JP2019188713A - 給排装置及びタイヤ加硫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラダー6から剥がれたゴム片による詰まりを防止できる給排装置36の提供。【解決手段】この給排装置36は、モールド4と、当該モールド4の内側に位置するブラダー6と、当該ブラダー6の開口端部を把持するクランプリングと、当該クランプリングを支持するハブ26と、当該ハブ26の先端に取り付けられるキャップ28とを有する、タイヤ加硫機2において、前記ブラダー6内への加硫媒体の供給及び当該ブラダー6内からの当該加硫媒体の排出を行なう、給排装置36であって、前記加硫媒体を前記ブラダー6内に供給するための供給口48と、当該加硫媒体を当該ブラダー6内から排出するための排出口50とを備える。前記供給口48及び前記排出口50は前記キャップ28の外面30に設けられ、前記排出口50の数が前記供給口48の数よりも多く、各排出口50の開口面積が各供給口48の開口面積よりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、給排装置及びタイヤ加硫機に関する。詳細には、タイヤ加硫機のブラダー内への加硫媒体の供給及び当該ブラダー内からの当該加硫媒体の排出を行なう、給排装置、及び当該給排装置を備えるタイヤ加硫機に関する。
タイヤの製造では、成形機において、トレッド、サイドウォール等の構成部材を組み合わせて、ローカバー(未加硫状態のタイヤ)が成形される。このローカバーを加圧及び加熱することで、タイヤが得られる。このローカバーを加圧及び加熱するために、加硫機が用いられる。
加硫機は、モールド及びブラダーを備える。モールドは、ローカバーの外面と当接し、タイヤの外面を形作る。ブラダーは、モールドの内側に位置する。ブラダー内には、スチームや窒素ガスのような加硫媒体が充填される。これにより、ブラダーは膨張する。このブラダーは、モールドに投入されたローカバーをその内面からモールドに押し付ける。
タイヤの製造では、一台の加硫機において多数本のタイヤが製造される。高品質なタイヤを安定に製造するために、加硫機については様々な検討が行われている(例えば、特許文献1)。
前述したように、ブラダー内には加硫媒体としてスチームが充填される。スチームは減圧や放熱で液化する。このため、ブラダー内にはドレンが溜まることがある。ドレンは加硫工程における初期温度上昇を妨げるため、特許文献1では、ブラダー内に溜まるドレンの排出が検討されている。
特開2014−210351号公報
加硫機は、加硫媒体の供給及び排出のために、加硫媒体の給排装置を備える。この給排装置は、加硫媒体の供給ルートと、この供給ルートの終端である供給口と、加硫媒体の排出ルートと、この排出ルートの始端である排出口とを備える。
加硫機の中心機構には通常、クランプリングを支持するハブが設けられる。このクランプリングは、ブラダーの開口端部を把持する。ハブの先端には、キャップが取り付けられる。このキャップに、前述した、給排装置の供給口と排出口とが設けられる。
タイヤの製造において、ブラダー内の熱的状態はローカバーの加硫状態に影響する。このため、供給口の形状や配置は、ブラダー内の熱的状態を考慮して決められる。
タイヤの製造では、加硫工程が終わるとブラダー内の加硫媒体は排出される。加硫媒体の排出後、次の加硫工程が開始される。加硫サイクルを短縮して生産性の向上を図る観点から、排出口の形状や配置は加硫媒体の排出速度を考慮して決められる。排出時間の短縮の観点から、給排装置においては、供給口の開口面積よりも大きな開口面積を有する排出口を採用するのが一般的である。
タイヤの製造では、ブラダーの膨張と収縮とが繰り返される。この繰り返しはブラダーを疲労させることから、使用済みのブラダーの疲労状態を本発明者は確認している。この確認において、ブラダーの疲労が進むと、内面の一部が剥がれる「ゴム剥がれ」が発生する恐れがあるという知見を、発明者は得ている。
加硫工程が終わると、ブラダー内の加硫媒体は、排出口から排出ルートに導入され、排出ルートを通じて外部に排出される。このため、ゴム剥がれが発生した場合には、加硫媒体の排出時に加硫媒体の流れにのって、剥がれたゴム片が排出口まで運ばれる恐れがある。排出口は大きな開口面積を有しているので、剥がれたゴム片が排出口から排出ルートに入り、排出ルートの途中で詰まる恐れがある。排出ルートの詰まりは、タイヤの生産性を損なう。
