JP2014121848A - タイヤ加硫方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラダーと未加硫タイヤとの間におけるエア溜まりの発生を防止することができるとともに、ブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に残留しやすい空気も確実に排出することのできるタイヤ加硫方法及びその装置を提供する。
【解決手段】ブラダー33を未加硫タイヤTの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張させてブラダー33と未加硫タイヤTとの間の空気を上方に押し出し、未加硫タイヤTを下方から支持する支持部材42の突出部42bによってブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間に隙間を形成し、ブラダー33によって上方に押し出された空気を突出部42bによる隙間から外部に排出するようにしたので、ブラダー33と未加硫タイヤTとの間におけるエア溜まりの発生を防止することができるとともに、ブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間に残留しやすい空気も確実に排出することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、タイヤの製造に用いられるタイヤ加硫方法及びその装置に関するものである。
一般に、自動車用空気入りタイヤの製造においては、タイヤの各構成部材を互いに貼合わせて未加硫タイヤを形成した後、未加硫タイヤを加硫装置によって加硫するようにしている。
この加硫装置では、未加硫タイヤをタイヤ幅方向が上下方向となる向きで支持する複数の支持部材を互いにタイヤ周方向に間隔をおいて配置するとともに、各支持部材をタイヤ径方向に移動可能に設けてなるタイヤ支持機構を用い、未加硫タイヤの上方のビード部のタイヤ幅方向内側を各支持部材によって下方から支持するとともに、各支持部材によって支持された未加硫タイヤの内側にブラダーを配置し、ブラダーを膨張させて未加硫タイヤを保持した後、各支持部材をタイヤ径方向内側に向かって移動させて各支持部材による未加硫タイヤの支持を解除し、ブラダーに保持された未加硫タイヤの外面側に金型を配置して未加硫タイヤを加硫するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、未加硫タイヤ内でブラダーを膨張させる際、未加硫タイヤの内面とブラダーとの間に空気が溜まりやすいため、このエア溜まりを防止するために、上側の肉厚が下側の肉厚よりも大きくなるように形成された、いわゆる偏肉ブラダーを用いることにより、ブラダーを未加硫タイヤの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張させてブラダーと未加硫タイヤとの間の空気を上方に押し出すようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−260711号公報 特開2009−126017号公報
前記加硫装置では、上側の肉厚が下側の肉厚よりも大きい偏肉ブラダーを用いることにより、膨張するブラダーと未加硫タイヤとの間の空気を上方に押し出すことができるが、未加硫タイヤの上端側にはビード部の形状による起伏があるため、未加硫タイヤの上端側に空気が残留しやすく、未加硫タイヤの上端側の空気まで確実に排出することができないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブラダーと未加硫タイヤとの間におけるエア溜まりの発生を防止することができるとともに、ブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に残留しやすい空気も確実に排出することのできるタイヤ加硫方法及びその装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、未加硫タイヤをタイヤ幅方向が上下方向となる向きで支持する複数の支持部材を互いにタイヤ周方向に間隔をおいて配置してなるタイヤ支持機構を用い、未加硫タイヤの上方のビード部のタイヤ幅方向内側を各支持部材によって下方から支持するとともに、各支持部材によって支持された未加硫タイヤの内側にブラダーを配置し、ブラダーを膨張させて未加硫タイヤを保持した後、各支持部材をタイヤ径方向内側に向かって移動させて各支持部材による未加硫タイヤの支持を解除し、ブラダーに保持された未加硫タイヤの外面側に金型を配置して未加硫タイヤを加硫するタイヤ加硫方法において、上側の肉厚が下側の肉厚よりも大きくなるように形成されたブラダーを未加硫タイヤの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張させてブラダーと未加硫タイヤとの間の空気を上方に押し出し、前記各支持部材に下方に突出するように設けた突出部により、膨張するブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に隙間を形成し、ブラダーによって上方に押し出された空気を突出部による隙間から外部に排出するようにしている。
