JP2014210351A - タイヤ製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤのローカバーの加硫に用いるプランダー内のドレンと排出口との間に大きな高低差があっても、ドレンを排出口まで確実に排出することができて、未加硫の発生を抑制すると共に加硫時間を短縮するタイヤ製造装置を提供する。
【解決手段】タイヤ加硫装置1は、金型11と、中心機構12と、高温高圧媒体をブラダー2内へ噴出させる噴出し口と、ブラダー内に溜まった高温高圧媒体のドレンBを排出するための排出口20とを備えており、噴出し口は高温高圧媒体の噴出し方向が、ブラダー径方向に対して所定の水平角、および上方向に所定の高低角に設定されており、ブラダーは、下側部2aの内周面に、ブラダー外周側から中心に向けて高温高圧媒体の噴出し方向と同方向に螺旋状に延びる突条2bが設けられており、高温高圧媒体のドレンが、突条2bによって形成された螺旋状の溝に沿って、排出口に到達するように構成されるタイヤ製造装置。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤ加硫装置1は、金型11と、中心機構12と、高温高圧媒体をブラダー2内へ噴出させる噴出し口と、ブラダー内に溜まった高温高圧媒体のドレンBを排出するための排出口20とを備えており、噴出し口は高温高圧媒体の噴出し方向が、ブラダー径方向に対して所定の水平角、および上方向に所定の高低角に設定されており、ブラダーは、下側部2aの内周面に、ブラダー外周側から中心に向けて高温高圧媒体の噴出し方向と同方向に螺旋状に延びる突条2bが設けられており、高温高圧媒体のドレンが、突条2bによって形成された螺旋状の溝に沿って、排出口に到達するように構成されるタイヤ製造装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、ブラダーを高温高圧媒体により膨張させてローカバーの加硫を行うタイヤ製造装置に関する。
空気入りタイヤは、ローカバーを加熱した加硫金型に入れ、スチームと所定のガスとを混合させた高温高圧媒体により膨張するブラダーでローカバーの内面を金型に押圧して加硫成形することにより製造される。
この際、ブラダーの中のスチームが減圧や放熱で液化し(ドレンとなり)、タイヤの下側サイドウォール部に溜まるが、溜まったドレンは初期温度上昇に大きな妨げとなるため、未加硫の発生を招いたり、加硫に必要な加硫時間のボトムネックとなる恐れがある。
図5に従来のタイヤ製造装置を模式的に示し、これを具体的に説明する。なお、図5において、(a)は従来のタイヤ製造装置の断面図、(b)はブラダーの平面図、(c)はブラダーの下側部の断面図である。
図5(a)に示すように、従来のタイヤ製造装置は、タイヤ加硫装置41と、ブラダー42を備えており、タイヤ加硫装置41の中心機構44には、前記したスチームと所定のガスとを混合させた高温高圧媒体をブラダー42内に噴出させるための噴出し口と高温高圧媒体をブラダー42の外に排出するための排出口(図示省略)が形成されている。
ローカバーの加硫に際しては、まず、タイヤ加硫装置41の金型43にローカバーを横置き状態でセットし、その後、金型43を閉状態にして加熱し、矢印で示すように高温高圧媒体をブラダー42内に供給する。この高温高圧媒体の供給により、図5(b)に示す形状のブラダー42が膨張して、ローカバーの内面が金型43に押圧された状態で加硫が行われる。
加硫完了後、金型43は開状態にされ、高温高圧媒体はブラダー42から排出されるが、スチームの一部は減圧や放熱により液化して、図5(c)に示すように、ドレンBとなって、タイヤのサイドウォール部とその近傍に相当するブラダー42の下側部42aに溜まる。
このドレンBは、前記したように、加硫に悪影響を与えるため、従来は、次の加硫の際、スチームの入り口の弁とベント回収口の弁(排気弁)を同時に開放(パージ)してドレンBを撹拌することにより、ブラダー42のタイヤ加硫装置41の中心機構44に設けられた排出口から排出させるようにしていた。
しかし、ブラダー42の下側部42aに溜まったドレンBとタイヤ加硫装置41の中心機構44の排出口との間には高低差があるため、ドレンBを充分に排出することができないという問題があった。
そこで、ブラダーの一部を固定する下部クランプ部に傾斜部および排水溝を設けてドレンを排出口に導くタイヤ製造装置(特許文献1)や、ドレンを下部クランプ部に沿って排出口へ導く構造にしたタイヤ製造装置が提案されていた(特許文献2)。
しかし、これらのタイヤ製造装置を用いても、ドレンと排出口との高低差によっては、ドレンを排出口まで到達させることができず、充分な排出効果を得ることができないという問題があった。