加硫工程では、ブラダーの内面状態は確認できない。このため、ゴム剥がれが発生しても、剥がれたゴム片による排出ルートの詰まりが発生しないよう、剥がれたゴム片が排出口から排出ルートに入ることを防止できる技術の確立が求められている。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、ブラダーの内面から剥がれたゴム片による詰まりを防止できる、給排装置及びこの給排装置を備えるタイヤ加硫機を提供することを目的とする。
本発明に係る給排装置は、モールドと、当該モールドの内側に位置するブラダーと、当該ブラダーの開口端部を把持するクランプリングと、当該クランプリングを支持するハブと、当該ハブの先端に取り付けられるキャップとを有する、タイヤ加硫機において、前記ブラダー内への加硫媒体の供給及び当該ブラダー内からの当該加硫媒体の排出を行なう、給排装置であって、前記加硫媒体を前記ブラダー内に供給するための供給口と、当該加硫媒体を当該ブラダー内から排出するための排出口とを備える。前記供給口及び前記排出口は前記キャップの外面に設けられ、前記排出口の数が前記供給口の数よりも多く、各排出口の開口面積が各供給口の開口面積よりも小さい。
好ましくは、この給排装置では、前記排出口の開口面積の合計は前記供給口の開口面積の合計よりも大きい。
好ましくは、この給排装置では、前記キャップの外面は径方向に拡がる頂面を備える。前記頂面に、前記排出口が配置された排気ゾーンが設けられる。前記排気ゾーンの排出口は径方向に整列した排出口列を構成し、当該排出口列は周方向に整列される。
好ましくは、この給排装置では、前記キャップの外面は厚さ方向に伸びる側面を備える。前記側面に、前記排出口が配置された排気ゾーンが設けられる。前記排気ゾーンの排出口は周方向に整列した排出口列を構成し、当該排出口列が厚さ方向に整列される。
好ましくは、この給排装置では、前記キャップの外面は、径方向に拡がる頂面と、前記頂面の外縁から厚さ方向に伸びる側面とを備える。前記頂面に、前記排出口が配置された排気ゾーンが設けられ、当該排気ゾーンの排出口が径方向に整列した排出口列を構成し、当該排出口列が周方向に整列される。前記側面に、前記排出口が配置された排気ゾーンが設けられ、当該排気ゾーンの排出口が周方向に整列した排出口列を構成し、当該排出口列が厚さ方向に整列される。径方向において、前記頂面の排気ゾーンと前記側面の排気ゾーンとは重複する。
本発明に係るタイヤ加硫機は、前述した給排装置を備える。
本発明の給排装置では、排出口の数が供給口の数よりも多く、各排出口の開口面積が各供給口の開口面積よりも小さい。排出口の開口面積が小さいので、ブラダーの内面にゴム剥がれが発生したとしても、詰まりを発生させるようなゴム片が排出口を通過することが抑制される。この給排装置では、ブラダーの内面から剥がれたゴム片による詰まりが防止される。この給排装置では、排出口の開口面積が供給口の開口面積よりも小さいものの、排出口の数が前記供給口の数よりも多いので、加硫媒体は適切な排出速度でブラダー内から排出される。この給排装置は、生産性を適切に維持しながら高品質なタイヤを安定に製造することに貢献することができる。そして、この給排装置を備えるタイヤ加硫機では、生産性を適切に維持しながら高品質なタイヤが安定に製造される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫機の概要が示された概略図である。 図2は、給排装置における加硫媒体の供給口及び排出口の配置状況が示された平面図である。 図3は、図2のA−A線に沿った断面図である。 図4は、給排装置における加硫媒体の排出口の配置状況が示された側面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫機2を示す。このタイヤ加硫機2においてローカバーR(未加硫状態のタイヤ)を加圧及び加熱することにより、タイヤが得られる。図1において、左右方向はタイヤの径方向に相当する。上下方向は、タイヤの軸方向に相当する。