これにより、ブラダーが未加硫タイヤの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張することから、ブラダーと未加硫タイヤとの間の空気が上方に押し出され、ブラダーと未加硫タイヤとの間におけるエア溜まりの発生が防止される。また、ブラダーによって上方に押し出された空気が、各支持部材の突出部によってブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に形成される隙間から外部に排出されることから、ブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に残留しやすい空気も確実に排出される。
また、本発明は前記目的を達成するために、未加硫タイヤをタイヤ幅方向が上下方向となる向きで支持する複数の支持部材を互いにタイヤ周方向に間隔をおいて配置するとともに、各支持部材をタイヤ径方向に移動可能に設けてなるタイヤ支持機構を備え、未加硫タイヤの上方のビード部のタイヤ幅方向内側を各支持部材によって下方から支持するとともに、各支持部材によって支持された未加硫タイヤの内側にブラダーを配置し、ブラダーを膨張させて未加硫タイヤを保持した後、各支持部材をタイヤ径方向内側に向かって移動させて各支持部材による未加硫タイヤの支持を解除し、ブラダーに保持された未加硫タイヤの外面側に金型を配置して未加硫タイヤを加硫するようにしたタイヤ加硫装置において、前記ブラダーを、上側の肉厚が下側の肉厚よりも大きくなるように形成することにより、未加硫タイヤの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張してブラダーと未加硫タイヤとの間の空気を上方に押し出すように形成し、前記各支持部材には、膨張するブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に隙間を形成する突出部を下方に突出するように設け、ブラダーによって上方に押し出された空気を突出部による隙間から外部に排出するようにしている。
これにより、ブラダーが未加硫タイヤの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張することから、ブラダーと未加硫タイヤとの間の空気が上方に押し出され、ブラダーと未加硫タイヤとの間におけるエア溜まりの発生が防止される。また、ブラダーによって上方に押し出された空気が、各支持部材の突出部によってブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に形成される隙間から外部に排出されることから、ブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に残留しやすい空気も確実に排出される。
本発明によれば、ブラダーと未加硫タイヤとの間におけるエア溜まりの発生を防止することができるとともに、ブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に残留しやすい空気も確実に排出することができるので、エア溜まりによる成型不良の発生を効果的に防止することができる。
本発明の一実施形態を示すタイヤ加硫装置の側面断面図 ブラダーの側面断面図 支持部材及び突出部の拡大側面図 タイヤの加硫成型工程を示すタイヤ加硫装置の側面断面図 タイヤの加硫成型工程を示すタイヤ加硫装置の側面断面図 タイヤの加硫成型工程を示すタイヤ加硫装置の側面断面図 タイヤの加硫成型工程を示すタイヤ加硫装置の側面断面図 タイヤの加硫成型工程を示すタイヤ加硫装置の要部拡大側面断面図 タイヤの加硫成型工程を示すタイヤ加硫装置の要部平面図 タイヤの加硫成型工程を示すタイヤ加硫装置の側面断面図 タイヤの加硫成型工程を示すタイヤ加硫装置の要部平面図 試験結果を示す図
図1乃至図12は本発明の一実施形態を示すもので、自動車用タイヤの製造に用いられる加硫装置を示すものである。
同図に示すタイヤ加硫装置10は、未加硫タイヤTの外面側に配置される金型20と、未加硫タイヤTの内面側に配置されるブラダーユニット30と、未加硫タイヤTを支持するタイヤ支持機構40とを備え、タイヤ支持機構40によって未加硫タイヤTをタイヤ幅方向が上下方向となる向きで支持しながらブラダーユニット30の外側に配置し、金型20とブラダーユニット30との間に配置した未加硫のタイヤTを加硫成型する装置である。
金型20は、未加硫タイヤTの両側面側にそれぞれ配置される上下一対の第1の金型21と、未加硫タイヤTの外周面側に配置される第2の金型22とから構成されている。各第1の金型21はそれぞれ基板21a,21bによって支持され、上側の第1の金型21は基板21aと共に上下方向に移動するようになっている。各第2の金型22はタイヤ周方向に分割された複数のセクター22aからなり、各セクター22aはそれぞれ支持部23を介して上側の基板21aにタイヤ径方向に移動自在に支持されている。
