2)の工程では、スチーム発生器24が駆動され、併せて第一制御弁16aが開かれる。このとき、第二制御弁16b、第三制御弁16c及び第四制御弁16dは閉じられている。高温のスチームが第一制御弁16a及び供給配管18を通り、サーキュレーションヘッド14に送られる。スチームは、サーキュレーションヘッド14の供給孔32を通り、ブラダー内部空間30に供給される。これにより、ブラダー6は膨張する。膨張したブラダー6は、ローカバーRの内面を押圧する。ローカバーRは、ブラダー6とキャビティ面との間で加圧される。ローカバーRは、スチームの熱により、加熱される。典型的には、ローカバーRは、180℃から190℃程度に加熱される。スチームの一部は、周囲に熱を与えてドレンとなる。ドレンは、サーキュレーションヘッド14の下端に位置する排出孔34から排出配管20に流れ出る。
上記(3)の工程では、第一制御弁16aが閉じられて、第二制御弁16b及び第三制御弁16cが開けられる。ガス保管器22から噴出された加圧用ガスは、第二制御弁16b及び供給配管18を通してブラダー内部空間30に供給される。この経路で供給された加圧用ガスは、常温である。もう一方のガス保管器22から噴出された加圧用ガスは、第三制御弁16c及び排出配管20を通してブラダー内部空間30に供給される。ブラダー内部空間30にはスチームが残っているため、ドレンは、この工程においても、引き続き流れ出ている。排出配管20は、高温のドレンにより、加熱されている。典型的には、排出配管20は100℃以上となっている。このため、排出配管20を通った加圧用ガスの温度は、上昇している。この工程では、ブラダー内部空間30に、常温の加圧用ガスが供給配管18を通して供給され、同時に高温の加圧用ガスが排出配管20を通して供給される。この加圧用ガスの供給により、ブラダー内部空間30の圧力はさらに上昇する。ローカバーRは、加熱された状態で、さらに加圧される。この加熱と加圧とにより、ローカバーRのゴム組成物が流動する。加熱によりゴム組成物が架橋反応を起こし、タイヤが得られる。
上記(4)の工程では、第四制御弁16dが開かれて、ドレンとともにブラダー内部空間30の加圧用ガス及びスチームが排出される。これにより、ブラダー6は収縮する。上モールド26が下モールド28から離されて、モールド4が開かれる。モールド4から、タイヤが取り出される。
上記の実施形態では、スチームと加圧用ガスとが一つの供給配管18から供給された。この装置2が、スチームを供給する第一供給配管と、加圧用ガスを供給する第二供給配管とを備えていてもよい。この場合、第一供給配管が第一制御弁16aを介してスチーム発生器24と繋がり、第二供給配管が第二制御弁16bを介してガス保管器22と繋がる。上記(2)の工程では、第一供給配管を通してスチームが供給され、上記(3)の工程では第二供給配管を通して加圧用ガスが供給される。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
このタイヤの製造方法では、ブラダー6に加圧用ガスを供給する工程において、供給配管18及びスチームのドレンが排出される排出配管20の両方から、加圧用ガスを供給する。排出配管20には、高温のドレンが流れて出ている。加圧用ガスは、排出配管20を通る際に加熱される。排出配管20を通してブラダー内部空間30に供給された加圧用ガスは、供給配管18から供給された加圧用ガスより温度が高い。温度が異なる加圧用ガスが同時に供給されることで、このガスはブラダー内部空間30で、効果的に流動する。これは、ブラダー内部空間30内での温度を、均一に近くする。これにより、加硫の際に、ローカバーRの場所による温度差が、効果的に小さくなる。これは、タイヤの転がり抵抗の低減に寄与する。この製造方法で製造されたタイヤは、転がり抵抗が低減されている。
供給配管18からの加圧用ガスは、供給孔32からブラダー内部空間30に送られる。排出配管20からの加圧用ガスは、排出孔34からブラダー内部空間30に送られる。小さな供給孔32から供給された加圧用ガスの流速は、大きな排気孔から供給された加圧用ガスの流速より早い。供給配管18からの加圧用ガスの流速と、排出配管20からの加圧用ガスの流速とは異なっている。流速が異なる加圧用ガスが同時に供給されることで、このガスはブラダー内部空間30で、効果的に流動する。これは、ブラダー内部空間30内での温度を、均一に近くする。これにより、加硫の際に、ローカバーRの場所による温度差が、効果的に小さくなる。これは、タイヤの転がり抵抗の低減に寄与する。