[タイヤ加硫機2]
このタイヤ加硫機2(以下、加硫機2)では、後述する給排装置以外は、タイヤの製造において一般的に使用される加硫機2の構成と同等の構成を有する。この給排装置の説明のために、この加硫機2の構成のうち、モールド4、ブラダー6及び中心機構8について説明する。
[モールド4]
モールド4は、周方向に並べられた複数のセグメント10と、一対のサイドリング12と、一対のビードリング14とを備える。このモールド4では、複数のセグメント10、一対のサイドリング12及び一対のビードリング14を組み合わせることにより、タイヤの外面を形づくるキャビティ面16が構成される。この加硫機2のモールド4は割モールドである。ツーピースモールドがモールド4として用いられてもよい。
この加硫機2では、モールド4の上側には熱板18aが位置する。このモールド4の下側には、別の熱板18bが位置する。この上側及び下側の熱板18は、モールド4を加熱する。
この加硫機2では、モールド4の内側にローカバーRが投入される。投入後、ローカバーRの外面はキャビティ面16に押し付けられる。モールド4は、ローカバーRの外面と当接し、タイヤの外面を形作る。モールド4は、ローカバーRを外側から加熱する。
[ブラダー6]
ブラダー6は、モールド4の径方向内側に位置する。ブラダー6は、袋状の架橋ゴムからなる。この加硫機2では、ブラダー6の材質に特に制限はない。この加硫機2では、タイヤの製造において一般的に用いられるブラダー6が用いられる。
この加硫機2では、ブラダー6内には、圧力及び温度が調整されたスチームや窒素ガスのような加硫媒体が供給される。これにより、ブラダー6は膨張する。ブラダー6は、モールド4に投入されたローカバーRをその内面からモールド4に押し付ける。加硫媒体は、ブラダー6を介してローカバーRを加熱する。ローカバーRを加圧及び加熱してタイヤが得られると、ブラダー6内から加硫媒体は排出される。
[中心機構8]
中心機構8は、上側クランプリング20を備える。上側クランプリング20は、ブラダー6の上側の開口端部6aを把持する。この中心機構8では、ブラダー6の開口端部6aをプレート20aとリング20bとで挟み、これらをボルト締めすることにより、この開口端部6aが上側クランプリング20で把持される。
中心機構8は、昇降可能なセンターポスト22を備える。上側クランプリング20は、センターポスト22に支持される。この加硫機2では、センターポスト22を上昇させて上側クランプリング20を上昇させることでブラダー6は縮径される。センターポスト22を下降させて上側クランプリング20を下降させることで、ブラダー6は拡径される。
中心機構8は、下側クランプリング24を備える。下側クランプリング24は、ブラダー6の下側の開口端部6bを把持する。この中心機構8では、下側クランプリング24と下側ビードリング14bとでブラダー6の開口端部6bを挟み、これらをボルト締めすることにより、この開口端部6bが下側クランプリング24で把持される。
中心機構8は、ハブ26を備える。ハブ26は、下側クランプリング24を支持する。これにより、下側クランプリング24は中心機構8に固定される。
図示されていないが、ハブ26とセンターポスト22との間には、センターポスト22とハブ26との間を通じた加硫媒体の漏れを防止するために、シール部材等の介在物が挿入される。この中心機構8では、この介在物の抜け止めのために、ハブ26の先端にキャップ28が取り付けられる。この中心機構8は、ハブ26の先端に取り付けられるキャップ28を備える。この加硫機2では、キャップ28とハブ26とをボルト締めすることにより、このキャップ28がハブ26に固定される。
キャップ28は、ディスク状である。このキャップ28の外面30は、径方向に拡がる頂面32と、この頂面32の外縁から厚さ方向に伸びる側面34とを備える。
この加硫機2では、上側クランプリング20と下側クランプリング24とにブラダー6を取り付けることで、上側クランプリング20と下側クランプリング24とブラダー6とで囲まれた空間Sが、ブラダー6の内側に構成される。キャップ28の外面30は、このブラダー6の内側に構成された空間Sと接触する。