ブラダーユニット30は、上下一対のブラダークランプ31,32と、各ブラダークランプ31,32によって支持された可撓性のブラダー33とを有し、ブラダー33は加硫ゴムからなる。各ブラダークランプ31,32は支軸34によって上下方向に移動自在に支持され、下方のブラダークランプ32には蒸気流入口32aが設けられている。即ち、各ブラダークランプ31,32及びブラダー33によって閉鎖された空間に蒸気流入口32aから加熱蒸気を供給することにより、ブラダー33が膨張するようになっている。また、ブラダー33は、上側の肉厚の最大寸法t1 が上下方向中央の肉厚寸法tに対して0mm以上2mm以下、下側の肉厚の最大寸法t2 が上下方向中央部の肉厚tに対して−2mm以上、−1mm以下になるように形成されている。
タイヤ支持機構40は、上下方向に移動可能なベース部材41と、ベース部材41に互いにタイヤ周方向に間隔をおいて設けられた複数の支持部材42と、各支持部材42をタイヤ径方向に移動させる移動機構43とを備えている。ベース部材41は内側にブラダーユニット30を挿通可能な環状に形成され、図示しない昇降機構によって上下方向に移動するようになっている。各支持部材42は上下方向に延びる板状の部材からなり、その下端には未加硫タイヤTの上方のビード部の内側に下方から係止する係止片42aが設けられている。係止片42aはタイヤ径方向外側に向かって斜め下方に延出するように形成され、その下面には下方に突出する突出部42bが設けられている。突出部42bは、上下方向の高さがタイヤ径方向外側から内側に向かって大きくなる断面略三角形状の部材からなり、係止片42aの下面に取り付けられている。この場合、突出部42aは、上下方向の最大高さHが20mm以上50mm以下、タイヤ径方向の長さLが40mm以上80mm以下になるように形成されている。また、突出部42aは、タイヤ径方向外側の角部の角度θが10゜以上40゜以下になるように形成され、下面側のタイヤ径方向外側及び内側の角部はそれぞれ曲面状に面取りされている。移動機構43は、各支持部材42をタイヤ径方向に移動自在に支持しており、各支持部材42を係止片42aが未加硫タイヤTの内側を上下方向に挿通可能な位置から係止片42aが未加硫タイヤTのビード部の内側に係止可能な位置まで移動させるようになっている。
以上のように構成されたタイヤ加硫装置においては、タイヤ支持機構40の各支持部材42を未加硫タイヤTの内側に配置してタイヤ径方向外側に移動させるとともに、各支持部材42の係止片42aを未加硫タイヤTのビード部の内側に係止させることにより、タイヤ支持機構40によって未加硫タイヤTをタイヤ幅方向が上下方向となる向きで支持する。
次に、図4に示すようにタイヤ支持機構40によって支持された未加硫タイヤTをブラダーユニット30の上方から下降させることにより、図5に示すようにタイヤ支持機構40によって支持された未加硫タイヤTの内側にブラダー33を配置する。その際、ブラダーユニット30の上方のブラダークランプ31が上方に移動しており、ブラダー33の外径が未加硫タイヤTの内径よりも小さくなっている。これにより、タイヤ支持機構40によって支持された未加硫タイヤTの内側をブラダー33が挿通する。
続いて、ブラダーユニット30の上方のブラダークランプ31を下降するとともに、ブラダー33内に空気を充填し、ブラダー33を膨張させる。その際、ブラダー33は、上側の肉厚の最大寸法t1 が下側の肉厚t2 よりも大きくなるように形成されているため、ブラダー33の上側が下側よりも重くなり、下側よりも遅れて未加硫タイヤTの内面に接触する。これにより、図6に示すようにブラダー33が未加硫タイヤTの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張することから、ブラダー33と未加硫タイヤTとの間の空気が上方に押し出される。
そして、ブラダー33の上側が未加硫タイヤTの内面に接触するまでブラダー33が膨張すると、ブラダー33の上端側が未加硫タイヤTのビード部の内側まで膨張する。その際、ブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間には、各支持部材42の係止片42aが介在するとともに、各支持部材42の突出部42bにより、図7に示すように膨張するブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間に隙間が形成され、ブラダー33によって上方に押し出された空気が突出部42bによる隙間から外部に排出される。この場合、図7乃至図9の破線矢印に示すように各支持部材42の間から空気が排出される。そして、図10及び図11に示すようにタイヤ支持機構40の各支持部材42をタイヤ径方向内側に移動することにより、各支持部材42の係止片42aをブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間から抜き取る。その際、突出部42bの下面側のタイヤ径方向外側及び内側の角部はそれぞれ曲面状に面取りされているので、突出部42bがブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間から円滑に抜き取られる。これにより、タイヤ支持機構40による未加硫タイヤTの支持が解除され、図1に示すように各支持部材42を上方に移動する。