また、後者のタイヤ製造装置においては、バキュームを利用してドレンを排出するため、真空回路を新たに作成しなければならないという問題もあり、実用的とはいえなかった。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、ドレンと排出口との間に大きな高低差があっても、ブラダーの下側部に溜まったドレンを排出口まで確実に導いて排出することができて、未加硫の発生を抑制すると共に加硫時間を短縮することができるタイヤ製造装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、
タイヤ加硫装置と、ドーナツ状に膨張してローカバーを前記タイヤ加硫装置の金型面に押圧するブラダーとを備えており、
前記タイヤ加硫装置は、
上型および下型を有する金型と、
前記下型の中心部に配置される中心機構と、
前記中心機構に設けられて、高温高圧媒体を前記中心機構から前記ブラダー内へ噴出させる噴出し口と、
前記中心機構に設けられて、前記ブラダー内に溜まった前記高温高圧媒体のドレンを前記ブラダー内から排出するための排出口と
を備えており、
前記噴出し口は、前記高温高圧媒体の噴出し方向が、ブラダー径方向に対して所定の水平角、および上方向に所定の高低角に設定されており、
前記ブラダーは、
下側部の内周面に、ブラダー外周側からブラダー中心に向けて前記高温高圧媒体の噴出し方向と同方向に螺旋状に延びる突条が設けられており、
前記高温高圧媒体のドレンが、前記突条によって形成された螺旋状の溝に沿って、前記排出口に到達するように構成されていることを特徴とするタイヤ製造装置である。
タイヤ加硫装置と、ドーナツ状に膨張してローカバーを前記タイヤ加硫装置の金型面に押圧するブラダーとを備えており、
前記タイヤ加硫装置は、
上型および下型を有する金型と、
前記下型の中心部に配置される中心機構と、
前記中心機構に設けられて、高温高圧媒体を前記中心機構から前記ブラダー内へ噴出させる噴出し口と、
前記中心機構に設けられて、前記ブラダー内に溜まった前記高温高圧媒体のドレンを前記ブラダー内から排出するための排出口と
を備えており、
前記噴出し口は、前記高温高圧媒体の噴出し方向が、ブラダー径方向に対して所定の水平角、および上方向に所定の高低角に設定されており、
前記ブラダーは、
下側部の内周面に、ブラダー外周側からブラダー中心に向けて前記高温高圧媒体の噴出し方向と同方向に螺旋状に延びる突条が設けられており、
前記高温高圧媒体のドレンが、前記突条によって形成された螺旋状の溝に沿って、前記排出口に到達するように構成されていることを特徴とするタイヤ製造装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記突条の傾斜ピッチ(ブラダー径方向の距離/ブラダー周方向の距離)が、(5mm±2mm)/10mmに設定されていると共に、
前記突条の高さが、0.5mm〜1.0mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ製造装置である。
前記突条の傾斜ピッチ(ブラダー径方向の距離/ブラダー周方向の距離)が、(5mm±2mm)/10mmに設定されていると共に、
前記突条の高さが、0.5mm〜1.0mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ製造装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記噴出し口が、前記高低角が45〜75度、かつ前記水平角が35度以上55度未満に設定されており、
前記噴出し口からの前記高温高圧媒体の噴出し速度が、300〜1200mm/sに制御されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ製造装置である。
前記噴出し口が、前記高低角が45〜75度、かつ前記水平角が35度以上55度未満に設定されており、
前記噴出し口からの前記高温高圧媒体の噴出し速度が、300〜1200mm/sに制御されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ製造装置である。
本発明においては、ドレンと排出口との間に大きな高低差があっても、ブラダーの下側部に溜まったドレンを排出口まで確実に導いて排出することができて、未加硫の発生を抑制すると共に加硫時間を短縮することができるタイヤ製造装置を提供することができる。