前述したように、この加硫機2では、ローカバーRを加圧及び加熱するとき、ブラダー6内には加硫媒体が供給される。このローカバーRの加圧及び加熱が完了すると、ブラダー6内から加硫媒体が排出される。この加硫機2は、ブラダー6内への加硫媒体の供給及びこのブラダー6内からの加硫媒体の排出を行なう、給排装置36を備える。以下に、この給排装置36について説明する。
[給排装置36]
給排装置36は、加硫媒体をブラダー6内に供給するための供給ルート38と、加硫媒体をブラダー6内から排出するための排出ルート40とを備える。この給排装置36において、供給ルート38と排出ルート40とは互いに独立する。この給排装置36を備える加硫機2では、供給ルート38の一部としての供給管42と、排出ルート40の一部としての排出管44とが中心機構8内に設けられる。
供給ルート38は、加硫媒体が収容されているタンク(図示されず)と、ブラダー6内とを架け渡す。この加硫機2では、供給ルート38を通じてタンク内の加硫媒体がブラダー6内に供給される。これに対して排出ルート40は、ブラダー6内と外部とを架け渡す。この加硫機2では、排出ルート40を通じてブラダー6内の加硫媒体が外部に排出される。
この給排装置36では、供給ルート38の途中には、ピストン弁のような供給弁(図示されず)が設けられる。排出ルート40の途中には、ピストン弁のような排出弁(図示されず)が設けられる。この給排装置36では、供給弁の開閉及び排出弁の開閉は制御手段によって制御される。この制御手段としては、例えばプログラマブルシーケンサ、マイコン、パーソナルコンピュータ、その他の制御デバイスが挙げられる。
図2は、頂面32側から見たキャップ28を示す。図2において、紙面に対して垂直な方向はキャップ28の厚さ方向である。このキャップ28の厚さ方向は、タイヤの軸方向に対応する。図2に示されるように、このキャップ28では、頂面32の外縁の輪郭は塩である。この加硫機2では、8のボルト孔46がキャップ28に設けられる。このボルト孔46に、キャップ28をハブ26に固定するためのボルト(図示されず)が通される。
この給排装置36では、供給ルート38の終端は加硫媒体をブラダー6内に供給するための供給口48である。排出ルート40の始端は、加硫媒体をブラダー6内から排出するための排出口50である。この給排装置36を備える加硫機2では、キャップ28の外面30に、供給口48と排出口50とが設けられる。
この加硫機2では、キャップ28の側面34に複数の供給口48、具体的には、10の供給口48が設けられる。図2に示されるように、これら供給口48は周方向に間隔をあけて配置される。このキャップ28の側面34には、供給口48が配置された加硫媒体の供給ゾーン52が構成される。
この加硫機2では、供給口48はキャップ28の側面34のみに設けられる。この供給口48がキャップ28の頂面32のみに設けられてもよく、この供給口48が頂面32及び側面34の両方に設けられてもよい。
図3は、図2のA−A線に沿ったキャップ28の断面を示す。図3においてキャップ28は、ハブ26に取り付けられている。図3において、上下方向はキャップ28の厚さ方向である。左右方向は、このキャップ28の径方向である。このキャップ28の径方向は、タイヤの径方向に相当する。この図3において、紙面の上側は加硫機2の上側である。図2においてA−A線は、キャップ28の中心Cを通る。
この加硫機2のキャップ28には、供給小孔54が設けられる。供給小孔54は、供給口48から径方向に伸びる。この加硫機2では、キャップ28とハブ26とを組み合わせることで、供給大孔56が構成される。供給大孔56は、供給小孔54よりも大きな孔で構成される。この加硫機2では、供給小孔54は供給大孔56に連通し、供給大孔56は供給管42と連通する。この供給小孔54及び供給大孔56は、供給ルート38の一部である。
図2に示されるように、この加硫機2では、キャップ28の頂面32に、多数の排出口50、具体的には、64の排出口50が設けられる。この加硫機2では、これら排出口50は、頂面32において、径方向及び周方向に整列される。これにより、このキャップ28の頂面32には、排出口50が配置された加硫媒体の排気ゾーン58が構成される。