この後、ブラダー33によって保持された未加硫タイヤTの外側に金型20を配置し、ブラダー33内に加熱蒸気を流入することにより、未加硫タイヤTが内面側からブラダー33によって加圧及び加熱されるとともに、金型20によって成型される。
このように、本実施形態によれば、上側の肉厚が下側の肉厚よりも大きくなるように形成されたブラダー33を未加硫タイヤTの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張させてブラダー33と未加硫タイヤTとの間の空気を上方に押し出し、未加硫タイヤTの上方のビード部のタイヤ幅方向内側を下方から支持する支持部材42に下方に突出するように設けた突出部42bにより、膨張するブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間に隙間を形成し、ブラダー33によって上方に押し出された空気を突出部42bによる隙間から外部に排出するようにしたので、ブラダー33と未加硫タイヤTとの間におけるエア溜まりの発生を防止することができるとともに、ブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間に残留しやすい空気も確実に排出することができ、エア溜まりによる成型不良の発生を効果的に防止することができる。
また、突出部42bを、上下方向の高さがタイヤ径方向外側から内側に向かって大きくなる断面略三角形状に形成したので、突出部42bをブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間に介在させやすい形状にすることができ、ブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間の隙間を容易に形成することができる。
この場合、突出部42bを、タイヤ径方向外側の角部の角度θが10゜以上40゜以下になるように形成したので、角度θが小さすぎて空気の排出効果が不十分になることがなく、角度θが大きすぎて突出部42bによるブラダー33または未加硫タイヤTを過度に変形させることもないという利点がある。
また、突出部42bを、上下方向の最大高さHが20mm以上50mm以下になるように形成したので、高さHが小さすぎて空気の排出効果が不十分になることがなく、高さHが大きすぎて突出部42bによるブラダー33または未加硫タイヤTを過度に変形させることもないという利点がある。
更に、突出部42bを、タイヤ径方向の長さLが40mm以上80mm以下になるように形成したので、長さLが小さすぎて空気の排出効果が不十分になることがなく、長さLが大きすぎて突出部42bによるブラダー33または未加硫タイヤTを過度に変形させることもないという利点がある。
また、突出部42bにおけるブラダー33と接触する角部を曲面状に面取りしたので、タイヤ支持機構40による未加硫タイヤTの支持を解除する際、突出部42bをブラダー33の上端側と未加硫タイヤTとの間から円滑に抜き取ることができ、各支持部材42をタイヤ系方向内側に向かって容易に移動させることができる。
更に、ブラダー33を、未加硫タイヤTに接する部分における上側の肉厚の最大寸法t1 が上下方向中央の肉厚寸法tに対して0mm以上2mm以下、下側の肉厚の最大寸法t2 が上下方向中央部の肉厚寸法tに対して−2mm以上−1mm以下になるように形成したので、肉厚の差が小さすぎて空気の排出効果が不十分になることがなく、肉厚の差が大きすぎて膨張時のブラダー33の形状が不適正になることもないという利点がある。
尚、前記実施形態では、支持部材42の係止片42aの下面に別体からなる突出部42bを取り付けたものを用いたが、支持部材42に突出部を一体に形成したものを用いるようにしてもよい。
図12に示すように、本発明の実施例及び比較例1〜2について、ブラダーと未加硫タイヤとの間のエア溜まりによる成型不良の発生の試験を行ったところ、以下の結果が得られた。
比較例1には、上側の肉厚と下側の肉厚が等しいブラダーを用いるとともに、比較例2には、上側の肉厚が下側の肉厚よりも大きいブラダーを用い、比較例1及び2は、タイヤ支持機構に本発明の突出部が設けられていないタイヤ加硫装置を用いて加硫成型を行った。
実施例には、上側の肉厚が下側の肉厚よりも大きいブラダーを用いるとともに、タイヤ支持機構に本発明の突出部が設けられたタイヤ加硫装置を用いて加硫成型を行った。