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態のタイヤ製造装置を模式的に示す図であり、(a)は断面図であり、(b)は、(a)の1点鎖線で囲った部分を拡大したブラダー下側部の断面図である。図1(a)に示すように、タイヤ製造装置は、タイヤ加硫装置1と、ブラダー2とを備えている。
(1)タイヤ加硫装置
図1(a)に示すように、タイヤ加硫装置1は、金型11と、中心機構12とを備えている。
図1(a)に示すように、タイヤ加硫装置1は、金型11と、中心機構12とを備えている。
金型11は、複数のセグメントからなるモールド11cと、上下に配置された上型11aおよび下型11bとを備えている。
中心機構12は、下型11bの中心部に設けられており、高温高圧媒体をブラダー2に供給する噴出し口(図示せず)と、ドレンをブラダー2から排出する排出口(図示せず)とが設けられており、排出口から排出されたドレンはドレン回収部20を経由して、外部に排水される。
図2に、本実施の形態のタイヤ製造装置の中心機構を模式的に示す。なお、(a)は斜視図、(b)は平面図である。前記したように、中心機構12には、高温高圧媒体をブラダーに供給する噴出し口13と、ドレンをブラダーから排出する排出口14とが設けられている。
噴出し口13は、中心機構12の外周縁に沿って複数個形成されている。そして、各々の噴出し口13は、高温高圧媒体の噴出し方向が斜め上方となるように、所定の高低角で設けられている。好ましい高低角は45〜75度である(なお、図2(a)には、好ましい高低角の一例として、65度が示されている)。
また、高温高圧媒体の噴出し方向が、ブラダーの径方向に対して所定の水平角となるように設けられている。この水平角は、中心機構12の中心と噴出し口13の中心とを結ぶ線の延長線と噴出し口13との交点における接線と、噴出し口13の噴出し方向とがなす角度を言い、好ましい水平角は35度以上55度未満である(なお、図2(b)には、好ましい水平角の一例として、45度が示されている)。
そして、噴出し口13からの高温高圧媒体の噴出し速度は、300〜1200m/sに制御されていることが好ましい。
(2)ブラダー
ブラダー2は、図1(b)に示すように、下面側内輪部下部2cが下部ビードリング9および下部クランプリング10により挟持されており、同様に、上面側内輪部が上部ビードリングおよび上部クランプリングから構成される上部クランプ体16に挟持されている。
ブラダー2は、図1(b)に示すように、下面側内輪部下部2cが下部ビードリング9および下部クランプリング10により挟持されており、同様に、上面側内輪部が上部ビードリングおよび上部クランプリングから構成される上部クランプ体16に挟持されている。
このように挟持されたブラダー2に、前記噴出し口13(図2参照)から高温高圧媒体が供給されることにより、ブラダー2がドーナツ状に膨張してローカバーを金型面に押圧する。このとき、ブラダー2の下側部の内周面には、ブラダー2の外周側からブラダー中心に向けて高温高圧媒体の噴出し方向と同方向に螺旋状に延びる突条が設けられているため、突条によって形成された螺旋状の溝に沿ってドレンが効率よく排出される。
図3に本実施の形態のタイヤ製造装置のブラダーを模式的に示し、具体的に説明する。なお、図3において、(a)はブラダーの斜視図、(b)はブラダーの下側部内周面の平面図、(c)はブラダー内部に設けられた突条を示す斜視図である。
図3(b)に示すように、ブラダー2の外周側からブラダー2の中心に向けて高温高圧媒体の噴出し方向と同方向に螺旋状に延びる突条2bは、下側部2aの内周面に、例えば、図3(c)に示す形状で設けられている。
このとき、螺旋状に延びる突条2bの傾斜ピッチ(ブラダー径方向の距離/ブラダー周方向の距離)が(5mm±2mm)/10mmに設定されると共に、突条2bの高さが0.5〜1.0mmの範囲に設定されていることが好ましい。このような緩い傾斜とすることにより、噴出した高温高圧媒体により、ドレンを突条によって形成された螺旋状の溝に沿って、ブラダーの外周側から中心に向けて容易に移動させることができるため、ドレンと排出口との間に大きな高低差があっても、ブラダーの下側部に溜まったドレンを排出口まで確実に導いて効率よく排出することができる。
この結果、ブラダーの下部においても、上部と同等の熱量を得ることができ、加硫時間を短縮することができ、生産性が向上する。また、未加硫の発生を抑制することができるため、ドレンの影響によって引き起こされるアンダーキュア(加硫不足)のトラブルの発生を解消することができる。
以下の実施例においては、上記した本実施の形態のタイヤ加硫用のブラダー、およびタイヤ加硫装置を用いてタイヤ加硫を行った時の最高到達温度を、現行(従来)のタイヤ加硫用のブラダーおよびタイヤ加硫装置を用いた場合における最高到達温度と比較した。