この加硫機2における頂面32の排気ゾーン58では、複数の排出口50が径方向に整列した、複数の排出口列60が構成され、これら排出口列60が周方向に整列される。特に、この頂面32の排気ゾーン58では、一の排出口列60の排出口50は、この一の排出口列60の隣に位置する別の排出口列60において径方向に並ぶ2つの排出口50の間に位置する。この頂面32の排気ゾーン58では、排出口50が密に配置される。この排気ゾーン58には、多数の排出口50により篩が構成される。
図4は、キャップ28の側面34の一部を示す。この図4においては、キャップ28はハブ26に取り付けられている。図4において、上下方向はキャップ28の厚さ方向である。この図4において、紙面の上側は加硫機2の上側である。
この加硫機2のキャップ28には、ハブ26に対する位置決めのために2つの鍔62が設けられる。これら鍔62は、キャップ28の本体64からハブ26側に突出し、周方向に間隔をあけて配置される。この加硫機2では、鍔62の外面はキャップ28の側面34の一部である。
この加硫機2では、キャップ28の側面34にも、多数の排出口50、具体的には、24の排出口50が設けられる。この加硫機2では、キャップ28の側面34のうち、鍔62に対応する部分に、これら排出口50が設けられる。
この加硫機2では、側面34に設けられた排出口50は、この側面34において、周方向及び厚さ方向に整列される。これにより、この側面34には、排出口50が配置された加硫媒体の排気ゾーン66が構成される。図2に示されるように、径方向において、この側面34の排気ゾーン66と、前述した頂面32の排気ゾーン58とは重複する。
図4に示されるように、側面34の排気ゾーン66では、複数の排出口50が周方向に整列した、複数の排出口列68が構成され、これら排出口列68が厚さ方向に整列される。特に、この側面34の排気ゾーン66では、一の排出口列68の排出口50は、この一の排出口列68の隣に位置する別の排出口列68において周方向に並ぶ2つの排出口50の間に位置する。この側面34の排気ゾーン66では、排出口50が密に配置される。この排気ゾーン66には、多数の排出口50により篩が構成される。
この加硫機2では、排出口50はキャップ28の頂面32及び側面34に設けられる。この排出口50がキャップ28の頂面32のみに設けられてもよく、この排出口50が側面34のみに設けられてもよい。
図3に示されるように、この加硫機2のキャップ28には、排出小孔70が設けられる。一部の排出小孔70は、頂面32の排出口50から厚さ方向に伸びる。他の一部の排出小孔70は、側面34の排出口50から径方向に伸びる。この加硫機2では、キャップ28とハブ26とを組み合わせることにより、排出大孔72が構成される。排出大孔72は、排出小孔70よりも大きな孔で構成される。この加硫機2では、排出小孔70は排出大孔72に連通し、排出大孔72は排出管44と連通する。この排出小孔70及び排出大孔72は、排出ルート40の一部である。
以上説明した加硫機2を用いたタイヤの製造では、成形機(図示されず)においてタイヤの構成部材を組み合わせることで、ローカバーRが準備される。このローカバーRが、モールド4に投入される。投入後、ブラダー6内に加硫媒体が供給される。モールド4が閉じられ、ローカバーRが加圧及び加熱される。予め設定された時間の経過後、ブラダー6内から加硫媒体が排出される。モールド4が開かれ、タイヤが取り出される。
このタイヤの製造では、ブラダー6内に加硫媒体を供給するとき、給排装置36の供給弁(図示されず)が開かれ、排出弁(図示されず)が閉じられる。これにより、タンク(図示されず)の加硫媒体が供給ルート38を通じてブラダー6に向かって運ばれる。キャップ28の外面30に設けられた供給口48から加硫媒体がブラダー6内に噴出される。これにより、ブラダー6内に加硫媒体が供給される。ブラダー6内の圧力が予め設定された圧力に到達すると、供給弁(図示されず)が閉じられ加硫媒体の供給が停止される。
このタイヤの製造では、ブラダー6内から加硫媒体を排出するとき、給排装置36の排出弁(図示されず)が開かれる。供給弁(図示されず)は閉じられた状態にあるので、ブラダー6内の加硫媒体は排出口50から排出ルート40に流れ込む。この加硫媒体は、この排出ルート40を通じて外部に運ばれる。これにより、ブラダー6内から加硫媒体が排出される。ブラダー6内からの加硫媒体の排出が完了すると、排出弁(図示されず)が閉じられる。供給弁(図示されず)が開かれ、次のタイヤの製造が開始される。