本試験では、廃棄品(手直し不能)と手直し品(手直しにより使用可能)の発生数をそれぞれ指数化し、比較例1を「100」とした場合の比較例2と実施例を評価した。この場合、指数の値が小さいほど優位性があるとした。
試験の結果、廃棄品の発生については、比較例2が「25」であったのに対し、実施例は「0」であり、手直し品の発生については、比較例2が「40」であったのに対し、実施例は「0」であったことから、実施例は廃棄品の発生及び手直し品の発生の何れにおいても比較例1及び2よりも優れているという結果が得られた。
10…タイヤ加硫装置、33…ブラダー、40…タイヤ支持機構、42…支持部材、42b…突出部、T…未加硫タイヤ。

Claims (8)

  1. 未加硫タイヤをタイヤ幅方向が上下方向となる向きで支持する複数の支持部材を互いにタイヤ周方向に間隔をおいて配置してなるタイヤ支持機構を用い、未加硫タイヤの上方のビード部のタイヤ幅方向内側を各支持部材によって下方から支持するとともに、各支持部材によって支持された未加硫タイヤの内側にブラダーを配置し、ブラダーを膨張させて未加硫タイヤを保持した後、各支持部材をタイヤ径方向内側に向かって移動させて各支持部材による未加硫タイヤの支持を解除し、ブラダーに保持された未加硫タイヤの外面側に金型を配置して未加硫タイヤを加硫するタイヤ加硫方法において、
    上側の肉厚が下側の肉厚よりも大きくなるように形成されたブラダーを未加硫タイヤの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張させてブラダーと未加硫タイヤとの間の空気を上方に押し出し、
    前記各支持部材に下方に突出するように設けた突出部により、膨張するブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に隙間を形成し、ブラダーによって上方に押し出された空気を突出部による隙間から外部に排出する
    ことを特徴とするタイヤ加硫方法。
  2. 未加硫タイヤをタイヤ幅方向が上下方向となる向きで支持する複数の支持部材を互いにタイヤ周方向に間隔をおいて配置するとともに、各支持部材をタイヤ径方向に移動可能に設けてなるタイヤ支持機構を備え、未加硫タイヤの上方のビード部のタイヤ幅方向内側を各支持部材によって下方から支持するとともに、各支持部材によって支持された未加硫タイヤの内側にブラダーを配置し、ブラダーを膨張させて未加硫タイヤを保持した後、各支持部材をタイヤ径方向内側に向かって移動させて各支持部材による未加硫タイヤの支持を解除し、ブラダーに保持された未加硫タイヤの外面側に金型を配置して未加硫タイヤを加硫するようにしたタイヤ加硫装置において、
    前記ブラダーを、上側の肉厚が下側の肉厚よりも大きくなるように形成することにより、未加硫タイヤの内面に下側から上側に向かって順次接触するように膨張してブラダーと未加硫タイヤとの間の空気を上方に押し出すように形成し、
    前記各支持部材には、膨張するブラダーの上端側と未加硫タイヤとの間に隙間を形成する突出部を下方に突出するように設け、ブラダーによって上方に押し出された空気を突出部による隙間から外部に排出するようにした
    ことを特徴とするタイヤ加硫装置。
  3. 前記突出部を、上下方向の高さがタイヤ径方向外側から内側に向かって大きくなる断面略三角形状に形成した
    ことを特徴とする請求項2記載のタイヤ加硫装置。
  4. 前記突出部を、タイヤ径方向外側の角部の角度が10゜以上40゜以下になるように形成した
    ことを特徴とする請求項3記載のタイヤ加硫装置。
  5. 前記突出部を、上下方向の最大高さが20mm以上50mm以下になるように形成した
    ことを特徴とする請求項3または4記載のタイヤ加硫装置。
  6. 前記突出部を、タイヤ径方向の長さが40mm以上80mm以下になるように形成した
    ことを特徴とする請求項3、4または5記載のタイヤ加硫装置。
  7. 前記突出部におけるブラダーと接触する角部を曲面状に面取りした
    ことを特徴とする請求項3、4、5または6記載のタイヤ加硫装置。
  8. 前記ブラダーを、未加硫タイヤに接する部分における上側の肉厚の最大寸法が上下方向中央の肉厚寸法に対して0mm以上2mm以下、下側の肉厚の最大寸法が上下方向中央部の肉厚寸法に対して−2mm以上−1mm以下になるように形成した
    ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6または7記載のタイヤ加硫装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018034362A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 住友ゴム工業株式会社 タイヤの加硫方法
CN117621509A (zh) * 2024-01-26 2024-03-01 山东豪迈机械科技股份有限公司 轮胎硫化设备

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