1.加硫に対する影響の確認
最初に、2種類のタイヤ製造装置、即ち本発明の装置および現行(従来)の装置を用意し、噴出し速度800mm/sで高温高圧媒体(スチーム)をブラダーに供給してタイヤの加硫を行い、加硫開始からの経過時間と、ブラダー内下側温度および等価加硫量(ECU)との関係を求めた。
最初に、2種類のタイヤ製造装置、即ち本発明の装置および現行(従来)の装置を用意し、噴出し速度800mm/sで高温高圧媒体(スチーム)をブラダーに供給してタイヤの加硫を行い、加硫開始からの経過時間と、ブラダー内下側温度および等価加硫量(ECU)との関係を求めた。
なお、本発明の装置を用いた加硫に際しては、高さ1.0mmの突条が5mm/10mmの傾斜ピッチで螺旋状に設けられたブラダーを用い、噴出し口からの角度(水平角)65°、噴出し口からの角度(水平角)45°の方向に高温高圧媒体を噴出させた。
結果を図4に示す。なお、図4において、横軸は経過時間(min)、縦軸はブラダー内下側温度(℃)および等価加硫量(ECU)を示しており、点線は本発明の装置、実線は現行の装置における測定結果を示している。
図4より、本発明のタイヤ製造装置を使用した場合、現行のタイヤ製造装置に比べて、最高到達温度で2.7℃の差が生じていることが分かり、ドレンを排出口まで確実に導くことにより、熱量がアップしていることが確認できた。この結果、加硫時間を短縮することができることが確認できた。
2.噴出し口の設定の確認
上記の実験により、噴出し口の設定を変更することにより、熱量がアップし、最高到達温度が従来よりも高くなることが分かったため、次に、噴出し口からの上角度(高低角)および噴出し口からの角度(水平角)、並びに突条の螺旋模様の傾斜ピッチを、それぞれ変化させてタイヤ加硫を行い、それぞれの場合における最高到達温度を測定、比較し、好ましい噴出し口の設定について検討した。
上記の実験により、噴出し口の設定を変更することにより、熱量がアップし、最高到達温度が従来よりも高くなることが分かったため、次に、噴出し口からの上角度(高低角)および噴出し口からの角度(水平角)、並びに突条の螺旋模様の傾斜ピッチを、それぞれ変化させてタイヤ加硫を行い、それぞれの場合における最高到達温度を測定、比較し、好ましい噴出し口の設定について検討した。
(1)噴出し口からの上角度(高低角)の効果の確認
噴出し口からの上角度(高低角)を、40°から80°まで変えて、最高到達温度を測定し、比較した。
噴出し口からの上角度(高低角)を、40°から80°まで変えて、最高到達温度を測定し、比較した。
具体的には、噴出し口からの角度(水平角)を45°に固定し、ブラダーは、螺旋模様の傾斜ピッチが5mm/10mmで、突条の山の高さが1.0mmのものを使用した。高温高圧媒体(スチーム)の噴出し速度は、800mm/sに設定した。また、タイヤは、サイズおよびパターンが14インチおよび18インチおよびサマータイヤのものを使用した。試験結果を表1に示す。
表1より、45°から75°の範囲で明確な温度差があり、効果を確認できた。これにより、この範囲ではドレンを排出口まで確実に導くことができて、熱量がアップし、加硫時間を短縮できることが分かる。
(2)噴出し口からの角度(水平角)の効果の確認
噴出し口からの上角度(高低角)を、上記の(1)の試験から得られた最適値である55°に固定し、噴出し口からの角度(水平角)を25°から65°まで変えたこと以外は、上記と同様にして加硫を行い、最高到達温度を測定し、比較した。試験結果を表2に示す。
噴出し口からの上角度(高低角)を、上記の(1)の試験から得られた最適値である55°に固定し、噴出し口からの角度(水平角)を25°から65°まで変えたこと以外は、上記と同様にして加硫を行い、最高到達温度を測定し、比較した。試験結果を表2に示す。
表2より、35°から54°の範囲で明確な温度差があり、効果を確認できた。これにより、この範囲ではドレンを排出口まで確実に導くことができて、熱量がアップし、加硫時間を短縮できることが分かる。
3.ブラダーの螺旋模様のパターンの効果の確認
次に、上記において好ましい角度であることが確認された噴出し口からの上角度(高低角)55度および噴出し口からの角度(水平角)45度に噴出し口を固定し、ブラダーの螺旋模様の傾斜ピッチが表3に示すパターンA〜Eのブラダーを使用したこと以外は、上記と同様にして加硫を行い、最高到達温度を測定し、比較した。試験結果を表3に示す。
次に、上記において好ましい角度であることが確認された噴出し口からの上角度(高低角)55度および噴出し口からの角度(水平角)45度に噴出し口を固定し、ブラダーの螺旋模様の傾斜ピッチが表3に示すパターンA〜Eのブラダーを使用したこと以外は、上記と同様にして加硫を行い、最高到達温度を測定し、比較した。試験結果を表3に示す。