この加硫機2では、給排装置36が、加硫媒体をブラダー6内に供給するための供給口48と、この加硫媒体をブラダー6内から排出するための排出口50とを備える。この供給口48及び排出口50は、キャップ28の外面30に設けられる。特に、この給排装置36では、排出口50の数が供給口48の数よりも多く、各排出口50の開口面積が各供給口48の開口面積よりも小さい。
この加硫機2に設けられる給排装置36では、排出口50の開口面積が小さいので、ブラダー6にゴム剥がれが発生したとしても、排出ルート40の詰まりを発生させるようなゴム片が排出口50を通過することが抑制される。この給排装置36では、ブラダー6の内面から剥がれたゴム片による詰まりが防止される。
さらにこの給排装置36では、排出口50の開口面積が供給口48の開口面積よりも小さいものの、排出口50の数が前記供給口48の数よりも多いので、加硫媒体は適切な排出速度でブラダー6内から排出される。この給排装置36は、生産性を適切に維持しながら高品質なタイヤを安定に製造することに貢献することができる。そして、この給排装置36を備えるタイヤ加硫機2では、生産性を適切に維持しながら高品質なタイヤが安定に製造される。
この給排装置36では、好ましくは、排出口50の開口面積の合計(以下、排出口50の合計面積)は供給口48の開口面積の合計(以下、供給口48の合計面積)よりも大きい。この給排装置36では、加硫媒体は十分な排出速度でブラダー6内から排出される。この給排装置36では、タイヤの生産性が適切に維持される。この観点から、供給口48の合計面積に対する排出口50の合計面積の比は、1.5以上が好ましい。加硫媒体の供給と排出とがバランスよく整えられる観点から、この比は3以下が好ましい。
この給排装置36では、排出ルート40の詰まりを発生させるようなゴム片が排出口50を通過することが抑制される観点から、一の排出口50の開口面積は80mm以下が好ましい。排出口50の加工が容易である観点から、一の排出口50の開口面積は3mm以上が好ましい。
この給排装置36では、ブラダー6内への加硫媒体の供給の観点から、一の供給口48の開口面積は20mm以上が好ましい。加硫媒体の供給と排出とがバランスよく整えられる観点から、一の供給口48の開口面積は350mm以下が好ましい。
前述したように、この加硫機2では、キャップ28の頂面32には排出口50が配置された排気ゾーン58が設けられ、この排気ゾーン58には多数の排出口50により篩が構成される。この排気ゾーン58は、排出ルート40の詰まりを発生させるようなゴム片を捕捉する。ゴム片が排出口50を通過することが抑制されるので、この給排装置36では、ブラダー6の内面から剥がれたゴム片による詰まりが効果的に防止される。この観点から、頂面32の排気ゾーン58には、多数の排出口50により篩が構成されるのが好ましい。具体的には、頂面32に排出口50が配置された排気ゾーン58が設けられ、この排気ゾーン58の排出口50が径方向に整列した排出口列60を構成し、この排出口列60が周方向に整列されるのが好ましい。
前述したように、この加硫機2では、キャップ28の側面34には排出口50が配置された排気ゾーン66が設けられ、この排気ゾーン66には多数の排出口50により篩が構成される。この排気ゾーン66は、排出ルート40の詰まりを発生させるようなゴム片を捕捉する。ゴム片が排出口50を通過することが抑制されるので、この給排装置36では、ブラダー6の内面から剥がれたゴム片による詰まりが効果的に防止される。この観点から、側面34の排気ゾーン66には、多数の排出口50により篩が構成されるのが好ましい。具体的には、側面34に排出口50が配置された排気ゾーン66が設けられ、この排気ゾーン66の排出口50が周方向に整列した排出口列68を構成し、この排出口列68が厚さ方向に整列されるのが好ましい。