この製造方法では、排出配管20を通してブラダー内部空間30に供給される加圧用ガスは、加熱されている。常温の加圧用ガスだけを供給する従来の方法と比べて、加圧用ガスを供給したことによるブラダー内部空間30の温度の低下は小さい。これは、加硫時間の短縮に寄与する。この方法では、生産性の向上が実現されている。
この方法では、ブラダー内部空間30内の温度を均一にし、ローカバーRの場所による温度差を小さくするのに、特別な機構を要しない。従来のドレン用の排出配管20に、加圧用ガス用のガス供給装置2を接続することで、これが実現されている。この製造方法は、容易にかつ安価に実施できる。
排出配管20を通してブラダー内部空間30に供給される加圧用ガスは、50℃以上に加熱されているのが好ましい。この加圧用ガスの温度を50℃以上にすることで、加圧用ガスはブラダー内部空間30で、効果的に流動する。ローカバーRの場所による温度差が、効果的に小さくなる。これは、タイヤの転がり抵抗の低減に寄与する。この観点から、この加圧用ガスの温度は60℃以上がより好ましい。
供給配管18を通してブラダー内部空間30に供給される加圧用ガスの温度と、排出配管20を通してブラダー内部空間30に供給される加圧用ガスの温度との差は、30℃以上が好ましい。この差を30℃以上にすることで、加圧用ガスはブラダー内部空間30で、効果的に流動する。ローカバーRの場所による温度差が、効果的に小さくなる。これは、タイヤの転がり抵抗の低減に寄与する。この観点から、この差は40℃以上がより好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2に示された装置を使用して、上記の(1)−(4)の工程で、ローカバーを加硫した。このローカバーは、225/65R17のサイズのタイヤ用である。
図1−2に示された装置を使用して、上記の(1)−(4)の工程で、ローカバーを加硫した。このローカバーは、225/65R17のサイズのタイヤ用である。
[比較例1]
排出配管からの加圧用ガスの供給を行わないことの他は実施例1と同様にして、ローカバーを加硫した。これは、従来の製造方法である。
排出配管からの加圧用ガスの供給を行わないことの他は実施例1と同様にして、ローカバーを加硫した。これは、従来の製造方法である。
[加圧用ガス温度]
供給配管を通りブラダー内部空間に供給される加圧用ガスの供給孔での温度、及び排出配管を通りブラダー内部空間に供給される加圧用ガスの排出孔での温度が測定された。結果が表1に示されている。これは、排出配管を通過した加圧用ガスが、どの程度加熱されているかを示している。
供給配管を通りブラダー内部空間に供給される加圧用ガスの供給孔での温度、及び排出配管を通りブラダー内部空間に供給される加圧用ガスの排出孔での温度が測定された。結果が表1に示されている。これは、排出配管を通過した加圧用ガスが、どの程度加熱されているかを示している。
[ローカバー温度]
加圧用ガスを供給する工程におけるローカバーの最高到達温度を測定した。測定箇所は、ローカバーの上側のサイド部内面(表1では、上サイドインナーと記載)及びローカバーの下側のサイド部内面(表1では、下サイドインナーと記載)である。この結果が、これらの温度差とともに表1に示されている。差が小さいほど、ローカバーの場所による温度差が抑えられている。差が小さいほど、好ましい。
加圧用ガスを供給する工程におけるローカバーの最高到達温度を測定した。測定箇所は、ローカバーの上側のサイド部内面(表1では、上サイドインナーと記載)及びローカバーの下側のサイド部内面(表1では、下サイドインナーと記載)である。この結果が、これらの温度差とともに表1に示されている。差が小さいほど、ローカバーの場所による温度差が抑えられている。差が小さいほど、好ましい。
[加硫時間]
加硫に要した時間が測定された。結果が比較例1を100とした指数で表1に示されている。値が小さいほど好ましい。
加硫に要した時間が測定された。結果が比較例1を100とした指数で表1に示されている。値が小さいほど好ましい。
表1に示されるように、実施例の結果は、総合的に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された製造方法は、種々のタイヤに適用されうる。
2・・・加硫装置
4・・・モールド
6・・・ブラダー
8・・・上部リング
10・・・下部リング
12・・・センターポスト
14・・・サーキュレーションヘッド
16・・・制御弁
16a・・・第一制御弁
16b・・・第二制御弁