表3より、パターンB〜D(3〜7mm/10mmの傾斜ピッチ)では、1度以上の温度差が見られ、特に、パターンC(5mm/10mmの傾斜ピッチ)の場合には顕著な効果が確認できた。
4.タイヤのサイズとパターンを種々変えた場合の効果の確認
次に、サイズとパターンが相違する4種のタイヤを対象にして、上記と同様のタイヤ製造装置を用いて加硫を行い、最高到達温度、加硫量について現行品と比較した。結果を表4に示す。
次に、サイズとパターンが相違する4種のタイヤを対象にして、上記と同様のタイヤ製造装置を用いて加硫を行い、最高到達温度、加硫量について現行品と比較した。結果を表4に示す。
表4から、サイズやパターンを問わず、本発明の効果を確認できた。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
1、41 タイヤ加硫装置
2、42 ブラダー
2a、42a ブラダーの下側部
2b 突条
2c 下面側内輪部下部
9 下部ビードリング
10 下部クランプリング
11、43 金型
11a 上型
11b 下型
11c モールド
12、44 中心機構
13 噴出し口
14 排出口
15 センターポスト
16 上部クランプ体
20 ドレン回収部
21 基部
A ローカバー
B ドレン
2、42 ブラダー
2a、42a ブラダーの下側部
2b 突条
2c 下面側内輪部下部
9 下部ビードリング
10 下部クランプリング
11、43 金型
11a 上型
11b 下型
11c モールド
12、44 中心機構
13 噴出し口
14 排出口
15 センターポスト
16 上部クランプ体
20 ドレン回収部
21 基部
A ローカバー
B ドレン
Claims (3)
- タイヤ加硫装置と、ドーナツ状に膨張してローカバーを前記タイヤ加硫装置の金型面に押圧するブラダーとを備えており、
前記タイヤ加硫装置は、
上型および下型を有する金型と、
前記下型の中心部に配置される中心機構と、
前記中心機構に設けられて、高温高圧媒体を前記中心機構から前記ブラダー内へ噴出させる噴出し口と、
前記中心機構に設けられて、前記ブラダー内に溜まった前記高温高圧媒体のドレンを前記ブラダー内から排出するための排出口と
を備えており、
前記噴出し口は、前記高温高圧媒体の噴出し方向が、ブラダー径方向に対して所定の水平角、および上方向に所定の高低角に設定されており、
前記ブラダーは、
下側部の内周面に、ブラダー外周側からブラダー中心に向けて前記高温高圧媒体の噴出し方向と同方向に螺旋状に延びる突条が設けられており、
前記高温高圧媒体のドレンが、前記突条によって形成された螺旋状の溝に沿って、前記排出口に到達するように構成されていることを特徴とするタイヤ製造装置。 - 前記突条の傾斜ピッチ(ブラダー径方向の距離/ブラダー周方向の距離)が、(5mm±2mm)/10mmに設定されていると共に、
前記突条の高さが、0.5mm〜1.0mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ製造装置。 - 前記噴出し口が、前記高低角が45〜75度、かつ前記水平角が35度以上55度未満に設定されており、
前記噴出し口からの前記高温高圧媒体の噴出し速度が、300〜1200mm/sに制御されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ製造装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018118471A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤの加硫方法 |
CN112793200A (zh) * | 2021-04-12 | 2021-05-14 | 佳美(山东)橡胶有限公司 | 一种轮胎硫化装置及硫化方法 |
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- 2013-04-17 JP JP2013086544A patent/JP2014210351A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112793200A (zh) * | 2021-04-12 | 2021-05-14 | 佳美(山东)橡胶有限公司 | 一种轮胎硫化装置及硫化方法 |
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