この加硫機2では、ゴム片が排出口50を通過することを抑制しつつ、加硫媒体が十分な排出速度でブラダー6内から排出される観点から、図2−4に示されるように、キャップ28の頂面32に前述した、篩が構成された排気ゾーン58が設けられ、このキャップ28の側面34に前述した、篩が構成された排気ゾーン66が設けられるとともに、径方向において、頂面32の排気ゾーン58と側面34の排気ゾーン66とが重複するのが好ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ブラダー6の内面から剥がれたゴム片による詰まりを防止できる、給排装置36及びこの給排装置36を備えるタイヤ加硫機2が得られる。この給排装置36は、生産性を適切に維持しながら高品質なタイヤを安定に製造することに貢献することができる。そして、この給排装置36を備えるタイヤ加硫機2では、生産性を適切に維持しながら高品質なタイヤが安定に製造される。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は前述の実施形態に限定されるものではなく、この技術的範囲には特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
以上説明された給排装置における排出口に関する技術は、ブラダーを用いた様々なタイプの加硫機にも適用されうる。
2・・・タイヤ加硫機
4・・・モールド
6b・・・ブラダー6の下側の開口端部
8・・・中心機構
24・・・下側クランプリング
26・・・ハブ
28・・・キャップ
30・・・キャップ28の外面
32・・・キャップ28の頂面
34・・・キャップ28の側面
36・・・給排装置
38・・・供給ルート
40・・・排出ルート
42・・・供給管
44・・・排出管
48・・・供給口
50・・・排出口
52・・・供給ゾーン
58・・・頂面32の排気ゾーン
60・・・排気ゾーン58の排出口列
66・・・側面34の排気ゾーン
68・・・排気ゾーン66の排出口列

Claims (6)

  1. モールドと、当該モールドの内側に位置するブラダーと、当該ブラダーの開口端部を把持するクランプリングと、当該クランプリングを支持するハブと、当該ハブの先端に取り付けられるキャップとを有する、タイヤ加硫機において、前記ブラダー内への加硫媒体の供給及び当該ブラダー内からの当該加硫媒体の排出を行なう、給排装置であって、
    前記加硫媒体を前記ブラダー内に供給するための供給口と、当該加硫媒体を当該ブラダー内から排出するための排出口とを備え、
    前記供給口及び前記排出口が前記キャップの外面に設けられ、
    前記排出口の数が前記供給口の数よりも多く、各排出口の開口面積が各供給口の開口面積よりも小さい、給排装置。
  2. 前記排出口の開口面積の合計が、前記供給口の開口面積の合計よりも大きい、請求項1に記載の給排装置。
  3. 前記キャップの外面が、径方向に拡がる頂面を備え、
    前記頂面に、前記排出口が配置された排気ゾーンが設けられ、
    前記排気ゾーンの排出口が径方向に整列した排出口列を構成し、当該排出口列が周方向に整列される、請求項1又は2に記載の給排装置。
  4. 前記キャップの外面が、厚さ方向に伸びる側面を備え、
    前記側面に、前記排出口が配置された排気ゾーンが設けられ、
    前記排気ゾーンの排出口が周方向に整列した排出口列を構成し、当該排出口列が厚さ方向に整列される、請求項1又は2に記載の給排装置。
  5. 前記キャップの外面が、径方向に拡がる頂面と、前記頂面の外縁から厚さ方向に伸びる側面とを備え、
    前記頂面に、前記排出口が配置された排気ゾーンが設けられ、当該排気ゾーンの排出口が径方向に整列した排出口列を構成し、当該排出口列が周方向に整列され、
    前記側面に、前記排出口が配置された排気ゾーンが設けられ、当該排気ゾーンの排出口が周方向に整列した排出口列を構成し、当該排出口列が厚さ方向に整列され、
    径方向において、前記頂面の排気ゾーンと前記側面の排気ゾーンとが重複する、請求項1又は2に記載の給排装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の給排装置を備える、タイヤ加硫機。

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