16c・・・第三制御弁
16d・・・第四制御弁
18・・・供給配管
20・・・排出配管
22・・・ガス保管器
24・・・スチーム発生器
26・・・上モールド
28・・・下モールド
30・・・ブラダー内部空間
32・・・供給孔
34・・・排出孔
4・・・モールド
6・・・ブラダー
8・・・上部リング
10・・・下部リング
12・・・センターポスト
14・・・サーキュレーションヘッド
16・・・制御弁
16a・・・第一制御弁
16b・・・第二制御弁
16c・・・第三制御弁
16d・・・第四制御弁
18・・・供給配管
20・・・排出配管
22・・・ガス保管器
24・・・スチーム発生器
26・・・上モールド
28・・・下モールド
30・・・ブラダー内部空間
32・・・供給孔
34・・・排出孔
Claims (7)
- ローカバーをモールドにセットする工程、
上記ローカバーの内側に位置するブラダー内部に、スチームを供給する工程
及び
上記ブラダー内部に加圧用ガスを供給する工程
を含み、
上記ブラダー内部に加圧用ガスを供給する工程では、気体を供給するための配管及び上記スチームのドレンが排出される配管のいずれもから、上記加圧用ガスを供給する空気入りタイヤの製造方法。 - 上記ドレンが排出される配管から上記ブラダーの内部に供給される上記加圧用ガスの温度が、この配管での加熱により、50℃以上とされる請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 上記気体を供給するための配管から上記ブラダー内部に供給される上記加圧用ガスの流速と、上記ドレンが排出される配管から上記ブラダー内部に供給される上記加圧用ガスの流速とが異なっている請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- モールドと、ブラダーと、このブラダーの内部に気体を供給する少なくとも一つの供給配管と、上記ブラダー内部からの上記スチームのドレンを排出する排出配管とを備え、
上記供給配管の少なくとも一つから上記ブラダーの内部へのスチームの供給及びこの遮断が可能となっており、この供給配管又は他の供給配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が可能となっており、
上記排出配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が可能となっている空気入りタイヤの加硫装置。 - 一つの上記供給配管と繋がる第一制御弁及び第二制御弁と、上記排出配管と繋がる第三制御弁とをさらに備え、
上記第一制御弁を開閉することで、上記供給配管から上記ブラダーの内部へのスチームの供給及びこの遮断が制御され、
上記第二制御弁を開閉することで、上記供給配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が制御され、
上記第三制御弁を開閉することで、上記排出配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が制御される請求項4に記載の空気入りタイヤの加硫装置。 - 上記供給配管には、第一供給配管及び第二供給配管が存在しており、
上記第一供給配管と繋がる第一制御弁と、上記第二供給配管と繋がる第二制御弁と、上記排出配管と繋がる第三制御弁とをさらに備え、
上記第一制御弁を開閉することで、上記第一供給配管から上記ブラダーの内部へのスチームの供給及びこの遮断が制御され、
上記第二制御弁を開閉することで、上記第二供給配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が制御され、
上記第三制御弁を開閉することで、上記排出配管から上記ブラダーの内部への加圧用ガスの供給及びこの遮断が制御される請求項4に記載の空気入りタイヤの加硫装置。 - 上記ブラダー内部に位置し上記供給配管と繋がる供給孔の大きさと、上記ブラダー内部に位置し上記排出配管に繋がる排出孔の大きさとが異なっている、請求項4から6のいずれかに記載の空気入りタイヤの加硫装置。
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JP2021154600A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤの加硫装置および方法 |
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